★★★★☆

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 15 ★★★★☆   



【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 15】  手島史詞/COMTA HJ文庫

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愛娘が初めての大仕事に挑む!

魔王同士の決戦がようやく落ち着いたのも束の間、シアカーンによって作り出された数百もの〈ネフェリム〉たちの居場所としてザガンは新たに街を作ることに。
さらにザガンは愛娘のフォルに街を任せることを決意する!

「……わかった。私、やってみる」

初の大仕事に張り切るフォルのもとに、傷だらけで記憶を失った謎の少女もやってきて――
新たな波乱を予感させる、大人気ファンタジーラブコメ第15巻!

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パパ活JKの弱みを握ったので、犬の散歩をお願いしてみた。2 ★★★★☆   



【パパ活JKの弱みを握ったので、犬の散歩をお願いしてみた。2】  持崎湯葉/れい亜 ガガガ文庫

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日菜子さん、実はヤバいJKだったんです!

お疲れサラリーマンである梶野の家に入り浸る、ギャルなJK香月乃亜。お隣さんでもある彼女は、毎日梶野の匂いを嗅ぐことに夢中だ。
彼女が慕っている大人はもうひとり。花野日菜子――梶野の会社の後輩で、24歳の美人OL。仕事のデキる優秀なデザイナーで、人望も厚い。そして乃亜の恋のライバルでもある。
一見完璧に見える彼女だが、決して他人には明かさない、黒歴史を抱えていた。
彼女の過去のあだ名は「ヒナミチ」。赤く染めた髪を振り回し、毎日アロハシャツで学校に登校する不良だったのである!!


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魔王と勇者の戦いの裏で 1 ~ゲーム世界に転生したけど友人の勇者が魔王討伐に旅立ったあとの国内お留守番(内政と防衛戦)が俺のお仕事です~ ★★★★☆   



【魔王と勇者の戦いの裏で 1 ~ゲーム世界に転生したけど友人の勇者が魔王討伐に旅立ったあとの国内お留守番(内政と防衛戦)が俺のお仕事です~】  涼樹悠樹/山椒魚 オーバーラップ文庫

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内政、防衛戦、戦後の後始末――勇者(とも)と違う、俺の戦場。
伝説の裏側で奮闘するモブキャラの本格戦記ファンタジー、此処に開幕。

いずれ魔王と勇者の戦いが世界の命運を決める。
そんなRPGゲームの世界へ転生したことを思い出した貴族の子息ヴェルナーは、本来名前も出ずに死を迎えるモブ。
理由は魔王軍による王都襲撃だろう。
そう判断したヴェルナーは悲劇を回避するため、前世の知識と知恵を総動員して生き残る術を模索する。
ゲームの知識で己を鍛え、勇者マゼルと親友になり……迎えたゲーム開始イベント『魔物暴走(スタンピード)』。
勇者(しんゆう)のいない戦場で、誰も気付かなかった魔物の狙いを阻止し獅子奮迅の活躍を見せたヴェルナーは、ゲームの歴史をも変えることに――!?
伝説の裏側で奮闘するモブキャラの本格戦記ファンタジー、此処に開幕。

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魔術師クノンは見えている ★★★★☆   



【魔術師クノンは見えている】  南野 海風/Laruha カドカワBOOKS

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目の見えない少年クノンの目標は、水魔術で新たな目を作ること。魔術を習い始めて僅か五ヵ月で教師の実力を追い越したクノンは、その史上初の挑戦の中でさらに才能を開花!
 魔力で周囲の色を感知したり、水魔術の応用で懐炉や湿布を作ったり、初級魔術だけで猫を再現したりーー。
 その技術と発想は王宮魔術師も舌を巻くほどで、クノンは実力を買われ、最高の腕を持つ魔技師の弟子になることに!?
 好奇心で世界を切り拓く、天才少年の発明ファンタジー!

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TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 5(下)~ヘンダーソン氏の福音を~ ★★★★☆   



【TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 5(下)~ヘンダーソン氏の福音を~】  Schuld/ランサネ オーバーラップ文庫

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外道に巻き込まれ、新たな世界(サプリメント)の扉の先へ!?

ツェツィーリアを巡って帝都を駆け回った事件も解決し、どうにか帰還を果たしたデータマンチ転生者エーリヒ。
しかしエーリヒの知らないところで事件の波紋は大きく広がっていて、雇用主であるアグリッピナに望まぬ栄達が押し付けられる事態に。
しかも与えられた伯爵領は利害関係が絡まり合う厄介極まりないもので、どう考えても面倒ごとが待ち受けている様子。
そして当然のように巻き込まれるエーリヒは“貴族の側仕え”としてアグリッピナに連れ回され、今まで以上の激務の日々を送ることになるが……?
ヘンダーソンスケール行方不明のデータマンチ冒険譚、策謀渦巻く第5幕!




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ロクでなし魔術講師と禁忌教典 20 ★★★★☆   



【ロクでなし魔術講師と禁忌教典 20】  羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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託した想いが、奇跡を起こすーー!

「天の智慧研究会」の最後の猛攻が、フェジテを飲み込もうとしていた。グレンたちが不在のなか。イヴ・アルベルト・リィエルーーそして、あの人物も。圧倒的な危機のなか、グレンの想いを受け継ぎ、誰もが戦い抜く!

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サイレント・ウィッチ III 沈黙の魔女の隠しごと ★★★★☆   



【サイレント・ウィッチ III 沈黙の魔女の隠しごと】  依空 まつり/藤実 なんな カドカワBOOKS

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旧友との再会、〈星詠みの魔女〉からの召集――最強の魔女に試練が相次ぐ!

王子暗殺を目論んでいた意外な犯人にショックを受けるモニカ。だが次の試練――チェス大会は目前に迫っていた。
三大名門校が覇を競うこの大会、モニカの母校・ミネルヴァも参加するのだ。旧友との再会を恐れ精一杯の変装を試みるモニカだったが、すぐに見抜かれてしまい……?
「わたしの、嘘の学園生活……これで、終わりみたい」
しかし、たとえ秘密が暴かれようと、大会に紛れ込んだ悪意は討つ! 無詠唱の魔女の決意が煌めく極秘任務・第三幕!


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継母の連れ子が元カノだった 8.そろそろ本気を出してみろ ★★★★☆  



【継母の連れ子が元カノだった 8.そろそろ本気を出してみろ】  紙城 境介/ たかやKi 角川スニーカー文庫

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カップルたちに“本気”の前進!? 恋乱れ咲く神戸旅行編!

会長・鈴理の提案で旅行に行くことになった生徒会。
水斗にいさな、星辺先輩、暁月と川波も誘い出し、勢揃いで向かう先は恋人の集う街・神戸!
港町に温泉街、夜景スポットを巡るなか、それぞれの恋の思惑、駆け引きが繰り広げられ――!?
そんな様子をROM専として眺める川波も、今回は例外ではないようで。
「――あたし、まだ、こーくんのこと普通に好きだよ」
恋愛感情アレルギー体質を治そうと、彼女モードの暁月による荒療治が始まった!
失った“あの頃”の関係、守ってきた一線、そして積み重ねてきた時間を、振り切るのは簡単ではないけれど。
ホンネでぶつかる恋が乱れ咲く、神戸旅行編!!



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Landreaall 38 ★★★★☆   



【Landreaall 38】  おがき ちか ZERO-SUMコミックス

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最初の種(オリジン・モンスター)を辛くも倒したものの竜胆が昏睡状態に!?
仲間を危険に晒したことを悔いるDXだが――?
大人気王道ファンタジー『Landreaall』、変転の38巻!


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SPY×FAMILY 1 ★★★★☆   



【SPY×FAMILY 1】  遠藤 達哉 ジャンプコミックス

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名門校潜入のために「家族」を作れと命じられた凄腕スパイの〈黄昏〉。だが、彼が出会った“娘”は心を読む超能力者! “妻”は暗殺者で!? 互いに正体を隠した仮初め家族が、受験と世界の危機に立ち向かう痛快ホームコメディ!!

話題の、と言うには随分と周回遅れになってしまっているけれど、人気漫画の一巻を読んだのですが、これは評判になるだけありますわー。めちゃくちゃおもしろかった。一巻だけでこのメリハリと充実っぷりは瞠目に値する。
てっきり、最初から家族を形成していて、でも家族間で仕事の内容とか能力を持っているとか秘密にしている、という話だと思ってたんですよね。古くからあるスパイ家族ものって映画とかでもそういう展開が多かったですから。
でも、本作は最初は見ず知らずの他人から。若き精鋭スパイの黄昏が任務のために家族という設定を、子供が必要になったために孤児院から適当に頭の良さそうな子を見繕うところからはじまるのである。
最初は冷徹な打算によってはじまった家族関係。これの面白いところは、唯一小さな幼女のアーニャだけが、そのエスパーとしての能力の一つ、読心で父の正体もあとで母となる人の仕事も知っている、というところでしょう。彼女だけが家族のすべてを把握していて、でも黙っている。
この子も最初は打算なんですよね。もう捨てられないように、独りになりたくないから、読心で相手の心を読んで父の意に沿おうと、気に入られようと頑張るのである。
でもアーニャって健気、というふうでもなくわりとたくましいというか、楽観的というか。幼いがゆえにいつまでも深刻になっていられないのでしょうか。ついつい遊んでしまうところが微笑ましく、でも読心できるからこそ父となった人、母となった人の心の内側をみて、どんどん大好きになっていくんですよね。
父黄昏も、最初は任務のためと割り切って付き合うつもりだったアーニャにいつの間にか心を傾けてしまっている。元々、スパイとして心を押し殺して普通の幸せなど背を向けて生きてきた彼だけれど、彼がどうしてこの業界に入ったかといえば、その境遇故に世界に平和をもたらすため。理不尽に泣いている子供がいなくなる世界を作りたいから、という夢が根底にあるからなのである。
彼の初心は、正義のスパイ、だったのですから。
アーニャをして「かっこいいうそつき」と言わしめるカッコいいお父さん。
任務のためと子供を切り捨てるのではなく、任務に支障をきたしてもアーニャのために理不尽を切って捨てる、その姿勢はどう見たって愛する娘のために怒るパパなんですよね。
そして、母役を演じることになるヨル。職業、暗殺者。
スパイ家族ものとしては、母親役はこれはこれで食わせ者か駆け引き上手の曲者になるかと思ってたのですが、このヨルという女性はむしろピュア、純真で世渡りベタという感じなんですよね。本当の家族、弟にも自分の仕事は隠していて、ただ人付き合いは不器用の一言。殺しの技だけが冴え渡っている、という風で黄昏と仮初の夫婦となるのも、偽装結婚が弟や周りの人間に色々と隠すのに都合が良かったから、で打算であるわけです。お互いに利益があるから。
でも、お互いの事情も正体も知らないながらも、この人となら助け合える、この人なら受け入れてくれる、という信頼が芽生えたからこその、偽装結婚プロポーズだったんですよね。
ただ利益のため、というには黄昏の行動はかっこよすぎたし、ヨルへの思いやりに溢れすぎていて、ある種心が停滞している風でもあるヨルの感情にも響くほど。
そうしてはじまった疑似家族。嘘と都合と打算にまみれた家族だけれど、でもそこには確かに絆が生まれている。名門イーデン校の受験で見せた、アーニャの今の父と母と一緒にいたい、という願いと、幼いアーニャを侮辱する面接官の一人に見せた黄昏・ロイドとヨルの娘を泣かせた相手への本気の怒りは、父と母というにはまだ何も始まっていない関係かもしれないけれど、でも間違いなく自分の家族を侮辱されたものの怒りだったのでした。
細かいコメディの軽快なテンポや思惑が交錯する心情描写、そしてスピーディーなアクションと、色んな意味で縦横無尽。うーん、これは本当に面白かった。早速続きを入手して読んでいきたいと思います。


TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 4(下)~ヘンダーソン氏の福音を~ ★★★★☆   



【TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 4(下)~ヘンダーソン氏の福音を~】  Schuld/ランサネ オーバーラップ文庫

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謎の追手から逃げる少女ツェツィーリアと邂逅し、友人ミカと共に彼女を助けることにしたデータマンチ転生者エーリヒ。
そして帝都地下水道で逃走劇を繰り広げる中、エーリヒ達はツェツィーリアが隠していた秘密――彼女の“種族"を知ることになるのだった。
ようやくエーリヒの下宿へと辿り着き、「望まぬ結婚を強いられている」というツェツィーリアの事情を聞いたエーリヒ達。
エリザや妖精達の力も借りて、彼女を帝都から脱出させる作戦を決行するが……!?
ヘンダーソンスケール行方不明のデータマンチ冒険譚、怒涛の第4幕が決着!
考えてみても凄い国だよな、三重帝国って。持ち回りで帝位を回しているのもそうだけれど、その一角を吸血種が占めているのですから。事実上寿命がないんじゃないか、という長寿種や幽霊の類までが学閥や政治中枢の重要なポディションを担ってたりするだけでも面白いのに、国の頂点である皇帝ですら吸血種という強大な種族が就いたりするわけですから。
でも、そういった不老長寿の種族が短命種を支配しているという構図でもないんですよね。あくまで一角を占めている、というだけ。そもそも、皇帝位だれもやりたくなくてみんなで押し付けあった挙げ句に、前に皇帝やってた研究バカにもう一回お前やれよッ! 嫌だ! イヤとか言うな! という帝国頂点会議とは思えないおっさん同士のガキ臭い醜い押し付け合いとかが、至尊の高みで行われてるとか、この国なー。これで、どいつもこいつも妖怪並みに有能極まるもんだから、この三重帝国ってハイレベルに纏まってるんですよねえ。
これが辺境の方まで行くと色々とまた違った意味で権力との駆け引きが面白いことになっているのですけれど。政治上の怪物ばっかりじゃないか、それでいて権力振るうよりも自分の好きなことをやっていたい趣味人ばかりという地獄。
まあ、その皇帝位の押し付け合いのとばっちりが、回り回ってエーリヒのところまで降り掛かってきてしまったわけですが。
これ、ツェツィーリアさんもいい迷惑、どころじゃない話なんですよね。だから、尻尾をくらまし遁走をはじめたのですけれど、そんな彼女を連れ戻すために皇帝の懐刀ともいうべき近衛猟兵を動員するこの大人気なさ!
いや、この近衛猟兵ってのがまたカッコいいんですよ。帝国中からかき集めた精鋭中の精鋭たるスカウト集団……いや、この場合は非正規戦部隊とでも言っていいのでしょうか。こういう辣腕どころじゃない連中を暗部として使うのではなく、映えある近衛として抱えているあたりがこの三重帝国という国の好きな所なんですよね。この様々な多種族で構成された非正規戦部隊の隊員たちのカッコいいことカッコいいこと。逃げるエーリヒたちを追いかける鬼ごっこの鬼であり、シティーアドベンチャー特有の追撃エネミーなのですけれど、これがもうガンガン攻めてくるし、的確に追い込み、索敵も丹念。それでいて、泥臭いのに近衛騎士らしい品性と懐刀らしいビンビンに尖らせた鋭さを感じさせる物腰がとんでもねーのですよ。それでいて画一的じゃなく、各種族の特技を生かした、あるいは個人が鍛えに鍛えまくって伸ばしたスキルを用いての連携がまた色んなシチュエーションに合わせてビシッと決まっていて、いやもう今までのエネミーの中で一番やばかったんじゃないだろうか。

そんな近衛猟兵たちから、それこそあらゆる手段を使い倒しながら時に周到に、時に瞬発的にどんどんと躱して逃げまくるエーリヒのハチャメチャさが、またよく伝わってくるんですわ。近衛猟兵がやべえのが良く分かるからこそ、その近衛猟兵をして捕まえきれないエーリヒってなんなの!? なにこいつ? なんなの? とむしろ、近衛猟兵たちの方に共感できてしまう面白さでありました。
ミカの方も土系魔術師として、そんな自由なこと出来るの? という実力を見せてくれて、いやはやエーリヒとも仲のよろしいことで。

