企画

次にくるライトノベル大賞2023 投票受付中  




12月6日17時59分が締切だそうです。
投票はひとり三作品まで。次くる、がテーマなんで期間中にスタートした作品が投票対象みたいですね。
詳しい内容は当該サイトまで。ノミネート作品は一覧が掲載されているのでそれで判断できるみたいです。

今回は何より、次にくる、ですからぜひぜひ盛り上がって続きどんどん出てほしい作品に投票します。

【男子禁制ゲーム世界で俺がやるべき唯一のこと 百合の間に挟まる男として転生してしまいました】
【TS衛生兵さんの戦場日記】
【魔王と勇者の戦いの裏で  〜ゲーム世界に転生したけど友人の勇者が魔王討伐に旅立ったあとの国内お留守番(内政と防衛戦)が俺のお仕事です〜】
熟考の上この三作品に投票しました。


このライトノベルがすごい!2024 アンケート本日まで!  

9月6日18:00よりアンケート開始しております。


今年も協力者枠で参加させていただくことになりました。選抜はこれからなんですけどね。

回答期限は9月24日(日)23:59の模様ですので皆様ふるってご投票ください。

本日までですよー

このライトノベルがすごい!2024 どれを投票しようかな参考図書!  


24日のアンケート投票の締め切りまで10日となりました。


5作品だけなんでキリキリ絞っていかないといけないわけですが、
対象ライトノベル 発売日:2022年9月1日〜2023年8月31日
まるっと一年振り返って選ぶことになりますから、まあ大変です。何読んだかなー、と振り返ることからはじめないといけませんからね。

しかし幸いにして感想ブログなんかをやってると自分のブログを見返すだけで何を読んで、それに対してどういう感想を持ったか、までちゃんと記述してあるので大変助かります。忘備録の側面も非常に強いのです。案外と何読んだか覚えておけないし、読んだ時の感情や受けた気持ちなんかもどんどんとおぼろになっていきますからね。
さらに自分の場合は月ごとに読んだ本からオススメという形でざっとまとめているので、それを読み返したらまあ楽ちん。ここ最近数ヶ月読んだ本だけじゃなく、きっちり一年前から戻って確認できるのは有り難いことなのですよ。
ついでに登場人物についても触れているのは完全にこのラノアンケート対策だったりします。ほぼ自分用だな、これに関しては。

というわけで、自分はこのオススメまとめ記事内の期間中に発売された対象ライトノベルから選出するつもりです。
こんな作品ありましたねー、という参考にもなるかもしれませんから、よろしければ皆々様も覗いて見てくださいまし。
対象ライトノベルは2022年9月から2023年8月の発売作品となってます♪



















このコミカライズ(漫画化)作品、面白いぞ!!? その5  

一月あいてしまいましたが、まだ続きますその5です。
その前に、前回までの記事がこちら。






お盆休みに合わせて、と思ったのですが随分と遅れてしまいました。おまけに台風通過中だよ!

とりあえずこの3作品をご紹介。

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このコミカライズ(漫画化)作品、面白いぞ!!? その4  

その4です。

今日はガチで仕事で肉体的に疲弊しきったあとに、歯医者に定期検診いったら以前治療した銀歯が外れかけてて、つけ直すことに。
もう今日はお疲れのお疲れなんで、感想記事書くほどの気力体力がもう無いので、週末にあげるつもりだったこっちを書くことにしました。

書いた。

ただただ好きなものを好きだと書くのは疲れてても大丈夫なんだなあ。

というわけで3作品をご紹介。




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このコミカライズ(漫画化)作品、面白いぞ!!? その3  


取り急ぎ、第三回。
出来れば明日には第四回の記事を書きたいけど、取り急ぎ。
取り急ぎなので今回は三作品をご紹介。






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このコミカライズ(漫画化)作品、面白いぞ!!? その2  

……しまった、この企画、やろうと思ったらなんぼでも面白いコミカライズ作品あるぞ。ほんとになんぼでもあるぞ。
当初は作品のタイトルとかだけざっと紹介して終わり、のつもりだったのに、ついつい思わずその作品について語ってしまうじゃないですかー。やばいやばい、終わらんw
その1の方のコメントの返事の方は少しお待ちを。色々とタイトルあげてくださった方、ご紹介くださった方、ありがとうございます♪

というわけで、第二回も四作品をご紹介。ファンタジーに学園恋愛モノに映画のコミカライズと、あれもこれもだなあw


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このコミカライズ(漫画化)作品、面白いぞ!!? その1  


ちょっと息抜きというか、普段のライトノベルの感想記事とは違うのを、まあ気分転換というか気楽になんか書きたいなあ、と前々から思っていたんですが、そろそろ今年も半年経ちますし、ちょいちょい見切り発車ですが初めてみましょうか。

コミカライズ作品であります。今、まさに全盛期というか、出版各社が力入れているのがこの小説、特にライトノベルなんかを原作にした漫画化作品ですね。
昔は原作小説のオマケみたいな扱いで、それこそ普通の漫画作品として読めるだけのクオリティに届いていなかったり、原作小説のダイジェスト版みたいな感じでこじんまりとまとめられていたり、とほんとに原作が好きな人がアイテムとして集めるための商品って感じだったのですけれど。
いつぐらいからですかね。原作の醍醐味を見事に漫画という媒体に変換して、これが見たかったんだよ! と言わせてくれるような作品がどんどんと出だしたのは。
小梅けいとさんの【狼と香辛料】あたりかなあ。
近年では原作とは別のステージで傑作の領域にまで駆け上がる作品も珍しくなくなり、より原作を掘り下げる形だったり、別の視点から観点を広げたり、よりわかりやすく或いは漫画という媒体ならではの表現でアプローチしたりと、ほんと面白い作品増えてるんですよね。
ってか、少なくない月刊系漫画雑誌の大半が今、原作ありのコミカライズ作品なんじゃないだろうか。

今回はそんなこのコミカライズは面白い! という作品を何度かに渡って紹介していきたいと思います。週一くらいのペースで?

まずは一回目。

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まだ年明けてひと月も経ってませんが、面白かったウェブ小説ピックアップ!  

信長の庶子が5年ぶりに連載再開して、でも短期連載でひとまずまた終わっちゃったので、半年後のまとめ記事ではちょっと遠すぎるなあ、と思って取り急ぎご紹介。ついでに年明けから読み始めて年末の記事では取り上げられなかった作品も一緒に。


信長の庶子 (壬生一郎)

庶長子・織田信正。織田家の跡継ぎ織田信忠よりも一つ年上の男子である彼は長男であって嫡子ではないという立場にあった。
うつけと呼ばれた父、狐と呼ばれた母の子に生まれ、なんだかんだで子煩悩な両親や賑やかな家臣・弟妹・友人に囲まれながら、自身すら分かっていない歴史改編物語が始まる。
5年前に完結した傑作戦国仮想戦記だったのですけれど、今年の正月から本編完結後の後日談という形で「九尾編」がリスタート。
いやあ、やっぱり面白い。戦国モノは多々ありますけれど、この作品はちょっと別格で面白いですわ。
ほぼ天下が定まり、織田家による東日本鎮撫がはじまる直前。なんやかんやでわりと自由のきく身になっていた帯刀とその一行による東国漫遊記という風情で繰り広げられる珍道中。他の戦国モノと比べても登場人物のキャラ立ちが際立ってるんだよなあ、こうしてみると。ほぼ一月連載で終わってしまったのが勿体ない限り。また来年、連載があるかもしれないとの事なので楽しみにしております。



異世界往還の門番たち (あしはらとき)

 千年前、異世界から招かれた者達によって救われたその世界は、彼らの残した技術や文化によって歪んだ発展を遂げていた。
 転移者のひとり、高梨明人は世界間の行き来を可能とする門を秘匿するため、辺境の街で門番をしながらカレーを作ったり漫画を読んだりしながらマイペースに生きていた。しかし、皇国の第十八皇女が転がり込んだのをきっかけに、世捨て人同然だった彼は再び戦いに巻き込まれていく。

 世界と時間を行き来する門番たちの日常と戦いの物語。
これも以前に紹介したと思うのですが、しばし不定期連載になっていたのが今年に入ってまた連載が再開したので再び紹介。
現在、地球サイドに戻り、異世界側からの侵入に世界規模で対応しなきゃならない状態になっていて、これがまた緊迫感増し増しで面白くなってるんですよね。地球側の登場人物も来瀬川教諭を筆頭に非常に面白いことになってますし。



智慧の貪狼 〜魔道学者は珍能力者を集めて魔窟を攻略する〜 (むしろう)

これはナーロッパ世界のしばらく後、魔導文明の弊害で工業化の遅れた19世紀初頭相当の世界に送り込まれた技術者のお話。
金属加工の能力を授かったものの、ファンタジー度が妙に低い。不思議な金属もなければ、便利な道具が魔法で創造されるわけでもない。
自分で設計してドラフターで手描き図面を引いてインチネジの製造から自分でやらなければいけない。そんな世界での開発と製作、そして冒険と打ち上げのお話。
まだ読み始めて序盤も序盤なんですが、まあ頑張ってDIYーDo It Yourselfレベルかな、というのが大半なのが科学技術系の知識・能力スキルの異世界持ち込みモノですけれど、これは自重なしのガチ技術系だわわー。
ただあんまり専門レベルの知識で大系を構築していく話になると物語としての体裁が後回しになってしまうパターンもありがちなのだけれど、本作は登場人物達の言動も軽妙洒脱。どこか頓狂で愉快なコメディタッチのノリでスピーディーに描かれていくのでお話としても面白い。
取り澄ました女性エルフのドクター、この人基本クールビューティーなんだけどときどきめっちゃ可愛くなりますよね!


