書籍感想(2010〜

聖剣の刀鍛冶 8.Light&Darkness4   

聖剣の刀鍛冶〈8〉 (MF文庫J)

【聖剣の刀鍛冶 8.Light&Darkness】 三浦勇雄/屡那 MF文庫J

Amazon
 bk1


表紙絵のセシリーコスプレ劇場、これまでの最高傑作は三巻の男装バージョンだったのだけれど、今回のはこれまでのカッコイイ、美人系の装いと大きく方向転換した看護服!!
これが何気に似合ってやがる。前のメイド服も良く似合っていたけれど、けっこうセシリーって女性らしい柔らかい装いも似あうんだよなあ。って、これだと何着ても似合ってますと言っているのとおんなじか。今回は挿絵でも何枚も看護服セシリーが拝めるので眼福である。イラストレーターの屡那さんが素晴らしいのは、女の子がカワイイだけじゃなく、若い男は若いなりに格好良く、おじさんはおじさんなりに、老人は老人なりに渋くカッコいいのがいいんだよなあ。あとがきで三浦さんが悶えているように、今回のシーグフリードの挿絵は悪役にしてもカッコよすぎて惚れそうだわ。

帝政列集国の悪魔と人外を擁した侵攻を辛くも退けた独立交易都市。国際緊張は既に列集国の侵攻をもって既にダムに穴が空いた状態。もはやいつ決壊するか、の段階に入っているのだけれど、独立交易都市は一先ずの危機を脱して、都市の復興に取り掛かる。
市民の被害は最小限に食い止めたものの、騎士団の被害って書いてある通りだと殆ど壊滅じゃないですか。特に三番街担当部隊は半数が死亡。傷を負って復帰不能に陥った団員の事も考えたら、これは痛いどころじゃない。幸いにして団員募集がうまく行っていて補充も足りているようですが、正規隊員がこれだけ失われていると、新兵が幾ら増えても戦力化されるまでどれほど掛かるものだか。まだ、即戦力になる人材もいるだけマシかもしれないけど、半年前に入団したセシリーがベテラン扱いされるようじゃあ、大ピンチだわ。まあ、セシリーは実際ほんとに強くなったけど。
一巻の時は剣に振り回され、初めての実戦でまともに戦えずにヒーヒー言って泣いてた小娘が、ねえ。セシリーのあの活躍はやはり市民の間でも相当話題になっていたらしく、彼女に憧れて入団してくる輩も出てきている。その一人であるヘイゼルが、泥棒を追いかけて逆襲されたあげくにこっぴどくやられそうになったところを、颯爽と現れ瞬く間に制圧してしまうセシリー、なんて場面、半年前はセシリーがちょうどヘイゼルみたいにド素人相手にボコボコにされて泣いてたもんなのになあ。ほんと、強くなったわ。

そして、ルーク。みなさん、お母さん、お父さん、ルークが本気を出しましたよ! まさかまさか、こいつの方からこんなに積極的に動くなんて。
今まで風雲急を告げてばかりでバタバタしてばっかりだったから、二人がわりといい雰囲気になってからこっち、落ち着いて他の何にも気をとられず二人で過ごす時間と言うのは殆どなかったわけで、こうしてみるとこの二人って本当にお似合いなんだなあ、と惚れ惚れとしてしまった。ツンツンせずに誠実にセシリーに向き合うルークは、瑕疵が見当たらないほぼパーフェクトな完璧イケメン青年で、そこはかとなく照れているのなんかチャーミングで、文句のつけようがないんだよなあ。
まあ、そんなルークは、妙だとは思ったんだ。
卑怯だとは思うけど、それ以上に自分に対してもセシリーに対しても、これはきっと誠実なんだと思いますよ。変に遠ざけようとするよりも、よっぽど男らしく素敵な未練がましさだと思う。そこで踏み越えてしまわないのもまた、迷いであると同時に誠実さなんでしょう。その未来が決定しているものなら、安易に一線を越えてしまうのはやはり無責任だと思うし。かと言って、後々セシリーがどれほど傷つくか、という点もあるんですよね。もっとも、どのやり方を選んだとしても、正解は無いわけだし、セシリーが傷つかないルートもまずないわけで、ならばルークのやり方と言うのは非常に共感し得るそれなわけです。
それもまた、愛なのよ。

いい雰囲気というと、もうアリアとユーインもすっかりいい雰囲気になっちゃってるじゃないですか。前々から気にはなっていた、悪魔は、魔剣は人と愛し合えるのか、という点についても今回ユーインの研究からひとつの答えが出たわけですし。
アリアの将来についてはずっと見通したたなくて、微妙に不安なところがあったのですが、これは良かったなあ。
ただ、その事実が判明することで、思わぬ伏線が起爆したわけですけど。
なるほど、シーグフリードの正体ってそういうことだったのか!! 一つの過去の事実が明らかになることで、これまで、生殖能力を持たない、ハウスマンの姓を持つなどといった様々な謎をでもってその正体を闇に落としていた彼の素性その他もろもろが一気に明らかに。
まともな人間ではないと思っていたけれど、まさかそういう事だったとは。彼が迸らせている世界への憎悪も、きっとそこに起因するんだろうけれど、まだその具体的な目的などは分からないんですよね。帝国側のキャラにも、それぞれ色々ありそうな感じがしてきたわけだ。
今回の帝国側のエピソードも、その真の目的はわからないままなんだよなあ。でも、さらにこんな帝国側の戦力が増えてるようじゃ、パワーバランスが傾きすぎているような気もするんだけど。
エピローグでの、びっくら仰天の展開もそれに拍車を掛けているし。
いや、キャラの幸せのことを考えると、この展開は大いにアリなんですけどね。最終的に元に戻るにしても、この間の時間と言うのは将来的にとても貴重なものになるはずだし。

マギ・ストラット・エンゲージ 24   

マギ・ストラット・エンゲージ〈2〉 (電撃文庫)

【マギ・ストラット・エンゲージ 2】 松山シュウ/かわぎしけいたろう 電撃文庫

Amazon
 bk1

これは驚いた! びっくりした! 一巻から見違えるように面白くなってるじゃないですか!!
最初はアレでも、段々と面白くなるケースというのは多々アリますけど、ここまで激変するのは珍しい。
実のところこの作品、一巻で見切ってたんですよね。一巻は正直言って、面白くなかった。話の柱となる部分や起承転結は完成度が高かったのだけれど、逆に枠組みをしっかり作ることにかまけたのか肝心の話の中身に余裕がなくって、プロットの筋書き通りに話を進めるのに精一杯、という感じだったんですよね。
こりゃああかんなあ、と二巻は当初購入を見送るつもりだったのですが、ふと読書メーターなどで他の方の感想を見ていると、なんかやたらと評判がいいんですよ。それも、一巻と対比して非常に面白くなっていると言う内容が目に入り、それは読んでおくべきかと一ヶ月遅れで入手しページを捲ってみたのですが。
これがもう、抜群に上手くなってる。前は文章に全然入り込めなかったのが、今度はもう最初からクイクイと引き込まれたわけですよ。
勿論、傑作名作というほどの凄い面白さ、というわけではないのですけど、これはもっと続きを読ませてくれ! と切望する程度の面白さは十分以上に満ちみちていました。
どこが変わった、と具体的に例を上げるのは非常に難しいのですが、以前の枠組みの完成度はそのままに、全体のクオリティがあがったというべきなんでしょうか。余裕をもってエンタテインメントとして魅せる工夫がなされているというべきなんでしょうか、その辺はわかりませんけど。

意外にも、思いのほか恋愛要素というのは無いんですよね。主人公の世郎はそれまで普通の高校生だったのが、前巻の事件で双術師という特殊な魔術師になり、ヒロインのルルーラを師事して高校生をやりながら魔術師としても修練を重ねることになるのですが、この師弟関係が物凄い真っ当で、その真っ当さが逆に新鮮なんだなあ。
ルルーラは世間知らずで浮世離れした所があるものの、人間として非常に誠実で、師匠としては熱心かつ理性的でマジメで責任感が強く、先生役としてここまでまともなキャラクターも珍しいくらい。セロに対しても訓練は厳しいものの、とても気を遣って丁寧な接し方をしているので、師匠キャラの横暴さは微塵もなく、セロはセロで年頃の少年相応の、厳しく地味な訓練への不平不満を抱きつつ、こいつもなんだかんだとマジメで、面と向かって文句や嫌味を言うことなく、しっかり前向きに修行すると言う、なにこの健全師弟(笑
セロの等身大の高校生らしさは、これこそ普通の高校生だよなあ、という適度な真面目さと適度な不真面目さ、適度な遊び心と適度な親切心。面倒くさがりだけどやるべき事はやろうとする心意気。世のライトノベルで普通を名乗る主人公たちは、この物凄い普通な主人公を見習うべきだ、と思うくらいにキングオブ普通。普通ってのは無個性って意味じゃないんだよなあ、というのを色々な意味で実感した。
この二人の関係は、師弟関係、とだけで区切ってしまうのもちょっと違うんだよなあ。セロはルルーラに師としての敬意をちゃんと払っているのだけれど(これだけで偉い)、同時に同世代の若者同士としての気安さもあり、特殊な育ちゆえの世間知らずな面のあるルルーラに対して俗世での過ごし方について楽しく過ごせるようにと気遣い、面倒を見ようと言う意気もあって、お互いに魔術師としても学生としても、両方の立場で尊重し合ってるんですよね。
そこにはまだ、恋愛感情は双方ともにかけらも芽生えていないんですけど、これはこれで読んでて凄くイイなあ、と思わされる関係だった。
ルルーラの従者でセロにはいつも毒舌を吐くヴィオも、決してルルーラべったりの見境なしではなく、セロのことはキツい事を言いながらも認めてるし、ルルーラに対しても良く構ってはいるもののの、決して甘やかしてはおらず、距離感はごく身近に、でもひっつきすぎず、というこれも良い主従関係で。
今回の敵役の二人についてもそうなんだけれど、この巻についてはそれぞれのキャラクターの人間関係が、素晴らしくイイ距離感で描けてるんだな。
灰庭のいう<納得>も、その距離感に基づくものだったわけだし。
マリィの幼いメンタリティと、同時に切羽詰り追い詰められた人間のギリギリ瀬戸際、崖っぷちの精神状態を併せ持つという難しいキャラクターも、非常に上手く描けているし、事件の決着への道筋も、とても面白かった。
灰庭のクールでプロフェッショナルで、それでいて情の篭った生き様も、その双方を崩さず貫くやり口も、見応えあって、うん、良かった。

まだこう、結末に向けて強引に展開を舵取りする余裕のなさはところどころ見受けられるのですが、前巻と比べるならその辺は見違えるように改善されていて、いやはやこれだから新人さんはさらっとスルーできないんだよなあ。常にアンテナは立てておかないと、面白い作品を見逃してしまう事は珍しくないわけで。

このセロとルルーラの恐ろしくまともな師弟関係は、それはそれで読んでて心地よいものではあるのですが、このゆるがぬ信頼関係にラブの要素が入ってくるのを期待してみたい気もあるし、このままでも良さそうな気もするし、うーん、もうどうとでもしてくれぃ。どっちにしても、このクオリティが保たれるなら、間違いなく面白いままでイケそうだし。

氷室の天地 Fate/schoollife 34   

氷室の天地Fate/school life 3 (IDコミックス 4コマKINGSぱれっとコミックス)


【氷室の天地 Fate/schoollife 3】
 磨伸映一郎 IDコミックス/4コマKINGSぱれっとコミックス


Amazon
 bk1


か、鐘ちゃんを泣かすなーーー!!
知的策略系クール美少女キャラと言いつつも、氷室鐘、実は思い込み度S。賑やかな夏休みの日々を奇々怪々と堪能しながらその一方で、あの許嫁の一件の調査も進めていたのだけれど、彼女自身これまで予想もしていなかった人材が対象者である可能性に気づいてからの意識のしようは可愛い限り。いや、発想力が豊かな分、制御を失うととことん暴走しだす傾向があるな、この娘は。まだ途中で理性を取り戻して「いやいや」と一旦停止するけれど、なにげに妄想家な所がある。
まあ、勝手に自分で想像して一人で悶えている、というのはけっこうアレなんだがw
その結果、好奇心を押えきれずちょっかいをかけて探りを入れてみようとしたところ、物凄いてひどいしっぺ返しを受けて、鐘ちゃんマジ泣き。
うわぁ、ばかめ、これは完璧に逆効果だ! このシーン、思いっきり固まってる美綴と違って、慌てずスッと氷室嬢を抱きしめる三枝ちゃんがすっごい女の子だ。
マキジが場を外していたのも納得。ここに彼女がいたら、えらいことになって余計に拗れてただろうし。

と、最後の展開はさておいて、相変わらず怒涛の小ネタの奔流がエクストリームしまくってるハイテンションコメディの品質は超一級品のママ型落ちせず。おっもしろいなあ、もう!
英雄史大戦はちょっとやりたい!
三人娘&美綴がここまでスッとんでると、猫かぶりバージョンの遠坂凛がむしろおとなしくて目立たないという不思議。まあ、彼女の場合ネコ被ってようと素の状態だろうと誰が相手だろうと、振り回されて収拾役にまわってしまう運命にあるのですがね。
マキジの偏りまくった多才ぶり、知識人ぶりはやっぱり面白いなあ。あれだけ歴史に詳しいのに国語のメタメタっぷりは笑える。国語の試験でこの作品における作者の心境を掛け、という設問の答え、あれは何だかんだと間違っていないような。走れメロスってそういう太宰の実体験があって書かれた創作だったのか! とりあえずゴムボートに畝傍と名づけるセンスは大好きだw
パンジャンドラムは人が乗る兵器じゃありません! というか、大河いつそんなの作ってたんだ。
志茂田景樹!(笑
ドアラ!
お好み焼き屋のメニュー。ネーポンはまだわかるんだが、ミスパレードというのは知らんなあw
なんでネーポン250円でホットネーポンは500円といきなり値段が倍になってるんだ?

次回からは夏休みあけて二学期編。氷室嬢が今回の一件でテンション落ちているかどうかが心配だけれど、逆に進展もありそうで、ラブコメ的にも面白くなってきた。
でも、この漫画、公式のはずなんだが、ということはこのカップリングも一応の公式になるんだろうか。

魔法少女リリカルなのはViVid 14   

魔法少女リリカルなのはViVid (1) (角川コミックス・エース 169-2)

【魔法少女リリカルなのはViVid 1】 藤真拓哉 カドカワコミックスA

Amazon
 bk1


魔法少女リリカルなのは第四期。高町ヴィヴィオが主人公の文系格闘アクション開幕! って、この期に及んでも、このタイトルは変われんのですなあ(笑
もうなのはさん23歳ですよ。19歳の時点でも魔法少女は無理でしたが、そろそろ無理を通り越して暴挙の時代に突入しているので、いい加減主人公も変わったところですし、魔法少女ヴィヴィオでも良さそうな気もするんですが、やっぱりタイトル変わったらインパクトや印象が薄れちゃうんだろうなあ。実際に名前変わったら、自分もなんか拍子抜けしそうな気もしますし。

というわけでストライカーズから4年後。高町ヴィヴィオ小学四年生。ちょうどなのはママたちがヤンチャを始めた年頃にヴィヴィオもなってしまったわけで、なのはたちもその事が頭にあったのでしょう。ヴィヴィオにも専用のデバイスを与えることに。インテリジェンスデバイスってわりと高級品、というか非常に珍しいもの、というイメージが昔はあったんだけど、今となっては普通に一般的に普及しているみたいになってるなあ。たしか、初期の説明文にはインテリ型は扱いが非常に難しく、使用者はかなり珍しい、と書いてあった記憶があるんだが。
それよりも驚いたのが、ヴィヴィオの大人化魔法ですけどね。いや、聖王ヴァージョンに変身するのは、むしろ魔法少女モノとしては王道なんですが、驚いたのはそれがヴィヴィオの固有スキルではなく、わりと一般的な魔法だという所ですよ。みんなの前で変身しても、あんまり驚かれなかったし。
これってけっこうヤバい魔法だと思うんだがなあ。さすがは小学生に平気で就労させるという労働基準法における年齢基準が異様に甘い世界観。

ストライカーの頃から、聖王ヴァージョンの衣装イメージからしてなんか格闘系っぽいというイメージはあったのだけれど、やっぱりなのはと違ってソッチ系に走るわけだ。砲戦型魔法少女、という新機軸に燃えまくったかつてからすると、やっぱり寂しい路線ではあるんだけれど、砲戦だとやっぱりどうやっても撃ち殺し合いの殲滅戦になっちゃうからなあ。平和路線のお話をやるなら、拳と拳で殴り合って友情を深める方に行っても仕方ないか。
やっぱりさ、話を聞いて、ドギューーーン! はどう考えてもおかしいですもんね(笑