まあ今はまだ故郷にいるマルゴットも含めて、エーリヒの周りにいたヒロインたちというのは色んな意味で癖の強いクセ者ばかりだったので、あのツェツィーリアの芯は強いけれど温厚で淑女らしい正統派ヒロイン像はなかなか来るものがあったんですよね。吸血種というまたぞろ帝国においては特殊ではないけれど特別な種族ではあるけれど、そのキャラクターは清廉でありお姫様キャラなんですよね。
ちょっと身分差がありすぎるのがネックで、今はこう逃亡者としての彼女を匿えているけれど、この一件が終わった後だとなかなか気軽に会えないし連絡も取れない立場なので、ヒロインとしてはやはり他の娘らよりも縁の遠い人になってしまうのでしょうか。いや本当に正統派ヒロインだけにまたココぞというときに深く絡んできてほしいものなのですが。エーリヒの成長していく道の先で待っていて欲しい人の一人ではあるんだよなあ。

エーリヒの場合、ヘンダーソンスケールがハズレる。つまり本道であるストーリーから踏み外して完全にIFルートに入ってしまうと、わりとやりたい放題好き放題その時に成りたいと思ったものに、それがどんな立場地位能力であろうと、成っちゃうだけの、こうと決めたら絶対にそうしてしまう達成力がちょっと意味不明レベルなので、大概何にでもなれるんですけどね。
ツェツィーリアさんの単独攻略ルートでも、また意味不明な吸血騎士になって世界中から何こいつ意味わからないんですけど、呼ばわりされるハメになってますし。エーリヒ、だいたいどのIFルートでも、こいつ意味わからないんですけど!? こいつ、なにやっても死なないんですけど!? これどうするの!? という、わけわからん存在扱いになってるのはご愛嬌である。

既にまあ現状でもその片鱗は出ていて、今回のラスボス戦なんてそのあたり顕著なんですよね。
というか、今回のラスボスの人、ちょっと能力隔絶しすぎてて本来ならシリーズ通してのラスボスとか言われても不思議じゃない、まだ少年時代の夢である冒険者にもなっていない魔術師の丁稚やってる男の子の前に立ち塞がるには、意味不明なレベルで強すぎる相手のはずなんですよね、これ。
でも、そういうレベルが違いすぎるとか次元が違うとかステータス的にどうやっても敵うはずがない、という断絶は、彼の場合意味ないのである。
一旦、こいつは殺す、と決めたらなにをどうやっても殺す。どういう手段を用いても、どんなルールをひっくり返しても、やると決めたら必ずやりとげる、というそれこそ本当の意味がわからない「凄味」。
これがエーリヒの怖さでありえげつなさなのだろう。
チートじゃないし、覚醒とかでもない。能力値があがるわけでも、偶々偶然何もかもがうまくいく展開を引き寄せる力でもない。

データさえ存在するなら、たとえ相手が神でも殺しに興じてみせよう。

それ趣味として極めた人種を、データマンチと呼ぶそうだ。TRPGプレイヤーとしての、極。
まさに彼のことである。
これ、エーリヒの最後の戦いは普通に考えるならどうやっても負け、デッドエンドのはずなんだけれど、もし本当に最後までやっていたとしたら……。
ちょっとゾッとするというかゾクゾクするというか。
殺っちゃったんじゃね? とどこかで想像してしまう。そういう「凄味」がこのエーリヒという主人公の軽妙なノリの奥底には備わっているんですよねえ。
そもそも、負け試合とはいえエーリヒてばありえない勢いで、相手殺しまくってたもんなあ。この主人公、格上殺しの手段とか手管とか準備しまくりすぎでしょう。相手からしたら意味不明すぎて笑っちゃうわ!

こういう主人公の根底のところにTRPGの業というか粋みたいなのが根付いている、或いはもうそれで存在自体が組み立てられてるみたいな所が、今回はもう舐りつくせるくらい味わえて、大変満足でありました。本当にエーリヒって、手段としてではなく在り方としてTRPGプレイヤーなんだよなあ、というのを実感、堪能させていただきました。

しかし、今回も殆ど書き下ろしか、というくらいウェブ版をこねくり回していて、完全に新規話読んだ気分ですわ。ミカと妹のエリザがこんな形で打ち解けているとはねえ。それに、ツェツィーリア逃亡劇に、ミカもがっつり噛むことになりましたし。
いやはや、ごちそうさまでした。満腹じゃい!



戦姫アリシア物語 2 婚約破棄してきた王太子に渾身の右ストレート叩き込んだ公爵令嬢のはなし ★★★★☆   



【戦姫アリシア物語 2 婚約破棄してきた王太子に渾身の右ストレート叩き込んだ公爵令嬢のはなし】  長門佳祐/あんべよしろう アース・スターノベル

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王国と帝国の戦争は、あっけなく終わりを迎えた。
アリシア指揮による「帝国軍大勝利」という形で。
(思い出して! アリシアは元王国軍大元帥! )
すったもんだがあって、婚約を果たしたアリシアとジークハルトだったが、アリシアは王国のことをレナードに丸投げして、帝国陸軍大学へ進学する。
(レナ子のヒロインルート阻止! )

そして時が(少し)経ち、アリシアは戦場に戻ってきた。なりゆきで。
帝国北方、辺境の地で蛮族相手に無双する
戦姫(と変態皇子)の姿をご堪能あれ!

わはははっ、このスチャラカなノリほんと好きだわー! 大好きだわー。
今回は表紙絵から遊びまくってますもんね。皇子、なんでそんなドヤ顔やねん! お前、ヒロインッて柄じゃねえだろうがw
そんなだから、帝国軍将兵に雑に扱われだすんですよ。ちょっと前まで皇子の為なら命などいらないっ、というくらい将兵からは慕われ親しまれた大人気の名将だったのに。
今や、帝国軍は総じてアリシア姫の為なら死ねる! 状態ですもんね。思い出して、その姫、王国の姫だからっ!
まあそのアリシア狂いの筆頭がジークハルト皇太子なんですが。なんなら、よっしゃーお前らアリシアのために死ににいくぞー! と、先頭で走り出しそうなのが、表紙でドヤ顔してるのがこいつですから。
帝国軍総アリシアファンクラブ化となってしまってる本編ですけれど、何ならそのファンクラブの会長で会員第一号はこの皇子ですからなあ。帝国軍の連中、上から下までアリシアが他の国の姫だというの、完全に忘れてるか頭から追い出してるよね、これ。むしろ、地元以外では胡乱な扱いされていた故郷の王国よりも、帝国のほうが下にも置かない扱いなんですよね。というか、熱狂的アリシア閥となってますし。まあ王国も軍の方は近衛から地方軍まで熱狂的なアリシア狂いだったんですけれど。だから、王国内乱となった時はこぞってアリシアの元に参集して帝国王国共同で政権ひっくり返しちゃったわけですし。
これ、やろうと思ったら返す刀でじゃあ帝国もひっくり返しちゃうぞー!とかアリシアが言ったら、今度は帝国軍が手のひら返してアリシアの元に参集しそうな熱狂度なのである。まあその場合、真っ先に手を挙げるの、ジークハルトなんでしょうが。
概ね配下がバーサーカーしかいない、麗しい女性軍人たち全員が脳筋でウォーモンガーで血に飢えた獣揃いなアリシア直率軍なんですが、当のアリシアが軍人としてはキレキレなものの、基本的に凄くマトモなのでエラいことにはなっていないのですが。このマトモなアリシアをしてブチ切れさせるに至った王国は、まああの惨状なのですが。いやまあ、アリシアもアホの子でもありますけど。可愛いアホの子ですよ?
その点、本当に帝国は上は偉い人から下は一兵卒から市民に至るまでおおらかにアリシアを歓迎してくれていたので、いつバーサーカーどもが暴れ始めないかドキドキしっぱなしだった一巻と比べて、落ち着いてアリシアとジークハルトのイチャイチャラブラブを眺めていられました。いや、もう周りが動物園というかサファリパークというか、凶暴な野獣の群れであることには変わらず、脳筋メアリを筆頭に何をやらかすかわからないのは相変わらずだったのですが。
戦場シーンが北の蛮族掃討戦くらいしかなかったのは、ちょっと物足りなかったですけどね。やはり、アリシアは勇躍戦場を駆け巡っているかっこよい姿が映えましたし。でも、あれだけ戦場無双を誇るアリシアですけれど、その性状は普通の女の子そのもので、むしろ小動物的な可愛らしさの持ち主なんですよね。
豪傑とか姉御肌、とかではないんだよなあ。そりゃあ、戦場では将軍として勇ましい姿を魅せますし、職業軍人としてのプロフェッショナルな冷静な佇まいも見せますが、普段はほにゃーとしたゆるい感じすらあるちっちゃい可愛い、ジークハルトが大好きでキュンキュンしている女の子なんですよねえ。
かわいいかわいい、ほんとかわいい。アホかわいい。アリシアの可愛いを堪能するための第2巻でもありました。そりゃ、帝国軍総ファンクラブ化もしますわなあ。
今までは直接対決していた対王国方面軍がアリシアの熱狂的な支持者で、ある意味限定されていたのですが、アリシアが帝国に来て陸軍大学に入ったのは、奇貨でもあったんですよね。
いくら強いとは言っても、他国から亡命してきた姫将軍を、皇太子がいきなり元帥に任命して軍全体のナンバー2にするよ! とか言ってもそりゃ普通に反発があったのですが。
軍の中枢たる高級参謀や指揮官たちが在する軍大学にアリシアが踏み込んでしまったものですから、彼女に突っかかっていった連中が一夜明けると総じてアリシアの狂信的支持者へと反転しているという、なにそのオセロみたいな掌返し? という勢いで、軍中央が反アリシアの牙城から強烈なアリシア支持の牙城へと変わってしまっているという顛末。その後も行く先々で、軍指揮官として派遣される先々で熱狂的ファンを量産していくアリシア姫将軍。
アイドル巡行ですかね、これ?
アリシアのことが好きすぎて、本来超有能で実際超有能のままなのに、アホになってるジークハルト皇太子と、ジークのことが好きすぎてアホ可愛いことになってるアリシアの、お互い好きすぎてアホになってますよ?というアホっぽいイチャイチャっぷりは、見ていて微笑ましいというかアホらしいというか、まあ可愛らしい相思相愛でした。
いいからさっさと結婚してしまえよ。
というのは、実は本人たち含めて、さらに現皇帝陛下皇后陛下も大プッシュの、よっしゃー結婚するぞー状態なので、嫌でも進展してしまうのですが。これ、推進派が各々勝手に好きに暴走しだしてる?
相変わらず、上から下までドタバタしっぱなしの愉快でノリノリなコメディ、大変楽しいばかりでした。なんか、好みにどストライクなんですよね、このノリと勢いに緩さと軽妙さが。
ツボ、ツボだ。ハチャメチャさが、ドタバタの勢いが、なんかもう色んな意味でも無双っぷりが、痛快で気持ちいいんだ。スカッと笑える楽しい作品でした。願うならば、続きでアリシアの結婚話をば、大騒ぎどんちゃん騒ぎして欲しいものです。待ってますよ。



ウマ娘 シンデレラグレイ 4 ★★★★☆   



【ウマ娘 シンデレラグレイ 4】   久住 太陽/杉浦理史 ヤングジャンプコミックス

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誰もが夢として掲げ憧れる、日本ダービーがいよいよ開幕! 果たしてオグリキャップの運命は……。波乱の中央編入篇もクライマックスへ!! そして日々成長し続ける彼女に近づく、中央“最強”の白い稲妻の正体とは――…?

表紙はチヨちゃん、ダービー馬サクラチヨノオーである。目から迸る気合の欠片が炎ではなく桜の花びら、というのがまたイイなあ。
前巻で嘆願叶って日本ダービーに出走叶ったように見えたオグリキャップ。え? マジで? 歴史変わったの? 正史から違うルートに入ったの? 本来のダービーウマ娘となるチヨちゃんはどうなるの?
と心配してしまいましたが、案の定というべきかミスリードでした。オグリキャップが走っていたのはダービーと同じ東京レース場の、しかしダービーから一週間後のニュージーランドトロフィー4歳ステークス。はじめてのG2を7馬身ちぎって勝ったオグリでしたが、ダービーは規定通り出走ならず。
だが、この件をきっかけにURAはルールの改定を約束。その際に、後年このルール改定によってクラシックに参加できることになるウマ娘のシルエットを差し込んでくれるのは心憎い演出でした。
オグリたちの活動は決して無駄ではなかったのだ。

チヨノオーは、ダービーが一世一代の勝利となってしまうんでしたね。レースの描写でも、自分の限界を振り絞って掴み取った栄光のように描かれているけれど、まさにチヨノオーのすべてを振り絞り、残り滓も残らないほどに絞りきってしまったレースになってしまったのかもしれません。
チヨちゃん、勝負服も素敵なんだよなあ。
そう言えば、この回でオグリだけ勝負服ではなく、体操服というのはオグリが走っていたのはG1じゃなかったという証左だったのか。

そして、焦点は古馬戦線に。
そこは、錚々たる戦歴を誇るウマ娘たちが集った魔物の巣窟。
しかし今、その魔境を席巻する一人のウマ娘が居る。覚醒を迎え、怒涛の連勝街道をひた走りするそのウマ娘の名はタマモクロス。
強烈な個性を誇る古馬たちをなぎ倒しての圧勝劇は、今のタマモクロスがまさに現役最強であることを証明するかのようなレースなんですよね。
宝塚記念でアキツテイオーを差し切るタマちゃんの、その姿すらも映さぬ迅雷の末脚のシーンは、擬音の震え方といいイカヅチの軌跡といい、ぶっちぎりの速さを表現しまくっていて、震えた。
それはオグリキャップがはじめて遭遇する「本物」。
怪物と呼ばれ始めた彼女がはじめてぶち当たる壁であり、巡り合った最強。
この漫画のタマモクロス、カッコ良すぎる。

ついに自分の実力を試されるような相手との対決の予感に震えるオグリに、元気をくれるのが。ダービーを走れなくて目標を見失いかけていたオグリに征くべき頂点を指し示すのがカサマツのかつての戦友、というのはまたイイ演出なんですよね。マーチ、なんか故郷に残った親友みたいなポディションになっちゃって。離れても舞台は異なってしまっても、オグリにとってマーチは今でも最初のライバルのまま、というのがまたいいんですよねえ。

さて、クラシックを走れないオグリは他の同世代のウマ娘たちよりひと足早く、先輩たちのいるシニア路線へと殴り込むことになる。
待ち受ける先輩ウマ娘たちも、また個性的でカッコいいんですよね。
アキツテイオー(ニッポーテイオー)なんか、トウカイテイオーが現れるまで彼女こそが「帝王」と呼ばれた存在だったんですよね。クラシックこそ縁がなかったものの、G1三勝のマイルの帝王。デザインが、またメチャクチャカッコいいんだよなあ。
そして、こちらは正式にプリティーダービーへの参戦が表明されているシリウスシンボリ。うわー、こんな人なのかー。自由人にしてある種空気の読めない唯我独尊のお姉さん。
ダイナムヒロインは、初代お嬢様という感じでキングヘイローとかの先達という感じですなあ。その真名はダイナアクトレス。当時まだG兇任靴燭韻譴疋好廛螢鵐拭璽Sを勝っていて、G1も2着3着が幾つもある牡馬と正面から渡り合った名牝です。初仔のステージチャンプは、BNWと同期で菊花賞ではビワハヤヒデの2着。その後もG1こそ勝てなかったもののG1戦線、特にステイヤーとして活躍した馬でした。
ロングリヴフリーは「ランニングフリー」。ロードロイヤルは「レジェンドテイオー」。
マッシヴバイキングは「ボールドノースマン」が元馬の模様。
ランニングフリーは産駒に弥生賞馬のランニングゲイルがいるんですよね。この馬が弥生賞を勝った時は夢を見たんだよなあ。サンデーサイレンス旋風が吹き荒れる中での、産駒が数頭という零細血統から現れた内国産馬の星として。

しかし、そんなG1級の古馬ウマ娘たちを毎日王冠で蹴散らし、ついにオグリはG1の舞台に立つ。
天皇賞・秋 東京レース場芝2000メートル。
そこで、はじめて二人の芦毛は激突する。
意外なことに、オグリキャップはここで勝負服を初めて着るんですよね。カサマツではボロいジャージ。中央に転籍したあともずっと体操服姿だったもので馴染んじゃっていたけれど、だからこそあのセーラー服をモチーフにした勝負服は映えるなあ。
それ以上に、足元……靴がごっついくらいのブーツを履いているのがちょっと感慨深かった。最初、ボロボロで底が敗れたレース用ですらスニーカーを履いていたのにねえ。

現役最強年内無敗G1連勝中のタマモクロスとの初対決。滾って燃えてきたところで次回へ続くッ。
いや、このイイ場面で次回ですかーー! これはもどかしいっ!


魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 13 ★★★★☆   



【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 13】  手島史詞/COMTA HJ文庫

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ネフテロス&ゴメリ救出作戦!!

キメリエスがゴメリを救うべく離脱した中、魔王シアカーンが過去の英雄たちの大軍勢を率い、ついにザガン達へと攻め込んできた。
一方で、ビフロンスの策謀により<アザゼル>化してしまったネフテロスも牙をむく。
しかし、迫るあらゆる問題は、ネフィの誕生日を盛大に祝いたいザガンにとっては振り払うべき些事に過ぎない――!!
難敵すらも嫁のためなら圧倒する、最強不器用魔王による大人気ファンタジーラブコメ、反撃の13巻!!

まさに美女と野獣なゴメリとキメリエスが表紙の13巻。シアカーンとの決戦も含めて盛り沢山な内容に加えて、物語の核心とも言うべき情報がポコポコと明らかになっていくものだから、一旦作中で情報整理してほしいな、ホント!
いや、聖剣が天使が変化したもの、とか天使って実はハイエルフ? とかかなり重要な情報がポンポン飛び交ってましたもんね。それどころじゃないとんでもない話も何個か持ち上がっていましたから、ほんとそれどころじゃなくなったのだけれど。
アルシエラとザガンの関係については先だってから匂わされていただけに、ああやっぱりそうだったのか、という納得だったのだけれど、それに意識を取られていてじゃあ「マルク」というザガンの幼い頃の兄貴分だった青年は何者だったの? という話についてはスポンと頭の中から抜け落ちてたんですよね。彼についても伏線はあったんでしたっけ? 自分は全然頭にもなかったですわ。ガチで驚いた。
というわけで、死に体ながら目的のためにあらゆる手段を尽くして、ついにザガンの城がある街に過去から復活させた英雄たちの軍勢を攻め込ませてきたシアカーン。彼の目的というか真意もついに明らかになったのだけれど……この人もまた潰えた愛にしがみついて離すことが出来なかった人だったのか。ザガンと顔を合わせた際に凄くお互いに共感を覚えていたけれど、より相似だったのはやはりキメリエスと、なんですよね。シアカーンは、ある意味ゴメリを喪ったキメリエスと言っても過言ではないくらい、その歩んだ道のりは同じだった。違うのは、シアカーンの保護者だった魔女はわりと真面目な人で、愛で力ーーッ!とか場所も空気も弁えずに興奮している変態ではなかった事くらいか。
いやもうシアカーンの過去を知って、囚われの身にも関わらず興奮しだしたときにはどうしようかと。シアカーンさんが本気で困ってたじゃないか。ガチでオロオロと狼狽えてたじゃないか。
でも、そうやって全くいつもと変わらない顔でいることで、ブチ切れてたキメリエスを一瞬でいつもの彼に戻してしまったんですよね、ゴメリおばあちゃん。囚われの身でありながら、なおもキメリエスの心を護りきったその愛情。その深さも強さも、いつもおばあちゃんが愛でている女性陣の愛で力に何一つ劣っていませんよ。
しかし、キメリエスは誰もが強いと知っていながら、そこまで凄味を感じることはなかったんですよね。彼の温厚篤実で力をひけらかさない性格もあったのでしょうけれど、それを見せる相手も居なかった、というにもあるかもしれません。ザガンとの本気のどつきあいで見せたあのタフさ、百獣の王に相応しい迫力、闘争本能の凄味に魔術の切れ味、戦闘脳の鋭さ、とザガンが片腕と呼ぶのも当然も当然の強さでした。これで性格イケメンのメチャクチャいい男なんだから、完璧だよなあ。
実際、ザガン一家の中でもフォルを除けば実力随一なのか。ガチンコになればバルバロスすらも一蹴できそう。まあ、そのガチンコにさせないあたりがバルバロスなのですけれど。
なんだかんだとこれまで、そこまで本気でガチバトルするような相手、展開がなかっただけに、今回はザガン配下の魔術師たちがどれほどやべえ連中だったか。元魔王候補というのが全然伊達じゃなかった、というのが嫌というほどわかる総力戦でした。ビフロンスのパーティーの際になんか十把一絡げみたいに配下に加わった連中だったけど、どこが十把一絡げだよ、っちゅう超一流どころばかりだったんだなあ。
それはそれとして、魔術師にしても聖騎士たちにしても、底力や火事場のクソ力をひねり出す原動力になったのが、どこもかしこもどいつもこいつも、愛の力! ですよ。みんな、愛する人のために力出しすぎ!! パワー・オブ・ラヴですかっ、それともゴメリおばあちゃん風に言うと、これこそが愛で力ですか!
あっちこっちで、ラブパワーが炸裂していて、なんかもう甘酸っぱいーーっ!

一方で、親の死によってまだ幼い間に独りで生きていかなくてはならなくなった子らが、父親の見ている前で、或いは壁として立ちふさがった父親の残影を倒すことで、父親たちに自分の立派になった姿を見せて独り立ちしていく、というイベントが一つならず、ザガンのところ、フォルのところ、そしてギニアス君のところ、と幾つも見えたのも良かったなあ。ネフィも、父親じゃないけれど母に託されたという意味で、次世代に立ったとも言えますし。
この父親超えは、最後の儀式とも言えるんですよね。ザガンは元より、フォルもギニアスも父を喪った事による挫折と迷走は、それぞれ大事な人を得ることでひとまず克服出来て、自分の意志と力で立つことがもう出来ていた。その立派になった姿を父親に見せることが出来た、というのは心残りの解消としては一番だったはず。もう、彼らに憂いは残っていないでしょう。
特にギニアスくんはまだ小さいですし、ここからぐんぐん立派なイイ男になってステラ姐のお眼鏡に適うようになってほしいものです。まだまだ姉ちゃんには弟扱いでここはカップル成立してませんもんね。
シャックスはついにラーファエルから黒花を任せる、と言ってもらえたので事実上のお義父さん越え成功である。
リチャードもようやくネフテロスに見合うだけの意思と力を手に入れましたね。ある意味彼はザガンに並ぶくらい脇目も振らずネフテロスへと一途に一心不乱に愛を捧げる騎士だったからなあ。その愛の強さ深さに見合うだけの理を、聖剣に認めてもらって聖剣使いになったのはおめでとうの一言。いや、ついにネフテロスの方から男性として凄く意識して貰えるようになった事こそをおめでとうというべきか。

対して敗れた側のシアカーンも、そしてビフロンスも最期の最期に救われ満たされて逝ってしまったんですね。
シアカーンは、正直愛する人を喪ってからやったことの殆どが徒労に終わった、とも言えるのかも知れませんけれど、今際の際に会いたい人に会えた、死に別れてもなおあちらから会いに来てくれた、自分のことを魂に刻んでくれていた、その一事にぜんぶ救われたんだよなあ、なんだか羨ましいくらいだ。
そしてビフロンスは……最期までビフロンスだった。誰にも理解できない傲慢で独り善がりの正体不明の享楽家。自分のやりたいようにやって、誰も彼もを出し抜いて、面白ければそれで良し。そうやって生きた果てが、誰にもどうしようもなかったネフテロスの末路をひっくり返すことだった、というのは……。改心したとかじゃないんですよね。救うとか助けるという気持ちがあったわけじゃない。ネフテロスにナニかを託そうなんて思いがあったわけでもない。
ただ面白そうだからやっただけ。誰もが救おうとして出来なかったネフテロスを出し抜いて自分が生かしてやることで、ザガンたちに勝ち逃げ出来るから。
そこで全部台無しにしてしまう、という詰まらない結末を引かないところも、ビフロンスらしいと思うんですよ。それじゃあただの小物だ。卑屈で器のちっちゃい卑怯者に過ぎない。
正体不明で意味不明理解不能がビフロンス。最初から最期までビフロンスはそれで一貫していた。彼の生き方在り方を貫いた。だから、凄くビフロンスらしかった、と思うんですよね。ビフロンス自身も理解しきれずにいただろうビフロンスというキャラを、一切ブレること無く最期まで書き切った、そんな感じが出ていて、彼の末路はネフテロスが見送る様子も含めて、満足でした。満了でした。
お疲れさん、ビフロンス。良き悪役でありトリックスターでした。

にしても、ザガンも作中で首捻ってましたけれど、今回いったい何人魔王が交代したんだろう。ネフィは本気で予想外でしたし、シャックスにフォルはザガンに言及されていましたけれど、他には引き継いだ人いないのだろうか。キメ君は? 魔王になる気満々だったバルバロスは?w

そして、ラストにはついにあの人が再登場。いや、再登場するの!? ふわーーっ!?


現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 3 ★★★★☆   



【現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 3】  二日市とふろう/景 オーバーラップノベルス

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ここからは、大人の仕事だ

現代社会を舞台にした乙女ゲームに転生した悪役令嬢・桂華院瑠奈。
21世紀を迎えた日本では恋住劇場が開幕し、瑠奈はその中で『小さな女王陛下』として辣腕をふるっていた。
子供の身でありながら国政だけでなく世界情勢にも関与し、事業としても新宿新幹線の開通を目指す。
そんな瑠奈の特異性を嗜め、『子供のままで居なさい』と叱る大人は、政策的には敵対する恋住総理ただ一人だけ。
それでも、瑠奈は新たな味方として赤松商事の精鋭である岡崎祐一を引き入れ、起こりうる未来の回避に全力を注いでいく。
――そして迎える2001年9月11日。
九段下桂華タワーで落成記念パーティーを催したこの日、世界が変わる。
「ゆっくり休みなさい。そしてありがとう。ここからは、大人の仕事だ」
現代悪役令嬢による日本再生譚、第3幕!

まさに9.11のテロの発生とそれに起因するアフガン紛争の勃発が主軸となるだろうこの3巻が発売する直前に、当のアフガニスタンが米軍撤退に先んじて政府崩壊、タリバン全土制圧などという事態が起ころうとは、誰が想像できただろう。
この作品、ウェブ連載中もちょうど書いてる内容に付随関連する、というか根底からひっくり返すような出来事がリアルで殴りかかってくるもんで、なにしてくれるリアルパイセン、と作者の人が良く嘆いていらっしゃるのですが、これはその最たるものでしょう。ちゃぶ台ごと全部ひっくり返されたようなものだもんなあ。
まさか18年を経て、またぞろマスード将軍の名前を聞くとは思わんかったよ。マスードJrが英国士官学校を出て地元パンジシールに戻ってるとか全然知らんかった。

かのマスード将軍に関しては、作中では北部同盟の将軍という形で登場している。最初にテロ勢力による核テロの情報をもたらしたキーパーソンとしてだ。
9.11の悲劇を知る瑠奈としては、もちろんあのテロを防ぐために動き出す。
彼女がエコノミックアニマルであり金の亡者なら、その情報を元手にというかもうインサイダーですよね、激動する世界経済を手球に取ることも可能だったのでしょうけれど、そもそも瑠奈が小さな女王と呼ばれるまでに立ち上がったのは、世界の理不尽に抗うため、弱きものを食いつぶすこの世界の理と戦うため、時代そのものに逆らうためでした。
でも、あまりにも巨額な金を握り、経済を動かし、世界に手を伸ばす彼女を、金の亡者たちは自分と同じ価値観のフィルターを通してしか見ないんですよね。
彼らは瑠奈を、自分たちの同類としてしか見ない。同志とすら考えている。賤しくも賢しくも、その価値観で善意を持って手を差し伸べてくる。その醜さに、彼女を貶めようとする。
彼女の本意を知るものは少なく、彼女の悲痛な想いを理解するものは更に少ない。誰もが、彼女を自分の都合の良い偶像としてしか見ない。彼女の言葉は、彼女の願いは、殆どが伝わらないのだ。
ゆえにこそ、カサンドラの慟哭。
だが、このカサンドラは決して無力な王女ではない。無尽蔵の経済力と、天より俯瞰する目と、張り巡らされた人脈をもって、世界そのものと渡り合う小さくも偉大なる女王陛下だ。
しかし、その彼女をして運命の日9.11は防げなかった。
瑠奈ほどの影響力と情報資源があれば、容易にアメリカを始めとする対テロ機関の働きで事前にテロの予防が叶うのも難しくはないと思ったのですが、まさかそこに被さる形でもたらされた数発の核がテロ組織の手に落ちたという情報が舞い込んでくるとは。
いつ、世界のどこかの都市で核弾頭が、或いはダーティーボムが炸裂するかもしれない、という危機感に世界中が厳戒態勢に突入し、アメリカや欧州をはじめとする情報機関が血相を変えて消えた核弾頭の行方を追う。
もし核テロが本当に起こるなら、ゆうに数万を超える被害者が出ること必至。対テロ機関の持つリソースのすべてが核テロ追跡に費やされ、陽動と思しき数々のテロ情報は後回しにされることになる。
この際の核弾頭追跡劇と、世界中が張り詰めた緊迫感はヒリヒリするものがありました。これだけで映画一本作れるんじゃないだろうか。
ついつい国際情勢ってのは一国と一国の対で見てしまうのですけれど、世界で何かが起こったときには国の大小を問わず様々な国が様々な形で関与し関連しクビを突っ込んでるんですよね。
この核弾頭追跡劇は、それをもうわかりやすいくらいロジカルに描いていて、パキスタンの国内情勢がどれだけアフガン情勢に関与していたのか。インド・パキスタン間の緊張がどれだけ周辺各国に波及していたか、がいろんな側面から照らされて良くわかるんですよね。
ここで核弾頭の行方の経路にリビアとイラクが登場してきてしまったが故に、のちのイラク戦争への強烈な後押しがなされてしまうんですなあ。
そして、核テロの予防へと各国情報機関治安維持組織は全力を投入し、結果……アンジェラは核テロの阻止を確約することで瑠奈を安心させようとして、こんな台詞をこぼすんですね。
「陽動テロについては『コラテラル・ダメージ』として割り切る事もまた必要なのです」
それがアメリカの、世界の見解だった。
ズーンと重く響くような衝撃が読んでる側のこちらまで伝わってくるのだから、テロ阻止に動き続けた瑠奈が受けたショックはどのようなものだったのだろう。
そして運命の日が訪れる。

そう言えば、前巻で雇用したアンジェラ・サリバンだけれど、これ以降ほぼ瑠奈の片腕として働きだすんですよね。ウォール街で辣腕のトレーダーとして暴れまわり、また元カンパニーとして今も合衆国の様々な地層にラインを繋げているくせ者中の曲者。合衆国の表と裏、政治と経済と謀略の世界と深く関わる彼女が側近として働き出すことで、瑠奈は今までとは桁違いの規模で世界とコミットしはじめるのである。
そういう意味ではスリルジャンキーの岡崎も、瑠奈のもう片方の腕としてアンジェラとは違うラインから世界の裏側表側と繋がり影響力を及ぼしていくんですよね。忠臣である橘や一条や藤堂が瑠奈傘下の桂華院グループの主要ポストにつくことである意味手足となって働いてくれる距離から離れちゃったのも大きいのでしょうけれど。
ってか、お誕生日パーティーに普通にアメリカの国務副大臣とか来て、イン・パ問題や共産中国も絡んだ地域情勢についてチャンネル繋いでくれ、と相談持ち込んでくるとか、どういうレベルなんだよって話で。
それでトラブってるネパールに PMC送り込むお嬢様もお嬢様ですが。こうしてみると、自前で赤松商事という総合商社という名の諜報機関と、北日本崩れの軍人を取り込んだ PMCという私設軍隊まがいの戦力抱えてるんですよね、お嬢様ってw
そりゃ危険視もされるわなあ。おまけに、ロシアで神輿として担がれかねない血筋まで抱え込んでいるのですから。
一方で国内でも恋住政権が猛威を振るう中でも堂々と手を尽くしていくわけで。大々的なパーティーじゃない方の内輪の友達身内だけで開いた誕生会で、さらっと新宿新幹線建設してしまおうかと、なんて言っちゃう小学生w
四国新幹線の方も作っちゃってるし、それ以外にも国内各地で路線立て直してるんですよね、このお嬢。そのうち海外でもえらいところに鉄道走らせちゃうからなあ。平成の鉄道王じゃないのか、これ。
彼女が獅子奮迅の勢いで進めた不良債権処理のお陰で、この日本って正史よりもまだだいぶマシな状態できてるんですよね。ただ、本来の日本と違ってこの作品の日本はWW2で分断国家となってしまい、近年樺太の北日本共和国を取り込む形で統一したわけだけれど、その際の北と南の経済格差や負債が重くのしかかってるっぽいんですよね。さらに、北日本の人間が二級市民としてあからさまに低く扱われていて、それが治安悪化に拍車をかけている。
普通の国として、自衛隊も軍隊扱い、海外派兵も普通に行っていることから軍事も正史ほどアメリカに任せっぱなしで、というわけでもないでしょうから。
それら諸々の負債を鑑みると、瑠奈が救済してなんとか取り戻した「正史よりもマシになった不良債権」部分を含めて、ようやく正史とおんなじレベルになってる、なんてことないでしょうかね、これ。
財閥も不自然に残っちゃってるみたいですし。それが、恋住総理の財閥解体論へと繋がっているのでしょうし。これ、郵政改革よりも覿面にわかりやすくクリティカルヒットしますよねえ。華族絡みで不逮捕特権なんて理不尽までまかり通ってしまっている以上。