『Utopia・online』 〜TS獣人少女は、デスゲームの世界で最凶の悪役になる〜 (虎馬チキン)

辛い現実になんて戻りたくない。
ずっとゲームの世界で生きていたい。
恵まれない者なら誰もが一度は抱く願いを、本気で叶えようとした少女(?)の物語。
デスゲームと化したゲーム世界に閉じ込められたプレイヤーたち。彼らは大切な人の待つ現実世界に戻るために、生命を賭してゲームのクリアへと挑む。しかし、現実世界に辛く苦痛に満ちた地獄のような日々しか待ち得ない者が居たとしたら、彼らは果たして現実に戻ることを良しとするだろうか。
主人公は、死物狂いで現実という地獄へと自分を引き戻そうとするプレイヤーたちと対立することになる。それが同じ人を手に掛け、多くの人の戻りたいという願いを踏み躙る悪の道になろうとも。
一等輝くピカレスク小説だ。



スペースオーク 天翔ける培養豚(日野久留馬)

スペースオークは宇宙のオーク。
豚っ鼻の略奪者。
宇宙きっての狼藉者。
今日も今日とて、ひと暴れ。
宇宙の略奪種族であるオークの戦士カーツを主人公に描かれるスペースオペラ。ってかこれ、オークのみならず、種族問わずエースが駆る戦闘艇ってグラップラーシップじゃん!! いや、さすがにその戦闘艇に取り付けた腕で格闘するわけじゃなく、各腕にそれぞれ独自の切り札としての武装を装備して、というスタイルなんだけど、腕がついた宇宙船となるとやっぱりグラップラーシップを連想してしまうお年頃なのです。
宇宙オークの社会体制や、スペオペらしい宇宙の壮大かつ混沌とした情勢など色々と読み応えもありますし、ヒロインもオークプリンセスとしてちゃんと可愛く存在感のあるキャラが揃っているので、これは面白いですよ。まあヒロイン、お姫ちゃん以外殆ど人妻な気もするが!



ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2022年下期 に投票します。  

ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2022年下期 に参加させていただきます。


取り急ぎ。
うまいこと★4つ半と★5つで十作が埋まってくれました。これくらいが丁度いい塩梅なんですなあ。って、去年とまったく同じ事言ってるぞ!?
新作がだいたい一冊完結の単発っぽいのがなかなかつらい。いや、それらはそれだけ完成度高くて満足度高い作品という事なんですけどね。
新シリーズで【貞操逆転世界の童貞辺境領主騎士】は続いてくれそうなのだけど、超推し推し推しだった【頭流星女】もう打ち切り決まっちゃったみたいで意味わかんない!と発狂するはガチ落ち込むわしてるんですが、投票はしますもちろん。



<現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 4>
  二日市とふろう/景 オーバーラップノベルス

【22下ラノベ投票/9784824001658】
感想はコチラ


<TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 7 ~ヘンダーソン氏の福音を~>
  Schuld/ランサネ オーバーラップ文庫

【22下ラノベ投票/9784824003355】
感想はコチラ


<恋人以上のことを、彼女じゃない君と。>
  持崎 湯葉/どうしま ガガガ文庫

【22下ラノベ投票/9784094530964】
感想はコチラ


<魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 16>
  手島史詞/COMTA HJ文庫

【22下ラノベ投票/9784798629858】
感想はコチラ


<わたし、二番目の彼女でいいから。4>
  西 条陽/Re岳 電撃文庫

【22下ラノベ投票/9784049144017】
感想はコチラ


<TS悪役令嬢神様転生善人追放配信RTA 嫌われ追放エンドを目指してるのに最強無双ロードから降りられない>
  佐遊樹/ぬくもり エンターブレイン

【22下ラノベ投票/9784047368101】
感想はコチラ


<小説が書けないアイツに書かせる方法>
  アサウラ/橋本洸介 電撃文庫

【22下ラノベ投票/9784049144581】
感想はコチラ


<貞操逆転世界の童貞辺境領主騎士 1>
  道造/めろん22 オーバーラップ文庫

【22下ラノベ投票/9784824002662】
感想はコチラ


<継母の連れ子が元カノだった 9.プロポーズじゃ物足りない>
  紙城 境介/ たかやKi 角川スニーカー文庫

【22下ラノベ投票/9784041119549】
感想はコチラ


<わたしはあなたの涙になりたい>
  四季大雅/柳すえ ガガガ文庫

【22下ラノベ投票/9784094530810】
感想はコチラ

2022年 面白かったウェブ小説ピックアップ 下半期!  

年末ーー、これだ、これ書いていなかった。クリスマス前後あたりで書いておきたかったのですけれど、後回しになっちゃいました。でも、まだ年越していないからOKOK.

前回の記事です。上半期ですね。




<小説家になろう>から

ハズレスキルで追放されたけど【文字化け】スキルが大当たりでした (稲荷竜)

先天スキルと潜在スキルですべてが決まる世界。
ナギはアンダーテイルという侯爵家に生まれ、『授かるだけで将来安泰』と言われる先天スキルを二つも授かった。もう輝かしい未来が約束されている……と思いきや、十五歳の『鑑定の儀』で判明した潜在スキルが【スカ】で家から追放されることになる。
しかし、転生者であることを思い出して【文字化け】で読めなかったスキルを読めるようになった時、人生が一変する……
ハズレスキルからの犧撞嫖将甍枩こΕ侫.鵐織検竺惘爐發痢開幕!

この主人公の話は通じるんだけれど、話が通じてない。話が噛み合ってるんだけれど噛み合ってない感は、さすがこの作者さん、という特筆性なのですが、さらに上の意思疎通が出来てるはずなんだけれど、話が通じない魔王な学園長がフィクサーとして登場すると、このそれまで周りを振り回すことこの上なかったナギさんが振り回される側に回って苦労人ポディションへと移行していくのは何とも微笑ましいものでした。てか、学園長以外全員苦労人ポディションじゃね、これ?


出世レースに負けた私が殺戮サークルの姫になるまで (佐遊樹)

栄光ある騎士団から出向を命じられた主人公が、気づいたらヤバいはみ出し者(魔王の息子・落ちぶれた勇者・無能王子・偽聖女)に囲まれて王国史上最強最悪の暴力集団を率いるに至るまでのお話。
※ただし対人暴力装置として頂点に君臨するのは主人公とする

【TS悪役令嬢神様転生善人追放配信RTA】の作者さんの新シリーズ。主人公のカナメは頭流星女に比べるとかなりマトモだと思うのですけれど、あくまで当社比です。
「お前……理性がありすぎて理性がないように見えるな……」

最終的に暴力、暴力ですべてが解決される!
戦闘シーンは相変わらずキレッキレでめちゃくちゃカッコいい。普段どちらかというと脳筋単純お花畑系なカナメが戦闘となると途端にロジカルモンスターマシンとなるの、ほんとこの作者さん好き。


<ハーメルン>から

乙女ゲーに転生したら本編前の主人公と仲良くなった。(4kibou)

病気で死んで転生した主人公(♂)なんとなくそれなりに二度目の人生を過ごしていたところ、高校受験を目前にした中三の時期にとある少女と出会う。そう――彼が生まれ変わった世界は前世での乙女ゲー。そして出会った少女こそが本編開始前のヒロインちゃんだった!ゲームだと名前も影も形もない転生主人公くんだが、次第に乙女ゲーのヒロインちゃんと仲良くなっていってしまい……?

これ、あらすじだと男の子の方が主人公に見えるけれど、実際はヒロインちゃんの方が本編主人公ですよ、絶対! ひたすらに主人公の肇に翻弄され続ける渚ちゃん。途中から加速度的にラブコメ濃度がマシマシになっていくのですが、その濃度上昇とともに渚ちゃんの赤面度がえらいことになっていき、物凄い勢いで脳がやられていく渚ちゃんの七転八倒が面白いのなんの、可愛いのなんの。クールヒロイン(爆笑)である。肇の親密になった人に対する距離感が壊滅している根本原因が、実は渚の方にあったりするので、これ思いっきり自業自得なんですよね。出会う前から絡み合っていた二人の知られざる因縁が、鋭く突き刺さる面白い設定だったりして、今年見た中でも指折りのラブコメでありました。



バスタード・ソードマン(ジェームズ・リッチマン)

それなりに強力なギフトを持って異世界に転生したものの、モングレルには大きな野望も志もなかった。
やろうと思えば強い魔物も倒せるし、世界を揺るがす先進的な知識もないことはない。
だが、そうして活躍することによって生まれる軋轢やトラブルを考えると、保身に走ってしまうのが彼の性格だった。
ギルドで適当に働いて、適当に飲み食いして、時々思いつきで何かをする。
これは中途半端な適当男の、あまり冒険しない冒険譚。

昨今、スローライフを標榜する作品は多々あるんですけれど、ここまでガチで偽りなくスローライフに徹している作品ってなかなか見たこと無いかも。あくまで一介のギルドマンとして、いや結構名物男として知れ渡ってはいるんですけれど、大きな事件などに首突っ込んだり強大な魔物に挑んだり、なんていう冒険もせず、変な発明に勤しんだり、馴染みのギルドマンたちとどんちゃん酒場で騒いだり、新米ギルドマンがやるような肉体労働に勤しんだり、とほんとふつーの冒険者の日々が描かれるんですが、これがもう面白いんだ。変にでっかいイベント、大冒険がなくてもこれだけ物語って面白く出来るんだ、という逸品ですわ。今度書籍化決定したみたいで、おめでとうございます。


捕食者系魔法少女(バショウ科バショウ属)
捕食するのも、苗床にするのも、お前たちだけの特権と誰が言った?
この作品紹介文が端的ながら素晴らしくイカしてると思うのですよ。
エロゲ系魔法少女モノの世界観がベースとなっているわけで、当然敵の勢力というのは、異界から侵攻してくる魔物たちであり、人間や魔法少女たちを捕らえては文字通り食料として捕食したり、繁殖のための苗床としてしまう、知性ありながらも邪悪極まる存在なのですが……主人公の魔法少女はあらゆる種類の虫を巨大化させた上で眷属として運用し、それこそ逆に魔物たちを虫たちによって殺戮し、捕食させ、苗床にして総数を増やしていくという敵方のお株を奪うような戦い方で、他の魔法少女たちとは一線を引きつつ、しかし凶悪な戦い方とは裏腹にクレバーながらも人の守り手として戦う異端の魔法少女なのである。更新ペースは遅めなのですが、アプローチの仕方が非常に面白い作品です。



他、ハーメルンでは二次創作小説だと、このあたり読んでるかな。

世界掲示板】(Muv-Luv)
緑礬の錬金術師】(鋼の錬金術師)
ただし賢者の石は尻から出る】(鋼の錬金術師)
NTロリ娘。】(機動戦士ガンダム)
シン/機動戦士ガンダム】(機動戦士ガンダム)
WBクルーで一年戦争】(機動戦士ガンダム)
宇宙開発企業なんですけど!?】(Muv-Luv)
サツマンゲリオン 〜 碇シンジが預けられた先が少しだけ特殊だった県/件】(エヴァンゲリオン)
盟主に気に入られちゃったし三馬鹿が美少女だった(仮題)】(ガンダムSEED)
偽書・銀河英雄伝説】(銀河英雄伝説)
とある黒猫になった男の後悔日誌】(ONE PIECE)
お辞儀様の娘はTS転生人外幼女】(ハリーポッター) 
転生チート吹雪さん】(艦隊これくしょん)
解説の宮永さん】(咲)

ちょっと昔の作品を振り返る 【源氏 物の怪語り】   



ちょっと昔、って何年前まで許される表現なんでしょうね? 
年齢を重ねるごとに、ちょっと前の基準はどんどんと古くなっていってしまうものです。
ハルヒは最近だよ!? 魔術師オーフェンはまあちょっと昔かな。スレイヤーズは結構前です。
これくらい?

