年間ベスト

ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2022年上期 に投票します。  


ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2022年上期 に参加させていただきます。


あかん、締切直前になってしまいました。もっと早くやるつもりだったんですけれど、しばらく修羅場ってて全然余裕なかったんですよね、特にこの一週間は……マジ疲れた。
今回も前回と同じく、★4つ半と★5つでピッタリと10作埋まってくれました。
本当はロード・エルメロイII世の冒険とか入れたかったんだけど、あれISBNないんだよなあ。あとは、去年以前に刊行されていた作品だったり。
どうしても、同じシリーズの作品を取り上げてしまいガチなんですが、しょうがないよなあ。好きなライトノベル、面白いライトノベルを選ぶ企画なんですから。
そんな中で【魔術師クノンは見えている】と【魔王と勇者の戦いの裏で】は期待の新作、新シリーズです。



<魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 14>
  手島史詞/COMTA HJ文庫

【22上ラノベ投票/9784798627038】
感想はコチラ
愛で力定例会という名前の実質短編集ともいうべき巻なんだけれど、それぞれのカップルにスポットが重点的に当たる分、普段よりも愛で力が増してすらいるので、ニヤニヤするあまり顔面崩壊しそうな勢いの満点でした。



<恋は双子で割り切れない 3>
  高村 資本/あるみっく 電撃文庫

【22上ラノベ投票/9784049141405】
感想はコチラ
最近流行りの不健全不道徳系の三角関係モノと比べるといっそ健全とすら言えるんだけれど、幼なじみの双子との拗れ方というかハマり方が幼なじみ故、双子故というドツボにハマってしまっているのがまた面白いのだ。双子は既に自ら関係の変化を促した上で、今現状維持に努めた上で判断を主人公へと投げ渡した。さあどうする?



<継母の連れ子が元カノだった 8.そろそろ本気を出してみろ>
  紙城 境介/ たかやKi 角川スニーカー文庫

【22上ラノベ投票/9784041119532】
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これに関しては最新刊が最高傑作、という覚醒ターンに入り始めているのですが、着々と決着に向けて個々人の解析度が極まってきている。かつて好きになって、一度好きでなくなり嫌いになって、そうして家族になってもう一度改めて好きになった。と、そこで終わりじゃないそこからが本番という二人のリ・スタートなんですよねえ。



<サイレント・ウィッチ III 沈黙の魔女の隠しごと>
  依空 まつり/藤実 なんな カドカワBOOKS

【22上ラノベ投票/9784040743752】
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掴みどころのなかったフェリクス王子の心のあり方が見えてくる第三巻。ようやくここで、王子がこの物語におけるモニカにとって一番大きな影響を受け、与えられる相手となる人物だと思えてきた。
人を避けることで最強の力を手に入れた魔女が、人と関わり続けることで今、新たな成長を迎えている。それは果たして、魔女としての成長にも繋がるのか。



<TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 5(下)~ヘンダーソン氏の福音を~>
  Schuld/ランサネ オーバーラップ文庫

【22上ラノベ投票/9784824001085】
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WEB版の連載がダイジェストだったっけ? と思わず振り返ってしまうほどの濃密な加筆がされた書籍版。アグリッピナ氏の受難と、ただでは転ばぬお前らも巻き添えじゃー、という陰謀暗躍大暴れの回でありました。見所は表紙にもなっている百足娘さんの活躍というか殺し愛増量版とアグリッピナ師ルートのヘンダーソンスケール2.0。ある意味エーリヒ沼にハマった場合、一番ヤバいのこのピナ師なのかもしれません。



<魔術師クノンは見えている>
  南野 海風/Laruha カドカワBOOKS

【22上ラノベ投票/9784040744056】
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どこか神秘的な人物像を伺わせる表紙のデザインから連想されるクノン君とは裏腹に、その実像は軽薄陽キャなお調子者の盲目魔術師のスチャラカなノリの楽しい日常。ハンデにメンタルを引っ張られずに、生き生きと日々を謳歌し、家族と笑い友人たちと遊び、師と学び魔術に耽溺する。
読んでてこっちまで元気になってきそう、楽しい作品でありました。



<転生ごときで逃げられるとでも、兄さん? 3>
  紙城 境介/木鈴カケル MF文庫J

【22上ラノベ投票/9784046812957】
感想はコチラ
世界はこうして屠殺されました。世界観は踏み躙られ、絆は弄ばれ、愛情は飴玉のようにシャブラれて。そう、ここからが本物の地獄だ。そしてまだ、地獄すら生易しい悪夢のような現実には、覚めてすらいないのだ。



<魔王と勇者の戦いの裏で 1 ~ゲーム世界に転生したけど友人の勇者が魔王討伐に旅立ったあとの国内お留守番(内政と防衛戦)が俺のお仕事です~>
  涼樹悠樹/山椒魚 オーバーラップ文庫

【22上ラノベ投票/9784824001276】
感想はコチラ
これは無茶苦茶面白かった。直接魔王とその幹部たちと戦い勇者一行。それ以外全部を引き受けて八面六臂の活躍を見せ、勇者を支援する主人公。前線指揮官として、作戦参謀として、軍政家として、実務官僚として、財務家として、元々儀礼を司る文官の家柄ながら本人の勲功で実権を振るうポディションについて、あらゆる分野で実績を残していくのである。ビスマルクと大モルトケのハイブリッドかよ、という逸材である。勇者ともガチの親友で、彼をサポートするため、という目的もしっかりしているのもいいんですよねえ。


<わたし、二番目の彼女でいいから。3>
  西 条陽/Re岳 電撃文庫

【22上ラノベ投票/9784049142327】
感想はコチラ
すごかった。もうなんというか凄かった。
二番目でいい、と言えなくなった少女たちの闘争。
本心を隠さず嘘をつかない、思うがままに感情を迸らせる。全部ダイレクトアタック。それがどんな嵐のような激流をもたらすのか、嫌というほど思い知らされた。傍から読んでるコチラからですら疲弊著しいのに、当事者たちの精神の削りっぷりは如何ほどなるか。剥き出しの自分を曝け出してぶつけ合う乱打戦のオール修羅場。ひたすらに凄かった。



<ロクでなし魔術講師と禁忌教典 21>
  羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

【22上ラノベ投票/9784040745794】
感想はコチラ
敵幹部連中との最終決戦総力戦。全部のバトルがラスボス級のスケールだ。こりゃ贅沢、こりゃド派手。こりゃ盛り上がって然るべき。これが前哨戦というのを完全に忘れてた。

2021年 面白かったネット小説ピックアップ 下半期! その4  

もうちょっとだけ、続くんじゃよ。

過去三回の記事がこれらです。






<小説家になろう>から

泡沫に神は微睡む (のら)


この世界に産まれたものは、必ずその身に精霊を宿す。
 いかなる生物であろうと例外なく、精霊は宿るはずであった。

 しかし、高天原と呼ばれる島国で武家の長男として生を受けた雨月晶は、精霊を宿さずに産まれたため、家族から疎まれ、ついには故郷から追放されてしまう。

 それから3年、晶は故郷から遠く離れた南の地で、穏やかに日々を営んでいた。


 だが、平穏な日々は終わりを告げ、晶は自分を知る旅へと、一歩、足を踏み出す。


 一話の文字数が大体5000超あります。
 是非とも、読んでいただいたら嬉しいです。
いわゆる追放モノを題材とした作品で、話の流れそのものはベーシックと言ってもいいと思うんだけれど、同じ素材を使っても料理法というか書く人によって面白さって全然違ってくるんですよね。
ってか、めちゃくちゃ面白い! 知らず物語に、世界観に没頭してしまうほどの濃密さ。心情描写も、主人公が実家から虐げられ挙げ句追放された事でどれほど傷つき苦しみ、そんな中で与えられた僅かな暖かさにどれほど助けられ、身一つで追放されて生き足掻いてきたか。主人公の生き様に引き込まれていくんですよね。
その上で、和風ファンタジーの世界観がまた重厚で味わいぶかく登場人物の描写や動向も緻密というか自然な中に躍動があって、いいなあこれこそ本格ファンタジーですよ。
まだ一章が終わって二章がはじまったばかり、という始まって間もないタイミングも良かったです。おすすめ。




転生!? 蛮族令嬢! (✝漆黒の陽炎✝ )

容姿端麗頭脳明晰、膨大な魔力と公爵令嬢という地位にも関わらず奢らずに謙虚であり、その立ち振る舞いから完璧な公爵令嬢と呼び名の高いアンジェリーク・フォン・ザクセンは、ある日突然、前世を思い出しました。
 前世を思い出した彼女は思いました。人を選べば好きなだけ斬りたいほうだいなんて、なんて良い世界に生まれ変わったんだと。

 なんということでしょう。
いやもうホントになんということでしょうw と嗤うしか無い蛮族なんですけど。首狩族か、血を頭から浴びるのを幸いとする蛮人なのか、いきなり脳みそが戦闘脳を通り越して確かに蛮族としか言いようがない様に成り果ててしまうのも面白いのですが、その上で頭脳明晰で貴族としての気品と聡明さも喪っていないので、ちゃんと麗しの貴族令嬢と蛮族を不可分に融合させてしまってるんですね。
ただその御蔭で普段は貴族令嬢らしくしているのに、突然謎の蛮族的価値観に基づいて動き出すので周りからすると油断も隙もないというか精神的なダメージが半端ないというか、突然家から飛び出したと思ったら盗賊の生首持って帰ってきて戦果として見せつけられたお父様、心中お察ししますw
とにかく、彼女の巻き起こす騒動に毎度阿鼻叫喚となるさまがほんと、面白いw



2021年 面白かったネット小説ピックアップ 下半期! その3  


前2回の記事がこちらになってます。



引き続き三回目。



<小説家になろう>から
非科学的な犯罪事件を解決するために必要なものはなんですか? (色付きカルテ)
『世界は無色。薄っぺらくて淡白で、とてもつまらないものですよ』――――なんて。
そんな中二病を卒業したばかりの佐取燐香は“人の心が読めたりする”少し死んだ眼をした花の女子高生。黒歴史を撒き散らした中学時代とは一転、高校では普通に過ごすと決意するが、そんな彼女の想いとは裏腹に非科学的な力が関わる事件が連日世間を騒がせていた。身の回りで頻発する犯罪事件の数々に、ついには彼女の隠していた特異性はバレ始め、非科学的な力が関わる事件に協力することとなっていってしまう。

妹のツンデレすら悟れない悪特攻持ちポンコツ系主人公による現代無双もの
現代を舞台にした異能モノの中でも出色白眉の作品がこれでした。
異能も超能力もオカルトの範疇。世間ではそんなもの存在しないとされている当たり前の世界。しかし、そんな中で明らかに非科学的で常識では考えられない事件が起こり始める。
佐取燐香は異能者だ。しかし、そんな世間で起こりつつある騒ぎとは距離を置き、コミュ障を拗らせながらも家族と平和に暮らそうとしていた。ひょんなことから、一人の刑事と出会うまでは。
これ、単なる異能バトルものじゃなく、異能の力がフィクションのものとされていた現代社会で、異能者が現実として現れ始め、普通なら起こり得ない現象を、事件を起こし始めたら、というシチュエーションを描く作品でもあるんですよね。だから、彼ら異能者の行いはまず犯罪として扱われるし、真っ先に対処のために動くのは警察となるわけです。
公的な組織を信用していない主人公は、なるべく警察とも関わるまいとするのですけれど、彼女が出会った刑事は過去に大事な人を奪われた事から異能犯罪に執念を燃やしつつ、誠実さと善性を強く備えた好漢であり何より立派な大人であり、佐取燐香はそんな彼個人に信頼を寄せるようになり、彼に協力するようになっていき、と事件に関わるようになっていくのですが。
頭の回転も早くちょっと反則的な異能を持つ燐香なんですけれど、どうにもポンコツな所があってこいつ早くなんとかしないと、というわりとどうしようもない娘なのですけど、非常に魅力的で面白い娘なんですよね。そしてそれを取り巻く人々も、巻き怒る事件も緻密かつ重厚ですごく読み応えがあり、ほんとにグイグイと引き込まれてしまいました。まーとにかく面白い! 



竜と呪いの千回紀 (稲荷竜)

前世を思い出した。
妻と並んで今年から学生寮に入ることになった娘を見送っていた時のことだ。こんな科学技術全盛の時代に思い出したのは、とても現代に続くとは思えない過去のこと━━剣と魔術と、竜の物語だった。
「思い出しましたか」と妻は言った。それでようやく確信した。『ああ、この記憶は、本当にあった俺たちの前世なのだ』と。
だからまあ、もう過去の物語だけれど。今はもう、幸せな結婚生活まで送っているけれど。
俺たちがなにを経てここに立っているのかを、ちょっとすり合わせてみよう。
これは、俺が竜に呪われて、現世で『竜だった人』と結ばれるまでの話。
千回生まれ変わった俺と彼女と、呪いの話だ。
稲荷竜さんは毎度ながら、人生というか一人の人間の一生涯というものを描かせると、めちゃくちゃ抉ってくるんですよねえ。生々しいというか無常観があるというか、人が生きて生きて死ぬ、という事の当たり前さ、平凡さを突きつけられて、何がしかのダメージを負ってしまう。
その過去を思い出した男とその妻にとって、それは全部終わった話。今の彼らは、ただの人間の夫婦で、子供を持つ親に過ぎない。特別なことなどなにもない平凡な幸せを享受する二人の、そんな平凡を手に入れるまでの永い永い幾つもの生涯のお話だ。


小物武将、木村吉清 豊臣の天下で成り上がる! (旧題)マイナー戦国武将に転生したのでのんびり生きようと思ったら、いきなり30万石の大名になってしまいました (田島はる)

【奥州動乱編】
木村吉清に転生した主人公。小田原征伐ののち、彼に与えられた領地は旧葛西大崎領だった。のちに葛西大崎一揆により改易されることを知り、吉清は一揆回避のために奔走することとなる。

【豊家斜陽編】
「明へ攻め込むぞ」そんな秀吉の号令から端を発した文禄の役。吉清に与えられた役割は、高山国(台湾)への派兵だった。瞬く間に沿岸部を制圧すると、現地の倭寇を従え、明の沿岸部で経済活動(略奪)を始めるのだった。世はまさに、大海賊時代!!
明らかにその性根は小物。臆病で小心者で卑しく欲が深くお調子者、でもだからこそ人を見捨てられなくて情に流されて譲れないものを胸の奥に抱えている、そんな木村吉清こそ小物界の大物である。
こすっからいくせに、いざとなると大胆に大勝負打つわ自重せずにやりたい放題手をのばすものだから、いつの間にか日本列島外にやたらと領土増やしてくんですよね。それでいて、伊達政宗と大人気なく喧嘩したり、賄賂ばらまいてウハウハしたり、小物ムーブを欠かさないところがむしろ愛嬌になってて面白い人物になってるんですよね。あれで自分が小物であるという自覚はあるので、部下や配下にも気遣いや配慮を欠かさないので、あざといくらいなんですけど皆からは結構慕われていますし、なんだかんだと情にも厚いので敵も多いが味方も多い。土地に縛られる戦国大名とは一線を隠した視点から、やがて徳川家康と勢力を二分する大勢力へと育っていき、あのたぬきを度々ぎゃふんと言わせるところなんぞ、実に痛快、カタルシスを感じさせる戦国絵巻になっております。


生まれ変わったら曹昂だった。 前世の知識を活かして宛城の戦いで戦死しないで天寿を全うします (雪国竜)

生まれた時から難病で|白河《しらかわ》|脩《しゅう》は成人まで生きられないと医者に診断されていた。
 その為、毎日を病院で本を読んで過ごしていた。病状が悪化しあっけなく死んでしまう。
 気が付くと自分が赤ん坊になっており、更に自分が曹操の息子の曹昂になった事に知る。
 本を読んでいたので、自分が宛城の戦いで死ぬ事を知る。そんな未来を回避する為に前世の知識を活かして生き残る事を決める。
 この話は三国志演義に準拠します。ノベルアップにも投稿しています
歴史ものからもう一つ。若くして父曹操の人妻好きが原因で父を庇って戦死してしまう(マジです)曹操の嫡男曹昂に転生した主人公。本作でも曹操の人妻好きは特にピックアップされていて、正妻となる夫人に毎度怒られる曹操ってば、ただのエロオヤジである。でも、そういう曹操の人間味あるところがまた魅力なんですよね。才を示す長男を可愛がりつつも、このおっさんならいざとなったら正史のように息子置いて逃げ出しかねんなあ、というところありますし。いい味出してるおっさんなんだよなあ。
よくある歴史ものにあるように、前世の記憶を元に色々と発明し名声を高めていく曹昂ですけれど、彼も父に似て、というとあれですけれど、なかなかの女殺しの所もあり、軽妙で愛嬌があって見ていても面白い人物なんですよね。また料理好きでもあり、なんでかわりと多めにグルメパートがあって曹昂が作った新作料理に曹操陣営は宴会で大騒ぎするシーンが。
プリンに果たしてカラメルは必要か不要か。羊羹の餡はこし餡か粒餡か、など毎回2つの陣営に別れて喧々諤々の激しい論争が巻き起こるのは、ある意味平和なんでしょうか。


<ハーメルン>から
貞操逆転世界観童貞辺境領主騎士 (道造)

タイトルまんま。

異世界転生して騎士になった僕(男)は、メスオークどもからくっころを強要されていた。 (寒天ゼリヰ)

ミリオタを拗らせすぎて軍人になり、見事出世ロードに乗ることに成功した主人公。しかし、とある事件をきっかけに非業の死を遂げてしまう。
運よく異世界転生に成功した彼は、第二の人生で再び軍人としての成功を望み騎士となる。しかし、その世界は男が性的に狙われる貞操逆転世界で……
現代軍事知識を武器に成り上がりを狙う主人公に襲い掛かるのはセクハラ女!ストーカー女!ナンパ女!おまけに体目当ての蛮族たち!彼が栄光を掴む日はいつ来るのだろうか……
男と女の社会における立場や役割が逆転してしまった貞操逆転世界。
つまり、家の外に出て働きその腕っぷしと益荒男っぷりで剣を振り回すのが女であり、お淑やかに家庭を守るのが男、という価値観が逆転してしまった世界こそが貞操逆転世界。
それも剣と魔法の世界となれば、兵士や騎士として戦うのは女であり、男の騎士なんてのはこちらの世界の「女騎士」とか「姫騎士」みたいなもので、まあ色物なわけですなあ。
そんな価値観が何もかもひっくり返ってしまった世界観を、かなりガチに描いた上で戦記物として騎士英雄譚として本格的に描いているのがこの2作品であります。
なんか一時期、ハーメルンでやたらと貞操逆転世界モノが出た時期があったんですけれど、この2作品がとびっきりの本物でしたね。男女が逆転した世界観というものも、非常に真剣に描かれていて、もし男女の在り方が逆さまになってたら、というケースを丁寧にアグレッシブに描いているのですが、これがまあ面白わ興味深いわ、よく練られているなあ、と感心するばかり。その上で戦記物としても本格派なので、読み応えも厚いんですよねえ。

ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2021年下期 に投票します。  


ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2021年下期に参加させていただきます。


取り急ぎ。
うまいこと★4つ半と★5つで十作が埋まってくれました。これくらいが丁度いい塩梅なんですなあ。
ちうわけで、投票させていただきます。よろしくお願いします。



<ただ制服を着てるだけ>
  神田暁一郎/40原 GA文庫

【21下ラノベ投票/9784815611774】
感想はこちら
制服リフレという水商売の世界で生きている、もう子供で居られなくなった大人未満の女性の、それでも幸せになりたいと願い、願うのもどこか諦めていた時に訪れた小さな転機。ライトノベルの中でも一際、しんどい世界を丁寧に描いた物語だと思う。



<継母の連れ子が元カノだった 7.もう少しだけこのままで>
  紙城 境介/ たかやKi 角川スニーカー文庫

【21下ラノベ投票/9784041110447】
感想はこちら
恋人として過ごした時間と、家族として過ごした時間がゆっくりと混ざり始める。好きという気持ちに振り回されず、飾らずにお互いを見つめ直す二人のひととき。
「もう少しだけこのままで」、それは現状維持の逃げ腰の言葉じゃなく、その時が来るまでの醸成の時間のことなのだ、きっと。



<転生ごときで逃げられるとでも、兄さん? 2>
  紙城 境介/木鈴カケル MF文庫J

【21下ラノベ投票/9784040648064】
感想はこちら
生涯の友となるクラスメイトたちとの出会い。彼らはライバルであり親友であり立ち塞がる壁であり共に手を携え未来に進む戦友だった。彼らこそが運命だった。
神童集結編。それは少年の人生においてもっとも輝かしき黄金の時代の幕開けである。



<現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 3>
  二日市とふろう/景 オーバーラップノベルス

【21下ラノベ投票/9784865549829】
感想はこちら
世界中の諜報機関を狂乱させた核テロの危機に、小さな女王の長い手は封ぜられる。そして、その日が訪れる。2001年9月11日、その日を境にして世界は猛り走りはじめた。
それはあり得たかもしれない現代史。そしてあり得なかった平成という時代を狂奔の渦へと巻き込んでいく桂華院瑠奈の闘争史、その第三段である。



<わたし、二番目の彼女でいいから。>
  西 条陽/Re岳 電撃文庫

【21下ラノベ投票/9784049135831】
感想はこちら
衝撃の問題作、なんて良く言われる文句だけれど、この作品はガチで衝撃だった。もう、物凄い作品が現れたとしか言いようがない、ヤバいくらい不純で倒錯して不健全な、でも懸命に恋をしている、死ぬ気で恋をしている男女の物語でした。ドラマでした。脳内物質どばどばですよ。



<魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 13>
  手島史詞/COMTA HJ文庫

【21下ラノベ投票/9784798625775】
感想はこちら
あっちでもこっちでも愛の力、パワー・オブ・ラブが炸裂しまくる総力戦。バトルバトルしてるのかイチャイチャしているのかよくわからんけど、盛り上がるならそれも良し。ビブロンスのあれもまた、歪んでいるとは言え愛だったんだなあ。



<戦姫アリシア物語 2 婚約破棄してきた王太子に渾身の右ストレート叩き込んだ公爵令嬢のはなし>
  長門佳祐/あんべよしろう アース・スターノベル

【21下ラノベ投票/9784803015638】
感想はこちら
愉快な頭のおかしいバカどもの饗宴、男も女もバカばかり、楽しい戦争のお時間だ! スチャラカドタバタ戦場コメディ第二弾は、あいも変わらず愛すべきバカどものどんちゃん騒ぎで、ひたすら楽しかった!



<TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 4(下)~ヘンダーソン氏の福音を~>
  Schuld/ランサネ オーバーラップ文庫

【21下ラノベ投票/9784824000002】
感想はこちら
ステータスでもスキルでもなく、レベルもチートも関係ない。すなわち強さとは絶対ではない。
彼らは、遥か次元の違う格上だろうと、斯くの如く倒してみせる。データさえ存在するなら神だろうと殺してみせる。
人はそれをデータマンチと呼ぶ。彼こそが、TRPGプレイヤー。その極を歩む者だ。そんな圧倒的格上との対決でそれを見事に証明してみせた、実に燃える回でした。



<転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件 3>
  雲雀湯/シソ 角川スニーカー文庫

【21下ラノベ投票/9784041119570】
感想はこちら
今一番甘酸っぱいと言ってもいいんじゃないかしら、このラブコメ。幼馴染に恋をするその過程と関係の変化が丁寧に描かれていく、誰よりも大切な人、の大切さの意味が変わっていく。その甘酸っぱい変化を堪能して欲しい一作でした。



<ここでは猫の言葉で話せ>
  昏式 龍也/塩かずのこ ガガガ文庫

【21下ラノベ投票/9784094530407】
感想はこちら
猫とはすなわち人生である。
猫に癒やされるのも、猫に救われるのも、猫を愛するのも愛されるのも、人の勝手な思い込みだ。勝手に猫に投影しているだけだ。
猫は、ただただ猫である。
だからこそ、人は猫に救われる。猫こそが人を浮き彫りにする。猫を通して人を感じる。
人だからこそ、猫を感じられる。そうして彼女は人たる自分を取り戻す。これはハードボイルドな救いのない世界から、一人の殺人マシーンが猫を通じて人の愛を感じ、ただの少女に戻っていく物語であったのでした。

2021年 面白かったネット小説ピックアップ 下半期! その2  


この紹介記事を書くと、コメントで皆さんご自分の面白いと思った作品を次々と紹介してくれるので、大変ありがたいです。なかなか面白い作品探すの大変ですからねえ。
でもありがたいんですけれど、おかげでついつい読みふけってしまって、やばいくらい時間が消し飛ぶのどうにかなりませんかね? 100話十分くらいで読める速読法とかないですかね?
気がついたら年末年始終わってそうなのですがw
皆さんも時間消し飛べーー。
ちなみにこの紹介記事、あともう一回か二回ほど続く予定です。


<小説家になろう>から
██▚ 現代魔術は異世界をクロールするか : 数理科学による魔術の始め方 ▚██ (▚ Richard Roe ▚)

ジーニアスが、父の所有する魔法書を読んで至った結論は、数理科学、であった。

 精霊という名前の『ラグランジアン密度で規定される物理作用場(スカラー場)』を仮定。状態空間表記される数式は特異値分解SVDを計算することでハンケル特異値が求まり、棄却可能な要素を削れば魔術方程式の計算リソースを大幅に節約可能。
 魔術演算補助アプリケーションを立ち上げ、数理系の工学理論を駆使して、ジーニアスはこの世界唯一の現代魔術師へとなるのであった。

デリカシーーッ!! いやほんと酷い主人公なんですよ。そりゃもう、鬼畜としか言いようがないくらい酷い。どれくらい酷いかと言うと、ヒロインたちとダンジョンに入り、女王アリとキラーアントの軍団、そして触手の化け物とアリの幼虫たちに挟まれて、芋虫に身体を這い回られ触手に弄られて女性陣が悲鳴、絶叫、半ばパニックになりながら必死に抵抗している最中のセリフである。
「大丈夫だ、害はない! 触手は体を舐め回してくるだけで、せいぜい微弱な精神汚染を与える程度と、魔力を少しずつ吸い取る程度だ! キラーアントに集中すれば命に別条はない!」

限界まで耐えながら、もう心壊れかけながらも、舐め回されながらなんとかキラーアントの大群と戦っている最中のセリフである。
「みんな、触手に身を預けるんだ! むしろ触手に取り込まれたほうがキラーアントの攻撃が届きにくくなって、状況をいったん立て直せる! 展開型非協力的ゲームにおけるリスク支配的なナッシュ均衡だ!」
絶望に染まりきった顔で視線を向けてくるヒロインたちに、なんでそんな顔をされるのか本気でわからず「?」となってるジーニアスくんの、無自覚鬼畜っぷりが素敵すぎて、爆笑の嵐でした。
全体的に非常に凝った魔術理論が飛び交い、設定厨としても大変に満足させてくれる世界観なのですが、そんな多種多様で重層的な魔術大系が多々ある中で、飛び抜けた才も魔力も持たないながら独自の数理科学理論によって組み立てた現代魔術、唯一無二ではなく普遍的、人を選ばず学べば誰もが使える汎用性の極地を目指す青年の物語。そして、思いやりはあるのにデリカシーが一切ない天才、或いはその境目を跨いじゃってるアレな男に振り回され泣かされ、それでもなんだかんだとかまってしまうヒロインたちの、受難にして賑やかなる冒険譚である。



武田信長の野望 〜滅亡して追放された武田信玄五代前の祖先は武田家を復興して大名に復帰するぞ!〜 (ほうこうおんち)

甲斐武田家は滅亡した。
次男坊、武田信長は野望を抱く
「いつか大名に復帰してやるし!」
明るさと不屈の精神とは裏腹に、何度も負けるし、挫折もする。
それでも何歳になっても諦めず、ついに戦国時代幕開けの戦いに参加し、そして野望を果たす。
何となく名前だけはインパクトが強い、武田悪八郎信長の人生を描く。

※あくまでもラノベです。
時代がかった口調もありますが、言ってる事はテキトーです。
なるべく時代的に合わない発言はさせていませんが、あったら指摘お願いいたします。

※転生者、チート、未来知識は出て来ません。
ただし主人公は追放されます。
後世の話は説明で出すだけで、人物の行動には一切関わりません。

※「鎌倉大草紙」とは内容一致したりしなかったりです。
史料の良さげなとこをつまみ食いしてるので、史実をベースにした物語ではあっても
史実そのものではないです。
(つーか、人名・所在・言動・兵力がきちっと書かれた史料あったら下さい)

さても武田信長という歴史上の人物をご存知だろうか。私の知る限りでは、漫画【犬夜叉】にちらっと登場したくらいで、その実態を描いた作品は過分にして知りません。
信長って諱の人物、意外と存在しないんですよねえ。わりとありがちな漢字の組み合わせにも関わらず。
これは室町時代中期。応仁の乱が始まる前。未だ戦国時代が訪れず、しかしその戦乱の時代の扉を開くことになる混沌の開幕を告げる時代の物語であります。応仁の乱は最近、ようやくテーマとして取り上げられることが増えてきましたけれど、その時代の関東って全然どうなってたか知らなかったんですよね。北条早雲こと伊勢新九郎が京都より現れる以前、あの江戸城を作ったという太田道灌が頭角を表していくまでの時期。鎌倉公方や、古河公方、関東管領など他にはない役職がどのようにして誕生したのか。
そんな中々一般的には知られていない時代の関東を、武田信長という負けても追放されてもめげずに前向きに大暴れしつづけるバイタリティの固まりたる人物を中心に描く、非常にダイナミックな大河ロマンでありました。何も知らないからこそ面白く感じられる歴史小説でしたね。そして、よく知られる戦国時代へと着実につながっていく各地の国衆たちの変遷がまた面白い。歴史というのは一切途切れること無く地続きで続いているんだなあ、というのがよくわかります。史料少なくてフィクション多めだ、と述べてらっしゃいますけれど、キャラ立ってる人ばかりでほんと面白かったなあ。


下準備転生〜下準備チートは全てを駆逐する〜 (Schuld)

 たまの休暇に温泉旅行に出かけようと企画した、大学時代からの腐れ縁三人組。
 しかし、運悪く事故で揃って死んでしまった三人は、死後の役所にて“神”から信じられぬことを告げられる。

 彼等の魂は本分を果たすことなく死を迎えたため、残った役割を果たすために別の世界で生きる機会をあげようと。
 生き返ることはできないものの、まだ生きられると知って落胆すると同時に安堵した三人に神はこう提案する。

「ほっほっほ、ではチート“下準備”をあげよう」

「した……じゅん……び?」

「うむ。今から時間が過ぎない空間にやるから、各々行き先の情報を見てから何が必要か考えてから行くのじゃ」

「あの、お手軽能力とかは?」

「そんな物よりずっと便利じゃろう。生まれる周りの情報と人物名鑑を置いてくので、後は己の力でなんとかするのじゃ」

 斯くして神から異世界にて事業を手助けすることを代価に転生することが適った三人は、念入りに重ねた下準備を持って異世界へ殴り込むこととなる。都合の良い力も、持っているだけで全てをねじ伏せるスキルもなく。
 重ねに重ねた入念な下準備だけを頼りとして…………。
【TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す  〜ヘンダーソン氏の福音を〜】の作者であるSchuldさんが手掛ける新シリーズ。転生モノって、死んだときによく神様と面談して多少の説明と贈り物を受け取って早々に新天地へと旅立っていくことが多いですよね。
だがしかし、そんなろくな情報もなく未知で不明な土地に放り込まれて、さて幾ら才能やらスキルやらを与えられたとしても、それを十二分に活かすことが出来るだろうか。
必要なのは、入念な準備である。戦争は戦う前に結果は既に決まっている、と語られるように、事前の準備こそがすべてを決するのである。
というわけで、A・B・Cの三人組は神様に、あの…まだ行かないの? と焦りを覚えさせるほどに事前の情報収集に知識の蓄積、入念な計画を建てた上で、異世界へと殴り込んでいくのである。
これぞ下準備転生、これぞ下準備チート。そして遊び心も忘れずに。
ドタバタ三人組のある意味これ世界征服紀行じゃないのかしら、と思いたくなる金と名声と権力と技術による席巻劇が開催中ですよ。


<やる夫スレ>から
【あんこ】追放ニート侍 (道造)

毎回紹介しているけれど、【【あんこ】悪役令嬢と石田三成】の作者さんの作品です。ってか、この人の作品毎回ハズレなしなんですけどね。特にこの下半期に発表された作品の中でも一番の大作になったのがこれでした。
ニート侍剣心、金に汚くしかし儲けた金はすべて遊女に使ってしまい、それでいて働きたがらないというニートの鑑のような冒険者。最初はもうクズ男にしか見えないのですけれど、そんな彼がどうしてニートをやっていたのか。ニートとして生きることを自分に課したのかがわかった途端に世界が180度ひっくり返る、この展開には度肝を抜かれましたわな。場末でほそぼそと投げやりな人生を送るうらぶれた男の小さな物語が、とんでもない大作へと、大河ロマンへと転がっていくのは毎日ワクワクしながら見ていました。まさかあの作品とあんな繋がりが出てくるとは。いやー、面白かった!
今連載中の【あんこ】柱間なうちは【NARUTO】もめっちゃ面白いんですけどね。


2021年 面白かったウェブ小説ピックアップ 下半期! その1   


恒例の読んで面白かったウェブ小説を紹介していこう、という企画です。
夏に上半期。この年末に下半期の分をまとめていますが、今期は随分と紹介したい作品の数がたくさんになったので、数回に分けてお送りしたいと思います。

これが上半期の記事です。




<ハーメルン>から

TS悪役令嬢神様転生善人追放配信RTA (佐遊樹)



悪役令嬢にTS神様転生して実は善人だけど追放されるRTAの様子を配信しようとした。
気づいたら金!血筋!権力!女!女!イケメンヤンデレ!暴力!暴力!暴力!って感じの異世界ライフを送る羽目になっていた。
そういう感じのお話。
今年一番ドハマりしたちょっと盛りすぎなくらいのTS悪役令嬢モノである。
「小説家になろう」でも連載されているのですけれど、主人公の彼女マリアンヌ・ピースラウンドのRTAを観覧している神様たちのチャットや魔術の詠唱シーンの演出なんかがハーメルンの仕様の方がかなり映えるので、こっちの方がオススメですね。
とにかくもう滅茶苦茶おもしれーー!! 基本的に全体的に頭おかしいのですが、特におかしいのはやっぱり主人公にして最強を自称するマリアンヌ。頭マリアンヌ、という単語が作中で誕生して常態化してしまうほどには、頭おかしくその上アホで煽り耐性ゼロなのだが、この人脳筋じゃなくむしろ頭滅茶苦茶イイ天才系なんですよね。だがしかしアホだ。天才でアホって始末に負えない上に暴力!暴力!暴力!というパワー系悪役令嬢である。もう見てるだけで面白いってこの娘の事を言うんですね。
バトルものとしても、インフレ上等! な痛快なアクション満載の上に、初っ端から本来の原作ゲームの展開を軽くぶっ飛ばして神様たちも知らないルートを爆走していくので、チャットで発狂する神様たちの阿鼻叫喚がまた愉快。
章を重ねるごとに加速度的にアッパーになっていく作品ですが、特に個人的には夏休みRTAがマリアンヌのハチャメチャっぷりに世界そのものが引きずり回されていくようなすさまじい勢いが楽しすぎて、一番好きだなあ。
今一番楽しく読んでる作品です。



<小説家になろう>から

オルクセン王国史 〜野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか〜 (樽見京一郎)
「平和なエルフの国に、オークたちが攻め込んできた」
よく目にする、そんなフレーズ。
では、彼らは一体なぜエルフの国に攻め込むのか。
国を亡ぼすほどの大軍勢を、どうやってその場に送り込んだというのか。
そんな疑問に挑む、ひとつの近代軍事ファンタジー。連載です。

ほんのつい先日に完結した、ガチに、ガチに兵站とは何たるかというテーマに挑んだと目されるファンタジー世界を舞台にしつつ、時代背景は第一次世界大戦より僅かに前くらいで、近代国家同士の戦争を描いた仮想戦記でありました。
いや、圧巻ですよ。近代の戦争を扱った戦争ものの中でもこれほど重厚でダイナミックな内容を、これほどのエンタメ性を備えながら描ききるとは。思わず夢中になって読んでしまいました。
分量内容質ともに圧倒的すぎるので、読み始めると容易に時間消し飛ぶと思うのでご注意を。
タイトル通り、オーク種族を中心とした近代化をいち早く達成した国家が、エルフが収める国を故あって攻めることになったのですが、これ完全にタイトル詐欺ですよね。野蛮どころか、その時代もっとも先進的で文明的な国家に発展した、グスタフ王というオークキングによって本物の近代国家へと生まれ変わった幾つかの魔物種族によって構成される連合国家が、凄まじい民族浄化をはじめとする人権問題を起こしたエルフ国家に、国際的な承認を経て宣戦布告する。むしろ悪者はエルフの側になるのですが、当然のように国際政治に勧善懲悪など存在せず、それぞれの理由をもって戦争は起こってしまうわけです。もっとも、エルフの側は大いにやらかしまくっていて、その失点をオーク側は見事に自分たちの得点へと変えていくのですが。
加えて、なかなか扱いづらい、そもそも兵站とはなんぞや、とその言葉の意味する所すら定義しきれない「兵站」という難しいテーマに真正面から挑んでいるんですよね。オルクセンという国家そのものが、オークという普通の人間や他の魔物よりも圧倒的にエネルギーの消費量が激しく、頻繁に補給を必要とするが故に、近代国家として生まれ変わる際にとにかく餓えない事を最重要視最優先して最大限のリソースを放り込むシステムを根幹として構築したために、往時のアメリカ合衆国に匹敵するんじゃないだろうか、という未曾有の兵站システムを基盤にした国家になっているんですね。
そのオルクセンをして、いざ戦争がはじまってみると過剰なほどに積み上げた見積もりがドンドンと破綻していって、これ以上ないほどの高度さと冗長性、柔軟性を確保して作られたはずの兵站システムが、ボロボロになっていくさまは人類の叡智の限界を見せられるようで、戦争という行為の途方もなさを別方面から見せつけられるようでした。
でも、最優秀のオルクセンだからその程度で収まっていて、この当時の近代化にまだ片足突っ込んでいるだけの旧来の国家、エルフの国の方ではもう話にならないくらい酷いことになっていて、改めて戦争とは、とまたまた別の方面からそのえげつなさが見せつけられていくんですよね。
いや、なんにせよ戦争小説として文句なしの一級品であり、グスタフ王をはじめとするキャラクターも大変魅力的に活発に動いていて、その意味でも見せてくれる傑作でありました。
正直、戦争が終結したあとの、占領政策の方をこれほど緻密に見たのははじめてかもしれない。
見事にキレイに完結させてくれたのも、素晴らしかったです。時間のとれる年末年始にぜひ一気に読んで見てほしい作品でした。


今年のライトノベルを振り返る、前に10年前のライトノベルを振り返ってみよう! 新人編  


去年も同じような記事を書いたのですけれど、今年はちょいと早めに、まずその当時の新人さんから取り上げたいと思います。
新人と言っても、今から10年前ですから今も作家を続けていらしたらもうベテランでしょうね、10年現役なら。
今から10年前の2011年に各ライトノベルのレーベルからデビューした方々は、現在と違ってほぼほぼ新人賞の受賞者とそこからの拾い上げ、によって構成されていました。
現在の小説家になろうやカクヨムの連載からのデビュー、というのは皆無……ではなかったんですよね。
実は、2011年にあの【魔法科高校の劣等生】が第一巻を発売しております。【ソードアート・オンライン】がこの2年前ですから、ようやくちらほらと界隈でも名だたる大作がようやくチラホラとデビューしだしたという時期だったんでしょうね。本格的にウェブ小説からのデビュールートが増えてくるにはまだ数年を待たなくてはならなかったはずです。



さて、こちらが当時の2011年の暮れに纏めた新人作品のラインナップとなっています。
だいたい初年度かその翌年には姿を見なくなってしまうのですが、その最初の山を超えると結構長きに渡って作品を出し続ける方も多くなってくるんですね。
しかしやはり10年というのは長いようで、今もなお現役でバリバリと作品を書き続けている人となるともう数えるほどになってしまいますねえ。
【はたらく魔王さま!】の和ヶ原聡司さん。
望公太さんも、様々なレーベルで書きまくっている上に脚本なんかも手掛けてるのかしら。今脂が乗ってる作家さんですよねえ。
他にもHJ文庫で超長編シリーズ書き続けている鷹山誠一さん。
【裏世界ピクニック】でブレイク中の宮澤伊織さん。
最近【幼なじみが絶対に負けないラブコメ】が大ヒットした二丸 修一さん。
新作【魔女と猟犬】も相変わらずのキレキレっぷりでエッジのきいた作品を出し続けているカミツキレイニーさん。
上総朋大さんも今年、新作久々に出してたなあ。
コンスタントに作品を出し続けて、講談社ラノベ文庫の主力を担い続けている澄守彩さん。
アニメ化もされた【魔法少女育成計画】の遠藤浅蜊さんもこの年のデビューでした。
八針来夏さんは書籍化はされないのですけれど、偶に新作をウェブで発表してるのでいつかまた本で読みたいです、絶対買うので。
他にもまだポツポツと新作出してる方もいらっしゃるんですかね。10年経って今なお現役で頑張ってくれている方がこれだけ居る、というのは果たして多いのか少ないのか。でも今まさにブレイクして絶頂期という人もいるのが凄い。
なかなか生き残るのが難しい業界ですし、昨今はさらに毎年ちょっと追いかけるのが不可能な数の人がデビューして飽和状態のライトノベル界隈ですけれど、さらにもう10年後でも新作を出し続けてくれていたら、嬉しいんですけどね。













ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2021年上期 に投票します。  



ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2021年上期に参加させていただきます。


今年もついに半分過ぎ去ってしまったんですねえ。というわけで、今回も参加させていただきます、よろしくお願いします。
川上稔先生のラブコメ短編集、投票しようと思ったら電子書籍限定は投票対象外なんですかー、ぐががが。
仕方はないが候補には事欠かなかったので、選びたくても枠が足りなくて選びきれない悩ましさを一つ解消できたと思って。

前回投票させてもらった作品、その続編が4作。これはそれだけ評価が高く固く揺るぎがない、という事ですね。作品そのものが持つとびきりの面白さは早々すり減らない。
【現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変】と【ホラー女優が天才子役に転生しました】は2巻でむしろパワーアップか。
【筺底のエルピス】、【Unnamed Memory】も言うたら継続枠。
残る四作は新作だけれど、これがまたとびっきりの作品ばかりだ。その尖りといい濃さといい厚みといい素晴らしいの一言。続きが楽しみで仕方ないものばかりでしたよ。

ちうわけで、投票させていただきます。よろしくお願いします。



<TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 3 ~ヘンダーソン氏の福音を~>
  Schuld/ランサネ オーバーラップ文庫

【21上ラノベ投票/9784865548228】
感想はこちら

ただでさえ面白かったシリーズがぶっ壊れたみたいに密度を増し充実度を増しひたすらに濃厚で濃密なエンターテインメントと化すのが、この第三巻からはじまる帝都編です。この右を見ても左を見ても見所しか無い世界観を目撃せよ、耽溺せよ、溺れてしまえ。



<僕が答える君の謎解き 明神凛音は間違えない>
  紙城 境介/羽織 イオ 星海社FICTIONS

【21上ラノベ投票/9784065225257】
感想はこちら

【継母の連れ子が元カノだった】の作者・紙城 境介さんが描くミステリー。それも、犯人や真相を推理するミステリーじゃない。過程をすっ飛ばして「天啓」によって導き出された真実、その真相に至るために演算されたはずの「推理」を「推理」するミステリー。
明神凛音は真実しか解らない
答えを導きだしたはずの凛音当人と共に、真実を証明する謎解きを繰り広げていく、これが抜群に面白かった!


