書籍感想(2012〜

ノニアレ 3   

ノニアレ (ファミ通文庫)

【ノニアレ】 初心音コマ/ねりま ファミ通文庫

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少女に喰われ、少年は"人類の敵"になった--第13回えんため大賞最終候補作、衝撃のデビュー!

「きみを産んだんだよ。わたしお母さんになったの」月崎ルナは優しく告げた。
水乃ヒビキは同級生であるルナに喰われた。そして今、彼女の子として産まれたという。
戸惑う彼にルナはさらに語る。人間のように子供が欲しかったと。
神にも等しい力をもった少女の正体は、人類の敵 "破滅をもたらす者 "。
彼女を滅ぼそうと狙う人間を前にしてなお、人のように生きたいと願うルナのため、ヒビキは彼女を守る決意をする--新世代ヒロイック・ファンタジー登場!
まーた、ケッタイな。バトル物に走ったり家族モノ的な展開に転がって行ったりと、やってること自体はわりとありがちなベタな話ではあるんだけれど、根本のところで発想がぶっ飛んでる。授乳がシたかっただけじゃないですよね? 結局ヒビキとルナの関係がまったくラブコメ方面に流れること無く、本気で母子の関係に落ち着いていったのを見る限り、ラブコメを指向していたようではないみたいですし。ことラブコメについては、むしろマコトとの方が安定して進行していたきらいもありますしね。
ってか、ホントにこれ何が書きたかったんだろう。ルナとヒビキの関係を母子のものと書きましたけれど、実際はもっと共生的というか、人間以外の者が人間の擬態をして喜んでいるみたいな、超自然的な存在がエラーを起こしたような、ほんわかするよりもむしろいたまれないような、行き止まりに安息を見るような、ともかくやたらと不安定な気分にさせられる擬似家族なんですよね、これ。
バトルやラブコメや擬似家族モノという既存の外装で鎧っていますけれど、それをひっぺがして素肌かのそれを覗き見てみたい気持ちになった。実のところ、その中身はまだ定まっていない感じなんですよね。確固としたものとして立脚できないから、どろどろのスープみたいに凝り固まっていないから、よくある外枠に流し込んで格好をつけてみました、という感じを受けてしまう。その中身のドロドロの様子ときたら、恐らくひたすら無意識の海の底に潜っていくような、ある種わかりやすいライトノベルの枠組みを逸脱していくタイプのものにも思えるんだけれど、何れにしても形成に至る自己追求が現状殆どなされていない段階では、こういうわかりやすい枠で外装を整えるしかないんだろうなあ。
ともあれ、あの主人公の表明は恐ろしく表層的に過ぎていると思う。それが彼の本心であることは疑いないけれど、作品の本意だとすればいささか生温すぎる。
このまま特徴のない方に埋没していくか、それともひたすら尖っていくかはこれから次第なんだろうけれど、とりあえずもうちょっと語り口がこなれてこないことには、読んでる最中あっちこっちに引っかかって物語に集中できないので、頑張って欲しい。

黒鋼(くろ)の魔紋修復士(ヒエラ・グラフィコス) 4 3   

黒鋼の魔紋修復士4 (ファミ通文庫)

【黒鋼(くろ)の魔紋修復士(ヒエラ・グラフィコス) 4】 嬉野秋彦/ミユキルリア ファミ通文庫

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その牙は幼く、汚れなく。彼女こそ--“いつわりの神巫"

隠されていたディーの紋章魔法により辛くも危機を脱したヴァレリアたち一行は、ユールローグの手の者を追いハイデロータの都・オーリヤックへ向かう。一方、国王の命を受けたイサークも今回の内紛に乗り出していくことに。ハイデロータとの関係を優位に進めるため、イサークとともに仲裁役としてユールローグへ向かったヴァレリアたち一行だが、そこにはディ-と死闘を繰り広げたあの少女の姿が……! “神巫"の誇りを懸けた戦いが、いま幕を開ける!
えええ!? クロチルドってそうだったの!? 無能な王子に振り回されて、要らない苦労を強いてられている可哀想な子、と思っていたら、どうも自ら好んで苦労を買っていた模様。なんだ、ダメ男属性だったのか。なまじ出来る女だと、出来ない男の子を可愛く思ってしまうものなのか。
いやでも、シジュベールくん、イサーク王子と比べると頭の回転も遅いしプライドばかり高くて空回りしているし鈍くさいし、といいところ無しの無能王子に見えるんだけれど、実はヴァレリアたちが思っているほど無能じゃないんじゃないかな。少なくとも、クロチルドのサポートをキチンと受け入れて機能させているというだけでも完全な無能とは言いがたい。本当の無能は周りがどう頑張っても全部台無しにしてしまいますからね。その点、シジュベールは足りない所だらけだけれど、その足りない部分をクロチルドによって補えているし、目に見える形でクロチルドの足を引っ張るようなマネはしていない。結構頑張り屋な側面も見受けられるし、その頑張りが無能な働き者という無残な方向に向かっていないだけでも評価に値する。ハイデロータの王族貴族のレベルが総体的に低いことから見ても、シジュベールはそこそこイケてる方なんじゃないかな。そう考えると、クロチルドの男を見る目も趣味もそれほど悪くはない気がする。
だいたい、結果としてみると今回イサーク王子の方がやらかしちゃってるんですよね。彼がわざわざ独断でハイデロータとユールローグの内紛に首をツッコんだ理由を鑑みれば、むしろ彼がでしゃばったお陰でやぶ蛇になってしまってるんですよ。その口八丁手八丁に遠大な戦略眼や捻くれた謀才によってハイデロータとユールローグを引っ掻き回し、いいように振り回していいとこ取りをしたように見えるイサーク王子だけれど、最後に油揚げを掻っ攫ったのはとんだ間抜けを晒し続けていたシジュベールだった、というのが何とも面白い。
クロチルドの助言があったのかもしれないけれど、意外と抜け目なかったじゃないですか、シジュベール。正直、かなり見直した。

とまあ、国同士の影に日向にの激しい駆け引きが続く中、巫女であるヴァレリアやカリンたちは否応なくその渦中に取り込まれていく。巫女それ自体が政治的な象徴を担っている以上、戦力として以上に象徴として相応しい行動を取らなければならない、というものなんだけれど、大変なお仕事だなあと感心してしまう。その政治的な象徴に徹してもいいはずの巫女さんを、積極的に活用しまくるイサーク王子も王様もまあ強かな人たちである。まあ他の国の巫女たちも、見る限りは使えるだけ使い倒されているので、有能なものはそれだけ酷使される運命なのだろう。逆に言うと、これだけ良いように使い倒されているということは、ヴァレリアもそれだけ使える人材と認められているとも言えるんですよね。術だけはよく使えるけれど、実践力も見識も何もないだけの巫女さんだったらば、それこそお飾りにしか出来ない、というかお飾りにして安置しておかないと下手に失われてしまったら困ったことになりますからね。幾ら補佐につくディミタールが有能とはいえ、限界もあるでしょうから。
そのディミタールの嫌味と皮肉と罵倒と嘲りが入り混じったお小言も、ここ最近はめっきりなくなってしまいました。いくらディミタールの口が悪くても、無理やり粗をほじくりだして罵ってくるような人間ではないので、ちゃんとしてさえいれば何も言われないのです。実際、傍から見ててもヴァレリアは先立っての世間知らずなお嬢様が嘘みたいに、キチンとしだしていますし。まあ冒頭からこの子、向上心はたっぷりありましたし、ディーの悪口にもめげずナニクソと努力を欠かさない子でありましたから、この成長は当然といえば当然なのでしょうけれど、それでも大したものです。反発が少なくなりお互いを認める機会が増えてくるに連れて、ヴァレリアとディーの間にも段々ともにょもにょっとした空気が流れるようになってきましたし、これは進展も期待できる状況になってきたのかしら?
きな臭い国際情勢と合わせて、二人の関係にも要注目。

嬉野秋彦作品感想

戦国妖狐 10 5   

戦国妖狐 10 (BLADE COMICS)

【戦国妖狐 10】 水上悟志 ブレイドコミックス

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旅の終わり、冒頭から凄まじい描写をくれる。吹雪の中を歩む青年の姿をした千夜。彼が夢の間に見た光景が今の少年時代の千夜なのか、それともこの未来の千夜が傷つき眠る少年千夜の見る夢なのか。
時間の流れを度外視した発想に、自分を過去が見る夢かと思い描いた青年は微笑み、幼き自分に語りかける。この姿を見よ、自分は今、様々な人に与えられた温かなものを自覚し、どんな時にも笑わせてくれる。
だから、キミは今は泣け、と。いつか、自分の中に積み重なった温かなものに気づくまで。
いつか、再び笑える日まで。

正直、もうこのシーンだけで泣きそうになったんですけど。
正直、もうこのシーンだけで傑作と呼んでいいんじゃないかと。

先の巻の、将軍・義輝公の時空の先を超えてしまった剣の境地にも度肝を抜かれたけれど、凄いな、時間の積み重ねというものを蔑ろにせずむしろ重要視しながらも、過去から未来に流れるはずの時間の流れを超越したような領域を花吹雪のように散りばめている。
水上先生って、もう1シリーズ、人間の前世をテーマにしたお話を今立ち上げているけれど、先の【惑星のさみだれ】からこっち、漫画のテーマにおいてどんどん深遠に踏み込んでってるよな。最近、もういっそ「凄味」と言っていいくらいの切れ味と深みを感じて、慄くこともしばしば。

そして、現れる神を狂わす者ども。フードをかぶった謎のあやふやな存在たち。過去より来たりて祖国を救うとのたまう「無の民」を名乗る者ども。
それに立ち向かう千夜には、千の怪と将軍様の魂を宿した刀が。
将軍様は死んでも将軍様だったなあ。千夜とちゃんと別れをせず逝ってしまったことが何となく心残りだったのだけれど、泣けなかった千夜をちゃんと泣かせてくれたこの人は、本当の意味で千夜を人間にしてくれた大恩人なのだろう。真介が兄だとすれば、もう一人の父親と言っていいくらいの包容力と慈愛を持って千夜を導いてくれた人だった。

斯くして、無の民を一旦退けて8年後。
8年経てば、千夜も月湖もそれ相応の歳になるわけで……表紙はおっきくなった千夜でした。初見、あまりにこう、イイ表情をしていたので、一瞬千夜なのかわからなった。
そして当然のように千夜が成長すれば、月湖も成長するわけで……どわぁぁぁっ、なんちゅう美人に育ってもうたんやーー!!
幼女の時点ですでに水上作品屈指のヒロインだったのに、こんなに育ってしまって、たわわに育ってしまって。
超巨乳でござる!
しかも、衣装がチューブトップとか、健康的にエロすぎます!
おのれ、こんな娘にまだ手を出してないなんて、千夜のへたれ! へたれ!!
もともと天禀を見せていた剣の腕前は、完全に達人の領域へ。でも、それは否応なく人の領域での話に留まってしまう。月湖の願いは、千夜を守ること。その為に強くなったはずが、強くなればなるほど非力さを痛感し、彼女は苦しむことになる。そんな彼女に力を授ける誘惑を持ちかけてきたのが、あの黒月斎の亡霊だったというのは面白い因果だなあ。神を押し倒すために強くなろうとした、ある意味剣豪将軍よりも遥かにバカバカしく力を求め、手に入れた男の左道を受け継ぐことで、果たして月湖はどうなってしまうのか。
彼の弟子だった迅火ときたら、今や完全に暴走したバケモノとかして、タマさんを悲しませっぱなしだもんなあ。まあ別に黒月斎が悪いんじゃなくて、完全に迅火の自業自得と未熟さの賜物なんだけれど。
その点、千夜と月湖は常に自分の中に生じた矛盾と現実との齟齬、様々な障害や苦悩と向き合い、真正面から一つ一つ乗り越えてきた子たちだから、大丈夫だとは思うんだけれど。でも、月湖は常に力を求めてきた子でもあるからなあ……大丈夫だとは思うんだけれど。

にしても、今や千夜の中の千の闇たちは、完全に千夜の頼もしい友になってますよね。今となっては迷う千夜を叱咤激励するような関係になっていることが、なんとも嬉しい。月湖となうとこの千闇が居れば、千夜が道を誤ったり挫けたりしない、健全に強くなり続けられると信じられる。
まったく、いい主人公ですよ、千夜は。

水上悟志作品感想

天帝学院の侵奪魔術師<ドメインテイカー>  ~再臨の英雄~3   

天帝学院の侵奪魔術師<ドメインテイカー> ~再臨の英雄~ (HJ文庫)

【天帝学院の侵奪魔術師<ドメインテイカー>  ~再臨の英雄~】 藤春都/refeia HJ文庫

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<英雄>と呼ばれる大魔術師アストは、ある時、全く魔術が使えなくなった。そんなアストに、国皇セドリックから、妹姫リトフィアの護衛のため魔術師学院に潜入してくれと頼まれる。食堂で下働きをしつつ、生徒として編入されるアスト。魔法が使えなくなった原因を探りつつ、刺客と戦うアストは、やがて魔術の根源にも関わる、重大な秘密に近付いていく。
おおっ、英雄は英雄でも即席培養の能力だけとってつけたようなニワカと違って、下から叩き上げで這い上がってきた実践派は自分の最大の武器が奪われても頑として揺るがないなあ、強い強い。
魔術そのものが使えなくなっても、それまで実践を通じて研鑽を続けてきたものだから魔術に関する知識は抱負だし、応用や対抗法なども柔軟に扱える。最前線で戦ってきた以上、接近戦にも長けていて、斬った張ったの殺し合いにも慣れている、と来た。さらに言えば、魔術を失ってしまったのは乱戦のさなかに敵兵によって瀕死の重傷を負ってしまったからで、ずっと無敵で傷ひとつ受けたことがない、というキャラでもない。
一応、途中で学生という立場になるアストだけれど、彼の経験やキャラクターを見てるとむしろ教師という立場に立った方が似合っていたんじゃないかと思うくらい、自分の知識や経験をリトフィアたちに教え導く姿は様になっていた。魔術を失ってしまった人間に対する偏見さえなければ、人格的にも能力的にもセドリックの側近、どころか軍や政治に中枢に重臣として収まってもまったく違和感ないタイプだもんなあ彼。実のところ<英雄>と呼ばれる存在にしては、あんまり浮世離れしていないんですよね。単体で陰働きしているときも、腕のいい隠密といった感じで、身分を隠して云々、という雰囲気じゃなかったし。低い身分からの叩き上げだからだろうか、やっぱり。
それでいて、人の前に立ってグイグイと主導して行ったり、逆に自分は後ろに回って皆が力を発揮できるように手回ししたり、という正反対の人の上に立つタイプを兼ね備えているような側面もあり……いや、こいつ本気で万能タイプだな。最終的に彼が担うであろう多くの王を束ねる帝という立場を考えると、彼のキャラクターはまさにその方向に磨き上げられてるように見える。
問題は、その彼を担ぎ上げるだろう王権保持者たるヒロインたちに、まだそれほど魅力的な人材がいないというところなのだけれど。
むしろ、生徒会長の方が面白そうなんだよなあ。あの怪しい生徒会長、あんまりにも言動が妖しすぎて一連の事件で陰謀を巡らしていた黒幕だとあからさまなくらい匂わされていたんですけれど……ついに最後まで尻尾を出さなかったんですよね。これには驚いた。展開的に完全に彼が黒幕だという流れだったにも関わらず、言葉の端からも行動からも、まったく疑わしいところを見せないまま終わってしまったのです。今の状況だと、単に元英雄のアストをライバル視しているだけの、腹に一物持ってそうな天才くん、というだけなんだよなあ。これで本気で今回の事件とは無関係で、敵ではなかったとしたら、その方が面白いですよ。性格的には、敵の組織と関係なくても、味方になるよりも第三極的な立ち位置になってしまいかねないけれど、それでも単純に実は黒幕でした、というよりものちのちの動き方にも自由度ができますし、主人公との関係もトリッキーかつ流動的に面白く動かせそうな余地が多大に出てきそうだもんなあ。
引いては、王様というものは相応の独自性を持っているわけで、そういう連中の上に立ってこそ帝なんだから、アストには是非従順なだけの王だけじゃなく、縄をつけても言うことを聞かない危ない連中もまた従えるほどのカリスマを見せてほしいな。