今の所、まだ恋住総理とのゴングは鳴る前。お互いに様子見段階と言ったところで鳴りを潜めていますけれど、総理の瑠奈へのスタンスは既にここで明らかになってるんですよね。

あとは大人に任せなさい。

子供がこんな事を頑張らなくてもいい。子供が、こんなことで傷つかなくていい。
小さな女王様の恩恵に、大人たちが群がる中で彼のスタンスは、瑠奈に子供のままでいる事を許してくれる優しさであり、大人の責任を果たそうという姿勢でもあると思うのだけれど。
それは、瑠奈がまだ子供なのに世界を相手に、時代を相手に立ち上がらざるを得なかった。その理不尽に戦いを挑まざるを得なかったことへの救いにはならないんですよね。
総理は、彼女の絶望を、彼女の怒りを、彼女の悲壮を、果たして理解しているんだろうか。
それでも、まだ桂華院瑠奈はあどけない子供なのだ、という事実に彼女の義父や義兄などは家族だからこそ苦悩する事にもなるのだけれど。
そうした彼女の心情を端から理解しようともしない、ただ瑠奈の金儲けのセンスだけしか見ない亡者どもが、地獄のような善意で群がりだすのもこの頃。
勝ち抜けさせてあげよう。もっともっと、儲けさせあげよう。その対価に、私達も多大な利益をわけてもらうけれど、弱き者たち力ないもの達、時代に流されるしかない者たちを生贄に、踏み台にして、自分たちだけ幸せを謳歌するために。彼らにとってはWin−Winの提案なんですよね。本心からの善意なんですよね。彼女を過酷な競争から救ってあげようという、瑠奈の意思を徹底して無視した。
桂華院瑠奈は金儲けに狂喜しているわけじゃない、世界政治に関与して権力に酔いしれているわけでもない。彼女は、戦士だ。いや、騎士と言えるのかもしれない。彼女はずっと、護るために戦っている。それを、余りにも多くの人が知らない、理解しようとすらしていない。
護られる王女ではなく、女王として彼女は自らが破滅するその日まで戦い続けるつもりなのだ。
だからこそ、桂華院瑠奈は彼女の幸せを願う善意に怒り狂った。激怒した。
ゼネラル・モーターズ・オンラインの経営破綻。史実においてはエイロン事件と呼ばれるこの多国籍企業の断末魔を機に、彼女はもう一度時代に逆らう闘争を再開することになる。

しかし、同時に桂華院瑠奈という少女の真の幸せを願う人々の苦悩は深まってもいくのだ。どうすれば、彼女は幸せになってくれるのか。
自らを滅ぼすことも厭わないように身命をなげうって行く少女の姿に、彼女の意思を、魂を尊重し守った上でどうやって彼女を護ることができるのか。そもそも、まだ子供でしか無い彼女がこんな風に立ち上がらなければならなかったのは、戦い続けるハメになったのは。
大人たちが不甲斐ないからだったのに。この時代を作ってしまったのは、今いる自分たちの責任なのに。
故に、大人たちは、大人であるからこそ悩み藻掻くことになる。

四巻発売決定、おめでとうございます。これでやきもきせずに、続きを待てる♪



転生ごときで逃げられるとでも、兄さん? 2 ★★★★☆  



【転生ごときで逃げられるとでも、兄さん? 2】 紙城 境介/木鈴カケル MF文庫J

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――今はあなただけが知っている。あの妹の存在を。

俺がジャック・リーバーとして転生し、同じく転生していた妹との死闘から8年。ヴィッキー率いる『真紅の猫』との事件後も、俺はラケルの指導の下で精霊術に磨きをかけていた。
そして遂に、リーバー家に一人の使者がやってくる。王立精霊術学院――才能・努力・天運、己の全てを賭けて同世代の神童たちと鎬を削る、弱肉強食の世界への招待状を携えて。
いいだろう、やってやるさ。最高の環境でさらなる力を身につけ、もう何も失うことのないように。転生しただけの凡才が、それでも最強だってことを、本物の天才どもに証明してやる!
神童が集う待望の第2巻! ――戦え。ただ一つのために、他全てを捨てることになっても。

ライトノベル史上最恐最悪と言っていい妹の恐怖から一年五ヶ月ぶりとなる第2巻。
いや、長いこと続き音沙汰ないから心配していたのですが、どうやらこのまま続いてくれるご様子で。作者の紙城さんは【継母の連れ子が元カノだった】の方が順調な上にアニメ化の企画も進んでいるようなのでてんやわんやだったと思われるので、兎にも角にも出てくれてありがたいところ。
おまけに、ちゃんと前回のあらすじを丁寧に書いてくれたことで物語への没入もすんなりと……って、あらすじでめっちゃ語ってる人ーー!!
ウェブ版既読なのでこの人誰なのかわかるし、こういう場面で口挟んでくる立ち位置にいる人だというのは知ってるんだけれど、それでもえらいところで顔だしてきたなあ。普通はいや誰だよ!? となるところであるんだけれど、そもそもラスボスである「妹」からして正体不明所在不明存在不明すぎるので、そういう得体のしれない「領域(ステージ)」が存在していると認識しておいた方がいいかも知れない。
それに、一巻で描かれた中で不自然な描写だった場面や疑問点をちゃんと項目にしてあげてくれているのは物語を理解する上で非常に親切な仕様になっている。まあ一連の最重要な疑問点は、この時点では絶対にわからないんですけどね。おいおい、物語が進んでいった上であれがそうだったのか! と、なるわけですけれど。
それでなくても、この2巻も伏線のオンパレードだったのですが。ちなみに、このあらすじで喋っている人に関しても、この2巻の作中でちゃんと?触れられていたりします。

さて、9つになったジャックとフィルは、スカウトを受けて国中から天才たちが集まる王立精霊術学院を受験することになる。そこで出会ったのは四人の同級生たち。
アゼレア・オースティン。
ルビー・バーグソン。
ガウェイン・マクドネル。
エルヴィス=クンツ・ウィンザー。
血と涙と魂で結ばれる、ジャック・リーバー生涯の友となる者たち。
この物語はジャック・リーバーと彼を陵辱する妹との悪夢のような戦いの、絶望を終わらせる戦いの物語であると同時に、ジャックとこの四人の青春の物語であり、果てしない闘争の物語でもある。
彼ら四人との出会い、そして友情の始まりこそがこの物語の本番のスタートだと断じてもいいくらいに、重要な四人なのである。
しかし彼らの関係は最初から、手に手をとってのお友達ごっこ、ではないんですよね。端から真剣勝負、あらゆる手段を講じて相手を蹴落とし、自分を有利に立ち回らせる、ほんとうの意味での全力の戦い。
これ学園モノではあるんだけれど、精霊術学院の入学から卒業までのシステムを見ていると、教え学び成長するための学舎ではなく、常に上を目指し届かなかった者から脱落し追い落とされるシステムになってるんですね。厳然とした勝敗数がものをいうシステムになっている。
これウェブ版読んでいる時は全然気づかなかったんだけれど、改めて書籍版を読んでるとまんま「将棋」の「奨励会」がモチーフになってるんじゃないかと思うようになったんですね。
毎期、総当たりの勝敗で負けが込んだら脱落退学。もし卒業できたとしても、あくまで段位を取得する資格を得ただけで、本番はプロの精霊術士になってから。という過酷極まるシステム。
【りゅうおうのおしごと!】なんかを読んでたら、奨励会という場所が天才ばかりが集まり蠱毒のようにお互いを食い合いながら、その上澄みとなるほんの数人だけが上に抜けられるという、現代の魔窟さながらの場所であり、何人もの人間の人生そのものが食い潰されていく壮絶という言葉では表現しきれない場所だ、というのがおわかりになるでしょう。
この精霊術学院もまたそれと同じく、まず天才である事は前提条件。その上で生き残ることの出来るだけの餓狼のような意欲が、闘争心が、何としてでも勝ち抜くという本気が必要になってくる場所。
その上で、この物語では本気でぶつかることこそ、本気で潰し合うことによってこそ、本当の友情が芽生えるのだという理(ことわり)が描かれている。相手の強さに敬意を抱くならなおさらに、相手の強さを認めるのならなおさらに、全力で潰せ、全力で戦え。
そうして初めて、真の友情が生まれるのだ。

相手の戦い方を研究し、対抗策を練り上げ、罠を仕掛け、妨害し、相手に不利を自分に有利をもたらす環境を整える。この手練手管の応酬が面白いのなんの。
フィルが入った諜報科、というのが大手を振って学院の看板の一つとして機能しているのがとびっきりに奮っている。まず前提として、戦闘科の生徒は諜報科・支援科の生徒と組んで実際に戦う前に情報戦に勝利しろ、というクレバーきわまる学校の方針なんですよね。
んでもって、この策略謀略環境調整こそがジャック・リーバーの真骨頂、と言ってしまいたくなるほど、ジャックのケレン味とズルさを極めた立ち回りがイカしてるんですよね。すべての仕掛けを御覧じろ、とばかりのジャックとフィルのコンビの食わせ者っぷりは最高でした。
院長先生がもうずっと楽しそうに「ウヒヒヒヒヒ」と爆笑してた気持ち、よくわかるわー。

しかし今回のこれはあくまでご挨拶。本気の戦いではあっても死命を左右する殺し合いではない。国や世界の命運をかけた負けられない戦いではない。
そうした戦いを前にした時、この子たちはただの神童ではない、掛け値なしのとびっきりだという事が証明されるだろう。
その時こそ、もう一度彼らは突きつけられることになる。
相手の強さに敬意を抱くならなおさらに、相手の強さを認めるのならなおさらに、全力で潰せ、全力で戦え。真の友であるからこそ、死力を振り絞って戦わなければならない時が来る。
だが今は、今だけはこの黄金の時間を穏やかに過ごして欲しい。青春という名のかけがえのないひとときを、宝物のような世界を、今はただ心ゆくまで楽しんで欲しい。溌剌とした、ワクワクを隠せない子供達の輝くような笑顔を前に、そう願うばかりだ。
「どうか悔やまないで。出会ったことは、きっと罪じゃない」

その存在の悪意は、未だ一瞬たりとて途切れずに纏わり続けているがゆえに。

それはまだ始まってすらいないはずなのに、とっくの昔にはじまっていて、もう取り返しがつかないほどに手遅れで。
でも、すべてはまだこれからなのだ。

頑張れ、負けるな。君たちは出会った。だからもう、独りじゃないんだから。


そう言えば、2巻は表紙フィルでもラケルでもなく、アゼレアなんですね。この順番には意味があるんだろうか。
アゼレアは改めて見ると、こう気の強さ以上に言動の端々に人の良さ、善良さ、優しさが滲み出ていて、もうツンツンしているのを見ているだけで微笑ましくてたまらなくなる。イイ子なんだよなあ。
めちゃくちゃイイ子なんだよなあ。
折角仲良くなった同級生、クラスメイトがお互い腹の探り合い騙し合い暗闘が日常になってしまうことに落ち込んで、元気なくしてしまうところとか、もういい子すぎて甘やかしたくなってしまいます。
フィルはジャックとイチャイチャしすぎー! いや、アゼレアが怒るのもしょうがないぞ、あれだけチューチューしてたら。9歳でおませすぎるだろう、この子は。でもポワポワしているのに、作中でこの子が随一のくせ者なんだよなあ。今回もそのくせ者っぷりをこれでもかと見せつけてくれましたし。
まだまだ萌芽ですけれど、こうニヨニヨしてしまうライバル関係がはじまっているのが、ルビーとガウェインで。不倶戴天の関係であるからこそ、意識しまくってるこのスラムの野良猫と正々堂々とした騎士の二人の関係も要注目なのである。
エルヴィスは、もうめっちゃ王子様然とした王子様なんだけどね。この子もイイやつなんだよなあ、それでいて頼もしいし、聡明だし、茶目っ気もあるし愛嬌もあって可愛げもあるしで完璧か、と。でも、完璧である以上に弱いところもあり不足もあり抱えているものもあり、だからこそジャックと無二の親友となっていくんですねえ。
ほんと、この新しいクラスメイトであり友人となる四人は大好きなキャラなので、彼らが揃ってようやく本番スタートという気持ちであります。
トゥーラ先生も、このロリババアも、好きなんだよなあ。あのババアっぽい笑い方とかホント好き。この人が笑ってるときってめちゃくちゃ楽しそうなんですよねえ。
好きなキャラが多いって、本当ならとてもイイ事なんですけどね……。

さて、次回霊王決戦編は、なるべく早めに出してきてほしいものです。このワクワクドキドキは、はやめに次の段階に進めたい。



継母の連れ子が元カノだった 7.もう少しだけこのままで ★★★★☆   



【継母の連れ子が元カノだった 7.もう少しだけこのままで】  紙城 境介/ たかやKi 角川スニーカー文庫

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生徒会は、恋ざかり!? 新たな日常と体育祭――二人の誕生日ももうすぐ。

親の再婚できょうだいになった水斗と結女は、元恋人同士。
文化祭の一件から、元カップルだった記憶もいい思い出になりつつある秋のこの頃……結女が生徒会書記を務める、新たな日常も始まっていた!
緊張の面持ちで踏み入れた生徒会室に集うのは――意外と恋に多感な高校生たちで!?
水斗と散々嫌みを言い合った手前、いまさら好きだと言いにくい結女は、会長・紅鈴理はじめ女子メンバーの恋バナをヒントに、水斗から告白させるための“小悪魔ムーブ”を思いつき!?
「――私たちの、誕生日。予定、空けておいてね」
そしてきょうだいとして迎えるその日に、二人の想いは向かい合う――?


生徒会は恋の花咲く春爛漫、とばかりに結女が入った生徒会の役員たちは青春の真っ只中でありました。前巻で登場した生徒会長の紅鈴理はそのカリスマ性を見せつけてくれると同時に恋に悩む一人の乙女である事も発覚していたのですが……。
もう一人の副会長の亜霜愛紗という娘も、前生徒会長の星辺先輩に小悪魔ムーヴをかまして気を引こうと一生懸命。まさに恋真っ盛りの生徒会は、水斗にどうやってもう一度恋させるかに悩む結女にとっては相談相手に事欠かない頼もしい先輩達の園、になるはずだったのですが……。
いやうん、だめだこりゃ。
今まさに恋に夢中、と言った女性陣。年上の先輩たちと来たら、もう恋愛模様については練達、経験も豊富で相手を意識させるスキルにも事欠かない恋愛強者だと思うじゃないですか。
ちょっと相談したら含蓄ある台詞が帰ってくると思うじゃないですか。今恋している女の子特有の、価値ある言葉を送ってくれると思うじゃないですか。
……鈴理会長も、愛紗副会長も、ひでえポンコツだったぁ。
今まさに恋真っ盛りって、思いっきり空振りまくってる真っ最中じゃないですか! 相手を振り向かせるために、金属バットで殴りかかるような暴走娘たちじゃないですか。
恋愛弱者にも程があるじゃないですか。いや、もうちょっと男を振り迎えるにもやり方ってもんがあるんじゃないですか? 恋愛雑魚か! ゴブリンか何かなにか、この先輩たちは。
ラブコメ漫画読んだほうがまだ参考になるんじゃないだろうか。やり方を完全に間違えてません?
なんかもう目を覆わんばかりの惨状が繰り広げられてて、むしろもっとこの人達の恋模様一部始終見てみたい気がムクムク湧いてきてしまうんですが。ラブコメとして面白すぎるサンプルだぞ、この二組。
愛紗は小悪魔ムーヴかますにしても、もうちょっとやり方があるだろう、とかもうちょっと上手くやれよ、空気読めよ、タイミング見計らえよ、とツッコミが絶えないありさまで。
いやあ、作者の紙城さんといえば、別作品ですた最強のサークルの姫「アルティメット・オタサー・プリンセス」の暴れさせっぷりからも小悪魔ムーヴに関しては達人もいいところなんですけれど、あれをポンコツ方向にぶん投げるとこんな残念キャラになるのかー、すごいなー、わはははは(爆笑
それよりも酷いのが鈴理会長なんですが。この人は……ほんとになにやってんだ? 物理か? 取り敢えずメーター貯まりきったら襲いかかるのは、女の子としてどうなの!? どうなの!?