<ホラー女優が天才子役に転生しました 2 〜今度こそハリウッドを目指します!〜>
  鉄箱/きのこ姫 ガガガ文庫

【21上ラノベ投票/9784094518924】
感想はこちら

これは天才子役として再誕したホラー女優の新たな栄光の道への物語と同時に、その子役にして天才女優の誕生に行き遭ってしまったばかりに、幼くして女優として、人間として、成長を通り越して覚醒と言ってイイほどの目覚めを迎えてしまった、主人公のライバルであり親友となる子供たちの物語でもある、それを印象づけてくれる第2巻でした。



<継母の連れ子が元カノだった 6.あのとき言えなかった六つのこと>
  紙城 境介/ たかやKi 角川スニーカー文庫

【21上ラノベ投票/9784041110430】
感想はこちら

「好きってなんなんだ!?」
真剣に苦悶する水斗にいさなが提示する、シンプルな定義。シンプルだけれどこの上ない真理であるそれが、水斗を貫く。モノクロだった彼の感情がフィルムを剥がすように色づいていく姿がとても綺麗なラブストーリーのワンシーン。水斗の側も心の準備が整った、そんな6巻でした。



<筺底のエルピス 7.継続の繋ぎ手>
  オキシ タケヒコ/ toi8 ガガガ文庫

【21上ラノベ投票/9784094518917】
感想はこちら

これまでずっと絶望を塗り重ねてきた。世界を覆い尽くし真実が明らかになるたびに、途方も無いスケールの終焉が絶望を提示してくる。絶対不回避の絶望をだ。それを、ついに、希望が上回る。
それはきっと奇跡の切っ先。幾多の絶望を貫いてきた希望の突端。その闇が深く深く奈落のように底なしだったからこそ、それをぶち抜くだけの質量を備えた奇跡はきっと、最強無比の希望なのだ。
それをこれでもかと見せつけてくれた新刊だったんですよ!



<武装メイドに魔法は要らない>
  忍野 佐輔/大熊 まい 富士見ファンタジア文庫

【21上ラノベ投票/9784040740225】
感想はこちら

現代兵器無双? とんでもない、敵は騎士、しかし普通の銃火器などまるで通じないまさに人外無双の化け物のようなスペック持ちたち。お前ら全員アイアンマンかなにかか!? 人型ロボット相手でも生身で戦えるんじゃないかというファンタジー世界の英雄たちだ。そんな怪物を相手に地獄のような世界のもと、少女たちが決死の想いで抗うこれは熱い熱い物語だった。理不尽に抵抗しろ、非道を許すな。本作こそ崇高なる少女と少女の物語。ガール・ミーツ・ガールの粋である。



<現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 2>
  二日市とふろう/景 オーバーラップノベルス

【21上ラノベ投票/9784865548488】
感想はこちら

兆に至る資金を以て政界の動向に介入し、平成のフィクサーとして不良債権処理に辣腕を振るうお嬢様。ついには大統領選挙にも関与することで、米露の中枢にも注目されることになる。
そんな彼女の前に、郵政改革を掲げて政界を根こそぎひっくり返すあの男が立つ。さらに着々と近づいてくる9.11。そしてイラク戦争の影。はたして、小さな女王様の歩む未来は何処か。2巻にして盛り上がること最高潮でありました。



<Unnamed Memory VI 名も無き物語に終焉を>
  古宮 九時/chibi 電撃の新文芸

【21上ラノベ投票/9784049128055】
感想はこちら

一人の孤独な魔女と王様の恋物語は終りを迎え、お伽噺の器からこぼれ落ちていく。そこからはじまるのは文字通り、名前の残らない記憶の物語だ。長い長い悠久に等しい二人の流離いがはじまる、始まりと終わりの感動の最終巻でした。



<駅徒歩7分1DK。JD、JK付き。1>
  書店ゾンビ/ユズハ オーバーラップ文庫

【21上ラノベ投票/9784865548839】
感想はこちら

ときに、見知らぬ人同士が家族になるのに時間が必要ないときがある。ふとした偶然から居候するようになったJKと、JDとサラリーマン。そんな世代も性別も違う三人が当たり前の日常を、穏やかで心地よい日々を過ごしていく、そんなごくごく平凡な幸せが詰まった生活感あふれる日常譚だ。
幸せだからこそ壊したくない時間。幸せだからこそ、愛しく恋しく募る想い。相反する矛盾した気持ちが今を軋ませる、そんなラブストーリーのはじまりでした。
昨今増えつつある年の差男女の同居モノ。良作も珍しくなくなってきたジャンルですけれど、その中でも本作は頭一つ突き抜けた面白さであり、雰囲気の味わい深さでありました。



<恋は双子で割り切れない>
  高村 資本/あるみっく 電撃文庫

【21上ラノベ投票/9784049137323】
感想はこちら

三者三様、それぞれに抱く恋の形、それぞれに求める愛情の結びつき。幼馴染だからこそ、もっとも身近な相手だからこそドロドロに沈んでいく関係の「深さ」がまさに沼のように引き込んでくれる。
今年屈指の青春恋愛譚となりそうな新作でした。

2021年 面白かったウェブ小説ピックアップ 上半期!  

6月ももうすぐ終わり、今年も半分が経過する頃ということで、半年ごとの恒例。
今年に入って読み始めたウェブサイトに掲載されてる小説など、ご紹介です。


前回、去年の後半に読んだウェブ小説のおすすめ紹介記事です。


前回の記事からは【メスガキ銭ゲバCEOアズニャエルの経営拡大記】が先日完結。
原作のガンダムSEEDに備わっていた戦争を通り越して相手を根絶やしにしてやるという破滅性を、そのまま開放させるとこうなる、というような黙示録的展開には戦慄させられました。留まる所を知らない人の愚かさを、しかし押し止めるのもまた人の愚直さなんだよなあ。



<小説家になろう>から

伝奇世界の悪役令嬢※90年代からきました (海老)


90年代の伝奇小説好きが、死後に悪役令嬢として現代に黄泉帰る。
彼女のいくところ、魔戦が繰り広げられるのだ。

そんな、よく分からない物語。

壺の上で踊る】という悪役令嬢モノの皮を被ったヒロイックダークファンタジーを送り出した作者の、またぞろ独特な怪作にして快作。
90年代の伝記小説というだけあって、舞台は令和のはずなのに世界観の雰囲気は夢枕獏や菊地秀行という御大型の描く妖しくおどろおどろしいものなんだけれど、ストーリー展開は重苦しいものではなく、本来進むべき重苦しい流れを振り切るようなポップで明るく前向きなものが根ざしてるんですよね。これ夢枕獏原作ながらコミカライズで独自のコメディチックな作風を創り出した伊藤勢のノリが近いかもしれない。
このアンバランスなはずなのに、他に類を見ない混ざり方をした作品の雰囲気は魅力的で、ドライブ感ある、そしてバッドエンドを吹き飛ばす展開は滅茶苦茶面白い!
またお食事パート、グルメ語りがまた素晴らしくて、料理の数々がまた美味しそうなんだ。また、話の要としても、みんなで食卓を囲んでというパートが結構重要だったりするんですよね。
現在の章も異能とか全く持たない風来坊の主人公の叔父さんが、妖魔や神格をその無自覚の屈託の無さで振り回しながら、本来死と呪詛で暗く沈んでいくだろうだった話を明るい方向へとひっくり返していく展開は、もう痛快というほかなく。
最新話の
「ゴッド引いた! ゴッド引いたんや!」
は爆笑しつつ、文字通りの神展開で最高でした。



厨二病お嬢さま? 〜悪役令嬢は魔王に進化(?)しました。前世が魔王で闇属性に目覚めたそうです〜 (稲荷竜)


十四歳の誕生日パーティの日、貴族令嬢アンジェリーナは前世の記憶を思い出した。
『魔王』……魔法を極め魔族を統べた原初の王こそが、自分の前世なのだ。
記憶を取り戻したアンジェリーナは魔王であることを隠したりはせずに生きていくのだが……

「最近、アンジェリーナ様、発言が、その、『アレ』では?」
「なんていうか、こう、特徴的であらせられる、というか……」

はあ? 我は二千年の太古より目覚めし魔の中の魔、魔王であるぞ? 深淵なる闇を司りし我との邂逅という栄誉に浴しながらそなたらの応対、あまりに不遜ではないか?

魔王であると言っても信じてもらえない。
思春期特有の痛い発言だと思われる。

戯れにすべてを闇に呑ませしことも能うるが、我とて世を乱すこと本意ならず。光の中に生まれし者どもよ! 我が平和を愛する者たる幸運に感謝せよ!
輪転する時の中に刻まれしかすかな波紋。光満ちる世界に一条の闇が刻まれし瞬間より、運命の歯車は巡り、新たなる可能性が誕生する!
開闢! これより始まるは『人生』ではない! 我という存在が再び生まれ世界を変える『神話』である!

典型的に頭の悪い世間知らずの傲慢な令嬢だったアンジェリーナが、魔王の記憶(賢君)を取り戻したことで周りからは厨二病と思われながら、聡明な女性(マイペース)に転身してしまうのですが、その彼女に夢中になってしまうのが婚約者だったオーギュスト君で、お互い聡明ながらどこか半歩ずつズレたカップルが誕生してしまうのです。この王子様の一途な恋がまた可愛らしくてねえ。聡明になったのについでにポンコツにもなってしまったアンジェリーナには直球でボールを投げても中々想いは通じず。オマケに完璧超人の兄リシャールまでアンジェリーナに興味を抱きだし、それでもパートナーとして共犯者としてアンジェリーナと二人三脚で王様になるために活動する姿がまたイイんですよねえ。
稲荷竜さん特有のあの独特の言い回しとロジックの噛み合ってるのか噛み合ってないのか謎な面白さは健在でありつつ、結構ストレートにラブコメしてる作品でもあり、最近アンジェリーナの方が自覚してなかった恋心にキュンキュンしだしていることもあり、続き楽しみな作品です。


魔王谷より愛をこめて (門司柿家)


 かつて人と魔の戦いがあった。
 闇の神獣率いる魔王たちと人類との戦いは熾烈を極めたが、最後には人類の勝利で幕を閉じ、魔王たちは皆死に絶えたかの様に思われた。
 しかし魔王の一柱アクナバサクは死んではいなかった! 彼はこっそりと命を分割し、一割の命を少女の姿をしたホムンクルスに移して、ほとぼりが冷めるまで眠る事にしたのである。願わくは、起きた時には人間に紛れて暮らそうともくろんで。
 そんなこんなで二百年、少女の姿で目覚めたアクナバサクが見たものは、徹底的に破壊され草木も生えぬ灰色の不毛の大地と化した旧魔領の姿であった。
「あいつら、徹底的に領地をぶっ壊して、精獣も精霊も根こそぎ滅ぼしましたから」
「え、そこまですんの? 人間こわあ……」
 これでは人間に紛れて暮らすなぞ、怖すぎて出来そうもない。
 という事で、アクナバサクは旧魔領で何とか安穏に暮らそうと、部下のホネボーンと一緒に頭を捻った。
「というか、まず何をやればいいんだろ?」
「とりあえず木でも植えてみたらどうです」
「なるほど、それだ」

※女の子ばっかり出て来る頭の悪い話です。

【冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた】の作者さんの新シリーズ。
人と魔の戦いが終わった後、突如出現した生命を奪い土地を荒廃させる謎の怪物・現世喰によって、世界が文字通り滅びを迎えつつある世界。人の暮らす領域は遥か遠方まで退き、人間たちが生み出した魔姫と呼ばれる人造生命の女の子たちが、辛うじて現世喰の領域の中で生き残り戦い続けている。
前作でもそうだったのだけれど、街から故郷である村に帰る時の風景描写が素晴らしかったんですよね。旅路の中で刻々と目に映る風景が変わっていき、それに従って空気感がかわっていく。風の匂い、草木の香り、雪の気配や夏の色。季節の変わり目とか、そんな情景描写がさり気なくも物語の基部に根ざしていて、作品の雰囲気そのものに大きな影響を及ぼしてたんですよね。
今回の作品はそれがより顕著に伝わってくる。魔王アクナバサクちゃんの活動によって、荒れ果てた不毛の荒野に緑が生まれ、きれいな水が湧き、動物たちが戻ってくる。大地が生き返っていく様子が描かれる一方で、魔姫たちの絶望的な、空は重く雲が立ち込め太陽も見たこともない少女たちが飢えて乾いてジリジリと炙られるように死が近づいてくる、終わりの中で溺れているような日常が対比のように描かれるんですね。そんな泥の中、闇の奥に置き去りにされていた彼女たちの前に、魔王アクナバサクちゃんが現れた瞬間から始まった、目に映る世界の変化、曇天の下から光り輝く太陽の下に引っ張り出されたような転換、冷たく冷え切った身体がポカポカと温まっていくような展開は素晴らしかった。


董卓の娘 (神奈いです)

董卓の娘として生まれたので皆殺しエンド回避を目指します!

董卓の孫娘である董白ちゃんが活躍するラノベが絶賛刊行中ですが、本作は董卓の娘である超絶美少女(自称)董青ちゃんが主人公。将来魔王と呼ばれて一族根絶やしにされる董卓パパの運命を覆すために、色々小細工しちゃいますよー、なお話。この作品の董卓は苦労しながらも配下や異民族の人望厚い人の良いオジさんであり名将であり、親バカなんですな。三国志当時の価値観や独特の風習に混乱し振り回されながら、一方で周りの人達を振り回して明るくポップに董一族のために頑張る董青ちゃん。テンポの良い語り口と和気あいあいとした董一族とその軍団のノリが楽しい作品です。


バズれアリス (富士伸太)

人々の祈りや応援を集めて力に変える『人の聖女』アリスは
魔王を倒して世界を守ったが、その功績を妬んだ王と
『天の聖女』ディオーネから「反乱を企てた」と濡れ衣を着せられる。
アリスを弁護するはずの親友『地の聖女』セリーヌは逃げてしまい、
アリスの追放刑が確定した。
しかしアリスは追放された先の遺跡で、謎の大きな鏡を発見する。
鏡の正体は別世界と繋がるゲートであり、その先にあったのは
日本のレストラン「しろうさぎ」店内。
そこでアリスは異世界の青年、誠(職業レストラン経営)と出会った。

誠はアリスを助けようとするが、鏡を通り抜けられるのは
命を持たない物品だけで人間は決して通過できない。
そこで誠は鏡を通して食事や生活物資を与えることにした。
鏡越しの共同生活を始めた二人は少しずつ惹かれ合っていく。

またこのときの誠は、コロナ不況を乗り切るため店の宣伝動画や
料理動画を配信していたが、アリスや異世界を紹介する動画を思いついた。
そしてアリスの動画がバズってフォロワー数やgood評価が急上昇した瞬間、
アリスに莫大な力が流れ込み……?

ところでアリスを追放した王国は、アリスの戦友たちから
怒りと不信を買い、滅亡の日が刻一刻と迫っていた。

短期集中で連載してすでに先日完結した作品ですが、これがまた面白かった!
絶望と諦観に塗りつぶされ、死ねとばかりに追放された遺跡ダンジョンでそのまま諦めと共に終わろうとしていたアリスが見つけた、異世界と通じる鏡。
生きてる生命だけは通れないものの、それ以外なら物体でも電波でも通り抜ける鏡を通して、レストランの若き店主である誠と交流を続け、生きる気力を取り戻していくアリス。そうして、なんやかんやと遺跡攻略をメインとするユーチューバーとしてデビューすることになるのである。
普段は礼儀正しいのに、動画撮影がはじまると、途端にテンションが切り替わってめっちゃ口数の多い兵隊ノリのイケイケガンガンになるアリスがまた面白くて。これはウケるわー。
どんどん、現代の文化や機材に慣れ親しみ、動画配信者としてメキメキと腕を上げていくアリスに、いやそれでいいのか、と思いつつ、鏡越しの誠との淡いラブストーリーも相まってほんと面白かった。


<やる夫スレ>から
【あんこ】カミーユ・ポッターと短気な意思【ハリーポッター】

先の【ザリガニ令嬢】こと【【あんこ】悪役令嬢と石田三成】の作者の新作。ガンダムZのカミーユ・ビダンがハリー・ポッターの役で行くハリー・ポッターシリーズ。
いやこのカミーユのキャラが、あの人格破綻者のカミーユ・ビダンそのままなものだから、初手から言葉にならないほど酷いことにw そりゃ、伝説になるよ。カミーユ伝説。
スリサザン寮に振り分けられた初日に、堂々とグリフィンドール寮に遊びに行ってそのままお泊りしてくる展開は腹痛くなるほど笑いましたがな。なんでかマルフォイがカミーユのストッパー役となり親友枠に入っちゃってるし。毎回、この作者さんの作品は突拍子もないことになってめちゃくちゃおもしろいです。

2020年 ライトノベル・ベスト   


令和2年の2020年、今年は外出を控える気運もあり本を読む機会が増えたという方も少なくないのではないでしょうか。
自分は自宅待機とかもなく、在宅ワークなどもなく、むしろ例年よりも忙しいくらいだったので特にそういう事もありませんでしたっ(涙

という事で、年間読了数は390から381へと微減、となりました。このうち、漫画の読了分を差っ引くと、344冊。2019年が342冊だったので、微増でした。微小とは言え、増えたのは良かった。

感想記事は341本と、2019年の323本からさらに上乗せでき、全盛期にだいぶ近づく事が出来たと思われます。ちなみに、感想記事の中には毎月の読了本からのおすすめ記事が入ってますので、正確には329冊の本の感想が書けた、という所ですね。なかなか頑張ったんじゃないでしょうか。
去年も触れていますけれど、読書メーターでの短文感想が思いの外書き出しのブースターとして効果的だったように思います。
今年は、さらにもう少しずつでも上積みできればよいのですが。

去年までのライトノベル・ベストの記事であります。


2019年 2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年  2010年 2009年 2008年 2007年 2006年 2004年

書籍タイトルのリンクから、各感想記事へと飛べるようにしております。


五つ星☆ミ


電撃文庫


【七つの魔剣が支配する V 】 宇野 朴人/ミユキ ルリア

Amazon Kindle BOOK☆WALKER

なぜこんな事になってしまったのだろう。それは誰よりもオリバー自身が抱いている思いなのだろう。なぜ、なぜ、なぜ。
敵討ち、その二人目の討滅はこの物語が徹頭徹尾悲劇であることを伝えてくれた。この物語において救いは果たしてどこにあるのか、それを問いかけてくる第5巻でした。


【数字で救う! 弱小国家 5.勝利する者を描け。ただし敵は自軍より精鋭と大軍であるものとする。】  長田 信織/紅緒

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敵は戦場無敵の大英雄とナオキと同類の論理を操る傭兵将軍。人類史に残るであろう将帥と相対するは北方の雌獅子ソアラと「魔術師」の名をほしいままにするナオキ夫婦はこれにどうねじ伏せるのか。この勇躍する面白さは昨今の戦記モノの中でも最高傑作の一つとなるだろう。


電撃の新文芸


【Babel III 鳥籠より出ずる妖姫】  古宮 九時/ 森沢 晴行

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このシリーズにおける真・ヒロインであるオルティアと、異邦人・雫との運命の出会い。
一方的に生命を脅かし強いる関係だった二人は、いつしかお互いの運命を預け合い手を取り合う関係になっていた。交わるはずの無かった二人の少女の、至尊の友情の姿をここに……。


GA文庫


【りゅうおうのおしごと! 12】 白鳥 士郎/しらび

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現代にも命懸けの戦いは存在する。お互いの人生を叩き潰し合う殺し合いは存在する。親しい友と、兄弟と愛する人との殺し愛は存在する。この巻は、それらの存在証明である。


GAノベル


【エリスの聖杯 3】 常磐くじら/ 夕薙

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ファンタジー・クライム・サスペンス・ミステリーの金字塔。十年という時間を経て次々に明らかになるとある貴族令嬢の処刑に纏わる驚愕の真実と、再び繰り返されようとする宮廷の闇に纏わる陰謀。それに立ち向かう、かつて処刑された令嬢の幽霊と彼女に取り憑かれた地味令嬢のコンビによる究明劇。文句なしに大傑作でした。


MF文庫J


【異世界拷問姫 9】  綾里 けいし/ 鵜飼 沙樹

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これは残酷な愛の物語。この世で最も美しい物語。人間讃歌の物語。綺麗な夢のおとぎ話。
これは、ヒトが小さな幸せを手にする物語だ。


【探偵くんと鋭い山田さん 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる】 玩具堂/悠理 なゆた

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やっだもうこれ好き、大好き!やはり玩具堂さんのお話は自分の好みど真ん中だ。読んでる間中心がピョンピョンしてしまった。どの案件も日常ミステリーとしては珠玉の出来栄えで無茶苦茶面白く、何より戸村君と山田姉妹の凸凹トリオが素晴らしい。脳裏に鮮明に光景や仕草表情が浮かんでくる情景描写に、性格正反対の双子の心の動きを繊細に描き出す心理描写、二人に挟まれオロオロとなりながら、中々難しい性格の双子の内側にスルスルと入り込んでいく戸村君。姉妹との距離感の縮まり方がキュンキュンしてしまう丁寧さ。控えめに言って最高!


