書籍感想2016

恋愛ラボ 12 ★★★★★   

恋愛ラボ(12) (まんがタイムコミックス)

【恋愛ラボ 12】 宮原るり まんがタイムコミックス

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ナギに想いを告げたリコ、正面切っての真っ向アプローチにタジタジのナギ!?
マキはついにヤンへの恋心を認めるが…
恋愛研究サンプル外の男子の気持ちに大混乱??

ひゃあああ! ひいやぁぁ! うひょーーーー!!!
とまあ、リアルで奇声をあげてしまったぜ。思わずジタバタゴロゴロ悶え転がってしまったじゃあないか!!

やー、もー、いひひひ、ひゃーー!! 甘酸っぺぇ! なにこれもう、甘酸っぱさが天元突破だよ。どうするよこれ、反則だろう、ずるいずるいこんな告白劇見せられたら、ひょあああっってなもんだよ。テンションあがるし体温あがるし顔面赤くなるし、もう……もう……たまらん。
しかし、ついに、ついにかーー。ついにリコがナギに告白ですよ、告白。誤解しようのない物凄いのかましやがった。これまでの恋愛研究はなんだったんだ、と天を仰ぎたくなるようなしっちゃかめっちゃかの末の雰囲気とかガン無視の、そりゃもう恋に恋する年頃の乙女の告白としては残念極まる告白だったんだけれどさ。
それでも、最高の告白だった。至上にして最上の告白だった。
一生黒歴史として封印したくなるような、しかし思いっきりマキに見られてて抹消できない悲惨な代物だったけれども……それは女の子の立場から見たもので、ナギからするともう青天の霹靂だったわけで、一生忘れらんないすんげえ告白だったんだよ。
まあ、なぜあそこまで男女の立場ひっくり返った告白になってしまったかには、首を傾げざるをえないというか、リコならまあ仕方ないというか当然と言うか、男前だなあと遠い目になるしかないのだけれど。
そして、何故か告白されたあとの「……まじかよ」と真っ赤になった顔を抱え込んでうずくまるナギが一番この巻で可愛かった、というのもまあ仕方ないんだよ、うん。
すげえなあ、中学生。

マキもついにヤンへの認めたくない恋心を認めざるを得なくなって、観念したわいいけれど、どこをどうひっくり返しても自分が理想としていた恋愛像に従ってくれないヤンの在り方に頭を抱える日々。惚れたら負け、というのを地で行ってるなあ、マキは。それでも、ヤンに変な理想を投影せずにちゃんとヤンの人となりを率直に把握して受け入れて、その上でこの不器用な青年を好きだと自覚したわけで、その意味では変な理想を押し付けて拗れることにはならないだろう、という安心感がある。何より、ナギを除けばマキこそがヤンという人間をもしかしたらヤン自身よりも素直に、言動に騙されずに見通しているわけで。これまでヤンの歩く道というのはナギが切り開いてきたようなものだったけれど、今はマキが捻くれて斜に構えて自分から道を逸れようとしてしまうヤンに道を指し示している。繕わない素の、恥ずかしく歪んで無様な己をお互いに一番最初に見てしまったからこその、不思議な距離感、という面白い関係なのである。

逆に、思わず飾ってしまった自分に囚われて進展しなかったのがエノで、それが今回の文化祭で本性というか、あの気の強い負けず嫌いの性格を会長に曝け出してしまったことで、一気に関係が進展してしまうんですよね。こっちも面白いアプローチなんだよなあ。これらの関係が一気に結実したこの第12巻、いやまじ凄かった。
凄かったといえば、普段の黒縁メガネじゃなくて、縁無しのメガネかけたサヨの凄まじいメガネ美人さには度肝を抜かれましたがな。いや、別人じゃね? メガネをとったら美人、という類ではなかったんですよね、サヨって。いやまあ普通にきれいな顔なんだけれど、あの縁の目立たないシャープなメガネをかけたサヨときたら……マジでメガネこっちにしようよ。

ついに、告白という一大イベントを乗り越えてしまったリコとナギ。まだもう付き合うとか付き合わないとかどころじゃなくお互いテンパっちゃってるんだけれど、すれ違っていた気持ちが伝わってしまった以上はこのままでは済まないわけで……うわぁうわぁうわぁ、もうどうすんのこれ!? また次の巻出るまで1年待つの!? 
まじかー、一年かー!

シリーズ感想

超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです! 4 ★★★   

超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!  4 (GA文庫)

【超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです! 4】 海空りく/さくらねこ GA文庫

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北部四領を帝国の圧政から解放し、民主国家“エルム共和国”の樹立を宣言した超人高校生たち。人々が新たな時代の到来に歓喜する中、帝国から休戦の申し入れが届いた。図らずも訪れた平和な時間。リルルと林檎の恋の直接対決が勃発したりしつつも、超人高校生たちは国家としての体裁を急速に整えていく。そんなエルムの大きな柱となるのが独自通貨の発行。勝人はエルクらとともに経済の安定のため、周辺国家との通商会議に臨むが―!?「ここから先は俺の流儀でやらせてもらう」地球最高の実業家がついに本気を見せる!?異世界革命物語第4弾!

いや、この場合ルー子の思考パターンは国益を賭けて交渉する立場の人間としては真っ当ですらある、と言ってしまうとさすがにブラックなんだけれど、それが当たり前な世界だからなあ。その意味では新国家エルム共和国の政府中枢たる大臣・官僚となっていくだろうエルクたちは、才能や資質はあってもまだ経験が全くなく純朴でありすぎるんですよね。それでは、生き馬の目を抜く世界ではやっていけない。その意味では、早いうちに自分たちがフォローできる段階で痛い目を見ておけ、という司や勝人たちの方針は正しいといえるのでしょう。少なくとも、このピンチによってルー子の濁な意見を飲むだけの見識を得たわけですしね。それでも、まだまだ圧倒的に足りなかったわけですから。
でも、勝人はこれだけ他人に任せられない性格だとあんまり人を育てられるタイプじゃないんだろうなあ。それでも、ルー子みたいな子をちゃんと拾って鍛えることは出来ているんだけれど、いざとなると自分が出張って自分で全部解決してしまいたいワンマン気質だと、周りがもし育ってもそれが頭角を現しだすと決定的なところで対立しだす気がするんですよね。ワンマン社長が一代で大きくした会社の少なくない数が、次代との衝突で躓く過程を辿ったように。特にルー子は逸材であり勝人と似たタイプなだけに育った時に勝人と共存できる気がしないのよねえ。
他に類を見ない化物揃いの超人高校生たちだけれど、こうしてみると完璧超人とは言えない結構な粗も内包してるんですよね。葵なんか、戦闘担当なのに弘法筆を選びまくる、が如く使える武器が限定されていて、それが使用不能になると戦力半減って、ちょっと能力がピーキーしやすぎませんかね!? 戦闘超人なら、笹の葉でも真剣と同じようにスパスパ切りまくれる、くらいの強さだと思ってたのに。
帝国側に、自分たちと同じく異世界から来た人間が国家の最高幹部クラスに居座っている、ということが発覚して、余裕余裕とか言ってられなくなってきましたし、むしろ国を作ったことで足かせも増えてきて、なかなか難しいことになってきたなあ。
ぶっちゃけ、帝国を潰す、ということが目的なら今回の勝人の仕掛た経済戦で帝国、息の根止めることも出来たかもしれないんですよね。結果として、帝国の貨幣経済が壊滅して経済的な焼け野原が現出する阿鼻叫喚の地獄絵図になったとしても、ですけれど。
いや、そこまでやらかしてしまうと、エルム共和国だって波及効果でただで済むとは思えないのですが。その意味では、勝人は無茶やらかしたよなあ。事前に、司にセーフティネットになるように頼んでいた、というあたりは冷静なのかもしれませんけれど、彼のこの気質は商売人とか経済人とはまた異なるような気もするんだけどなあ。
明確に、いずれ司とは袂を分かつ素振りを見せている勝人ですけれど、彼に限らず実のところ他の高校生ズからして司の掲げているエルム共和国の理念に諸手を挙げて賛同しているか、というと微妙なところではあるんですよね。あくまで司への個人的友誼とエルムの人達に対する信義と好意からで、共和国の理念に対してはあんまり関心ないんじゃないか、という態度が結構見え隠れするわけで。まあそこは、政治家かそうじゃないか、という立場と視点の違いもあるでしょうし難しいところか。でも、歩む道が別となる理由としては十分でもあるだけに、今後どう取りまとめていくかには興味が尽きぬところであります。

シリーズ感想

世界の終わりの世界録<アンコール> 8.慟哭の神霊 ★★★   

世界の終わりの世界録<アンコール>8 慟哭の神霊 (MF文庫J)

【世界の終わりの世界録<アンコール> 8.慟哭の神霊】 細音啓/ ふゆの春秋 MF文庫J

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伝説の英勇エルラインが遺した至宝「世界録」。その在り処での衝突から世界が終わり始めた時代―竜の秘境でキリシェと再会を果たしたレンは、残る仲間の手がかりを求めつつ、この世界の真実の究明に乗り出す。そうして彼らが向かったのは、聖地カナン。世界崩壊後もエリエスが治める彼の地もまた深刻な状況に陥り、レンは思いがけぬ再会を果たした魔王ヴェルサレムとルルと共通の目的から行動を共にすることになる。神代の怪物の復活や神性都市の謎が終わりの夜想曲を奏でる世界で、偽英勇は、自らの進むべき確かな道を見据え続ける。「ようやくアンタの旅の先が見えてきた気がするよ」―いま、最も王道を行くファンタジー、世界の深淵へと続く第8弾!

今回の表紙絵を飾るのは魔王城のメイド長、氷の魔将ルルさん。表紙を飾るだけあって、今回はルルさん無双。無双と言っても戦闘力的な意味ではなく、まあ無茶苦茶強い人ではあるんだけれど、今回の無双っぷりはというとそのフリーダムっぷりにスポットがあたるわけで、色んな意味でヤンチャすぎる、この初代魔王w
悪魔の連中は誰もがだいたい変というか愉快系の連中ばかりだった中で、ルルさんだけはその秘された経歴といい現職のメイド長としての立場といい氷の魔将としての冷静沈着さといい、非常にしっかりとした貫目のある人という印象だったのだけれど、この人も所詮悪魔だった。エリーゼと同類だよ、ってかさらに質が悪いかもしれない。冷静沈着に愉快犯じゃないかw
前回は天使たちの長である女神と、この変わってしまった世界を旅することになったのだけれど、今回は魔王と一緒にダンジョン攻略、という相変わらずパーティーメンバーがいい具合にカオスってます。とりあえず、悪魔とダンジョン攻略なんて知力と計画と繊細さが必要な冒険はしちゃいけませんね。なんかもうしっちゃかめっちゃかになっちゃうというかされてしまうというか、エリーゼって振り返ってみると凄い気を使ってバランス取ってくれてたんだなあ、と遠い目になってしまった。キリシェといいフィアといい、三姫たちあれでホント思慮深く動いてくれてたんだなあ、と今更のように納得できてしまった。

ともあれ、今回の遺跡探索で竜・天使・悪魔たちの伝承からも失われていた古代文明期に何が起こったか、そこに精霊たちがどう関わっていたのか、という謎も徐々に紐解かれてきたわけで。精霊たちについても、これまでレンが使えてきた精霊の力というものがほんの一端に過ぎなかったというのがわかってきて、サラマンダーやノームたちの力も、ともすればもっと凄いものを引き出せるようになるわけか。
しかし、同時にまたぞろ強大な壁となりそうな相手の存在も明らかになったわけで、ってか竜・天使・悪魔にも始祖となる一番強いのが控えてるのかー。これはキルシェたちの担当になりそうな気もするけれど。
ともかく、今まではエルレインの旅の足跡をなぞってきたレンだけれど、世界録を見つけて以来、エルレインがたどり着けなかった旅の先へと踏み出している、という実感がエルレインが経験しなかった大冒険を突破することで、レンに焼き付けられていく。名実ともに、レンが英勇を超えつつあるわけだ。

そのレンの最大のライバルとなるだろう騎士王ゼルブライトだけれど……この人、なんか凄い思わせぶりに独りごちてるけれど、ぶっちゃけ今起こりつつある出来事の数々から完全に出遅れてしまってるだけな気がするんですけれど。みんな出て行っちゃって空っぽの場所に戻ってきて、アレ誰も居ないぞ?もう行っちゃったのか?と言ってるだけじゃないのか、あれw

シリーズ感想

その無限の先へ OVER THE INFINITE 5 ★★★★  

その無限の先へ 5 (MFブックス)

【その無限の先へ OVER THE INFINITE 5】 二ツ樹五輪/ 赤井てら MFブックス

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特殊イベント<鮮血の城>攻略戦。さぁ、次の試練の始まりだ!

アーシェリアと激闘を繰り広げた新人戦は、迷宮都市に大きな波紋をもたらし幕を下ろした。様々な期待を背負いつつ、綱たちは中級ランク昇格を目指し冒険者活動を続ける。
「えーと……唐突ですが、渡辺さんは運命って信じますか?」
「急な話だな。そういう謎の力が働いているんじゃないかって思う事はあるぞ」
吸血鬼の少女リーゼロッテとの運命的な邂逅は、次なる<五つの試練>の始まりを告げる。
彼女が主を務めるという<鮮血の城>で行われる特殊イベントを攻略する為、メンバーを集める綱たち。フィロスたちに加え、姫騎士(志望)・ティリア、期待のノーマル枠・摩耶という新メンバーを加えた一行は試練に向けた訓練を開始する。
しかし、そこで待っていたのは負けず嫌いの連鎖。罰ゲームを賭けた、無限に続くかのような地獄の特訓だった!?
一癖も二癖もあるパーティだから面白い! 無限に挑むバトルコメディ第五弾!!

特訓の内容が地獄……ではなくて、そのあとの罰ゲームが地獄(笑
一回一回罰ゲームが変わるのではなく、前回の罰ゲームは継続でさらに新しい罰ゲームを、という累積型にしてしまったのが運の尽き。人間としての尊厳をグリグリと踵で踏みにじってみんなで指差して笑うような罰ゲームの数々に、加速度的に目がマジを通り越して血走りだす参加者たち。これでよく人間関係壊れないよなあ、とも思うんですけれど、罰ゲーム自体は「あれ」でも訓練成績自体は自分が頑張るほかないんですよね。他人の足を引っ張るような真似が出来ないだけに、成績は全部自分の出す結果に基づいているわけで自分を責めるしかないわけで、その意味ではよく出来てしまった訓練だなあ、と思うんだけれどそれにしても罰ゲームの数々がひどすぎる(笑
みんながみんな負けず嫌いなものだから、本来なら訓練のハードさに音を上げてもおかしくない結構えげつない難易度に回数を重ねるごとに上がっていくにも関わらず、ひたすらに罰ゲーム回避のために決死の思いで無茶苦茶やりまくる、という強くなるという基本目的忘れてるんじゃないだろうか、というくらいの熱中ぶりだったもんなあ。
というわけで、ダンマスから提示された2つめの試練は、特殊イベント<鮮血の城>の攻略。しかし攻略には最低8人のパーティメンバーを揃えなくてはならない、という条件が出てしまい、今いる綱、ユキ、サージェス以外に5人新しいメンバーを集めなくてはいけなくなった綱たちは、慌ててメンバー集めに奔走し……。
新たな変態枠を回収してしまうのであるw
カラー口絵に、今回のパーティメンバー全員登場してますねー。基本的にだいたいみんなイメージ通りでしたが、摩耶が思った以上に夜戦忍者だったw
流石に、サージェス級の変態はもう迷宮都市にもまずまず存在しないんですけれど、人並み外れた変態はそこそこ揃ってるんですよね。その中でも白眉な、「オークに陵辱されたい願望」の持ち主のティリアが初参戦。いやこの子、オーク絡まなかったらわりと普通な分、全然サージェスよりマシなんですけどね。
考えてみると、今回会って誼を通じることになったトップクランの5人のクランマスターたちの方がよっぽど頭おかしかったよなあ。と言ってもシリアスな方に頭がおかしいんじゃなくて、愉快な方に頭がおかしいのはこの作品の常なのですけれど。トップクランの人でも、みんな緩いもんなあ。トップに限らず、中堅から下の方まで出てきたの概ね変なのばっかりだったような気もするけれど。
まあ、綱、ユキ、サージェスからして、トップクラスの頭のおかしさなのでそのへんはバランス取れているのかもしれない。その意味では、摩耶はかなり普通ですよねえ。期待の普通枠という期待を今のところ裏切ってない……徐々に普通のまま染まってってる気がしないでもないですが、先々の話ですが。

それでも、この頃の八人を見るとわりとベーシックなメンバーなんですよねえ。後にこの綱たちのクラン(予定)はもっとメンバー増えてくるんですけれど、カオスも良いところなメンツになるからなあ(笑

