世間様ではプレデター2を放映してる頃に、レンタルしてた『マスター・アンド・コマンダー』見てました。
商業的には渋すぎるのかもしれんが、ナポレオン時代の海洋冒険ものとしても人間ドラマとしても最高傑作!! ホーンブロワーとか好きな人は絶対見れっ! あっ、須賀しのぶの「天気晴朗なれど波高し。」が好きな人も是非見れっ! あの小説に出てくる船の描写、この映画に全部出てくるから。もうほくそえむのが止められないくらい出てくるから。
もうこれ一つ見れば、帆船時代の海軍の航海模様が分かるんじゃないかってくらいに必要なエピソードが盛り込まれてて、なおかつリアル。感動的なくらいリアル。リアルすぎて興味ない人は退屈になるかもしれないくらい徹底してリアル。いや、でもメリハリの利いた濃密な人間ドラマが展開されてるし、役者の演技もかもし出す雰囲気だけでもうお腹一杯になりそうなほどいい感じなので、面白くないはずはない。
ラストの戦闘シーン、特に僅か12歳の士官候補生のブレイクスニー少年。これが総毛立っちゃうほど格好よかった。愛くるしい顔つきのほんの子供なのに船員指揮して大砲ぶっ放して、自分から先頭に立って片手でサーベル振りかざして「突撃だぁーっ」って敵船に乗り込んでくのよ。最初の戦闘でこの子、右腕失ってしまって片手なんですよ。それなのに、負傷した腕を切断するときには悲鳴もあげずにじっと我慢。そのあとも全然卑屈にならず、航海中も実に心根の優しくて気配りも聞く清々しい少年なわけですよ。それでいて毅然としていて、いざ戦闘となったら見事なまでの勇気を示す。
途中、主役の艦長が若手士官候補生に語る中に、畏怖でも強要でもなく尊敬をもって艦内に秩序をもたらすのだ、というくだりがあるんですけど。
まさに体現してます、この子。いや、名演。将来の名提督を約束されてるような素晴らしさでした。燃えた。

っていうか、この映画、女出てこなかったぞ!
南米に寄った際に物売りで現地女性が一人チラっと出てきただけ。すさまじく男臭い映画でした。

原作本は有名な作品らしい。これは読みたくなってきた。