さて、上に載せている作品は【源氏 物の怪語り】。作者は渡瀬草一郎さん。電撃文庫最盛期にて歴戦の幼なじみ作家として名を馳せた人物である。
【空ノ鐘の響く惑星で】、【輪環の魔導師】、【パラサイトムーン】など代表作は多々あるのですが、本作はデビュー作でもある【陰陽の京】と同じ世界観の作品であります。刊行は2012年。今から10年前になります。
というか、平安時代が舞台ですね。
しかも、主役は紫式部。ヒット作源氏物語を書き綴る売れっ子作家として宮中でも評判となる一方で、娘「賢子」に取り付く姉の幽霊とともに、当代の女流歌人たちの想いが化けてでた幽かな存在と関わり、人の想いに取り組んでいく物語。
紫式部や和泉式部など、歴史の向こう側にいる登場人物が、そこで生きて生活しているような生の息吹が強く感じられる作品なんですよね。歴史上の人物でもちゃんとそこに生きている生活感が凄く伝わってくる。一方で、肉体と精神の結合がどこか希薄でふとした強い思いに引きずられるように魂が肉体から離れて外をさまようような、どこか現実と夢の境目が曖昧な幽玄の気配がまたいいんですよ。
平安時代だからこその、あの儚くも美しい空気感。
悩める売れっ子作家であり、どこか生真面目な委員長気質で奔放な和泉式部と丁丁発止を繰り広げ、また夫に先立たれて愛娘を育てることに腐心する母親として、また自由な幽霊の姉に振り回される小娘な妹として、さまざまな顔を見せる紫式部が魅力的なんですよねえ。

これ一作で完結している作品なので、またおすすめです。



ちょっと昔の作品を振り返る 【絶深海のソラリス】   





これ、ご存知だろうか。
先日、MF文庫Jの新人賞作品でデスゲームものを読んでて登場人物の女の子たちがガンガン死んでいくのを見ていて、その際にふと思い出したんですよね。
「そう言えば昔、MF文庫Jから出た作品で、取り返しがつかないくらいこっちの情緒ぶっ壊してくれたのがあったなあ」と。

【絶深海のソラリス】
2014年の作品で、ジャンルは海洋パニックアクション。あらすじはこんなでしたね。
《水使い》それは22世紀の人類が生み出した″深海踏破の異能″――。山城ミナトは水使いの訓練生を指導する教官として、母校であるアカデミーに帰ってきた。そんな彼の教え子は二人。落ちこぼれでもマイペースな幼馴染の星野ナツカと、性格に難はあるが水使いとして至宝の才能を生まれ持つクロエ=ナイトレイ。時には反発を見せながらも前に進もうとする彼女たちを見て、ミナトは教官であることに楽しみを感じ始めていた。しかし、深海に沈む都市に″S.O.S″が鳴り響いた時――平和だったミナトの日常は終わりを告げる。【深海】×【絶望】 戦慄の本格パニックノベルが登場。――この《結末》を、僕達はまだ、知らない。


前半はそれだけでもう十分面白いんじゃない!? というくらいハツラツとした学園ラブコメで、そこでもう完全に登場人物たちに惹かれ、魅入られ、感情移入してしまい……そうして、後半がはじまってしまったのでした。
8年近くも前の作品ですけれど……未だに各シーンが頭に焼き付いたまま忘れられないんですよね。思い出す度に、冷静でいられなくなる。そう、これほど動揺したまま落ち着きを取り戻せないまま、読んでるこっちまでパニックに陥ったまま最後まで辿り着いてしまった作品は、ちょっと思い出せません。作者のらきるちさんは、この続編を一巻出しただけでその後音沙汰ないのですが、この一冊だけで消せない傷を刻まれてしまいました。
このラノでも作品部門6位にランクインしたんですよね。まああらゆる意味で印象的すぎる一作でした。良ければ、年末のお休みにでも心に立ち直れないダメージを負ってみませんか? 実に刺激的ですよ?

年末企画じゃないですけれど、年末年始あたりでもう何作か過去の作品をこうして振り返ってみたいなあ、なんて考えてます。余裕があれば、でありますが。





次にくるライトノベル大賞、投票しました。  




投票期間は12月15日までとまだ先なのですが。普段のこの手の企画で投票させてもらうのとちょっと傾向を変えて投票してみました。



なにしろ、次にくるライトノベル、ですからね。今まだスタートを切ったばかりで先々大いに盛り上がっていきそうな作品を中心に選びました。
サイレントウィッチと迷ったんですけれど、こちらは普通に票も伸びそうな感じだったので他の方に任せて、という感じで。
【TS悪役令嬢神様転生善人追放配信RTA】は何度でも繰り返しました、もう最高に最高ですので、此処からなのよー。なんでか最新話ではマリアンヌ、まだ一巻では登場していない他国の王子(レギュラー)とラーメン屋台を引いて繁盛してましたが。いやほんとになんで!?w

『このライトノベルがすごい!2023』 投票開始  



『このライトノベルがすごい!2023』ライトノベルBESTランキングWebアンケートの投票が今年も開始されました。これがはじまると9月だなー、という季節感が。秋だなー、と思うには暑さがまだまだ残っているのです。



対象のライトノベルは発売日:2021年9月1日〜2022年8月31日のものから。
回答期限は9月25日(日)23:59です。
まだ時間は3週間近くあるので、積んでて読んでない本があるという方は慌てずこの間に読んじゃいましょう。
相変わらず、5作品のみという凄まじい選別を要求されますが、ほどよく苦しんで吟味しましょう。
私は今年もありがたい事に協力者として参加させてもらうことになりましたが、大いに苦しみ悩みます♪


2022年 面白かったネット小説ピックアップ 上半期!  


しばらく忙しくて余裕なかったので、7月の中盤まで食い込んでしまいましたけれど、半年ごとに記述している今年前半に出会った面白いウェブ小説の紹介をさせていただきたいと思います。

これが前回の記事です。記事数4つあるのですが、全部へのリンクがある四番目を取り敢えずここに。




<小説家になろう>から

百合ゲー世界に、百合の間に挟まる男として転生してしまいました (とまとすぱげてぃ)

――百合の間に挟まる男は死ね

そんな言葉がまかり通る百合ゲー世界『Everything for the Score』に転生してしまったヒイロ。

百合好きのヒイロにとっては、理想の世界のようにも思えたのだが……徐々に、彼は、その実態を知る。

そこは魔法が存在する現代日本、スコアが全てを支配するファンタジー世界。

その世界は、素行、活躍、社会貢献度から布団の畳み方まで、ありとあらゆることが評価され、政府から付けられる『スコア』が序列を決めるカースト世界だった。

男であると言う理由だけで、0点を付けられて、理不尽に迫害され続けるヒイロ。しかも、彼は、男のお邪魔キャラとして悲惨な死を宿命付けられていた。

迫りくる死亡フラグをどうにかしようと、力を求めて魔法を鍛えて、ゲーム知識を最大限に活用し、策謀に次ぐ策謀を繰り返すうち……百合ゲーの筈なのに、お邪魔キャラの彼は、ヒロインたちに囲まれていて。

「……あれ? 百合は?」

コレは、お邪魔キャラの筈だった男が、別の意味で百合ゲーを破壊するまでの話。 
今年出会った中で最大のヒット作。こよなく百合を愛し百合に挟まる男を憎悪しながら、何故かナチュラルに百合の間に挟まってしまう主人公。でもこいつ本当に男前なんだ。ヒロインたちを見舞う理不尽に、絶望に、敢然と立ち向かい真っ向から打ち破るその姿がめちゃくちゃかっこよくて、こんなん惚れてしまうやろう! 不倶戴天となる<百合殺し>の魔神との連理比翼の相棒関係がこれまた良くてねえ。不倶戴天なのに連理比翼とはナンゾやと思うかもしれないけど、ほんとこうなんだよw
だいぶ後になるますけど、三寮戦はマジでアドレナリンどばどば出まくるほど燃えまくった。
今度書籍化することが決まったそうで、本当に本当に本当に楽しみです。



守護霊(?)は鎌倉武士 (ほうこうおんち)