さて、今回のイベントの舞台となる鮮血の城。そこでボスモンスターを務めるのが表紙にもなっている吸血姫のリーゼロッテである。この娘がなかなかポンコツ可愛くてねえw
迷宮都市って、少なくとも無限回廊の100階層まではダンマスが創造したモンスターたちが戦闘要員務めていて、その中でも知性を持ってるタイプやモンスター同士から生まれた二世モンスターなんかは普通に意思疎通ができる、という以上に仕事で迷宮のモンスターやってるようなもんで、オフには普通に暮らしてたりするんですよねえ。
綱、初心者イベントのダンジョンボスで激闘を繰り広げたブリーフタウロスさんと、あとで焼肉一緒に食いに行ってたりしましたしねえ……なんでこの迷宮都市のモンスターたちは積極的に共食いするんだw
面白いことに、モンスターや動物でも条件をクリアするとモンスター業やペット業を廃業して、冒険者に転職できたりするんですよね。あとでクローシェがそれでえらい追い詰められることになったりもするのですが。
ともあれ、ユニークモンスターは用事があれば冒険者たちが暮らす地区にも普通に訪れてきたりもするわけで、そこで綱は次のイベントで戦うことになるボスキャラ……リーゼロッテと偶然に遭遇するのである。
って、それが一度だけだったら、お互いに決め台詞なんか交換しつつ、次に会うのは戦場です、なんてカッコいい別れ方も出来たりするのですが……。
いやあ、恥ずかしさに耐えられずに走って逃げてしまうロッテちゃん、可愛いっすw

また、ようやくこの四巻で前世からの友人、というか同じ部の仲間だったトマトちゃんとついに運命の再会を期することに……って、前世からの再会という劇的イベントをここまで思いっきりナチュラルに知らない人の振りしてスルーしてしまう外道は初めて見たよ(笑
トマトちゃん、素で人違いだと思いこんで謝って行っちゃったじゃないかw ガチでひどいw
しかし、ウェブ版読んだ当時は綱の前世の死因についてトマトが言葉を濁していたの、あんまり気にならなかったんだけれど、改めて見ると物凄い不穏なこと漏らしてたんですねえ。綱やトマトたちの前世での出来事、この時点ではそこまで深刻に考えてなかった、というのもあるんだろうけれど。

ともあれ、イベント本番は次回、ということで準備回ではあったんですけれど、罰ゲームが大いに盛り上がりすぎて、準備ドコロじゃなかったし、ボスのはずのロッテがあっちゃこっちゃで登場するもんだから、いい意味で賑やかな準備回でした。
クローシェは同じクランにはならなそうだけれど、自己評価低すぎるのは納得だし、ちょっときっかけがあったら飛躍しそうなんだけれどなあ。彼女も、この罰ゲーム参加してたらまた全然違った気がするのだけれど。


シリーズ感想

ひょうたん のっぺら巻之二 ★★★★   

ひょうたん のっぺら巻之二(仮) (廣済堂モノノケ文庫)

【ひょうたん のっぺら巻之二】 霜島ケイ 廣済堂モノノケ文庫

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江戸の人々は言う、「江戸で人気ののっぺらぼう同心を見て驚くなんざ、とんだ江戸っ子の名折れよ」と。情に篤く正義感の強い柏木千太郎のことだ。しかし、江戸っ子たちにも、のっぺらぼうだからこそ気になることがある。柏木の旦那はどうやって飯を食べている?
―実は、腰から下げたひょうたんに、胃の代わりに食べさせるのだが、そのひょうたんがなくなったから一大事!他に使いようもないのに、いったい誰が盗んだのか。同僚の片桐正悟と下っ引きの伊助が江戸中を探し回り…。のっぺらぼう同心の心優しい捕物帳、大好評第二弾!

千さん、胃だけ外部端末なの!!? 昔、何かで見たのっぺらぼうは、食べるときだけ口の部分がぽっかり空洞が空いて、という感じだったので千太郎さんもその類いだと思っていただけに、携えているひょうたんに食べさせる、という発想はなかった! でも、それってなくしたら大変じゃないの!? と思ったら、案の定ひょうたんを誰かに取られてしまってさあ大変、という話に。
このひょうたん、千太郎さん自身が食べ物を入れないと千さんが食べた、ということにはならないのね。千さん、「あーん」という風に食べさせてもらえることは出来ないのかー。いやまあ、武士がそんな食べさせ方させてもらうというのはアリえないのだけれど、夫婦仲の良さと千さんの人柄を思うとないこともないような気がしないでもないので、微妙に勿体無い。
この「ひょうたん」がまたじんわりと心温まる人情はなしでねえ。人間とあやかしは違う存在でありながら、この江戸では寄り添うようにして一緒の時間、一緒に空間で生きていることを実感させてくれる話でもありました。ひょうたんを無くして食事を取れなくなって弱っていく千さんを心配して奔走するのは、人間の同心である正悟と伊助。話を聞きつけた江戸の人たちも、これがそうじゃないかとみんなしてひょうたんを持ち寄ってきてくれて、それこそ山になるくらいひょうたんが集まってくるんですね。そして、ひょうたんを盗んだ天邪鬼の子も、イタズラで盗んだのではなく、彼なりに必死の思いで食べ物を食べるひょうたんを盗ってきたわけで、その理由がまた泣けるのですよ。彼の行く末も含めて、人と妖怪の変わらぬ優しさが染み入る話でした。

一方で続く「丑の刻参り」は逆に人と妖怪、双方の怨念が渦巻く、それこそおどろおどろしい怪談になっているわけですが、それに一人の町娘の、自身の許嫁である岡っ引き見習いの伊助への複雑な思いが本物の愛情へと変わっていく恋物語にもなっていて、にんともかんとも(笑
元々幼馴染同士でもある二人であるが故に、成り行きというか自然の流れでそのうち夫婦になることも受け入れてはいるのだけれど、お互いよく知るもの同士であるが故に熱量みたいなものは存在しなかったんですよね。それが、この恐ろしい事件に巻き込まれたことで自分がどれほどこの幼馴染を心の拠り所にしていたか、そして相手が見栄っ張りで頑固者な自分の内面をちゃんと理解してくれていたことがわかって、その上で彼が体を張って自分を守ってくれることや岡っ引きの仕事や千さんを助けることをどれほど誇りに思って大事にしているか、彼の大切なものを飲み込むことが出来て、彼に対する想いがはっきりと形になり、熱が灯るのである。
いい話、なんですよ。
対比として、あやかしを産む怨念へとすら変わってしまう恐ろしい情念と対決する話でもあるだけに、なおさらに引き立つんですねえ。相変わらず、伊助が千太郎のこと好きすぎて、嫁さんとなる由良も色々大変だなあとも思うですがw

しかし、千太郎の母親でも有る妖狐の艶さんが実に頼もしい。格好の良い女の人の代表みたいな感じで、千太郎の親父さんとの若い頃世代の話なんかもみたくなるくらい、この両親も魅力的なんですよねえ。

1巻感想

セーブ&ロードのできる宿屋さん ~カンスト転生者が宿屋で新人育成を始めたようです~ ★★★★   

セーブ&ロードのできる宿屋さん ~カンスト転生者が宿屋で新人育成を始めたようです~ (ダッシュエックス文庫)

【セーブ&ロードのできる宿屋さん ~カンスト転生者が宿屋で新人育成を始めたようです~】 稲荷竜/加藤いつわ ダッシュエックス文庫

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『死なない宿屋』
冒険者垂涎のそんな都市伝説をもつ宿屋があった。少女ロレッタはある目的のため、駄目元でその宿屋にたどり着く。そこで知った『死なない宿屋』の秘密とは。
「セーブポイントです」

そこの宿屋は、異世界から来たという、『セーブポイント設置能力』をもったカンスト冒険者の経営する店だった。
冒険者を引退して宿屋を経営、しかも冒険初心者に修行までつけているらしい。強くならなければならないロレッタは宿屋主人アレクに修行をつけてもらうことになるのだが……
死んだってロードすれば平気! な引退冒険者の新人育成プラスαな宿屋ライフストーリー。
ウェブ版は既読済み。しかし、何度読んでも……酷いッ!! いやもう、本当に酷い(爆笑
本作って、主人公は宿屋の主であるアレクじゃなくて、それぞれの章でアレクの修行を受ける女の子たちなんですよね、これ。んでもって、これは彼女たちがえらい目に遭う話なのである。
ドエライ目に遭ってしまう話なのである。
おろし金でゴリゴリと大根を削り落としていくかの如く、彼女たちの正気とか人格とか精神とかが摩り下ろされていく話なのである。
いやもう、笑った笑った。笑うしかないというくらいには笑ったさ。
セーブポイントを作り出し、それに記録した人はたとえ死んでもロードで生き返らせることが出来る能力を持ったアレク。彼はその能力を利用して、冒険者の育成をサポートする副業をやっているのだけれどその修業というのが……死ぬ前提なんですよね。ゲームなら、トライアル・アンド・エラーは常套手段ですよ? でも、これは異世界とはいえ現実なのである。世間様には死んでも生き返るなんて常識はなく、普通は死んだら死ぬのである。なので、普通は死ぬのには相当の覚悟が入りますし、死ぬというのは凄まじい精神の負担があり、恐怖を伴い、精神にも大きな傷が刻まれることになるのです。
でも、死ぬ気でやれば人間なんでも出来るの考え方で、じゃあ死ぬ気どころか死ぬくらい頑張れば、大抵の困難は克服できるんじゃね? という考え方を突き詰めきってしまったのが、アレクの修行法なんですね。
だから……死にそうになるまでやる。じゃなくて、ガチで死ぬまでやります。やります。やってしまいますww
でも、アレク自身は別に悪意とか嗜虐心があるわけじゃなく、凄く丁寧に真摯にアタリマエのことを当たり前にやってるだけのつもりなのである。特別なことなど何もしていなくて、誰でも出来ることを出来るようにやらせているだけ、のつもりなんですね。
なので、話が通じない。
いや、会話は普通に交わせますし、意思の疎通も普通にできます。だけど、話は通じない。

言っていることの意味はわかるが、言っていることの意味がわからない!

この言葉自体が意味わからんのですが、まさにこんな感じなんですよね。理屈としては言っていることの意味は理解できるが、理性と正気が意味を理解するのを拒むのである。
そして、思わずぽろりとこぼれ出る言葉が

「たすけて」

しかし、宿屋主人からは逃れられない(笑

彼の修行を受けることになる女性たちには、それぞれになんとか修行を受けて目的を達成しないといけない、という理由があるので、逃げ出すことなくこの修行の名を冠した拷問とか地獄とか阿鼻叫喚なそれに挑んで、実際死にまくることになるのですが、アレクの容赦なくにこやかに「ポキッ」とココロ折ってくる言動がほんとうにもうひどくて、ひどくて……笑うしかないんですよね、アハハ、アハハ。
まあこのアレクも、ウェブ版で先の方まで読んでいるので、元からこういう壊れた人ではなかった、というのは知っているのですけれど、彼もまあ被害者なんですよねえ。セーブ能力は持っていても元々は普通の感性の持ち主だった、というのは今更信じられないのが今のアレクなんですけれど。
人間、やりすぎると人格はこのように改造されますw

これで、ちゃんと奥さん居るんだから、世の不思議極まれリ、である。わりと奥さんの方はまともなんですけどね。アレクと彼女、元々は兄妹として育った二人が如何にして今に至ったか、には現在進行形で裏で動いていることがあるのですが、これに関しては第二話でさらりと出自であるクランの話が関わったくらいで、まだ本格的には踏み込んではいないのですが。
しかし、これだけ酷いことをされながら、一話のロレッタや二話のモーリンともにアレクのことを恨むどころか、どんどん信頼を深めていくのは、別に洗脳されているからじゃないですからね? 若干、その嫌いもないではないかもしれませんけれど、アレクは万事誠実に修行の内容については全部説明して、ちゃんと相手が納得してから実行に移し、ちゃんと目に見える結果を出しているので、嘘や誤魔化しなく様々なサポートに関しても行き届いていますから、恨みようがないと言えばないんですよねえ。しかも、ロレッタたちは境遇的に追い詰められたり酷い目に合わされたりしてきた娘たちなので、アレクの真摯さや誠実な対応はやっぱり信頼感を抱いてしまうのでしょう。同じくらい、その異常性や話の通じ無さに恐れおののいてもいるのですが、修行過程でどんどん精神的にヤバイ領域に突入していくので、そのうち気にならなくなる……というこの傍から見ると地獄絵図たるやww
頭おかしい修行の数々は、そのエグさ云々よりも内容を聞かされた時の挑戦者たちの反応がやっぱり最高にイカしてるんですよねえ。あのかけあいの絶妙さは、なかなか類を見ない切れ味だけに、一瞥の価値ありです。いやもう、本当に酷いから(笑

高度に発達した魔法は神の奇蹟と区別がつかない 2 ★★★★   

高度に発達した魔法は神の奇蹟と区別がつかない2 (一迅社文庫)

【高度に発達した魔法は神の奇蹟と区別がつかない 2】 瀬尾つかさ/kakao 一迅社文庫

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書き換わった歴史の中、最善を尽くしつつ現代への帰還を目指すダナン魔導学院の生徒たち。古代文明の遺産を利用した積層都市アルフェで開催される西部都市の魔族軍対策会議にダナンからも人員を派遣するのだが、洞窟都市グリンデのハルメス・ザルダート議長はケーネの姿を見て驚愕する。「あなたこそ、今代の星の神子!」一方、エルドは歴史上の重要人物、魔族軍と苛烈に戦い最後のひとりまで殺し尽くした女将軍シルテシア・アルフェミティと出会う。しかし、エルドの前に現れたシルテシアは、まだ争いとは無縁の優しい母親でしかなかった。星の神子に祀り上げられたケーネの運命、後世に虐殺者として知られるシルテシアの真実、そして積層都市アルフェで蠢く陰謀の影とは―。

難しいところだよなあ。目の前で起ころうとしている悲劇を回避するために力を貸してしまうと、それがそのまま人間サイドの戦力を強化してしまいかねない。人魔大戦と呼ばれた大戦争に対するダナン学院のスタンスは、歴史の改変はもう仕方ないものとして、とにかく人も魔族も被害を少なくしたい、というものである以上、一方の必要以上の強化はより被害を拡大させかねないわけで。かと言って、手の届く範囲で多くの人が死のうとしているのを見過ごす、なんて割り切りが出来るほど学生たちは達観していないわけだし。
これは図らずも魔族側に入り込むことになってしまったガゼットも同じくで、とにかく出来ることをやって酷い有様の現状を改善していたら、著しく麾下の魔族軍が強化されちゃってるわけですし。でも、ガゼットってただのナンパなチャラ男かと思ってたら、どこのチート転生者かと思うくらい様々なジャンルに万能なんですけど、こいつ。全部、付き合ってた女の子から教えてもらったり、話を合わせるために習得したり、というあたりすげえとしか言いようがないんですが。
もしかして、戦闘特化型のエルドより主人公力高いんじゃなかろうかw 伊達に学園から離れてたった一人で魔族側に入り込むことになってしまっただけあるよなあ。助け得られないんですし。
それでも、使い魔を通じてある程度連絡は取れるだけマシなのか。エルドとガゼットの、立場も何もかも離れきってなお、あのお互いに信頼しきった親友関係はいいなあ、と思うんですよねえ。自分の命を預けるどころじゃない、自分の大切な人の命を預けられる、って大変なことだと思いますよ。
ダークエルフ姉妹の全幅の信頼を得ているとはいえ、秘密を抱えて一人奮闘しなくてはならないガゼットと違って、エルドたちはまだだいぶマシではあるんですよね。何よりも、この時代の人間でありながらダナン学園の秘密を知ってなお、味方になってくれたスピカ。時代に埋もれて後世には名前も残っていない彼女ですけれど、政治・智謀99はあって不思議じゃないんですよね。それが、ダナンのために全面的に力になってくれているわけで、この頼もしさたるや。何しろ、この時代の人間であり権力者サイドに立っていた娘ですから、各都市の上層部にも顔が通じてますし、何より国家間の事情や情報に明るい。ダナンの風紀委員長であるケーネも、末端とはいえ後世の統一帝国の皇族の一員であり、彼女も十分政治お化け、謀略妖怪の類いなんですけれど、政治力ってイコール人脈でもあるのでやっぱりスピカの存在は大きいんですよねえ。
まあ、そのケーネもまさかの「星の神子」認定によって、ただの政治交渉能力どころか、宗教系の影響力まで保持してしまったので、こちらはこちらで別方向から政治無双を発揮しだすのですが。
その星の神子認定も、どうやら帝国の血筋に関わりがあるようで、人魔大戦後の人類史においてケーネの帝国って相当裏で色々やってるみたいなんだよなあ。その原点が、丁度この人魔大戦まで遡ることを考えると、歴史上ではこの大戦当時では動きがなかったはずの冥神の使徒が暗躍している件も含めて、まだまだダナンがこの時代に来てしまった理由も絡んで、裏で大きな策謀が蠢いてるっぽいのよねえ。
ある意味、冥神の連中がダナンと同じステージに立っていることがわかった、ということそのものがこれから本番、という雰囲気を醸し出しているのですが……シリーズは一旦ここで一区切りのようで。
でも、また違う形で続き出します、と明言されているので、担当編集の移籍が要因だそうですけれど、これ一迅社文庫そのものの再編が絡んできそうだなあ。一迅社が講談社の子会社になった一件が、一迅社文庫に何の関わりもないまま、ということもあるわけないですし。

しかし、今回ひたすらスピカ推しだったですねえ。スピカのお兄さん登場によって、普段の賢さ爆発している余裕たっぷりの姿とは裏腹の年相応の感情を制御できずにプンスカしている可愛い面も見られましたし。
ケーネさん、ケーネさん、頑張らんとガチ婚約者にぜんぶ持ってかれますよ。当のスピカに全面支援してもらってるのになあ。とかそうこうしている間に、NEW婚約者になりそうな娘まで出てきてしまいましたし。続きが出るなら、ちゃんと巻き返していかないとw