【探偵くんと鋭い山田さん 2 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる】 玩具堂/悠理なゆた

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双子の山田姉妹と繰り広げる日常の中の探偵劇。証拠にもならない僅かな手がかりから真相を手繰り寄せる謎解きを、姉妹と顔を突き合わせて喧々諤々わいわいと騒ぎながら解いていく様子は、その流麗な情景描写力と相まって涼やかな青春劇として見事に彩られている。
彼女達の心の動きが映し出される仕草や表情の変化にドキドキしてしまう。まさに細部に神は宿るを体現している一作である。


角川スニーカー文庫


【継母の連れ子が元カノだった 4.ファースト・キスが布告する】 紙城 境介/ たかやKi

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今回に関してはラブコメというよりも、繊細なタッチで綴られる純正の恋愛小説へと昇華されていたのではないだろうか。文学少年と文学少女の舞踊のように清廉に整えられた文字列で描かれた恋模様。同じ人に二度目の恋をするまでの過程を、心の内側をここまで引き出し浮かびあがらせながら描かれれば、陶酔するように夢中になるしかない。決意の涼やかさに、想いの強さに、魅入られる。恋に恋する時期を越え、これはその人の人生そのものを掴み取るための大人の恋のはじまりなのだ。


【継母の連れ子が元カノだった 5.あなたはこの世にただ一人】 紙城 境介/たかやKi 角川スニーカー文庫

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ついに自分の想いを定めた結女のターンと思いきや、まさかの東頭いさなリターンズ。
ひとりの登場人物である東頭いさなという特異なキャラクターを、ここまで見事に掘り下げて解体し切り、その人物像を明確化してのけた渾身の一作であり、改めて周囲の人間関係が再設定することで水斗と結女の新しい関係をはじめる舞台が整えられた。まさに新展開に向けての踏ん切りの回でもありました。



オーバーラップ文庫


【TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 1 〜ヘンダーソン氏の福音を〜】 Schuld/ランサネ

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なんて濃厚! 読んでて文章の情報密度が半端なくて読み応えが尋常でない。派手なイベントは最後だけなのだけれど、世界観の緻密さと世界を謳歌するエーリヒの楽しそうな振る舞いのお陰で、田舎の町暮らしの様相がべらぼうに面白く味わえる。最強ビルドを目指しながら、割とその場のノリで熟練度使っちゃうエーリヒは自分への無駄な言い訳含めて何とも可愛げの塊である。そして幼い容姿と裏腹の妖艶の塊みたいな幼馴染のアラクネの色っぺー事。世界観の解説であるTIPSもただの説明でなく諧謔混じりの妙味ある詞になってて味わい深い。



以下には4つ星Dash作品を列挙しております。
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好きラノに投票しよう!! - 2020年下期  



ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2020年下期に参加させていただきます。


今年の後半分からの選出になります。今回もよろしくお願いいたします。
先の【このライトノベルがすごい!】のアンケートが年間で5作品という厳選具合だったので、半年で10作選べるこの【好きラノ】は精神的にも随分と楽です。
それでも、色々と悩んで残念ながら今回は、という形で選出外にせざるを得ない作品が出てしまうのですが。
まあそれでも、この企画は「好きなライトノベルに投票しよう」なので、「面白い!」よりも「すごい!」よりも「好き!」を最重視して選ぶことにしています。
というわけで、こんなん出ましたけどー。
おおっ、意図したわけじゃないのだけれどどこかのレーベルに偏ることなくまんべんなく選出する形になってしまいました。
前期から引き続き続刊を投票した作品が4作ありますが、新作も3作ほど。今後も楽しみな注目作ですねー。



<魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 11>
  手島史詞/COMTA HJ文庫

【20下ラノベ投票/9784798622309】
感想はこちら




<TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 2 ~ヘンダーソン氏の福音を~>
  Schuld/ランサネ オーバーラップ文庫

  【20下ラノベ投票/9784865547184】
感想はこちら





<継母の連れ子が元カノだった 5.あなたはこの世にただ一人>
  紙城 境介/たかやKi 角川スニーカー文庫

【20下ラノベ投票/9784041091654】
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<あなたのことならなんでも知ってる私が彼女になるべきだよね>
  藍月 要/Aちき ファミ通文庫

【20下ラノベ投票/9784047362178】
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<ホラー女優が天才子役に転生しました 〜今度こそハリウッドを目指します!〜>
  鉄箱/きのこ姫 ガガガ文庫

【20下ラノベ投票/9784094518634】
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<現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 1>
  二日市とふろう/ 景 オーバーラップノベルス

【20下ラノベ投票/9784865547429】
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<エリスの聖杯 3>
  常磐くじら/ 夕薙 GAノベル

【20下ラノベ投票/9784815607692】
感想はこちら





<探偵くんと鋭い山田さん 2 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる>
  玩具堂/悠理なゆた  MF文庫J

【20下ラノベ投票/9784040646633】
感想はこちら





<天才王子の赤字国家再生術 8 ~そうだ、売国しよう~>
  鳥羽徹/ファルまろ GA文庫

【20下ラノベ投票/9784815608880】
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<Babel III 鳥籠より出ずる妖姫>
 古宮 九時/ 森沢 晴行 電撃の新文芸

【20下ラノベ投票/9784049135398】
感想はこちら


2020年 面白かったウェブ小説ピックアップ 下半期!  

前回、今年の上半期に読んだウェブ小説のおすすめ紹介記事です。



半年ごとのウェブ小説紹介であります。
わりとマメに新作チェックしているの、歴史ものなだけなせいか、必然的に歴史モノが多くなってしまうんです。
二次創作の方も、わりと歴史シミュレーションとか戦記物風味のをよく摘んでいますし。


<小説家になろう>から


薩摩転生 〜サツマン朝東ローマ帝国爆誕〜(ほうこうおんち)



天正十五年(1587年)正月、桜島の異常な光に包まれた薩摩半島は、島津家ごと西暦1453年の黒海沿岸に転移してしまう。
島津家の十字の紋を見たビザンツ帝国と戦争中のオスマン帝国皇帝メフメト2世は、謎のキリスト教徒を屈服させるべく、薩摩の地に踏み入る。
オスマン軍を迎え撃つは、島津家四男・家久。
一方、オスマン帝国によって滅亡の危機に瀕していたビザンツ帝国皇帝コンスタンティノス11世は、起死回生の一手として島津家との同盟を申し出る。
だがそれは、島津家に「ローマ帝国再興」を大義名分としたヨーロッパ征服のお墨付きを与えるものであった。
ビザンツ帝国に臣従し、皇帝を傀儡として神輿に担いだ島津家は、中断された九州平定の憂さを晴らすかの如くヨーロッパ、アナトリア、ロシア、北アフリカで猛威を振るう。

出オチ! かと思うでしょ!? 思いましたよ、自分も。しかし、違ったんです。最初から最後までオチだったよ!!
百年先の未来から来た蛮族たちがヨーロッパを領土的だけじゃなく、思想的にも政治的にも宗教的にも引っ掻き回し、侵食していくのである。当時15世紀の欧州の怪物たちが触発されたように覚醒していき、サツマニアというあまりにも凶悪な触媒をきっかけにして激変していく欧州史。
勇躍するワラキア串刺し公、台風の目となるブルゴーニュのシャルル突進公、復活のジャンヌ・ダルク。他にも北はロシア、東はオスマン、西はスペイン、北アフリカの地中海沿岸地域に至るまで、各地の奸物、妖怪、英雄、怪人が激動の欧州史を彩っていく、むちゃくちゃ面白かった!
キレイにこれすでに完結していて、本当に最後の最後まで予想のつかない展開であり続けてた怪作でした。


今年は幕歴417年です!!(甲殻類)


ソビエト幕府爆誕!! 史実においてロシア帝国を滅ぼす形で誕生した共産国家ソビエト連邦が、なにをどうしてか徳川幕府から進化する形で「ソビエト幕府」として誕生してしまう歴史改変シミュレーション。いやもう「ソビエト幕府!」のパワーワードで全部持っていっているでしょうw 
徳川初代将軍信康からはじまったこの世界の徳川幕府は、なぜか北へ北へと進出することになり、シベリアの大地に勢力圏を築くことになり、ここから世界史は正史と全く異なる様相を呈していくのである。
これまでも数々の歴史犯罪を企ててきた作者さまでありますが、今回のはまたぶっ飛び具合ではとびっきりであります。


平民宰相の世界大戦 〜原敬兄弟転生〜(巽未頼)


日本最初の本格的政党内閣の総理大臣となった原敬。彼は総理大臣在任中に東京駅で暗殺され、元老たちにも、そして多くの政党政治家にも惜しまれた。彼の死後協調外交は破綻し政党は腐敗を加速させ、日本は軍の手綱を握れなくなっていく。そんな原敬と兄・恭の兄弟に転生した2人が、自分のため、家族のため、日本のために二人三脚で歴史を変えていく物語。 ※一部通説以外を採用して物語を構成している部分もあります。ご理解いただけますと幸いです。

【斎藤義龍に生まれ変わったので、織田信長に国譲りして長生きするのを目指します!】を完結させた作者さまの新作は、舞台幕末。のちの平民宰相として知られる原敬と、その兄・原恭の二人が転生者として目覚め、彼らの故国である盛岡藩をもり立てて、幕末期を乗り越えていくお話となっている。原敬が、盛岡藩の士族の出だったのも知らなかったし、盛岡藩の幕末当時の動きなんかも全然知らなかったのでこのあたりは本当に興味深かった。原兄弟の働きで経済的にも技術的にも雄藩と言うべき力を持ち、激動の幕末の中でも頭角を表していく盛岡藩。西国諸藩が中心だった幕末の動きが、盛岡藩をきっかけに東北諸藩も無視できない力を蓄えるようになって、史実とはかなり動きが変わっていて、まだ明治に入る前なのにめちゃくちゃ面白いことになってるんですよね。
でも、このまま行くと宰相にはなっても、平民宰相とは呼ばれませんよね、原敬w


肥満令嬢は細くなり、後は傾国の美女(物理)として生きるのみ(八針来夏)


もう獣将姫さまの戦利品〜身代金さえ惜しいんだろ? たとえ奴隷でも高く『買って』くれる相手を選ぶ権利はある。知る人ぞ知る王家の奴隷、知らぬは当の王家のやつばかり。 (八針来夏)

【覇道鋼鉄テッカイオー】や【メサイア・クライベイビィ】、ダッシュエックス文庫がまだスーパーダッシュ文庫だった頃に活躍していた作家さんで、自分もずっとファンなんですよね。
テッカイオーの武侠モノとしての特色はホント好きだった。「十絶悪鬼」とか語呂がヨすぎて未だに舌の上で転がしていますもの。
そんな八針来夏さん、小説家なろうでの連載もしていらっしゃって、今年は特にこの2つの長編シリーズを手掛けていて、非常に楽しませていただきました。どちらもファンタジー戦記寄りの世界観なのですが、キャラクターの思想・性格の根底に武侠モノの侠の気質が備わっていて、腐りきった悪漢をぶっ飛ばし、尊敬できる好敵手と命を懸けて槍を合わせ拳を交える痛快さを味わえて、堪能させていただきました。


我輩は猫魔導師である! 〜キジトラ・ルークの快適ネコ生活〜 (猫神信仰研究会)


猫は可愛いだけで偉いし、神様みたいなもの。そんな宇宙の真理に基づいて、下僕なヒトたちに猫に尽くすという幸福を与えるために、猫な神様に下界に遣わされた元人間の猫による快適ペットライフである。
ちなみに、この作者の猫神信仰研究会さんの別名は、渡瀬草一郎先生とおっしゃる方であります。
渡・瀬・草・一・郎・先生、ですよぅ!!


ハーメルン

雛森「シロちゃんに『雛森ィィィィ!』と叫ばせたいだけの人生だった…」(ろぼと) 原作:BLEACH


愉悦部と化してしまった雛森桃による、大好きなショタ幼馴染の顔を曇らせて悦に浸るために道という道を片っ端から踏み外してしまった、通称・悦森さんによる大暴走劇である。
彼女の目的欲望をぜんぶ承知した上で、めっちゃ協力してくれる藍染さまの理解ある上司ムーブがまた面白すぎて、いやもう今年もっとも酷い! 酷いお話で最高すぎました。ちょっとヤバいくらい面白かった。


和風ファンタジーな鬱エロゲーの名無し戦闘員に転生したんだが周囲の女がヤベー奴ばかりで嫌な予感しかしない件(鉄鋼怪人) オリジナル


銀河英雄伝説の二次創作【帝国貴族はイージーな転生先と思ったか?】の作者さんによる、オリジナル作品。この作者さん、ほんとドSすぎて、オリジナル作品になってもひたすら主人公がトラブルに巻き込まれ、敵味方問わずにヤバい病んだ連中に目をつけられ狙われて、いたぶられ精神的にも肉体的にも追い込まれていく、というやべー話である。とかく、ヒロインが全員ヤンデレというのがひたすらヤバい。純粋無垢な半妖のシロちゃんだけが癒やしであるが、この子も一歩踏み外すと途端に外道落ちした大妖怪に変貌してしまうので、主人公も心を許しきれないという救いが限りなく少ないという、控えめにいっても地獄かな? ヒロインたちにはベタぼれされているはずなのだけれど、惚れられれば惚れられるほど、死亡フラグが立ち、バッドエンドフラグが立ち、まともに人間の形で死ねなさそうなフラグが立っていくという。



メスガキ銭ゲバCEOアズニャエルの経営拡大記ー腹一杯食べようではないか!ー(作者:Dixie to arms) 原作:機動戦士ガンダムSEED


なんかやべー作品しか紹介してない気がするが、これもとびっきりのやべー作品である。原作の機動戦士ガンダムSEEDが、一歩間違えれば憎悪の連鎖で国益関係なく人類絶滅戦争へと行きかねなかった危険性があったのを、ひたすら救いなく国家間の選択肢を一番ヤバい方へと振り続けた展開にしたのが、この作品であります。
戦争の無差別拡大、狂気に侵された首脳による戦争指導、加速度的に戦争が国家間の勝敗を位置づけるものではなく、人類そのものの生存を脅かすものへと広がっていくのを、多くの人が制止の意思を持ちながら誰も止められない加速度を得ていく、人類の絶滅へのカウントダウンがはじまってしまう絶望感。戦争というものを冷徹にシビアに描き続けてきた作者さんが描くからこそ、余計にゾッとさせられる人類の愚かさの淡々とした生々しさを味わえるんですよね。

真・恋姫†無双〜李岳伝〜(ぽー)原作:真・恋姫†無双


長らく続いてきた傑作三国志戦記も、このたびついに完結。
別に記事書いて、完結を祝させていただいてますが、本当にとてつもない大作でした。
真・恋姫†無双の二次創作という枠にとどまらず、三国志モノとして尋常ならざる素晴らしい物語でありました。ここまでドキドキワクワク、鳥肌が立ちまくった作品は滅多とありませんでしたよ。
本当に、凄い物語をありがとうございました。これほどのお話を読めたことに、ひたすら感謝を。


今年のライトノベルを振り返る、前に10年前のライトノベルを振り返ってみよう!  



ちょうど西暦も2020年という切りの良い年。折角なので、20年前の2000年……は、ブログどころかHPの方の運営もはじめていない時期(2001年末始動)だったのでさすがに無理!
というわけで、十年一昔の10年前を回顧してみようかな、と思い立つのでした。
幸い、年間通してのその年の面白かったライトノベルについてまとめた記事に関しては、2004年から。2005年は書けなかったのですけど、2006年以降は昨年まで毎年途切れることなく続けることが出来ていますので、10年前も大丈夫。

その書籍感想・年間オススメ作品総括がこれです。



んでもって、2010年度の年間ベストライトノベルの記事がこれでした。



ちなみに、その年売れたり流行ったりしたライトノベル作品ではなく、あくまで私が個人で盛り上がった作品について取り上げた記事なので、その年のライトノベル世情を物語っているのではないのであしからず。

2010年に殿堂入りとして取り上げたのがこの作品群。

【秋田禎信BOX】 秋田禎信
【カンピオーネ! 7.斉天大聖】 丈月城/シコルスキー スーパーダッシュ文庫
【シャギードッグ 5.虹の幕間 Interlude:Scraps of rainbow】 七尾あきら/宮城 GA文庫
【世界平和は一家団欒のあとに 10.リトルワールド】 橋本和也/さめだ小判 電撃文庫
【“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店 7】 御堂彰彦/タケシマサトシ 電撃文庫
【カンピオーネ! 6.神山飛鳳】 丈月城/シコルスキー スーパーダッシュ文庫
【うちのメイドは不定形】  静川龍宗 原案:森瀬繚/文倉十 スマッシュ文庫
【ココロコネクト キズランダム】 庵田定夏/白身魚  ファミ通文庫
【神明解ろーどぐらす 2】  比嘉智康/すばち  MF文庫J
【猫物語(白)】 西尾維新/VOFAN 講談社BOX
【俺の妹がこんなに可愛いわけがない 7】 伏見つかさ/かんざきひろ 電撃文庫
【まおゆう魔王勇者 1.「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」】 橙乃ままれ/toi8 エンターブレイン



そして殿堂入りまでは及ばずとも5つ星を送った作品群がこれらでした。

【[映]アムリタ】 野崎まど メディアワークス文庫
【お茶が運ばれてくるまでに 〜A Book At Cafe〜】 時雨沢恵一/黒星紅白  メディアワークス文庫
【レンタルマギカ 銀の騎士と魔法使い】 三田誠/pako 角川スニーカー文庫
【レンタルマギカ 白の魔法使い】 三田誠/pako 角川スニーカー文庫
【ミスマルカ興国物語 7】 林トモアキ/ともぞ 角川スニーカー文庫
【空色パンデミック 1】 本田誠/庭 ファミ通文庫
【ココロコネクト カコランダム】 庵田定夏/白身魚 ファミ通文庫
【僕は友達が少ない 3】 平坂読/ぶりき MF文庫J
【神明解ろーどぐらす】 比嘉智康/すばち MF文庫J
【神明解ろーどぐらす 3】 比嘉智康/すばち MF文庫J
【神さまのいない日曜日 2】 入江君人/茨乃 富士見ファンタジア文庫
【影執事マルクの道行き】 手島史詞/COMTA 富士見ファンタジア文庫
【銀の河のガーディアン】  三浦良/久世 富士見ファンタジア文庫
【アンチ・マジカル 〜魔法少女禁止法〜】 伊藤ヒロ/kashmir 一迅社文庫
【アップルジャック 2.―Pousse-cafe―】 小竹清彦/mebae 幻狼ファンタジアノベルス
【ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり 1.接触編】 柳内たくみ アルファポリス
【ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり 2.炎龍編】 柳内たくみ アルファポリス
【傾物語】 西尾維新/VOFAN 講談社BOX
【月光】 間宮夏生/白味噌 電撃文庫
【無限のリンケージ 5.ナイト・オブ・ナロート】 あわむら赤光/せんむ GA文庫



十年一昔って本当だなあ、という印象。いやあこうしてみると今とはまったく隔世の感があります。二十年も遡らなくても、充分にライトノベル業界は激しく変動しているのが見受けられるんじゃないでしょうか。
なんかもう雰囲気が違うなあ。
一方でこうしてみると、10年経った今でも現役バリバリで活動していらっしゃる作家さんが多々見受けられる事に気付かされます。というか多数派と言っていいかもしれません。
作家さんに限らず作品そのものに目を向けても、ゲートや物語シリーズなんぞ未だに続いていますし、カンピオーネなんかも若干形を変えながらも新刊出てますしねえ。俺妹も、今ちょうど別ヒロインルートのスピンオフが展開されてますし。

毎年山程の新人作家がデビューし、しかしそのまますぐに消えていくのがライトノベル作家のデフォルトとして語られますが、やはりある一定以上の面白い作品を書く方は息が長いと言えるのかもしれません。

この頃は新人さんのデビューは新人賞が主だっていたおかげで数もそこまで膨大ではないので、その年にデビューした新人についてもまとめていました。



こうして新人作家さんに限定して見てみると、10年後の現在まで残っていらっしゃる方はやはり相当に限られてしまいます。まあその大半は翌年には続刊や新刊を出すことなく姿を消しているので、この当時の作家さんは1年2年というあたりが一つの壁で、そこを越えて続けることが出来たなら、それ以降もずっと頑張っていくことが出来ていたんじゃないでしょうか。

この年の新人さんを見ても、今も最前線で活躍している方が多数見受けられます。

【探偵くんと鋭い山田さん】でこのラノでもランキング入りした玩具堂さん。
ホラーと純愛のハイブリッドを排出し続けている綾里けいしさん
【七つの魔剣が支配する】などで今も電撃文庫の最前線を担う宇野朴人さん。
【落第騎士の英雄譚】や【超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜く】などアニメ化作品を描き、今【カノジョの妹とキスをした。】で読者を阿鼻叫喚に陥れている海空りくさん。
この記事の中にはありませんけれど、【[映]アムリタ】以降大怪作を連発する事になる野崎まどさん。

他にも、壱日千次、さがら総、高木敦史、大泉貴、長岡マキ子、裕時悠示、むらさきゆきや、似鳥航一、美奈川護、なめこ印、春日部タケル(敬称略)という方々が今年も本を出していらっしゃってます。
こうして結構沢山の新人作家さんが、今ベテラン作家として現役でライトノベル界隈を支えてくれているのを見ると、長年見続けてきた読者としてもなんか嬉しくなってきます。
今年は本を出さなかった方も、しばらく期間を置いて再び活動再開される方も結構居ますし、去年一昨年には本を出した方もいますので、来年以降の復活を期待してもいいですよね?

昨今、3巻どころか1巻で打ち切りも珍しくなくなりました。近年デビューした作家さん達は、果たして一昔の人たちのように息長く続けていけるんでしょうか、なんて事をふと思ったり。

そう言えばまだネット小説発という流れが殆ど見受けられない2010年ですけれど、ここに【ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり】と【まおゆう魔王勇者】というネット発の大作が登場した年でもあるんですよね。
そう考えると、この年あたりがネット小説発の流れの黎明期にあたるのかも知れません。




これが2010年の月ごとのおすすめ作品まとめ記事。これ見ても、今も現役の作家さんが結構いらっしゃいますなー。
ちょっとリンク関係ボロボロな部分が見受けられるので、これ時間あるときに昔の記事もちゃんと直しておきたいなあ(時間あるかなあ)。


好きラノに投票しよう!! - 2020年上期  

ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2020年上期に参加させていただきます。

今年もよろしくおねがいします。
毎度ながら10作に収まらずに悩みに悩んでしまう。半年で10作なのだから十分枠として余裕があると思いきや、どうしても溢れてしまうんですよね。
【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんんだが、どう愛でればいい? 10】や【異世界迷宮の最深部を目指そう 13】、【俺の女友達が最高に可愛い。】あたりは本当に迷った。
とは言え半年でそれだけ悩めるだけ良作を読めているという事でもあるのですから、足りないよりはよっぽどイイのでしょう。
ともあれ選りすぐりの10作です。どれもが魂から震えあがり、悶絶し、絶句し、笑い転げて、感じ入った文句なしの傑作でした。



<りゅうおうのおしごと! 12>  白鳥 士郎/しらび GA文庫
【20上ラノベ投票/9784815605339】
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<七つの魔剣が支配する V> 宇野 朴人/ミユキ ルリア 電撃文庫
【20上ラノベ投票/9784049130720】
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<超高度かわいい諜報戦 ~とっても奥手な黒姫さん~>  方波見咲/ろるあ MF文庫J
【20上ラノベ投票/9784040645445】
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<異世界拷問姫 9>  綾里 けいし/ 鵜飼 沙樹 MF文庫J
【20上ラノベ投票/9784040645452】
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<数字で救う! 弱小国家 5.勝利する者を描け。ただし敵は自軍より精鋭と大軍であるものとする。>  長田 信織/紅緒 電撃文庫
【20上ラノベ投票/9784049128932】
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<継母の連れ子が元カノだった 4.ファースト・キスが布告する>  紙城 境介/たかやKi 角川スニーカー文庫
【20上ラノベ投票/9784041091647】
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<TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 1 〜ヘンダーソン氏の福音を〜> Schuld/ランサネ  オーバーラップ文庫

【20上ラノベ投票/9784865546385】
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<エリスの聖杯 2> 常磐くじら/夕薙 GAノベル
【20上ラノベ投票/9784815605612】
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<探偵くんと鋭い山田さん 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる>  玩具堂/悠理 なゆた MF文庫J
【20上ラノベ投票/9784040646619】
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<Unnamed Memory V 祈りへと至る沈黙>  古宮 九時/ chibi 電撃の新文芸
【20上ラノベ投票/9784049128048】
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2020年 面白かったウェブ小説ピックアップ 上半期!  

