企画

『このライトノベルがすごい!2027』 ライトノベルBESTランキングWebアンケート 投票完了しました  



数日前には投票出来てたんですが、そう言えば報告できていなかったな、と。
とりあえず忙しさに余裕なくしていつの間にか期日がすぎていた、なんて事にならずに良かったです。
23日水曜日までなので、いまのうちですよ。

近年10作品まで投票できるようになったのは本当にありがたいです。あれもこれも、と挙げられるようになりましたからね。ぶっちゃけ上位にあがるような作品じゃないんでしょうけれど、もう20年来このスタンスなので、我が道をゆきつづけます。


『このライトノベルがすごい!2027』 ライトノベルBESTランキングWebアンケート開始  



本日9月4日 19:00より、アンケートが開始されております。
自分も今年も協力者として参加させていただくことになりました。まだ選定も出来ていないのですが早めにやっていく予定。

締め切りは9月23日 23:59までとなっているそうなので、お気をつけて。

2026年 面白かったweb小説ピックアップ 上半期 その2  


前回の記事です。

6月中にもう一回書けました。コメント、返信できてないんですが紹介していただいてる作品はなるだけ見ようとは思ってます。ありがとうございます。太閤さんは前から読んでたんですけどね。



太閤「便乗」立志伝 (作者:@iyomatuyama)

時は室町時代後期、庶民(農民)から生まれた不世出の英傑・豊臣秀吉が誕生してから少〜し後、秀吉の正妻・高台院(ねね)の実弟として生まれた男、幼名・小吉(こきち)、長じて杉原定吉(すぎはらさだよし)は転生者だった。

この物語は、優れた知能も大した技能もなく、少しばかりの前世知識だけで、「豊臣秀吉について行けば、立身出世が出来る!よっしゃ勝ち組やんけ」と、豊臣秀吉に小判鮫の如くピッタリくっ付き、立身出世に便乗して自分も左団扇で大名に成ろうと目論む、とあるゲスい転生者の話である。
タイトルは便乗だけれど、ほぼもう秀吉に頼らずに独力で活躍して名を挙げてますねえ。
これノッブにだいぶ重用されてるんだけれど、これこのままだと普通に信長死にそうになくて、豊臣とか太閤とかなりそうにないんだけれど、そのへん歴史の流れに沿うんだろうか。
一方で、羽柴一門という成り上がり故に親族が乏しい秀吉の、だからこそこの時代における一門衆の大事さや様々な役割、というものにもスポットをあてて描いているのが面白い。
定吉のいわゆるゲスい作戦案や政略案なんかも、当時の社会常識や通俗的な理念をうまいこと捉えて活用していたりして、思わぬ見地から相手の痛い所をざくざく突き刺していくところが、ただの武功や軍師的立ち回りと違うところで、面白いんですよねえ。



五十六歳の研究者、中学生から人生をやり直す (作者:正宗)

五十六歳の半導体研究者、佐伯忠夫は、人生をかけて完成させた論文を盗まれ、全てを失った夜、大学の屋上で飛び降りた。
しかし次に目を覚ますと、子供の頃に戻っていた
五十六歳の記憶と経験を持つ少年――忠夫は、今度こそ自分の人生と研究を奪われないと決意する。
前世の知識を活かし、中学生からやり直す“人生のリセット”が、今、始まった。

本作はフィクションであり、実在の人物・団体・事件等とは一切関係ありません。
歴史改変もの、戦国の昔から幕末や明治期、第二次大戦の架空戦記など遡っても戦前あたりまでが主流でしたけれど、【現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変】の登場がはじまりだったのかな。いわゆる平成以降のまさに現代を舞台にした近すぎる時代の改変もの、がポツポツと見受けられはじめたのですが……とうとう、半導体の歴史に手を伸ばす作品が出てきましたぞ。
パーソナルコンピューター黎明期。ファミリーコンピューター登場前夜とか、もう多くの人にとっては遠い過去の歴史になるんだろうか。あのファミコンという玩具の出現は、幼かった自分にとっても目から火花が飛び散るような衝撃だったんだよなあ。夢中になって遊んだ、というその夢中度合いはほんと凄まじかったんですよ?
正直、パソコンとかの具体的な技術については本当にさっぱりなので、作中で語られている技術的な話はもう全然わからんのですけれど、その熱量と困難に挑んでいく技術者たちの姿勢。
わからんなりにも、行き詰まっている問題がどういうところにあるのか、その解決についても具体的な内容はわからないのだけれど、その方向性については実によく熱が伝わってくる描き方なんで、ただただ面白さが伝わってくる感じです。
ってか、当時の技術面のハードルってそんな感じだったのか。
そして、時代の狭間に消え去っていった伝説・TRONの登場。これはなかなかやべえジャンルの歴史ものですよ。



FPSのUIが現実に見える俺が、いつの間にか殺し屋になるまで (作者:鳥獣跋扈)
大学を出てから定職にも就けず、倉庫仕事とFPSゲームばかりの生活を続けていた青年・二階堂 恒一(にかいどう こういち)。
彼の人生は、ある日を境におかしくなった。

ゲームを終え、ふと顔を上げた瞬間――現実の世界に、FPSのHUDのような感覚情報が重なって見えるようになったのだ。

他人の視線や足音の方向。
危険が向かってくるアラート。
――そして、銃を持った時のクロスヘア。

最初は幻覚だと思った。だが、その“UI”は現実世界で役に立った。
ひょんなことから、裏社会の襲撃現場に巻き込まれた恒一は、ただ生き延びるために動いた結果、信じられない手際で修羅場を切り抜けてしまう。

その一件をきっかけに、彼は裏社会の仲介人・雨宮しずくに目をつけられる。

これは、ただの男が裏社会で“最強の殺し屋”として祭り上げられていく、現代暗殺サスペンス。
これはやべえの出てきましたね。
ただの一般人だった男が殺し屋となって裏社会で生きていく事になる話としては、ニトロプラスの【Phantom -PHANTOM OF INFERNO-】を初めてプレイした時以来の衝撃……いや、渇きに対して潤いが浸透していくような感覚だったかもしれない、とでも言えば伝わるだろうか。
ジェットコースターに乗っているような天地がひっくり返るような派手な展開で転がっていくわけではなく、嵐の海に小舟で乗り出すような激情の浮沈、喜怒哀楽のきらめきがあるわけでもない。
感情がないわけでもないのに、彼はこの非日常への人生の移行を、どこか淡々と受け止め、死と硝煙が渦巻く世界へとぬるりと始めからそこにいたかのように入り込んでいく。
それでいて、凄まじい技量と表現するには異端すぎる余りにも人外じみた、しかし余りにも静謐で波の立たない波紋のような手腕で、彼は対象を刈り取っていくのだ。
ゾクゾクする。
この乾いた雰囲気がほんとたまんない。同時の彼のサイレントキリングや反則まがいの連続狙撃のアクション描写、というのも烏滸がましいな。仕事の描き方がもうほんとたまんない。
書籍化が決定したみたいだけれど、この作品については当然だろう、としか思わんかったくらいにはやべえくらい面白い作品です。


2026年 面白かったweb小説ピックアップ 上半期 その1  


こっちが前回の記事ですね。


前回からちょうど半年くらい? 
6月にもなったことですし、今年の上半期。読み始めたWeb小説、ネット上にあげられている作品で面白かったものをオリジナル・二次創作まとめて紹介していきたいと思います。


幕末に転生したら近衛家の姫でした。まず屋根を直します (作者:1009)

二十八歳、百貨店でバイヤー兼社内ベンチャー担当として働いていた橘咲。ある日目を覚ますと——近衛家の姫、糸子になっていた。
五摂家筆頭、公家の頂点に立つ名門。しかし家計は慢性的赤字で、御所の屋根は雨漏り、食事は質素、着物は擦り切れ寸前。「公家の姫って、こんなものなの?」と愕然とする。
しかも時代は幕末、黒船来航。不平等条約。このままでは日本は欧米列強に食い物にされる未来が待っている。転生者としての知識と、バイヤーとしての商才、大学院で学んだ幕末経済史の素養——それらを使って糸子は決意する。
日本という国そのものを、史実を無視して立て直す。だからそのためには——「お金を作って、まず屋根を直そう!!」
糸子には三つの計画があった。表向きの顔、その裏で静かに進める仕掛け、そして誰にも明かさない遠い野望——その全体像を知るのは、ただ一人だけ。
集う仲間も個性派揃い。勝海舟、坂本龍馬、旭狼衛の近藤勇・土方歳三・沖田総司・斉藤一他、松屋善次郎、村田蔵六など……それぞれが糸子の計画の一部を担い、誰もが全体像を知らないまま、同じ方向に動き始める。
日本の未来を背負いながら、時折腹黒く笑う姫君様は、国を動かす大義と、個人の素朴な望みを同時に抱える——近衛糸子の、壮大にして軽妙な幕末、近代化の物語。

※史実のIFとエンタメ性を最優先に、勢い重視で執筆しています。細かな考証よりも、物語のうねりを楽しんでいただければ幸いですm(_ _)m

幕末改変もの、というのもいくつか作品としてはあると思うのですけれど、面白いのは本作がお公家さんという立場を持っているところ。普通の作品だと、どうしてもどこかの藩の所属や身分不確かな者、或いは幕府の側の人間という立ち位置になるわけだが、どうしても最初の段階である程度の敵味方判定がついちゃうんですよね。
ところが、この糸子さんは近衛家という公家衆の中でも特に地位の高い家の権威と、さらにお上の権威という幕府でも生半可に手出しのできない立ち位置と、初期の段階ではどの勢力とも敵対しておらず敬われている、という立ち位置があるわけだ。
そこに金という力を手に入れることで、彼女の中で構築していく遠大な計画と、それを実現していく手足となる、いずれは独立した頭脳となっていくだろうあの幕末の時代に数多いる稀代の逸材たちと関わり、武力でないこの国そのものの改革を推し進めていく、というなんともダイナミックなお話なんですね、面白い。姫様、どんどん人脈を広げていき、同志とも言うべき人たちを幕府諸藩商人問わず増やしていくのですけれど、特に近しく内側の計画の大半を共有している一人に後の大村益次郎である村田蔵六がいるのがまた好みなんですよね。ほぼ一番近しい同志なんじゃないでしょうか。

あと吉田松陰先生が奇人過ぎて怖いw


望まぬ知恵の王 〜冒険者に憧れた蟲がやがて魔城の主と呼ばれるまで〜(作者:SIS)