この漫画、さらっとサウンドステージの冥王イクスも出てるんですね。なるほど、イクスってこういう見てくれの娘だったのか。
あのドラマCDは、……あれ、感想書いて無かったっけ。これ、凄く出来が良かったんですよね。ちゃんとスバルとティアナが主人公として活躍してたし、結局ストライカーズ本編では有象無象でキャラもはっきりわからなかったナンバーズたちが、このドラマCDでは一人ひとりキャラがかき分けられ、掘り下げも進んで、非常に魅力的に描かれてたんですよね。ぶっちゃけ、自分、ナンバーズはアニメじゃなくてこのドラマCDでキャラ把握しましたもん。ナカジマ家に養子に入った四人の、ナカジマパパへの懐きっぷりや、徐々に距離感が縮まって家族となっていく姿とか、ニヤニヤしながら聞いてましたし。
ドラマとしても重厚で読み応え、じゃなかった聴き応えのある内容で、むしろこれもOVAか何かでアニメ化しても良かったんじゃないかというクオリティの高さ。
ヴィヴィオは出番はあまり多くないんですが、滅茶苦茶可愛いんだわ、これ。声にベタ惚れ。元気で明るくしっかりもので結構知的、でも喋り方は舌っ足らずでカワイイのなんの。聖王陛下なんて呼ばれてプンスカ怒るのがカワイイのなんの。惚れた。
そのドラマCDで登場していたのが、この冥王イクスヴェリア。彼女の姿をちらっとでも見せてくれたのは嬉しかったなあ。ちゃんとみんな大切に扱ってくれてるみたいだし。ただ、このドラマ聴いて無い人は、この子なにー!? となりそうだけど。

それはそれとして、ユーノくんは影も形も出てこないんね(涙
ヴィヴィオは無限書庫に入り浸ってるみたいだから、けっこう頻繁に会っているっぽくはあるけど。
ギンガといい、そろそろお年頃の女性陣は、イイ人見繕わないと行き遅れるぞw そういえば、なのはの兄ちゃんは忍と結婚してるんだろうか。

そんでもって、ヴィヴィオのお相手として覇王イングヴァルト アインハルト・ストラトスが登場。聖王戦争からの因縁アリ、とはいっても、こっちは拳で交える友情かー。おーい、女の子(笑
昔は乱暴者で通っていたノーヴェが二人のお姉さん役というのも、またイイ感じの配役で。
しかしスポーツ格闘魔法少女マンガって……どんどん属性が謎めいてくるなあw


StrikerS Sound STAGE X
StrikerS Sound STAGE X
おすすめ平均
starsアニメ化してほしい一品です
starsドラマCDには惜しい作品!!
stars商品としても、CDドラマとしても、非常に完成度の高い逸品
starsドラマCDの枠を超えた名作
stars時を経ても変わらぬスバルとティアナの友情

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ベン・トー 5.北海道産炭火焼き秋鮭弁当285円4   

ベン・トー〈5〉北海道産炭火焼き秋鮭弁当285円 (集英社スーパーダッシュ文庫)

【ベン・トー 5.北海道産炭火焼き秋鮭弁当285円】 アサウラ/柴乃櫂人 スーパーダッシュ文庫

Amazon
  bk1

物凄い暴露記事をあとがきに観た!! この作者、担当とよほど仲がいいか、会社的に抹殺したいほど大好きかのどちらかだな。
初版本にだけついているおみくじしおりは中吉でござんした。これ、デザインは種類一つだけなのかな。着物姿の先輩がなかなか美人さんで可愛らしく、キュートでござんした。裏のアセビの厄除けは、むしろ厄寄せなんじゃないかと恐々ですが。

今回、かなり削ったらしくあとがきでも、話が成り立つかどうかの綱渡りをしてどうにかこうにか、と言っているだけあって、かなりカツカツな感じがするんですよね。もういっそ分冊にしてしまえばいいのに、と思うんだけどなあ。
前々から佐藤たちのいる街は相当の激戦区、レベルの高い地域じゃないのかとは思っていたけれど、大谷や牧といった別地域の狼たちとの交戦を見る限りではやはり相当なんだな。未だ二つ名を持ってない茶髪や坊主、顎髭なんかのいつもの面々だって、あれもう無茶苦茶古強者って感じだし。茶髪さんなんか、未だにガチでやりあったときには、佐藤にまともに勝ちを譲ってないじゃないですか。佐藤はあれ、まだムラがあるとはいえ確かに二つ名レベルの実力を獲得してきているのに、ですよ。茶髪さんは二つ名出てきてもおかしくなさそう。

今回はわりと直球のラブコメをやっているのですが、うーん、やっぱり佐藤の恋愛観ってちょっと他の人とは違う気配がするんだよなあ。丁度、別口のカップルが成立しているのでその違いがわかりやすかったのだけれど、大谷くんのそれは大変わかり易いものだったんですが、佐藤のそれはちょっとズレてるんだよなあ。彼が広部さんが好きで惚れているというのは間違いの無いことだとは思うのだけれど、それが果たして大谷が牧に抱いた想いと同種のものだったのか。
もし、広部蘭が間違わずに佐藤が好きだった素の彼女で彼を引き止めていたら、という問題じゃなくて、佐藤の生き様云々という話じゃなくて、そもそも佐藤の異性への認識、女性との距離感、恋愛に対する想像力が普通の男と違ってしまっているような気がするんですよね。これは、あやめとの付き合いから生じたものだとは思うんだけれど、大谷や二階堂といった他の男と比べてもどうもなんかおかしい。他人の恋愛に対しても、殆ど理解力や認識が及んでいないみたいだし。
その点、あやめはズレてるようで恋愛観はちゃんと普通の女の子らしく持ってるんですよね。故にこそ、あやめは佐藤が他とはズレているのを、ちゃんと把握しているのかも。だから、自分と彼がくっつくことはないと確信しているのかもなあ。でも、最近ちょっとあやめの佐藤への接し方が徐々にだけど変わってきてるんですよね。佐藤も微妙に違和感感じてきているみたいだし。

まあでも、佐藤の恋愛異常と、自身の生き様に対する誠実さとはまた別のお話なわけで。人って賢いやつよりもバカなやつの方が正直に生きることが出来ると言うことなのか。打算や損得勘定で、時に人間は自分が望んでいた生き方をハズレてしまい、ついついより確実と思われる方の道を選んでしまった結果、その正解の中で息を詰まらせ苦しい思いをすることになる。
広部蘭も、猟犬とあった山原も、それぞれが正しいと思って選んだ道で、成功しているはずなのに、何故か苦しい思いに苛まれている。
そんな二人にとって、佐藤という存在は憎悪と憧憬の象徴だったのかもしれない。だから、彼をたたきつぶそうと執心し、彼を自分の場所にまで引きずり降ろそうと、しがみついていたのだろう。
「あたしと半額弁当……どっちが好き?」
この頭の悪い問い掛けを、バカじゃないのかと自分で思いながらも広部は真剣に尋ねるんだけれど、これは彼女が、未だ半額弁当争奪戦の真実の姿を知らないままでありながら、正確に佐藤が持つ魅力を理解し、彼の生き様が自分が捨て去ったものを体現しているのだと認識していたからこそ言えたセリフなんじゃないだろうか。逆に、自分はこのセリフで相当に広部蘭というキャラクターを好きになりましたよ。これは、よっぽど彼女が聡明でないと言えないセリフだもんなあ。本人はこの時点ではわかってないけど、ある意味コレ、今の自分と昔の自分、どちらが好き? と問いかけているようなもんだし。だからこそ、佐藤はあんなふうに答えたんだろうし。
うん、バカは強いよなあ。余計なものにリソースを振り分ける余裕が無いから、脇目もふらず自分の信じた道に好き勝手に突き進める。あとで後悔することも無い。
それはとってもカッコいいことだし、羨ましい。
だから、変態扱いされながらも彼の周りにはライバルでありながら通じ合った友が集まるんだろう。なんだかんだと、佐藤ってこの地域の狼たちの中心核的な存在になりつつもありますしね。ボスだの最強だのというんじゃあないんだけれど、誰もが彼を意識しているわけですし。そろそろ、ホントにあれな二つ名じゃなく、まともなのをつけてあげてもよさそうなもんなんだけどなあ。どうも、犬系のにはなりそうな感じなんだけど。
オルトロス姉妹の再登場は嬉しかったなあ。ダンドーと猟犬群との激戦に、オルトロスが味方側で参戦してきた時には激燃えでしたよ。魔導士を除けば、オルトロス姉妹は間違いなくこれまで出てきた中でも最強クラスの狼なわけですし、それが味方に回るときたら、
八匹の猟犬を引き連れた地獄の狩猟者・ダンドーと、双頭の魔犬を引き連れた魔女。頭数では負けていても、その総力では負けていない。

この口絵の、氷結の魔女とオルトロスが並び立つシーンは、読み始める前だったのに滾ったもんなあ。

そういえば、今回、具体的ではなかったものの、槍水先輩とHP部の過去が段々と明らかになってきてましたよね。前巻の感想でそろそろ、過去のHP部の話もやるのかと穿ってましたけど、次くらい本格的に来そうだよなあ。

弁当の描写も、全く衰えることなく美味そうで美味そうで。自分、豆ご飯とピーマンの肉詰めがあれほど美味しそうに思えた事なんて初めてですよ。どっちも別に好きじゃない類の品なのになあ、滅茶苦茶美味そうだったなあ、はぁ。

ごくペン! 23   

ごくペン!〈2〉 (MF文庫J)

【ごくペン! 2】 三原みつき/相音うしお MF文庫J

Amazon
 bk1

うん、おもしろかった。
でも、期待していた方向への進捗は何もなく、結局のところ前回にやるべき事をやりきってしまったがために、辛うじて残ったものをかき集めてなんとか再構成したものでしかなく、あの野放図な、どこまでもグイグイと真上に伸びる豆の木みたいなオーラは、絞んじゃったなあ。なんかこう、普通の面白い作品になってしまった感じ。
だから、一巻で綺麗に終わって、新しいステージに移行すればよかったのに。
よくぞまあ、一旦終わったものをここまで仕立て直した、と作者の腕にはむしろ感心したくらいだけど、肝心の骨子となる部分がどうしても見いだせなかったんだよなあ。前回にあった革命、という物語の芯となる要素。今回は色々と試行錯誤して、現状打破から未来への展望への足掛かりを作るという方へと向いていたけれど、なんか違うんだよなあ。前のは人間扱いされていなかった生徒たちに人としての尊厳を取り戻させ、共に人らしく生きるための居場所を勝ちとるための戦い、という理由が在ったんだけれど、今回真太郎や凛子が負わされている責任と言うのは、果たして学生である彼女たちがそこまで負わなきゃいけないものなんだろうか。前は民衆の中に入り、一緒になって権力を打倒する側だったのに、今回の彼らの立場は完全に民衆を導く指導者としてのそれが求められてしまっていたわけだし。
あれが革命だったとするなら、革命家たちは新政権を打ち出して指導者に座り、新たな施政方針を打ち出しより良い社会構造を構築しなければならない、という意味では正統な流れと言えるのかもしれないなあ。
でも、あの革命の中でジャーナリストとして民衆の立場から真実を人々に訴えた真太郎が、「ペン」の道から外れるという意味でもあるわけで。<ごくペン>じゃなくなっちゃうんだよなあ(苦笑

とりあえず、凛ちゃんがますます可愛らしくなるのは上等なので、もっともっと真太郎とイチャイチャしておくれよ。

レイセン File1:巫女とヒキコと闇少女4   

レイセン  File1:巫女とヒキコと闇少女 (角川スニーカー文庫)

【レイセン File1:巫女とヒキコと闇少女】 林トモアキ/上田夢人 角川スニーカー文庫

Amazon
 bk1

またぞろ最初からすっ飛ばしてぶっ飛んだ展開に突入するのかと思いきや、意外にも就職先で奇態な同僚と慣れない仕事に四苦八苦しながらも普通(?)に日々を送るヒデオくん。
なんと、これ本気でオマケ的な後日譚番外編だったのか、とあとがきで書かれていた話に納得すると同時に、さらりとこのレイセンは前振りで、あとに本番が控えている、という大暴露に大興奮してしまいしたよ。この人はもう、プロットも書かない癖にその頭の中にどれだけ壮大なクロニクルが詰まってんだか。大風呂敷を広げれば広げるほど、さらに大きな風呂敷が詰まっていると言う、この逆マトリョーシカ人形め。
実はマスラヲにアニメ化の話があったというのにも驚いたけど、それを蹴ってたのにはさらに驚いたさ! これはでも、話を聞く限りでは英断でしょう。そりゃ、アニメとして【お・り・が・み】とか【マスラヲ】はそりゃもう見てみたいけど、【マスラヲの皮みたいなのを被ったもの】を見たいとは全然思わないもんなあ。

さて本編ではアリますが、聖魔杯が終わった後も二十社面接を受けて全滅したヒデオ。面接受けにいけるようになっただけ大いに成長しているとも言えるんだろうけど、受からなかったらどうしようもないんだよなあ。それで、鈴蘭や貴瀬のコネで宮内省神霊班、あの長谷部翔香や名護屋河睡蓮がいる対オカルト対策チームに就職することに。
一時期、魔殺商会に務めていた時期もあったけれど、何はともあれこれでようやくヒデオもニート・ヒキコモリから脱却することに。ダウナー属性は未だに脱却出来ておらず、相変わらずマイナス思考になりがちだけれど、それでもちゃんと就職できたんだなあ、おめでとうおめでとう。
と言っても、ヒデオってぶっちゃけ何の特殊能力も持ってないので、実は何も出来ないんですよね。睡蓮からは目付きの悪さが仇となって目の敵にされてしごかれ、聖魔杯をくぐり抜けてきたとはいえ、第三世界のことについては何も知らないヒデオは、四苦八苦することに。まあ、オカルト方面と言う点を除けば、社会人が新しい職場で頭を抱える苦労という点では変わらないんですけどね。
それでも、あの闇の神アンリマユが送り込んできた観覧用端末闇理ノアレや神に昇格したにも関わらず、相変わらずヒョイヒョイ遊びに来るウィル子たちのお陰で、ヒデオは召喚師やら妖精使いだのと勘違いされ、なんだかんだと一目置かれるわけで。まあ、でもヒデオは頼めば闇の力をなんぼでも借りられるし、呼べばウィル子もすぐに助けに来てくれるわけで、精霊使いというのもあながち間違った話じゃないんだよなあ。もっとも、ヒデオの誠実さはやっぱり前のまんまで、そういうチートを利用せず、自分でなんとかしようとするのは相変わらず偉いところ。
いわゆるハッタリで場を乗り越えて行くタイプにも関わらず、ヒデオへの好感度がやたら高いのは、彼は嘘や虚言を弄するタイプではなく、むしろ常に誠実で献身的だからなんだろうなあ。
このシリーズに出てくる大物たちは、大物であるが故にヒデオの本質を鋭く見抜き、見抜くが故に勝手に誤解し、はたまたその言を大げさに解釈し、もしくはその意を疑えないわけだ。騙されている、惑わされている、のとは一線を画してるんだよなあ。
睡蓮が出てくると言うことで、ほむら鬼も【お・り・が・み】以来久々に登場したわけですけど、あの鬼があれほどまともに他人を認め評価するのは初めて見るような気がする。睡蓮はもとより、鈴蘭に対してだってもうちょっとひねくれた態度だったし、評価は辛かったぞ。
ちなみに、ほむらのビジュアルデザイン出たのはこの巻が初めてか。実はもっとムキムキの鬼と言われてすぐに思い浮かぶ典型的な姿を連想していたんだけれど、なるほどこっちタイプだったのか。
ナニゲに後日談と言うことで、人間関係――特に恋愛方面で色々と激変があったんですよね。これはぶっちゃけ驚いた。翔香さん、あなた貴瀬とまさかそういう関係だったとは!!
これはこの巻で一番驚いたかもしれん。たしか、【お・り・が・み】からこっち、翔香と貴瀬が対面している場面、なかったんじゃないか? 幼馴染で、みーこ関連で色々あったという話はあったけどさ。でも、いやそう言えば、伊織貴瀬について話している時の翔香って彼に対してかなり気安い、というかある意味弟に対してよりも身近な相手について口にしているみたいな柔らかさがあったんだよなあ。貴瀬はみーこのモノ、というイメージがくっきり刻み込まれてたんで、みーこ以外ならハズレ籤で鈴蘭? という組み合わせぐらいしか思い浮かんでなかったんで、これはサプライズだった。ちゃんと、みーこもイイと言ってる、とみーこの了解得ているところとか、ホント良くわかってる(笑
翔希は翔希で、真琴と別れてやがるし。う、上手くいかなかったのかよぉ(苦笑
そりゃあ、告白の時からえらい蛋白な対応されてたけど、高校時代からの友達気分が抜けなくて、というのは色々と生々しいw だからと言って、鈴蘭に走るのはある意味バッドエンドだぞ。
意外なカップリングというと、ヒデオも意外だったよなあ。なんか、睡蓮とわりと本気でイイ雰囲気になってきてるし。てっきり、ヒデオに対しては婦警の美奈子が本気でアプローチしてくると思ったんだけどなあ。ヒデオに脈があったかどうかはともかくとして。


書下ろしは、鈴蘭無双というか鈴蘭無法というか。この女、いい加減悪の組織の親玉が似合いすぎて偉いことになるつつあるなあ。貴瀬だってまだマシだったぞw 少なくとも、貴瀬は部下の覆面タイツにノリで実弾ばら撒くとかしなかったから。
出てきた当初は不幸不遇がお似合いの被虐系薄幸メイドヒロインだったはずなのに、今や初代聖魔王とか神殺しとか言う以前に、悪の暴君だもんなあ。
いいぞ、もっとやれw
リップルラップル、とうとうミズノのみならずSSKにまで食手を伸ばしやがったか。マリアエクセルも暇なのか? 最近、普通に地上におりてきて姉妹喧嘩ばかりしてる気がするがw


