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年間ベスト

2013年ライトノベル系新人作品 まとめ  

 

年内に書き上げるつもりだったのですが、無理でした。無理だったよ!! 
というわけで、本文中には年内のつもりで書いてる表現が多々あるのですが、お見逃しください。年内に書いてたんだもんっ。


失礼、取り乱しました。
というわけで、またぞろ昨年度になってしまった13年度にデビューした新人作品をずらっと並べて、さてさて、去年一年間どんな人が、どんな作品がお目見えしたのかな、と振り返りつつ、雑感をこぼしていくまとめ記事でございます。
並べて見ると見えたり分かったりすることもありますしねえ。

一応、あくまで対象は新人さん。シナリオライターの方や美少女文庫など、他のジャンルで活動していた方が新たにライトノベルで、というパターンは除けさせていただいてます。
また、下記もしていますが、アルファポリスやMFブックスなど、ウェブ小説から単行本でデビューされた作品についても全然追いきれてないので省かせていただいてます。しかし、既存の文庫レーベルから出たものはカウントしているのであしからず。
また、今回当該作品を調べるにあたり、<ラノベの杜様>を参照・参考にさせていただきました。ありがとうございます。
以上、除外分を置いて主要レーベルから出版された、この記事内で収録した新人作品は102作品。増えてるなあ。新たにオーバーラップ文庫が創刊され、さらにメディアワークス文庫も加味するようにしたので、必然と言えば必然ですが。

うち、私が読めたのは67タイトル。去年と同じくざっと6割はカバーできたようですし、純粋に冊数も増えてるんだから、自分頑張った、頑張ったよ。

ちなみに、評価基準は完全に主観的な好みによるものなので御容赦御寛恕お願いいたします。


以下、収納。


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2012年 ライトノベル・ベスト  

はい、毎年恒例のアレです。去年は記事をアップするのがだいぶ遅れてしまったのですが、今年は三が日中にはあげたかったので、なんとか目標達成?
12年度の読破数ですが、読書メーターによれば604冊。前年度が644冊でしたので、およそ40冊ほど減ってしまいました。一昨年からも随分減ってますし、だいぶペース落ちてきたのかなあ。このうち、漫画は115冊。此方も去年からは減っているので、読んだライトノベルの数はおおよそ470〜480冊くらいでしょうか。微減、と言ったところでしょうね。

ちなみに、コチラが2011年の記事  2010年  2009年  2008年

12年度は上限六ツ星までとしています。5つ星評価でも収まらない傑作、という事ですね。ですが、実質は四つ星Dashまでは自分としては文句なしにお勧めです。また、この記事を書く上で一年間全体を見直した結果、多少の星の数の変動、四つ星Dashから5つ星に移動した作品も数点ありますのであしからず。



六ツ星きらり☆彡


ここに選出したのは全四作。【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。】は最新刊。今、一番キレキレに切れ味があがっている作品でしょう。
【蒼穹のカルマ】は完結巻。シリーズ全体の総まとめという意味でも、制御されきったカオスという伝説的な作品でした。
【ドラフィル!】は、とある地方都市の商店街の人間を中心にしたアマチュア・オーケストラのお話。染み入る人間ドラマであると同時に、とにかく肝心のオーケストラシーンが凄まじい。圧巻という言葉では全く足りないド迫力です、一読の価値あり。
そして【覇道鋼鉄テッカイオー】。宇宙を舞台にした中華武侠モノ、という何このピンポイントを狙い撃ちにした傑作はw

【ドラフィル! 竜ヶ坂商店街オーケストラの英雄】 美奈川護 メディアワークス文庫



感想はこちら
ぶん殴られたような衝撃でした。美奈川護最高傑作。そして、私にとっての本年度ナンバーワン候補作に一躍駆け登ってきた稀代の音楽小説。まさかまた、文章で音を聞く、音楽を叩きつけられる作品に巡りあうとは。
オーケストラ演奏シーンは、圧巻の一言です。



【蒼穹のカルマ 8】   橘公司/森沢晴行 富士見ファンタジア文庫



感想はこちら
もはや「伝説」と呼ばれても過言ではない作品になったんじゃないだろうか。色々な意味で余人には決して真似できそうにない領域に至った怪作でした。怪作にして傑作って、なかなかナイですよ?



【覇道鋼鉄テッカイオー 2】 八針来夏/Bou スーパーダッシュ文庫



感想はこちら
……スーパーロボット大戦出演を目指そう!
と、ほざきたくなるほど生かしたスペースパンク、宇宙を股にかけた武侠モノ。やばいよやばいよ、面白すぎて楽しすぎる。笑いあり涙ありそしてなにより胸の焔が燃えたぎる、炎熱の燃え展開!
胸がすくような痛快にして爽快なるとびっきりのエンターテインメント。さあ、バッチコイ!!



【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6】 渡航/ぽんかん(8) ガガガ文庫



感想はこちら
充実の一途をたどる複雑な内面と人間関係にもがく少年少女たちの青春ドラマ一番星。完全に近年の残念ラブコメから脱却して、ドラマツルギーの深化に成功している。もう、文句なしに素晴らしい、圧巻。

五つ星☆ミ

12年度の五つ星は17冊。例年と比べてもかなり少ないのですが、不作と言うよりも年々私の基準が厳しくなっているようです。かなり厳選に掛かっています。
それでも意外だったのが、電撃文庫が一冊も掛からなかったこと。自分でも「え!?」と思ったのですが、ほんとにゼロでした。あれれ? その分、4つ星Dashの方に多く引っかかっているのと、メディアワークス文庫の点数がだいぶ増えているようです。



角川スニーカー文庫
問題児たちが異世界から来るそうですよ? 十三番目の太陽を撃て】  竜ノ湖太郎/天之有 
子ひつじは迷わない 騒ぐひつじが5ひき】  玩具堂/籠目 
子ひつじは迷わない 贈るひつじが6ぴき】  玩具堂/籠目 
ミスマルカ興国物語 エックス】  林トモアキ/ともぞ 





ガガガ文庫文庫
俺、ツインテールになります。2】  水沢夢/春日歩 ガガガ文庫




スーパーダッシュ文庫
ベン・トー 9.おかずたっぷり! 具だくさん! 香り豊かな欧風カレー弁当すぺしゃる305円】  アサウラ/柴乃櫂人 
獅子は働かず 聖女は赤く 3.あいつはもう一人でも大丈夫じゃ】  八薙玉造/ぽんかん(8) 




MF文庫J
Tとパンツとイイ話 2】  本村大志/前田理想
豚は飛んでもただの豚? 2】  涼木行/白身魚
ノーゲーム・ノーライフ 2.ゲーマー兄妹が獣耳っ子の国に目をつけたようです】   榎宮祐/榎宮祐




ファミ通文庫
東雲侑子は恋愛小説をあいしはじめる】  森橋ビンゴ/Nardack
東雲侑子は全ての小説をあいしつづける】  森橋ビンゴ/Nardack
わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 4.リア充ですが何か?】  やのゆい/みやびあきの




メディアワークス文庫
源氏 物の怪語り】 渡瀬草一郎
】 野崎まど
ドラフィル! 2.竜ケ坂商店街オーケストラの革命】 美奈川護




単行本
まおゆう魔王勇者 5.あの丘の向こうに】  橙乃ままれ/toi8 エンターブレイン




以下には、4つ星Dashの作品を列挙しております。

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2012年ライトノベル系新人作品 まとめ  

まあ年内とか無理ですよ。特に今年はMF文庫の新人賞受賞作品が12月下旬に大量に出てきましたから、これをカバーしてたら案の定間に合いませんでした。それでも、元日に仕上げられたのは我ながら上等でしょう、と言い訳言い訳。初言い訳。

というわけで、このまとめ記事は2012年度にデビューした新人さんの作品をレーベルごとにずらっと並べて、どんなもんだったかな、と雑感を述べていくという内容。特に新人賞を受賞していなくても、初めて本をだすんですよ、という人はあらかた新人さんということで載せさせていただいています。
ただ、美少女文庫の方で既に本を出していたり、ゲームのシナリオライターをやってる人が小説に進出してきて、という場合は除けてあります。
迷ったのが、畑違いとも言える漫画家の方が小説書きました、というケースなんですが……。具体的には、榎宮祐さんの【ノーゲーム・ノーライフ】と、高遠るいさんの【ボイス坂】なんかですけど、こちらも今回は除外の方に振り分けておきます。
あと、少女系レーベルやノベルス系統もさすがにカバーしきれていないので、本年度も外させて頂きます。また、アルファポリスやエンターブレインなど各社から今年続々と出版されたウェブ小説の書籍化されたものですけど、これもちょっと追い切れないので、外します。ただ、ちょっと最後に触れてみるかも。
また、今回当該作品を調べるにあたり、<ラノベの杜様>を参照・参考にさせていただきました。ありがとうございます。
以上、除外分を置いて主要レーベルから出版された、この記事内で収録した新人作品は87作品。うち、私が読めたのは52タイトル。ざっと6割はカバーできた、といったところですか。ただ、去年は七割五分までいけてたので、だいぶ落ちたかもしれません。

ちなみに、評価基準は完全に主観的な好みによるものなので御容赦御寛恕お願いいたします。


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2011年 漫画  

ついに年末どころか1月も月末に差し掛かるという大遅刻をかましてしまいましたが、一応やります2011年漫画らんきん。
と言っても、漫画の単行本の方は主力であるライトノベルと比べればほんの僅かしか購入していないので、分母が違いますからだいぶ偏りも生じております。なにより、去年とあまりラインナップも変わっていませんしね。
さすれば、2011年度漫画ベスト選定、こんな感じで。


1位【さよならさよなら、またあした】 シギサワカヤ ウィングス・コミックス



感想

シギサワカヤの最新作にして、最高傑作。元々ザクザクと心を刻むような恋愛物を手がけてきた作家だけれど、それも極まりに極まった。純愛ものを読んで、ここまで全身震えあがって恐怖におののいた経験は皆無である。
物凄かった。



2位【とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の超電磁砲】 冬川基 電撃コミックス



6巻感想 7巻感想

もうこれ、原作付きのコミカライズ、スピンオフだとか余計な意識は取っ払っちゃっていいと思う。そういう段階はとうに超えて、突き抜けちゃっているから。去年もまあべた褒めだったけれどさ、漫画としての完成度というかキャパシティが、そろそろとてつもないところに達しようとしているんじゃないか、というくらいにレベルアップしてるのよね。去年からさらにあがるって、なによ!?


3位【Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ】 ひろやまひろし 角川コミックス・エース



3巻感想 4巻感想

アクションシーンの迫力、スピード感、構図の妙にコマ割り、その他もろもろ丸っと含めて、今自分が読んでいる範囲で極点に位置しているのはこのひろやまひろし【プリズマ☆イリヤ】と浜田よしかづ【つぐもも】の二大天だと断じよう。この両者に関しては殆どデタラメと言っていいレベル。そこでイリヤがここの位置にいるのは、さらにストーリーの面白さとコメディのノリ、シリアスな内面描写の妙もまた絶品の域に達しつつあるからだ。
この漫画のアクションの迫力に関しては、もし映像化、アニメ化されたとて、映像のほうが負けてしまうんじゃないだろうか……。


4位【Landreaall】 おがきちか IDコミックス ZERO-SUMコミックス



18巻感想 19巻感想

去年からさらに一つ位置が落ちてしまっていますが、別に面白さのクオリティは全然下がっていないのでご安心を。単純に、今話が丁度幕間というか、盛り上がるクライマックスの前のステップの段階にあるから、という点が否めないためで、多分20巻あたりは読んだ後の自分のテンションが常軌を逸する自信があるw


5位【恋愛ラボ 6】 宮原るり まんがタイムコミックス



6巻感想

長らく、同じ宮原さんの【みそらら】の方を位置的には上にしてたんだけれど、本格的に男連中が参入してのラブコメ展開に突入してからの破壊力を目の当たりにしちゃうと、ノックアウトですよ、もうたまらん。神懸かった甘酸っぱさ。ヤバイです。


6位【狼と香辛料】 小梅けいと/原作:支倉凍砂 電撃コミックス



6巻感想

リュビンハイゲン編完結。原作小説でも十分甘々かと思っていたんだけれど、小梅さんの描く漫画はさらに糖分が増々て、どえらいことになってます。こうしてみると、ホロとロレンスってこの頃からラブラブも極まってたんだよなあ。


7位【だって愛してる】 むんこ まんがタイムコミックス



3巻感想

三冊という比較的短くまとめたとある夫婦の物語。むんこという漫画家さんは、愛情というテーマをコメディタッチで軽やかに、でも宝物みたいに大切に扱う人ですけれど、この作品はその中でも愛の重たさや業というものをこれでもかと焼き付けた傑作でした。



8位【みそらら】 宮原るり まんがタイムコミックス



5巻感想
美苑、大失敗してしまうの回。相変わらず、働いている社会人のバイブル、というかこれを読むだけで、明日がんばろうと元気になれる栄養剤のような、お仕事漫画である。


9位【煩悩寺】 秋☆枝 MFコミックス フラッパーシリーズ



2巻感想
恋愛マスターの銘は伊達じゃない、ともうこの二巻で思い知らされました。いいよなあ、大人の恋愛。それもドロドロと生臭いやつじゃなくて、ぽかぽかと温かくてホッと出来る穏やかな恋模様。ちょっと枯れてるくらいがいいんですよ。


10位【戦国妖狐】 水上悟志 ブレイドコミックス



7巻感想
第二部入ってブースト入った戦国妖狐。期待も含めてこの位置に。幼子でありながら、月湖のヒロイン力がパねえんですよ。


TOP10に入れた去年と同じタイトルは四作品。ちなみに此方が去年の記事
とはいえ、【煩悩寺】【恋愛ラボ】【プリズマ☆イリヤ】あたりは、去年も名前をあげてたんですよね。正直この三作については去年に確変入りましたよ? よっぽどの事がなければ、今年も10品の中に入れてしまう気がします。
そんな中で完全に死角からビーンボール飛んできたのが、一番上にあげた【さよならさよなら、またあした】でした。シギサワカヤさんは元々大好きな恋愛漫画家さんで、ずっと追いかけてきた人なのですが、とんでもないの来ましたよ。あれは死ぬかと思った。

もちろん、上記した以外にも良作名作は目白押し。購入している単行本以外にも雑誌の方で読んでいるタイトルの中にも、これは! というのはたくさんあるんですよね。さすがに手がまわらないので、特に週刊誌系は殆どもう手を出していないのですが、やっぱり面白いのはたくさんあるのです。
そういうのを以下でチラッと、ね。チラッと。


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2011年 ライトノベル・ベスト  

結局年が明けて一週間も過ぎてしまいましたが、遅れ馳せながら11年度のライトノベルの纏めとなります。
11年度の読んだ本は、読書メーターによると644冊。前年度が664冊なので20冊ほど減ってますね。うち、漫画は133冊。ライトノベル以外の書籍も含んでいますので厳密ではないですが、おおよそ500冊弱程度を11年度は読んだ模様です。
その中から、自分が面白かったものを抜粋してみました。ちなみに月間のオススメであげた星の評価と異なっているものもありますが、これは読んでから時間が経ち、さらに前年以前の同じ記事を比較し、年間通して全体を照らしみた結果、ちょっと相対的に辛い評価だったかな、と認識を改めたものですのであしからず。増やしたものはあっても、減らしたものはありませんので、はい。

という事で、7つ星は2作。六ツ星は5作となっております。
前年に引き続き、2年連続でタイトルが並んだのが【ココロコネクト】と【神明解ろーどぐらす】。
【ココロコネクト】は12年にアニメ化も決定し、作品の評判は上り調子なのですが、小説としてはそろそろ佳境に入らないといけないシチュになってきているので、果たして12年度はどうなるか。
【神明解ろーどぐらす】【狼と香辛料】【とある飛空士への夜想曲(下)】と、完結巻が並ぶのは、やはりラストシーンが輝くと自然と印象も高まるということなのでしょうねえ。
【パーフェクトフレンド】は一巻完結もの。そして【彼女は戦争妖精】も既に完結したので、実質続編が続いているのは【東雲侑子】シリーズだけとなる。どうも自分はシリーズ開始と完結には星が甘く、逆に中間は辛めに見る傾向があるので、12年度はどうなることやら。

ちなみに、コチラが去年の記事

超☆殿堂


【ココロコネクト ミチランダム】 庵田定夏/白身魚 ファミ通文庫



感想はこちら
私にとっては【ココロコネクト】シリーズのこれが最高傑作にして、到達点とも言うべき巻でした。言うなれば、ここにペンタゴンは完成した、というところでしょう。まあ故にこそ、ここから先がかなり高い難度を要求されることになってしまっているのですけれど。



【狼と香辛料 17 Eplogue】  支倉凍砂/文倉十 電撃文庫



感想はこちら
まさに完璧の一言を送りたい、完全無欠のハッピーエンド。ここまで完膚なきまでに幸せを掴んだ物語がいかほど存在しようか。それを見事に成し遂げたホロとロレンスに、ただひたすらに祝福を。
おめでとう、おめでとう。末永くお幸せにっ。


六ツ星きらり☆彡


【神明解ろーどぐらす 5】   比嘉智康/すばち MF文庫J



感想はこちら
その男には特殊な能力も秀でた才能も何もない、ただ下校が好きというだけの平凡な男の子に過ぎなかった。彼にあったのは、ただひとつ。「男気」である。ただその心意気一つで、彼は誰にも負けない「ヒーロー」になったのだ。2011年度で一番かっこ良かった主人公 勝ち越しさんの、最高にカッコいい物語でした。



【とある飛空士への夜想曲(下)】  犬村小六/森沢晴行 ガガガ文庫



感想はこちら
この本を読み終えてもう三ヶ月近くが経つが、未だに私は許せない。この男が選んでしまった自らの結末を、馬鹿野郎と罵らずには居られない。それほどに、未だに心引きずられている。縛られてしまっている。
悔しいほどの、名作なのだ。



【彼女は戦争妖精 8】  嬉野秋彦/フルーツパンチ ファミ通文庫



感想はこちら
誰かを想うという事の激しさ、深さ、その静謐で猛々しいまでの有様を、人は愛と呼び焦がれ、情念と呼び畏れる。これでもかというくらいに、女たちの情念が描かれた【彼女は戦争妖精】の第八巻は、実質完結巻を圧倒するまでの凄まじいものだった。結末が最初に提示される構成が、此れほどまでにじわじわと悲劇性を高めていくものとは、まったく御見逸した。言葉も無く、切なく、心が切り裂かれるように血を流す、ただただ無言で泣くしかないお話でした。


【東雲侑子は短編小説をあいしている】   森橋ビンゴ/Nardack ファミ通文庫



感想はこちら
純愛小説の決定版。決定版である、決定版。空恐ろしくなるほどに繊細に心理描写を折り重ね、編みあげていく手法には鳥肌が立つほど。そうして出来上がった物語は、小細工抜きの正統派恋愛小説。
穏やかに秘めやかに静やかに、しかし致命的に、心の芯を貫かれる物語。傑作である。


【パーフェクトフレンド】  野崎まど メディアワークス文庫



感想はこちら
野崎まどという人は、毎回度肝を抜かれる様な、意識の死角から引っ掻き回されるような、とにかく読んでいて快感と呼ぶに相応しい驚嘆を得られるのだが、そんな筆者の作品の中でも飛びっきりにお気に入りなのがこの一作。もう素敵極まりない、そう素敵なんだ、素敵で最高な友情の物語。まったく、小学生は最高だな!続きを読む

2011年ライトノベル系新人作品  

今回はとうとう年明けにまで記事掲載がズレ込んでしまいました。出来れば12月中旬くらいから準備しておければよいのですが。今年は調整がんばろう。

さて、毎度のごとくこの記事の注意点。
新人賞受賞作品だけでなく、とにかく今年デビューした作家さんということで拾い上げました。ただ、元々シナリオライターだったりした人はこの際除外。さらに、少女系レーベルとか幻狼ファンタジーノベルズ、メディアワークス文庫は外させてもらいました。ぶっちゃけ、そっちまでフォロー出来てないので。
と、去年の記事からコピペ(笑
この記事収録分の新人作品は全77作品。うち、読めたのは57タイトル。おおよそ11年度に出た新人作品の7割5部は読めている計算になる。8割には届かないけれど、概ねカバーできていると言えるかな?