 最終章、開幕。

 希望の函は、無理解によって魔城へと堕ちた。
 救世の魔王は、諦めによって城を闇に閉ざした。

 横たわる、終わりなき永遠の闇。愚かさが全てを手遅れにする前に、黄金の魔女が立ち上がる。

 全ては、己が想いが為。

 いざ行かん。望まぬ知恵の主の元へ。かつて冒険者に憧れた、魔城の主の御許へ。


 それは。始まりと終わりが交差する、叡智と希望の物語。
去年紹介した【TSさせられてエイリアン生まされたけど我が子は可愛い】の作者さんの新シリーズでした。もうばっちり完結してるんですけどね。でも結構な大作で、一年経たず完結させたのか。かなりのボリュームと密度に感じたのだけれど。
主人公はダンジョンの中で自我を目覚めさせた小さく弱い触手のモンスター。無力でひ弱な彼が、しかし魔術という神秘に心惹かれ、それを学び昇華させていくことで彼は徐々に力をつけていくと同時に、人に憧れ冒険者として振る舞うようになった彼は、そのピュアすぎるくらいの善心と直向きさで様々な人と交流していくことになる。その中に、一人の運命が存在することを知らぬまま。
ってな感じで、この主人公の触手モンスターのヌルスくんが、ほんと良い子なんですよ。そして彼と交流を深めていく人たちもまた、彼の正体に気が付きながらもより親密になってくれるような人たちも多く居て、良い人たちな事が多いのですけれど。
かなりダイナミックで衝撃的なストーリー展開が待っていて、ドキドキワクワクの止まらない冒険譚でもありました。面白かった。
アルテイシアさん、癖がヤバいです。


超人スペックで転生させられた俺はせめて正しい敗北を選びたい(作者:正樹/原作: 機動戦士ガンダム)

夢の中で『何か』と駄弁っていたら、夢で喋ってた厨設定盛り盛りで幼児転生させられていたので、世話になった人のためにも、せめてジオンにはマシな敗北をしてもらいたいと頑張る話。

1年戦争編終わりました。

注:主人公の設定について一点、万人には納得しがたい年齢設定がございます。この話を書くにあたっての大前提となっておりますので、読む際にはそれをご了承いただくか、あるいはスルーしていただけたら幸いてす。
ガンダム架空戦記ものは引きも切らないですねえ。それだけ、手を変え品を変えしても面白い話が出来る土壌である、ということなんでしょうけれど。
本作は「ヒイロみたいな肉体・頭脳と、カミーユに比肩するニュータイプ能力、後はシーブックみたいな悪運の強さ」を持った転生主人公が、ジオン陣営としてまだマシな歴史になるべく干渉していく、というお話でまあよくあると言えばよくあるんでしょうけれど、王道ならではの安定性にお話の面白さ、というのもあって好きですねえ、こういうの。
兎にも角にも、ヒイロ由来の能力が化物過ぎて、原作のヒイロ・ユイが反則すぎだろ、とそっちに思いを馳せてしまいますw




落第騎士の英雄譚 意識低い系風味(作者:一般落第騎士/原作:落第騎士の英雄譚)

いかなる分野においても、上に立つ者は強靭な意思を持ち、血の滲むような努力を重ねている。



―――そんなものは幻想だ。
真の天才には努力など必要ない。
これはまた、本当に意識低いな!!
武人や戦士とは正反対の安定志向。向上心は特に無く、しかしルール・法律を当たり前のように守り、信念や使命感ではなく仕事に対する当たり前の責任感で真面目に任務を果たしていく。
普通の、ややだらけ気味の、でも根は真面目で善良で何事もほどほどの楽に生きていけたらいいなあ、という意識の低い一般人思考。
ただ、その人物が余人も及びもつかないとてつもない力を持っていて、その力を全く持て余しておらず、その力に振り回されず、力の有無・能力の高低というものに侮蔑も隔意も持たず、フラットにとらえている、というだけでもう精神的にも化物なんですよね。
力だけ在って意識低い系主人公って、どうしても精神的に下衆に近い存在か、力に振り回されるメンタル弱者か、済まし顔にいけ好かない野郎という型枠に収まってしまうのですけれど。
この主人公の「甘木悠」みたいなキャラの造形、というよりバランスというべきか。強さとキャラとストーリー内の立ち位置が奇跡みたいに安定しているキャラクター造形は、初めて見るタイプですわ。
このチートすぎる強さをもって、原作キャラを理不尽に踏み躙る話になっていないあたり、ストーリー構築のバランスも物凄いんですよね。むしろ東堂刀華をはじめとして、原作より化物めいて強化されてる人も多いですし。いやあ面白い。


 破滅フラグしかないボンボンに転生してしまった件 〜グフに踏み潰される運命なんて、全力で回避してやる!〜(作者:kiakia/原作:ガンダムSEED DESTINY)

「なんでよりによって、アイツなんだよぉぉぉぉ!!」

 目覚めると、そこはガンダムSEED DESTINYの世界。よりによって視聴者から「無能・姑息・情けない」と叩かれ、悲惨な最期を遂げた御曹司、ユウナ・ロマ・セイランになっていた。

 時は本編開始直前。目前にはユニウスセブン落下、大西洋連邦との泥沼の軍事同盟、そしてキラやシンとの敵対という、回避不能な破滅フラグが乱立している。しかも、家柄の裏側を覗けば国民を切り売りした売国の記録ばかり……。

「救いがない? 味方がいない? だったら作ってやるよ! 潰されて死ぬなんて御免だ!」


 大好きだった『ガンダムAGE』の救世主フリット・アスノに想いを馳せ、情けない悲鳴を上げながらも、ユウナ(中身:視聴者)は生き残るために歴史の歯車を狂わせていく。

 これは、無能なはずのボンボンが、生存への執念だけでコズミック・イラを震撼させる「予定外」の英雄譚。



元祖機動戦士ガンダムシリーズに並ぶか勝るほどに二次創作が多いのがガンダムSEED。
これもアニメシリーズが放映されたすぐあとからずっと色んな作品が描かれてるんで、名作良作ややまほどあるんですが。
本作はきっちり完結している所も良ければ、主人公のユウナが有能でありつつひたすら七転八倒しながら頭抱えてなんでこうなった、と叫びまわってるコメディリリーフであり続けた所も面白さの担保となるところでありました。
ある意味魔改造された報・連・相の鬼と化したアスランが色んな意味でヤバかったですがw


面白かったweb小説ピックアップ番外編〜書籍化されたものの、続刊は出ないが連載は続いていて、その先がめっちゃ面白いんですけど!?作品ピックアップ 2  



前回に引き続き、タイトルが長いよ!!
第二弾です。
書籍版の続きが長らく出なくなった作品から、その先まで描かれていて、それがべらぼうに面白い是非その先まで読んで欲しい作品を紹介させていただきます。



神様の予言書『俺の未来がアニメでは雑魚死だったので拒否します』(作者:語部マサユキ)


モヒカンで下品な薄ら笑いを浮かべて嫌がる婦女子に襲い掛かる気分の悪い典型的なザコ敵役。そんなヤツは当然演出のように颯爽と現れた勇者に脳天から股にかけて真っ二つにされ、情けなくかつコミカルに呆気なく殺されてしまう。
見てしまったアニメのワンシーンが『自分の未来』だと知ってしまった少年は食い入るように全24話のアニメを『神様』から見せてもらい、そして誓うのだった。
『勇者に穢れを、伝説をなきものに!!』偶然更生してしまった『ザコ敵』の世界に対する逆襲が始まる。
これ、一巻で続かなくなっちゃったのですが、その先がまた壮大なストーリー展開となっていき、正史における悪堕ち、或いは命を落とした人たちの運命をひっくり返し、その死を奪っていく闇を駆ける盗賊チームの話になっていて、ばちくそ面白かった。見事と言う他無い完結まで書き切っていて、実に痛快なお話になっていました。現在、後日談もぼちぼち更新してくれているんですよねえ。
個人的には本来の歴史では共に地獄まで連れ添っていく悲劇のカップルだった、鉄拳聖女様と聖騎士様のバカップルがお気に入りでございます。




最強カップルのイチャイチャVRMMOライフ(作者:紙城境介)

抜群の実力を持ちつつも人見知りの少年ケージ。慇懃無礼で小悪魔な後輩少女チェリー。《マギックエイジ・オンライン》最強のカップルと呼ばれる二人は、今日も今日とてイチャつきながらボスを倒す。なお、本人たち的には付き合っているつもりはない模様。
これも書籍の方は一巻で終わっちゃったのですけれど、めちゃくちゃ壮大なオープンワールドゲームの話になっていて、ずっと読む時ワクワクしながら読んでたんだよねえ。
以前も紹介した事があるんだけれど
最終決戦を前に一度ログアウトして急いで飯かっ喰らって自室へとかっ飛んで戻ってく主人公に、事情を知ってる妹が頑張ってと声援を送り、行ってきますと勇躍する息子に両親が目を白黒させて、どうしたのか、こんな夜からどこに行くのかと問いかけて、それに妹のレナが自慢げにこう言うんですね。
「お兄ちゃんはね――これから、世界を救いに行くの」
と。このシーンは何年経っても忘れられない好きなシーンですわ。
本気で真剣にゲームで遊ぶ、心から楽しむというその最高の姿を体現する廃人ゲーマーたちの傑作冒険譚なのです。



前日譚とも言うべき里央と桜の馴れ初めの話が近年公開されているので、こちらもご紹介。




嘘つき戦姫、迷宮をゆく(作者:佐藤真登)

リルドールは見栄を張るための嘘が原因で落ちこぼれた少女だ。
 自分を見限った周囲を見返してやると無謀にも挑んだ迷宮でも敗北し、挫折しそうになった時――リルドールは出会った仲間をきっかけに【見栄を真実にするための想い】を原動力に【縦ロールを動かす魔法】を得た。

 自分が弱い人間なんだということぐらいは、本当は知っていた。

 一度底辺まで叩き落された少女が、見栄の象徴だった縦ロールをドリルと回し、仲間のために敵を貫き世界を支え、己の吐いた嘘のすべてを真実に変えるまでの英雄譚。
連載の時期的に、当時のドリル系悪役令嬢として【アルバート家の令嬢は没落をご所望です】のメアリ・アルバートと双璧を成していた、とか勝手に思ってるw
これ以降、主人公格の縦ロールがドリルな令嬢が居たかはちょっと思いつかないけれど。
本作に関しては、書籍版の方が独自の新キャラをレギュラーキャラとして定着させて、ストーリーもかなり盛っているだけにWeb版との違いが結構あると思うのですけれど、クライマックスのスケールのでかさはとんでもない事になるので、こちらも是非最後まで読んで欲しい作品ですね。スケールでかくなりすぎて、天元突破グレンラガンに寄りすぎたのが問題なのかもしれないですけれど。