今のところこれといった大事件は起きていないものの、ヒデオたちが処理してきた案件の裏ではうごめく影があるようで、今のところどちらも相互にその存在に気づかない段階。幾つか接触はあったものの、未だ決定的な所までには至ってはいないが、早晩表面化はしそうなんだよなあ。
こりゃあ、次の巻あたりから自体は大きく動き出すのか。それとも、レイセンでは動かずに終わるのか。このノンビリしたノリも結構好きなので、しばらくはこれで楽しむのもいいなあ。と、あとに真打が控えているのがわかってると、余裕も出てくるな、うんうん。

レンタルマギカ 銀の騎士と魔法使い5   

レンタルマギカ  銀の騎士と魔法使い (角川スニーカー文庫)

【レンタルマギカ 銀の騎士と魔法使い】 三田誠/pako 角川スニーカー文庫

Amazon
 bk1

この表紙絵観たときは、目を丸くしたものです。一体誰だ、こいつ、と真剣に首をひねってしまった。それくらい、以前のいつきとは印象が変わっている。眼帯がなくなったことこそ一番大きな外見的変化なのですが、それだけならこんなにも驚かなかったと思うんですよね。
この優しげで柔らかくも、芯の強そうな真っ直ぐな相貌。それはいつきの本質そのものなのですが、以前の彼はここまではっきりとその本質が表に出る人間じゃなかったんですよね。同じ微笑でも、どこか気弱でヘラヘラっとした笑みこそが彼の表情だったのに。
彼を苛み続けながらもその強さの源でもあり続けた紅い瞳が奪われ、彼を支え続けた猫屋敷と穂波を協会に奪われ、アディもまたいつきから距離を置き、アストラルに残ったのはオルトとみかん、黒羽と新たに助っ人として加わったラピスと、いつきよりも年少者ばかり。
いつきが拠り所としていたものがすべて奪われてしまったわけです。そんな中で、いやそういう状況だからこそか、彼は甘えを捨て、今まで漠然としていた願いを叶えるために何をすればいいのかを、それを具体的に見定め、誰に導かれるのでもなく、自分の頭で考え、自分の足で進みだすのです。
そこには、かつての気弱で内気で情けなげな少年の幼い風貌は溶けてなくなり、精力的に己が目的を達成するために、夢を叶えるために突き進む精悍な男の姿があるばかり。
ああ、少年は大人になったんだなあ、とこの巻を読んでいて妙な感動に胸が熱くなってしまった。それも、ツマラナイ大人になるのではなく、少年がかねてから持っていた良い部分を、多くの人々が彼を慕い、余人に心許さず光に見向きもせず闇を歩むはずの魔法使いたちを惹きつけて止まなかった素晴らしい彼の本質はいささかも陰ることなくそのままに、とても素敵な青年へと成長していっている。
まあ、気弱そうだったり、臆病だったりするのは以前のままで、妙に安心させられてしまうのですが。それでも、気弱でも、頼もしさが前とは断然違うんだよなあ。
おそらく彼は答えを見つけたのだろう。これまで彼がずっと疑問に思い、自問し続けてきた問題に対して。そして何より、妖精眼という異能を持っているものの、魔法使いではないただの人間でしかない自分が、魔法使いの社会の中でどういう立場にいるのかを、いったい何が出来るのかを。

前回、彼の中に隠されていた秘蹟が奪い去られたことで、伊庭いつきが持っていた能力は著しく低下してしまい、主力だった社員たちが抜け、いつも手助けしてくれていたアディが疎遠になったことで、アストラルの戦力は半減どころではない勢いで減退してしまいました。
前の巻の感想でも、この戦力の低下をどうするんだろう、とかなり不安視していたのですが、いやまったく自分の見識の浅さを思い知らされた思いです。
まさか、真っ向からの正攻法で、これほど強力なアストラルを見せつけられることになるとは。そうなんだよなあ。アストラルの強みというのは、個々の魔法使いが稀代の腕利きばかり、というんじゃなかったんだよなあ。それなら、猫屋敷、穂波、アディが抜けたことで立ち直りようがなかったはず。でも、アストラルの本当の強さというのは、洋の東西を問わない多種多様の系統の魔法使いが一同に介しているというところだったんですよね。社長であるいつきが起点となって、それぞれの魔術系統の特徴、長所を活かして応用自在に状況に対応する。他の魔術結社には決してできない、魔術の融合、それこそがアストラルの唯一無二の在り方だったわけだ。
そして、残ったみかん、オルト、黒羽、そしてラピスたちもまた以前のままではなく、懸命な研鑽を積んで魔法使いとしての力を増しているわけで。
以前とはまた少し違ってはいるものの、より結束と柔軟性が深まり、いつき本人の意思と戦略性が通るようになった指揮っぷりは、新生アストラルが決して前よりも劣化などしていない事を示していて、各種戦闘ターンでは随分と興奮してしまいました。
ゲーティアに匹敵するほどの強大な魔術結社<銀の騎士団>との一連の会合は、痛快の一言だった。辺境の弱小結社と舐めまくり見下しまくった相手の思惑を、ことごとく覆して行くいつきの深慮遠謀。あー、この子がこんなに強かな策士になるとはなあ。それも、陰惨で性格の悪いたぐいの策ではなく、どこか敵にすら思わず「やられた!」と喝采をあげさせてしまうような、いっそ清々しいような快策ときた。
そして、それは戦術面のことだけではなく、政治戦略的な面にも繋がることになる。敵を打ち倒すのではなく、味方を作り、利益だけでない信頼によって紡がれる繋がりを広げて行く。一旦は禁忌指定を受けて協会内での立場を最悪としたアストラルが、裏技でも反則技でもルールの盲点を突くやり方でもなく、まったくの正攻法で、真正面からの正々堂々のやり方で、これほど見事に、これほど痛快に、再び……いや、こんどこそ本当に協会内で無視できない存在感を示すことになろうとは。
今回はもう、いつき社長に惚れっぱなしの巻だったなあ。ほんと、よくここまで成長したよ。

魔法使いが幸せになってはいけないのか。その疑問を胸に、魔法使いの世界の中に、あくまで普通の人間として挑むことを決意したいつき。彼の在り方に惹かれ彼の味方をしようと集まる魔法使いたちの流れは留まるどころか拡大するばかり。<螺旋の蛇>の正体も含めて、なにかとてつもない大きな変化の波が、いつきを中心に起きようとしている、この雰囲気には酔っ払いそうだ。
そして、ついに。ついにあの人の消息が明らかに。何もかもが謎に包まれたあの人が、今後どういう影響をこの波に及ぼすのか。第三部開始冒頭から、めちゃくちゃ盛り上がってきた!!

ギブあっぷ3!3   

ギブあっぷ3! (HJ文庫)

【ギブあっぷ3!】 上栖綴人/会田孝信 HJ文庫

Amazon
 bk1

あれ? このタイトル、巻数番号のあとに!が付くのか!? わざわざこういう形にしているからには何らかの意味があるんだろうけど???
もうちっと続くのかと思っていたら、この三巻で終わりですか。璃亞がついに自分の気持に正直になり、攻勢に出ようとしたその瞬間にエンドというのはなかなか生殺しである。これからの修羅場こそが本番だろうに。
でも、これ以上続けるともうジュブナイルポルノにしかなる他ない、という所までこの巻で進んじゃっているので、ここで止め、というのも仕方ないのか。ぶっちゃけ、この巻でヤッちゃっててもなんらおかしくなかったもんなあ。璃亞はいささか敏感すぎるw
璃亞の過去、彼女が留年した事件の真相から、その後の展開とイイ、概ね、エロ漫画なシナリオそのものじゃないですか!(笑
ただエロ漫画だろうとなんだろうと、テンプレートは強力にして強烈な吸引力があるからこそ誰もがそれを利用する代物。しっかりガッチリ描ききれば、それはそれだけ強大な威力を発揮するリーサルウェポンでもあるわけです。
だから、メチャクチャえろいんだって!(苦笑
未祐が好きな相手が自分ではなく、親友である事を知っている璃亞は、自覚してしまった彼への恋心を必死に押し殺し、なんとか我慢しよう我慢しようとするのですが、正義感の塊であり情熱の人でもある璃亞は、恋心も情熱的すぎて、被せた蓋がどうしても閉まりきらず、沸騰した恋心は時折蓋を押しのけて、蒸気を吹き出してしまうのです。心肺蘇生の講習でガムテープ越しに人工呼吸をしてみたり、螢と未祐がデートすることを知って、思わずキスをしてみたり。
まるで熱病に冒されたみたいにフラフラになりながら、それでも健気に自分の気持を押し殺し、我慢して我慢して、半泣きになりながら耐えて耐えて。そのエロいことエロいこと。我慢することで色気とかフェロモンとかそういうのが吹き出しているんじゃないか、というくらいにこの璃亞という少女の色恋に悶える姿は肉感的なのでした。
なんでこの小娘、昔のボディコンみたいな服着てるんだ?w
未祐も好きな相手がちゃんといるのに、今更フラフラするな、と言いたいのですが。相手がこの女じゃなあ。フラフラと目移りしてしまうのも、まあ仕方ないなあと思ってしまう。色気はもとより、一連の事件を通じて彼女の人間性やその本心、弱さや強さ、内面的な部分の隅々まで覗きみちゃっているわけだし、普段のあの強気な態度とは裏腹の弱った姿をさらけ出されて甘えられたら、そりゃあグラっとなるわなあ。女としての可愛げに、男心はどうしても擽られてしまうわけです。螢はその点、かなり遅れを取ってしまってるし。まだ距離感を手探りで詰めようとしている段階だったもんなあ。
だからこそ、同じ土俵に立った今後こそが、本当の修羅場モードでここをどう料理するかでラブコメとしても青春エロラブとしても際限なく面白くなりそうだっただけに、ここでスッパリ終わってしまったのは潔いとも残念とも思えるのでした。

愁一の失恋の真相にはけっこう驚かされたなあ。かなり単純に考えていたので。
両思いならいいじゃないか、と思ってしまうのは色々と毒されてしまっているのか。でも、失恋と言いつつ、このままズルズルと収まる場所に収まってしまいそうな状態でもあるんですよね。でも、愁一はあれでマジメだから、ちゃんと決着つかないと悶々と苦悩し続ける気もするのだけど。いいさいいさ、それもまた愛の形の一つですよ。悩み苦しみ続ける限り、その愛は常に新鮮なわけですから。



グロリアスドーン 10.桜舞い散る空の上、4   

グロリアスドーン10 桜舞い散る空の上、 (HJ文庫)

【グロリアスドーン 10.桜舞い散る空の上、】 庄司卓/四季童子 HJ文庫

Amazon
 bk1

ああ、これは。HELLOの総帥が広大に語った想いは、物凄く共感できる。いつかの遠い未来、人類が一人も残さず滅び去ったとき、人が連綿と繋いできた歴史は誰にも知られる事なく消え失せる。何万年と言う人が築いてきた想いが、何も残らない、無と化してしまう。
その虚しさ、寂しさは想像するだけで途方もなく胸をかきむしる。
でも、そんな歴史を、人々の記憶を、かつてここに人類と言う生命がいて、文明を築き、確かに生きていたのだと、それを覚えていてくれるモノが居たとしたら。それはどれほど救われることなのだろう。
しかも、それらを覚えていてくれるモノたちは、単なる機械のように記録として歴史を記述するのではなく、その歴史にちゃんと人が生きていた事を理解し、実感し、理解してくれるメンタリティを有した知的生命体なのだ。人間と同じ言葉を介し、同じ想いを共有し、同じ視点で同じ景色を見てくれた存在なのだ。
それが、ずっとずっと永遠に、人のことを覚えていてくれる。たとえ、人類がこの宇宙から消えてしまったその先であろうと。
人を見下ろす神ではなく、その時隣に居てくれた隣人として、同じ喜怒哀楽を共にした友人として、自分たちのことをずっとずっと覚えていてくれる。これほど安らぎと嬉しさを抱くことはないだろう。
HELLOの総帥が変節と言われようと、bioクラフトとの友好を受け入れ、それを広大とティセに語った想いは、とてもよくわかる。言わずには居られなかったんだろうなあ。

それと同時に、大地が抱く危惧もまた理解できなくはないのだ。そんな遠大な未来を臨む視点ではなくもっと近似的な未来を観た場合、膨大な時を、殆ど永遠に近い時間の流れを揺蕩うbioクラフトと、およそ百年しか生きない人間とでは生きる時間が違いすぎる。それは、友人として繋がるにはあまりにも大きすぎる違いであり、それは双方に取って禍根を残し、未来を歪める形になりかねない。その危惧は決して間違ってはいないはず。実際、bioクラフトの中にもそれを危険視しているものもいるし、オストネホワールウィンドがそういう考え方に至ったのは実際の経験に基づくもの、それもアイシャに関わるもののようだし。
大地がその思想に至った、というか想い定めた発端となる事件については未だ明かされておらず、広大の母親である広海の正体と合わせても、それ相応の思想が固まるだけの何かがあったのだろう。
それでも、広大に対する一方的な思想の押し付けは、息子を放ったらかしにしておきながら、広大が日々どんな風に過ごしているのかも知らないくせに、勝手な言い草だとムカッと来たけれど。どうも大地の中ではbioクラフトが殆ど人間と変わらないメンタリティを有した、人と変わらない存在である、という考えがないようにも見える。まあ、過去の一件でそう思ってしまうようなことがあったのだろうけれど。

そもそも、bioクラフトと人間の関係と言うのは、他の星の文明とbioクラフトとの関係とは根本から異なっている可能性が、一連の事件を通じて非常に高まってきたようにも思える。ワンダフルプレイスとはなんなのか。本来まったく別の存在であるはずのbioクラフトと人間との近似性の意味は。
そもそも、地球という惑星は、本当に自然発生的に生まれた星なのか。

クライマックスに向けて、情勢は激しく動き、ついに真相へと至る道筋が見えてきた。


と、同時に人間関係の方も進捗を見せてきたんだか、ないんだか。ぶっちゃけ、広大は恵子の異変について幼馴染として気づかなさすぎだ。この手のパターンだと、恋愛方面には鈍感だとしても普段とは違う様子をちょっとでも見せたらすぐにでも気づくのが幼馴染の面目躍如だろうに。
恵子が気づいて欲しそうな素振りを見せていただけに、これは非常に残念な振る舞いだった。あの恵子が、恋愛臭を全く見せないある意味余裕とも言うべき不貞不貞しさを見せつけていた恵子が、殆ど初めて見せた隙であり、誘いであったのに。
ラストの展開からの対応次第では、まだまだ巻き返しの余地はあるとおもうのだけれど。まあ、恋愛方面についてはこのシリーズ、これだけ女の子が一杯いるにも関わらず、その手の浮いた話は広大には全くと云って言いほど浮き上がってないんですけどね。みんなそれなりに好意を見せつつも、それが男性に対する意識の高まり、という程には盛り上がっていってないですし。
ティセたち三姉妹は完全にマスコットだしなあ。やたら愛らしくて可愛いんですが。この姉妹、ティオが普通に一緒に過ごすようになってからの三人セットになってからやたら愛玩動物めいた可愛らしさを獲得しやがったし。ティセ単体でも面白可愛かったけど、三人一緒だとさらに破壊力ましたもんなあ。大人びた風貌のティオがちゃんとティセやティオとそっくりの仕草を魅せてくれるのもギャップ萌えだし。なんだかんだと末妹らしいもんなあ。
やたらととんがっていたのも今は昔。ティオはティセたちと元のように付き合うようになってから、張り詰めていたものが随分と取れたっぽい。桜子が例の一件で暴走状態に陥ったときもその激情に飲まれず、心配そうに引き止めたところなんて以前の彼女じゃ考えられなかったところだし。前だったら、一緒になって煽ってたよなあ。ティオと桜子は一時期からホントにいいパートナーになりましたわ。お互いをちゃんと想いあい助け合えているし、ティセたちとは違う意味で姉妹らしく見えてる。

しかし、相変わらず戦闘シーンのスケール感がハンパないなあ。しかも、今回は地球上から観測出来るものだっただけに、空一面を覆い尽くすようなイメージでのビジュアルは、文字の上からですら度肝を抜かれる。
一度、映像として見てみたい気もするんですよね。ティセのパタパタも含めて。

B.A.D. 1.繭墨は今日もチョコレートを食べる5   

B.A.D. 1 繭墨は今日もチョコレートを食べる (ファミ通文庫)

