
【最強の剣聖、美少女メイドに転生し箒で無双する 4】 三日月猫/azuタロウ オーバーラップ文庫
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美少女メイド(♀)は全てを掌握し影から策動する!元最強の剣聖、現美少女メイドが送る無双譚、第4幕!
剣聖を目指す主人・ロザレナと共に聖騎士養成学校に入学した元剣聖のアネット。
【学級対抗戦】に向けて訓練を開始するが、適性検査で五つ以上の魔法因子を持つ『多重呪文詠唱士』(スペアラー)であることが判明したアネットは、元剣聖であるにも関わらず魔法兵隊に配属されてしまう。
前世含め、魔法と無縁の生活を送ってきたアネットは思うように魔法のコントロールが上手くいかず、隊長のベアトリックスに高圧的な態度を取られてしまう。
しかし、そのベアトリックスが敵対クラスの副級長に脅されている現場を目撃してしまい!?
元剣聖、現美少女メイドによる暗躍無双譚、第4幕!
うわぁ、実は生きていたお兄ちゃん、ギルフォードさんが完全に頭おかしくなってるぅぅ。
あかん、これはホンマにあかん。復讐に狂う、という言い回しはよくあるけれど、ここまでちゃんと正気失って精神の均衡を崩して、それが常態化してしまっている人は珍しいですよ。
これもう理性的な話が全然通じない状態だ。自分でわかっていて止まれない、という状態ですら無い。直接関係ない親友や、全く関係ない人達まで巻き添えにしても、復讐のためなら何も関係ねえ、になっちゃってる。
話し合いや情に訴えてどうにかなる段階ではないや。完全に精神的におかしくなっちゃってる。
これ、その場でぶっ飛ばしてしまうのが一番早かったんだろうけれど、アネットも生き別れの兄との再会だけでなく、そいつが病んじゃっているのを目の当たりにしてショックだったんだろう。あっちが言いたいことだけ言って去っていくのを呆然と見逃しちゃうんですよね。
こういうところ、中身が前世剣聖のおっさんとは思えない、女性のアネットの方が主体になってるように思えるんだよなあ。
人格が分裂しているわけじゃないんだけれど、やっぱり男の人格ではないように見える。
それにいても、当人も知らなかったアネットの素性がついに明らかになってしまいましたけれど、オフィリアーヌ家の令嬢と来たか。一応、ロザレナお嬢様と同格の身分じゃないですか。
いや、それは前巻で既にわかったことでしたし、バルトシュタインの兄妹と仲良くなった段階で母の仇の子供たちと誼を通じました、って話になっちゃってたんだっけ。
バルトシュタイン家はバルトシュタイン家で、権力濫用している父親に、その子供である兄妹が反旗を企てていて、アネットはその助けになりたいという立場なんですが。
今度は母が殺された事件で死んだと思われていた兄ギルフォードも生きていて、おまけにこっちの味方であるバルトシュタイン兄妹も諸共全員ぶち殺してやる、と画策している。
バルトシュタイン家の当主のおっさんを引きずり下ろすべく兄妹たちの手助けをしつつ、兄の暗躍を防ぎながら、こっちの正体を探って密殺しようと企んでいるバルトシュタイン家の当主の謀略を踏み潰して、ついでに実家のオフィリアーヌ家からも付け狙われそうなんだけれど、実家は実家で残った腹違いの妹とその母親が対立して内紛起こしそう、というちょっと待って、あっちこっち揉めて拗れまくってないですか!?
オフィリアーヌ家のシュゼット、この娘改めて振り返るとアネットの実の妹になってしまうのか。その彼女が、現状学園内の対抗戦でロザレナの前に立ちふさがる最大の敵、になってるんですよね。
その彼女、単にアネットの母を殺した側の娘というだけなら妹とは言え、主人の敵であり自分自身の仇の側の勢力、と判断できるんですけれど、この妹ちゃんも実際は実の母よりもアネットの母の方をかつては慕っていて、アネットの正体に気がついたときアネットじゃなくて、完全にアネットの殺害を目論む母親の方に敵愾心を向けてたんですよね。
実の母子で拗れちゃってるぅぅ。
一つの一族の中で方向性がどの家もまとまっていなくて、むしろ殺し合いしかねない対立が息を潜めているので、勢力図がかなりややこしい事になっている。
そんな中で、ただシンプルに剣聖を目指して強くなろうとしているロザレナは、特に難しいことを考える必要も、考えるだけの情報も与えられていなくて、ほんと脇目もふらずに強さに向けてひた走っているのは、ズルいというかお得というか。これは余計なものをお嬢様から遠ざけて、面倒なことは影で処理しちゃっているアネットのメイド力の高さを示すところになるんだろうか。お嬢様が脳筋だからややこしいこと言ってもついてけない、って事だからだろか。
まあ、この家同士のパワーゲームの渦中に、アネット自身が深く関わっていた以上、他人事ではなくまさに彼女がその渦中の中心に座しているわけですけれど。
でも、そこを前世の剣聖の圧倒的すぎる力で、理不尽押し付けてこようとする輩はねじ伏せられるのは強いよなあ。暴力、暴力こそがすべてを解決する。
もちろん、表立って権力で抑え込まれてきたら難しいものがあるんですけれど、そこはなにげにうまいポディションとっているし、なにげに四大騎士公家の子弟たちがみんなアネットに矢印向けてるものだから、ざっくりいうと親世代と子ども世代の対立になりつつあるのかこれ?