ちなみに、評価基準は完全に主観的な好みによるものなので御容赦御寛恕お願いいたします。


<角川スニーカー文庫>

問題児たちが異世界から来るそうですよ? YES! ウサギが呼びました!】  竜ノ湖太郎/天之有 《★★★☆》
【放課後は無敵ですが、何か? 召喚ばれてみれば、一騎当千】  秋水/しらび 《★★》
【僕の魔剣が、うるさい件について】  宮澤伊織/CH@R 《★★》

実は最初の時点ではそれほど評価が高いわけじゃなかった問題児シリーズ。ところがこれ、二巻から大化けに化けて今後のスニーカー文庫の主力を担うに足る大物へとクラスチェンジするのである。今後もっとも注目に値するシリーズの一つとなっている。竜ノ湖さん自身は第十四回スニーカー大賞の奨励賞受賞者なようだが、11年の第16回の受賞者は結局誰も出版に至らなかったのか。

問題児


<HJ文庫>

オレと彼女の絶対領域<パンドラボックス>】  鷹山誠一/伍長《第5回ノベルジャパン大賞<大賞>》  《★★★★》
【僕はやっぱり気づかない】  望公太/タカツキイチ《第5回ノベルジャパン大賞<金賞>》  (未読)
僕の妹は漢字が読める】  かじいたかし/皆村春樹《第5回ノベルジャパン大賞<銀賞>》  《★★》
【白銀竜王のクレイドル】  ツガワトモタカ/ぽんじり《第5回ノベルジャパン大賞<銀賞>》  《★★》
【龍刃機神と戦う姫巫女】  若桜拓海/鍋島テツヒロ《第4回ノベルジャパン大賞<奨励賞>》  (未読)
【逃走少女と契約しました。猫だけど。】  西村文宏/Pikazo 《★★☆》
【ブサメン王子とヤンデレ姫】  宮元戦車/氷樹一世 (未読)
【らぶバト! 俺が指輪でハメられて!?】  瓜亜錠/K子 (未読)

例年に比べて新人の点数自体は多いものの、層の薄さは相変わらず。話題になった漢字はぶっちゃけ一発屋としか言いようがなく。そんな中で唯一輝きを放っているのは大賞受賞作の絶対領域だろう。元々、ヒロインのキュートな可愛らしさの描き方には目を見張るモノがあったところに二作目でさらにグイッと質もあがり、六畳間、鬼畜勇者にすえばしけんが引っ張るHJの上位に猛然と食い込んできた感触。
さらに、自分はまだ未読なのだけれど、金賞の僕はやっぱり気づかないも順調に巻数を伸ばしているあたり、結構安定した人気を確保しているのか。

絶対領域


<ファミ通文庫>

わたしと男子と思春期妄想の彼女たち 1.リア中ですが何か?】  やのゆい/みやびあきの《第12回えんため大賞<優秀賞>》  《★★★★》
犬とハサミは使いよう】  更伊俊介/鍋島テツヒロ《第12回えんため大賞<優秀賞>》  《★★★☆》
○×△べーす 1.ねっとりぐちゃぐちゃセルロイド】  月本一/日高フウロ《第12回えんため大賞<特別賞>》  《★★★》
魔よりも黒くワガママに魔法少女は夢をみる】  根木健太/kino《第12回えんため大賞<特別賞>》  《★★★☆》
【魔術師たちの言想遊戯 I】  一橋鶫/閏月戈《第12回えんため大賞<特別賞>》  《★★★》
【表裏世界のソーマキューブ パンツは誰のもの?】  乙姫式 /tsucaco《第12回えんため大賞<特別賞>》  (未読)

あまり評判聞いたことないんだが、地味に思春期妄想は凄まじい良作の青春小説である。主人公の女の子あすみは、このライトノベルがすごい!の女性キャラ投票に票を投じたほどのお気に入り。ごっつい女主人公なのである。犬とハサミの方は、自分は理解できないものが色々とあるのだが、どうやらわりと人気シリーズになっているみたいだ。言われてみると、この訳のわからなさにはなかなか味があるので、実は分からないなりに嫌いではなかったりする。

思春期妄想 犬とハサミ 魔よりも黒く 言想遊戯


<電撃文庫>

シロクロネクロ】  多宇部貞人/木村樹崇《第17回電撃小説大賞<大賞>》  《★★★》
アイドライジング!】  広沢サカキ/CUTEG《第17回電撃小説大賞<金賞>》  《★★★》
青春ラリアット!!】  蝉川タカマル/すみ兵《第17回電撃小説大賞<金賞>》  《★★★》
はたらく魔王さま!】  和ヶ原聡司/029《第17回電撃小説大賞<銀賞>》  《★★★★★》
アンチリテラルの数秘術師(アルケミスト)】  兎月山羊/笹森トモエ《第17回電撃小説大賞<銀賞>》  《★★★★》
【ライアー・ライセンス】  市原秋太/モフ  《★★》
回る回る運命の輪回る ―僕と新米運命工作員―】  波乃歌/pun2  《★★★★》
【ふらぐ・ぶれいかぁ 〜フラグが立ったら折りましょう〜】  黒宮竜之介/はりかも  《★★★》
【シースルー!?】  天羽伊吹清/雛咲  《★★☆》
桜色の春をこえて】  直井章/ふゆの春秋  《★★★☆》
ギフテッド】  二丸修一/りょう@涼  《★★★》
探偵失格 愛ト謂ウ病悪ノ罹患、故ニ我々ハ人ヲ殺ス】 中維/ぜろきち  《★★★☆》
【魔法科高校の劣等生 1.入学編〈上〉】  佐島勤/石田可奈  (未読(ウェブ版読了)
【バベル】  中田明/ひと和《第17回電撃小説大賞<最終選考作>》  (未読)
【Let it BEE!】  末羽瑛/Tea (未読)
【シアンの憂鬱な銃】  佐原菜月/西E田  (未読)

11年の受賞作品の中で目立ったのはむしろ銀賞の二作。特に【はたらく魔王さま!】は瞠目に値する出来栄えで、それは続刊でも高い評価のまま変わらずにいます。これは飛びっきりの面白さです。
一方で今ひとつ突き抜けた印象に欠けた大賞・金賞受賞作品の中で二作目で確変に入ったのが【アイドライジング!】。ここで目に見えて爆ぜた当作は、三巻でその確変が偶然ではなかったことを証明し、こりゃあ次くらいでブレイクするんじゃ、と思ってたらラノすごで上位入賞してました。

はたらく魔王 数秘術師 回る回る


<GA文庫>

【おとーさんといっしょ! 少女とメガネとハイペリオン】  中谷栄太/シコルスキー《第3回GA文庫大賞(前期)<奨励賞>》  《★★★☆》
彼と人喰いの日常】  火海坂猫/春日歩《第3回GA文庫大賞<奨励賞>》  《★★★☆》
【声優のたまごが、俺の彼女だったようです。 〜ぱんつの中身は大事です!〜】  花花まろん/双龍《第3回GA文庫大賞<期待賞>》  《★★☆》
俺はまだ恋に落ちていない】  高木幸一 /庭《第3回GA文庫大賞<期待賞>》  《★★★☆》
双子と幼なじみの四人殺し】  森田陽一/saitom《第3回GA文庫大賞<奨励賞>》  《★★★☆》
【Happy Death Day 〜自殺屋ヨミジと殺人鬼ドリアン〜】  望公太/晩杯あきら《第3回GA文庫大賞<優秀賞>》  (未読)
【あやかしマニアックス!】  夏希のたね/犬洞あん《第3回GA文庫大賞<奨励賞>》 (未読)
【優等生以上、フリョー未満な俺ら。】  初美陽一/さくらねこ《第3回GA文庫大賞<奨励賞>》 (未読)

こうして新人作を並べてみると、思いの外現代が舞台の青春モノが多いことに気付かされる。それも明るく初々しいものから、血生臭かったりダークで歪みが入ったものまでひと通り。その中で異彩を放つのがSFの【おとーさんといっしょ!】だが、これは今考えてもタイトルがまずかった。結構これ、ドタバタコメディとして二巻、三巻と冴えを見せてきているので、先々かなり面白いシリーズを出す可能性が高いと見ている。他の星3.5を提示した三作も、それぞれの作風で読み応えのある青春モノを送り出してきてくれそうなので、飛び抜けた作品こそなかったものの人材を取り揃える事ができたんじゃないだろうか。


<ガガガ文庫>

【キミとは致命的なズレがある】  赤月カケヤ/晩杯あきら《第5回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<優秀賞>》  《★★★》
【寄生彼女サナ】  砂義出雲/瑠奈璃亜《第5回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<優秀賞>》  《★★》
こうして彼は屋上を燃やすことにした】  カミツキレイニー/文倉十《第5回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<ガガガ大賞>》  《★★★★★》
【脱兎リベンジ】  秀章/ky《第5回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<ガガガ賞>》  《★★★》
赤鬼はもう泣かない】  明坂つづり/白身魚《第5回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<審査員特別賞>》  《★★★》
【装甲のジェーンドゥ!】  永福一成/希  《★★★》
【最弱の支配者、とか。】  竹内佑/明星かがよ  《★★☆》

屋上

……おおお!? 我ながら驚いた。自分、ガガガの新人作全部読んでた!? 意外だ、自分、わりとガガガ文庫の尖ったところはとっつきにくいなあと思ってる部分があるんで、ついつい手を引っ込めがちだ、と思い込んでいたので。まあ実際、評判高いらしい作品もあんまり好きじゃなかったりするので、印象はズレてはいないのだろうけど。その中でストライクど真ん中だった超弩級青春小説が【こうして彼は屋上を燃やすことにした】でした。これは絶品。


<富士見ファンタジア文庫>

カナクのキセキ1】  上総朋大 /さらちよみ《第22回ファンタジア大賞<金賞>》  《★★★》
【おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!】  村上凛/あなぽん《第2回ネクストファンタジア大賞<金賞>》  《★★★》
ごめんねツーちゃん ―1/14569―】  水沢黄平/村上ゆいち《第22回ファンタジア大賞<銀賞>》  《★★★☆》
【正しいアクのすくい方1】  柊晴空/白羽奈尾《第2回ネクストファンタジア大賞<最終選考作>》  《★★☆》
【ヘルカム! 地獄って、ステキだと思いませんか?】  八奈川景晶/ななせめるち《第22回ファンタジア大賞<読者賞>》  (未読)
【俺の彼女は飼主様、妹はご主人様】  マナベスグル/Bou《第2回ネクストファンタジア大賞<銀賞>》  (未読)
フルメタル・パニック! アナザー1】  大黒尚人/原案・監修:賀東招二/四季童子  《★★★★》

ここにフルメタを加えるのは自分でも反則だと思うのだが、何しろ新人という触れ込みだからなあ(苦笑
それ以外は富士見は例年のごとく例年のように、という感じで。その中でアクセントをつけたのが、【オタクリア充】なのでしょうが、良作ではあってもインパクトのある牽引作品となるにはいささか弱い。そんな中、相変わらず純正のファンタジーに関してはさすが富士見ファンタジア。【カナクのキセキ】や【ごめんねツーちゃん】のようなこの手のちょっと古臭いくらいに懐旧催す作品はもう富士見Fぐらいしかちゃんと扱ってくれないからなあ、大事にして欲しい。


<一迅社文庫>

【KNIGHT INSPECTOR 熾炎の狩人】  水上貴之/田上俊介《第1回一迅社文庫大賞<入選>》  (未読)
【僕が彼女に寄生中】  瑞嶋カツヒロ/オダワラハコネ 《★★》

相変わらず新人投入はシナリオライターばっかり。新人賞はどうした。


<スーパーダッシュ文庫>

【くずばこに箒星】  石原宙/月神るな《第10回スーパーダッシュ小説新人賞<大賞>》  《★★★》
覇道鋼鉄テッカイオー】  八針来夏/Bou《第10回スーパーダッシュ小説新人賞<大賞>》  《★★★★★》
【サカサマホウショウジョ】  大澤誠/千葉サドル《第10回スーパーダッシュ小説新人賞<優秀賞>》  《★★★》
【嘘つき天使は死にました!】  葉巡明治/しらび《第10回スーパーダッシュ小説新人賞<特別賞>》  《★★》
物理の先生にあやまれっ!】  朝倉サクヤ/pun2  《★★★☆》
【姉鬼あんりみてっど】  会川潮/馨。 (未読)
【少女と移動図書館】  竹雀怪人/フジシマ (未読)

【覇道鋼鉄テッカイオー】!! もはやこれに尽きるといってイイ11年度のスーパーダッシュ文庫新人作。これに全部持ってかれたなあ。結構期待していた物理の先生は、何やらものすごい勢いで圧壊して打ち切られてしまったし。もうひとつの大賞作は次見ないとちょっと判斷しづらい。むしろ【サカサマホウショウジョ】の方が色々と吹っ切れてて次回以降が楽しみ。

覇道鋼鉄


<MF文庫J>

豚は飛んでもただの豚?】  涼木行/白身魚《第7回MF文庫Jライトノベル新人賞<最優秀賞>》  《★★★★☆》
Tとパンツとイイ話】  本村大志/前田理想《第7回MF文庫Jライトノベル新人賞<優秀賞>》  《★★★★☆》
正捕手の篠原さん】  千羽カモメ/八重樫南《第7回MF文庫Jライトノベル新人賞<編集長特別賞>》  《★★★★》
【オーバーイメージ 金色反鏡】  遊佐真弘/さんた茉莉《第7回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>》  《★☆》
【キミはぼっちじゃない!】  小岩井蓮二/鳴瀬ひろふみ《第7回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>》  (未読)

まったく、MF文庫は毎度同じようなのしか出てこないよなあ、などとしたり顔で言い放ってしまえたらなんぼのものなんだが、実際はここ、何気にやたらと癖のある変な作品が結構な割合で混じっているので侮れない。伊達に成功進捗しているレーベルではない、というところなのだろう。特にTとパンツに正捕手は突き抜けてて突拍子もなく、素晴らしく面白かった。翻って最優秀賞のただの豚は逆に真っ当すぎるほどの青春純愛モノで勝負してきて、これがまたトビっきりの出来。三種三様、これだけ見事に取り揃えられるMF文庫はまだまだ勢い衰える様子が見えない。

ただの豚 Tとパンツ 正捕手の篠原さん


<講談社ラノベ文庫>

【魔法使いなら味噌を喰え!】  澄守彩/シロウ《第1回講談社ラノベ文庫新人賞<大賞>》  (未読)

まだ未読。年明けからも新人作を投入してくるようなので、果たして一つでも主力を担えるものが現れるかどうか。


<このライトノベルがすごい!文庫>

モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)】  谷春慶/奈月ここ《第2回このライトノベルがすごい!大賞<大賞>》  《★★》
美少女を嫌いなこれだけの理由】  遠藤浅蜊/黒兎《第2回このライトノベルがすごい!大賞<栗山千明賞>》  《★★☆》
僕と姉妹と幽霊の約束】  喜多南/みよしの《第2回このライトノベルがすごい!大賞<優秀賞>》  《★★☆》
ドS魔女の×××】  藍上ゆう/〆鯖コハダ《第2回このライトノベルがすごい!大賞<優秀賞>》  《★》
R.I.P. 天使は鏡と弾丸を抱く】  深沢仁/前田浩孝《第2回このライトノベルがすごい!大賞<優秀賞>》  《★★☆》

……献本いただいた身で恐縮なのですが、幾ら何でもこれはダメだろう。第一回に引き続き第二回までこれって。こうして新人作品並べてみると余計に如実に見えてしまうのですが、他のレーベルと比べると見劣りするどころじゃない。そろそろ本気で対策考えないと、マジで早々に行き詰まるんじゃないかと心配です。


<C★NOVELSファンタジア>

【RINGADAWN 妖精姫と灰色狼】  あやめゆう/BUNBUN《第7回C★NOVELS大賞<特別賞>》  《★★★☆》
【災獣たちの楽土 1.雷獅子の守り】  尾白未果/深遊《第7回C★NOVELS大賞<特別賞>》  (未読)

相変わらず、ここは完成度の高いファンタジーをコンスタントに排出するレーベルである。
RINGADAWNは魔法のないファンタジーでしたが、キャラも立ってて実に面白かった。二作目からはさらにステップアップしてましたし。



トータルしてみると、やはりMF文庫の安定がずば抜けている。毎年毎年よくまあこれだけ有望株ゲット出来るもんだわ。電撃はウェブ小説組からビックタイトルを確保しましたし、ここも安定株。ほかも、10年ほどの大物揃いではないものの、堅調に弾丸補充ができている様子。特にガガガ文庫は足元がしっかりしてきた感じがする。危ないのはとにかくこのラノ。あとHJ文庫がここも相変わらずなあ。絶対領域と僕は気づかないでどれだけ盛り返せるか。スニーカーは補充点数こそ少なかったものの、問題児シリーズという主力級を得られたのは大きい。



ちなみに、これが去年の同じ記事

スニーカー文庫。ここに並んだ【子ひつじ】【菜々子さん】【丘るとろじっく】、この三作は一年通してすごかった。【丘ると】なんてこのラノで一気に上位に食い込んでましたしね。個人的には【子ひつじ】が★5つ連発の傑作連射でウハウハでした。
HJ文庫は逆に壊滅。大賞の【すてっち!】は結局二作目出ないまま。個人的に評価の高かった【笑わない科学者】シリーズは尻すぼみに終結して新シリーズは音沙汰なし。あうあう。
スニーカー文庫以上に新人作品がブレイクしたのがファミ通文庫。【ココロコネクト】【空色パンデミック】【B.A.D】はレーベルの屋台骨を支える主力級に見事に成長。特にココロコはついにアニメ化決定と今一番弾けているシリーズに昇りました。

電撃文庫はこの年は特にこれだ、というビックタイトルはなかったのですが、それでもそれぞれメディアワークス文庫に移動したりもしながrも、堅調に良作を送り出してるんですよね。そつがないと言うかなんというか。その中で【幕末魔法士】は二巻から大化けに化けまくった一作。ファンタジーでありながら、本格時代小説の風格まで備えてきて、読み応えタップリの傑作に。

GA文庫。ここは裕時悠示さんがデビュー2シリーズ目の【俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる】が大いに弾けましたね。個人的には【断罪のイクシード】が二作目から好みドストライクの異能バトルモノに化けてて、ウハウハだったのです。

ガガガ文庫、此処も割と壊滅だよなあ。二作目以降があんまり出てこない。【黄昏世界】は辛うじて二作目出してくれましたけど、結局11年度は一作も出ませんでしたし。

富士見F文庫。大賞受賞作の【神さまのいない日曜日】がむっちゃ頑張ってましたね。決して受けの多いとは思えない純正の幻想小説にも関わらず、一年通して新作出し続けてくれたわけですから。
自分が好きだった【スノウピー】も、作者の山田有さんがラブコメの新シリーズを出してくれて、これが富士見Fの中では珍しいくらいにツボ入った作品でした。先々楽しみ。

スーパーダッシュ文庫。自分は追いかけそこねて2巻積んだままなのですが、【ニーナとうさぎと魔法の戦車】が堅実にシリーズを進めている様子。佐々之青々さんはごく最近新作二作目を読んだのですが、これがなかなか素晴らしい良作で、以降も作者買いすることに決めました。

MF文庫。デビュー当初から話題沸騰だった変態王子。順調といえば順調にシリーズ進んでいるのだけれど、実のところもっと大々的に前に出てくると思ってたので、思ったよりもおとなしいことになってるなあ。

やはり今年特に目立ったのはスニーカー文庫とファミ通文庫の新人群。これらは勢いとどまらずに本年度もますます突っ走って来そうですし、盛り上がってきてますねえ。
さて、11年度の新人さんから、はたしてこれだけブレイクできる作品が出てきますかどうか、楽しみ楽しみ。

2011年上半期ライトノベル  

詳しい月別の選出はこちらをご覧になって貰うとして、それらを簡略して書くとこんな感じでございました。


1月
★★★★★
【とある飛空士への恋歌 5】 犬村小六/森沢晴行 ガガガ文庫 (完結)

★★★★☆彡
【彼女は戦争妖精 7】 嬉野秋彦/フルーツポンチ ファミ通文庫
【戦え!神群活動保全課 カミカツ!】 翅田大介/シコルスキー HJ文庫 (新作)
【ほうかご百物語あんこーる】 峰守ひろかず/京極しん 電撃文庫 (完結)
【コップクラフト 3 DRAGNET MIRAGE RELOADED】 賀東招二/村田蓮爾  ガガガ文庫
【ブラック・ラグーン 2.罪深き魔術師の哀歌】 虚淵玄/広江礼威 ガガガ文庫
【神明解ろーどぐらす 4】 比嘉智康/すばち MF文庫J


2月
★★★★★★(睦ツ星)
【ココロコネクト ミチランダム】 庵田定夏/白身魚 ファミ通文庫

★★★★★
【子ひつじは迷わない 回るひつじが2ひき】 玩具堂/籠目 角川スニーカー文庫
【まおゆう魔王勇者 2.忽鄰塔(クリルタイ)の陰謀】 橙乃ままれ/toi8 エンターブレイン
【はたらく魔王さま!】 和ヶ原聡司/029 電撃文庫 (新作)
【ベン・トー 7.真・和風ロールキャベツ弁当280円】 アサウラ/柴乃櫂人 スーパーダッシュ文庫

★★★★☆彡
【はるかかなたの年代記 2.荒ましき驃騎兵】 白川敏行/ふゆの春秋 スーパーダッシュ文庫
【影執事マルクの決断】 手島史詞/COMTA 富士見ファンタジア文庫
【断罪のイクシード 2 ―牙を剥く闇の叡智(グノーシス)―】 海空りく/純珪一 GA文庫
【アンチリテラルの数秘術師(アルケニスト)】 兎月山羊/笹森トモエ 電撃文庫 (新作)
【狼と香辛料 16.太陽の金貨(下)】 支倉凍砂/文倉十 電撃文庫
【封殺鬼 帝都万葉】 霜島ケイ/也 ルルル文庫


3月
★★★★★
【カンピオーネ! 9.女神再び】 丈月城/シコルスキー スーパーダッシュ文庫
【神明解ろーどぐらす 5】 比嘉智康/すばち MF文庫J (完結)

★★★★☆彡
【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。】 渡航/ぽんかん(8) ガガガ文庫 (新作)
【社会的には死んでも君を! 2】 壱日千次/明星かがよ MF文庫J


4月
★★★★☆彡
【花物語】 西尾維新/VOFAN 講談社BOX
【それがるうるの支配魔術(イレギュラー) Game1:ルールズ・ルール】 土屋つかさ/さくらねこ 角川スニーカー文庫 (新作)


