徒然雑記

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テレビ

大河ドラマ おんな城主 直虎  


おっもしろかったー。
去年の真田丸から引き続き、二年連続でこれほど面白い大河ドラマを見られるなんて。
こうして振り返ってみると、一年間というロングスパンで描かれる大河という枠を十二分に活かしきった作りや演出が随所に詰め込まれてるんですよね。
あの時の出来事が、後々に場所や人物、時に立場を変えて同じように繰り広げられ、そこで時に同じ展開に、そして時に似て非なる結末を迎え、ある時はかつての経験を踏まえて違う形へ持っていく。
最終回の自然を巡る話もあれ、万千代がかつてどうやって今川の首をよこせという要求から生き残ったのかを引き合いに出すのと同時に、家康の母である於大の方が引き渡しに応じるように現れた時点で信康切腹の展開をもう一度、というシチュも含まれてたんですよね。
あの時、家のために信康を殺せと進言した於大の方。今回も、家のために明智の子供である自然を殺せ、と言う彼女に、直虎は明智の縁者を探しに来た織田の配下に芝居を打って自然を守り通してみせる。
「ほら、殺さずに済んだではありませんか」
この言葉が、於大の方にどれほどの意味を持って響いたか。
ちなみに前右府信長公、よくよく振り返ってみると一度も「信康を殺せ」とは言ってないんですよね。もちろん、家康の正妻である瀬名については言及すらしていないし、謀反の発起人だったとされた瀬名の首持ってこられて、信康についてはご寛恕を。と言われて、ノッブは「家康殿の好きにしていいよ」とまで言ってるわけです。
登場からこっち、出る漫画間違えてませんか? な第六天魔王な感じだった海老蔵信長でしたけれど、ラストシーンのあの弟には東海の弓取りとしての箔をつけてやらんとなあ、と名物並べてどれ家康にあげようか、とウキウキしていた姿を見せられて、みんなはたと気づいてしまったんですな。
あれ?もしかして初めて登場してからこっち、ノッブの発言って全然裏表なく全部素の本心だったんじゃね?と。
忖度死、などという言葉が飛び交った先の本能寺でしたけれど、それからすると信康の件についても実は織田家配下と徳川家が忖度しまくっただけで、ノッブは全然そんなつもりなかった、という可能性も出てきてしまうんですよね。

「ほら、殺さずに済んだではありませんか」

だからこそ、直虎のこの言葉がざっくりと響くのです。それは信康の件のみならず、本能寺の変だって、小野但馬の死だって、それ以前にもそれ以降にもこの
「ほら、殺さずに済んだではありませんか」
で片付く自体がいくつもあったはず。それを、仕方なく殺して殺して殺して来ざるを得なかった戦国の世を描き続けたこのドラマの最後の最後に、この
「ほら、殺さずに済んだではありませんか」を成せた、というのは思えばこれほど感慨深いものもないんですよねえ。

本能寺の変、そして伊賀越えから僅か、わずかに三ヶ月後。直虎はこの世を去ってしまいます。あまりにもあっという間で、劇中でも「え?」と思っているうちにその時が来てしまいましたが……。
ああ、笛はそういう演出だったのか。そして、頭、頭も!? お迎えの中にしれっと混じってたカシラに「ええ?」となりましたけれど、亀、鶴、おとわの三人の中にちゃんとカシラも加わって、四人で、というのはなんかもうジーンと来てしまいました。
残された南渓和尚の慟哭が、あまりにも辛かったけれど。
そして、ついに訪れた元服による井伊直政の誕生。まさか作中で、しかも家康の口から、井伊家の通り名である直と、小野家の政をあわせて「直政」でどうじゃ? というお言葉を貰えるとは。

ラストは南渓和尚の「皆様、「船出」じゃ。いざ!」。ちなみにこれ、先年の真田丸の第一話のサブタイトル。「船出」なんですよね。
去年も真田丸で、大坂の陣の際に井伊の赤備えを見て、「向こうにも、ここに至るまでの物語があるんだろうな」なんてセリフで、来年の大河だった本作に援護射撃をしていたのを見た時は、大河ドラマでこんな面白いことするんだー、と思ったものですけれど、まさかまさか、こんな形での「返礼」があるなんてねえ。
小さな国衆の物語として、ある意味「真田丸」との対比を鑑みることも多かったこの「直虎」。戦国という世を、去年とはまた違う形で浮かび上がらせ、そこに生きる人々を見事に描ききった、素晴らしいドラマ。歴史大河ドラマでありました。


来年は西郷どんかー。正直あんまり期待はしていないのだけれど。
二年連続愛され系家康様をお目にかかれましたことですし、そろそろ最近の学説に基づいた魔王信長じゃない愛され系ノッブの大河も見たいところですのう。

おんな城主直虎 第33話「嫌われ政次の一生」  


柴咲コウのラストの表情、あれほど凄まじい、鬼気迫ると言わざるをえない形相をした女優を、果たして今まで見たことがあっただろうか。
瞬き一つせず目を血走らせ、一点を睨み続け、血を吐くような呪いの言葉を、誓いの言葉を吐き続ける女の姿。
女優・柴咲コウの一世一代の演技であったと心得る。

本懐である。
自ら死を臨んだ政次の言葉に、偽りはないのだろう。でも忘れてはいない。前回、小野はついにこれからやっと、井伊と共に歩めるのだと、歓喜とともに宣言したその言葉を。

南渓和尚が比翼に例えた鳥の一対。但馬が死ねば、直虎もまた死んでしまうと和尚は言っていたけれど、ああこれは事実であったのだろう。
あの井戸の前で、但馬の残した言葉を反芻し、彼が渡した碁石の白を握りしめて過ごした一昼夜。朝が来て、但馬の想いを受け止めて、余計なものを切り捨てた井伊直虎は、前夜までの彼女とは明らかに別人であった。
南渓和尚の言うとおり、井伊直虎は死んだのだ。おとわは、もう居ない。
亀と鶴とともに過ごした少女は、翼とともに去ったのだ。井伊直虎はその手で、鶴とおとわの二人を葬送したのだ。

まだ衝撃覚めやらぬうちに、次回畳み掛けるように気賀は堀川城のエピソードをやってしまうとは。鬼だ、もうこっから直虎徹底的に追い詰めまくるつもりだ。

おんな城主 直虎 第28回 【死の帳面】  

うわぁぁ、すげえわこれ。「おんな城主 直虎」の最新話。第28回の【死の帳面】。このタイトルの意味がわかった時の鳥肌の立ちっぷりときたら……。
今回の前フリの語りで「寿桂尼」のお話、とされていたのは紛れもなく本当のことで、隅から隅まで「おんな戦国大名寿桂尼」の回でした。正直、大国同士の外交交渉の壮絶さや駆け引きの精妙さ、家が生き残るための非情さ、冷徹さという点では前年の「真田丸」を上回るリアリティなんじゃなかろうか。
どこにスイーツ要素があるんだよ、と言いたくなるような「これが戦国だ!!」と言わんばかりの生々しいまでの生き残り戦略。
同時に、寿桂尼の孫である氏真への愛情や今川家という家への愛情、氏真やその奥さんである春の思いなんかも、丁寧に描かれてるために、心情的にも今川頑張れ、氏真頑張れ、と心から思ってしまうほど、情への描き方も真に迫ってる。それが、寿桂尼の、同じ女として当主の役目を担って頑張る直虎への共感と愛情もまた嘘じゃない、と思わせてくれるんですよね。あの、直虎への言葉は本気だった、と思わせてくれる。
そして、その言葉、思い、涙が本気であったからこそ……。

「これが戦国時代だよ!」

と、もうむちゃくちゃテンションあがってしまった。
寿桂尼も然ることながら、直虎の方もアレで、あれだけ寿桂尼の言葉と涙に打たれながら、でも「寝返る」ということに対しては微塵も揺れていないあたり、こっちももうビンビンに「戦国の女」になってるんですよね。さすが、寿桂尼が認めた女。まあ、だからこそ、バッテンがついてしまったわけですけれど。

いやあもう、毎回面白かった今年の大河ですけれど、今回に関しては面白さが振り切ってた神回だったので、思わず勢いで感想書きなぐってしまった。BS視聴で、まだ本放送やってないんですよね。内容に関しては殆ど触れてないはずなので勘弁してください。ってか、本放送マジ見たほうがいいです、今回マジすげえですから。

カールが消える  

「それにつけてもおやつはカール」で有名なお菓子のカールが販売終了、というニュースにびっくりしたのだけれど、西日本では今まで通り売ってるのね、良かった。
スナック菓子はめったに買わなくなりましたけれど、それでもカールは一ヶ月に一回くらいは買うことあるものですから、なくなってたら流石にショックでしたわ。
でも、カレー味は西日本でもなくなっちゃうのね。まあ基本うすあじかチーズメインだったので影響は少ないですが。



【おんな城主 直虎】
今はなき井伊直親の隠し子発覚! という展開で振り回された挙句に直虎と正妻のしのさんが、意気投合して直親をディスりまくる姿に、もう笑いが止まらん止まらん。
二人の回想に出てくる直親がキラキラしてて、すげえイケメンなセリフをポンポンと吐いてるのだけれど、当時は二人ともふわふわした気持ちで聞いていたそれらの口説き文句を、今となって二人して思い返しながら井戸に向かって「スケコマシがーー!」「覚えておれー!!」って、こんなん笑うしかないじゃないですかw
自称直親の娘である高瀬が現れてからの、直虎のグロッキーっぷりも酷かったのだけれど、ってかガチで頭抱えてたしw それでも井伊家の当主として調略や婚姻の駒となる姫の登場は喜ぶべきこと、とちゃんと戦国脳で対応しようとはしてるんですよね。ここらは偉いなあ、と。眼は虚ろでしたが。
そんな彼女を見守る政次の気遣う視線がもう今までで一番心配そうで、せつなそうで。このすさまじいヒロイン臭たるや。何気に政次も、直親に隠し子が居たと知ってショック受けてる様子がありありでしたし。高瀬を、武田の間者として追い出してしまえ、というのもあれ、井伊家云々よりも直虎の気持ちを考えてのセリフですもんねえ。
まあなんやかんやと収まるところに収まったのですけれど、いつの間にやら直虎と政次、二人で夜に碁を打つような仲になってるんですよね。それも、政次の前で当主しんどい、と本音で愚痴れるようになったし、政次もいつでも代わってやるぞ、なんてセリフを嫌味でも本音に蓋をした仮面の台詞としてでもなく、冗談交じりにでも本当に望むなら本当に代わってやるから、という意図がちゃんと伝わってる形でさらりと口にできる、そんな関係になってる。これって、幼いころの鶴とおとわの時よりももっと近しい関係になれてるんじゃなかろうか。
そう、小野政次、最良の時。彼のもっとも幸せな時間が今この時だったんじゃなかろうか。そう思うとなんだか切なくなってくる。もうどう転んでも政次は胸をキュンキュンさせてしまうキャラクターだなあ。



真田丸 最終回   

大坂城から江戸に戻る道程で一夜の宿とした古寺で、信之が出会ったのは同じく江戸に帰る途中だった本多正信でありました。
本多佐渡のことだから、なぜここに信之が居るのかは大方悟ったのでしょうけれど、この人は何にも言わないんですよねえ。こんな情深く意を汲み取ってくれる本多佐渡守がかつて描かれた事があっただろうか。
その夜、同じ部屋で寝ることになった信之は、本多佐渡のイビキのうるささにまるで眠れなかったわけですけれど……この時は夏の陣の方ばかり気になってぼけーっと見てたのですけれど、あんまり佐渡のいびきが酷くって思わず半笑いになってたんですけれど、次の場面に行ってしばらく経ってからあれ? と違和感が通り過ぎていったんですよね。
これ、この瞬間果たしてどれだけの視聴者に戦慄が走ったんだろう。
そう、本多佐渡守正信は寝てる時、あれだけいびき掻く人だったのである。これまで、何度も本多佐渡が居眠りしているシーンを見てきたけれど、一度も彼がいびきかいているシーンなんか見たこと無いぞ!!!
一度たりとも、見なかったんだぞ!!
最後の最後にこのいびきかいて寝る本多佐渡をぶっ込んでくる三谷幸喜……すげえわ、ほんとすげえわ。


NHKの番宣でダメ田十勇士というのやってたんですね。なんか真田勢の格好した小汚え8人が出てきた時は、十勇士だ十勇士だ、と笑ってたのですけれど、キャストは全然気づかなかった。みんなベテランの芸人じゃないか。
それはそれとして、ついに徳川方の間者であった厨番の大角与左衛門を問い詰める源次郎と佐助。
それこそ織田家の頃から秀吉に使えていた大角与左衛門だけれど、それは忠義のためではなく呪詛のようなものだったのね。娘を秀吉に手篭めにされ、母娘ともに失った彼はその人生をかけて豊臣家を呪い続けていたのだ。
原因、秀吉じゃねえか。
ここであっさり大角与左衛門が自害してしまったのには意表を突かれたんですよね。史実においては大坂城に火をつけるのはこの男でしたからね。じゃあ大坂城を炎上させる展開はどうなるんだろう、と首を傾げていたら……まさかの手落ち。大角与左衛門死んでなかったじゃないかっ! 源次郎が死んでなかったことに気がついていなかったのか……いや、佐助がついていながらそれは考えづらいので、見逃してしまったとしか思えないんですよね。
そうかぁ、ここで最初期の頃に野伏に襲われた際に兄上に「敵はきっちり殺せ」と叱られた件が数十年の時を経て源次郎に舞い戻ってきてしまったのか。
豊臣方の決定的なチャンスを、生きていた大角与左衛門が潰してしまったのだから、結局源次郎の手落ちが原因となってしまうんですよね。

幾つもの失敗をしてしまっている源次郎ですが、この最終回において彼が成し遂げた一番のことは、きっと茶々さまを生かしたことだったんじゃないでしょうか。
死を呼ぶ女として周りの親しい人間たちを意図せず次々と奈落の落としてしまい、自身も死に魅入られたように死に焦がれ、同時に幼児のように死に怯えていた茶々さま。
その彼女に、源次郎はついに生きる勇気を与えることに成功するんですよね。もっとも、これは源次郎の手柄というよりも、茶々様の頑張りじゃないかとも思うのですけれど。
目の前に迫った滅びと死の影に怯えて泣きじゃくっていた茶々さまが、嗚咽を飲み下して取り乱しきっていた心を必死に立て直して、気丈に源次郎の励ましに応えた姿には感動すら覚えたんですよね。
あの竹内結子の演技は素晴らしかった。この時、茶々さまは確かに死への恐怖と誘惑を克服したのである。
最期、武士として気高く死にたい、と出陣しようとする秀頼を止めた茶々さまは、決して息子可愛さだけじゃなく、現状を理解していないのでもなく、源次郎の策を信じて最後まで生きることを諦めないという決意を漲らせての制止だったんですよね。それは、ふとした瞬間自ら死の領域に飛び込んでしまいそうな儚く妖しげな雰囲気をまとい続けていた今までの茶々さまには決して持つことの出来なかった、強い生きる意思の発露であったのだ。
暗い櫓の中で最期を迎える瞬間まで、茶々さまだけはあの触れれば壊れてしまいそうなフワフワとした存在感ではなく、キッと眼差し強く最後まで信じることを諦めない強い存在感を発していたんですよね。秀頼を含めて、周りに座する人たちが皆もはや死人のように薄ぼんやりとした気配になっていた中で、それが特に印象的で……ああ、茶々さまは最期までしっかりと生きたんだなあ、と思うことが出来たのでした。
最期の最期で、茶々さまはその人生に常につきまとっていた呪いのような死の影を、克服してみせたんだなあ、と。


そして、ついに最期の一日が開幕する。秀頼の出陣を前に、毛利勢と徳川勢が交戦状態に入り、なし崩しに激突が始まってしまうのですね。ここで、流れを逃さないために源次郎は決戦を決意。毛利勢とともに真田勢は全面に布陣する徳川勢に突撃を開始するのである。
このときの真田勢、毛利勢の攻勢はまさに天下に名を轟かすに相応しい凄まじいもので、徳川家康の本陣は突き崩されて、三方ヶ原の戦い以来という家康の馬印が倒される自体にまで陥ってしまうのである。
特に、毛利勝永勢の突撃はどんだけだよ、と思うくらいの武将を蹴散らしてるんですよね。
まずは本多忠勝の次男である本多忠朝の部隊を粉砕して忠朝を討ち取ってしまい、忠朝に従っていた松下重綱(織田家に仕える前に秀吉が仕えた今川家の武将松下之綱の嫡男)を一蹴。さらに奥州の大名秋田実季、浅野長政の三男である常陸の大名浅野長重、そして真田信吉・信政兄弟の部隊を壊乱させ、信濃の名族小笠原家の秀政と嫡男の忠脩、次男忠真の一勢を粉砕。忠脩はその場で討ち取られ、秀政はその場は逃れたものの手傷が重くその晩に没してしまい、忠真も辛うじて一命を取り留めるという重傷を負わされてしまうのである。
まだまだ続く。
武田家の旧臣で真田家と同じ信濃の豪族であった保科正光の隊も正光が負傷し撤退に追い込まれ、徳川四天王榊原康政の息子である榊原康勝、信濃の名族諏訪家の諏訪忠恒、仙石秀久の子でこれも信濃の小諸の大名となっていた仙石忠政らの部隊も次々と撃破。榊原康勝はこのときの戦傷が原因かはわからないものの、しばらくあとに亡くなってしまっている。
そして、ついに徳川本陣の前に布陣していた酒井家次(徳川四天王酒井忠次の息子)が大将を務める大名が集った第三陣を突破し、ついに家康本陣に突入するのである。

この時、真田勢も前面に布陣していた松平忠直(家康の次男結城秀康の嫡男)の1万5000の隊を打ち崩して家康本陣に突入。毛利勢はこれからしばし遅れてからの本陣突入だったらしく、家康はすでに遁走したあとだったようなんですね。

もう伊賀越え以来の家康様、ガチ逃走である。
真田丸だと、部下も一緒にわーーっ、と逃げ散っているのだけれど、実際はもっと酷い有様だったようで、家康を守るべき旗本たちも我先と逃げ出してしまったみたいで、もうわやくちゃである。
遅れて突入してきた毛利隊は、家康を探し回りながら救援のために来援した本多忠純(本多佐渡の三男)、藤堂高虎隊と井伊直孝隊をぶっ飛ばして回ったものの、その頃家康を追い回しまくっていた真田隊が、軍勢を立て直した松平忠直の逆襲を喰らって壊滅、さらに毛利勢にも襲い掛かってきたので、ついに機を失った毛利勝永は撤退。そのまま明石全登の援護を受けて城へと帰還するのである。

……無茶苦茶である。
すでに江戸時代には真田ばっかりもてはやされてるけれど、毛利も凄かったんだよ、という提言がなされていたそうですけれど、このときの毛利勝永の活躍たるや、リアル無双なんですねえ、いやはや。
これは勝永勢の強さも去ることながら、同時に徳川勢の体たらく、とも言えるわけで、それだけまともに戦場の兵法を実行できる将が減ってしまっていたということでもあり、名実ともに戦国の終焉だったんですなあ。


真田丸においても、最後の合戦描写。やっぱりエキストラの数が少ない気もするのですが、それでも騎馬武者姿の真田源次郎の迫力は素晴らしかった。
そして、矢沢三十郎との邂逅。泣きながら源次郎に槍をつける三十郎を一蹴し、「小物に構うな」と彼を捨て置き去っていく源次郎。
「源次郎さまぁ!!」とすがるように泣き叫ぶ三十郎の声が、また悲痛で胸を打つんだ。その三十郎が見送る源次郎の背中が……。
背中が、別れを告げている。これが、背中で語るってやつなのか。


一方の岡山口の方でも、大野治房の隊が秀忠本陣への突入に成功。秀忠くん、親子で「逃げ恥」である。まっこと見事な逃げっぷり!!
いやでも、治房と秀忠の「日本語で喋れ」という唸り声と叫び声の応酬にはなんか笑ってしまった。

しかし、勢いもここまで。ここが最大のチャンスと見て、秀頼出馬を乞うために城内に戻った大野修理が、豊臣の馬印である千成瓢箪を城に一緒に持ち帰ってしまったがために、それを見た豊臣方の将兵が総大将が逃げた、と勘違いして一気に士気が崩壊してしまったのである。
これまで真田丸では男を見せ続けていた大野修理、最後の最後で大失態である。いやでもねえ、これまでの頑張りを見ているだけに、もう怒れないよこれは。だいたい、さっさと秀頼が出陣してこないのが悪かったのですから。
その秀頼が出陣をためらったのは、生きていた大角与左衛門が逆に源次郎を徳川と内通している、自分の怪我はそれを目撃してしまったために口封じで襲われたのだ、と訴えたものだから、大蔵卿がそれに乗っかって秀頼の出陣を制止してしまったのである。ここで、また決断できない秀頼が出てしまうんですね。この期に及んで裏切りを心配しても仕方ないでしょうに。
そうこうしているうちに、大角与左衛門が大坂城に火をつけ、炎上しだす天守閣を目撃した家康は、ここが戦局の転換点だと見極め、逃亡から一気に攻勢へと打って出るのである。
まさにまさに、この戦場の機を見抜くことこそが歴戦の将の特殊能力なんですよね。最後の戦国武将たる徳川家康の面目躍如である。
豊臣勢は敗走を開始。真田勢も千々に散らされてしまう。

高梨内記は、孫同然の大助を秀頼のもとに行かせ、自身は城内に押し入ってくる敵兵を狭い廊下で迎え撃ち、奮闘の末についに息絶えるのである。懐に忍ばせた昌幸の位牌を握りしめながら。
内記に関しては、開始当初から登場していたもののキャラクターとして映えを見せ始めたのって、九度山に篭って頭を丸めてからのような気もするんですよね。老いてなお意気盛ん、むしろ老いてからの方がカッコよかった。真田丸攻防戦での武者振りは素晴らしかった。

そして、作兵衛。野戦で源次郎をかばって矢に鉄砲を浴びまくり、さらには周囲を敵兵に囲まれて槍をつけられ、あそこで討ち死にしてしまったのかと思ったら、あれだけ傷を負いながら城内まで戻ってきてたんですよね。そして、自らが育てていた畑の上で、畝を蹴散らして襲ってくる敵兵を打払いながら自分は決して作物を踏み潰すことなく暴れまわった末に、ついに畑の上で大の字になって潰えるのである。
義理ながら実の娘のように育てていたすえを、そして妹うめを想いながら。
源次郎をかばっての死に様ではなく、畑の上で死なせるという演出は作兵衛にとって最上の描き方だったよなあ。

そして、千姫を徳川の陣に送り届ける途中で、きりは乱戦の中を騎馬で一直線に疾駆していく源次郎を目に止め、その姿を見送るのである。
もう別れは済ませたからでしょうか。きりはただ源次郎の名前をつぶやくだけで、何もいいません。そして、千姫を家康たちのもとに送り届け後、そっと姿を消すのでありました。
その後のきりがどうしたか、どうなったかは描かないままに、彼女は消えていくのであります。
きりが見た源次郎は、きりが煽った結果として己が生きた証を立てられたのでしょうか。少なくとも、きりの胸の中には走り去っていく源次郎の姿こそ、まさに生きた証そのものとして焼き付けられたのではないでしょうか。


最期の源次郎と家康の邂逅は、もう講談の出来事なんですけれど、最後の最後に対面しないと決着はつかないよなあ。
「戦でしか己の生きた証を立てられないような輩が生きる場所はもうこの世にはない!!」
自分が生きた証を残そうと死力を尽くしていた源次郎にとっては、家康の言葉は痛いなんてものじゃなかっただろう。
そして、源次郎の叫びもまた家康の言葉をある意味肯定するものだったんですよね。お前はもう過去の遺物に過ぎないという家康に、源次郎が訴えたのは既に亡くなったもの、去っていったもの、過去に失われていったものの想いばかり。そこに未来を語る言葉はなく、今を生きる人の想いはなく、ただただ過去からの叫びだけが語られるのだ。
誰よりも、源次郎自身がそれを痛感していたのかもしれない。でもだからこそ、そのもう過去となってしまった戦国時代の最後の刃として、銃弾として、代弁せざるを得なかったのだ。
まさに、戦国時代の終焉を、このシーンが象徴していたのだろう。理想の戦国武将の幻影たる源次郎が、現実の最後にして最強の戦国武将たる徳川家康によって過去のモノとされることによって。
「さらばだ、源次郎」
伊達政宗と上杉景勝が、源次郎の最後の勇姿に背を向けて、次の時代へと歩き去っていったように。
そして、自分を殺してももう何も変わらない、と胸を張る徳川家康。彼にとっては自分ですらももう、過去の遺物として処理しても良かったのかもしれない。最後の戦国武将もまた、もう必要なかったのだ。
そして、そんな家康を絶体絶命の中から救い出したのは、来援した徳川秀忠。
あの秀忠を眼にした時の、思わず綻んで慌てて顔をしかめて「遅い!」と言った家康の嬉しそうな顔が、またねえ。初めて秀忠が登場した時の、あの息子を見る冷めきった眼を思い出せば、この二代目の成長は得難いものではないでしょうか。才気迸りながら、ついに中身空っぽのまま成長の余地を得られなかった秀頼とあまりにも対象的である。

衆寡敵せず。佐助の助けもあってなんとかその場を脱したものの、既に満身創痍。寺で体を休めていた源次郎の元に現れたのは、一組の徳川兵。もはやこれまで、と膝をついて首を差し出そうとする源次郎に、彼の最後は「この首を手柄にせよ」と敵兵に自らを討たせた逸話にするのか、と思ったら近づいてきた敵兵に、握り込んでいた苦無を突き刺してぶっ殺したーー!!
こ、これはかつて九度山で亡き昌幸爺様が、孫の大助に仕込んでいた卑怯極まる不意打ち戦法!!
この期に及んで、それやるかーー!!

