令和5年も終わりました。6年は冒頭から能登半島で大地震。羽田で大事故と何十年に一度起こるようなことが元旦から一気に起こって、流石に不安も募ります。
個人的にはなんとか悪いことが起こらなければいいのですが。
というわけで令和5年は357冊の読了。前年は335冊だったので多少増えている模様です。そのウチ漫画本が53冊だったのでそれを差っ引くと去年の272冊から282冊とこちらも微増になっています。
感想記事数も、まとめ記事込み込みですが284から290と微増と相成りました。ちょっと増やせました。
例年は休みの日は三本くらいガガガっと感想記事書けたんですけど、最近はもう2本書けたらいい方でまとめて一辺に書けなくなってきたんで、感想記事も減っちゃうかなと思ったのですが、意外にも連日コツコツと続けられたかして、多少増やすことが出来ました。
……競馬のレースの記事ちょいちょい書くようになったからなあ。
索引の更新もしたんですけれど、この年末年始も手掛けられてないのが申し訳ない。偶にちょっとずつやってはいるんだけれど。
ともあれ、今年も継続は力なりでコツコツやっていきたいと思いますので、本年度もどうぞよろしくお願いします♪
では、これが前年度の22年度版年間おすすめライトノベルの選出記事です。
こちらが各年度のおすすめライトノベル記事をまとめたものになります。
以下、令和4年に読んだ本から、特別面白かった作品をピックアップ。
レーベルごとにまとめて掲載しております。
書籍タイトルのリンクから、各感想記事へと飛べるようにしております。
まずは最高評価五つ星を送った作品から。
五つ星☆ミ
GA文庫
【陽キャになった俺の青春至上主義】 持崎湯葉/にゅむ

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格好いいよ、主人公!!いや、最高でした。これ何気に陽キャデビューもののあらゆるテーマを網羅してたんじゃないだろうか。成功した橋汰と半ば失敗している七草の二人が居る事もあるけれど、中心となる6人が陰陽の様々な立ち位置に居る事から様々な良い所問題となってくる所が見えてくるんですよね。それをボーダーを渡った橋汰だからこそ見逃さずに拾い集めて結んでいく。正直六人で家でわちゃわちゃ遊んでいる時、そんな瑕疵が現れていたなんて気づかなかった。最終的に橋汰が導いて見せた結論は、本当に素敵でイカしていたと思うよ
ガガガ文庫
【恋人以上のことを、彼女じゃない君と。2】 持崎 湯葉/どうしま

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社会に出てしがらみに縛られ引きずり回されて疲弊した大人たちのラブコメディ。コメディと謳われている通り思いっきり笑えるお話でもあるんですけれど、それ以上に辛さを抱えながら寄り添える相手に出会い癒やされていく様子が無茶苦茶沁みるお話でも在りました。
【帝国第11前線基地魔導図書館、ただいま開館中】 佐伯 庸介/きんし

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すげえ作品でした。情緒をぐちゃぐちゃに揺さぶってくる物語でした。戦場という死が当たり前に誰もを平等に飲み込んでいく場所において、本という存在を通じて人間のあるべき姿を浮き彫りにしていく、胸を打つ戦争小説でした。
図書館の設置される場所、ほんまの最前線なんですよ。
基地内に図書館というのはそこまで珍しくないよな、と思っていたのだけれど本当に激戦砲火が飛び交う只中とは思わなかった。しかもここを落とされると首都が陥落しかねないという要衝なんですよね。この戦争描写の凄絶さ、過酷さが鮮明であるほど本というものがどれだけ人が人らしくあるために必要なこと。夢を抱き未来を望むきっかけになる大切なものだというのが深く伝わる。同時に、そんな人達の未来をあっさりと奪ってしまう戦争の悍ましさが引き立つ。
でも、そんな未来が一方的に奪われる事を防ぎ、守るために彼らが戦うのもまた戦争なんですよね。
いやもう情緒をぐちゃぐちゃに揺さぶられる物語でした。主人公のカリアさんのあのバイタリティが、どれほどつらく苦しくても挫けない諦めない、司書としての本分を忘れずに本を読む場所を守り続けた、そして守るために大胆な賭けに打って出たこの人のあり方の眩しさに随分と救われた思いです。戦闘兵器のような勇者も、だからこそ彼女に惹かれたんだろうなあ。
オーバーラップ文庫
【TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 8 ~ヘンダーソン氏の福音を~】 Schuld/ランサネ