彼女たちを見ていると、中学時代に凄く真っ当に男女のお付き合いをしていた結女の方が恋愛経験値では遥かにベテランの風格が感じられてしまうのですが。暁月の方ですら、大失敗をしたとは言え川波とそれはディープな付き合い方をしていたのですから、同じ小悪魔ムーヴでも恋愛雑魚どもとは格が違うんですよねえ。
暁月の場合、やり方がエグすぎてどんな瀬戸際狙ってるんだよ、となってしまいますが。この娘、色んな意味で業が深すぎるw
ともあれ、恋愛雑魚どもの頓珍漢なアドバイスを真面目に聞いてしまう結女でありますけれど、生徒会の先輩たちの旋風脚並の空振りっぷりに比べると、結女がそのアドバイスどおりに動くと多少から回っててもちゃんと水斗に刺さるように着弾してるのを見て、流石結女さん恋愛経験値が高い! となってしまう不思議。
いや、最初の時のバスタオル事件と比べると、結女の肝の据わり方も違いますからねえ。腰引けたまま勢いだけでツンツン突き回そうとした頃と比べたら、攻める気満々の今は度胸が違う。
それはそれとして水斗の息子さんを思いっきりガン見してしまった後の、あの喜悦っぷりは普通にキモい、キモいぞ結女さん。いさな並にキモいw いや、生々しい反応というべきなんだろうけど、あんた喜びすぎだw

そんな裸のお付き合い、に限らないんだけれど、結女と水斗の距離感が凄く安定してきたのがわかるんですよね。かつての恋人だった時の頃のお互いに気を遣い、相手のことを慮りだからこそ距離が一定置かれてしまっている状況と違って、家族になったが故の遠慮のなさ。
それでいて、結女が生徒会に入って学校の中でも水斗と違う時間と空間の中で過ごすようになった事で、それぞれ離れた所で時間が進むようになったんですよね。それぞれに自分の世界を作って、別の道を歩きはじめた、とも言えるわけで、その意味では距離は開いた、とも言えるんですよね。
でも、恋人だった頃よりもその距離感は柔軟と言えるのかもしれない。近くも遠くも自由で、でも望めばすぐ手が届く。望めば、いつもそこにいる。
距離感というなら、今水斗とべったり近くにひっついているのはいざなの方でしょう。いやそりゃ、付き合ってると思わないほうがおかしい、という距離感でくっついている二人だけれど、結女はさほどその二人の距離感に焦りとか嫉妬とか感じている様子見えないんですよね。
それは、二人の関係をちゃんと理解しているという以上に、今の自分と水斗の距離感に確信を抱いているから、なのかもしれない。
あの体育祭の借り物競争の時の、いざなに対しての「貸して」じゃなくて「返して」。は結女の揺るぎない立場を指し示しているように思えます。いざなはほんと、無双状態エンドレスなんですけど、この結女に対しては完全に立場わからせられてますよねー。完全にひっくり返ってお腹見せてる状態。そんな無条件降伏状態にも関わらず、隙あらば水斗の美味しそうなところ齧ろうとしているところが卑しいw いざな卑しいw それを愛嬌として水斗にも結女にも見事に認めさせてしまっているところがなおさら御卑しいw
いやあ、この娘ほんと好きだわ。


もう少しだけこのままで
誕生日の、あのプレゼントを渡すエピソードは良かったなあ。今の兄妹という家族の関係と、元恋人という過去の想いと、今新たに好きになった人への想い、それらがゆっくりとかき混ぜられていく心地よさ。それが穏やかながらしっとりとした熱の籠もった深夜の部屋の中で交わされる会話の中に詰まってて、なんか胸が暖かくなるやらキュンキュンするやら、ぶわーっと読んでるこっちの感情というか気持ちというか、噴き上がってる感覚がたまらんでした。こういう「ぶわーーっ」ってなる作品は、やっぱりイイですわ。充足感というか、この胸一杯になる感覚を味わわせてくれる作品は、物語は、最高です。


ただ制服を着てるだけ ★★★★☆  



【ただ制服を着てるだけ】  神田暁一郎/40原 GA文庫

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同居相手は19歳 彼女が着てる制服は、ニセモノ。
若手のエース管理職として働く社畜 堂本広巳。日々に疲れていた広巳は、偶然から関係を持った少女 明莉が働く、ある店にハマってしまう――
「今日も……抜いてあげるね――」
そんな毎日の中、休日の職場トラブルで呼び出された広巳を待っていたのは、巻き込まれていた明莉だった!?
「私行くとこないんだよね―― お願い、一緒に住ませて! ! 」
突如始まった同居生活の中、広巳と明莉は問題を乗り越え、二人で新たな道へと歩み始める。
社畜×19歳の合法JK!?
いびつな二人の心温まる同居ラブストーリー、開幕。
JKリフレって良く知らなかったんだけど、リフレクソロジーというのは簡単なマッサージの意。それにJKになりきった女の子にマッサージしてもらったりお喋りしたりという演技型のお店の事を言うそうだ。
一応、明莉が所属している店は健全の範疇にあり、いかがわしい行為はしていない。しかし、JKリフレ自体はJKビジネスと呼ばれる未成年を性風俗の働き手として搾取する社会構造のコンテンツの一つとして利用されてきた一面を持つという。そのへん、詳しく作中でも説明されている。
明莉は今は純粋に癒やしを提供する健全なタイプのお店に勤めているけれど、以前はガッツリとこのJKビジネスに関わっていたという。
ハマり込んでいたと言ってもいい。
現役の女子高生という売りを利用して、自分の身体で春を鬻いでいたのだ。
同じJKビジネスの沼にハマりこんで抜け出せなくなった同輩たちが、本当にどうしようもない悲惨な形で人生を失っていく様子を目の当たりにしていく事で、明莉はこのまま行けば自分も彼女たちのように破滅する、という自覚を持つに至り辛うじてビジネスに関わる人間たちの悪意や欲望が、しがらみが彼女を捉える前に自力で抜け出すことが出来たのだという。
でも、ドップリとそうした日本社会の陰の部分にはまり込み、そこから徒手空拳で放り出された時、明莉は何も出来なかった。何にも成れなかった。現役女子高生という肩書から脱却し、しかしまだ成人にもなっていない19歳の彼女は何にもしがみつけないまま、またJKビジネスという陰の軒下に舞い戻ってしまう。たとえ健全な業務内容だとしても、彼女は自分を切り売りするコンテンツから抜け出すことが出来なかったのだ。
今はまだいい。ギリギリ瀬戸際で踏ん張っている。でも、彼女自身予感している。遠くないいつか、自分もまたズルズルとかつての同輩たちと同じ沼に沈んでいくと。

また、明莉は今、男と同棲している。
友人の紹介から知り合い、そのまま何となく付き合う事になり男の家に転がり込んだのだという。だが、果たしてそこに恋愛が介在するかというと、微妙な所だ。
ラブコメなお話に慣れた身からすると忘れがちになってしまう事だけど、現代の男女交際はそこに恋愛感情がなくても成立することが少なくない。彼氏彼女の関係というのは、思いの外ハードルが低いのだ。ただ彼氏が欲しい彼女が欲しいという考えが先に来て、関係が成立する。そこから関係が本物になっていくかは二人次第。合わなければ別れるし、場合によっては合わなくても別れない。別に好きじゃなくても、一緒に居るという距離感にこそ縋ってズルズルと関係を続けてしまう事も多いのだという。
藤村明莉は恋をしたことがあるのだろうか。
少なくとも、この作中では彼女はそんな感情を抱いた様子は一切見せない。この物語のもう片方の主役である堂本広巳に対してもそうだ。彼の人となりへの好意や感謝はあるだろうが、そこに恋愛感情という淡いものはまるで見えない。
彼女にあるのは独りで生きてきた、という自負心か誇りか矜持か。そこには人を利用することはあっても、頼り切ったり甘え切ったり、誰かに依存する事を良しとしない強烈なまでの自立心がある。それが薄っぺらなハリボテにすぎないという自覚をどこかで持ちながら、それでも彼女には矜持があった。
だからだろう、一方的に搾取されることも逆に一方的に対価もなく養われる事も明莉は受け入れられなかった。
同棲相手の部屋を飛び出したのも、ただでさえギスギスしてきていた所に自分が都合の良い女にされそうになったからだ。愛想が尽きた、というのだろう。自分の要求ばかりを押し付けてきて、搾取してこようとするダメ男にのめり込んでしまうほど、対処に困る男の趣味をしていなかったのは幸い、というべきなのだろう。
でも、彼女の場合は逆の立場でも許容できなかったんですよね。
リフレの常連客で友人の上司、という間柄の堂本広巳と縁あって、上手いこと彼の部屋に転がり込んだ明莉だけれど、ただでさえ思っていたのと違って対価を求めず無償で部屋に住むことを(しぶしぶだけれど)許してくれただけでも彼女にとっては想定外だったのに、それ以上の返しきれない借りを明莉は広巳に負ってしまう。
あるいは、広巳が居なかったらこの一件が明莉をもう一度身体を売って金を稼ぐ二度と逃れられない沼に沈むきっかけになっていたのかもしれない。それは間違いなく、彼女にとっての人生の分岐点だったはずだ。
それほど大きな借りを、広巳は僅かなりとも返させてはくれなかった。
その事実は、明莉をどうしようもないほどに動揺させ、怒りすら抱かせ、揺らがせてしまう。
彼女がどうしても、堂本広巳から与えられるばかりで何も受け取って貰えない状況に耐えられなかったのは、きっと対等ではないと思ってしまったからじゃないだろうか。対等の同じ人として見てもらえていないと感じてしまったからじゃないだろうか。
惨めさを、感じてしまったんじゃないか。

堂本広巳が過去の心の傷から、保護者たらんとしなければ耐えられない、与え受け入れ守り続けなければ心が持たない、そんな今も血が止まらない心の傷口をそんな風にしか押さえられない彼のあり方と、明莉の自らを辛うじて奮い立たせている心の芯は合わなかったのだ。
広巳にとって、明莉を保護するというのは明確な代償行為だった。それは独り善がりと言われても仕方ないものだったのだろう。でも、彼女から対価として肉体関係を提供してもらうことは、明莉が庇護しなければならない弱者であるという認識がある以上、彼の心傷には耐えがたいことだったのだ。
明莉にとって、対価を受け取らない無償の……野放図ですらある厚意は不安でしか無く、一方的に与えられ庇護される状態というのは自分の力で生きてきた彼女にとって居たたまれなさと惨めさと共に拠り所をなくしてしまうような恐怖ですらあったのだろう。
二人共お互いに、孤独に寂しさに途方に暮れていたというのに。ようやくそれを埋めあえるだろう可能性と出会えたのに。
広巳にとって明莉は突然現れた迷惑な居候だった。同時に、自分の喪失感と虚無感を埋めてくれる代償行為の相手でもあった。ずっと空っぽだった彼の心の隙間を、代替えとはいえ確かに埋めてくれていたのだ、彼女は。
結局、広巳は自分の過去を明莉に語ることはなかった。それでも、彼の心の空隙は明莉にも伝わったのだろう。それを、自分が確かに一部でも埋められていたことも、感じ取れたのだろう。
ただ与えられるだけではなく、微かにでも自分も彼に与えられていたのだという実感は、彼女のプライドを、寄って立つ柱を立て直すに足りているかはわからないが、それでも足しにはなったのだろう。
詳しく話を聞かなかったのは双方にとっても良かったのだろう。もし詳しい広巳の心の傷を知ってしまえば、明莉はそこに付け込まずにはいられなかっただろうから。それが彼女の処世術であったから、多分彼女自身が好きになれない自分のあり方の一つだっただろうから。

彼らは改めて同じ部屋で暮らし始める。
そこに恋愛感情はない。肉体関係もない。心も繋がっていない。信頼もあるだろうか、疑問だ。
それでも、二人はしばし一緒にいることを選んだ。そこに二人は確かにささやかでも「幸せ」を見出したのだ。
二人にとって縁遠かった、その手に掴むことがないと思われた、その手に届くことがないと思われた、当たり前の幸福感が。
それが本物になるのかは、まだわからない。愛は、まだきっと目覚めていない。

ついに、というべきなんだろうか。ライトノベルというジャンルでここまで直球で、社会構造の搾取と収奪の最下層に位置するだろうアングラ界隈の実像と、その際で足掻いている人間たちの生々しいまでの息遣いを描く作品が出てくるとは。
ぶっちゃけ、一般文芸で出ててもまったくおかしくないんだけれど、ライトノベルだからこそのインパクトか。最近流行りの同居モノの範疇ではあるんだろうけれど、土台となる部分の毛色がまったく違っている。似たような構図として某髭を剃るが思い浮かぶかもしれないけれど、男のあり方も女側のスタンスも彼らが立っている土台もだいぶ違っているように見える。
人の生き辛さ、当たり前の幸せというものの意味、現代社会の虚、心を蝕む寂しさ、そういったものを苦味とともにじっくりと味わえてしまう、刺さるものが多い一作だった。
是非、続きを、彼らの行く末を、顛末を見届けたい。

転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件 2 ★★★★☆   



【転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件 2】  雲雀湯/シソ 角川スニーカー文庫

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少しずつ熱くなる、君への「特別」な気持ち。 大人気青春ラブコメ第2弾!

隼人と再会してから猫かぶりが剥がれつつある春希。クラスの女友達も増えて賑やかになる一方で隼人との時間が減ってしまって……。「親友」のはずなのに、もっと相手の「特別」になりたくなる。青春ラブコメ第2弾!