幽霊の寿命はおよそ四百年……そんな常識を覆した八百年近く前の武士の霊。
それがひょんなことから守護霊となってしまった主人公・皆川ユウキ。
鎌倉時代の武士の霊は、霊の世界でも常識が違う。
行く先々で、出くわす浮遊霊や地縛霊の首を取り歩く。
理由は「わしと目が合ったから」。
成仏出来ない霊が、更に理不尽な目に遭って、募る無念。
それを背負わされるユウキは
「早く何とかしないと!」
と、この強力な霊対策を急ぐのであった。
鎌倉武士の世界レベルの蛮族っぷりは近年有名になってきていますけれど、そんな鎌倉武士が半ば神格化して押しかけ守護霊として居座ったら、というなんか別のベクトルで怖すぎるホラー作品でした。一時期ジャンルをコメディにするか悩んではったくらいに愉快な作品でもあるんですけど。狩ってきた悪霊やら妖怪やらの首を腰に吊るそうとしてくるのやめてあげてww 最初の方に激闘の末に討ち取られた八尺様の生首が、ぽぽぽぽしか鳴かないあのになかなかお茶目なレギュラーキャラになったのとかほんと好き。
すでに完結しているのですが、最後まで鎌倉武士やりたい放題の痛快ホラー?でありました。




湖北の鷹 ―新生浅井伝― (一代 半可)

織田信長が桶狭間の奇跡を起こしたその年、近江でも三倍以上の敵を破る奇跡を起こした若武者が居た。
名を、浅井長政。

やがて両雄は出会い、手を結び、袂を分かち、天下を巻き込む決戦に至った。
史実が示すその結末は、浅井長政の敗北と浅井家の滅亡だ。

何の因果かそんな浅井長政としての一生を歩み始めていた男は、未来の知識と共に破滅の未来に勝負を挑む。

これは、存在しないはずの未来の知識を持って新生する、浅井長政の伝記――新生浅井伝である。
最近の歴史ジャンルでは一番好きな作品かな。主人公の長政含めて、登場人物がガッツリとキャラ立っているんですよね。織田信長と盟を結ぶまでの若かりし頃の近江での奮闘も丁寧に描かれていて、大名として権力を集中できずに国衆の取りまとめに苦労している所などもしっかりテーマを定めて描かれていて、浅井家の成り上がり故の不安定さも描写されていて読み応えもあるんですよねえ。



<ハーメルン>から
TS衛生兵さんの成り上がり (サンキューカッス)

TSしたFPS廃人が、異世界ファンタジーな戦争に巻き込まれる話です。
残念ながらチートとかは貰えなかったので、雑兵としてコツコツ努力していきます。
主人公の少女のFPS廃人の能力は本当になかなか使われる場面はなくて、ガチで一番最下級の兵隊、衛生兵という立場から泥を啜り血に塗れ、むごたらしい塹壕戦を理不尽な暴力に見舞われながら生き残っていく、という迫真の戦場小説なんですよね。
彼女のFPS廃人としての際立ったセンスは、本当の本当にやばい此処ぞという時に発揮されるのですけれど、基本衛生兵として味方を生き残らせる戦いに終始するのである。生き残り続けた彼女はやがて一兵卒としての衛生兵から出世もしていくのですけれど、戦場という場所に夢も希望も誉れも何もないただただ地獄の吹き溜まり、という生々しさを存分に味わえます。そんな中で必死に生き残ろうとする兵士たちの命の輝きを垣間見る読み応えのある物語でした。




<カクヨム>から
銃機世界の武術無双 (八針来夏)



《破局》による危機的状況を乗り越えた世界。
サイボーグ技術や強化スーツなど、科学の恩恵を受けられない裸野郎(ネイキッド)の青年、ユイト。
ある切っ掛けから離れ離れに暮らしていた『嵐の騎手』と仇名され、人類最強の雷撃能力を持つ双子の兄レイジ、彼の護衛であり初恋の人アウラと再会する。

 最悪の形で終わった初恋と兄との決別を経て、生体強化学の秘奥、『雷霆神功』は完成した。
 無力の日々を投げず腐らず鍛えた古代武術の力を手に、銃と科学の世界を無双する!!
「電磁発勁」ってな感じの単語に魂震わされる人は是非にご照覧あれ。
作者はかつて【覇道鋼鉄テッカイオー】でデビューしたライトノベル界隈では屈指の辣腕を持つ武侠小説家。その八針さんの手掛けるサイバーパンク世界における侠に生きる男女たちの武侠アクション小説ときたら、そりゃもう熱く痺れて咽び泣く物語になるというもの。
序章はちょっと登場人物全員鬱々していてなかなかテンションあがらないのですけれど、主人公のユイトが気持ち一新して新たに生きていく意思を持ち、またメインヒロインと出会う一章からが本番、ここから激烈に面白くなってきましたわ。




前回、去年の後半分で紹介させていただいた作品も、相変わらず面白いというかすっげー盛り上がってる所に突入したりしているのもあるので、そのままオススメ中です。
特に【非科学的な犯罪事件を解決するために必要なものはなんですか?】と【異世界転生して騎士になった僕(男)は、メスオークどもからくっころを強要されていた。】はめちゃめちゃおもしろい所突破しています。
伝奇世界の悪役令嬢※90年代からきました】なんかは好き度がどんどんヒートアップしていますわー。

そして今一番大好き!と言っても過言じゃない【TS悪役令嬢神様転生善人追放配信RTA】はついに書籍化決定、ってか8月末にもう発売決定して表紙も公開されてるし! マリアンヌがマリアンヌしてるぅ!!
そして【貞操逆転世界観童貞辺境領主騎士】もオーバーラップ文庫から8月に書籍化決定。あの人食い王女がどんなデザイン成ってるのかめっちゃ楽しみなんですけど!



ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2022年上期 に投票します。  


ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2022年上期 に参加させていただきます。


あかん、締切直前になってしまいました。もっと早くやるつもりだったんですけれど、しばらく修羅場ってて全然余裕なかったんですよね、特にこの一週間は……マジ疲れた。
今回も前回と同じく、★4つ半と★5つでピッタリと10作埋まってくれました。
本当はロード・エルメロイII世の冒険とか入れたかったんだけど、あれISBNないんだよなあ。あとは、去年以前に刊行されていた作品だったり。
どうしても、同じシリーズの作品を取り上げてしまいガチなんですが、しょうがないよなあ。好きなライトノベル、面白いライトノベルを選ぶ企画なんですから。
そんな中で【魔術師クノンは見えている】と【魔王と勇者の戦いの裏で】は期待の新作、新シリーズです。



<魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 14>
  手島史詞/COMTA HJ文庫

【22上ラノベ投票/9784798627038】
感想はコチラ
愛で力定例会という名前の実質短編集ともいうべき巻なんだけれど、それぞれのカップルにスポットが重点的に当たる分、普段よりも愛で力が増してすらいるので、ニヤニヤするあまり顔面崩壊しそうな勢いの満点でした。



<恋は双子で割り切れない 3>
  高村 資本/あるみっく 電撃文庫

【22上ラノベ投票/9784049141405】
感想はコチラ
最近流行りの不健全不道徳系の三角関係モノと比べるといっそ健全とすら言えるんだけれど、幼なじみの双子との拗れ方というかハマり方が幼なじみ故、双子故というドツボにハマってしまっているのがまた面白いのだ。双子は既に自ら関係の変化を促した上で、今現状維持に努めた上で判断を主人公へと投げ渡した。さあどうする?



<継母の連れ子が元カノだった 8.そろそろ本気を出してみろ>
  紙城 境介/ たかやKi 角川スニーカー文庫

【22上ラノベ投票/9784041119532】
感想はコチラ
これに関しては最新刊が最高傑作、という覚醒ターンに入り始めているのですが、着々と決着に向けて個々人の解析度が極まってきている。かつて好きになって、一度好きでなくなり嫌いになって、そうして家族になってもう一度改めて好きになった。と、そこで終わりじゃないそこからが本番という二人のリ・スタートなんですよねえ。



<サイレント・ウィッチ III 沈黙の魔女の隠しごと>
  依空 まつり/藤実 なんな カドカワBOOKS

【22上ラノベ投票/9784040743752】
感想はコチラ
掴みどころのなかったフェリクス王子の心のあり方が見えてくる第三巻。ようやくここで、王子がこの物語におけるモニカにとって一番大きな影響を受け、与えられる相手となる人物だと思えてきた。
人を避けることで最強の力を手に入れた魔女が、人と関わり続けることで今、新たな成長を迎えている。それは果たして、魔女としての成長にも繋がるのか。



<TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 5(下)~ヘンダーソン氏の福音を~>
  Schuld/ランサネ オーバーラップ文庫

【22上ラノベ投票/9784824001085】
感想はコチラ
WEB版の連載がダイジェストだったっけ? と思わず振り返ってしまうほどの濃密な加筆がされた書籍版。アグリッピナ氏の受難と、ただでは転ばぬお前らも巻き添えじゃー、という陰謀暗躍大暴れの回でありました。見所は表紙にもなっている百足娘さんの活躍というか殺し愛増量版とアグリッピナ師ルートのヘンダーソンスケール2.0。ある意味エーリヒ沼にハマった場合、一番ヤバいのこのピナ師なのかもしれません。



<魔術師クノンは見えている>
  南野 海風/Laruha カドカワBOOKS

【22上ラノベ投票/9784040744056】
感想はコチラ
どこか神秘的な人物像を伺わせる表紙のデザインから連想されるクノン君とは裏腹に、その実像は軽薄陽キャなお調子者の盲目魔術師のスチャラカなノリの楽しい日常。ハンデにメンタルを引っ張られずに、生き生きと日々を謳歌し、家族と笑い友人たちと遊び、師と学び魔術に耽溺する。
読んでてこっちまで元気になってきそう、楽しい作品でありました。



<転生ごときで逃げられるとでも、兄さん? 3>
  紙城 境介/木鈴カケル MF文庫J

【22上ラノベ投票/9784046812957】
感想はコチラ
世界はこうして屠殺されました。世界観は踏み躙られ、絆は弄ばれ、愛情は飴玉のようにシャブラれて。そう、ここからが本物の地獄だ。そしてまだ、地獄すら生易しい悪夢のような現実には、覚めてすらいないのだ。



<魔王と勇者の戦いの裏で 1 ~ゲーム世界に転生したけど友人の勇者が魔王討伐に旅立ったあとの国内お留守番(内政と防衛戦)が俺のお仕事です~>
  涼樹悠樹/山椒魚 オーバーラップ文庫