5月
★★★★★
【まおゆう魔王勇者 3.聖鍵(せいけん)遠征軍】 橙乃ままれ/toi8 エンターブレイン
【雨の日のアイリス】 松山剛/ヒラサト 電撃文庫 (新作)
【こうして彼は屋上を燃やすことにした】 カミツキレイニー/文倉十 ガガガ文庫 (新作)

★★★★☆彡
【俺の妹がこんなに可愛いわけがない 8】 伏見つかさ/かんざきひろ 電撃文庫
【僕は友達が少ない 6】 平坂読/ブリキ MF文庫J
【涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版】 谷川流/いとうのいぢ 角川スニーカー文庫


6月
★★★★★
【彼女は戦争妖精 8】 嬉野秋彦/フルーツパンチ ファミ通文庫
【ココロコネクト クリップタイム】 庵田定夏/白身魚 ファミ通文庫
【ログ・ホライズン 2.キャメロットの騎士たち】 橙乃ままれ/ハラカズヒロ エンターブレイン
【子ひつじは迷わない 泳ぐひつじが3びき】 玩具堂/籠目 角川スニーカー文庫

★★★★☆彡
【オブザデッド・マニアックス】 大樹連司/saitom ガガガ文庫 (新作)
【ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 4.総撃編】 柳内たくみ アルファポリス


とまあ、並べてみるとこんな感じになった。やはり比較的同じシリーズタイトルが並ぶ傾向が強いが、そのなかでも【ココロコネクト】と【子ひつじは迷わない】の両シリーズが目立つ。この2シリーズは二巻以降鉄板で自分の中の評価はストップ高だ。これらに追従するシリーズとしては【それがるうるの支配魔術(イレギュラー)】と【やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。】 を期待しているのだが、これらも近々二巻目が出るようなので楽しみにしている。
あとはやはり橙乃ままれさんの名前が多いのに気付かされる。出している両シリーズとも挙げてるもんなあ。
そして、完結に向けて大盛り上がりになってきた【彼女は戦争妖精】シリーズが下半期に向けての注目作か。7月発売の【狼と香辛料】の完結編もおそらく鉄板だけれども。

他、分類してみると此処に挙げた31作中、新人作品や新作は8作。四分の一強というのは多いのか少ないのか、よくわからないが、こんなもんなんじゃないだろうか。
レーベル毎に見ると、
電撃文庫6冊 ガガガ文庫6冊 ファミ通文庫4冊(2作品) スニーカー文庫4冊(3作品) MF文庫J4冊(3作品) スーパーダッシュ文庫3冊  単行本4冊(3作品)  HJ文庫、富士見ファンタジア文庫、GA文庫、ルルル文庫、講談社BOX 各1冊 となっていて、貫禄の電撃はいいとして、ガガガ文庫の点数が多いことに自分で驚いた。決して粒揃いだとかそんな印象なかったですしね。意外意外。
ちなみに、これに4つ星のも加えるとこんなふうになる。
ファミ通文庫 7冊(3作品)
ガガガ文庫 9冊(8作品)
スニーカー文庫 10冊(9作品)
単行本 5冊(3作品)
電撃文庫 20冊(17作品)
スーパーダッシュ文庫 4冊
MF文庫J 10冊(9作品)
HJ文庫 2冊
富士見ファンタジア文庫 7冊
GA文庫 4冊(3作品)
ルルル文庫 2冊
メディアワークス文庫 5冊
講談社BOX 1冊
創元推理文庫 1冊
角川文庫1冊
C・NOVELSファンタジア 2冊(1作品)
幻狼ファンタジアノベルス2冊(1作品)

やはり電撃文庫は圧倒的。発刊点数がそもそも圧倒的に多いというのもあるのだけれども、それでも個人的欲求をこれだけ満たしてくれているということでもある。有り難や有り難や。

2010年 漫画  

今年の漫画界を席巻したのは、やはりあの売上記録を新刊が出るたびに更新し続けたワンピース。頂上戦争連載時は、私も毎週雑誌の発売日を心待ちにするという童心に帰れました。
あのワクワク感は凄かったなあ。
ただまあ、単行本の感想は書いてないんで、今年はこちらからは除外しておきます。入れてりゃ2位くらいには入ってましたけど。週刊連載のものも概ね外しで。

というわけで、2010年の漫画ベスト選出、こんな感じで。

一位【惑星のさみだれ】 水上悟志 ヤングキングコミックス



10巻感想

例年の【Landreaall】の牙城をついに打ち崩したのは、文句なしにこの作品。泣きました。連載時も泣きました。単行本になって出たのを読んでも泣きました。感想記事書くために読み直してまた泣きました。多分、また読み直してもまた泣きます。
人生において出会えた事に感謝する作品です。


二位【真月譚月姫】 佐々木少年 電撃コミックス



8巻感想 9巻感想 10巻感想

読め!
伝説の同人伝奇ノベルゲームの漫画化シリーズもついに完結。ゲームの漫画化というジャンルにおいてはもうこれ、空前絶後の大傑作なんじゃないだろうか。ページを捲るたびに息の根を止められるかのような凄まじさ。ちょっと殺されすぎたかもしれない。


三位【Landreaall】 おがきちか IDコミックス ZERO-SUMコミックス



16巻感想 17巻感想

この年間漫画ベストの記事を書き始めて以来、三年連続で一番目の座を確保し続けた本作も、ついにその座から陥落。と言っても、この作品の面白さが落ちたなんてことが皆無絶無ありえない、というのはもちろんみなさん、ご理解のことと思われます。人生における我が最良のバイブル。聖書。たどりつく場所である本作は、その道を羽ばたき続けておるのです。17巻なんか、通常版と限定版、両方買っちゃったさー! これについては、マジで保存用云々諸々買い揃えてもいいかもしれない。



四位【みそらら】 宮原るり まんがタイムコミックス



4巻感想

一社会人として、もう手放せない一冊になってます、これ(苦笑
これ読むだけで、よし明日また頑張ろう、という気持になれる。擦り切れていく心の潤い。働くことの楽しさを、思い出させてくれる一冊。至宝ですよ。



五位【とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の超電磁砲】 冬川基 電撃コミックス



5巻感想

この作者の漫画家としての能力は、ちょっと尋常じゃないよなあ。漫画としてのレベルがちょっと違うというか、漫画力?とでも言うんでしょうか、表現力がパねえんですよ、もう。いや、それだと作画能力だけみたいな聞こえ方になってしまうから違うか。脚本、話の進め方や広げ方、下地の仕込み方から抽出の仕方まで、物語の展開のさせ方から尋常じゃないんですよ。
いや、ぶっちゃけてしまうと、原作より面白いと思ってます、私は。



六位【狼と香辛料】 小梅けいと 電撃コミックス



4巻感想 5巻感想

やっぱり、この漫画すごい。一コマ一コマで描かれるキャラに込められた感情の見せ方がとびっきりに凄いんだ。これについては、【月姫】とこの【狼と香辛料】が頭一つ抜けてたと言っていい。
圧倒されるんですよね。



七位【ケルベロス】 フクイタクミ 少年チャンピオンコミックス



1巻感想 2巻感想 3巻感想

今、一番熱い少年漫画は、もしかしたらこれかもしれない。ただ友情や絆で結ばれた熱さではない、異形と人間の少年が、感謝という繋がりで結びついた故の感動、泣ける熱さが迸っている。
今年から連載が始まった、注目の作品です。


八位【戦闘城塞マスラヲ】 浅井蓮次+ 角川コミックス・エース 



1巻感想 2巻感想 3巻感想

原作のあのトリッキーな内容を見事に漫画として再現。あのヒデオの存在感とたわけたコメディのテンポを、漫画で見ることができるなんて、仰天ですよ、仰天。最新三巻の聖魔グランプリの滾るような熱さには、血沸き肉踊りました。最高です、最高。



九位【白雪ぱにみくす!】 桐原いづみ BLADE COMICS 



5巻感想 6巻感想

6巻のあれ見せられるとねえ。もう、参ったとしか言えない。桐原さんは、わりとムラがあると思うんだけど、いい話描くときはそりゃもうとんでもなく心鷲掴みにされるんですよ。参りますよ、もう。


一〇位【家族ゲーム】 鈴城芹(電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション) 



6巻感想

どちらを見ても恋の春爛漫。カップルカップルまたカップル。いいなあ、幸せだなあ。この漫画を読むと、ニヤニヤしすぎて毎回ほっぺたの筋肉が攣りそうになって困ります。多幸感発生装置です。





一〇作中の実に四作が原作付き(超電磁砲はスピンオフですが)というのは、自分の購入傾向の偏りもあるのでしょうけど、それ以上にメディアミックスのクオリティの向上が感じられます。とにかく単純に原作小説を漫画に焼き直した、というのではなく一つの漫画作品として魅せるための工夫や挑戦が随所に見受けられ、原作のオマケではない漫画家としての自分の作品なのだという気概が強く感じられるんですよね。だから、上にあげたような作品はそれぞれ原作とは独立した、佐々木少年さんの作品、冬川基さんの作品、小梅けいとさんの作品、浅井蓮次+さんの作品、というイメージが確立している。それでいて、原作と別物どころか非常に大切にし尊重した描き方をしていらっしゃるから、原作ファンからも絶賛される、という循環になってるんですよね。
今回あげた作品以外にも、最近のメディアミックスは非常にクオリティの高い漫画が増えていて、読みごたえもありうれしい限りです。

さて、上にあげた以外にも


【よつばと】
【Fate/kaleid liner  プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!】
【煩悩寺】
【あまんちゅ】
【ドリフターズ】
【EIGHTH】
【CAPTAINアリス】
【恋愛ラボ】

などといった、名作良作目白押し。単行本買ってなくても、雑誌で愛読している作品も多々あり、愛すべき作品は尽きませんねえ。幸せなことです。

…………【荒野に獣、慟哭す】、やっぱり続きもう出ないんかなあ(涙  と、去年と同じ一文を最後に置いておこう。マジ出ませんかねえ(涙


2010年我的ライトノベル・ベスト  

読書メーターの記録によると、私が2010年に読んだ本の冊数は664冊。このうち、ライトノベルが何冊を占めているのかを数えるのはさすがに面倒なのでやらないですが、おおよそ毎月の傾向からして3分の2あたりでしょうか。400は超えているはず。


今年は七ツ星が4本。六ツ星が八本。
ラインナップは、【シャギードッグ】がマイナーなのを除けば、概ね有名所が並んだ、と思ってしまう自分はちょっとズレているだろうか。

ちなみにコチラが去年の記事

超☆殿堂


事実上の七つ星☆ミ。人生における最良の瞬間と呼ぶべき恍惚を引き出してくれる、それは魔法の本たちである。幸福を実感したいならこれを読む。至福を得たいのならこれを読む。つまりはそういうシロモノだ。


【秋田禎信BOX】 秋田禎信



感想はこちら

ライトノベルという業界において、間違いなく一時代を築き、支えた伝説の一作【魔術士オーフェンはぐれ旅】の本当のエンディングが読めるのは、この一冊だけっ! というキャッチコピーに騙されずに居られない人が、あの時代の渦中に居た人の中でどれだけいるでしょう。
正直値段、目茶苦茶高かったけど読んだあとなら、あと倍は余裕で出せたな、と思ったものです。それくらい、大満足でした。
それと同時に、ある種の区切りが自分の中でついた気にさせてくれた一冊でもありました。青春の終わりです。



【カンピオーネ! 7.斉天大聖】 丈月城/シコルスキー スーパーダッシュ文庫



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究極の愛!!w もはや、デタラメである。でたらめに面白い、でたらめに究極のエンターテイメント。有頂天状態!! なのである。読んでからしばらく、狂乱狂喜が抜けなかったのも懐かしい思い出である。



【シャギードッグ 5.虹の幕間 Interlude:Scraps of rainbow】 七尾あきら/宮城 GA文庫




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長年の七尾あきらさんのファンとしては、まさに究極とも言える一品。自分がファンとして七尾さんに求めていた要素の全部がここに凝縮されていたのだ。あの時ほどの歓喜、恍惚とした幸せはなかった。



【世界平和は一家団欒のあとに 10.リトルワールド】 橋本和也/さめだ小判 電撃文庫



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2010年で一番かっこよかった、イカした主人公は誰だったのか。上条さん? キリトくん? 敢えていう、ノーだ。ノーだ。じゃあ誰だって? そんなのは決まってる。
星弓さん家の軋人くんに決まってんでしょーーーがっ!!
男として、少年として、青年として、兄貴として、弟として、息子として、恋人として、旦那として、これほどイカした男が彼の他に何処にいる!?
もう、最高でした。最高だったよ、あんたはーーッ。
宇宙規模にして家族規模の、心温まるホームコメディの集大成。この物語を読ませてくれた作者先生にただただ感謝を。

六ツ星きらり☆彡


【“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店 7】 御堂彰彦/タケシマサトシ 電撃文庫



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大団円ではない、ハッピーエンドとは言えない、それはもしかしたら煉獄へと落ちるかのような結末だったのかもしれない。でも、それが愛する人と二人で歩める道ならば、咲と刻也にとってそれこそが選ぶ道だったのだろう。読み終わったあとは、ただただ胸がいっぱいで何も考えられなかったのを思い出す。10年度に完結した中でも、屈指の作品でした。



【カンピオーネ! 6.神山飛鳳】 丈月城/シコルスキー スーパーダッシュ文庫



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今、自分が一番「愛している」作品と呼べるのがこれなのだろう。もう理屈じゃなく、目茶苦茶好きなんだ。愛している。ライクじゃなくて、ラブである。問題は、この六巻はまだ前哨戦に過ぎなかった所でしょう。この次の巻で、自分は有頂天の何たるかを知ることになるのである。



【うちのメイドは不定形】  静川龍宗 原案:森瀬繚/文倉十 スマッシュ文庫




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これに関してはヒトエに「てけりさんヤベエ!!」に尽きる、尽きるのである。本年度における私の中での女性キャラナンバーワンをブッチギリで持って行ってしまった、と言えばご理解いただけるだろうか。てーててけてけ、てけりりん♪ てけて、てけて、てーけりりんー♪


【ココロコネクト キズランダム】 庵田定夏/白身魚  ファミ通文庫



感想はこちら

2010年度における、青春学園ストーリーの決定版。一作目ではまだ【空色パンデミック】の方が上にあったんだけど、この二作目で完全に逆転しました。いや、逆転どころじゃなく、自分の中でバイブルクラスにジャンピング。前々から好んでいた主役とヒロインの一対だけじゃなく、4,5人からなる男女グループにおる青春物語の、これは一つの理想型になっていったんですよね。



【神明解ろーどぐらす 2】  比嘉智康/すばち  MF文庫J



感想はこちら

人の感情を表すのに、喜怒哀楽という言葉がある。そう、楽、楽しいというものはいわば感情の原点の一つとも言えるのだ。その楽しい、という感情を一番めいっぱいに引きずりだしてくれたのが、この作品だった。もう、読んでいる最中の楽しさと来たら、ウキウキワクワクときたら、童心に帰るどころじゃないハッピーさ。アゲアゲである。ハッピーターンの危なさであるww



【猫物語(白)】 西尾維新/VOFAN 講談社BOX



感想はこちら

物語シリーズ初の、阿良々木くん以外が語り部となる話であり、物語シリーズの中でも三指に入る傑作。一人のキャラクターの掘り下げと解体と成長と新生を描いたものとしては、シリーズ屈指と言って過言にはならないだろう。西尾流青春小説の決定版にして、これは一つの到達点だ。



【俺の妹がこんなに可愛いわけがない 7】 伏見つかさ/かんざきひろ 電撃文庫



感想はこちら

元々一巻からして、タイトルといい発想といいすごいもんがあって仰天させられたものだけど、その後の一時の迷走からスタイルをリセットしてから、まさかここまで面白く、良くできた作品になるとはなあ。手放しですごいです。十三番目のアリスの頃は、キャラ描写は特筆する面があって大好きだったけど(まだ続き待ってますよ?)、話の構成についてはかなり問題有りだと思ってたもんなんだけど……いやあ、すごいわ。



【まおゆう魔王勇者 1.「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」】 橙乃ままれ/toi8 エンターブレイン



感想はこちら

正直、ここで七つ星の方に送りたい気もあるんだが、一巻目でそっちまで行ってしまうと今後どうするんだよ、という話になってしまうので。実際のところ、一巻目の段階ではたしかにまだ、まだなんだ。まだ早い。



以下には、2010年度の五つ星作品を列挙続きを読む

2009年我的ライトノベル・ベスト  

毎年この記事はどうしても年を越して三日くらいになってしまうんですよね。年末は他にも総括記事書くのに忙しいのと、どうしても12月刊行分が積み上がってしまうからなのですが。
本来なら年内中に書いておいて方が好ましいのでしょうけれど、こればかりはなかなか。

うむ、毎年自分が選ぶものは他とちょっとズレてしまう傾向があるのですが、今年はわりとマイナーどころばかりに偏らずに済んだ気がする。それでも、五つ星の方にはマイナーどころがちらほらと混じっているのですが。
まあ有名どころはみんな読んでいるのですから、こういうところでマイナーどころをプッシュして少しでも知名度あげるのに貢献しておかないと、続きが読めない!(切実

ちなみにコチラが去年の記事


超☆殿堂


普段の星付けの範疇を逸脱した、これはすなわち七つ星に値する、文字通りの殿堂入り作品。
その面白さはもはや暴虐の領域へと至り、快楽中枢はフルスロットルで脳内麻薬を大量分泌。
Read and die.



【戦闘城塞マスラヲ Vol.5 川村ヒデオの帰還】 林トモアキ/上田夢人 スニーカー文庫



感想はこちら

クライマックスの盛り上がりは限界知らずの青天井。大逆転に次ぐ大逆転。思いもよらない怒涛の展開のダイダルウェーブ。ハチャメチャを通り越した、とんでもない規模の痛快愉快。
前シリーズの【お・り・が・み】のクライマックスはそれこそ行き着くところまで行ってしまった究極のラストだっただけに、その続編たるこのマスラヲが果たしてその領域まで辿り着けるのか不安どころかもう期待すらしていなかったのだけれど、どうしてどうして、自分の見識がどれほど甘かったのかを思い知らされた、すさまじい、あまりにもすさまじい激燃えエンディング!
燃え尽きた、真っ白に燃え尽きたぜーー、とひっくり返って痙攣してたら、まだ続編あるってかーー!!