1巻感想

アンデッドガール・マーダーファルス 1 ★★★☆  

アンデッドガール・マーダーファルス 1 (講談社タイガ)

【アンデッドガール・マーダーファルス 1】 青崎有吾/大暮維人 講談社タイガ

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吸血鬼に人造人間、怪盗・人狼・切り裂き魔、そして名探偵。
異形が蠢く十九世紀末のヨーロッパで、人類親和派の吸血鬼が、銀の杭に貫かれ惨殺された……!? 解決のために呼ばれたのは、人が忌避する"怪物事件"専門の探偵・輪堂鴉夜と、奇妙な鳥籠を持つ男・真打津軽。彼らは残された手がかりや怪物故の特性から、推理を導き出す。
謎に満ちた悪夢のような笑劇(ファルス)……ここに開幕!
たとえ、容疑者や被害者が人間じゃない人外の怪物だったとしても、その怪物が人間にはなし得ない力を持っていたとしても、きちんとしたルールが提示さえされていればミステリーは成り立つのだ。
その点を考え見ると、なぜ最初の事件において吸血鬼という怪物が犠牲者となり、また容疑者として取り上げられることになったのかも容易に理解できるのです。吸血鬼ほどその能力と制約が知り尽くされた怪物も他にいないですからね、怪物が対象のミステリーの最初の題材としてとりあげるに、これほど基本的で便利で紹介しやすいものもない。また、その制限の多さ、厳密さについてもファジーさを許さないものがありますし、導入編としてこれほど扱いやすいものもない。
事件の真相も、使われたトリックもミステリーとしては非常に古典的というかオーソドックスなものである。あまりに有名すぎて、実際にこの手法が使われたミステリーって何気にはじめて読んだ気がするんだが(あったかもしれないけど覚えてない)、それに吸血鬼の特性と制限という要素を加えることでミステリーの古典の良さと怪物が跋扈する怪奇譚としての雰囲気が見事にブレンドされているのである。
ところが、だ。面白いのが、この雰囲気を劇薬のようにして引っ掻き回しているのが、主人公である輪堂鴉夜と真打津軽という怪しさ極まる東洋人コンビなんですよねえ。彼らにメイドの静句を含めた三人は一応日本人なんだけれど、もう胡散臭さが極まってるんですよね。十九世紀末のヨーロッパという舞台に、異形や名探偵に怪盗紳士が活躍する世界観に対して、ガチで喧嘩を売るかのようなこのトリオの存在感。ノックスの十戒の中国人を意識しているんじゃないか、というこの東の最果てから来た奇妙にして最も怪しく胡散臭い謎の異邦人たちがよりにもよって探偵役として事件を解決していくのだ。
これこそ笑劇(ファルス)ってなもんだろう。
ともあれ、これほど強烈で劇薬のような存在感を示す三人を主人公にした理由は大いにあるんですよね。それが垣間見えるのが、フランケンシュタインの怪物の系譜に連なる人造人間、彼に纏わる殺人事件である。
この作品の特徴にして魅力にして売り、というのは実のところ女探偵・輪堂鴉夜の奇天烈さでも、吸血鬼や人造人間という怪物たちが跋扈しているところでもなく、第二話のこれなんでしょう。
名探偵VS名探偵!!
この殺人事件を担当することになったベルギーのとあるキレ者の髭がオシャレな警部との丁々発止。作中でもちゃんと名前が出てこなくて愛称で呼ばれる彼こそ、誰もが知る……あの人なのである。
そうだよなあ、世界的な超有名人を相手にするなら、生半可な存在感ではたとえ主人公だろうとあっさり見せ場を駆逐されかねない以上、そりゃもう劇薬みたいなものをぶっ込まないと。
なにしろ、かのシャーロック・ホームズやアルセーヌ・ルパンの名前も普通に飛び交っている世界である。そんな世界に我が物顔で乗り込んでいく東洋の怪しい探偵コンビ「鳥籠使い」。その謎解きは実に正統派なミステリーにも関わらず、なんともゲテモノ感があり、このごった煮感満載の世界観にはどうしたってワクワクしてしまうじゃないですか。
まー、ラストの黒幕というか悪役集団の名乗りには、いや盛りすぎじゃね? と笑ってしまいました。これはあれですよねえ、映画の「リーグ・オブ・レジェンド」みたいなものなのか。こういうクロスオーヴァーは基本大好物なんですけどね。



2016年10月読了ライトノベル系書籍からのお勧め  

読んだ本の数:74冊 うち漫画:45冊

うははは、先月壊滅的に読めてなかったので今月は三倍近く読んでやったぜ、と読破数を見てドヤ顔だったんですが、数えてみたら漫画が半数以上を占めてました。ははは……うんまあそうだよね。今月はセール満載だったもんなあ。ともあれ、完全にへたばってた先月よりはしっかり崩せたかなあ、と。
10月の注目、というよりも発見というべきか。秋田みやびさんの富士見L文庫から出してた二作品。主にTRPG界隈の人で小説もソード・ワールドシリーズのノベライズ、という方だったんですけれど、現代のお仕事モノ(怪異付き)という【三宮ワケあり不動産調査簿】【ぼんくら陰陽師の鬼嫁】、両方共人情味と登場人物間の丁丁発止が非常に面白くて、心に染み入るあったかさがあって、今後も最優先で追っかけていきたいです。
そして、再始動となった【狼と香辛料】が全然勢いというかいちゃつき度が衰えてなくて、いい意味で熟成されてしまったなあ、と。まだ読んでない娘が主人公の方も楽しみです。
キャラクターのインパクトがぶっちぎりだったのが【シャチになりましたオルカナティブ】のオル子。いやもうアホでアホでアホ極まって可愛いのなんの。近年まれに見るアホ可愛さのキャラなのですよ、全力で愛でよ!


★★★★★(五ツ星) 0冊



★★★★☆彡(四ツ星Dash) 1冊

狼と香辛料 18.Spring Log】 支倉凍砂/文倉十 電撃文庫

【狼と香辛料 18.Spring Log】 支倉凍砂/文倉十 電撃文庫

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ちょっと待ってーー! まだあがってる、糖度があがってる、イチャイチャ度が俄然上がってるんですけど!?
あの最高のハッピーエンドからのアフターアフター。結婚から十余年、湯屋の主人と女将となり、娘も出来て落ち着いても良い頃なのに、むしろ旅してた頃よりももっとラブラブになってるのって、どうなんですかぁ!?
ホロとロレンスは、あれからもずっとずっと幸せです。

★★★★(四ツ星) 8冊

異世界とわたし、どっちが好きなの?】 暁雪/へるるん MF文庫J
魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉 15】 川口士/片桐雛太 MF文庫J
マグダラで眠れ 8】 支倉凍砂/鍋島テツヒロ 電撃文庫
三宮ワケあり不動産調査簿 賃貸マンション、怪談つき】 秋田みやび/高田桂 富士見L文庫
シャチになりましたオルカナティブ】 にゃお/松うに 角川スニーカー文庫
我が驍勇にふるえよ天地 2 ~アレクシス帝国興隆記~】 あわむら赤光/卵の黄身 GA文庫
ぼんくら陰陽師の鬼嫁】 秋田みやび/しのとうこ 富士見L文庫
英雄教室 6 特装版】 新木伸/森沢晴行 ダッシュエックス文庫

【異世界とわたし、どっちが好きなの?】 暁雪/へるるん MF文庫J

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【魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉 15】 川口士/片桐雛太 MF文庫J

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【マグダラで眠れ 8】 支倉凍砂/鍋島テツヒロ 電撃文庫

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【三宮ワケあり不動産調査簿 賃貸マンション、怪談つき】 秋田みやび/高田桂 富士見L文庫

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【シャチになりましたオルカナティブ】 にゃお/松うに 角川スニーカー文庫

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【我が驍勇にふるえよ天地 2 ~アレクシス帝国興隆記~】 あわむら赤光/卵の黄身 GA文庫

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【ぼんくら陰陽師の鬼嫁】 秋田みやび/しのとうこ 富士見L文庫

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【英雄教室 6 特装版】 新木伸/森沢晴行 ダッシュエックス文庫

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今月のピックアップ・キャラクター

大連寺鈴鹿 (東京レイヴンズ)
大友陣 (東京レイヴンズ)
クースラ (マグダラで眠れ)
高比良茅夏 (三宮ワケあり不動産調査簿)
志水颯 (三宮ワケあり不動産調査簿)
御前尊 (三宮ワケあり不動産調査簿)
オル子 (シャチになりましたオルカナティブ)
シェーラ (我が驍勇にふるえよ天地)
トラーメ (我が驍勇にふるえよ天地)
野崎芹 (ぼんくら陰陽師の鬼嫁)
北御門皇臥 (ぼんくら陰陽師の鬼嫁)
まもり (ぼんくら陰陽師の鬼嫁)
レーシャ (聖剣使いの禁呪詠唱)
アンジェラ・ジョンソン (聖剣使いの禁呪詠唱)
ユーリ・オグレビッチ (聖剣使いの禁呪詠唱)
アーネスト (英雄教室)
ホロ (狼と香辛料)
ロレンス (狼と香辛料)


以下に、読書メーター読録と一言感想。
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狼と香辛料 18.Spring Log ★★★★☆  

狼と香辛料 (18) Spring Log (電撃文庫)

【狼と香辛料 18.Spring Log】 支倉凍砂/文倉十 電撃文庫

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賢狼ホロと、湯屋の主人になったロレンスの"旅の続きの物語"が、ついに文庫で登場。
ホロとロレンスが、温泉地ニョッヒラに湯屋『狼と香辛料亭』を開いてから十数年。二人はスヴェルネルで開催される祭りの手伝いのため、山を降りることになる。だがロレンスにはもう一つ目的があった。それは、ニョッヒラの近くにできるという新しい温泉街の情報を得ることで――?
電撃文庫MAGAZINEに掲載され好評を博した短編3本に加え、書き下ろし中編『狼と泥まみれの送り狼』を収録!
ホロとロレンスの"幸せであり続ける"物語を、ぜひその目でお確かめください。
こ、コルくんてば、ずっとこんなダダ甘夫婦の傍らにいたのか!? 教育に悪すぎる気がするんですが。
いやね、ホロとロレンス、夫婦になって落ち着いたのかと思ったら、こいつら旅してる頃よりも明らかにいちゃつき度が上がってるんですけれど!! 上昇してるんですけれど! 加熱してるんですけれど!!
旅してた頃は、まだこうなんというか、二人の間で駆け引きみたいなのが成立していて、恋の押し引きを楽しんでたんですよね。ところが、夫婦となった今となっては、ロレンスはホロの甘えを全部全部ガバッと両手広げて受け止めちゃってるし、ホロもロレンスを試すようなことはしないで全力で甘えるわ、甲斐甲斐しく世話をしてあげるわ、と新婚か!! もう娘があれだけ大きくなってるのに、まだ新婚気分か!! あかん、想像以上に夫婦生活がうまく行き過ぎてる。お互い、ちょっと相手のこと好きすぎやしませんかね?
ああ、考えてみたらこの本の時期って、もう一冊の娘ミューリとコルが主人公と時系列的におんなじで、つまり息子と娘が家を出て久々に夫婦二人きりになった時期でもあるんですよね。そりゃ、開放感に任せて普段にもましてイチャイチャするかー……いやでも、ニョッヒラの人たちの反応からして、あんまり普段と変わってなさそうだけれど。一応、ホロは殆ど家から出ずに村の人にも姿を見せないようにしているみたいだけれど。
それにしても、それにしてもなあ、まさか若い頃よりイチャイチャしてるとは思わんかったわ。そんな両親見て育ったミューリがどんな娘に育ってしまったのか……。まだ、あっちは読んでないんですけれど、読み切りの方で少しニョッヒラに居る頃のミューリとコルが描かれてるんですけれど、なんかすげえ娘に育ってるなあミューリ。コル、絶対太刀打ちできないじゃん、これw 既に手玉に取られまくってるんですが。
いずれにしても、夫婦として想像以上に完成していたホロとロレンス。特にホロは、賢狼ホロとしてよりも、ただ一人の男を愛する女としてのスタンスを確立して、本当に幸せそうで良かったなあ、と思っていたのですが……そんな彼女を揺さぶる大きな事件がラストに起こってくるわけです。
こういう時、ちゃんとロレンスが頼りになるんだよなあ。力づくではどうやったって解決できないようなことを、ロレンスは何の力もない商人としての立場から、見事に打開していってしまう。ホロはロレンスは自分が育てた、なんて言ってますけれど、ニョッヒラに至るまでの事件もそうだけれど、育てた以上に育ってしまって、もうベタ惚れせざるを得なかったよねえ、これ。改めて惚れ直すはめになっちゃって、羨ましいことであります。
まあ、その代わりというわけじゃないのですが、若いメスを囲うことになってしまって、ホロさんぶーたれてますがw
ニョッヒラの湯宿の主人として、同じニョッヒラの村の人たちにも十年以上経ってようやく仲間と認められはじめ、ベタ惚れの嫁さんとイチャイチャし通りの充実した毎日を送るロレンス。まさに、人生謳歌してるなあ。
それに比べたら娘が駆け落ちしてしまった、なんて些細な事ですよ、うん。……やっぱり、傍目にはあれは駆け落ちなんだよなあ。いいじゃん、相手は可愛いコルなんだから、と割り切れないロレンスの父親としての葛藤が、「おかわいいこと」なのですが。
いつかコルが戻ってきて、宿を継いでくれてしかも娘も貰ってくれるとか、将来設計としても最高のはずなんですけどねえ、理屈じゃないんだなあ、これ(苦笑


シリーズ感想

英雄教室 6 特装版 ★★★★   

英雄教室 6 画集+キャラクター事典収録 豪華80P小冊子付き特装版 (ダッシュエックス文庫)

【英雄教室 6 特装版】 新木伸/森沢晴行 ダッシュエックス文庫

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清純派ヒロイン、クレアがイライザの発明品で巨大化!?さしもの超生物ブレイドもついに敗北か!?『クレア・マウンテン』。イオナとイケメン剣士・クレイが密室で急接近!意外なカップル誕生か!?『賢者クレイ』。転校生・ルナリアが学園に馴染もうと、クーに弟子入り!?天才少女にもトモダチたくさんできるかな?『ルナリアの悩み』。アーネストが炎の魔人になる度に素っ裸に!脱「怪人赤マント」を目指して、魔王となにやら特訓開始!?『脱怪人赤マント』。ローズウッド学園には個性的な生徒たちがいっぱい!英雄を目指す生徒たちの、明るく楽しい規格外の日常が盛りだくさん!エピソード満載のシリーズ第6巻!!


「バレてる?」

さすがに、そろそろ気づいてる人も出てきてるのかー。アーネストは論外としても、ロンロン論外としても。
ルナリアはこのやり取りの中で気づいたのね。イェシカがあれだけ誘導してたら気づかないほうがおかしいか。
ブレイドの判別法、あれ何気に的確でしたよね。単純だけれど、わかりやすく気づいてるか気づいてないか判断しやすい。それが通じない女の子が幾人かいましたが。

「クレア・マウンテン」

そりゃあ、勇者が自分より巨大な相手に苦戦するはずないよなあ。世界観として、個体戦闘力がデカイ小さい無関係にふっ飛ばせるものですし。巨人化した程度で苦労してたら、ドラゴン程度でも相手に出来ないだろうし。
それよりもですよ、いまさらも今更なんですが、この娘ら全くもって裸に対して抵抗なくなってきてるよなあ。クレアなんか、巨大化してしまって見られちゃいけないところ思いっきり見られてるのに頓着してないし。

「ルナリアの悩み」

このルナリアの孤高の女王というポディションって、本来アーネストのものだったんですよねえ。それが、炎の女帝さまはあのようなこのような有様になってしまわれて。アーネストはどこへ行こうとしているのか。
まあルナリアの登場からして、アーネストがあれだけキャラ変わらなかったら出番なかっただろうから、それはそれなんだろうけれど。しかし、ぼっち決め込んでるルナリアを気にして本音出させようとしているあたり、ブレイドの精神年齢は順調に成長してるんだなあ、と感慨にふけってしまう。


「普通人の生活」

ちゃっかり幼馴染ポディションをゲットしているアーネストに微苦笑を誘われる。こういうイベントをみんなで一致団結してやれてしまうのが、優しい世界だよなあ。それにしても、アーネストなりきり過ぎてちょっとはまってるだろう、これ。普段やれないことをやりまくってたの、彼女なんじゃないだろうか。


「マッサージ師ブレイド」

エロい。ってか繰り返しになるけれど、全裸で全身マッサージされるのをちょっと恥ずかしい、くらいで収まっちゃってる裸族化は、もうなんというかもっとやれ。
アーネスト、性的に開発されるの巻。というか、クラスメイト男女問わず全員、性的に開発されるの巻ww

「賢者クレイ」

クレイがひたすら可愛そうなんですけれど。ってか、イェシカが好きって設定どうなったんだろう。彼女の方には全然脈なさそうなんだが。
ブレイドが「嫉妬」という感情を覚える回。対象がイオナというのは、ブレイド当人としては非常に納得し難いものがあるんだろうが。


「脱怪人赤マント」

いやもう、炎の魔人化したら全裸になってしまうというの、恥ずかしがるの今更じゃね? と思うんだが、浴場で混浴してるのと、外で裸になるのはそれなりに違うらしい。みんなに見られるというのは変わらないのにねえ。
まあ、裸が恥ずかしいというよりも赤マント呼ばわりされるのが屈辱、っぽいのがアーネストらしいのだが。
しかし、なんで人間には絶対ムリな上位魔族化を、ただマテリアライズで服を形成したいというだけで、根性で成し遂げてしまうのか。アーネストはどこへ行こうとしてるんだろうw


「デートのお手本」

処女ビッチ疑惑の有るイェシカによる、女性陣に訓ずる普通のデート編。普通にデートしてるし!! 単なる耳年増ではなく、ちゃんと実践できる応用力が有るあたり、イェシカ経験豊富と言われても仕方ないよなあ。
そして、普通にデートすればするほど、以前のクレアとの違いが浮き彫りになり、女子力の違いががががが。
ブレイドがメンタル幼い分、楽しい楽しくないが素直に表に出てしまうので、イェシカの相手を楽しませるデートと自分ばっかり楽しいクレアのデートの違いが浮き彫りになって、哀れw


「美女と魔獣」

いやいやいや、さすがにもう「ヴァルツァーの紋章」はみんな知らんでしょう、さすがに。魔獣の設定が作者のデビュー作にもとづいている、なんてのは言われてもわからん。読んだけどね、昔読んだけどね。20年以上前じゃないの、あれ? 電撃文庫の黎明期、創刊直後の作品ですぜ。
ともあれ、魔獣に構うアーネストに、ブレイドが嫉妬しまくる話。いやもう以前のイオナの時どころじゃなく、ブレイドが機嫌損ねまくってるのがまた可愛いのう。やっぱりアーネストが一番なのねえ。そんでもって、嫉妬してもらってると知って、めっちゃ喜んで心がぴょんぴょんなって調子乗ってるアーネストが、まあ彼女である。


小冊子の方はイラストと漫画、それにメインのキャラクターほぼ全員の掌編。見てると、クレイがまあ残念なことで。こいつ、普通に持てるのになあ。それ以上に拗らせてるのがレナードですが。アーネストがあれだけキャラ激変してるにも関わらず、一貫しているのは実に偉いと思うのだけれど、その方向性は思いっきり間違ってる、うん間違ってるw こいつも、どこへ行こうとしているのだろう。
あと、王様。本気でブレイドのこと可愛いのねえ。あの仮想現実編の時にパパさん役やれて、実はかなりご満悦だったんじゃないだろうか。

新木伸作品感想

聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク> 17 ★★★☆  

聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク> 17 (GA文庫)

【聖剣使いの禁呪詠唱<ワールドブレイク> 17】 あわむら赤光/ refeia GA文庫

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ランクSの知られざる一面、解禁!?