前回、去年後半の分の記事です。



半年ごとのウェブ小説開拓であります。今回は二次創作小説からも数点ピックアップ。
前までの記事を見ていると、結構取り上げた作品が書籍化してるんですよね。今回のピックアップ作品からもまた本になるものがあればうれしいのですが。


<小説家になろう>から


転生令嬢ヴィルミーナの場合 (白煙モクスケ)


この女、ガチヤベえ。公爵令嬢ヴィルミーナ。
前世からして女の身の上でありながらネオリベラリズム信者であり、日本が金で世界を食い荒らしていた時代に総合商社のキャリアウーマンとして世界中を飛び回り、社内紛争でケチを付けられては紛争地帯に飛ばされたりしても発展途上の国々を食い散らかして再びのし上がってきたそれはカルロ・ゼンの世界を高笑いしながら悠々と闊歩する女、或いはエコノミックアニマルならぬエコノミックモンスターというべきか。
政治の妖怪、経済の怪物。それでいて身内には甘いくらいで身近な人にとってはイイ人なんですね。そして乙女のように恋をして、幼馴染と大恋愛だってしてしまう。
しかし、知人友人親族の範疇からハズれれば、それは徹底した利害の対象、搾取の標的。自国民でないのなら、死骸からでも毟り取れ。
近現代に片足を踏み入れた産業革命と思想革命と戦争革命の渦中へと至る時代。国際政治の闇という汚泥の中を、さても世界各国を牛耳る政経の怪人魔人魔王どもが大宴会を繰り広げる中で、主役として踊り狂うヴィルミーナ。正直、ここまでハイエンドの経済魔人なお嬢様は、【現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変】の桂華院瑠奈さま以来お目にかかったことはなく、その悪辣さ冷酷さにかけては追随を許さず。架空戦記としても政治小説としても悪役令嬢モノとしても観物の一作でした。


誰だ、こいつら喚んだ馬鹿は (赤木一広(和))



わりと真面目にゲームの三國無双とか戦国無双シリーズみたいな大軍勢VS個人をやると酷いことになるね、の【無双系女騎士、なのでくっころは無い】の作者さんの新シリーズは、異世界に飛ばされた元からかなり頭おかしかった女子高生による無双惨劇と、それについていくことになった普通だったはずの男子高校生の三人組の冒険譚、なのかしら。面白いのが、実際戦闘では戦力にならない男の子の方がリーダーシップを発揮して、現代日本と異世界の価値観ギャップをうまいこと埋めていき、女子高生たちに染められながらも彼女達が最大限力を振るえる環境状況を整えていく彼の手腕は見応えタップリなんですよね。ただ戦闘力で無敵な女子高生たちもまあ精神も何もかも怪物の類なんでしょうけれど、それを見事にコントロールし同時に存分にやりたい放題させる彼もまた怪物なんだよなあ。なので、これは現代から来た三匹の怪物が、異世界を蹂躙していく話でもあり、戦闘力∞で脳味噌まで戦闘民族の女の子たちを覚悟の決まった頭の切れる誠実な男たちが苦労しながら支えていく、というお話でもありました。結構、カッコいい男連中が出てくるんですよね。


限界超えの天賦《スキル》は、転生者にしか扱えない ー オーバーリミット・スキルホルダー (三上康明)



元々からプロの作家さんで、小説家になろうで連載をはじめてからも【察知されない最強職《ルール・ブレイカー》】などのヒット作を飛ばしてきた三上康明さんの新作シリーズ。個人的にはこの人の最高傑作になるんじゃないかと思っているほど、今現在メチャクチャ面白い。
なにより主人公のレイジくんが凄くいい子でねえ。好青年、というにはまだ幼い少年なのだけれど、奴隷という身の上で苦労し辛酸をなめる経験もしてきていながら、つらい思いをしてきたからこそ優しくされた事を大事に思い、懸命に報いようとする善性は見ていて気持ちがいいんですよ。
第二章の貴族の従者として過ごしたあたりが特に好きで、一人の貴族令嬢を独り立ちさせ、歪み壊れるはずだった父娘の愛情を繋ぎ止めることになった彼の働きは、痛快であり胸を暖かくさせてくれるものでした。話の展開も山場がたくさんある盛り上がりが絶えないもので、毎日連載というのもあり面白いという意味では今一番かも。




ハーメルン

皇女戦記 (ヤマモトレイ) 原作:幼女戦記


結局は一兵士に過ぎない主人公デグ氏が国政の行く末に関与するには大いに制限があるなかで、さてそもそもから国の中枢に座を設け国家体制に寄与できる立場の人間にデグ氏と志同じくするものがいればさてどうなるか。
というわけで、手の及ぶ範囲で産業構造やインフラ整備、兵器開発などに影響を及ぼし、軍組織の再編から外交に至るまで手を加える皇女さまによる自国のみならず世界中を引っ掻き回す帝国運営のお話であり、そしてどう改善しようとも根本的にどうしようもない帝国という国のあり方と、どうしようもない国際情勢という絶対に超えられない壁を前に、どうソフトランディングするか、という後始末のお話である。


帝国貴族はイージーな転生先と思ったか? (鉄鋼怪人) 原作:銀河英雄伝説


正史より遥か以前に帝国から派閥争いに敗れた皇族貴族たちによる亡命政府が誕生し、それが同盟側の自治区となり同盟政府にも加わっている歴史。
つまり主人公は門閥貴族の子息であると同時に、同盟軍の士官でもあるという愉快な立場なのである。
貴族世界のある意味歪みながら歴史として長らく成立してきた重みを感じさせる制度や価値観の描写や、同盟側も民主主義をうたいながらも様々な名士層や旧植民星系層などの派閥があり、複雑怪奇な政治闘争が行われてたり、と門閥貴族でありながら同盟士官という主人公の立ち位置を納得させる世界観の形成が重厚なんですよね。
それでいて、この主人公が望んでないのに向こうから必ずトラブルが舞い込んでくる、というか毎回死にかけるような問題にぶち当たるトラブルメーカーで、いやこれがいい加減可哀想になってくる頻度と難易度なんですよね。よくこいつ死なないよなー。おかげで周囲からは自分から死地に飛び込んでいく疫病神の戦闘狂と思われている始末。とはいえ、戦闘描写にしても主人公のどこか愛嬌のあるキャラクターにしてもメリハリがあって、非常に面白い。
帝国亡命政府が同盟内の一つの派閥勢力として成立しているので、原作キャラクターの立ち位置なんかも微妙に影響されて変わってたりもしますし。一番変わってしまったのはやはりシェーンコップですか。本人のキャラはあんまり変わっていないのですが、境遇は相当変わっています。というか、奥さんのキャラがあんなん面白すぎるw
今、ちょうどイゼルローン要塞攻略戦なのですが、どえらい事になってますし。イゼルローン要塞での戦いで、ここまでガチの要塞攻略戦になってるのそう言えば見たことなかったよなあ。
銀英伝原作の二次創作の中でも屈指の作品だと思います、おすすめ。

2019年 ライトノベル・ベスト  

2019年度、令和元年となりました昨年はその前年が570冊だった読了数が390と一気に激減してしまいました。
ただ、ライトノベルに限定すると、342冊。去年のライトノベル読了数が369冊だったので微減、というのが正確なところでしょうか。それだけマンガ単行本を読まずに積みまくってる、という事実が浮き彫りになってくるのですが。
肝心の感想記事の方ですが、こちらは逆に去年の292本から323本と久々に300本台を突破することが出来ました。2010年代前半の水準になんとか引き戻せてきた、と言ったところでしょうか。
去年のささやかな目標として、ブログでの感想記事の他に読書メーターで読んだ本ごとに全部短感想をつける、というものがあったのですが、自分でも意外なことにすぐに音を上げてしまうことなく何とか一年間通すことが出来ました。これ、ブログの方の感想記事の書き出しにも効果がありまして、感想数が伸びた要因の一つにも考えられます。ただ、いちいち感想つけないと、という思いがブレーキになって、漫画の方が数読めなくなった原因のようにも思います。積んでる漫画がやたら増えてきているので、こちらも積極的に崩していきたいなあ。
今年は高望みせず、感想数は現状維持を目標に。ただ読む冊数は落ちてきている分なんとか上昇させたいです。せめて、一日一冊ペース。365は超えたい。



去年までのライトノベル・ベストの記事であります。
2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年  2010年 2009年 2008年 2007年 2006年 2004年

書籍タイトルのリンクから、各感想記事へと飛べるようにしております。

五つ星☆ミ


ガガガ文庫

筺底のエルピス 6.四百億の昼と夜】 オキシ タケヒコ/toi8

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
絶望に底はない。正確には底だと思った最下層は、容易に崩れ落ちてさらなる奈落を覗かせる。さあ幾度絶望したかそろそろ数えられなくなってきた。それでも、希望は絶えない。絶えないと信じるのだ。物語のスケールは今や途方も無い想像を絶するものになってきた。果たしていったいどこまで行くのか、たどり着くのか。想像の埒外へと吹っ飛んでいく、この壮絶なるスピード感を卒倒寸前まで堪能するがいい! 


角川スニーカー文庫

継母の連れ子が元カノだった 2.たとえ恋人じゃなくたって】 紙城 境介/たかやKi

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
元恋人同士の微妙極まる兄妹生活第二弾。恋人時代とは決定的に異なる距離感にも関わらず、むしろ枷から解き放たれたようにお互いに遠慮がなくなってるのがまた、もう、ねえ? 美味しすぎない?
そこに現れる新たな文学少女。その実最凶のフリーダムトリックスターでもうこの人間関係面白すぎる。

継母の連れ子が元カノだった 3.幼馴染みはやめておけ】 紙城 境介/たかやKi

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
かつて恋人だったもう一組のカップル。それは幼馴染の幸福から地獄へと転げ落ちた男女の後悔と、それでもなお引き剥がせない縁と未練のお話だ。


電撃文庫

昔勇者で今は骨 4.わたしからあなたへ】  佐伯 庸介/白狼

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
表紙絵通りの全キャラ揃っての総力戦。それぞれに見せ場があり、それぞれに意気があり、それぞれが己の「勇」を見せてくれた胸がすく傑作でした。


幼なじみが絶対に負けないラブコメ】 二丸 修一/しぐれうい

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
人を好きになるということから生じる凄まじいエネルギーを、果たしてこれほど間違った方向に発揮してしまった物語があるだろうか。人の醜さ、卑しさ、器のちっちゃさがこの上なく愛おしく思えてくる最高に馬鹿なやつらのラブコメディである。

電撃の新文芸

Unnamed Memory III 永遠を誓いし果て】 古宮 九時/chibi

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
ついにお披露目、純白のウエディングドレスを来たティナーシャ。幸せを自ら遠くへと追いやっていた魔女の、ついにたどり着いた幸せの終着駅。誰しもが望むハッピーエンド、でした! でした! でしたってばぁ!! 


GA文庫

りゅうおうのおしごと! 11】 白鳥士郎/ しらび

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
空銀子の物語はここに一つの到達をみる。一度離れた手はもう一度繋がれた。道なき道を行く開拓者は、今無限の推進力を手に入れた。空銀子、覚醒のときである。


MF文庫J

全肯定奴隷少女:1回10分1000リン】 佐藤 真登/凪白 みと

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
まったくもって面白かったの!!!!!!!!!
10分間1000リンで依頼者の吐き出す愚痴を全肯定で聞いてくれる少女を取り巻くお話は、徐々に彼女を含めてレンという冒険初心者の成長と共に掘り下げられていく。過去に起こった革命と史上最悪の王の物語とともに。これは勇者が悪辣なる王を討ち最悪の時代を終わらせたあとの、未だ残る傷跡を辿るその後の物語。


ダッシュエックス文庫

最強カップルのイチャイチャVRMMOライフ 温泉旅行編:繋いだ手だけがここにある】 紙城 境介/きただ りょうま

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
楽しく遊べ、その真理に基づいて目一杯世界を、冒険を、ゲームを、遊びを楽しむ一組のカップルのダダ甘ゲーム三昧生活の日々。その甘酸っぱさに悶え、その冒険に胸高鳴らせ、その戦いに燃え滾れ! 一粒で幾つもの美味しさを堪能できるスグレモノ、さあさ一緒に楽しみあれ。最高のエンターテイメントがここにある、究極のラブコメがここにある!


ヒーロー文庫

嘘つき戦姫、迷宮をゆく 5】 佐藤 真登/ 霜月えいと

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
最高にイカした悪役を知っているか? そいつの名はクルック・ルーパー。史上最悪にして一番かっこいい悪党だ、下劣にして崇高なるおっさんだ。その生き様に痺れろ、その散りざまに泣け。その無様な末路に憧れろ。最初から最後までクルック・ルーパー オンステージだ!



以下には4つ星Dash作品を列挙しております。

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2019年 面白かったウェブ小説ピックアップ 下半期!  


上半期の記事ですよー


去年の記事ですよー



ヤバいなー、あんまり新規開拓出来ていない。というのも、既にブックマークしている作品の連載更新を追うだけでも結構な量になるし、書籍の方も積んでしまっている分をどんどん消化していきたい、というのもあるので気楽に手を出しづらい面があるのです。
というわけで、ちょびちょびとになりますが、こんな感じで。


<小説家になろう>から


斎藤義龍に生まれ変わったので、織田信長に国譲りして長生きするのを目指します!】 (巽未頼)

これも連載開始当初から読んでいたのだけれど、今年に入って特に面白くなってきたのでピックアップ。元医師の転生者として戦国時代の医療改革に努めつつ、同時に戦国大名斎藤義龍としての立場を見事に両立させてるこの主人公。時代の先駆者としてリーダーシップを取りながら、同時に義弟の信長をうまいこと守り立ててもいるんですね。ここで畿内に大きな影響力を持つ三好長慶とも対立ではない方向性を導き出した展開は非常に面白く感じたんですよね。配下もちゃんと美濃の国衆ベースなのも好印象。人間関係の描き方もとても好みで、織田信秀と斎藤道三の親父コンビもいい味出してるんですよね。今連載している戦国モノでは政戦の巧妙さにキャラ描写、現代知識の導入の仕方にバランスが取れていて、読み応えのある良作ではないでしょうか。
意外なんですが、最新話あたりで1560年。桶狭間合戦の年なんですよね。初動が早いと天下の動勢ってこんな風な景色になるのか……。



狩猟騎士の右筆 〜魔術を使えない文官は世界で唯一の錬金術士?〜 】(のらふくろう)


【予言の経済学 〜巫女姫と転生商人の異世界災害対策〜】の「のらふくろう」さんの新シリーズは再びのファンタジー世界。だけれど、随分と人間の生存権が限定されていて、都市の社会構造が生存目的のためにいびつになった世界なんですよね。簡単に言うと、食料を確保する騎士の権限が異様に強く、政経を司る文官の地位が低い世界というところ。そしてファンタジーにも関わらず、相変わらずSF志向が非常に強い作者さんで。その科学的要素も世界の構造とそれを実証応用するための科学実験に比重が置かれているのが、らしいというかなんというか。その分、ストーリー展開のダイナミックさには欠けて地味な検証が続くのですが、他国からの陰謀に国内の騎士派閥の横暴と内乱の気配に対して、主人公による平民層の地位上昇の牽引、王家への権力集中などが図られ、じりじりと面白い展開を広げてってるんですよね。主人公は無頓着なのですが、地位の低い文官である主人公の地位をなんとか引っ張り上げて自分と釣り合ってほしい姫様のやきもきしてる所がまた可愛いのがズルいw



百万回転生した俺は、平和な世界でも油断しない】 (稲荷竜)

前回の記事でも紹介した本作ですけれど、完結したのも加味して改めてご紹介。
ってか、自分にとっては人生観を揺さぶられるような衝撃作だったんですよね。
百万回転生した経験のある一人の男の、結局何も起こらない平凡な人生を描いた、生まれてから死ぬまでを描いた日常の物語なんですけど、凄まじく「刺さる」内容だったですよね。
お前は俺か! と思わず思ってしまうような考え方、思想、生きる上での心構えというか俗な思考パターン。共感性がとんでもなかったんですよ。
そして描かれるのは家族とのことであり、友だちとのこと。仕事なんかもちゃんと就職してしているのだけれど、そちらは殆ど描かれなかったんですよね。多分、仕事については職業によって語るべき内容が異なってくるけれど、家族とのことや友人とのことは誰でも共感できることだったからじゃないかな。
特に自分なんかは子供はいないけれど、老親がいるだけにもう胸にくるものが本当に多くて。若く元気だった両親が自分が成長しおとなになり老いて行くにつれて、親もまた老いていくのが……。
自分の結婚。憧れだった幼馴染のお姉さんが結婚したり、自分に子供が生まれたり、その娘が恋人を連れてきたり。それは当たり前の日常シーンであるのだけれど、日常の一幕だからこそむちゃくちゃくるものがあったわけです。それは主人公がおとなになり、自分と同世代になり、さらに老人となっていく過程でどんどん痛切になっていくんですよね。特別なことは何も起こらない。予想外のハプニングは、事故や急な病で親しい人が突然なくなったり、という理不尽な展開はないのですけれど、順当に周りの人たちは自分と一緒に老いていって、その中で順当に亡くなっていく。それは幸せな一生で、常に理不尽な死によって人生を終わらせられてきた主人公にとって望むべき人生で。
振り返って、自分の人生を鑑みてしまうんですよね。四十路を超えた自分だからこそ、余計に刺さるものがあったのかもしれません。若い人たちはまた捉え方も違うのかな。
ともあれ、本年において一番心揺さぶられ、胸を締め付けられた一作でありました。


魔法自衛隊1964…雲の桂冠…】(秋山完)

カクヨム版
面白かったウェブ小説ピックアップ! と銘打ちながら、実のところ自分、この作品読んでません。
というのも、書籍化した時にまっさらな形で読みたいから。書籍化とか全然決まってるなどと話は出てないのですけど、でもだってもし出たらと思うと読みたいけど読めない、読めない!
作者さまのお名前見てくださいよ。秋山完先生ですよ!? 秋山完先生! これ知った時はマジで!? とひっくり返りました。 往年の名SF作家。【ペリペティアの福音】や【吹け、南の風】の秋山先生ですよ?
この人の新作読めるとか、「小説家になろう」や「カクヨム」というフィールドの確かな価値を感じでしまいます。シリーズも三期に突入。
読めない、読むの勿体ない。なのでせめて本が本として出るまでは……とか思ってるのですけれど、タイミングさえ合ってしまえば、多分読み始めちゃうと思うんですよね。

2019年 面白かったウェブ小説ピックアップ 上半期!  


コメント欄の方で、今年の上半期のウェブ小説作品でのオススメ作品を教えて欲しい、というご意見を頂きまして、これ今年の年明けに一年の総決算という形で記事書いていたのですが、確かにウェブ小説は長期でシリーズ続くケースは多かれど水ものでもありますし、半年というサイクルでご紹介するのもありかな、と思うに至りまして今回こうして纏めました次第です。暮れか年明けにはまた下半期やりますので。

これ、前回の
2018年 面白かったウェブ小説ピックアップ

幾つか更新止まっている作品もありますが、概ね堅調に連載続いている作品が多いです。
【全肯定奴隷少女:1回10分1000リン】 (佐藤真登) に至っては今月ついに書籍化されて刊行される模様で。テンションあがってます。


<小説家になろう>から

ラケッティア! 〜異世界ゴッドファーザー繁盛記〜】 (実茂 譲)

いやお前絶対普通の高校生じゃないから。マフィアオタクの少年が異世界に転移してしまい、憧れのゴッドファーザーとなり、ありとあらゆるマフィア映画、マフィア作品、史実のマフィア伝説を再現して楽しんでしまおう、とゴッドファーザー・ロールに勤しむお話。
控えめにいって、頭がおかしいのですが作品のノリもいい具合にハッパがキマっているかのようなノリで、ハマるとヤバけ。
ひたすらコメディなんですが、やたらと濃いマフィアネタが話の最初から最後まで敷き詰められ、文章や台詞回しもマフィア映画のそれに染め上げられているので、読んでいると色んな意味で悪酔いできますのよ。


怪力魔法ウォーリア系転生TSアラサー不老幼女新米侍女】 (Leni)

えらい長い間休眠期間が続いていたものの、この5月に入ってから急に連載が復活したシリーズ。内容はまさにタイトル通りの幼女侍女さんの王宮侍女生活を追ったものである。
2012年から連載はじまって、バババーと第一章が書かれて以来、ポツポツと何年かに一度更新されるだけだったんですけどね、5月入ってから途中だった2章が完結まで書かれて、そのまま途切れることなく三章、現在四章と勢いが止まらない。
かなり練り込まれた世界観設定でこの設定だけでも相当面白いのですけれど、それを最前線の戦いとか世界の命運をかけた騒乱とかではなく、庭師と呼ばれる職業を引退して侍女として王宮で働いているキリンさんの日常風景の中にうまく練り込んで反映して描いているのがべらぼうに面白いんですよね。現在後宮編になってますけれど、一般的な後宮とはまた全然異なるこの王国の後宮設定がまた面白いんだよなあ。それにしてもキリンさんが色々便利すぎるw



魔物の国と裁縫使い〜凍える国の裁縫師、伝説の狼に懐かれる。】 (今際之キワ aka.necodeth)

本作のクリティカルはやはり「バロメッツ」の誕生でしょう。88騎からなる黒綿花の中から誕生した綿の羊たち。コットンリーダー以下、傍目にはヌエーヌエーと可愛らしく鳴いているようにしか聞こえない彼ら羊たちの、仲間内で喋ってる内容がニヒルで痛快すぎてやたらキャラ立ちしまくっちゃったんですよね。
最近裁縫師として活動してないんじゃないかとも思えるのですが、繊維に愛されるという主人公の設定は独自性と応用に長けていて非常に興味深いです。ただこの主人公のカルロ、精神年齢が高すぎるというか落ち着いている、老成している感じがあるせいか18歳の若者にはあんまり見えなかったり。20代後半或いは30越えてても不思議じゃないというか違和感なさそう。ルフィオの可愛らしさもいいのですが、つい感情が冥花となって背後で咲き誇ってしまうサヴォーカさん、実に好みです。裁縫師として一番仕事してますしね、サヴォーカさん相手。



百万回転生した俺は、平和な世界でも油断しない】 (稲荷竜)

これは実は名作なんじゃないのか? と、思わず最近読んでて唸ってしまうのです。
生まれたての頃は転生を拗らせてやたらと面倒くさいことばかりしてるんですけれど、白眉は高校生になったあたりから。形成されていた人間関係が大きく変化を迎え、同時に自分の将来について意識し始める頃からの、主人公の内面の語りが……生々しいというか身に覚えがあるというか、体裁を取り繕わずに自分がかつて、或いは今考えて体感して先々について思い巡らしていることが、そのままぶちまけられているような、オマエはオレか!?と言いたくなるようなあるあるネタがわんさかとコメディ、シリアスのシーン問わずにあるんですよね。いやもうぶっちゃけ過ぎじゃね?
もう笑うしか無いくらい笑わされ、ときにしんみりと浸らされられ……。大学進学から就職、結婚、子供の誕生、身内との死別などどんどんと作中のキャラの人生が進んでいくの、色々と感じ入るものがあるんですよね。




ヘンダーソン氏の福音を【データマンチが異世界に転生してTRPGをする話】】 (Schuld)

TRPG、いわゆるテーブルトークロールプレイングゲームを下地、というか主人公自身が強く意識して描かれている作品なんで、普通のそれとは若干バイアスがかかっているのが作品そのものの味となってる。【Tips】で世界観がさらりと語られたりするのも良いエッセンスになってるんですよね。スッと、主人公たちが置かれている環境の具体的な在り方がイメージの中に入り込んできてくれる。
しかし、幼なじみのマルギット。故郷に残って一旦離れ離れになったのにまったく存在感衰えないなあ。既に捕食済み、ということなのか。安易に都会には出てきそうにないけれど。



項羽と劉邦、あと田中】 (古寺谷 雉)

タイトルにも居る項羽と劉邦の二人が本格的に登場してきたことで、秦という統一国家の崩壊と戦乱の時代の本格化がはじまったかのようで、俄然面白さが加速してきた。
やはりこの時代の本番は、章邯が引き立てられ、最初の反乱である陳勝呉広の乱が平定されつつ、その火の粉が盛大に各地にぶちまけられてから。三国志の黄巾の乱みたいなもので。英雄現れてこそ英雄が引き立つ、というわけで我らが田横もむしろここにきて英傑の威風が見えてきた感じで、その脇で支える田中さんもその弁とともに軍師っぽくなっていた?