全肯定奴隷少女:1回10分1000リン(作者:佐藤真登)


「ここに来る人達はなぁ!!! いつもここで全肯定奴隷少女を買ってるんだよ!!!! わかってんのか!!!! なあ奴隷少女!!!! お前もそう思うだろう!?!!?」
「まったくもってその通りなのよ!!!!」
上の【嘘つき戦姫、迷宮をゆく】と同じ佐藤真登さんの作品ですね。この方はご存知でしょうけれどアニメ化もされた【処刑少女の生きる道】の作者さん。あの作品を読んでいたらわかるでしょうけれど、本当にこう世界観の設定深度が半端ない人で、【嘘つき戦姫、迷宮をゆく】もこの【全肯定奴隷少女】も世界観設定の深さ広さ面白さに関しては【処刑少女の生きる道】よりも自由で広大かもしれません。
どうにも色物のタイトルで導入なだけに、書籍版の方は本格的にストーリーに突入する前に一巻で終わっちゃったのですけれど、まーー核心に触れだしてからのドライブ感、読めば読むほどのめり込んでいく面白さで、それ以上にキャラクターがもうどの方向からも魅力の塊みたいなのばっかりで、凄かったです。タイトルのギミックも、わかったときは「うわぁ」ってなりましたねえ。
ストレートにラブコメとしても凶悪で、最初険悪だったヒロインのミュリナがデレだしてからの詰めっぷりは、今思い出してもゴロゴロ転がってしまうヤバさでした。






異世界迷宮の最深部を目指そう(作者:割内@タリサ)

「異世界に迷い込んだ少年は見覚えのない暗い回廊で目を覚まし、魔物にも人間にも殺されかける。その後、彼は元の世界に帰還する為、迷宮の『最深部』を目指すことになる。世界に優遇された全てを利用し、才能ある仲間たちと共に、少年は『最深部』に向かって進み続ける。――そして、迷宮にて待つ『理を盗むもの』たちの『試練』を乗り越えたとき、『貴方』が理無き世界の真実に辿りつく」
16巻まで出て、ついにクライマックス突入! ってなってからもう今年で5年が経とうとしてるんですけど!?
これどうなってるんでしょうね? 本編の方はもう連載の方では完結しているので、出そうと思えば出せるはずなのですけれど。いい加減我慢できなくなった方はもう連載読んじゃうしかないんじゃないでしょうか。自分は時間なかなか取れないのも含めて、実のところ連載の方はまだ手を出しかねているのですが。連載の方を先に読んでいたんじゃなくて、書籍版の方で本作で出会った口なので。








限界超えの天賦《スキル》は、転生者にしか扱えない ー オーバーリミット・スキルホルダー(作者:三上康明)

「人には等しく、8枠の天賦《スキル》ホルダーがある。【腕力強化】のような1枠ならよいが、レアなスキルは4枠や5枠、あるいは8枠すべてを使ってしまうでのう」

天賦珠玉《スキルオーブ》が発掘されるオーブ鉱山で、ヒンガ老人は僕にそう語った。
だけど僕ら「奴隷」は契約魔術でスキルを取得できず、奴隷に未来なんてものはなかった。

それは運命の日。
鉱山を所有する貴族——つまり僕らの「主」がオーブ鉱山に視察に来た。
地震によって崩落する天井。貴族の脳天に直撃する岩塊。

貴族の死。
瞬間、僕らの契約魔術が消える。
目端の利いた奴隷は走った。スキルオーブが格納されている倉庫に。そしてレアなスキルを取り込むと、目を疑うような能力や魔法によって警備兵を薙ぎ倒し、鉱山から飛び出していく。

暴動だ。

出遅れた僕に拾えるオーブはなかった
——終わった。僕はまた奴隷戻りだ。
絶望したときに見たのは、「あり得ないスキルオーブ」だった。

ホルダー「10枠」を使う【森羅万象】《ワールド・ルーラー》。

使える人間がいないことから研究者以外、興味を持たれない、規格外のスキルオーブ。

だけれど僕は、【森羅万象】を取り込むことができた——なぜか?
それは僕が「転生者」だったから。
僕には一般人の8枠+8枠、「合計16枠」ものスキルホルダーがあったから。

鉱山は包囲され、出口は1か所。僕の手には謎のスキル【森羅万象】。
さあ、どうする——。
本作も、これ連載の方ではパーフェクトじゃない!?と思えるような十全納得と満足のできる物語の締めで、読み終えたあとの読後感にほわほわとしばらく浸った記憶があります。これも最後まで隙間なく面白かったなあ。
興味深いことに、小説版の方は2巻から出ていないのですけれど、漫画版の方が小説版よりも先の方まで進んでいて、第3章に突入してるんですよ。こういうケース珍しいと思うのですけれど、是非行けるところまで行ってほしいですね。





こっちがコミカライズ版ですね。


ホラー女優が天才子役に転生しました 〜今度こそハリウッドを目指します!〜(作者:鉄箱)

「あ、これ、ぜったい死後に“ホラー映画の呪い”って言われるヤツだ」//悪霊役なら右に出るものはないと謳われた女優、桐王鶫は、交通事故に巻き込まれてその生涯に幕を閉じた、はずだった。目を覚ませば、鏡に映るのは銀髪青目の妖精系美少女。生まれ変わったのは二十年後の世界。かつての先輩後輩に、今世で得たライバルたち。果たしてつぐみは生まれ変わった人生で、今度こそハリウッドの人間たちを恐怖の渦にたたき落とすことができるのか?//未来転生型サクセスストーリー。//――もしくは、ハイスペック美少女に転生したせいでホラー役をやらせてもらえない元ホラー女優が、愛やら恋やら友情やらに巻き込まれながら、子役として奮闘する「どうしてこうなった?」系“これじゃない”物語、である。
これは本編の方も更新止まっちゃってるんですね。
しかし、書籍版あそこで止められてしまうのも非常にもどかしいものですから、行けるところまで読んじゃうべきか悩み中。ってか、時間取れたら読みたいなあ、と思ってます。
役者としてリスタートする逆行ものはちらほらありますけれど、こと演技という観点の描写に関しては本作は尋常じゃないですねえ。毎度、作中の観覧者たちと同じ様に呆然としていました。








斎藤義龍に生まれ変わったので、織田信長に国譲りして長生きするのを目指します!(作者:巽未頼)

過労死した現代の医師が生まれ変わったのは織田信長初期のライバル・斎藤義龍だった。
33歳で早世する上に織田信長の仇敵になる生涯なんてとてもじゃないけれど耐えられないので、織田信長に国を譲るのが目標。そして悠々自適な長生き生活を目指して頑張るお話。でも父のマムシこと斎藤道三には怖くて逆らえないのが悩み。

物語を作りやすいように一部通説でない考え方も参考にしております。予めご了承いただきたく思います。
これは戦国時代を舞台にした歴史を改変していく仮想戦記ものですね。面白いのが、通常の戦国仮想戦記って桶狭間の戦いを前後とした起点から織田信長の天下取りの時期を主軸に物語が広がっていくのが多いのですけれど、本作は斎藤義龍が主人公なんで若干時代が早いんですよ。なんで、登場人物から歴史の動きから前世代からはじまっているので結構新鮮な展開が続きます。
信長が本格的に登場してくる頃には、既にだいぶ歴史の様相が変わっていて、織田と斎藤の関係からも変わってるんですよねえ。
本作も書籍の方は一巻で止まってしまったのですが、こちらも漫画版の方がどんどん先へと進んでいる上に、コミカライズを手掛けている漫画家さんが歴史考証に関しては若干アレ?と思う所はあるのですけれど、人物描写や複雑な情勢の描き方が素晴らしくて、まーコミカライズとしては大当たり。めちゃくちゃおもしろいです。マムシの道三が、その梟雄としての生き方を変える、或いは終える事を決心したと思しきシーンの描写は美しいと思えるほどでした。






こっちがコミカライズ版ですね。



色々と振り返ってたら、思った以上にありますねえ。
第三弾も書くかもです。

面白かったweb小説ピックアップ番外編〜書籍化されたものの、続刊は出ないが連載は続いていて、その先がめっちゃ面白いんですけど!?作品ピックアップ  



記事タイトルが長いよ!

昨今、売上が芳しくなければ早々に打ち切られ、書籍化されたものの物語の全容を余すことなく伝える事がないまま、続きが出なくなってしまう作品が山程あります。
でも、書籍として世に送り出された部分だけじゃなく、その先のお話こそ盛り上がりに盛り上がってとんでもない面白さになっていく作品だって、それこそ山とあるじゃないですか。
そして書籍として出なくなっても、そこで止まらずにずっと書き続けてくれる作者さんも沢山いらっしゃる。読者としては頭が下がる思いです。
今回は、そんな続きは出ないけど、ウェブ版の方では連載ずっと先の先まで続いているよ。そっちがまたべらぼうに面白いんだ、という作品をこの年末にご紹介していけたらなあ、と思います。
思ったより、多くなりそうなのでまずは第一弾。


世界救い終わったけど、記憶喪失の女の子ひろった(作者:龍流)


魔王倒した。世界救った。やることがねぇ。
引退し、片田舎の町で子ども達と遊びながらスローライフを過ごす勇者は、完全に人生の目標を見失っていた。
一方、共に魔王を倒したパーティーメンバーの姫騎士は人々に好かれる領主に、賢者は王都で尊敬を集める魔術学院の校長に、死霊術師は各地を結ぶ運送会社を起ち上げ、それぞれ成功を収めていた。
そんなある日、彼は盗賊に追われていた一人の少女を助ける。
「わたし……自分の名前しか覚えていないんです」
「本当に? まあ、でも平気だよ。おれも、人の名前聞こえないし」
「え」
「あと、自分の名前も喋れないんだ。魔王からそういう呪い浴びちゃってね」
「え」
「でも、大丈夫だよ。なんとかしよう」
「何が大丈夫なんですか!?」
盗賊倒した。女の子ひろった。やることができたかもしれない。

──これ、もしかしてまた冒険の旅に出なきゃいけない感じですか?