しかし、もはや動くこともままならず、源次郎は佐助に介錯を命じて、ついに真田源次郎の人生に終止符を打つのである。
空を見上げるその顔は、晴れ晴れとしてもう憂いはない。
生き切った、走り切った人生であったと、言わんばかりに。

その頃、同行していた本多佐渡の領地で、佐渡守の領主としての心構えの薫陶を受けていた信之のもとに、一報が舞い込むのでありました。
大坂から緊急の報、という言にすべてを悟った本多佐渡が、一瞬すごく痛ましそうな顔で信之を見やったのが印象的でした。
そして信之もまた、懐で結び目の切れた六文銭を見て、結末を悟るのである。しかし、彼は表情を変えず、ただただ真田の象徴たる六文銭を握りしめ、「帰るぞ」と故郷へと、ついに弟が帰ることのなかった国へと歩を進めるのである。

最後の最後まで、この真田丸は真田源次郎の物語であると同時に、真田兄弟の物語でありました。また、三谷監督の語るとおり、二代目の苦悩の物語であり、最新の学説を意欲的に取り込み、ドラマへと昇華させた、歴史ファンも大いに満足させてくれる素晴らしい作品でした。
果たして、今後これを上回る真田幸村のドラマが作られることがないんじゃないか、と思えるくらいに。


前半の天正壬午の乱編、中盤の大坂編、そして最終盤の大坂の陣編。どれもわりと雰囲気違う感じになっていたのですけれど、どれも本当に面白かった。でも、ワクワクさせられて楽しかったのはやっぱり最初の天正壬午の乱あたりだったかなあ。あの頃は何が起こるか本当にさっぱりわからなかったし。一応歴史上では何が起こったか知っているにも関わらず、一寸先は闇とばかりに展開が目まぐるしく転がりまくって、「わからん!」という状態が本当に楽しかった。

人物的には、そりゃもう色んな魅力的な人たちが居ましたけれど、敢えてあげるなら自分は本多佐渡守正信に一番魅了されました。これほど情が深く人格者であり、謀略家として頭が切れ、恐ろしくも優しく懐の深い人物に、本多佐渡が描かれるとは思わなかったなあ。もう、ほんと好きになってしまいました。
それに比肩するのが、真田信尹叔父御でしたね。この人、もう喋れば名言しか出てこないような格好良さで、最後から最後まで惚れ惚れさせられっぱなしでしたよ。
女性の登場人物の中では、やはり茶々さまでしょうか。竹内結子の名演もあってか、今までの淀君のイメージを一変させた、と言っても過言ではないほどの妖艶にして儚く無垢な茶々さまだったんじゃないでしょうか。
そして何より徳川家康。丁度、自分の中の徳川家康という旧来の腹黒陰険狸というイメージがひっくり返ってきていた時期に、この真田丸における内野聖陽演じる徳川家康はどストライクだったんですよねえ。ラスボスでありながら、これほど魅力的でいい意味で隙だらけで愛おしくなる徳川家康が居たでしょうか。もう徳川家康
という歴史上の人物込みでファンになってしまいましたよ。
他にも、室賀さんから北条氏政、板部岡江雪斎、石田三成、大谷吉継、豊臣秀吉、関白秀次、と出て来る人出て来る人みんな忘れられない魅力的な描かれ方がされてて、思い返して反芻するだけでポワポワと何か込み上がってくるようです。
だからこそ、もう真田丸終わったんだなあ、と思うと寂しくて……。
一年間、長くも短い一年間でした。こんな楽しい大河の時間は初めてでした。これからも果たしてあるかどうか。幸せな時間を、ありがとうという想いです、はい。

来年の井伊直虎が、果たしてどこまで見れるものになるか。期待、出来るかなあ。

真田丸 第49回 前夜   


信之兄ちゃん、稲の制止を振り切って上京することに。夫の決意に、ついに条件をつけながらも首を縦に振る
稲ですけれど、真田のお家大事というのは前提にしても、必ず生きて帰ってきてください、と眼を潤ませて訴えるあたりはこの人も正しく信之兄ちゃんの奥さんしてるんだよなあ。
旅立つ間際に、信之を見送るおこうがまた咳していたのが気になるところですけれど。稲もおこうも、これから史実だと5年くらいで亡くなっちゃうんだよなあ。
松姉ちゃんは最後まで明るく、弟が死ぬなんて考えていないのかわかっていても知らないふりをしているのか、源次郎のためにお土産を包んで、また信之にはお守りとして真田の象徴である六文銭を渡すのである……三途の川の渡し賃、この場面で渡しちゃっていいの?

大坂側の迎撃計画は、源次郎の秀頼出陣に寄る京都伏見城攻略案は退けられ、又兵衛と毛利勝永の天王寺ラインでの防衛に決定する。こうなると、選択肢ももうあったもんじゃないんだけれど。

一方の徳川方は、家康がこの期に及んで秀頼の助命を口にしたことで秀忠が激高。「父上は甘すぎる、豊臣の血は根絶やしにする!」と言い捨てて席を立ってしまう。恐ろしい男に育ったのう、と驚いたような呆れたような、でもどこか頼もしげに息子の背を見送る家康。秀忠初登場時の、息子に対する物足りなさに苛ついていた頃から比べると、やはり見違えるものがあったんだろうなあ。
でも、やっぱり家康はあれだけ滅ぼす滅ぼす、と口にしながらも内心は嫌だったのね。
大坂方からは、降伏勧告を蹴って手切れが申し渡され、もう結末は決まってしまったわけだけれど、それでも家康としては嫌だし罪悪感あるし、やらねばならないと割り切りながらも憂鬱だったのでしょう。
だからこそ、同じ時代を生きた最後の同胞である上杉景勝をわざわざ個人的に呼び出して、二人きりで酒を酌み交わすような真似をしてしまう。景勝の、後ろ暗い思いがあるのでしょうという容赦ない指摘に顔をしかめながらも、怒りはしないんですよね。そんでもって、景勝の口から源次郎の勇姿が語られるのを聞いて、真田は親子揃って、と吐き捨てながらも……どこか懐かしそうなんですよねえ。長い長い家康の人生の中で、彼に噛みつき自分の行路に立ちふさがり続けた真田親子。怒りがあり、嫌いでもあり、腹立たしく忌々しい存在ではあったけれど、今となってみると憎しみが湧くものではなく、家康にとっては自分と一緒に走り続けた並走者でもあったんだろうなあ。その最期に、いったい何を感じているのか。過ぎ去っていくものへの懐かしさと寂しさを噛みしめるような、家康の姿がなんだか胸にしみるのでした。

そして、4月29日。大野治房と塙団右衛門が樫井の浅野勢に攻めかかったことで夏の陣がついに開幕。
この戦いで先鋒を受け持った塙団右衛門は討ち死に。
あの愉快で騒々しいムードメーカーが、真っ先に潰えてしまうのである。

大坂城に運び込まれた塙団右衛門の亡骸を前に、茫洋とした表情で「いずれは皆も、この男の横に並ぶのですか?」と呟く茶々。
ああ、もうこの段階で茶々さまはもう半分現世から浮き上がってしまっていたのか。

そして、後藤又兵衛と木村重成が道明寺に向かうものの、本多正信の一筆書きのような鮮やかな謀略によって謀反の疑いをかけられた又兵衛は、焦りから指揮に乱れを生じてしまう。
このときの本多佐渡の謀略は、老いてさらに磨きをかけたような鮮やかさで。もう言葉もありませんでした。やっぱすげえわ、この人。

一方、もう一度源次郎に調略をかけるように命じられた真田信尹と合流して、源次郎に会いに行こうとする信之兄ちゃん。尾張を治めることになる徳川義直の陣に留め置かれた際に、そこで遭遇したのは……平野長泰。って、おっさん、なに当たり前の顔して陣に加わってんのさーー!! 兵糧取られちゃうのは仕方ないにしても、かっこ悪い、それはかっこ悪いよ!! あの懐かしいスルメ噛み姿がなんとも小憎たらしいッ!!
その時、吟味役として現れたのは尾張徳川家に使える室賀久太夫……って、室賀正武の息子だぁ!! すげえ、けっこう似てるッ。顔似てるよ!!
信尹たちが正式な家康の使者とわかって解放しようとしたものの、彼らの素性がかつて自分の父を討った真田の一族だと知って、思わず邪魔しようとした室賀息子を、信之が一喝する!!
「黙れ小童ァァァ!」
色んな名言が生まれた真田丸ですけれど、やはり最大の名言といえばこれだよなあ。
まさか、室賀さん亡き後もう一度これを聞けるとは。それも、散々言われまくった信之が、当の室賀の息子に向かって。

室賀息子を圧倒して、城に乗り込んだ信尹と信之。源次郎は、使者の中に兄の姿があることに呆気に取られるものの、嬉しかっただろうなあ、もう一度最後に兄に会えたというのは。
最初の時は調略するつもりもなかった信尹叔父上だけれど、今回ばかりはもう先はないだけに、出来るならば甥っ子を助けたい、と信濃一国を手土産に説得しようとするものの、信之は弟は死ぬ気ですから、と割って入る。
そう、兄は死ぬ気の弟を生かそうと、死なすまいと説得に来たのである。今度も、絶対に助けるから、死ぬな、生きろと。
でも、「それでまた十四年」とポツリと呟く源次郎が、辛い。あの九度山の生活はやっぱり源次郎にとって……。
もう一度、犬伏の約束を果たすのだ、と。父はもういない。でも、もう一度兄弟で酒を酌み交わすのだ、と。ならばここで酒を酌み交わしましょうという源次郎の誘いを蹴って、立ち去ろうとする信之兄に、たまらず源次郎は叫ぶのです。

「兄上と酒を酌み交わしとうございます! 兄上……」
「これは今生の別れではない!」

もう、これが最期なのだと覚悟している弟と、それを認めまいとする兄。これほどお互いを誰よりも理解し噛み合った、悲しいすれ違いがあるだろうか。
そして打ちひしがれる源次郎の肩をしっかりと掴み、「生きたいように生きればよい」と言い残して去っていく信尹叔父上。
この人は、本当にもう源次郎にとっての理想そのままだったんだろうなあ。

そして、道明寺合戦である。
大阪夏の陣って、この道明寺合戦の5月6日から実質3日間だけなんですよね。ついに、クライマックスに突入してしまった。

徳川から播磨35万石のオファーを受けた後藤又兵衛。信濃40万石のオファーを受けた真田幸村に対して、まったく打診がなくて、なんでだーっと荒れまくる毛利勝永が、なんか可愛いですッ。

道明寺合戦は、以前は霧に撒かれて真田・毛利勢らの後続の到着が遅れてしまい、孤立した後藤勢が壊滅させられた、という説が本命だったようですけれど、最近はその辺否定されてるみたいですねえ。
ともかく、後続が戦線に参加する前に戦闘が始まり、後藤又兵衛は討ち死にしてしまった、と。
同時に、別戦線の八尾・若江でも長宗我部勢が藤堂勢を打ち払ったものの、木村勢が木村重成の討ち死にとともに壊滅したことで撤退中に追撃をうけて大損害を受ける。
作中ではここで戦場から逃亡することになりますが、一応史実では翌日まで残ってたか。

大坂方の作戦がすべて筒抜けだったことで、織田有楽斎の他にも間者が居たことがようやく発覚。そう、これまで作戦会議はすべて台所で殺っていたわけだけれど……なんで台所なんかで大事な作戦会議や密談してたんだろうなあ、ほんと。
間者は大坂城の台所を預かる大角与左衛門。その料理長とあからさまに忍者っぽい黒装束と密会していた場面を目撃してしまった上田から作兵衛に連れてこられた与八は、口封じに殺されてしまうのでした。戦は嫌だ嫌だとずっと嫌がっていた彼が、こんな死に方をしてしまうとはなあ。

後藤勢が壊滅した後、襲い掛かってきた伊達勢とぶつかる真田勢。伊達の黒と、真田の赤が相まみえるこの見栄えの良さ。伊達政宗、今まであんまりカッコイイ姿見せてくれなかったけれど、ここに来てようやく伊達政宗ッ! という張りを見せてくれましたねえ。鎧姿、良いわぁ。

戦は負け戦。城の中は負傷者のうめき声が響き渡り、落城が間近に迫っていることが肌で伝わってきます。
後藤又兵衛討ち死に、の報を聞いた時の秀頼公のあの表情。この時になって、ようやく、ようやく滅びの実感が得られたのか。

源次郎も、家族の脱出を進め、正室の春と娘阿梅、次男大八を伊達政宗の元に避難させるのでした。実際は意図して伊達のもとに行ったわけではなく、落城の際に乱取りで阿梅が伊達に捕まって、その縁が回り回って家族まとめて庇護することになるみたいですけれど。
梅は片倉重長の後妻となり、大八も伊達家に仕えることとなり、源次郎の血筋もこうして残ることになるんですなあ。

そしてきりである。てっきり、春を守って一緒に脱出するのかと思っていたのですが……。彼女に与えられた役目は、千姫を徳川の陣まで送り届けること。どえらい重要な役目をまた。
でも、その後は好きにしろ、沼田に帰れ、と突き放す源次郎に。戻ってきます、最期まで付き合いますよ、とどこか投げやりに言い放つきり。
「源次郎様のいない世の中にいてもつまらないから」
ものすげえ殺し文句きた。

ついに、ついに源次郎陥落である。思わずきりを抱きしめる源次郎。きりの口から思わず飛び出た言葉が

「遅い」

いやもう本当に遅いよ!! どんだけかかるんだよ。丸一年かかったじゃないか。ってか、最終回一話前って。キスで唇を塞がれながらも、もごもごと十年前にしてくださいよ、あの頃が一番キレイだったのに、とか思わず愚痴っちゃうきりが最後の最後まできりらしくて、あんた大河史上最高のヒロインだわ。
果たして、序盤のあの無神経で鬱陶しくて消えてなくなれと非難轟々だったヒロインが、ここまで株をあげると誰が思ったか。もう一人の主人公と言わんばかりに、常に源次郎とともに同じ場所で生き、同じ場所を見て、同じ時代を駆け抜けていった、相棒のようなヒロインが居ただろうか。

ここで入るナレーションがまたいいんですよね。高梨内記の娘、と語られ出した時にどこか現実の人ともフィクションのキャラとも付かない場所に居たきりが、フッと史実の中の人として源次郎の懐の中に降り立つのである。

「高梨内記の娘に関しては、さまざまな言い伝えがある。 真偽はともかく一つだけ確かなのは、信繁に関わった女性たちの中で最も長く傍にいたのは、彼女だということである。」




真田丸 第48回 引鉄  


いきなり本陣に夜襲とか、仮にも和議を結んだ状態でなにしとるんだ牢人どもわ、と思ったら源次郎プロデュースですかいっ。
さらに、佐助に命じて家康暗殺を命じて、影武者とは言え実際に手を出しているなど、凄まじいまでの協定破りの数々。これもう逆に源次郎側が悪役と言われても仕方ないやりたい放題ですよw
佐助の、家康暗殺に向かう前にきりにプロポーズして間髪入れず断られたあまりの早さには笑ってしまいましたが。うん、きりちゃんとしても佐助は無理だよなあ、生理的にw

牢人たちの扱いについて、大蔵卿局の反対を押し切って秀頼は召し抱えてやりたい、との意見を表明し、そのことについて織田有楽斎が徳川に情報を流そうとしたのを、源次郎がついに現場を抑えて「あなたがスパイだったのですね」と詰め寄ることに。
結局、源次郎が有楽斎を追い出すことになってしまうのですが、有楽斎自身が言っていたようにこれで徳川方とのパイプ役を追放することになってしまったんですよね。勿論、これは非公式のもので片桐さんみたいな正式な交渉役ではなかったものの、有楽斎が彼なりに和睦のために頑張っていた、というのは決して嘘ではないと思うんですよね。それにチラリと本当に大坂方に不利になる情報は流していないと言っていた一言、源次郎には流されてしまいましたがあれって何気に無視できないセリフだった気がします。

ともあれ、有楽斎が城を出たために牢人に対する強硬派は大蔵卿局のみとなり、その彼女も先の和議の交渉の件で最後の信用も失ってしまっていて、息子である大野修理に引っ込んでいてください、みたいな感じで突き放されへそを曲げることに。
まあねえ、大蔵卿局の主張は何気に真理をついている、と評されることも多いようですし実際源次郎や牢人たちの意図を思うと彼女の言っていることは間違いではないと思うのですけれど、そもそも大坂方がこんな風に徳川と対立し、牢人たちをかき集めるに至ったのは大蔵卿局が片桐さん追い詰めて追い出したのが原因なんですからね!!

源次郎は最後の大どんでん返しを狙って、先の埋め立てられてしまった惣構よりもさらに外のラインに防衛戦を構築して徳川を迎え撃つプランを立てて大野修理に相談。修理どのは、自分が面倒を引き受けるから存分に力を尽くしてくれ、と最大限にバックアップを担うことを約束してくれる。実際、反対する大蔵卿局をガンと退け、源次郎を支えてくれることになるわけで、この大野修理は本当に頼もしい。他の牢人五人衆も概ね協力的で、少なくとも現行の大坂方の上層部の意見はほぼ統一した方向を向くことが出来たわけだけれど……。
その途端、逆に彼ら牢人衆の上層部の下の連中の統制が一気に取れなくなっていってしまうわけだ。なんて皮肉な話。ただでさえ金食い虫な軍を十万も抱えたままでは、そりゃ金蔵から底に穴の空いたバケツみたいに金がなくなっていくのも無理はなく、現状大坂方は統治システムが片桐さん出てって京都所司代の板倉さんなどの支援も受けられなくなっている以上、まともな収入が得られなくなっていて、貯金を取り崩している状態なんですよね。金の切れ目が縁の切れ目、というのは決して間違いではなく、金払いが悪くなるに連れて一般兵たちの雰囲気は急速に悪化していってしまう。
それを源次郎や大野修理たちは必死に取り持とうとあれこれ手をつくしている中で、よりにもよって指導者側である大野修理の弟である大野主馬治房が金蔵に押し入って自分たちの家臣にだけ金を振る舞うという暴挙に及んでしまうわけで……これ、叱責だけじゃなくて切腹ものの仕儀じゃないんですかね!?
さらに、兄に叱られてたのを根に持ってか、夜中に大野修理を襲撃して兄に大怪我をおわすことに。
この一連の出来事は、和議推進派だった大野修理を強硬派だった大野主馬が暗殺未遂事件を起こした事件、として伝わっているけれど、弟の兄への劣等感も混ぜ込みさらに母である大蔵卿局の暗躍も差し込んだものにしてきたのか。
見舞った源次郎に対して、これは身内の不始末で相済まぬこと、と謝罪する大野修理がもうね、もうね……。
それにしても、大野主馬のキャスティングに元格闘家の武田さんを当て込んだのって、まさかこのシーンのためだったんじゃなかろうか。兄を背後から蹴り倒してマウントをとって、顔面をフルボッコとか……それ武士の組討ちゃう、グラップラーやww
まあこれだけ暴走を許してしまう、ということが現行上層部の力不足を露呈している、と言う他ないんですよね。源次郎、徳川にもう一度勝利したら大坂の維持に拘らずに火種とならぬように秀頼の四国への国替えを提案してますけれど、徳川との決戦では総大将である家康を討つことを狙っているわけで、果たしてそこまでやっておきながら、穏当に徳川幕府から四国への国替えなんて認められるのか、という大きな矛盾が見受けられるわけで……。源次郎、自分が無茶苦茶言ってる自覚があるんだろうか。それでも、希望的観測を手繰り寄せるようなものでも、まだこの時点では諦めてはいなかったんですよね。
ところが、牢人たちの不満を解消するために金蔵の金を解放して牢人たちに渡した途端、牢人たちは勝手に武器を買い集めて傍から見ると戦争準備としか見えない行動に出てしまう。塙団右衛門なんぞ、二丁拳銃ならぬ二丁火縄銃、とばかりに両手に火縄銃を抱えて買ってきたどー、とはしゃぐ始末。コマンドーかww
さらに、大野主馬が主導して、一度埋めた堀の掘り返しまで初めてしまい、源次郎が予定していた徳川との合戦準備が何も整わない状態で、二度目の戦の火種に大坂方から油を注いでしまう羽目になってしまう。
真田丸の戦いの時には徳川方の兵を打ち払う時に嘯いてみせた、昌幸パパの遺言である、「軍勢を一つの塊と思うな。一人一人が生きて、一人一人が想いを持っておる、それを忘れるな」という言葉。それが今、源次郎に逆に襲いかかってきてしまったんだなあ。
そして、かつて北条との戦がどれだけ止めようとしても止めきれずに起ころうとする怒涛の流れを前に、石田治部が諦観とともに呟いた「戦への流れは一度始まると止まらない」というあの言葉を、源次郎が再びこの場で繰り返すことになるのである。

本当に、もうどうしようもなく勝ち目のない戦。そんな戦いを前に今までと違った心持ちとなる源次郎の内心を、弟の手紙から感じ取った兄信之。弟は、死ぬ気だ! 
文面からではなく、行間から弟の思いを汲み取る兄上の、この通じ合った兄弟の仲よ。あの矢沢三十郎ですら察せなかった源次郎の心境を読み取った信之兄ちゃん。この兄貴が本当に弟のことを可愛がり、心配し、愛しているのが伝わってきて、だからこそ何も出来ないもどかしさも伝わってきて、自分が大坂に行く!! と吠える兄ちゃんの姿が、ひたすら眩しく尊く見えるのでした。
最後までこの真田丸は二人の兄弟の物語でもあったんだなあ。

さて、最後の決戦を前に源次郎が手に入れたのは、元は利休の茶室であった源次郎たちが住まう部屋の中庭部分から農作業中に掘り出してしまった、馬上筒。
先の甥っ子たちとの面会の折に、若い頃から数々の戦場経験を持つ義兄小山田茂誠に総大将を討つにはどう戦えばいいか、と尋ねた際に出てきた答えが、馬上から鉄砲で狙い撃つべし、という内容だったのだけれど、同時に火縄銃では取り回しが難しく現実的に考えると難しいなあ、という話になってしまっていたところに、手に入れてしまった馬上筒。
しかも、史実ではこの時期に日本には上陸しているはずのないフリントロック式である。今は亡き利休がこっそり入手して、売り時がくるまで隠していたものを見つけてしまった、という話にしていたけれど、まさかあの畑にしていた中庭が、利休の茶室を潰したところだったとはなあ……。
昔、秀吉がボケてしまって利休の茶室が見つからんのだ、と途方にくれていたシーンがありましたけれど、あれって茶室が見つからなかったのって、場所を忘れてしまったのではなくて、茶室そのものをもう潰してしまっていた、ということだったのか、と今更ながらに理解した。というか、秀吉がちょこんと座り込んでいた庭石のあったところって、もしかして今、源次郎たちが畑にしているところなのか?
ともあれ、馬上筒である。フリントロック式というところはさておくとして、史実においても真田左衛門佐が
家康の本陣に突っ込んだ際に小型の銃を携えていて、それで家康を狙ったという話が伝わっていて、実物とされるものも残ってるんですよね。「宿許筒」の名で有名な連発銃。八連発、とからしいんだけれど、マジなんだろうかこれ。


真田丸 第47回 反撃  


片桐さん、ここでナレ死退場かぁ。史実では夏の陣までは参戦しているのですが、真田丸では大坂方を裏切ったことを悔やみきっての急死。胃に穴があいてしまったんだろうなあ。苦労苦労ばかりで報われることの少なかったことが可哀想で……いい人だったのに。