魔王のしもべがあらわれた! 3 3   

魔王のしもべがあらわれた! III (電撃文庫)

【魔王のしもべがあらわれた! 3】 上野遊/一真 電撃文庫

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自称魔族のシュバルツリヒトに腹黒お嬢様・要、ロリっ娘エージェント・桜に虎耳娘の小虎…不幸体質な高校生・椎名明こと僕の家の居候は、ついに4人に増殖!しかも猫が苦手なシュバルツは、獣化能力を持った小虎を毛嫌いしているし、頭が痛い毎日を送っている。そんなある日、僕たち5人は要の提案で南の島へバカンスに行くことになる。海で遊んで温泉に入って…と一足早い夏を楽しむ僕らだけど、島に異変が起き始める。一人、また一人とメンバーが消え始めたのだ。その魔の手はついに僕にも襲いかかってきて!?魔王のしもべと贈る居候ラブコメ第3弾。
シュバルツはぺったんこー、なんだけれど決して幼児体型ではないんですね。この水着姿はスレンダーとして非常に良い色気を醸し出しているように思います。
そんなこんなで水着回。オチも含めて完全に幕間の回でありました。健気に懐いてくる小虎となかなか打ち解けないシュバルツをなんとか和解させたり、要がどうやら本気で明に好意を抱き出していたり、と改めてファミリーとなった五人の絆を深める方向に持って行きたかったんだろうし、その目論見は一定以上に達成はさせられているんだろうけれど、個人的にこの作品はもっと大きな戦争の後に訪れた平和の影に潜む社会的な歪みや悪意に、健全な善意や優しさで向き合いながら、一度引いた波が再び押し寄せてくるようにひたひたと近づく破滅、或いは再びの戦争の予感に備える、そんなそれなりの緊迫感や生真面目さが根底で佇み続けている事が特徴として生きているシリーズだと認識しているので、ここまで完全に弛緩しきってしまうと、他のゆるいラブコメとの差別化、或いは上野遊作品という色が薄れてしまいかねない、と危惧してしまう。
お遊び回として自体の質は標準以上に高く、普通におもしろいんですけどね。自分としてはこのシリーズには普通に面白い、以上のものを求めているだけに、少々物足りなくはありました。
とは言え、事故を通じて影響者としての能力を暴走させてしまい、今なお破綻し続けている要の妹や、自称魔族を名乗りながらその正体については結局不明なままだったシュバルツリヒトが初めて見せてしまった不穏な動き。など、先々の大きな展開に繋がる伏線となりそうなネタは随所に仕込まれているのです。特に、シュバルツの彼女自身無自覚な怪しい行動は、彼女の言動が実はかなり嘘偽りのない真実に近しいものだったのではないかと予感させてくれる。それに繋がり、幼い頃から明が常に不慮の事故に見舞われ続けてきた、という不幸体質にも人為の影がかいま見えてきた。
鍵は、椎名明の死、か。
次はデストロイの季節、と明言されてしまった以上、モラトリアムはここまでか。次に起こるだろう破綻の開始に期待したい。

しかし、桜ちゃんは見た目がロリっ子だというだけで、言動や普段の所作から内面描写は完全に大人の女性そのものなので、しかもロリバアアとか人外ロリと違って、普通に頼りになる社会人の女性なんで、あんまりちびっ子というイメージ湧かないんですよね。これが映像化されたらまた話は違うんでしょうけれど。
あと、小虎の健気さは完全に兵器レベルw ヤンチャそうに見えて、大人しい子猫みたな子だなあ。これで懐いているのが主人公だけならまだしも、要や桜、そしてシュバルツにもすごく懐いているので、愛玩レベルがたまらん領域に。これ、小虎に冷たいシュバルツが好感度ガタ落ちしてしまいますがなw

1巻 2巻感想

エスケヱプ・スピヰド 参 4   

エスケヱプ・スピヰド 参 (電撃文庫)

【エスケヱプ・スピヰド 参】 九岡望/吟 電撃文庫

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少年の運命を変える神風となるか!?
鬼虫シリーズ最高機密──“星鉄(ほしがね)”登場!

 量産型鬼虫たちが狙う第三皇女のクローン鴇子の記憶。それは、鬼虫の要を成す金属“星鉄”の存在だった。九曜たちが手にすれば、今は亡き鬼虫シリーズを復活させられるかもしれない。だが、量産型鬼虫たちが手にすれば、彼らの力は鬼虫と並ぶ。待ち受ける先にあるのは、闇か光か──。二つの側面を併せ持つ金属“星鉄”を巡り、新たな戦いが加速し始める。
 その頃尽天の町では、《蜂》と《蜻蛉》の機体、そして九曜の師であり好敵手である竜胆の体が、海から引き上げられようとしていた──。最強の兵器・鬼虫たちが繰り広げる神速アクション、シリーズ第3弾!
戦って戦って、その果てにこの国は廃墟と化した。
鬼虫シリーズは九曜が誇るように、正しく最強だった。にも関わらず、彼らは勝利をもぎ取ることは出来なかったのだ。鬼虫が最強だったなら、どうしてこの国はこんなふうになってしまったの? 無垢な子供たちの純粋な疑問に、九曜は答えを見つけられなかった。或いは、その問いの答えこそがこの物語の核心なのかもしれない。
かつての九曜と同じように、ただひたすらに戦争の勝利を願い、それ以外の何も顧みない「敵」の出現を前にふとそんな考えが頭をよぎる。虎杖と名乗る男が率いる黒塚部隊は、既に失われてしまったはずの勝利を今更のように掴み取ろうと蠢動する。現在に蘇り、竜胆との戦いと叶葉たちとの出会いによって、戦うために戦ってきた九曜は最強である鬼虫の力を何のために用いるか、何のために戦うか、その答えを掴みとり、今を生きようとしている、未来を見ようとしている。そんな九曜にとって、黒塚部隊の、虎杖たちの思想は、現在にも未来にも何ももたらさない過去の襲来だ。最強以外の何の意味も持たない、何者でもなかった頃の九曜との相対なのである。
そう考えると、様々な事が腑に落ちてくる。思えば、竜胆という男は過去に縛られているようで、彼はああやって常に未来を指し示していたのかもしれない。彼には戦う理由があり、最強を振るう意味を持ち、それを九曜に託すためにずっとあそこに居続けたのだから。
そんな誇り高く優しい兄であった男の亡骸と遺産が、勝利という未来を指向しているようでその実何の中身も持っていない空虚な連中に利用されようとしているなど、想像するだけで憤懣やるせなくなる。
それどころか、九曜の半身である蜂までが奪い去られてしまうとは。
思いの外、敵は強力であり、それ以上に相容れぬ相手だったと言えるだろう。もうしばらく、と言うよりも今後もずっと遊軍として潜伏し続けると思った蜘蛛と蟷螂が、早々に姿を表して中央政府に協力する判断をせざるを得ないほどだからよっぽどである。特に巴は、半ばラスボス的な立ち位置もあり得ると思っていただけに、彼女が出し抜かれる事になるとは思いもよらなかった。
つまるところ、現状の戦力では確実に厳しい、という現実を示したことになるのか。ということは、他の鬼虫シリーズの復活、というのも決して冗談ではなさそうだ。一方で、未だ蜂を取り戻せない九曜だけれど、彼個人の戦闘センスはメキメキと伸びている。明らかに、竜胆の後継者としてその能力を引き継ぎ発展させる展開を迎えつつある。あんまり強くなりすぎると、剣菱さんがウキウキしだすので、いろんな意味でハラハラさせられる。

さて、今回一番燃えたシーンは、実は鬼虫シリーズの活躍シーンじゃないんですよね。もう震えるほど燃えたぎったのは、菊丸を筆頭とした機械兵士と多脚戦車たちの勇戦でした。言語機能を持たない菊丸はもとより、他の機械兵士たちも、本来なら十把一絡げに扱われるような、単なる兵器であり、感情や心などといった上等なものは持たないはずの、冷徹な論理計算によって思考するだけの、ぶっちゃけ消耗品のはずなんですよ。
それを、本作は見事なくらいに、熱い存在として昇華しているのです。もう、護衛任務の移動中、菊丸が機械兵士たちと花札をはじめた時点で、こちとら感性を刺激されてビンビン状態。あれで、単なるモブという認識しかなかった機械兵士たちが、完全に魂持った存在に見えてしまいました。その上で、九曜がまた彼らを兵器としてではなく、戦友として扱うんですよ。それに対して、機械兵士たちは何も語らないし、反応らしい反応を示さないのですが……にも関わらず、九曜の心映えに対して彼らが意気を汲んでくれたように見えたんですよね。
そして黒塚部隊が襲撃してきた時の、彼ら機械兵士と多脚戦車たちの戦いぶりときたら……血の通わぬ機械とは思えぬ、凄まじいまでの猛戦なんですよ。めちゃくちゃ熱いんですよ。全身の毛穴がひらいたみたいな燃える展開。菊丸を除けば、モブ同士の戦闘にも関わらず、本作中でも一番熱かった。激燃え。
いやあ、これを味わえただけでも読んだ甲斐がありました。何も語らぬ沈黙の兵器に、これだけ血の通った心意気を見せつけられちゃあ、滾らずにはいられませんよ。存分に、堪能させていただきました。

物語は、結局黒塚部隊に事実上敗北し、星鉄の一部を除いて多くのものを奪われることに。そして、巴が示唆する内通者の存在。誰が、裏切り者か、という展開はこれがまた緊張感を高めてくれる。勿論、怪しい人物は簡単に順位を付けられそうなんですが……まさかこの人が!? という展開もなにげにありそうな気がして、油断はできませんよ、これ。

1巻 2巻感想

魔女の絶対道徳4   

魔女の絶対道徳 (ファミ通文庫)

【魔女の絶対道徳】 森田季節/NOCO ファミ通文庫

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目の前の正義はなまやさしいものじゃない。

「束縛のない人生が一番だ」連続殺人事件の犯人を追っていた俺、水主頼斗は、逆に縛り上げられてしまった……。
そのピンチを俺は「天狗」の少女、輪月に「天狗の血を引く」という理由で助けられた。
いや、むしろ改めて輪月に拘束された。ところで、お前の手伝いをするのはいいけど、事件って解決してるの?
俺、咒師っていう和製魔法使いで、事件が解決しなかったら実は死ぬんだけど……大丈夫?
正義の和製魔法使いと不純少女の青春怪奇ストーリー!
不純少女というか、このヒロイン思いっきり下ネタ好きなだけじゃないかw とにかく下ネタを挟まないと死ぬとでも言うかのように、事有るごとに下ネタを振ってくる天狗さん。この人がメインヒロインなのかー(笑
いや、これはある意味面白い関係ではあるんですよね。天狗に吸血鬼の少女たちは、この咒師の少年に粉かけてくるのだけれど、彼女たち自身が明言しているようにぶっちゃけそこには愛だとか恋だとか言う甘酸っぱい感情は皆無。じゃあ逆に冷徹な計算に基づく損得によって割り切られた関係なのかというと、そこまでキレキレに冴えた関係でもなく、かなり軽い感じで偶々条件にハマった頼斗くんを「とりあえずキープ!」みたいな感じで縄をつけているような状態なのである。見た感じ、照れ隠しなど本意を伏せている素振りもなく、本気で恋愛感情はなさそうなのだ。まあ、愛はないけど体だけどうだい? と迫られて男としてはどうなんだ、という話である……よろしくお願いします、とそれならそれで、という人がぶっちゃけ若人としては多い気もするんだが、純情青年で事情もあって現状自分の生命が失われるタイムリミットが迫ってかなり切羽詰まってる頼斗くんはそれどころではなく、あたふたと街の境界の均衡を乱している連続殺人事件の犯人を探しまわっている。何しろ、容疑者は自分にちょっかいをかけてくる輪月と吸血鬼の少女だ。オマケに、二人の少女はお互いを犯人扱いして一触即発。双方の言い分にはそれぞれうなずかされるところもあり、頼斗は自由極まる二人の少女の言動に振り回されることになる。
ウハウハと浮かれて喜んでいる場合ではない。
誰が連続殺人事件の犯人なのか、という真相追求編も、なにげに輪月が言動から振る舞いから怪しさ極まっているので、メインヒロインが犯人か!? という展開も充分あり得ただけに、まあ掛け合いが総じて軽妙で、輪月がとかくシリアスな場面でも下ネタを欠かさないものだから緊張感という点については全くなかったけれど、展開そのものはなかなか先を読めないこともあってか面白かった。
挿絵でのキャラクターの眼力が、折々に触れてなかなか凄みのあるゾクッと来るような絵が配置されてたのも大きい。輪月が血なまぐさい行為に忌避感がなく、また主人公も締める所ではいい意味で冷たく自分を大事にするタイプで、何だかんだと救えない展開が待っていたりと、軽妙なやり取りの割にダークで淀んだ雰囲気が漂っているのも、結構引き締まった空気になってて読み応えあったように思います。
森田さんって、変に全体的に緩くやろうとするよりも、根っこの部分がダークだったりシリアスだったりする展開の方が、軽い丁々発止な掛け合いが冴えてるような気がするんだが、気のせいだろうか。
いずれにしても、伝奇でダークなラブコメ? な本作、一冊で終わりというのはちょっと勿体無いと思わせてくれる面白さでした。続かないのかな?

森田季節作品感想

サイハテの聖衣(シュラウド) 2 3   

サイハテの聖衣2 (電撃文庫)

【サイハテの聖衣 2】 三雲岳斗/朱シオ 電撃文庫

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羽々姫、紗々羅、鳴々葉、音々―霊獣を封印した破魔の鎧、獣装戦闘服をまとい、賞金めあてに、謎の妖獣“禍憑妃”と戦い続ける極東自衛機構の傭兵たち。そんな彼女たちのもとにやってきた新入り隊員とは…。そしてある日、小隊長の紗々羅が突然「引退する」と言い出して…。本州最西端にある赤間関市を舞台に、民間軍事会社“極東自衛機構”所属の少女兵士たちの活躍と、コミカルな日々の生活を描いた新感覚・日常系戦場ファンタジー。
うおっ、日常系戦場ファンタジーと言いながらも、なんという緊迫感だ。崖っぷちのキワキワを命綱なしで歩かされるような、精神を削るようなギリギリの空気が否応なく作品の雰囲気を絞り上げていく。

恐るべし……金欠!!