2018年 ライトノベル・ベスト  

今年は、ってもう去年は、になってしまったのか。
2018年は読書メーター記録で読了数が570冊。ここ5年では一番読むことが出来た年でした。
内実で漫画本が201冊を数えるのですが、差し引いても369冊でなんとか一日一冊ペースはクリア出来たようで、ここ数年目標に立てつつも達成できなかったものを何とか達成できたかな、と。
感想記事数も、これまとめ記事なども含めているので正確な感想数ではないのですが、前年の268から292とそこそこ増やすことが出来てよかったです。久々に300台まで行ければよかったのですが。
これは、本年度の課題にしましょう。

去年までのライトノベル・ベストの記事であります。
2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年  2010年 2009年 2008年

ちょっと今年は評価軸がかなり吝いというか渋いことになってしまった気がします。なので、この記事を書く際に若干評価バランスを調整し直して、数作評価を上方修正させていただきました。
それから、これはあくまで自分が18年度に読んだ作品から選んだものであって、18年以前に発売刊行されたものも含むこと、個人的な見解からの評価であることをご承知ください。

五つ星☆ミ



GA文庫

りゅうおうのおしごと!7】 白鳥士郎/しらび

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
言葉をなくす素晴らしさ。時代の流れに取り残されていく惨めなおっさんの、しかし世界で一番格好良い物語。シリーズでどの巻が一番泣いたかと問われたら、文句なしにこの七巻を置いて他にないだろう。



オーバーラップ文庫

村人Aと帝国第七特殊連隊<ドラゴンパピー> 1.ヒュドラ殺し】 二村ケイト/葵藍兎

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
これはファンタジー世界でありつつも、近代戦での兵卒の視点における戦場モノの密かな傑作。何気に、砲煙弾雨の中で駆けずりまわる、物理的にも思考的にも止まれば即座に死にかねない急き立てられるようなスピード感がまた秀逸。



MF文庫J

異世界拷問姫 6】 綾里けいし/鵜飼 沙樹

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
これは、地獄の果てでなお人を愛した男と、彼を愛した人形の「憧れと愚行と、幸福な愛の物語」であり、愛する彼らに置いていかれた罪人の少女の物語だ。



ガガガ文庫

異世界修学旅行 7】 岡本 タクヤ/しらび

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
本作のクライマックス、別れのシーンは今思い出してなお素晴らしすぎて、胸が熱くなる。読んだ当時は比喩でなくボロ泣きしてしまったのでした。思い返す度に情動を揺さぶられるほどに、清々しく気持ちよく感動的なシーンだったんですよね。エピローグまで含めて、喝采喝采の傑作でした。



電撃文庫

叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士 2】 杉原智則/魔太郎

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
まったく疑問だの違和感だのを感じていなかった時点で完全にやられた。これをして、ギュネイが見ていた世界とかどういうものか、彼がどういう想いでこの世界をあんなふうにしか生きてこれなかったのか、というのを思い知らされたようだった。だからこそ、ラストのあの言葉は救いであり言祝ぎになるのだと思いたい。


ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット 3】 渡瀬草一郎/ぎん太

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
隙もなく取り付く島もない鉄壁の男、斯く落とすべし。って、これはもうナユタしか無理ですよ!
並のヒロインなら鼻にもかけず、相手にもしてもらえないだろう暮井さんを、文字通り手も足も出させずに一方的に蹂躙して完落ちさせてしまったナユタさんのあまりにも最強なヒロインっぷりに、震撼しっぱなしでした。すごいよナユタさん。



角川スニーカー文庫

好きって言えない彼女じゃダメですか? 帆影さんはライトノベルを合理的に読みすぎる】 玩具堂/イセ川 ヤスタカ

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
もう好き!!
玩具堂さんの人物描写は自分にとって会心の一撃すぎて、困る。いや困らないけど。嬉しすぎるけど。
もう大好き♪


継母の連れ子が元カノだった 昔の恋が終わってくれない】 紙城 境介/たかやKi

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
完全に自分のどストライクにハマってしまった至高のラブコメ。悶絶しろ! 七転八倒しろ! この暴力的なまでのイチャイチャは、最高ですよ!?



富士見ファンタジア文庫

東京レイヴンズ 16.[RE]incarnation】 あざの耕平/すみ兵

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
前世からの運命ではなく、彼らは来世からの運命だったんだよなあ。未来から過去へと旅立った円環は今、はじまりの時へ。夜光と飛車丸の閃光のような生き様の、その先へ……繋がった!


以下には4つ星Dash作品を列挙しております。

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2018年 面白かったウェブ小説ピックアップ  

本年度のライトノベルに関しては、読了済みの本の感想記事を書き終えてから取り掛かる予定で、例年通り来年になりそうです。
今年は仕事がギリギリまで食い込んだ上に、最後の最後に徹夜連闘案件になってしまいやがって、色々と予定が崩壊してしまったのですが、何とか少ない年末年始の休みを利用して立て直していきたいです。
というわけで、毎年毎年書こうと思っていながら出来なかった、今年読んだウェブ小説からオススメ作品を紹介、というのを是非やってやろうというわけでこの記事であります。
と言っても、カクヨムやpixivの方は殆どカバー出来ていないので、オリジナルの方は小説家になろう。二次創作作品の方はハーメルンから、という事になってしまうのですが。
当初は書籍化した作品は除外しようか、とも思ったのですが選んでみると意外と少なかったのでそのまま行きます。
一応、二次創作作品の方も触れようと思っていたのですが、とりあえずこちらから。

<小説家になろう>から

狼は眠らない】 (支援BIS)

いきなり書籍化作品であります、失礼。来年1月に刊行予定となっている骨太の本格ファンタジー。なにせ作者があの【辺境の老騎士】を書いた人であるから当然で、隻眼の歴戦冒険者レカンを主人公とする冒険譚でありながら、彼が巻き込まれるあるいは自分から首を突っ込む政治的な駆け引き、企み、謀略を食い破る読み応えある快刀乱麻のハイファンタジーとなっている。脅威の毎日更新。世界観の勇壮さと奥深さは他の追随を許さない傑作である。


魔王は世界を征服するようです】 (不手折歌)

長い休載期間を経て、この夏からついに復活。そこからのあまりにも激動過ぎる展開にはひたすら息を呑み続けている。主人公ユーリ・ホウを見舞う悲劇と飛躍。当初からタイトルと内容の乖離には不思議を覚えていたのだけれど、ここに来てまさにタイトル通りの展開になってきて、それが余計に胸を突くんですよね。そこに至るまでの展開は「マジかーマジかー」と思わず口ずさんてしまうようなものが続いてしまって、凄まじいの一言でした。


少女の望まぬ英雄譚】 (ひふみしごろ)

人の心を理解できない、何より心が怪物な少女。というキャラクターが主人公であるのは珍しくはないのですが、本作に瞠目させられたのはそんな化け物でしかなくおそらくはそれで終わるしかなかった少女に、周囲の人々が根気よく愛を与え続け、ついには少女に「心」というものを生じさせたことなのでしょう。主人公の精神構造が怪物で化け物の物語は、結局最後までその心は周囲の人間たちと通じ合うことなく、乖離したまま大きな溝を作ったまま進んでしまうものなんですね。それをここの登場人物たちの中の理解者たちは本当に根気よくその埋められないはずの溝を埋めていくのである。
主人公のクリシェが怪物でありながら根底で素直で良い子であるのも大切なのですが、それ以上にベリーをはじめとする周囲の少ない理解者たちが、彼女の考え方を全否定せずに受け入れた上で愛を注いでいく姿が、本当に尊敬に値する尊さなんですよね。
無償の愛を注がれ与えられることで、少女は心を理解し、愛を知り、歪みを内包したままながら、人の世界で生きていけるだけの魂を得ていくのである。そうして、少女は怪物から正しく英雄になる。


現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変】 (北部九州在住)

【大友の姫巫女】の作者さんの新作シリーズ。戦国時代や第二次世界大戦以前の世界を舞台にした歴史改変ものは多々アレど、本作が凄いのはその舞台として現代、それも昭和ではなくバブル崩壊後からリーマンショックまでのごく最近の二十年弱を描こうというのだから凄い、というか出来るのかそんなこと! と仰天してたら凄いよ、この二十年の様々な大事件が(主に財力と権威と政治力で)改変されてく! 現代でも歴史改変モノって出来るのか、というかごく最近起こった事件などもちゃんと「歴史」なのだというのを今更思い知らされるようで感動すら抱かせてもらいました。微妙に現行の日本とは異なる歴史を歩んでいる世界なのも興味深く、財閥が残っていたり北日本にかつて分離独立して赤化してた国があったらしく(併合済み)と某御大の名作【征途】の残り香みたいなのが残っているあたりがまた乙だったり。


戦国異聞 池田さん】 (べくのすけ)

戦国を舞台にしたものとしては、本年度のクリティカル。信長の乳兄弟である池田恒興の逆行物。中の人はおらず、あくまで池田恒興当人が時間逆行してやり直しをしているのだけれど、何故か林 秀貞をはじめ幾人かの武将が少女化してたり、池田さんが語尾にニャーニャーついてしまったりしているのだけれど、あくまで真面目な戦国ものであります(当社比)
この池田さん、正史では武辺一辺倒の人だったものの、信長命のまま無念の死を遂げた上でやり直しの機会を得たことで、こりゃいかんと謀略政略計略経略の人へと大転換を遂げるわけです。この戦で決着をつける前に戦争を決定づけてしまうえげつないやり口が、その軽快かつポップな語り口と相まってめちゃくちゃ面白いんだ、これが。独自の戦国当世論も非常に興味深く、悲劇的な展開を迎える幾つかの歴史もどんどん変わっていってて、今一番好きな戦国モノとして追いかけております。


全肯定奴隷少女:1回10分1000リン】 (佐藤真登)

もう好きーーー!!
現在ヒーロー文庫で【嘘つき戦姫、迷宮をゆく】をシリーズ刊行している作者さんの現在進行系連載作品なんですが、これがもう好きーーー!!
全肯定奴隷少女というタイトルからして何とも独特で、特に第一章はその特異性を前面に押し出して短編連作みたいな形ではじまるのですけれど、いやそれもメチャクチャ面白く掴みとしては最高なんですが、真に面白さが爆裂しだすのは役職やジョブ名で描かれていた登場人物たちの名前が表記され、物語が物語として動き出してから。
そこからがもうヤバい。ヤバイなんてもんじゃないくらいヤバイ。これほど威力のあるラブコメをデンプシーロールされたのは、長い読書遍歴の中でも果たして幾度在ったかというくらいのインパクト。特に登場当初はいけ好かないばかりだった女魔術師のあの娘が、名前が出て、想いを抱いて、本気になったときのあのエピソードたるや、読んでるこっちの自我が崩壊しかけた!! マジで!!
ガチのマジでヤバかったんだから!!
女魔術師の人気度があれで爆裂したのも当然すぎる結果であったのですが、それでもなお人気一位を堅固した奴隷少女ちゃん。あれと伍するだけの魅力を持っているヒロインがメイン、というだけでこのラブコメの暴力的なまでの破壊力を保証しているのではなかろうか。
あと、全肯定奴隷少女のダブル・ミーニングにはやられました、うん。
現状もなお、オーバードライブ中。最高かよ!


最強カップルのイチャイチャVRMMOライフ】 (紙城境介)

最近刊行された【継母の連れ子が元カノだった 昔の恋が終わってくれない】のメイン二人のイチャイチャっぷりで、読者を七転八倒させた作者の、もう一つの全力全壊で描かれたイチャイチャもの。イチャイチャものってなんだよ!?
いやもう凄いんだって。悶絶モノなんですよ、これがまた。連れ子が元カノ、で致命傷を受けた人は本作を読むと体が消し飛んでしまうかもしれない。
果たして、自分が後輩属性というものに目覚めてしまったのは完全に本作のせいである。
という至高のラブコメものであるのとは別に、この作品の最も素晴らしいところはゲームを全力で本気で楽しみ遊ぶゲーマーたちの物語である、というところなのでしょう。ごく最近の回のワンシーンなのですが、最終決戦を前に一度ログアウトして急いで飯かっ喰らって自室へとかっ飛んで戻ってく主人公に、事情を知ってる妹が頑張ってと声援を送り、行ってきますと勇躍する息子に両親が目を白黒させて、どうしたのか、こんな夜からどこに行くのかと問いかけて、それに妹のレナが自慢げにこう言うんですね。
「お兄ちゃんはね――これから、世界を救いに行くの」
このシーンが、もう胸がキューーっとなるほど来るものがあってねえ。好きなんだ。本気で真剣にゲームで遊ぶ、心から楽しむというその最高の姿を体現する廃人ゲーマーたちの傑作冒険譚なのです。


何も銑十郎元帥】 (神山)

戦前史における仮想戦記や歴史モノというのは、どうしても軍人視点で描かれてしまうのだけれど、本作の凄いところはよほど膨大な資料と知識を以って描いているのか、渦中の歴史の動乱期を政党人、官僚、知識人、財界人、新聞記者という観点から導き出しているところなんですね。いや本来なら国を動かしているのは政治家であり官僚であり財界の人間であり、国の世論に影響を及ぼすのは新聞社であり知識人たちであり、それは戦前だって何も変わらないはずだったのです。それを改めて思い出させてくれるように、知ってる名前そして膨大な知らない名前の当時の国の動向にいろんな形で関わっていた人の名前が出てきて、その上で動きまくる躍動しまくる。そう、歴史とはこのように無数の多種多様な人たちの様々な思惑が絡み合って形成されていくものなのだ。一部の軍人がどう動いたってどうこうなるようなものではないのでしょう。
とは言え、主人公はあくまで「何も銑十郎元帥」なんて言われる林銑十郎(中身あり)。こいつが本当に食わせ者でクセモノで、幾多の切れ者軍人、官僚、妖怪政治家たちから白目で見られ、こいつ何もしていないんじゃ、と思われながら、何気に密かに目立たず歴史の流れに手を加えているあたり、凄まじさすら感じるんですよね。多分、後世で果たして評価されるのか怪しいくらいの暗躍っぷり。正史を知らなければ、どうやって日本が奈落へと墜ちていくのを回避したのかなんて気づかんだろうなあ。


冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた】 (門司柿家)

アース・スターノベルから既に書籍化されている作品なのですけれど、これがまた実にパパ味が味わい深い作品でネエ。40を越えて老境に足を踏み入れかかった元冒険者の父親と年頃の娘という父娘関係の描き方が素晴らしいんですよ。
娘のアンジェリンは長らく故郷を離れて暮らしていたものの、凄いパパっ子。ファザコンではあるんですけれど、それは実に真っ当な父親への愛情であり、また父親であるベルグリフの方も本当の娘として(実は拾い子)アンジェのことを慈しんでいる。なかなか、この手の真っ当な親子の情愛というのを描けている作品というものは限定されますし、何よりベルグリフの穏やかで年輪を感じさせる懐の深い人柄がいいんですよねえ。人生の先達であるおじさんであるが故の渋み、他者への優しさ、痛みや辛さを飲み込む大らかさがもうカッコいいんだ。若い頃に片足を失って仲間たちと離れてドロップアウトした、という挫折の経験を乗り越えたが故の人物の大きさ、人徳というものをひしひしと感じさせるキャラクターなんですよね。そして、片足を失ってなお鍛錬を怠らず、むしろ若い頃よりも熟達した達人になってるあたりとか、渋い渋い。
そんな魅力的な大人であるベルグリフが、娘の活躍に目を細め、帰ってきた娘を優しく迎え入れ、またこの年で新たな冒険の旅に出て新鮮な感動を得たり、若い頃にたもとを分かってしまった仲間たちと再会を果たしたり、結ばれなかったかつての恋ともう一度向き合ったり、とおじさんとなった後であるが故のムーブメントが満載で、色々とたまらん作品なんですわ。


スフィーと聖なる花の都の工房 〜王立アカデミーのはぐれ綴導術士〜】 (み)

スケールのデカさと設定の緻密さ大胆さ、度肝を抜く怒涛の展開に跳ね回る魅力的なキャラクターたち、という意味においてはそんじょそこらの商業化作品が目じゃない完成度とポテンシャルを誇る超弩級のファンタジーが本作なのである。
初っ端から口開けっ放しになるような、作者の頭の中をほじくり返して閲覧したくなるくらいのストーリーが展開されるんですよね。アクション演出のビジュアルイメージなんかも凄まじいの一言ですし、アレンティアさんの薔薇の道なんてめっちゃカッコ良すぎるくらいですもの。
圧巻は直近の第三部。ここの王との対面から魔王使徒との決戦の密度の濃さとスピード感には唖然としっぱなしで震えが止まらない圧巻圧巻圧巻の描写で埋め尽くされてましたからね。
動きの目立つ戦闘シーンのみならず、王さまとの交渉シーンですよ、あれは痺れた。アレンティア隊長とキアス先輩を両脇に従えて、フォマウセンとともに立つスフィーリアの揺るぎのない立ち姿にはもう身震いしましたよ。あの凄まじい緊迫感とスフィーの格好良さ。痺れた、本当に痺れた。その後のノルンティ・ノノルンキア戦たるや筆舌に尽くしがたい凄まじさだったわけですけれど。なんなの、あのスケール感!?
とにかく読み応え、面白さに関してはずば抜けたシリーズでした。惜しむらくは半年以上更新が止まっているところなのですが、どうやらエタっているわけではなく執筆はされているようなので新作投下を首を長くして待ちたいところであります。pixivに投稿されていた短編はおかげさまで発見できましたし。


転生ごときで逃げられるとでも、兄さん?】 (紙城境介)

も一つ紙城境介さんの作品を紹介させていただきましょう。他のこの方の作品が明るいイチャイチャラブコメであるのに対して、これは愛のダークサイドを徹底して追求したヤンデレワンダーランド。
いや、タイトルだけで凄まじいヤンデレに付きまとわれることになるのは想像できるでしょうが……果たしてその想像はおそらく容易にぶっちぎられるでしょう。
まさに想像を絶する狂気が舞い降りてくるこの恐怖。なまじ、通常モードの物語が秀逸すぎて、それ自体でとてもおもしろい名作ファンタジーとなり得るだけの作品だっただけに、途中からの大どんでん返しには比喩ではなく血の気が引くことになってしまいました。
死ぬかと思った。
魔王よりも邪神よりも恐ろしい(ガチで)ヤンデレと、本腰入れて戦うということが如何なることなのか。それは途方もない地獄で、絶望的なんて言葉が歯に浮くような悪夢。
これは、そんな災厄に必死に抗う主人公と、彼を愛するツンデレ妹とのグラン・ギニョル……と見せかけて、そこにとどまらない大転換を遂げることになるんですよね。勇躍、名乗りを上げるもうひとりの主人公。たった独りの抵抗者。それは奪われた初恋を取り戻す少女の物語。
と、大いに盛り上がっているさなかでこちらも半年更新停止中。ただ、作者の紙城さんは活躍中でありますので、いつかは更新再開されると信じています。

2017年 ライトノベル・ベスト  

17年は平均して一日一冊ペース……には届かなかったかー。トータルとしては読書メーターを参照すると520冊で、前年の547冊から若干減少というくらいなのですが、中身が漫画本多いので実際は330前後というところですか。せめて、もう30か20冊は読む数増やしたいなあ。
でもそれでも、購入ペースからすると全然減らないどころか増える一方なんだよなあ。一生掛かっても全部読めないんだ、と思うとなんだか途方にくれてしまいます。休みの日に何もすることがない、とか言ってる人、その時間分けてくれ、ほんとに。
毎年同じようなこと書いてますが、毎年変わらぬ思いなんですなあ、これ。高等遊民にでもならないと絶対解消されない思いでもあるのでしょう。


去年までのライトノベル・ベストの記事であります。
2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年  2010年 2009年 2008年

17年も絶対に面白いとわかっていながら手を付けられなかった作品が数々。それでも、なんとか遅れてでも手に取ることも出来た作品もあるわけで、17年ベストの中にも前年以前の出版作品が含まれていることはご承知おきください。あくまで、私が17年に読んだ作品の中でのベスト、という位置づけなので。



五つ星☆ミ


オーバーラップ文庫

最果てのパラディンIII〈上・下〉 鉄錆の山の王】 柳野かなた/輪くすさが

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感想はこちら
これぞまさしく王道ファンタジー! 古き良き英雄譚と新時代の英雄像を見事に融合させたヒロイックサーガの決定版である。


GA文庫

りゅうおうのおしごと! 3】 白鳥士郎/しらび

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2017年度を代表する作品という看板にまったく偽りなし。物凄いものを読んでしまった。棋士という現代の修羅たちの人生を賭した闘争。それ一つだけで傑作になり得るだろう対局が2つも一冊の中に、しかもテーマをくり抜くように連動して、山場があるのです。盛りだくさんなんてもんじゃない。とんでもないなあ、もう。


りゅうおうのおしごと! 5】 白鳥士郎/しらび

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人はこれほどの高みへと到れるのか。人は、これほどまでに他者の生き様に寄り添えるのか。独りで将棋を指すことは叶わない。一人ではどこへもたどり着けない。焼け落ちそうなほどの熱さに、魂を焦がされろ!