隼人と姫子の霧島兄妹との再会は、春希の凍結していた時間を解凍してくれた。本来、春希は小器用な方ではない。隼人たちに男の子と認識されていたように、大雑把な面が多分にある娘だ。これまで被っていた猫を場に応じて使い分ける、なんて真似はあれで難易度が高いものなのだ。ふと気を緩めると、素が出てしまう。隼人や姫子がいるところでこの娘が気を緩めずに引き締め続ける、なんて事まあ出来るわけないじゃないですか。
というわけで、隼人にとって「変わっていない」春希の溌剌とした素顔が、徐々にクラスメイト達にも知れ渡るようになる。今までのどこか人を寄せ付けない凛とした姿しか知らない彼らからしてみると、それは春希の大きな変化だ。人懐っこさすら感じさせる春希の素顔は、当然好意的に受け止められて瞬く間に春希の交友関係が広がっていく。
隼人にとってだけの特別だった、ありのままの春希は、みんなの春希へと変わっていってしまう。

一方で、転校生の隼人の方も学校に馴染んできた事によって普通の友人、男友達も増えてくるのだが……それだけなら、春希と隼人の間にある特別な関係はこゆるぎもしなかっただろう。しかし、そこに割って入ってくる一人の少年がいたのだ。
それは、どこか春希と境遇が似ていて、学校内での立ち位置も良く似通っていた学校一のイケメン男子・海童一輝。彼は春希と同じように仮面を被っていた。周りから期待されそうあれと望まれる好青年という仮面を、だ。だから、同じような立場にある春希の猫かぶりにも気づいていたし、そんな彼女の仮面を容易に引き剥がしてしまった隼人に多大な感心をもって近づいてくる。
そんな一輝に対して、春希に好意を抱いているとの噂もあって警戒心バリバリだった隼人だけれど、この主人公、どうにも孤独や寂しさを宿している相手には随分と絆されやすいらしい。捨て犬みたいに懐いてくる一輝を突き放せずに、何だかんだとかまってあげて何くれとなく世話を焼くようになってしまう。
それは、かつての小さなハルキにしてくれたように。
そんな二人を目の当たりにして、嫉妬心を募らせる春希。その二人の姿は、春希とっては権利の侵害のように思えたのだろう。ただの男友達、ただの男同士の親友なら独占欲を掻き立てられなかったかもしれない。でも、この隼人と一輝の関係は、かつての自分たちの関係の鏡写しのようだった。それは、隼人と春希の二人にとっての特別な関係が……別に相手がハルキでなくても構わなかったんじゃないか、と不安を抱かせるものだったからだ。

唯一無二だった隼人と春希の特別な関係。変わらないままだった二人の関係は、周りとの関係の変化によって徐々に希釈されていく。二人の間に割って入るものはないのかもしれないが、ただ二人だけの「特別」は紛れ薄れて希釈され、濃度を失っていくようだった。
それが、隼人と春希を刺激する。薄らいでいく特別に執着が湧き、自分の元から持っていかれたような感覚に独占欲が募っていく。
何よりも、特別でありたいのだ。隼人にとって春希の存在は。春希にとって隼人の存在は。唯一無二であってほしい。自分のことを、特別な存在だと思っていてほしい。
でもそれは、いつしか幼馴染という関係のままではその濃度を維持できないのだと、理解し始めていた。いくら希釈されても薄れることのない、もっともっと特別な関係であることを欲するという事が、異性同士で何を意味するのか頭じゃなく心で、胸で感じ始めていた。
それは紛れもなく、幼馴染という関係性に恋が生まれ育まれていく、そのプロセスである。その細やかで繊細な一部始終が描かれようとしている。
素晴らしい。
これぞ、青春であり幼馴染同士のラブストーリー、その極めつけじゃないですか。
これまで相手を大切に思うからこそ踏み込まなかった、家庭の事情。それを自分からそっと曝け出し、相手に知って貰うことで今までになかった領域に踏み込んでいく。
幼い頃から時が流れ多くのことが変わってしまった中で、再会した二人は「変わっていない」部分を見つけ合い、今のお互いを受け止めあって支え合い変わらない新しい関係を築き直すことが出来た。
でもここにきて、隼人と春希は変わらないお互いをとても大切にし、好きに想いながら、だからこそ変わろうとしている。
変わったけれど変わってない関係は、変わらないまま変わった関係へと進もうとしている。

それは考え得る限り、もっとも素敵な幼馴染関係の変化のプロセスなんじゃないかな、と思うのでした。
ああ、甘酸っぺえ。







Landreaall 37 ★★★★☆   



【Landreaall 37】  おがき ちか ZERO-SUMコミックス

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騎士団の大哨戒中、地下ダンジョンで遭難したDXたち。
危険種モンスターの夜嵐蟻を利用して上層を目指すが…
兄を救出すべくダンジョンへ入ったイオンが女王蟻に襲われているところに遭遇――!?

大人気王道ファンタジー『Landreaall』、奮戦の37巻!

これ、37巻の表紙のDXって特装版の表紙のイオンと対になってるんですよね。



36巻の巻末でイオンが女王蟻に襲われるところに遭遇したDX。だけど、イオンを知る者としてはあのイオンが易易と女王蟻に捕まっているというのは違和感ありありではありました。まず六甲もついているだろうし、DXたちみたいに消耗もしていないはずのあの走っこいイオンが、てねえ。
案の定、この巻のはじまりは時間を少し巻き戻してイオンたちが水中階層を突破して蟻たちがいるフィールドに到達するシーンからはじまるわけですが……。
ほんと、おがきさんって人ではない存在が持つその種独特の、それでいて生きとし生けるものに共通する「情」の描き方が図抜けているよなあ。
特に今回の夜嵐蟻は昆虫種のモンスター。昆虫ってのはどうしても異質感がつきまとって生物の持つ感情とか心とかを感じない種なんですよね。
実際、ここまで夜嵐蟻のコロニーと遭遇したDXたちのシーンでは、蟻たちからは無機質さを多分に感じるばかりで意思の疎通とか端から考えもしなかったのに。
イオンと遭遇した女王蟻が示したものは、異質かもしれないけれど確かに心でした。生きるものなら共感せずにはいられない、生命を繋ぐという行為であり、それを見ず知らずの異種であるイオンに託送という必死さ、懸命さ。
あのシーン、イオンを捕まえていたんじゃなかったんですね。昆虫種にあんな切なる心を感じたのは風の谷のナウシカの王蟲以来かもしれない。

そんなイオンを見て、襲われていると誤解したDXの……暴走。
うわー、いつも客観的な視点を忘れずに感情的になっても冷静な部分を喪わないDXが唯一、プッツンしちゃうのは妹のイオンが絡んだ時だけど、いやはやここまで致命的な場面で致命的なやらかしをしてしまったのは初めてじゃなかろうか。ぶっちゃけ、今までプッツン来てもリカバリーできる範囲でトドメてたしなあ。流石に、イオンの生命が掛かってるような場面に遭遇したのは初めてだったわけだし、長きにわたるダンジョン遭難で疲弊していた、というのもあるんだろうけれど。
DXが自分で「やっちまった」というくらいだもんなあ。

やっと合流か、というところで再びダンジョンの奥に飛ばされてしまったDX。一方、六甲の尽力で脱出できたイオンだけど……この二人がここまでボロボロになってるのは初めて見た。ほんとギリギリだったのが良く分かる。イオンも流石にここまでの修羅場くぐったのはなかったもんなあ。スピンドル事件の時はイオン個人はまだ余裕あったし。
しかし、イオンと六甲が崩落から逃げ込んだジェム鉱……下半身の装備が遺されてるって、これ!! なんか朧気に覚えがあるなあ、と思って他の方の感想見て回ったら……10巻の巻末漫画プチリオールでライナスがえらいことになった所だったのかー!!ww
ちょっ、イオンたち持ち帰ったのかめっちゃ気になるんですけど、下半身装備とライナスのベイビーたちw
今ならまだ無料期間中なんで、件のプチリオール読めるので、よろしければライナスくんの恥ずかしい過去をご覧いただければ、と。10巻ですよー。


そして、DXたちはここまで登ってきたにも関わらず、一転ダンジョンの底へ。って、絶望的じゃないかー。そこで待っていたのは、転移に巻き込まれた将軍蟻と……ダンジョンの最初の種(オリジンモンスター)。
最初、意識を取り戻したところでお互いボロボロながら激突していたDXと将軍蟻が、強烈な気配に咄嗟に交錯するお互いの攻撃を止めて、バッと一人と一匹で振り返るシーン、かっこよかったー。
命をつなぐためにまさに生命を賭けた女王蟻とはまた別に、戦士として戦う将軍蟻がまたこれカッコいいのよ。オリジンモンスターの出現に、DXと共闘するところも含めて意思疎通できないのに戦うモノとして相通じるものがあった所とか、いいんですよねえ。こういうの、ただの昆虫種では決して見られない反応だし。この世界観のモンスターってほんと好きだわ。
そしてオリジンモンスター。いわゆるダンジョンボス、に当るのだろうか。なんか、不定形とまでは言わないけれど、どこか輪郭が曖昧で定まっていない、それでいて竜のようにも見えて頭が三つある多頭にも見え、得体のしれなさが半端ない。
こんな強敵を前に、DXたちは長きにわたる遭難で本当に限界をもう超えそうになってるのが、戦闘シーンの端々から伺えて、ハラハラなんてもんじゃないのですが、スピード感あふれるアクションの連続にじっくり絶望感に浸っている暇もなく、怒涛の展開のまま次回へ……って、次回へぇぇ!! ここで次回へ持ち越しですかー!? いやーッ、なんて焦らしプレイッ。


TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 4(上)~ヘンダーソン氏の福音を~ ★★★★☆   



【TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 4(上)~ヘンダーソン氏の福音を~】  Schuld/ランサネ オーバーラップ文庫

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ちょっとしたお遣いのはずが不死者ひしめく迷宮に挑む羽目になり、なんとか攻略したデータマンチ転生者エーリヒ。
彼は共に命を懸けた友であるミカと療養後、ヤバすぎる戦利品やお遣いの品を手に帝都へと帰還を果たす。
そして魔導師(マギア)アグリッピナから破格の報酬を得るのだが、そのアグリッピナが出掛けたまま行方知らずに!
エーリヒは彼女を心配して捜索を――なんて気は全く無く、兵演棋(ボードゲーム)の駒を売る小遣い稼ぎに精を出すのだった。
そこで知り合った僧の少女とささやかな友情を育むが、その縁から今回もトラブルに……!?
ヘンダーソンスケール行方不明のデータマンチ冒険譚、第4幕が開演!


ウェブ版既読……のはずだったんですが、一度読んだはずだったのですが……。
なんか全然別物なんですけど!?
あれぇ、なんかこの辺ってこんな展開だったっけ? このキャラここに登場してたっけ? なんか初めて読んだ話みたいだなあ!? というのが、冒頭から巻末までずーーーっと続くんですよ。
延々とあれぇ?と首かしげてたら終わっちゃったよ!!
これ実質全面改稿じゃないですかー!! わはーー!!

いやそりゃ、こんだけ丁寧に丁寧に上塗りしてたら嵩も増えますよ。上下巻構成になって、さらにページ数やばいことになりますよ。めっちゃ厚い割にサクサクと読めてしまうあたり、ほんと自分的に好みのどストライク入っているのがよくわかるのですが。
キャラの掘り下げもさらに進んでいて、特にミカのキャラクターなんか非常に深く掘り下げてるんですよね。ミカが女性体になった時の美少女っぷりってそんなねっとり丹念に描いてなかったと思うんですけど!? それだけエーリヒが意識してしまうほど、ミカの超絶美少女っぷりが浮き彫りになってるんですよね。同時に、時期によって性別が変わってしまうミカの、そのメンタリティの変化についても非常に丹念に描いているので、彼の…彼女の? ミカの女性体の時のあざとさというか仕草のキュートさがこれでもかと描かれてて、凄く印象に焼き付くことに。そんでもって、男性体や中性体の時の様子も余計に引き立つことになってるんですよね。
正直、ウェブ版のときよりもだいぶミカの印象強くなったんじゃないだろうか。出番も凄く増えてますよね!?
これだけ女っ気を強く発しながら「我が友」とぴったりと寄り添ってくるの、ちょっと凶悪すぎやしませんかね!? 性別の変化に伴って精神性や様子が変わりながらも、この親友というスタンスは変わらない、というのが余計にエーリヒとミカの距離感をおかしくしてしまっているような気がする。
当人たちの間ではその辺無意識であんまり自覚ないみたいなんですけどね。他者から見るとなんかすげえ関係だな、と見て取られるのは後々また語られるところなのですけど。

さて、なにはともあれTRPGの華である都市探索シティアドベンチャーである。in帝都!
その帝都がどういう都市なのか、三重帝国というこの国がどのように成り立ち、今に至り、どんな支配者たちがこの国を動かしているのか、というのが現皇帝の登場とともに描かれる。
てか、あの三巨頭揃いぶみのぶっちゃけ話は結構好きなんですよね。意外と、この物語に登場する権力者たちって、権力そのものにあんまり興味ないどころか、他人にぶん投げたくて仕方ない、他に自分のやりたいこと持ってる抱え込んでる頭のヤベえ趣味人、というのが面白いんですよね。
それでいて、尋常ならざる政治家であり謀略家であり政略家でもあるという皮肉。アグリッピナ師だって、あれだけ責任から逃げ回っておきながらこの人稀代の政治力の怪物だったりするんですよね。まあ、この国そういうのの巣窟だったりするのですけど。
アグリッピナ師をして、ギャフンと言わされいいように振り回されるようなヤベえのが上にいるんだよなあ。そのアグリッピナ師がどれだけヤベえかについて、エーリヒが散々これでもかと痛い目を見つつ言及した上で、そのアグリッピナ師受難の時を描くとか、恐ろしや、である。
何より、この人ら最終的に自分だけがその枷から逃れて、誰かにそういうしち面倒くっさいの押し付けて、自由にやりたいことやり倒すぞー!というのが目的だったりするので、たちが悪いなんてもんじゃないんですよね。見事なまでの政略謀略をやり尽くしての権力の押し付け合いw
まあその流れ矢がなぜかピンポイントでエーリヒのところに飛んでくるんですけどね。どこにいてもなにやってても、ピンポイントで彼のところに飛んでくる不思議。

そもそも、いい年した大人共の大人気ない押し付け合いのとばっちりにして被害者であるところのツェツィーリアさんとエーリヒの間には本来縁らしい縁なんてなかったはずなのにね。
それが、エーリヒが小遣い稼ぎのためにやってた兵演棋というこの世界のチェスか将棋みたいなボードゲームの駒(自作)売りと、営業を兼ねた兵演棋の辻勝負の常連客、というだけの縁だった訳ですから。
ただ常連というだけあって、兵演棋の勝負、指し合いを通じた濃密な会話を何日も何日も続けていた、という意味合いもあるだけに、運命と言えば運命的ではあるんですよね。
出会いのきっかけ、縁のはじまり、としては。

ってか、ツェツィーリアさんってこのシリーズにおいての貴重な「お姫様」枠ヒロインですからねえ。幼馴染枠のマルギット、親友という女友達枠のミカ、妹枠のエリザ、そしてお姫様枠のツェツィーリア……って、こういう枠でくくると意外と王道路線なヒロイン構成だっりするんですね、この作品。
まあ、一人として普通の人類がいないという時点でオーソドックスなんて欠片も見当たらないとも言えるのですがw
いや個人的にツェツィーリアは、一番立場的に色々とお互いハードルが高い分、期待も募っちゃう相手なんですよ。
アグリッピナ師? あの人は……うん、なんかもうクリティカルかファンブルかわっかんねーわ。


というわけで、ついに本格的なシティアドベンチャーの開幕。混在した街の中を敵と味方で走り回る、というのはTRPGの肝にして味噌ですよねえ。そんでもって、地下通路はやはり王道なわけで。
その上で、ちゃんと地下通路の出来た理由やら今現在、どのように地下が使われているのか、なんかが帝国の歴史から社会情勢、インフラにまで言及が及ぶ辺りで世界の設定の濃密さがこれでもかと味わえるのであります。
もうどこ齧ってもどこ舐めても濃厚な味わいを堪能できる設定で敷き詰められた作品ですわー。めっちゃ楽しい。

ヘンダーソンスケール2.0。つまり、今回のIFとなる未来の話は。
生命礼賛主義者……つまりロリコンにしてショタコンという筋金入りの幽霊であるライゼニッツ卿に、エーリヒが貰われてしまった世界線のお話。ガチでピナ師に売り払われる未来も可能性としてあったのかw
ライゼニッツ卿、この巻の前半あたりで貴族階級の金銭感覚は隔絶している、という話題の中でそんな金銭感覚おかしい連中をぶっちぎりで置き去りにした金額を、エーリヒとエリザに着せる衣装代に注ぎ込んでる、という話で思わず笑ってしまったんだけど、ほんとこの人はほんとにもう、どうしたものか。
でも、そんなライゼニッツ卿との未来の話で、ショタを維持するどころではなく、老いた側仕えとして老人として、ずっとライゼニッツ卿の傍に侍っている老エーリヒを敢えて描いてみせるの、なんかいいですわー。
エーリヒもまた、すんげえカッコいい年のとり方してるんですよね。そして、そんな趣味趣向の範疇から遠くハズレてしまったはずのエーリヒを、ついに晩年まで傍から離さず寄り添わせ続けたライゼニッツ卿の、どこか無邪気な姿に感慨を覚えるわけです。
これはこれでイイ世界線だったなあ。好き。






ロクでなし魔術講師と禁忌教典 19 ★★★★☆   



【ロクでなし魔術講師と禁忌教典 19】  羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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幾年の時を超えーー伝説の時代に、グレンが駆ける

ついに姿を現した魔王から逃れ、導かれたのは超魔法文明時代。失踪したセリカを取り戻すため、伝説の時代を駆け回るグレンとシスティ。圧倒的な実力差戦いに巻き込まれる2人は、この時代で新たな力を手に入れる!?