【BLACK BLOOD BROTHERS 11.賢者転生】 あざの耕平/草河遊也 富士見ファンタジア文庫



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生きることとは戦いである。夜の世界の住人であり、闇にうごめく吸血鬼であろうと、彼らは動く死体ではなく、赤い血が流れる人間と何も変わらない、黒くも熱い血潮が体を駆け巡り、魂の間を循環する、必死に生きようとする人々だったのだ。
断絶していた昼と夜が交じり合い、赤い血と黒い血が手を取り合い新しい世界が幕をあけようとしている時代の中で、その時代の扉をこじ開けようと、生きようと足掻き戦ったモノたちの物語は此処に一先ずの終わりを見る。
去っていった人々の背中と、毅然と前へ進み続ける人と吸血鬼たちの足音に耳を澄ませながら、こらえきれない感情の滾りを必死に宥めながら、この最終巻を読み終えた余韻に身を委ねるばかりだ。



【紫色のクオリア】 うえお久光/綱島志朗 電撃文庫



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疑いようも無く、09年度における最大の衝撃作である。
この本を読んだときに感じるものは、きっといきなり超音速ジェット機のコクピットに放り込まれたような、高度一万メートルの高高度から突き落とされたような、そんな恐怖感だ。
想像もしたこともないスピードまで際限なく加速していくかのような感覚に、ただただ震えてしがみついているしかない。だがそれでも手を離す事無く必死にしがみついているのは、恐ろしいまでのその加速の向こう側に、見たことも無い地平が広がっているのを確かに感じるからなのだろう。
本物の傑作というものを、体感せよ。



【翼の帰る処 2.鏡の中の空(下)】 妹尾ゆふ子/ことき 幻狼ファンタジアノベルス



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09年で最大の収穫は、やはりこの作品なのだろう。第一巻の上下巻も相当面白かったが、二巻に至ってその面白さはもはや異常の域に達してしまった。いわゆる、好き過ぎて死にたくなるタグイの面白さである。
これ以上なく正統派であり、重厚でありながらコミカルでもある、いつまでも食んでいたい味わいと粋の詰まったハイ・ファンタジー。
幻狼ファンタジアノベルスという、文庫ですらなく新書というレーベルでの刊行ゆえに手を取る機会を逃している方も多かろうと思うが、本当に面白い本を読みたいならばこれを読まない手はない。



【テスタメントシュピーゲル 1】 冲方丁/島田フミカネ 角川スニーカー文庫



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シュピーゲルシリーズも、オイレン・スプライトと統合されての最終幕がスタートとなった。その第一弾。テスタメント―大嵐の名を冠したタイトルどおり、まだ幕開け序章にもかかわらず、状況は最初からクライマックス。読み通すのに、およそ五時間弱というすさまじい時間をかけざるを得ないほどの濃密にして分厚い中身は、もはや凶器である。
第一巻でこれとなると、以降は読む際にかなりの覚悟が必要となるかもしれない。身辺整理を忘れずに♪


六つ星キラリ


【ベン・トー 3.国産うなぎ弁当300円】 アサウラ/柴乃櫂人 スーパーダッシュ文庫



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半額弁当の争奪戦という、実にくだらない争いの物語でありながら、そして自身その卑俗さを一切否定せぬまま、この物語は同時に誇りを何よりも尊ぶ、気高き狼たちの闘争の物語として雄雄しく成り立っている、この奇跡の作品は、いったいどこに辿り着こうとしているのか、どこまで駆け上がろうとしているのか。あやめは幼馴染の気安さを利用していったいどこまで佐藤とヤッちゃうのか、本年度も見逃せない一作である。



【時載りリンネ! 5.明日のスケッチ】 清野静/古夏からす 角川スニーカー文庫



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真剣に、深刻に、なんでこれが売れていないのか、評判を得ていないのか首を傾げてしまう。
おそらくはラノベ業界全体を見渡しても屈指の美しさ、滑らかさ、格調の高さを誇る文章は、読めば読むほど陶然と魅了され、口元からは至福のため息が零れ落ちていくばかり。
幼い少年少女たちは、短くも燦然と輝く時間の中を飛び跳ねながら駆け回り、少しずつ大人になっていく。その成長の過程を見守ることの出来る幸せに浸りながら、絶え間ない名文の連なりを思い立っては眺め返すのである。


【翼の帰る処 2.鏡の中の空(上)】 妹尾ゆふ子/ことき 幻狼ファンタジアノベルス



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隠居したい面倒くさいサボりたい、もうそろそろ死ぬ死ぬといい続けているうちに、何故かしがない中間管理職から皇国の四大公の一人にまで出世してしまったヤエト先生。この人の恐ろしいところは、面倒くさい、やりたくないといいながら、あらゆる物事に対して絶対に「出来ない」とは言わないし思ってないところなんですよね。そして、実際に現実に、やってしまうんだ、この人は。



【葉桜の来た夏 5.オラトリオ】 夏海公司/森井しづき 電撃文庫



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ライトノベルでは殆ど見たことのない、政治軍事サスペンスとボーイ・ミーツ・ガールの決定版も、これにて完結。いやもう、素晴らしかった。すごかった。
その尋常ならざるクレバーさと政治センスで、極限状態に陥った日本政府とアポステルの緊張状態に介入し、人々を動かして状況を動かしていく南方学の手腕には戦慄しっぱなしだった。ほんと、これライトノベルの主人公の戦い方じゃないよなあ。



【龍盤七朝 ケルベロス 壱】 古橋秀之/藤城陽 メディアワークス文庫



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真・黒フルハシ降臨!!
今度の舞台は中華風異世界における武侠モノ! 武侠と言って想像した物は総じて廃棄しておくが無難である。黒フルハシが手がければ、それは文字通り想像を絶する怪物と成り果てる。世界も人も、物語すらもだ。
これは、一匹の怪物の物語。
三首四眼五臂六脚の、怪物を殺す怪物の物語だ。





以下には、09年度の五つ星作品を列挙続きを読む

2009 漫画  

さて、今年も年をこしてしまってからの記事となります。
漫画についてはさすがに全域追いかけるのは無理な話でして、自分が手を出し単行本を購入している範囲の事柄のみ、つまるところ極々狭い話になってしまいますが、悪しからず。

と、言い訳をデン!と述べてから、順次ゆくとしましょう。


一位【Landreaall】 おがきちか IDコミックス

Landreaall (14) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)Landreaall 15 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

14巻感想 15巻感想


またか、と言うなかれ。これで三年連続一等賞。去年、向こう十年この順位は変わらないと書いたけど、今年出た単行本の中身を読んでいる限り、その判断はどうも変わりそうもない。
話はついに革命の真実へと至り、DXにも王位継承権保有者としての見識を問われる場面が増えつつあり、DXが愛し続けた<自由>ですらも、その本質が言葉面で受け止められるだけの代物ではないことが突きつけ始められてる。

君は報われない幸せを知らない。

彼らの口からこぼれだしてくる言葉の源泉はどれも森の泉のように透き通っているにも関わらず、その湖底はどれだけ覗き込んでも見えてこない。ついつい身を乗り出し、何度も読み返し、その意を読みとこうとして沈み込んでいくこの没頭する幸福感。
この感覚が味わえるのは、やっぱりこのシリーズなんだよなあ。



二位【ONE PIECE】 尾田栄一郎 ジャンプコミックス

ONE PIECE 巻53 (ジャンプコミックス)ONE PIECE 巻54 (ジャンプコミックス)ONE PIECE 巻55 (ジャンプコミックス)ONE PIECE 巻56 (ジャンプコミックス)


ついに連載を追いかけるだけでは我慢できなくなり、単行本に手を出してしまいました。
言わずと知れた漫画界の巨頭。怪物中の怪物作品。そして近年の展開と来たら、内容まで怪物級。これほど毎週待ち遠しい思いにさせられるとは。ワンピースが連載しているかしていないかで、週初めの元気度がまったく違うと言うこの影響力。
シャボンディ諸島編でのルーキーズ登場からその傾向はあったものの、インペルダウン編に入ってからのテンションはもう異常としか言いようの無い状態です。



三位【機工魔術士 -enchanter-】 河内和泉 ガンガンWINGコミックス

機工魔術士 -enchanter- 18 (ガンガンWINGコミックス)機工魔術士 -enchanter- 19 (ガンガンWINGコミックス)


18巻感想 19巻感想

物語が完結したあとの番外編であり後日談であるところのこの二巻。でありながら、ここに来てなおもグイグイとキャラクターを掘り下げに掘り下げていくところなんか、ある意味病気だよなあ。ここまで自分の描いたキャラクターに深度を与えていくのはちょっとした偏執すら感じられるレベル。興味深いことにキャラクターと言うのは掘り下げれば掘り下げるほど、さらにそのさらに奥底が現れてきて、その人の過去から現在、有り様、考え方、生き様などがよりはっきりと解明されたはずなのに、さらによくわからなくなっていくという傾向があるんですよね。
ここでもパラケルススやメルクーリオという人々の濃ゆい有り様というのがこれほど詳らかにされ、あのややこしくも面倒くさい連中の真実の姿がちょっとわかったような気になった、させられた途端、その向こう側でやっぱり何考えているのかよくわからなくなってくると言う、届きそうで届かないこの心地よいもどかしさに、これが本当の完結という事実を忘れて、ついつい浸ってしまうのでした。



四位【みそララ 3】 宮原るり まんがタイムコミックス

みそララ 3 (まんがタイムコミックス)

1巻感想 2巻感想 3巻感想


第一巻自体はすでに2007年に発刊されているのですが、私が巡りあったのは2009年の初頭でした。
これはもう、社会で働いている人なら誰しもがクリティカルヒットされるであろう、仕事漫画の傑作中の傑作。やりがいのある仕事、信頼し協力しあえる同僚、理解と指導力に満ちあふれた先輩や上司。誰しもが夢見てはてない理想郷がここにあります。
こんなの現実にねえよ! とか言うなかれ。この眩しさから目をそむけるのではなく、きっとあこがれを忘れるべきではないのでしょう。きっと、誰しもがこうやって仕事に向き合い、がんばれることを望んでいるわけですから。
ああ、これあるある、そうなんだよなあ、とついつい首肯しながら、頑張る彼女らの姿に自分のことのようにエールを送り、その頑張りが報われた時の喜びを、自分のことのように受け止めるこの至福。ほんと、素晴らしい作品ですよ、うん。


五位【とある科学の超電磁砲】 冬川基 電撃コミックス

とある科学の超電磁砲 3―とある魔術の禁書目録外伝 (3) (電撃コミックス)とある科学の超電磁砲 4―とある魔術の禁書目録外伝 (電撃コミックス)

3巻感想 4巻感想


三巻のレベルアッパー編のクライマックスと、四巻ラストのシスターズ編の最初の山場はまさに圧巻。特に、四巻から始まるシスターズ編は、とある魔術の方ですでに顛末は見聞きしているだけに新鮮味に欠けると少々舐めた心構えで読んだのですが、その想像を遥かに超えた凄絶さにひっくり返りました。
番外編のスピンオフとして始まったこのシリーズですけど、アニメの傑作展開を含めて既に本編を食い始めていると言っても過言ではないかもしれません。なんにせよ、漫画版の執筆を担当している冬川先生の漫画力の高さには目を見張るばかりか、回を重ねるごとにコメディにしてもシリアス展開にしても凄みを増すばかり。今年のさらなる飛躍はもはや約束されていると言ってもいいでしょう。


六位【Fate/kaleid liner  プリズマ☆イリヤ】 ひろやまひろし 角川コミックス・エース

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ! (1) (角川コミックス・エース 200-3)

ツヴァイ! 1

こちらもスピンオフ展開ながら、最初のシリーズの評判の高さからか、引き続き続編であるこのツヴァイまでシリーズが始まってしまったという実力人気作。いや、マジ面白いっす。ぶっちぎりで面白いっす。切れ味ザックザックのギャグのテンポに、躍動感、スピード感、迫力といったあらゆる要素がハンパないアクションシーン。熱くも麗しく、ちょっと行き過ぎて百合まで足を突っ込みかけている女の子同士の友情、バックグラウンドを織りなす設定群、どれも歯ごたえたっぷり読み応えガッツリの、至高至福の娯楽作品でございます。楽しい、という意味では今、一番楽しんで読んでいるシリーズです。



七位【ディーふらぐ!】 春野友矢 MFコミックス アライブシリーズ

ディーふらぐ! (1) (MFコミックス アライブシリーズ)ディーふらぐ!2 (MFコミックス アライブシリーズ)

一巻感想 二巻感想

誰か、この他の追随を一切許さない途方もないギャグセンスを論理的に説明してくれ!!
高尾部長が可愛すぎて、生きているのが辛い一年間でした(w
いやもうなんというか、おかしい。この漫画のギャグセンスは絶対おかしい。頭がおかしい。ガード不能のトリッキーパンチばかりのデンプシーロールとしか言いようの無い予測不能領域からのギャグの連発に、マットに倒れこむこともできずに宙に浮かされはめ殺し、みたいな? 
これで、同時進行でラブコメも行われていると言うカオス。なんで両立しているんだ? 
メインヒロインのロカと、実は下の名前が未だ明らかになっていないにも関わらず、同じメインヒロイン格として二巻の表紙絵を飾ってしまっている高尾部長のラブコメ指数の高さは尋常でない数値を示しております。ああもう、高尾部長好きすぎる!!


八位【ストロベリーシェイクSWEET】 林家志弦 Yuri‐Hime COMICS

ストロベリーシェイクSWEET (2) (IDコミックス 百合姫コミックス)

2巻感想

頭がおかしいという意味では、上の【でぃーフラグ】とはまた別の次元で、何から何までおかしいのがこの【ストロベリーシェイクSWEET】である。いや、林家志弦という漫画家はそもそも著作読んだらわかるけど、おかしいんだがね? ある意味これはその極地であると同時に、ギャグものでありながらまっとうなラブコメものであるという謎だとか不思議だとかを通り越してもう理不尽じゃないのかと思いたくなるくらい面白い一作。むこう三ヶ月笑い続けたかったら、これを読むがよろしかろう。
アホとバカと変態が揃って理不尽と非常識とどんちゃん騒ぎで倫理とか社会常識とかそのへんのまっとうなものに喧嘩を売るどころか、ガン無視で相手にすらしねえ! って感じでやらかしているおかげで、あれ? もしかして自分の方が何か間違っているのか? と段々錯覚してくる洗脳漫画でもある。そんな中でひとり孤軍奮闘、敢然と理性と常識を背に周囲に突っ込み続ける冴木涼子マネージャーは、まさにこの漫画における古今無双の英傑的存在であると言えよう。時々疲れはてて、見ないふり聞かない振りをするのはご愛嬌ということで。誰か、銅像立てて祀れれ。
そしてどこにでも現れるZRAY!(爆笑


九位【ハニカム】 桂明日香  電撃コミックス

ハニカム 2 (電撃コミックス)ハニカム 3 (電撃コミックス)

2巻感想 3巻感想

守時インパクトーーーーッ!!
一巻のときはまだ普通に面白いなー、という程度のファミレスを舞台にしたちょっとラブコメちっくな雰囲気をかもし出しつつ、ドタバタとみんなの掛け合いを楽しむぐらいの漫画であったのが、二巻に入ってからという完全に遅出、出遅れという登場でありながら、ハニカムにすさまじいまでのラブコメ旋風を巻き起こした守時規子の登場によって、すべてが激変。
まさに遅れてきたメインヒロイン。大魔神襲来!! である。
彼女の登場によってこの漫画は本格的ラブコメ漫画へと完全発展を遂げ、三巻で一時は敗走寸前にまで追いやられていた鐘成さんの巻き返しあり、舞さんと米斗さんの距離感をはかりあうような緊張感と緊迫感あふれたアダルトなラブストーリーあり、とテンションあがってきたあ!!
人間関係も複雑に入り組みだし、まだ無自覚段階だった恋模様も段々と明確な色と指向性を持ち出し、さあさあ盛り上がってまいりました。


十位【看板娘はさしおさえ】 鈴城芹 まんがタイムKRコミックス

看板娘はさしおさえ (4) (まんがタイムKRコミックス)

2巻感想

傑作ほのぼのホームコメディ四コマ漫画も、この四巻を以って感動の最終回。ああ、最後までお母さんが一番具体的にエロかったなあw 最後、あんなんなってたしw
いや、ほのぼの家族ものの傑作といいつつ、最初に出てくる感想がお母さんエロかったなあ、というのはわれながらどうかとも思うんだけど、このお母さんひたすらに下ネタ、エロ話ばっかり口にしてて、何かあるとエロい方向に話を持っていこうとするもんだから、どうしても印象がそこに寄ってしまっていかんいかん。いえ、ほんとにこれ、ほのぼのでちょっと涙を誘うようなあったかい家族の話なんですよ? 笑えるし楽しいし心地よいし。
お母さんはエロいんですけどね! 
夜の営みがダイエット代わりなのよ! とか堂々と言わない! 自重しろ、桜子さん!
まあ、その普段の欠かさない運動が結実して、ラストのびっくりの展開になっていくわけですけど。あー、これも終わるのが勿体無い、まだまだ続いてほしいシリーズだったなあ。まあ、文句のつけようの無い素晴らしい終わり方だったのですけれど。



と、今年はきり良く十作、こうして並べてみました。うんうん、完結ものあり、新シリーズあり、新規開拓ものありと、それなりに揃ったんじゃないでしょうか。
上に挙げきらなかったものの、他にも

【CAPTAINアリス】 高田裕三 イブニングKC
【あまんちゅ!】 天野こずえ BLADE COMICS
【放課後プレイ】 黒咲練導 電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション
【氷室の天地 Fate/school life】 磨伸映一郎 4コマKINGSぱれっとコミックス
【荒野に獣、慟哭す】 伊藤勢/夢枕獏 マガジンZコミックス

といった注目シリーズや、単行本は買っていないものの連載で追い続けている作品などありますけど、よろしければこれを機会に手にとってみていただければ、と思う所存です。
素晴らしい作品に出会う一助になればと思いながら。


……【荒野に獣、慟哭す】、やっぱり続きもう出ないんかなあ(涙

2009年ライトノベル系新人作品  

毎年師走は二十日前後にあげていたこの記事も、今年は年末も末にまで遅れに遅れてしまいました。今年の十二月は追われに追われてるからなあ。現在進行形で。

さて、今年は各レーベルまとめてやろうかとも思ったのですが、年間まとめ記事と被りそうなので、例年通りレーベルごとで。
少年系からとりあえずわかっただけ、63タイトル。うち、51タイトルは読破……って、こんなに読んでたのか。わりとハネてたつもりだったんだけど。
ちなみに、評価は完全に主観的な好みによるものなので御容赦の程をお願いいたします。


<電撃文庫>

アクセル・ワールド 1.黒雪姫の帰還】 川原礫 [第15回電撃小説大賞<大賞>] 《★★★★》
【パララバ ―Parallel lovers―】 静月遠火 [第15回電撃小説大賞<金賞>] 《★★★》
【東京ヴァンパイア・ファイナンス】 真藤順丈 [第15回電撃小説大賞<銀賞>] 《★★》
【ロウきゅーぶ!】 蒼山サグ [第15回電撃小説大賞<銀賞>] 《★★★》
【神のまにまに! 〜カグツチ様の神芝居〜】 山口幸三郎 [第15回電撃小説大賞<選考委員奨励賞>] 《★★★》
【紅はくれなゐ】 鷹羽知 [第15回電撃小説大賞<電撃文庫MAGAZINE賞>]  《★★》
【夜と血のカンケイ。】 丸山英人 [第15回電撃小説大賞<電撃文庫MAGAZINE賞>] 《★》
【クリスナーガ】 小林三六九 《★》
【九罰の悪魔召喚術】 折口良乃 《★★★》
有川夕菜の抵抗値】 時田唯 《★★★☆》
ピクシー・ワークス】 南井大介 《★★★★☆》
【りんぐ&りんく!】 水沢あきと (未読)
【ノーブラッド ツインテール襲来!】 布施文章 《★★》

本年度の電撃文庫に付いては、川原礫さんの独壇場と言ってもいいでしょう。新人作全体を見渡すのみならず、ライトノベルというジャンルそのものに燦然と躍り出た、と言った風情ですし。デビュー作と同時に別のシリーズも順調に刊行しており、来年もますます意気軒昂、もっと売れていきそうな勢いです。
二番手は、スポコンとロリコンを混ぜあわせたのが化学反応を越したのか妙に人気が高まっている【ロウきゅーぶ!】ですか。
ただ、個人的には両方共率直すぎるのが、ちょっと好みから外れてるんですよね。そんな私にクリーンヒットしてしまったのが、南井大介さんの【ピクシー・ワークス】。今年出た新人作全体見渡しても、頭ひとつ抜けたエキセントリックでクライシスな一本。第一歩がこれだと、次回作がどれほどの高みへと突き抜けるのか想像も出来ない。先が楽しみという意味でもピカイチの人である。
ただ、他を見ると例年に比べて、ちょっと低調かなあ。【パララバ ―Parallel lovers―】は実に電撃らしい作品でいいと思うんだけど、二作目以降がお目見えしていないし。【神のまにまに】と【九罰】の人は今後、コンスタントに一定以上のクオリティの作品を供給し続けていけそう、場合によってはどこかで化ける可能性も見えるくらいなんだけど、他はなあ……。


アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)ピクシー・ワークス (電撃文庫)



<メディアワークス文庫>

【[映]アムリタ】 野崎まど [第16回電撃小説大賞<メディアワークス文庫賞>] (未読)
【太陽のあくび】 有間カオル [第16回電撃小説大賞<メディアワークス文庫賞>] (未読)

ごめんなさい、野崎さんの作品は手元に届いたんだけど、まだ読めてない。



<富士見ファンタジア文庫>

蒼穹のカルマ 1】 橘公司 [第20回ファンタジア長編小説大賞<準入選>] 《★★★★》
【これはゾンビですか?1 はい、魔装少女です】 木村心一 [第20回ファンタジア長編小説大賞<佳作>] (未読)
【鍵開けキリエと封緘師 小箱は開くのを待っている】 池田朝佳 (未読)

相変わらず富士見Fは、少数精鋭主義と言うか何と言うか。常に新しい人材を送り出してくる電撃と比べると、顔ぶれの変わらなさは特筆に値する。実に対照的だ。
そんな中で、凄まじいインパクトとともに現れた新星が【蒼穹のカルマ】である。これはもう、びっくり魂消た作品だった。ただ、一見一発ネタ派手に爆発してそのまま終り、というパターンに見える作品ながら、その基礎部分は非常に強固に見えたんですよね。あのぶっ飛んだ展開をノリではなく堅実な設定論理によって支えられる世界観をしっかりと構築された作品だと。二巻では多少よろめいたものの、三巻になってポンテンシャルの余裕分が活きてきて、これからが本番と言う感じになってきましたし。

蒼穹のカルマ1 (富士見ファンタジア文庫)



<角川スニーカー文庫>

シュガーダーク 埋められた闇と少女】 新井円侍 [第14回スニーカー大賞<大賞>] 《★★★★》
【ピーチガーデン 1.キスキス・ローテーション】 青田八葉 [第14回スニーカー大賞<優秀賞>] 《★★★》
【末代まで! LAP1 うらめしやガールズ】 猫砂一平 [第12回角川学園小説大賞<大賞>] 《★★☆》
【ガジェット 無限舞台 BLACK & WHITE】 九重一木 [第13回スニーカー大賞<優秀賞>] 《★★》
【手のひらに物の怪 耳鳴坂妖異日誌】 湖山真 [第11回角川学園小説大賞<奨励賞>] 《★★★》
【ヒミツのテックガール ぺけ計画と転校生】 平城山工 [第11回角川学園小説大賞<奨励賞>] 《★★☆》
【R-15 ようこそ天才学園へ!】 伏見ひろゆき [第13回スニーカー大賞<奨励賞>] 《★★》
【記憶の森のエリス ブラコン×記憶力ゼロ→大迷走】 七瀬川夏吉 [第11回スニーカー大賞 <奨励賞>] 《★》
【サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY】 河野裕 《★★★☆》

