
【悪役貴族による弱小領地の革命開拓】 ナガワ ヒイロ/ファルまろ エンターブレイン
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生活が不便ならば―― 付与魔法で生活魔道具を作ればいいじゃん!
辺境の領地を治めるドラーナ男爵家の嫡男クノウ・ドラーナ。ある日、父が家に連れてきた美人姉妹を見た瞬間、クノウはこの世界がゲーム世界であり、自分が姉妹を虐げる悪役貴族であることを思い出す。いつかは主人公に倒されるかもと思いつつも、美人姉妹と楽しく幸せな日々を過ごすために、付与魔法と前世の知識を使って火炎放射ドライヤー、蒸気機関バイクなど次々と生み出すのだが……。
これは悪役貴族クノウが美人姉妹と楽しく自由気ままにものづくりしていたら、いつの間にか文明に改革を起こしちゃった物語。
お父さんのアスラン、母親が亡くなってしまった隠し子を家に連れ帰ってくるまではいいとして、それがそこそこ年の離れた姉妹、それも息子よりも年上と年下セットというのは、奥さんブチ切れても仕方ないぞ。
一夜の過ちどころか、ずっと通い詰めてたってことですもんね。相手が娼婦というのなら尚更。どうやら、アスランには隠していたらしいので養育は自分でやってらっしゃった、という事だからもう全方面に甲斐性がないぞ。
カリーナお母さん、最初はブチ切れたもののそのあとちゃんと引き取って自分の娘同然に愛情注いでいくのですから、器があまりにも大きすぎる。
まあそのお母さんを冷静にするフォローをしてあげたのが、主人公のクノウくんなので腹違いの姉妹であるフェルシィとウェンディも順当に彼に懐いていくのですが……。
一応、彼女たちと対面したことでゲーム原作の記憶が蘇ったクノウくんですけれど、これ以降もそうなんだけれどゲームのシナリオを変えるために本来いじめるはずだった姉妹に優しくした、ってわけじゃなくて、もう本人の性格上自然に助け舟出してるんですよね。というか、そこまでクノウくん深く考えないよ、というキャラクターなので、そのあとも別にゲームのシナリオを変えていくんだ、みたいな事は殆ど考えずに、自分のしたいようにしているうちに勝手にその行動の影響によってシナリオが変わっていっていたのを、あとでそう言えばこの人原作ゲームではバッドエンドなことになってしまっているのに、なんか大丈夫なことになってるな、と終わってから気づいているみたいな感じになっている。
原作のシナリオを気にしない、ということは原作通りに話を進めようという気も一切ない、という事でもあるので、ほんと思う通りの生活改善のために好き放題やってるんですよね、この主人公。
いや、別に法律や倫理に反して好き勝手やっているわけじゃなくて、国の方針や法律は違反しないようにしているので、そのへんはマトモなんだけれど……許可取ったら完全に自制なく銃火器まで作っちゃってるからやっぱりマトモじゃないよな。
本人もあんまり難しいことは考えないタイプと自覚しているのか、タイトルは内政ものっぽいのだけれど政治関係は全然首突っ込まないんですよね。偶然、攫われそうだったお姫様を助けてしまったときも、自分政治には関わりたくないのでと、面倒くさがって距離置こうとしていましたし。
本人の興味はあくまで家族でのんびり平和に快適に過ごせれば良い、という極々私的なところにとどまっていて、そのためにはガンガン魔導具開発するけれど、それ絡みで権力と関わるつもりはないし、そもそも頭の能天気であんまり考えない方なので、そっち方面向いてないという自覚もあるのでしょう。
父親も脳筋で能天気、と似たようなところあるしなあ。
息子のクノウは技術者系だけれど、タイプとしては同じだぞこれ。勢いとノリで楽しいことに邁進するあんまり深く考えない父子コンビ、これけっこう周りからするとたちが悪くないか?w
まあ家族からすると頼もしくはあるんだろうけれど、同時にやらかしが多かろう親子なので、これ他の家族がしっかりしていないと、というケースですね。
領地経営は母親のカリーナがまとめているみたいですし、引き取った姉妹の姉の方のフェルシィも同じくしっかり者タイプなので、この二人がいないといくらクノウくんの魔導具で生活が便利になっていっても、色々としっちゃかめっちゃかになっていきそう。
ちなみに妹の方のウェンディは、これアスランやクノウと同じタイプですね。家族でアーパーの方が多数はになっちゃってるw
しかしこれ、ヒロインは姉妹になるんだろうか。でもちゃんと血が繋がった姉妹な上に、両親健在だからなかなかヒロインにはなりようがないと思うのだけれど。お姉ちゃんの方、ほんのりと好意抱いているみたいだけどなあ。
でも他に誰かいるか、となると……助けた王女さまが順当に言えばそうなるんだろうけれど、なんかその母親である女王さまの方がなんか出張ってきてない? 前に出てきてない? グイグイ来ようとしていない?
とにもかくにも、主人公がノリと勢いの愉快系なんでとにかく楽しいお話でした。ついでに、父親のアスランとはなんか漫才コンビみたいにボケとツッコミ、クノウくんが冷やかツッコミに回らざるを得ない頼もしいけど放蕩パパなので、この二人の掛け合いみているだけでも面白かったなあ。




























































































































































































































































































































































































































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