5853年という途方も無い時間を隔てた巡り会い。それは運命の出会いであり、きっと世界を救う出会いだった。でもそれ以上に、ただ一組の家族が生まれた出会いだった。
グレンにとって、セリカは大切な家族と呼んで憚らない相手だった。実際、グレンもセリカもお互いに公言して止まなかったし、お互いがどれだけ大事で掛け替えのない人なのかを、どんな深い想いを抱いているかを彼らはその言葉で、その態度で、その熱量で表し続けていた。
でも、その関係性をはっきりとした言葉で語ることはなかったんですよね。家族といいつつも、どんな家族なのかは言わなかった。もちろん、語らずとも言葉にせずとも、グレンがセリカをどう思っているのかは伝わってきていたんですけどね。グレンをセリカがどんな風に愛しているか、あからさまなくらいでした。
でも、それを言葉にはしてこなかった。
ずっと、この瞬間のためだったんでしょうね。これだけ長くシリーズ続いたにも関わらず、この瞬間のためにずっと温めてきていたのか。

そんな風にグレンが、セリカを呼ぶときは。その関係が終わるときだと考えていたのだろうか。
母さんと、グレンがセリカを呼んだ瞬間、様々なものが決壊した。それはわかりきっていながら、決して二人共表に出さなかったもの。図らずも、セリカを母と呼ぶことでグレンは巣立つ事になったのだろう。親離れで、子離れだ。いつも、最後の最後のラインでグレンのことを見守り続けてくれていたセリカ。時々、最後の最後どころか過保護なモンスターペアレント並にラインオーバーしまくって前に出てきたときもあった気がするが、それはそれとして、本当に最後のところでセーフティーネットとして、グレンの庇護者で居てくれてたんですよね。グレンが心を壊したときも、セリカが守り続けてくれた。
すでに自立し独り立ちしたグレンだけれど、帰る所はずっと在り続けていたのだ。安らかな気持ちで眠ることのできる場所を、セリカはずっと守り続けてくれていた。
そこから、彼はついに巣立つことになる。その胸に、本物の正義の魔法使いの姿を宿して。誰よりもカッコよく憧れた、あの女性の姿を焼き付けて。
グレンにとっての、生涯の命題であるのだろう「正義の魔法使い」としての在り方についても、この超古代文明時代を駆け抜ける中で、一つの答えにたどり着くための道筋を見つけたみたいだし。

グレンにとって、大きな区切りであり、リスタートとなる回だったんじゃないだろうか。
過去の世界に実際訪れることで、これまで謎とされていた部分、様々な伏線がぐるりと円環を描いて繋がった部分もたくさんありますし。だいぶ、ストーリーラインの設定周りもスッキリしたんじゃないでしょうか。ナムルスの正体はもとより、その態度についてもその発端がこの時代に起因していた事がよくわかりましたし。
しかし、イグナイト家はちょっと長く続きすぎじゃないですか!? 実質6000年近く連綿と続いたことになるぞ、あの一族。

そしてもうひとり、ついに魔将星の領域にまで至ることになったシスティ。成長物語として見たら、間違いなくこの娘がこのシリーズの主人公なんですよね。あの、初めての実戦でべそかいて心折れまくって泣きじゃくって何も出来なかった娘が。才能としても、おそらく一般的な秀才の域を出なかった娘が。挫折を繰り返し、努力を重ねて、実戦をくぐり抜け一つ一つ、一段一段着実に堅実に階段を登り続けてきたんですよね。決して一足飛びに段を飛ばさず、本当に一段一段丁寧に。システィがここに至るまで描いた成長曲線は、掛け値なしに美しいと思います。名実ともに、作中でも最強ランクにたどり着いたんだよなあ、この娘。もうすでに特務分室でも十分やってける実力になってましたけれど、ここでガチに次のステージに駆け上がったもんなあ。さながらそれは、星が天に昇るようにして。

ちなみにセリカ、まだワンチャンあると思ってるんですよね。どうにもそれらしい伏線が、この19巻の中にありましたし。
さて、舞台は現代に戻ってついに復活した魔王との決戦に。着々とラストに近づいてきたのが実感されます。


ロード・エルメロイII世の冒険 1.神を喰らった男 ★★★★☆   



【ロード・エルメロイII世の冒険 1.神を喰らった男】  三田誠/坂本 みねぢ TYPE-MOON BOOKS

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「これより、私は、神を問う」魔術と伝説、幻想と神話が交錯する『ロード・エルメロイII世の冒険』、いざ開幕。
「これより、私は、神を問う」

 時計塔支部での講義のため、夏のシンガポールを訪れたエルメロイII世とグレイ。
 様々な文化が混淆するこの国で、ふたりはエルゴという名の若者と出逢うことになる。謎多き若者を追って現れる、アトラスの六源。かのアトラス院と彷徨海バルトアンデルス、そしてもうひとりの魔術師が行ったという太古の実験とは? そして、II世が問うことになる神の名とは?

 魔術と伝説、幻想と神話が交錯する『ロード・エルメロイII世の冒険』、いざ開幕。

凛さん、あんた何してんすか!?
事件簿シリーズから数年が経ち、日本は冬木の地では第五次聖杯戦争が執り行われ、そして終結した時間軸。聖杯戦争に生き残った遠坂凛は、あの赤毛の少年を引き連れて時計塔への入学を果たしていた。どうやら、士郎はこのルートでもルヴィアの執事になっちゃっているらしいけれど。
どうやら、ゲーム上におけるどのルートでもないらしく、のちに聖杯解体戦争へと至るルートらしい。本来、凛が士郎を連れて時計塔に留学してくるのは凛ルートのグッドエンドなのですけれど、連れてきている割に恋人関係にはなってないんですよね。大丈夫か? 中途半端だとあの麗しのハイエナに持ってかれるぞ? こっちのルヴィアはギャグ大系の彼女と違って色んな意味でガチだからなあ。
ともあれ、長期休暇に入った時計塔の学院で、暇になった凛が何をしているかと言うと……宝探しの挙げ句、地元のガキどもをまとめ上げて海賊団立ち上げてました……って、ほんとになにやってんだこの女w

舞台はロンドンはおろかヨーロッパを離れて遠く東はシンガポールに。東南アジアの中でも特に地理的に東西を結ぶ海上交易路の中枢という所にある国なせいか、特に東西の混合が目立つ土地柄なんですよね。総人口の七割近くを華人が締めているように中華系の特色も強いし、古くからイスラム商人の足場となっていたために中東の影響も強い。大英帝国の東方支配の要衝であったために勿論、英国の影響も色濃く残っている。まさに斑色のお国柄なんですよね。勿論、魔術サイドにもその特色は焼き付いているわけで……いや、それにしてもいきなり時計塔などの魔術協会などが扱う西洋魔術とはまるで別物である大陸東方に根ざしている「思想魔術」関連の話が放り込まれてくるとは。
それも、匂わすとかいうレベルじゃなく、これでもかとばかりに山程わんさか放り込まれてきたんですけど!?
「螺旋館」とか「山嶺法廷」とか、いきなり時計塔レベルの大組織の名前がポンポン飛んできて、目を白黒、アワアワ、ですよ。
ほんと、世界観の根底に近いような設定群を、それもこんな今まで情報が殆どなかった系統の設定をこんな贅沢にばら撒かれたら小躍りしてしまうじゃないですかー。

とまあ、目移りしてしまうような設定群の大盤振る舞いとはまた別に、ストーリーの方はストーリーの方でしっかりと地に足を付ける形で進んでいくんですね。エルメロイ二世がずっと執着していた聖杯戦争は、結局彼が駆けつけることが出来ないまま冬木の地で終わり、新たなシリーズであるこの「ロード・エルメロイII世の冒険」は、このシリーズとしての話の核が必要になってくるであろう事は考えられていたんですが、何を目的にして話は進んでいくのかなあ、と思っていたら……そうかー、いよいよ「グレイ」の話になってくるのか。
グレイの置かれている状況、そういえば最終巻で第五次聖杯戦争がはじまってアーサー王が召喚されてしまった際に、同期が進んでしまっていたのか。
これについては、聖杯戦争が終わってセイバーが帰還すればその時点で進行みたいなものは止まるだろうし、グレイ自身の能力は強化されるにしても当面問題らしい問題は起こらないんじゃないか、と特に深刻には考えていなかったのだけれど……。
そうか、セイバーと同じように肉体年齢が止まってしまう、なんて状態になっていたとは。
これまで普通に成長していただけに、これは予想外だった。これで、本格的にグレイの中のアーサー王の因子を取り除く必要が出てきたのか。
エルメロイ二世が本気になって動くには十分な理由じゃないですか。
同時に、魔術師としてのエルメロイ二世の至らなさを彼自身が痛感させられる自体、とも言えるのかもしれない。だからこそ、講師を辞めてグレイの件に力を注ぐ、などと考えだしたのかもしれないけれど……。
シンガポールの地で出会ったエルドという記憶喪失の青年。神の手をその身に宿し、それ故に自分自身の存在を食われようとしているエルドの姿は、まさにグレイと同等で。
素直で聡明なところもどこかグレイににてるんですよね。そんな彼をいっときの生徒としたことで、エルメロイ二世一行はエルドを巡る事件に巻き込まれることになるわけだけれど、ここでエルメロイ二世の教え導く者としての在り方がより色濃く描かれていく事になるんですね。
講師から退こうとしている今だからこそ、彼の教える者としての在り方、姿勢、存在意義が浮き彫りになっていくのは非常に興味深かった。
グレイが、師の講師引退を考えている告白に激しく動揺したのも、彼と教え導くという事がイコールで強く結び付けられていたからなのでしょう。グレイにとって、師と講師という在り方は不可分であったからこそ。エルメロイ二世自身、教える事が好きだというのがこの巻からは様々な場面で垣間見えるんですよね。そして、生徒となった者への愛情や責任感も。
征服王の背中を追いかける人生。しかし、その夢を諦めずも一区切りついた今、ロード・エルメロイ二世には今一度、自分のこれからの在り方を見つめ直すときが来ているのかもしれない。
グレイを救う物語であると同時に、エルメロイ二世の未来を決めるシリーズでもあるわけだ。

しかし、今回ほんとに大冒険してるよなあ。ただの冒険じゃない、大冒険ですよ、これ。海賊になってはるか昔に沈んだ沈没船を探し当てて、お宝ゲットとか普通に海洋アドベンチャーじゃないですか。
その上アトラス院の六源の一人の登場に、さらにとんでもない存在の出現である。
いやこれ、魔眼列車編のフェイカーよりもヤベえんじゃねえの? 下手なサーヴァントどころじゃないじゃないですか!?
いきなりナマの「酒呑童子」と遭遇しました、レベルの相手じゃないの? それどころか、年代の古さから言っても酒呑どころじゃないとすら言えますし。
シリーズ初っ端にして、とんでもねースケールの話をさらっと繰り広げてるんですけどねえ!?
びっくり仰天ですよ!
逆に言うと、この段階の敵を相手にして、相手になっているという時点でエルメロイ二世って施行しているルールが普通の魔術師と全然違うんですよねえ。
魔術どころか、神をすら解体しようというのかこの男。
そりゃ、魔術師としては二流三流かもしれないけれど、ほんとやってる事は頭おかしいし、首突っ込んでいる事件は、エルメロイ二世が羨む一流超一流の魔術師でも現代の魔術師である以上は十把一絡げ扱いに蹴散らされるような案件ばかりなんですよね。つまるところ、三流だろうが二流だろうが一流だろうが、相手からしたら大差ないような。
にも関わらず、この男はなんとかしてしまう。対抗手段をひねり出す。絶体絶命をひっくり返す。
いやほんとになんなんだこいつは!? 
今更ながら、ロード・エルメロイII世という存在の異質さ、凄まじさを思い知った気がします。
やっぱり、このシリーズ面白いですわー。

にしても、ライナスの方年相応に18,19の美少女になってるのかー。今回イラストなかったけれど、彼女の成長した姿は是非に見てみたいところである。
それに、ライナスとグレイの両思いっぷりがもう、深い深い。お互い気持ち通じ合っているし、思いやり合う心の尊いこと。グレイが年取らないことを気にしている理由の大半が、ライナスとどんどん見た目の姿がズレていってしまっていることで。彼女に置いていかれているような気がして、となっているのライナスの事好きすぎやしませんかねえ。ライナスの方もそんなグレイの気持ちにちゃんと気づいていて、凄く思いやってるわけですよ。なにこの尊い関係。この二人の型月世界屈指の女性同士の親友っぷりをこうしてまた見られただけでも大いなる価値を感じる次第でありました。


って、エピローグぅぅ!!
最後の最後でとんでもない人物が出てきたんですけどー!? そっち!? そっちのキャラが出てくるの!?

三田誠・作品感想

昔勇者で今は骨EX 小骨集 ★★★★☆   



【昔勇者で今は骨EX 小骨集】 佐伯 庸介/白狼 電撃文庫

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WEB限定!! 骨になっても心は勇者な冒険者(※ただし骨)の珠玉の短編集が登場!
大人気お気楽異世界ファンタジー『昔勇者で今は骨』の短編集が電子書籍で登場!
電撃文庫MAGAZINEや小説投稿サイト「カクヨム」にて掲載された短編などを大収録!!
さらに新規書き下ろしの短編『心の師匠のためならば』も収録!

電子書籍限定ながら、【昔勇者で今は骨】の短編集が登場。こうして電書限定でも続きが出てくれると嬉しいですねえ。しかも、短編集ということで色んなキャラにスポットが当って結構贅沢ですよ、これ。
今まで存在だけが示されていた勇者アルヴァスの婚約者だったお姫様たちも、在りし日のアルヴィスと共に描かれていますし。このお姫様方もなかなかに濃いキャラだったんだなあ。濃い以上に王族としても一人の女性としてもイイ女であり、人類危急の時に在るべき王族であり、と人物たる人たちで。
アルヴィスも政略としての婚約であったというから、建前の付き合いだったのかなー、と思ったらちゃんと公私の私の部分でも仲良かったんだ。帝国のパンデー皇女なんか姉御呼ばわりですもんね。
エイン王国のエルデスタルテ王女の方はだいぶ年少さんで当時まだちっちゃい幼女だったのだけれど……アルヴィスってフーチ相手でもそうだったけど、子供相手でも適当に子供扱いせずしっかりと相手を見て相手を立ててちゃんと話してくれるので、子供の方は凄く慕っちゃうんですよね。本当の意味でちゃんと話を聞いてくれる大人、というのを子供というのは求めてやまないものですし。
おかげさまで、王女様の方は勇者オタクを拗らせてしまうのですが。姉御の方はすでに大人だったから変な屈折は……いや、アルヴィス戦死をきっかけに帝位目指しちゃったらしいのでこれはこれで拗らせたのか? いずれにしても、二人共勇者の死ではなくアルヴィスという個人的に親しい人の死を嘆きショック受けただろうことは想像に難しくない。政治的立場故に、アルヴィス死んだけどまだ健在、というのを知らされていない、というのはちょっと可哀想だなあ。特に王女は未だに……ねえ。

知っててなお、苦しんだのがフブルさんとイザナなんだろうけれど。
フブルさん、こうして過去編見ると魔法の師匠であるという以上にまだ子供だったアルヴィスを預けられて育てた親代わりでもあったんだなあ。フブルさんもこれ、弟子という以上に我が子のように思っている様子が伺えるんですよね。そんな子を、天賦の才に魅せられて魔法の粋を授けてしまった。何より、勇者にしてしまった。人類の危機を救う切り札としてしまった。結果として、彼は運命のまま人類の決戦兵器としてその役目を果たしてしまった。果たさせてしまった。果てさせてしまった。
死なせてしまった。
フブルさん、毎夜魘されのたうち回るほどに苦しんでたのか。そりゃそうだよね。息子に等しい子を自分の手で死する運命へと叩き込んでしまったのですから。
ただでさえ、頼まれたから、そうしなければ全滅していたからとはいえアルヴィスを死霊に変えてしまったイザナが、フブルさんが苦しむ様子を見せられて思う所なかったわけがないんだよなあ。思いつめた結果が、本編でのあれだったわけですけれど。
いや、アンデットになって太平楽決め込んでたアルヴィスは、ほんとそういう所ですよ、てなもんで。