茶々は目の前で侍女たちが圧死した様に怯えきり、源次郎に謝りながらも和睦の道へ。これには源次郎も何も言えなくなってしまうのです。そりゃそうだ、あんた茶々さまに後ろ暗いことありすぎだもんなあ。
しかし納得出来ないのは浪人たち。木村くんや大野治房ら譜代も含めて、和睦への不満を募らせていきます。
って、大野治房はじめて喋った!! いや、普通にうまいじゃないですか。元格闘家と言っても現在は俳優として活動しているわけだから、そりゃ滑舌悪かったりしたら話しにならないのだけれど、これなら別に普通に会話させても……って、わりと通った良い声だったので、なんか凄い怖そう、厳つい、というあのインパクトを出し続けるには無言のほうが迫力あったのも確かですが。

和睦条件や牢人の扱いについては、強硬派なのが大蔵卿局。秀頼公は雇うことは出来なくても報いてやるくらいはしてやりたい、という立場なのですけれど、だったらそう決めりゃいいのに。
大蔵卿局は発言の中には真理を突く内容も少なくないのですけれど、当人の見識あっての言葉ではないんですよねえ。大蔵卿局自身は、視野が大坂城内に留まっていてその中で自身の権限を脅かす勢力に対して歯を剥き出しているに過ぎない。でなければ和睦条件での秀頼や自分たちの処遇に対しての厳し目の内容、領地替えなどに「ありえませぬ!」と金切り声をあげるはずがありませんから。
一方で頷かされたのが織田有楽斎の態度。色々と決まったあとですが「これで良かったのです」としみじみと吐き出した様子を見て、この人は多分彼なりに豊臣家が生き残る道を模索し続けていたのではないでしょうか。少なくとも、大阪城内の自分の発言力を保持するため、というところにはさほど拘泥はなかったのでは。
こと、秀頼と茶々をそれなりの立場で徳川幕府の中で生き残らせる、という観点に立てば、有楽斎の立ち回りこそ正解であって、源次郎のやり方なんぞ最悪手に等しいですからなあ。
実際、茶々も秀頼も本音を出せば、さほど大坂城にも今の領地にも拘っていなくて、どこか西国でさほど大きくない領地でひっそりと穏やかに暮らすことを許容していたわけですから。
それを、聞きながらサクッと源次郎は無視していたわけですし。
まあ、秀頼さま、関東鞍替えには、関東はさすがに嫌じゃ! と思いっきり蹴り入れてましたけれど。いやいやいや、幕府のお膝元に領地もらえるとかかなり厚遇だった気もするんですけれど。四国なんて僻地よりよっぽどよっぽど。まあ、四国が日本の中で僻地扱いになっていくのは、江戸時代入ってからでこの頃はまだ畿内からも近い良質の領地だったかもしれませんが。

しかし、源次郎ってば牢人たちに詰め寄られたときに、言い訳らしい言い訳もせずに話すことは何もない、と蹴っ飛ばしてしまうのって、治部さまの悪いところ引き継いでるよなあ。そこは言い訳スべきところなのに。
そこで又兵衛たち牢人衆、源次郎に不信を募らせて……と不穏な空気にならず、わざわざ源次郎の家臣の作兵衛を捕まえてきて、あいつどうなの? と聞くあたり可愛いというかなんというか。
それに対して作兵衛、源次郎について自分上田にずっと居て幼いころのあの人しか知らん! とわりとサバサバと切って捨てたのには驚いた。作兵衛が語るのは、彼の父真田安房守昌幸のこと。表裏比興と呼ばれ裏切りに裏切りを重ねた謀将と知られた昌幸を、作兵衛は義の人、と語ります。あ、こいつも出浦と同じく殿を美化してるタイプか!? と一瞬思ったのですが、作兵衛が語る昌幸は一途に武田信玄に忠義を貫いていた、と。ああ、そうか。武田家臣として見るなら、昌幸パパって一貫し続けてたんですよね。そう言われると納得してしまう。
でも、だからといって源次郎がパパと同じように秀吉に忠義を貫いているか、というとそうかぁ?と思わざるをえないのだけれど。

さて、徳川方との交渉をはじめるにあたって、最初有楽斎が自ら名乗りを上げようとしたのを制した源次郎が、交渉役としてあげたのは、女性であるお初の方。茶々や秀忠の正室である江の妹である人だ。
有楽斎が信用出来ないのもあるのだろうけれど、源次郎の頭にあったのは本多正信の姿。あの家康側近の凄まじい能力を幾度も目の当たりにしてきた源次郎にとって、彼を引っ張り出さないことこそ最善、だったのだろうけれど……甘い、見識が甘すぎる。
本多佐渡に負けずとも劣らない阿茶局という側近が、家康の傍らにいることを源次郎は知らないのである。女、甘く見過ぎなんだよ源次郎は。女性の扱い、女性への認識、女性への評価、これが尽く甘くて雑で曖昧であるがゆえに、源次郎色々と失敗してるんだよなあ。
むしろ、ここは本多佐渡に出てきてもらうべきですらあったのかもしれない。あの爺様には情がある。阿茶局の方がむしろ、敵に対して冷酷なんですよねえ。
もし本当に豊臣家の将来を考えるなら、有楽斎と佐渡に任せるべきだった。それなら、牢人の放逐に関してもうまいこと方策をみつけてくれるかもしれなかった。
なぜよりにもよって大蔵卿局が同行するのを許してしまったのか。一応、念のためにきりを一緒につけるものの、侍女でしかないきりに出来ることなんてホントに些細なことなんですよね。それこそ、彼女には身分と立場と権力を与えて送り出さなければならなかった。ひたすら、大蔵卿局にターゲットを絞って女同士の雑談という体を取って条件を締め上げていく阿茶局の凄まじいネゴシエーターっぷり。なんとか対抗しようとする初様だけれど、役者が違うというよりもこれまでの実務交渉経験がまったく違う。

なにやら実際は、堀の埋め戻しや二の丸三の丸の破却については、本当に大坂方と同意してたみたいで、抵抗もなく粛々と進んだという話。この時点で、実は上層部は牢人たちを追い出したかった、というのは本当なのか……。まあね、何が一番悪いって調子乗って徳川に噛み付いて牢人集めてイキった秀頼はじめとした大坂方上層部が悪いのは間違いないんですよね。あとから困って追い出そうとしたって、アホかいな、と思わざるをえない。

大坂の方はこれだけえらいことなっているのに、江戸を見るやまあ……兄上のほうもえらいことに。
ついに、小野お通のところに通って癒やしを求めているのがバレて、膝枕されて耳かきしてもらっている現場に、稲さまとおこうさんの二人で踏み込まれ、まさに修羅場!! 流れるBGMは最終決戦仕様ww
しかし、信之兄ちゃんが浮気気分だったのに対して、お通さま……これリクライゼーションのお仕事だったの!? 次の方がお待ちですので。これまでの料金は家臣の方が支払ってくれておりましたから。膝枕台200文には笑ってしまった、これはひどいw
それに対して文句を言うのではなく、領収書みて「これ高すぎやしないか!?」と思わず言ってしまう兄ちゃん……兄ちゃん。
稲様の、これからは殿を癒やすのはおこうがやりますから、って自分じゃないのですね。そこまで割り切らなくても、と思わないでもないですが。そこで自分が癒やします、と言ってたら可愛いものを。

「望みを捨てぬ者だけに、道は開けるとそなたは言った。私はまだ捨ててはいない」

堀が埋められ、真田丸も破壊され、二の丸などの防衛施設がことごとく破却された大坂城は丸裸となり、もはや源次郎にも為す術なし。自身は残るつもりだったのかもしれませんが、春と大助には兄を頼って上田に行くように申し付けようとしたその時、源次郎の元に次々と集ってくる牢人たち。
次の策を考えてくれよ、と源次郎に詰め寄る後藤又兵衛たち。まだ戦える、まだ戦える。ここより先、行き場のない、行くところのない牢人たちは最後まで戦い抜く決心をして、源次郎の元に集ってしまった。
そして秀頼もまた、上のように語って源次郎の手を取ってしまう。
それが、滅びへの道だと半ば承知しながら……。

真田丸 第46回 砲弾   



わはははは、これはえぐい。これまで「何言ってんだこいつ」としか思わなかった織田有楽斎や大蔵卿局の言っていた「真田は信用なりません」「あの者たちは戦いたいだけなのです!」という言葉が、実のところ何も間違っていなかったことが、この局面で明らかに。
源次郎、あかんそれはあかん。いらんところまで、石田治部殿のそれを引き継いじゃってるじゃないか。
あれだけ人誑しの魅力を持っているにも関わらず、人の気持ちがわからず、賢しらな策に走ってしまう。昔から色んな人に叱られてきたことが、何も治っていないことが発覚してしまったわけで……。


「あの手この手よ」


正面からの無謀な突撃による多大な被害を前に、諸将を抑えてじっくりねっとりと攻略にかかる家康公。このあたりの老練さが堪らない。
でも、三十万の兵を三組に分けて、一晩中鬨の声をあげさせよ……って、眠れないの城内の人たちだけじゃなくて、徳川陣営も一緒なんじゃないだろうか。
「私も眠れん!」とか秀忠さん愚痴ってないだろうか。本多佐渡あたりは気にせず眠れてそうだけれどw
声が聞こえない位置までさげるわけにはいかんだろうし、3日に一度一晩中声上げ続けないといけない、って大変だと思うんだけれど。


大坂城では、これを機会に総攻撃だよね!! と、ウキウキしている秀頼公を抑えて源次郎が、ここは籠城に徹して耐える時です、と説き伏せている。襲撃してくる敵を撃退し続けていればいい、というのは実際どうなんだろう、というところなんですよね。果たして、それで士気が続くのか。既に現状だけで出陣しないという方針に城内の不満が高まっているというのに。
それに、源次郎の戦争観って微妙に古い気がするんですよね。この時期、既に合戦は火力戦の様相を呈していて、家康が準備させているカルバリン砲は特別としても、大砲の運用のみならず火縄銃の弾薬の消費量からして尋常ではないはずなのである。あれって、ちょっと信じられない規模でガンガン消費していくっぽいんですよね。一向宗がこの場所で信長相手に10年粘っていたときは、海上輸送によって外部から補給があったから保っていたけれど、大坂の陣では早々に西側の砦群が制圧されて封鎖されてしまっていますし。

ともあれ、ここで秀頼公に戦略方針を伝えた上で、決めるのは秀頼公自身です、周りの意見にかんたんに左右されてはいけません、と諭す源次郎。あとのことを考えると、お前が言うな、になってしまうのですが。

徳川の鬨の声に動揺する大坂城内で、我関せずなのは茶々さま。このときの茶々さまって、実のところもう肩の荷が下りたというか、城のことは秀頼に任せるつもりだったんじゃないのかな。以前、秀頼に反発されて自分から自立しようとしている姿を見送った時の嬉しさと寂しさが入り混じった表情と、その後の特に口を挟もうとしなくなった姿を見ると、ね。
でも、源次郎に茶々の妹である初が訴えるんですよね。姉は、死にたがっている、と。

考えてみると茶々という人物の素顔は複雑に入り組んでいるんですよね。少女としての彼女、女としての彼女、母としての彼女。初の言う死にたがっている、死に魅入られている茶々も、息子の自立を喜ぶ茶々も、それを恋する男の懇願で踏みにじる女としての茶々も、ただ慎ましく息子と源次郎と三人で暮らせればいい、と呟く彼女も、みんな嘘偽りのない本心なのでしょう。様々な顔が目まぐるしく入れ替わる、茶々というキャラクターを竹内結子という女優は、まさに魔性の魅力で演じきっている。


一方、江戸の真田屋敷では単身大坂城に入城しようという平野さんが、信之兄ちゃんの元を訪れていて、兄ちゃんの方も兵糧持って一緒に行く気満々という……いや、自分も行くんかい兄ちゃん!!
賤ヶ岳七本槍の誰ひとりとして大坂方の味方をしようとしないなんて、これじゃあ太閤殿下が可哀想じゃねえか、自分くらいは味方してやりたいじゃねえか、という平野さんの侠気がもう泣ける。あんた、大坂城じゃ仕事せずにゴロゴロサボってただけだったのに、そんな人がこんなにも豊臣家への心意気を見せるなんてなあ。殿下が可哀想、というあたりに忠誠心というのとは少し違う、彼の情の厚さみたいなものを見てしまって、なんともかんとも。
信之兄ちゃんが行けなくなったあとも、恨み言一言も言わずに旅立つ平野さん……カッコいいよあんた。
その信之兄ちゃんはというと、いやこれはさすがに稲様もお怒りよ。こっそり兵糧横流し、だけでもお家断絶の危機だろうに、それを当主自ら大坂まで出向いてやろうってのは絶対あかんて。
それでも、振り切って行こうとする信之にたいして、稲姫様が切った切り札は……超久々の出浦さんだーー!!
出浦さん、まだ後遺症で体不自由なままなのか。既に忍としては引退状態なのね。実際は、出浦さん、真田家の家老職としてバリバリ働いていたみたいだけれど。
最初の方、信之のことをちゃんと敬語で殿として接していたのに驚いた、と思ってたらあっさりと昌幸パパの息子への態度に戻っちゃったけれど(笑
お前の父は、もっと先を見て動いていたぞ!!
……え、えぇぇ? そうでしたっけぇ!?
出浦さん、幾らパパが好きすぎるからって年月が経って美化が進みすぎてるんじゃないでしょうか。先を見ても「まったくわからん!!」とか言ってましたよ、あの人。
まあ、あの人が無茶できたのは信之という保険が常にあったからではあったんでしょうけれどね。それを兄ちゃんは誇っていいと思うんだけれど、彼も真田なのだなあ。十四年以上も不遇をかこつていた弟には自由にさせてやりたい、と語った兄ちゃんだけれど、兄ちゃん自身生まれてからこの方ずっと我慢我慢の人生だったんですよね。自分だって自由にやりたい、という気持ちが爆発したのが今回だったのかもしれません。
まあ、振り切って行こうとしたら出浦さんにネバネバ弾爆発させられたわけですけれど。
ネチャネチャしたネバネバ液まみれになってるのを、奥さん二人に両側からいそいそと引剥してもらっている姿は、これはこれでなんというか両手に花でございますなあ、と思わないでもなかったのですがw


出浦さんに続き久々登場、家康公によって源次郎調略のために呼び出されたのは、
そう懐かしの真田信尹叔父上でありますよ。以前の段階で既にダンディが極まっていたのに、久々に登場した信尹叔父上と来たら御髪が白くなったロマンスグレーダンディになってしまって……かっこよすぎるじゃないか。
この頃、また徳川家の旗本として就職していた叔父上。甥っ子の調略を命じられて「あれは我ら兄弟と違って義に厚く……」って、弟の方は出浦さんと違って兄貴を全然美化してなくて、さすがというかなんというか。
加えてこの時、叔父上っては自身についてもさらっと昌幸と同類ですから、と家康公にしれっと言ってしまってるのが凄いのよねえ。
無駄、と言い切りながらもさらに家康公から源次郎を十万石の大名に、と報酬の釣り上げまでされて、では行ってまいりましょう、と承る叔父上。さてこの時、叔父上果たしてどれだけ調略を成功させるつもりがあったのか……。
なにげに、もし源次郎に直接会って彼の中に迷いのようなものがあったら、信尹叔父上なら見事に源次郎を落として可愛い甥っ子を十万石の大名に仕立て上げるくらいしてた気がするんですよね。
しかし、甥っ子にはそのつもりは一切見当たらず、だからこそ家康からの書状を手渡した時に
「……読まんでいい」
と不敵な笑みを浮かべながら小気味よく言ってのけてくれたと思うんですよねえ。このときの叔父上のかっこよさと来たら、もう濡れそう。このときの源次郎の信尹叔父上を見上げている時の目は、あの少年の頃の一番尊敬していた叔父をキラキラとした目で見ていた頃の、それと同じようで、本当に嬉しそうで。
自分のようにはなるな、言った叔父上の言葉を忠実に守って生きてきた源次郎ですけれど、でもやっぱり源次郎はこの叔父上のようになりたかったんだろうなあ、と思わせてくれる表情でした。

あと、信尹叔父上、真田本家を調略するなら信政が狙い目、なんだろうなあ。甥の子どもたちと会って即座に関係性を見抜いているあたり、調略のプロの腕前は一切衰えていないのが見て取れる。叔父上の手にかかったら真田本家、一発で崩壊しそう。
そんな叔父上が「調略、不首尾でした」とどこかドヤ顔で報告する様子がまたなんとも痛快で……。
いやこれ、真田の身内が源次郎と密会していた、という事実だけで家康としては十分であり、信尹叔父上もそれをわかった上で割り切っているのでしょうけれど。


有楽斎、思いっきり本多正純とつながっていましたね。ここまで直接つなぎを取っているとは思わなかった。というわけで、正純側の要請で大坂方の方針を和睦に進めようとする有楽斎。その言に簡単に乗ってしまう大蔵卿局。
ここであっさり説得されてしまう秀頼公がなあ……。ちゃうねん、源次郎が言っていたのは母親の言うことを聞くな、じゃなくて人の意見に影響されるな、ということやねん。
源次郎としては、ここで秀頼公を見切ったのかもしれないのだけれど、源次郎の傲慢さと拙速さは自分の思い通りにならないのなら、自分の言説を翻すのに躊躇いがないところなんだろうなあ。
大野修理の頼みがあったとはいえ、あれだけ秀頼に良いこと言っておきながら、彼の意見を翻させるために秀頼に働きかけるのを諦めて、茶々の方にアプローチするという、これ佞臣のやり口じゃね?
茶々に会いに行く源次郎を見送るきりの表情が、かなりきついものがあった気がするんですよね、あれ。

二人きりの密会。そこで茶々が語ったのは大坂城も豊臣家も戦もどうでもいい、自分が願うのは秀頼と一緒に過ごせればいいということだけ。願わくば、どこか遠くの小さな国で源次郎も一緒に三人で……。
これって、家康と茶々の考えている落とし所、決着点が実際は何も変わらなかった、ということを意味してるんですよね。そして、源次郎自身が春に語っていた現実的な最良の形とも重なっていた、と。その中に源次郎自身がどうする、というのはなかったにしろ。
そんな茶々の本心を聞きながら、なおも戦を続けるために、戦に勝つために、茶々に変節を強いる源次郎。これって、秀頼への裏切りであり、また茶々への裏切りでもあるんですよね……茶々はそんな源次郎のことを理解した上で、のことかもしれないけれど、それはそれで女の業だなあ。

信じていた源次郎に裏切られた秀頼の、あの信じられないとばかりに眼をうるうるさせた表情が、あまりにもピュアすぎて、胸が痛いです。
その傍らで、これは私が頼んだことなのです。左衛門佐は悪くありません、と必死に訴えている大野修理殿が、ちょっといい人で健気すぎやしませんか?

もうドロドロがえらいことになってしまっている豊臣上層部に対して、鬱憤を晴らそうとキャッキャ騒いでいる牢人五人衆プラス木村くんと団右衛門たちが本当に楽しそうで……ここ癒やしパートになってるなあw
団右衛門のキャラ、ほんと好きですわー。小手さんが演じる塙団右衛門のあの「塙団右衛門です」の発音が好きで好きで。
あと、悪い先輩たちにどんどん影響を受けてしまっている木村くんの将来が大変に心配です。このままもし大坂方が存続していたら、木村くんどんな武将に成長してしまっていたんだろう。
そして、大坂冬の陣最後の戦いでもあり、塙団右衛門の見せ場でもあった本町橋の夜戦。みんな戦がしたいからって大将格の牢人衆たちが、団右衛門の指揮下に入って大暴れってほんとにただ暴れたいだけじゃんかよw
ミサがありますからやりません、と帰っちゃう明石さんに、大名格の自分がなんで団右衛門の配下に云々と言い訳して脱出してさっさと源次郎にあいつら出撃するつもりだよ、と告げ口する長宗我部さん(笑
自分も一緒に行きます!! と、先輩たちの悪い遊びに思い切って参加しちゃう木村後輩w
長宗我部さんから聞いて止めるのかと思いきや、自分も鬱憤晴らしに夜襲にこっそり参加する源次郎。
こいつらほんとに……。

暴れまわった挙句に倒した相手に丁寧に「塙団右衛門です」と挨拶しながら、手作りの木札「塙団右衛門参上!!」を置いて回る団右衛門。
折れた槍の柄を鉄パイプみたいにやたらめったら振り回す後藤又兵衛。
どこの剣戟アクション映画だよ、というくらい二刀流で決めまくってる毛利勝永。
出浦さん仕込みなのか、刀を逆手の忍者風の握りで構えて疾風の足運びで立ち回り、旗を見つけるや思わず掴んで振り回す、旗を見ると振り回さざるをえない源次郎。

お祭りか、というくらいの大騒ぎで、イヤほんとに楽しそうですなあ、あんたら。


でも、冬の陣の最終局面はもうすぐそこに。ついに家康が首を長くして待っていたイギリス製の最新式カルバリン砲が到着。これ、射程6キロというとてつもない代物で、これを大坂城北の中洲に設置して城内に打ち込んだんですよね。射程は大坂城全域をすっぽりと覆うほどの広さで……これがあるだけで、源次郎の篭城論がどれほど脆いものだったかが露呈してしまったわけです。
まあ恐るべきは、このカルバリン砲を当時の南蛮船は何十門も積み込んでた、というところなんですけれど。

そして、ついに放たれた砲弾は大坂城天守の鯱鉾に偶然命中し、落下した鯱鉾が館の梁を突き破り、それが丁度偶然通りかかった茶々さま一行を巻き込んで、侍女二人を下敷きにしたのでありました。
あれほど恐れた人の死を、間近で眼にしてしまった茶々の、あの凄まじい形相。ここが竹内結子屈指の名演で、崩れた梁の下敷きになった侍女たちに思わず這い寄るように茶々が手を伸ばすのですが、これが侍女たちを助けようとしているのではなく、最初に浮かんでいた恐怖といった感情が一切消え失せて、死そのものに魅入られたかのような鬼気迫る壮絶な無表情になってて、それを腰にしがみついて止めようとするきりの「なりませぬ!!」という悲鳴じみた叫びとあいまって、凄いシーンになっていたのである。
まさに、運命の砲弾であったのでした。

真田丸 第45回 完封   

さあ、ついに大坂冬の陣の開幕ですよ。
その開戦の号砲は大坂城西南部に気付かれた木津川口砦から。真田丸でも、丁度そこの守備を任されていた明石全登が不在でしたが、実際主将である彼は会議のために大阪城内に戻っておりそこを蜂須賀勢に攻め込まれてあっさりと砦を落とされてしまっています。

また続いて大坂城の北東に位置する場所でも攻防があり、これが先日ブラタモリでもスポットがあたっていた「今福の戦い」になるわけですね。
この時、大坂方は大和川を挟んで北の今福堤、南の鴨野堤に三重の柵を設置して徳川方の侵攻を防ごうとしていました。ブラタモリの番組内でも語られていましたけれど、当時この付近は水田などの湿地帯となっていて、軍勢を動かせるのは大和川の両岸の自然堤防となる堤の上だけだったんですね。

ここで、南の鴨野堤に侵攻したのが上杉景勝。北の今福堤を攻撃したのが常陸の戦国大名として有名な佐竹義宣率いる1500。この当時は関が原で西軍についたために、秋田20万国に転封となったあとですな。
この時、まだ大坂方は大した軍勢を堤に貼り付けておらず、鴨野堤を守備していた井上頼次(父は斎藤道三の庶子とも弟とも言われる長井道利なので、美濃の蝮の孫にも当たる人物)、今福堤を守っていた矢野正倫(断絶した元豊臣政権三中老の一人である中村一氏の重臣)・飯田家貞が大軍に攻められ討ち死に。

これを見た大坂方も城内から援軍を出して、鴨野堤には大野治長が一勢を率いて押しかかり、一度は上杉勢を後退させるものの、猛烈な逆撃にあって結局堤を維持しきれずに後退。
この時、家康は上杉勢の奮闘を見て、それだけ頑張ったのだからもう十分、疲労もありましょうから別の部隊と交代しなさいな、と促しているのですけれど、これを上杉景勝はここは自分が戦で取った場所であるのだから、他には譲りません、と撥ね付けています。
真田丸では、家康に嫌味を言われながらいびられ、終始消極的な様子だった上杉景勝ですけれど、実際には冬の陣において特に奮闘、活躍したのがこの上杉勢だったりするんですよね。

一方、大和川の北側である今福堤では、潰乱する矢野・飯田勢を見た木村重成が一人で飛び出し、佐竹勢と対峙するのですが、丁度南の鴨野を占拠した上杉勢から、川越しに横合いから銃撃を加えられて二進も三進も行かなくなってしまうのです。
これを城から見ていて、後藤又兵衛に救援に向かうように命じたのは、豊臣秀頼だという話です。真田丸だと、源次郎が木村長門と後藤又兵衛に一緒に出撃を指示していましたけれど、なんか自然と源次郎が総大将みたいな流れになってるなあ、真田丸。
今福堤は、後藤勢が来援したことで一気に形成が逆転。又兵衛は木村勢を対岸の上杉勢に射撃させて頭を抑え、その間に佐竹勢に襲いかかったのであります。この猛攻に佐竹勢は耐えきれずに潰乱。この時、又兵衛は銃弾を左腕に受けているのですが、ここは真田丸でも描写されてましたね。でも、又兵衛は構わず突撃。佐竹勢は藩政改革を主導したほどの重臣である家老・渋江政光が討ち死にして1500いた兵も散々追い散らされるほどの被害を受け、たまらず上杉や堀尾、丹羽勢に助けを求めて、応じた上杉勢などが側面から押し寄せてきたために、数で劣る後藤・木村勢は支えきれないと判断して速やかに撤退するのであります。
真田丸では為す術なく撤退した、みたいな描かれ方をされてましたけれど、今福の戦いでは木村・後藤両勢ともに十分奮闘していました。特に、木村長門守はこれが初陣ですから大したものです。

その後も、大坂方の内情を把握しているかのように、徳川勢は周辺の出城を攻めだしたのを疑問に思った毛利勝永が源次郎に囁くのである。内通者がいるんじゃないのか?
んで、源次郎が目星をつけたのが、実に怪しい振る舞いをしている織田有楽斎。彼を台所に呼び出して、密談という形で試しに情報を流してみたら、案の定教えたそこを狙って徳川勢が砦を落としてしまったんですね。
それで確信を深めた源次郎ですけれど……いやちょっと待って欲しい。源次郎くん、その密談聞いてる人がッもう一人後ろにいるんですけれど!! 源次郎、うしろうしろ!!
まあ実際、冬の陣では織田有楽斎の息子が実に怪しい動きをしていて、織田親子は内通してたんじゃないか、という話が根強く残ってはいるんですけどね。でも今回はやっぱり後ろ、後ろ!!