いやあ、元々メインの羽々姫なんざ、とんでもない額の借金背負わされて、その返済のために金払いのイイ傭兵をやっているという筋金入りだったのですが、今回の金欠話は彼女個人の問題じゃなく彼女たちが所属する極東自衛機構という民間軍事会社の自転車操業についてのお話なので、かなり切羽詰まった話になっている。ぶっちゃけ、羽々姫個人がどれだけ借金が雪だるま式に増えようとも今の仕事を続けている限りはなんとか取り戻せる余地はあるんですよね。ところが、その返済計画の母体となるべき会社ごと潰れてしまった日には、完全に取り返しがつかないゲームオーヴァー状態になってしまうのです。

会社が突然倒産し、給料未払いのまま一文無し借金漬けで放り出されるこの途方も無い絶望感!!
ある意味、戦場で孤立し見渡す限りの怪物の群れに蹂躙されるしか無いという状況に匹敵するような悪夢!!
むしろ身近に容易に想像できるぶん、人類滅亡の危機よりも恐ろしい! というか、胃が痛い、キリキリ軋む!!
仮にも本土が“禍憑妃という妖獣に蹂躙され、今も多大な被害を出しながら侵攻を瀬戸際で防ぎ続けている、というデストロイな世界観で、これほど身につまされる絶望感を味わわされるとは、さすがは日常系と言うべきか。
……こんな日常系は嫌だw

ってか、どうやら業界全体が相当にカツカツな状態で回っているみたいだし、この軍事の民間委託って完全に失敗してないか? 会社の不渡りとか倒産で防衛線に穴があくとか、笑い事じゃないんですけどw

新キャラの聖天坂姉妹は、特に姉ちゃんの方が基本が高飛車お嬢様、素に戻ると貧乏くじ苦労性関西弁キャラという相反するキャラが上手いこと綯い交ぜになってて面白い!
レギュラー化しても上手いこと絡んできてくれそう。ぶっちゃけ、羽々姫と鳴々葉に加えてもう一人くらい不憫なキャラが欲しかったところなので、渡りに船であろうか。
出来れば中尉どのももっと出番欲しいところなんだけれどなあ、あのマスコットは。せっかく警備主任として着任してきてくれたわけですし、それなりに自然に登場しててもおかしくないと思うのだけれど。

問題児たちが異世界から来るそうですよ? ウロボロスの連盟旗 4   

問題児たちが異世界から来るそうですよ?    ウロボロスの連盟旗 (角川スニーカー文庫)

【問題児たちが異世界から来るそうですよ? ウロボロスの連盟旗】 竜ノ湖太郎/天之有 角川スニーカー文庫

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箱庭の下層が“魔王連盟”に襲われたことで、煌焔の都に“階層支配者”が集結することに。魔王を倒すコミュニティ“ノーネーム”も抜擢されるが、黒ウサギが休暇のため、問題児3人はフリーダムに遊び始める!そんななか主従関係を結んだジンとペストは、旧知の仲である北の“階層支配者”サンドラに出会う。だが彼女は顔をフードで隠し、黒ウサギもかつて負けたギフトを持つ、“魔王連盟”のリンと殿下と行動を共にしており!?
この作品のド凄いところは、とにかく誰も彼もが未だに「底」を見せてない所なんである。本来ならラスボスクラスであろう蛟龍に白夜叉といったその実力や一端を垣間見ただけで気が遠くなるようなレベルのメンツが味方側につき、レティシアや黒ウサギといった慮外のちからの持ち主が同じコミュニティの居り、さらには耀や飛鳥といった子らは現状こそ未熟なものの、信じられない並外れたスピードで成長を続けている。ネックと思われたノーネームのボスであるジンなど、その成長の筆頭かもしれない。彼の頭脳の切れ味は、今や十六夜のお墨付きだ。ジャック・オ・ランタンやウィラ、フェイスレスと言った同盟枠の連中だって、底知れない途方も無い力の持ち主ばかりである。今は力を失っているとはいえ、ペストだってあの8000万の怨霊を率いる黒死病の魔王。他にも未だ名前ほどしか出番のない斉天大聖や牛魔王をハジメとする面々や、まだ名も出てきてないだろう実力者が山ほど存在しているわけだ。
で、対する魔王連盟ときたら、それに増し増すラスボス揃いと来ただらーー!!

なんちゅうかもう、こんなんワクワクしっぱなしでどうにかなりそうに決まってるじゃん!!

そして、それらを置いて未だ「底」を見せていない筆頭こそが、我ら逆廻十六夜その人なのである。一気に燎原を焼きつくすように燃え上がった圧倒的なまでの絶望感を、その登場だけで一瞬だけで吹き飛ばすその頼もしさ。
いやあ、あの登場シーンの燃え滾りようは、飛鳥や耀が、彼が来たもう大丈夫だ、と安心する場面で最高潮に達しましたよ。そんじょそこらのヒロインじゃないんですよ、飛鳥も耀も。二人共負けず嫌いの塊で自分が絶対になんとかしてやるというプライドの塊みたいな誇り高い少女たちなのです。誰かに頼ったり任せきりにするのを良しとしない自立し、貪欲で在り続ける少女たち。その彼女たちをしてこれだけの信頼を寄せる逆廻十六夜という少年の絶大な存在感。
彼の自制心、自分を律し切る心の強さと賢者の如き聡明さの持ち主でありながら、此処ぞという場面、なんて言うんだろう、読者がこうして欲しいと思う場面で期待を裏切らずに、その感情を素直に爆発させてくれるところは本当に格好良いんですよ。彼の存在は鬱憤というものを見事なくらいになぎ払ってくれる。カッコいいったらありゃしない。それでまだまだ底の知れない限界が見通せない実力はワクワク感を否応なく高鳴らせてくれるわけです。
次回はついに魔王連盟を向こうに回した大決戦。際限知らずの大盤振る舞いが待っていそうで、もう今からたまらんですよ。

一方で問題児三人組の裏側ではジンたち年少組も精力的に動き回っていて、特にかつて最凶最悪の敵として立ちはだかったペストが、ここにきていい味出してきたんですよね。その胸に秘めた世界を敵に回しても叶えたい野望……いや、優しい夢。それを、臣従を誓った今なおジンたちに明かせず、野望を叶える方策に控えめな胸を悩ます日々。そんな彼女に再び魔王連盟の誘いが訪れ、野望とジンたちへの親愛に揺れ動く心。
そんなペストにジンが見せる、自身の可能性……そして、ペストの野望を飲み込む大きな器。
冷ややかな暗室で交わされた幼い少年と元魔王の少女の掛け替えのない誓いは、仄かで胸温まる温度ながら、それでもこれもまた熱い炎そのものでした。
十六夜という大きな渦巻きが在るとはいえ、本作って登場人物の一人ひとりが主人公を担っている物語でもあるんですよね。箱庭という言葉とは裏腹の世界観のスケールの半端無さとともに、その莫大なスケールを縦横に活用するだけの登場人物たちの活発で意欲的な動向、群像劇と呼んでもいいような拡充こそが、私がこのシリーズを特別大好きな要因なんだわなあ。
ある意味前哨戦もいいところだったにも関わらず、まったくもって盛り上がりっぱなしのこのシリーズ。ほんと、永遠にテンション斜め上に突っ走り続けてて、色んな意味でたまらんわー! 次回はさらに天元突破しそうで、今から鼻血でそうです、興奮し過ぎ!

シリーズ感想

ミスマルカ興国物語 エックス5   

ミスマルカ興国物語 エックス (角川スニーカー文庫)

【ミスマルカ興国物語 エックス】 林トモアキ/ともぞ 角川スニーカー文庫

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最後の紋章調査から戻ってきたマヒロにシャルロッテが下した新たな命令は、帝都を騒がせる謎の怪盗を捕まえること。夜な夜な現れては貴族を襲うその人物は、赤い仮面を、いや、赤い仮面しか身に付けていなかったという。そんな、まさか、ヤツが帰ってきたのかっ!?その者、全ての衣を纏わず暗黒の帝都に降り立つべし―すべてのミスマルカファンに贈る、禁断(?)の物語がついに登場。


その者、全ての衣を纏わず暗黒の帝都に降り立つべしすべてを見通す預言者が残した破滅を救う最後の希望の担い手である勇者。その者こそ奴であり、この物語こそヤツの勇姿を再び拝める禁断のエェェェェェクス!!

十じゃありません、エェェェェェェェェクス!!

未だかつて無いすげえ表紙絵にペンデュラムも奮い立……ちませんよ? アァーーーッ、ではないのでたちませんよ?
にしても、えらいムキムキだなー、と少々唖然としていたが、この人マヒロ王子じゃなかったのね。そうだよな、あの頑丈とはいえひ弱な王子がこんな筋肉質なわけないよな。
まったく新しいゼンラーマンの出現である。しかし、タイトルはエックスなのに当人はスーパーなのか。敢えてスーパーXと名乗らないのか。むしろ四番目のゼンラーマンの方が衝撃的だったけれど。あのセンスは、なにげに素晴らしい。まさに怪傑!!

って、とんでもない馬鹿話のようで、中身はというと凄まじく真面目な話だったんじゃないだろうか、これ。全裸こそフリーダムにして自由の象徴とたわけたことを言っているようで、その実一連の出来事はマヒロがかつて掲げていた非暴力という武器をこれまでにないほど十全に振るった、ある意味理想の体現であったわけで、帝国に下ったマヒロをして、もう一度ただ飲み込まれたのではなく、帝国というフィールドでかつての理想を取り戻す、いやさらにバージョンアップして、何というか小賢しさを脱ぎ捨てて裸一貫でやり直すだけの志の進化を手にしたような、なんとも痛快で気持ちのよい話だった。
それに伴い、なんか本当の意味でマヒロがこの帝国でやってけるように思えたわけで。これまではどれだけ臣従しているように見えても、どこかで蛇として獅子身中の虫という風情が漂っていたのだけれど、変わらず獅子身中の毒蛇となりつつも、どの毒は獅子やその娘たち、彼らが作り守ろうとしている帝国やひいてはこの世界を殺すような毒にはならないという確信が持てた気がする。もし、毒蛇が殺す毒を放つとしても、それは獅子たちを裏切る形にはならず、それどころかそれが彼女たちの意志でもある、という形になるんじゃないだろうか。
そう思えるくらいには、皇帝陛下や皇女たちに今やゾッコンです。
いや、今回はじめて、ルナスこそマヒロとお似合いだと思えましたわ。これまではむしろシャル姉の方がマヒロの相棒とは相応しいと思っていましたし、その考えは揺らいでいませんですけど、今回のルナスを見ていると思っていたよりもずっと「マヒロ」という奇怪なナマモノを受け止めるだけの器の持ち主なんじゃないかと。これまでは、ルナスって追いかけて捕まえる人だと思ってたんだけれど、もしかしたら想像以上にマヒロという放埒な魂の止り木となれるキャパがあるんじゃないかなあ、と誰もついていけないマヒロの在り様を、あるがままに受け止める姿にそう思った。振り回されまくっているようで、そのズレた慣性と天然な順応性は、段々とマヒロと合致しだしてるんだよなあ。今や、建前もなくなってマヒロにべったりなルナス……彼女がマヒロの嫁、という流れは皇帝親父の抵抗むなしくもはや定まりつつありますが、これ本気でくっついてもいいんじゃないか。
問題は、マヒロの気持ちなんですが……そっちに関しては容易に内側を見せないからなあ、こいつ。ただ、もう情にまみれているのは間違いないかと。
情というと、面白かったのがシャル姉。この人、ホントに本気でマヒロのこと可愛がってるんじゃね? 今回見せた彼女のマヒロへの心遣いというか優しさは、完全に可愛い弟へのお姉ちゃんのそれ、なんですよね。ビジネスライクな関係とはもう露にも思っていなかったけれど、もっと彼女らが口で言っている通りのペット扱いだと思ってたんだが、むしろあの接し方はダダ甘姉ちゃんの要素も色濃く感じるほどでして。幸か不幸か、恋愛感情だけはさっぱり見当たらず、完全に兄弟愛方面なんだけれど、ユリカは別口にフラグ立っている人がいるので別として、長女と三女、両方ゲットは今でもアリじゃないかと信じてる、信じてる。

身に寸鉄も帯びず、それどころか鎧う衣すら身につけず、すべてをさらけ出して社会を覆う不穏に立ち向かうゼンラーマンたち。真剣でありながらバカバカしく、であるからこそそのバカバカしさこそが大事なのだという主張にはイカヅチを身に受けたような衝撃でした。
皇帝がかつてからいささかも志を変えず善き行いをしようと突き進んだ結果、肥大化した国はいびつな負荷がかかり貧富の差や情勢の不安によって、アチラコチラに不穏が生じ、民の不満が溜まっていく。
だからその不備を訴えよう、世直しを訴えよう、世の間違いを正そう、歪みを整えよう、と叫ぶのはある意味簡単なのだ。でも、本作でゼンラーマンたちが取った方策は、なんていうんだろう、対処療法どころか根源治療ですらなく、物凄くシンプルで大事なことだったんですよね。
ゼンラーマン・スーパーが暴力を振るうこと無く様々な障害を乗り越え、警備の編みを突破し、無数の兵士や帝国有数の天魔将の壁を突き崩し、あの三皇女たちすら振り切って皇帝の元に辿り着いた末に、自分の中に導き出した答え、皇帝陛下に対して訴えた一言には……感動すら覚えたのでした。
ただ、その言葉だけを発したならば、何も伝わらなかったでしょう。それくらい、その一言は単純でとても今の帝国を揺るがしている軋みによって生じたものを具体的にどうこうするという言葉ではなかったのですから。
ゼンラーマンスーパー、彼自身、最初は何もわかっていなかった。それが、ゼンラーマンという自由を体現しながら、それを貫いた先に辿り着いた答えだからこそ、本来なら不可能である警備厳重な皇帝の城の玉座にたどり着くという難事を成し遂げた上で献上した一言だったからこそ、これ以上ない真となって聞く人の耳に届いたのだ。
これほど熱い物語があるだろうか。
繰り返すが……感動した!!
ユーモアって、素晴らしいっ!

大笑いさせられながら、これほど清々しい気持ちにさせられるとは、文句なしに降参です。殆ど番外編にも関わらず、この一冊でマヒロのみならず帝国全体が成長したんじゃないでしょうか。唯一不安があるとすれば、やはりあの宰相の動向なのですが、皇帝以下一丸になって南極が訪れようとも乗り越えてほしい。
最初は敵だったにも関わらず、今となってはこの帝国の面々大好きになっちゃったもんなあ。

久々の登場の預言者さまは、昔よりもさらに自由に過ごしていらっしゃるようで。でも、悪趣味だった前文明時代と違って、今の彼女はわりとマトモになってる気がする。みーこもそうだったけれど、自我が堕ちた状態から戻れたら、多少は澱が払えてマトモになるんだろうか。
引き続き、次回以降も出番がありそうなので、色々な意味で活躍を期待したい。

林トモアキ作品感想

紅炎のアシュカ 3   

紅炎のアシュカ (このライトノベルがすごい!文庫)

【紅炎のアシュカ】 紫藤ケイ/Nardack このライトノベルがすごい!文庫

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「私はアシュカ。魔王アシュバルドの右手の小指の爪の先の化身だ!」――かつてこの地上を荒らし回った《根絶者》アシュバルド。その化身を自称する少女アシュカは、《駆神人》の少年ラティス、《小妖精の》リルと共に、街から街へと旅を続けていた。他の化身たちと出会うために――。人と精霊が共存する世界で、アシュカの奔放な物語が幕を開ける! 第3回『このライトノベルがすごい!』大賞受賞作家、受賞後第2作スタート!
この世における、数少ない善人枠をあっさり消し去るあたりに作者の意識的か無意識的かわからないけれど、善は禍を以ってこそ引き立つもの、という思想を感じるなあ。
というわけで、前二作に比べるとややも明るい雰囲気で描かれるファンタジー、と見せかけて何だかんだとやっぱり黒い要素が多いあたり、ブレないというか何というか。
ただ、これまでの二作が一冊で完結という体裁をそれなりに整えていて読み終えた跡に一区切りついたという感を保っていたのに比べると、本作はストーリーにしてもキャラ立てにしても導入編という色が非常に濃いと思う。
シリーズの第一作目として捉えるなら、キャラクターそれぞれの性格や考え方を一通り浚いだし、この物語がどういう方向へと進んでいくかの向きを整えるという意味において、丁寧なデザインがなされていてここから物語や世界観が広がっていくスタート地点として十分な期待感を与えてくれる出来栄えである。
が、逆に言うとここで終わってしまうと完全に尻切れトンボなんですよね。これだけだと、現状何が起こっているか、その渦中にどんな人達が揃えられ、どういう流れが生じるのか、という最低限一通りの基礎部分をぱっと見で把握しただけで終わってしまう。
極端に言うと概要だけ見せられて、まだお話にしても登場人物にしても実感として感じられない形骸の段階なのである。ここから中身を詰め込み、或いは掘り下げて行ってこそ、歯応えあるいは色彩というものが生まれてくるのだろうけれど、これまでの傾向からすると本作もこの一冊で終わりかねないんだが、その辺りどうなんだろう。これはシリーズ化してこそ映える作品だと思うんだがなあ、これだけだと枠だけ作ってそれで満足して放り出してしまったようなものになってしまいかねない。
特に、アシュカがたどり着き掴みとった結論であるあの弱者ゆえに、という決意は難事であるからこそ彼女がどうやってそれを叶えていくか先々までみっちり追いかけていきたいテーマであるだけになおさらに。
それに、アシュカとラティスの関係からして、まだまだ何の掘り下げもされてないし、一緒に居る割にまだ繋がりとしてかなり弱いんですよね。全然足りない、書けてないまっさらな段階なのです。これはあまりにも勿体無い。まだ、キャラが与えた役割以外で動いてないんだろうなあ。
自分、あの親父さんのあの決定的な破綻を迎えたあとの、モノのわかったような物言いは感動どころか不気味で気持ち悪ったんですよね。この人、何言ってるんだ、と。
あのシーンでやりたいことはとても良くわかるんだが、生の言葉ではなく用意された脚本の台詞と見えちゃうようではもうちょっと、なあという感じでしたね。じっくり練り込み練り込み。

