読んだ本の数：１５冊 うち漫画：０冊
６月はちょっと家の介護関係でかなり大変な事になっていたので、落ち着いて本を読める状況にあんまりなかったんですよ。なんで普段よりもだいぶ読めていないです。
あと、文庫本より単行本の方が読んでる冊数多いんですよね。なんでだろう。今、あんまり学園ラブコメものを読む気になかなかならないからだろうか。多いもんね、文庫レーベルだとそっち。
少しは状況落ち着いてはいるのですけれど、まだ予断を許さないのでしばらく同じような状況が続くかもしれません。まあぼちぼちやっていく所存ではあります。どうぞよろしく。
それから、今月は間違いなく豊作でした。あんまり数読めなかったけど、読んだのどれも良かった。
【魔剣少女の星探し ２．魔剣名鑑】 三枝 零一／ごろく 電撃文庫(2025/6/10)
【オルクセン王国史〜野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか〜 ５】 樽見京一郎／THORES柴本 サーガフォレスト(2025/6/13)
【最強ポーター令嬢は好き勝手に山で遊ぶ ~「どこにでもいるつまらない女」と言われたので、誰も辿り着けない場所に行く面白い女になってみた~２】 富士 伸太／みちのく. MFブックス(2025/6/25)
【不良聖女の巡礼 ３ 追放された最強の少女は、世界を救う旅をする 】 Awaa／がわこ オーバーラップノベルス(2025/6/25)
【魔剣少女の星探し ２．魔剣名鑑】 三枝 零一／ごろく 電撃文庫
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面白い事に三人でクラン作ったんだけれど、それぞれ三人バラバラに動いてそれぞれのイベント、事件に遭遇していくのだ。そして三人が絡んだ事件が一つの極点へと集約していく、これがメチャクチャ面白い！ まさに少女三匹が斬るって感じなのよね。
【オルクセン王国史〜野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか〜 ５】 樽見京一郎／THORES柴本 サーガフォレスト
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男が友の死に咽び泣く姿には、何か心に突き刺すものがある。
マルリアン将軍、捕虜になった後ですら既に放っていた矢であれほどの劣勢にあった自軍でオルクセン軍を撃破したの、稀代の名将という他ないなこれ。それも戦争始まってから得た見地でこのデザイン描いたんでしょ？ オルクセン側に目立った瑕疵が見当たらなかっただけに、それを打ち据えたというのは尋常ではない。そして万全を期していたはずの兵站思想の崩壊の危機。古今類を見ないほど完璧な兵站を築いたはずのオルクセンですら、いざ実戦となれば破綻するこの戦争の真理よ
【最強ポーター令嬢は好き勝手に山で遊ぶ ~「どこにでもいるつまらない女」と言われたので、誰も辿り着けない場所に行く面白い女になってみた~２】 富士 伸太／みちのく. MFブックス
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２回目の無殺生登山に挑むのが、軽く触るだけで倒せてしまうスライムが大量発生している山、というのが実に面白い発想。それも高尾山みたいに気軽に登山客が訪れてる山を、登山客に迷惑をかけず、集まってくるスライムを殺さず、どうやって山頂を目指すのか、という事でトレイルランだ、という流れに心がぴょんぴょんしてしまう。オコジョとカピバラの、この人生の相棒ともいうべき友情の育みがまた尊いんだ。美しい景色に心震わせるままに登場人物同士がお互いの心の内を触れ合わせていく、そういう内面の交流描写はこの作者さん、とびっきりだと思う。
【不良聖女の巡礼 ３ 追放された最強の少女は、世界を救う旅をする 】 Awaa／がわこ オーバーラップノベルス
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まさかの海聖マリアンヌ主役回。キャロルに敗れ、悪心を解かれて人知れず旅立った彼女の事は気になっていたけれど、まさか彼女を主役とした話とは。改心して悪女を辞めて元の善良で真面目な娘に戻ったのかと思ったら、性根ねじ曲がってしまったの直ってない！！ ただ以前は悪女やるの全然楽しくなさそうだったのが、楽しそうに性格悪さを露わにしてるのは、色々解放されたんだなあ、と思うのだ。解放されたからと言って、苦悩や罪悪感や迷いから解放されたわけではないので、マリアンヌの懊悩がまた実に美味なのですｗ
【泥酔彼女 ３．「キミに酔ってまーす」「ノーコメント」】 串木野たんぼ／ぽんこつわーくす GA文庫(2025/2/15)