「見境なくフラグ立てる兄様ね! 」
お好み焼き屋の娘を襲う非道な借金取りを通力無しで撃退せよ!?

「おいたわしや……エドワード様」
作曲に悩むエドを救う、AJの献身的過ぎる職権濫用は吉と出る?

「私はアメリカ支部長に頼みがある」
日本に馴染みはじめたレーシャがアーリンに頼んだ武装がヤバい!

そして、諸葉が過ごす普通だけど普通じゃない『特別な一日』の最後に待つものとは――!?

《白騎士機関》各国代表が力の限りに日常を謳歌する、秘密と油断のオフショットが目白押し!!
さあ、語られざる物語を紐解け!
新たな魅力が満載の超王道・学園ソード&ソーサリー第17弾!!


「お好み焼きソースは危険の香り」

そう言えば本作では一般人の人ってあんまり出てこないので、セイバーたちの認知度っていまいちわからなかったのだけれど、思った以上に伏せられているのね。まあ、ヤクザ如きが相手になるわけでもなく。ってか、野良セイバーなんてものが居るのか。ヤクザの用心棒やってる時点で程度が知れるけれど。


「サー・エドワードのスランプ」

あれ? 白騎士エドワードって本業で作曲家なんてプロフィールあったんだっけ? 話題には出てたかもしれないけれど、全然覚えてなかった。まあイギリス編は基本的にAJさんの暴走を楽しむのが主だわねえ。それなりにイギリス支部もキャラは揃っているはずなんだけれど、アンジェラさんが毎度毎度強烈過ぎて他の人が完全に存在感消え失せてしまってる。それくらい、アンジェラさんが面白強烈すぎるんですけれど。ってか、エドワード絡みの時のAJって、ヤバイどころじゃなくブチギレすぎでしょうw この狂犬に仕切られてるイギリス支部って同情に値する。そんでもって、この狂犬とじゃれ合って遊ぶのが大好きな諸葉は十分おかしいw


パリ半妖夜譚

副支部長を失って一番荒れまくってた頃のシャルルさん……普段とあんまり変わってないような! 基本的に傍若無人で人の話を全く聞かない唯我独尊だもんなあ。ただ、このシャルルさんの場合、無茶苦茶な言いようにハイハイと応じているよりも、激しくツッコミ入れていた方がレスポンスがいい気がするんですよね。対応はそっちの方がいいんじゃないだろうか、と諸葉や今回のリゼットという女学生の言わずにはいられないツッコミの応酬を見ているとそう思うわけで。口は悪いけれど、本当に度し難いほど悪いんだけれど、しかも無自覚で融通無碍なんだけれど、それでもいい人なんだよなあ、シャルル。絶対関わり合いたくないタイプではあるけれど。突っ込み入れるのも大変だししんどいんだぜぇ、と諸葉の疲労度を見ているとよく分かる。その意味では、ガンガン文句言えるこのリゼットは有望株なんだがなあw


「暗殺魔法少女」

作者、ほんとレーシャが好きというか、使いやすいんだろうなあ、というのがよく分かる話である。確かにこのわりとネガティブな割にマイペースで天然なママ押しが強いレーシャって、誰を絡ませても自分ペースで引っ掻き回せるので、何気に日常コメディパートでは万能選手なのよねえ。いや、もう本当に相手選ばないので。あの奇人極まるアメリカ支部長と絡ませても、お互いに化学反応起こしてえらいことになってるしw ツッコミがないまま際限なくどこまでも行ける組み合わせだw


「ユーリ・オグレビッチの謎(性別的な意味で)」

ちょっ、えーーー!? 現状ロシア支部の最大戦力でカティアの唯一無二の相棒、というポディションのユーリ。大人しめの女の子キャラだと普通に思ってたんだけれど、え? なに? 性別不明キャラだったの!? まさかの男の子疑惑!! どころか、自分の性別をどちらにも見せて真実を見せずにほくそ笑んでるあたり、思いっきり魔性キャラなんですけれど。こんなにかわいい子が女の子のはずはない!?


「アンジェラ・ジョンソンは吠え面をかかせたい」

今思い返しても、諸葉とAJの二人のロシア行はシリーズ屈指の面白さだったと思うんだけれど、あれだけ凶暴極まるアンジェラさんが、あれだけやりたい方だ諸葉に振り回されるのは、見てて愉快極まる! アババババ、とか言ってるアンジェラさん大好きよ?
振り返ってみても、諸葉がこれだけ遠慮なしに甘えるのってアンジェラさんくらいなんですよねえ。もう好き勝手弄ってるし。どれだけアンジェラさんのこと大好きなんだよ、というくらい。これで、二人ともお互いに恋愛感情はこれっぽっちもないのだけれど、だからこそ気の置けないやり取りが出来るんでしょうねえ。


「灰村諸葉の特別ではない一日?」

ハッピーバースデー。こうしてみると、諸葉くんの生活と言い人間関係といい、充実してますなあ、楽しそうですなあ。女の子だけじゃなく、同年代の友人たちや先輩にも恵まれて、突出した存在にも関わらずまったく孤立せずに同じ輪の中にいるというのは、諸葉の性格も然ることながら周りの連中もイイやつらなんだよなあ。


最近出番なかったアンジェラさんや、ユーリの新境地が見られたり、とこういう短編集もシリーズ長くなってくるとありがたいものです。

シリーズ感想

ぼんくら陰陽師の鬼嫁 ★★★★   

ぼんくら陰陽師の鬼嫁 (富士見L文庫)

【ぼんくら陰陽師の鬼嫁】 秋田みやび/しのとうこ 富士見L文庫

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京都は左京区、哲学の道にほど近い公園で。何かと不幸な体質の野崎芹は、やむなき事情で住処をなくして途方に暮れていた。そんな彼女に手を差し伸べたのは、通りすがりの陰陽師・北御門皇臥。なんと彼の式神が視えた芹を、嫁に迎えたいということで…!?破格の条件につられ仮嫁契約を交わす芹。ところが皇臥は式神以外の能力がない、ぼんくら陰陽師だった!怪奇事件にも逃げ腰で、悠々自適の生活のはずが家計がピンチ。ここに芹はプロの嫁として、立ち上がることを決意するのだった―退魔お仕事嫁物語、開幕!
あ、これ同じ作者の富士見L文庫から出てる【三宮ワケあり不動産調査簿】と世界観一緒なのか。あちらが神戸でこちらが京都と。作中で明言されてはいないのだけれど、どうやらあちらで登場してた人らしき人物の話がチラリと語られてたし。こういう世界観を広げる作品跨いだシステムは好きなので大いにやって
欲しい。
本作、一見してジャケットデザインやあらすじから時代背景がわからなかったのだけれど、ガッツリ現代なのね。現代で通りすがりに陰陽師が歩いているあたり、さすがは京都である、パない。
その陰陽師の北御門皇臥くん。思いっきりタイトルでぼんくら呼ばわりされてますけれど……いや、ぼんくらは言いすぎじゃないですか? 確かに超一流とは程遠いみたいですけれど、全然陰陽師としてダメってわけじゃないし、仕事に対して意欲がない訳じゃなくむしろ真面目な方だし。そりゃ、いささか頼りないなあ、と思う所はあるけどさ、ぼんくらとまでは……。何気に優秀でも無能でもないって中途半端ですね! でも、普通や平凡って感じでもないんですよね。単に得意分野に偏りがあって、苦手分野に対しては及び腰ってだけで。
でも、仕事を選り好みできるほど現代の陰陽師は悠々自適ではないわけで。そうだよね、自営業だもんね、陰陽師。しかも、料金システムがちゃんとしているような職種ではないので、何気に現物払いが少なくない、というのはちょっと笑ってしまった。物によっては現金よりもありがたいケースも有るので、一概に悪いとは言えないんだけれど。
そんな苦手分野を選り好みしてしまっていた旦那に、いつまでもそんなことじゃこの先やってけないでしょう! と尻を叩く羽目になったのが、新妻芹ちゃんなのである。
偽装結婚じゃなくて、一応ガチの婚姻なのかー!! 幾ら住むところも手持ちのお金もないという切羽詰まった状況だったとはいえ、思い切ったよなあ。一応書類上は正式な婚姻を結ぶと言っても、生活実態はあくまで名目上であって、いわゆる雇われ嫁なのだけれど……恋愛が介在しないだけで嫁としての役割は子作り以外はほぼ満了でこなしているあたり、なるほどプロ嫁である。
しかも、お姑さんの相手までw
いやこれ、気持ち的に仕事と割り切れる芹ちゃんよりも、お姑さんの方が複雑ですよ。一応、これが息子が親戚筋の圧力を躱すために契約した偽装嫁という事実を知っちゃってるわけですから、どう対応したらいいかそりゃわかんないですよ。わかんないなりに、なんか腹立つので地味に嫌がらせしてしまうあたりは苦笑モノだし、その内容が嫌がらせというには人が良すぎるものなのが、まったく微苦笑モノなのですけれど。そして、結局息子と同様にプロ嫁に餌付けされてしまってるし。何このお姑さん、チョロいww
だいたい芹ちゃんも、これが契約婚姻ならもっとビジネスライクにやりゃあいいのに、色んな意味でやる気満々なのが微笑ましい。皇臥と知り合ったきっかけが、本来他人には見えない彼の式神であるまもりちゃんに懐かれてしまった、というところから始まって、健気で愛らしい幼女なまもりに随分と思い入れてしまっている、というのも北御門家にビジネスじゃなく親身になってしまっている理由なんだろうけれど、皇臥に対してもさっそく尻に敷いているあたりは、もう完全に嫁してるんだよなあ。しっかり者で人情家の嫁とか、よく捕まえたもんである、皇臥くん。何気に大昔に唾つけてたことも発覚するんだけれど、新参の嫁に発破かけられてやる気になったり喜んでるあたり、こ、こいつはぁ……と思わないでもない。芹ちゃんみたいな性格だと、こういう頼りなさそうで意外とたちが悪いというか、手癖が悪いと言うか裏で手綱を引くのがうまいタイプにはハマりやすいのかなあ。叩けば叩くほど発奮するし、いざという時しっかり守ってくれる旦那というのは、しっかり者の嫁としたら気持ちいいでしょうし。

事件の内容は、陰陽師というセラピスト、みたいなものではなく、わりとガチの心霊案件。同時に、家族間の関係がお婆ちゃんの死によって微妙に拗れてしまった、というか要であったお婆ちゃんが居なくなったことでギスギスしたものが露呈してしまってきている、という状態か。それを、この怪奇案件をきっかけに事件の真相をミステリーのように解き明かすことで同時に家族の内実、思い込みを取っ払った本当の姿、心の在り処というものを詳らかにしていくことになるんだけれど、これがまた悪意がある一方で思わず心温まる愛情のお話でもあって、夫婦っていいなあ、いいですよ、どうよ? と契約夫婦の二人に見せつける話にもなっていて、いやはやごちそうさまでした。
二人とも満更でもない、というか既に皇臥くんの方はガッツイてる感すらあるので、いやむしろお前が一歩引かないと芹ちゃん思わず後ずさりするしかないじゃない? と言いたくなる二人なのですけれど、雰囲気自体はいいだけに、このまま既成事実にすり合わせる感じで距離縮まっていってほしいものです。その過程をつぶさにシリーズ化してほしいものです、はい。
あと麺つゆは許しましょう。許しましょう。あれは万能ですけぇ、お姑さんも恥ずかしがらずw
にしても、ぼんくらも誇張だと思うけれど、鬼嫁も言い過ぎだわなあ。芹ちゃん、全然鬼じゃないですよ。叱られる旦那の方が反省スべしw 式神たち、みんな嫁派になっちゃってる件についてよく考えなさい。

秋田みやび作品感想

我が驍勇にふるえよ天地 2 ~アレクシス帝国興隆記~ ★★★★   

我が驍勇にふるえよ天地2 ~アレクシス帝国興隆記~ (GA文庫)

【我が驍勇にふるえよ天地 2 ~アレクシス帝国興隆記~】 あわむら赤光/卵の黄身 GA文庫

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ボロロロスでの激戦を制し、吸血皇子の呼び名を名誉あるものへと変えつつあるアレクシス候レオナート。時を同じくして、大陸南部より憎き四公家の一角・グレンキースが挙兵したとの報せが届く。その大軍は名だたるブレアデト“教導”傭兵団に鍛え抜かれ、まさしく精強無比。レオ達はこの強敵を迎え討つべく南征を決意するが、その先で出会ったのは、四公家の手から逃れてきた幼い姫と白銀の騎士。二人がレオに求めた、唯一つの願いとは―?集えよ!誇れよ!レオナートの御旗と共にある栄光を!痛快にして本格なるファンタジー戦記、英雄女傑入り乱れる第2弾!!
やっぱり軍師がムードメーカーというのは新鮮だなあ。陰気とは言わずともその堅苦しさから決して陽気とは言えないレオナート。彼って生真面目である分、結構内向きに考え込む傾向があると思うんですよね。そんなレオナートに常に寄り添うシェーラはフォークロアという合言葉を用いながら、レオナーとの思考を外側に引っ張り続けてる。加えて、首脳陣の雰囲気が重苦しくなったら率先して場を盛り上げて空気を軽くするんですよね。そうして場が和んだのを見計らって、決定打となる策を食後のデザートみたいにポンと提示して見せるのだから堪らない。これだけ場を掌握し続けているにも関わらず、シェーラは常に主導権そのものはレオナートに任せ続けて、彼女の存在感というのは見事にレオナート軍のマスコットみたいなポディションに収まっているのである。レオナート軍の幹部連中も、シェーラに対しては一目置きながらもどうしてもマスコット的振る舞いやムードメーカー的な言動が強く印象に残っているのか、彼女に対する接し方に自分よりも遥かに頭の良い人間に対する気後れや敬意の類が殆ど見当たらないんですよね。それでいて、ある意味ただの軍師などより言葉が届きやすい心の距離感にとどまっている。
軍師シェーラのこれはレオナート軍の外部の方が徹底しているかもしれない。レオナート軍以外の人間にはシェーラという軍師の存在はほぼ知られてないんですよね。レオナートという恒星が眩すぎて、敵対した相手はついついレオナートにばかり目を奪われて、それ以外に意識が行ってないところが見受けられる。
これに関しては、レオナート以外の諸将に関しても同じかもしれない。ちょっと二巻の段階でこんなにたくさん居ていいの!? というくらい、綺羅星のごとく色んなタイプの将星が集まってるんですよね、レオナート軍。攻勢に強いタイプばかりじゃなく、アレン君なんか今回ちょっと渋すぎないかい!? と思うくらい通好みの用兵見せていましたし、あれアレンくんみたいな若造がやるような指揮じゃないでしょう、地味なのが逆にめっちゃカッコいいんですが。また、前回降伏した中から売り込んできて新しく軍に加わったトラーメ。これがまた、食わせものである分、いい仕事するんですよね。まともに戦っても実に粘り強い戦い方をするし。レオナートとその直属部隊が呂布みたいな無茶苦茶な攻撃力と機動力を持っている分、見た目の派手さは全部レオナートが持っていくんだけれど、他にレオナートに伍する将であるエイナムもどんと構えているわけで、これだけ土台のしっかりした指揮官と部隊が数揃ってたら、そりゃ強いしレオナートを自由自在に遊軍みたいに動かせるわ。シェーラも、これだけレオナート好き勝手動かせたら楽しいだろうなあ。
神出鬼没、いつでもどこにでも現れるレオナート作戦、あれは敵からしたらひでえ悪夢だわ。いやでも、直属部隊は最初から分散して配置しておいて、レオナートだけあっちこっち派遣して、という作戦は各個撃破の一番難点である最適な場面での戦力の集中というのをレオナートと騎馬のザンザスだけに頼れるわけだから、そりゃバンバン決まるってなもんである。トドメに、獣使いティキの鷹によってリアルタイムで敵の動きを把握できてるんだから、シェーラやりたい放題である。
やっぱり戦記モノというのは個人の無双ではなく、群像劇として主人公以外にも推すことの出来るキャラが居たほうが、それもたくさんいた方が盛り上がるんですよね。
グレンキースの係累となるレオナートの妹姫や、彼女の脱出行を助けることになり彼女の騎士となるクルスという、実にこう堪能しがいのある味方勢力も出てきましたし。ってか、姫様可愛いなあ。あの公爵からどうしてこんな孫娘が、という聡明さと行動力を備えた賢姫なんだけれど、クルス相手にだけ恋するポンコツ姫になっちゃって、もう可愛い可愛い。