【B.A.D. 1.繭墨は今日もチョコレートを食べる】 綾里けいし/kona ファミ通文庫

Amazon



うわああああ、これはヤバイ。とてつもなくヤバい。危険すぎる。危なすぎる。
呑まれかけた。溶かされかけた。
魅入られかけた。

まず、ここまで真にイカレ狂っている話を、常軌に指先の爪先すらも残さず踏外した話を描いてしまっているという時点でおかしい。度肝を抜かれた。しかも新人と来た。このご時世、人間の狂気を主題にして描かれた作品と言うのは決して珍しくはないのですが、その大半は所詮常識に囚われた狂気であり、一生懸命筆者が考えて考えてひねり出した人造の狂気に過ぎないわけです。その多くが造り物然とした部分を消しきれておらず、読み手にある種の白けた冷静さを取り戻させてしまうのです。
ですが中には、時折、造り物だの何だのと言う意識そのものを塗りつぶしてしまうような、おぞましいものも混じっている。本物と呼ぶのもバカバカしい、ただただ描かれ出されている狂気に肌が粟立ち、胃が窄まり、体中がおののき震えてしまう凄まじいモノが出てくるわけです。
これは、間違いなくその一つ。
だいたい、主人公の男がお腹にあんなものを孕んでいる、そう「孕んでいる」という時点でもう、その発想からなにからイカレ狂っているとしか言い様がない。
そして、これがマジでヤバいと思ったのは。本来なら、そうした狂気、イカレ狂った人間の見る景色、踏み外した世界の有様、そうしたものには強烈な忌避感、嫌悪感、おぞましさや恐れを抱くものなのです。そうした、常軌を逸したモノを目の当たりにすることに対して、自分の中にあるものと似ているようでまるで違うもの、決して巡りあうはずのないものだと認識することで、見てはいけないモノを見てしまったという禁忌を犯したその後暗さにこそ、こうした類の作品に対する妙味というものがあるはずだったのに。
この作品、甘いんですよ。
狂気が甘くて、蕩けそうで、食べてしまいたくなる。
ヤバいことに、魅入られそうになる。
最初読みはじめた時、なんでこんなにチョコレートが協調されているのかと頭の片隅に疑問が浮かんでいたんですが、本来吐き気をもよおすような場面で、鳥肌が立ち、寒気に震え上がるような場面で、漂ってくる甘い香りが、浮かべるべき嫌悪感や気色の悪さといった部分を塗り潰していってしまうのです。
凄いよコレ。チョコレートという小道具が、作品全体に恐ろしいまでに影響を及ぼしている。呪術の触媒みたいに、作用してしまっている。あれだけの血生臭いグロテスクさが、粘性の闇が、チョコレートという要素を介することで、妖しい甘さへと変換されてしまっている。
ううっ、なんか胸焼けが……。ヤバいなあ。
狂気の質が、今まで観てきたものとは何か違う。ヒロインたる繭墨あざかにしても、、あれだけハズレておかしくイカレた人間なのに、同時におそろしくまともで良識的で普遍的で常軌に則ってるのです。正気と異常さが、並列して存在している、のではなく、完全に混じり合って溶け合って、全く別の何かになってしまっている。お陰で、異常なようで普通なようでそのどちらでもないという、ワケの分から無い存在になってしまっている。これまでこの手の作品に出てくるキャラクターというのは、正気か狂気かどちらかの側に立っているか、その両者の間で揺れているか、大概そのどちらかだっただけに、このどちらでもありどちらでもないという有様に成り果てているようなキャラクターはあんまりお目にかかった事がなく、読んでいるこっちは平衡感覚を失って依って立つべき足元を見失って、フラフラと酔っ払っているうちに、引きずり込まれそうになっていた。
ゾッとした。ほんとにヤバい、これ。私、甘いもの、好きなんですよ。
主人公たる小田桐勤にしても、作中では極々普通の人間の区分に置かれているし、実際その通りなのでしょうが、同時にこの人も哀しいくらいに踏み外してしまっている人で、その混在振りには酩酊させられるんだよなあ。主人公として依って立つ所が無茶苦茶なんだ、この人は。無茶苦茶というか、見失っているというべきか。それを探求するのがこの物語における彼の役割だったのかも知れないけれど、付き合わされた身としてはこの胸焼けから来るような気持ちの悪さをなんとかしてくれと愚痴りたくなる。巻き添えを食って、地獄の底まで覗かされてしまった、この途方に暮れた感覚と、どこか得体の知れない幸福感は、ほんと勘弁して欲しいと同時にどこまでもずぶずぶとハマッていってしまいそうで……だからヤバいんだって。

またもう、とんでもない化け物が出てきたなあ。戦慄を抑えきれません。

ばけてろ 影の大統領はとてつもなく偉いのだ!3   

ばけてろ  影の大統領はとてつもなく偉いのだ! (角川スニーカー文庫)


【ばけてろ 影の大統領はとてつもなく偉いのだ!】 十文字青/みことあけみ 角川スニーカー文庫

Amazon
 bk1

サブタイトルの影の大統領の人、あれだけギャーギャーとうるさくて幼児性が傍迷惑でどうしようもないキャラクターにも関わらず、恐ろしいほど存在感がなかったなあ。本気でどうでもいいと、どれだけ声が大きくても印象に残りにくいのか。この【ばけてろ】という作品が、景敦とメルカ、千夜子の三人による三人のための三人の物語なんだからだろうか。結局、二巻にはミポルは出てこなかったわけだし。
第一巻のある意味最大の特徴だった、景敦のムッツリスケベっぷりは今回はわりと控えめだった。初登場時はあれだけ煩悩に身を任せていたのに、結構自重していた。一話でメルカたちが裸に剥かれてしまったときなど、前の彼なら一生懸命チラ見しそうなものだったのに。まあ、今回も覗きをやってしまったりと色々やっているのはやっているのだけれど、妄念がいささか押さえ気味だったんですよね。それが、メルカと千夜子の二人の女の子が、AVやエロ雑誌のモデルとある意味変わらない他人でしかなかった頃と違って、身近な親しい人間となってしまった事で、そういう対象として見ることに一方ならぬ罪悪感、申し訳なさ、バツの悪さといったものを感じるようになってしまったと言う事なのでしょう。それでも、なかなか若い情念を抑えきることが出きずに、ついつい出来心を迸らせてしまうのだけれど。
この初々しさは、人付き合いを今までまるでしてこなかった未熟さ故なんだろうけれど、意外と純真で誠実なんだなあ、と微笑ましく思ってしまった。
そんな自重しだしたかれに対して神様が祝福を送ってくれたのかは分からないが、今回は妙に景敦に対してラッキースケベが多かったような。メルカと千夜子、なにかと見られてはいけないところを見られてしまっているわけで。ご愁傷さまというべきか、お粗末様でしたと言えと言うべきか(?)
この三人の日常を追って行くと、意外なことに対人スキルが一番まともなのは一番鈍い千夜子だったりするんですよね。普通に友達もいるみたいだし、社交性もある。一番頭にお花畑が咲いているのも彼女だったりするわけですが。これは彼女個人の資質ではなく、彼女の家族全体がそんな感じみたいなので、千夜子の責任じゃないのですけどね。
一方で、メルカの方は逆に景敦並に対人スキルに欠けているっぽい。高飛車な性格とは裏腹に、かなり他人に対して臆病なんですよね。幼い頃のトラウマが未だに残っているからなのでしょうけど、千夜子以外の同級生に対しては積極的に距離を置いているみたいですし。その分、唯一の友人である千夜子に依存してるんですよね。何事にもトロくさい彼女を助けている庇護者という立場に、しがみついている。
ただメルカが偉いと言うか健気なのは、千夜子を決して自分の所有物のようには見ていない所なんですよね。彼女を独占しようとはせず、千夜子が他の友達と交遊する事を邪魔しようとはしないし、自分と付き合うことについて彼女の意思を強く尊重しているように見える。たぶん、この娘は千夜子が他の友達を優先して過ごすようになっても、何も言わず黙って距離を置いてしまうんじゃないかな。その点に関してはいささか危惧する処でありますけど。
それでいて、千夜子に何かあったら血相を変えて飛んでくるし、彼女を守り助けることに労を厭わない。確かに、その原点となる部分は多少歪んでいるのかも知れないですが、メルカと千夜子の関係というのは素晴らしい親友同士なんじゃないでしょうか。
正直、あの千夜子の桜の友人との一件ではメルカを見直したもんなあ。千夜子しかまともに友達のいないメルカが、ああも積極的に千夜子の友人探しに協力するとは。あれ、一つ間違えれば、自分から千夜子が離れて行くかも知れない可能性を、聡いメルカが気付いていないはずなかっただろうし。それでも千夜子のため、とがんばれるメルカはイイ子ですよ。どっか、危ういけれど。
あの話では、恐ろしく腰が重かった景敦も、自分から積極的に千夜子のために動いているんですよね。二人と付き合うことで、この少年も今までにない変化を迎えているということなのか。

しかし、なんだかんだとメルカたち、景敦の家にほとんど日参してたのか。なんか、遊びにいく、のノリが小学生レベルな気もするんだけれど、このむしろ何もセずにだらだらと家で過ごす時間があるからこそ、この三人の関係、やたらと距離感が近くなってしまってる気がするなあ。
メルカも景敦も他人との距離感の取り方がまるで上手くできないタイプだし、千夜子は何も考えてないタイプだし、そんな三人が不用意に近いところに固まってしまったために、随分と三人の関係って変なことになってるんですよね。お互いみんな気になっているのに、それをどう扱ってイイのか分から無いまま持て余しながら、ズルズルと距離感だけがどんどん近くなってしまっていってる。これは、ラブコメ展開になっていっても、どっちを選ぶか、とかそういう話にはならなさそうだなあ。

身代わり伯爵の誓約4   

身代わり伯爵の誓約 (角川ビーンズ文庫)

【身代わり伯爵の誓約】 清家未森/ねぎししょうこ 角川ビーンズ文庫

Amazon
 bk1

くあああ、甘い甘い、でら甘のスイートラブ。極まるところまで極まってしまったミレーユとリヒャルトのイチャイチャっぷりに、悶えて悶えて七転八倒。
ああもう、ご馳走様でしたぁっ!!
開き直ってからのリヒャルトの攻勢は凄まじいものだったけど、結局それで押し切ってしまった。なにしろあのミレーユの鈍さも記憶封印すらも諸共せず、だったもんなあ。ミレーユの恋愛に対する鈍感さはかなりのものがあったはずなのに、押して押して押しまくったお陰で、いつの間にかミレーユも無理やりこじ開けられたみたいに自分がリヒャルトに抱いていた想いが彼への一途な恋愛感情であるのだと分からせられてたし。何も分かって無いミレーユに対するちょっとした洗脳じゃないのか、と疑いたくなるところすらあったけど(笑
でもまあ、元々控えめで抑制的ですらあった男性があれほど積極的に愛する女性を欲する猛進さはかなり心地よいもので、世のへたれ主人公共はちょっとは彼を見習いたまえ、と尊崇の念すら抱いてしまった。
ミレーユの記憶喪失をあまり引っ張らずに、早々に片付けたのも好印象。この手の記憶喪失って、ようやく成就しかけた二人の関係を一旦リセットして最初からやり直させるようなものなので、長引くと結構うんざりさせられることが多いんですよね。また最初から繰り返しかよ、みたいな。それを、明快に、多少記憶を失おうがミレーユはミレーユで、リヒャルトとの仲は揺るがない、というのを示す事で迅速に済ませてしまったのは、ちょうどクライマックス入っていたところだったし、ここでは良かったんじゃないだろうか。
ウォルター伯爵については、これで終わり? というくらいにあっさりと片付いたので拍子抜け。なんだけど……どうも、これで彼の妄執が終わったとはとても思えないんですよね。彼の企みが阻止されたあとも、なんか妙な余裕があったような。まだなんかありそうなんだよなあ。

様々な障害を乗り越え、自身の中の葛藤や迷いにも片をつけ、リヒャルトにどこまでも着いて行くのだと決心したミレーユ。もうこれで、お幸せにー、となっても良さそうなんだけど、まだまだ続くのね。師団の連中のように味方になってくれる人も出てきたけど、彼女のことを敵視する人もまだまだいるわけで。ようやく二人が添い遂げることを誓い合ったにも関わらず、最後のあの人の不穏な動きを含めて、今度は周りが障害になってくるのかな。
どーも、またフレッドが元凶のような(苦笑
この兄ちゃん、大概迷惑だよね。散々リヒャルトとの仲をけしかけてたくせに、いざミレーユがマジになったら要らんチャチャを入れだすって、どんだけ鬱陶しいんだかw まー、兄貴として気持ちは分からんでもないが。ようやく、認めてくれたと言うか受け入れてくれたというか妹離れしてくれた(してないけど)のはいいけど、次の波乱の元凶も貴方が原因なら、ちゃんと自分で後始末して欲しいなあ。というか、いい加減妹に構ってないで、自分の大切な人を大切にしなさいよ。セシリアをいつまでも放ったらかしにしてー。まだシアランに残るとか言い出した時には、蹴っ飛ばしたくなりましたよw

戦闘城塞マスラヲ 15   

戦闘城塞マスラヲ (1) (角川コミックス・エース 263-1)

【戦闘城塞マスラヲ 1】 浅井蓮次+ 角川コミックス・エース 

Amazon
 bk1

ヒデオ、本気で目つきメチャクチャ悪いなッ!!!!
古今、目つきが悪いという特徴のキャラクターは多々あれど、本当にここまで悪いのは滅多といないぞ!(爆笑
いやもう、本当に何人も殺してそうな目だよ。リュータもこれ、相当に目付きが悪い部類に入ると思うんだけれど、ヒデオの目付きの悪さと比べるとまるで好青年に見えてしまうと言うくらい。さすが、この目つきのお陰で人生踏み外すだけあるわー。というか、こんな目つきの写真が貼られた履歴書送られてきたら、そりゃ速攻でごめんなさいしちゃいますよ。

というわけで、かの傑作ライトノベルのコミカラズである。昨今の漫画化作品は一昔前と違って非常にクオリティの高いものが多いが、この戦闘城塞マスラヲもその中の一つ、というかその中でも特に素晴らしいクオリティのものと言っていいんでないだろうか。何度も繰り返しになってしまうが、ヒデオの目つきの悪さがもうパネェ事になっており、そのお陰でヒデオの行動の何もかもがもう、インパクト強すぎてひっくり返ってしまう。あの何とも特徴的なキャラクターも見事に漫画に対応していて感心してしまった。ヒデオって無口だし見た目リアクションも少ないし、けっこう書きにくいキャラクターだと思うんだけど、とりあえず目で殺しーの、あのやたら可笑しい地の文もうまいことチョイスして使ってて、あの原作の通りのヒデオがここに降臨しているわけです。いやあ、これはすごいわ。
漫画になって改めて思ったけど、【戦闘城塞マスラヲ】の面白さって、あの林トモアキの独特の文章に寄る処だけではなく、単純に話として面白いんだよなあ。ストーリー展開からエキセントリックですっ飛んでて、それでいて奇を衒っただけではない王道としての芯があって。
原作である小説をまだ読んだことのない人は、ぜひぜひこの漫画をきっかけにして川村ヒデオという特異にしてオンリーワンな主人公と林トモアキの世界に足を突っ込んで欲しいなあ。まだまだ【戦闘城塞マスラヲ】はこの一巻では序の口も序の口。その盛り上がりたるや登り始めて一合目。これでまさかの一合目。ここからさらにさらに鰻登りに上り調子になっていくので乞うご期待。

しかし、女性陣が思いのほか可愛らしいのには、年甲斐もなくときめいてしまった。特に美奈子さんはまるでヒロインのようじゃないか!(w
まあもっと驚いたのは、リリーさんの方ですけど。あのリリーさんがなんだか可憐で可愛いのですよ? あのリリーさんが、あのリリーさんが! あの! リリーさんがぁ!!
まあ、ネコかぶってるのも今のうちですけどw
そういえば、この漫画から入った人は、リリーさんについてはまるで情報無いんだよなあ。いきなり聖魔王と言われてもわけわかんないだろうし。なるほど、謎の美少女である……美少女て(爆笑

蒼空時雨4   

蒼空時雨 (メディアワークス文庫)

【蒼空時雨】 綾崎隼/ワカマツカオリ メディアワークス文庫

Amazon
 bk1

だから、どうしてこれを電撃文庫大賞に送るんだ!!(笑
完全に大人たちの恋愛小説じゃないか。登場人物、もう大学生ですら無いし。これは困る。電撃文庫ってライトノベルの中でもかなり懐の広いレーベルだけれど、さすがにこれを電撃文庫として出すのには躊躇を覚えたんじゃないだろうか。【[映]アムリタ】についても、同じような事を思ったけど、まだあちらは登場人物たちが大学生で、電撃文庫から出ていても、だいぶ毛色は違うと感じても、おかしいとまでは思わなかったと思う。だけど、この【蒼空時雨】はちょっと毛色が違いすぎるもんなあ。もし電撃から出ていたら、かなり戸惑ったと思う。でも、だからと言ってはい残念、とお蔵入りにするにはちょっとこれは名作過ぎた。
なるほど、こういう類のものが多数送られてくるようになっていたのなら、メディアワークス文庫なんて新レーベルを立ち上げようという構想も出てくるわなあ。既存の作家だのみではなく、ちゃんとこうしたレーベルを支えられるに十分な実力を持つ新人が揃っていたから、敢然と打って出たわけか。

電撃文庫を読んで大人になった読者へ というメディアワークス文庫の創刊にあたってのキャッチフレーズ。この作品を読んでその言葉の意味をしみじみと実感させられたようだ。先程、大人たちの恋愛小説、と書いたけれど、この物語の登場人物たちは大人は大人だけれどまだ同時に二十代の若者でもあるのだ。青春を直走った学生時代こそ通り過ぎてしまったけれど、その残り香がまだしっかりと胸に収まったまま、侭なら無い人生を泳ぎだしている世代。
彼らの恋愛には微笑ましさや初々しさといった淡くも夢ごこちの調べはない。彼らの恋愛に求められているのは、人生を共に歩む覚悟。これから先の人生を、一緒に過ごして行く事への真摯さだ。それはやはり、生半可なものではなく、若者たちはその覚悟に向きあうために多大な勇気や決意を必要とし、時に自らを奮い立たせ、時に痛みをじっと噛み締め耐えることになる。
愛だけですべてを乗り越えて行くには、社会のしがらみや人の関係というのはあまりに重たく脆くあやふやなものだ。
それでも、それらを乗り越えるには自分が共に人生を歩むと決めた人との間に育まれた愛こそが必要とされるのだろう。
楠木風夏が夫の不貞を疑っていたとき、かわいがっている後輩の零央にもしもの時は自分じゃダメですか、と問うた時に彼女が返した決然とした言葉が、鮮烈に胸を打った。
「結婚は恋愛じゃない」