また、しばらくぶりに源次郎正室の春と、きりちゃんが登場。梅の二の舞いを恐れて絶対に春には城から出ないように、と厳命する源次郎に春ちゃん若干不満そうなんだけれど、源次郎の必死な思いがその春の手に重ねた手から伝わってくるかのようで、お互い手を握り合って見つめ合う二人は良い夫婦してるんですよね。
それを、横から覗くきりちゃんと茶々さま。怖いよっ!! めっちゃ見てるよ!!
拗ねたわけじゃないだろうけれど、茶々さま、きりちゃんを自分の侍女やんなさいよ、と無理やり任命してしまうのである。だが待って欲しい。茶々さまの侍女って、冬の陣では超ウルトラ死亡フラグじゃん!!
ここに来て、関わるものは絶対ハードラックし殺してきた死亡フラグの申し子である茶々さまと、どんな死亡フラグも頭からツッコんで頭から突き破って無効化してきたきりちゃんとの、直接対決である!!

ところでこのシーン、何気に重要なことを源次郎が口走ってるんですよね。春さん相手だからこそ、本音が出たんでしょうけれど。たとえ戦がどうなろうと、徳川の世が覆ることはもうない。良くて、秀頼公はどこか地方の一大名として生き残ることが出来るかもしれない。でも自分は?
死に場所は求めていないのかもしれない。本気で勝つ気でいるのかもしれない。でも、戦い終わったあとのことはもう何も考えられていないんですよね、源次郎。

さて、きりちゃんを従えた茶々さま、秀頼公が自ら督戦して士気をあげようというのを寄ってたかって諌められてしょんぼりしたのを見て、自らが鎧着てみんなを鼓舞してあげますよー♪と張り切りだしてしまうのでありました。
秀頼公が兵士たちの前に出るの、源次郎まで止めるとは思わなかったなあ。これについては、源次郎の経験不足が露骨に出てしまった感もある。
太閤殿下がかつて来ていたあのフリル付きの派手派手鎧を着込んで、ノリノリで現場を回る茶々さまだけれど、周囲はあっけにとられるばかりで士気などあがるものではなく、それどころかこの城を仕切っているのが誰なのか、兵士たちははっきりと顔を見てしまったんですよね。
この城の行く末は、この女によって左右されている、と。
源次郎も苦い顔をしていましたけれど、これは大失敗だったんじゃなかろうか。

一方、江戸ではお松様の報告を聞いていた信之兄様が物憂げ。こちらから見ると、大坂方には勝ち目一つもないんですよね。もうこのときには源次郎の運命も覚悟してたんじゃないだろうか。
でないと、源次郎のために何かしてやりたい、とあそこまで思いつめることもないでしょうしね。初陣で頑張ってる息子たちをすら差し置いて。稲姫様、お怒りですけれど。

そう、信之のところに大坂方に兵糧横流ししね? 仲間に加わんなよっ。と、誘いに来たのは豊臣恩顧の大大名福島正則と、同じ七本槍の平野長泰。平野さん、お久しぶりっす、ちーっす。
いやもう明らかに幕府に対する叛逆案件なんですよね。バレたら絶対にお取り潰し確定。それでも、豊臣家のためになんとかしたい、真田の兄さん、あんたも源次郎のために何かしてやりたいんじゃないか? と仲間になるように詰め寄ってくる二人。特に平野さん、源次郎のためじゃぁ! って、あんた一生恨んでやるぅー、とか言ってたのに。
しかしですよ、この平野長泰。実際に史実でも大坂の陣の際は豊臣方につこうとして家康に直訴までしてるんですよね。いや、直訴って馬鹿正直な。勿論、ダメ出しされた挙句に江戸留守居を言い渡されてます。でも罰などは与えられておらず、その後も旗本として務めを果たしているので、そのバカ正直さと忠義心は好まれたんでしょうなあ。
さすがにこの件は稲姫に秘密にしておくわけにはいかず、正直に話して「いいかな?」とねだるのですけれど、めっちゃ叱られてしまう信之兄ちゃん。そりゃあ当然である。その上、他に秘密にしてることあるんじゃないの? と突っ込まれる始末。すごすごと引き下がっちゃう信之兄ちゃん、仕方ない仕方ないよ。と、思ってたら、おこうさんがささっと近づいてきて囁くんですよ。今蔵を見てきたらそば粉がこれだけあります。これで蕎麦掻きを作ったらこれだけ持ちますよ、と。おこうさん、真田家が大名になって以来、正室の稲姫と息の合ったコンビを見せていたのですけれど、ここにきて「真田家」の為ではなく、ただ愛する夫と可愛かった義弟のために動こうというのか。


大坂では、ついに本格的な衝突が南部で始まろうとしていました。真田丸から見渡す南方には、徳川方の各大名が軒を連ねて大軍勢を並べている。その中に、自分たち真田勢と同じ赤備えの一勢を源次郎たちは発見するのであります。その赤備えは徳川四天王と呼ばれた井伊直政の息子、井伊直孝が率いる軍勢。
それを眺めながら、あの赤備えにも此処に至る物語があるのだろうなあ。聞いてみたいものですなあ、と語り合う源次郎と高梨内記……。
って、それ思いっきり来年の番宣じゃん!!
来年の大河ドラマは井伊直虎。義理の息子である井伊直政を、お家争いから守りながら一人で育てた女城主が主役、ということで来年は井伊家のお話なんですよね。
思いっきり、作中で来年の大河ドラマのアピールしてるじゃん!!
こんなん初めて見ましたわ。笑った笑った。

それはさておき、徳川家康から真田丸攻めを命じられたのは上杉景勝と真田兄弟。上杉のお館様、もうめっちゃブルーになってて見るも不憫。一方の真田も信政は張り切るものの、信吉たち一同はどうしたものかと頭を悩ませる。で、矢沢三十郎である。指笛を吹いたら、現れたのは佐助じゃないですか!!
こらこらこらこら、思いっきり大坂方と通じてますよ、この人たち!!

ともあれ、もうすぐ上杉と真田による真田丸攻めがあるとの情報を得た源次郎。甥っ子たちと戦うのも定めじゃ、と嘯いていた彼ですけれど勿論率先して戦いたいわけではなく、敬愛するお館様や甥っ子たちと槍を交える前に、こちらから仕掛ける作戦に。

真田丸では、出城の南にある篠山に初陣となる大助と堀田作兵衛を派遣して、山頂からあの上田合戦の時の源次郎と同じように大助に旗を振らせて高砂を歌わせます。時代を経て、父子が同じように旗を振って初陣を飾る。これぞ、大河ドラマよなあ。

この時、大坂城の南方に陣を敷いていた主な武将は、東から前田利常、井伊直孝、松平忠直、藤堂高虎といった面々で、特に真田丸に当たることになるのは前田勢と井伊勢だったんですね。これについては、面白い記事が今月号の歴史群像に掲載されてまして、関が原以前真田丸のあった場所は当時前田利家のあとをついで五大老の一人に就任していた前田利長が、大名屋敷を構えていてそこで周りの大名屋敷を吸収合併しつつ、拠点を築いていた、というんですね。
ドラマ真田丸における徳川暗殺未遂事件でも、徳川屋敷が半ば砦みたいな様相を呈していたように、当時の大名屋敷は防衛機能を備えていて、前田屋敷はそれをさらに強固とした、それこそ出城レベルのそれを築こうとしていた、という話なのです。
当然の話しですが、大坂城を作った秀吉が自分の作った城の弱点を知らないはずはなく、大坂の陣以前にも弱点を補強する手はずは整えていた、それを特に信頼する前田利家に任せていた、と。この真田丸近辺には前田家のみならず多くの大名屋敷が軒を連ねる大名屋敷街になっていたそうで、関ヶ原以前に徳川と前田家が一触即発となっていた時期に、前田利長がここを特に強化して備えていた、という話なのです。その大名街の中には井伊家の屋敷もあり……。
つまり、真田丸攻略に前田家と井伊家が当てられたのは、勝手知ったる場所だからではないか、という記事で非常に面白い内容でありました。

さて、真田丸決戦は大助が前田勢を上手く誘引して誘い込んではじまった、という形になっていますが、実際前田勢は家康の命で野戦陣地を組んで大砲を準備してから真田丸攻略にかかるはずだったのを、真田信繁が兵を篠山まで派遣して、そこから嫌がらせのように鉄砲を浴びせかけてその邪魔を何日も続けていたそうで。
そこで、篠山を抑えようと兵を派遣したものの、そこは既にもぬけの殻。なので、勢い任せに真田丸まで近づいたら、そこで挑発を受けてそのまま攻め込んでしまったのであります。
当初は篠山攻略のつもりで城攻めのつもりではなかったために、竹束など仕寄りの道具、あの前回家康が実演していたような準備は何もしておらず、しゃにむに突っかかったため、そこを鉄砲や弓、投石をかけられてえらいことになってしまうのです。
前田家が戦いを始めてしまったのを見て、横に陣取っていた各武将たちも動き出すのですが、ここで大坂場内で火薬を誤って爆発させてしまう事故が発生するんですね。

そう、佐助が仕掛けていたあれです。史実では、大坂城南側の中央部にあたる八丁目口を守っていた武将の一人である石川康勝(石川数正の次男)の隊が起こした事故で、櫓が燃えて康勝もやけどを負うほどの被害が出ているのですが、これを徳川方は内応を約束していた南条元忠の返り忠の合図と勘違いして、突撃を開始してしまうのであります。ところが、南条元忠は既に裏切りがバレてて処刑済だったりして、完全な誤解だったんですよね。
お陰で、待ち構えていた大坂方の正面に徳川方は無防備に飛び出してしまうことになり、凄まじい死傷者を出してしまうことになりました。
トドメに、ここが攻め時と見た源次郎信繁は息子大助幸昌と、伊木遠雄(元豊臣家黃母衣衆・と言うことは元源次郎の同僚?)隊を出撃させて、松倉重政・寺沢広高隊を蹴散らし、壊乱した両隊が越前・松平忠直隊になだれ込んで混乱したところを、城内からまた猛射を受けて大損害を出し、最終的には数千近い死傷者を出す羽目になったそうです。
何気に、大助の初陣って史実の方が大活躍してるんですよね、これ。

ドラマでも、予算をここの注ぎ込んだ、とばかりの大掛かりなセットでの大合戦。上下二段からの鉄砲や、投石など……ようやったなあ。それぞれの兵士や武将の動き、甲冑姿での働きなどほんと見応えあったのですけれど、惜しむらくは……エキストラの少なさかなあ。前田勢だけでも二万近くいるはずなのに、どうしても画面に映る人数が少ないんですよねえ。これはもうちょっと工夫できなかったかなあ、と思うのですが。
城のセットや、実際の合戦の様子など素晴らしかっただけに、ちともったいなかった気がします。
それにしても、最後の出撃あれ考えたら大助の武功なのに、源次郎取っちゃってるじゃんww
おまけに、本来なら大坂城北側の守りについていた毛利勝永が、出番ないからか一人で出張ってきていいところ持ってってるし(笑
ドラマでは真田丸での戦いがクローズアップされていますが、この時合戦は南側全面で起こっており、特に激しかったのが中央の八丁目口あたりなんですよね。主力となって働いたのは長宗我部勢でもあり、後藤又兵衛など他の諸将も大いに活躍しております。

ともあれ、徳川方を追い払い、勝鬨をあげて盛り上がる大坂方。皆、満面の笑みを浮かべて肩を叩き合い、盛り上がっていました。これこそ、大坂の陣における最高潮、だったんでしょうなあ。
それを指揮した源次郎に、尊崇の念を顔いっぱいに浮かべて名将真田左衛門佐の差配お見事でした、と賞賛してくる若武者木村重成に、大きく息をついて床几に腰掛けた源次郎は、こっそりと囁くのです。
「これは内密だが。かような大戦、私も初めてなのだ……心の臓が口から飛び出しそうであった」
そう言って、冷や汗を垂らしながらも茶目っ気たっぷりに笑んで見せる源次郎に、木村長門は目を見開きながらも秘密を共有した仲間のような、それ以上に親愛と尊敬をブレンドしたような身近な笑みを見せて、秀頼公に報告してくると言い残して、去っていくのでした。
源次郎は、この茶目っ気というか愛嬌こそが、昌幸パパにも信之兄ちゃんにも信尹叔父上にもなかった彼独自の魅力なんでしょうなあ。

この魅力に一番中てられていたであろう上杉景勝、お館様はこの源次郎の活躍の一部始終を目撃し、目に一杯の涙を浮かべて感極まったように破顔一笑して、こう叫ぶのでありました。
「日本一(ひのもといち)の兵(つわもの)! 真田左右衛門佐!!」

己が貫けなかった義を、代わりに貫いてくれた、息子のように思っていた男の活躍に、お館様の思いはいかばかりのものだったか。そんな主を見守る直江兼続の、あの慈愛に満ちた表情と来たら……。

見応えたっぷりの、45分間でありました。

ブラタモリは面白いなあ。  

真田丸回ということで、大坂城と真田丸周りを実際に歩いて見て回っていたのですが、毎度ながら本当に子の番組、面白い。さらに、真田丸関連についてはかなり新しい史料を使って解説してくれてるんですよね。
この情報のフットワークの早さは素晴らしいの一言。ぶっちゃけテレビの歴史に関する情報って3年から5年、場合によっては10年近く遅れてることも珍しくないですからねえ。

丁度、歴史群像の今月号が届いてまだ目を通していなかったので、改めて大坂の陣関連の記事を読んだら、これがブラタモリの番組の解説のお陰で、素晴らしく頭に入ってくるんですよ。実際、現場の映像をつぶさに見たことによる効果なんでしょうけれど、やっぱりフィールド・ワークというのは大事なんだなあ。

B01M1C46J0歴史群像 2016年 12 月号 [雑誌]
学研プラス 2016-11-05

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佐竹家家老の渋江政光の記事での「今福の戦い」なんかブラタモリの現場の解説と合わせて読むと、わかりやすいなんてもんじゃないですし。

真田丸 第44回 築城   


うわぁぁ、ラストテンションガン上がりですよ。ここでOP持ってくるかー! 
こういう演出、大河ドラマじゃ初めてなんじゃないだろうか。年間通してただ一度、ここぞこの時をずっと待っていたのか。一番最適な機を見計らっていたのか。モノの見事にクリティカルヒットされましたよ。
真田丸というタイトルからして、ここを狙っていたとしか思えない。
素晴らしいなあ、素晴らしいなあ。

真田信繁の出城築城に関しては、同じ場所に後藤又兵衛が先に出城を築こうとしているのをねじ込んだという話があった記憶があるんだけれど、この又兵衛とのネゴシエーションはその逸話を解釈したものだろうか。交渉というよりも、自分の出城構想のプレゼンみたいなものだけれど、又兵衛がまたえらいその出城の構造を気に入って、快く譲ってくれたわけだけれど、作って自分に守らせてよ、とか言い出さないかと思うくらい面白がってたなあ。
又兵衛については、あとで牢人衆の不遇な扱いに不満を覚えて城を出ようとした時、毎回源次郎のこと誘いに来るくらい、なんか打ち解けちゃって。最初は明石殿や盛親くんが隣のポディションだったのに、場内を移動しつつ臨戦態勢に入っていく大坂城の様子を描くときも、ずっと又兵衛が源次郎の隣にくっついてるんですよね。
でも、考えてみると肩を並べて戦う同格の戦友って、源次郎初めてじゃなかっただろうか。その意味では、毛利勝永も含めて、牢人五人衆って源次郎にとって初めての仲間たち、になるんだよなあ。そう考えると感慨深い。

しかし、出城築城に関してまで横槍が入るとは思わなかった。大蔵卿局はともかくとして、有楽斎はここまで徹底して牢人衆を縛る方向で動いているのを見ると、完全和睦派か或いは徳川のスパイと見たほうがいいんでしょうなあ。まともに働かせるつもりも豊臣家から感じない、となれば牢人たちは城に籠もる理由もないんですよね。そりゃ、もう城から出ようぜ、となるのも無理からぬこと。
もしここで、毛利・後藤・長宗我部の大物三人が退城したら、というか自分たちに対してこれほど蔑ろな扱いしかされないことが決定されてしまったら、他の牢人たちも雪崩を打ってみんな出ていってしまうでしょうし、そうなると必然的に篭城どころか戦うことすら難しいことになってしまうわけで、必然的に実際に槍を交える前に大坂城は開城せざるを得ず、状況はある意味穏便に済むことになるんですよね。豊臣家も存続できるかもしれない。
それを狙っていたとしたら、有楽斎大したものなのですが。
大坂城の現実務トップの大野治長がもう思いっきり牢人サイドに肩入れしてしまって、勝手に出城の築城もゴーサインを出してしまう始末。
「腹を据えもうした」
こう言い切って、奥にも秀頼にも話を通さず、事を進めさせる大野修理がもうどこまで株を上げるんだ、と。
まあ、それもあとで覆ってしまうのですが。
でも、出城築城を許可した件を無かったことにしてしまったのも、あれ自分の立場を守るためとか上におもねったのではなくて、源次郎の立場を守るためであると同時に秀頼の命令だから、という点は一貫してたんですよね。なので、失望はしなかったなあ。修理殿、秀頼の命令こそが至上、とい点に関しては本当に一貫してるんですよね。かといって融通がきかないわけではなく、秀頼に情報伏せたり命令をでない状況にしたりもしてましたし(これ、視点を変えれば佞臣のやり方でもあるんですけどね)、あの秀頼を源次郎の作った出城に連れ出して、そこで源次郎が絶対に豊臣を裏切らないという言葉を聞かせたの、あれ大野修理の働きだと思うんですよねえ。忠臣だ、忠臣だよ修理殿は。

話は戻りますが、信之兄ちゃんのところを出奔した作兵衛がようやく到着。そう言えば、徳川に仕えることになって以来、信之兄ちゃんをはじめとして家臣一同、みんな月代を剃ってたのに作兵衛は一人剃ってなかったんですよね。あれは、彼だけは徳川の臣下にはならないぞ、という見た目からの表明だったのか。

一方の兄ちゃんはというと、文通相手だった小野のお通さんを江戸まで呼び寄せて、お香セラピーして貰ってるじゃないですか。これを浮気というのはちょっと厳しいと思うんだけれど、妻にも明かせない心情を赤裸々に吐露してしまっているわけで……そうかー、兄ちゃん大名になってもなんも嬉しいなかったのか。別に家族を踏み台にしたわけじゃないのに。あれは、敵方についた家族を絶対に助けるための策だって、兄ちゃん自分で言ってたのに。真面目で優しい男だなあ。だからこそ、疲れた精神が体のしびれとなって出てしまっている、と。
となると、作兵衛にとどめを刺そうとした時に腕がしびれてしまったのも、あながち偶然ではなく心の悲鳴が体と意思を止めたのかもしれない。

でもさ、兄上。お香とか、思いっきり奥さんに浮気がバレる一番のパターンじゃないですか?
元々、嘘とか全然つけないタイプなのに。稲さん、目がキラーンと光ってましたよ?


ちょっ、お松姉さん、記憶喪失ネタじゃなくて阿国一座に居た過去をここで持ってくるのか!! 信之兄ちゃんに頼まれて、信吉・信政兄弟に伝言を伝えに来たものの、陣中まで近づくことができずに難渋していたところ、徳川の陣を慰問で回るという阿国一座と再会……って、何十年かぶりにもかかわらず、阿国さん変わってねえ!! と思ったら、服部半蔵と同じく代替わりして二代目だったの!?
ともあれ、元一座の縁を頼って、再び踊り子にしてもらって陣中に潜入するお松さん。そう言えば、小山田茂誠義兄とお松さんが再会したのって北条戦後なんで、踊り子姿のお松さん見るの茂誠殿は初めてなんですよね。なんか凄いキラキラした目で奥さん見てた茂誠殿にほっこりしてしまった。こちらもいい加減年寄り夫婦にも関わらず、未だ仲のよろしいことで良いことです。
いやあ、お松様、伝言間違えるんじゃないかとハラハラしながら見ていたのですが、ちゃんと兄ちゃんの伝言どおり伝えてくれて良かった。場合によっては逆に最前線に突っ込め、とか言い出しかねないなあ、と思っていたので。
しかし、戦に対して意気軒昂だった信政の方は納得できず、憤激しながら場を飛び出していってしまう。これは、あとあと問題になりそう。

さあ、自ら源次郎の出城に出向き、その忠誠を信じて築城を許した秀頼公。その旨を母茶々に伝えて、許さないと起こる母に、自分が決めることと言い放って背を向けるんですね。
目を潤ませながら、母を振り切る秀頼公のなんと美しいことか。ようやくの、男の母からの自立である。そんな息子の背を見送る茶々さまが、驚きから徐々にふんわりと笑みを浮かべて噛みしめるように口元を綻ばせたんですよね。ああ、茶々さまが母親の顔をしておられる。
子の成長を喜ぶ、母の顔だ。

一方、徳川の陣では家康公がお怒りですよー!
源次郎が勝算の一つとして幕府軍が戦の経験のない連中ばかりだ、という話、一番実感しているのが徳川家康その人なんですよね。実際、こいつら全然ダメじゃ、と大坂の陣での世代交代した徳川譜代の見る影も無さに嘆いたという話もありますし。
不甲斐ない若者たちに、自ら仕寄りのやり方をやってみせるおじいちゃん家康。一緒になって躍動する本多佐渡。いやいや、家康様だけじゃなくて本多佐渡守さま、あんたこそ家康公よりも年上で足腰もフラフラだったはずなのに、家康に名前を呼ばれた瞬間、ピンと背が伸びて、盛り土の上に飛び上がって、キビキビと跳ねるように動き出した本多佐渡がもうなんというか……可愛いッ!
ほんと、このコンビ好きだわー。最近は親子で側に侍る相手を入れ替えてましたけれど、やっぱり家康正信コンビは最高ですわー。
そして、そんな年寄りの冷や水に頭を抱える秀忠くん。ああもうなにやってんですかっ、という秀忠の表情がなんともかんとも。でも、親に対してそういう顔するのも愛情なんですよねえ。年を考えずに頑張ってしまってへたばってしまった家康に、仰げと言われて、「はいはい」と扇を出して仰いであげる秀忠、ちゃんと良い息子してますよ。
でも、へたばっていたのもつかの間。城内からもたらされた豊臣勢の配置図に、真田の出城の存在を見つけた時に、家康公の表情がキュッと引き締まって精悍な戦国大名のそれに戻るんですよね。
あそこには、家康の凄みが出てたなあ。

そして、幕府方陣中では久々に伊達政宗と、そしてお館様・上杉景勝と直江兼続の主従の姿が。お館様、関が原に負けて以来、ずっと傾きっぱなしなんですけれど、治らないんですかその角度w
そんなお館様、伊達に教えてもらうまで源次郎が大坂に入場したことを知らなかったのか。
「……源次郎が?」
と呟くお館様の痛切な表情が、もう痛ましくて。


ラスト、これまでずっと大掛かりな合戦を描かず、貯めに貯めた資金がここに炸裂。ついに、ついに真田丸の誕生である。あの最後の真田丸の俯瞰で映した光景がまたゾクゾクするほど物凄くて、源次郎の名付け
「決まってるだろう。真田丸よ!」
からのOPどバーーンとスタート。
これはもう、大河ドラマ史に延々と語り継がえる名シーンとなるでしょう。それをリアルタイムで目の当たりにしたこの感動。忘れられないものになりました。

さあ、ついに最後の合戦、大坂の陣が開幕です。
丁度、アメリカ大統領選ではあり得ないと言われたトランプが勝利したのですが。
トランプが勝つなんて現実で起こり得ないはずだった大ドンデン返しが起こるなら、今年の豊臣だって勝ってもなにもおかしくないじゃない!!

