前回の9月下半期の記事です。
以降は10月上半期に発売のライトノベルから、注目作品をピックアップしていきたいと思います。
【監獄遊戯】 三雲 岳斗(角川スニーカー文庫)

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生き残りを賭けた “監獄ゲーム”、開幕同じスニーカー文庫から出してるからって、同じ作者の名著【ダンタリアンの書架】の書き下ろしを添えつけてくるなんて、どんな凶悪なハッピーセットなんだ。
全百層の『神座監獄』に収監された囚人たちは、与えられた三つの『異能』を駆使し、騙し、欺き、陥れ合うゲーム『決闘遊戯』で序列上位を目指していた。
冤罪で収監された八城丈佳は、専属看守の繰嶋エマとともに、ハズレ異能と知略、そして性格の悪さを武器にブラフと策略で格上を相手に勝ち上がっていく。
監獄の脱出条件である百層到達を目指し、熾烈な戦いを続ける丈佳。
だが彼の前に第七階層の階層主・七宮那々帆が現れ、「決闘遊戯しよ」と持ちかけてきて……。
監獄もの、ってジャンルあるのかな。ともかく、牢獄や監獄に囚われた主人公はほぼ間違いなく、そこからの脱出、脱獄を主目的として動いていくことになると思うんだけれど……いや、わざと囚人として監獄に囚われることで、その監獄内にいる誰かと会う、或いは脱獄させる、なんて展開もありえるか。
ともあれ、今回の主人公は冤罪で囚われたというから、自身の脱出が目的ですね。その脱出、脱獄方法は作品や舞台によって異なってくると思うんだけれど、これに関しては対人での知略詐術を駆使したゲームってわけだ。三雲先生の性格悪いキャラって主人公よりもヒロインの一角の場合が多かったので、こういうタイプが主体的にぐいぐいとストーリー牽引していくのは珍しいだけに、面白そう。
【時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん 12】 燦々SUN(角川スニーカー文庫)

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――いつかあなたの心を甘々で満たしてみせるから。ほぼアーリャさんで決まりか、と思われていたヒロインレースだけれど、地味にマーリャさんが譲らないというか、するっと揺るぎないポディションに居座ってるの怖いなあ。自分の足元が定まってないアーリャと比べても、マーリャさんの方は揺れが少ないので、山のごとしの不動感があるのです。と言っても動かない不動じゃなくて、ブレない不動ね。
有希主催のクリスマスパーティー、マーシャの誕生日祝いと賑やかなイベントを経て、ついに迎えるマーシャとのデート。
恋人繋ぎで街を巡り、政近が用意した特別プランを二人きりで楽しむ中、マーシャから不意にお願いされたのは――。
「わたし、久世くんのおうちに行ってみたいな」「……はい?」
まるで本当の恋人同士のように甘い距離感と、怒涛の攻めに動揺を隠せない政近。
きらめく街の下で思わずこぼれた、どこまでも一途なマーシャの恋心がさらに政近の心を揺さぶり――!?
【いつかあなたの心を甘々で満たしてみせるから】
大人気青春ラブコメ、揺れる恋模様から目が離せない第12巻!
【顔の良すぎる幼馴染と、気づいたら朝チュンしてた件 2】 星光 音音(角川スニーカー文庫)

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「ただあたしだけを見ていればいいのに」一巻で見守る幼馴染じゃなくて、やべえ魔性の女であることが発覚した美月。傾国そのものといった風情なんだけれど、どうにも意図的に男をダメにするタイプではないか、という疑いが出てきたので、ちょっとハラハラというかスリラー感が出てきたんだよなあ。順調にステップを踏んで主人公の成長と青春恋模様が進展しているはずなのに、修羅場に転がり落ちていってる風に思えてくるこの不穏さよw
「恋人なんだから、もっと、わがままになればいいのに」
――あの文化祭の夜、十年来の初恋は報われた。
恋人になった美月は、長年のブレーキを取り払ったように遠慮がない。
甘く、どこまでも深く愛され、「ずっと一緒にいるよ」と囁かれる。
そんな愛に溺れるような日常の中で迎えた修学旅行。
恋人の美月、告白を断ったはずの柏木さん。悪友の蓮二。
まるで地雷原のようなメンバーと班になることに……!
京都の華やかな町並みを舞台に、4人の想いは交差する。
――きっと二人で、幸せになれるから。
甘く重く絡みつく美月の愛情に、どこまでも深く囚われていく。
幼馴染純愛ラブストーリー波乱の第2巻。
【新編古典恋心中】 魚里(電撃文庫)

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ラブコメ×古典×異能。最新の青春伝奇が電撃大賞から登場!電撃文庫の新人賞における大賞・支倉凍砂賞ダブル受賞作、ということで要注目。
「逢見くん、今ぼくらは期間限定のマスカットケーキを求めて歩いてるんだよね。周囲の景色がどんどん寂れていくんだけど……」
「ひっかかりましたね、センパイ。本当の目的地は別にあるんす」
「……ぼくを家から出すために騙したな! このぼけなす、すかたん! 君には家事手伝いという割の良いバイトを与えてるってのに、主人への忠誠心が足りないんじゃないか――」
「ガルガル威嚇しないでくださいって……朱古典による事件なんです」
朱古典。実在の書物の名を冠する呪いは、持ち主に異能を与え、運命を狂わせる。その奇妙な因果に巻き込まれた男女がここに一組。
これは少年少女のラブコメであり、異能譚であり、心中小説であり、そして確かに青春なのである。
異能バトルもので、実在の人物から様々な著名物を異能力の源泉みたいな形で扱うことは珍しくないんだけれど、曽根崎心中などの古典作品を使ったものって意外となかったんじゃなかろうか。作品に基づいた様々な能力を引き出せそうだし、使い勝手良さそうなのに盲点とも言えましょう。
そういう意味では、大賞作品に選ばれていることからも、電撃文庫らしい看板長期シリーズになりえるポテンシャルがありそうな予感がします。心中もの、ってどうしても心惹かれてしまう仄暗さがあるのよねえ。







































































































































































































































































































































































































































































































































































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