【22上ラノベ投票/9784824001276】
感想はコチラ
これは無茶苦茶面白かった。直接魔王とその幹部たちと戦い勇者一行。それ以外全部を引き受けて八面六臂の活躍を見せ、勇者を支援する主人公。前線指揮官として、作戦参謀として、軍政家として、実務官僚として、財務家として、元々儀礼を司る文官の家柄ながら本人の勲功で実権を振るうポディションについて、あらゆる分野で実績を残していくのである。ビスマルクと大モルトケのハイブリッドかよ、という逸材である。勇者ともガチの親友で、彼をサポートするため、という目的もしっかりしているのもいいんですよねえ。


<わたし、二番目の彼女でいいから。3>
  西 条陽/Re岳 電撃文庫

【22上ラノベ投票/9784049142327】
感想はコチラ
すごかった。もうなんというか凄かった。
二番目でいい、と言えなくなった少女たちの闘争。
本心を隠さず嘘をつかない、思うがままに感情を迸らせる。全部ダイレクトアタック。それがどんな嵐のような激流をもたらすのか、嫌というほど思い知らされた。傍から読んでるコチラからですら疲弊著しいのに、当事者たちの精神の削りっぷりは如何ほどなるか。剥き出しの自分を曝け出してぶつけ合う乱打戦のオール修羅場。ひたすらに凄かった。



<ロクでなし魔術講師と禁忌教典 21>
  羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

【22上ラノベ投票/9784040745794】
感想はコチラ
敵幹部連中との最終決戦総力戦。全部のバトルがラスボス級のスケールだ。こりゃ贅沢、こりゃド派手。こりゃ盛り上がって然るべき。これが前哨戦というのを完全に忘れてた。

昔懐かしき名作たち、を振り返った記事自体がもう大昔だった。  


最近、10年・20年前に出版された往年の名作ライトノベルにスポットがあたる機会が増えて、当時まだ若かったり生まれていなかったり、縁がなかったり、とそういった名作に触れた事がなかった人が改めて手に取るケースが散見されます。

素敵なことですよね。

今現在も毎月毎日のように大量に作品が世に出て、それを追いかけるのに精一杯で、なかなか昔の作品というのは手に取る機会も少ないですし、何より知る機会そのものがなくなっていきます。
過去はどんどんと今に押し流されていく。

そう言えば、以前同じような懐旧を抱いて、ふと昔の作品について語ったことがあったなあ、と思い出して、過去の記事を探してみたのですが。
うん、あったあった。





……書いた年代見たら、2011年。この記事自体がもう11年前という大昔じゃないですか。
歳とるはずだ。
5年前にはこんなエントリも書いてるんですよね。



まだまだ人生続いてます。


今読んだ新しい作品の感想も、あっぷあっぷでなかなかすぐに書けない現状ですけれど、折を見てまた昔の作品だけど今も絶対に面白い作品について、書きたいなあと思ってます。
あざの耕平先生の【BLACK BLOOD BROTHERS】とか、今ちょっと思い返しただけでテンションあがってきてしまったほど面白かったな。
意外なところでは【コードギアス 反逆のルルーシュ R2】の岩佐まもるさんが書いてたノベライズ。いやこれノベライズじゃなくてナナリー主人公の完全新作じゃね!? という思わぬところに良作が埋まってたり。
今度大河ドラマになるそうな紫式部が主人公の【源氏 物の怪語り】。渡瀬草一郎さんの作品なんですが、この人の描く平安時代ってもう雰囲気が素晴らしくて。この作品で紫式部への印象がゴロッと変わった、というかこの作品で決定づけられたみたいなところあるよなあ。

とまあ、思い出すと色々と書きたくなってくる。偶にでも、昔の作品について触れていけたらなあ、と考えてます。

2021年 面白かったネット小説ピックアップ 下半期! その4  

もうちょっとだけ、続くんじゃよ。

過去三回の記事がこれらです。






<小説家になろう>から

泡沫に神は微睡む (のら)


この世界に産まれたものは、必ずその身に精霊を宿す。
 いかなる生物であろうと例外なく、精霊は宿るはずであった。

 しかし、高天原と呼ばれる島国で武家の長男として生を受けた雨月晶は、精霊を宿さずに産まれたため、家族から疎まれ、ついには故郷から追放されてしまう。

 それから3年、晶は故郷から遠く離れた南の地で、穏やかに日々を営んでいた。


 だが、平穏な日々は終わりを告げ、晶は自分を知る旅へと、一歩、足を踏み出す。


 一話の文字数が大体5000超あります。
 是非とも、読んでいただいたら嬉しいです。
いわゆる追放モノを題材とした作品で、話の流れそのものはベーシックと言ってもいいと思うんだけれど、同じ素材を使っても料理法というか書く人によって面白さって全然違ってくるんですよね。
ってか、めちゃくちゃ面白い! 知らず物語に、世界観に没頭してしまうほどの濃密さ。心情描写も、主人公が実家から虐げられ挙げ句追放された事でどれほど傷つき苦しみ、そんな中で与えられた僅かな暖かさにどれほど助けられ、身一つで追放されて生き足掻いてきたか。主人公の生き様に引き込まれていくんですよね。
その上で、和風ファンタジーの世界観がまた重厚で味わいぶかく登場人物の描写や動向も緻密というか自然な中に躍動があって、いいなあこれこそ本格ファンタジーですよ。
まだ一章が終わって二章がはじまったばかり、という始まって間もないタイミングも良かったです。おすすめ。




転生!? 蛮族令嬢! (✝漆黒の陽炎✝ )

容姿端麗頭脳明晰、膨大な魔力と公爵令嬢という地位にも関わらず奢らずに謙虚であり、その立ち振る舞いから完璧な公爵令嬢と呼び名の高いアンジェリーク・フォン・ザクセンは、ある日突然、前世を思い出しました。
 前世を思い出した彼女は思いました。人を選べば好きなだけ斬りたいほうだいなんて、なんて良い世界に生まれ変わったんだと。

 なんということでしょう。
いやもうホントになんということでしょうw と嗤うしか無い蛮族なんですけど。首狩族か、血を頭から浴びるのを幸いとする蛮人なのか、いきなり脳みそが戦闘脳を通り越して確かに蛮族としか言いようがない様に成り果ててしまうのも面白いのですが、その上で頭脳明晰で貴族としての気品と聡明さも喪っていないので、ちゃんと麗しの貴族令嬢と蛮族を不可分に融合させてしまってるんですね。
ただその御蔭で普段は貴族令嬢らしくしているのに、突然謎の蛮族的価値観に基づいて動き出すので周りからすると油断も隙もないというか精神的なダメージが半端ないというか、突然家から飛び出したと思ったら盗賊の生首持って帰ってきて戦果として見せつけられたお父様、心中お察ししますw
とにかく、彼女の巻き起こす騒動に毎度阿鼻叫喚となるさまがほんと、面白いw



2021年 面白かったネット小説ピックアップ 下半期! その3  


前2回の記事がこちらになってます。



引き続き三回目。



<小説家になろう>から
非科学的な犯罪事件を解決するために必要なものはなんですか? (色付きカルテ)
『世界は無色。薄っぺらくて淡白で、とてもつまらないものですよ』――――なんて。
そんな中二病を卒業したばかりの佐取燐香は“人の心が読めたりする”少し死んだ眼をした花の女子高生。黒歴史を撒き散らした中学時代とは一転、高校では普通に過ごすと決意するが、そんな彼女の想いとは裏腹に非科学的な力が関わる事件が連日世間を騒がせていた。身の回りで頻発する犯罪事件の数々に、ついには彼女の隠していた特異性はバレ始め、非科学的な力が関わる事件に協力することとなっていってしまう。

妹のツンデレすら悟れない悪特攻持ちポンコツ系主人公による現代無双もの
現代を舞台にした異能モノの中でも出色白眉の作品がこれでした。
異能も超能力もオカルトの範疇。世間ではそんなもの存在しないとされている当たり前の世界。しかし、そんな中で明らかに非科学的で常識では考えられない事件が起こり始める。
佐取燐香は異能者だ。しかし、そんな世間で起こりつつある騒ぎとは距離を置き、コミュ障を拗らせながらも家族と平和に暮らそうとしていた。ひょんなことから、一人の刑事と出会うまでは。
これ、単なる異能バトルものじゃなく、異能の力がフィクションのものとされていた現代社会で、異能者が現実として現れ始め、普通なら起こり得ない現象を、事件を起こし始めたら、というシチュエーションを描く作品でもあるんですよね。だから、彼ら異能者の行いはまず犯罪として扱われるし、真っ先に対処のために動くのは警察となるわけです。
公的な組織を信用していない主人公は、なるべく警察とも関わるまいとするのですけれど、彼女が出会った刑事は過去に大事な人を奪われた事から異能犯罪に執念を燃やしつつ、誠実さと善性を強く備えた好漢であり何より立派な大人であり、佐取燐香はそんな彼個人に信頼を寄せるようになり、彼に協力するようになっていき、と事件に関わるようになっていくのですが。
頭の回転も早くちょっと反則的な異能を持つ燐香なんですけれど、どうにもポンコツな所があってこいつ早くなんとかしないと、というわりとどうしようもない娘なのですけど、非常に魅力的で面白い娘なんですよね。そしてそれを取り巻く人々も、巻き怒る事件も緻密かつ重厚ですごく読み応えがあり、ほんとにグイグイと引き込まれてしまいました。まーとにかく面白い! 