魔王を倒して世界を救った勇者が、最強の仲間ともう一度旅に出る、リライフファンタジー。
この企画やろうと思った発端となった作品。書籍版はTOブックスから2巻出てるんですが、内容の方は連載時とだいぶシャッフルされてるのかな。でも、書籍化されてない部分の勇者くんの過去編である学園編から、現在編の先の展開がもう滅茶苦茶面白くて、本になってたら★4半から5を連発してた、と思うくらい。学園編のヒロインである姫騎士さんのアリアがちょっとあまりにもメインヒロイン強度がツヨ過ぎてひっくり返ったし、何なら勇者パーティーのメンバーじゃなかった騎士団長のイト先輩がべらぼうに強いわ可愛いわ、ヒロインレースで抜けてくるわ。男女問わないキャラの濃さ……騎士団長全員キャラ濃すぎてオーバーフローしてるのナンナの!? ストーリー展開の深さとドライブ感、シリアス展開のえぐるような鋭さと、コメディタッチのノリのリズムの軽やかさ。どれもがピカイチで、是非続きを読んで欲しい作品です。
個人的にはイト先輩がキャラぽんこつすぎて、ホント好き。





異世界から帰ったら江戸なのである(作者:左高例)


異世界で長年過ごしてようやく日本に戻ってきたと思ったら江戸時代だった主人公、見た目は少年中身は老人の九郎。
 蕎麦屋で居候をしながら江戸の日常にギャップを感じつつ飯を食べ美味いと楽しんだり、酒を飲んで遊び歩き妙な友人を作ったり、時には悪党と喧嘩をして岡っ引きから逃げたりと小さくて賑やかな世界、江戸での九郎を取り巻く時代小説風日常コメディ。

※フィクション江戸世界ですので実際の江戸の描写、年代、事件、歴史人物の生没年等に若干違いや拡大解釈があります。
エンターブレインから3巻出てます。連載の方は250話近くまで行ってましたね。時代小説風とイイますけれど、いやこれ時代小説? でも江戸の風俗に関してはコメディタッチにも関わらずかなり練り込まれていて、下手な時代劇や時代小説よりも江戸という時代と場所を色濃く感じられる中々凄い作品なんですよね。それ以上に、江戸に住まうキャラクターたちが凄まじいの一言なのですが。異世界の連中も相当にヤバいのですが、江戸の人たちも尋常じゃねえよ。なんでこんな濃いキャラばっかりなんだよw
ちなみに、現在は九郎が江戸に転移した際にTSして女になってた。女天狗九子バージョン【RE:異世界から帰ったら江戸なのである─女天狗昔物語】が改めてKindleから個人出版されていて、こちらが九郎が男の場合と女の場合、周りの反応から人間関係からちょっとずつ大胆に変わっていて、全く新しい感覚で楽しめるお話になってるのでおすすめ。



ちょうど、番外編なる女天狗の幕末編が28日にKindleから出てます。まだ自分も読んでないですけど。





7 knights to die(作者:道造)


長きにわたる対外戦争に勝利したザクセン王国。辺境伯の令嬢イザベラは王宮にて行われた戦勝記念の祝宴に列席していた。だが亡き父の功を讃えるはずのその場で彼女に告げられたのは、婚約者である第二王子アーデルベルトからの一方的な婚約破棄と無実の罪による侮辱だった! 自身と父の名誉を汚され怒りに震えるイザベラだったが、その時一人の男が割って入る。彼は辺境伯の盟友でありともに戦場を駆けた騎士ドミニクだった。彼は旧友の娘を守るため同じ志を持つ六人の騎士を集め、アーデルベルトに「神聖なる決闘裁判」を挑むのだが――。
これはほんと最近の作品ですね。オーバーラップ文庫から【貞操逆転世界の童貞辺境領主騎士】という異色の騎士道物語を送り出してきた作者が、今度はその騎士道物語の中枢たる部分を抜き出して、純然たる騎士たちの勲と誉と誇りの物語を描いてきたのが本作でした。残念ながら、どうやら一巻で続きが出せなくなったみたいで、Web版の連載の方は見事な完結を迎えているので、是非ご照覧いただきたく。

2025年 面白かったweb小説ピックアップ 下半期 その3  



年末まで定期的に書いていく予定だった記事だけれど、案の定力尽きて前回からまる一ヶ月が過ぎて、年末になってしまいました。
大丈夫、年明けにはならなかった!
もう一記事、ちょっと趣向変えたネット小説の紹介記事書きたいけど、いけるかな?


逆行したヒカルと佐為が藤崎あかりを魔改造するお話(作者:そとみち/原作:ヒカルの碁)

二十一歳の若さで本因坊タイトルを獲得した進藤ヒカルが小学二年生のころに逆行。
再び佐為と出会い、神の一手を共に探しに行きます。

なお藤崎あかりが二人の再会に居合わせたことでクッソ脳を焼かれて囲碁にドハマりしてアヘ顔W本因坊指導碁を受けて魔改造されてヒカルと一緒にプロを目指します。
しばらくしたら筒井先輩も脳が焼かれます。
塔矢アキラも脳が焼かれます。
院生メンバーも脳が焼かれます。
だいたい出てくる人みんな最終的に脳が焼かれます。

そんなヒカあかメインの自給自足のお話。
時々他キャラも活躍します。



※筆者の囲碁知識はほぼ素人です。対局シーンなどはパッションと勢いで書き抜けておりますのでお手柔らかにお願いします。
ヒカルの碁を連載していた頃、雑誌のジャンプは読んでたかなあ。読んでたような気もするし、もう読んでなかったような気もするし。ただヒカルの碁に関しては雑誌読んでたとしてもちゃんと読んでたわけじゃなくて、だいぶ流し見してたと思うんですよね。
内容、ほとんど覚えてないし。
ただ本因坊のタイトルを奪取したほどの頂点捕食者が小学校に逆行って、そりゃ強いです。面白いのは過去に戻ったヒカルがただその強さを振り回して無双するのではなく、同世代全体の棋力を高めて切磋琢磨しあい神の一手に近づける環境を作りたいというスタイルなんですよね。ある意味これ佐為と同じような立場になってるとも言える。
その最初にして最大の改変が、偶然にしても幼馴染のあかりの脳を焼いて、彼女を自分たちと同じレベルの囲碁星人にしてしまった所にあるのでしょう。そして彼女の指し手としてのスタイルが、また佐為やヒカルと全く違う、そしてヒカルたちの目的に最も沿うものであったというのが非常に面白い。直接ヒカリとあかりによって影響されるだけじゃない、バタフライエフェクトによる人間関係の怒涛の変化がまたいいんですよね。
なにより、ヒカルとあかりが小さい頃からイチャイチャしてるぅw



悪役令嬢と石田三成 (作者:孔明)

新作の乙女ゲームを購入した帰り、交通事故でこの世を去った現代JK。だが次に目を覚ますと購入したばかりの乙女ゲーム「ホロスコープ・クロニクル」の世界に転生してしまった。しかも転生先はあらゆるルートで絶対に死亡する悪役令嬢のアナリーゼ・アガレス。ゲームプレイ前だったため原作知識はゼロで、頼りになるのはネタバレ糞レビューアーのレビューのみ。そこで死亡フラグを回避するため、アナリーゼは石田三成を召喚するのだった。
元はやる夫スレあんこスレにおける名作にして傑作。それを作者本人が小説に仕立てなおして連載している作品ですね。
作者の孔明さんの作品は、ダイスが跳ねまくってとんでもない展開になるのを見事にダイナミックなストーリーに仕上げていってくれるので、毎度そのドライブ感に目を回しながら読んでいるのですけれど、この悪役令嬢と石田三成は学園ものから大陸の覇権をかけた戦記物へと発展していって、作者の作品の中でも特に傑作として知られています。あのライブ感は楽しかった。




一般男性、TS令嬢転生(嫌々)からのしたくもない異世界統治 (作者:柴野沙希)

現代日本で日の目を見ること無く、うだつの上がらない人生を過ごしていた一般男性。
彼は自殺しようとした見知らぬ誰かを助けようとして死ぬ。
神と問答する中で、気がつけば異世界転生が確定してしまい、あれよあれよと送られてしまう。
次に目覚めた時には、TS、しかもロンディルト王国の公爵家令嬢に転生してしまったのだ!
なんてことだ!もう(責任から)逃げられないゾ♡
これは、ぐうたらしたい公爵家令嬢が実権を握らされる物語。

​───なんでぇ???
よくある転生してからの内政系にあたるわけですが、けっこう淡々としているというか、お嬢様がタイトルにもある通りやりたくないけど責任を果たさないといけないから、とローテンションで、しかし着々と与えられた実権を行使していく様子がなかなかに好みで。
こういう責任を投げ出さずに悩みながらもやり遂げていく主人公って好きなんですよね。ローテンションなのが、どうにもクールで冷徹と思われつつ、妙に親しみを感じさせる距離感の近さもあり、なんとも表現しがたいカリスマを醸し出しているあたりも、大変好き。



おつかれ勇者とつるぎの魔女 (作者:調味のみりん)

『伝説の調律者となり、世界の英雄と共に魔王を討て!』



——そんなキャッチコピーで人気を集めたソシャゲ『ハールドファンタジア』。

ガチャからは星6レアが排出され、プレイヤーは英雄たちと絆を結び、壮大な物語を描いていく……はずだった。

だが、星5キャラ『王国の勇者ルーク』は違った。
性能は平凡、メインストーリーにはほとんど登場せず、誰からも忘れられた存在。
そんな彼と“ひとりの小さな魔女”が出会ったとき、運命はおおきく回りだす──

ゲームの片隅で始まる、無名勇者と少女の“本当の物語”。
世界を呪い世界を憎み、禁忌に触れて存在を魔女へと変転させてしまった少女。彼女は、剣と化した自分の前に現れた勇者と契約を結ぶ。勇者に力を貸して魔王を倒す。もし魔王を倒し終えたなら、共に世界をこわすのだ、と。
ただし、この世界において魔王は唯一ならず。およそ300の魔王が居て、既に50数体は討伐されたものの、未だ200を超える魔王が顕在し、人類生存圏を着々と蝕んでいる。
まあ、ひでえ世界である。ってか、この魔王ってのがせいぜいエリアボスレベルなのかと思ったら、一体一体が尋常じゃない災害災厄、理不尽の権化で塵芥のように人が死んでいき、勇者はその魂を削られていく。勇者くん、戦い方がゴアすぎるというか覚悟ガンギマリすぎて、魔女の鍛造という能力とマッチしすぎてるんだけれど、まあ壮絶である。どの章も勇者をはじめとして登場人物の覚悟、生き様死に様がガンギマリすぎて、そうでもしないと人類すぐに絶滅するよね、という瀬戸際感がまた凄まじく、なかなか読むのしんどいんだけれど、それだけ読み応えのあるファンタジー巨編であります。



転生魔法貴族の次男坊は無責任に生きるよ(作者:星野純三)