……ただし、相手はヒラリーじゃなくて、徳川家康・秀忠だけどね!! おぉぅ。

真田丸 第43回 軍議   


大蔵卿局ぇ!!
この人だけは、一貫して足引っ張る役回りになってるなあ。


さて、冒頭に戻り茶々さまと源次郎が二人きりで会うのは、かつて若かりし頃に未だ茶々様が側室に上がらずに居た頃に密会した大坂城内の武器倉。秀吉が茶々には見せたくない、と彼女を遠ざけていた血と戦の匂いの篭った武器の倉。それが、今出番を迎えようとしている。
かつてを懐かしむように語りながら、その瞳に映るのは若き頃の情熱。その一方で心を占めるのは母としての思い。彼女にとっていちばん大事なものは、息子秀頼になってるのだなあ。
彼女が大切に思った人々は、みな尽く未練を遺して死んでいった。浅井の父に母お市。兄万福丸に、義父となった柴田勝家。そして、早逝した息子お捨。彼女が上げた名前の中に秀吉が入っていないことを尋ねた源次郎に、窘めるように茶々が「大切な人、と言いましたよ」と告げた時の、あの「ああ……」というため息の出るような気持ち。わかってはいたけれど、ここではっきりと明言しちゃうあたりが茶々様だよなあ。でも、吐き出せて良かったとも言える。
自分の生命はどうなってもいい、秀頼だけは死なせないで。
そう言って、源次郎の背中に抱きつきその顔を埋める茶々さま。ああ、茶々さま、やっぱり源次郎が……。
でもその願いには応えられても、気持ちには応えられない源次郎の想いが、優しく彼女を引き剥がしてその手を握り、そして遠ざける仕草に現れていたように思う。
そして何より、茶々さまが顔を埋めていた源次郎の背中……というか、源次郎が着込んでるパパ譲りの毛皮。臭かろう、臭かろう、とそればかり気になってたのは内緒であるw

ところかわって、こちらは江戸。病のため留守居となっている信之兄ちゃんが呼び出したのは、お松姉さん。ここで真田の身内である彼女に兄ちゃんが打ち明けたのは、息子たちを源次郎と戦わせたくない、という思い。それも、息子たちを案じるのではなく、弟の方を案じてるんですよね。息子たちの旗指物を見れば、弟の指揮が鈍るのではないか、と。源次郎には、好きなようにやらせてやりたい。14年間も耐え続けてきたあいつには、何の憂いもなく思う通りにやらせてやりたいのだ、という……兄ちゃん、兄上、兄上ぇ。正直、ちょっと泣きそうになった。兄ちゃん、弟を恨みに思うどころか、そんな、本懐を遂げさせてやりたい、なんて思ってたなんて。先週、あれだけ病を押してでも自分が出陣するべきだった! と悔やんでいたのは、徳川に忠誠を疑われることを危惧していたのではなく、自分が指揮していれば何としてでも弟の邪魔をさせなかったのに、という事だったのか。一方で、徳川の臣として自分の家臣が源次郎に味方することは君主として許してはならない、という苦渋の決断も果たしている。兄上、貴方という人は本当に……。

真田左衛門佐が大坂に付いた、という知らせは秀忠について大坂に向かっている真田信吉、信政兄弟の陣にももたらされる。というよりも、こっそり伝えたのは本多佐渡なのだけれど。あれ、将軍秀忠が場を離れたあとにこっそりと矢沢三十郎たちを呼んで伝えたのって、もしかして佐渡守の配慮なんだろうか。佐渡さまって、こういうケースだと謀略を巡らせるよりも、情の人だからなあ。

また、家康の陣には大坂城を出た片桐どのの姿が。いつもいつもぞんざいに扱われ続けた片桐且元。そんな片桐殿を家康は老体を気にせずわざわざ座から立ち上がって彼のもとまで降りてきて、その手を握りながら労を労い、彼の忠誠心をたたえ、その彼を追いやった大坂の面々を痛罵する。わりと、このあたり家康本心も混ざってるんじゃなかろうか。若い頃から心の中で何を思っていても、対面時には常ににこやかな態度を崩さない家康でしたけれど。
それにしても、このときの片桐殿の苦悶の様子が素晴らしい演技で。どれだけの葛藤、どれだけの煩悶、どれだけの迷いの果てに、家康に豊臣家の内情を伝える決心をしたのか。その苦悩の心情が伝わってくるようで。思わず、傍らに控えていた本多正純が同調してウルウルと眼を潤ませてしまうほどの迫真でした。ってか、正純も決して冷血でも無神経でもなかったんだなあ。ちゃんと、佐渡守の息子なんだなあ、とちょっと安心した。
そして、何より一番涙もろい家康公w この人、作中の登場人物の中でも一番こういうの弱いのよねえ。

しかし、城を離れながらも正確に城の内情を把握し、豊臣家の継戦能力を導き出してみせる片桐殿。伊達に、日ノ本最強の官僚集団、豊臣奉行衆の一人だったわけじゃないのよねえ。
あとのシーンで、大野修理殿が2,3年は戦えます、と言っているのを見ると尚更にそう実感するわけで。いや、あのシーンも修理殿、本気でそう思って言っているわけではないんだろうけれど。


さて、軍議の方は源次郎が一人出撃案を献策するも、場は籠城一択。早々に籠城に決まりそうになったので、源次郎は自分が折角出した案がろくに内容も吟味せずに無視されるのなら、自分など不要、城を出るからね! と軍議の場から出ていって自室に篭ってしまう。
こうして場をあとにすれば、向こうから和を請うて来る、という策なんだけれど、内記の言うとおり真田家伝統のハッタリだわなあw 
木村長門守重成に請われて、もう一度軍議の場に戻って詳しい出撃案の内容について地図を広げて解説するものの……やっぱり場は籠城案優勢。他の五人衆までもが籠城策を支持する中、唯一空気を読まない俺様な毛利勝永だけが面白い、と賛成に回ってくれる。場の雰囲気が変わってきたのを見計らってか、ここで、一度休憩、と織田有楽斎が提案し場が解散、となる。

裏では、織田有楽と大蔵卿局が大野修理と木村長門に、浪人共に主導権を持っていかれるな、自分たちが連中の首を押さえて大坂城の差配を仕切るのじゃ、と叱咤しているわけで。その指示に従って、修理殿は事前に源次郎以外の五人衆に籠城案を支持するように言って回っていたのですな。
お陰で、修理殿が黒幕みたいな風になってしまっているのだけれど、実のところ修理殿もこの時点で出撃案に傾いてるんですよね。というか、そもそも戦の経験が乏しい木村長門はともかくとして、修理殿の方は戦働きで武功もあげている人で、官僚型よりむしろ武将型の人なんですよね。まあ、片桐殿もあれで賤ヶ岳の七本槍の一人で、官僚としても武将としても辣腕の凄腕だったのですけれどw
と、片桐殿の話はともかくとして、援軍の宛もなくいきなり籠城しても先はない、というのを理解できる程度には戦場の嗜みがある人なわけで……。
ただなあ、この大坂城に集まった軍勢って指揮系統も何も編成されてないガチの烏合の衆なんですよね。かつての関が原の頃のように練度と編成と指揮システムが極まっていた頃のそれとは比べるのもおこがましい状態なんですよね。
往時の織田軍や豊臣政権化の軍勢なら、マジか? というような長駆の戦略機動も安々とこなせたでしょうけれど、果たして寄せ集めの大坂勢に、果たして源次郎の言うような攻勢が現実的に出来るのか。
規律でガチガチに縛られたプロの軍勢じゃないんだぜ? 
見てると、源次郎の出撃案について、あれ無理やで、という意見や感想が思った以上に出てて、苦笑してしまった。
まあ、厳しいよなあ。机上の空論と言われても仕方ない。茶々さまの、あいつら裏切るんじゃね? という不安も、現実に関ヶ原で小早川勢や南宮山に陣を敷いた連中が見事に裏切ったのを思い出すとねえ。茶々さまの落城経験から言っても、めっちゃ裏切られてますしねえ。

とはいえ、「勝つ」のが目的なら一か八か、の博打は打つしかないわけで。京都の街を焼き、古い神社仏閣を滅しても、勝つためならばやってやんよ、という覚悟を源次郎は決めている。
豊臣家を生き延びさせるため、ならやり方はまた違うものを取らなくてはならず、籠城案というのは的外れではないんだけれど、戦を選んだ時点で和睦前提って的外れではあるんですよね。
あと、豊臣ぶっ殺す派はむしろ家康ではなくで秀忠なので、家康をぶっ殺すと自動的に豊臣家も終了になる、という罠w 関ヶ原当時ならまだしも、この次期になると家康が死んでも徳川幕府が揺らぐことはもう無いんですよねえ。それこそ、秀忠もまとめてぶっ殺した上で幕府の官僚機構を担う人材をまとめて始末するくらいしないと。
それをやったのが明智光秀の本能寺の変だったのですけどね。あれ、信長と信忠だけじゃなくて、信長の抱えていた官僚機構と、織田家の家督を継いでいた信忠とそのネクストガバメントを担う側近衆をまるごと消し去っちゃったからこそ、織田家そのものが力を失って、軍団運用のために独立したシステムを抱えていた織田家軍団長たちが実権を握ることになったんですよねえ。
まあ、もっともこの場面で豊臣家が同じことを出来たとしても、かつての秀吉たち織田家軍団長たちのように統治を担うことの出来る人材が一切存在しないので、文字通りシッチャカメッチャカになること請け合いですが。伊達殿、ひゃっはー状態になりますなあ。源次郎の案通りに言ったとして、背後から伊達が秀忠本隊を挟み撃ちにしたあと、そのまま大坂城勢も一緒にまとめて撃滅しようとしかねない!!

しかし、ハッタリかまして場を掌握するのはパパ譲りだとしても、一人ひとり顔を突きつけて話し合って説得して味方にしていく、というのはこれは源次郎特有の人誑しスキルですよねえ。
元々源次郎寄りだった明石殿と長宗我部殿はともかく、まだ若い木村長門の心を射止め、あの面倒くさいのを拗らせた後藤又兵衛をすら、真正面から喝破して気持ちよく説き伏せてみせたのは、素直にお見事と言いたい。

でも、それ以上にこの軍議にて感動させられたのは、豹変して浪人たちに金貰って働く連中はおとなしく言うこと聞けよおら、と本性を露わにした織田有楽を、一喝してみせた大野修理殿でしょう。
お前が黙れ、彼らは豊臣家のために集まってくれた大事な客人、無礼は許さん。決めるにではあんたじゃなく、うちの殿様、右大臣秀頼様であるぞ!!
くわぁ、気持ちいい。ってか、カッコいい。アレだけ優柔不断に見えた大野修理殿が。あんな見事な啖呵を切ってくれるなんて。そして、ちゃんと秀頼の意思を誰よりも尊重している。修理殿、忠臣だよ。佞臣なんかじゃない、自分の立場や利益よりも豊臣家のために尽くす、治部殿のそれを継承する熱い忠臣だよ!!
前回で、決して悪い人じゃないんだろうなあ、と思わせてくれた大野修理殿だけれど、それでも力不足は否めないかと思っていただけに、この崩れかかった場を見事に仕切り直し、統制してみせた手腕。目上にもかかわらず、君主を無視して壟断しようとした織田有楽を厳しく鮮烈に批判し退けるその気合。母の頸木を脱して、豊臣家の重臣としての面目躍如したその姿、実に格好良かった。

これなら勝てる!!

そう思った瞬間もありました。
それだけに、それだけに……あっさり、茶々さまの「ダメ」の一言で覆ってしまう秀頼殿。
あの意味深な大蔵卿局の映し方を見ると、状況や浪人衆の様子も直接見ていない茶々さま、何もわかっていない茶々さまに色々と吹き込んだのは大蔵卿局なのでしょうね。昔から、そう昔からこの大蔵卿局が茶々さまを現実から遠ざけ、自分の信じる正しいことを吹き込み続けていたわけで。
その大蔵卿局かて、現実は何もわかっていないのですけれど。この人は、大坂城内で実権と主導権を握り続けることだけにしか視界が及んでいない、それ以外がまったく見えていない。そんな人が、決定権を握っている茶々さまの意思を思う方に動かしている、というこの状況。待ったなしのひでえありさまである。
だいたい、茶々さまの言ってること、矛盾してますもんね。浪人衆で信じられるのは真田だけ。だから、真田の案は許しません、って。

片桐殿、カルバリン砲で狙うのはこいつですよ、大蔵卿局ですよ! ちゃんと狙って!!

あと、相変わらず花の世話を一生懸命している長宗我部盛親殿には和んだ。この人が営んでた寺子屋、小屋の周りも花盛りだったんだろうなあw 寺子屋に生徒たちが通ってくるのを、家の周りの花壇や植え込みに水をやりながら待ってる様子が、なんだか瞼の裏に浮かんでくるようです。

真田丸 第42回 味方   


うわぁ、後藤又兵衛がまたえらい面倒くさい!! あれだけキラキラ光っていた秀頼様が、浪人衆と直接対面したことで現実の困難さを直視してしまったのか、一気にキラキラが消え失せてしまって色あせちゃったよ。
源次郎もねえ、あれだけハッタリをかましておきながら、昌幸パパのような図々しさまでは真似出来ないのか、遠慮じゃないんだけれど引いちゃうのよね。まあ、あそこでゴリ押ししたところで反感を買うだけなのは確かなのだけれど。
それにしても、後藤又兵衛のなんという面倒くさいことよ! お前、三河武士か! いや、三河の人たちの面倒臭さはもうちょっと種類の違うものだし、後藤又兵衛は史実だともっとアレだっちゅう話だし、なんともはや。
個人的には、長宗我部盛親さんが愛されキャラになっていたのがわらた。あんた、大坂城に入ったメンツの中では本当に唯一と言っていいくらいのガチ大名だったのに、そんなんでいいのか。と思うところなんだけれど、拗ねて泣いちゃうエピソードがあったりするので、わりとそんな感じでいいのかも。
盛親殿、長宗我部家の家督を継いで関ヶ原で没落するまでは何かと評判悪いんだけれど、一度世間に揉まれて苦労してからは結構憎めなかったり一廉の人と思えるような話があって結構好きなんですよねえ。

それから、ちょっと見直したのが大野修理。主君秀頼に気に入られ、人の職分にまで口出ししてきてこいつ気に入らねえ、というのがもろに表情に出てた大野さんですけれど、それでころっと態度を変えるのかと思ったら多少素っ気なくはなったものの対応は丁寧なままだし、源次郎が提案した兵糧の件でもちゃんとその通りに手を回していましたし、特段源次郎に対して嫌がらせをしたりする風もなく、ちゃんと職務に忠実に徹してるんですよねえ。確かに、我の強い浪人たちをまとめるのには失敗してるんだけれど、これは彼の能力というよりも大野修理一人に大坂城の事務決裁のすべてが回されてしまっている以上、決断に対して慎重になってるんだと思うんですよね。やろうと思えば、自分の思う通りに豊臣家のすべてを動かせてしまうわけで、そこまでやれるだけのモノが彼にはなかったんだろうなあ。その意味では佞臣とは程遠いとも思うんですけれど。これが石田治部なら、もうどんどん自分の出来る限り処理し決断しちゃうんだろうけれど。なにしろ、自信の塊みたいな人だったし。
片桐さんの苦労がわかったかw
それにしても、大野修理よりももしかしたら存在感があったんじゃなかろうか、という弟の大野主馬。いや、一言も喋らないにも関わらず、あの凄まじい強烈な存在感。誰だよ!? と、思ったら、武田幸三元キックボクサーの人なのか。いやもう、あれは強そうだよ。加藤清正と殴り合っても勝てそうだよ。この見るからに武闘派、という面構え。これは怖いww
しかし、大野治長はともかく、弟の大野治房までちゃんとキャストとして登場する大坂の陣って初めてみるよなあ。


一方、徳川の方では臨戦態勢の豊臣家に対して、こちらも軍勢を立ち上げるわけですけれど……。家康、たしかにボケが始まってしまっているのだけれど、彼自身ちゃんとその自覚はあるんですね。前も同じことを言っていた、とわかっている。この辺、ちゃんと冷静なんだよなあ。
この時点で、家康当人は豊臣家を滅ぼすことに否定的、というか積極的に慣れない様子で、というか嫌なんだろうなあ。それを叱咤するのが阿茶局なんですよね。一切合切後腐れなく滅ぼしてしまいなさい、と尻を叩きさえしてくる。
秀忠の奥さんのお江の方も、嫁いだ千姫と姉の茶々の安全はちゃんと確保してくださいよ、と頼みにくるものの、それ以外はお好きになさい、とこちらは豊臣家ぶっ潰してやるぜ、とやる気満々な秀忠を激励してむしろ秀忠さん若干引いてるくらい。
昔から、大河ドラマの女性というと何かと戦に対して忌避的で、旦那の手柄も喜ばずあまりにも現代的な思考にうんざりしてたんですけれど、真田丸の女性陣はむしろ男性陣よりも積極的に滅ぼせ、戦え、殺っちまえ、ってか自分も戦っちゃる! とそりゃもう殺意満々でw でも、戦国時代の女ならこちらの方が不思議じゃないんですよね。凄くしっくりきて、本当に心地よいです。怖いけど。

そう言えば、自身の不参陣と息子たちの出陣の挨拶に来た真田信之に対して、秀忠が嬉しそうに会いに言ってたの、あれ良かったですね。俗説として長らく、秀忠は真田にやられたのを根に持って信之に対しても辛くあたってた、みたいな話が定着してましたけれど、そうじゃないよというのを一目でわかるように描いてくれてましたし。
しかし、信之兄ちゃんが源次郎が大坂側についたのを知ったの、息子たちを出陣させたあとだったのか。そりゃ焦るよなあ。当主たる自分が直接豊臣家と戦うことで徳川への忠誠を示さないと、どう疑われるかわかったもんじゃないし。
この時、源次郎に対して支援した臣下に対して、戦後信之兄ちゃん、激烈と言っていいほどの徹底した処置を行うらしいんですけれど、それだけかなりの危機感を持ってたんだろうなあ。

でも、信之兄ちゃん、作兵衛のこと本気で斬ろうとしていたのに、病で刀握れなくなったのを温情と勘違いして作兵衛が礼を言いながら去っていくのを、違う違うっ! と必死に否定しながら見送ってしまうシーン、あれはなんというか、もうなんというか(笑

真田丸 第41回 入城   

きりちゃんだけじゃなく、春や内記など家族もみな反対しないんだ。みんな、これが源次郎の生きる道だと喜んでその選択を祝福してくれたんだねえ。このあたりも、これまでのホームドラマ大河とは一線を画しているのかも。

さて、大坂城では次々と一旗揚げよう、或いはここを死に場所にしようという浪人たちが集まってきていました。
木村くんが名簿受付やってるのかー。秀頼の側近である彼が受付やってる、というところに何か意味を感じ取らなければならないのかもしれない。そういう事務仕事をする本来の文官職、官僚タイプの家臣がこの時期壊滅的に大坂城にはいてないのよねえ。
ところで、ここで木村くんが開いている参加者名簿、後に五人衆と呼ばれることになる真田左衛門佐幸村、後藤又兵衛基次、毛利豊前守勝永、明石掃部全登、長宗我部土佐守盛親の五人以外にも興味深い名前が並んでいて、一時停止して見てみると面白いかも。大谷刑部の弟とか、石川数正の息子とか、浅井長政一族とか、嫌がらせで出奔した主君の南部の姓を名乗ったヤツとか、何故かいる細川忠興の次男とか。
ともあれ、家康に烏合の衆と言われるのもまあ仕方ない。殆ど個人や少数単位で乗り込んできた寄せ集めに過ぎなかったわけですしね。それを戦える軍勢に仕上げることがどれほど困難なものか。往年の戦国武将の率いる軍勢とは比べ物にならぬものだったでしょう。この中で一勢の形骸を留めていたのは、黒田家を出奔した際に軍団の中枢となる中級下級指揮官クラスの臣下を連れて出た後藤又兵衛くらいのもので、あとは旧臣が多く集まった長宗我部盛親が唯一の元大名級としての面目を保った程度でしょうか。
もっとも、関ヶ原から14年の歳月が過ぎて合戦のノウハウが失われてしまったのは他の大名も一緒で、家康が見る影もなくなった味方の体たらくを大いに嘆いた、という話もあるのでさてもさても。

しかし、その家康……まさか秀吉のみならず彼の方にも認知症の症状が出始めているとは。さすがに秀吉ほどひどくはないものの、物忘れが酷い、名前を思い出せないなどくっきりと症状が見えるんですよね。源次郎の名前を忘れちゃってるとはなあ。何気にショックではあったり。
真田が大坂入りしたのを聞き及んで、「親か子か!?」と尋ねたのをまさかこういう展開で擦りあわせてくるとは。
とは言え、源次郎の名前を思い出せなくてもその明晰さを忘れておらず、また豊臣家が無謀な滅亡へと自らひた走るのを嘆いたり、と思考の明敏さは未だ衰えぬ家康。キラキラと輝いていらっしゃる秀頼様と、老いさらばえた家康。未来はどちらに輝いているか、と問われると思わず秀頼様、と言いたくなりますがその輝きにはやっぱり中身が伴ってないんですよねえ。どこまでも現実を見つめ続けている家康に対して、現実から遠ざけられ続けたがゆえに純真無邪気に輝いていられる秀頼。


その頃、江戸真田屋敷では信之兄ちゃんの元に、すえが縁談の報告に訪れていました……相手それかい!! いやまあうん、この真田丸では恋愛結婚だったみたいですから本人が幸せならいいんですけどね。
実父がああなっている以上、伯父である信之に挨拶にくるのは当然なんだけれど姪からちゃんと信頼されているというのはいい感じよねえ。
家中の方も稲が正室として、おこうが側室として密接に強力して奥を守り、また矢沢三十郎や小山田茂誠がきっちりと脇を固めるという充実した中身を保っていて、この頃信之が病に伏していたというのは事実みたいですけれど、それに動揺することなく安定している様子が見て取れるわけです。
でも、小さい頃にはいつも一緒に育てられていた稲の子信政とおこうの子信吉。この二人の仲は決して良好と言えないようで、武張った信政に文弱のきらいがある信吉とではどうしてもギクシャクしたものがあるわけで。
それに、生まれの方は信吉が早いもののその親であるおこうは側室。徳川重臣の娘である稲の子信政は幕府との関係を考えると無視できない、と嫡子をどちらにするかで信之兄ちゃん、大いに悩んでいたのですがここで敢えて自分の子ではない信吉を嫡男として推挙する稲様。この人、本当に立派な奥方になられたなあ。
単に生まれの早さだけではなく、信吉と信政の性格の違いを考えた上で、さらに盟友であるおこうのことも考えた上で、自分の子ではなく信吉の方を推す、という真田家の事を、家族のことを両方考えた上での理と情を兼ねた提言の出来る正妻という得難い存在。
また、信吉の嫡男決定を伝えられて思わず泣き崩れるおこうに寄り添い、言葉で感謝を伝え、そしてそっと手を握って気持ちを伝える稲様の姿がねえ。
ほんと、この家族良いわあ。

源次郎たちが脱出するために弄した策。あれ、宴で踊ってたのって雁金踊りだったのか。梅ちゃんとの婚礼のときにおこうさんが死にかけながら踊ってたアレ。数十年の時を経て、今度は源次郎の家族みんなで踊ることになるとは。そして、裏で進行する秘め事を誤魔化すためのものというのもあの時と同じなんですよねえ。あの時は室賀暗殺が裏で進行し、今度は源次郎の家族みんなの九度山村脱出のため。
なんでもこのダンスから一人ひとり消えるように脱出って、サウンド・オブ・ミュージックのオマージュらしいっすねえ。なるほどなあ。
かつて、九度山村に暮らすようになった時にはさっさとおっ死んでくれ、とまで言われた村長の長兵衛。何も言わず、源次郎たちが村を抜け出しそうとしているのを察して、さらっと助けてくれてるんですよね、これ。十四年の歳月、決して辛いことばかりではなかった。村の人達との仲がそれを示してくれているようじゃないですか。

さて、九度山を脱出したものの、警戒網を抜けて大坂に入城するのはまだ一筋縄ではいかないわけで。
一旦息をついて皆で今後のことを話し合った時、春が無邪気に自分も戦います、と言った際に源次郎がこれがもう反射的に、思わず、とっさに、という感じで「いかん!!」って怒鳴るんですよね。彼がここまで感情的かつ自分で自分をコントロールできない様子で声を荒げたのって、はじめてじゃなかろうか。
それだけ、自らも戦場に立ってそこで死んでしまった梅ちゃんのこと、心の傷になってたんだなあ。その思いを知っているきりが、そっと戸惑う春ちゃんに寄り添うんですよねえ。この思いやり、若い頃は無神経な女だったのに……。

あの服部半蔵の必殺技「押し通る!!」って、自分も源次郎と同じくぽかーんと見送ってしまったんだけれど、あれってかの懐かしき伊賀越えの時に初代半蔵が「押し通ります!」って言って策も何もなく突撃していった脳筋忍者のあれかー!