恋は素敵なことだけど、恋が成就するということはとても素晴らしいことだけれど、ラブストーリーはそこでハッピーエンドかも知れないけれど、そこから恋人たちはもう一つ、大きな試練を乗り越えなければならないわけだ。大きな覚悟を求められるのだ。
楽しいだけじゃいられない。幸せなだけじゃいられない。思えば、あの有名すぎる結婚の誓いの言葉、良いときも悪いときも、富めるときも貧しきときも、病めるときも健やかなるときも、死がふたりを分かつまで、愛し慈しみ貞節を守ることをここに誓います、というあのフレーズは実に端的に結婚と言うものの真髄を捉えているのだとわかる。
はたして、今の時代、これほどの覚悟をもって人生のパートナー契約を結ぶカップルがどれほどいるのだろう、とふと考えてしまった。
いや、舐めたらいけないね。結婚と言うものをこれからもするつもりがない自分などでは及びもつかないしっかりとしたものを秘めて、今の人々だって人生を歩んでいるに違いない。

そんな、夢ごこちの甘いばかりの恋愛ではないのだけれど、でもこの若き大人たちが紡いで行く愛の物語は、決して冷めた現実を思い知らされるだけの辛辣なお話ではない。子供でしか無かった時代を背後に置き去りにしてきていても、彼らの胸の中にはあの頃の思い出がしっかりと残っている。現実の辛さに幾度も打ちのめされながら、宝物のように大切に守っているのだ。そして、大人になった今だからこそ巡り会える愛もある。6つの短編によって紡がれる大人たちの恋愛物語は、とてもロマンティックで優しい光に満ちている。
その光は、きっと彼らの歩んでいくだろう人生の先々までずっと照らし続けて行くに違いない。
降り注ぐ冷たかった雨はいつの間にかどこか温かいものとなっていて、雨が去った後に現れる青空は清々しいまでに澄み渡っている。そんな読み心地の、とてもしっとりと落ち着いた恋愛小説でありました。

ココロコネクト ヒトランダム4   

ココロコネクト ヒトランダム (ファミ通文庫)

【ココロコネクト ヒトランダム】 庵田定夏/白身魚 ファミ通文庫

Amazon
 bk1

うはははは、やべえやっべえ! この文化研究部の五人組、ツボに入りすぎ。私の好み、直撃しすぎ。デッドボールデッドボール! というよりもむしろビーンボール危険球。
好きすぎて、読んでいる間中、というよりも五人が集まってワイワイガヤガヤ喋ってるシーンの間じゅう、七転八倒悶えてましたよ。
これはいいわ、ホントいい♪ キャラクターがみんな立ちまくっているにも関わらず、イイ意味でキャラが固まっていないんですよ。特にヒロイン三人衆の永瀬伊織、稲葉姫子、桐山唯は本当の意味で個性的。いわゆる定型、テンプレのたぐいのキャラとしての枠組みが固まってないんですよね。稲葉なんか特に最初は典型的なタイプかと思ったけど、すぐにぶち壊してくれたもんな。全体的にキャラクターが非常に柔軟で自由自在。ぶっとんでは居ても、しっかり地に足もついていて浮ついていなくて、現実的というかなんというか。こればっかりは読んでもらって実感して貰った方が早いかも。
とにかく、個々人ではなく、4、5人のグループとしてのキャラクターにこれだけ惹きつけられ、魅せられたのはあんまり経験が無い。すっげー惚れた。
このキャラクターの書き方、掛け合いのさせ方、話の雰囲気作りは、誇示していい才能だと思う。これは、この作家さんだけの特技であり、必殺技ですよ。
若干、それぞれの個々が抱える問題へのアプローチやその解決については無骨が過ぎるとも思ったけど。もう少し自然かつナチュラルに問題に直面し、その解決についても主人公の正直すぎる真正面突破じゃなく、ある種の偶然と皆の想いや決意がうまい具合に絡んだ展開が欲しい感じだったんですけどね。
それぞれの抱えた問題を変に過大に見上げず、等身大に視点を変えてまとめたやり方はとても好感が持てて好きですけど。この入れ替わりの問題についても真相を求めず、割りきって五人の直面したものだけに限定したのも、これはこれで私は悪くはないと思ったなあ。

男女の入れ替わりモノとなると、どうしてもエッチな方向に話を勧めたくなるものだけれど、それを敢えて回避したのも、これは御見事と言うしか無い。そのかわりに、カラー口絵にもある16日目の青木と太一がやったネタは、こいつら本当に天才じゃないのかと思いましたよ! いや、その発想はなかった!! 素晴らしい、いやっほーー!

個人的には、最後の太一の選択はちょっと自分の予想していたのとは違っちゃったんだよなあ。こればっかりは太一の好みだから仕方ないんだけど、もう一人の彼女の方がねえ、あれだけ信号出してたもんだから、てっきり最後に大逆転してしまうんじゃないかと密かに期待してたんだけどw

いやあ、でも素晴らしかった。もう、こいつら見てるのメチャクチャ楽しかった。このキャラクター造成能力は、もう逸品ですわ。この新人さんの作品は、これからも積極的に追いかけますよ。

あまんちゅ! 24   

あまんちゅ!(2) (BLADE COMICS)

【あまんちゅ! 2】 天野こずえ ブレイドコミックス

Amazon
 bk1

てこって、身長170もあるのかーっ! ぴかりとけっこう身長差があるのには気づいてたけど、それはぴかりが小さいのかと思ってた。いやだって、マト先生、てこより背が高いじゃん。となると、先生、175以上はあるのか。めっちゃ長身美人じゃないの。
でも、てこも十分スラッとして美人さんなんだよねえ。特に彼女は背筋がスッとまっすぐに伸びて姿勢がいいから、余計に美人さんに見える。とはいえ、それが単純な大人っぽさには繋がっていないのは面白いところ。姿勢の良さが妙な初々しさに繋がっていて、美人さんは美人さんでもマト先生とはまたタイプが違うんだなあ、これが。

というわけで、蒼の世界、あまんちゅの第二巻。やっぱり、気持ちイイわー、この漫画。読んでて、頭から水を浴びたみたいに清々しい。なんか、殻から飛び出したような開放感を感じるんですよね。構図が非常に特徴的で、一こま一こまがとてつもなく広々としてるんですよね。他の漫画では類を見ないほど、奥行きがあって広々としている。なんか、紙面に触れたらそのまま腕がスッと入っていきそうな気すらしてしまう。そんなひろびろとした空間の中で、躍動的に動き、佇む登場人物たち。広い広い空の下、広い広い海の上、そんな広い世界の中で跳ね回る元気な少年少女たち。そりゃあ、読んでるだけで、見てるだけで清々しくて気持ちが晴れ晴れとしてくるってもんだ。
白黒のモノクロのはずなのに、何故か目が痛くなってくるくらいにキラキラとまぶしくて、空や海や大気の青い色が、目の前を塗りつぶして行く。なるほど、まさに「蒼」の世界だ。

親友になったぴかりとてこの他に、今まで姿をあらわさなかったスキューバ部の先輩たちも登場し、てこの世界は目の前に広がる空や海のように、どんどんと広がって賑やかになっていく。
ああ、なんて楽しくて気持ちのイイ時間なんだろう。思わず目を閉じて深呼吸。至福だ。幸せだーー。

ガンパレード・マーチ 逆襲の刻 弘前防衛4   

ガンパレード・マーチ逆襲の刻―弘前防衛 (電撃文庫)

【ガンパレード・マーチ 逆襲の刻 弘前防衛】 榊涼介/きむらじゅんこ 電撃ゲーム文庫

Amazon
 bk1

考えてみると、<憲兵>という存在をこれほど肯定的に描いている作品って、滅多に見ないよなあ。しかも、決して正義の味方とか清廉潔白な存在としてではなく、ちゃんと冷酷非情、時に残虐な暗闘を繰り広げる組織として描きながら、重要な存在として描かれている。
戦争と言う非常時の中で秩序を保つためには、彼らの存在は必要不可欠と言うことなのか。九州から山口にかけての戦線では、そういえば度々憲兵が仕事をしている描写が挟まれていたけれど、彼らがいないとここまで戦場というのは酷い無法地帯になるのか。戦争と言う過酷な状況は、人を容易に悪魔に変え、その本性を野獣へと変えてしまう。それら兵隊でなくなった兵隊たちを排除し、捕らえ、取り締まる憲兵がいてこそ、まともな兵隊たちは敵と戦うことに集中できる。逆に言えば、憲兵がいないことで軍人たちは敵と戦いながら、味方の無法とも相対しなくてはならなくなるわけだ。そりゃあ、精神がすり減るどころの騒ぎじゃないよ。ただ敵と戦うだけでもまともな人間と言うのは心が傷ついていくものなのに、その上味方の無茶苦茶さにまで向き合ってたら持つはずがない。この東北戦線では、以前の東京クーデターのお陰で、さらに未だにくすぶり続ける主戦派の蠢動によって、憲兵隊が首都圏から離れられず、敗色濃厚な東北戦線は秩序の崩壊した敗残兵と幻獣共生派テロリストの跋扈する無法地帯と化している。
東京クーデターで受けた精神的なダメージを乗り越えた皆だからこそ、耐えれている状態だけれど、酷いと言う意味では今までで一番酷い戦場なんじゃないだろうか。山口や九州も無茶苦茶だったけれど、少なくとも兵隊のモラルはそこまで壊れていなかったし。
おまけに、主戦派と和平派の対立は敵と直面する最前線でも決して消えたわけではなく、クーデター鎮圧に活躍した5121小隊は当然のごとくそれら主戦派の部隊からの敵意に晒され、舞たちは正面の幻獣だけではなく、背後の味方にも注意を配らなくてはならないというありさま。
ああもう、本当に末期戦だ!!

事実、日本経済は青函連絡線を遮断されたことにより、完全に破滅のコースに乗り、カウントダウン状態。大原首相の主導するプロパガンダは、効果をあげすぎ、国民はこの危機的状況を全く知らず、政府の弱腰を攻め立てるという、壊滅的状況。その風潮に乗り気勢をあげる主戦派。
もう、本当に終わっている状態なんですよね、この国。
まさか、カーミラお嬢が本当にここまで大きな意味で救世主となるとは。前回彼女が示してくれた救済策は、いわば戦術、いや大戦略的な凄まじいまでの救援で、それだけで十分と興奮させられましたけど、まださらに上があったのか!
今回荒波少将とカーミラの間で交わされ、大原首相に示された案は、その意味では政治的な大転換の、起死回生の一策となっている。
もしこれが本当に叶うなら、このガンパレード・マーチの世界はまったく様相を変えた世界になっていくに違いない。ちょっと、ドキドキしてきたよ。

前回、恐ろしいくらいのシビアな死亡フラグを立てていた合田少尉。もう、ヒヤヒヤしながら読んでたんですよね。完全に敵中に取り残され、孤立しかかった状況。弾薬は尽きかけ、負傷兵は護送できず、兵たちの士気はどんどん落ちてきてしまっている。これほど絶望的なのは彦島以来と、合田さんと橋爪が言うくらいだから、相当だったんだよなあ。
民間人で子供である、ある意味爆弾である二人の小学生を抱えているというのもヤバかったし。今回のグッドジョブは斉藤さんと言って良かったかも知れない。出会った頃は必死に合田さんと橋爪にしがみついてやっと戦場をくぐり抜けていた人が、ある意味部隊の士気を支えるような役割を担ってたもんなあ。子供らにも、厳しくも正しく接したことでありえたかもしれない悲惨な未来を回避してるっぽいし。
本当に本当にヤバかった今回。でも、合田少尉は、これは見事にしのいでみせた。それどころか、単に死亡フラグを回避しただけではなく、物語における存在感と言う意味で、ブレイクスルーしたような感さえある。今回読んでてしみじみ感じたもんなあ。この人だけは死なせちゃだめだと。絶対偉くならないといけない人だと言う、決定的なナニカが今回刻まれたような気がする。もう合田少尉って、今や兵たちの希望そのものだもんなあ。
一方で山川くん。この子は順調にと言うか順当にというか、政治家としての資質がちらほらと垣間見えるんですよね。それも、父親のそれとはだいぶタイプが違うように見える。あの、自然と人が集まってきて彼に話しかけてくる、構ってくるというのは、ある意味人の中心になるということで。これって、政治的な資質の一つだと思うんだけどなあ。本人はまだ気付いてないみたいだけど。
荒波少将、一瞬死んだかと焦ったけど、どうやら無事みたいでホッとした。前園さんも。この人らが死んだら、もしくは前線から離れることになったら、もう本当にチェックメイトだったもんなあ。カーミラに語った不退転の決意、やっぱカッコイイわこの人。
カッコイイといえば、今回の5121小隊で一番かっこよかったのは茜というサプライズ。いつもチャラチャラしていて浮ついてばかりの半ズボンくんだけど、こいつ何故かこと友人、滝川と厚志のことになると凄くマジメに真剣に、いっそ健気なくらい慎重に、でも決然と動くんだよなあ。それで毎回見直すんですよね。頭の良さ、作戦能力も去る事ながら、根底の人間性が大したもんなんだわ。その分。なんで普段、アレなのかと思うけど。

戦争がシビアになるに連れて、興味深いのがこの作品、憲兵隊の扱いに代表されるように清濁併せ呑むことに躊躇しないんだよなあ。それが悪でも罪人だとしても、勧善懲悪として断罪はしないんですよ。歪んだものは正せる。必要悪は認める、というスタンスにはいっそ潔さすら感じる。特に、今回のあの人の扱いには、ちょっと驚かされた。普通の作品なら、ほぼ絶対的に悲惨な末路を辿るパターンだもんなあ。そういえば、近江貴子という前例もあったもんなあ。

狼と香辛料 144   

狼と香辛料〈14〉 (電撃文庫)

【狼と香辛料 14】 支倉凍砂/文倉十 電撃文庫

Amazon
 bk1

大人になると言うことは、モノの分別がつくということ。感情に流されず道理を弁えることが出来るようになるということ。でもそれは、逆に道理や分別に縛られてしまいがちになってしまうと言うことでもあったのですね。ただでさえ、ロレンスとホロは人並み以上に聡明であり賢明であり、只人よりも物事の先が見通せ、最善の道を見極める事が出来る人物です。自分たちが何よりも商人であり、賢狼である、それ以外になれない生き物なのだと弁えている。
故にこそ、その生き方に縛られ、その枠に自分を押し込めてしまう。
何を言わずとも分かりあえてしまうほど信頼しあった関係だからこそ、一番大事なことを言葉にして伝え合わず、分かり合っているのにそこに踏み込もうとしない関係が、そういえば随分と前から形成されてしまっていたのだと、今にして思えば気付かされる次第です。
ときに愚直であると言うことは、賢者たらんとするよりも遥かに直裁的に物事の真理を突くんだなあ。
いったいいつ以来の再登場か。読み返してみたら四巻以来。あの異教がまだ残る村で教会を守っていた少女エルサとの再会が、まさか二人の関係をここまで決定的な方向に導くとは。
なんにせよ、よく言ってくれた。よくぞ言ってくれた。誰も言わなかったもんなあ。ある意味、空気を読まない彼女だからこそ、言えたのかも知れないし、自身が語ったようにエヴァンと自分との関係と照らし合わせて、どうしても言わなきゃ気が済まなかったのかもしれない。
それ以上に、エルサはロレンスとホロのことを、親身になって考えてくれてたのでしょう。情けは人の為ならずというけれど、旅が終わりに近づいてくればくるほど、人の親切や優しさが身に染みるようになってきた気がする。常に利を求めて動く商人として、ロレンスはまったく商人らしく振る舞いながら、それでいてホロと旅するようになって生まれた余裕は、単に利益を得る以上の踏み込んだ助けや親切を他人と交わす事を増やしていったように思う。それは回りまわって、ロレンスたちにも帰ってきているんですよね。シリーズも後半に行くにつれて、ロレンスたちに関わる人達の多くが、商人ですらも損得での関わりを踏まえた上で、もう一歩踏み込んだ親切や助けをロレンスたちに与えてくれる機会が増えてきたような気がするのです。勿論その中には、人間性への信頼と同時に、腕利きの商人としてロレンスを認め、彼との繋がりを深めようと言う意図も混じっているのでしょうけれど、でもそういう考え方だったとしても大きな括りで見るならば、ロレンスへの好意となるわけです。
たとえばかの狼のエーブや、エリンギン、ルド・キーマンのような凄腕の商人たちの多くは、ある種の畏怖と敬意を以て見上げられる商人たちだけれど、ロレンスは彼らとはまた別の在り方を以て一目置かれるような商人へと成長したんだなあ、と今回しみじみと実感した。
もう、ただの行商人レベルじゃないんですよね。それは誰もが認めるところであり、もうどこかに商会を構えても何の不足もない実力を備えている。だからこそ、彼が思い浮かべた夢には、かつて一巻で彼が夢想し絵に書いて思い浮かべていた時代よりも遥かに現実感が備わっている。なにより、その店を一人で切り盛りするのではなく、ロレンスの隣にホロがいることに何の違和感もなくなっているんですよね。あのユーグの手紙も、一助になっていると思うけど……。
うん、この違和感のなさはロレンスが商人として成熟したという点と並んで、ロレンスとホロの関係がただの男と女以外の何モノでもなくなった、という所も大きい。
今回については本当に、ロレンスもホロも商人だ賢狼だ、という生き方、建前に一生懸命にしがみつこうとしていたことで、逆にどうしようもなくただの男と女という有様になっていた気がする。だからこそ、最後らへんのエルサの峻烈な指摘が、より効果的だったんじゃないだろうか。
今回ほど、ホロが小さなか弱いただの女の子に見えた事はなかったですし。あんな寒空の下でロレンスをずっと待ってた所なんて、賢狼ホロとしてはとても考えられない行動ですよ。あの老いた羊と出会ってから、ホロも随分変わってきてたけど、今回は本当に、ただの女の子に見えたなあ。
でも、今回の一件で、より一層二人の関係が踏み込んだおかげで、少し前までずっとまとわりついていた漠然とした寂しさ、不安感はぬぐい去られてしまった気がする。この狼と商人の物語、始まった当初から、というよりもこの最後半に差し掛かるまで思い浮かべていたものよりも、遥かに素晴らしい、素敵な結末を迎えてくれる、そんな確信を抱いた14巻でした。