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ついにエーヒリの永遠の好敵手にして長き付き合いの右腕となるジークフリートことディー君とその相棒カーヤ嬢の登場の巻である。8巻でようやくパーティーメンバー参戦ですよ。
まあ仕方ない、何しろ冒険者デビューしたのが7巻だもんね。そんじょそこらのヒロイン相手ではお目にかかれないほどの、エーリヒのディーくん推し、好き好き光線発しまくりの構いまくり弄りまくり育てまくり、ペットでもそれだけ構われたらストレスでハゲるわ、というくらいの気に入りっぷりに、どこか哀愁すら感じる、いやでも彼らが加わるとまた抜群に面白くなってくるんですよね。やっぱり同世代の同性のバチバチやれる男がいると盛り上がるなー! そしてむしろディー君の方がまっとうな主人公枠のキャラな件について。
【TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 9 ~ヘンダーソン氏の福音を~】 Schuld/ランサネ

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まーーた書き下ろしである。9割5分新規ってそれもうほぼ全部書き下ろしですよね? しかも上下巻ですからね。うははは、がっつり読めすぎる。もう大叙事詩じゃねえかぃ。
内容の方なウェブ版では数年飛ばされていきなり結成されていたエーリヒが主催する氏族……氏族じゃないと主張してるんだったけか。でもエーリヒが主催主導する剣友会なる戦闘集団の発足誕生の軌跡である。エーリヒのヤベえやつっぷりがついに単体ではなく集団へと拡大していくw
剣友会誕生の経緯は気になっていた所ですけれど、まさか上下巻ほぼ書き下ろしという大叙事詩になるとは。エタンくん、真面目な彼が初めはあんなイキってたというのは、微笑ましい。自然とエーリヒやジークを慕って集まってきた面々をふんわりと集団としてまとめるんじゃなくて、かっちり組織化してしまうのはやはりエーリヒだなあ、と。結果として冒険狂い剣狂いの高度に組織化された酔狂な戦闘集団が誕生してしまうあたり、非常にやばいw
アース・スターノベル
【冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた 10】 門司柿家/toi8

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シリーズの完結編。旅の終わり。されど人生という冒険は続く。少なくとも、彼らのこれからの人生は祝福に満ちた幸せなものであるのでしょう。なんでもない辺境の村の日々の暮らしの様子をこれだけ賑やかにあざやかに温かに幸せそうに描くことの出来る人を、自分は他に知らないですよ。幸福感のおすそ分けがたまらんかったです。
ブレイブ文庫
【おでん屋春子婆さんの偏屈異世界珍道中 2】 紺染 幸/あまな

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おでん屋の婆ちゃんはあくまで舞台装置。主役はこの異世界の人々だ。群像劇として様々な老いも若きも男も女も区別なく、無数の人達の人生の転機と、頑張りが描かれてきたけれど、それらの散りばめられた星空のような無数の人々の人生が、クライマックスにかけて亡国の危機を救う綺羅星として一気に集っていく……報われぬはずの苦労が、輝くように報われていく姿にもう涙がこぼれて仕方なかった。こういうの、ほんとたまんないんだ。
途中からもうたまらずホロホロとガチ泣きしていた。結実。何時か誰かの為に、蒔いた種が女王の日に実を結んでいく。いやそれ以前から短い話の中で登場人物達がたとえ自分の代で実を結ばずとも、自分の成しえる事に力を尽くしていく様にもう泣きそうだったんだ。彼らの語る言葉の刺さり方が尋常じゃないんですよね。特にアントン、彼に限らずこの作品の登場人物達の語る言葉には力がある、慈愛がある、敬意があり魂が込められている。これほど登場人物の一言一言に心震え、柔く笑みながらホロホロと涙こぼれたのは初めてかもしれない。
エンターブレイン
【TS衛生兵さんの戦場日記】 まさきたま/クレタ