大坂城入城に際して、わざわざ白髪に歯の欠けたヨボヨボの爺さんに扮してしまう源次郎。これって、史料に有る源次郎のこの当時の自分の姿を語ったものや、軍記物のエピソードを元にしたネタなわけですけれど、なるほどこういう風に使ってきたのか。いや、前回の次回予告の際は全然わからんかった。この爺さんの新キャラ誰だろう、と真剣に悩んだくらいでw
勝手知ったる城である、の源次郎のセリフが胸に響く。そうなんだよなあ、まさに青春時代をここでずっと過ごしてきたんだから、他の連中とは年季が違う。でも、あの頃と違って城中のそこかしこには身なりも怪しい胡乱な浪人たちがたむろしていて、ごった返しようは雑然極まり……これを治部殿が見たらなんというか。
秀頼と面会した源次郎。向こうも、源次郎のこと、幼少ながら覚えてたのか。ほんと、純真無垢にキラキラ喜んでる秀頼様が色んな意味で眩しすぎる。一方で、秀頼が親しさを全面に出せば出すほど明らかに機嫌を損ねていく大野治長の様子がなんともはや。真田丸でも大野治長は再評価されないのかなあ。
ただ、彼が治部殿たちのような事務方仕事に優れた官僚型武将ではなかったので、大阪城内の兵糧の管理など全然把握できていない様子なのはまあ仕方ないのよねえ。その点、真田丸では治部殿や形部殿の傍らで豊臣家、天下の事務を目の当たりにしてきた源次郎は、数少ない豊臣軍事官僚の系譜を引き継ぐ武将、とも言えるわけで、もうしっちゃかめっちゃかになってる大阪城内の様子を見て、こりゃあかん、と兵糧などに口出ししてしまったのもまあ無理からぬことでもあり、実はあんまり周りの感情考慮してないあたりも治部殿譲りというわけですなあ……あかんやん。
にしても、平気で二度の徳川軍撃退の本当の功は私のものであって、父上見てただけだからー、とかはったりかますこの面の皮の厚さ。こっちは昌幸パッパの薫陶ですなあ……。


そしてラスト。十数年の時を経て再会した淀君と幸村。出会った瞬間、「茶々さま」「源次郎」とまるであの頃に戻ったような表情で見つめ合う二人。まさに、運命の再会というべき構図で……。ああ、ついに終わりが本当に始まったのだ、という実感が湧き上がったラストシーンでした。








真田丸 第40回 幸村   



ちょっともう、きりちゃんすげえわ。まさか、大坂入りを止めるんじゃなくて、むしろ断ろうとしていた源次郎を叱咤して、行け!! と言う方に回るとか、信じられん。すげえわ。大河ドラマの女性登場人物としては異質と言っていいくらいのキャラクターになったんじゃなかろうか。
自分の幸せは此処にあるんだ、という源次郎に、源次郎様の幸せなんかどうでもいい! とまで言い切ってみせたときには、胸の奥から震えが来ましたよ。
そうかー、そうかー。ずっとずっと、真田源次郎を幼いころからずっと側で見続けていたきりが、そう云うのなら。源次郎信繁に助けを求めている人がいるなら、その人のもとへ行くべきだ。この世に、真田源次郎が何かを成し遂げた証を残せ、と言うのなら。それが、かつてきり自身が、人を不幸にすると曰った茶々の元であろうと、きりが源次郎のやりたいようにするべきだ、と言うのなら。
思い残すことは無いよなあ。
源次郎が家族や幸せを捨てたのではない。思い出が、過去に出会った人たちが与えてくれた言葉が、そして今傍らで生きている人たちが、行けと、背中を押してくれたのだから。
行けるのだ。

それに、源次郎を大坂に来てくれ、秀頼様を助けてくれ、茶々様を守ってくれ、と誘いに、懇願しに来たのが、よりにもよって片桐且元さまだったんですよね。徳川との和睦交渉で逆に徳川への内通を疑われ、大坂城を追われることになった片桐さまが、それでも自分の代わりに源次郎に助けてくれ、と頼みに来たのです。
今、大坂城に居て苦境に立たされている面々が源次郎を引き入れるのではなく、大坂から離れざるを得なくなった人が、大坂に行ってくれ、と。

この構図だと、源次郎が大坂入りすることに、恨みや後悔が生じないんですよね。大坂の茶々たちを恨めしく思うこともなく、家族を捨てたと源次郎自身が後悔することもない。
何より、きりの叱咤に心打たれた源次郎が、縁側で回想するこれまでの人生、そこで出会った人たちの言葉が、なんかねー、納得を与えてくれた。
今年の1月からおおよそ10ヶ月。長い長い時間かけて描かれてきた真田源次郎の人生が、その生き様の中で得た多くのものが、この回想の中で思い返されて、なんだか胸いっぱいになってしまった。
どのシーンも忘れられない感慨の中にある。これだけ濃密で、これほどまでに充実した、こんなにも素晴らしいドラマが、今集大成へと至ろうとしているのだ、という事実が実感として押し寄せてくるかのようだった。

タイトルにある「幸村」。決断した源次郎が、大助に命じて作らせたクジ。それは、新たな自分の名前を決めるクジ。そんなとこ、昌幸パッパに習わんでも、と思わないでもないのだけれど、大坂に行くか行かないかをクジで決めようとするよりはマシな話か。そして、大助がツボの中から引いたのは「九度山村」の村の字。
そうか、九度山村の村なのか。それだけ、源次郎にとってこの村の生活が掛け替えのないものだった、という意味を込めたのかどうかは定かではないけれど……。

真田左衛門佐幸村の、誕生である。

それにしても、今回のきりちゃんには本当に震えた。大河史上に残る女性登場人物になったんじゃなかろうか、というくらいにはすごかった。

真田丸 第39回 歳月   


ああ、穏やかな日々だ。
慎ましく、決して裕福ではない生活の糧を得るのも苦しい日々。でも、身内だけで囲炉裏を囲み笑い合うそこには、確かな幸せがあった。無為な日々ではない、辛い日々ではない。
そこにあったのは、真田源次郎の家族の肖像だった。

これを、捨てるのか。これを捨て去って、大阪に……戦いの道に戻るのか。
このまま九度山に骨を埋める選択もあっただろう。兄の努力が叶って、いつか上田に帰れる運命もあったかもしれない。しかし、左衛門佐はそうした道をすべて捨て去って、表舞台に戻るのか。
隔意が介在したお春ときりの仲も、色々あった結果、春がきりに懐いてむしろ夫よりも仲良くなってしまったり、父親としてすえと上手く行かなかったせいか、嫡男大助にも上手く接することが出来なくて距離を置いていた源次郎が、ついに不器用に不器用に息子と距離を詰めて、ようやく普通の親子として打ち解けることが出来たり、と……。
そう、ずっと歪なまま上手く家族になれていなかった真田源次郎の家族が、ようやく本当の自然な家族になることが出来た瞬間だったからこそ、それを捨て去ることになる大坂からの使者の到来が胸を軋ませる。
待ち望んでいた真田丸のクライマックスである大坂の陣が、これほど来て欲しくないと思うことになるなんて、なあ。


今回はOPを見ていると、出演のキャストの数が異様に少なくて、しかも真田家の面々だけで例外は明石全登のみ、という様子に「んん?」と面食らっていたのですが、今回に関しては本当に真田源次郎の九度山の日々にほぼ限定された内容でした。
例外は、薫ママの話でしたね。
昌幸の逝去から程なくして、山手殿も亡くなっているのですが、真田丸でもついにあのお母様も退場することに。
でも、嫁たちと孫たちに囲まれ、自慢の扇をすえに自慢し、相変わらず公家の出という身の上を楽しそうに口上しながら、若かりし日の昌幸パパとの出会いに思いを馳せる。それはそれは、幸せそうな様子で。
あの、関ヶ原直後の心が弱りきった姿が心配だっただけに、こうして幸せな余生を過ごせたことに安心させていただきました。矢沢の大叔父、おばば様に負けず劣らずの爽やかな退場劇でありました。有働アナも、これくらい穏やかに送っていただけるなら、有働無双とか言われないのにw

父が亡くなったと聞いて九度山まで来てくれた信之兄上。身なりもきっちりした姿は、うらぶれた源次郎とは裏腹なのですが、気の置けない仲の良い兄弟っぷりは相変わらずで、それにちゃんと父上の席はあけて一緒に横に並んで卓を囲んでるんですよね。それをちょっと脇から侍っている矢沢三十郎。随分と年をとってしまいましたけれど、この三人の構図はずっとずっと変わってなくて……でも、これが本当に最後なんだよなあ。
昌幸パパの残した兵法書が、完全に図形暗号だったのには爆笑してしまいましたが。あれは見てもわからんわ!!
「全部こんな感じか!?」「全部こんな感じです」
予告のこのやり取りって、これのことだったのかw
いやでも、兵棋の解説図としてみたら、見る人が見ればちゃんと解釈できるんじゃないだろうか。真田兄弟はさっぱりみたいだけれど。

一度は九度山の生活に不満はない、と兄に告げた源次郎でしたけれど、兄と三十郎と三人だけで酒を酌み交わす席で、実は借金が積み重なっていて、と援助を頼むのですが、やっぱり家族の前でこういうことは言えんよなあ。同時に、兄にはちゃんと恥を打ち明けられるほど今も胸襟を開いている、ということでもあり、ちと嬉しくなったり。
実際、昌幸の生前は大名の頃の生活水準を下げずにけっこうな暮らしをしていたらしく、昌幸の死後に一気に困窮したらしいですしね。

守役の高梨内記がわりとダメな守役な件について……。
いやこれ、源次郎が子育て自信ないから、と内記に丸投げしたもんだから、源次郎も相当に悪いんですけれど。一応、仕える主をなくして生気を喪ってしまっている内記に生き甲斐を与えるため、という理由もあったんでしょうけれど、内記の教育が大助の成長に殆ど寄与してないっぽいのがなんともまた。
ただ、源次郎が意を決して大助に接し始めると、しぼんでいた花が開くようにこれまで内向的でくすんでいた大助が生き生きと快活な姿を見せたのを見ると、単に内記に鬱屈を貯めていたんじゃなく、父親にかまってもらえないことに色々と抱えていたんだろうなあ。

前回では、きりちゃんのことを相手になりませんから、と嘯いていたお春でしたが、年月が経つにつれてまるで熟年夫婦のように息ピッタリなきりと源次郎の姿に、どんどん嫉妬をつのらせ積み重ねているようで、障子の直しがおっつかない!!
さすがのきりちゃんも、鬱屈を貯めている春には気づいていたようで、そろそろ本気でお暇願うかなあ、なんて口にすると、今更のようにそれは寂しいんだが、なんて言っちゃう源次郎さん。ようやくきりちゃんにデレた、というよりもなんか病んでて気を使う正妻よりも、どんなに皮肉言っても適当にあしらっても堪えず飄々と応じて、しかもわりと色々と役に立ってくれているきりちゃんの方が一緒に居て楽だから、っぽいのがなんともはやw
源次郎様が居て欲しいと思ってるから、居てあげてるんです。
みたいなことを昔から言ってましたけれど、昔は何言ってんだこいつ、みたいなことしか思わなかったのに、今同じような発言を聞くと全然重みが違うんですよねえ。きりちゃん、健気だ、なんてことすら思ってしまうわけで。
彼女のサバサバしててぶっちゃけた裏表のない態度というのは、源次郎だけじゃなくて、何だかんだと春にとってもちゃんと仮面繕って接するのではなく、同じようにぶっちゃけて、そう自分がかなりヤバイ感じの女だと自覚した上で、それを曝け出してもさらっと受け止めてくれるきりちゃん、ってのは実は得難い相手なんですよね。
それに気づいた途端、手のひらを返して、いつまでも一緒に居てください! と、途端に懐いた春は何気に大したもんなんじゃないか、と。
ああでも、これで大阪の陣のあと、春ときりちゃん、ずっと一緒に居ることになりそう。

そして、ついにおたかの再登場。かつて、秀次事件の際に名目上とはいえ側室として引取り、呂宋に逃したおたかが戻ってきたのですが……誰だよこれ!!
呂宋に行く前と後では、キャラが全然違うんですが。誰だよ、本当に。
まあ彼女の持ってきたおみやげが、名産となる真田紐の着想を得るヒントになるのですが、それよりもおたかのインパクトがすごすぎて。でも、真田丸では側室というのは本当に名目上にしてしまって、これでまた呂宋に戻ってしまうのか。まあ、このキャラで今後も一緒に居られるとそれはそれで困ることになってしまうのですが。キャラが違いすぎるw


それにしても、若い頃は才気迸る、といった感じでキラキラと輝いていた源次郎。大坂編で豊臣のしがらみに囚われてどんどんとくすんでいって、ついには九度山で家族ともうまくコミュニケーション取れないダメ親父化してしまった彼と比べて、登場当初は作品のヘイトを一身に集める無神経っぷりを発揮しまくっていたきりが、大坂でどんどんと経験を積み、技能や人付き合いの仕方も習得し、ついには「菩薩の心ですよ」と一種の悟りみたいなものまで開くにいたった成長の対比は、なんとなく面白いなあ。




真田丸 第38回 昌幸   


ついに、ついに真田安房守昌幸、逝く。
大河ドラマ史において語り継がれる名キャラクターでありました。草刈正雄、役者人生の中の最大の当たり役だったのではないでしょうか。その最期の力演たるや……。
秀吉役の小日向さんもそうでしたけれど、老いさらばえる演技というものの凄まじいこと。あれ、どうやるんだろう、本当に。成り切って成り切って成り果てないと、出来ないよなあ。源次郎に遺言を伝えているときの、あの自然と形が歪になる口元とか、どう意識してやってるんだろう。
思えば、一話からぶっ飛んだ、しかし歴史クラスタが思い描く表裏比興たる真田昌幸そのものが飛び出してきて、あれでハートを鷲掴みにされたんですよね。今回の大河ドラマは今までと違う、と確信させてくれた。
その昌幸が、何だかんだとこの作品の根幹を支え続けてきた真田昌幸が、逝ってしまった。なんて寂しいんでしょう。
彼のみならず、ポロポロと歯が串抜けていくように多くの登場人物が亡くなっていくのです。
稲の子とおこうの子、二人の孫を平等に可愛がってくれる本多平八郎忠勝。彼が生涯初めて傷を負う、小刀での切り傷。確か史実では仏像をほっているときに、という話でしたけれど、真田丸では孫に竹とんぼを作ってあげているときに手元を誤って、という話になっていましたけれど、これって蜻蛉切もかけてるんでしょうなあ。
それでも、自分の引き際を悟りながらもそれを朗らかに家康に伝える忠勝の姿にはどうしても胸が熱くなってしまいます。
まだ西に不穏な空気が有るのだ、と隠居を押しとどめようとする家康に、事が起こればこの老いた身でも槍を持って馳せ参じましょう、と笑う忠勝。家康は、労るように彼の隠居を許すのでした。
初めて登場した時、あれは甲斐攻めのときでしたか。家康さん、忠勝のこと凄い鬱陶しそうにしてたんですよねえ。本当に心から、長らく仕えてくれた部下を慈しむように肩を叩く家康の姿に、ふとあの頃を思い出してしまいました。長く、長く時が流れたんだなあ。
その長い間を、ただただ主君のために尽くしてこれた本多忠勝。幸せな生涯だったんだなあ。彼もまた、大坂の陣を待たずして去っていく。

そして、九度山暮らしの中で、主君北条氏直の墓参りに高野山を訪れていた板部岡江雪斎と再会する源次郎。
このまま、やりたいこともないですしこの山奥の村で穏やかに過ごしていきたい、と語る源次郎に、江雪斎は首を振り、その瞳の奥に熾火が見える。いつか、その熾火を求めてお主を訪れる者がいよう。
その時を。再び真田左衛門佐が世に現れることを、楽しみにしているぞ。と薄っすらと笑う江雪斎殿。彼もまた、源次郎という青年の才を愛し、高く評価してくれた人物の一人だったんだなあ。そんな板部岡江雪斎、北条家を見守り続けた外交僧もまた、源次郎の活躍を見ることなく大坂冬の陣の五年前に没する。
最期まで、山西さん演じる板部岡江雪斎、かっこよかったなあ。

石田治部から豊臣秀頼を託された、加藤清正もまた……。
あの時、石田治部が清正に囁いた内容。それは自分が亡き後の秀頼を託す、命をかけて守れ、という友への遺言だったのか。その言葉に殉じるように、凛々しい青年へと成長した秀頼の側に侍る清正。
尤も、史実ではこの頃にはむしろ豊臣家からは距離を置いて、徳川の親族として振る舞っていたというから既に豊臣秀頼という象徴は担ぐものの居ない神輿に成り果てていたんだろうなあ。
真田丸においては、秀頼に近づくものすべてに噛み付く虎のように尖りきった態度で徳川に相対する加藤肥後守。すでに杖をついて足元も怪しい本多佐渡を、制止されたからといって突き飛ばすのはいかんですよ。本多佐渡、いい人だけれど根に持たないわけじゃあないのよ?
二条城の秀頼と家康の会見で、まず二人きりで会見するという約定を無視し、制止する本多佐渡を押しのけて秀頼について会見の場に入り、家康の出て行けという言葉は無視。そして豪快だったのが、秀頼の下がれという言葉に対して、清正は部屋から下がるのではなく、一端立ち上がったあと、家康の側に座りなおすんですよね。これ、最初意味がわかんなかったんだけれど、「下がれ」と言われて秀頼より下である家康の側に下がった、という意味だったんですね。これは徳川家康も不快感を隠せないですわ。
この一件で、家康と本多佐渡は加藤清正の排除を決め、世代の改まった服部半蔵に清正の暗殺を決行させるのである。
こうして、加藤清正は治部殿の遺言を果たせぬまま、肥後に帰る旅路の途中にて突然発症した病に倒れ急逝してしまうのでした。

図らずも、武田最後の重臣である真田昌幸、北条を看取った板部岡江雪斎、徳川家の興隆を守り続けた本多忠勝、豊臣家最後の槍である加藤清正、と各家の守護者がこうして去っていく回だったのでした。

寂しい……。

にしても、今回はわかっていたとはいえ怒涛のように年月が流れましたねえ。真田丸が始まってから作中で一年立つのに、あれだけ時間がかかったのに比べるのがおこがましいほどに速い速い。場面が変わるたんびに登場人物の見た目に年輪が刻まれていく。
家康や秀忠が征夷大将軍に任じられるのを期に、恩赦を願ったのは本当の話のようで、この時本多佐渡は実際に積極的に支援してくれてるんですよね。本多忠勝亡きあとも、彼に代わって真田家に何かと便宜を測ってくれていたようですし。
真田丸としても、本多正信はいざとなると謀殺もじさない冷酷な謀略家であるものの、ことが徳川家の命運に関わらなければ、本当に優しい人情家なんですよね。かつて、頑張る若者である源次郎を損得抜きで助けてくれたりしてくれたのも嘘ではなかったわけで。徳川嫌いの真田源次郎ですけれど、佐渡守だけは沼田問題の件もあって、ずっと敬愛してる節があったのですが……。
そんな佐渡守の恩赦嘆願にも、頑として首を振る家康。結局、最後まで家康は昌幸を許さないままでした。

そう言えば、正式に徳川につくこととなった真田信之とその家臣団……全員、月代をいれて頭剃っちゃったんだw 一斉に髪型変わってるので、なんか画面に凄まじい違和感があったんですけれど、不思議とすぐに慣れてくるのでした。特に信之は、月代にヒゲを生やすと貫禄が出て似合ってたなあ。
思えば、最近長らく登場していない真田信尹叔父も、徳川家臣になったら月代してましたっけ。

九度山暮らしの方は、史実では昌幸が生きている間はわりと悠々とした生活だったみたいですけれど、本作では村の住人との関係も悪いというわけではないものの打ち解けたものにはならず、なんとも灰色の重苦しい日々を感じさせる描写でしたね。やることないので、ひたすら子供を作り続ける源次郎w
この時期には、正室の春だけでなく、きりちゃんとも娘二人こさえてるはずなのですが……って、それは次回以降になるのか。次回には、呂宋に送っていた秀次の娘が現れるみたいですし。
そのきりちゃん、相変わらず過ぎて変な笑顔に。正室の春ちゃんに自覚なく喧嘩売りまくってるんだけれど、実際春ちゃん面白くないんだけれど、あまりにアレな言動に「別に、負ける気しませんし」とか言い捨てられちゃってるし、きりちゃん……。
むしろ、お春がライバル心を燃やしているのは既に亡きお梅の方で、初子の娘にお梅という名をつけて、源次郎のお梅のイメージを上書きしてやる、と暗い情念を燃やしてるこの正室、怖いです、怖いですww
プスプス障子に穴開けるのやめれw
だめだ、嫁が癒やしにならないww

ともあれ、クライマックスである大坂の陣へと加速しだす、これまでの真田丸を支えてきた面々が次々と消えていった回でありました。
そして、ラストを飾る最大の登場人物である豊臣秀頼のデビュー回。凛々しく聡明な好青年に成長した秀頼ですけれど、その置かれた立場を思うとあそこまで堂々と天下人のように振る舞うのはやっぱり悪手なんですよね。慎重で臆病なのはついぞ変わらない徳川家康という人が、そんな秀頼を見てどう思うのか。
思えば、周りにバカにされようがへりくだってバカのように振る舞ってみせた伊達政宗という人は、あれはとんでもない男ですけれど苦労人でしたなあ。
個人的には、秀頼のお披露目をまるで自慢の孫を送り出すように目を細めていた片桐さんの微笑みが印象的でねえ……。

真田丸 第37話 信之   


「この生き地獄 たっぷりと味わうがよい」


これまで苦渋を舐めさせられてきた真田昌幸に対する、徳川家康のほの暗い情念を帯びた復讐。それは昌幸に、死ぬまで、この戦のなくなった太平の世で平穏でのんびりとした悠々自適の田舎ライフを堪能するが良いぞ、というまさに生き地獄を味わわせる鬼畜の所業であった……ん?
実際、生活は苦しかったみたいですが、それはついてきた家臣に払う給料とか連れてきた妻子や新たに作った子供とか側室とか、生活費掛かるわなあ。蟄居と言いつつ、けっこう行動の自由もあったようでイメージのような監禁とは程遠く、あちこち観光もしてたとか。あと、パパったら新しく側室作って子供ももうけてるんですよね。かなり良い生活もしていたみたいで、仕送りしていた兄ちゃんたちの苦労がしのばれます。

ともあれ徳川内府さま、昌幸みたいな戦狂いには忸怩たる思いがあったんだろうなあ。これまでのホームドラマ大河だったら、戦がなくなり合戦に行かなくて良くなり、平和に暮らせ、というのは物語の最終目標の一つですらあるんですよね。それを生き地獄と称し、負の情念と暗い喜びともに真田昌幸に与える家康公の存念。そして、まさにそれを生き地獄じゃないか、と感じてしまう真田丸に毒された視聴者たちw


関が原のあとの混乱も収束し、無駄な抵抗を続けていた真田昌幸も、ついに膝を屈して家康に対して降伏を申し入れる。そして、上田城の受け渡しに現れたのは、平野長泰。
平野さん、もっと嫌味ったらしくネチネチと責めてくるかと思ったら、思いの外淡々とかつての母衣衆の同輩がこうして勝者敗者として向かい合うことの無常を源次郎と語り合うという、思わぬ姿を見せてくれるんですねえ。
この辺、さすがは七本槍として名を馳せた武辺者らしい姿でした。平穏な世の官僚としての彼は、怠惰でやる気の欠片もないだらけたおっさんだったんですけれど、やっぱりこの人は戦場の人だったのか。