紫藤ケイ作品感想

魔法少女育成計画 restart(後) 4   

魔法少女育成計画 restart(後) (このライトノベルがすごい!文庫)

【魔法少女育成計画 restart(後)】 遠藤浅蜊/マルイノ このライトノベルがすごい! 文庫

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ひたすらに激化していく、囚われの魔法少女たちによる生き残りゲーム。残酷かつ一方的なルールの下で、少女たちは迷い、戦い、一人また一人と命を落としていく。警戒すべきは姿の見えぬ「マスター」か、それとも背後の仲間たちか。強力無比な魔法が互いに向けられる時、また一人新たな犠牲者が生まれる――。話題のマジカルサスペンスバトル、第二幕の完結編! 最後まで生き残る魔法少女は、いったい誰なのか!?
なるほどなあ、前回感じたこのゲーム全体に漂っていた違和感の正体はそういう事だったのか。

一応これ以上書くとネタバレになるので、収納しておこう。

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101番目の百物語 8 3   

101番目の百物語8 (MF文庫J)

【101番目の百物語 8】 サイトウケンジ/涼香 MF文庫J

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一文字疾風、通称モンジは、日々の平穏な学園生活を過ごす中、何故か胸の中にもやもやしたものを感じていた。そんな中、突如ある日出会った謎の少女を思い出す。その名は…『一之江』。徐々に蘇る共に歩んだあの日の記憶…。決して消え失せない強い想いが込み上げる! 「さあ、百物語を始めよう――! 」サイトウケンジ×涼香が贈るノンストップ学園アクションラブコメは遂にクライマックスへ! そして終わらない物語…そう、ハッピーエンドを紡ぐため――。
最終回を飾るのは、月隠のメリーズドールの一之江瑞江。満を持して、というに相応しい貫禄のメインヒロインでございました。
号外号外! 一之江がデレた! 一之江がデレました!!
もうデッレデレです、なにこれ最強じゃん。まさにこの時のためにこの作品はあったのだと言われても納得せざるを得ないほど、ベタベタのモンジと一之江。
シチュエーションも最高の場面でしたからね。あの鉄壁の一之江さんでもグラっと来るってもんですよ。モンジくんもここぞという時にはヘタレずに決めてくれましたし……だが、音央にヘタレたのは一生忘れないっ!
全裸まで剥いておきながら、何故そこですることしないんですかっ! もはやあそこは、音央、先輩、理亜と三連ちゃんでイケナイところまで行っちゃってもよろしかったのに。いくらオーラルモンジハーレムとは言え、メインの一之江とキリカが戻ってきたらこの二人に持っていかれちゃうのは自明の事だったので、三人ともこれまでにないくらいCOME ON状態だったのに。

ともあれ、キリカと一之江によって自分が【101番目の百物語】の主人公だった記憶も、ロアのことも、一之江のこともキリカのことも忘れさせられて日常に戻されてしまったモンジくんでしたが、無事に自力で記憶を取り戻して、ヤシロちゃんと永遠の戦いを繰り広げる一之江の元に駆けつけることに。
もともとデレデレだったキリカも、今度こそ含みも裏もなく完落ち状態でベチャベチャイチャイチャと、あんたたち粘度高すぎ。挙句にヤシロちゃんもハーレムに入れちゃうぜ宣言でもうモンジくんとどまるところを知らない見境なしのハーレム拡大計画発動である。
最終回ということもあってか、制限なしの総力戦大盤振る舞い。
【月隠のメリーズドール】【魔女喰いの魔女・ニトゥレスト】【妖精の女王(ティターニア)】【神隠し】【2000年問題(ロスト・ミレニリズム)】【8番目のセカイの管理人】【予兆の魔女アリシエル】【夜霞のロッソ・パルデモントゥム】 【人食い村(カーニヴァル)】【終わらない千夜一夜(エンドレス・シエラザード)】【海からの生還者(マリン・リザーバー)】【新旧・花子さん】という主だったメンバーが、フルドライブで大暴れする展開は壮観の一言。相手はノストラダムスの大予言だけあって、攻撃の規模も迫力も段違いなのに迎撃するこっちもまるで引けをとっていませんでしたからね。でも、一番感慨深かったのがいつも背中合わせだったモンジと一之江が、ようやく並んで立てたこと。モンジくんの相棒は、こればっかりは一之江以外に居ませんでしたからね。
しかし、理亜の千夜一夜の語り部の力はホントにデタラメな能力だったんだな。結局決め手になったのは理亜の物語だったわけですし、伊達に最強の主人公と謳われたわけではなかったのか。
そして、ヤシロちゃんの破滅のロアたちをも飲み込み、さらに氷澄たち他の主人公たちの力も借りて、モンジくんが揃えた都市伝説の数は、まさしくワンハンドレッド。名前を揃えて羅列するだけで9ページ(笑
ノストラダムスの大予言の次の破滅の予言であるマヤの終末歴すらも乗り越えて、見事にモンジハーレムの完成でハッピーエンド。最後まで飄々とした錘の無い軽妙なノリで突っ走ったハーレムラブコメディ、大変堪能させていただきました。純粋にひたすら楽しいお話でございました、ゴチ。

あ、あと氷澄はロリババアばっかり集めすぎ! こいつ、合法を気取ったロリコンか!

シリーズ感想

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。65   

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6 (ガガガ文庫)

【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6】 渡航/ぽんかん(8) ガガガ文庫

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慣れない役割、ぎこちない関係。

文化祭。面倒な仕事をスルーする方法は……呼ばれても返事をしない、なるべく面倒くさそうな気持ちを顔に出す!?
ぼっちのスキルをフル活用して文化祭の準備をサボる気満々の八幡。しかし、授業をサボっていたら、不在なのをいいことに文化祭の実行委員にさせられてしまう。
慣れない役割とぎこちない関係。
新学期が始まってからの八幡は、どこか調子がおかしい。クラスでも、部活でも。雪乃への疑問は消えないまま、そしてそれを問わないまま……学校中が祭の準備で浮かれた空気の中、取り残されているのが当たり前のはずの八幡なのに、居心地の悪さは消えない。
まちがえてしまった答えはきっとそのまま。
人生はいつだって取り返しがつかない。
前に進まず、後戻りも出来ない二人、雪ノ下雪乃と比企谷八幡。近づきも遠ざかりもしない不変の距離感に変化は訪れるのか。

アニメ化も決定、話題のシリーズ第6弾。
平塚先生の優しい言葉が骨の髄まで染みてくる。静ちゃんのこの時のセリフって、あんまり「先生」って感じはしないんですよね。教育的だったり上の立場から諭すように言うのとは、柔らかさが違っている。この人、前々から八幡との距離感に微妙に踏み込みすぎたような部分が見受けられたんだけれど、あの台詞は雪乃や結衣の事を語っているようでその実、静ちゃん自身の気持ちを語っているようにも見える。如何様にも取れるんだけれど、先生という立場を超えて踏み込んできた上で、こうやって真意を、自分がやったことの意味をちゃんと理解し、心配し、そして讃えてくれる人がいるというのは、幸せな事なのだろう。もっとも、八幡はそういう理解してくれる人たちの為だからこそ、自分を損なっても殉じてしまうメンタルの持ち主なんですよね。
今回の一件、彼がヒールに徹したのは決してみんなのため、ではありませんでした。ましてや、相模なんかのためではなかった。ただただ、雪ノ下雪乃の為に、彼女の頑張りに報いるために、彼女の孤高を、ボッチを肯定する為に、身を投げ打ったのです。
多くの人にとって、彼は不愉快な存在でしょう。理解不能で場の空気を悪くする存在でしょう。しかし、これほど、絶大な信頼を寄せられるニンゲンがいるだろうか。
とは言え、こういう社会から逸脱してしまう人間と親しく付き合うというのは、勇気が居ることなんですよね。どれだけ信頼出来る人間だろうと、周りから見ると排斥の対象となりはみ出し者として扱われる以上、それを付き合うということは同じようにはみ出し者として扱われてしまう危険がある。
由比ヶ浜結衣が本当に偉いのは、そのリスクを承知しながらも、そのリスクに怯えながらも、勇気を持って逃げずに八幡たちに関わろうとしているところでしょう。彼女の偉大さは、あの雪ノ下雪乃の凝り固まった心を解きほぐしたことでも明らかです。あの、雪乃が一番苦しかった時、雪乃が全部を拒絶せずついに結衣の差し伸べた手を握ったのは、これまでの彼女の努力があったからこそ。このシーンほど、胸打たれたシーンはありませんでした。この娘の善良さとひたむきさには、毎回毎回泣きそうなほど感動させられる。
一方で、結衣がマイノリティに追いやられてないのは、八幡のクラスのカースト最上位のメンツ、葉山や三浦、海老名という連中が何気に本気でイイ奴らであると同時に優秀な人間であるからなんですよね(三浦は多分に天然なところがあるようですが)。人間的な余裕、と言ってもいいのかもしれませんが、八幡たちの方にふらふらしている結衣を突き放さずに好きなようにさせつつ、抱擁している現状は彼らの人間性の現れなのでしょう。
ただ、今回の八幡の行為が生徒全体から悪印象を受けてしまった以上、葉山たちもこれまでみたいには容易に八幡には近づきがたくなるかもしれない。いや、葉山たち自体は露骨に態度に出さないかもしれませんが、八幡はその辺気にするだろうから、これまで以上に結衣と距離おこうとするんだろうなあ。結衣を大事に思っているからこそ、結衣が自分の為に自分と同類と観られることを嫌うはずですから。それを、結衣がどう思い、どう捉え、どう行動するか。彼女からさり気なく、自分から踏み込む宣言が折しも出ていた以上、もしかしたら次回以降は彼女の動向こそが物語の中心になっていくかもしれない。

もう一つ興味深いのが、葉山の動向である。今回の一件で一番その反応が興味深かったのが、この葉山なんですよね。恐らく、雪ノ下雪乃と陽乃、由比ヶ浜結衣と平塚静を除けば、八幡の真意とその行動の意味を一番正確に理解していたのが彼、葉山隼人なのでしょう。その彼が見せた、八幡の行為に対する怒り……というよりも、あれは苛立ちか。葉山の心情に思いを巡らすと、なかなかソソるものがあるんですよね。彼の複雑な内面と雪乃への気持ち、そしてどうしてもブレることのない善良性。それらを鑑みて、この時の葉山の心情を思うと、八幡の行為を否定し避難するような言動を残してはいるものの、葉山くん、この時かなり悔しかったんじゃないかな。自分では決して出来ない方法で、自分ではどうしようもなかった状況を救ってくれた。自分が助けられなかった雪乃を、彼はまた助けてしまった。八幡は葉山を認めながら、同時に自分とは人種が違う、と割りきっているけれど、善玉である葉山にとってヒールになれる八幡という存在は劣等感すら抱いてしまう相手なんじゃないだろうか。恐らく、これまでどんな人間だろうと受容してきた大きな器の持ち主である彼にとって、初めて現れた受け入れがたい、しかし誰よりも認めざるをえない相手、認めるどころか自分には出来ないことを自分には絶対できないやり方で成し遂げてしまう、敵わないと思わされた相手。それが、八幡だったんじゃないだろうか。夏休みのボランティア・キャンプで味わった敗北感、それが再び、より大きな波となって葉山くんを苛んだのではないだろうか。
それでいて、あの「どうしてそんなやり方しかできないんだ」という叫びには、否定だけではなく彼が非難されることへのやりきれなさがうかがえるのだ。なんかねー、このセリフには葉山くんの八幡はもっと認められるべき人間なのに、という悔しさすらも感じるのです。自分が八幡にどういう役割を負わされたのかも理解した上で、ある種の信頼を寄せられていた事を悟った上で、どうして自分がこんな役割を果たさなきゃいけないのだという苛立ち。自分ではなく雪乃を救ったのが彼だという嫉妬。静ちゃんの言う八幡が傷つくことで同じように傷ついた人間の中に、彼葉山くんもまた入っていたはず。
結衣に負けず劣らず、私はこの葉山くんという人は根っからの善人で良い奴なんだと思えて仕方がない。
この時、彼の中で渦巻いていた様々な感情に思いを馳せると、非常に心くすぐられるのです。当初からは予想外に、葉山くんというキャラクターが重みを増してきた気がするなあ。

そして、雪ノ下雪乃。彼女が、比企谷八幡という少年をどう思っているか、どう思うようになったかを示すような具体的な台詞は見当たらず、その様子からもなかなか窺い知る事はできない。
それでも、今回のターンは、恐らく決定的な一歩を担ったのではないだろうか。これまで、本当に全くと言っていいほど前にも後ろにも進まなかった二人。否、若干距離感のとり方を見失っていた二人の間に生じたものは、見えざるも確かな繋がりだったんじゃないだろうか。
すべてを置き去りにして突っ走ろうとして、躓いて膝をつきかけた彼女が見つけたのは、大切な2つのもの。こうなった以上、彼女のプライドにかけて、もう観ないふりなんて出来ないに違いない。
何も変わらないように見えて、何かが確かに変わったのだ。
ターニングポイント。
おそらくは、ここがそうだったに違いない。その瞬間の、あの陽乃が立ち会い見届けていた事がどう作用するのか。彼女の思惑が未だに見えていない以上、予断は許されない。正直、八幡が思い描いた陽乃の考えは、甘すぎると思うから。

しかし、アニメ化って……ここまで凄まじい圧巻の青春ドラマを見せつけられると、ハードル爆上げしてますよね。生半な心情描写じゃとてもじゃないけど表現しきれんぞ、これ。どれだけ八幡の地の文を演出し、引き出し、その表も裏も描ききれるか、なんだろうなあ。

シリーズ感想

六花の勇者 3 4   

六花の勇者 3 (六花の勇者シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

【六花の勇者 3】 山形石雄/宮城 スーパーダッシュ文庫

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騎士か、叛徒か。
勇気か、暴走か。
テグネウの脅威にさらされたまま、魔哭領を奥へと進む六花の勇者たち。
その道中、ゴルドフが突如「姫を助けに行く」とだけ告げ、アドレットの制止を振り切って姿を消す。
不可解なゴルドフの行動に、六花は再び混乱に陥る。
ゴルドフが「七人目」なのか、それとも何かの策略にはめられているのか…!?
さらに、再び現れたテグネウは凶魔たちの内紛について語り、挙句に自分と手を組まないかと提案をしてくる。
果たしてその真意とは?
伝説に挑み、謎と戦う、圧倒的ファンタジー、第3幕!
敵地に突入してからもう三巻目になるというのに、さらに状況をシッチャカメッチャカにした挙句に謎を解いて真相にたどり着かないといけない、という所に放り込んでしまう舞台の整え方にはホントに感心してしまう。それも、今回に至っては「七人目はだれか」という問題とは一線を引いて、ナッシュタニアの再びの介入という一点から混乱を波及させていくのだから、もうワヤクチャである。
ナッシュタニアの裏切り以来、沈黙を保っていた、というかもう完全に魂が抜けた状態だったゴルドフの覚醒篇。個人的にはもっと早い段階でこの人は動いてもおかしくないと思ってたんだが、彼の出自と心情が回想によって明らかになってみると、やっぱり決断が遅すぎたんじゃないか、と思わざるをえない。だって、こいつどう考えてもニンゲンとか他の仲間よりも姫様優先、というよりももう姫様以外どうでも良い、と思っていてもおかしくない奴じゃないですか。それが、姫様の裏切りに対してショックを受けて今までグズグズしていた、という方がこうなってみると不思議に思えてくる。
とは言え、一度動き出しさえしてしまえば、一心不乱。アドレットさえたどり着けなかった真相に、我武者羅に突き進むことで強引にたどり着き、目的を達した彼こそ、騎士の鑑なのだろう。尤も、勇者としてはやはり落第なのだろうけれど。
さすがに、今回についてはアドレットは与えられていた情報が少なすぎる上に得ていた情報が殆ど誤っているか意図的に捻じ曲げられたものだったので、彼が負けてしまったのにも同情の余地がある。
最大の敗因は、前回と違ってアドレットがゴルドフを信じきれなかった点にあるのでしょうけれど。それもまあ仕方ないんですよね。アドレットは仲間であるゴルドフについては深く考察できても、ゴルドフの行動基準であるナッシュタニアについては、裏切り者である以上それ以上深くはその行動や考えを掘り下げようとは思わなかったわけです。アドレットは今回の一件について鍵となるのはゴルドフだ、といってましたけれど、正しくはナッシュタニアをこそ狙い定めて見極めなければならなかったわけです。とは言え、アドレットの立ち位置からナッシュタニアにターゲットを絞る発想はなかなか生まれないし、何より彼女について考察するための情報からして殆ど無かった以上、今回については無理ゲーに近かったと思われるのですが。もし今回、アドレットが勝利者となるためには、分析材料が足りない以上、根本的にアプローチから変えて行かなければならなかったのでしょうけれど、チャモのリミットがあったために、足を止めてちゃぶ台をひっくり返すために頭を働かせるよりも、釣り餌に食いつくことを選んじゃったんですよね。まあ、判断ミス、負けと言われても仕方ないか。