1巻感想

機甲狩竜のファンタジア ★★★   

機甲狩竜のファンタジア (ファンタジア文庫)

【機甲狩竜のファンタジア】 内田弘樹/比村奇石 富士見ファンタジア文庫

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人類の敵『竜』を討つ『狩竜師』になるため、狩竜師養成学校・アーネンエルベに入学した少年・トウヤ。しかし、彼が目指すのは剣や魔法で戦う“普通の”狩竜師ではなく、旧文明の遺物『戦車』を扱う伝説上の存在『機甲狩竜師』だった。編入先の最下級クラスで仲間を探すトウヤだったが、戦車の力を疑う元エリート女騎士・シェルツェと口論の末に―「決闘をしろということか?私と、この男の操る戦車で」女騎士VS戦車―異色の対決が始まろうとしていた。V号戦車パンターを駆る少年少女が戦術を尽くし、絆を紡いで竜に挑む機甲幻想戦記、ここに堂々開幕!
たわわ、たわわ。ヒロイン衆がみんなたわわすぎるんですけれど、これだけたわわだと幾らパンターでも車内の空間密度が厳しいんじゃないかと心配になってしまう。ただし、クッションは十分だ。
戦車で竜やモンスターを狩る、という発想は面白いんだけれど現状だとやっぱり色物の類いなんだよなあ。
戦車の本体だけ残っていて、戦い方が失伝してしまっていて「戦車砲」の砲という概念すらなかった段階から、となるとまず戦車の戦い方を発見するところから、その戦車でどうやって「竜」と戦うかの戦術論を彼ら自身が手探りで構築していかなければならないわけで、今の段階だと他の徒歩の狩竜師との共同とか不可能だしなあ。少なくとも戦車の戦い方が周知されないと、危なくて一緒に戦えないし。実際、かなり危ない場面があったわけで、あれは怒られる。
戦車の故障とその修理や、砲弾の補充に関してもかなり大雑把なんですよね。ドワーフならなんとかしてくれる、ってそれでいいんだろうか。戦車というと、移動故障修理のサイクルで回ってる印象があるので、自走で街から街まで移動しているのを見るとハラハラドキドキしてしまって(苦笑
いっそ、固定化魔法とかの力で外的な要因で破壊される以外は部品とか損耗故障しない、というのなら安心して見ていられたんだけれど、普通に故障してたもんなあ。ドワーフさんが直してくれるって、やっぱり大雑把すぎるよw
とにかく、戦車が実戦稼働できる環境が全く整ってなくて、パンター一台だけがポツンとオーパーツ的に存在しているのって、なんとも居心地が悪い。パンターと主人公たちは実際、強大な竜と互角以上に戦える強力な戦力として機能するのですけれど、表現するのが難しいんですけれどここでのパンターってオンリーワンの「伝説の武器」であって、6000両近く生産された量産兵器じゃないんですよねえ。それがどうした、と言われればそれまでなんだけれど、パンターはパンターとして、ただただ戦車は戦車として扱ってくれた方が見ていても楽しかった気がするなあ、と思ったわけで。自分の思い描いていた、ファンタジーの世界で戦車が大暴れ、というイメージと微妙に齟齬があった感があったんですなあ。
ちゃんと、パンター戦車大暴れしてるんですけどね、巨大な竜相手にガチンコの殴り合いをやっててビジュアル的にはかなりドハデで燃える展開でちゃんと盛り上がってるので、これはこれでアリなのですけれど。
でもそうだなあ、あの古代にあったという、戦闘妖精ミハエル・ヴィットマンとか、旧時代の召喚された戦車と戦車乗りたちの戦いの方がファンタジー世界における戦車無双をじっくり堪能できたんじゃなかろうか、と指を咥えてしまいました。
ただ、シェルツェの自称ライバルのお嬢様に、何となく別の戦車ゲットフラグが立ってたようなので、このまま戦車の数が増えてきたら、期待しているような戦車の連携による機甲戦も見れないだろうか。


それにしても、パンターの砲塔ぶん回して生身の女騎士をぶん殴るって、出来るんかい!? と思ったんだけれど、パンターって種類によっては一周15秒から30秒でぶん回せると知って度肝を抜かれたり。いや予想以上に早くね!? いやでも、そのくらいなら普通に見て避けれる気もするけれど。

内田弘樹作品感想

シャチになりましたオルカナティブ ★★★★   

シャチになりましたオルカナティブ (角川スニーカー文庫)

【シャチになりましたオルカナティブ】 にゃお/松うに 角川スニーカー文庫

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この生物、規格外。

「ほら、私、16で死んじゃった訳じゃない?幸せな未来を手に入れるためにもね、見た目や身体って、大切な要素でしょ?」
「はいさ! 了解!」
天使のお姉さんの元気な返事に期待して、転生したら……シャチでした。

びたん、びたん。……なんでよ!?

体重3トン、海洋最強のシャチボディで異世界(地上)に放り出された元・女子高生のオル子は、人に戻りたい想いとは裏腹に、最強パワーで敵を薙ぎ倒しちゃってレベルアップ! 道中に出会ったウィッチのエルザ、キッズ・デモンのミュラとともに、次期魔王争いに巻き込まれてしまい……!?
目指せ、人化の秘宝『翡翠の涙結晶』! ハイテンション・オルタナティブコメディ!
ウェブ版既読だけれど、ああもう、オル子がアホ可愛すぎる、可愛い可愛い。これはもうペットとして愛でたい。ペットとしてね? 
うん、このオル子。近年屈指のアホ子なのである。もうアホでアホでアホすぎて、愛おしすぎる。完全無欠の愛され系。もう言うこと為すことアホなことばっかりなんだけれど、それがもう楽しくて楽しくて。アホではあっても、無神経とは程遠いあたり何気に女子力あるんじゃないか、と疑いたくなるんだけれど……女子力はないよなあ。ひたすらシャチ力だよなあ。あれだけシャチに成り果ててビタンビタン悶てたのに、何気に魚類扱いされると怒るあたり、シャチにプライドを持ってる模様。持っちゃダメだよ、馴染んじゃってるよ、身も心もオルカっちゃってるよ! ほんと、言ってることはアホなことばっかりなんだけれど、え?なんでそんなことするの? というような考えなしの行動とか、頭の悪い他人の行動を台無しにするようなことはしないんですよねえ。頭悪いんだけれど、頭は確かに悪いんだけれど!! アホなんだけれど! それが周りからも愛される要因なんだろうね。アホだけれど、相手の気持ちなんかはよく考えてるし。
これ、勘違い系ではなくちゃんと仲間になる娘たちもオル子の本性というか、アホ極まってる面は知ってるんですけれど、むしろそれで和気藹々となってる様子が実に微笑ましい。基本、メインのパーティーメンバーになる仲間たちは女性ばっかりで、例外はポメくらいなんだろうけれど、このキャピキャピ感もいいんですよねえ。オル子はアホな分、余計なことを考えずに好意を、好き好き光線を無防備なくらいに遠慮なくばら撒いているお陰で、ほんとパーティーの雰囲気がいいんだ。参謀役の魔女エルザが一応引き締めているけれど、エルザはエルザで何だかんだとオル子にダダ甘だからなあ。彼女らを見てるだけで、笑えて楽しくなって、癒される。
オル子のテンションが最初から最後まで有頂天のまま一切下落しないものだから、暗くなりようもないんだけれど、このテンションアゲアゲについていけたら満足感はなかなかのものとなるでしょう。
まだまだ、これから仲間が増えてきたら更にノリノリになっていくだけに、次以降も楽しみ楽しみ。

千年紀のレガリア 帝宝審理騎士は働かない ★★★   

千年紀のレガリア 帝宝審理騎士は働かない (ファミ通文庫)

【千年紀のレガリア 帝宝審理騎士は働かない】 夏森涼/マニャ子 ファミ通文庫

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武の名門クルツシルト侯爵家の若き当主ユリエル。没落した家を復興させようとする彼女に下された使命は、帝国国立美術館の館長レインと共に、敗戦によって散逸してしまった「三種の帝宝【トライ・レガリア】」を奪還すること!
しかし肝心のレインは下手な絵を描くだけで、まったく働く気がない。ユリエルはレインを叱り飛ばし、どうにか捜査を始めるのだが――
その任務は、レインと帝国の秘密に迫るものだった! 千年の謎を解き明かすクロニクル・ファンタジー登場!
こういうパンツルックの女性のユニフォームは変にスカートにするよりも好きだなあ。シュッとしてスマートにカッコよく見える。
さて、本作の舞台となる帝国だけれど、これはいうなれば戦後の物語。それまで長く続いていた価値観が全部ひっくり返される大きな大きな戦争に敗北したあとの国の話なんですよね。これまで信じられていたものが崩れてしまった世界。絶対的だった権威が揺らいでいる世界、というべきか。なので、物語のベースとなるのは権威の脆さと価値観の変容であり、その中でも揺るがないものは何か、という主題を千年帝国の建国の謎に絡めて語る物語になっているんだけれど、ぶっちゃけテーマに対して徹底した掘り下げが出来たかというと、どうもぼんやりとしたままで終わってしまった感がある。或いは、主人公の美術品の捉え方に自分の納得がいかなかったからか。それまでの権威が失われてしまったとは言え、美術品としての価値は別だと思うし、それ以上に歴史的史料としての価値は千年帝国という歴史的存在がある以上、失われるはずのないものなんですよね。それらがもてはやされた権威は既になく、それを認めていた価値観は変わってしまったかもしれない。でもだからといって、それらをぞんざいに取り扱うのは別だと思うんですよね。
一方で、人が生きる上で古い価値観や失われてしまっている権威にいつまでもこだわるというのはどうしたって現実と齟齬が生まれてしまう。権威なんてものは万人から認められず、忘れ去られたらそれはもう在って無きものなのに、その価値の絶対性を信じて取り戻そうとして道を踏み外す人がこの作品にも幾人も出てしまうのだけれど、中には現状の自分が持っている権威の大きさよりも、既に失われている虚像の権威に縛られてしまっていた人も居て、あれは終わってみれば悲惨とすら言える有様だった。あれ、血族の使命として端から他の可能性というものが頭のなかに存在しなかった悲劇なんだろうけれど、普通に考えたら現状の地位だけでやれることはなんぼでもあっただろうに、権力だってあれだけ能力が伴っていればどうとでも揮えただろうに、それを台無しにしてしまう行動には唖然としつつ、あれが権威の魔力なのだろうかと納得もさせられたわけだ。
権威、バカにしたもんじゃないんですよね。古かろうと、その価値を万人が認めていたらそれは無視できない力になる。いや、古いからこそ誰もがそれを価値あるものと無視できなくなる。それが失われてしまうというのは、やっぱりよっぽどのことなんだよなあ。なんだかんだと、あのエリザベート皇女殿下は自らの言動を持って帝室の権威を示し続けている。皇族としての世間や民への接し方こそ、新たに生まれようとしている価値観にそって変化させているけれど、それで皇族の権威や価値が失われるわけじゃないんですよね。むしろ、その柔軟な変化が、彼女個人の魅力が同時に敗戦によって揺らいでいた帝室の価値を高めている。三種の帝宝は権威の証明である物品であり無いよりもあった方がいいんだろうけれど、物に頼らなくても彼女がいれば大丈夫、と思えるほどに。いずれ、彼女が居なくなっても、彼女が強固にした権威の枠組みは長く帝室の価値を留めると思えば、面白いものである。
……結局、揺らいでは居ても現状最も確かな権威である帝室を蔑ろにして手前勝手にしようとした連中がみんな失敗したようにも見える不思議。


自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う ★★★☆   

自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う (角川スニーカー文庫)

【自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う】 昼熊/加藤いつわ 角川スニーカー文庫

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交通事故に巻き込まれた「俺」は、目が覚めると見知らぬ湖の前に立っていた。
体は動かず、声も出せず、訳もわからぬ状況に混乱し叫び出すと予想だにしない言葉が――!?
「あたりがでたら もういっぽん」
ど、どうやら俺は自動販売機になってしまったらしい……!
選択出来る行動は自動販売機の機能"のみ"。自力で動くこともできず、会話もまともにできない
状況で異世界のダンジョンを生き抜く事は出来るのか!?

人気小説投稿サイト「小説家になろう」で話題沸騰!
ダンジョンの奥深くで出会った少女と自販機を描く、新感覚迷宮ファンタジー開幕! !!
まさかの自動販売機転生。自販機かー。普段使わないので種類とか全然知らないんだけれど、なるほどジュースなんかだけじゃなくて銭湯に行けばタオルや石鹸の自販機もあるだろうし、パーキングエリアなんかでも種類あるだろうしなあ。そう言えば生きたカニが買える自販機の話も聞いたことが……って、これ調べたら日本じゃなくて中国なのね。
ともあれ、わりとなんでも買える種類がある自販機。供給はどうするんだ、って話は購入されてポイント貯まればそれを消費して自動チャージ出来るってんなら、なんの問題もありませんわなあ。
まあなんでもござれの転生昨今、器物である自販機に転生するのもありっちゃありなんだろうけれど、この作品の興味深いところとして主人公である自販機が基本的に「喋れない」という点がある。定型文として、ありがとうございましたやいらっしゃいませ、のような文章を幾つか発声出来るんだけれど、会話は出来ないんですよね。おまけに、自販機なので身振り手振りや仕草による感情表現も出来ない。意思の疎通が難しい状態にあるわけだ。
これは後々、幾つかの定型文をはい・いいえとして定義することで、ある程度の意思疎通は叶うようになるのだけれど、自販機のハッコンが内心何を考え、どのように思いを巡らし、自分たちの言動に対してどんな反応を示しているか、というのを周辺の人は大雑把にしかわからないし、細かいところなんかまず伝わらないわけだ。
それでも、そんな手探りで、はいかいいえかも本当はわからない定型文での返事だけのやり取りででも、コミュニケーションは取れるし、気持ちは伝わるんですねえ。
お人好しすぎて失敗を繰り返し、孤独に墜ちてしまっていたラッミスという少女と無機物である自販機との交流。人間の側からするとハッコンというのは生物ですら無い魔法道具なわけですけれど、その魔法道具でしかないはずのハッコンに人間味を見出し、心を通じ合わせ、ラッミスはこの動けない自販機を拠り所としていくのです。拠り所というと依存みたいに聞こえるかもしれないけれど、むしろ心の支えというべきか。いつしか、ハッコンを利用する常連たちはみんなある程度ハッコンと意思疎通が出来るようになってくるのですが、それでもラッミスだけは別格で、あれだけのやり取りから彼女はハッコンの気持ちを見事に汲み取ってくれるわけですよ。そして、健気なほどに懐いてくれる。これはもう、奮起して応援しちゃいますよ。自動販売機にも人情はあり、侠気もあるのです。でもさすがに、自販機にあれだけ傾倒を通り越して執着してしまってるのはちょっと心配してしまうレベルなんですけれど。内面は雄弁なハッコン視点の話だからそれほど違和感ないですけれど、人間サイドからみた話になるとだいぶ様相が変わってくる気もするんですよね。むしろ、ハッコンが何考えているか見えない人間側からの話も見てみたいところでもあるんですけどね。
あと、生前自販機マスターを自称しているくらいですから、自販機のエロ本はもちろんコンプリートしているに決まってるでしょう。むしろ、なぜコンドームを買いましたか、と問いたい。いやまあ買うか。

荒野に獣 慟哭す ★★★★★   

【コミック版】荒野に獣 慟哭す 5 (徳間文庫 ゆ 2-35)