信幸兄ちゃんは、犬伏での約定通り、命をかけて父と弟の助命嘆願に向かうことに。この決意に感銘を受けた舅の本多忠勝が同道して、一緒に嘆願してくれることに。
何気に、他にも徳川家臣団の中にも真田親子の助命嘆願をしてくれた人たちが居たとか。
渋る家康に対して、この願い叶えてくださらぬのなら、婿殿と上田城に篭って殿と一戦、所望する、と吠える本多平八郎! え?なにそれ聞いてない!?とギョッとする信幸兄ちゃん。
股肱の臣にここまで迫られては家康も仕方ない、とばかりに真田親子の助命を許すことになる……。もっとも、誰彼を助けてやってください、許してくれないなら腹切ってやる! と脅迫まがいに迫ってくる家臣には事欠かなかったようなので、家康さんもいい加減おつかれでしたのでしょう。三河武士、めんどうくさい。

しかし、徳川内府もただでは許さない。信幸に対して、真田家代々の偏諱である「幸」の字を、父との絆を捨てよ、と迫るのである。兄ちゃんもこれには逆らえず、しかし苦渋を噛み締めてどれほど辛いかがひしひしと伝わってくる表情で、頭をさげるのであった。
このあとの、信幸から信之という名に改名しながら、読み方は同じにした、これは俺の意地だ、と言ったときの鼻息の荒さも含めて、徳川に対して膝を屈しても心までは預けていない、という負けん気の強さが滲んでいて、実に真田昌幸の息子らしい姿じゃないですか。

そうして、昌幸と信繁は直接、信幸から処分の沙汰を聞くことになるのですが、紀伊は九度山という場所に蟄居、という結果を聞いて、昌幸パパは兄ちゃんを口汚く罵倒するんですよね。
これが辛い。
すぐに源次郎に窘められて謝るのですが、あれってやっぱり本気でこぼしてしまった想いなんだろうなあ。徳川の監視の元であるが故に、理不尽な怒りをぶつけれる信幸に同情心を集めるため、とも話もありますが、パパの腹芸の範疇じゃないよなあ、あの怒り方は。

家臣や家族は、それぞれ上田に残るか、九度山についていくかを選ぶことになる。多くの人とは、ここが永久の別れとなってしまうのですな。
未だ寝たきりとなっている出浦さんとも、昌幸パパは最後の別れを済ます。おそらくは、もっとも昌幸と戦国人としての価値観を共有していた男。パパにとっての掛け替えのない戦友との別れである。最後まで、大坂城の攻め手を伝えたり、と態度を崩さない出浦さんへ向ける昌幸パパの柔らかい表情。この二人の友情は、この大河のひとつの肝でありました。
出浦昌相は、このあとも長らく信幸の元で家老職として活躍することになります。

そして、九度山に向かう前で、大坂で家康と面会。また、源次郎は片桐さんや北政所さまと再会し、別れの挨拶をすることになります。そこで、関ヶ原で反旗を翻した小早川秀秋と再会。彼に対して、感情らしい感情を見せない源次郎もけっこうアレなんですが、それ以上にあの子も悪い子じゃないんだけどねえ、とうそぶくお寧さまに、ちょっとギョッとさせられたんですよね。
秀吉が死んで以来、豊臣家の正室としての仕事から離れたときから顕著になってましたけれど、それ以前からこの人の感性というのは、天下という広々としたものに基づくものは理解できず、極々小さな身内にまつわるレベルでしか捉えられない人だったのかなあ、と。家族に対しては母として暖かく接してあげられるのかもしれないけれど、その枠を越えたところではまったく役立たずなんですよね。秀次のときもそうだったし、石田治部の家康襲撃未遂に関しても、結局彼を身内を越えた範囲で理解してあげようとすらしていなかった。お茶々に対しては、その在り方が凄く良い風に作用していたのですが……。
その茶々さま、淀君は今は源次郎と顔を合わせず、秀頼に今の源次郎は何の価値もないから、なんだろうけれど……いずれまた、顔を合わせることになるでしょう。と確信を以って語る茶々さまの、無邪気とも妖艶とも付かない微笑。やはり、源次郎の人生とはこの人に囚われてしまっているのかもしれない。

しかし、小早川秀秋に関してはあれだけ秀次の頃から意味深に描いてきたにも関わらず、結局消化不良のまま終わってしまった感があるなあ。今までのテンプレな小早川秀秋のまま片付いてしまって、結局彼の闇を掘り下げることができないままだった。彼に関してだけは、ちとがっかり。あの秀次の破滅を暗い目で一部始終見つめていた姿が忘れられないだけに。

そして、再会した春から伝え聞く大谷刑部の最後。

「楽しかったぞ、治部!」

その最期の言葉に、刑部様があの関ヶ原までの燃え上がるような日々をどう捉えていたのか、伝わってくるようじゃないですか。どういうつもりで、石田治部の決起に応えたのか。
あの最期の日々、輝いていました。
でも、源次郎、伝え聞いた義父刑部殿の姿に、真の武士、あの人のように生きたい、と呟いてるんですね。また一つ、源次郎信繁を縛る呪いが……。

そうしてもう一人、加藤清正に連れられ源次郎に会いに来たのは、石田治部の妻であるうたさま。
夫の命で城から逃れ、そして治部が処刑される一部始終を目に焼き付け、その最期を親しくしていた人たちに語りまわっているという彼女。
その彼女の狂ったような叫びが、
「あの方は、豊臣家のことしか考えていませんでした!!」
痛烈に胸を貫くんですよね。清正に腕を惹かれ、促されながらも部屋を出て、廊下に引きずられながらも彼女は「あの方は、豊臣家のことしか考えていませんでした!!」と連呼し続ける。
これ、治部の豊臣家への忠誠を訴えているようで、なんか全然違うんですよ。あの人は、豊臣家のことしか考えていなくて、自分たち家族のことなど一度たりとも省みてくれなかった、という凄まじい恨み節に聞こえてしまった。
治部様、思い残すことなく潔く散っていかれてしまいましたが、残した人々に多くの傷を刻んでいってしまったなあ。
ちなみに治部殿の子供たちは、嫡男は僧籍に入り天寿を全う、次男も津軽家の家臣となり重臣として存続していくこととなります。


「もう上田に戻っていいぞ」

これだけ重苦しい雰囲気の回にも関わらず、変わらぬきりちゃんの扱い!(笑
心が弱っている母薫さまのお世話を献身的にしていたきりちゃん、それもあって薫ママのためにも九度山に一緒に来て欲しい、と源次郎様、ついにきりちゃんにデレた!? と目を剥いた途端に、昌幸パパが薫は上田に返そう、という言葉に際して、上記した源次郎のセリフである。
きりちゃん、発狂(笑

でも、ちゃっかり九度山に向かう一行にきりちゃん、加わってるんですよね。さすがきりちゃん、しぶとい、しぶとい。


ここで、次回一気に時間飛ぶんですね。次回予告でのパパや源次郎の老けっぷりがまた凄い。
ああ、ついにこの真田丸の主役とも言ってよかった昌幸パパが退場するのか……。まだ来年まで二ヶ月くらいあるってのに、もうパパいなくなるのか。そう思うと、辛くて悲しい……。

真田丸 第36話 勝負   

せ、関ヶ原ぁ!!

大谷刑部と石田治部の、そして徳川内府のあの史実通りの鎧衣装に興奮してたら、即座に終了したーー!!
こ、これが当時真田含めて全国地方の諸将が感じた、唖然呆然の関ヶ原顛末なのか。

第二次上田合戦は、これ完全に新しい学説に基づいてやってましたね。ちょうど、手元に歴史群像の最新刊で第二次上田合戦の記事があったので、それと照らし合わせながら見ていたのですが、なるほどなるほど。
旧来は、秀忠率いる別働隊が上田城の真田勢に足止めを食らったために関ヶ原の決戦に遅れてしまった、という定説でしたけれど、元々会津征伐のために派遣されていた秀忠勢はそのまま信濃で唯一豊臣方への旗幟を鮮明にして交通の要衝である上田城に陣取った真田昌幸の討伐を命じられていた、というのが昨今の説のようで。
上杉勢が最上勢に襲いかかり、周辺の地盤を固めに掛かったように、直江兼続がこの大乱は長く続く、というのが大方の認識だったんですよね。九州で暴れまわった黒田官兵衛然り、さり気なく各地に攻め込んでた毛利輝元然り。そして、それは石田治部・大谷刑部の西軍首脳部や、それこそ西に兵を進めた徳川内府すらもそうだったのでしょう。
西軍の戦略からすると、木曽川ラインで徳川勢を押しとどめているうちに畿内から親徳川勢力を排除することで豊臣政権内から徳川家康の影響力を取り除くことだったのでしょう。狙いとしては小牧・長久手の戦いの再現あたりでしょうか。当時の徳川家では10万近い軍勢を維持し続けることはかなり厳しい物があったでしょうし、豊臣恩顧の諸将たち、黒田細川藤堂池田加藤といった主だった将の根源地が西日本にあったのを考えると、これらの軍勢の維持も徳川が担わなければならなかったでしょうし、時間を置くほどに当初の結束の維持は困難となったことでしょう。まあ福島正則の領地が尾張だったのを考えると、ここを策源地としてそうですけれど。実際、東軍の兵站はここが要になったんでしょうし。

でも蜂起のタイミングとしては、悪くなかったんだよなあ。
この西軍のプランが崩壊したのは、予想以上に早く徳川家康率いる本隊の転進が速く、北陸から伊勢に掛けての日本中部フロントラインの制圧が終わらぬうちに、福島正則を筆頭とする豊臣恩顧勢が木曽川を突破した挙句、阻止ラインの要である織田秀信が守る岐阜城をわずか一日で落としてしまったところなのでしょう。この福島たちの速攻には徳川家康も泡を食ったらしく、かなり慌てて追いかけたみたいですけれど。実のところ徳川内府が江戸を出陣したのは岐阜城陥落を聞いてから、なんですよね。
で、さらにマズいことに、以前から不穏な動向を見えていた小早川秀秋が、整備を進めていた松尾山城砦に配備されていた守備隊を追い払って占拠してしまったわけです。
この時、石田治部たちは、地図見るとわかるんですけれど、関ヶ原より東に位置する大垣城に陣取っていたわけです。ところが、背後の街道の合流地点を見下ろす松尾山を小早川秀秋の軍勢が抑えてしまった。
これを聞き及んだ石田治部たちは大垣城を出て、小早川勢を抑えに掛かるのです。この行軍を、どうやら西軍、夜間にやったらしいんですよね。この時代に、夜間進軍して関が原に陣取ったのである。これ、なかなか凄まじい練度がないと難しいと思うのですけれど、それでも混乱は必定。
そして恐るべきは徳川内府で、西軍が関ヶ原の転身したと知るや即座に追撃を命じるのである。ここで戦国屈指の野戦司令官である徳川内府、野戦による決戦をやれる、と踏んだのではないかと。

これまでのイメージだと、関ヶ原ってお互いに決戦場を関が原に決めて、軍を進めて陣を張り、満を持して面向かっていっせーのーで、で両軍ぶつかった、という腰を据えての決戦、というものでしたけれど、むしろこうしてみると流動的な機動戦、それも西軍の態勢が整いきれてない中で東軍が殴りこみをかけた、という感じなんですよね。

……と、こんな風に今までの関が原合戦とは違う関ヶ原合戦が見れるんじゃないか、とワクワクしてまずは上田城攻防戦だー、と堪能していたのですが、佐助が現れたのを見て、もう血の気が引く引くw
実際の関ヶ原の詳報は来週語られるとは思うんですが、この高速関が原には度肝抜かれたなあ。冒頭でも書きましたけれど、まさに当時の距離による情報格差の恐ろしさを、真田丸の最初の頃を思い起こさせるように再び思い知らされた感がある。昌幸パパ、これに関しては本能寺の頃からとうとう克服できなかったんだよなあ。中央から離れた地方大名の限界を、パパはついに越えることが叶わなかったわけだ。

第二次上田合戦の方は、第一次のようなキツい攻防が起こる前に徳川勢が転進してしまったのをそのまま描写。でも、実際終始真田側が徳川勢を翻弄したのだから、勝利というのは間違ってないんですよね。
とはいえ、秀忠を支える本多佐渡の貫禄と指し手に陰りは見えず、この第二次上田合戦は真田昌幸と本多正信の謀将同士の手の指し合いという感じで歯ごたえありましたなあ。
何気に、秀忠のリアクションも面白かったんですよね。
「これは怒っても良いのか?」
と、一応聞いてから、いいんですよ、と言われてぐわーーと怒り出す秀忠くん。素直というか、家康と違う意味で律儀というか、初陣らしい拙さに愛嬌があっていいんだなあ。
織田信忠や北条氏直といった御曹司たちとはまた違う、二代目としての妙ある姿。いやー、今後が色々楽しみデスわ、秀忠くん。

と、その前の上田城に戻る前の沼田城攻防戦。上方から戻った稲姫とおこうさんが、見事に昌幸パパを騙し合いで上回ったお話。この逸話、たもとを分かったからには義父とは言え城に入れるは叶わぬ、孫と顔を合わせるのも許しません、と追い払いながら、あとで昌幸が逗留する宿所にこっそり子供を連れて訪れて、会わせてあげた、という話だったと思うのだけれど、信幸の子たちとの最後の顔合わせは上方から戻った時にした、という形にしたのか。
稲姫にしっかり従っているおこうさんがいい感じなんですよね。ここの夫婦はほんと、安泰だというのを感じさせてくれる、二人の正妻と側室の関係でした。

矢沢三十郎も、ここで兄上の方につけてしまうのかー。源次郎命、の三十郎がどうして兄上の方につくのかと思ってたんだけれど……。兄上のところに行くのだ、と命じられて、応とも否とも言えずに顔を歪めて「ぐぅぅぅ」と唸るしかできない三十郎の苦渋が、胸に染み入る。そして、内応してきた三十郎に「苦労!」と声をかける信幸兄ちゃん、ちゃんと三十郎の気持ちをわかってる風なのが、頼もしい。
そして、兄と弟、最後の別れ。戦場で、お互い見つめ合い、かすかに頷き合う二人の姿が、本当に印象的でした。

地味に、平野長泰さん、再登場が嬉しすぎる。

「ご無沙汰」
いや、本当にww







 
12月4日
【呪禁師は陰陽師が嫌い 平安の都・妖異呪詛事件考】
黒崎 リク
(宝島社文庫)

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【異世界転生して生産スキルのカンスト目指します! 4】
渡 琉兎
(ドラゴンノベルス)

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【神猫ミーちゃんと猫用品召喚師の異世界奮闘記 4】
にゃんたろう
(ドラゴンノベルス)

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【転生したら小魚だったけど龍になれるらしいので頑張ります】
真打
(ドラゴンノベルス)

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【幼馴染のS級パーティーから追放された聖獣使い。万能支援魔法と仲間を増やして最強へ!】
かなりつ
(ドラゴンノベルス)

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【厄災の申し子と聖女の迷宮 1】
ひるのあかり
(ドラゴンノベルス)

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【主人公じゃない! 1】
ウスパー
(エンターブレイン)

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【おっさんはうぜぇぇぇんだよ!ってギルドから追放したくせに、後から復帰要請を出されても遅い。最高の仲間と出会った俺はこっちで最強を目指す!】
おうすけ
(BKブックス)

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【俺だけ作れる魔道具でポンコツパーティーを最強に! 〜ハズレスキル【鑑定眼】、実は最強でした〜】
塩分不足
(BKブックス)

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12月2日
【アレクサンダー英雄戦記 ~最強の土魔術士~】
なんじゃもんじゃ
(一迅社ノベルス)

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【天才最弱魔物使いは帰還したい 〜最強の従者と引き離されて、見知らぬ地に飛ばされました〜】
槻影
(一迅社ノベルス)

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12月1日
【戦翼のシグルドリーヴァ Sakura (下)】
長月達平
(角川スニーカー文庫)

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【真の仲間 Episode.0 今だけ最強の走竜騎士は、いずれ無双の妹勇者を守り抜く】
ざっぽん
(角川スニーカー文庫)

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【お見合いしたくなかったので、無理難題な条件をつけたら同級生が来た件について】
桜木桜
(角川スニーカー文庫)

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【元スパイ、家政夫に転職する】
秋原タク
(角川スニーカー文庫)

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【クロの戦記 5 世界転移した僕が最強なのはベッドの上だけのようです】
サイトウアユム
(HJ文庫)

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【魔界帰りの劣等能力者 5.謀略の呪術師】
たすろう
(HJ文庫)

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【夢見る男子は現実主義者 3】
おけまる
(HJ文庫)

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【精霊幻想記 18. 大地の獣】
北山結莉
(HJ文庫)

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【アルバート家の令嬢は没落をご所望です 8】
さき
(角川ビーンズ文庫)

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【王太子妃パドマの転生医療 「戦場の天使」は救国の夢を見る】
さくら 青嵐
(角川ビーンズ文庫)

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【英雄の娘として生まれ変わった英雄は再び英雄を目指す 4】
言寺あまね/鏑木 ハルカ
(MFC)

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【アルバート家の令嬢は没落をご所望です 3】
彩月 つかさ/さき
(B's-LOG COMICS)

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【メニューをどうぞ ~異世界レストランに転職しました~ 2】
黒野 ユウ/汐邑 雛
(B's-LOG COMICS)

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【1/10の花嫁 4】
ゆきの
(サンデーうぇぶりSSC)

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11月30日
【賢者の弟子を名乗る賢者 14】
りゅうせんひろつぐ
(GCノベルズ)

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【聖者無双 〜サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道〜 8】
ブロッコリーライオン
(GCノベルズ)

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【異世界転移したら愛犬が最強になりました 〜シルバーフェンリルと俺が異世界暮らしを始めたら〜 1】
龍央
(GCノベルズ)

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【むすぶと本。『嵐が丘』を継ぐ者】
野村美月
(ファミ通文庫)

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【俺だけレベルが上がる世界で悪徳領主になっていた】
わるいおとこ
(ファミ通文庫)

Amazon Kindle B☆W

【未実装のラスボス達が仲間になりました。】
ながワサビ64
(エンターブレイン)

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【魔法使いで引きこもり? 8 ~モフモフと駆ける雪山の決戦~】
小鳥屋エム
(エンターブレイン)

Amazon Kindle B☆W

【おお魔王、死んでしまうとは何事か 〜小役人、魔王復活の旅に出る〜】
榊 一郎
(講談社ラノベ文庫)

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【剣帝学院の魔眼賢者】
ツカサ
(講談社ラノベ文庫)

Amazon Kindle B☆W

【転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます 2】
謙虚なサークル
(講談社ラノベ文庫)

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【雪の名前はカレンシリーズ】
鏡 征爾
(講談社ラノベ文庫)

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【精霊の友として】
北杜
(Kラノベブックス)

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【俺だけ入れる隠しダンジョン 6 〜こっそり鍛えて世界最強〜】
瀬戸 メグル
(Kラノベブックス)

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【Free Life Fantasy Online 〜人外姫様、始めました〜5】
子日 あきすず
(Kラノベブックス)

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【コミックライド2020年12月号】

Kindle B☆W

11月28日
【まんがタイムきららキャラット 2020年12月号】

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11月27日
【ガヴリールドロップアウト 10】
うかみ
(電撃コミックスNEXT)

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【ガンフェスタ 2】
芝村裕吏/ku−ba
(電撃コミックスNEXT)

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【まったく最近の探偵ときたら 8】
五十嵐正邦
(電撃コミックスNEXT)

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【航宙軍士官、冒険者になる 3】
たくま朋正/伊藤暖彦
(電撃コミックスNEXT)

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【魔法使いの印刷所 5】
もちんち/深山靖宙
(電撃コミックスNEXT)

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【JKからやり直すシルバープラン 3】
李惠成/林達永
(ヴァルキリーコミックス)

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【ポンコツ女神の異世界創世録 4】
金光鉉/林達永
(ヴァルキリーコミックス)

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【転生したらスライムだった件 16】
川上泰樹/伏瀬
(シリウスKC)

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【Sランクモンスターの《ベヒーモス》だけど、猫と間違われてエルフ娘の騎士(ペット)として暮らしてます 5】
東雲太郎/銀翼のぞみ
(ヤングアニマルコミックス)

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【常敗将軍、また敗れる 3】
渡辺つよし/北条新九郎
(HJコミックス)

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【電撃マオウ 2021年1月号】

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【月刊コミックアライブ 2021年1月号】

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【月刊コミック 電撃大王 2021年1月号】

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【コミック電撃だいおうじ VOL.87】

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【Comic REX 2021年1月号】

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【神眼の勇者 11】
ファースト
(モンスター文庫)

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【村人転生 最強のスローライフ 13】
タカハシあん
(Mノベルス)

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【のんべんだらりな転生者 〜貧乏農家を満喫す〜】
咲く桜
(Mノベルス)

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【異世界で 上前はねて 生きていく 3〜再生魔法使いのゆるふわ人材派遣生活〜】
岸若まみず
(Mノベルス)

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【勇者パーティーを追放された白魔導師、Sランク冒険者に拾われる 〜この白魔導師が規格外すぎる~】
水月 穹
(Mノベルス)

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【冒険者ギルドの万能アドバイザー 〜勇者パーティを追放されたけど、愛弟子達が代わりに魔王討伐してくれるそうです〜】
虎戸 リア
(Mノベルス)

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11月26日
【少年エース 2021年1月号】

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【コンプエース 2021年1月号】

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【月刊少年シリウス 2021年1月号】

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11月25日
【涼宮ハルヒの直観】
谷川流(角川スニーカー文庫)

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【殺したガールと他殺志願者】
森林梢
(MF文庫J)

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【同い年の先輩が好きな俺は、同じクラスの後輩に懐かれています】
凪乃彼方
(MF文庫J)

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【ハイスクール・フリート あらいばるっ】
姫ノ木あく
(MF文庫J)

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【探偵はもう、死んでいる。4】
二語十
(MF文庫J)

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【ライアー・ライアー 6.嘘つき転校生は正義の味方に疑われています。】
久追遥希
(MF文庫J)

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【ぼくたちのリメイク 8.橋場恭也】
木緒なち
(MF文庫J)

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【絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで 14】
鬼影スパナ
(オーバーラップ文庫)

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【ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで 6】
篠崎 芳
(オーバーラップ文庫)

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【本能寺から始める信長との天下統一 4】
常陸之介寛浩
(オーバーラップ文庫)

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【底辺領主の勘違い英雄譚 2 〜平民に優しくしてたら、いつの間にか国と戦争になっていた件〜】
馬路まんじ
(オーバーラップ文庫)

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【Sランク冒険者である俺の娘たちは重度のファザコンでした 2】
友橋かめつ
(オーバーラップ文庫)

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【ブレイドスキル・オンライン 1 〜ゴミ職業で最弱武器でクソステータスの俺、いつのまにか『ラスボス』に成り上がります!〜】
馬路まんじ
(オーバーラップ文庫)

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【黒鳶の聖者 1 〜追放された回復術士は、有り余る魔力で闇魔法を極める〜】
まさみティー
(オーバーラップ文庫)

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【望まぬ不死の冒険者 8】
丘野 優
(オーバーラップノベルス)

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【異世界で土地を買って農場を作ろう 8】
岡沢六十四
(オーバーラップノベルス)

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【俺の前世の知識で底辺職テイマーが上級職になってしまいそうな件 2】
可換 環
(オーバーラップノベルス)

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【太宰治、異世界転生して勇者になる 〜チートの多い生涯を送って来ました〜】
高橋 弘
(オーバーラップノベルス)

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【社畜ですが、種族進化して最強へと至ります】
力水
(ダッシュエックス文庫)

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【影使いの最強暗殺者 ~勇者パーティを追放されたあと、人里離れた森で魔物狩りしてたら、なぜか村人達の守り神になっていた~】
茨木野
(ダッシュエックス文庫)

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【進路希望調査に『主夫希望』と書いたら、担任のバツイチ子持ち教師に拾われた件】
yui/サウスのサウス
(ダッシュエックス文庫)

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【元勇者は静かに暮らしたい 3】
こうじ
(ダッシュエックス文庫)

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【八男って、それはないでしょう! 21】
Y.A
(MFブックス)

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【二度追放された魔術師は魔術創造〈ユニークメイカー〉で最強に 2】
ailes
(MFブックス)

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【ほのぼの異世界転生デイズ 〜レベルカンスト、アイテム持ち越し! 私は最強幼女です〜 1】
しっぽタヌキ
(MFブックス)

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【異世界帰りのパラディンは、最強の除霊師となる 1】
Y.A
(MFブックス)

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【Missing 3 首くくりの物語(上)】
甲田学人
(メディアワークス文庫)

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【Missing 4 首くくりの物語(下)】
甲田学人
(メディアワークス文庫)

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【おにぎり処のごちそう三角 家族を結ぶ思い出の食卓】
つるみ犬丸
(メディアワークス文庫)

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【それでも、医者は甦る -研修医志葉一樹の手術カルテ-】
午鳥志季
(メディアワークス文庫)

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【レッドスワンの死闘 赤羽高校サッカー部】
綾崎隼
(メディアワークス文庫)