最後、分別をかなぐり捨てて若さを取り戻したロレンスが、取り戻した若さのままに暴走してエライ目にあってたのには、笑いましたけどw
でも、ちょっと見直した。ちゃんと暴走出来るんじゃないか(笑

ワールドエンドライツ4   

ワールド エンド ライツ (HJ文庫)

【ワールドエンドライツ】 花房牧生/植田亮 HJ文庫

Amazon
 bk1

くはーー、アニスの時も思ったけど、やっぱりこの人、純然と上手いわー。恐ろしく自然にグイグイッと話に引き込まれてしまう。特筆すべきところがあんまり見当たらないにも関わらず、べらぼうに面白いんだな、これが。敢えて理由をねじ込んでみるならば、たぶん、人と人との繋がりの描き方が、とんでもなく絶妙なんだわ。お陰で、相互作用もあってそれぞれのキャラクターの存在感が、非常に大きいものになっている。決して飛び抜けて個性的というわけではないのですけど、一人ひとりが一個の作品世界を成り立たせるための強固な柱となっているというべきか。
たとえば、本筋であるMMORPG<ヴァルプルギスナイツ>には参加していない幼馴染の工藤由希菜など、ゲームに参加していないものだから見せ場なんてないはずなのに、日常パートでのキャラの立てっぷりは見事なものだったし(あのほわほわーっとしたキャラ、好きだわー)、本来存在感なんて残せそうにないものなのに、主人公の行動原理となる妹の件での主人公との想いの共有や、オリエとの繋がりなど要所要所で影のキープレイヤー的な立ち位置にいるんですよね。おかげで、ラスト近くの展開には、私はすっかり騙されましたわ。あそこでああいう形で関わってくることに、違和感がなかったし。
地味で目立たないところでは、事故のあと主人公の面倒を見てくれているというオバサンとの、わずかワンシーンの会話など、あれって結構短いのに重要だと思うんですよね。あれで主人公の現実世界における親しい人達の距離感や付き合い方、お互いいだいている感情、あの事故によって妹が行方不明という事実が主人公を含めて周りの人間にどう影を落としているか。その辺を腑に落とすのに、端的でありながら見事な切り口だったし。
あのシーンや、幼馴染とのやりとりがあるとないとでは、主人公のゲームへの執着がどう見えるか、どんな重みがあるかを感じるのに、まるで違ってくるだろうし。

物語における根幹部分の謎も、話にぐいぐいと引き込まれる要因の一つですよね。どうして、交通事故で消息不明になった妹の姿がネットゲームの世界にあるのか。しかも、ゲーム世界におけるボスである三人の魔女の一人として。
実のところ、これもしかして一巻完結の話なのかと途中まで勘ぐっていたのですが、ラストの展開で主人公が追い求めた真相が明らかになると同時に、さらに謎が大きく広がって目に見える形での追い求める対象が、このネットゲームの世界が作られた理由、<ヴァルプルギスナイツ>の世界に秘められた謎を明らかにしないと辿り着けない事が明らかになっていくという、進めば進むほど世界が奥深くへとぶわーーーっと広がっていくような感覚は凄かったなあ。
読み終えて、ようやくこれがまだ序章に過ぎなかったと気付かされる、止めていた息を吐き出すような読後感は、なかなか痛快だった。
痛快だったといえば、主人公がゲームを始めるにおいて負わされた設定。これは読む人によって受け取り方が違うのかも知れないけど、私は痛快だったなあ。てっきり最初は贔屓の引き倒しだと思ってたら、設定が明かされた途端、ひっくり返りましたよ。なんという無理ゲー!! 本気で呪いじゃないですか。そりゃあ、ギルドにも入るのためらうわ。こんなの、見せられないし。一人だけ違うルール、というよりもジャンル? でゲームやらされてるようなもんだし。

なんにせよ、面白かった! ゲーム内でなし崩しにパートナーとなるオリエも、ゲーム内にとどまらず、どうやら現実世界の方でも積極的に関わってくることになりそうだし。そうなると、ユキナもこりゃあ黙っていないよなあ。

そういえば、なんか大人版アニスみたいな女の人出てきてたけど、ああいう妄想脱線娘って主人公だったら別にかわいいなーで済んでたけど、こうして他人として相手する立場から見ると、めちゃくちゃ鬱陶しいっすね(苦笑 アニスでシドがなんであれだけうんざりしていたのか、ものすごくよくわかったw

空色パンデミック 15   

空色パンデミック1 (ファミ通文庫)

【空色パンデミック 1】 本田誠/庭 ファミ通文庫

Amazon
 bk1

その空想は、セカイに感染する。

「見つけたわよ、ジャスティスの仇!!」「……はい?」高校受験の朝、駅のホームで僕はその少女と出逢った。彼女──結衣さんは"空想病"。発作を起こすと正義の使者とかになりきってしまうらしい。以後なぜか結衣さんは何かにつけ僕の前に現れる。空騒ぎに付き合ってられない。最初はそう思っていた。彼女を守るため世界を敵にまわして戦うことになるなんて、思いもしなかった──。えんため大賞優秀賞受賞、狂騒と純真の「ボーイ、ミーツ、空想少女」。


……え? あ、あれ? お、おおお! ちょっと待って。これ……もしかしてマジに、傑作じゃないんですか?
はぁーーーーー……うわぁ。いや、これ凄いわ。
ちょとどうしたの、ファミ通文庫。今回の新人賞、【B.A.D.】といい【ココロコネクト】といい、ど偉いのが来たと思ったら、挙句にこれですか。お世辞抜きで、やたらレベル高いんですけど。
はぁーーー、驚いた。

この<空想病>。邪気眼に犯されたイタイ人の代名詞、というものではなく、本当の意味で病気なのです。罹患者は発作によって、自分が空想した設定に成り切って行動してしまう、というもの。あくまで病気であって、趣味や嗜好の産物ではないので、発作が治まれば正気に帰って非常に恥ずかしく居た堪れない気持ちに襲われてしまうわけで、これがかなり辛い。それだけでなく、発作中は完全に自分の想像した設定、世界観に基づく登場人物に成り切っているので、社会的規範やルールはガン無視。勿論、世間的には大変迷惑極まりない事態になるわけです。
とはいえ、空想病患者は国家機関によって管理保護されていて、発作を起こしても迅速に沈静化出来るような体制が整えられ、世間的にも周知徹底されているので、それほどメチャクチャな事にはならないのですが、問題は空想病患者にも病気の進行度というものがあり、重度の患者となるとそれまでの自己完結型――罹患者当人だけが発症するものに収まらず、劇場型と呼ばれるレベルの患者となると、発作を起こした際には周囲の人間にまでその空想の影響が感染し、世界観に飲み込まれ、登場人物に成り切ってしまうという状態になってしまうわけです。
さらに、空想病にはさらに上の段階があり、一度はそれで冗談じゃなくキューバ危機以来の世界の危機<第三次世界大戦前夜>と呼ばれる状態に陥った事があると言う、決してイタイイタイと苦笑いで住むようなふざけた軽々しい病気ではないわけで。
お陰で空想病罹患者への管理は非常に徹底したものになっているのです。幸いにして、人権を無視した酷いものではなく、管理者たちも決して冷徹な監視者というわけじゃなく、むしろ親切で仕事であるという以上に親身になって接してくれる優しい人達なのですけれど、それでもやはり生きていく上での不自由は否めないわけです。
そんな籠の鳥の生活の中で、空想病に犯された少女が初めて他人を介さず、出会い知り合った少年。
まさに「ボーイ・ミーツ・空想少女」。
繰り返しますけど、これは邪気眼の人たちの話ではなく、病気によって不自由な生き方を強いられる人たちと、そんな人達と交流することで病の本当の姿と、患者たちを取り巻く状況を深く知ると同時に、その不自由や理不尽によって様々な苦難を帯びながらも、毅然と真っ向から立ち向かう少女や、空想病に関わる人達に惹かれて行く少年を描いた、真っ当すぎるくらい真っ当な青春物語なのです。
過去にはこの空想病によって引き起こされた悲劇があり、今なおその傷跡が消えずに、生き方が歪んだ人も居て、本当にギャグや冗談じゃ済まないシビアな話なんですよね。
唐突奇襲自由気ままな振る舞いで、主人公の仲西景を振り回す穂高結衣にしても、女装する美少年青井晴にしても、最初はけったいで面倒な人間だと思ったものだけれど、彼女たちの今に到るまでの人生や、それを踏まえた上での現在の一生懸命で前向きな生き方は、もう眩しいくらいでした。根っから明るい結衣にしても、あの演劇で垣間見せた影は鮮烈な陰影でしたし、青井晴に至っては、衝撃的ですらありました。
こいつの複雑怪奇で入り組みまくった、それでいて真っ直で高潔な生き様は、ホント、圧倒されたよなあ。だからこそ、こいつが垣間見せた弱い顔はさらに青井というキャラクターの魅力をいや増していたように思う。よくもまあ、こんなキャラクターを導き出したもんだわ。
そして圧巻のクライマックス。まさに、津波に呑み込まれたかのようなどうしようもない巨大なものに翻弄されるような感覚に、有無を言わさず押し流されて行く圧倒感。
さすがに、あの客観が突然主観に摩り替わったような感覚のお陰で、だいたい何が起こっているのかは察することが出きましたけど、逆に言うとそう感じること自体が凄いんだよなあ。
ちゃんと、その微妙にして繊細な差異を、意図的に明瞭に描き分けてるってことなんですし。
それまで傍観者だったのが、思いっきりホンモノを体感させられてしまったみたいで、かなりアップアップさせられた。なまじ、設定が突飛なものではなく、現実順守というのもあったのだろうけど、この足元の覚束無さ。あっさりと腐った床板を踏みぬいてしまうように世界が壊れかねない危うさを、彼女たちがいつも感じているというのは、どれほど恐ろしく不安なものなんだろう。我に返ったときには全部嘘だったと理解出来るとしても、あの臨場感はやはりホンモノなわけですから。

しかし、これ巻数表示がついていると言うことは、続くのか? これはこれでとても綺麗に終わっているようにも思うのだけれど。まあでも、この空想病とその周辺の設定は本当に上手く出来ていて、まだまだ違う方向からのアプローチも出来そうだし、登場人物も同じでもまったく違う人にしてもイケそうだし、うん、そう考えると、続くのもありか。脚本のネタさえ上手いのを考えられたら、いくらでも凄い話に引っ張れそうだし。なんにせよ、著者先生の腕次第ということですか。それなら、何の心配もなく、楽しみに待てそうですね。

東方儚月抄 〜Cage in Lunatic Runagate.4   

東方儚月抄 〜Cage in Lunatic Runagate.

【東方儚月抄 〜Cage in Lunatic Runagate.】 ZUN/TOKIAME 一迅社

Amazon
 bk1

先日完結した秋★枝さん作画のコミックス【東方儚月抄 〜 Silent Sinner in Blue.】の裏舞台を描いた、神主ZUN手ずからの小説本。
ロケットを飛ばして月に乗り込もうとする吸血鬼の大騒ぎの裏で、なにやら怪しげに動いていた永遠亭、八雲家、白玉楼の面々。結局、彼女らが真に何をもくろみ、この一連の狂騒の中でどういう役割を果たし、いったい何をやらかしたのか、というのは分からないままだったんですよね。
その彼女らの思惑やらなにやらの一切が詳らかにされているのが、この小説版。背後の黒幕が八雲紫だというのはまあ分かっていたのですが、いったいどういうつもりで動いていたのか。具体的にどういう綱引きを持って事態を動かし誘導していたのか、というのがいまいち見えていなかったのですが……なるほど。単に、過去に痛い目に合わされた月の連中に一泡吹かせるつもりだったのかと、漫画のラストの展開を見て、そう思ってたんですが、むしろ標的は月ではなく……ということだったのか。その発想に至る回路は面白いと思う。なるほど、妖怪の役割と人間の役割ねえ。幻想郷の仕組みについてはたびたび言及されるのでそれなりに理解しているつもりだったけれど、えーりんたちをそういう視点で捉える発想はなかったなあ。
なによりこれは強烈極まりない牽制だわ。
正直、えーりんはあらゆる状況下において、誰よりも一枚も二枚も上手に居る人。紫や幽々子が相手でも、対等以上。過去の一件から上から目線、と思ってたんだが、これはなんとも、ここまで鮮やかに、ねえ。ははー。
いや、それよりも驚いたのは、えーりんにしても輝夜にしても、思ってた以上に地上の人間として生きる覚悟、というか確固とした意思を持っていたことか。地上に逃げてきたとはいえ、それでも月の人という意識があるのかと思ってたけど。もっとも、その変化はどうやら最近のものらしいけど。
永夜抄組の話としては、むしろえーりんたちより興味深かったのは、妹紅の話かもしれない。彼女が不老不死の薬を飲むにいたるエピソード。これほど具体的に聞いたのは初めてだわな。実はかなりエグい話だったんだなあ。
毎度の事ながら、東方の、神様にまつわるお話はいつも薀蓄がドライブ利かしていて面白いなあ。
そういえばもこたん。ゲームでは女性らしい話し方だっちゅうけど、この小説だとわりと男言葉だったなあ。

あと、妖夢はちょっと想像していた以上にアホの子でした。いや、まあ、がんばれ。

アクセル・ワールド 4.蒼空への飛翔4   

アクセル・ワールド〈4〉―蒼空への飛翔 (電撃文庫)

【アクセル・ワールド 4.蒼空への飛翔】 川原礫/HIMA 電撃文庫

Amazon
 bk1

うぬぬぬ、おのれーー。
どうも私、この人の作品に対しては何故か冷静に立ち向かえないんですよね。なぜだか、こう、メラメラっと反抗心が芽生えてしまう。ふんっ、そう簡単に認めると思うなよ、にゃろめ! みたいな感じで読む前に構えちゃうんですよね。何の抵抗もなく受け入れてしまうのは、何か負けたような気持ちになってしまう。
さながらそれは、娘が連れてきた彼氏を前にしたお父さんの気持ち、みたいな? いや、われながら意味不明なんですが。
だいたい、そういう感覚になる根拠もないし、かなり理不尽な話だという自覚はあるのですが、こればっかりは感情やら相性やらの問題なので如何ともしがたいのです。

で、そんな色々とみっともないものを剥き出しの私が、何を冒頭から「うぬぬぬ」だの「おのれー」だのと唸っているのかというと……端的に言ってしまうと、なんというかその。
面白くてケチのつけようがねぇ!!
という、まあどうしようもないオチでして。はい。

ち、ちきしょー、面白いじゃねえかこのヤロゥ(涙目
ツンデレですか、これ?

個人的には、今まで刊行された作者の作品の中で、これが一番面白かった。相変わらず敵は卑劣な小悪党で、まあぶっちゃけ程度の知れた小物というのがいささか物足りないのですが、その分、タクムやチユをはじめとした主人公のハルユキの周辺の人達の描き方が今までになく充実してきてるんですよね。キャラが立ってきただけではなく、ハルユキや黒雪姫たちと同じ地平で物語を支え紡いで行くだけの存在感を確立してきた、とでも言うべきか。
そのお陰で、単純な設定部分の作り込みに基づく奥深さとはまた別に、登場人物たちの人間関係の深化と拡大によって、作品の世界観がググッと広がった感じがするんですよね。これまではまだ、主人公のハルユキの視野に基づくかなり限定された狭い範囲に縛られたような窮屈さがあったのですが、ハルユキの視野と人間関係が広がっていくと同時に、視点が他の登場人物に移るわけじゃないんですが、それぞれの考え方や思惑、生き様や在り方がわかってくることで、彼らの見ている世界にも理解が通じて、それを踏まえて読んでいるこっちも見える部分がどんどん広がってきた、というかなんというか。
ちょっと面倒くさい表現をするならば、読み手にだいぶ自由度が増えた、とでも言うんでしょうか。のびのびと読めるようになったって感じ?