竜と呪いの千回紀 (稲荷竜)

前世を思い出した。
妻と並んで今年から学生寮に入ることになった娘を見送っていた時のことだ。こんな科学技術全盛の時代に思い出したのは、とても現代に続くとは思えない過去のこと━━剣と魔術と、竜の物語だった。
「思い出しましたか」と妻は言った。それでようやく確信した。『ああ、この記憶は、本当にあった俺たちの前世なのだ』と。
だからまあ、もう過去の物語だけれど。今はもう、幸せな結婚生活まで送っているけれど。
俺たちがなにを経てここに立っているのかを、ちょっとすり合わせてみよう。
これは、俺が竜に呪われて、現世で『竜だった人』と結ばれるまでの話。
千回生まれ変わった俺と彼女と、呪いの話だ。
稲荷竜さんは毎度ながら、人生というか一人の人間の一生涯というものを描かせると、めちゃくちゃ抉ってくるんですよねえ。生々しいというか無常観があるというか、人が生きて生きて死ぬ、という事の当たり前さ、平凡さを突きつけられて、何がしかのダメージを負ってしまう。
その過去を思い出した男とその妻にとって、それは全部終わった話。今の彼らは、ただの人間の夫婦で、子供を持つ親に過ぎない。特別なことなどなにもない平凡な幸せを享受する二人の、そんな平凡を手に入れるまでの永い永い幾つもの生涯のお話だ。


小物武将、木村吉清 豊臣の天下で成り上がる! (旧題)マイナー戦国武将に転生したのでのんびり生きようと思ったら、いきなり30万石の大名になってしまいました (田島はる)

【奥州動乱編】
木村吉清に転生した主人公。小田原征伐ののち、彼に与えられた領地は旧葛西大崎領だった。のちに葛西大崎一揆により改易されることを知り、吉清は一揆回避のために奔走することとなる。

【豊家斜陽編】
「明へ攻め込むぞ」そんな秀吉の号令から端を発した文禄の役。吉清に与えられた役割は、高山国(台湾)への派兵だった。瞬く間に沿岸部を制圧すると、現地の倭寇を従え、明の沿岸部で経済活動(略奪)を始めるのだった。世はまさに、大海賊時代!!
明らかにその性根は小物。臆病で小心者で卑しく欲が深くお調子者、でもだからこそ人を見捨てられなくて情に流されて譲れないものを胸の奥に抱えている、そんな木村吉清こそ小物界の大物である。
こすっからいくせに、いざとなると大胆に大勝負打つわ自重せずにやりたい放題手をのばすものだから、いつの間にか日本列島外にやたらと領土増やしてくんですよね。それでいて、伊達政宗と大人気なく喧嘩したり、賄賂ばらまいてウハウハしたり、小物ムーブを欠かさないところがむしろ愛嬌になってて面白い人物になってるんですよね。あれで自分が小物であるという自覚はあるので、部下や配下にも気遣いや配慮を欠かさないので、あざといくらいなんですけど皆からは結構慕われていますし、なんだかんだと情にも厚いので敵も多いが味方も多い。土地に縛られる戦国大名とは一線を隠した視点から、やがて徳川家康と勢力を二分する大勢力へと育っていき、あのたぬきを度々ぎゃふんと言わせるところなんぞ、実に痛快、カタルシスを感じさせる戦国絵巻になっております。


生まれ変わったら曹昂だった。 前世の知識を活かして宛城の戦いで戦死しないで天寿を全うします (雪国竜)

生まれた時から難病で|白河《しらかわ》|脩《しゅう》は成人まで生きられないと医者に診断されていた。
 その為、毎日を病院で本を読んで過ごしていた。病状が悪化しあっけなく死んでしまう。
 気が付くと自分が赤ん坊になっており、更に自分が曹操の息子の曹昂になった事に知る。
 本を読んでいたので、自分が宛城の戦いで死ぬ事を知る。そんな未来を回避する為に前世の知識を活かして生き残る事を決める。
 この話は三国志演義に準拠します。ノベルアップにも投稿しています
歴史ものからもう一つ。若くして父曹操の人妻好きが原因で父を庇って戦死してしまう(マジです)曹操の嫡男曹昂に転生した主人公。本作でも曹操の人妻好きは特にピックアップされていて、正妻となる夫人に毎度怒られる曹操ってば、ただのエロオヤジである。でも、そういう曹操の人間味あるところがまた魅力なんですよね。才を示す長男を可愛がりつつも、このおっさんならいざとなったら正史のように息子置いて逃げ出しかねんなあ、というところありますし。いい味出してるおっさんなんだよなあ。
よくある歴史ものにあるように、前世の記憶を元に色々と発明し名声を高めていく曹昂ですけれど、彼も父に似て、というとあれですけれど、なかなかの女殺しの所もあり、軽妙で愛嬌があって見ていても面白い人物なんですよね。また料理好きでもあり、なんでかわりと多めにグルメパートがあって曹昂が作った新作料理に曹操陣営は宴会で大騒ぎするシーンが。
プリンに果たしてカラメルは必要か不要か。羊羹の餡はこし餡か粒餡か、など毎回2つの陣営に別れて喧々諤々の激しい論争が巻き起こるのは、ある意味平和なんでしょうか。


<ハーメルン>から
貞操逆転世界観童貞辺境領主騎士 (道造)

タイトルまんま。

異世界転生して騎士になった僕(男)は、メスオークどもからくっころを強要されていた。 (寒天ゼリヰ)

ミリオタを拗らせすぎて軍人になり、見事出世ロードに乗ることに成功した主人公。しかし、とある事件をきっかけに非業の死を遂げてしまう。
運よく異世界転生に成功した彼は、第二の人生で再び軍人としての成功を望み騎士となる。しかし、その世界は男が性的に狙われる貞操逆転世界で……
現代軍事知識を武器に成り上がりを狙う主人公に襲い掛かるのはセクハラ女!ストーカー女!ナンパ女!おまけに体目当ての蛮族たち!彼が栄光を掴む日はいつ来るのだろうか……
男と女の社会における立場や役割が逆転してしまった貞操逆転世界。
つまり、家の外に出て働きその腕っぷしと益荒男っぷりで剣を振り回すのが女であり、お淑やかに家庭を守るのが男、という価値観が逆転してしまった世界こそが貞操逆転世界。
それも剣と魔法の世界となれば、兵士や騎士として戦うのは女であり、男の騎士なんてのはこちらの世界の「女騎士」とか「姫騎士」みたいなもので、まあ色物なわけですなあ。
そんな価値観が何もかもひっくり返ってしまった世界観を、かなりガチに描いた上で戦記物として騎士英雄譚として本格的に描いているのがこの2作品であります。
なんか一時期、ハーメルンでやたらと貞操逆転世界モノが出た時期があったんですけれど、この2作品がとびっきりの本物でしたね。男女が逆転した世界観というものも、非常に真剣に描かれていて、もし男女の在り方が逆さまになってたら、というケースを丁寧にアグレッシブに描いているのですが、これがまあ面白わ興味深いわ、よく練られているなあ、と感心するばかり。その上で戦記物としても本格派なので、読み応えも厚いんですよねえ。

ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2021年下期 に投票します。  


ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2021年下期に参加させていただきます。


取り急ぎ。
うまいこと★4つ半と★5つで十作が埋まってくれました。これくらいが丁度いい塩梅なんですなあ。
ちうわけで、投票させていただきます。よろしくお願いします。



<ただ制服を着てるだけ>
  神田暁一郎/40原 GA文庫

【21下ラノベ投票/9784815611774】
感想はこちら
制服リフレという水商売の世界で生きている、もう子供で居られなくなった大人未満の女性の、それでも幸せになりたいと願い、願うのもどこか諦めていた時に訪れた小さな転機。ライトノベルの中でも一際、しんどい世界を丁寧に描いた物語だと思う。



<継母の連れ子が元カノだった 7.もう少しだけこのままで>
  紙城 境介/ たかやKi 角川スニーカー文庫

【21下ラノベ投票/9784041110447】
感想はこちら
恋人として過ごした時間と、家族として過ごした時間がゆっくりと混ざり始める。好きという気持ちに振り回されず、飾らずにお互いを見つめ直す二人のひととき。
「もう少しだけこのままで」、それは現状維持の逃げ腰の言葉じゃなく、その時が来るまでの醸成の時間のことなのだ、きっと。



<転生ごときで逃げられるとでも、兄さん? 2>
  紙城 境介/木鈴カケル MF文庫J

【21下ラノベ投票/9784040648064】
感想はこちら
生涯の友となるクラスメイトたちとの出会い。彼らはライバルであり親友であり立ち塞がる壁であり共に手を携え未来に進む戦友だった。彼らこそが運命だった。
神童集結編。それは少年の人生においてもっとも輝かしき黄金の時代の幕開けである。



<現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 3>
  二日市とふろう/景 オーバーラップノベルス

【21下ラノベ投票/9784865549829】
感想はこちら
世界中の諜報機関を狂乱させた核テロの危機に、小さな女王の長い手は封ぜられる。そして、その日が訪れる。2001年9月11日、その日を境にして世界は猛り走りはじめた。
それはあり得たかもしれない現代史。そしてあり得なかった平成という時代を狂奔の渦へと巻き込んでいく桂華院瑠奈の闘争史、その第三段である。



<わたし、二番目の彼女でいいから。>
  西 条陽/Re岳 電撃文庫

【21下ラノベ投票/9784049135831】
感想はこちら
衝撃の問題作、なんて良く言われる文句だけれど、この作品はガチで衝撃だった。もう、物凄い作品が現れたとしか言いようがない、ヤバいくらい不純で倒錯して不健全な、でも懸命に恋をしている、死ぬ気で恋をしている男女の物語でした。ドラマでした。脳内物質どばどばですよ。



<魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 13>
  手島史詞/COMTA HJ文庫

【21下ラノベ投票/9784798625775】
感想はこちら
あっちでもこっちでも愛の力、パワー・オブ・ラブが炸裂しまくる総力戦。バトルバトルしてるのかイチャイチャしているのかよくわからんけど、盛り上がるならそれも良し。ビブロンスのあれもまた、歪んでいるとは言え愛だったんだなあ。



<戦姫アリシア物語 2 婚約破棄してきた王太子に渾身の右ストレート叩き込んだ公爵令嬢のはなし>
  長門佳祐/あんべよしろう アース・スターノベル

【21下ラノベ投票/9784803015638】
感想はこちら
愉快な頭のおかしいバカどもの饗宴、男も女もバカばかり、楽しい戦争のお時間だ! スチャラカドタバタ戦場コメディ第二弾は、あいも変わらず愛すべきバカどものどんちゃん騒ぎで、ひたすら楽しかった!



<TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 4(下)~ヘンダーソン氏の福音を~>
  Schuld/ランサネ オーバーラップ文庫

【21下ラノベ投票/9784824000002】
感想はこちら
ステータスでもスキルでもなく、レベルもチートも関係ない。すなわち強さとは絶対ではない。
彼らは、遥か次元の違う格上だろうと、斯くの如く倒してみせる。データさえ存在するなら神だろうと殺してみせる。
人はそれをデータマンチと呼ぶ。彼こそが、TRPGプレイヤー。その極を歩む者だ。そんな圧倒的格上との対決でそれを見事に証明してみせた、実に燃える回でした。



<転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件 3>
  雲雀湯/シソ 角川スニーカー文庫

【21下ラノベ投票/9784041119570】
感想はこちら
今一番甘酸っぱいと言ってもいいんじゃないかしら、このラブコメ。幼馴染に恋をするその過程と関係の変化が丁寧に描かれていく、誰よりも大切な人、の大切さの意味が変わっていく。その甘酸っぱい変化を堪能して欲しい一作でした。



<ここでは猫の言葉で話せ>
  昏式 龍也/塩かずのこ ガガガ文庫

【21下ラノベ投票/9784094530407】
感想はこちら
猫とはすなわち人生である。
猫に癒やされるのも、猫に救われるのも、猫を愛するのも愛されるのも、人の勝手な思い込みだ。勝手に猫に投影しているだけだ。
猫は、ただただ猫である。
だからこそ、人は猫に救われる。猫こそが人を浮き彫りにする。猫を通して人を感じる。
人だからこそ、猫を感じられる。そうして彼女は人たる自分を取り戻す。これはハードボイルドな救いのない世界から、一人の殺人マシーンが猫を通じて人の愛を感じ、ただの少女に戻っていく物語であったのでした。

2021年 面白かったネット小説ピックアップ 下半期! その2  


この紹介記事を書くと、コメントで皆さんご自分の面白いと思った作品を次々と紹介してくれるので、大変ありがたいです。なかなか面白い作品探すの大変ですからねえ。
でもありがたいんですけれど、おかげでついつい読みふけってしまって、やばいくらい時間が消し飛ぶのどうにかなりませんかね? 100話十分くらいで読める速読法とかないですかね?
気がついたら年末年始終わってそうなのですがw
皆さんも時間消し飛べーー。
ちなみにこの紹介記事、あともう一回か二回ほど続く予定です。


<小説家になろう>から
██▚ 現代魔術は異世界をクロールするか : 数理科学による魔術の始め方 ▚██ (▚ Richard Roe ▚)

ジーニアスが、父の所有する魔法書を読んで至った結論は、数理科学、であった。

 精霊という名前の『ラグランジアン密度で規定される物理作用場(スカラー場)』を仮定。状態空間表記される数式は特異値分解SVDを計算することでハンケル特異値が求まり、棄却可能な要素を削れば魔術方程式の計算リソースを大幅に節約可能。
 魔術演算補助アプリケーションを立ち上げ、数理系の工学理論を駆使して、ジーニアスはこの世界唯一の現代魔術師へとなるのであった。

デリカシーーッ!! いやほんと酷い主人公なんですよ。そりゃもう、鬼畜としか言いようがないくらい酷い。どれくらい酷いかと言うと、ヒロインたちとダンジョンに入り、女王アリとキラーアントの軍団、そして触手の化け物とアリの幼虫たちに挟まれて、芋虫に身体を這い回られ触手に弄られて女性陣が悲鳴、絶叫、半ばパニックになりながら必死に抵抗している最中のセリフである。
「大丈夫だ、害はない! 触手は体を舐め回してくるだけで、せいぜい微弱な精神汚染を与える程度と、魔力を少しずつ吸い取る程度だ! キラーアントに集中すれば命に別条はない!」

限界まで耐えながら、もう心壊れかけながらも、舐め回されながらなんとかキラーアントの大群と戦っている最中のセリフである。
「みんな、触手に身を預けるんだ! むしろ触手に取り込まれたほうがキラーアントの攻撃が届きにくくなって、状況をいったん立て直せる! 展開型非協力的ゲームにおけるリスク支配的なナッシュ均衡だ!」
絶望に染まりきった顔で視線を向けてくるヒロインたちに、なんでそんな顔をされるのか本気でわからず「?」となってるジーニアスくんの、無自覚鬼畜っぷりが素敵すぎて、爆笑の嵐でした。
全体的に非常に凝った魔術理論が飛び交い、設定厨としても大変に満足させてくれる世界観なのですが、そんな多種多様で重層的な魔術大系が多々ある中で、飛び抜けた才も魔力も持たないながら独自の数理科学理論によって組み立てた現代魔術、唯一無二ではなく普遍的、人を選ばず学べば誰もが使える汎用性の極地を目指す青年の物語。そして、思いやりはあるのにデリカシーが一切ない天才、或いはその境目を跨いじゃってるアレな男に振り回され泣かされ、それでもなんだかんだとかまってしまうヒロインたちの、受難にして賑やかなる冒険譚である。



武田信長の野望 〜滅亡して追放された武田信玄五代前の祖先は武田家を復興して大名に復帰するぞ!〜 (ほうこうおんち)

甲斐武田家は滅亡した。
次男坊、武田信長は野望を抱く
「いつか大名に復帰してやるし!」
明るさと不屈の精神とは裏腹に、何度も負けるし、挫折もする。
それでも何歳になっても諦めず、ついに戦国時代幕開けの戦いに参加し、そして野望を果たす。
何となく名前だけはインパクトが強い、武田悪八郎信長の人生を描く。

※あくまでもラノベです。
時代がかった口調もありますが、言ってる事はテキトーです。
なるべく時代的に合わない発言はさせていませんが、あったら指摘お願いいたします。

※転生者、チート、未来知識は出て来ません。
ただし主人公は追放されます。
後世の話は説明で出すだけで、人物の行動には一切関わりません。

※「鎌倉大草紙」とは内容一致したりしなかったりです。
史料の良さげなとこをつまみ食いしてるので、史実をベースにした物語ではあっても
史実そのものではないです。
(つーか、人名・所在・言動・兵力がきちっと書かれた史料あったら下さい)

さても武田信長という歴史上の人物をご存知だろうか。私の知る限りでは、漫画【犬夜叉】にちらっと登場したくらいで、その実態を描いた作品は過分にして知りません。
信長って諱の人物、意外と存在しないんですよねえ。わりとありがちな漢字の組み合わせにも関わらず。
これは室町時代中期。応仁の乱が始まる前。未だ戦国時代が訪れず、しかしその戦乱の時代の扉を開くことになる混沌の開幕を告げる時代の物語であります。応仁の乱は最近、ようやくテーマとして取り上げられることが増えてきましたけれど、その時代の関東って全然どうなってたか知らなかったんですよね。北条早雲こと伊勢新九郎が京都より現れる以前、あの江戸城を作ったという太田道灌が頭角を表していくまでの時期。鎌倉公方や、古河公方、関東管領など他にはない役職がどのようにして誕生したのか。
そんな中々一般的には知られていない時代の関東を、武田信長という負けても追放されてもめげずに前向きに大暴れしつづけるバイタリティの固まりたる人物を中心に描く、非常にダイナミックな大河ロマンでありました。何も知らないからこそ面白く感じられる歴史小説でしたね。そして、よく知られる戦国時代へと着実につながっていく各地の国衆たちの変遷がまた面白い。歴史というのは一切途切れること無く地続きで続いているんだなあ、というのがよくわかります。史料少なくてフィクション多めだ、と述べてらっしゃいますけれど、キャラ立ってる人ばかりでほんと面白かったなあ。


下準備転生〜下準備チートは全てを駆逐する〜 (Schuld)

 たまの休暇に温泉旅行に出かけようと企画した、大学時代からの腐れ縁三人組。
 しかし、運悪く事故で揃って死んでしまった三人は、死後の役所にて“神”から信じられぬことを告げられる。

 彼等の魂は本分を果たすことなく死を迎えたため、残った役割を果たすために別の世界で生きる機会をあげようと。
 生き返ることはできないものの、まだ生きられると知って落胆すると同時に安堵した三人に神はこう提案する。

「ほっほっほ、ではチート“下準備”をあげよう」

「した……じゅん……び?」

「うむ。今から時間が過ぎない空間にやるから、各々行き先の情報を見てから何が必要か考えてから行くのじゃ」

「あの、お手軽能力とかは?」

「そんな物よりずっと便利じゃろう。生まれる周りの情報と人物名鑑を置いてくので、後は己の力でなんとかするのじゃ」

 斯くして神から異世界にて事業を手助けすることを代価に転生することが適った三人は、念入りに重ねた下準備を持って異世界へ殴り込むこととなる。都合の良い力も、持っているだけで全てをねじ伏せるスキルもなく。
 重ねに重ねた入念な下準備だけを頼りとして…………。
【TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す  〜ヘンダーソン氏の福音を〜】の作者であるSchuldさんが手掛ける新シリーズ。転生モノって、死んだときによく神様と面談して多少の説明と贈り物を受け取って早々に新天地へと旅立っていくことが多いですよね。
だがしかし、そんなろくな情報もなく未知で不明な土地に放り込まれて、さて幾ら才能やらスキルやらを与えられたとしても、それを十二分に活かすことが出来るだろうか。
必要なのは、入念な準備である。戦争は戦う前に結果は既に決まっている、と語られるように、事前の準備こそがすべてを決するのである。
というわけで、A・B・Cの三人組は神様に、あの…まだ行かないの? と焦りを覚えさせるほどに事前の情報収集に知識の蓄積、入念な計画を建てた上で、異世界へと殴り込んでいくのである。
これぞ下準備転生、これぞ下準備チート。そして遊び心も忘れずに。
ドタバタ三人組のある意味これ世界征服紀行じゃないのかしら、と思いたくなる金と名声と権力と技術による席巻劇が開催中ですよ。


<やる夫スレ>から
【あんこ】追放ニート侍 (道造)