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【後宮双妃の救国伝 ふたりの妃は喧嘩しながら国を救う】
柳なつき
(メディアワークス文庫)

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【レベル1の最強賢者 4 呪いで最下級魔法しか使えないけど、神の勘違いで無限の魔力を手に入れ最強に】
木塚麻弥
(ブレイブ文庫)

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【すべての人類を破壊する。それらは再生できない。6】
横田卓馬/伊瀬勝良
(角川コミックス・エース)

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【武装少女マキャヴェリズム 11】
黒神遊夜/神崎かるな
(角川コミックス・エース)

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【真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 5】
池野雅博/ざっぽん
(角川コミックス・エース)

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【コードギアス 反逆のルルーシュ外伝 白の騎士 紅の夜叉 4】
曽我篤士/高橋びすい
(角川コミックス・エース)

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【コードギアス 復活のルルーシュ 1】
曽我篤士/高橋びすい
(角川コミックス・エース)

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【ひげを剃る。そして女子高生を拾う。 4】
しめさば/ぶーた
(角川コミックス・エース)

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【家庭教師のルルーシュさん 4】
漆魂
(角川コミックス・エース)

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【もし、恋が見えたなら 1】
七路ゆうき/みかみてれん
(角川コミックス・エース)

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【機動戦士ガンダム ジオンの再興 レムナント・ワン 1】
近藤和久
(角川コミックス・エース)

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【屍刀 シカバネガタナ 1】
瀬川はじめ
(角川コミックス・エース)

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【田舎のホームセンター男の自由な異世界生活 5】
うさぴょん/古来歩
(角川コミックス・エース)

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【氷菓 13】
タスクオーナ/米澤穂信
(角川コミックス・エース)

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【薬屋のひとりごと 7】
日向夏/ねこクラゲ
(ビッグガンガンコミックス)

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【ナイツ&マジック 13】
天酒之瓢/加藤拓弐
(ヤングガンガンコミックス)

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【現実主義勇者の王国再建記 6】
上田悟司/どぜう丸
(ガルドコミックス)

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【最果てのパラディン 6】
奥橋睦/柳野かなた
(ガルドコミックス)

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【望まぬ不死の冒険者 6】
中曽根ハイジ/丘野優
(ガルドコミックス)

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【月刊ビッグガンガン 2020 Vol.12】

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【月刊アクション2021年1月号】

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【アフタヌーン 2021年1月号】

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11月24日
【このライトノベルがすごい! 2021】
『このライトノベルがすごい!』編集部
(宝島社)

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11月21日
【じいさんばあさん若返る 2】
新挑限
(MFC)

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【はいふり 7】
阿部かなり/AAS
(MFコミックス アライブシリーズ)

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【戦翼のシグルドリーヴァ ノンスクランブル 1】
阿部かなり
(MFコミックス アライブシリーズ)

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【豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい 5】
fujy/合田拍子
(MFコミックス アライブシリーズ)

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【ガールズ&パンツァー リボンの武者 15】
野上武志/鈴木貴昭
(MFコミックス フラッパーシリーズ)

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【盾の勇者の成り上がり 17】
藍屋球/アネコユサギ
(MFコミックス フラッパーシリーズ)

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【死神様に最期のお願いをRE 4】
山口ミコト/古代甲
(ガンガンコミックスJOKER)

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【六畳一間の魔女ライフ 2】
秋タカ
(ガンガンコミックスJOKER)

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【ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 外伝 ソード・オラトリア 17】
大森藤ノ/矢樹貴
(ガンガンコミックスJOKER)

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【月刊ガンガンJOKER 2020年12月号】

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【まんが4コマぱれっと 2021年1月号】

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【リビティウム皇国のブタクサ姫 12】
佐崎 一路
(モーニングスターブックス)

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【ウォルテニア戦記 XVII】
保利亮太
(HJ NOVELS)

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【TOKYO異世界不動産 3軒め】
すずきあきら
(HJ NOVELS)

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【魔眼と弾丸を使って異世界をぶち抜く! 9】
かたなかじ
(HJ NOVELS)

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【食い詰め傭兵の幻想奇譚 15】
まいん
(HJ NOVELS)

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【ロード・エルメロイII世の事件簿 9 「case.冠位決議 (中)」】
三田 誠
(角川文庫)

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【友達以上探偵未満】
麻耶 雄嵩
(角川文庫)

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【遺跡発掘師は笑わない あの時代に続く空】
桑原 水菜
(角川文庫)

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【准教授・高槻彰良の推察 5.生者は語り死者は踊る】
澤村御影
(角川文庫)

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11月20日
【限界超えの天賦は、転生者にしか扱えない ―オーバーリミット・スキルホルダ― 1】
三上康明
(富士見ファンタジア文庫)

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【デート・ア・バレット 7 デート・ア・ライブ フラグメント】
東出祐一郎
(富士見ファンタジア文庫)

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【公女殿下の家庭教師 7.先導の聖女と北方決戦】
七野りく
(富士見ファンタジア文庫)

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【幼馴染の妹の家庭教師をはじめたら 2.怖かった幼馴染が可愛い】
すかいふぁーむ
(富士見ファンタジア文庫)

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【世界一かわいい俺の幼馴染が、今日も可愛い】
青季ふゆ
(富士見ファンタジア文庫)

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【君は彼方】
瀬名快伸
(富士見ファンタジア文庫)

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【豚公爵に転生したから、今度は君に好きと言いたい 10】
合田拍子
(富士見ファンタジア文庫)

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【幼馴染をフッたら180度キャラがズレた】
はむばね
(富士見ファンタジア文庫)

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【好きすぎるから彼女以上の、妹として愛してください。5】
滝沢慧
(富士見ファンタジア文庫)

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【史上最強の大魔王、村人Aに転生する 7.外なる神のピエロ】
下等妙人
(富士見ファンタジア文庫)

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【Only Sense Online 19 ―オンリーセンス・オンライン―】
アロハ座長
(富士見ファンタジア文庫)

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【淡海乃海 水面が揺れる時 〜三英傑に嫌われた不運な男、朽木基綱の逆襲〜 九】
イスラーフィール
(TOブックス)

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【没落予定の貴族だけど、暇だったから魔法を極めてみた 4】
三木なずな
(TOブックス)

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【異世界創造のすゝめ 2 〜スマホアプリで惑星を創ってしまった俺は神となり世界を巡る〜】
たまごかけキャンディー
(TOブックス)

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【悪役令嬢ですが攻略対象の様子が異常すぎる 2】
稲井田そう
(TOブックス)

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【ざまぁの後の王子様とわたし】
家具付
(TOブックス)

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【それをAIと呼ぶのは無理がある】
支倉 凍砂
(中央公論新社)

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【ぐらんぶる 16】
井上堅二/吉岡公威
(アフタヌーンKC)

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【てんぷる 4】
吉岡公威
(アフタヌーンKC)

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【グラゼニ〜パ・リーグ編〜 10】
足立金太郎/森高夕次
(モーニングKC)

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【この会社に好きな人がいます 5】
榎本あかまる
(モーニングKC)

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【ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜 15】
泰三子
(モーニングKC)

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【マリアージュ〜神の雫 最終章〜 25】
オキモト・シュウ/亜樹直
(モーニングKC)

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【刷ったもんだ! 2】
染谷みのる
(モーニングKC)

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【半沢直樹 4】
池井戸潤/フジモトシゲキ
(モーニングKC)

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【神呪のネクタール 10】
吉野弘幸/佐藤健悦
(チャンピオンREDコミックス)

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【少年マガジンR 2020年12号】

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11月19日
【ゲート SEASON2 5. 回天編 自衛隊 彼の海にて、斯く戦えり】
柳内たくみ
(アルファポリス)

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【無限のスキルゲッター! 〜毎月レアスキルと大量経験値を貰っている僕は、異次元の強さで無双する〜】
まるずし
(アルファポリス)

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【とあるおっさんのVRMMO活動記 22】
椎名ほわほわ
(アルファポリス)

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【いずれ最強の錬金術師? 8】
小狐丸
(アルファポリス)

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【異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。 4 〜この世界は俺にとってイージーモードでした〜】
WING
(アルファポリス)

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【神に愛された子 5】
鈴木カタル
(アルファポリス)

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【間違い召喚! 2 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活】
カムイイムカ
(アルファポリス)

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【超越者となったおっさんはマイペースに異世界を散策する 7】
神尾優
(アルファポリス)

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【変わり者と呼ばれた貴族は、辺境で自由に生きていきます 3】
塩分不足
(アルファポリス)

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【のんびりVRMMO記 10】
まぐろ猫@恢猫
(アルファポリス)

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【ゲート SEASON2 1.抜錨編 (上)自衛隊 彼の海にて、斯く戦えり】
柳内たくみ
(アルファライト文庫)

Amazon

【ゲート SEASON2 1.抜錨編 (下)自衛隊 彼の海にて、斯く戦えり】
柳内たくみ
(アルファライト文庫)

Amazon

【かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜20】
赤坂アカ
(ヤングジャンプコミックス)

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【リアル 15】
井上雄彦
(ヤングジャンプコミックス)

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【亜人ちゃんは語りたい 9】
ペトス
(ヤンマガKCスペシャル)

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【オカルトちゃんは語れない 4】
ペトス/橋本カヱ
(ヤンマガKCスペシャル)

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【グレイプニル 9】
武田すん
(ヤンマガKCスペシャル)

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【サバゲっぱなし 7】
坂崎ふれでぃ
(サンデーGXコミックス)

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【ディオサの首 2】
伊藤明弘
(サンデーGXコミックス)

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【任侠転生-異世界のヤクザ姫- 3】
宮下裕樹/夏原武
(サンデーGXコミックス)

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【煩悩☆西遊記 1】
クリスタルな洋介
(サンデーGXコミックス)

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【まんがタイムきららMAX 2020年12月号】

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【月刊サンデーGX 2020年12月号】

Amazon Kindle B☆W

11月18日
【友人キャラは大変ですか? 10】
伊達 康
(ガガガ文庫)

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【結婚が前提のラブコメ 3】
栗ノ原草介
(ガガガ文庫)

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【ハル遠カラジ 4】
遍 柳一
(ガガガ文庫)

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【史上最強オークさんの楽しい種付けハーレムづくり 4】
月夜 涙
(ガガガ文庫)

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【100人の英雄を育てた最強予言者は、冒険者になっても世界中の弟子から慕われてます 3】
あまうい白一
(ガガガブックス)

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【北海道の現役ハンターが異世界に放り込まれてみた 3】
ジュピタースタジオ
(ガガガブックス)

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【ロメリア戦記 〜魔王を倒した後も人類やばそうだから軍隊組織した〜 2】
有山リョウ
(ガガガブックス)

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【君は008 11】
松江名俊
(少年サンデーコミックス)

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【名探偵コナン 警察学校編(上)】
青山剛昌/新井隆広
(少年サンデーコミックス)

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【天野めぐみはスキだらけ! 22】
ねこぐち
(少年サンデーコミックス)

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【ウルトラジャンプ 2020年12月号】

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11月17日
【化物語 11】
西尾維新/大暮維人
(KCデラックス)

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【化物語 11 特装版】
西尾維新/大暮維人
(KCデラックス)

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【カッコウの許嫁 4】
吉河美希
(講談社コミックス)

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【カノジョも彼女 3】
ヒロユキ
(講談社コミックス)

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【ダイヤのA act2 24】
寺嶋裕二
(講談社コミックス)

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【炎炎ノ消防隊 26】
大久保篤
(講談社コミックス)

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【彼女、お借りします 18】
宮島礼吏
(講談社コミックス)

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【獣の六番 1】
永椎晃平
(講談社コミックス)

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【少年マガジンエッジ 2020年12月号】

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【リアリスト魔王による聖域なき異世界改革 IV】
羽田遼亮
(電撃の新文芸)

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【その色の帽子を取れ -Hackers' Ulster Cycle-】
梧桐 彰
(電撃の新文芸)

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【外面だけは完璧なコミュ障冒険者、Sランクパーティーでリーダーになる(上)】
とまとすぱげてぃ
(電撃の新文芸)

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11月16日
【ヘルモード 〜やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する〜 2】
ハム男
(アース・スターノベル)

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【追放されたお荷物テイマー、世界唯一のネクロマンサーに覚醒する 〜ありあまるその力で自由を謳歌していたらいつの間にか最強に〜 2】
すかいふぁーむ
(アース・スターノベル)

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【戦姫アリシア 婚約破棄してきた王太子に渾身の右ストレート叩き込んだ公爵令嬢のはなし】
mery
(アース・スターノベル)

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【冒険者ギルドのチート経営改革 魔神に育てられた事務青年、無自覚支援で大繁盛 1】
ハーーナ殿下
(アース・スターノベル)

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【マージナル・オペレーション改 10】
芝村 裕吏
(星海社FICTIONS)

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【2020年のゲーム・キッズ →その先の未来】
渡辺 浩弐
(星海社FICTIONS)

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【ぼんくら陰陽師の鬼嫁 1】
秋田みやび/遠野由来子
(ボニータ・コミックス)

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【異世界狙撃手は女戦士のモフモフ愛玩動物 2】
光永康則/いのまる
(YKコミックス)

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【月刊ヤングキングアワーズGH 2021年1月号】

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11月14日
【おいしいベランダ。 あの家に行くまでの9ヶ月】
竹岡 葉月
(富士見L文庫)

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【探偵はサウナで謎をととのえる】
吉岡 梅
(富士見L文庫)

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【菓匠風月 〜深夜霊時の夢菓房〜】
真鍋 卓
(富士見L文庫)

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【ジギタリスの女王に忠誠を 修道院の王位継承者】
仲村 つばき
(富士見L文庫)

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11月13日
【ダンジョンおじさん 1】
広路なゆる
(サーガフォレスト)

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【宮廷魔法師クビになったんで、田舎に帰って魔法科の先生になります 3】
世界るい
(サーガフォレスト)

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11月12日
【天才王子の赤字国家再生術 8 ~そうだ、売国しよう~】
鳥羽徹
(GA文庫)

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【やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく 2】
ふか田さめたろう
(GA文庫)

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【邪神官に、ちょろい天使が堕とされる日々 2】
千羽十訊
(GA文庫)

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【週4で部屋に遊びにくる小悪魔ガールはくびったけ!】
九曜
(GA文庫)

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【パワー・アントワネット】
西山暁之亮
(GA文庫)

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【尽くしたがりなうちの嫁についてデレてもいいか?】
斧名田マニマニ
(GA文庫)

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【ゴブリンスレイヤー外伝 2 鍔鳴の太刀《ダイ・カタナ》 中】
蝸牛くも
(GAノベル)

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【転生賢者の異世界ライフ 7 〜第二の職業を得て、世界最強になりました〜】
進行諸島
(GAノベル)

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【結婚するって、本当ですか 2】
若木民喜
(ビッグコミックス)

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【舞妓さんちのまかないさん 15】
小山愛子
(少年サンデーコミックス〔スペシャル〕)

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【ピーター・グリルと賢者の時間 7】
檜山大輔
(アクションコミックス)

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【巴マミの平凡な日常 8】
あらたまい
(まんがタイムKRコミックス)

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【月刊少年ガンガン 2020年12月号】

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【まんがタイムきららフォワード 2020年12月号】

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【ゲッサン 2020年12月号】

Amazon

11月10日
【艦隊これくしょん -艦これ- 海色のアルトサックス 1】
柚木 ガオ
(角川コミックス・エース)

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【創約 とある魔術の禁書目録 3】
鎌池和馬
(電撃文庫)

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【キノの旅 XXIII the Beautiful World】
時雨沢恵一
(電撃文庫)

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【三角の距離は限りないゼロ 6】
岬 鷺宮
(電撃文庫)

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【日和ちゃんのお願いは絶対 2】
岬 鷺宮
(電撃文庫)

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【声優ラジオのウラオモテ #03 夕陽とやすみは突き抜けたい?】
二月 公
(電撃文庫)

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【ちっちゃくてかわいい先輩が大好きなので一日三回照れさせたい 2】
五十嵐雄策
(電撃文庫)

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【吸血鬼に天国はない 4】
周藤 蓮
(電撃文庫)

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【少女願うに、この世界は壊すべき 2】
小林湖底
(電撃文庫)

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【桃瀬さん家の百鬼目録】
日日日/ゆずはらとしゆき/SOW/森崎亮人
(電撃文庫)

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【となりの彼女と夜ふかしごはん 〜腹ペコJDとお疲れサラリーマンの半同棲生活〜】
猿渡かざみ
(電撃文庫)

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【百合に挟まれてる女って、罪ですか?】
みかみてれん
(電撃文庫)

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【妹の好きなVtuberが実は俺だなんて言えない】
芦屋六月
(電撃文庫)

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【エージェントが甘えたそうに君を見ている。】
殻半ひよこ
(電撃文庫)

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【白百合さんかく語りき。】
今田ひよこ
(電撃文庫)

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【オールラウンダーズ!! 転生したら幼女でした。家に居づらいのでおっさんと冒険に出ます】
サエトミユウ
(カドカワBOOKS)

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【悪役令嬢は今日も華麗に暗躍する 追放後も推しのために悪党として支援します!】
道草 家守
(カドカワBOOKS)

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【無敵の万能要塞で快適スローライフをおくります 3 ~フォートレス・ライフ~】
鈴木 竜一
(カドカワBOOKS)

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【実質大賢者 ゲーム知識とDIYスキルで辺境スローライフを送っていたら、いつの間にか伝説の大賢者と勘違いされていた件】
謙虚なサークル
(カドカワBOOKS)

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【君は死ねない灰かぶりの魔女 II】
ハイヌミ
(カドカワBOOKS)

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【勇者?賢者?いえ、はじまりの街の《見習い》です 3 なぜか仲間はチート級】
伏(龍)
(カドカワBOOKS)

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【最強の鑑定士って誰のこと? 11 〜満腹ごはんで異世界生活〜】
港瀬つかさ
(カドカワBOOKS)

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【デスマーチからはじまる異世界狂想曲 21】
愛七ひろ
(カドカワBOOKS)

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【本好きの下剋上ふぁんぶっく 5】
香月美夜
(TOブックス)

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【異世界に転移したら山の中だった。反動で強さよりも快適さを選びました。2】
じゃがバター
(ツギクルブックス)

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【王妃になる予定でしたが、偽聖女の汚名を着せられたので逃亡したら、皇太子に溺愛されました。そちらもどうぞお幸せに。】 糸加
(ツギクルブックス)

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【身体は児童、中身はおっさんの成り上がり冒険記3】
力水
(ツギクルブックス)

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11月9日
【ネガくんとポジちゃん 2】
森田俊平
(ドラゴンコミックスエイジ)

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【きょうも黒咲さんのターン! 2】
あゆか
(ドラゴンコミックスエイジ)

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【双穹の支配者 1 この世の半分を支配する! ハズレチートで異世界を救え!!】
赤衣丸歩郎
(KCデラックス)

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【転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます 1】
石澤庸介/謙虚なサークル
(KCデラックス)

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【目黒さんは初めてじゃない 5】
9℃
(KCデラックス)

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【オレと邪神と魔法使いの女の子 3】
小原ヨシツグ
(シリウスKC)

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【よくわからないけれど異世界に転生していたようです 3】
内々けやき/あし
(シリウスKC)

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【嫁いできた嫁が愛想笑いばかりしてる 1】
マツモトケンゴ
(シリウスKC)

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【今まで一度も女扱いされたことがない女騎士を女扱いする漫画 6】
マツモトケンゴ
(シリウスKC)

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【人外姫様、始めました 〜Free Life Fantasy Online〜 2】
園原アオ/割田コマ
(シリウスKC)

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【UQ HOLDER! 24】
赤松健
(講談社コミックス)

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【イジらないで、長瀞さん 9 特装版】
ナナシ
(講談社コミックス)

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【イジらないで、長瀞さん 9】
ナナシ
(講談社コミックス)

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【ヒロインは絶望しました。5】
千田大輔
(講談社コミックス)

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【別冊少年マガジン 2020年12月号】

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【まんがタイムきらら 2020年11月号】

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【月刊コミックフラッパー 2020年12月号】

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【ドラゴンエイジ 2020年12月号】

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11月7日
【うちの奴隷が明るすぎる 2】
ぶしやま
(ガンガンコミックスUP!)

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【そうだ、売国しよう〜天才王子の赤字国家再生術〜2】
鳥羽徹/えむだ
(ガンガンコミックスUP!)

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【友達の妹が俺にだけウザい 2】
三河ごーすと/トマリ
(ガンガンコミックスUP!)

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【good!アフタヌーン 2020年12号】

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11月6日
【デスティニーラバーズ 2】
智弘カイ/カズタカ
(KCデラックス)

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【サタノファニ 15】
山田恵庸
(ヤンマガKCスペシャル)

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【なんでここに先生が!? 11】
蘇募ロウ
(ヤンマガKCスペシャル)

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【パラレルパラダイス 12】
岡本倫
(ヤンマガKCスペシャル)

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【女神のスプリンター 5】
原田重光/かろちー
(ヤンマガKCスペシャル)

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【うららのパンツは店長を困らせる 1】
saku
(まんがタイムコミックス)

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【大家さんは思春期! 13】
水瀬るるう
(まんがタイムコミックス)

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【ヤングマガジン サード 2020年 Vol.12】

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【大正野球娘。3.帝都たこ焼き娘。】
神楽坂 淳
(小学館文庫)

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11月5日
【ダイブ・イントゥ・ゲームズ 2 電子の海で出会った仲間たち】
佐嘉 二一
(レジェンドノベルス)

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【斥候が主人公でいいんですか? 失敗しらずの迷宮攻略】
神門 忌月
(レジェンドノベルス)

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【もぐら少女のダンジョン攻略記】
黒喪 ぐら
(レジェンドノベルス)

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【不死鳥への転生 3 ドラゴン倒せるって普通の鳥じゃないよね?】
shiryu
(ドラゴンノベルス)

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【ダンジョンだらけの異世界に転生したけど僕の恩恵が最難関ダンジョンだった件】
まるせい
(ドラゴンノベルス)

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【黒檻の探索者 『吸収/成長』の魔剣と死の巫女の謎】
迷井豆腐
(ドラゴンノベルス)

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【絵筆の召喚術師 2 〜神絵師が描いたら何でも具現化できました〜】
真波 潜
(ドラゴンノベルス)

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【世界に復讐を誓った少年 〜ある暗黒魔術師の聖戦記〜】
やま
(BKブックス)

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【悪徳領主の息子に転生!? 〜楽しく魔法を学んでいたら、汚名を返上してました〜】
米津
(BKブックス)

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【トランスヒューマンガンマ線バースト童話集】
三方 行成
(ハヤカワ文庫JA)

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【万博聖戦】
牧野 修
(ハヤカワ文庫JA)

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【ヤングキングアワーズ 2020年12月号】

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11月4日
【瀧夜叉姫 陰陽師絵草子 一】
伊藤勢/夢枕獏
(ヒューコミックス)

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【であいもん 10】
浅野りん
(角川コミックス・エース)

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【ヒーロー探偵ニック 1】
座紀 光倫
(角川コミックス・エース)

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【君は死ねない灰かぶりの魔女 1】
楓月誠/ハイヌミ
(角川コミックス・エース)

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【地獄くらやみ花もなき 2】
路生よる/藤堂流風
(角川コミックス・エース)

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【反抗できない!いばらちゃん 1】
藤原 あおい
(角川コミックス・エース)

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【夫婦以上、恋人未満。5】
金丸祐基
(角川コミックス・エース)

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【理想のヒモ生活 10】
日月ネコ/渡辺恒彦
(角川コミックス・エース)

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【ひぐらしのなく頃に 業 1】
竜騎士07/07th Expansion/赤瀬とまと
(角川コミックス・エース)

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【Dr.STONE 18】
稲垣理一郎/Boichi
(ジャンプコミックス)

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【Z/X Code reunion 3】
浦畑達彦/藤真拓哉
(ジャンプコミックス)

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【チェンソーマン 9】
藤本タツキ
(ジャンプコミックス)

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【ド級編隊エグゼロス 11】
きただりょうま
(ジャンプコミックス)

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【ボーンコレクション 2】
雲母坂盾
(ジャンプコミックス)

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【ボクとキミの二重探偵 2】
辺天使/津田穂波
(ジャンプコミックス)

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【怪物事変 12】
藍本松
(ジャンプコミックス)

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【灼熱のニライカナイ 1】
田村隆平
(ジャンプコミックス)

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【双星の陰陽師 23】
助野嘉昭
(ジャンプコミックス)

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【憂国のモリアーティ 13】
竹内良輔/三好輝
(ジャンプコミックス)

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【ヤングエース 2020年12月号】

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【ジャンプSQ. 2020年12月号】

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【村づくりゲームのNPCが生身の人間としか思えない 03】
昼熊
(エンターブレイン)

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