【百花宮のお掃除係 １２ 転生した新米宮女、後宮のお悩み解決します。】 黒辺あゆみ／しのとうこ カドカワBOOKS(2025/6/10)
【異世界刀匠の魔剣製作ぐらし ６】 荻原 数馬／カリマリカ カドカワBOOKS(2025/6/10)
【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう ４ けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホ程バズって伝説になってますわ!?】 赤城大空／福きつね ガガガ文庫(2025/6/18)
【魔女と傭兵 ６(上)】 超法規的かえる／ 叶世べんち GCN文庫(2025/6/20)
【オーク英雄物語 ７ 忖度列伝】 理不尽な孫の手／朝凪 富士見ファンタジア文庫(2025/6/20)
【泥酔彼女 ３．「キミに酔ってまーす」「ノーコメント」】 串木野たんぼ／ぽんこつわーくす GA文庫
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【百花宮のお掃除係 １２ 転生した新米宮女、後宮のお悩み解決します。】 黒辺あゆみ／しのとうこ カドカワBOOKS
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【異世界刀匠の魔剣製作ぐらし ６】 荻原 数馬／カリマリカ カドカワBOOKS
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【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう ４ けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホ程バズって伝説になってますわ!?】 赤城大空／福きつね ガガガ文庫
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【魔女と傭兵 ６(上)】 超法規的かえる／ 叶世べんち GCN文庫
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【オーク英雄物語 ７ 忖度列伝】 理不尽な孫の手／朝凪 富士見ファンタジア文庫
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以下に、読書メーター読録と一言感想
6月の読書メーター
読んだ本の数：15
読んだページ数：4910
ナイス数：190
俺にだけ小悪魔な後輩は現実でも可愛いが、夢の中ではもっと可愛い (電撃文庫)の感想
★★★☆ これ夢の中で後輩本人が現実での自分の言動について本音解説してくれるので会長、そうだったのかと理解できてるけど、夢がなかったら物凄い勢いですれ違ってたよね。会長の察しが悪すぎるのが悪いのだが、自分の事以外にはむしろ察しが良い嫌いがあるので、これは自分に向けられる好意を実感出来ない系なんだろう。原因もあるみたいだし。色んな意味で空気読まない事で相手を褒めたりド直球の台詞を照れもせずに堂々と言ってのけたりする所が千春にバッコンバッコン直撃してて、千春さん結構ボコボコじゃないですかこれ？！
読了日：06月01日 著者：片沼 ほとり
ポンコツスキルしか使えない悪役魔女だけど、テイムしたパリピなスライムたちと強く生きます！ 2 (HJ NOVELS HJN 90-02)の感想
★★★☆ １巻から原作が始まる３年後まで時間が流れ、エルは１１歳に。幸い、原作のボディコン悪女には目覚めなかったご様子。ロータスも１９歳になりますます落ち着いた青年に進化してしまい、エルとしてはドキドキである。１６歳から１９歳って結構違いますよね。ずっと雨が降っている国というのがまた特徴的でしたけれど、結局悪役を引き受けて悪名を背負いながら人を助けて回る、という形になってしまうのか。本人前向きだけどかなり重い事してますね。ロータスとスライム達が一緒にいてこそ、か。僅かでもわかってくれる人がいるのも報われる
読了日：06月05日 著者：雨傘ヒョウゴ
泥酔彼女3 「キミに酔ってまーす」「ノーコメント」 (GA文庫)の感想
★★★★ 前回でようやくヒロイン達が横並びになってスタートラインについたなー、という感じで平たくこのシリーズ自体が終わるのかと思ったら、この３巻で号砲が鳴り響きヒロイン三人が一斉にダイブ。なんだこれ凄い。穂澄諸共４人で愛情の深みに酔っ払ったみたいに溺れ沈んでいってしまった。好きという情念をここまでダバダバに溢れさせるヒロインも、それを正面から受け止めてしまう主人公も、みんなまとめて溺死しそうな局面も、なかなかここまで描いた作品は見たこと無い。今回みんな素面のはずなのにマジで泥酔してるみたいな溺れ方だった
