
【バスタード・ソードマン 7】 ジェームズ・リッチマン/マツセダイチ エンターブレイン
Amazon Kindle BOOK☆WALKER DMM
モングレルの過去を知る謎の美女エルフ、現る……!?
暖かくなると人も魔物も活気づく。街中の雑用から急増する魔物の討伐、さらには年に一度の精霊祭の準備まで、春のギルドマンに舞い込む依頼は山積みだ。モングレルもまたぼちぼちと任務をこなしつつ、ライナと一緒に精霊祭を楽しんだり、ギルドからアーレントのお守りを押し付けられたりと、忙しくも充実した日々を送っていた。そんなある日、二人はレゴールの街中で謎めいたエルフの美女カテレイネと出くわす。実は彼女は少年期のモングレルを知る数少ない人物で――。
おうこらウルリカ先輩、おまえモングレルのモングレルさんを使ってるな!!
さらっと使用感を言っちゃってるじゃないか!
この巻、初っ端からモングレルの息子をかたどった大人の玩具なモングレルさんネタで入るの、どうなんよw
何気にモングレル名義での発明品では一番の売れ筋になってしまったんじゃなかろうか。
さて、この巻では謎の金髪ダークエルフが表紙絵を飾る。主人公モングレルの過去を知る謎の美女カテレイネの登場である。
いやー、この実に意味深で神秘的で奥深い雰囲気を醸し出す謎めいたダークエルフを、どうイラスト・デザインしてくるのか楽しみにしていたけれど、期待通りかそれ以上のこの雰囲気と存在感ですよ。
文章の方でもこのカテレイネの意味ありげでなにか意図を持って見守るような佇まいには戦かされましたけれど、このなんとも表現しがたい雰囲気のキャラをちゃんとまさにそれという感じでデザインしているのは、マジで凄い。
いやバランスまじで凄いですよ。あざといくらい怪しいのは解釈違いですし、ゴテゴテとやたらと飾り立ててるのも、見た目派手なのも違うし。落ち着いた派手めの様相は一切ないのに、なんか佇まいが意味深という絶妙のバランスを見事に表現してますよ。
このカテレイネの登場時は、Web版で読んだときも度肝を抜かれたなあ。
これだけ意味深な佇まいを見せておいて……本気で特に意味も背景も思惑もなにもない、ただのモングレルの昔からの知人の農家のお姉さん、本当にただの農家の人、野菜売りの人、というこのとてつもないギャップ!
表紙絵を単独で飾るほどのピックアップをされてますけれど、このカテレイネさんマジでただの農家の人だからね! 特に事件や問題を持って現れてストーリーの要となっていく、というわけでもなく、久々にたまたまあってやあ久しぶり、こんどまた食事でもしようね、くらいのノリで出会って別れる、というだけの、いっそこれ通行人じゃないの!? というくらい、特にストーリーライン的に意味を持ってないキャラだからね!!
でも、だからといってキャラが薄いとか、一発キャラってわけじゃないんですよね。出落ちキャラでもない。むしろ、一般人なのに出れば出るほど味わい深くなってくる妙な存在感を持ったキャラなんだよなあ。
この意味ありげな佇まいも、別に格好をつけていたり厨二病を患っていたり、というわけでもなく、本当にただの素、であるのはモングレルと初めて出会った頃の回想を見ると明らかである。自分でキャラ付けとかしてるわけでもないんだよなあ。そして、実家の農家の両親とかも普通のエルフの人らしいし、そして普通の農家。金髪褐色のダークエルフでオッドアイで、喋りかたが妙に大仰、というだけで伝説に出てくるような謎の魔法使い感を醸し出しているカテレイネさん。
なんかでっかい杖持ってるから、凄まじく勘違いされるんだけれど、あれってマジで歩行の助けのための杖らしく、魔法魔術はガチで関係ないらしい。
ただ、過去の回想を見ていると、今のモングレルさんの人格形成に大きな影響を与えてるっぽいんですよね、カテレイネ。家族を殺され故郷を潰され、サングレールへの復讐に明け暮れた子供時代。敵国の人種とのハーフで根無し草という立ち位置から、排斥され屈辱的な目にも頻繁にあっていたモングレル、相当荒んでいたみたいなんだけれど、そんな彼に人の優しさや温かさを思い出させてくれたのが、農家の手伝いに浮浪児同然だったモングレルを雇って、住み込みで長い間いっしょに過ごすことになったカテレイネとその一家、だったそうで。
居候でけっこう長いこと一緒に暮らしてたんだよね。カテレイネ、ダークエルフなんだけれど年齢はモングレルの一つ上らしく、年齢的にも同世代……家族ぐるみの付き合いでかなり仲良く過ごしていたみたいで。これ、なんかの拍子にモングレルさん、農家に婿入りルートもあったんじゃないだろうか。
モングレルも、ずっとここで暮らすのも悪くない、と思ったこともあるみたいだし。何気にモングレルと一番お似合い感を感じさせられましたよ、過去回想。
双方とも、別に異性として意識することがなかった、のでしょうかねえ。
ともあれ、その後モングレルも居候生活を終えて旅の空に戻る際に、行商修行でカテレイネも一緒に旅をすることになり、その後二人の仲間が加わって、モングレルは初めてパーティーで各地を回ることになるのですが……、このモングレルさんの最初の仲間達がまた面白いメンツで。
いや、冒険者パーティーじゃないんですよね、この面々って。でも、他の二人はまだ登場していないんですけど、モングレルにとって本当に仕事全く関係ない気のおけない友達、という関係が垣間見えるので好きなんですよねえ、この人達。
さて、そんなこんなで日々は流れていくものの、何も変わっていないようで段々と街の様子なんかも変わっていくのが、モングレルさん視点からも伝わってくる。
というか、レゴール伯爵の結婚話とか、サングレールから和睦の話を持ってきた外交官にして元名うての戦士だったアーレントさんが、モングレルの案内でレゴールのギルドに段々と馴染んでいく話とか、ちょっとずつ街の様子、発展の様子、周辺国との関係の変化なんかじわじわと移ろっていくの、こういう短編連作で見ているとそれはそれで味わい深いものがありますねえ。
にしても、モングレルってほんと貴族嫌い徹底しているのにその分、レゴール伯爵の評価がめちゃくちゃ高くて、会ったこともないこの人のこと好きすぎだろう、ってくらい好感度高いですよねえ。
何気に、あれモングレルが出会った下手の横好きで記録として絵を描いてた人って、お忍びのレゴール伯爵じゃないんですか? お互い名前も知らないまま意気投合していて、こういう関係もいいなあ。
あと、ライナとの関係もちゃんとじわじわ進展してるっぽいのが、お祭りでのデートの様子でもうかがえます。ライナ、かなり気合い入れてお洒落してますし、ライナの側だけじゃなくてモングレルの方もシャツをパリッと仕立てて着こなして、ライナのお相手をつとめるのに相応しい相応の小綺麗な格好しているあたり、かなりライナのこと大切にしているのが伺えますがな。























































































































































































































































































































































































































































Amazon
Amazon
あの人はおそらく月下の死神のギュスターヴさんかと。個を消して各地を回るお仕事だから、空いた時間にああいう趣味をするようになったんでしょうね。
八岐
が
しました