【荒野に獣 慟哭す】 伊藤勢/原作:夢枕獏 徳間文庫

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漫画雑誌「マガジンZ」の休刊によって、一時連載が途絶えてしまった本作。夢枕獏原作の伊藤勢が漫画を手掛けた【荒野に獣 慟哭す】。あれから長い空白のあとにそれでも打ち切りとせずにウェブ連載が開始され、徳間文庫から文庫サイズのコミックスとして改めて一巻から。そして、中断以降のウェブ連載版の掲載となる10巻から最終巻までの15巻。やっと、やっとヨミましたよ。読み切りましたよ。
感無量。
独覚兵たちを生み出した独覚ウイルスの原点となる中南米の深い深いジャングルの奥に秘められた古き文明の闇。まさに異世界のようなジャングルという、森という異界の中で繰り広げられる様々な勢力が入り乱れた血みどろの攻防。
そんな中で喪われた記憶の真実にたどり着いていく御門周平の旅路。
ド迫力のアクションも然ることながら、迫真に迫っていく独覚ウイルスの真実。これが文化論や文明論まで踏み込み、荒唐無稽に思われた神話を解体していき人間を進化させるものと思われた独覚ウイルスの有り様を暴いていく展開は、なんかこう冒険心を刺激されてワクワクさせられっぱなしだった。
人の姿を失い、ケモノそのものの姿となり食人衝動まで生じさせてしまう独覚ウイルスの効果が、進化でも獣化でもない、あれこそは極端な人間化なのだ、という結論に至り、そこから中南米の古き文明にある生贄や食人の習慣まで踏み込んで、一つ一つ紐解いていくウイルスではなく文明そのものの謎解き。いや、人間という存在の成り立ちにまでたどり着いていく回答編。
ああ、凄かった。
そして、そんなストーリーをより深く、より綺羅びやかに盛り上げてくれる要因こそが、登場人物たちの魅力的な生き方であり、在り方であり、その魂からの叫びなのである。
殺し合う敵でありながら、時として共闘する味方でもあった独覚兵たち。12の干支に例えられた彼ら独覚兵たちは誰もが個性的であり、人を辞めた存在でありながら誰よりも人らしくて……終盤彼らの殆どが死に絶えてしまった時のあの寂寥は未だに心に隙間風が吹きすさんでいる。去っていく独覚兵たちとすれ違い違う方へと歩いていく御門の一枚絵が印象的で焼き付いているのだ。
敵でありながらどうしても憎みきれなかった彼ら。御門にとって、同じ独覚ウイルスに冒された同胞だった彼ら。自分だけが取り残されていく、というあの寂しさ。あれだけ殺し合った相手に、こんな感覚を抱くことになるとはなあ。
そんな中で、唯一常に味方でいてくれた摩虎羅の姐さん。彼女、原作小説だと端役も同然ですぐに退場してしまうのですが、漫画版だと御門の頼もしい相棒として最後まで側に居続けてくれるんですよね。独覚兵の中ではまだしも人の姿を保っている彼女ですけれど、やっぱり見てくれは毛むくじゃらの猿なのですが……それでも美人なんだよなあ。彼女のお陰で、猿系の獣人も全然アリじゃないか、と思うようになったし、斉天大聖孫悟空の女性化もばっちこいになったんですよねえ、うんうん。
ある種、価値観をひっくり返してくれるほど魅力的なキャラクターだったわけだ。
それ以上に、シリーズ通して敵味方全員喰うほどの存在感を見せ続けた魅力、カリスマの塊みたいだったのが薬師寺法山。丸メガネのサングラスに髭面、野太刀を担いだ怪人にして奇人。独覚兵たち死人部隊の隊長でありながら、ただの人間。ただの人間でありながら人間を超越した独覚兵たちをも上回る戦闘力を誇る超人であり、何より最後まで皆に慕われ、敵対した相手にも一目置かれ続けたクソ親父。
このグラサン親父のキャラクター造形は伊藤勢作品のスターシステムでよく登場し続ける最強トリックスターなんだけれど、本作でも盛大に持ってったなあ。本当にタチの悪い正面からの戦闘でも謀略でも策略でも常にこちらを上回られるタチの悪い最強の敵でありながら、同時に彼こそが御門を含めた様々な登場人物の最大の理解者でもあり続けたんですよね。それは御門や身内であった独覚兵たちだけではなく、明石教授や現地ゲリラの人たちの理念にも通じていたことを考えると、計り知れない人物であったように思う。彼が敵であったからこそ、アレだけ銃火を交えながらも、互いに殺し合いながらも、憎しみに囚われきらず、ときに矛を収めて話し合うことも共闘することも出来たんじゃないだろうか。
だからこそ、ラストは凄く救われた気持ちになったんですよね。
何もかも奪われて、喪って……そう思わされたあとに訪れる救済。行き着いてしまった果てから、戻ってこれるという希望。連れ戻すという確かな意志と伸ばす二人の、いや三人の御門に差し伸ばされた手。そして、誰も居なくなったと思われたあとに帰ってきた彼らの姿に打たれた、法山の素の笑顔から放たれた「おかえり」という言葉に満ちていた生きているということの素晴らしさ。

ストーリー、キャラともに原作小説とは大きく改変されながらも、夢枕獏さんの大いなる後押しを得て作り上げられたもう一つの【荒野に獣慟哭す】。掲載雑誌の休刊による中断という絶望的すぎる局面を乗り越えて最後までたどり着くという、紆余曲折というには波乱万丈すぎる展開でしたが、それに足るに相応しいまさに大作、大作でした。ラスト近辺の、漫画編集者の彼女の魂の絶叫は、色んな意味で打たれたなあ。あれは、まさにこのシリーズの紆余曲折を経験した作者でないと吐き出せない魂の叫びだったんじゃないかと。
だからこそ、無性に感動してしまった。彼女の決死の働きが、絶対に見捨てないという想いが、最後の希望、最後の救いに繋がったと思うと、なおさらに感慨深い。
自分、伊藤勢さんのコントとかギャグとか大好物なので、これの勢いも最後まで衰えなかったのはホント嬉しかったです。波長が合うのよねえ。
最近は活動が見られず心配していたのですが、丁度先月9月からヤングアニマルで新連載はじまったみたいなので、良かった良かった。

シリーズ感想

三宮ワケあり不動産調査簿 賃貸マンション、怪談つき ★★★★   

三宮ワケあり不動産調査簿 賃貸マンション、怪談つき (富士見L文庫)

【三宮ワケあり不動産調査簿 賃貸マンション、怪談つき】 秋田みやび/高田桂 富士見L文庫

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神戸三宮駅から徒歩10分。「高比良不動産鑑定事務所」の看板には、白いシールに手書きで「特殊」の文字が貼り付けられている―。大学進学をきっかけに、高比良茅夏はその職場で働くことにするのだが…所長で兄の陸は鑑定士と神主の二足草鞋。仕事で訪ねる先は霊障が噂されるマンションから、因縁つき一族の暮らす家まで。ホーンテッド物件にまつわる謎を、査定額に見合うよう解き明かす、事実上その手の“霊的物件”専門の鑑定事務所だったのだ!受付担当の茅夏が、奇妙な依頼に巻き込まれるのも必然で…。
この作者の人、【ソード・ワールド】のTRPGリプレイや【へっぽこ冒険者】シリーズのノベライズ手がけてた人なんですよね。特にへっぽこシリーズは単に面白いだけではなく小説としてガッチリとした構成を感じさせる歯ごたえがあってファンだったんですよね。
その秋田さんが富士見L文庫で新作を出すことを知り、よくよく調べてみたら既に以前に一冊出してるじゃないですか。で、慌てて購入したのがこれ。兄が経営する不動産鑑定を請け負う事務所でバイトする女子大生が主人公のお仕事もの。
メディアワークス文庫と富士見L文庫のお仕事モノの作品は、普段どんな業務やってるのかさっぱり知らないような業種の話をかなり濃い目に描いてくれるので非常に面白いんですよね。本作も、不動産鑑定という文字通りの不動産の評価・査定を行う業務に纏わるエピソードを扱っているのですが、これも普通に暮らしていたらそうそう関わることのない仕事なだけに、いちいち興味深い。一方で舞台となる事務所に持ち込まれる案件は、いわゆる「オカルト」が絡んでいる不動産が多かったりするのである。所長の兄は神主の資格を持ったガチの霊能者。いや、本来なら実家の神社を継ぐはずが何故か不動産鑑定事務所なんか始めちゃってるのだが。で、歳が一回り以上も離れている妹の茅夏も兄ほどではないけれど霊感が有るタイプ。その彼女ともう一人、事務所に出入りしている大学生の生意気小僧志水颯。どういった経緯で事務所に入り浸るようになったのかについてはまだ明かされてないのだけれど、霊的物件専門の鑑定事務所に出入りしているくせに、この颯は根っからの科学信奉者でオカルトのたぐいは一切信じていなかったのである。
この二人がコンビを組んで、というか仕事を押し付けられて出先の物件に調査に行くことになるわけだが……。
探偵役は颯の方。皮肉屋で斜に構えた小憎たらしい小僧なんだけれど、頭の回転の速さと知識量については本当に抜群で、ああこいつガチで頭いい奴だ、というのが否応なく納得させられる才気煥発な小僧なんですよね。
最初の以来の幽霊マンション。ここで起こっている霊障の原因も、彼が目ざとくわかりやすい物理的現象の結果起こっているもの、として突き止めていくのである。この科学的検証も見せ方が上手くて次々と原因を明らかにしていく過程がわかりやすく痛快で面白いんですよねえ。それだけでも十分話のネタとして通用しそうなんだけれど、ここから事態が二転三転していくのである。
そう、ガチの霊障が起こり始めるのだ。
颯にとっては初めて体験する、自分の知識では解決どころか説明もできない本物の心霊現象である。面白いのがここで彼が示す反応が拒否や否定ではなく、未知の現象に対する好奇心と探究心なんですね。実際に体験してしまった以上、心霊現象や呪術魔術のたぐいは実在するのだ、と受け入れた彼はここから更にバージョンアップしていくのだけれど、ともかく霊障と呼ばれる出来事へのアプローチが科学とオカルト、両方から非常にバランス取れているのだ。霊感のあるヒロインの雪菜や兄の友人である胡散臭い陰陽師の御前尊もガチの霊能者であるからこそ、霊障がガチかそうじゃないかについては判断は慎重だし、自分の感覚を盲信もしないので、起こっている問題に対して過剰な反応を示すことなく、スタンスが実にフラットなのである。
二軒目の次々にそこに住んでいる家人が異常な死に方をしていく呪われた家の話の方は、完全にもうオカルトサイドの領域なんだけれど、呪詛だの何だのが原因だったとしてもちゃんと通る筋があるはずで、理不尽に何の理由もなく何のルールもなく無茶苦茶に結果が発生しているはずはないんですよね。何故何が原因で理由で、ルールでこのような異常死が起こるのか、科学で説明できない現象だとしてもちゃんと発生から結果までの筋立った論理は存在する。その謎を解き明かしていくミステリーが緊迫感と相まってこれがまた面白い。
颯と雪菜の学生コンビに存在自体が胡散臭い陰陽師と神主の兄。キャラクターも個性的でパワフルなんですよね。十歳以上歳が離れている兄と妹の微妙な関係とか、主人公の雪菜が何気にイイ性格しているというかタフな性格していて、才気が迸りすぎててちょっと火花散ってるんじゃないかという微妙に危険人物というかフリーダムな颯に対しても、当初はともかく慣れてくると物怖じせずに結構どんと構えて接してるところとか好きでねえ、いやこの女性主人公が自分、お気に入りなのか。今のところ一冊しか出てないシリーズなのだけれど、もっとこのメンバーで色々と話読んでみたいですねえ。

秋田みやび作品感想

マグダラで眠れ 8 ★★★★   

マグダラで眠れ (8) (電撃文庫)

【マグダラで眠れ 8】 支倉凍砂/鍋島テツヒロ 電撃文庫

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クラジウス騎士団の追っ手が迫る中、クースラたちは、フェネシスの一族"白き者"たちが起こした大爆発により、一夜で滅んだという旧アッバスに向かうことに。
空からやってきたという白き者の真相を明らかにすることで、クースラたちは彼らの行方を探ろうとする。空を飛ぶ方法、なぜ町が滅んだのか――全ての謎を解き、真理のさらに奥へ。そしてその先にある、理想の世界「マグダラの地」を目指して。
仲間たちとの実験と研鑽の日々に、心地よさを覚えるクースラ。だが、クースラたちの持つ新たな技術を狙ってアイルゼンが現れたのだった――。

これもうクースラ、フェネシスのこと好きすぎじゃね? とりあえず寝る時は常時抱きまくらなんですね? 眠らない錬金術師を安眠させる抱きまくら、素晴らしい。
あれだけひねくれていたクースラに、これだけ素直に、を通り越して赤裸々にお前が大事だ、大切だ、離したくない、という内容の言葉を連呼させるフェネシスって考えてみると凄いよなあ。クースラ、自分がどれだけ恥ずかしいこと言ってるか自覚がないのか、それとも恥ずかしいとも思わなくなっちゃってるもんなあ。ある意味男をダメにする魔性の女、とも言えるのかもしれないけれど、ダメどころか男としても錬金術師としても柔軟に成長させ、奮起させる燃料になっているわけで、とびきりのイイ女と賞賛するしかない。
とはいえ、アイルゼンに窘められたようにクースラのロマンチストとしての側面は恐らくフェネシスとの出会いの頃からしても、加速してるんでしょうね。あの頃のクースラたち錬金術師の好奇心は業や妄執に近いものだったように感じていたので、質としてはより純粋なものに昇華されてきたのかもしれないけれど。
これだけ非科学的な観念を否定し、現実的な論理に基づいた現象による結果を追求する錬金術師、という生業に勤しみながら、クースラたちって決して現実主義者ではないんですよね。あの、白き者たちの起こした大爆発の理由について、彼らが幾つもの推論を熱く語る中に一度たりとも「事故」という要素が出てこずに、本気で違う土地へと空を飛んで旅立って行ったのだ、というのを信じているのを見てると、こう凄くロマンチストなんだなあ、というのをしみじみと思ったんですよね。そして、今の彼らはまさにその思い描くロマンを実現してきた只中に居たんですよね。だとすれば、自分たちのロマンに酔いしれていた、というのも宜なるかなというものじゃありませんか。
それに冷水を浴びせたのが、アイルゼンだったのですが。
残酷なようですけれどアイルゼンの提案というのは、ビックリするくらい友好的だったと思うんですよね。友好的どころか親密ですらあったかもしれない。現実を見ろ、という彼の言葉は辛辣ではあるものの、提案の内容を含めてクースラたちがショックを受けるほどにはクースラたちをぞんざいに扱ってないと思うんですよね。利用する、駒として使うみたいな冷めたものではなく、もっとこう「自分とも遊ぼうぜ」というような、いつまでも自分たちだけで遊んでいないで、現実を見て、その上で己のフィールド上に舞台を用意するからそこで一緒に遊ばないか、というお誘いだったと思うのである。もちろん、有無を言わせぬ断る余地を持たせないものではあったのでしょうけれど。
だからこそ、最後のクースラの発見であり概念の大どんでん返しであり、堂々としたあの宣言は、アイルゼンの提案に対してあんたの舞台で一緒に遊んでやる、でもその舞台そのものをあんたの知ってるものとは根本からひっくり返してしまうことになるだろうけど、もちろん付き合うよな!?
という、逆にお誘いを掛けるようなものに見えたんですよね。反抗でも対立でもなく、共犯者であり同志であり仲間へのお誘い。固定観念であり生きる上での土台となっていた概念を揺さぶられ、それが覆されていくのを楽しいと思ってしまう業。そう、アイルゼンもこれに乗ってしまう以上、書籍商のフィルさんと同じになってしまうわなあ。

白き者たちの行方。それに大胆な仮説を示し、この世の常識を引っくり返す大勝負に錬金術師として、いや科学の徒として、というべきか。挑む決意を固めたクースラたち。
これにて白き者たちの軌跡を追いかける第一部は完結、という形らしい。どうやらこれで完結ではなく、まだ第二部が続く可能性はあるみたいだけれど、ともあれ人として完全にダメでアウトな人間だったクースラたちが、一皮も二皮も剥けて真っ当な夢追い人になっていくさまは、フェネシスにずぶずぶにデレていく様子も含めて非常に楽しかった。
より大きいスケールの常識を覆す錬金術師としての大勝負となるだろう第二部も読みたいですねえ。

シリーズ感想

東京レイヴンズEX4 twelve shamans ★★★☆   

東京レイヴンズEX4 twelve shamans (ファンタジア文庫)