今回明らかになった、心意システムとブレインバーストの在り方、それそのものは決して珍しいものではないので、特に驚かされたというのはないんですが、それぞれのアバターへの反映のされ方が上手いなあ、と感心させられた。まあ、最初からきっちりとこの辺の設定群を作りこんでいたんでしょうから、いまさら感心することじゃないんだろうけど、ハルユキとタクムのアバターが、本人と正反対に近いムキムキタイプというのには、ちゃんとそれなりの理由というものがあったわけだ。てっきり、タクムなんかは二巻でキャラの方向性を煮詰めたんだと思い込んでたんだが、結局のところ最初から小動もしていなかったのか。その割には、一巻でイメージを掴みにくかったのですけどね。
この、各々が抱えた闇、というのは別に深ければ深いほど強くなれる、とかいうんじゃないよなあ。それだと、悩みも何もなく平穏に過ごせているタイプの子は、強くなれないってことでなんか酷いし。でも、ブレインバーストがある種の探求に基づき稼働しているものなら、トラウマやそれに準じる闇を持つ子供たち以外の子は、かなりどうでもいい対象と最初から設定されているなら、この不公平は順当なものなのか。
なんにせよ、このシステムが明らかになって面白いな、と思ったのはチユの能力ですよね。
彼女の力が明らかになって、その意味を考えてみると、なるほどなーと至極納得させられたわけで。彼女に関しては、本当に最初の最初からそういう方向性の願望を持っている事は、折にふれて強調されていたわけだし。
さらに言うと、チユは今回の一件で、一巻の段階で既に失っていて、その後もある程度修復しながらも元の形には戻っていなかったものを、完全な形ではないにしろ取り戻すことが出来たわけだ。……ある程度の充足を得たとしても、一旦手に入れた能力は別に喪失したりはしないんだよなあ。トラウマの克服もある意味、充足と捉えることが出来るなら、タクムも乗り越えた上で新たな力を獲得しているわけだし。まあ、タクムとチユでは、内面の変革と現実における状況の変化という、明らかな違いがあるわけで、チユが果たして心意システムに踏み込むケースが訪れるのか、訪れたとしてそれがどういう形で発現するのかは、ちょっと想像が難しいところですけど。
それにしても、今回はほんと、チユとタクムの回だった気がするなあ。チユなんかは、特にちょっと舐めてたかもしれん。気の強さとは裏腹の弱い面をかなり見せられていたから、ここまで気丈にがんばれる子だったとは。見直したという以上に、これは惚れるわ。
この幼馴染三人組は、このシリーズの最初から拗れた状態で始まっていて、タクムとの仲が修復されたあとでも、いささかぎこちなさが付きまとっててどうにも不安定だったんですが、こう、なんというか、ほんと、素敵なトリオになってくれそうです。好きだわー。

それでも、全部の締めを持ってってしまう黒雪姫様は、メインヒロインの面目躍如ですけどねw
ハルのあれは、聞きようによってはアレだよなあ。あれほど動揺しまくる黒雪姫はかなり可愛かったですけど。でも、そんな風に受け取っておきながら、承諾しちゃうんですか!!

そんでもって、最後の最後。すれ違っていた二人の再会。くーーー、あざとい! この痒いところにスルッと手を届かせるようなやり口があざとい! 
きぃーー、ここでめっちゃニヤニヤしてしまう自分が悔しいっ、でもにやけちゃうッ。
……キモチワルイので、ホドホドにしておきます。謝。

世界平和は一家団欒のあとに 9.宇宙蛍4   

世界平和は一家団欒のあとに〈9〉宇宙蛍 (電撃文庫)

【世界平和は一家団欒のあとに 9.宇宙蛍】 橋本和也/さめだ小判 電撃文庫

Amazon
 bk1

満を持して、一家最強、天下無双の七美メイン巻です!

 ある日、軋人と柚島は七美から一人の少女を預かるよう頼まれる。
 ナナというその少女を、七美は銀河連邦とともに行った惑星探査の際に拾ったという。柚島の家で世話をすることになり、どちらにより懐くかを無駄に競い合う軋人と柚島だったが、あたりには不穏な気配が漂いはじめ──。
 どうやら七美は、その少女をめぐって銀河連邦と対立しているようだった。はたして七美の選択は、そして弟である軋人の取る行動は!?
 世界と家族の平和を天秤にかける物語、第9弾!

やっべえ、もうにやけ殺されるかと思ったよ!!
あんたら、もう結婚しちゃいなよ、という彩美姉さんのぼそりとしたつぶやきにしみじみと同意。もうからかうのも馬鹿らしくなるくらいの、軋人と柚島のリアル夫婦っぷり。もう、恋人同然とかバカップルってレベルじゃありません!!
実はもうこいつら、結婚してるんじゃないのか、という疑いすら湧いてくる。あれか、内縁関係ってやつか!?

「でもやっぱり欲しいのは、強いて言うなら女の子かな。今回のことでつくづく感じたわ、うん。男で、あんたみたいにガラ悪く育たれても困るし」
「馬鹿、こんな紳士を捕まえて何言ってやがる。俺は、男がいいな。女ばっかりなんて、それこそうるさくて、ろくなもんじゃねえ」

男の子だ女の子だ、と自分の子供がどちらかいいか、真剣に言い争うこの二人が、未だに恋人ですらないのが、今更ながら信じられないというよりも、化かされている気にすらなってくる(苦笑 もうこの二人にとって、今更好きだの恋だのと鞘当てする必要すらないのかもしれないなあ。七美から預かったナナを巡って張り合う姿は親バカそのもので、あーんイベントという、ナナちゃんグッドジョブ!な、ニヤニヤシーンもあるものの、ナナが撒き餌になって二人の仲が進展するという流れではないんですよね。
まず二人の距離感は前提かつ鉄板としてもう既に実態的に夫婦同然というのを踏まえた上で、ナナという子供を柚っちと軋人の間に置くことで擬似的な新婚夫婦(初めて子供が出来ました編)を再現しているんですよね。
なにしろ、以前軋人が柚っちの家に泊まりこむイベントで、既に新婚夫婦(初めての夜編)は既に完遂してたからなあ。
……なにこいつら? まだ恋愛方面では殆ど進展がないにも関わらず、何故か夫婦としてはどんどん進捗しているじゃないか。友達以上恋人未満夫婦同然って、方程式的にかなり矛盾してる気がするんだが、いったいどうしたものやら。
ナナに対する態度を見る限り、この二人は子煩悩になりそうだなあ。上の会話というか対立を見る限りでは、絶対子供二人以上作りそうだし、男の子女の子が出揃うまで。いや、まだホントに恋人でも何でもないんですが(苦笑
でも、既に星弓家では、柚島は殆どもう嫁扱い、身内扱いなんですよね。七美が、ナナを香奈子に預けたのも、彼女を家族同然に見ていたからと言っていいはず。まだ預けた当初は事態が悪化しきっていなかったとはいえ、ナナを取り返しに来る連中が現れる可能性はあったわけですからね。軋人を付けていたとはいえ、本当に他人だったら七美は香奈子を巻き込まなかったでしょうし。
うん。普段はほんとに無茶苦茶で理不尽なくらいな七美なんだけど、実際は非常に繊細で特に人間関係については臆病なくらいに慎重、というか弱気? という側面は前々からちらほらと伺える場面はあったんですよね。五巻での星弓家の両親夫婦喧嘩の回なんか、めちゃくちゃへこんでたし。
はっきり言って、星弓家でもブッチギリのチート能力者の七美が、何だかんだと家族から甘やかされてるのは、実のところ彼女が一番家族の中でもメンタル面が弱いからなのかもしれませんね。そのくせ、責任感や強がりだけは一人前でなんでも一人でやっちまおうとするタイプだし。彩美姉ちゃんなんか、元々家族の中でも一番世話好きなところがあるから、七美に対してはずっとモドカシイ思いをしてきたんじゃないかな。珍しく七美に頼られた時の、あの嬉しそうなこと嬉しそうなこと。
そんな、どこか脆さを内包した強さでもって生きてきた七美の腕の中に飛び込んできた、小さな生命。
ナナを挟んだ香奈子と軋人の擬似夫婦っぷりも良かったけど、でもやっぱり真骨頂は七美とナナの母娘のシーンでしたね。自分が守ってあげなければすぐに壊れてしまいそうな小さく弱い生命を腕の中に抱いてしまった瞬間、彼女がこれまで頑なに守ってきた強さは砕け散り、人としての弱さと成長を得るわけです。
これまで傍若無人なキャラクターだった七美が、甲斐甲斐しくやんちゃな子供の世話を焼き、ナナが悪いことをすればしっかり叱りつける、これが七美かというくらいの真っ当な母親っぷりは、なんか凄かったなあ。誰に言われたからでもなく、自分で考え意識して母親たろうとしているわけでもなく、ナナと接するウチに、彼女の面倒を見るウチに、本当に自然に七美が母親としての振る舞いをしてるんですよね。これは、凄く印象的だった。
宇宙規模の話にも関わらず、七美とナナの話って、そこはかとなく生活に行き詰まりながらも必死に子供を手放すまいとするシングルマザーと、無邪気にやんちゃに振る舞いながら、でも健気に母親を信じて待つ子供の、母一人子一人の物語っぽくなってるんですよね。
しかし、彩子供化のときも思ったけれど、この人は小さい子供を描くのが非常にうまいなあ。可愛らしく元気いっぱいで表情がくるくるかわり、こまっしゃくれていて、なにより健気。覿面に庇護欲をくすぐられます。

今回の話は、原点に帰って、という意図があるのか無いのか。いや、このシリーズ、多かれ少なかれ、このタイトルを主題とした話を一貫して続けているんですが、今回も世界の平和と個人の幸せを天秤にかけるような話に。
このシリーズって、安易に「人の命は地球よりも重い」という類の妄言を信奉して、青臭い理想論にしがみついてるわけじゃあないんですよね。きっちり、大を生かすために小を殺す必要性、正しさ、大切さを重視し、決して蔑ろにせず、その重み、責任の大きさを踏まえた上で、その上で身近なもの、肉親の情の偉大さを伝えようとする姿勢は、とても好き、大好き。
大切な人一人守れずに、もっと大勢の人を守れるかーー、という類の二兎も三兎も全部総取り的な現実無視の無茶なせりふは、基本的には大嫌いなんだが、これはそういうのとは一線を画してる感じなんですよね。
加えて、七美の場合、地球を守る立場というのは、本当に自主的にやっていることなわけです。そういう役職についているわけでも、それで報酬を受け取っているわけでもない。まったくのボランティア、好意に過ぎない。だから、実のところ彼女を責める権利って、地球の側にはまるで無いんですよね。自分の大切なものと、地球を天秤にかけたとしても、裏切り者と罵れる権利を持つものは、地球にはいないと思うんです。それでも、七美は苦悩し続ける。ちょろっとでも、自分がどう行動しようと責められる謂れは無い、という方向性の考えを思い浮かべもしない。根本のところで、この家族の人たちはみんな真面目なんだよなあ。

はあ、今回も本当に素敵なお話でした。このシリーズを読むと、毎度素直に、家族っていいなあ、と思えるんですよね。この一家、ほんとに大好きだわ。

あとがきを読む限り、そろそろこのシリーズも終が見えてきたっぽい。次が最終巻と明言しているわけではないのですが、最終章には入っていきそう。当然、星弓さん家のお嫁さんのお話なんでしょうね?w

ヴァンダル画廊街の奇跡4   

ヴァンダル画廊街の奇跡 (電撃文庫)

【ヴァンダル画廊街の奇跡】 美奈川護/望月朔 電撃文庫

Amazon
 bk1

これ、最初から続き物にするつもりで書いてた方が良かったんじゃないか、と思ってしまうくらい、一話と二話が素晴らしかった。第三章から、主人公のエナとハルクが直接関わってくる物語へと移行してしまうんですよね。この物語のコンセプトとも言える、
人は誰もが、心の中に一枚の絵を持っている

は、一切ブレることなく、エナたちが主体となる話になってもそのまま敢然と走り切るのですけど、エナたちとは直接関係ない、行きずりの、一期一会に出会った人たちの心のウチにあった絵の物語の美しさを思うと、レナード・ウィンズベルの遺した絵を巡る謎を追う話の筋立ては、これはこれで非常にしっかりとした読み応えのある話として成り立ってるんですが、出来ればある程度シリーズが続いて、キャラや世界観の掘り下げが進んでから読んだ方が、より心に響いた気がするんだよなあ。この辺は、新人賞に応募した作品として一巻でちゃんと話を終えておかなければならないという制約ゆえなんですけどね。
お陰でインターポールの曲者警視と堅物娘が、かなり中途半端な立ち位置になっちゃってるし。下ディスバーグ警視なんて、それなりのバックグラウンドがあり、アートテロリスト<ヴァンダル>を追うための行動原理を持ってそうだったのに、エナたちの方の掘り下げに手一杯で、彼の方を突き詰める暇がないままクライマックスまで行っちゃったし。カッツェ警部補も、ヴァンダルを追っている間に芽生える心境の変化が、弱いまま終わっちゃったしなあ。元々、揺らぐべき正義への信念も、これといった明確な形で描く時間がないまま終わっちゃったし。
追いつ追われつの人間関係は、やっぱりもっと煮詰まらないと味が出ないんですよね。相反する立場に居ながら、時に目的を同じくし、心情を交わし合い、その上でお互いの主張や思想をぶつけ合いながら対決するライバル、というのが一番映える形なわけですし。

世界的な名画を題材とするだけあって、これはイラストレイターは大変だったろうなあ。さすがに当の絵をそのまま描くのはあらゆる意味で難しかっただろうし。カラー口絵を見る限りでは、相当上手い人だと思うんですけどね。単にキャラクターを描くのではなく、背景に落とし込む表現が非常に素晴らしかった。一目でグッと引き込まれる絵でしたしね。
ちなみに、題材となる絵は、あんまり詳しくない自分でも殆どが知っているようなものばかり。故に、容易にその光景が想起出来て、感動もひとしお。というよりも、これは心のなかにあった絵を、現実に目の当たりにした瞬間の、その人の衝撃や感動を伝える描き方がそれだけ素晴らしかった、というべきなのかもしれない。その人の感じた思いがそのままダイレクトに伝わってくるように、感情移入してしまったわけで。
特に傑作は第二章。遥か遠い故郷に大切なものを置き去りにしたまま、享楽の都ラスベガスで流れて行く時間の波に浮かんでいた女が目の当たりにする故郷の風景。
何故、彼女がこの街にとどまり続けたのか。その答えを告げると共に彼女の選んだ道が、何とも物悲しい。ここでの彼女が抱くに至った境地というのは、ちょっとライトノベルの登場人物離れしてるんですよね。男と女の出会いと別れ。このシーンは、胸にグサっと来たなあ。

良かったら、文学少女並にとは言わないので、もっと絵に関する蘊蓄があったら嬉しかったなあ。絵の存在そのものが、各章の登場人物の人生そのものの投影でもあったわけだし。

絵画を瞳に宿す少女エナ。彼女が秘めた、願いと想いは──。

 人は誰もが、
 心の中に一枚の絵を持っている──。

 統一された政府により、様々な芸術が規制を受け始めた世界。しかし、そんな世界各地の壁面に封印されたはずの名画が描き出される事件が起こる。

『Der Kunst Ihre Freiheit!(芸術に、その自由を!)』

 絵とともにそう書き残していく<アート・テロリスト>を、人々は敬意をこめて「破壊者(ヴァンダル)」と呼んだ。
 政府を敵に回すという危険を冒してまで彼らが絵を描く理由とは。そして真の目的とは──? 
 第16回電撃小説大賞、<金賞>受賞作!