長男として家業の会社を継いだものの、その会社は倒産。
無念の中で死んだ男は、異世界で魔法貴族の次男坊に生まれ変わった。

男は誓う。
今世では家業の重荷を背負うことなく、無責任に生きてみせよう。
好きに生きる、と好き勝手に生きるはまた違うんですよね。まあ次男という事もあり、家長としての責任は全部兄上が引き受けてくれたので、家業である機工人形の研究に全力没頭できるようになった主人公が、経営だの統治だのに余計なリソースを費やすことなく、その有り余る才能を全部好きな家業の研究に投入した挙げ句に、国家規模のやべえ研究者になってしまうというお話。
これが主人公一人だと、マッドサイエンティストの暴走話になってしまいそうなんだけれど、同世代の幼い天才幼女が居たことで、この二人が学園でセットになって……二乗やばいことになってんなw
でも、お互いに国家の機密技術を扱う家の人間同士なので、一緒に研究できるのは学園の中だけ、というのを弁えているので、それが逆に二人の幼子が刹那の逢瀬を大切に、仲睦まじく寄り添っているようで、めちゃくちゃ尊いように見えるんですよねえ。実態は、国の人たちが頭抱えてこれどうすんの?という成果をじゃがぽこ生み出すやべえ生産コンビになってしまってるんですが。
でも、小さな男の子と女の子が眼をキラキラさせながら、一緒に夢中になってモノ作りに取り組み、手を繋いで駆け回り、疲れ果ててお互い寄り添い合って眠りこける様子とか、ほんと尊い、尊い。
これが将来、国の都合によって引き裂かれる事が確定しているからこそ、それを当人たちが誰よりも弁えて受け入れているから、余計に哀切に目を細めてしまう。良き。



BOOKWALKER15周年 大感謝祭にて第一巻を五冊プレゼント企画開催中  



記事タイトルにある通りなのですが、詳しく言うと現在ライトノベルや新文芸の第一巻が28日まで期間限定で無料で読めるんですね。
この手の期間限定無料の企画は大々的ではないですけれど、普段からあれこれとやってるんですよね。
ただ今回のイベント凄いのが、この第一巻期間限定無料の作品のうち、好きな作品5作が後日プレゼントしてもらえるって所なわけです。
つまり、期間を過ぎたら読めなくなる状態から購入した体になって恒常的に読める状態になる、ということですね。
対象作品から5冊もらえるってことです、はい。

というわけで、対象作品の中から今まで読んだことのある作品で特に面白かったものをピックアップさせていただきます。
参考になるかはわかりませんが、各作品の感想記事へのリンクを添えさせていただきます。(画像をクリックするとその本の感想記事へと跳びます)
良き本との出会いの機会となれば幸いなのです。




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2025年 面白かったweb小説ピックアップ 下半期 その2  


前回の記事です。一週間前になるのか。
毎週とはいかないだろうけれど、年末までこんな感じで続けて行きたい。本の感想を書く合間の息抜き、になるのかこれ?









ショッカーライダーに転生して好き勝手に生きる(事など出来ない)お話(作者:さざみー/原作:仮面ライダー)

ショッカーライダーに転生した俺が悪の組織同士の抗争に(イヤイヤ)巻き込まれたり、仮面ライダーの相手を(ひいこらしながら)するお話 


タグを昭和ライダー、平成ライダー、令和ライダー、そして最新エピソードに出てくる作品に整理いたしました。
各話のサブタイトルを整理しました。


本作で仮面ライダーを登場させていただいた作品
仮面ライダーW、仮面ライダーガッチャード、仮面ライダーオーズ、仮面ライダービルド、仮面ライダーカブト、仮面ライダーフォーゼ、仮面ライダースーパー1、仮面ライダーV3、仮面ライダー龍騎、仮面ライダー響鬼、仮面ライダー電王、仮面ライダージオウ、仮面ライダー、仮面ライダーディケイド、仮面ライダーガヴ、仮面ライダーカブト(順不同)

旧題:イチャイチャする話を書きたかっただけなのに……

いつも感想を頂戴し誠にありがとうございます。
感想がとても励みになっております。
ちょうどライダーになりたいおっさんたちの話がアニメ化しているけれど、こっちはライダーオールスターなお話。
仮面ライダーシリーズについてはとてもじゃないけど、全部履修など出来ていないわけですが。ってか、全部ちゃんと見たのってブラックと龍騎、響鬼、電王だけじゃないかなあ。響鬼も全部は見れてないわ、確か。
とはいえ、このライダーシリーズをちょっとでもカッコいいと思っているのなら垂涎の内容です。主人公、基本仮面ライダーたちの事尊敬しているのですけれど、一部激烈に仲悪い相手がいて笑ってしまうw ショッカーも本作だと微妙に絶対悪とは言い切れない状態なんですよね。仮面ライダーじゃない、ショッカーライダーだ、と嘯きながらもついつい人助けなどしてしまって、他のライダー達からもあんまり敵と見做されてない、どころか同じライダーだと言われてるあたり可愛い少年です。ってか、こうして色んなシリーズのライダーたち見ると、ほんと個性的ですねえ。
ちなみに、リアルタイムで子供の頃に見たライダーは仮面ライダーブラックでした。未だに変身シーン一番カッコいいのはブラック派。



いずれ不滅の神殺し ヤンデレ神様から求婚されてしまったので、世界を渡って神殺しになるしかなかった男の英雄譚(作者:稲荷竜)

女神「もっとわたくしを殺して!」主人公「断る!」
神様に婚約破棄を叩きつけてやれ!
なんの変哲もないファンタジー世界。なんの変哲もない冒険者生活。なんの変哲もない裏切り、捨て石、追放。
死。
そこからの覚醒。
命の危機から異界渡り《ウォーカー》という能力に目覚めた主人公は、危機を逃れた先で女神様と出会う。いわゆる転生女神様。報われない現実から、報われるチート転生へ──という話になるかと思いきや、女神様を敵だと思った主人公、女神様を殺してしまう。
しかも殺した神様(神は不滅なので復活する)に目をつけられて結婚を迫られる始末。冗談じゃねぇと異界渡りの能力でヤンデレ化した女神から逃げて、戦って、食って、強くなって──
不滅の神様を、いずれ、完全に殺す。
……ただし、『神殺し』を成した主人公に色々な神様が注目してしまうので話がややこしくなっていく。
邪魔する者は神だろうが人だろうがまとめてぶっ飛ばしていく、最強かついずれ最強主人公の世界を渡る物語。
報われることを求めないまま努力にすべてを費やせる人間ってのは、狂気の産物なんだよなあ。
というわけで、実は人の心がわからない系努力ジャンキーが努力を積み重ねて強くなると同時に、努力を積み重ねて人の心、世の理、神の不条理、真理と真実を色んな世界を渡り歩きながら理解していく、というやべえ物語である。稲荷竜さんは怪作しか書かないのか……書かないなあ、うん。
個人的には配信ダンジョン攻略編が好き。ディーのあの猫屋敷の扱いの酷さよw


2025年 面白かったweb小説ピックアップ 下半期 その1  


本当は年末年始にかけて一気にやるつもりの企画なのですが、師走はやたらと忙しくなりそうなのと、ちょうど面白い面白いと思いながら読んでいた作品が完結したので、その紹介も兼ねてこの時期からボチボチと複数回にわけてやっていきたいと思います。

こっちが前回の上半期分の記事ですね。







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次にくるライトノベル大賞 2025 が開催中。  


これも年末近くの恒例行事になってきましたね。



つぎラノ、投票すでに開始しております。
投票期間は12月1日の17時59分まで。
ノミネート作品から最大3作品に投票ができるそうです。ふるって投票参加してください。
自分もじっくり選んでいこう。3作品だけですからね。

このライトノベルがすごい! 2026でどのイラストレーターさんに投票するか悩む!!  


そう、意外と頭を悩ませることになるのが、作品投票のみならずイラストレーターの方への投票なんですよね。
もちろん、作中の文章に見事に合わさった、或いは技巧を凝らした挿絵なんかでもアッと言わされ感動させられる事も多いのですが、ライトノベルで真っ先に目を引かれるのが表紙絵、ジャケットデザイン。
ここで、思わずビビッと電流が走って、ちょっと読んでみるべさ、と手にとってみた方も多いんじゃないでしょうか。
ともあれ、絵の好みなんてのはまさに人それぞれ。ビビッとくる、バチッと目に火花が散るような衝撃を受ける絵を目の当たりにした、なんてのも中々他人と共有できる体感ではないのかもしれませんが。

それでも、とっさに視線が縫い止められる、ふと気づくとじっとガン見してた。無数にあるイラストから、なぜかこれが頭に焼き付いていた。
……なんか、無性に好きだなこれ!
みたいな感じに引っかかり、引き止められ、思わず見入っていたライトノベルの表紙絵を、絵師さま別に並べてみました。
一応、このライトノベルがすごい! 2026の投票対象ライトノベルから抜き出しています。
もう完全に好みですね、これは。

多分、この中から投票するイラストレーターさんは選ばせてもらう事になると思います。




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続・ライトノベルの合本版キャンペーンにかこつけて、名作を紹介していくのだ。  




前回の記事です。

キャンペーンが明日いっぱいなんで、引き続き合本版から、過去の名作をご紹介♪




【デート・ア・ライブ】 橘公司/つなこ 富士見ファンタジア文庫

Kindle BOOK☆WALKER
感想はこちらから

世界を殺す少女を救う方法は――デートして、デレさせること!?