鳴り物入りで現れた久々の大賞作【シュガーダーク】。なるほど、これは確かに大賞作に相応しい骨太で読み応えのある作品でした。ただ、どう見ても売れ線とは程遠いんですよねぇ。
文章と挿絵両方やるぜ! というインパクトある登場を果たした【末代まで!】も、その内容はちょっと威力不足でしたし。伏兵は【サクラダリセット】でしたけど、これもあとひとつ、なんかガッツリ持ってかれる感じがないんですよね。
注目は【ピーチガーデン】ということに無るかもしれない。強制ハーレムという非常に面白い設定と、個性的なヒロインズがうまいこと作用しあって、なかなかシュールなようなビビットが効いたような作品になっている。次回以降の話の広げ方次第では、スニーカーでは珍しいタイプの作品として一定の人気は掴めるかも。
まあ、今年に関してはシュガーダークの人プッシュで正解だわなあ、こりゃあ。

シュガーダーク  埋められた闇と少女 (角川スニーカー文庫)



<ファミ通文庫>

【耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳】 石川博品 [第10回エンターブレインえんため大賞<優秀賞>] 《★★★☆》
【ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!】 田尾典丈 [第10回エンターブレインえんため大賞<優秀賞>] 《★★》

尋常でないインパクトのあるタイトルに、なんじゃこりゃあと目を引かれない訳にはいかない、という時点である程度勝利を獲得している【耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳】。タイトルだけではなく、中身もまたケイオスヘキサ。明らかに読者層を限定してしまう内容なんだけれど、逆に言うなら限定内に入ってしまった人にとっては、狂信的にハマってしまうタイプの作品だったりする。ちなみに私は、とてもじゃないけどハマれなかった、けれどなんか無知出来ん! というえらく中途半端な状態に留まってしまった。けっこう苦しい。
むしろ、一定の人気を獲ているのは【ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!】のようだけど、私はこれ、あかんかったわー。この手のギャルゲを嗜んだ人は思いっきり絶賛するか、どうしようもなく生理的に受け付けないというふたパターンに分かれるみたい。私は後者でした、うん。

耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳 (ファミ通文庫)



<MF文庫J>

【まよチキ!】 あさのハジメ [第5回MF文庫Jライトノベル新人賞<最優秀賞>] 《★★☆》
ごくペン!】 三原みつき [第5回MF文庫Jライトノベル新人賞<審査員特別賞>] 《★★★★☆》
【ゴミ箱から失礼いたします】 岩波零 [第5回MF文庫Jライトノベル新人賞<優秀賞>] 《★★★☆》
【オトコを見せてよ倉田くん!】 斉藤真也 [第5回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>] 《★☆》
【プシュケープリンセス】 刈野ミカタ [第5回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>]  (未読)
【ラグナ・クラウン】 三門鉄狼 [第5回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>] 《★》
竜王女は天に舞う One‐seventh Dragon Princess】  北元あきの [第5回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>] 《★★★★》
【IS〈インフィニット・ストラトス〉】 弓弦イズル 《★★★》

今年、自分の中で【ピクシー・ワークス】と共に最大の絶賛と感謝を送りたいのがこの【ごくペン!】である。かなり大きな瑕疵がいくつか見受けられるのだけれど、それを補ってあまりあるテーマの消化性は、瞠目に値すると言って良い。ただ、この一作で完膚なきまでにこの作品の背骨とも言うべきテーマを消化しきっているにも関わらず、続編が出てしまうようなのが心配なんですよね。この作者には下手なことをしないで、思うとおりに書かせて欲しいんだけどなあ。一気に凡庸な所に落ちてしまわないか心配。
最優秀賞の作品は、非常に堅実で完成度が高いのだけれど、味気ないくらい教科書通りで拡張に対する遊びがなく、減点がないだけ、という風に見えたが如何に。
むしろ、【ゴミ箱から失礼いたします】が、MF文庫Fに時折見える、奇妙で奇橋で不可解な、ストレンジな作風で、これがなかなか面白かった。穂史賀雅也さんの系譜に連なるタイプだよなあ。ただ、かの人には一種尋常ならざる青春ラブストーリー力という強力な武器がストレンジの中に備わっているんですよね。まだ、そこまでの武器が見当たらない。
その意味では質実剛健なファンタジーと、蒼穹を舞台にしたスピード感ある冒険性、個性的なヒロインたちとの間のラブコメ、と重要なファクターをなかなかのレベルで兼ね備えた【竜王女は天に舞う】は、上手く伸びていけばけっこうイイ所までイケそう。

ごくペン! (MF文庫J)ゴミ箱から失礼いたします (MF文庫J)竜王女は天に舞う―One-seventh Dragon Princess (MF文庫J)



<スーパーダッシュ文庫>

逆理の魔女】 雪野静 [第8回スーパーダッシュ小説新人賞<佳作>] 《★★★★》
アンシーズ 〜刀侠戦姫血風録〜】 宮沢周 [第8回スーパーダッシュ小説新人賞<佳作>] 《★★★☆》
【ぱんつぁのーと】 月見里一 《★★》

スーパーダッシュは毎年コンスタントに主力格になる人材を発掘してくるので侮れない。とはいえ、去年は新人賞作品は軒並み全滅で、殆どが二作目を出さずに沈黙してしまったわけですが(苦笑
でも、今年については二作とも非常にエキセントリックな作品で、って自分けっこうエキセントリックなの好きだなあw 特に逆理の魔女の続編は是非是非読みたいところなんですけどねえ。

逆理の魔女 (集英社スーパーダッシュ文庫)アンシーズ―刀侠戦姫血風録 (集英社スーパーダッシュ文庫)



<GA文庫>
這いよれ! ニャル子さん】 逢空万太 [第1回GA文庫大賞<優秀賞>] 《★★★★》
【Re:SET 想いと願いのカナタ】 月島雅也 [第1回GA文庫大賞<優秀賞>] 《★★★☆》
【オルキヌス 稲朽深弦の調停生活】 鳥羽徹 [第1回GA文庫大賞<奨励賞>] 《★★★》
純愛を探せ!】 速水秋水 [第1回GA文庫大賞<奨励賞>] 《★★★★》
無限のリンケージ ―デュアルナイト―】 あわむら赤光 [第1回GA文庫大賞<奨励賞>] 《★★★★》
【魔法の材料ございます ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚】 葵東 [第1回GA文庫大賞<奨励賞>] 《★★》
【理の守護神さま。 一.黒使の少女・龍方時雨】 十目一八 [第1回GA文庫大賞<奨励賞>] 《★★》
【ノブレス・オブリージュ 〜茅森楠葉の覚悟〜】 小松遊木 [第1回GA文庫大賞<奨励賞>] (未読)
月見月理解の探偵殺人】 明月千里 [第1回GA文庫大賞<奨励賞>] 《★★★★》
【織田信奈の野望】 春日みかげ 《★》


いやもう、今年はにゃる子さんに尽きるでしょう。局地的ではアリますが、凄まじい勢いでにゃる子さん旋風が吹き荒れていましたし。その勢いも衰えるどころか、アニメ化が決まって範囲も拡大すること必然ですし。ホントにバカバカしくてくだらない作品なんですけど、悔しいことに笑わされてしまったんだよなあ。ボケとツッコミの畳み掛けには参りました、うん。
全般的に見ても、今年のGAの新人作品はレベルたかかったんじゃないでしょうか。どれも話の骨格がしっかりしていて、読むに耐えないというのは殆どなかったし。
注目は【月見月理解の探偵殺人】か。これは、これまでのGA文庫には無かった類の作品なんですよね。これを足がかりにして、どう展開していくか、気になるところ。

這いよれ! ニャル子さん (GA文庫)純愛を探せ! (GA文庫)無限のリンケージ ―デュアルナイト― (GA文庫)月見月理解の探偵殺人 (GA文庫)



<ガガガ文庫>

【あやかしがたり】 渡航 [第3回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<ガガガ大賞>] 《★★★》
その日彼は死なずにすむか】 小木君人 [第3回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<ガガガ賞>] 《★★★★》
【今日もオカリナを吹く予定はない】 原田源五郎 [第3回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<優秀賞>]  《★★★》
【クイックセーブ&ロード】 鮎川歩 [第3回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<優秀賞>]  (未読)
【やむなく覚醒!! 邪神大沼】 川岸殴魚 [第3回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<審査員特別賞>] 《★★☆》

こうして見ると、ガガガ文庫はけっこう繊細な思春期の少年少女を描いた青春モノが多いなあ。それに混ざって、奇譚系時代小説が混じっているのも面白いけど。

その日彼は死なずにすむか? (ガガガ文庫)



<HJ文庫>

【桜の下で会いましょう】 久遠くおん [第3回ノベルジャパン大賞<優秀賞>] 《★★★》
【じんじゃえーる!】 原中三十四 [第3回ノベルジャパン大賞<佳作>] (未読)
【デウス・レプリカ】 にのまえあゆむ [第3回ノベルジャパン大賞<佳作>] (未読)
【友達の作り方】 愛洲かりみ [第3回ノベルジャパン大賞<特別賞>] (未読)
【こもれびノート】 しやけ遊魚 [第3回ノベルジャパン大賞<奨励賞>] (未読)

あ、あれ? なんか全然読んでないな。特に食指が動かなかったって事なんだろうけど。【じんじゃえーる!】はオーソドックスなラブコメらしいので、いずれは手を出してみたいけど。



<一迅社文庫>
【イスノキオーバーロード】 貴島吉志 《★★》
【める@れい】 南雲裕貴 《★★★》

一迅社は新人賞やってないんですね。他のジャンルから人を招いて人材増やしているみたいだけど、これっという強烈なのがなかなかこないなあ。
と、公式みたら、新人賞準備しているみたいですね。来年から募集みたいですし、作品が出てくるのは再来年あたりになりそうですが。



<徳間デュアル文庫>
【魔王さんちの勇者さま】 はむばね [第5回トクマ・ノベルズEdge新人賞<徳間デュアル文庫特別賞>] 《★★★☆》

既に数年前からスクウェア・エニックスでデビューしていた人なのですが、ここで改めて賞取っちゃってるというw
ほんわかまったりとした作風はけっこう好きなんですけどねえ。【太陽で台風】の方もいずれ手にとってみたいんですが。


と、今年はこんな感じで。
全体見てみると、どこもそれなりの数を揃えてきている中で、富士見Fとファミ通の少なさが目に付く。ファミ通は、去年七作と大量に送り出してきたのが、今年は二作……いや、去年のラインナップ見て、今年振り返ってみるとなんとなく絞ったのも分からないでもないんだけど。
富士見は相変わらず少数主義を堅持。顔ぶれが変わらないのは堅実ではあるんだけど、新鮮味がないのはどうなんだろう。ただ、今年は富士見ミステリーの人材を吸収した上に、既存の作家さんの新シリーズに人気タイトルとなるものが複数出てきたというのもあって、レーベル自体は何年か前の青息吐息の状態からずいぶん盛り返してきた感じはするんですよね。
新規の【蒼穹のカルマ】も、このラノでの注目ぶりを見ると十分ビックタイトルとして機能しているみたいですし。
そういえばスーパーダッシュも今年は三作。去年の八作から絞ってきてますね。この三作ともが非常にインパクトある作品だったので、少ないという印象はあんまりなかったんだけど。
他はやっぱり目立つのはGAの充実ぶりだなあ。去年のインパクトに欠ける並びと比べると、新人賞を設立して第一回目としては十分なタイトルが集まったんじゃないだろうか。これなら、順調に層は厚くなっていきそう。
逆に、一迅社文庫がなんとなく先細りになってきているような気がするのは、それこそ気のせいだと思いたい。


ちなみにこちらは去年の同じ記事

電撃は生存率は高めですが、やっぱり書かなくなってる人も多いなあ。
水鏡希人さんが、その後一作書いたあとパッタリというのが非常に残念。萬屋直人さんと籘真千歳さんも結局二作目書いてないんだよなあ。勿体無い。
個人的に大化けに化けたのが【ほうかご百物語】。最初の頃は欠点が少ない代わりに特徴のない凡庸なタイトルだと思ってたんですが、途中から完全に化けた。今や続きをすっごい楽しいにしているタイトルになってます。それから【葉桜が来た夏】。これも当初の異文化コミュニケーション系ボーイ・ミーツ・ガールだったのが、ライトノベルではあまり見たことの無い政治軍事サスペンスへと進展してしまって、これがべらぼうに面白かった。
【under 異界ノスタルジア】の瀬那さんも、新シリーズの【レンタル・フルムーン】が好みにドストライクで、そう考えると去年のは当たり年だったと言えるかもしれない。

スニーカーはなんといっても【放課後の魔術師】でしょう。コンスタントに刊行数を重ねて、年末に発売された新作でもう六巻。目立ってないかもしれませんが、確実にスニーカーの主力を担ってますね。

MF文庫Jの去年デビュー組は、恐るべきことに全員最前線で活躍中。この生存率は素晴らしい。ただ、刊行ペースが全般的に早いMFで、森田さんが9月から音沙汰ないのがちょっと不安だけど。この人には徹底してベネズエラ路線で行って欲しいんだけどなあ。

で、MFに対してまったく反比例しているかのようなのは、ファミ通文庫。なんと、全滅w 【セキララ】が三巻まで出て打ち切りくらったのを例外に、他は二作目すら出ずという始末、いったい何があったんだ!? いやまあ、【千の剣の舞う空に】と【ひな×じん】以外はちょっとアレなものばっかりだったんだが。紙吹みつ葉さんは次回作、楽しみだったんだけどなあ。
去年の結果が影響したのか、今年は二冊だけ。一応両方既に続編も出てるんだけど、順調かというと、どうなんだろう(汗
バカテスがえらく盛り上がってるけど、文学少女も終わりかけ状態でレーベルを下支えするタイトルが非常に少ないのが心配なんですよね、ファミ通。ノベライズが主力なのかもしれないけど、うーん。

スーパーダッシュ文庫は、これがまた新人賞関連のデビューの人たちが軒並み二作目出せず仕舞い、一人だけもう一作書いたけど、これも2月以来パッタリ。
ただ、スーパーダッシュは去年は【カンピオーネ!】と【迷い猫オーバーラン】という二つのビックタイトルが登場しているので、全部帳消し。
【カンピオーネ!】は順調に巻を重ね今やレーベル主力の一角、【迷い猫オーバーラン】に至ってはアニメ化に矢吹健太朗氏によるコミカライズという大躍進を遂げてますしね。

GAは新人賞が設定される前ながら、みんなある程度コンスタントに作品を発表しているのは大したもんだ。白鳥さんは【蒼海ガールズ】でずいぶん目立ってきたし。関さんは、サーベイ完結させちゃって、以降は出さないのかなあ。

何気にMF文庫と並んで優良なのがHJ文庫。【ミスティック・ミュージアム】と【アニスと不機嫌な魔法使い】は終わっちゃったけれど個人的には傑作認定してますし、【スクランブル・ウィザード】は順調に看板作品になりつつアリ、読んで無いんだけど【死なない男に恋した少女】も巻数重ねて既に五巻。評判もイイみたいですし、そのうち手を出す、うん。
上栖さんはデビュー作終わったものの、二シリーズ目の作品にとんでもないの持ってきて、正直こっち齧り付き状態なんですよね。個人的にはこの年の新人さんは全部当たりだったっぽい。
HJは何気に当たり率高いんだよなあ。一昨年もそうだったし。今年はちょっと手を出すタイミングを失ってしまっているんですが、読みさえすればこれは面白い! と手をたたくような気配のあるタイトルもいくつかあるので、そのうちなんとかなんとか。

2008年我的ライトノベル・ベスト  

超☆殿堂


このクラスになると、読書という本来なら静謐な行為が、とてつもない体力と疲労を伴うものとなる。ある種の暴力的な面白さが、読んでる此方を鎖でグルグル巻きにして引きずりまわしてくれるからだ。
だが、読み終えたあとのグッタリとした疲労感と同時に襲い来る、血が煮え滾るような凄まじい興奮、高揚感は得難い快感となって全身を駆け巡っていく。
ただ、本を読むという行為で、だ。

つまるところ、きっとこれらは、魔法の本なのだろう。


【スプライトシュピーゲル 検ゥ謄鵐撻好函曄}嬖丁/はいむらきよたか 富士見ファンタジア文庫

スプライトシュピーゲルIV  テンペスト (富士見ファンタジア文庫)

感想

まさしくテンペストの名の通り、嵐も嵐、大嵐。突風吹き荒れ豪雨降り注ぐ大嵐に翻弄される一葉の葉っぱのごとく、読んでるこっちは吹き飛ばされっぱなし。悲鳴と絶叫を喉を張り裂けんばかりにがなりながら、拳を振り上げ、全速力で走りだしたくなる。これはまさしく、息つく暇もなく、感情が上下左右に揺さぶられて止まることのないジェットコースター・ストーリー。

問答無用に最高傑作!!



【GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン 1(下)】 川上稔/さとやす 電撃文庫


境界線上のホライゾン 1下 (1) (電撃文庫 か 5-31 GENESISシリーズ)

感想

最初のエピソードにして、凡百の物語の劇的クライマックスが束になっても敵わないであろうスーパーウルトラハイテンションなクライマックスを引っ提げて、川上稔が帰ってきました。
最初からクライマックスとはこれ如何に。
一番最初にこれだけハードルあげるとは、いったい最終的にはどこまで高みにかけあがるつもりなのか。この人、バベルの塔を築くつもり満々である。


【さよならピアノソナタ 3】 杉井光/植田亮 電撃文庫

さよならピアノソナタ〈3〉 (電撃文庫)

感想

既に最終四巻も出ていますけど、このシリーズの最高傑作はまさにこの三巻であったのではないかと愚行するところであります。
これを読んだ私がどんな風に発狂したかは、感想のイカレっぷりを見ていただければわかるでしょうが。さすがに、あれだけ弾けたのは今となると少々恥ずかしさが込み上げてくるのですが、根本的なところの印象は変わることなく。
この作品は文字列をして音楽を奏でるものなり。



六つ星キラリ


【ばいばい、アース 4.今ここに在る者】 冲方丁/キムヒョンテ 角川文庫

ばいばい、アース〈4〉今ここに在る者 (角川文庫)

感想

冲方丁の根源にして到達点。すべてはここから派生し、ここへと帰還する。
いわば、創造の故郷であり、原風景という物語の、これが終極なのである。



【BLACK BLOOD BROTHERS 9.黒蛇接近】 あざの耕平/草河遊也 富士見ファンタジア文庫

BLACK BLOOD BROTHERS9  ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 黒蛇接近― (富士見ファンタジア文庫 96-15)

感想

ミミコが打ち出した波紋は、世界に広がり、月に満ち、黒き血へと共鳴し、再びミミコの元へと戻ってくる。
そのダイナミックな波形の壮大さ、鮮烈さ、なにより昼夜問わず、生命持つ存在の生きようという意思の息吹が間近で吹きつけられるような、生臭いまでの猛々しさ、健気さが身震いとなって伝わってくる。
最終局面は近い。



【アンゲルゼ 永遠の君に誓う】 須賀しのぶ/駒田絹 コバルト文庫

アンゲルゼ―永遠の君に誓う (コバルト文庫)

感想

生きるという、ただそれだけのことがどうしてこんなにも困難なのか。
陽菜をはじめ、子供たちは絶望的な現実を突きつけられることで、今まで自分たちが何も知らず箱庭の中に籠り、大人たちによって守られていたことを知る。知るということは、成長であると同時に絶望を得るということでもある。少年少女たちは、自分たちがどれほど愛され、優しさによって守られていた事を知れば知るほど、自分たちが置かれた立場が先のない、未来のない、希望の廃れた絶望と言う監獄の内にあることをも思い知らされることになり、その相反する螺旋の知に苦しむことになる。
この物語の結末は、そんな絶望をただ絶望のまま不幸とせず、出来うる限りの努力を持って希望の切れ端を掴んだ、そんな切なくも敬すべき、そして愛しさに胸打たれる幕引きであったといえる。
諦めることを知らない少年が、大人の男になりなおも自分の手からすり抜けていったものを取り戻す戦いが描かれることはないのだろうけど、その背中を見送ることが出来たのだから、良かったというべきなのだろう。



【時載りリンネ! 3.ささやきのクローゼット】 清野静/古夏からす スニーカー文庫
時載りリンネ! 3  ささやきのクローゼット (角川文庫―角川スニーカー文庫)

感想

美しい文章、という鼻で笑ってしまうような言葉を、私はこのシリーズに出会うことで、現実に存在する概念であることを知ったのでした。
あとがきにまで及ぶ上品な言葉の綴りに、心地よい酩酊を感じる酔いの淵。いや、この物語は爽やかな早朝に小鳥のさえずりを聞きながら縁側で揺り椅子に揺られながら読むのが相応しい。


【<本の姫>は謳う 4】 多崎礼/山本ヤマト C★NOVELSファンタジア

“本の姫”は謳う〈4〉 (C・NOVELSファンタジア)

感想

その物語の精緻なる完成度の美しさは、デビュー作の【煌夜祭】からいささかも劣ることなく、見事に現出したのでした。
現在と過去と未来は断絶した一方通行の落下線などではなく、相互に手をとり踊り合う円環となって前に進むものなのだと、その芸術のような物語の語りにより時間の概念を根こそぎひっくり返された感慨を抱かせてくれる、素晴らしい物語でした。
彼らの生と死に祝福を。



【ANGEL+DIVE 3.LOVENDER】 十文字青/青稀シン 一迅社文庫

ANGEL+DIVE〈3〉LOVENDER (一迅社文庫)