読了日：06月08日 著者：串木野たんぼ
魔剣少女の星探し2 魔剣名鑑 (電撃文庫)の感想
★★★★☆ ソフィアって自覚ないどころか劣等感すら抱いてるけど、作中でも随一の美人なのね。面白い事に三人でクラン作ったんだけれど、それぞれ三人バラバラに動いてそれぞれのイベント、事件に遭遇していくのだ。これがメチャクチャ面白い！ まさに三匹が斬るって感じなのよね。一人は剣の深奥に爪先をかけ、一人は乗り越えるべき頂きにまみえ、一人はかつて守られる側だった自分に守る妹を得る。友である切磋琢磨するライバルという星だけじゃない、それぞれの星を彼女達は見つけていく。ワクワクしっ放しどころか加速していく活劇でした！
読了日：06月10日 著者：三枝 零一
百花宮のお掃除係 12 転生した新米宮女、後宮のお悩み解決します。 (カドカワBOOKS)の感想
★★★★ 友仁王子はほんと健やかに成長しましたね。心根もおおらかに肝も太くて感情の機微も聡くて稚気があり、将来どの進路を辿ってもにこやかにこなしそうな大物感が出てきました。弟としても可愛いんだ、これが。そんな友仁も苦労した家庭環境。王族ってのは多かれ少なかれ立場と境遇故に抑圧されて育つものだけれど、今回登場した人達はみんな抑圧されたまま大人になった弊害みたいなのが出ていて、雨妹のカウンセリングが覿面にきいていました。しかし雨妹はお母さん気質だなあ。幼かったり老成してたり、未だに精神年齢幾つかわからん！
読了日：06月12日 著者：黒辺 あゆみ
サイレント・ウィッチ IX -extra- 沈黙の魔女の短編集 (カドカワBOOKS)の感想
★★★☆ ヒルダさんがしっかり家族としてモニカの心を守ってくれたからこそ、モニカは人でいられたんだな、とわかる掌編がぐっときたなあ。あの大失敗のクッキー作りがどれほどモニカの心に残っていたか。そして時系列の最初から最新までの短編集だからこそ、モニカを始めとしたキャラの成長や変化が伺えて感慨深い。特にモニカの成長はよくわかる。そしてラナとの友情が滅茶苦茶尊いんですが。この二人の相手への何かしてあげたいという気持ちが溢れそうになってる関係は、本当にもう微笑ましいを通り越して尊い、尊い。
読了日：06月13日 著者：依空 まつり
オルクセン王国史〜野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか〜５ (Saga Forest)の感想
★★★★☆ 男が友の死に泣く姿には、何か心に突き刺すものがある。マルリアン将軍、捕虜になった後ですら既に放っていた矢であれほどの劣勢にあった自軍でオルクセン軍を撃破したの、稀代の名将という他ないなこれ。それも戦争始まってから得た見地でこのデザイン描いたんでしょ？ オルクセン側に目立った瑕疵が見当たらなかっただけに、それを打ち据えたというのは尋常ではない。そして万全を期していたはずの兵站思想の崩壊の危機。古今類を見ないほど完璧な兵站を築いたはずのオルクセンですら、いざ実戦となれば破綻するこの戦争の真理よ
読了日：06月15日 著者：樽見京一郎
異世界刀匠の魔剣製作ぐらし 6 (カドカワBOOKS)の感想
★★★★ 苦労多い受注凄惨？でしたけれど、自分の慢心に気づいたり、騎士団長の一人と懇意になれたりと結果を見れば良い仕事だったんじゃないでしょうか。打った名作が折れたのも使い手が死んだのも初めて。複雑な背景を持つ英雄の死。それは残された多くの人に様々な影響を与え、折れた刀の回収目的だったルッツはいつもの見てみぬ振りが出来ぬ性分から、そこに介入していくのだが……珍しく話が続いた上に裏が見えなくて混迷を深めて来たなあ。ただ余りにも大きすぎた英雄の死の影響を、皆が振り切れたのはこれも人の強さか。
読了日：06月15日 著者：荻原 数馬
婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む~美味しいものを食べさせておしゃれをさせて、世界一幸せな少女にプロデュース!~ 4 (PASH!ブックス)の感想
★★★☆ 婚姻が合理的という理由があったとはいえ偽装とかじゃなくホントのちゃんとした結婚のつもりなのに、そんなプロポーズじゃ駄目出しされて当然である。幾ら温厚なシャーロットでも凍りつく。という訳で、改めてちゃんとしたプロポーズをするために指輪など諸々準備することに。当然、それらにまつわるトラブルに巻き込まれていく一行。ただアレンがもうシャーロットを過保護に護るだけじゃなく、パートナーとして危険な場所にも一緒に連れて行くぐらい対等な相手として信頼を寄せているのが見られて良かった。