毎回紹介しているけれど、【【あんこ】悪役令嬢と石田三成】の作者さんの作品です。ってか、この人の作品毎回ハズレなしなんですけどね。特にこの下半期に発表された作品の中でも一番の大作になったのがこれでした。
ニート侍剣心、金に汚くしかし儲けた金はすべて遊女に使ってしまい、それでいて働きたがらないというニートの鑑のような冒険者。最初はもうクズ男にしか見えないのですけれど、そんな彼がどうしてニートをやっていたのか。ニートとして生きることを自分に課したのかがわかった途端に世界が180度ひっくり返る、この展開には度肝を抜かれましたわな。場末でほそぼそと投げやりな人生を送るうらぶれた男の小さな物語が、とんでもない大作へと、大河ロマンへと転がっていくのは毎日ワクワクしながら見ていました。まさかあの作品とあんな繋がりが出てくるとは。いやー、面白かった!
今連載中の【あんこ】柱間なうちは【NARUTO】もめっちゃ面白いんですけどね。


2021年 面白かったウェブ小説ピックアップ 下半期! その1   


恒例の読んで面白かったウェブ小説を紹介していこう、という企画です。
夏に上半期。この年末に下半期の分をまとめていますが、今期は随分と紹介したい作品の数がたくさんになったので、数回に分けてお送りしたいと思います。

これが上半期の記事です。




<ハーメルン>から

TS悪役令嬢神様転生善人追放配信RTA (佐遊樹)



悪役令嬢にTS神様転生して実は善人だけど追放されるRTAの様子を配信しようとした。
気づいたら金!血筋!権力!女!女!イケメンヤンデレ!暴力!暴力!暴力!って感じの異世界ライフを送る羽目になっていた。
そういう感じのお話。
今年一番ドハマりしたちょっと盛りすぎなくらいのTS悪役令嬢モノである。
「小説家になろう」でも連載されているのですけれど、主人公の彼女マリアンヌ・ピースラウンドのRTAを観覧している神様たちのチャットや魔術の詠唱シーンの演出なんかがハーメルンの仕様の方がかなり映えるので、こっちの方がオススメですね。
とにかくもう滅茶苦茶おもしれーー!! 基本的に全体的に頭おかしいのですが、特におかしいのはやっぱり主人公にして最強を自称するマリアンヌ。頭マリアンヌ、という単語が作中で誕生して常態化してしまうほどには、頭おかしくその上アホで煽り耐性ゼロなのだが、この人脳筋じゃなくむしろ頭滅茶苦茶イイ天才系なんですよね。だがしかしアホだ。天才でアホって始末に負えない上に暴力!暴力!暴力!というパワー系悪役令嬢である。もう見てるだけで面白いってこの娘の事を言うんですね。
バトルものとしても、インフレ上等! な痛快なアクション満載の上に、初っ端から本来の原作ゲームの展開を軽くぶっ飛ばして神様たちも知らないルートを爆走していくので、チャットで発狂する神様たちの阿鼻叫喚がまた愉快。
章を重ねるごとに加速度的にアッパーになっていく作品ですが、特に個人的には夏休みRTAがマリアンヌのハチャメチャっぷりに世界そのものが引きずり回されていくようなすさまじい勢いが楽しすぎて、一番好きだなあ。
今一番楽しく読んでる作品です。



<小説家になろう>から

オルクセン王国史 〜野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか〜 (樽見京一郎)
「平和なエルフの国に、オークたちが攻め込んできた」
よく目にする、そんなフレーズ。
では、彼らは一体なぜエルフの国に攻め込むのか。
国を亡ぼすほどの大軍勢を、どうやってその場に送り込んだというのか。
そんな疑問に挑む、ひとつの近代軍事ファンタジー。連載です。

ほんのつい先日に完結した、ガチに、ガチに兵站とは何たるかというテーマに挑んだと目されるファンタジー世界を舞台にしつつ、時代背景は第一次世界大戦より僅かに前くらいで、近代国家同士の戦争を描いた仮想戦記でありました。
いや、圧巻ですよ。近代の戦争を扱った戦争ものの中でもこれほど重厚でダイナミックな内容を、これほどのエンタメ性を備えながら描ききるとは。思わず夢中になって読んでしまいました。
分量内容質ともに圧倒的すぎるので、読み始めると容易に時間消し飛ぶと思うのでご注意を。
タイトル通り、オーク種族を中心とした近代化をいち早く達成した国家が、エルフが収める国を故あって攻めることになったのですが、これ完全にタイトル詐欺ですよね。野蛮どころか、その時代もっとも先進的で文明的な国家に発展した、グスタフ王というオークキングによって本物の近代国家へと生まれ変わった幾つかの魔物種族によって構成される連合国家が、凄まじい民族浄化をはじめとする人権問題を起こしたエルフ国家に、国際的な承認を経て宣戦布告する。むしろ悪者はエルフの側になるのですが、当然のように国際政治に勧善懲悪など存在せず、それぞれの理由をもって戦争は起こってしまうわけです。もっとも、エルフの側は大いにやらかしまくっていて、その失点をオーク側は見事に自分たちの得点へと変えていくのですが。
加えて、なかなか扱いづらい、そもそも兵站とはなんぞや、とその言葉の意味する所すら定義しきれない「兵站」という難しいテーマに真正面から挑んでいるんですよね。オルクセンという国家そのものが、オークという普通の人間や他の魔物よりも圧倒的にエネルギーの消費量が激しく、頻繁に補給を必要とするが故に、近代国家として生まれ変わる際にとにかく餓えない事を最重要視最優先して最大限のリソースを放り込むシステムを根幹として構築したために、往時のアメリカ合衆国に匹敵するんじゃないだろうか、という未曾有の兵站システムを基盤にした国家になっているんですね。
そのオルクセンをして、いざ戦争がはじまってみると過剰なほどに積み上げた見積もりがドンドンと破綻していって、これ以上ないほどの高度さと冗長性、柔軟性を確保して作られたはずの兵站システムが、ボロボロになっていくさまは人類の叡智の限界を見せられるようで、戦争という行為の途方もなさを別方面から見せつけられるようでした。
でも、最優秀のオルクセンだからその程度で収まっていて、この当時の近代化にまだ片足突っ込んでいるだけの旧来の国家、エルフの国の方ではもう話にならないくらい酷いことになっていて、改めて戦争とは、とまたまた別の方面からそのえげつなさが見せつけられていくんですよね。
いや、なんにせよ戦争小説として文句なしの一級品であり、グスタフ王をはじめとするキャラクターも大変魅力的に活発に動いていて、その意味でも見せてくれる傑作でありました。
正直、戦争が終結したあとの、占領政策の方をこれほど緻密に見たのははじめてかもしれない。
見事にキレイに完結させてくれたのも、素晴らしかったです。時間のとれる年末年始にぜひ一気に読んで見てほしい作品でした。


今年のライトノベルを振り返る、前に10年前のライトノベルを振り返ってみよう! 新人編  


去年も同じような記事を書いたのですけれど、今年はちょいと早めに、まずその当時の新人さんから取り上げたいと思います。
新人と言っても、今から10年前ですから今も作家を続けていらしたらもうベテランでしょうね、10年現役なら。
今から10年前の2011年に各ライトノベルのレーベルからデビューした方々は、現在と違ってほぼほぼ新人賞の受賞者とそこからの拾い上げ、によって構成されていました。
現在の小説家になろうやカクヨムの連載からのデビュー、というのは皆無……ではなかったんですよね。
実は、2011年にあの【魔法科高校の劣等生】が第一巻を発売しております。【ソードアート・オンライン】がこの2年前ですから、ようやくちらほらと界隈でも名だたる大作がようやくチラホラとデビューしだしたという時期だったんでしょうね。本格的にウェブ小説からのデビュールートが増えてくるにはまだ数年を待たなくてはならなかったはずです。



さて、こちらが当時の2011年の暮れに纏めた新人作品のラインナップとなっています。
だいたい初年度かその翌年には姿を見なくなってしまうのですが、その最初の山を超えると結構長きに渡って作品を出し続ける方も多くなってくるんですね。
しかしやはり10年というのは長いようで、今もなお現役でバリバリと作品を書き続けている人となるともう数えるほどになってしまいますねえ。
【はたらく魔王さま!】の和ヶ原聡司さん。
望公太さんも、様々なレーベルで書きまくっている上に脚本なんかも手掛けてるのかしら。今脂が乗ってる作家さんですよねえ。
他にもHJ文庫で超長編シリーズ書き続けている鷹山誠一さん。
【裏世界ピクニック】でブレイク中の宮澤伊織さん。
最近【幼なじみが絶対に負けないラブコメ】が大ヒットした二丸 修一さん。
新作【魔女と猟犬】も相変わらずのキレキレっぷりでエッジのきいた作品を出し続けているカミツキレイニーさん。
上総朋大さんも今年、新作久々に出してたなあ。
コンスタントに作品を出し続けて、講談社ラノベ文庫の主力を担い続けている澄守彩さん。
アニメ化もされた【魔法少女育成計画】の遠藤浅蜊さんもこの年のデビューでした。
八針来夏さんは書籍化はされないのですけれど、偶に新作をウェブで発表してるのでいつかまた本で読みたいです、絶対買うので。
他にもまだポツポツと新作出してる方もいらっしゃるんですかね。10年経って今なお現役で頑張ってくれている方がこれだけ居る、というのは果たして多いのか少ないのか。でも今まさにブレイクして絶頂期という人もいるのが凄い。
なかなか生き残るのが難しい業界ですし、昨今はさらに毎年ちょっと追いかけるのが不可能な数の人がデビューして飽和状態のライトノベル界隈ですけれど、さらにもう10年後でも新作を出し続けてくれていたら、嬉しいんですけどね。













『このライトノベルがすごい!2022』Webアンケート開始!!  


今年も既に「このライトノベルがすごい!」の投票がはじまっています。



締切は【9月23日(木)23:59】。
まだ2週間近くありますが、まだ時間大丈夫と思って気を抜いているといつの間にか期限ギリギリになっていることも侭ありますから、お気をつけください。
私ももうしばらく吟味を重ねた上で、投票する作品をキメたいと思っております。


 

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