「――君、は……」「……名か。そんなものは、ない」
四月一〇日。五河士道は精霊と呼ばれる少女と出会った。世界から否定される少女。だけど自分だけは少女を肯定したいと願った。新世代ボーイ・ミーツ・ガール!!
はじまったときはまさか22巻にも及び、スピンオフシリーズが幾つも立ち上がり、アニメも5期まで制作される超大作になるとは思わんかった。幾重にも折り重なった伏線が、後半にいくほど劇的に回収されていくのにはテンションあがりましたよ。あの展開の数々は本当に凄まじかった。ドライブ感にブーストかかりはじめたのは、鳶一回くらいからですね。精霊が全員出揃ってからが本番だったかも知れません。そりゃあこれだけ長期のシリーズになりますわ、という怒涛の終盤でしたもんね。
にしても、狂三が圧倒的人気になるのもわかります。スピンオフシリーズ独占してるしw
自分も一番好きですし。ただ、最初名前の読み方わからなかったのでキョウゾーちゃんと呼んでいたのは私だけではないはずw



【蒼穹のカルマ】 橘公司/森沢 晴行 富士見ファンタジア文庫

Kindle BOOK☆WALKER
感想はこちらから

空で生き、人を襲う空獣(エア)が住む世界。空獣を狩る機関「蒼穹園騎士団」でカリスマ的人気を集める女騎士・鷹崎駆真。だが世界の平和を守るはずの騎士である彼女には、世界の平和より優先すべきことがあったッ!?
その【デート・ア・ライブ】の作者である橘さんのデビュー作だったのが、この【蒼穹のカルマ】でした。
もう中身がハチャメチャでねえ、主人公のカルマも当時としてはここまでイカレてるのは珍しいというくらいのシスコンのやべえやつで、内容ももうあっちこっち明後日の方向にぶっ飛んでいて、読んでいる間中笑いっぱなしだった時もありました。
正直、最初【デート・ア・ライブ】を読んだときは、カルマの作者さんにしては随分と大人しい内容だな、と思ったくらいですし。
表紙絵を見てもらうとわかるのですが、巻を重ねるごとに表紙絵もふざけていき、えらいことになっていきます。未だに、主人公が遺影で表紙絵に映ってる作品はこれ以外見たことないと思う。こんなひでえ顔の遺影も見たこと無いな!!
しかしぶっちぎれたコメディにも関わらず、内容は意外と骨太だったりして、デートでの狂三の十八番である時間関係のネタがここで萌芽となって使われてるんですよね。



【棺姫のチャイカ】 榊一郎/なまにくATK 富士見ファンタジア文庫

Kindle BOOK☆WALKER
感想はこちらから

「働いたら負け」とうそぶくトールは生きる目的を失っていた。
目下フェルビスト大陸を義妹アカリと放浪中だが、食い詰めてアカリに罵られ山中で食料を探すことに。そこでトールは棺を担ぐ不思議な少女と出遭う――。 
特典としてカバーイラストコレクションと文庫未収録イラスト集、文庫未収録短編を収録! 1巻発売前のドラゴンマガジンに掲載された幻の短編「器の割れた後に」も特別収録!

ライトノベル界の大御所の一人と言って良い榊先生、これまで無数の作品を送り出し、10巻以上続いた長期シリーズも多く書かれた方ですけれど、他にもスクラップド・プリンセスなど名作はありますけれど、自分はこの【棺姫のチャイカ】が一番好きでしたねえ。カタコトのヒロインであるチャイカ、彼女が榊作品のヒロインの中でも特に好きな子で、ドハマリしていました。その小動物めいた「愛い」キャラクターもさることながら、表紙絵からもわかるとおり棺を背負い、武器はそこに仕舞われたアンチマテリアルライフルの形状をした魔導杖。完全に性癖が詰め込まれすぎてますよw
本作は義妹のアカリといい、フレドリカといい、ヒロインがみんなストライクだったのも大きいです。



【ミス・ファーブルの蟲ノ荒園】 物草純平/藤ちょこ 電撃文庫

Kindle BOOK☆WALKER
感想はこちらから

一八世紀に発生し、瞬く間に世界中に広がった謎の巨大生物〈蟲(ギヴル)〉。甚大な被害と引き替えにもたらされた化石燃料によって、世界は大きく変貌した――。 時は「明治」と呼ばれるはずだった時代の少し前。異国への航路で蟲を操る男たちに襲われた少年・秋津慧太郎はある海岸に流れ着く。その右目に奇妙な力を得て――そして辿り付いた荒地で、慧太郎は蟲たちを愛し、その研究と対処とを生業とする美少女アンリ・ファーブルと出会った。もうひとつの近代で幕開く、蒸気と蟲と恋が彩るファンタジー!
※本電子書籍は、『ミス・ファーブルの蟲ノ荒園』全4巻を1冊にまとめた合本版です。

この作品は前にも紹介した気がするけれど、本当に好きな作品なので何回も推してやる!
ちょいとスチームパンクめいたヨーロッパを舞台に、ちょうど幕末の頃となる乱世を潜り抜けてきたサムライが、異国の地で刀を振るって大暴れ、というまあ少年心をくすぐるシチュエーションなのですけれど。このサムライである秋津慧太郎がガチの薩摩示現流なんですよ。示現流というと、どうしても猿叫と呼ばれる奇声をあげながら力任せに刀を叩きつける剛剣と一般的には思われてますし、そう描写されることも殆どです。実際、その通りではあるんですけれどその中身をじっくり見るとびっくりするほど合理的であり、術理が細緻を極め剣理が極まってる剣術流派なんですよ。
正直「左肱切断」の極意を漫画やライトノベルで描写してるの、自分は黒神遊夜・神崎かるなコンビの剣戟漫画「しなこいっ!」とこの「ミス・ファーブルの蟲ノ荒園」しか知らないですわ。漫画はあまり知見広くなく大して読んでいないので、他にもあるかもしれませんけれど。
とかく剣戟の描写が凄まじく、特に終盤は鳥肌立ちっぱなしの立ち会いが続いてました。今まで読んだライトノベルの中で、一対一の剣術の決闘においては未だに本作の示現流VS薬丸自顕流が自分の中では一番です。




【ほうかご百物語】 峰守ひろかず/京極しん 電撃文庫

Kindle BOOK☆WALKER
感想はこちらから

「いきなりで悪いけど、あなたの血、吸ってもいいかな」 
高校生で美術部員の真一は、夜の学校で見知らぬ少女に出会う。 少女はとても美しく、その瞳は銀色に輝き、真一の血を吸いたいと言う。 少女の正体を “イタチ” だと見抜いて難を逃れた真一は、非常識にも彼女とある約束を交わす……。 翌日、美術室に現われたイタチ少女。 曰く、この学校は妖怪が出やすく、しかも真一は彼らを引きつけやすい体質だから手遅れになる前に約束を果たしに来た、と。 美術部の先輩で妖怪マニア・経島御崎の提案により、イタチは美術部に迎えられることになる。 そしてイタチの言葉通り、学校には様々な妖怪たちが現れ始めて……。 ピュア可愛いイタチさんと普通の高校生・真一の、ちょっと不思議な放課後物語です。
※本電子書籍は、『ほうかご百物語』全10巻を1冊にまとめた合本版です。
今はメディアワークス文庫など、ライト文芸系統で本を出している峰守ひろかず先生ですけど、そのデビュー作はこのほのぼの日常妖怪譚である【ほうかご百物語】でした。これ学園モノでもあったんですよね。
今も妖怪やオカルトというテーマで書いてる峰守さんですけれど、そういう本来はおどろおどろしいアヤカシのものを取り扱いながら、ほっこりと心あったまる軸がストーリーや展開の中に埋め込まれているのは、原点がこの【ほうかご百物語】にあるからなんでしょうね。
タヌキじゃなくてイタチなんですよ、イタチさん。たくさんのキャラクターが出てくる中で、主人公はイタチさんに一途、という群像劇でありラブコメであり、ハートフル・コメディであり、という実に心潤う作品でありましたわ

ライトノベルの合本版キャンペーンにかこつけて、名作を紹介していくのだ。  

先日はこの夏休みに一気に読んで損はない傑作シリーズを紹介する記事を書いたのですけれど。

こちらですね。
その折に色々と見て回ってて気付いたんですけれど、ライトノベルの合本版のキャンペーンが今行われてるんですね。いやもう14日までみたいなので、あまり時間もないのですけれど。
見てみると、名作といえる作品が結構ラインナップとして並んでいるので、その中から各巻の感想を書き残している作品をピックアップしてみました。
感想への索引を動線として添えつけつつ。
とりあえずブックウォーカーの人気順から、読んで感想残している作品を抜き出してみました。
時間があれば、もう少し続けたいかな。


では、以下に幾つか作品をご紹介させていただきます。


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夏休みにとびっきりのライトノベルを一気に読んでしまおう  

社会人には夏休みはないですけどね! それでもお盆休みくらいはあるところもありやなきや。

まああれです。せっかくの長期のお休み、でも暑すぎて外に出たくない。そういう時は家でゲームか読書というのが定番、だったのは昔も今も同じ……なんですかね?

ともあれ、気がついたら5年10年経ってしまって自分にとっての最新作が、いつの間にやら最近の人は読んだことのない古典になっている、というのもざらにあるわけで、ここは一つ過去の名作を紹介していこうって企画ですな。
折も折で、夏休みキャンペーンみたいなのをやってる電子書籍ストアなんかもありますし。

以前にも似たような企画はやっていたのですが、




こんなのとか。





こんなのですね。これでももう5年前の記事なんだ。


さらに遡ると、




こういう記事も書いてますねえ。

こういう企画的にはだいぶ久々になるんでしょうか。
最近時間も余裕もなかったのですけれど、煮詰まっているのをリフレッシュする意味でもこうして違う企画記事に手を出してみたいと思います。お盆休みからは外れてしまうかな。



以下に、幾つか作品をご紹介させていただきます。



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2025年 面白かったweb小説ピックアップ 上半期 その2  



上が前回その1の記事です。

とりあえず2回目です。コメントいただいているの全部目を通しているのですが、返信できていなくてすみません。オススメいただいた作品もぜひ読んでみたいと思います。ありがとうございます。


こちらがWeb小説の紹介記事全般。





.続きを読む

2025年 面白かったweb小説ピックアップ 上半期 その1  




だいたい半年ごとくらいにやってる企画。半年ペースぐらいで、新規の作品ある程度見つけられる感じなんですよね。

一方で前回以前に紹介した作品が、もっと加速して面白くなっている場合もあるので、前回までの同系記事もまた見直していただけるとありがたいです。
タイトル変わってますけど【悪役天才道術士の憤怒 破滅確定だった転生悪役、隠された才能で原作を蹂躙する】と【機甲猟兵エルフリーデの屈折した恋愛事情〜最強パイロットは無礼なスパダリにキレている〜】は話が進むにつれてさらにバチクソ面白くなってしまってます、やべえです。
特にエルフリーデの方はほんとメチャクチャ面白いんだよなあ。書籍化されんのだろうか。

とりあえず、6月から7月にかけて何度か小分けしながら書いていくつもりです。まずはその1から。


こちらがWeb小説の紹介記事全般。

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2024年 面白かったweb小説ピックアップ 下半期  

年末も迫ってきたところで、前回は7月あたりにやったんだったかな。今年後半で自分が新しく読み出した、スコップした、新連載始まった中で特に面白かったウェブ上の小説サイトで連載されている作品をピックアップしたいと思います。
今回は二次創作作品も含めて、一回にまとめました。