読了日：06月19日 著者：ふか田 さめたろう
【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう: けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホ程バズって伝説になってますわ!? (4) (ガガガ文庫 ガあ 11-38)の感想
★★★★ カリンお嬢様がついにお紅茶を手放した！ という事実にさすが深層と思えばいいのか、そこまで行ってまだお紅茶でお優雅キメれてたカリンお嬢様に震えればいいのか、アタマバグるんだよなあｗ ここまで来ても視聴者のリアクションが面白いのが本作の楽しさに輪をかけてますよね。カリンお嬢様の驀進だけではここまで盛り上がらない、配信は良い文化。さらに光姫のリアクションがブーストかけて、そっちの反応でも視聴者がはっちゃけてくれてますし。しかしお優雅ハンマーの挿絵は良かったが、ぶん回す時の咆哮もあれお優雅でいいの！？
読了日：06月20日 著者：赤城 大空
魔女と傭兵 ６ 上 (GCN文庫)の感想
★★★★ ギルドに所属する冒険者じゃないからこその仕事が増えてきたな。それも実績と信頼あってこそ、だけど情報収集も出来るとなるとこりゃ便利だ。でも、便利使いしそうになると、魔女様が怪談宜しく迫ってくるので副ギルド長も取り扱いに慎重になりますわなあ。シアーシャ、カークに因縁つけるの楽しくなってるだろこれ。そしてジグにいつでも見てるし護るから、的な事を言われてキュンキュンしてしまうシアーシャさん。その歳にしてついに乙女回路稼働ですか、魔女様！
読了日：06月21日 著者：超法規的かえる
オーク英雄物語7 忖度列伝 (ファンタジア文庫)の感想
★★★★ 賢者の愛に殉じる生き方、それだけだったら道を踏み外した暴走と言っていいんだろうけれど、その生き方を選んだ理由が、妻の敵の未来を向いた清々しい生き様に感化されて、となると凄く真っ直ぐでどういう結末だろうと後悔のない晴れ晴れとした生き様に見えてくる不思議。賢者が復讐に囚われなかったのを見ると、失望に囚われている姉姫にもバッシュの生き様が響けばいいんだけれど。ナザールはしっかり響いてたからこそ、姉の怨を振り切れたのだし。しかし、やっぱり本命はゼルなのか。行けるなら彼女が心情的にも一番だよね。
読了日：06月21日 著者：理不尽な孫の手
サイバーパンク居酒屋『郷』 ~チート持ちで転生したけどやることないのでまったり過ごしたい~の感想
★★★☆ メス堕ち世襲議員がヒロインの一角、それもかなりマトモな部類なの、ぶっ壊れてるんだよなあ。倫理や価値観がぶっ飛んでる近未来てのは、むしろサイバーパンクとはこうあるべし、てなもんだけれど、それにしてもカッ飛びすぎていて、２１世紀感覚の主人公がついていけなくて悪酔いしてるのもよく分かる。当人も大概ぶっ壊れてるんだが、方向性が違うのよね。どれだけタフでも孤独感は心を蝕んでいく。彼がバーをやりはじめたのは人との関わりを求めた故だろうか。客来ないので特に意味はなかったんだがｗ 来ても２３世紀キッズなんだがｗ
読了日：06月25日 著者：西沢 東
最強ポーター令嬢は好き勝手に山で遊ぶ ~「どこにでもいるつまらない女」と言われたので、誰も辿り着けない場所に行く面白い女になってみた~2 (MFブックス)の感想
★★★★☆ ２回目の無殺生登山に挑むのが、軽く触るだけで倒せてしまうスライムが大量発生している山、というのが実に面白い発想。それも高尾山みたいに気軽に登山客が訪れてる山を、登山客に迷惑をかけず、集まってくるスライムを殺さず、どうやって山頂を目指すのか、という事でトレイルランだ、という流れに心がぴょんぴょんしてしまう。オコジョとカピバラの、この人生の相棒ともいうべき友情の育みがまた尊いんだ。すこぶる痺れた。
読了日：06月27日 著者：富士 伸太
不良聖女の巡礼 3 上 追放された最強の少女は、世界を救う旅をする (オーバーラップノベルス)の感想
★★★★☆ まさかの海聖マリアンヌ主役回。キャロルに敗れ、悪心を解かれて人知れず旅立った彼女の事は気になっていたけれど、まさか彼女を主役とした話とは。改心して悪女を辞めて元の善良で真面目な娘に戻ったのかと思ったら、性根ねじ曲がってしまったの直ってない！！ ただ以前は悪女やるの全然楽しくなさそうだったのが、楽しそうに性格悪さを露わにしてるのは、色々解放されたんだなあ、と。ただふと気を抜くと、今度はキャロルの為に無理して冷酷非情の悪の道を突き進もうとしてしまうので、リアン王子がついていて良かった。
読了日：06月29日 著者：Awaa
読書メーター