【東京レイヴンズEX4 twelve shamans】 あざの耕平/すみ兵 富士見ファンタジア文庫

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東京を中心に霊的災害が多発する現代。呪術で東京を守る陰陽師の中でも選りすぐりの存在、それが『十二神将』である。史上最年少で『十二神将』入りし、『神童』の誉れ高き大連寺鈴鹿。悲しくおぞましい事情から禁呪に手を伸ばす彼女に、痩せた黒猫が囁く―「鈴鹿は自分が死んじゃってもいいの?」「鬼どもに任すは惜しい故―少し遊ばぬか?」呪術犯罪捜査官として『黒子』の異名を持つ大友陣。夜光信者を捜査する彼の前に現れたのは、「法師」とあだ名される伝説で…。呪術界の陰日向に活躍する『十二神将』。あの日あの時、彼らは何を視、何を想ったのか。語られなかった物語が、ここに。
「twelve shamans」のタイトル通りに今回の短編集は十二神将にスポットを当てたもの。と言ってもメインは鈴鹿と大友先生の話でその他の人たちの話は殆ど掌編なんですけどね。三善さんとかふたご姫とか、もっと人柄とか過去編とか内面とかに掘り下げて欲しい人は居たんですけどねえ。
鈴鹿の話は、彼女が神将に選ばれて……というかこの場合は試験を突破してということになるのか、そこから『神童』と呼ばれるようになって例の春虎たちと出会うことになる禁呪事件を引き起こすまでの期間のエピソード。一度は兄を蘇らせるために道を踏み外すことになった彼女だけれど、父親に呪術改造された子供として作られ、慕っていた兄を喪って荒んでいた彼女に戻れるだけの余地が生まれたのもこの時期だったんですねえ。
天海部長と小暮さんがあれ、よっぽど親身になって構ってたんだなあ、というのがよく分かる。そして、彼女の慰めであり心の支えとなっていた兄の残した猫の使い魔も。もし本当に鈴鹿に現世の拠り所となるものが何もなく、兄への憧憬だけしか残っていなかったらあの事件でポイントノーリターンを過ぎてしまっていたんだろうなあ。生まれて初めて兄以外で鈴鹿の身を案じてくれて心を尽くしてくれた大人が居て、まるで友達のように打ち解けた関係になってくれた青年が居て、自分を作った兄ではなく鈴鹿の事を最期まで心配してくれた使い魔が居て……こそ、この世への未練が鈴鹿の中に生じていた、と。
出会ったばかりの春虎たちでは、やっぱり鈴鹿を止めきれなかったと思うんですよね。その意味では、天膳部長たち大人はやっぱりいい仕事してるんだよなあ。
大友先生の方はずっと話題にはのぼっていながら語られていなかった彼の片足が失われる話、芦屋道満との初遭遇であり初対決となったエピソード。そうか、この頃にはまだ業界界隈でもDこと道満の存在というのは伝説以前に正体不明そのもので、裏の裏でホソボソと都市伝説のように語られる存在だったわけですね。まだ夜行信者が集まって不穏な動きをはじめる前の段階であり、大友先生が唯一世の不穏な醸成を勘で感じ取り、その確証を得るために動き回っているうちにDの暗躍に気づき、そのうごめく闇へと踏み込んでいってしまったわけか。
相手を追いかけていると思っていたら、いつの間にか逆に目をつけられて絡み取られてしまっていたというサスペンス調の謀略戦みたいな攻防は、ハラハラさせられて非常に面白かった。
正直、想定していたヤバさよりも実際のDのヤバさが段違いだったんですよね。結果的に不用意にタブーに触れてしまった、とも言えるわけでその意味では大友先生のミスとも言えるのか。だからこそ、大友先生はなりふり構わず逃げ出すことになったのだけれど、この決断力が大友陣の真骨頂とも言えるわけで。そうか、片足を失うって、こういう事だったのか。そりゃ、道満師が感心するわけだわ。そこまで躊躇なく思いきれるというのは、やはり尋常ではないですし。
興味深かったのが、涼先輩と思しき人の反応で……電話越しとは言えこの人がああいう反応するのか、と驚かされたような新鮮な心地になったんですよね。何考えてるかさっぱりわからないスットボケたあの人の素の心情をはじめて垣間見たような感覚、とでも言うのか。
彼女と大友先生、小暮くんの三人のエピソードはまず間違いなくやるんでしょうけれど、ようやく涼先輩側の内面の取っ掛かりを得られたんじゃなかろうか。

本編はどうやら苦戦中のようですけれど、満を持して作品通しての秘密が全部解き明かされる話になりますからなあ、ここは腰を据えてやって欲しいところです。期待値あがりまくってますよ?

シリーズ感想

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 5.サード・スクワッド・ジャム ビトレイヤーズ・チョイス(下) ★★★☆  

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (5) ―サード・スクワッド・ジャム ビトレイヤーズ・チョイス (下)― (電撃文庫)

【ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 5.サード・スクワッド・ジャム ビトレイヤーズ・チョイス(下)】 時雨沢恵一/黒星紅白 電撃文庫

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"さあ、存分に殺し合え。かつての仲間は、今は敵だ"

生き残りチームから各一名がランダムに選抜され、ビトレイヤー(裏切り者)チームを結成する「特別ルール」が発動した第三回スクワッド・ジャム。優勝候補筆頭と目されていた最強チームからは、レンが最も戦いたくなかったプレイヤー・ピトフーイが選ばれてしまう。
激震が走る参加者たちをよそに、刻一刻と海へと沈むフィールド。その中央部分、濃い霧に隠されていた【UNKNOWN】エリアに鎮座していたのは、一隻の巨大豪華客船だった。行き場を無くした彼らは、やがてその客船に呑み込まれて――。
裏切りの銃弾が飛び交う、壮絶なバトルの結末とは……!?
結局、女子高生ズとの本気の決着はまたお預けかー。この「裏切り者」企画、プロデュースした作家先生はドヤ顔してたんだろうけれど、不評を通り越して参加者からは生命狙われかねないくらい非難轟々だったわなあ。そりゃねえ、チームの戦略とか目的とか色々あっただろうのを、一方的にお釈迦にされるわけだから面白くはないわなあ。今回の海が広がってってどんどんフィールドが狭くなっていく展開も、ちょっと運営側からの恣意が強すぎて、参加者側の自由度がかなり低めだったのが、見ている側としてもちょっとどうなのかなあ、と思うところではあった。誰が何をしでかすのかわからない先行きの不明さも面白さの要素でしたからね。かなり強制度が高くてどのチームもある程度行動が一緒になってしまいましたし。そんな中でもそれぞれチームが特色を見せてはいたのですが。
女子高生軍団のあの毎度の鋼鉄のチームワークはすごすぎるよね。初っ端から一糸乱れなさすぎてこええよ!
それだけに、彼女たちが幾つもの不自由を負って思うとおりに動けなかったのにはもどかしさを感じた次第。やっぱり、全力の彼女たちと全力のレンたちのバトルというのは見たかっただけに。

それにしても、ピトフーイは毎度毎度やらかしてくれることで。いや今回の場合、かなりの割合でレンが悪い気もするんだけれど。この巻の最初の方のあの反応ってそういうことだったのか。いやいやいや、気づかんよ。盲点すぎる、というかレンがはっきりしなさすぎだよこれは。優柔不断と言われても仕方ないんじゃなかろうか。
その分、ピトフーイさんはやりたい放題やらかしてたのでありますが。これ、あとから読み返してみたらホント、ピトフーイのやりたい放題っぷりは笑えてくる。裏切り者ルールのスカスカっぷりもアレなんですけれど。これ、あの敏捷性優先チームの人の裏切り者ルールに選ばれたけれど元のチームを裏切らないぜ、というのを全員がやってたら、企画自体成り立たなかったでしょうし。
まあ全体的にもどかしい部分が多い展開だったかなあ。大どんでん返しには文字通りひっくり返ったけれど。
ピトフーイさん、どれだけレンに対して抱え込んでるんだか。この人、横暴で傍若無人の割にやっぱり繊細だよなあ。その意味では、汲んでくれるフカ次郎ってリアルでもピトフーイと相性いいのかもしれない。いやさ、フカちゃんの場合、誰相手でも汲んでくれるフシがあるんだけれど。何気に面倒くさいレン相手もある意味そうだしねー。変に懐の深い女子大生である。
そして、SAOベータ版時代、ピトフーイさんと遭遇したイケメンがスカしまくってる件について。こやつ、素であんな言動してたんかー。なんか、こっちが恥ずかしくなってきてしまったんですけどっ。


シリーズ感想

元・竜砲騎士マデリーンの転職 ★★★   

元・竜砲騎士マデリーンの転職 (ファミ通文庫)

【元・竜砲騎士マデリーンの転職】 佐々原史緒/ぎん太 ファミ通文庫

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育ての親ルイジアが遺したボロ宿で借金取りに追われるラザロ。そのとき突然の衝撃とともに金髪碧眼の美女、マデリーンが現れる。彼女は遥か北の王国からやってきたルイジアの姪、そして世間のことを何も知らないポンコツ美人なのだった。彼女の出現により、ルイジア亭を取り巻く悪党に目を付けられるラザロだが、彼女の真摯な性格と特殊な前職に巻き込まれ、なぜか「もてなしと愛」に満ちた宿への再建を目指すことに―?波瀾万丈ファンタジー開幕!!
ポンコツというよりも徹底した世間知らずと無垢を併せ持ったお嬢さん、と言った風情だなあ。ただ、長らく戦場を駆け回っていただけあって、本気で世知に無見識というわけでもないのだけれど、自分で服も着替える必要がない環境に据え置かれていた、というのはそれだけ上にも下にも置かない扱いではあったんだろう。或いは、戦略兵器としてそれだけ厳重に隔離されていた、か。
肝心の竜砲は置いてきたとは言え、そりゃ辞表一枚でそんな強大な兵器そのものである存在を放り出しはしないよなあ。むしろ、迎えによこしたのが未熟な見習い騎士一人、というのが解せぬ。とりあえず本巻ではあんまり触れられていないのだけれど、王国側は一体何を考えているんだろう。冒頭の描写を見る限り、マディの出奔は裏で陰謀が繰り広げられてたという風もなく、完全に予想外で大騒ぎにはなってたみたいなんだけれど。
そのヒロインであるマデリーン……実はけっこう歳なんですよね。ラザロは危険を察知して女性の年齢を尋ねるような真似は一切していないのだけれど、既にラザロを拾った時点で老婆だったルイジアが若かりし頃にマディって既に少女だったんですよね。竜砲騎士は竜に乗ってる間は特性上年を経るのが極端に遅くなるそうなので見た目は当てにならないし、ルイジアがこの海辺の街に現れて宿を作った時は絶世の美女が現れた、と話題になったと街の古老が語っていたくらいだから、マディとルイジアが別れてから3,40年くらい経っててもおかしくないわけで……。
南国の褐色少年って、色気みたいなものがあっていいですよねー(話題をそらして
そういえば【トワイラト・トパァズ】の主人公だったトパァズも褐色少女だったなあ。

さて、この話、ラザロと一緒にマディが借金まみれの宿屋を立て直して、訪れる宿泊客との間に様々なエピソードを積み重ねていく……というところまでは全然行かず、まず借金返済のために悪徳借金取りや付近の海を制圧している大海賊と丁々発止を繰り広げるはめに、という展開なんですよね。そもそも、宿の有るこの港街からして、海賊や悪党が根城にしている悪徳街という風光明媚とは裏腹の場末も場末。マディが夢見る宿にするには、いかにも立地条件が悪すぎるという。
ただ、この港町がそうなってしまったのも長年の戦争の影響で航路が途絶えてしまったのが原因で、その戦争と終結に深く関わっていたマディが無関係というわけでもなく、またここに宿を立てたルイジアが何やら大海賊と契約を交わしていて、その内容を巡って謎を追いかける……というよりも、ラザロの育ての親でありマディの叔母であるルイジアの過去を追いかけていく、追憶の話でもあるんですよね。
宿にお客はさっぱり来ずに、襲撃と新たに宿で働くメンバーばかりが集まってくるわけです。とりあえず、マディが宿の運営に役に立たなさすぎて、仕事を覚えるところから始めないと。
それにしても、婚期が遅れているからというわけではないんだろうけれど、マディが色々とチョロすぎるのか、それとも早々にターゲットをラザロに据えてしまったのか。
ラザロくん、ご愁傷様である。

佐々原史緒作品感想

偉大なる大元帥の転身 3.行きて、帰りし英雄譚 ★★★   

偉大なる大元帥の転身3 行きて、帰りし英雄譚 (ファミ通文庫)

【偉大なる大元帥の転身 3.行きて、帰りし英雄譚】 竹岡葉月/ともぞ ファミ通文庫

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大波乱の創立祭が終わり、ついに待ちに待った長期休暇。
この機会に、自分を召喚した人物に接触しようと意気込むケータに告げられたのは、成績不良者の退校宣告!
そんなケータを救うべく、つきっきりの特訓を申し出るライラ。
一方イリスは、『白の腕』にスカウトされ、学院を離れる決意を固めていた。
それぞれの進路に揺れる中、首都・水晶府に集まるケータたち。
皇帝、光の勇者、白の腕、四天王――彼らが一堂に会したその時、想像もしない驚愕の真実、
そして彼女の秘められた想いが明らかになる――!
出直し異世界転戦記、最終巻!!
うわぁ、そんなえらいことになってたのか。二巻の感想で散々魔王さまが引きこもって出てこないことにダメ出ししまくったの、正直済まんかった。まさか来たくても来れない事態になってたとは思わんかったですよ。まあ、これたとしてもフードゥ様は絶対に来なかったでしょうけれど。
でも、これはケータが可哀想だよなあ。完全に蚊帳の外だったわけですし、フードゥ様の優しさが結局ケータを傷つけまくっちゃったんですよね。とは言え、真実を最初から知らせていたとしても、フードゥ様が危惧したようにケータは自分を責めたでしょうし。でも、自分を悪者にしてケータを追い払う、という形はやっぱり不器用極まりないですよ、魔王さま。
お陰で、板挟みになったベスティアラがえらい可哀想なことになってたんですよね。ケータには真実を告げられず、しかし魔王さまの有様は見るに耐えかねて、どれだけココロをすり減らしていたか。ケータに何も告げないまま、でもどうか戻ってきてほしいと懇願に来たベスティアラ、あの時は単なる痴話喧嘩の仲裁だと思ってたんだけれど、彼女は彼女で一杯一杯だったんだなあ。
もうこれ、誰が悪いかというと『白の腕』の連中が悪いとしか言いようがなく、幾ら国の為を思っての行為とはいえ、皇帝の生命も勝手にBETしちゃってるわけで、あとの対応もけっこう酷いものだし、もうちょっと責任問題にしても良かったんじゃないだろうか、というくらいには腹立たしい。
結局これ、フードゥ様の勝ち逃げ、になっちゃうんだろうなあ。ラブストーリーとしては、ケータとフードゥだけで殆ど帰結してるし。残念ながら、イリスとライラはあの二人の一世一代の告白の答えがアレだったって時点で、
まるで相手にされてなかった、ということだし。ひ、悲惨だ。でも、二人とも実のところケータとそこまで親密になれてたかというと、友達としてはそれなりに仲良くなってたけれど心の距離を寄せきれていたかというと、そこまで深く歩み寄れるだけのエピソードの積み重ねはまだ足りてなかった気がするんですよね。
これは他の学友たちともおんなじで、結局最後まで秘密を抱えたままのケータと学友たちとでは距離感が詰めきれていなかった気がするんですよね。シリーズ的にはもっと巻数を重ねてその距離を詰めていくつもりだったのかもしれないけれど、三巻で片付けることになって性急に展開した結果、やっぱり足りないままで終わってしまった感がある。この距離を詰めきれていれば、ケータが本当は魔族の大元帥だったという秘密が暴露される展開にもっと劇的なインパクトが生じたんだろうけれど。
なんにせよ、伏線や幾つかの謎についてはきっちり清算したけれど、巻いて巻いての影響はやはり無視しきれなかったんじゃないだろうか、という結論。

シリーズ感想
 

7月8日

南野 海風
(カドカワBOOKS)
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神無月 紅
(カドカワBOOKS)
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千月さかき
(カドカワBOOKS)
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アルト
(カドカワBOOKS)
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神山 りお
(カドカワBOOKS)
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港瀬 つかさ
(カドカワBOOKS)
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7月7日

ゆずチリ
(KCデラックス)
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桑原太矩
(アフタヌーンKC)
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光城ノマメ/しまな央
(アフタヌーンKC)
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SNK/あずま京太郎
(シリウスKC)
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福田直叶/むらさきゆきや
(シリウスKC)
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やつき/澄守彩
(シリウスKC)
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内々けやき/あし
(シリウスKC)
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石口十
(シリウスKC)
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田口ホシノ
(シリウスKC)
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川上泰樹/伏瀬
(シリウスKC)
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伏瀬/柴
(シリウスKC)
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園原アオ/割田コマ
(シリウスKC)
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錬金王/五色安未
(シリウスKC)
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鳥羽徹/えむだ
(ガンガンコミックスUP!)
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瘤久保慎司/夏星創
(ガンガンコミックスUP!)
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古森きり/水口十
(ガンガンコミックスUP!)
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三河ごーすと/平岡平
(ガンガンコミックスUP!)
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えぞぎんぎつね/阿倍野ちゃこ
(ガンガンコミックスUP!)
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斧名田マニマニ/唯浦史
(ガンガンコミックスUP!)
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蒼乃暁/BARZ
(ガンガンコミックスUP!)
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佐伯さん/はねこと
(ガンガンコミックスUP!)
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西山暁之亮/縞
(ガンガンコミックスUP!)
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FUNA
(SQEXノベル)
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佐賀崎しげる
(SQEXノベル)
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葉月秋水
(SQEXノベル)
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ももよ万葉
(SQEXノベル)
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7月6日

四葉夕卜/小川亮
(ヤンマガKCスペシャル)
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朝賀庵
(ヤンマガKCスペシャル)
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岡本倫
(ヤンマガKCスペシャル)
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細川忠孝/山村竜也
(ヤンマガKCスペシャル)
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硯昨真
(宝島社文庫)
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7月5日

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にゃんたろう
(ドラゴンノベルス)
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八華
(ドラゴンノベルス)
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二八乃端月
(ドラゴンノベルス)
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7月4日