感想


恋を知り、世界に輝きを感じたがゆえに生きようと足掻き、生きることに縋りつこうとした結果が、この悲劇だというのなら、運命をつかさどる神こそひたすらに邪悪なる悪魔の化身なのだろう。
既に幼い頃から大人であることを要求されている双子と違い、純心無垢な子供でしかなかった少年少女たちは、成長と言う名の穢れを帯び、かつての眩いばかりの光をくすませていく。
それでも、成長するに従ってゆっくりと練磨していけば、くすんだ光は輝きを戻したのかもしれないが、ここで起こった事件はその猶予を粉々に打ち砕き、拭えぬタールのような影を頭から被せてきたわけだ。
穏やかな日常は、ここに無残に崩壊した。1990年編の破綻にまみれた完結である。




以下には、08年度の五つ星作品を列挙続きを読む

2008年 我的漫画選  

年も越してしまいましたが、改めまして昨年2008年度我的漫画選定でございます。

つーてもねー。2007年度の同じ記事を読み返してみたら、あんまりラインナップ変わってないんですよね。新規開拓が少ないとも言えるし、漫画に関しては新陳代謝が、たとえばライトノベルなどに比べるとゆっくりしているのかしら。

といったところで、順次行きましょうか。


一位【Landreaall】 おがきちか IDコミックス

Landreaall 12 (12) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス) Landreaall 13 (13) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

12巻感想 13巻感想

これに関しては向こう十年は不動の一位でしょう。08年度に引き続いて、【Landreaall】。国内最高のファンタジー作品であります。
ウルファネア篇の完結となる12巻冒頭から、13巻の終わりまで主人公のDX不在のアカデミー編となるのですが、テンションマックスのままその面白さは一切変わらず。さらに、これは主人公の魅力が欠けているからではなく、むしろ不在であるからこそ主人公DXの存在感がさらに感じられるという凄まじい展開でもあり。
まあ、とにかく傑作なので一度手に取ってもらいたい。今のところ、まだ知る人ぞ知る、という階梯の作品なので。これはもっと評価されるべき作品だと切に思う。去年はようやく常連さんの幾人かを引き込むことに成功したので、今後も折にふれて布教活動に従事したいですねw



2位【機工魔術士 enchanter】 河内和泉 ガンガンWINGコミックス

機工魔術士 -enchanter- 16 (ガンガンWINGコミックス) 機工魔術士 -enchanter- 17 (ガンガンWINGコミックス)

16巻感想 17巻感想

真の真なるものとは何なのか。本物と偽物との違いは?
真偽の定義という哲学的論争を基軸にしたカリオストロとの闘争を通じて、この工学魔術という独特の世界観を有する物語の根底を為すテーマが、好きな女のために頑張る男の子、という最もシンプルな、そして強力な主題へと結実していくその展開はとてつもなく圧倒的で、最後までテンションあがりっぱなしでした。
作画能力やセリフ回しもクライマックスに近づけば近づくほど神がかってきて、とにかく当初の頭悪そうな萌え漫画の皮をかぶっていたのが信じられないくらい、骨太の作品になったという感想。
河内さんは、【賽ドリル】でもそうだったけど、エロカワイイ、コメディちっくな雰囲気とは裏腹に、その主題となる部分は実に哲学的な意味合いが濃くて、これが読み応え有るんですよね。
完結したものの、まだ後日譚的な話がぶっとく続いているらしいので、続刊期待。



3位【家族ゲーム】 鈴城芹 電撃4コマセレクション

家族ゲーム 3 (3) (電撃コミックス EX 4コマコレクション) 家族ゲーム 4 (4) (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション)

2巻感想 3巻感想 4巻感想 5巻感想

08年度における最大にして最高の大発見、大発掘ラブコメ作品。
Marvelous!!
Marvelous!!
Marvelous!!
ゲーム雑誌掲載の四コマ漫画なのですが、これが素晴らしいラブコメ漫画なのですよ。
4コマの傑作といえば、むんこさんの【らいかデイズ】がありますけど、こちらはさざえさん時空ならず、順次作中時間が経過していくタイプなので、当初は小学生だったメインヒロインの一人である葵なんかは、今や中学生になっているように、キャラクターが成長していくタイプの話なんですよね。同時に、キャラも立場や性格、人間関係もダイナミックに変化したりしなかったり。登場キャラクターも巻が進むにつれて増えてきて、それに準じて人間関係も複雑な絡み合いを見せ、旧来のキャラも違うキャラとの接触でこれまでと違った顔を見せたり、と巻が進むにつれて読み応えも増してきてるんですよね。
とにかく、08年度ぶっちぎりのラブコメ漫画でした!



4位【荒野に獣、慟哭す】 伊藤勢 マガジンZコミックス

荒野に獣慟哭す 7 (7) (マガジンZコミックス) 荒野に獣慟哭す 8 (8) (マガジンZコミックス)

7巻感想 8巻感想

マガジンZ、今月発売の3月号で休刊になるそうなんだけど、この【荒野に獣、慟哭ス】はいったいどうなるんだろう。なんとか、別紙で連載続けてほしいんだけど。この作品が打ち切りになるなんて、漫画界の損失ですよ、損失。
夢枕獏の原作を漫画化したこの作品、7巻の圧倒的疾走感、発狂しそうなド派手な大活劇から、8巻のおどろおどろしいジャングルの闇の暴力的な存在感。伊藤勢という一代の漫画家の才能が、縮退爆発したかのような大作なのである。今、これほどのアクションと、圧倒的な描写力を持つ漫画家がどれほどいるだろうか、なんて大層なセリフを吐いてしまって恥ずかしくない作品なので、まあ読んでみちょ。
そして、打ちのめされながら発狂し、笑い転げて震いあがれ。



5位【真月譚月姫】 佐々木少年 電撃コミックス

真月譚月姫 6 (6) (電撃コミックス)

6巻感想

誰も知らぬ境地へと到達しつつある佐々木少年版【月姫】の最新刊。
士貴の封印された記憶。遠野四季の真の姿。秋葉の苦悩。シエルの呪われた過去。
そして、アルクェイドの恋。
佐々木少年は、本当に【月姫】を完成させるつもりのようだ。
アルクかわいいよ、アルク。



6位【Under the Rose】 船戸明里 バースコミックス

Under the Rose (1) 冬の物語    バースコミックスデラックス Under the Rose (2) 春の賛歌 Under the Rose (3) 春の賛歌    バースコミックスデラックス Under the Rose (4) 春の賛歌 バースコミックスデラックス アンダーザローズ 5―春の賛歌 (5) (バーズコミックス)

1巻感想 2巻感想 3巻感想 4巻感想

十九世紀後期。ヴィクトリア朝イギリスを舞台としたある伯爵家の家族と、家庭教師として訪れた女性を中心とした物語。
溺れた。圧巻としかいいようのない人間の心の深淵に、首根っこを掴まれて、その黒いコールタールのような粘性の、視界ゼロの泥沼の中に首ごと叩き込まれて沈められ、やめてやめてと悲鳴をあげても聞き入れられず、否応なく溺れさせられた。
読み終えた後の、あのぐったりとした疲労感は未だに忘れられないです。これは、読んだら根こそぎ体力と魂の一部を奪われるような、そんな凄まじい作品。勘弁してくれ、と悲鳴をあげたくなるのに、それでも最後まで目を離せない吸引力は、闇の蠱惑というものなんでしょうかねえ。



7位【Roman】 桂遊生丸 ヤングジャンプコミックス

Roman 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)

感想

幻想楽団“Sound Horizon”の5th Story CD 【Roman】を、あの【かしまし】を描いた桂遊生丸が漫画化した幻想組曲物語。
それは、新鮮で鮮烈であまりにも衝撃的な作品でした。

嗚呼、其処にロマンは在るのでしょうか……。





今回は7作品だけ、ピックアップということで。
もちろん、他にもあるんですけど、一押しという点ではこの6作があまりに図抜けていたので、今回はこれだけで。どれも、読んで後悔はさせません、と断言できるラインナップでございました。


以下は、上で紹介した以外の作品から、現在私が注目しつつ、尻尾振って追いかけてる作品です。



続きを読む

2008年ライトノベル系新人作品  

前年度は新人賞受賞者と最終選考作だけ引っ張ってきましたけど、今回はもうちょっと勉強して、とりあえず新人さんらしき人は全部あげてみましたとさ。
少女系レーベルはやっぱり追い切れないや。

太字は既読、細字は未読。
タイトルリンクは私の感想。画像リンク先はAmazonへの商品リンクとなっています。


<電撃文庫>

【ほうかご百物語】 峰守ひろかず [第14回電撃小説大賞<大賞>]
【君のための物語】 水鏡希人 [第14回電撃小説大賞<金賞>]
【under 異界ノスタルジア】 瀬那和章 [第14回電撃小説大賞<銀賞>]
【藤堂家はカミガカリ】 高遠豹介 [第14回電撃小説大賞<銀賞>]
【葉桜が来た夏】 夏海公司 [第14回電撃小説大賞<選考委員奨励賞>]
【桜田家のヒミツ 〜お父さんは下っぱ戦闘員〜】 柏葉空十郎 [第14回電撃大賞<最終選考作>]

【リリスにおまかせ!】 麻宮楓 [第14回電撃大賞<最終選考作>]
【旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。】 萬屋直人 [第13回電撃小説大賞<最終選考>]
【騎條エリと緋色の迷宮 英国亭幻想事件ファイル】 秋月大河
【θ (シータ) 11番ホームの妖精】 籘真千歳
【マギ・ストラット・エンゲージ】 松山シュウ
【泣空ヒツギの死者蘇生学】 相生生音
【機械じかけの竜と偽りの王子】 安彦薫
【ラドウィンの冒険】 水藤朋彦 


さすがに刊行数が多い。過去の第三次選考までの作品も積極的に売りに出している。骨太なSFだった【θ (シータ) 11番ホームの妖精】。強烈なヤンデレ登場の【泣空ヒツギの死者蘇生学】。正統派西洋ファンタジーの【機械じかけの竜と偽りの王子】と、評判の良い作品も出ている。とはいえ、続刊がどれも出ていないんですよね。著者の方で準備が出ていなかったか、売上的に厳しかったのか。
個人的には【θ (シータ) 11番ホームの妖精】の作者の作品はもっと読んでみたい。
受賞作・最終選考の中では、まず【君のための物語】がピカ汽哉瓦韻胴イ澆世辰拭0聞漾⊃靴靴ず酩覆出てこなくて心配していたのだが、来年早々新作登場ということで、実に楽しみである。
他はいま一つ、というところだったのだけど、二巻にして【葉桜が来た夏】が大化け。今後、かなり楽しみになってきている。
他は今のところ買い控え。イタチさんだけ、買い続けているけど、近々届く三巻次第か。
【旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。】は、買いそびれていたので、そのうち一読しようと思っている。


君のための物語 (電撃文庫)θ(シータ)―11番ホームの妖精 (電撃文庫)




<富士見ファンタジア文庫>
【黒乙女―シュヴァルツ・メイデン― 黒き森の契約者】 玖野暮弥

第二十回ファンタジア大賞の作品は来年一月に持ち越し。今年、この人しか新人いないんですけど。しかも、読んでないし(汗
従来からいる作家陣が大いに頑張っていて、ミステリー文庫からの移籍組もあり、盛り返した感があったファンタジア文庫だけど、これは拙いんじゃないのか?


<富士見ミステリー文庫>
【イキガミステイエス 魂は命を尽くさず、神は生を尽くさず。】 沖永融明 [第6回富士見ヤングミステリー大賞<奨励賞>]

ミステリー文庫終了のお知らせorz
ちなみにこの作品、アタシは読んでいないのだけど、かなりの怪物作品らしい。


<角川スニーカー文庫>
【デビルズ・ダイス 1の目 神はサイコロを振らない】 いとうのぶき [第11回スニーカー大賞<奨励賞>受賞者]
【黒猫の愛読書 I ―THE BLACK CAT'S CODEX― 隠された闇の系譜】 藤本圭 [第12回スニーカー大賞<優秀賞>]
【放課後の魔術師 1.オーバーライト・ラヴ】 土屋つかさ [第12回スニーカー大賞<奨励賞>]

スニーカーも、電撃に比べて数は少ないが、出ている作品はポッと出という印象が少なく、作品も作者も長きにわたってレーベルを支える事を前提としたような安定感が感じられる。黒ネコは個人的には好みじゃなかったけど、出来はいいし、評判もいいみたいだしね。
オススメはやはり【放課後の魔術師】。これは伸びる。

放課後の魔術師  (1)オーバーライト・ラヴ (角川スニーカー文庫)




<MF文庫J>
【ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート】 森田季節 [第4回MF文庫Jライトノベル新人賞<優秀賞>]
【この広い世界にふたりぼっち】 葉村哲 [第4回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>]
【やってきたよ、ドルイドさん!】 志瑞祐 [第4回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>]
【ナインの契約書 ―Public Enemy Number91―】 二階堂紘嗣 [第4回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>]
【ぴにおん!】 樋口司 [第4回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>]
【二人で始める世界征服】 おかざき登 [第4回MF文庫Jライトノベル新人賞<審査員特別賞>]
【ミサキの一発逆転!】 石川ユウヤ [第4回MF文庫Jライトノベル新人賞<審査員特別賞>]


硬軟各種取り揃えております、というようなラインナップ。【ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート】みたいなエッジの尖ったセンスの作品を優秀賞に持ってくるあたり、やはりこのMF文庫の新人賞は侮れない。過去振り返っても、優秀賞は外れないもんなあ。さらにエッジの鋭い人を選びまくるであろう【この広い世界にふたりぼっち】まであるあたり、ほんとにもう……。
もうひとつ当たりだったのは【二人で始める世界征服】。だから、世論はアリスは優勢なんじゃないかと――――
【ナインの契約書】も続きは追いかけたい。あの人の悪意と悪魔のささやかな軟い心の描き方は好みなので。ドルイドさんはどうしよう。
他二作は、切ります。私にはダメでした、全然。
しかし、毎回MF文庫の新人作品はなぜか購入率高いんですよね。今年なんか全部買ってるし。なんか、購買意欲を高める要素があるんだろうか。

ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート (MF文庫J)この広い世界にふたりぼっち (MF文庫J)ナインの契約書―Public Enemy Number91 (MF文庫J)二人で始める世界征服 (MF文庫J)






<ファミ通文庫>
【千の剣の舞う空に】 岡本タクヤ [第9回エンターブレインえんため大賞<優秀賞>]
【Chaos Kaoz Discaos】 小野正道 [第9回エンターブレインえんため大賞<優秀賞>]
【サージャント・グリズリー】 彩峰優 [第9回エンターブレインえんため大賞<特別賞>]
【雅先生の地球侵略日誌】 直月秋政 [第8回エンターブレインえんため大賞<東放学園特別賞>]
【カミマゴ 羽根としっぽと世界征服】 江藤苑 [第9回エンターブレインえんため大賞<奨励賞>]
【セキララ!!】 花谷敏嗣 [第9回エンターブレインえんため大賞<奨励賞>]
【ひな×じん 鎖の少女と罪悪感の天秤】 紙吹みつ葉


【ひな×じん】の紙吹さんは、つよきすのノベライズでデビューしてらっしゃいますけど、オリジナルはこれが初めてなのかな。なので、ここに含ませてもらいました。個別に感想書けてなかったんですね、書いたつもりになってた。設定的にも主人公の女の子のキャラクターにしても、なかなか面白かった由にして。
一応、全部出たのは読んだんだけど……。二作目以降を書いてるのは【セキララ!!】の人だけで、他の人は音沙汰無し。ほかはいいんだけど、【千の剣の舞う空に】は表紙とは裏腹に、ネットゲームが舞台ながら非常に硬派でストイックな作品だったので、続きにしろ新作にしろ読んでみたかったんだけどなあ。

千の剣の舞う空に (ファミ通文庫) ひな×じん 鎖の少女と罪悪感の天秤 (ファミ通文庫)




<スーパーダッシュ文庫>
【スイーツ!】 しなな泰之 [第7回スーパーダッシュ小説新人賞<佳作>]
【超人間・岩村】 滝川廉治 [第7回スーパーダッシュ小説新人賞<佳作>]
【反逆者(トリズナー) 〜ウンメイノカエカタ〜】 弥生翔太 [第7回スーパーダッシュ小説新人賞<佳作>]
【海賊彼女】 鈴木一二三 [第6回スーパーダッシュ小説新人賞<第3次選考通過作>]
ガラクタ・パーツ 片桐敬磨 [第5回スーパーダッシュ小説新人賞<第3次選考通過作>]
カンピオーネ! 神はまつろわず】 丈月城
【小学星のプリンセス☆】 餅月望
【迷い猫オーバーラン! 拾ってなんて言ってないんだからね!!】 松智洋

受賞作は超人間岩村だけ手に取ったけど、激しく微妙でした。他も全然話聞かないなあ。
クリティカルヒットは【カンピオーネ!】。これは、私の琴線を鷲掴みにしてくれましたよ。続刊もさらにパワーアップしていて、来年の注目株。
【迷い猫】の人はゲームやアニメのシナリオライターやってた人なのかな? コテコテのラブコメだけど、私は好きでしたよ?

カンピオーネ!―神はまつろわず (集英社スーパーダッシュ文庫) 迷い猫オーバーラン!―拾ってなんていってないんだからね!! (集英社スーパーダッシュ文庫)



<GA文庫>
【サーベイランスマニュアル】 関涼子
【らじかるエレメンツ】 白鳥士郎
【ストレイジ・オーバー】 中尾寛
【パラレルまりなーず】 木野鋼一
【超自宅警備少女ちのり】 小幡休彌
【迷宮街クロニクル 1.生還まで何マイル?】 林亮介


GA文庫はこの間、はじめて新人賞を設定したばかりで、まだ受賞作品は表に出てないんですね。そのくせ、当たり率はなかなか。
関涼子さんは、漫画の原作などをやってたみたいですけど、小説はこれがデビュー作でいいのかな。これがなかなか凄い作品。陰鬱で退廃的な空気がたまらない。必見。
【らじかるエレメンツ】は、学園ドタバタコメディとしては出色の出来栄え。挿絵にカトウハルアキを起用したのは、慧眼だったと思います。まだバランスが悪い所あるけど、こなれてきたらきますよこれ。
【迷宮街クロニクル】は、ウェブで発表されていた和風ウィザードリィ小説のリメイクもの。ということで、傑作であるのは保証されています。でも、これ以降、別のシリーズとか出すつもりはあるのかな?