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そこは地獄の一丁目。前世ではFPSの世界的プレイヤーだった主人公だけれど、やはりゲームと実際の戦場とでは勝手が違うのか、その異能を発揮する事も出来ず、新兵しかも衛生兵としてWW�気気覆�らの地獄の塹壕戦にろくな訓練もなく放り込まれてしまう。そこは倫理も人権も何もなくゴミのほうに兵士が死んでいくこの世の地獄。銃弾の雨を浴び泥を被り冷たい雨に凍え上司の暴力に壊され男の欲望に晒され、しかしそこで少女は掛け替えのない戦友達と巡り合う。彼女がまだ全てを失う前、兵士達にとってのありふれた地獄がここにある。
この世の地獄、戦争の災禍というものを嫌というほど味わえる一作。それでいて、中毒になったみたいに次を、その次の話を、と求めてしまうこのエンターテイメント性ですよ。シンプルにめちゃくちゃ面白い。展開のあまりの地獄っぷりに、なんでか鬱になってしまうどころか、テンションがあがってしまう。情緒が無茶苦茶にされた上で興奮してしまう。なんでだ!? わからん! 敢えていうなら、ただただ面白いからだ、と申し立てたい。
【TS衛生兵さんの戦場日記 2】 まさきたま/クレタ

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無条件降伏を決断するまでの時間を稼ぐための孤立無援の籠城戦、という希望のない戦いの中でひたすら送られてくる負傷兵達の助ける者と見捨てる者を選別するのはまだ15歳の少女衛生兵。そこからついに防壁が突破され巻き起こる市街戦で、敵兵と飛び交う銃弾を潜り抜けながらまだ味方が保持している地区へと辿り着く為の脱出劇。ここだけでも凄まじい密度の地獄なのに、いざ降伏を宣言してからの急転直下。ここで明らかに戦争のあり方が常軌を逸脱する、正気の一線を超えてしまう。戦争の狂気と地獄を嫌というほど味わえる一作だ。
個人的にはトウリが負傷兵を抱いて看取るシーンと、市街戦の只中で血染めのワンピースで敵兵に笑いかけるシーンのある意味対極的な二場面をイラスト化してくれたのは最大級に評価したい。
角川スニーカー文庫
【見た目は地雷系の世話焼き女子高生を甘やかしたら?】 藍月 要/tetto

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まあ凄かった。凄まじい作品でした。これ読んだ時はものスゲエの読んでしまった、という呆然とした気分を味わいました。想像期待していたのより三倍は違うレベルのヤバい作品でしたよ。
人を駄目にする世話好き狂いのヒロインが、しっかり者の主人公に逆に甘やかして貰う事で真人間になるラブコメかと思って読んでたら、中盤でアレアレアレ?とヤンデレものへと舵を切りそうになった所で「エイリアンVSプレデター」ですよ。作中の登場人物が語った【エイリアンVSプレデター】というセリフが一番刺さったw 叔父さんこの表現捻り出したのも凄いけど、人伝とは言え甘音当人にこれを伝えたのって藁にも縋る想いだったんだろうなあ。どうしたってマトモになれなくても人は幸せになれるし、怪物にこそ救われる人もいる。凄え構成の怪作でした
ヤンデレとは無差別に闇を振りまく存在ではない。運命と出会ったとき、人であることを辞めたモノの事を言うのだ。
富士見ファンタジア文庫
【彼女でもない女の子が深夜二時に炒飯作りにくる話】 道造 /びねつ

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とびっきりにわけがわからない怪作でありながら、尋常じゃなく面白い怪作という奇々怪々さにおいては間違いなく23年度で他の追随を許さない作品だった。ちょっと余人には真似の出来ない作風じゃあなかろうか。
出てくるのは尋常じゃなく頭の回転が良すぎるせいで頭おかしい事になっている頭のいいアホどもしかおらず、故に彼らの奇行は理解不能のそれにも見えるんだけれど、後半恐ろしくロジカルにそれぞれの人格形成から人生観から感情の起因まで緻密に解体されていく。銭子が自筆した自分の取説はいい加減この上なかったけれど、後半彼女の述懐による自身語りはこれ以上無い銭子取説であり、彼女の目から見た砕蜂という少年の無垢さ純真さ愚鈍さクズさを余すことなく捉えた取説なんだろう、これは。滅茶苦茶に面白い大怪作でありました
こうしてみると、やたら濃い味付けが好みだというのがバレてしまいますなあ。決して癖が強いのが好き、というわけじゃないと思うんですけれど、濃いのは認める。
あと【TS衛生兵さんの戦場日記】は今でも最加速していますけれど、ここからさらにホップ・ステップ・ジャンプと跳ね上がっていくので、本当にヤバい作品です。ヤバいなんてもんじゃない作品です。
以下には4つ星Dash作品を列挙しております。
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