ガガガ文庫

筺底のエルピス 5.迷い子たちの一歩】 オキシタケヒコ/toi8

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最低最悪の希望から、優しく残酷な地獄へと至る救済の物語。ミクロとマクロ、壮大にして繊細な世界と少女の物語。もう言葉にならない。ただただ、読んでほしい。屈指のSF作品にして、傑作である。

俺、ツインテールになります。13】 水沢夢/春日歩

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これは伝説である。これは神話である。
この日、私は人類史に燦然と輝くであろう髪の軌跡を読んだ。


その他
オール・ユー・ニード・イズ・吉良〜死に戻りの忠臣蔵〜】 左高例 KDP

Kindle
これ、何度読んでも面白いんだよなあ。【異世界から帰ったら江戸なのである】シリーズの左高例氏が小説家になろうで発表した短編小説を、十万字という膨大な加筆とともに自主出版でKindleから出された奇譚・忠臣蔵。日本人にとって最も著名な敵役であろう吉良上野介を、恐らくもっとも魅力的に、ずっぽり感情移入してしまうほど人らしく描いた、稀代のコメディにしてパロディにして手に汗握る生存の、闘争の物語である。
吉良お爺ちゃんが征く!!


以下には4つ星Dash作品を列挙しております。

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2016年 ライトノベル・ベスト  


際限なく積み本が増えていくーー。年間の読書記録を見返してみると、去年の前半はけっこう良いペースで読了数が増えてってるんですけれど、やはり秋以降にがっくり落ちてるんですねえ。
そして、ペースが落ちると途端に加速度的に増えていく積み本。いや、去年に関しては例年になく買いまくってた、買うペースは読むペースを殆ど考慮していないので、えらいことになってしまうのだ。借金は頑張って返し終えたら消えてなくなるけれど、積み本は本が出版されなくなるか自分が本を読まなくならない限り決して消えてなくならないのだ。永遠の増え続けるのである。気が遠くなりそうだw
ポジティブに考えるなら、読んでも読んでも読む本がなくならない、という天国のような状況でもあり、まさにあれだ、極楽とは地獄のような場所なのだなあ、としみじみ。

去年の読了数は読書メーター参照で547冊。去年が499冊なので実は増えている。ただ、漫画単行本が去年の134冊から今年は199冊まで増えているので、小説の方は若干読了数は減っている。
最低目標として、365冊は超える程度は定めたいところだなあ。


去年までのライトノベル・ベストの記事であります。
2015年 2014年 2013年 2012年 2011年  2010年 2009年 2008年

今年も上限は五つ星まで。あくまで自分が読んだうちからの選出です。去年までに出版された本の中には明らかにすんげえ面白そうなのが残ってるんですよね。歯噛みしてしまう。でも、面白いとわかっていると万全の態勢で挑んで十全楽しみたいという気持ちが勝ってしまって、なかなか気軽に手が出せないという悪循環がしばらく続いている始末。ちょっとでも崩していければいいんだけれど。
でも、ここに挙げたものもまた文句なしの超絶級の逸品。魂そのものを襟首掴まれてブンブン振り回されるほどの作品にこれだけ巡り会えるという幸せもまた噛み締めたいところです。


五つ星☆ミ


富士見ファンタジア文庫
東京レイヴンズ 14.EMPEROR.ADVENT】 あざの耕平/すみ兵 

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あざの耕平先生の真骨頂。最初から最後までクライマックスクライマックスクライマックス!! テンション上がりまくって奇声を飛ばす、までが通常運転です。


角川スニーカー文庫
終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? 4】 枯野瑛/ue 

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あまりにも、あまりにも優しい過去の世界。その崩壊に至る顛末のすべてがここに描かれる。これは既に過ぎ去ってしまった終末であり、触れられる思い出である。泣くよ、そりゃ泣くよ。


終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? 5】 枯野瑛/ue 

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これはヴィレム・クメシュという主人公の物語の終わり。頑張ったね、ありがとう。浮かぶのはねぎらいと感謝。そんな終わりは、だからきっと誰かにとってのハッピーエンドなのだ。


ガガガ文庫
筺底のエルピス 3.狩人のサーカス】 オキシタケヒコ/toi8 

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
心がへし折れる、心が潰される。心がぐちゃぐちゃにすり潰される。思わず悲鳴をあげてしまった、泣き叫びそうになってしまった怒涛の展開。まいった、助けて、もう駄目だ!! やめてくれ!!
凄すぎる。だからこそ、面白すぎる。死にそうで、泣きそうだ。


筺底のエルピス 4.廃棄未来】 オキシタケヒコ/toi8 

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
甘かった。何もかもが甘かった。惨劇も絶望も、すべては端緒に過ぎなかったのだ。地獄は、悪夢は、救いの先にあったのだ。希望の末にあったのだ。こんな最悪の希望があってたまるか。世界は確かに救われて、彼女だけが何もかもを奪われた。未来は廃棄されたのだ。前巻をすら序の口とすら言わざるをえない心の圧壊が待っていた。


ふあゆ】 今慈ムジナ/しづ  

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
狂気の地平がどこまでも広がっている。そこで自分を確立していられるのは寄るべき愛があるから。
この上なく純愛で、救いがなく、美しい問いかけの物語。
ふーあーゆー。あなたはいったいだれですか?
新しいヒーローものであり、今再び現れた新伝綺の系譜に連なる傑作である。

電撃文庫
竜は神代の導標となるか 4】 エドワード・スミス/クレタ 

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
大人たちの奮闘を背に、若い世代がそれぞれに才能を開花させぶつかり合う、なんてダイナミックでドラマティックな群像劇か。戦記モノでこれだけワクワクさせてくれる逸品は本当に稀少なんですよね。めちゃくちゃおもしろいよ!!


はたらく魔王さま! 16】 和ヶ原聡司/029 

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
魔王と勇者を差し置いて、二人の人間の少女の「悪魔大元帥」が飛躍する、千穂ちゃんとベルの大活躍回。いやもう今回はこの二人につきます。


NOVEL0
竜と正義 人魔調停局 捜査File.01】 扇友太/天野英

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
第9回MF文庫J新人賞・最優秀賞受賞作品【MONSTER DAYS】の新装版。改めて読んでも、超弩級のスピード感とエンターテイメントアクション性、そして重厚にして逃げのないテーマ性の篭ったどすげえ作品だった。


オーバーラップ文庫
異世界迷宮の最深部を目指そう 6】 割内タリサ/鵜飼沙樹 

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
熱く熱く爽やかな、心ゆくまで尽くしあったこれが友情の交わし方。一対一で剣を交える、戦うことで心を通わせる。そんなコミュニケーションをこれほど美しく清々しく猛々しく描いたモノは滅多とない。
はじめて間違えずにやり遂げた、カナミという少年の結実である。


MF文庫J
エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 3】 東龍乃助/ みことあけみ

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
アニメじゃない、アニメじゃない。これは非情で冷たい現実。だからこそ、まるでアニメのような奇跡の顕現に盛り上がりが爆裂する。これぞ、エンターテイメントの極である。


講談社タイガ
バビロン 2.―死―】 野崎まど/ざいん 

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
「最たる悪」というものを、吐き気がするほど見せつけられた。価値観を揺さぶられ、心をぐちゃぐちゃにすり潰される。凄まじい、凄まじい劇薬である。これを見るには、覚悟というものを必要とすると知れ。


以下には、4つ星Dashの作品を列挙しております。

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2015年 ライトノベル・ベスト  

去年は「とある飛空士」シリーズも完結しちゃって。後回しにしちゃってたら終わっちゃって。これは代表例なのですけれど、昨年度はこれは面白いだろうという確信があるにも関わらず、読めずに積んじゃっているシリーズがかつてなく溜まったまま年を越してしまった感があって、いやほんとどうやったら追いつけるんでしょうね、全部読めるんでしょうね!?

なので、どうしても昨年読んだ中で、という範疇からの抽出になってしまい、出版から随分間があいてしまっている作品なども散見されるのですが、2015年度に私が読んだライトノベルから、これは超絶面白かった! という作品を選出しました。

2015年の読書メーターまとめ

トータルでは499冊が去年の読了数。その中で漫画単行本が134冊を数えるので、ほぼ一日に1冊ペースだったと思われます。ちなみに、例年漫画が50冊前後だったのに今年これだけ増えてるのはあれです。電子書籍でやたら安く売られているのにフラフラ手を出してしまったからですね。例年に無く新作新シリーズに手を出してしまいました。
ともあれ、毎月30冊以上は確実に買いまくってるのですから、そりゃ溜まっていく一方だわ。今年はもうちょい読むペースをあげたいのですが……はてさて。


2014年 2013年 2012年 2011年  2010年 2009年 2008年


ことしも上限は五つ星まで。実際は六ツ星あげてもいい作品もあるのですけれど、とりあえずこのままで。
ここ数年、自分でも吝い気がしているので、バランス調整考えてもいい頃なのかも、と思いつつ今年はこれで。


五つ星☆ミ


角川スニーカー文庫

CtG ─ゼロから育てる電脳少女─ 2】 玩具堂/bun150

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これだけお互いを強烈に意識しながら、明確な形に自分の気持ちが定まらないまま、激しい鞘当を繰り広げる三角関係ってなかなかないんですよね。複雑に絡みあった感情が、ビシビシと火花を散らす青春模様。本人すら儘ならない感情の迸り、思わぬ言動が人間関係を引っ掻き回す。実に素晴らしい青春ラブコメなんですよ、これは。


電撃文庫

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン 7】 宇野朴人/ 竜徹 

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2015年度最大の衝撃でした。数日間は確実に動揺しっぱなしでしたね。これはイクタとヤトリ、ただ二人のための物語、その終焉である。


はたらく魔王さま! 13】 和ヶ原聡司/ 029 

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日常だって平坦で代わり映えのない日々ばかりじゃない。刻一刻と環境は変わり、人間関係は変化していく。この作品のリアルな生活感は、そんな日常における変化や機微もきっちり取り込んで描き切っているんですよね。

富士見ファンタジア文庫

艦隊これくしょん -艦これ- 鶴翼の絆 4】 内田弘樹/魔太郎 

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追い込んで追い込んで絶望の崖っぷちまで追い込んでの、反撃開始。史実を知ればなお熱くなる、全戦域に放たれたあの電信。すべての絶望を振り払うような、勇気を柱にして打ち立てるような、高らかな宣言。力強いエール!泣いたよ、燃えたよ。激闘激闘激闘の連続で息つく暇もないくらい熱い一冊でした。


GA文庫

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 5】 大森藤ノ/ヤスダスズヒト 

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ミノタウロス戦をスタート地点と見立てるならば、最初のピークはここなのでしょう。作品そのものが、ここから加速を始めていく。その盛り上がりたるや、すさまじいの一言でテンション爆上げ。そして、これがベルくん一人の物語ではなく、ベルくん「たち」の冒険譚だというのを激しく示した一作でした。


ファミ通文庫/エンターブレイン

異世界から帰ったら江戸なのである 第弍巻】 左高例/ユウナラ 

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ひたすら呑んで食べて遊んで騒いで、楽しさの尽きることのない大江戸ハッピーライフ。なんど繰り返し読んでも、その度にニマニマと楽しめる、我が新たなバイブルの一つなり。


ガガガ文庫

筺底のエルピス 2.夏の終わり】 オキシタケヒコ/toi8 

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まだ2巻にも関わらず、既に二桁オーダーの長期シリーズのごとき大作感を醸し出すすさまじいスケールと、淡くも懐旧をもたらす日常風景がコントラストを織りなす、圧巻のストーリー。これは完結すればちょっととんでもない作品になりそう。


我がヒーローのための絶対悪(アルケマルス)】 大泉貴/おぐち 

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噂に違わぬ極悪さに戦慄を抑えきれませんでした。どん底に落とすなら徹底的に。救われる余地をゴリゴリと削り落としていく追い詰めっぷりは、一周回ってゾクゾクしてくるほど。


以下には、4つ星Dashの作品を列挙しております。
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2015年ライトノベル系新人作品 まとめ  

年末に入ってからチクチクとまとめていたので、何とか年明けや大晦日まで持ち越さずに済みました。
例年に比べても読めていないのが悔しいところですが。せめて半分くらいは読んでおきたいのですが(単行本は流石に抜きで)。
今年に関しては、全然読めていない感と小説家になろうからのデビューが怒涛のように増加している感覚から、全体の把握自体もう無理なんじゃないか、と記事の制作自体を断念しかけていたのですが……まとめ始めてみると、意外な事に去年までよりも既存文庫レーベルでの小説家になろうからのデビューは、むしろ去年までより落ち着いている?
ファミ通文庫とオーバーラップ文庫、HJ文庫に関しては、積極的に取り入れいてるのですが、他のレーベルに関しては去年まである程度取り入れていたレーベルも、文庫サイドでの出版は殆ど見なくなってるんですよね。その代わりに、新たに立ち上げた、或いは既に立ち上げている単行本レーベルの方に全部まとめている傾向が伺えます。
どうも、徐々に住み分けみたいなものが出来つつある、という事なのでしょうか。
でもファミ通文庫は去年などは逆に単行本サイドに全部振り分けていたのに、今年は文庫サイドにも大量取り込みしているのは、興味深い。

去年の記事

メディアワークス文庫と富士見L文庫は今のところ全然追えなくなってしまっているので今年はパスしております。少女系レーベルやその他諸々の単行本レーベルも同じく。大変申し訳無いです。
また、今回も当該作品を調べるにあたり、<ラノベの杜>様を参照・参考にさせていただきました。ありがとうございます。

今年の新人作品の読了数は50冊。前年が54冊だったので、微減というところですか。思ったよりはカバーできていたのか。
MF文庫Jが、今年は12月にも新人作品出してきてくれたので、ちょっと読むの間に合わなかったんですよね。【ざるそば(かわいい)】まだ読めてないんよ!


ちなみに、評価基準は完全に主観的な好みによるものなので御容赦御寛恕お願いいたします。

以下、収納。

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2014年 ライトノベル・新シリーズピックアップ  

予告していたとおり、ちょっと年間ベストの方では触れられなかった、14年度スタートした新シリーズの中でも今年にかけて私が特に注目・期待している作品を取り上げたいと思います。
2015年期待のシリーズ作品、てな感じですな。
ただ面白いだけではなくて、琴線にビビッと触れるようなナニカがあったり、歯車がカチリとハマって確変を迎える気配があったり、と私の心をガッチリと鷲掴みにして離してくれない要素を握りしめている作品たちです。
是非ともオススメして、興味を持ってもらって、ちょっとでもシリーズが大きく長く続く一助になればなあ、という下心ありありでお送りしたいと思います。



【祓魔科教官(デモンビーター)の補習授業】
  すえばしけん/NOCO 一迅社文庫

 
1巻「落第少女に咒術指南」感想 2巻「優等生は振り向かない」感想
昨今、一つのジャンルとして成り立ちつつある主人公が教師や教官となりヒロインである女の子たちを教え導いていく教官モノですけれど、本作の作者のすえばしさんはこの流れが生まれる前にデビュー作でその先鞭をつけている人なんですよね。して、人に教えるという事は教えられる、という事を見事に表現している人でもある。
異形ー魔禍魂を狩る“祓魔技能士”を養成する天原学園に着任した主人公・日垣悠志朗が、落ちこぼれの生徒たちを鍛えていく、という表装こそ真っ当な教官モノなのですが、むしろこれ主人公は落ちこぼれの生徒でありヒロインである花耶の方なのです。何しろ、教官である悠志朗を始めとした祓魔技能士のトップエースである<神和>と呼ばれる連中は、一見してマトモな社会人にも関わらず、人として大事な部分が壊れ喪われているイカれ狂った破綻者ばかり。
容赦なく人があっさりと惨たらしく死んでいく過酷な環境で、能力的に怪物的で頼りになる教官たちはしかし一皮剥けば心の在りようの方が化け物的なサイコな狂人ばかり。そんな彼らに、花耶という少女は環境と状況に振り回されながらも、真っ向から向きあおうとしている。
これは異形を倒し、悪意ある人間たちと戦いながら、その最奥で味方である教官たちと人としての在り様を巡って対決する事を本筋としている物語なのです。普通に凶悪な敵や陰謀に立ち向かうよりもよっぽどスリリングな展開なんですよね。花耶のかがりへの宣戦布告は、痺れたなあ。



【スチームヘヴン・フリークス】
  伊崎喬助/凱 ガガガ文庫

 
1巻感想 2巻感想
ド派手でシックなスチームパンクな世界観にアメリカンコミックヒーローの要素をこれでもか、と打ち込んだ、というとギトギトに脂っぽい胸焼けのするような雰囲気を連想してしまいますが、この作品はそこにキッチリと本邦の人が食べやすいアレンジが随所に為されていて、見事にそれぞれの尖った要素がぶつかること無くブレンドする事に成功しているんじゃないでしょうか。
そして、見た目の派手派手しさに負けずに、繊細な人間関係や感情の機微を丁寧に描いていて、ふとした瞬間にひどく落ち着いた情感たっぷりのシーンが介在することで、ドラマ性色濃く描かれる物語にもなっている。
非常に高い位置で、エンターテイメント性とドラマ性、演出に世界観に、とどれも両立し、引き立て、盛り上げることに成功している逸品なのです。



【CtG ─ゼロから育てる電脳少女─ 】
  玩具堂/bun150 角川スニーカー文庫


1巻感想 
青春日常ミステリーの傑作【子ひつじは迷わない】の玩具堂さんの新シリーズは、VRMMOゲーム「CtG」から飛び出してきた「娘」とゲーム内で結婚した少女との、リアルでの共同生活物語。
本作の見所は何と言っても昨今では珍しいくらいの「ガチ修羅場」が起こりそうな空気がビシビシと漂っているところでしょう。ゲーム内でキャラ同士結婚し、仲良くなった美遥とゲームのキャラでしかなかったはずの娘のハルハを、現実世界でも一緒に生活して育てるはめになってしまった春日井遊。勿論、ゲーム内だけの付き合いでしかなかった同世代の女の子と一緒に暮らすなんてうまく行くはずもなく、ギクシャクしながらも手探りで共同生活を成り立たせていくのだけれど、娘を育てるという共同作業が徐々に二人の仲を近づけていくのですが、近づくほど浮き彫りになっていくのが、お互いに抱えている家庭の事情とそこに落とされた暗い影。そして、美遥の前に突きつけられる、春日井遊の本当の想い人―幼馴染の小槌冬風の存在。逆に冬風からすると、遊にとって繊細な時期だったからこそ慎重に距離をはかっていた時に、突然割って入ってきた謎の少女の存在は、青天の霹靂だったわけです。
言葉にならない複雑で繊細な少女たちの感情が交錯し、ぶつかり合う緊迫感。お互い譲れない意地がせめぎあう緊張感。前作でこれでもかと青春模様の精緻にして大胆な押し引きを描いた作者の作品だけに、ここからの展開へのワクワク感たるや、思わず固唾を呑んでしまいそうなほどです。



【ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード)】
  羊太郎/三嶋くろね 富士見ファンタジア文庫

 
1巻感想 2巻感想
去年デビューした新人さんとしては、ダントツに近い高い評価を受けてるんじゃないだろうか、特にライトノベルの感想を手がけている界隈では。
実際、富士見ファンタジー文庫発のシリーズとしては、久々の実力を伴った大物看板作品として最前線を担う事になるんじゃないでしょうか。それくらいに、面白さの完成度と拡張性が高いです。1巻ではまだ新人作品らしいぎこちなさが散見されたものの、だからこそ二巻での見違えるような覚醒ぶりには唖然とさせられました。
何ていうか、これが凄い、これが図抜けている、という類ではなくて、ただ一言「これは面白い!!」という言葉に尽きる作品なんですね。細かいところを褒めるよりも、まるっと全体をひっくるめて全部をギュッと抱きしめて、好きになってしまうような作品なのではないか、と。
自然と惹かれ夢中になってしまうような魅力が詰まった、みんなが「お気に入り」のサークルの中についつい入れてしまうような、そんな物語なんじゃないでしょうか。



【終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?】
  枯野瑛/ue 角川スニーカー文庫

 
1巻感想 2巻感想
人類が黄昏を迎えた時代に何も救えず守れずに、終わってしまった男が何の因果か蘇った先は、人間が滅び去ってしまった世界。しかし、そこに生きる新たな人類・亜人族たちも「獣」と呼ばれる存在の襲来によって滅びを迎えようとしており、その終末への最後の足掻きとして使い捨ての兵器として妖精兵と呼ばれる少女たちが育成されていた。この物語は、既に終わってしまっている男とこれから終わりを迎える事を運命づけられた少女たちとの儚くも美しい終末譚。ただただ切々と語られる少女たちとの交流、男の目を通して描かれる終末を迎えつつある浮遊大陸群の上で生きる人間亡きあとの人類たちの世界。希望は少なく夢は在り得なく未来はか細く救いは無い、それでも貴重な時間を精一杯生きる妖精たちを、じっと見守る男の胸中はいかばかりか。
情緒たっぷりに描かれる物語は、派手さはなく淡々として内側も外側もありのまま静かにさらけ出されている、それが余計に胸を締め付け、息をさせてくれない。
だからこそ、絶望と寄り添う奇跡が、言葉を失うほど美しい。思わず祈りたくなるような、切なさにあふれた物語なのです。
決して受けを取れるタイプの作品ではなく、その為か初動の売上も厳しいらしく、3巻の発売が危ぶまれている。15年期待のシリーズとして紹介しながら、今年続刊が出るかわからないのであります。
せめて手にとってくれる人が少しでも増えるように。年間のまとめ記事だけでなく、別にこの記事を書こうと思った原因でもあります。続きが出て、優しい結末が訪れる終わりを見ることが出来ますように……(祈