ちなみに、これが上半期の記事です




こちらがWeb小説の紹介記事全般。






では、今年後半のピックアップがこちらからになります。

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次にくるライトノベル大賞2024 もう投票始まってます。  



10月のこれ、エントリー作品からノミネート作品を選出する投票をした時の記事ですね。

自分、勘違いしてたんですけどこの時の作品投票って、大賞を決める投票じゃなくて、その大賞を決める最終投票をするノミネート作品を選出するための投票だったんですね。
どうりで前年と違って10作品も選べたわけだよ。

んで、ノミネート作品が選ばれたところで、改めて一人一票3作品まで投票出来ます、って事なんですね。
すでに11月15日から始まっていて、締切は12月5日だそうです。もう週明けじゃないですか。
というわけで、自分も本日取り急ぎ投票してきました。
【非科学的な犯罪事件を解決するために必要なものは何ですか?】  色付きカルテ/よー清水 ファミ通文庫
【オルクセン王国史〜野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか〜 2】 樽見京一郎/THORES柴本 サーガフォレスト
【捕食者系魔法少女】  バショウ科バショウ属/東西 エンターブレイン

上位に入ったらいいなあ。

投票はこちらからになってます。もう木曜日には締切みたいなので、まだの方はお急ぎを。



次にくるライトノベル大賞2024 作品エントリーしました。  





今回は10作品を投票できるということで、たっぷり余裕を持ってできましたね。
「次にくる」というお題目もありますので、昔から続いている作品などはダメで、2022年10月1日以降に第一巻が刊行され、既刊が2024年9月30日時点で5冊以内。
そのうえで23年10月1日から24年9月30日の間にシリーズ最新刊が書籍化されているライトノベル作品、という条件がついていますので、それで色々とざっくり選べる作品が削れた感も。

というわけで、自分は以下の10作品に投票しました。

【非科学的な犯罪事件を解決するために必要なものは何ですか?】  色付きカルテ/よー清水 ファミ通文庫
【オルクセン王国史〜野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか〜 2】 樽見京一郎/THORES柴本 サーガフォレスト
【彼女でもない女の子が深夜二時に炒飯作りにくる話】  道造 /びねつ 富士見ファンタジア文庫
【帝国第11前線基地魔導図書館、ただいま開館中】  佐伯 庸介/きんし ガガガ文庫
【肥満令嬢は細くなり、後は傾国の美女(物理)として生きるのみ】 八針来夏/輝竜司  TOブックス
【恋人以上のことを、彼女じゃない君と。】  持崎 湯葉/どうしま ガガガ文庫
【バスタード・ソードマン】  ジェームズ・リッチマン/マツセダイチ エンターブレイン
【ほうかごがかり 】  甲田 学人/potg 電撃文庫
【捕食者系魔法少女】  バショウ科バショウ属/東西 エンターブレイン
【かくして少年は迷宮を駆ける 強欲の迷宮と借金まみれの新米冒険者】  あかのまに/深遊 MFブックス


次にくるライトノベル大賞2024 投票受付中  




なんかもう10月1日からエントリー開始していて、15日には締め切られるそうです。
うひー、知らんかった。ってか去年と時期違いますよね?
ただ今回は10作品まで(前回は3作品だったような)投票できるので、だいぶ色々と選べるんじゃないでしょうか。

私はこれから吟味します。週末に投票できたらいいなあ。土曜も祝日も休みじゃないので、3連休にじっくりと、とはいかんのですし。

『このライトノベルがすごい!2025』 のアンケートは明日まで  



締切は明日いっぱいまで




自分もすでに投票は済ませてます。締め切りに間に合わないことにならないように、お気をつけください。

『このライトノベルがすごい!2025』 ライトノベルBESTランキングWebアンケート  



こちらにて開催中です。〆切は 9月23日(月)23:59。
今年も協力者枠で参加させていただく予定です。皆様もふるってご参加いただければ。

対象ライトノベルは発売日が2023年9月1日〜2024年8月31日となっています。
というわけで、自分も読んだ範囲の中から選ぶつもりなのですが。


ここの9月分からと。


こちらからですね。

……多いです。多いです。「作品・シリーズ」は5位までの選出を必須としております。ということなので、この中から5作品まで絞らないといけません。毎度ながらこれが辛い。
とりあえず、ここで取り上げている作品群はみんなオススメなのです。

ブログ「徒然雑記」 20年目のサイト案内(いまさら!!)  


当ブログ「徒然雑記」は本年6月を以て本開設から二〇年目に突入しております。

知らんかった!

いやあ偶々サイトのあっちこっちを見て回ってたら、ブログ移行前のホームページの日記で本格稼働が2004年の6月からって記述してあるのに行き当たったのでした。
もう8月で2ヶ月すぎてるんですけどね! 

ともあれですよ、20年もやってるとブログの方もごちゃごちゃしてきて、一度各ページやカテゴリーについて詳しくご案内しておいた方がいいんじゃないだろうか、と思い立ちまして。
今回の記事を書いてみました。



オロチのまどろむ庭
わたくしこと管理人の八岐がブログの開始前に運営していたホームページです。
元々、自分葉鍵系のSS書きがスタート地点であります。昔の名残がここには今も残されています。恥ずい。
元々この「徒然雑記」はそのHPで日記として記述していたページでした。この頃はHPには日記がセット、というか付き物だったんですよぅ。
それが2003年くらいから「blog」という形式が巷で流行りだしまして、周囲もどんどんとblogへの移行が始まっていきました。自分はそういう流行り物に対してはビビってまず傍観、様子を伺う所から始めますので、実際にやりはじめたのが2004年の5月とちょっと遅く、約一ヶ月ほど元の日記と並行して記事を書いていたのを、6月で完全移行したのがこの徒然雑記の本格稼働の開始となりますね。
徒然雑記って名前なのも、元々普通の日記だった名残であります。ブログに移行した頃はもうラノベを中心とした本の感想が記事の中心になっていたんですけどね。
感想記事を今みたいにわかりやすく、あと表紙絵をバーンとつけて書きたい、というのもブログの方に移行した理由だった記憶があります。


書籍感想・著者索引(表紙絵附) 
書籍感想・著者索引(シンプル版)  
書籍感想・作品タイトル索引(シンプル版)
これまで書いている本の感想記事なんですけれど、ブログ開始以前から書いているものも含めると、二十数年分になりますからそりゃあ沢山あります。
そんな中から目当ての本の感想を探すとなると大変だなあ、と考えて作ったのがこの索引ページでありました。作った頃はまだもう少し感想数も少なかったんですけどね。そしてCSSとかなんもわからん頃だった。ちなみに今でもなんもわからん!
スマホが普及してモバイル経由で訪れてくれる人が増えてきた際には、必死にスマホで閲覧できるページも作ったんですけれど、そこでいっぱいいっぱいでした、はい。

上から著者ごとにまとめた表紙絵付きの索引。著者ごとにまとめたタイトルだけのシンプル版。そして本のタイトルをあいうえお順に並べたシンプル版、という区分けになってます。
ただ、ここ数年あまりに膨大に膨れ上がった感想数、あと連日増えていく感想にあれこれやること増えた結果暇がなくなり、年単位で索引への感想の登録が遅れています。連休の際などにちょっとずつやっているんですけれど、全然おっつかない状況になってまして、本当に申し訳ないです。このお盆休みにも多少なりとも進めるつもりなのですが。


書籍感想・殿堂作品
毎年の暮れにやってる一年の読んだ本の総括、ベスト作品を紹介する記事をまとめているのと、最高評価の五つ星以上をつけた作品を殿堂として索引にまとめているところです。
世間のスタンダードとはズレてると思うのですけれど、この年間オススメ作品総括を見るとこの20年のライトノベルの隆盛の流れみたいなものも見えてくるかも知れません。
……いや、見えないかな。やっぱりスタンダードとズレてる所あるもんな。
昔から失敗したな、と思っているのが五つ星以上をつけた作品の索引をタイトル順にしてしまったところです。これ、日付順にしておけばよかったなあと後悔してるんですよね。今から再編は大変すぎる。


書籍感想
本の感想記事はこの書籍感想のカテゴリーに放り込んでます。23年分と今年の24年分は今は別枠にしてますね。
スマホ版だとカテゴリアーカイブから確認できます。パソコン版だと年別のは全部収納されてますね。+マークをクリックすると展開されるようになってます。
月別のオススメ作品のまとめ記事なんかもこのカテゴリーに加えているので、書籍感想の記事数がそのまま感想書いた本の冊数ではないのですけれど、去年今年の分含めて5000を大幅に超えているので、まあ5000冊分くらいはありそうです。


オススメ書籍やアニメなどの感想まとめ
タイトル通り、まとめ記事はだいたいここに放り込んでいます。毎月のオススメ作品をまとめた記事。
またアニメや漫画、Web小説のピックアップ紹介まとめ。年間でのまとめ記事なんかは、このカテゴリー内の年間ベストにまとめています。


月刊書籍発売カレンダー
文字通り、月ごとのライトノベルや漫画の発売される作品を発売日ごとに並べたカレンダーになってます。
とはいえ、発売される全作品を掲載してるわけじゃなくて、自分の興味関心がある作品だけ選別して並べてあるので、特に漫画の方はかなり抜けがあるのであしからず。
これでいちいちチェックしていると買い忘れがほぼ無くなるので、自分でも重宝しています。あと、シンプルに表紙絵並んでいるのを見るのが好きなので。パソコン版で左側にズラッと本のジャケット並べているのも、ひたすら自分がズラズラ並んでいるのを見たいからです。悦に浸れます。


企画
これもWeb小説のピックアップや、なんかのオススメ記事を書いた時はこの企画のカテゴリーに入れてますね。また「このライトノベルがすごい!」などの投票に関しての記事なんかについても、ここに入れてます。本記事みたいなのもそうですね。


とまあ、大まかにはこんな感じですか。アニメや戯言、ピックアップや競馬なんかはカテゴリー名そのまんまです。
改めまして、今後も当ブログ「徒然雑記」をよろしくお願いいたします。

2024年 面白かったweb小説ピックアップ 上半期その2  


前回のその1の記事です。

一週間空きましたけれど、二回目。


毛利輝元転生 〜記憶を取り戻したら目の前で備中高松城が水に沈んでるんだが〜 (のらふくろう)

戦国IFでも最大級の難易度、ボロボロの毛利で秀吉の中国大返しを阻止せよ
第三次世界大戦で死んだ軍事史オタクは時を遡り戦国時代の毛利輝元に転生した。だが記憶を取り戻したのは前世の死と同じ三十歳、本能寺の変で信長が斃れた翌日だった。