サーベイランスマニュアル (GA文庫) らじかるエレメンツ (GA文庫) 迷宮街クロニクル1 生還まで何マイル? (GA文庫)



<HJ文庫>
【スクランブル・ウィザード】 すえばしけん [第2回ノベルジャパン大賞<大賞>]
【彼女は眼鏡HOLIC】 上栖綴人 [第2回ノベルジャパン大賞<優秀賞>]
【ミスティック・ミュージアム】 藤春都 [第2回ノベルジャパン大賞<佳作>]
【アニスと不機嫌な魔法使い】 花房牧生 [第1回ノベルジャパン大賞<奨励賞>]
【死なない男に恋した少女】 空埜一樹 [第1回ノベルジャパン大賞<奨励賞>]

HJ文庫の新人さんは、全員順調に第二巻を出してますね。安定してます。既読の作品の中で、二作目にして大化けしたのが【アニスと不機嫌な魔法使い】。人間関係と会話の掛け合いが楽しくて楽しくて。
【スクランブルウィザード】と【ミスティック・ミュージアム】も高い位置で順調に階段登ってる感じがするので、当面は安心して楽しめそう。

スクランブル・ウィザード (HJ文庫) ミスティック・ミュージアム (HJ文庫) アニスと不機嫌な魔法使い (HJ文庫)




<ガガガ文庫>
【僕がなめたいのは、君っ!】 桜こう [第2回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<ガガガ賞>]
【コピーフェイスとカウンターガール】 仮名堂アレ [第2回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<佳作>]
【七歳美郁と虚構の王】 陸凡鳥 [第2回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<佳作>]

【どろぼうの名人】 中里十 [第2回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<佳作>]
【ブック×マーク!】 檜山直樹

んー。ガガガのは、食指が動かないんだよなあ。実際、非常にあたりが少ない実感あるし。七歳は、久々に全身がかゆくなる痛さだった。メフィスト系はもともと苦手なんだけど、これはほんとにダメだった。
一方で、コピーフェイスは異様で奇妙でけったいな作品であると同時に、それが妙味となって不自然に面白かったなあ。それでいて、ヒロインは意外と真っ当に可愛かったような覚えがあるし。この路線を堅持できるのなら、なかなか愉快なことになりそう。でも、この人も次回作の予定が見えてこないのだけれど。

コピーフェイスとカウンターガール (ガガガ文庫)




<一迅社文庫>
シナリオライターなど他のジャンルからの渡り人ばかりで、純粋な意味の新人はいなかったような。
あんまり、こう。ぐわっ、と来るような作品は見当たらなかったですね。
例外は
【ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。】 朱門優

掛けあいの上手さ、面白さはやはりゲームのシナリオライターの特徴なのか。ほんわかと読後に気持ちがあったかくも清々しい、良作でした。

【死神のキョウ】 魁

これも、ラブコメが楽しかったなあ。ラストの急展開を加味しても。
でも、二巻でそのラブコメが新鮮さを失い、ちょっとパワーダウンしてるのが、なんとも。

ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。 (一迅社文庫) 死神のキョウ (一迅社文庫)



<中央公論社C★NOVELSファンタジア>
【翡翠の封印】 夏目翠 [第4回C★NOVELS大賞<大賞>]
【マルゴの調停人】 木下祥 [第4回C★NOVELS大賞<特別賞>]
【紺碧のサリフィーラ】 天堂里砂 [第4回C★NOVELS大賞<特別賞>]

【煌夜祭】の多崎礼クラスを毎年、とは言わないけれど、ちょっと今回は小粒だったと言わざるを得ないかも。



と、今年の新人作品はこんな感じで。んー、こうしてみると、電撃文庫、たくさん出ている割に、続きを追いかけようというのが少ないなあ。
ざっと振り返った感じでは、MF文庫Jは安定感がある。スニーカーも、数が少ない割に堅い印象。HJ文庫も、大物はなくてもハズレが少ない、という意味では堅調かも。

ふむ。前年も同じ記事を書いているわけだし、ここで前年の新人さんがどうなったか振り返ってみるのもいいかも。

というわけで、前年の同記事

新人賞受賞作品以外の人のデビュー作品が抜けてたり、と手落ちが多い記事だ(汗

注目として挙げていた人のうち、電撃文庫の橋本和也さんと三木遊泳さんは順調に良作を書きあげてますね。ますます好調な【世界平和は一家団欒のあとに】シリーズ。【カレイドスコープの向こう側】は終了したものの、【ゼペットの娘たち】で新たに猛攻かかってますし。
富士見の【黄昏色の詠使い】シリーズは順調に中堅大手に成長して、さらに看板への道を歩んでるんじゃないですか?
スニーカーの【時載りリンネ】も、傑作性は一切損なわれることなく、ますますクオリティ上がってるし。ああ、素晴らしい素晴らしい。
HJ文庫の【カッティング】も、同上。これも、最初のインパクトが薄れることなく、一貫してテーマを堅持し、物語を完結させたわけで。今後も新作、期待できそう。
一方で【なつき☆フルスイング!】が二巻で止まっているのが、残念無念。
【声で魅せてよベイビー】も、続刊が出ることなく沈黙を守ったまま。著者氏が忙しそうな本職持ってる方だったので、薄々そんな感じはありましたけど。
【ドラゴンキラーあります】の人は、このシリーズは上手く着地させたものの、新作の方は正直言ってあんまり好みじゃなかったなあ。今は追っかけてません。


他、ピックアップしていなかった中で大化けしてみせてくれたのが、
【ギャルゴ!!!!!】シリーズ 安宅代智 MF文庫J
【鉄球姫エミリー】 八薙玉造 スーパーダッシュ文庫
【RIGHT×LIGHT】 ツカサ ガガガ文庫

の三点でしょうか。つっても、【RIGHT×LIGHT】は手に取ってなかっただけで、最初から面白かったっすけどね。【エミリー】はほんと化けた。一巻では描写の迫力に対して話の中身が伴っていないような印象があったけど、巻を重ねて双方が備わった現在の破壊力は凄まじい限り。
【ギャルゴ!!!】なんかは最初からポンテンシャルやたらと高かったけど、これも巻を重ねて長所を磨き上げてきた感あり。

加えてこの人。【太陽戦士サンササン】でデビューした 坂照鉄平さん。スッパリデビュー作ではなく、新作【L 詐欺師フラットランドのおそらくは華麗なる伝説】を引っ提げ戻ってきましたけど。これがなかなかどうして。いいものに仕上がってましたがな。追いかけます追いかけさせていただきます。

まあ、一番弾けたのはあれなんでしょうけどね。
【バカとテストと召喚獣】
しかしこれ、ここまでブレイクしたのは何が原因なんだろう。秀吉なのか? やっぱり秀吉なのか?
個人的に、これより気に入っていた【ガン×スクール=パラダイス!】が音沙汰無しなのが哀しい。
アストロノトの人は、正直危惧が現実となってきているような気がして心配だ。
ミミズクの人は、新作を読む限り、出せば名作になるのは間違いない様子。寡作なのはもう、仕方無いと思うしかないのかも。
ガガガは、結局【RIGHT×LIGHT】以外は切っちゃったまんまだな。今年もほぼ全滅だし、新人の吸引力は弱いと言わざるを得ない。
対して、HJ文庫は堅い、やっぱり堅い。去年の作品、作家さん、みんな順調に買い続けてるもんなあ。
ファミ通の、二作目音沙汰無し率はいったいどうしたものか……。
うーん、富士見の少なさはやっぱり心配だ。来年一月に出る新人作も……うーん。心配だ。

2007年アニメ  

年も越えてそろそろ一週間。
アニメの新番も始まってる時期ですけど、遅ればせながら去年の話。
まあ、去年もたくさん見ました。あんまりにもたくさんありすぎるんで、おじさん録画が溜まってしまって窮々でしたよ。
でも、おかげさまで面白いのがたくさん見れました。

以降は、特に順番つけずにだらだらと雑談形式に。


瀬戸の花嫁 第1巻(初回限定生産盤)
【瀬戸の花嫁】

腹筋が再起不能になるかと思うくらいに痛めつけられた作品。とにかく、ギャグのテンポ、リズム、間合いが神がかっていました。なにかスタッフに降臨してるのかと思うくらいに。
素晴らしかった。




まさしく怪作と呼ぶに相応しい作品だったのがこれ。

ぽてまよ (1)
【ぽてまよ】

この絵見てたら、普通のほのぼのハートフル、てな感じなんですよね。
騙されたw
いや、ほのぼのハートフルな作品なのは間違いないのが、この場合恐ろしいのかもしれません。いきなりやたら黒かったりグロかったりするネタやギャグをポンと挟んでくるんだもんなあw
妙な中毒性のある作品でした。


なんかどっかの年間ランキングで一位とったとかいう話のこれ。

sola color.I (初回限定版)
【sola】

いや、確かにこれが一位ってのはどうかと思う。癖あるし、そこまで一般的な人気を獲得できるようなタイプの話じゃなかったですし。
でも、私なんかは激ハマりしてしまったわけですけど。結局、DVD揃えちゃったしなあ。今年、アニメDVD買ったのこれだけですよw
だいぶ久し振りの表舞台への登場となる久弥直樹が原案と一部脚本を担当した作品でもあります。かつての久弥作品、ONE,MOON,Kanonの面影を彷彿とさせる要素が満載で、いろいろな意味で久弥な物語でしたよ。今まで関心の無かった能登さんの魅力に気づかされた作品でもありますw


コードギアス 反逆のルルーシュ volume09 (最終巻)
【コードギアス 反逆のルルーシュ】

07年度を代表する作品と言ったら、これを挙げる人も少なくないでしょう。評判になるだけあってやはり唸るほどの面白さ。毎週楽しみにしてました。あのルルーシュとCCの非情になりきれない人間味は好きでしたねえ。あと、スザクくんも私、嫌いじゃないんですよ。小説の方で、彼が父親を殺した本当の理由や、抱える矛盾に苦しむ姿を読んだ後では尚更に。
この作品の登場人物で一番くそったれな人間って、玄武だよね?



ナイトウィザード THE ANIMATION- VOL.1 【初回限定版】
【ナイトウィザード THE ANIMATION】

08年度DVD買っちゃったぜ第一段。
元々、主なキャストの面々がTRPGのプレイヤーとして何年も前からこのナイトウィザードに携わってるので、キャラクターや世界観への慣れ親しみ度合いたるや、新番組どころの話じゃないんですよね。
原作者との付き合いも長いわけで、スタッフとの息もピッタリ。もう、笑いましたよ。きくたけリプレイが、まんまアニメになって騒いでるんだから(笑 最後まで作画がまったく崩れなかったのも凄かった。最終話、EDのしっとりとした曲が流れながらの最終決戦。気がつけば、めちゃくちゃ好きになってた作品でした。DVD買っちゃうほどにw


DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 6 (完全生産限定)
【DARKER THAN BLACK -黒の契約者-】

最初は、徹底した二話構成に抑揚のない展開、内面の見えない主人公チーム、という盛り上がりに盛り上がれない流れにこのまま地味に盛り上がらずに終わっていくのかと危惧したのもつかの間、中盤の主要キャラクターの描き込みが済んだくらいから恐ろしい位の盛り上がりとドラマ性が際立ってきて、終盤頃には一番続きが気になってる作品でした。
最初は単なる嫌なヤツとしか描かれてなかったホアンのおっさんの話と、最期には泣いたなあ。



スケッチブック~full color's~ 第1巻
【スケッチブック 〜full color's〜】

終始まったりスローリーな雰囲気に、特に特別派手な出来事が起こるでもない日常を描いた作品ということで、退屈だとか眠くなるとか言う感想をよく見ましたけど、私にとっちゃとんでもない、って感じでしたねえ。
その何でもない日常の景色の中から、さまざまな興味、好奇心を刺激するものを発見してキラキラと目を輝かして追いかけるそら。その目線を追いかけてたら、退屈なんかしてる暇、全然なかったですよ。もっのすごい楽しかった作品。独特のテンポといい、とぼけた美術部員たちの掛け合いといい、ことごとくがつぼにはまりました。…猫編はあんまりだったけど


ef - a tale of memories.1【初回限定版】
【ef - a tale of memories.】

ぱにぽにとか絶望先生とか、主にギャグ作品での独特の演出に印象が残っている制作会社シャフト。その特異なセンスがシリアスな恋愛ドラマにたたきつけられたら……まさにシャフトの本気を見せつけられたような物凄い作品でしたw
中盤から、ほんとに毎回鳥肌たちっぱなしだったもんなあ。
惜しむらくは、たった13話で三人のカップリング、主に二軸の物語を展開したせいか、最後まで一気に駆け抜けてしまったようなところですか。
でも、こんなごっついの、さらに濃い密度で見せられてたら、こっちの心臓が耐えられんかったかもしれん。
これも、最後ボロ泣きさせられた作品。涙もろくてすみませんねw


BACCANO!(バッカーノ!) 01
【BACCANO!】

WOWOWの無料放送枠でひっそりと放映していたこれ。
マジ、とんでもない作品だった!!
原作は電撃文庫のライトノベルなわけですけど、ちょっとありえない再現度。アイザックとミリアなんて、どれだけまんまアイザックとミリアなんだと。というか、これこれアイザックとミリアじゃないかと本気で感動しましたがなw 
スタッフ、どれだけ読み込んだんだ、と感嘆させられたのは、あれだけ各巻の複数のエピソードをシャッフルしながら、視聴者を必要以上に混乱させず、適度に面食らわせて、最後にはストンと見事に纏めてしまったところ。そのスタイル自体が、バッカーノのスタイルそのままで…いやとにかく参った。



銀魂 シーズン其ノ弐 06
【銀魂】

………(笑
今、一番制作スタッフが全力全開全身全霊で遊びまくってる作品じゃないっすか、これ。
ギャグ回の時は放映中止になってもええんじゃい、と考えてるとしか思えないような捨て身の大技を連発し、そうかと思えばシリアス回の時は魂の震えるような感動や切なさ、燃えをこれでもかと全力で叩きつけてくる。
色々な意味で手に負えない凄まじさに……敬礼



他、よかったのはこんなところかなあ。

・電脳コイル
・おおきく振りかぶって
・のだめカンタービレ
・モノノ怪
・マイメロディすっきり♪
・天元突破グレンラガン
・がくえんゆーとぴあ まなびストレート!
・ヒロイックエイジ
・ガンダム00
・みなみけ
・らき☆すた
・スカイガールズ
・Myself;Yourself (マイセルフ;ユアセルフ)
・レンタルマギカ


2007年我的ライトノベル・ベスト  

超☆殿堂

普段、月ごとに公開している月間総括での最高ランクは五つ星。最大評価の星付けがそれな訳ですが、ハッキリ言って五つ程度に収めてたらこっちの気持ちが収まらねえゼッ!! という実質の七つ星。
八岐のライトノベル読歴においての殿堂入り作品。
いわゆる神作品。



【いぬかみっ!14 完結編 〈下〉 〜fly high high〜】
  有沢まみず/若月神無 電撃文庫


いぬかみっ! 14 完結編 下 (14) (電撃文庫 あ 13-18)
 
感想

理想と現実は違うんだ! というセリフ、よく聞きますけど。ここに一つの恐るべき理想が現実となった結果があります。
活劇を書いているものなら、誰もが描きたいと夢想するであろう至高のクライマックス、極限の最終決戦、究極の大団円。
でも、そんなもの書けないから夢想の領域だってのに……。
だぁぁ、実際に書いちゃったバカが現れましたよ!!??
バカとか言ってすみません。でも、もうアホかと。そう呆れて涙目になって踊るしかないくらいの最高傑作。




【BLACK BLOOD BROTHERS 7 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 王牙再臨―】
  あざの耕平/草河遊也 富士見ファンタジア文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER

BLACK BLOOD BROTHERS 7 (7) (富士見ファンタジア文庫 96-11)

感想

本年度もう一つの大驚愕。一年で活劇小説の極致が二作も読めるとは思わなかった、もう一作。上の痛快な【いぬかみっ】とはまた方向性の違う魂を削られるような燃えたぎる焦熱のフェスタ。
絶句と放心を嫌というほど味わわされました。参った。




【暴風ガールズファイト 2】
   佐々原史緒/倉藤倖 ファミ通文庫

Amazon
暴風ガールズファイト 2 (ファミ通文庫 (さ3-5-2))

感想

直後に書いた感想からして、読後の狂乱振りが目に映るようなマーべラス・エンタテインメント。
読んだあとは、ちょっと自分でもどうかというくらい、アホの子になって叫んで喚いて騒いでました(苦笑
精神に異常をきたすくらいに面白かったということで…w




【流血女神伝 喪の女王 8】
  須賀しのぶ/船戸明里 コバルト文庫

Amazon Kindle BOOK☆WALKER
流血女神伝喪の女王 8 (8) (コバルト文庫 す 5-63)

感想


今、この作品のことを思い返しただけでも、あふれてくる感慨に目尻が熱くなってきました。
この作品については語っても語っても語りきれないくらい様々な思いが過ぎって、溢れてきて、逆に言葉を失ってしまいます。
今はタダ、この流血女神伝の本たちを抱きしめて、ありがとうと言いたい気分。本当に素晴らしい作品でした。




【ノエルと蒼穹の未来 アリアンロッド・リプレイ・ルージュ】
  菊池たけし&F.E.A.R/佐々木あかね 富士見ドラゴンブックス


ノエルと薔薇の小箱―アリアンロッド・リプレイ・ルージュ (富士見ドラゴンブック) ノエルと翡翠の刻印―アリアンロッド・リプレイ・ルージュ〈2〉 (富士見ドラゴン・ブック) ノエルと白亜の悪夢―アリアンロッド・リプレイ・ルージュ〈3〉 ノエルと蒼穹の未来―アリアンロッド・リプレイ・ルージュ4 (富士見ドラゴンブック 23-14)

1・2巻感想 3巻感想 4巻感想

笑って笑って手に汗握り、涙にくれて、熱く燃え、やっぱり笑って笑い転げて。
あらゆる意味で神掛かってた、神様に愛されたかのような大傑作。
リプレイというものがこれほど面白いものだと教えてくれた、私の読歴にとってもターニングポイントになるような素晴らしい作品でした。
本当に最高!




六つ星キラリ



此方も、最高をさらに上回る栽∪院
魂を奪われそうな感動を味わわせてくれた傑作五選。



【時載りリンネ! はじまりの本】
  清野静/古夏からす 角川スニーカー文庫


時載りリンネ! 1 (1) (角川スニーカー文庫 203-1)

感想

明るい日差しに照らされた青い芝のひかれた中庭で、白く塗られた椅子に腰掛け、白塗りの木製のテーブルに載せられた焼きたてのケーキと紅茶を頂きながら、きゃらきゃらを笑い転げながら走り回る子供たちを横目に、読みふける一冊の文庫本。
読み終えた頃、息を切らして子供たちが戻ってきて、目をキラキラさせながら訪ねてくる。
『おもしろかった?』
私は、彼らに紅茶とケーキを振舞いながらニコリと答えるのだ。
「ええ、とっても」

読み終えた後、
前よりも少しだけ世界が輝いて見えた、素敵な素敵な物語。




【黄昏色の詠使い イヴは夜明けに微笑んで】
  細音啓/竹岡美穂 富士見ファンタジア文庫


イヴは夜明けに微笑んで (富士見ファンタジア文庫 174-1 黄昏色の詠使い)

感想

これまで、四作が既に書かれているこのシリーズ。既刊も充分に素晴らしく、またこれからの発展と成長を予感させる懐の大きな作品としてメキメキとその幹を太くしていっております。
でも、やはりあの魂を奪われるような切なさと約束の結実の美しさ、輝きの綺麗さは、この処女作【イヴは夜明けに微笑んで】が最高に眩いままです。いずれ、これに勝るとも劣らぬ奇跡のような美しい物語を見せてもらえることを疑うことはありませんが、今はもう少しイヴの微笑みを瞼に焼き付けておきたいと思います。




【ガンパレード・マーチ 山口防衛戦】
  榊涼介/きむらじゅんこ 電撃ゲーム文庫


ガンパレード・マーチ山口防衛戦 (電撃文庫 J 17-15) ガンパレード・マーチ山口防衛戦 2 (2) (電撃文庫 J 17-16) ガンパレード・マーチ山口防衛戦 3 (3) (電撃文庫 J 17-17) ガンパレード・マーチ山口防衛戦 4 (4) (電撃文庫 J 17-18)

1巻感想 2巻感想 3巻感想 4巻感想

出てくれ、と神に祈らんばかりに祈願しつつ、まさか出るとは思ってもみなかった榊版ガンパレード・マーチ。九州撤退戦後に起こったとされていた本州決戦編。
ラスト・オブ・カンプフグルッペを想起させる悲惨極まる最貧戦線の物語であり、目を覆わんばかりの惨状を呈する凄惨な撤退戦の物語であり、伝説とすら呼ばれるようになった5121小隊と、名もなき兵士たちの血を血で洗う屍山血河の戦場譚。
そして、欧州を喪い、アフリカを喪い、ユーラシアから追い落とされた人類の、小さな、だが最初にして最大の逆襲反攻のはじまりの物語。
この凄まじい戦争モノが、ライトノベルに区分されているというのは、色々な意味で愉快で痛快でイカレていると思われww




【封仙娘娘追宝録 10.天を決する大団円(上)
  ろくごまるに/ひさいちよしき 富士見ファンタジア文庫


天を決する大団円 上 (1) (富士見ファンタジア文庫 51-16 封仙娘娘追宝録 10)

感想

驚いたことに、新刊が出てからまだ半年しか経ってないよ。2年とか5年とか10年とかじゃなくて(w
いや、改めて読んでみても凄い。異常極まる物語構成としか言いようがない。
収斂と拡散が同時に発生し、ストーリー展開を予想させないどころか、予想という行為を取ろうと思うことすら思い浮かばないような、凄まじいまでの跳躍を無制限に繰り返す圧巻の展開。
まるで空間識失調に陥ってしまったかのように翻弄される快感。
まさしくこれ、制御された大混沌。サイコロを振らない神の暴虐。
いやいや、本当に凄まじい。




【オイレンシュピーゲル 弐 FRAGILE!!/壊れもの注意!!】 冲方丁/白亜右月 角川スニーカー文庫

オイレンシュピーゲル 2 (2) (角川スニーカー文庫 200-2)

感想

強いて言うなら、これは<男たちの挽歌>。
哀切に満ちた男たちの彷徨える魂を引き継ぐのは、まだ幼いとすら言える少女たち。
少女に、こうした敗れ去った男たちの絶望と希望を背負わせ、未来と対峙させるという過酷な生を歩ませるのは冲方丁の業だよなあ。この作品は、そんな業が結晶化したような、一つの極に至った答えのような作品。
まあ、冲方って人は自分の大概の作品を、自分の心身を惜しげもなく消費しながら極限まで磨いて削って絞りきる傾向があるので……いつかそのうちパタッと壊れて死にそうで怖いんですよね、この人。


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2007年 我的漫画ランキング   

真っ向勝負の独断と偏見でお送りする我的漫画ランキング。
いや、我ながら妙なラインナップになったと思うけど、マイナーだろうとなんだろうと自信を持って今年のベストテンと掲げることのできる作品ぞろいと自負します。

というわけで、早速の一位から。



1位 【Landreaall】 おがきちか IDコミックス

Landreaall 10 (10) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス) Landreaall 11 (11) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

10巻感想 11巻感想

なにか、この数年ずっと一位にあげているような気がするけど、自重しないw
どれほど周りの環境が変わろうと、飄々と自分の生き方をその言動で示してきたDXが、ついに自由奔放な在り様を折ることとなる、物語の中でも重要な転機となる巻。でも、それは信念を違えることではなく、学園で学んだものを活かした成長とも言えるんだけど、どちらにしろもう彼個人で全部事態を片付けることを諦め、立場を利用し国そのものを巻き込むその所業は、もう自由な傭兵のそれではなく、歴とした王への道を踏み出したことになるんだろうなあ。
ますます物語の熱と深みはヒートアップ。たぶん、作品自体が完結するまで年間一位の座は譲らんと思われます。




2位 【機工魔術士 enchanter】 河内和泉 ガンガンWINGコミックス

機工魔術士-enchanter 13 (13) (ガンガンWINGコミックス) 機工魔術士-enchanter 14 (14) (ガンガンWINGコミックス) 機工魔術士 -enchanter- 15 (ガンガンWINGコミックス)