今回の一連の出来事は、ナッシュタニアの思惑通り、みたいに語られちゃってるけれど、どう考えてもなし崩しに一縷の望みにすがりついたようなものですよね。ハッキリ言ってそうなる前に、そうならないような方法を準備しておきなさいよ、と。覚悟している大前提が無茶苦茶すぎて、挙句解決方法が完全に丸投げじゃないですか。
こうしなければ、最後の状況に持って行け無かった、というのなら解らなくないのですが、リスク高すぎる上に結果論にしか見えないんだよなあ。
テグネウと比べると、やっぱり役者が違うように見えてしまう。
一方のテグネウも、こいつはこいつで遊びすぎですよね。やろうと思えば、いつでも仕留められる立場にいるくせに、獲物を目の前にくだを巻いている。余裕を見せすぎなんだが、現状ではその余裕に見合うだけの隙の無さに腹が立つ。

ともあれ、今回の一件を通じて、ナッシュタニアではない七人目はテグネウの手の者、というのが明らかになった。じゃあだれなんだ、という話なんだけれど、前回はだれも怪しく思えない、だったのになんでか今回終わってみると誰も彼もが怪しく見えてくる、という始末。辛うじて内面描写のあったモーラは大丈夫、に見えるんだけれど、それこそ油断を誘っていて、実はさらに嘘をついていた、とか語られていないことがあった、みたいな展開も無きにしもあらずなので、可能性を否定は出来ない。アドレットについても、テグネウに憎悪を抱いている、という点からしてむしろ伏線なんじゃないかと疑ってしまうし、アドレットの師匠がそもそも妙な点があるんだよなあ。
というわけで、いくら考えてもしかたがないので、次ね、次。

1巻 2巻感想

紫色のクオリア 2 5   


紫色のクオリア 2 (電撃コミックス)

【紫色のクオリア】 綱島志朗/原作:うえお久光 電撃コミックス

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学にかかってきた「自分からの」電話が、告げたのは――

紫色の瞳をもった少女・鞠井ゆかり。彼女は、ニンゲンがロボットに見えるという――。特異な感覚をもったゆかりと、その友だちの波濤学が紡ぎだす「すこし・不思議な」物語。留学生・アリスの登場を機に、ゆかりの、そして学ぶの運命が大きく動くだす……。

警告しよう。

――ここから物語は急転する。


待っていた、待っていました。あの歴史的傑作の疾風怒濤の加速感を目撃する瞬間を。

「1/1,000,000,000のキス」

物語が走りだす。リミットを超えて、際限なく加速しだす。止まらぬ世界、窓から見える光景はもはや流れる光の線へと化していく。
正直言って、あの原作でのノンストップ感、ゴールまで一瞬足りとも減速することなく、ただただひたすら加速して加速して光速を超えたかのように限界突破して、そのまま走り抜けてしまったドライブ感は、漫画で十全味わうことは不可能だろう。あの感覚は、殆どトリップと言っていいもので、文章という媒体に寄ってもたらされる陶酔であった以上、漫画という媒体でありまたこの2巻で物語の執着まで辿りつけず続刊という形になってしまうコミックスでは味わう事は不可能なものだ。故に、あの乗ったが最後、終わりまで離脱できないという途方も無い感覚はさすがに薄れてしまっている。
多分、原作で内容を既に知っている事も大きいのだろう。何も知らなければ、これほど衝撃的な展開もないだろし。それを加味しても、小説と漫画という媒体の違いは大きいと思う。それは仕方ないことだ。だからこそ、逆に漫画という文章とは別の情報力を本作はこれでもか、と注ぎ込んできている。これは、原作では最後に我に返るまで置き去りにされてしまった心を、一から十まで首を引きずって連れ回す縦横無尽の所業である。一枚のページ、一つのシーン、一つの駒、その中の細かい仕草や表情で、これでもかと情感に訴えてくる。自分が何に乗っかってしまい、どんな状況の加速に巻き込まれてしまったのかを、つぶさに見せつけてくる。ワンシーンワンカットにぶん殴られる。あの時、マリィがどんなことを考えていたのか、学がどんな風に変貌し、その学の在り様に世界はどんなふうに激しく揺さぶられていったのかを、原作の学の語りだけでは知りえなかったところまで、つぶさに、つぶさに、外から光景を見ることによって窺い知ることになるのである。窺い知らされることになるのである。
目のあたりにするのである。
光のように一途な狂気を。すべてを置き去りにしていく最果てへの直滑降を。

漫画作品としては文章がやたらと多いですけれど、これでもかなり噛み砕き、さらに分かりやすく整理してSF的な解釈を説明していると思います。ゆかりの存在のありようや、学がどうなっていってしまっているのかを、簡潔かつ的確に説明しているかと。少なくとも、何が起こっているかさっぱりわからない、なんてことはまず無いんじゃないでしょうか。要点をきっちり抑えている分、原作小説よりも端的に状況は理解できるかもしれません。
だからこそ、ここで起こっていることが恐ろしくなるでしょう。未知もまた恐怖ですが、理解もまた状況如何によっては恐怖をもたらすものなのですから。もっとも、まだすべてははじまったばかり。加速を開始したばかり。
前人未到の領域へと踏み入ってしまうのは、むしろここから。三巻こそが本番中の本番、と言っていいのかもしれません。ここで一旦区切られることが、救いなのか嬲りなのかは微妙なところでありますが。

とは言え、一旦加速しだしてしまった中で、巻末の番外編はひとときの憩いですなあ。物語が急転する前の、平穏な日常……というにはぶっ飛ぶ過ぎていますけど! 
ひっくり返って笑ったわ、「目からビーム!!」
ガクちゃんの換装システムすごすぎw

1巻感想

黒鎖姫のフローリカ3   

黒鎖姫のフローリカ (富士見ファンタジア文庫)

【黒鎖姫のフローリカ】 坂照鉄平/鍋島テツヒロ 富士見ファンタジア文庫

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「私はあなたを繋ぐ鎖の主。この聖堂で亡者を束ねる黒鉄の鎖。喜ばせたければ―フローリカ、と名を呼びなさい」不死の亡者―『落胤』に夜ごと脅かされる世界。“荊冠の背教者”の護法神官であるスタッグは、『落胤』討伐の任務に赴き、その命を落とした…はずだった。しかし、彼は不死の姫王フローリカの眷族として蘇らされる。聖職者でありながら、不死者となったスタッグは彼女を殺すことを決意するも、不死の姫を殺し得る唯一の方法は―彼女を愛する事で!?不死の呪縛に繋がれた時、少年は封緘聖堂に隠された世界の“真実”に辿り着く。
 前作【L 詐欺師フラットランドのおそらくは華麗なる伝説】の完結からおよそ三年間音沙汰なかった坂照鉄平さんの、久々の新シリーズ。前作がなんだかんだとかなりの良作で、しかもファンタジーながら純愛に帰着したストレートなラブ・ストーリーだったので、次のシリーズも当然のように期待していたのですが、まさかこれだけ待たされることになるとは。でも、再び復帰してくれてよかった。おかえりなさい。
さて、満を持してか引っさげてきた新シリーズは……読んでみるとこれがドンドンと作品の印象がめまぐるしく変わっていく不思議な作品でした。初めはいきなり主人公が志半ばで死んでしまうという衝撃的な展開で、そこから不死者として蘇らせられるという骨太な本格ダークファンタジーかと思いきや、フローリカの眷属たちに出会ってみるとこれが実にスチャラカな連中で不死者にとっての天敵であった神官だったスタッグがどう扱われるのかと思ってたら、思いの外友好的でフローリカに拾われたこの少年の存在をむしろ喜んで迎え入れる始末。そこで繰り広げられる大騒ぎは、そのままドタバタホームコメディでかなりの急展開に目を白黒させてしまった。
そもそも、このフローリカの眷属たち。不死の怪物としては定番ともいうべき種族が勢ぞろいしているのだけれど、その種族に相応しいイメージというものを尽く蹴っ飛ばしている凄い奴らである。すぐに成仏したがる元女兵士の騒霊(ポルターガイスト)はまだマシで、猫の姿をした道化師みたいなリッチーに、泣き女(バンシー)にも関わらず男でジェントルマンでハードパンチャーという謎の紳士。首と胴体が別人で、それどころか駆け落ちした恋人同士という首なし騎士(デュラハン)、そして圧倒的な存在感を示す吸血鬼のパンダ。パンダである、パンダ! おい、このパンダ、【怪物王女】で見たことがあるような気がするが気のせいか!?
こんなスットボケた連中を相手にして、緊張感など保てるはずがなく、しかしこの連中が人の心を持たない不死の怪物でありながら、主であるフローリカを慈しみ、眠れぬ存在である彼女に安らぎを与えようと心を砕くその様子はアットホームと言ってすらよく、この怪物一座が温かな絆で結ばれた家族のように見えてくるのだ。
ホームコメディ?
と、ぬるま湯に浸った気になっていると、さらに話はどんどん進み、フローリカの不死者としての心の倦怠と絶望という核心が移行していく。
与えられた役目を、終わる理由もないからと淡々と続けていくだけの、無機質で心の置き場のない少女の奈落のような絶望感。そんなとき、不死者である自分を助けて死んでしまった本来敵であるはずの神官の少年。彼を気まぐれに命を与えて蘇らせてみると、何故か彼の存在は停滞していた彼女の心を揺り動かし、死んだように生きていた、死んだように存在していた少女を、ある意味蘇らせてしまうことになる。
物語は永遠という檻に縛られた少女を救うは愛し愛される事、という純愛物語へと再び変化していくのだ。
作品の雰囲気がコロコロと変わっていくのは、目先が次々と変わっていって退屈しないですし、一つの世界観に様々な方向性が内包されているというのは、可能性を伸ばすという意味でも悪くはないと思います。ただ、現状だとまだまだ中途半端と云われてもしかたがないかな、という忙しなさを無視できないんですよね。フローリカとスタッグがそれぞれに想いを寄せる過程にやや唐突感があり、説得力が感じられないという理由も大きいかと。
ただ、どこ展開に関してもこのまま行ったら面白くなりそう! という足元がしっかりして踏ん張りがききそうな要素が散逸していて、話が続けば続くほど上積みが増えていきそうな気配を感じるんですよね。前作での実績もありますし、個人的には先々に期待したい新シリーズです。
特に、もう少し“荊冠の背教者”側の描写が、特にフローリカの対抗ヒロインであるはずのハルの描写が増えてきたら、さらに充実してくるとおもわれるのですが。

坂照鉄平作品感想

猫にはなれないご職業 2 4   

猫にはなれないご職業 2 (ガガガ文庫)

【猫にはなれないご職業 2】 竹林七草/藤ちょこ ガガガ文庫

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吾輩は猫又である。現在無職である。

かの有名な歌にもあるように、吾輩のような妖異にゃ学校も試験もなんにもないのは昔から知っていた。だが無職になって初めて職業紹介の場もないことに気がつき落胆しているのだ。
そんな吾輩の心中を知ってか知らずか「私、おばあちゃんと同じ、陰陽師になるよ!」と宣言した桜子は、自分の修行になりそうな怪異スポットを探しておる。
ある日、桜子がいわくつきの廃屋から帰ると国東茉莉という1人の少女を連れていた。

「お願いします! 祓って欲しい鬼がいるんです……鬼を、祓ってください!」

桜子との会話から察するに、この少女は廃屋に1人でおり何をしていたかは話してくれていないようである。そして鬼の姿、形ですら答えられないという。
茉莉自身も何か事情があって答えられないようにも思えるが、これっぽっちの情報では……と吾輩が困っていると、桜子は「困ってるなら力になるよ。大船に乗った気でいなよ」といった。

いやはや――桜子、困っているならどんな依頼人でも助けたいと思えるおまえはやっぱり藤里の人間だよ。現当主である桜子が受けた依頼だ。吾輩はその意思に沿う働きをしようではないか。
ちょいと、ガチで泣いちゃいましたよ、私!? 
一章の終わりにポツンと書かれた一文にハッとさせられたのも束の間、二章になって始まった新たな事件の内実が明らかになるに連れて弥増す緊張感。そこに、彼女の存在が関わっていると解ってからの切迫感の凄まじいこと凄まじいこと。読んでいるこっちまで、身を切られるような思いにさいなまれる。そして、該当シーンである命があるものを探して、とあるアパートの一室に侵入するシーンに至っては、息をすることもままならず、手に汗握り心臓をバクバク云わせながら事態を見守ることに。そして、恐れていたものが見つかってしまった時の、あの絶望感……、もうこっからの展開はこの一連の出来事の真相も含めてあまりにもショッキングで、同時に心揺さぶられるもので、情動をグッチャグッチャにかき回された挙句に、泣き、入ってしまいました。
参った。
読んでるだけで、物凄いエネルギーを消耗してしまいましたよ、このあたりは。思わず、グッタリとなるほどに。それほどの緊迫感だったと察して頂きたい。
一件軽い陰陽師モノに思われるけれど、一巻に引き続き人間の内面をこれでもかと掘り下げ、その醜い部分と美しい部分を浮彫にしてそれを妖異、怪異として現出させる怪異譚としての出来栄えは一品であり、演出面での迫真性や緊迫感、恐怖やおどろおどろしさを引き立たせる描き方は、ホラーとしても上質のもので、何よりエンターテイメントとして、物語として読んでいてグイグイと引きこまれていく牽引力に秀でている、実に素晴らしい作品に仕上がっている。一巻も手放しで絶賛するほど面白かったけれど、二巻になってさらに伸びたんじゃないですか? いやもう、本気で面白かったんですけど。

てっきり一巻の最後で家業の陰陽師を継ぐことを決意した桜子が、物語を牽引することになるのかと思ったら、未だにタマの正体すら知ることも出来ず、やる気ばかりが空回り。結果として、本質こそ見失わないものの本件からは蚊帳の外に置かれてしまうはめに。結局、タマの相棒は本来一般人であるはずの命が引き続き務めることになるのか。でも、彼女の見鬼の才能はタマや同業者が度肝を抜かれるほど優れていることから鑑みるに、今更一般人とは言えないのかもしれない。あれだけ、土壇場で肝が据わり、またここぞという時に男前の性格で、優しさを基盤にした退かない信念の持ち主だからなあ。滅茶苦茶いい女なんですよ、命ちゃん。これで、腐ってさえいなければ。腐乱してさえいなければ……w
もう女として、人間として踏み入ってはいけない領域にまで足を突っ込んでしまっている手遅れ腐女子。先の文房具を掛け算にして興奮していた姿にもドン引きだったけど、クラスメイトの男子が親密そうに話している姿をオカズに、白米をガバガバと掻き込み、スピスピと鼻息を鳴らしている姿は、百年の恋も冷めようという代物である。これ、普通の人間の男が相方じゃなくてよかったよ。オッサンの猫又が相棒でホント良かった。でなきゃさすがに色々な意味で危なすぎて、主人公とヒロインとしての関係が成り立たないもの。無理だモノ。
オマケに、新キャラクターの女性術者も、アラサーにも関わらず、いや年齢を経てしまったぶん最早後戻りできないところに踏み入ってしまった人外魔境の腐帷子を身につけてるようなキャラだもんなあ。結婚は諦めてください。あんたのそれじゃあ、絶対無理です。命がドン引きするってどんだけのレベルなんだか。まあ、命だって順調に歳を経ればああいう残念な大人になってしまうこと必至なのですが。あれを反面教師にしておかないと、えらいことになってしまうぞ。
でも、腐っている部分さえなければ、命も女性術師の方も実に大した連中なんですよね。いや、術師の方はまだあれこれ未熟者なのですが。
何だかんだとタマも今や命を信頼し切ってますし、今回の一件を打開して退けた立役者は命だとタマも手放しで認めるところ。正直、女子高生にあんな場所に踏み込ませて確認させようとしたタマは容赦なさすぎ、と思ったものでしたけれど、それも信頼の賜物だったんだろうなあ。それに、彼女は期待以上に答えたわけですし。
自分の立場が危うくなる事も厭わず、断固として黙して何も語らなかった命の心意気には、頭が下がる思いでした。本当に重ね重ね、腐ってさえいなければ……w

とまあ、命の見せ場たっぷりの今回でしたけれど、猫又のタマの方もちょい悪オヤジ風味がいい具合に炸裂。桜子に対しては相変わらずの過保護っぷりでしたけれど、妖怪としては貧弱もいいところな猫又であるタマが、本来の存在の格付けなら一蹴されて当然の格上の大妖相手に、猫又としてではなく「陰陽師」として技術と知恵で立ち向かうその姿は、ヤニ臭いオッサン猫だろうと文句なしに男前でございました。
今回のキーキャラクターとなる茉莉も、その幼さとは裏腹の聡明さと、子供が持つべきではない薄幸が健気さと相まって実に悲哀を帯びた感情移入させられる良いキャラで、それだけに彼女の顛末と母子の物語はインパクト強かったんですよねえ。

何にせよ、文句なしに面白く読み込ませてくれる一冊でした。絶賛オススメ。

1巻感想

俺、ツインテールになります。2 5   

俺、ツインテールになります。2 (ガガガ文庫)

【俺、ツインテールになります。2】 水沢夢/春日歩 ガガガ文庫

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第三のテイルギア完成! 新たなる戦士!