【異界の軍師の救国奇譚(フェアリーテイル)】
  語部マサユキ/明星かがよ 角川スニーカー文庫

 
1巻感想 2巻感想
異世界召喚ものは数あれど、私の一番のお気に入りはこれ。【異界の軍師の救国奇譚】と名打ってありますが、戦記モノどころか主人公は軍師でもなく、どちらかというとプロデューサーかコンサルティングアドバイザーって感じなのです。主人公当人には何の力もなく、あるのは知識と行動力。しかし、その行動力が皆を先導して引っ張っていくものではなく、支えて後押しして応援して盛り上げていくスタイルなのが、特別と言えるのかもしれません。そう、これは主人公が前に出て劇的に変革をもたらす物語ではなく、あくまで主人公が音頭を取って、みんなで頑張って困難を、危機を乗り越えていく物語なんですね。それも、幾人かの仲間たちだけの狭いコミュニティだけじゃなく、名も無き人たちみんなが手を取り合って、一緒になって頑張って、盛り上がり、ピンチを乗り越えみんなで喜び幸せを分かち合うお話なのです。だからでしょうか、終わった時の達成感、多幸感が半端ない。読み終えたあとの、例えようのない幸せな気分を、満ち足りた心地を、是非味わって欲しいものです。



【聖黒の龍と火薬の儀式<パウダーキス> 2】
  北元あきの/しらび  MF文庫J

 
1巻感想 2巻感想
オカルトの要素はあるものの、舞台は英国の諜報機関と香港マフィアが暗闘繰り広げる血で血を洗う暗黒社会の抗争劇。誰もが組織へと忠誠を誓い、敵と裏切り者には銃弾をもって死で贖わせる。一方で欲望に対して純粋に、野望の為に相手を踏みにじり、権力の為に謀略の罠を張り、政治的取引で敵も味方も陥れる。そんな汚泥に塗れたような舞台だからこそ映えるのは、純粋な愛。それも、自らの身も心も捧げつくすような破滅的なほどの愛情。ノワール小説の真髄とは、硝煙渦巻く薄汚い血塗れの欲望の世界の中で、儚く激しく輝く「愛」を描いてこそ。そして、その一途な愛情とは狂気と紙一重。この作品は、まさにそれを体現していると言ってイイのです。ニトロプラスの系譜を除けば、今のライトノベル業界でほぼ唯一と過言ではないだろう純粋濃度のノワール小説がこれ。



【異世界から帰ったら江戸なのである 第壱巻】 
 左高例/ユウナラ エンターブレイン


感想はこちら
タイトル通り、異世界から元の世界に戻ってみれば、時代がズレて何故か江戸時代に舞い降りてしまった主人公・九郎。ノリは愉快な【剣客商売】。出てくる江戸の人たちはみんなどこかスットボケた変人ばかり。主人公の九郎も見た目は今は若返っているものの、中身は一度実際に異世界のお役所で定年を勤めあげるまで年を重ねたリアル爺さん。江戸での生活も楽隠居を決め込んで、残念未亡人鳥山石燕にお小遣いをもらいながらの悠々自適の自由気ままなヒモ生活。そんな九郎を中心にして描かれる、時に爆笑、時に痛快、時に人情切なく温かい、当時の江戸の風俗風情を堪能しつつキューっと一杯ひっかけるように楽しめる大江戸日常コメディです。

 

9月28日

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9月27日

異識
(まんがタイムKRコミックス)
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ひさまくまこ
(まんがタイムKRコミックス)
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Koi
(まんがタイムKRコミックス)
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相崎うたう
(まんがタイムKRコミックス)
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セトユーキ
(まんがタイムKRコミックス)
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こめつぶ
(まんがタイムKRコミックス)
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福きつね
(まんがタイムKRコミックス)
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メイス
(まんがタイムKRコミックス)
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9月26日

えすのサカエ/宇野朴人
(角川コミックス・エース)
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相野仁/市倉とかげ
(角川コミックス・エース)
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平未夜/之貫紀
(角川コミックス・エース)
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大和田秀樹/矢立肇
(角川コミックス・エース)
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今ノ夜きよし/イノノブヨシ
(角川コミックス・エース)
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Ark Performance
(角川コミックス・エース)
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石田あきら/東出祐一郎
(角川コミックス・エース)
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前田理想/沢村治太郎
(角川コミックス・エース)
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鏡/丘野優
(角川コミックス・エース)
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東方Project/芦山
(電撃コミックスEX)
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笹倉綾人
(電撃コミックスNEXT)
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苗川采
(電撃コミックスNEXT)
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Dormicum
(電撃コミックスNEXT)
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山路新
(電撃コミックスNEXT)
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宝乃あいらんど/震電みひろ
(電撃コミックスNEXT)
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小早川ハルヨシ/金斬児狐
(アルファポリスCOMICS)
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くろの/永島ひろあき
(アルファポリスCOMICS)
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9月25日

涼樹悠樹
(オーバーラップ文庫)
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迷井豆腐
(オーバーラップ文庫)
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友橋かめつ
(オーバーラップ文庫)
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ネコクロ
(オーバーラップ文庫)
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ネコ光一
(オーバーラップ文庫)
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白米 良
(オーバーラップ文庫)
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白米 良
(オーバーラップ文庫)
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でんすけ
(MFブックス)
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出井 啓
(MFブックス)
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一分 咲
(MFブックス)
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筧千里
(MFブックス)
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カヤ
(MFブックス)
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波多ヒロ/あまなっとう
(ガルドコミックス)
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やもりちゃん/じゃき
(ガルドコミックス)
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もちろんさん/猫子
(ガルドコミックス)
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吉川英朗/月夜涙
(ガルドコミックス)
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吉乃そら/ネコ光一
(ガルドコミックス)
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天羽銀/迷井豆腐
(ガルドコミックス)
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卯乃米/桜あげは
(ガルドコミックス)
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綾北まご/冬月光輝
(ガルドコミックス)
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9月24日

棚架ユウ/丸山朝ヲ
(バーズコミックス)
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天乃咲哉
(バーズコミックス)
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洋介犬
(バーズコミックス)
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かくろう/石神一威
(バーズコミックス)
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小林立/五十嵐あぐり
(ガンガンコミックス)
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小林立/五十嵐あぐり
(ビッグガンガンコミックス)
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小林立/めきめき
(ビッグガンガンコミックス)
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長田悠幸/町田一八
(ビッグガンガンコミックス)
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小林立
(ヤングガンガンコミックス)
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小林立/めきめき
(ヤングガンガンコミックス)
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福田晋一
(ヤングガンガンコミックス)
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田尾典丈/三雲ジョージ
(ヤングガンガンコミックス)
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戌森四朗
(ヤングガンガンコミックス)
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六本順
(ヤングガンガンコミックス)
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田澤裕/友井太郎
(ヤングガンガンコミックス)
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9月22日

十文字 青/原作・プロデュース:Eve
(MF文庫J)
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総夜ムカイ/原作・監修:みきとP
(MF文庫J)
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両生類 かえる
(MF文庫J)
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木緒 なち
(MF文庫J)
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長月 達平
(MF文庫J)
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川口士
(ダッシュエックス文庫)
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川口士
(ダッシュエックス文庫DIGITAL)
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川口士
(ダッシュエックス文庫DIGITAL)
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赤金武蔵
(ダッシュエックス文庫)
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河本ほむら/尚村透
(ガンガンコミックスJOKER)
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河本ほむら/斎木桂
(ガンガンコミックスJOKER)
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昆布わかめ
(ガンガンコミックスJOKER)
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サラ イネス
(イブニングKC)
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ハナツカシオリ
(モーニング KC)
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江口夏実
(モーニング KC)
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瀧下信英/津田彷徨
(モーニング KC)
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藤本正二/Juan Albarran
(モーニング KC)
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千嶌オワリ/津田彷徨
(モーニング KC)
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森高夕次/足立金太郎
(モーニング KC)
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一乃ゆゆ/佐島勤
(MFコミックス アライブシリーズ)
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杉井光/篠アキサト
(MFコミックス アライブシリーズ)
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ぐう/水無瀬
(MFC)
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柏木郁乃
(MFC)
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倭ヒナ/ぷにちゃん
(MFC)
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9月21日

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9月20日

大和田秀樹
(ヤングチャンピオン・コミックス)
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クール教信者
(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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いとうえい
(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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小宮地千々
(GCN文庫)
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一色一凛
(GCN文庫)
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風間レイ
(TOブックス)
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やしろ
(TOブックス)
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もちもち物質
(TOブックス)
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夕立悠理
(TOブックス)
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鳴沢明人
(HJ NOVELS)
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はぐれメタボ
(HJ NOVELS)
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9月19日

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9月16日

橘 公司
(富士見ファンタジア文庫)
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長岡 マキ子
(富士見ファンタジア文庫)
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羊太郎
(富士見ファンタジア文庫)
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七斗 七
(富士見ファンタジア文庫)
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いつきみずほ
(富士見ファンタジア文庫)
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ラマンおいどん
(富士見ファンタジア文庫)
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ラチム
(富士見ファンタジア文庫)
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紫大悟
(富士見ファンタジア文庫)
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朝陽千早
(富士見ファンタジア文庫)
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コイル
(電撃の新文芸)
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相原あきら
(電撃の新文芸)
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イダタツヒコ/広江礼威
(サンデーGXコミックス)
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やまむらはじめ/広江礼威
(サンデーGXコミックス)
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坂崎ふれでぃ
(サンデーGXコミックス)
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了子
(裏少年サンデーコミックス)
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神内アキラ
(裏少年サンデーコミックス)
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柊一葉/じろあるば
(裏少年サンデーコミックス)
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内藤マーシー
(講談社コミックス)
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宮島礼吏
(講談社コミックス)
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久世蘭
(講談社コミックス)
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ヒロユキ
(講談社コミックス)
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裏那圭/晏童秀吉
(講談社コミックス)
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むちまろ
(KCデラックス)
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硬梨菜/不二涼介
(KCデラックス)
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さゆこ
(フロース コミック)
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あるてぃ/染井由乃
(フロース コミック)
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原泰久
(ヤングジャンプコミックス)
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中村力斗/野澤ゆき子
(ヤングジャンプコミックス)
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峰浪りょう
(ヤングジャンプコミックス)
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雪森寧々
(ヤングジャンプコミックス)
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小瀬木麻美/宮田ダム
(ヤングジャンプコミックス)
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キナミブンタ
(ヤングジャンプコミックス)
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大河原遁
(ヤングジャンプコミックス)
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武田綾乃/むっしゅ
(ヤングジャンプコミックス)
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子新唯一
(ヤングジャンプコミックス)
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グレゴリウス山田
(ヤングジャンプコミックス)
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ヤマザキマリ
(ヤングジャンプコミックス)
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スガワラエスコ
(ヤングジャンプコミックス)
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スガワラエスコ
(ヤングジャンプコミックス)
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瀬尾つかさ/bomi
(ヤングジャンプコミックス)
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川口士/的良みらん
(ヤングジャンプコミックス)
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9月15日

コトヤマ
(少年サンデーコミックス)
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松江名俊
(少年サンデーコミックス)
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草場道輝/高谷智裕
(少年サンデーコミックス)
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山田鐘人/アベツカサ
(少年サンデーコミックス)
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畑健二郎
(少年サンデーコミックス)
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福地翼
(少年サンデーコミックス)
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青山剛昌
(少年サンデーコミックス)
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青山剛昌/阿部ゆたか
(少年サンデーコミックス)
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かんばまゆこ/青山剛昌
(少年サンデーコミックス)
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田中現兎
(マガジンエッジKC)
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川田暁生
(マガジンエッジKC)
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ひな姫/猫又ぬこ
(マガジンエッジKC)
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水森崇史
(講談社コミックス)
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ひととせひるね
(講談社コミックス月刊マガジン)
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杜乃ミズ/餅月望
(コロナ・コミックス)
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中島鯛/ほのぼのる500
(コロナ・コミックス)
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まいたけ/生咲日月
(コロナ・コミックス)
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わかさこばと/春の日びより
(コロナ・コミックス)
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羽尻伊織/鉄人じゅす
(コロナ・コミックス)
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ハム男
(アース・スターノベル)
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友麻碧
(富士見L文庫)
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柚原 テイル
(富士見L文庫)
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七沢 ゆきの
(富士見L文庫)
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9月14日

鳥羽徹
(GA文庫)
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神田暁一郎
(GA文庫)
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佐伯さん
(GA文庫)
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佐伯さん
(GA文庫)
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海空りく
(GA文庫)
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海月くらげ
(GA文庫)
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柚本悠斗
(GA文庫)
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白石定規
(GAノベル)
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白石定規
(GAノベル)
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守雨
(GAノベル)
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金明豪×KJ
(アフタヌーンKC)
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こだまはつみ
(モーニング KC)
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9月13日

横島日記
(リュウコミックス)
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わらいなく
(リュウコミックス)
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9月12日

荒川弘
(ガンガンコミックス)
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河添太一
(ガンガンコミックス)
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宮澤伊織/水野英多
(ガンガンコミックス)
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南海遊/村山なちよ
(ガンガンコミックス)
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高津カリノ
(ガンガンコミックス)
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オジロマコト
(ビッグコミックス)
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ゆうきまさみ
(ビッグコミックス)
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田岡りき
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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源素水
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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サンドロビッチ・ヤバ子/だろめおん
(裏少年サンデーコミックス)
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七尾ナナキ
(裏少年サンデーコミックス)
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空谷玲奈/昴カズサ
(ガンガンコミックスONLINE)
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高野裕也
(ガンガンコミックスONLINE)
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礼島れいあ
(ガンガンコミックスONLINE)
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長岡マキ子/カルパッチョ野山
(ガンガンコミックスONLINE)
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森貴夕貴
(アース・スター コミックス)
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咲メギコ/師裏剣
(アース・スター コミックス)
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瑚澄遊智/漂月
(アース・スター コミックス)
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しろ
(アース・スター コミックス)
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檜山大輔
(アクションコミックス)
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浜田よしかづ
(アクションコミックス)
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ピロヤ
(メテオCOMICS)
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火曜
(まんがタイムKRコミックス)
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カエルDX
(まんがタイムKRコミックス)
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霜月絹鯊
(まんがタイムKRコミックス)
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そめちめ
(まんがタイムKRコミックス)
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9月10日

餅月望
(TOブックス)
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もちだもちこ
(TOブックス)
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岡崎マサムネ
(TOブックス)
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ニシキギ・カエデ
(TOブックス)
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榛名丼
(TOブックス)
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9月9日

アサウラ/Spider Lily
(電撃文庫)
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アサウラ
(電撃文庫)
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佐伯庸介
(電撃文庫)
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西 条陽
(電撃文庫)
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宇野朴人
(電撃文庫)
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三河ごーすと
(電撃文庫)
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佐島 勤
(電撃文庫)
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鎌池和馬
(電撃文庫)
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駒居未鳥
(電撃文庫)
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逢縁奇演
(電撃文庫)
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ミサキナギ
(電撃文庫)
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丸深まろやか
(電撃文庫)
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岬 鷺宮
(電撃文庫)
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夏 みのる
(カドカワBOOKS)
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遠野 九重
(カドカワBOOKS)
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明。
(カドカワBOOKS)
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流優
(カドカワBOOKS)
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愛七 ひろ
(カドカワBOOKS)
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ヤマザキコレ
(BLADEコミックス)
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ツクモイスオ/三田誠
(BLADEコミックス)
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住川惠/甘岸久弥
(BLADEコミックス)
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yoruhashi
(BLADEコミックス)
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(ドラゴンコミックスエイジ)
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横山コウヂ
(ドラゴンコミックスエイジ)
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福原蓮士/つちせ八十八
(ドラゴンコミックスエイジ)
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稲葉白
(ドラゴンコミックスエイジ)
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二式恭介
(ドラゴンコミックスエイジ)
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遠野ノオト/流優
(ドラゴンコミックスエイジ)
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はっとりまさき
(ドラゴンコミックスエイジ)
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神谷ユウ/桜木桜
(角川コミックス・エース)
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吉岡剛/菊池政治
(角川コミックス・エース)
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唐澤和希/藤本れもち
(角川コミックス・エース)
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皇ハマオ/月夜涙
(角川コミックス・エース)
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緒原博綺
(角川コミックス・エース)
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げしゅまろ
(角川コミックス・エース)
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ヨシラギ
(角川コミックス・エース)
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RYOMA/カンブリア爆発太郎
(角川コミックス・エース)
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レフトハンド/伽藍堂
(角川コミックス・エース)
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窪茶/涼暮皐
(角川コミックス・エース)
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ゼロキ/雪村ゆに
(角川コミックス・エース)
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蟹丹/トネ・コーケン
(角川コミックス・エース)
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TYPE−MOON/中谷
(角川コミックス・エース)
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Team RWBY Project/スエカネクミコ
(電撃コミックスNEXT)
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コトバノリアキ
(KCデラックス)
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吉村英明/木嶋隆太
(KCデラックス)
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金田陽介
(講談社コミックス)
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大森藤ノ/青井聖
(講談社コミックス)
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中丸洋介
(講談社コミックス)
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9月8日

エターナル14歳/御子柴奈々
(KCデラックス)
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ヤチモト/resn
(KCデラックス)
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ヤスダスズヒト
(シリウスKC)
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茅田丸/丁々発止
(シリウスKC)
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内々けやき/あし
(シリウスKC)
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マツモトケンゴ
(シリウスKC)
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くうねりん
(シリウスKC)
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光永康則
(シリウスKC)
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芳橋アツシ/延野正行
(シリウスKC)
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亜希乃千紗
(シリウスKC)
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9月7日

赤堀君
(アフタヌーンKC)
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伊口紺/保志レンジ
(アフタヌーンKC)
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LEN[Aー7]
(アフタヌーンKC)
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深山鈴/茂村モト
(ガンガンコミックスUP!)
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森田季節/出水高軌
(ガンガンコミックスUP!)
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ケンノジ/松浦はこ
(ガンガンコミックスUP!)
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羽柴実里/zinbei
(ガンガンコミックスUP!)
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常磐くじら/桃山ひなせ
(ガンガンコミックスUP!)
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串木野たんぼ/ぽんこつわーくす
(ガンガンコミックスUP!)
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鈴木竜一
(SQEXノベル)
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初枝れんげ
(SQEXノベル)
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十夜
(SQEXノベル)
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9月6日

西尾 維新
(講談社)
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智弘カイ/カズタカ
(KCデラックス)
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二階堂 幸
(KCデラックス)
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9月5日

和成 ソウイチ
(ドラゴンノベルス)
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白水 廉
(ドラゴンノベルス)
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釜田/六つ花えいこ
(フロース コミック)
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御守リツヒロ/柚原テイル
(フロース コミック)
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轟斗ソラ/柏てん
(フロース コミック)
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ORKA/Spice&Kitty
(フロース コミック)
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9月2日

(TYPE-MOONBOOKS)
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浅野りん
(角川コミックス・エース)
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ナカノ/八木羊
(角川コミックス・エース)
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日月ネコ/渡辺恒彦
(角川コミックス・エース)
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バラ子
(角川コミックス・エース)
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赤羽ぜろ
(角川コミックス・エース)
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三部けい
(角川コミックス・エース)
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縞野やえ/MB
(角川単行本コミックス)
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葦原大介
(ジャンプコミックス)
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マポロ3号
(ジャンプコミックス)
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権平ひつじ
(ジャンプコミックス)
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タカヒロ/竹村洋平
(ジャンプコミックス)
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助野嘉昭
(ジャンプコミックス)
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空もずく/十森ひごろ
(ジャンプコミックス)
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猗笠怜司
(ジャンプコミックス)
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横山左
(ジャンプコミックス)
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岩田雪花/青木裕
(ジャンプコミックス)
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矢吹健太朗
(ジャンプコミックス)
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稲岡和佐
(ジャンプコミックス)
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叶恭弘
(ジャンプコミックス)
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大@nani/吉緒もこもこ丸まさお
(ジャンプコミックス)
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LINK/宵野コタロー
(ジャンプコミックス)
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LINK/SAVAN
(ヤングジャンプコミックス)
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桂イチホ/ふか田さめたろう
(PASH!コミックス)
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むらさきゆきや/春日秋人
(講談社ラノベ文庫)
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空埜 一樹
(講談社ラノベ文庫)
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延野 正行
(Kラノベブックス)
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都神 樹
(Kラノベブックス)
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天宮暁
(Kラノベブックス)
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カラユミ
(Kラノベブックス)
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9月1日

枯野 瑛
(角川スニーカー文庫)
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桜木桜
(角川スニーカー文庫)
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入栖
(角川スニーカー文庫)
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ケンノジ
(角川スニーカー文庫)
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穂積 潜
(角川スニーカー文庫)
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海道左近
(HJ文庫)
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藤木わしろ
(HJ文庫)
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榊一郎
(HJ文庫)
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結石
(HJ文庫)
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坂石遊作
(HJ文庫)
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海野アロイ
(アース・スター ルナ)
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井上みつる
(アース・スター ルナ)
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長谷川哲也
(YKコミックス)
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塩野干支郎次
(YKコミックス)
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保志あかり/大木戸いずみ
(B’s-LOG COMICS)
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白川祐/チョコカレー
(コロナ・コミックス)
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森野眠子/みたらし団子
(コロナ・コミックス)
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浅葱洋/ニシキギ・カエデ
(コロナ・コミックス)
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きららファンタジア製作委員会/鴻巣覚
(FUZコミックス)
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白尾こじょ
(FUZコミックス)
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ミナミト/六升六郎太
(HJコミックス)
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8月30日

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佐遊樹
(エンターブレイン)
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