６月はちょっと家の介護関係でかなり大変な事になっていたので、落ち着いて本を読める状況にあんまりなかったんですよ。なんで普段よりもだいぶ読めていないです。
あと、文庫本より単行本の方が読んでる冊数多いんですよね。なんでだろう。今、あんまり学園ラブコメものを読む気になかなかならないからだろうか。多いもんね、文庫レーベルだとそっち。
少しは状況落ち着いてはいるのですけれど、まだ予断を許さないのでしばらく同じような状況が続くかもしれません。まあぼちぼちやっていく所存ではあります。どうぞよろしく。
それから、今月は間違いなく豊作でした。あんまり数読めなかったけど、読んだのどれも良かった。
★★★★★（五ツ星） ０冊
★★★★☆彡（四ツ星Dash） ４冊
【魔剣少女の星探し ２．魔剣名鑑】 三枝 零一／ごろく 電撃文庫(2025/6/10)
【オルクセン王国史〜野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか〜 ５】 樽見京一郎／THORES柴本 サーガフォレスト(2025/6/13)
【最強ポーター令嬢は好き勝手に山で遊ぶ ~「どこにでもいるつまらない女」と言われたので、誰も辿り着けない場所に行く面白い女になってみた~２】 富士 伸太／みちのく. MFブックス(2025/6/25)
【不良聖女の巡礼 ３ 追放された最強の少女は、世界を救う旅をする 】 Awaa／がわこ オーバーラップノベルス(2025/6/25)
【魔剣少女の星探し ２．魔剣名鑑】 三枝 零一／ごろく 電撃文庫
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面白い事に三人でクラン作ったんだけれど、それぞれ三人バラバラに動いてそれぞれのイベント、事件に遭遇していくのだ。そして三人が絡んだ事件が一つの極点へと集約していく、これがメチャクチャ面白い！ まさに少女三匹が斬るって感じなのよね。
【オルクセン王国史〜野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか〜 ５】 樽見京一郎／THORES柴本 サーガフォレスト
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男が友の死に咽び泣く姿には、何か心に突き刺すものがある。
マルリアン将軍、捕虜になった後ですら既に放っていた矢であれほどの劣勢にあった自軍でオルクセン軍を撃破したの、稀代の名将という他ないなこれ。それも戦争始まってから得た見地でこのデザイン描いたんでしょ？ オルクセン側に目立った瑕疵が見当たらなかっただけに、それを打ち据えたというのは尋常ではない。そして万全を期していたはずの兵站思想の崩壊の危機。古今類を見ないほど完璧な兵站を築いたはずのオルクセンですら、いざ実戦となれば破綻するこの戦争の真理よ
【最強ポーター令嬢は好き勝手に山で遊ぶ ~「どこにでもいるつまらない女」と言われたので、誰も辿り着けない場所に行く面白い女になってみた~２】 富士 伸太／みちのく. MFブックス
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２回目の無殺生登山に挑むのが、軽く触るだけで倒せてしまうスライムが大量発生している山、というのが実に面白い発想。それも高尾山みたいに気軽に登山客が訪れてる山を、登山客に迷惑をかけず、集まってくるスライムを殺さず、どうやって山頂を目指すのか、という事でトレイルランだ、という流れに心がぴょんぴょんしてしまう。オコジョとカピバラの、この人生の相棒ともいうべき友情の育みがまた尊いんだ。美しい景色に心震わせるままに登場人物同士がお互いの心の内を触れ合わせていく、そういう内面の交流描写はこの作者さん、とびっきりだと思う。
【不良聖女の巡礼 ３ 追放された最強の少女は、世界を救う旅をする 】 Awaa／がわこ オーバーラップノベルス
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まさかの海聖マリアンヌ主役回。キャロルに敗れ、悪心を解かれて人知れず旅立った彼女の事は気になっていたけれど、まさか彼女を主役とした話とは。改心して悪女を辞めて元の善良で真面目な娘に戻ったのかと思ったら、性根ねじ曲がってしまったの直ってない！！ ただ以前は悪女やるの全然楽しくなさそうだったのが、楽しそうに性格悪さを露わにしてるのは、色々解放されたんだなあ、と思うのだ。解放されたからと言って、苦悩や罪悪感や迷いから解放されたわけではないので、マリアンヌの懊悩がまた実に美味なのですｗ
★★★★（四ツ星） ６冊
【泥酔彼女 ３．「キミに酔ってまーす」「ノーコメント」】 串木野たんぼ／ぽんこつわーくす GA文庫(2025/2/15)
