【【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう ５ けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホ程バズって伝説になってますわ!?】 赤城大空／福きつね ガガガ文庫
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ジェノサイドお嬢様、爆誕!?
深層ソロ攻略を果たし、ついに“深淵”に足を踏み入れたカリン。
ザコモンスターのように沸いて出る深層ボスたちを蹴散らしながら奧へと進む。
一方、お祈りモードだったブラックタイガー黒井もついに決断をくだす。
「今ここで、山田カリンを全力で潰すぞ!」
かくして、日本最強級クランの精鋭十八人が奥多摩ダンジョンに潜り込む。
モンスターと人間、それぞれの脅威にさらされるカリンは、気づいてもいなかった。
騒動の先、思いもよらぬ出会いと新たな“バズ”が待ち受けていることに――。
大人気ダンジョン無双バズ、第5弾!
まさにジェノサイドお嬢様爆誕！ だよ。爆誕！がこんなに似合うお嬢様ってないよね。
そして、こんなに可哀想（笑）なジェノサイドも滅多無いよｗｗ
というわけで、ようやくブラックタイガー編もブラックタイガーをボコって終了である。結局ボコる羽目になるのね。あらすじで、ブラックタイガーの面々が直接ダンジョンに潜ってカリンお嬢様を潰す！とか言い出してるので、え？ 大丈夫？ 正気なの！？ 深淵にソロ突撃しちゃうようなお嬢様にあんたらが行って何とかなるの？ あのカリンお嬢様を打倒できそうな作戦があるというの！？
と、まさかの逆転の秘策、或いは謀略の類を練り込んでいるのかと危惧したのですが……。
まさか本気で正気失っていたとはなあ！！ トチ狂っちゃったとはなあ！！
いやもう、あんな深層に挑む精鋭探索者ですら「？？？？？？？？」とならざるを得ない……いや、一巻目からずっとカリンお嬢様のやることなすこと「？？？？？？！！！？？」だったのは間違いないんですけれど、打ち止め無しのさらなる意味不明レベルの深淵ソロ探索の様子を見せられたら、そりゃ「アバババババババ」と脳内から知性が阿波おどりしながら立ち去っていくのも無理ないですよね。
しかも、深淵をソロでお優雅に闊歩できる様子を配信でお送りしてしまう、という事はカリンお嬢様が核反応兵器並みの戦略兵器と変わらない威力を持つわけわからん力を持った探索者なんですよー、というのをフルオープンで全世界に公開するようなものなので、リアルタイム核保有宣言みたいな意味合いになるんですね、これ。なので、国際情勢大混乱待ったなし。前触れなしに突如核保有国が現れた、みたいなことになるのか。
そんな大混乱、そして様々な分野の国家公務員各種の人達が後処理のためにデスマーチ確定、というその原因がすべてブラックタイガーにある、という方向になり、あらゆるヘイトがブラックタイガーに向いていく流れが、お可哀想というかお可哀想（笑になっててほんとお可哀想ｗｗ
いやあ、あの阿鼻叫喚の中身公務員さんたちと思われるリスナーたちのナマの反応、あこれマジの絶望だと感じられるリアクション、あこれガチの恨み呪い怒りがブラックタイガーとその後ろ盾に向けられてるぞぃ、という激昂コメントの数々に、まさにブラックタイガー終了のお知らせ、の鐘が鳴り響いている姿が幻視されましたしねえ。
日本の国家中枢の上から下まで全部が、全部これブラックタイガーのせいだろ絶対許さん！！ になってるのが、中の人達の生の声で否応なく伝わってきてしまいましたからねえ。
省益や組織の縦割り、方向性の相違なんかで一致団結なんて絶対出来ないと思われる国の官僚省庁の中の人達が上から下までここまで一致団結する流れが果たしてあるだろうかｗ
とりあえず、ブラックタイガー関連は必ず潰す！！で心が一つになっておるｗ
そりゃもう、こうなったらカリンお嬢様を直接潰すしか生き残る道はない、とボスの危機感知スキルに一縷の希望を託して、直接対決に挑むほか彼らに残された道はないよなあ。
それが絶対に不可能という事実でしかない事に目を瞑れば。
なるほど、正気もなにもあったもんじゃありませんね。ってか正気だったら絶対やりませんよね。なにこのレミングスのパレードは。
相手は熊どころかゴジラだぞ。そんなんに対して拳銃だろうがライフルだろうがバズーカだろうが竹槍だろうが、何持っていっても対して変わらんだろうに。
まあ相手がゴジラだと踏み潰されて終わり、というある意味後腐れなく瞬殺してくれるんでしょうけれど、カリンお嬢様は一筋縄ではいかないですよ。実力差がありすぎるとかそういう問題ではなく、こっちもある意味正気ではない全然正気という意味を理解していないお優雅な人であり、凄まじい善人ですからね。
地獄への道は善意で舗装されている（物理善意）。
なんだよ、物理善意って。
心からの善意、心からの心配、心からの親切で今助けますわー、と言いながら追いかけてきてフルボッコにしてくるモンスターとか、恐怖しかないんですけどｗ
こういうの、ホラー系アクションゲームによくいますよね。プレイヤーをどこまでもどこまでも執拗に追いかけて襲いかかってくる怪物系モンスター。
まさか、主人公がホラーゲームの怪物側になる作品があるとは思わなかったなあｗｗ
その一部始終があとで全世界に映像として公開されるまでも含めてｗ
まー、リスナーの反応が面白いですわ。本作、カリンお嬢様の破天荒すぎるお優雅が基盤ではあるんですけれど、それがハチャメチャに面白いという感触を得る基軸となってるのが、このリスナーたちのリアクションなんですよねえ。ほんと此処が肝になってて、全然飽きさせない。
さらに、噂レベル都市伝説みたいな扱いだったという、国家転覆級と呼ばれる天外の探索者たち。その実在がどうやらカリンお嬢様の活躍によって証明されてしまったみたいなんですよね。
ってか、この世界、ダンジョンだけじゃなくて地上にもある意味「深淵」ともいうべき階層が存在するのか。カリンの相棒である真冬が「元公安」なんていう物騒な肩書を持ってたのって、真冬自身こういう表沙汰に出来ない階層に関わっていたが故に、カリンの真価を理解できていた、ということなのか。
そして、ここから大いにこのヤバい階層で蠢いていたものたちが現れてくる、というかこれある意味カリンお嬢様によって釣られて浮かび上がってくる、ってなもんですよね。
深海魚よろしく上に上がってきたはいいけれど、ひっくり返ってお腹上に向けてプカプカ漂いそうな流れなんですけど。どうやらカリンお嬢様、その国家転覆級の中ですら意味不明なレベルみたいですし。
今のところ、ってか未だにまだ彼女の実力の全容ってほとんど見えてないんですよね、これ。準備運動にもなってないんじゃないの？
カラー口絵に出てくる褐色美少女、ダンジョン女王なんて紹介されているから、てっきりダンジョンの奥で眠っていた魔王かなんかだと勘違いしていたんですが、これ全然違うじゃないですかー。
本作って、あくまで現代社会をカリンお嬢様が大混乱に陥れることがベースなだけに、登場人物も現代社会側なのが妥当なんですよねえ、なるほど。ってか、この世界の世界情勢国際情勢どうなってるの！？
いずれにしても、この褐色美少女と同じ心境なのかもしれませんが、先が見通せなくて、これまで蓋をされていた魔女の大釜が盛大にひっくり返されて出てきてはいけないものがぶちまけられそうで、ワクワクが止まらん！
Ａｍａｚｏｎ
Ａｍａｚｏｎ