念願のツインテール部を設立した“ツインテイルズ”こと総二、愛香、トゥアールの三人。表向きには公表できないが、その活動内容は地球の平和を守ること。

科学技術担当のトゥアールが製作に取りかかった新型テイルギアは、巨乳になれるハイブリッド仕様。それを知った愛香はプライドをかなぐり捨てて、自分にくれとトゥアールに懇願するが……。一方、戦力を増強した異世界の変態怪物集団・アルティメギルは、巨乳属性と貧乳属性の二派閥に分かれ、今にも内乱が起ころうとしていた。その渾沌の中、彼らの前に首領直属の戦士・ダークグラスパーが姿を現す。だが、その戦士が身にまとっていたのは――!?

ますますツインテールが乱れ飛ぶ!
全世界のツインテ好き待望の第二弾!

ぶはははははっ、馬鹿だ! なんつー馬鹿のオンパレード! 馬鹿オン・ステージ!! この極まった馬鹿ばかりの馬鹿な話を、だけれど馬鹿だからと言って馬鹿にせずに手を抜かずおちゃらけず、真剣に、本気で、燃えるような熱意を以て叩きつければこれほどの突き抜けた燃えへと昇華するというのか。

激燃えじゃないか……敵が!

登場人物は片っ端から馬鹿ばかり。世界を取り巻く状況も、敵組織も、設定そのものも馬鹿が極まっている! しかし、この物語を織りなす登場人物たちは、全員がその余人が見るならば馬鹿じゃないのか、と思うことに命を賭けているのだ。比喩ではなく、魂を燃やしているのだ。それこそが、真理であると信じているのだ。故にこそ、戦うのである。他人から見れば馬鹿じゃないのか、と思うようなことに、馬鹿みたいな格好をして、バカみたいな言動をばらまきながら、しかし真剣なのである。真剣に、戦って奪い合い、守り合うのである。なんという、滾り胸熱くなる話だろう。それでいて、あまりの馬鹿馬鹿しさに息も絶え絶えになるほど笑い倒れる抱腹絶倒具合。
さあ、世界の常識何処行った!? 
フェティシズムも極まれば信念となり、信念はやがて誇りと化し、相容れぬ誇りと誇りのぶつかり合いは世界を揺るがす嵐となる。
揺るがぬ真理は三千世界にただひとつ さあ叫べ、その真理の名を。愛の象徴の名を。尊ぶべき希望の名を。

ツインテール! 

ツインテール!

ツインテール!

良かろう、並べて世界はツインテールだ。すべての属性は、ツインテールとともに在る。ツインテールを疑う事なかれ、それすなわち神にも等しい唯一無二であるが故に。

つまりは、そんな話である。
つまりは、そんな神話である。


相変わらず、敵の怪人軍団の熱さは異常なレベル。もはや、主人公サイドはあちらじゃないのか、というライバル同士の熱い友情の物語が繰り広げられる。貧乳派と巨乳派という相容れぬ生き様に対立し角を突き合わせながら、その乳に賭ける魂の熱量をお互いに密かに認め合い、口では罵りながら心の中では讃え合うという、まさに好敵手、まさにライバル。そんな男同士が最強の敵テイルレッドとテイルブルーという相手に対して、今、共に肩を並べて戦場に立つ。敵わぬと知りながら、それでも退かずに貫くは乳への信念、自ら信じた属性への愛。それでも、失われていくものに流す涙は友情の賜であり、男の勲章。
まさに、男達の挽歌である!

対するテイルギアを擁してアルティメギルの侵攻に立ち向かう主人公たちもまた、内輪もめに忙しい! 
此方もまた変態怪物集団・アルティメギルに負けず劣らずの変人揃い。ツインテール馬鹿で明らかに常軌を逸した異常人物である主人公の観束総二が、若干目立たなくて普通の常識人に見えるくらいに変人揃い!
下衆が極まるトゥアールに、もはやヒロインというよりも血に飢えた野獣に近しい津辺愛香、三十路を前に婚活のバーサークフューラーと化した桜川尊、テイルシリーズの最終兵器としてその度し難い性癖を爆誕させた神堂慧理那。
彼らが揃えば日常そのものが阿鼻叫喚。戦となれば地獄絵図。見よ、そして怯えた豚のように泣き喚け。彼らこそが地獄の軍団ツインテイルズ・トリコロール。通った跡は荒涼無辺、草木も生やさぬ破壊の権化、ツインテールの鬼どもよ。

さて、そろそろどちらが正義でどちらが悪か、真剣に吟味しないといけない時期に差し掛かっているのではなかろうか。さもなくば、悪のツインテール! という定番の存在が現れても、今のところ穢れメーター、こっちの方が振り切ってるから。全員、人としてどうか、というレベルに達しちゃってるから。そろそろ、総二が正ヒロインとしてマトモな主人公探した方がいいんじゃありませんか? と提案したくなるほど圧壊してるからw

ある意味、究極の領域にまで達しつつある馬鹿の極みたる怪作にして大快作。このままハードル下げずに突っ走って欲しいものです。もう、死ぬほど楽しかったっ、最高♪

1巻感想

恋愛ラボ 7 5   

恋愛ラボ (7) (まんがタイムコミックス)

【恋愛ラボ 7】 宮原るり まんがタイムコミックス

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ついにナギへの恋心を認めたリコ。 だけど素直になれなくて…。 度重なる衝突からお互いを意識し始めたマキとヤン。 バス酔い王女、エノにもついに王子様が…!? ドキドキいっぱいの夏!!この恋、妄想だけじゃ終われない
エノ、それ完全に運命の出会いじゃないか!!
これまで藤女生徒会の中で唯一男に縁がなく、何となく置いてけぼりにされていたエノが、この巻一巻だけで六巻かけてようやくリコが辿り着いた場所まで一気にまくって来ちゃいましたよ!?
近隣の中学が合同で行う生徒会同士での他校との交流会、そこに初めて参加することになった藤女のマキたち生徒会メンバーズ。当然、近隣他校の生徒会ということは、マキが塾でツノを突き合わせているヤンもまた、南中の生徒会副会長として出席するわけで、ついにこれまで誤解と勘違いを盾に嘘をつき続けていたマキの正体が、藤女生徒会長だという事実がバレてしまうわけで……いや、気づけよ、マキちゃん!!
今度は一体どうやってごまかすのかと思ってたら、もはやこの期に及んでお茶を濁すことはせず、死なば諸共とばかりに覚悟を決めて、そのまま藤女生徒会長として交流会に参加することに。
勿論、阿鼻叫喚の地獄絵図である、マキとヤンの二人だけw
特に、これまでマキが生徒会長と知らずに、評判の高い藤女生徒会長をマキの前で褒めまくり、代わりにマキを変人だ変人だと容赦なく……まあ概ね事実な所を突きつけていたヤンにとっては、このマキが生徒会長だったという事実は天地がひっくり返るような出来事で、あのマキにまんまと騙されていたということで……ざまぁ!(笑

一方で、本来生徒会のメンバーではないにも関わらず、ひょんなことから書記の工藤くんの身代わりに今回の交流会に参加することになってしまったナギ。思わぬ所で鉢合わせしたリコはというと、ナギの何でもない一言から普段とは一転して清楚派を装っていたが為に、思わぬ再会に双方ともに虚を突かれることに。
まあ、ナギの一挙手一投足に影響されまくるリコの可愛いこと可愛いこと。そりゃもう言い訳のしようがないくらいに意識しまくりじゃないですか。ナギに清楚な女の子の方がいい、みたいな事を言われたら、それがリコに清楚になれと言っているわけではないにも関わらず、必死に無理して演出してみたり、と。傍から見れば一目瞭然。そんな恋心を、リコもまたついにこの交流会で自覚することになる。
その、故意を自覚する瞬間が……もう素晴らしい。
「観念……した」
この真っ赤になって頭を抱えて蹲りながら息途切れるように吐き出したリコに、完全に悶絶。あかん、もうあかん。素晴らしすぎる。

ついに正体をさらけ出してしまったマキとヤンもまた、どうやってもお互いを無視できない状況に追い込まれ、そして……エノ先輩もまた、まさかの人物が運命の王子様に。なるほどなあ、あの人がこれまで登場回数のわりにまともに顔も出さなかったのは、エノ先輩との出会いのためだったのか。
アニメ化も決まり、ますます盛り上がってきた【恋愛ラボ】。未来の恋愛のために試行錯誤されてきた実験は、ここから恋の実践へと移ります♪

宮原るり作品感想

サーバント×サービス 24   

サーバント×サービス(2) (ヤングガンガンコミックス)

【サーバント×サービス 2】 高津カリノ ヤングガンガンコミックス

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市役所を舞台にした公務員さんたちのドタバタな日常を描いた、やっぱり仕事あんまりしてないよ! というコメディ第二弾。確かにWORKING!!よりはしてるけれども、あっちはまったく仕事してないじゃん!
そして、仕事よりも熱心なのはラブ! ラブですよ、オフィスラブ!!
ルーシーさんと長谷部くんだけだったカップリングに、まさかの死角からの奇襲が。いや、これは本気で不意打ちだった。なんという凶悪な伏兵! 二巻にしてこのラブコメ濃度の致死量たるや、凄まじい殺戮力に。
一巻の段階では目立たない位置から無表情かつクールにグサッとボケたりツッコんだり、というかなり純然たる脇役、たとえば【生徒会役員共】の新聞部部長みたいな人を、中の人の声ともどもイメージしていた千早恵がまさかの躍進! ラブコメの中心人物に!! いや、なんで二巻の表紙この人なんだろうと読む前は真剣に首かしげてたんですが、これを読んでしまうと千早さん以外なかったんだと頷くより他ありません。
ルーシーが出来る女性と見せかけて恋愛方面の知識や初さでは天然記念物並みの無知っぷりなのに対して、千早さんのそれは純然たる大人の恋愛。元々、全員の年齢設定がWORKING!!よりも高いためにアダルティな雰囲気のあった本作ですけれど、ラブコメの描き方についてもきっちり区別してきてるんですよね。このあたりは上手いなあ、と。
いやあ、しかしあの千早さんがまさかあの人とお付き合いしていたなんて。もっと感情の読めない人だと思っていたのに、抑揚は少ないんですけれど彼氏が絡む話になると様々な表情を低温沸騰で見せてくれるので、悶絶しっぱなし。淡々と激怒してる千早さんが、面白可愛すぎるw 兄貴に彼女が居ると全く気づいていない彼氏の妹も絡んで、妙なトライアングルが絶妙なバランスで形成されてしまって、崩そうにも何故か崩れないようになってしまうあたり、高津さんらしいという感じで、ほんと面白いなあ!!

勿論、長谷部くんとルーシーさんの方も、何だかんだと着実に進展していて、ルーシーも自覚ないなりに長谷部くんのわりとマメな攻勢にほだされていってて、いい雰囲気に。
三好さんの方も、仕事に振り回されているばかりではなく、天然に黒いというか無自覚に毒を吐くような一面も見せてきて、市役所外部からの参入組も含めて早速ノッてきた感じ。うんうん、面白いにニヤニヤが止まらないw

高津カリノ作品感想

WORKING!! 11 4   

WORKING!!(11) (ヤングガンガンコミックス)

【WORKING!! 11】 高津カリノ ヤングガンガンコミックス

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山田家の問題が解決して山田家族計画が解散したり、ついに小鳥遊家の魔王が襲来したり、と様々なイベントが起こったこの11巻ですけれど、何気に一番のビックイベントは店長の奥さんである春菜さんの帰還ではなかろうか。一巻の初登場時から今の今まで延々と迷子で在り続けた、殆ど見かけると幸運を得られる青い鳥か妖精か、という扱いだった春菜さん。一瞬目を離しただけでリアルに消失してしまうあたり、ガチで妖精さん。店長、どうやってこの人とお付き合いして結婚までこぎつけたんだろうw
そんな迷い子春菜さんを、山田だけが手軽に回収できる事が発覚し、お店としては店員としては役に立たないものの、とりあえず使い道のある駒とはなったわけだ、良かったね。その代わり、山田兄も店に出入りするようになり、もはや正規のバイトと臨時というか謎のタダ働きメンバーの人数が伍することに。この店、人件費がワヤだw

さて、長らくの懸案だったヤマダの家出問題も、どうやらヤマダと山田母のすれ違いが発端だったと発覚し、ややも紆余曲折あったもののヤマダと母も和解できてめでたしめでたし。なんであの無口で思慮深すぎて言動がフリーズしてしまう母親から、考えるより先に喋るのが身についてしまっているヤマダとかヤマダ兄が生まれたのか。あと、ヤマダ母が明らかに忍者な件についてw 一枝姉さんの元ダンナも含めて、小鳥遊くんの母親の秘書ってどういう仕事なんだ!? とパニクってたら、政治家秘書とわかって、しかもあんな魔女王みたいな人の部下だという事でようやく納得……って、一枝の旦那はやっぱりわからんよ! あんなん政治家秘書でいいのか!?
と、何故か事態が変なふうに転がって、長姉と元ダンナが復縁することに。姉ちゃん、そこでほだされてしまうあたり、未練あったのか!? そこにびっくりだよ。

小鳥遊くんと伊波さん、佐藤さんと八千代という本線は殆ど進捗なかったものの、あの明らかに人外な小鳥遊母の出現によって、これは小鳥遊くんと伊波さんの関係は大きく動くか!?