レオナールD
(一迅社ノベルス)
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松本直也
(ジャンプコミックス)
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稲垣理一郎/Boichi
(ジャンプコミックス)
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藤本タツキ
(ジャンプコミックス)
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阿賀沢紅茶
(ジャンプコミックス)
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マポロ3号
(ジャンプコミックス)
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yatoyato
(ジャンプコミックス)
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土田健太
(ジャンプコミックス)
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橋本悠
(ジャンプコミックス)
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辺天使/津田穂波
(ジャンプコミックス)
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伊藤砂務
(ジャンプコミックス)
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三条陸/芝田優作
(ジャンプコミックス)
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稲岡和佐
(ジャンプコミックス)
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有馬あるま/フカヤマますく
(ジャンプコミックス)
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田中靖規
(ジャンプコミックス)
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岩田雪花/青木裕
(ジャンプコミックス)
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堀越耕平
(ジャンプコミックス)
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古橋秀之/別天荒人
(ジャンプコミックス)
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神江ちず
(角川コミックス・エース)
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路生よる/藤堂流風
(角川コミックス・エース)
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蝉川夏哉/ヴァージニア二等兵
(角川コミックス・エース)
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三上康明/田中インサイダー
(角川コミックス・エース)
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7月1日

紙城 境介
(角川スニーカー文庫)
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メソポ・たみあ
(角川スニーカー文庫)
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ナナシまる
(角川スニーカー文庫)
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shiryu
(角川スニーカー文庫)
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あまさきみりと
(角川スニーカー文庫)
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ミヤ
(角川スニーカー文庫)
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榊一郎
(HJ文庫)
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たすろう
(HJ文庫)
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シクラメン
(HJ文庫)
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かみや
(HJ文庫)
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ぎんもく
(FUZコミックス)
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晩野
(FUZコミックス)
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明地雫/霜月緋色
(HJコミックス)
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森山ゆっこ/はむばね
(HJコミックス)
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黒野ユウ/遠野九重
(B’s-LOG COMICS)
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大和田秀樹
(近代麻雀コミックス)
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6月30日

之 貫紀
(エンターブレイン)
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kawa.kei
(エンターブレイン)
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槻影
(エンターブレイン)
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白水 廉
(エンターブレイン)
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丸山 くがね
(エンターブレイン)
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鹿角フェフ
(GCノベルズ)
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力水
(モンスター文庫)
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蒼井美紗
(Mノベルス)
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よねちょ
(Mノベルス)
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あきさけ
(Mノベルス)
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唐澤 和希
(ヒーロー文庫)
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中野 在太
(ヒーロー文庫)
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新城一/海月崎まつり
(KCx)
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キダニエル/四葉夕卜
(KCx)
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6月29日

榊 一郎
(講談社ラノベ文庫)
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弥生 志郎
(講談社ラノベ文庫)
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雨宮 和希
(講談社ラノベ文庫)
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虎走 かける
(講談社ラノベ文庫)
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謙虚なサークル
(講談社ラノベ文庫)
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深山 鈴
(Kラノベブックス)
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右薙 光介
(Kラノベブックス)
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火事屋/蛙田アメコ
(ライドコミックス)
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真鍋譲治/すかいふぁーむ
(ライドコミックス)
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伊吹 亜門
(星海社FICTIONS)
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柴田 勝家
(星海社FICTIONS)
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6月28日

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6月27日

浦上ユウ
(電撃コミックスNEXT)
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猫夜叉/亀小屋サト
(電撃コミックスNEXT)
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たくま朋正/伊藤暖彦
(電撃コミックスNEXT)
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綾村切人/ナフセ
(電撃コミックスNEXT)
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結城鹿介/髭乃慎士
(電撃コミックスNEXT)
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幌田
(まんがタイムKRコミックス)
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6月25日

十文字青
(オーバーラップ文庫)
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鬼影スパナ
(オーバーラップ文庫)
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迷井豆腐
(オーバーラップ文庫)
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篠崎 芳
(オーバーラップ文庫)
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寺王
(オーバーラップ文庫)
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御鷹穂積
(オーバーラップ文庫)
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メグリくくる
(オーバーラップ文庫)
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雨川水海
(オーバーラップノベルス)
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江口 連
(オーバーラップノベルス)
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和島 逆
(オーバーラップノベルスf)
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KK
(オーバーラップノベルスf)
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雨川透子
(オーバーラップノベルスf)
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6月24日

芝村 裕吏
(MF文庫J)
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志瑞祐
(MF文庫J)
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長月 達平
(MF文庫J)
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長月 達平
(MF文庫J)
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月見 秋水
(MF文庫J)
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三月みどり
(MF文庫J)
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花間燈
(MF文庫J)
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衣笠彰梧
(MF文庫J)
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常世田健人
(ダッシュエックス文庫)
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ジルコ
(ダッシュエックス文庫)
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疎陀陽
(ダッシュエックス文庫)
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九十九弐式/すかいふぁーむ
(ダッシュエックス文庫)
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甘岸久弥
(MFブックス)
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yokuu
(MFブックス)
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天ノ瀬
(MFブックス)
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ラチム
(MFブックス)
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櫻井 みこと
(MFブックス)
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御手々 ぽんた
(MFブックス)
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支援BIS
(KADOKAWA)
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藤也卓巳
(あすかコミックスDX)
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ひろやまひろし
(角川コミックス・エース)
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ひろやまひろし
(角川コミックス・エース)
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横田卓馬/伊瀬勝良
(角川コミックス・エース)
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ぶんころり/プレジ和尚
(角川コミックス・エース)
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蛍幻飛鳥/志瑞祐
(角川コミックス・エース)
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水無月すう
(角川コミックス・エース)
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鈴見敦/八又ナガト
(角川コミックス・エース)
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御宮ゆう/香澤陽平
(角川コミックス・エース)
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人生負組
(角川コミックス・エース)
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ZUN/水炊き
(角川単行本コミックス)
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神地あたる/白米良
(ガルドコミックス)
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黒杞よるの/雨川水海
(ガルドコミックス)
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村光/ベニガシラ
(ガルドコミックス)
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七六/鬼影スパナ
(ガルドコミックス)
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天羽銀/迷井豆腐
(ガルドコミックス)
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白砂/麻希くるみ
(ガルドコミックス)
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木乃ひのき/雨川透子
(ガルドコミックス)
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6月23日

日向夏/ねこクラゲ
(ビッグガンガンコミックス)
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押切蓮介
(ビッグガンガンコミックス)
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小林湖底/りいちゅ
(ビッグガンガンコミックス)
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深見真/真じろう
(ビッグガンガンコミックス)
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金田一蓮十郎
(ヤングガンガンコミックス)
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佐藤真登/三ツ谷亮
(ヤングガンガンコミックス)
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萱島雄太
(ヤングガンガンコミックス)
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優風
(ヤングガンガンコミックス)
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栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
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栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
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6月22日

浅草九十九/和ヶ原聡司
(MFコミックス アライブシリーズ) Amazon Kindle B☆W DMM


安里アサト/シンジョウタクヤ
(MFコミックス アライブシリーズ)
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中山幸
(MFコミックス アライブシリーズ)
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三ツ矢だいふく
(MFコミックス アライブシリーズ)
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内藤隆/榎宮祐
(MFコミックス アライブシリーズ)
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花鶏ハルノ/相川有
(MFコミックス アライブシリーズ)
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久真やすひさ
(MFコミックス アライブシリーズ)
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衣笠彰/紗々音シア
(MFコミックス アライブシリーズ)
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フジカワユカ/理不尽な孫の手
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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藍屋球/アネコユサギ
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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クマガエ/宮澤ひしを
(イブニングKC)
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カルロ・ゼン/石田点
(モーニングKC)
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泰三子
(モーニングKC)
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ハナツカシオリ
(モーニングKC)
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瀬下猛
(モーニングKC)
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NICOMICHIHIRO
(モーニングKC)
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鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
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鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
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藤近小梅
(ガンガンコミックスJOKER)
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田代哲也
(ガンガンコミックスJOKER)
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柊裕一
(ガンガンコミックスJOKER)
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村田真哉/速水時貞
(ガンガンコミックスJOKER)
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都月景/いふじシンセン
(ガンガンコミックスJOKER)
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殿ヶ谷美由記
(ガンガンコミックスpixiv)
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6月20日

風間レイ
(TOブックス)
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ほのぼのる500
(TOブックス)
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楢山幕府
(TOブックス)
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リッキー
(TOブックス)
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こりんさん
(GCN文庫)
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武田すん
(ヤンマガKCスペシャル)
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ペトス/橋本カヱ
(ヤンマガKCスペシャル)
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千田大輔
(ヤンマガKCスペシャル)
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Cuvie
(チャンピオンREDコミックス)
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小坂泰之
(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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6月19日

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6月17日

上遠野浩平/カラスマタスク
(ジャンプコミックス)
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野田サトル
(ヤングジャンプコミックス)
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二宮裕次
(ヤングジャンプコミックス)
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原泰久
(ヤングジャンプコミックス)
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双龍
(ヤングジャンプコミックス)
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深川可純/広報広聴課ゾンビ係
(ヤングジャンプコミックス)
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赤坂アカ/横槍メンゴ
(ヤングジャンプコミックス)
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赤坂アカ
(ヤングジャンプコミックス)
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中山敦支
(ヤングジャンプコミックス)
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光永康則/入鹿良光
(ヤングジャンプコミックス)
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ソウマトウ
(ヤングジャンプコミックス)
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中村力斗/野澤ゆき子
(ヤングジャンプコミックス)
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峰浪りょう
(ヤングジャンプコミックス)
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畑健二郎
(少年サンデーコミックス)
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山田鐘人/アベツカサ
(少年サンデーコミックス)
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コトヤマ
(少年サンデーコミックス)
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松江名俊
(少年サンデーコミックス)
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熊之股鍵次
(少年サンデーコミックス)
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栗山ミヅキ
(少年サンデーコミックス)
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高橋留美子
(少年サンデーコミックス)
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草場道輝/高谷智裕
(少年サンデーコミックス)
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福井セイ
(少年サンデーコミックス)
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安西信行
(少年サンデーコミックス)
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新井隆広/青山剛昌
(少年サンデーコミックススペシャル)
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日向夏/倉田三ノ路
(サンデーGXコミックス)
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麻生羽呂/高田康太郎
(サンデーGXコミックス)
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池澤真/津留崎優
(裏少年サンデーコミックス)
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山田 リツ
(裏少年サンデーコミックス)
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寺嶋裕二
(講談社コミックス)
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三宮宏太/西田征史
(講談社コミックス)
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ヒロユキ
(講談社コミックス)
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福留しゅん/天城望
(フロースコミック)
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伊吹有/葉山湊月
(フロースコミック)
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羊太郎
(富士見ファンタジア文庫)
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三河 ごーすと
(富士見ファンタジア文庫)
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桜生 懐
(富士見ファンタジア文庫)
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陸奥 こはる
(富士見ファンタジア文庫)
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高橋 びすい
(富士見ファンタジア文庫)
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恵比須 清司
(富士見ファンタジア文庫)
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三原 みつき
(富士見ファンタジア文庫)
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あボーン
(富士見ファンタジア文庫)
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白井 ムク
(富士見ファンタジア文庫)
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綾里けいし
(ガガガ文庫)
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カミツキレイニー
(ガガガ文庫)
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伊崎喬助
(ガガガ文庫)
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平坂 読
(ガガガ文庫)
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猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
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猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
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緒二葉
(ガガガ文庫)
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川上 稔
(電撃の新文芸)
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美浜ヨシヒコ
(電撃の新文芸)
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草薙 刃
(電撃の新文芸)
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時田 唯
(電撃の新文芸)
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6月16日

樋口彰彦
(マガジンエッジKC)
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松岡健太
(マガジンエッジKC)
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さとうふみや/天樹征丸
(講談社コミックス)
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あだちとか
(講談社コミックス)
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和武はざの
(講談社コミックス月刊マガジン)
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6月15日

石田リンネ(富士見L文庫)
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猫田パナ(富士見L文庫)
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佐々木禎子(富士見L文庫)
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仲町鹿乃子(富士見L文庫)
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竹岡葉月(富士見L文庫)
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竹岡葉月(富士見L文庫)
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鍋敷(アース・スターノベル)
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LA軍(アース・スターノベル)
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天然水珈琲
(アース・スターノベル)
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西尾維新(講談社文庫)
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葛城阿高(ビーズログ文庫)
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ぷにちゃん(ビーズログ文庫)
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小田ヒロ(ビーズログ文庫)
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綾河ららら
(サーガフォレスト)
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バッド(サーガフォレスト)
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真安一(サーガフォレスト)
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カヤ(サーガフォレスト)
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コイシ/緑黄色野菜
(コロナ・コミックス)
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よこわけ/やしろ
(コロナ・コミックス)
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わかば/白露雪音
(コロナ・コミックス)
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小田山るすけ/たつきめいこ
(コロナ・コミックス)
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6月14日
ふか田さめたろう
(GA文庫)
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星奏なつめ(GA文庫)
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冬坂右折(GA文庫)
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白石定規(GAノベル)
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星崎崑(GAノベル)
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えぞぎんぎつね
(GAノベル)
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三木なずな
(GAノベル)
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カイシャイン36
(GAノベル)
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よっしゃあっ!
(GAノベル)
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6月13日


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6月12日

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6月10日

荒川弘
(ガンガンコミックス)
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天那光汰/梅津葉子
(ガンガンコミックス)
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おーしおゆたか
(角川コミックス・エース)
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猫田ゆかり
(角川コミックス・エース)
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リムコロ
(角川コミックス・エース)
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冥茶/萩鵜アキ
(角川コミックス・エース)
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浅野りん/ヤングエース編集部
(角川コミックス・エース)
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春花あや
(角川コミックス・エース)
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経験値/TYPE−MOON
(単行本コミックス)
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佐島勤/おだまさる
(電撃コミックスNEXT)
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古宮九時/越水ナオキ
(電撃コミックスNEXT)
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ベキオ/ていか小鳩
(ガンガンコミックスONLINE)
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森田季節/シバユウスケ
(ガンガンコミックスONLINE)
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顎木あくみ/みまわがお
(ガンガンコミックスONLINE)
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加藤衣緒
(ガンガンコミックスONLINE)
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竜騎士07/夏海ケイ
(ガンガンコミックスONLINE)
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竜騎士07/刻夜セイゴ
(ビッグガンガンコミックス)
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飯島浩介/汐里
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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イノウエ
(サンデーうぇぶりSSC)
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こじまたけし
(サンデーうぇぶりSSC)
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白井もも吉
(サンデーうぇぶりSSC)
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オジロマコト
(ビッグ コミックス)
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サンドロビッチ・ヤバ子/だろめおん
(裏少年サンデーコミックス)
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田村由美
(フラワーCアルファ)
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もこやま仁
(裏少年サンデーコミックス)
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影崎由那/川獺右端
(アース・スターコミックス)
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相模映/吉田杏
(アース・スターコミックス)
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となりける/shiryu
(アース・スターコミックス)
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ユンボ/風楼
(アース・スターコミックス)
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秋乃かかし/裂田
(アース・スターコミックス)
Amazon


東崎惟子(電撃文庫)
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三雲岳斗(電撃文庫)
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三雲岳斗(電撃文庫)
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和ヶ原聡司(電撃文庫)
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白金透(電撃文庫)
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鎌池和馬/冬川基
(電撃文庫)
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佐島勤(電撃文庫)
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二月公(電撃文庫)
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鏡遊(電撃文庫)
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真代屋秀晃(電撃文庫)
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周藤蓮(電撃文庫)
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瀧岡 くるじ
(カドカワBOOKS)
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小田 ヒロ
(カドカワBOOKS)
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壁首領大公
(カドカワBOOKS)
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七夕 さとり
(カドカワBOOKS)
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KK(カドカワBOOKS)
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うみ(カドカワBOOKS)
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ふか田 さめたろう
(宝島社)
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魔石の硬さ
(TOブックス)
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ニシキギ・カエデ
(TOブックス)
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地雷酒(TOブックス)
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サンボン
(TOブックス)
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蒼月海里(角川文庫)
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椹野道流(角川文庫)
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森見登美彦/原案:上田誠
(角川文庫)
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桑原水菜(角川文庫)
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仁木英之(角川文庫)
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6月9日

石塚千尋
(講談社コミックス)
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荒川弘/田中芳樹
(講談社コミックス)
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奈良一平
(講談社コミックス)
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小玉有起
(KCデラックス)
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横田卓馬
(シリウスKC)
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高田裕三
(シリウスKC)
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長谷川三時/七烏未奏
(シリウスKC)
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ヤスダスズヒト
(シリウスKC)
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村上よしゆき/茨木野
(シリウスKC)
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K9/小林裕和/支援BIS
(シリウスKC)
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冬葉つがる
(シリウスKC)
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樋野友行/瀬戸メグル
(シリウスKC)
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刀坂アキラ/加茂セイ
(シリウスKC)
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光永康則
(シリウスKC)
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西田拓矢/海空りく
(シリウスKC)
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松琴エア/はにゅう
(シリウスKC)
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原口鳳汰/カラユミ
(KCデラックス)
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山本やみー/門馬司
(KCデラックス)
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一二三
(KCデラックス)
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がしたに/MITA
(KCデラックス)
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うかみ
(KCデラックス)
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エターナル14歳/御子柴奈々
(KCデラックス)
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桜野みねね
(BLADEコミックス)
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森野きこり
(BLADEコミックス)
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6月8日

かみはら(早川書房)
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西尾維新(講談社)
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ちんねん/能一ニェ
(BRIDGE COMICS)
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佐藤二葉
(星海社COMICS)
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