【百花宮のお掃除係 １２ 転生した新米宮女、後宮のお悩み解決します。】 黒辺あゆみ／しのとうこ カドカワBOOKS(2025/6/10)
【異世界刀匠の魔剣製作ぐらし ６】 荻原 数馬／カリマリカ カドカワBOOKS(2025/6/10)
【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう ４ けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホ程バズって伝説になってますわ!?】 赤城大空／福きつね ガガガ文庫(2025/6/18)
【魔女と傭兵 ６(上)】 超法規的かえる／ 叶世べんち GCN文庫(2025/6/20)
【オーク英雄物語 ７ 忖度列伝】 理不尽な孫の手／朝凪 富士見ファンタジア文庫(2025/6/20)
【泥酔彼女 ３．「キミに酔ってまーす」「ノーコメント」】 串木野たんぼ／ぽんこつわーくす GA文庫
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【百花宮のお掃除係 １２ 転生した新米宮女、後宮のお悩み解決します。】 黒辺あゆみ／しのとうこ カドカワBOOKS
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【異世界刀匠の魔剣製作ぐらし ６】 荻原 数馬／カリマリカ カドカワBOOKS
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【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう ４ けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホ程バズって伝説になってますわ!?】 赤城大空／福きつね ガガガ文庫
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【魔女と傭兵 ６(上)】 超法規的かえる／ 叶世べんち GCN文庫
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【オーク英雄物語 ７ 忖度列伝】 理不尽な孫の手／朝凪 富士見ファンタジア文庫
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以下に、読書メーター読録と一言感想
6月の読書メーター
読んだ本の数：15
読んだページ数：4910
ナイス数：190
俺にだけ小悪魔な後輩は現実でも可愛いが、夢の中ではもっと可愛い (電撃文庫)の感想★★★☆ これ夢の中で後輩本人が現実での自分の言動について本音解説してくれるので会長、そうだったのかと理解できてるけど、夢がなかったら物凄い勢いですれ違ってたよね。会長の察しが悪すぎるのが悪いのだが、自分の事以外にはむしろ察しが良い嫌いがあるので、これは自分に向けられる好意を実感出来ない系なんだろう。原因もあるみたいだし。色んな意味で空気読まない事で相手を褒めたりド直球の台詞を照れもせずに堂々と言ってのけたりする所が千春にバッコンバッコン直撃してて、千春さん結構ボコボコじゃないですかこれ？！
読了日：06月01日 著者：片沼 ほとり
ポンコツスキルしか使えない悪役魔女だけど、テイムしたパリピなスライムたちと強く生きます！ 2 (HJ NOVELS HJN 90-02)の感想★★★☆ １巻から原作が始まる３年後まで時間が流れ、エルは１１歳に。幸い、原作のボディコン悪女には目覚めなかったご様子。ロータスも１９歳になりますます落ち着いた青年に進化してしまい、エルとしてはドキドキである。１６歳から１９歳って結構違いますよね。ずっと雨が降っている国というのがまた特徴的でしたけれど、結局悪役を引き受けて悪名を背負いながら人を助けて回る、という形になってしまうのか。本人前向きだけどかなり重い事してますね。ロータスとスライム達が一緒にいてこそ、か。僅かでもわかってくれる人がいるのも報われる
読了日：06月05日 著者：雨傘ヒョウゴ
泥酔彼女3 「キミに酔ってまーす」「ノーコメント」 (GA文庫)の感想★★★★ 前回でようやくヒロイン達が横並びになってスタートラインについたなー、という感じで平たくこのシリーズ自体が終わるのかと思ったら、この３巻で号砲が鳴り響きヒロイン三人が一斉にダイブ。なんだこれ凄い。穂澄諸共４人で愛情の深みに酔っ払ったみたいに溺れ沈んでいってしまった。好きという情念をここまでダバダバに溢れさせるヒロインも、それを正面から受け止めてしまう主人公も、みんなまとめて溺死しそうな局面も、なかなかここまで描いた作品は見たこと無い。今回みんな素面のはずなのにマジで泥酔してるみたいな溺れ方だった