シリーズ感想

芙蓉千里 4   

芙蓉千里 (角川文庫)

【芙蓉千里】 須賀しのぶ 角川文庫

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「大陸一の売れっ子女郎になる」夢を抱いて哈爾濱にやってきた少女フミ。妓楼・酔芙蓉の下働きとなった彼女は、天性の愛嬌と舞の才能を買われ、芸妓の道を歩むことになった。夢を共有する美少女タエ、妖艶な千代や薄幸の蘭花ら各々の業を抱えた姉女郎達、そして運命の男・大陸浪人の山村と華族出身の実業家黒谷…煌めく星々のような出会いは、彼女を何処へ導くのか!?…女が惚れ、男は眩む、大河女子道小説ここに開幕。
文庫落ちしてくれたので、ようやくゲット。不朽の名作【流血女神伝】を始めとして、数々の作品を世に送り出してきた須賀しのぶさんの、一般文芸進出第一弾作品だったもの。そうして出してきたものは、必然といっていいほど必然に、大河ロマン作品なんですよね。ちなみに代表作でもある【流血女神伝】もまた、カリエという少女の人生を描ききった大河ロマン作品でした。あれは、今までの三十有余年の人生の中で読んだ本の中でも五指に入る超傑作です。全27巻にも及ぶ大長編ですけれど、もし機会があれば手にとって見てください。「波乱万丈の人生」というものを、文字通り目のあたりにすることが出来るでしょう。
と、本作とは関係のないところで力説してしまいましたが、そんな須賀先生が新たに送り出してくる大河ロマンということで、そりゃもう単行本買うか買うまいか悩みきったものですけれど、敢えて文庫になるまで我慢して今に至る、と。
「大陸一の売れっ子女郎になる」という夢をいだいて、などという謳い文句を掲げてますし、実際フミもそれを夢と公言して憚らないのですけれど、そんな夢を持たざるを得なかったフミのそれまでの境遇は、当時の世相と最底辺といってもイイ立ち位置にある人間たちの置かれた環境にあってこそであり、いっそ凄まじい、凄絶と呼ぶに相応しいものでありました。そして、そんな人が人として生きていくのも難しい、という人間が一定数存在する、そんな貧しい時代でもあったわけです。彼女が凄いのは、まだ年端もいかない幼い子どもにも関わらず、殆どの人間が抵抗もできずにそうした凄絶な暮らしに甘んじ、また死んでいくしかない境遇にたった一人で抗い、生き残ろうとしたことでしょう。この娘は、自らの力で生きるチャンスを掴み、それが絶望的な状況の中でしがみつくしかなかった夢だとはいえ、紛れも無い「夢」を抱いて未来を手繰り寄せたわけです。それ以上に、このフミという子は、その夢を手に入れ、叶えようとする過程においてその為に他人を蹴落とすのではなく、親しくなった人たちをその夢で、生き様で、心意気で支え励まし、一緒に生きようとするのです。
人種が入り乱れ、時代がうねり混沌と化したその最先端でもある大陸の、ハルビンという魔都の中で、さらに妓楼という苦界の只中で、この少女の生きる意志と力は、多くの人を救い慰めていきます。妓楼という場所は、苦界の名にふさわしく、女郎という境遇の落とされた女達の人生は煮えたぎった闇そのものです。彼女たちはそんな闇の中で常に溺れ続け、苦しみ続け、そして耐え切れずに潰えていきます。「酔芙蓉」という店は、妓楼というものの中では比較的マシな所なのでしょう。ここの女将は女傑であり、異国の中にありながら軋轢を生まぬよう店を切り盛りし、厳しく辛辣な態度の中にも自分の店の女郎たちに秘めた情を持ち続け、フミに未来を与えてくれた人でもありました。女郎たちの境遇に容赦呵責もなく馬車馬のように働かされ、体を売り続けなければならないのですけれど、それでもこの女性の店で働くことは、彼女たちにとっては最低限の幸いだったはず。
それでも、フミの「姉」たる女郎たちは、儚く花のように散っていくのです。その寂しいこと、悲しいこと、切ないこと……そして、美しいこと。
幾度も幾度も、胸が詰まるような出来事が、思いが待っています。フミが親友として、姉妹として、何より夢を交わし合った相手として寄り添い合うタエも、このままならどうなってしまうのか、とハラハラしながら見ていたんですよね。ドロドロの感情に塗れて、いつか道を違ってしまうのか、それとも他の姉たちのように儚く壊れ散って行ってしまうのか。妓楼という闇の奥で、幼い少女たちが紡いだ友情が果たしていつまでほつれず続いていくのかと。
それでも、フミの大陸の厳しい寒さをも押しのけるような熱滾る生き様は、そのかけがえのない友情を守り続けるのです。タエの強靭な優しさは、実は繊細で傍目ほどには強靭ではなかったフミの心を支え続けるのです。最後まで、二人の絆が様々な感情を行き交わしながらもその芯では綻びもせず、揺るぎもせず、お互いを掛け替えの無い存在として大切に守り続けてくれたことは、心が温まるような思いでした。タエは、最初あんなに弱々しかったのに、本当に凄い女性になったよなあ。最初からバイタリティにあふれていたフミよりも、劇的な変化であり成長だったような気がします。タエには、幸せになって欲しい。最後の番外編を読むと尚更にそう思います。
運命の恋に区切りをつけ、新たな時代の訪れを前に、フミがこれからどういう人生を歩んでいくのか。やがてくる大陸の混乱期という時代背景もあってなんかここからさらに波瀾万丈な展開が待っていそうで、息を呑んで第二巻を待つばかり。

須賀しのぶ作品感想

Tとパンツとイイ話 3 3   

Tとパンツとイイ話3 (MF文庫J)

【Tとパンツとイイ話 3】  本村大志/前田理想 MF文庫J

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陽太は光里と一緒に、コンがまだただのぬいぐるみだったころの元の持ち主捜しを名目にして遊園地に出かけることになる。ハイテンションで喜ぶ光里を見て彼女には名目を知られたくないというコンだったが、結局陽太の様子から光里には事情を察されてしまう。そんな遊園地デートの最中、思念紡績協会が追う凶悪な思念糸使いの薄野がコンを狙って陽太たちの前に現れる。天川や影時らが薄野と対峙するもその力は圧倒的で――!?
思念糸が絆を結ぶ、暴走合体ラブコメ、第三弾!
食べられちゃうっ、陽太くんが食べられちゃう! 思いを通じ合わせた二人に立ちふさがる壁なし、と言うことで怖いもののなくなった光里は完全に肉食系女子として覚醒。ただでさえフリーダムで我が道を行くヒロインだったのに、こうなってしまうと骨付き肉を差し出された空腹のワンコである。隙アラバむしゃぶりつこうとし、隙がなければ押し倒そうとするという積極攻勢に陽太も嬉し恥ずかしでタジタジ。ただ、陽太も光里オンリーで脇目もふらず光里光里、と彼女に夢中なので、もう誰憚ることなくイチャイチャしっぱなしである。
もうお腹一杯だよ!!
二人がイチャイチャしている分、シリアス要素のほとんどは影時と天川が引き受けることに。特に影時はオマエ主人公なんじゃないか、というくらいの縦横無尽の大活躍。いやもう、頭はキレるし深慮遠謀に長けてるし、根性据わって覚悟も決まっていて、何より友情に厚く友のためならば身を擲って一抹の後悔もしない、という潔さ。唯一の欠点は極度の変態、という点だけというハイスペック。ここまで凄いとむしろ「変態は格好良いもの」という間違った認識すら生まれそうな勢いである。最近は別作品でも変態が妙に格好良いので、恐ろしい世相になったものである。もういっそ、天川が女性だったなら影時とフラグが立ちそうな勢いだったのになあ。腐ってるとむしろこれがいい、になるんだろうけれど。天川の過去は想像以上に壮絶で、彼はそこを突かれて一度はリタイアしてしまうのだけれど、そこから再び痛みに歯を食いしばって立ち上がる姿は本当に熱かった。なんでこんなに友情に熱いやつらばっかりなんだろう。何気に後半は天川と影時は熱血で、囚われの光里を救うために無力感にのたうち回りながら奔走する陽太は純愛で、ひたすら燃える展開でした。
もっとも、そのお陰か最終巻のために話をまとめるためか、前二巻に比べてあのセンスがキレまくったギャグは少なくなってしまっていて、本作の特色が幾分薄まってしまったように感じたのはちと残念でしたが。
あの抱腹絶倒なギャグ、コメディの数々がこのシリーズの押し押しの部分でしたからね。
これで終わってしまうのがもったいない限り。本当に楽しい、心から腹を抱えて笑える楽しいシリーズでした。次回作も、是非期待したい所。楽しみに待ってます。

1巻 2巻

聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス) 14.Barbanill 23   

聖剣の刀鍛冶14 (MF文庫J)

【聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス) 14.Barbanill 2】 三浦勇雄/屡那 MF文庫J

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都市を捨て、炎を上げて流れる溶岩の河向こう、ブレア火山の麓で迎撃の陣を組んだセシリーたち騎士団。しかしすでに都市を蹂躙せんと侵攻した帝政列集国はシーグフリードの振るう魔剣エヴァドニの力で溶岩を越え、進撃を止めることがない。そして遂に、都市騎士団と帝政列集国戦士団は、激しい剣戟を交わす乱戦に突入する。ルークが、ハンニバルが、ヒルダが、それぞれに己の剣のみで、魔剣を手にする敵と斬り結ぶ。そして、いまだ聖剣として覚醒しないアリアを手に、最前線に立つセシリーは――!? 壮烈な最終決戦の火蓋が切られる最新巻!!
何故この巻で終わると思った!?
思ったよ! だって、次で終わるからって言ってたもん! わざわざ二冊に分冊してとか、終わりまで予定立ってるからと思うじゃない。なにより、私素直だから、言われると信じちゃうんだよ、疑わないんだよ、ピュアなんだよ!
しかし、圧倒的なまでに終わらなかった。全然終わらなかった。いや、冷静に考えると終わるはず無いじゃない、13巻の時点で。どれだけ捲き入れなきゃいけないんですか。
というわけで、最終決戦がここにようやく怪死です。変換で開始じゃなくて怪死の方が上位に出てきた件について。
この期に及んで、未だにシンクロできないセシリーとアリアがもどかしくて仕方がない。こればっかりはセシリーが悪いとかアリアが悪いとかじゃないだけに、モヤモヤ感の行き場がないんですよね。そもそも、聖剣となってアリアが復活する! というのを信じて疑わなかっただけに、聖剣として生まれ変わったアリアが、以前のアリアとは違う存在なんだ、ということをどうしても無意識にも認められなかった。いや、過去形ではなく現在進行形で認めきれていないんですよね。それこそ、ルークの幼馴染のリーザと、悪魔のリサが別人であるという件を引き合いに出されて、それと同じ事なのだと言われて多大なショックを受けるほどに。心のどこかで、いずれアリアは記憶を取り戻して元のアリアに戻るに違いないと信じて疑わなかっただけに、それを否定する要素が次々と出てくると、やっぱりこう……堪えるんですよね。
今更になって、もうアリアはいないのか、と。
そうじゃないんだ、と否定されてもこうなってはそうなんだ、となかなか納得はできない。ようやく、剣と使い手という相棒にして戦友という形に、二人が馴染んできた今ですら、本当の意味でかつてのようにシンクロしていないとなると、尚更に。
しかし、その状態ですら、あれだけの無双が出来るっていうんだから、セシリーの技量の跳ね上がり方は尋常じゃない事になっている。レベル上がりすぎだろう!? 少なくとも魔剣を握った状態なら、既にルークを上回っているんじゃないだろうか。ルークだってあそこまであざやかに人外兵器を駆逐できんぞ。それも、魔剣の力に頼ってのことではなく、純粋にセシリーの腕前から引き出された無双状態ですしねえ。先の都市攻防戦での戦いっぷりも凄まじかったですけれど、もはやリアル一騎当千、万夫不当と言っても過言ではないんじゃないだろうか。あと、戦場で行きも絶え絶えになりながら、顔を合わせればイチャイチャを欠かさないルークとセシリーの新婚っぷりには脱帽です。
とはいえ、未だにアリアが聖剣として覚醒していない状態が示すように、状況は好転せず、どころか悪化するばかり。ヒルダが頑張ってくれてますけれど、何しろ此方がわには戦力が少なく、最強のあの人すら倒れてしまい、ルークは此方も大暴れしながら相変わらず虚弱体質を露呈し、息も絶え絶え。未だシーグの不気味な動向の真意は明らかにならず、敵の魔剣勢力は欠けることなく追撃をかけてくる。そして、止めのラスボス復活。
思わず、【ゴジラ1984】のゴジラ復活シーンを思い出してしまったド迫力の復活劇。これぞラスボス、って感じだけれど、それだけにこんなのどうやって相手するんだよ、という絶望感が正直パない。
それこそ、ここからあと一冊で終わるんですか!?

シリーズ感想
 

7月8日

南野 海風
(カドカワBOOKS)
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神無月 紅
(カドカワBOOKS)
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千月さかき
(カドカワBOOKS)
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アルト
(カドカワBOOKS)
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神山 りお
(カドカワBOOKS)
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港瀬 つかさ
(カドカワBOOKS)
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7月7日

ゆずチリ
(KCデラックス)
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桑原太矩
(アフタヌーンKC)
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光城ノマメ/しまな央
(アフタヌーンKC)
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SNK/あずま京太郎
(シリウスKC)
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福田直叶/むらさきゆきや
(シリウスKC)
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やつき/澄守彩
(シリウスKC)
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内々けやき/あし
(シリウスKC)
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石口十
(シリウスKC)
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田口ホシノ
(シリウスKC)
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川上泰樹/伏瀬
(シリウスKC)
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伏瀬/柴
(シリウスKC)
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園原アオ/割田コマ
(シリウスKC)
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錬金王/五色安未
(シリウスKC)
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鳥羽徹/えむだ
(ガンガンコミックスUP!)
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瘤久保慎司/夏星創
(ガンガンコミックスUP!)
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古森きり/水口十
(ガンガンコミックスUP!)
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三河ごーすと/平岡平
(ガンガンコミックスUP!)
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えぞぎんぎつね/阿倍野ちゃこ
(ガンガンコミックスUP!)
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斧名田マニマニ/唯浦史
(ガンガンコミックスUP!)
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蒼乃暁/BARZ
(ガンガンコミックスUP!)
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佐伯さん/はねこと
(ガンガンコミックスUP!)
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西山暁之亮/縞
(ガンガンコミックスUP!)
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FUNA
(SQEXノベル)
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佐賀崎しげる
(SQEXノベル)
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葉月秋水
(SQEXノベル)
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ももよ万葉
(SQEXノベル)
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7月6日

四葉夕卜/小川亮
(ヤンマガKCスペシャル)
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朝賀庵
(ヤンマガKCスペシャル)
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岡本倫
(ヤンマガKCスペシャル)
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細川忠孝/山村竜也
(ヤンマガKCスペシャル)
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硯昨真
(宝島社文庫)
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7月5日

Kindle B☆W DMM


にゃんたろう
(ドラゴンノベルス)
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八華
(ドラゴンノベルス)
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二八乃端月
(ドラゴンノベルス)
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7月4日

レオナールD
(一迅社ノベルス)
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松本直也
(ジャンプコミックス)
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稲垣理一郎/Boichi
(ジャンプコミックス)
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藤本タツキ
(ジャンプコミックス)
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阿賀沢紅茶
(ジャンプコミックス)
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マポロ3号
(ジャンプコミックス)
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yatoyato
(ジャンプコミックス)
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土田健太
(ジャンプコミックス)
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橋本悠
(ジャンプコミックス)
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辺天使/津田穂波
(ジャンプコミックス)
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伊藤砂務
(ジャンプコミックス)
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三条陸/芝田優作
(ジャンプコミックス)
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稲岡和佐
(ジャンプコミックス)
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有馬あるま/フカヤマますく
(ジャンプコミックス)
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田中靖規
(ジャンプコミックス)
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岩田雪花/青木裕
(ジャンプコミックス)
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堀越耕平
(ジャンプコミックス)
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古橋秀之/別天荒人
(ジャンプコミックス)
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神江ちず
(角川コミックス・エース)
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路生よる/藤堂流風
(角川コミックス・エース)
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蝉川夏哉/ヴァージニア二等兵
(角川コミックス・エース)
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三上康明/田中インサイダー
(角川コミックス・エース)
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7月1日