おまけに、王家の継承者争いの方もここにがっつり絡んでくるみたいだし。というか、継承者たちが騎士公家の子供たちを手駒とすべく虎視眈々とあっちこっちに狙い定めている状態になるのか。
ってか、なんか見知ったやつが王家に中にいるんですけど!?
ともあれ、ロザレナの影に隠れて目立たないようにしているつもりで、実際従者でメイドという身分以上には表立って派手なことはしてないアネットは、深く関わった人以外には注目されていないはず、なんですが。
なんでか、主要な人物はみんなアネットに向けて濃くて熱い矢印を向けてるんですが、これなんでなんだろう?!
ルナティエなんか完全に墜ちちゃってるじゃないですか。そして、自分から攻略する気満々のオリヴィアさん。
まあルナティエさんは、味方になってくれてほんと良かった、というかアレを敵に回したままだとガチで質悪いからなあ。こいつ、腹黒参謀、卑劣軍師の才能がありすぎる。卑劣卑怯の手練手管、味方になってもいささかも自重していない! ってか、また人質とってる!?
でも頼もしい。味方になるとこいつガチで頼もしいな。ロザレナが脳筋な分、ややこしい事は一切できないので、その分指揮官としても参謀としても謀略家としても寮の指揮戦略作戦全部やってくれるので、大変助かる。相手が小賢しい罠仕掛けてきても、それを上回る策略でねじ伏せてくれるの、痛快ですらある。実質、小物のつまらんちょっかいは彼女がいたら封殺できるってことですもんね。
まあルナティエといい、ロザレナといい、シュゼットといい、ちょっと色んな意味で強烈な娘ばっかりなんで、湿度高めとはいえおっとり風味なオリヴィアさんが癒やしです、ほんと。
しかし、アネットはもうロザレナに一途なんだよなあ。でも、男として好き、とか言ってるけど、アネットさんもうほぼ性自認女じゃない? 自己認識は剣聖のおっさんのつもりであり続けてるみたいだけれど、実際は中身も外見も振る舞いも考え方も、おっさんじゃなくてアネットにしか見えないんだよなあ。
なので、百合である。
って、ロザレナいきなり病気で倒れちゃったんだけど、これ病気なの? なんか侵食されてない? 壁乗り越える前に自分からどんどん谷に落っこちちゃう娘だなあ、ロザレナって。
なんか次の巻、もう出ないかも知れないとかいう話になっているみたいだけれど、これだけ裏の事情や人間関係複雑になってきたところで終わってしまうのは本当に辛い。
続き、Web版で読むしかないんだろうか。次巻出てほしいんですけどね。























































































































































































































































































































































































































































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