読了日：06月08日 著者：串木野たんぼ
魔剣少女の星探し2 魔剣名鑑 (電撃文庫)の感想★★★★☆ ソフィアって自覚ないどころか劣等感すら抱いてるけど、作中でも随一の美人なのね。面白い事に三人でクラン作ったんだけれど、それぞれ三人バラバラに動いてそれぞれのイベント、事件に遭遇していくのだ。これがメチャクチャ面白い！ まさに三匹が斬るって感じなのよね。一人は剣の深奥に爪先をかけ、一人は乗り越えるべき頂きにまみえ、一人はかつて守られる側だった自分に守る妹を得る。友である切磋琢磨するライバルという星だけじゃない、それぞれの星を彼女達は見つけていく。ワクワクしっ放しどころか加速していく活劇でした！
読了日：06月10日 著者：三枝 零一
百花宮のお掃除係 12 転生した新米宮女、後宮のお悩み解決します。 (カドカワBOOKS)の感想★★★★ 友仁王子はほんと健やかに成長しましたね。心根もおおらかに肝も太くて感情の機微も聡くて稚気があり、将来どの進路を辿ってもにこやかにこなしそうな大物感が出てきました。弟としても可愛いんだ、これが。そんな友仁も苦労した家庭環境。王族ってのは多かれ少なかれ立場と境遇故に抑圧されて育つものだけれど、今回登場した人達はみんな抑圧されたまま大人になった弊害みたいなのが出ていて、雨妹のカウンセリングが覿面にきいていました。しかし雨妹はお母さん気質だなあ。幼かったり老成してたり、未だに精神年齢幾つかわからん！
読了日：06月12日 著者：黒辺 あゆみ
サイレント・ウィッチ IX -extra- 沈黙の魔女の短編集 (カドカワBOOKS)の感想★★★☆ ヒルダさんがしっかり家族としてモニカの心を守ってくれたからこそ、モニカは人でいられたんだな、とわかる掌編がぐっときたなあ。あの大失敗のクッキー作りがどれほどモニカの心に残っていたか。そして時系列の最初から最新までの短編集だからこそ、モニカを始めとしたキャラの成長や変化が伺えて感慨深い。特にモニカの成長はよくわかる。そしてラナとの友情が滅茶苦茶尊いんですが。この二人の相手への何かしてあげたいという気持ちが溢れそうになってる関係は、本当にもう微笑ましいを通り越して尊い、尊い。
読了日：06月13日 著者：依空 まつり
オルクセン王国史〜野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか〜５ (Saga Forest)の感想★★★★☆ 男が友の死に泣く姿には、何か心に突き刺すものがある。マルリアン将軍、捕虜になった後ですら既に放っていた矢であれほどの劣勢にあった自軍でオルクセン軍を撃破したの、稀代の名将という他ないなこれ。それも戦争始まってから得た見地でこのデザイン描いたんでしょ？ オルクセン側に目立った瑕疵が見当たらなかっただけに、それを打ち据えたというのは尋常ではない。そして万全を期していたはずの兵站思想の崩壊の危機。古今類を見ないほど完璧な兵站を築いたはずのオルクセンですら、いざ実戦となれば破綻するこの戦争の真理よ
読了日：06月15日 著者：樽見京一郎
異世界刀匠の魔剣製作ぐらし 6 (カドカワBOOKS)の感想★★★★ 苦労多い受注凄惨？でしたけれど、自分の慢心に気づいたり、騎士団長の一人と懇意になれたりと結果を見れば良い仕事だったんじゃないでしょうか。打った名作が折れたのも使い手が死んだのも初めて。複雑な背景を持つ英雄の死。それは残された多くの人に様々な影響を与え、折れた刀の回収目的だったルッツはいつもの見てみぬ振りが出来ぬ性分から、そこに介入していくのだが……珍しく話が続いた上に裏が見えなくて混迷を深めて来たなあ。ただ余りにも大きすぎた英雄の死の影響を、皆が振り切れたのはこれも人の強さか。
読了日：06月15日 著者：荻原 数馬
婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む~美味しいものを食べさせておしゃれをさせて、世界一幸せな少女にプロデュース!~ 4 (PASH!ブックス)の感想★★★☆ 婚姻が合理的という理由があったとはいえ偽装とかじゃなくホントのちゃんとした結婚のつもりなのに、そんなプロポーズじゃ駄目出しされて当然である。幾ら温厚なシャーロットでも凍りつく。という訳で、改めてちゃんとしたプロポーズをするために指輪など諸々準備することに。当然、それらにまつわるトラブルに巻き込まれていく一行。ただアレンがもうシャーロットを過保護に護るだけじゃなく、パートナーとして危険な場所にも一緒に連れて行くぐらい対等な相手として信頼を寄せているのが見られて良かった。