13巻感想 14巻感想 15巻感想

と、鉄板だと思われた【Landreaall】の牙城を揺るがす勢いで凄まじい盛り上がりを見せたのが、この【機工魔術士 enchanter】。正直、同率一位でも構わないくらいの気持ちです。
とにかく圧巻だったのは画力に裏打ちされたキャラの表情とセリフ回し。目は口ほどに物を言う、と言いますけど、鬼気迫るような筆致からは物理的な圧迫感すら感じられたほど。これほどキャラクターの感情や想いがこれほどダイレクトにたたきつけられてくる漫画は、ちょっと今年はお目にかかっておりません。
正直、緊迫した展開が頂点に達した十五巻は、鳥肌立ちっぱなしでした。
魔法や悪魔という存在を工学的な指向性から展開した世界観も、他にはあまり見られない独特なもので、とかく面白くオススメ。
あまり話題にならないのが信じられない傑作です。




3位 【かしまし ガール・ミーツ・ガール】 桂遊生丸/あかほりさとる 電撃コミックス

かしまし~ガール・ミーツ・ガール 5 (5) (電撃コミックス)

5巻感想

ついに完結を迎えた少女三角形物語、かしまし。ある意味、百合とかそういうジェンダー、性別というものを超越してしまった感すらある、究極の愛の交感関係。それもついに決着。感無量、というほかなく。
いや、この桂遊生丸という漫画家の表現力がなければ、これほど凄まじい作品になったでしょうか、これ。今年、漫画読んでて鳥肌立つほど慄かされたのは上の【機工魔術士】とこれだけです。この人はもっと有名になるべき人だと思うんですけどね。
現在、桂さんはサンホラの漫画描いてるの? 単行本が出るのが今から楽しみです。




4位 【荒野に獣慟哭す】 伊藤勢/夢枕獏 マガジンZコミックス

荒野に獣慟哭す 5 (5) (マガジンZコミックス) 荒野に獣慟哭す 6 (6) (マガジンZコミックス)

6巻感想

感想での文句を引用させてもらうなら。
最初に言っておく。こいつは滅茶苦茶面白い!!
これに尽きるでしょう。古くからの伊藤勢ファンなら絶対に買い。伊藤勢一流のアクションとギャグの融合、それがこの作品において一つの極致に達していると言ってもいいからだ。この作品以前の伊藤勢と同じと思っていると、間違いなく度肝を抜かれるぞ。覚悟せよ。
目玉はやはりあのキャラだろう。伊藤勢作品では最強の師匠キャラだったグラサンキセル親父、この作品ではなんと敵として出てくるのだ。まさしく最強にして最悪の敵。身震いするような兇刃を持って襲いかかってくる敵との、ジェットコースターアクション。B級アクションファンも、万難を排して手にするべし。後悔はさせない。






5位 【真月譚月姫】 佐々木少年 電撃コミックス

真月譚月姫 5 (5) (電撃コミックス)

5巻感想

原作・月姫をプレイしたときの衝撃を彷彿とさせるような……なななな、なんだこの超絶的なアルクェイドの可愛さはーーーっ!!
なんという強制的な再認識。そうなんですよ、アルクのあのクルクルと変わる表情といい、純真な心根といい、並みいるタイプムーンヒロインズで他の追随を許さぬ人気を誇ったのは彼女だったという歴然とした事実を再び思い知らされました。
アルク可愛いよ、アルク。




6位 【白雪ぱにみくす!】 桐原いづみ BLADE COMICS

白雪ぱにみくす! 1 (1) (BLADE COMICS)

1巻感想

ネットでの評判も何も見聞きせず、完全に表紙だけで買ってしまった漫画タイトル。これがすこぶる大当たりだったのだから世の中面白い。
とにかく強烈な個性を発揮しているのが、天然マイペースな不思議少女の妹君。その本来ならはちゃめちゃな騒動を巻き起こすのは、異世界から迷い込んできた強気で世間知らずのお姫様の方、というのが定番のはずなのに、なぜか大混乱を引き起こすのは妹の方で、むしろ姫の方は泡を食いながら主人公とともに事態収拾役の方に回っているという役職転換。右も左もわからない未知の土地で火消しにかけ回らないといけない姫、ご苦労ですww そしてちょっとは自重しろ、妹w 




7位 【夕日ロマンス】 カトウハルアキ Flex Comix

夕日ロマンス Flex Comix (Flex Comix)

一巻で終了してしまったのがとてつもなく惜しくて仕方のない、だだ甘姉弟漫画。とにかく実弟へのぐだぐだな愛情に悶えるお姉ちゃんの堕落した姿にこちらも悶えるべし。最愛の弟を狙う最大のライバルはといえば、こちらも腹違いの妹御。
この漫画、単純な姉萌え漫画と少し違うのは、この二つの母子家庭の複雑でちょっと温かい関係にあるんじゃないでしょうか。今は亡き夫を通じて繋がっている二人の母親。なんとなく、この二人のつながりが好きなんですよね。お母さんの旦那との馴れ初めと別れと死別、その回想をしっかり描いて今の現状を描いてるあたりが、この漫画をめちゃくちゃ気に入ってる基盤に繋がってる気がします。ちょっと妙な形だけど、しっかりと家族している姿が大好きです。
同じ作家の【ヒャッコ】もオススメ。




8位 【WORKING!!】 高津カリノ ヤングガンガンコミックス

WORKING!! 3 (3) WORKING!! 4 (4) (ヤングガンガンコミックス)

3巻感想 4巻感想

さあさあさあさあ、伊波さんの恋心の芽生えとともに面白くなってきました店内の恋愛事情。相変わらず、明後日のとんでもない方向にぶっ飛ぶような展開を迎えているかと思えば、なぜかオチではさりげなく関係が進展していたりする時空がどっか歪んで繋がってるんじゃないかと不思議になるくらい軽妙で愉快な顛末に爆笑しながら悶え転がるべしww



9位 【賽ドリル】 河内和泉 ガンガンWINGコミックス

賽ドリル 1 (1) (ガンガンWINGコミックス)

【機工魔術士】の作者、河内和泉氏によるもう一つのシリーズ。不慮の事故からお亡くなりになり、賽ノ河原に迷い込んだ少女たちが現世に戻るため、もしくは成仏して生き返るために課せられたのは、賽ノ神による奇妙で愉快な試練の数々。
刊行ペースは随分ゆっくりみたいですけど、機工魔術士で培った独特のテンポのコメディタッチの展開に、時折挟まれるグッと奥深い事情や真実の側面、思惑が合わさって、やっぱりこの人の作品面白いですわ。



10位 【はやて×ブレード】 林家 志弦 ガンガンWINGコミックス

はやて×ブレード 6 (6) (電撃コミックス) はやて×ブレード 7 (7) (電撃コミックス)

バカの見本市である。古今東西、ありとあらゆる種類の<バカ>が揃ったバカの博覧会である。
バカばっか。
然るに、バカとは決して不快なものではない。見苦しいものでもない。愚かしいものでは決してない。
どいつもこいつもバカばかりだけど、バカも貫き通せば一つの立派で爽快な生き様になるのです。バカだけどな!
バカたちのバカたちによる馬鹿馬鹿しいまでの馬鹿騒ぎ剣劇ギャグ漫画。ちょっと死ぬほど笑いたい人にお勧め。




以下には、我的10傑からは辛くも外れたものの、遜色ない注目中の作品をばご紹介
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2007年度ライトノベル表紙絵特選  

先日の新人作品総括に続く、年末企画第二弾。
というわけで、今回は2007年度発売のライトノベル系書籍から、わたくし八岐のお気に入りの表紙絵を選抜してみました。
完全に趣味趣向、独断と偏見の領域ですので、技巧的に優れているだの新しい試みだのというのは一切考慮されておりません。
並びに、あくまでこれ、表紙絵だけの選抜なので、カラー口絵や本文中の挿絵も選定の基準理由からは外しております。
その本の表紙絵には特にティンとくるものがなかったものの、書中の絵は素晴らしい、という本は少なからずあるんですよね。最近では榊一郎氏執筆、藤田香氏イラストの【模造王女騒動記フェイク・フェイク】、これは口絵にしても、挿絵にしてもパーフェクトでした。
ほんとなら、口絵挿絵も考慮した<この本のイラストは素敵>みたいな企画にしてもいいんでしょうけど、さすがに改めてこの一年に出版された書籍を見直すというのも至難ですし。
というわけで、表紙絵です。
選んでて意外だったのが、自分の好きな絵師のものが案外抜き出せなかったところですか。となると、今回選んだ表紙絵は、単純に好きだから、というのとは少し違うのかもしれません。
感性に訴えかけてくる。琴線に触れる。ティンとくる。
そういった類のものだと思われます。
もちろん、読んだ物語の内容から連環して素晴らしい、と感じたものもあります。本編の内容とシンクロした絵だからこその感動。そういったのは本編の影響もあるんでしょうし。
ただ、今回はまったくその本の中身を読んでないものからも選んでおります。

わたしは、表紙買いという表紙だけを判断基準にした買い方はあまりしない方なのですが、それでも買うか買うまいか悩んだときや、ふとあらすじや評判が気になったときなど、表紙絵の出来栄えに購入の決断を左右されることは間々あります。
逆に言うと、表紙絵が悲惨なものだったりガッカリするような出来栄えのものだったら、やっぱり買う気は失せてしまうんですよね。やっぱりやめておこう、という気分になってしまう。
だから、やはりライトノベルというジャンルにおいて、私にとっては表紙絵というのは購入動機の重要なファクターの一つなのです。

というわけで、前説が長くなりましたが、以下より本年度発売のライトノベルから、お気に入りの表紙絵を紹介。

順不同。


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2007年ライトノベル系新人賞受賞作品  

今年もまあたくさんの新人さんがデビューしましたことで。レーベルも増えたこともあり、新人賞関連を見ても山のように。
さすがに少女系レーベルについては追い切れないので省いておりますが、だいたいこのような陣容になっております。


<電撃文庫>

【ミミズクと夜の王】 紅玉いづき  [第13回電撃小説大賞<大賞>]
【世界平和は一家団欒のあとに】 橋本和也 [第13回電撃小説大賞<金賞>]
【扉の外】 土橋真二郎 [第13回電撃小説大賞<金賞>]
【なつき☆フルスイング! ケツバット女、笑う夏希。】 樹戸英斗 [第13回電撃小説大賞<銀賞>]
【カレイドスコープのむこうがわ】 三木遊泳 [第6回電撃hp短編小説賞<銀賞>]
【リヴァースキス】 佐野しなの [第7回電撃hp短編小説賞<大賞>]



<富士見ファンタジア文庫>

・黄昏色の詠使い イヴは夜明けに微笑んで [第18回ファンタジア大賞<佳作>] 細音啓
・太陽戦士サンササン [第18回ファンタジア大賞<準入選>] 坂照鉄平

・沙の園に唄って [第19回ファンタジア長編小説大賞<佳作>] 手島史詞
・量産型はダテじゃない! [第19回ファンタジア長編小説大賞<準入選>] 柳実冬貴


<富士見ミステリー文庫>

・僕たちのパラドクス ―Acacia2279― [第6回ヤングミステリー大賞<大賞>] 厚木隼
・ヴァーテックテイルズ 麗しのシャーロットに捧ぐ [第6回ヤングミステリー大賞<佳作>] 尾関修一



<角川スニーカー文庫>

・時載りリンネ! (1) はじまりの本 [第11回スニーカー大賞受賞作<奨励賞>] 清野静
・繰り世界のエトランジェ 第一幕 糸仕掛けのプロット [第11回スニーカー大賞受賞作<奨励賞>] 赤月黎



<MF文庫J>

・アストロノト! [第3回MF文庫Jライトノベル新人賞<優秀賞>] 赤松中学
・ヒトカケラ [第3回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>] 星家なこ
・ギャルゴ!!!!! 地方都市伝説大全 [第3回MF文庫Jライトノベル新人賞<優秀賞>] 安宅代智
・魔女ルミカの赤い糸 [第3回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>] 田口一

・地を駆ける虹 [第3回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>] 七位連一


<ファミ通文庫>

・ヒツギでSOSO! [第8回エンターブレインえんため大賞<最終選考作>] 文岡あちら
・108年目の初恋。 [第8回エンターブレインえんため大賞<優秀賞>] 末永外徒
・声で魅せてよベイビー [第8回エンターブレインえんため大賞<佳作>] 木本雅彦
・バカとテストと召喚獣 [第8回エンターブレインえんため大賞<編集部特別賞>] 井上堅ニ
・ほおむステイ☆でい〜もン! [第7回エンターブレインえんため大賞<東放学園特別賞>] 鯛津ゆうた



<集英社スーパーダッシュ文庫>

・りっぱな部員になる方法 1) 紙ヒコーキと四次元黒板 [第6回スーパーダッシュ新人賞<最終選考作>]  午前三時五分
・鉄球姫エミリー [第6回スーパーダッシュ新人賞<大賞>] 八薙玉造
・警極魔道課チルビィ先生の迷子なひび [第6回スーパーダッシュ新人賞<佳作>] 横山忠
・ガン×スクール=パラダイス! [第6回スーパーダッシュ新人賞<佳作>] 穂邑正裕



<HJ文庫>

・たま◇なま 〜生物は、何故死なない?〜 [第1回ノベルジャパン大賞<大賞>] 冬樹忍
・SAS スペシャル・アナスタシア・サービス [第1回ノベルジャパン大賞<優秀賞>] 鳥居羊
・カッティング 〜Case of Mio〜 [第1回ノベルジャパン大賞<佳作>] 翅田大介



<小学館ガガガ文庫>

・マージナル [第1回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<大賞>] 神崎紫電
・学園カゲキ! [第1回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<ガガガ賞>] 山川進
・携帯電話俺 [第1回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<佳作>] 水市恵
・Re:ALIVE (1) 〜戦争のシカタ〜 [第1回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<佳作>] 壱月龍一
・みすてぃっく・あい [第1回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<期待賞>] 一柳凪

・カリブルワールド 緑の闇 [第1回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<期待賞>] 香月紗江子
・さちの世界は死んでも廻る [第1回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<期待賞>] 三日月
・“探し屋”クロニクル 7/7のイチロと星喰いゾンビーズ [第1回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<期待賞>] 羽谷ユウスケ
・RIGHT×LIGHT 〜空っぽの手品師と半透明な飛行少女〜 [第1回ライトノベル大賞ガガガ文庫部門<期待賞>] ツカサ


<中央公論社C★NOVELSファンタジア>

・ドラゴンキラーあります [第3回C★NOVELS大賞<特別賞>] 海原育人
・契火の末裔 [第3回C★NOVELS大賞<特別賞>] 篠月美弥



さすがにいくらなんでも全本コンプリートというわけにもいかず、読了分は太字を宛がっております。それでも、割合としてはそこそこカバーできたと思うのですけど。
読了分からとなりますが、本年度の新人賞関係から出た私の一押し作品は以下となっております。


世界平和は一家団欒のあとに (電撃文庫 は 9-1)世界平和は一家団欒のあとに (電撃文庫 は 9-1)
橋本 和也

メディアワークス 2007-02
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なつき☆フルスイング!―ケツバット女、笑う夏希。 (電撃文庫 き 4-1)なつき☆フルスイング!―ケツバット女、笑う夏希。 (電撃文庫 き 4-1)
樹戸 英斗

メディアワークス 2007-02
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感想


カレイドスコープのむこうがわ (電撃文庫 (1404))カレイドスコープのむこうがわ (電撃文庫 (1404))
三木 遊泳

メディアワークス 2007-03
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感想


イヴは夜明けに微笑んで (富士見ファンタジア文庫 174-1 黄昏色の詠使い)イヴは夜明けに微笑んで (富士見ファンタジア文庫 174-1 黄昏色の詠使い)
細音 啓

富士見書房 2007-01
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感想


時載りリンネ! 1 (1) (角川スニーカー文庫 203-1)時載りリンネ! 1 (1) (角川スニーカー文庫 203-1)
清野 静

角川書店 2007-07
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感想


声で魅せてよベイビー (ファミ通文庫)声で魅せてよベイビー (ファミ通文庫)
木本 雅彦 ヤス

エンターブレイン 2007-01-29
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カッティング ~Case of Mio~ (HJ文庫 は 1-1-1) (HJ文庫 は 1-1-1)カッティング ~Case of Mio~ (HJ文庫 は 1-1-1) (HJ文庫 は 1-1-1)
翅田 大介 も

ホビージャパン 2007-06-30
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感想


ドラゴンキラーあります (C・NovelsFantasia う 2-1)ドラゴンキラーあります (C・NovelsFantasia う 2-1)
海原 育人

中央公論新社 2007-07
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デビュー作単品で見るならば、やはり【時載りリンネ!】と【黄昏色の詞使い】が双璧でしょうか。
現在、【とらドラ】などが猛威を振るってるドタバタ青春恋愛系では【声で魅せてよベイビー】が素晴らしかった。私は【とらドラ】よりこっちが好きですわ。惜しむらくは、これ一作のみで作者の次の作品が出ていないこと。本職が忙しいんでしょうか。
電撃の三作は安定高値で推移。心情描写の妙はどれも折り紙つき。特に、メキメキとスケールアップしてるのが【世界平和】の橋本和也氏。続きの刊行速度も安定してますし、作風の幅も広そうなので将来的には電撃の主力の一柱を担える逸材と期待しているのですけど。
傷つき壊れやすい若者の心を切々と、丁寧に綴った純愛ストーリー【カッティング】。これも、この手のジャンルでは頭一つ抜けた感じ。多産するタイプじゃなく、一冊一冊を重く密度濃く書き連ねていくタイプですね、きっと。実際、続巻はまだ一冊だけですし(まだ読んでない)。ゆくゆくは一般書籍に進出してもおかしくない器量と方向性の持ち主だと思うんだけど。
【ドラキラ】は、ある意味Cノベルズらしいというからしからぬというか、とにかく歯ごたえがある面白さ。作風の完成度、土台のしっかりとした強度が強そうなんで、あとどんなタイプの作品出してきてもまず面白さは保障されてそうな感じ。迷わず買うでしょうね。

他の作品は……
【ミミズク】は良かったは良かったんだけど、将来性についてはどうなんだろう。次回作を見てからになるんだろうけど。
【扉の外】は、巷の評判はいいようなのだけど、私はさっぱりなにが、て感じで。まあ合う合わないの合わない方だったんでしょう。三作目の途中まで読んで、放置中。
ミステリーとして非常に骨太だったのが【ヴァーテックテイルズ】。その方面が好きな人は手にとってもいいんじゃないでしょうか。
富士ミスのもう一つ【パラドクス】は、第一作は正直なんじゃこりゃな出来だったんですけど、二作目はエンタテイメント性と読ませる力が増して手、意外と面白かったです。
勢いでグイグイと読み手を物語に引っ張ってくれたのが【アストロノト】。こういう脇は甘いんだけど、それを気にさせないくらいパワーあふれた作品を書く人って、メキメキ伸びるか…一気に萎んでしまうか、なところがあるんですよね。めっちゃ期待してるんですけど。
【ギャルゴ!!!】、これも先々期待が持てそうなんですよね。もう少し怪異に内山靖二郎氏の書くようなしっかりとした異界感があったらさらに良かったんですけど、あの主人公の人知れず戦う孤高のヒーロー像はかなり素晴らしいです。
【バカとテストと召喚獣】、これは評判もいいですし、実際底抜けに楽しんですけど、同じ突き抜けたバカ作品なら【ガン×スクール=パラダイス】の方が私は好きでしたね。狙いすぎてえらいことになってるキャラといい、あんまりといえばあんまりな展開といい。ここまでやられると逆に爽快になる罠ww
妙に味があって、何気に丁寧に初めて手に入れた人間らしい感情を扱ってたのが【たま◇なま】。ほんと、妙な味があるんですよね、読感に。語り口がちょっと独特なところもあるんでしょうか。その割に、扱ってるテーマが素朴でありつつ、意外とねちっこく深いところまでねじ込んでるところが面白い。
あと、このまま次回作・続編を買っていくつもりなのが

・繰り世界のエトランジェ 第一幕 糸仕掛けのプロット [第11回スニーカー大賞受賞作<奨励賞>] 赤月黎
・魔女ルミカの赤い糸 [第3回MF文庫Jライトノベル新人賞<佳作>] 田口一
・ヒツギでSOSO! [第8回エンターブレインえんため大賞<最終選考作>] 文岡あちら
・りっぱな部員になる方法 1) 紙ヒコーキと四次元黒板 [第6回スーパーダッシュ新人賞<最終選考作>]  午前三時五分
・鉄球姫エミリー [第6回スーパーダッシュ新人賞<大賞>] 八薙玉造
・警極魔道課チルビィ先生の迷子なひび [第6回スーパーダッシュ新人賞<佳作>] 横山忠
・SAS スペシャル・アナスタシア・サービス [第1回ノベルジャパン大賞<優秀賞>] 鳥居羊

チルビィ先生あたりは、次次第なところあります。
エミリーも……これ、確かに凄いし才迸ってると思うんですけど、この作品ってあくまで状況の枠にとどまってて、物語してない気がするんですよね。物語としての芯というか軸みたいなものを切実に欲するところです。普通なら気にならないんでしょうけど、肉と衣装があんまり素晴らしんで、どうしてもそこが引っ掛かってしまって。
その意味では次回にとても期待してる一作ではあるんですけど。

ガガガは全滅でした。すみません、無理です、あれらは。
富士見Fも、黄昏以外はちょっち無理。
これだけはいいたい。量産型というのはぽんこつという意味でも粗雑乱造という意味でもないやい。それ以上に、あれじゃあもはや量産型じゃないやい!
 
12月3日

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11月9日

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