平和のためという錦の御旗によって、戦争にまつわるとコジつけられたあらゆる文化が抹消されて行く世界の中で、白日のもとに封じられた名画たちを刹那だけ、描き出す一人の少女。
彼女の戦いは、世界を変えるため。それは体制を覆すためではなく、押しつぶされた人々の心を解き放つためのモノ。さいご、彼女が描き出したものこそが、それを示しているのではないだろうか。
もし続きがでるのだとしたら、やっぱり二章みたいな話を読みたいなあ。これはこれで綺麗に終わっているので、無理に続ける必要もないと思うけど。
 

7月8日

南野 海風
(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W DMM


神無月 紅
(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W DMM


千月さかき
(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W DMM


アルト
(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W DMM


神山 りお
(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W DMM


港瀬 つかさ
(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W DMM

7月7日

ゆずチリ
(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


桑原太矩
(アフタヌーンKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


光城ノマメ/しまな央
(アフタヌーンKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


SNK/あずま京太郎
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


福田直叶/むらさきゆきや
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


やつき/澄守彩
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


内々けやき/あし
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


石口十
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


田口ホシノ
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


川上泰樹/伏瀬
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


伏瀬/柴
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


園原アオ/割田コマ
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


錬金王/五色安未
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


鳥羽徹/えむだ
(ガンガンコミックスUP!)
Amazon Kindle B☆W DMM


瘤久保慎司/夏星創
(ガンガンコミックスUP!)
Amazon Kindle B☆W DMM


古森きり/水口十
(ガンガンコミックスUP!)
Amazon Kindle B☆W DMM


三河ごーすと/平岡平
(ガンガンコミックスUP!)
Amazon Kindle B☆W DMM


えぞぎんぎつね/阿倍野ちゃこ
(ガンガンコミックスUP!)
Amazon Kindle B☆W DMM


斧名田マニマニ/唯浦史
(ガンガンコミックスUP!)
Amazon Kindle B☆W DMM


蒼乃暁/BARZ
(ガンガンコミックスUP!)
Amazon Kindle B☆W DMM


佐伯さん/はねこと
(ガンガンコミックスUP!)
Amazon Kindle B☆W DMM


西山暁之亮/縞
(ガンガンコミックスUP!)
Amazon Kindle B☆W DMM


FUNA
(SQEXノベル)
Amazon Kindle B☆W DMM


佐賀崎しげる
(SQEXノベル)
Amazon Kindle B☆W DMM


葉月秋水
(SQEXノベル)
Amazon Kindle B☆W DMM


ももよ万葉
(SQEXノベル)
Amazon Kindle B☆W DMM

7月6日

四葉夕卜/小川亮
(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W DMM

朝賀庵
(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W DMM


岡本倫
(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W DMM


細川忠孝/山村竜也
(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W DMM


硯昨真
(宝島社文庫)
Amazon

7月5日

Kindle B☆W DMM


にゃんたろう
(ドラゴンノベルス)
Amazon Kindle B☆W DMM


八華
(ドラゴンノベルス)
Amazon Kindle B☆W DMM


二八乃端月
(ドラゴンノベルス)
Amazon Kindle B☆W DMM

7月4日

レオナールD
(一迅社ノベルス)
Amazon Kindle B☆W DMM


松本直也
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


稲垣理一郎/Boichi
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


藤本タツキ
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


阿賀沢紅茶
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


マポロ3号
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


yatoyato
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


土田健太
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


橋本悠
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


辺天使/津田穂波
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


伊藤砂務
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


三条陸/芝田優作
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


稲岡和佐
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


有馬あるま/フカヤマますく
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


田中靖規
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


岩田雪花/青木裕
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


堀越耕平
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


古橋秀之/別天荒人
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


神江ちず
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle DMM


路生よる/藤堂流風
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W DMM


蝉川夏哉/ヴァージニア二等兵
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W DMM


三上康明/田中インサイダー
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W DMM

7月1日

紙城 境介
(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


メソポ・たみあ
(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


ナナシまる
(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


shiryu
(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


あまさきみりと
(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


ミヤ
(角川スニーカー文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


榊一郎
(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


たすろう
(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


シクラメン
(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


かみや
(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


ぎんもく
(FUZコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


晩野
(FUZコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


明地雫/霜月緋色
(HJコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


森山ゆっこ/はむばね
(HJコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


黒野ユウ/遠野九重
(B’s-LOG COMICS)
Amazon Kindle B☆W DMM


大和田秀樹
(近代麻雀コミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM

6月30日

之 貫紀
(エンターブレイン)
Amazon Kindle B☆W DMM


kawa.kei
(エンターブレイン)
Amazon Kindle B☆W DMM


槻影
(エンターブレイン)
Amazon Kindle B☆W DMM


白水 廉
(エンターブレイン)
Amazon Kindle B☆W DMM


丸山 くがね
(エンターブレイン)
Amazon


鹿角フェフ
(GCノベルズ)
Amazon Kindle B☆W DMM


力水
(モンスター文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


蒼井美紗
(Mノベルス)
Amazon Kindle B☆W DMM


よねちょ
(Mノベルス)
Amazon Kindle B☆W DMM


あきさけ
(Mノベルス)
Amazon Kindle B☆W DMM


唐澤 和希
(ヒーロー文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


中野 在太
(ヒーロー文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


新城一/海月崎まつり
(KCx)
Amazon Kindle B☆W DMM


キダニエル/四葉夕卜
(KCx)
Amazon Kindle B☆W DMM


Amazon Kindle B☆W

6月29日

榊 一郎
(講談社ラノベ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


弥生 志郎
(講談社ラノベ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


雨宮 和希
(講談社ラノベ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


虎走 かける
(講談社ラノベ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


謙虚なサークル
(講談社ラノベ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


深山 鈴
(Kラノベブックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


右薙 光介
(Kラノベブックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


火事屋/蛙田アメコ
(ライドコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


真鍋譲治/すかいふぁーむ
(ライドコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


伊吹 亜門
(星海社FICTIONS)
Amazon Kindle B☆W


柴田 勝家
(星海社FICTIONS)
Amazon Kindle B☆W

6月28日

Amazon Kindle B☆W DMM

6月27日

浦上ユウ
(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W DMM


猫夜叉/亀小屋サト
(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W DMM


たくま朋正/伊藤暖彦
(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W DMM


綾村切人/ナフセ
(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W DMM


結城鹿介/髭乃慎士
(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W DMM


幌田
(まんがタイムKRコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


Amazon Kindle B☆W DMM


Amazon Kindle B☆W DMM


Amazon Kindle B☆W DMM


Amazon Kindle B☆W DMM


Amazon Kindle B☆W

6月25日

十文字青
(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


鬼影スパナ
(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


迷井豆腐
(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


篠崎 芳
(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


寺王
(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


御鷹穂積
(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


メグリくくる
(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


雨川水海
(オーバーラップノベルス)
Amazon Kindle B☆W DMM


江口 連
(オーバーラップノベルス)
Amazon Kindle B☆W DMM


和島 逆
(オーバーラップノベルスf)
Amazon Kindle B☆W DMM


KK
(オーバーラップノベルスf)
Amazon Kindle B☆W DMM


雨川透子
(オーバーラップノベルスf)
Amazon Kindle B☆W DMM

6月24日

芝村 裕吏
(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W DMM


志瑞祐
(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W DMM


長月 達平
(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W DMM


長月 達平
(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W DMM


月見 秋水
(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W DMM


三月みどり
(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W DMM


花間燈
(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W DMM


衣笠彰梧
(MF文庫J)
Amazon Kindle B☆W DMM


常世田健人
(ダッシュエックス文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


ジルコ
(ダッシュエックス文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


疎陀陽
(ダッシュエックス文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


九十九弐式/すかいふぁーむ
(ダッシュエックス文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


甘岸久弥
(MFブックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


yokuu
(MFブックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


天ノ瀬
(MFブックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


ラチム
(MFブックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


櫻井 みこと
(MFブックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


御手々 ぽんた
(MFブックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


支援BIS
(KADOKAWA)
Kindle B☆W DMM


藤也卓巳
(あすかコミックスDX)
Amazon Kindle B☆W DMM


ひろやまひろし
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W DMM


ひろやまひろし
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


横田卓馬/伊瀬勝良
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W DMM


ぶんころり/プレジ和尚
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W DMM


蛍幻飛鳥/志瑞祐
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W DMM


水無月すう
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W DMM


鈴見敦/八又ナガト
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W DMM


御宮ゆう/香澤陽平
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W DMM


人生負組
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W DMM


ZUN/水炊き
(角川単行本コミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


神地あたる/白米良
(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


黒杞よるの/雨川水海
(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


村光/ベニガシラ
(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


七六/鬼影スパナ
(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


天羽銀/迷井豆腐
(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


白砂/麻希くるみ
(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


木乃ひのき/雨川透子
(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W DMM


Amazon Kindle B☆W DMM


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W DMM


Amazon Kindle B☆W DMM

6月23日

日向夏/ねこクラゲ
(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


押切蓮介
(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


小林湖底/りいちゅ
(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


深見真/真じろう
(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


金田一蓮十郎
(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


佐藤真登/三ツ谷亮
(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


萱島雄太
(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


優風
(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM

6月22日

浅草九十九/和ヶ原聡司
(MFコミックス アライブシリーズ) Amazon Kindle B☆W DMM


安里アサト/シンジョウタクヤ
(MFコミックス アライブシリーズ)
Amazon Kindle B☆W DMM


中山幸
(MFコミックス アライブシリーズ)
Amazon Kindle B☆W DMM


三ツ矢だいふく
(MFコミックス アライブシリーズ)
Amazon Kindle B☆W DMM


内藤隆/榎宮祐
(MFコミックス アライブシリーズ)
Amazon Kindle B☆W DMM


花鶏ハルノ/相川有
(MFコミックス アライブシリーズ)
Amazon Kindle B☆W DMM


久真やすひさ
(MFコミックス アライブシリーズ)
Amazon Kindle B☆W DMM


衣笠彰/紗々音シア
(MFコミックス アライブシリーズ)
Amazon Kindle B☆W DMM


フジカワユカ/理不尽な孫の手
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
Amazon Kindle B☆W DMM


藍屋球/アネコユサギ
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
Amazon Kindle B☆W DMM


クマガエ/宮澤ひしを
(イブニングKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


カルロ・ゼン/石田点
(モーニングKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


泰三子
(モーニングKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


ハナツカシオリ
(モーニングKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


瀬下猛
(モーニングKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


NICOMICHIHIRO
(モーニングKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
Amazon Kindle B☆W DMM


鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
Amazon Kindle B☆W DMM


藤近小梅
(ガンガンコミックスJOKER)
Amazon Kindle B☆W DMM


田代哲也
(ガンガンコミックスJOKER)
Amazon Kindle B☆W DMM


柊裕一
(ガンガンコミックスJOKER)
Amazon Kindle B☆W DMM


村田真哉/速水時貞
(ガンガンコミックスJOKER)
Amazon Kindle B☆W DMM


都月景/いふじシンセン
(ガンガンコミックスJOKER)
Amazon Kindle B☆W DMM


殿ヶ谷美由記
(ガンガンコミックスpixiv)
Amazon Kindle B☆W DMM


Amazon Kindle B☆W DMM


Amazon Kindle B☆W DMM

6月20日

風間レイ
(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


ほのぼのる500
(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


楢山幕府
(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


リッキー
(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


こりんさん
(GCN文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


武田すん
(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W DMM


ペトス/橋本カヱ
(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W DMM


千田大輔
(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W DMM


Cuvie
(チャンピオンREDコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


小坂泰之
(ヤングチャンピオン烈コミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


Amazon Kindle B☆W DMM


Kindle B☆W DMM

6月19日

Amazon Kindle B☆W DMM

6月17日

上遠野浩平/カラスマタスク
(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


野田サトル
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


二宮裕次
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


原泰久
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


双龍
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


深川可純/広報広聴課ゾンビ係
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


赤坂アカ/横槍メンゴ
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


赤坂アカ
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


中山敦支
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


光永康則/入鹿良光
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


ソウマトウ
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


中村力斗/野澤ゆき子
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


峰浪りょう
(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


畑健二郎
(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


山田鐘人/アベツカサ
(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


コトヤマ
(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


松江名俊
(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


熊之股鍵次
(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


栗山ミヅキ
(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


高橋留美子
(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


草場道輝/高谷智裕
(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


福井セイ
(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


安西信行
(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


新井隆広/青山剛昌
(少年サンデーコミックススペシャル)
Amazon Kindle B☆W DMM


日向夏/倉田三ノ路
(サンデーGXコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


麻生羽呂/高田康太郎
(サンデーGXコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


池澤真/津留崎優
(裏少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


山田 リツ
(裏少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


Amazon Kindle B☆W DMM


Amazon Kindle B☆W DMM


Amazon Kindle B☆W DMM


寺嶋裕二
(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


三宮宏太/西田征史
(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


ヒロユキ
(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


福留しゅん/天城望
(フロースコミック)
Amazon Kindle B☆W DMM


伊吹有/葉山湊月
(フロースコミック)
Amazon Kindle B☆W DMM


羊太郎
(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


三河 ごーすと
(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


桜生 懐
(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


陸奥 こはる
(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


高橋 びすい
(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


恵比須 清司
(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


三原 みつき
(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


あボーン
(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


白井 ムク
(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


綾里けいし
(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


カミツキレイニー
(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


伊崎喬助
(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


平坂 読
(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


緒二葉
(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


川上 稔
(電撃の新文芸)
Amazon Kindle B☆W DMM


美浜ヨシヒコ
(電撃の新文芸)
Amazon Kindle B☆W DMM


草薙 刃
(電撃の新文芸)
Amazon Kindle B☆W DMM


時田 唯
(電撃の新文芸)
Amazon Kindle B☆W DMM

6月16日

樋口彰彦
(マガジンエッジKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


松岡健太
(マガジンエッジKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


さとうふみや/天樹征丸
(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


あだちとか
(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


和武はざの
(講談社コミックス月刊マガジン)
Amazon Kindle B☆W DMM

6月15日

石田リンネ(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


猫田パナ(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


佐々木禎子(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


仲町鹿乃子(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


竹岡葉月(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


竹岡葉月(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


鍋敷(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W DMM


LA軍(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W DMM


天然水珈琲
(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W DMM


西尾維新(講談社文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


葛城阿高(ビーズログ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


ぷにちゃん(ビーズログ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


小田ヒロ(ビーズログ文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


綾河ららら
(サーガフォレスト)
Amazon Kindle B☆W


バッド(サーガフォレスト)
Amazon Kindle B☆W


真安一(サーガフォレスト)
Amazon Kindle B☆W


カヤ(サーガフォレスト)
Amazon Kindle B☆W


コイシ/緑黄色野菜
(コロナ・コミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


よこわけ/やしろ
(コロナ・コミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


わかば/白露雪音
(コロナ・コミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


小田山るすけ/たつきめいこ
(コロナ・コミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM

6月14日
ふか田さめたろう
(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


星奏なつめ(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


冬坂右折(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


白石定規(GAノベル)
Amazon Kindle B☆W DMM


星崎崑(GAノベル)
Amazon Kindle B☆W DMM


えぞぎんぎつね
(GAノベル)
Amazon Kindle B☆W DMM


三木なずな
(GAノベル)
Amazon Kindle B☆W DMM


カイシャイン36
(GAノベル)
Amazon Kindle B☆W DMM


よっしゃあっ!
(GAノベル)
Amazon Kindle B☆W DMM


6月13日


Amazon Kindle B☆W DMM

6月12日

Amazon Kindle B☆W DMM

6月10日

荒川弘
(ガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


天那光汰/梅津葉子
(ガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


おーしおゆたか
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W DMM


猫田ゆかり
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W DMM


リムコロ
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W DMM


冥茶/萩鵜アキ
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W DMM


浅野りん/ヤングエース編集部
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W DMM


春花あや
(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W DMM


経験値/TYPE−MOON
(単行本コミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


佐島勤/おだまさる
(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W DMM


古宮九時/越水ナオキ
(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W DMM


ベキオ/ていか小鳩
(ガンガンコミックスONLINE)
Amazon Kindle B☆W DMM


森田季節/シバユウスケ
(ガンガンコミックスONLINE)
Amazon Kindle B☆W DMM


顎木あくみ/みまわがお
(ガンガンコミックスONLINE)
Amazon Kindle B☆W DMM


加藤衣緒
(ガンガンコミックスONLINE)
Amazon Kindle B☆W DMM


竜騎士07/夏海ケイ
(ガンガンコミックスONLINE)
Amazon Kindle B☆W DMM


竜騎士07/刻夜セイゴ
(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


飯島浩介/汐里
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


イノウエ
(サンデーうぇぶりSSC)
Amazon Kindle B☆W DMM


こじまたけし
(サンデーうぇぶりSSC)
Amazon Kindle B☆W DMM


白井もも吉
(サンデーうぇぶりSSC)
Amazon Kindle B☆W DMM


オジロマコト
(ビッグ コミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


サンドロビッチ・ヤバ子/だろめおん
(裏少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


田村由美
(フラワーCアルファ)
Amazon Kindle B☆W DMM


もこやま仁
(裏少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


影崎由那/川獺右端
(アース・スターコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


相模映/吉田杏
(アース・スターコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


となりける/shiryu
(アース・スターコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


ユンボ/風楼
(アース・スターコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


秋乃かかし/裂田
(アース・スターコミックス)
Amazon


東崎惟子(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


三雲岳斗(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


三雲岳斗(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


和ヶ原聡司(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


白金透(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


鎌池和馬/冬川基
(電撃文庫)
Amazon B☆W


佐島勤(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


二月公(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


鏡遊(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


真代屋秀晃(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


周藤蓮(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


瀧岡 くるじ
(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W DMM


小田 ヒロ
(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W DMM


壁首領大公
(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W DMM


七夕 さとり
(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W DMM


KK(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W DMM


うみ(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W DMM

ふか田 さめたろう
(宝島社)
Amazon Kindle B☆W DMM


魔石の硬さ
(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


ニシキギ・カエデ
(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


地雷酒(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


サンボン
(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


蒼月海里(角川文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


椹野道流(角川文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


森見登美彦/原案:上田誠
(角川文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


桑原水菜(角川文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM


仁木英之(角川文庫)
Amazon Kindle B☆W DMM

6月9日

石塚千尋
(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


荒川弘/田中芳樹
(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


奈良一平
(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


小玉有起
(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


横田卓馬
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


高田裕三
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


長谷川三時/七烏未奏
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


ヤスダスズヒト
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


村上よしゆき/茨木野
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


K9/小林裕和/支援BIS
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


冬葉つがる
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


樋野友行/瀬戸メグル
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


刀坂アキラ/加茂セイ
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


光永康則
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


西田拓矢/海空りく
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


松琴エア/はにゅう
(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W DMM


原口鳳汰/カラユミ
(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


山本やみー/門馬司
(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


一二三
(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


がしたに/MITA
(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


うかみ
(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


エターナル14歳/御子柴奈々
(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


桜野みねね
(BLADEコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


森野きこり
(BLADEコミックス)
Amazon Kindle B☆W DMM


Amazon Kindle B☆W DMM


Amazon Kindle B☆W DMM


Amazon Kindle B☆W DMM


Amazon Kindle B☆W DMM

6月8日

かみはら(早川書房)
Amazon Kindle B☆W DMM


西尾維新(講談社)
Amazon Kindle B☆W DMM


ちんねん/能一ニェ
(BRIDGE COMICS)
Amazon Kindle B☆W DMM


佐藤二葉
(星海社COMICS)
Amazon Kindle B☆W DMM


Categories
最新コメント

Archives
記事検索
タグ絞り込み検索