読了日：06月19日 著者：ふか田 さめたろう
【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう: けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホ程バズって伝説になってますわ!? (4) (ガガガ文庫 ガあ 11-38)の感想★★★★ カリンお嬢様がついにお紅茶を手放した！ という事実にさすが深層と思えばいいのか、そこまで行ってまだお紅茶でお優雅キメれてたカリンお嬢様に震えればいいのか、アタマバグるんだよなあｗ ここまで来ても視聴者のリアクションが面白いのが本作の楽しさに輪をかけてますよね。カリンお嬢様の驀進だけではここまで盛り上がらない、配信は良い文化。さらに光姫のリアクションがブーストかけて、そっちの反応でも視聴者がはっちゃけてくれてますし。しかしお優雅ハンマーの挿絵は良かったが、ぶん回す時の咆哮もあれお優雅でいいの！？
読了日：06月20日 著者：赤城 大空
魔女と傭兵 ６ 上 (GCN文庫)の感想★★★★ ギルドに所属する冒険者じゃないからこその仕事が増えてきたな。それも実績と信頼あってこそ、だけど情報収集も出来るとなるとこりゃ便利だ。でも、便利使いしそうになると、魔女様が怪談宜しく迫ってくるので副ギルド長も取り扱いに慎重になりますわなあ。シアーシャ、カークに因縁つけるの楽しくなってるだろこれ。そしてジグにいつでも見てるし護るから、的な事を言われてキュンキュンしてしまうシアーシャさん。その歳にしてついに乙女回路稼働ですか、魔女様！
読了日：06月21日 著者：超法規的かえる
オーク英雄物語7 忖度列伝 (ファンタジア文庫)の感想★★★★ 賢者の愛に殉じる生き方、それだけだったら道を踏み外した暴走と言っていいんだろうけれど、その生き方を選んだ理由が、妻の敵の未来を向いた清々しい生き様に感化されて、となると凄く真っ直ぐでどういう結末だろうと後悔のない晴れ晴れとした生き様に見えてくる不思議。賢者が復讐に囚われなかったのを見ると、失望に囚われている姉姫にもバッシュの生き様が響けばいいんだけれど。ナザールはしっかり響いてたからこそ、姉の怨を振り切れたのだし。しかし、やっぱり本命はゼルなのか。行けるなら彼女が心情的にも一番だよね。
読了日：06月21日 著者：理不尽な孫の手
サイバーパンク居酒屋『郷』 ~チート持ちで転生したけどやることないのでまったり過ごしたい~の感想★★★☆ メス堕ち世襲議員がヒロインの一角、それもかなりマトモな部類なの、ぶっ壊れてるんだよなあ。倫理や価値観がぶっ飛んでる近未来てのは、むしろサイバーパンクとはこうあるべし、てなもんだけれど、それにしてもカッ飛びすぎていて、２１世紀感覚の主人公がついていけなくて悪酔いしてるのもよく分かる。当人も大概ぶっ壊れてるんだが、方向性が違うのよね。どれだけタフでも孤独感は心を蝕んでいく。彼がバーをやりはじめたのは人との関わりを求めた故だろうか。客来ないので特に意味はなかったんだがｗ 来ても２３世紀キッズなんだがｗ
読了日：06月25日 著者：西沢 東
最強ポーター令嬢は好き勝手に山で遊ぶ ~「どこにでもいるつまらない女」と言われたので、誰も辿り着けない場所に行く面白い女になってみた~2 (MFブックス)の感想★★★★☆ ２回目の無殺生登山に挑むのが、軽く触るだけで倒せてしまうスライムが大量発生している山、というのが実に面白い発想。それも高尾山みたいに気軽に登山客が訪れてる山を、登山客に迷惑をかけず、集まってくるスライムを殺さず、どうやって山頂を目指すのか、という事でトレイルランだ、という流れに心がぴょんぴょんしてしまう。オコジョとカピバラの、この人生の相棒ともいうべき友情の育みがまた尊いんだ。すこぶる痺れた。
読了日：06月27日 著者：富士 伸太
不良聖女の巡礼 3 上 追放された最強の少女は、世界を救う旅をする (オーバーラップノベルス)の感想★★★★☆ まさかの海聖マリアンヌ主役回。キャロルに敗れ、悪心を解かれて人知れず旅立った彼女の事は気になっていたけれど、まさか彼女を主役とした話とは。改心して悪女を辞めて元の善良で真面目な娘に戻ったのかと思ったら、性根ねじ曲がってしまったの直ってない！！ ただ以前は悪女やるの全然楽しくなさそうだったのが、楽しそうに性格悪さを露わにしてるのは、色々解放されたんだなあ、と。ただふと気を抜くと、今度はキャロルの為に無理して冷酷非情の悪の道を突き進もうとしてしまうので、リアン王子がついていて良かった。
読了日：06月29日 著者：Awaa
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