関ヶ原の敗者となる自分、そして将来の日本の運命を変えるため、輝元はシーパワーでの天下統一を考える。だが現代知識を生かす時間も技術もない。毛利家は血縁地縁が複雑に絡み合った中世体制で立ちはだかるのは秀吉、光秀、家康という戦国英雄だ。

彼が選んだのは組織改革と運用によって天下統一を目指す道だった。そのモデルは現代最強のアメリカ海兵隊。常備、即応、少数精鋭の水陸両用部隊、毛利鎮守府海兵隊を設立し海からの天下統一に挑む。

そして彼にはもう一つ絶対に気をつけなければならないことがあった。
それは家臣の幼妻を強奪しないこと。
この作者さんの作品って結構難解というか理系というか、いやそうかな? どうかな? ともあれなかなか好みが別れると思うんですけれど、自分的には【予言の経済学】とか好きだったんですよね。書籍化もされましたし。
そんなのらふくろうさんの手掛ける歴史IFもの。初めてですよね、歴史もの。それも戦国時代。
毛利家のターニングポイントというのは結構いろいろあると思うのですけれど、関ヶ原だとあれ事前準備と改変が年単位で必要そうなのに比べると、本能寺の変は正真正銘即応の判断、或いは行き当たりばったりに行動を起こさないと行けないポイントなだけに非常に興味深い所な上に、毛利家じたいが面白いんだけれど中々その家中まで題材にされて描かれることの少ない所だけに、面白いんですよね。輝元自身が現場指揮官としてのセンスが本当にないっぽいあたりも含めて。




アサシンガール・オンライン〜天才美少女暗殺者は悪質プレイヤーをわからせます〜 (酒春)


オンラインゲームに悪質プレイヤーはつきものだ。初心者狩り、スマーフ、粘着PK、煽り、荒らし、そしてチーター。

『どうせPKするなら、悪い奴をやっつけた方がいいでしょ?』

 別ゲーで悪魔と恐れられた最悪最強の天才美少女暗殺者は、VRMMO『スターオーシャン・オンライン』で"絶対に敵に回してはいけないプレイヤー"としてその名を轟かせていく。
プレイヤーキラー・キラーってやつですね。
暗殺者は暗殺者でも、メイン武器は狙撃銃。近接もいけるガンナーですけれど、やっぱり遠距離から誰から受けたかもわからない攻撃によって大混乱に陥りながら次々と消されていく悪党ども、という構図。そして不可能領域からの精密射撃、という塩梅はやっぱり燃えるものがありますよ。
何気にゲームの舞台となっているの、宇宙を舞台にした世界なんで武器もブラスター、光線銃系統が珍しくない中で、火薬主体のアンチマテリアルライフルというのがまた良き。そんでもって、地べた這いずって荒野の惑星で撃ち合うばかりかと思ったら、宇宙戦艦同士の艦隊戦みたいなものまで出てきやがりましたからね。いや、艦隊戦で狙撃銃とかサムライソードに活躍の場なんてあるの? なんて思ったら、艦隊戦なのにガッツリ出番と活躍があったりして、実に楽しいエンタメ作品になってます。面白かった。



絶対にバレてはいけない大賢者の弟子 (星野純三)

大賢者は、300年間ヒトを導き続けた結果、文明の停滞を招いたことを悔いてこの世を去った。
大陸は麻のように乱れた。
人々は姿を消した大賢者の弟子を探し求める。

そんな中、大賢者の弟子は小国の学院で研究員として平和な時を過ごしていた。

この安穏の日々は、必ずや守らねばならない。
そう心に決めた中年男の物語
先日ベタ惚れした感想書いてた【死ぬに死ねない中年狙撃魔術師】の作者さんの新シリーズ。人類の導き手であった大賢者の影響力というのは、内容を読むとよくわかるんですけれど、あまりに有能すぎて人類の社会そのものが自力の発展を放棄してただ大賢者の言うことに従い、彼が与えてくれる技術を甘受するというえげつないものになってまして、大賢者さま当人が非常に賢明で理知的な人だったので彼は独裁も支配もせず、人類の未来を憂いてなくなったわけですけれど、そんな大賢者の直弟子ともなると存在自体が文明の推進装置みたいなもので、各国とも血眼になってその存在を追いかけたんですね。弟子たち、みんな隠れて逃げちゃったのですけれど。
主人公もそうなんだけれど、この弟子たちってのが完全に研究者で自分たちがもたらすものが社会にどういう影響を与えるか、という俯瞰的視線に全くもって欠けていて、おまけに責任を持ちたがらない。研究と実験だけしてたい、というまあダメな人なわけです。超有能なだめな人なわけです。
主人公も今住んでいる国やそこで知り合った人達にふんわりとした親愛を抱いていて、中でも昔の冒険者仲間だった女性の娘である王女の事はかなり気にしてて、彼女らの為にそれなりに尽力はするんですけれど、わりと自分優先で責任持ちがらないダメな人ですよね、この人。そのわりに突然爆弾みたいな発明や発想をぶっこんでくるし。それをなんとか首根っこ抑え込んでコントロールしようとしている王女様のご苦労たるや。個人的な親愛や好意もあるんでしょうけれど、それを鑑みても大変だなあと若干同情してしまいました。王女様、腹黒系のはずなんだけどw




TS転生した私が所属するVTuber事務所のライバー全員を堕としにいく話 (恋狸)

メスガキ(笑)Vtuberが分からされるまで──
夢見蓮華(ゆめみれんげ)はTS転生者である。
奴はVtuberが前世の頃から好きだった。
そのため、自分がTSした今、推しのVtuberとイチャイチャするために自分磨きをしてVtuberになることを決意する。
そして奴は花依琥珀(はなよりこはく)としてデビューし、メスガキキャラで所属事務所のライバーを全員堕としにかかる。


が、奴は知らなかった。
奴が長年の努力の結果、自分が思うよりもハイスペックになってしまっていたこと。
どうせ失敗するし、せや!ビジネスてぇてぇを披露しよう!的な心持ちでいたのに全員堕とすことに成功してしまったこと。

メスガキが分からされるまで残り──というかメスガキキャラに関しては光速でメッキが剥がれる。

うははは、この娘、ガチのマジでどんどんと他のVtuber連中墜としておる。公に宣言としてみんな墜しちゃうよー、と言ってるわりにじっくり慎重に仲良くなっていくつもりだったのが、あまりにも主人公のコミュ力がオーバースペックだったばかりに、かなり面倒くさいキャラしてたり問題抱えている登場人物たちを片っ端から瞬殺でメロメロにしていき、かくいう主人公当人が何が起こったかわからずキョトキョトしながら総なめにしていく、なにこの無自覚蹂躙劇w
いや、あまりにも面白すぎたんで、何気にもう来月には書籍化されて出版されるそうなので、実本の方を買って読むことにしました。これ以上はまっさらな状態で読みたいので。
そのくらいに面白かったです。


悪役令嬢、宇宙を駆ける〜二度目の人生では出しゃばらないと決めたのに、気が付けば大艦隊を率いています〜 (甘味亭太丸)
 
地球歴4163年。地球帝国と名を変えた人類の歴史は終焉を迎えようとしていた。
 地球帝国艦隊、第109番パトロール艦隊を率いるリリアン・ルゾール少将。御年七十九歳になる彼女は、年功序列で帝国少将にまで昇進したが、かつては帝国軍参謀総長の一人娘として、将来を約束されていた。
 しかし六十年前のたった一度の過ちにより、初恋の人、友人、家族、信頼の全てを失い、今は艦隊とは名ばかりの寂れたパトロール隊を率いている。

 帝国と六十年以上もの間、戦争を繰り広げる馬頭星雲の黒い影より迫りくる敵艦隊の大攻勢を前に、捨て駒として前線に送り込まれたリリアン艦隊はあっけなく全滅。
 リリアンも重粒子の閃光の中に消えてゆく……かと思いきや、目覚めたら学園卒業間近の十八歳の頃に戻っていた?

 一度目の人生ではでしゃばりすぎて、大きな過ちを行ってしまった事を反省していたリリアン(中身七十九歳)は二度目の人生ではでしゃばらずに、自分より優秀な人たちに全てを任せようと思っていた。
 前世では虐めていた女子学生が実は天才軍師の才能があると分かれば、その実力をいかんなく発揮出きるように働きかけたり、優秀であれば地位に関係なく重用できるように働きかけたりしていたら、あれよあれよと責任者になり、気が付けば若くして戦艦を預かる身に?
 しかも前世ではお飾りだったはずの月面基地司令からの熱い眼差しが!? しかも本当はめちゃくちゃ優秀だったことも判明!? 果てには天才軍師少女ちゃんも自分の事を慕ってくるし、仲の悪かった若き提督たちも自分の事をとんでもなく信頼してきた!?
 どうなってるのよ、私はもう出しゃばらないって決めたというのに!
 というか戦争がはじまるんだけど!?

スペースオペラ型悪役令嬢モノをもう一つ。最近読み始めたんですが、150話以上あるのについつい読みてが止まらず、全部読みきってしまいました。面白かった。もう物語はだいぶクライマックスに入ってるんですけどね。
その1で紹介した悪役令嬢の逆行スペースオペラもので、同じように艦隊戦がメインとなる作品なんですが、冒頭でとある陰謀から研修航海で乗艦していた戦艦が別の銀河まで飛ばされて遭難、そこで異星人とファーストコンタクト(と思われた)し、攻撃追撃を受けながら士官学校生たちが必死に一致団結して激戦を潜り抜けて帰還する、という重大イベントがあるのですが。
ここで同じ船で生死をともにした同級生たちが身分とか関係なく、戦友として固い絆で結ばれることになるんですね。この絆は後々までずっと彼らを結び続け、皆が軍の中で頭角を現す中でもお互いを支え後押しし続けることになるんですね。
逆行前の前史では【無限のリヴァイアス】並とは言わずとも、リリアンが先導して大揉めに揉めて絆なんぞ生まれなかったみたいだけれど、こういう遭難でみんなで力を合わせて困難を乗り越え、さらにエイリアンの襲撃という絶体絶命のピンチをくぐり抜けて故郷に戻ってくる、って大きなグループで揺るぎない信頼と帰属感を結ぶという意味ではこれ以上無いイベントなんですよね。これを最初に持ってきたのは大きいよなあ、とその後も彼らにもたらされる波乱万丈の数々を読みながらしみじみと思ったり。いやあ、面白い。


あともう1回、二次創作の作品も含めて書きたいな、と思ってます。

 

10月9日

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10月8日
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10月7日
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10月6日
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10月2日
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9月30日
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