紙城 境介
(角川スニーカー文庫)
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メソポ・たみあ
(角川スニーカー文庫)
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ナナシまる
(角川スニーカー文庫)
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shiryu
(角川スニーカー文庫)
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あまさきみりと
(角川スニーカー文庫)
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ミヤ
(角川スニーカー文庫)
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榊一郎
(HJ文庫)
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たすろう
(HJ文庫)
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シクラメン
(HJ文庫)
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かみや
(HJ文庫)
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ぎんもく
(FUZコミックス)
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晩野
(FUZコミックス)
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明地雫/霜月緋色
(HJコミックス)
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森山ゆっこ/はむばね
(HJコミックス)
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黒野ユウ/遠野九重
(B’s-LOG COMICS)
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大和田秀樹
(近代麻雀コミックス)
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6月30日

之 貫紀
(エンターブレイン)
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kawa.kei
(エンターブレイン)
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槻影
(エンターブレイン)
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白水 廉
(エンターブレイン)
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丸山 くがね
(エンターブレイン)
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鹿角フェフ
(GCノベルズ)
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力水
(モンスター文庫)
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蒼井美紗
(Mノベルス)
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よねちょ
(Mノベルス)
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あきさけ
(Mノベルス)
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唐澤 和希
(ヒーロー文庫)
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中野 在太
(ヒーロー文庫)
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新城一/海月崎まつり
(KCx)
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キダニエル/四葉夕卜
(KCx)
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6月29日

榊 一郎
(講談社ラノベ文庫)
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弥生 志郎
(講談社ラノベ文庫)
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雨宮 和希
(講談社ラノベ文庫)
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虎走 かける
(講談社ラノベ文庫)
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謙虚なサークル
(講談社ラノベ文庫)
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深山 鈴
(Kラノベブックス)
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右薙 光介
(Kラノベブックス)
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火事屋/蛙田アメコ
(ライドコミックス)
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真鍋譲治/すかいふぁーむ
(ライドコミックス)
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伊吹 亜門
(星海社FICTIONS)
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柴田 勝家
(星海社FICTIONS)
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6月28日

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6月27日

浦上ユウ
(電撃コミックスNEXT)
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猫夜叉/亀小屋サト
(電撃コミックスNEXT)
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たくま朋正/伊藤暖彦
(電撃コミックスNEXT)
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綾村切人/ナフセ
(電撃コミックスNEXT)
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結城鹿介/髭乃慎士
(電撃コミックスNEXT)
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幌田
(まんがタイムKRコミックス)
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6月25日

十文字青
(オーバーラップ文庫)
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鬼影スパナ
(オーバーラップ文庫)
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迷井豆腐
(オーバーラップ文庫)
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篠崎 芳
(オーバーラップ文庫)
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寺王
(オーバーラップ文庫)
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御鷹穂積
(オーバーラップ文庫)
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メグリくくる
(オーバーラップ文庫)
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雨川水海
(オーバーラップノベルス)
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江口 連
(オーバーラップノベルス)
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和島 逆
(オーバーラップノベルスf)
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KK
(オーバーラップノベルスf)
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雨川透子
(オーバーラップノベルスf)
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6月24日

芝村 裕吏
(MF文庫J)
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志瑞祐
(MF文庫J)
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長月 達平
(MF文庫J)
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長月 達平
(MF文庫J)
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月見 秋水
(MF文庫J)
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三月みどり
(MF文庫J)
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花間燈
(MF文庫J)
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衣笠彰梧
(MF文庫J)
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常世田健人
(ダッシュエックス文庫)
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ジルコ
(ダッシュエックス文庫)
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疎陀陽
(ダッシュエックス文庫)
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九十九弐式/すかいふぁーむ
(ダッシュエックス文庫)
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甘岸久弥
(MFブックス)
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yokuu
(MFブックス)
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天ノ瀬
(MFブックス)
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ラチム
(MFブックス)
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櫻井 みこと
(MFブックス)
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御手々 ぽんた
(MFブックス)
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支援BIS
(KADOKAWA)
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藤也卓巳
(あすかコミックスDX)
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ひろやまひろし
(角川コミックス・エース)
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ひろやまひろし
(角川コミックス・エース)
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横田卓馬/伊瀬勝良
(角川コミックス・エース)
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ぶんころり/プレジ和尚
(角川コミックス・エース)
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蛍幻飛鳥/志瑞祐
(角川コミックス・エース)
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水無月すう
(角川コミックス・エース)
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鈴見敦/八又ナガト
(角川コミックス・エース)
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御宮ゆう/香澤陽平
(角川コミックス・エース)
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人生負組
(角川コミックス・エース)
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ZUN/水炊き
(角川単行本コミックス)
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神地あたる/白米良
(ガルドコミックス)
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黒杞よるの/雨川水海
(ガルドコミックス)
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村光/ベニガシラ
(ガルドコミックス)
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七六/鬼影スパナ
(ガルドコミックス)
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天羽銀/迷井豆腐
(ガルドコミックス)
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白砂/麻希くるみ
(ガルドコミックス)
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木乃ひのき/雨川透子
(ガルドコミックス)
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6月23日

日向夏/ねこクラゲ
(ビッグガンガンコミックス)
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押切蓮介
(ビッグガンガンコミックス)
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小林湖底/りいちゅ
(ビッグガンガンコミックス)
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深見真/真じろう
(ビッグガンガンコミックス)
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金田一蓮十郎
(ヤングガンガンコミックス)
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佐藤真登/三ツ谷亮
(ヤングガンガンコミックス)
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萱島雄太
(ヤングガンガンコミックス)
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優風
(ヤングガンガンコミックス)
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栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
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栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
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6月22日

浅草九十九/和ヶ原聡司
(MFコミックス アライブシリーズ) Amazon Kindle B☆W DMM


安里アサト/シンジョウタクヤ
(MFコミックス アライブシリーズ)
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中山幸
(MFコミックス アライブシリーズ)
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三ツ矢だいふく
(MFコミックス アライブシリーズ)
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内藤隆/榎宮祐
(MFコミックス アライブシリーズ)
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花鶏ハルノ/相川有
(MFコミックス アライブシリーズ)
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久真やすひさ
(MFコミックス アライブシリーズ)
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衣笠彰/紗々音シア
(MFコミックス アライブシリーズ)
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フジカワユカ/理不尽な孫の手
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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藍屋球/アネコユサギ
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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クマガエ/宮澤ひしを
(イブニングKC)
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カルロ・ゼン/石田点
(モーニングKC)
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泰三子
(モーニングKC)
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ハナツカシオリ
(モーニングKC)
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瀬下猛
(モーニングKC)
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NICOMICHIHIRO
(モーニングKC)
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鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
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鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
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藤近小梅
(ガンガンコミックスJOKER)
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田代哲也
(ガンガンコミックスJOKER)
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柊裕一
(ガンガンコミックスJOKER)
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村田真哉/速水時貞
(ガンガンコミックスJOKER)
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都月景/いふじシンセン
(ガンガンコミックスJOKER)
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殿ヶ谷美由記
(ガンガンコミックスpixiv)
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6月20日

風間レイ
(TOブックス)
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ほのぼのる500
(TOブックス)
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楢山幕府
(TOブックス)
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リッキー
(TOブックス)
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こりんさん
(GCN文庫)
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武田すん
(ヤンマガKCスペシャル)
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ペトス/橋本カヱ
(ヤンマガKCスペシャル)
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千田大輔
(ヤンマガKCスペシャル)
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Cuvie
(チャンピオンREDコミックス)
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小坂泰之
(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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6月19日

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6月17日

上遠野浩平/カラスマタスク
(ジャンプコミックス)
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野田サトル
(ヤングジャンプコミックス)
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二宮裕次
(ヤングジャンプコミックス)
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原泰久
(ヤングジャンプコミックス)
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双龍
(ヤングジャンプコミックス)
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深川可純/広報広聴課ゾンビ係
(ヤングジャンプコミックス)
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赤坂アカ/横槍メンゴ
(ヤングジャンプコミックス)
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赤坂アカ
(ヤングジャンプコミックス)
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中山敦支
(ヤングジャンプコミックス)
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光永康則/入鹿良光
(ヤングジャンプコミックス)
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ソウマトウ
(ヤングジャンプコミックス)
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中村力斗/野澤ゆき子
(ヤングジャンプコミックス)
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峰浪りょう
(ヤングジャンプコミックス)
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畑健二郎
(少年サンデーコミックス)
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山田鐘人/アベツカサ
(少年サンデーコミックス)
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コトヤマ
(少年サンデーコミックス)
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松江名俊
(少年サンデーコミックス)
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熊之股鍵次
(少年サンデーコミックス)
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栗山ミヅキ
(少年サンデーコミックス)
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高橋留美子
(少年サンデーコミックス)
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草場道輝/高谷智裕
(少年サンデーコミックス)
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福井セイ
(少年サンデーコミックス)
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安西信行
(少年サンデーコミックス)
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新井隆広/青山剛昌
(少年サンデーコミックススペシャル)
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日向夏/倉田三ノ路
(サンデーGXコミックス)
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麻生羽呂/高田康太郎
(サンデーGXコミックス)
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池澤真/津留崎優
(裏少年サンデーコミックス)
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山田 リツ
(裏少年サンデーコミックス)
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寺嶋裕二
(講談社コミックス)
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三宮宏太/西田征史
(講談社コミックス)
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ヒロユキ
(講談社コミックス)
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福留しゅん/天城望
(フロースコミック)
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伊吹有/葉山湊月
(フロースコミック)
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羊太郎
(富士見ファンタジア文庫)
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三河 ごーすと
(富士見ファンタジア文庫)
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桜生 懐
(富士見ファンタジア文庫)
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陸奥 こはる
(富士見ファンタジア文庫)
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高橋 びすい
(富士見ファンタジア文庫)
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恵比須 清司
(富士見ファンタジア文庫)
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三原 みつき
(富士見ファンタジア文庫)
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あボーン
(富士見ファンタジア文庫)
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白井 ムク
(富士見ファンタジア文庫)
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綾里けいし
(ガガガ文庫)
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カミツキレイニー
(ガガガ文庫)
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伊崎喬助
(ガガガ文庫)
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平坂 読
(ガガガ文庫)
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猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
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猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
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緒二葉
(ガガガ文庫)
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川上 稔
(電撃の新文芸)
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美浜ヨシヒコ
(電撃の新文芸)
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草薙 刃
(電撃の新文芸)
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時田 唯
(電撃の新文芸)
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6月16日

樋口彰彦
(マガジンエッジKC)
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松岡健太
(マガジンエッジKC)
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さとうふみや/天樹征丸
(講談社コミックス)
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あだちとか
(講談社コミックス)
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和武はざの
(講談社コミックス月刊マガジン)
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6月15日

石田リンネ(富士見L文庫)
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猫田パナ(富士見L文庫)
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佐々木禎子(富士見L文庫)
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仲町鹿乃子(富士見L文庫)
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竹岡葉月(富士見L文庫)
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竹岡葉月(富士見L文庫)
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鍋敷(アース・スターノベル)
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LA軍(アース・スターノベル)
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天然水珈琲
(アース・スターノベル)
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西尾維新(講談社文庫)
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葛城阿高(ビーズログ文庫)
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ぷにちゃん(ビーズログ文庫)
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小田ヒロ(ビーズログ文庫)
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綾河ららら
(サーガフォレスト)
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バッド(サーガフォレスト)
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真安一(サーガフォレスト)
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カヤ(サーガフォレスト)
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コイシ/緑黄色野菜
(コロナ・コミックス)
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よこわけ/やしろ
(コロナ・コミックス)
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わかば/白露雪音
(コロナ・コミックス)
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小田山るすけ/たつきめいこ
(コロナ・コミックス)
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6月14日
ふか田さめたろう
(GA文庫)
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星奏なつめ(GA文庫)
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冬坂右折(GA文庫)
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白石定規(GAノベル)
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星崎崑(GAノベル)
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えぞぎんぎつね
(GAノベル)
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三木なずな
(GAノベル)
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カイシャイン36
(GAノベル)
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よっしゃあっ!
(GAノベル)
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6月13日


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6月12日

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6月10日

荒川弘
(ガンガンコミックス)
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天那光汰/梅津葉子
(ガンガンコミックス)
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おーしおゆたか
(角川コミックス・エース)
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猫田ゆかり
(角川コミックス・エース)
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リムコロ
(角川コミックス・エース)
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冥茶/萩鵜アキ
(角川コミックス・エース)
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浅野りん/ヤングエース編集部
(角川コミックス・エース)
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春花あや
(角川コミックス・エース)
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経験値/TYPE−MOON
(単行本コミックス)
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佐島勤/おだまさる
(電撃コミックスNEXT)
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古宮九時/越水ナオキ
(電撃コミックスNEXT)
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ベキオ/ていか小鳩
(ガンガンコミックスONLINE)
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森田季節/シバユウスケ
(ガンガンコミックスONLINE)
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顎木あくみ/みまわがお
(ガンガンコミックスONLINE)
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加藤衣緒
(ガンガンコミックスONLINE)
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竜騎士07/夏海ケイ
(ガンガンコミックスONLINE)
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竜騎士07/刻夜セイゴ
(ビッグガンガンコミックス)
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飯島浩介/汐里
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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イノウエ
(サンデーうぇぶりSSC)
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こじまたけし
(サンデーうぇぶりSSC)
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白井もも吉
(サンデーうぇぶりSSC)
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オジロマコト
(ビッグ コミックス)
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サンドロビッチ・ヤバ子/だろめおん
(裏少年サンデーコミックス)
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田村由美
(フラワーCアルファ)
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もこやま仁
(裏少年サンデーコミックス)
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影崎由那/川獺右端
(アース・スターコミックス)
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相模映/吉田杏
(アース・スターコミックス)
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となりける/shiryu
(アース・スターコミックス)
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ユンボ/風楼
(アース・スターコミックス)
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秋乃かかし/裂田
(アース・スターコミックス)
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東崎惟子(電撃文庫)
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三雲岳斗(電撃文庫)
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三雲岳斗(電撃文庫)
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和ヶ原聡司(電撃文庫)
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白金透(電撃文庫)
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鎌池和馬/冬川基
(電撃文庫)
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佐島勤(電撃文庫)
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二月公(電撃文庫)
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鏡遊(電撃文庫)
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真代屋秀晃(電撃文庫)
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周藤蓮(電撃文庫)
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瀧岡 くるじ
(カドカワBOOKS)
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小田 ヒロ
(カドカワBOOKS)
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壁首領大公
(カドカワBOOKS)
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七夕 さとり
(カドカワBOOKS)
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KK(カドカワBOOKS)
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うみ(カドカワBOOKS)
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ふか田 さめたろう
(宝島社)
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魔石の硬さ
(TOブックス)
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ニシキギ・カエデ
(TOブックス)
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地雷酒(TOブックス)
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サンボン
(TOブックス)
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蒼月海里(角川文庫)
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椹野道流(角川文庫)
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森見登美彦/原案:上田誠
(角川文庫)
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桑原水菜(角川文庫)
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仁木英之(角川文庫)
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6月9日

石塚千尋
(講談社コミックス)
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荒川弘/田中芳樹
(講談社コミックス)
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奈良一平
(講談社コミックス)
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小玉有起
(KCデラックス)
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横田卓馬
(シリウスKC)
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高田裕三
(シリウスKC)
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長谷川三時/七烏未奏
(シリウスKC)
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ヤスダスズヒト
(シリウスKC)
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村上よしゆき/茨木野
(シリウスKC)
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K9/小林裕和/支援BIS
(シリウスKC)
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冬葉つがる
(シリウスKC)
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樋野友行/瀬戸メグル
(シリウスKC)
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刀坂アキラ/加茂セイ
(シリウスKC)
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光永康則
(シリウスKC)
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西田拓矢/海空りく
(シリウスKC)
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松琴エア/はにゅう
(シリウスKC)
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原口鳳汰/カラユミ
(KCデラックス)
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山本やみー/門馬司
(KCデラックス)
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一二三
(KCデラックス)
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がしたに/MITA
(KCデラックス)
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うかみ
(KCデラックス)
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エターナル14歳/御子柴奈々
(KCデラックス)
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桜野みねね
(BLADEコミックス)
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森野きこり
(BLADEコミックス)
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6月8日

かみはら(早川書房)
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西尾維新(講談社)
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ちんねん/能一ニェ
(BRIDGE COMICS)
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佐藤二葉
(星海社COMICS)
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