とは言え、アンデットになってまで現世にしがみつき続けることにアルヴィスもこれ結構深刻に悩んでたんだなあ。そんな彼の心を救ったのが、プーチであり、この幼女をアルヴィスが心の師匠と呼んで憚らない理由なのだけれど……書き下ろしで久々にプーチ登場しましたけれど、マジでアルヴィス、この娘への接し方というか対応というか態度が特別ですよね!
いや、特別というとイザナへの接し方も他の女性陣と比べるとちょっとした違いと特別感があってちょっとした正妻感漂ってるんですけど(子供?もいるし)、プーチへのそれはまたさらに特別で、そりゃハルベルとミクトラが最大のライバル出現?!と顔色変えるのもわかりますわー。


元堕竜王ディスパテのダイスも、なんか転生して人間に生まれ変わってから順調に主人公かよ、という道を歩んじゃって……結構真面目に学生してるのがなんともはや。ハルベルの学友だったペリネたちパーティーと一緒に行動するようになってるわけですけど、これダイスくんルートのヒロインってペリネなの? いや、あんまりラブコメ臭は漂ってこないのですが。ダイス、中身竜王でも一応実年齢四歳だしなあw

書き下ろしは、プーチも含めてこれまでの主だった登場人物が登場しての大騒動。骨になっても勇者しているのは相変わらずですけれど、いい意味で任せられる仲間が増えたもんですわ。
時系列的にも最新5巻のその後になってて、なんか6巻の伏線らしきものも匂わされてるんですけどー!? ってか、完全に話続いてるんですけどー!?
あとがき見ても、6巻続く可能性あり、ってなもんで、これはぜひ続いてほしいなあ。まだまだ、この飄々とした骨と元気いっぱいのキャラクターたちの和気藹々とした世界を見ていたいものですから。
短編集、一話一話があんまり短いという気がしないくらい密度濃いしテンポ良いしキャラが生き生きしていて、実に読んでて楽しかった。満足感、かなりのもんでしたよ。面白かった!
印象的な話も多かったのですけれど、冒頭にあのお伽噺を持ってきたのは掴みとしては強烈でしたよね。この世界に伝わるお伽噺とも言うべき掌編。ほんと短いお話なのですけれど、凄く雰囲気が深くて沁みるようで、なんか心に残りました。魔王オルデンとの繋がりは否定されてるみたいですけれど……さてこうしてみると倒された魔王についてはほとんど知らないんだよなあ。

シリーズ感想

恋は双子で割り切れない ★★★★☆   



【恋は双子で割り切れない】 高村 資本/あるみっく 電撃文庫

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いつまでも、ただの幼なじみじゃ居られない。初恋こじらせ系双子ラブコメ!

我が家が神宮寺家の隣に引っ越してきたのは僕が六歳の頃。それから高校一年の現在に至るまで両家両親共々仲が良く、そこの双子姉妹とは家族同然で一緒に育った親友だった。
見た目ボーイッシュで中身乙女な姉・琉実と、外面カワイイ本性地雷なサブカルオタの妹・那織。そして性格対照の美人姉妹に挟まれてまんざらでもない、僕こと白崎純。いつからか芽生えた恋心を抱えてはいても、特定の関係を持つでもなく交流は続いていたのだけれど――。
「わたしと付き合ってみない? お試しみたいな感じでどう?」
――琉実が発したこの一言が、やがて僕達を妙な三角関係へと導いていく。
初恋こじらせ系双子ラブコメ開幕!

これ、あらすじだと琉実の一言から波乱のラブコメがはじまるかのような語りになっていますけれど、実はこの一幕があったのは中学の時。この物語がはじまる高校一年の時点では、なんと琉実と純はすでに別れているのである! そして、純は那織と付き合っているのである! それも、琉実のたってのお願いで。冒頭からこの双子と純の三人の独白から物語ははじまるのですが、このはじまった時点で三人の関係が絡みに絡まった沼に首まで浸かった状態、というのはちょっと凄まじくないですか?
端からここまで拗れた関係ではじまったラブコメは覚えがありませんわ。
試し読みして、初っ端からのあまりの濃さに躊躇なく予約してしまいましたが、このビリビリくるような感触は間違いありませんでした。むちゃくちゃ密度濃くて想いが深さゆえに拗れまくった面白いラブコメだ!

物語はこの三人が交互に一人称視点で語ることで進んでいくのですが、さらに面白いのは状況だけじゃなくてキャラ描写そのものにもあるんですよね。一人称ってのは、その対象となる人物の心象と語りによって表現されていくものなんですけれど、これびっくりするくらい三人が三人ともその語り口が全然違うんですよね。頭の中身がまったく違うというか、思考の成り立ち方というか色彩というか、とにかく考え方の質がそれぞれ三人とも全く違うのである。これ、ここまで一人称を毛色違うようにそれぞれの特色持たせて描いてる作品ってなかなかないんじゃないだろうか。
特に異質なのが、妹の方、神宮寺那織でこの娘、頭の中身がほんと並と違うんですよね。根本的にメチャクチャ頭いいんだろうなあ、というのがひと目でわかるし、思考の密度が異様に濃いのである。その知性の大半をサブカル方面に費やしているとはいえ、根っこの部分の思考の速さ、広がり方は天才と呼ばれる人種のそれなんだろう。サブカル方面とはいえ、教養の深さは尋常じゃないし、なんだろう、気取ってるわけじゃなくナチュラルにシェークスピアの引用を使いこなしてる人種と同じ類なんじゃないだろうか。
ただ、頭がよい人特有の自分は全部わかっている、という万能感に若干なりと彼女自身、那織自身が振り回されてる感があるんですよね。三人の関係を俯瞰し、姉である琉実の想い、幼馴染である純の抱いている想いを見通した上で、主導権を握って状況を整えてコントロールしようと目論んでいるのが彼女なのだけれど、案の定というべきか、自分がどう見られていたか、どう思われていたかについては自分で勝手に合点してしまっている所があって、それが彼女を若干迷走させることになるのである。
いやこれ、最後に至る前に教授から、純の初恋は自分である、と知らされたから良かったけれど、知らないまま動いていたら、彼女が導き出していた結論は違ったんじゃないだろうか。
最初から最後まで全部自分はお見通して思い通りに引っ張り回しましたよー、みたいなしたり顔してましたけれど、結構な方向転換したんじゃないだろうか、これ。
終わってみると、このタイトルってほんと秀逸なんですよね。
琉実は、妹に初恋している幼馴染をいきなりの告白で横から掻っ攫った事への罪悪感から、一年で別れを告げて、今なお純に恋している妹の那織と付き合って貰うことで罪を精算し、無理やり恋を割り切ろうとしたものの、未練を引きずりに引きずることになる。
純は、那織を掴まえられず初恋を諦めようとした所で琉実に告白され、付き合っているうちに本当に好きになったのに突然別れを告げられて、初恋がまだくすぶっている那織と付き合うことになって彼女のコトも今改めて好きだと自覚して、どんどん割り切れなくなっていき苦しむことになる。
那織の動向はなかなか謎なんですよね。この娘、地の文でも現実の方でも実に雄弁多弁で怒涛のようにいろんなことを喋っているし、考えているのだけれど、その多量さで本当に何を考えているかについては微妙に迷彩かけている印象があるんだよなあ。姉の気持ちには気づいていて、純が今も琉実に未練があることにも気づいてた。ただ、幼い頃から中学の頃まで純が自分に恋していた事は知らなくて、自分のことを一生懸命追いかけていることにも気づいていなかった。自分がずっと好きだった人が、自分のことをずっと好きで、その独特さ故に他人ともちょっとした距離感を感じていた自分をずっと追いかけてくれていた、と知った時の那織の様子と来たらもうメロメロじゃないですか。
でも、この娘がそれからしようとした事は、その恋を独占することじゃなかったんですよね。こいつ、お姉ちゃんの事も好きすぎるだろう。そして、根っからの享楽主義者なのか、これ?
この娘だけ、割り切れないなら割り切らなきゃいいじゃん! というスタンスなんですよね。そのために、企み謀ってみせたわけだ。一旦関係をリセット、するんじゃなくて。三人が抱いている「好き」という気持ちを詳らかにして、お互いの中にあった誤解や思い込みを解消してみせたのだ。その上で、引けない所までお互いの関係を踏み込ませてしまわせた。
割り切れないからこそ、一旦双子両方と別れて距離を置こうとした純の退く根拠を雲散霧消させてしまい、自分たち双子の事がどうしようもなく好きだという気持ちだけを引っ張り出してみせた。
琉実についても、純が義理で自分と付き合っていたという誤解を解き、燻ぶらせている未練を後ろめたさを消し去って、姉ゆえに妹たる自分に感じていた責任感や引け目も感じないように状況を整えた。まあ、姉妹関係については琉実は一歩退こうとする気持ちはなくなったものの、余計に妹への愛情を拗らせてしまった感があるようにも見えるのだけれど。
ともあれ、那織は割り切れない恋を苦しいもの、辛いものじゃなくて、割り切れなくていいじゃん! 三人ともお互い胸の内をさらけ出しあった、好きという気持ちも全部ぶちまけた。機会は平等、チャンスも同等、ならばあとは楽しくラブコメしよう。恋を楽しめ、好きにときめけ、駆け引きは後ろ暗さなく、誘惑は正々堂々と。牽制は笑ってつつき合え。てなもんで、こう泥沼でネガティブに陥りそうな要素を見事なくらいにふっ飛ばしちゃったんですよね。
いやあ、すげえわ。琉実も純も苦笑いしながら、こいつには敵わねえ、と誇らしく思うのもよくわかる。色んな意味でとんでもねーヒロインでした。エロいし、エロいし。エロすぎじゃねえかい、この天才巨乳w

生中のオタクを軽々と突破した、深層の趣味人とも言うべき那織の語りは元より、その影響を濃く受けている純も、普通の体育会系JKであるはずの琉実も、微妙にサブカルの沼にハマっているところがあって、会話や地の文の各所にサブカル系の引用やネタが散りばめられていて、普通に読んでてもやたらと濃厚で読み応えある文章でありました。
その上で、さらに濃いキャラたちの生々しいような躍動感のあるような、息遣いを感じる学生生活に、溌剌としたデートなど外で遊ぶ様子に、趣味に生きるじっとりとした日常感。
読み終えたときには、もう久々に「読んだわー」と満腹感を感じさせてくれる、満足度マックスとなる作品でした。いやー、読んでて楽しい作品は多々アレど、こんな濃厚さで楽しさを味わわせてくれる作品は滅多ないですわー。色んな意味で最高でした。良かった良かった。
そして、ぜひ続きが読みたい。ある意味、制限解除されたこの三人の然るべきラブコメ、読んでみたいです。

 

6月28日

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6月27日

浦上ユウ
(電撃コミックスNEXT)
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猫夜叉/亀小屋サト
(電撃コミックスNEXT)
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たくま朋正/伊藤暖彦
(電撃コミックスNEXT)
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綾村切人/ナフセ
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結城鹿介/髭乃慎士
(電撃コミックスNEXT)
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幌田
(まんがタイムKRコミックス)
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6月25日

十文字青
(オーバーラップ文庫)
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鬼影スパナ
(オーバーラップ文庫)
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迷井豆腐
(オーバーラップ文庫)
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篠崎 芳
(オーバーラップ文庫)
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寺王
(オーバーラップ文庫)
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御鷹穂積
(オーバーラップ文庫)
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メグリくくる
(オーバーラップ文庫)
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雨川水海
(オーバーラップノベルス)
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江口 連
(オーバーラップノベルス)
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和島 逆
(オーバーラップノベルスf)
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KK
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雨川透子
(オーバーラップノベルスf)
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6月24日

芝村 裕吏
(MF文庫J)
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志瑞祐
(MF文庫J)
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長月 達平
(MF文庫J)
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長月 達平
(MF文庫J)
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月見 秋水
(MF文庫J)
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三月みどり
(MF文庫J)
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花間燈
(MF文庫J)
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衣笠彰梧
(MF文庫J)
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常世田健人
(ダッシュエックス文庫)
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ジルコ
(ダッシュエックス文庫)
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疎陀陽
(ダッシュエックス文庫)
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九十九弐式/すかいふぁーむ
(ダッシュエックス文庫)
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甘岸久弥
(MFブックス)
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yokuu
(MFブックス)
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天ノ瀬
(MFブックス)
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ラチム
(MFブックス)
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櫻井 みこと
(MFブックス)
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御手々 ぽんた
(MFブックス)
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支援BIS
(KADOKAWA)
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藤也卓巳
(あすかコミックスDX)
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ひろやまひろし
(角川コミックス・エース)
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ひろやまひろし
(角川コミックス・エース)
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横田卓馬/伊瀬勝良
(角川コミックス・エース)
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ぶんころり/プレジ和尚
(角川コミックス・エース)
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蛍幻飛鳥/志瑞祐
(角川コミックス・エース)
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水無月すう
(角川コミックス・エース)
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鈴見敦/八又ナガト
(角川コミックス・エース)
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御宮ゆう/香澤陽平
(角川コミックス・エース)
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人生負組
(角川コミックス・エース)
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ZUN/水炊き
(角川単行本コミックス)
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神地あたる/白米良
(ガルドコミックス)
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黒杞よるの/雨川水海
(ガルドコミックス)
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村光/ベニガシラ
(ガルドコミックス)
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七六/鬼影スパナ
(ガルドコミックス)
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天羽銀/迷井豆腐
(ガルドコミックス)
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白砂/麻希くるみ
(ガルドコミックス)
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木乃ひのき/雨川透子
(ガルドコミックス)
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6月23日

日向夏/ねこクラゲ
(ビッグガンガンコミックス)
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押切蓮介
(ビッグガンガンコミックス)
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小林湖底/りいちゅ
(ビッグガンガンコミックス)
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深見真/真じろう
(ビッグガンガンコミックス)
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金田一蓮十郎
(ヤングガンガンコミックス)
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佐藤真登/三ツ谷亮
(ヤングガンガンコミックス)
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萱島雄太
(ヤングガンガンコミックス)
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優風
(ヤングガンガンコミックス)
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栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
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栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
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6月22日

浅草九十九/和ヶ原聡司
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安里アサト/シンジョウタクヤ
(MFコミックス アライブシリーズ)
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中山幸
(MFコミックス アライブシリーズ)
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三ツ矢だいふく
(MFコミックス アライブシリーズ)
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内藤隆/榎宮祐
(MFコミックス アライブシリーズ)
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花鶏ハルノ/相川有
(MFコミックス アライブシリーズ)
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久真やすひさ
(MFコミックス アライブシリーズ)
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衣笠彰/紗々音シア
(MFコミックス アライブシリーズ)
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フジカワユカ/理不尽な孫の手
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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藍屋球/アネコユサギ
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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クマガエ/宮澤ひしを
(イブニングKC)
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カルロ・ゼン/石田点
(モーニングKC)
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泰三子
(モーニングKC)
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ハナツカシオリ
(モーニングKC)
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瀬下猛
(モーニングKC)
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NICOMICHIHIRO
(モーニングKC)
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鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
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鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
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藤近小梅
(ガンガンコミックスJOKER)
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田代哲也
(ガンガンコミックスJOKER)
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柊裕一
(ガンガンコミックスJOKER)
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村田真哉/速水時貞
(ガンガンコミックスJOKER)
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都月景/いふじシンセン
(ガンガンコミックスJOKER)
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殿ヶ谷美由記
(ガンガンコミックスpixiv)
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6月20日

風間レイ
(TOブックス)
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ほのぼのる500
(TOブックス)
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楢山幕府
(TOブックス)
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リッキー
(TOブックス)
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こりんさん
(GCN文庫)
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武田すん
(ヤンマガKCスペシャル)
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ペトス/橋本カヱ
(ヤンマガKCスペシャル)
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千田大輔
(ヤンマガKCスペシャル)
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Cuvie
(チャンピオンREDコミックス)
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小坂泰之
(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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6月19日

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6月17日

上遠野浩平/カラスマタスク
(ジャンプコミックス)
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野田サトル
(ヤングジャンプコミックス)
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二宮裕次
(ヤングジャンプコミックス)
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原泰久
(ヤングジャンプコミックス)
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双龍
(ヤングジャンプコミックス)
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深川可純/広報広聴課ゾンビ係
(ヤングジャンプコミックス)
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赤坂アカ/横槍メンゴ
(ヤングジャンプコミックス)
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赤坂アカ
(ヤングジャンプコミックス)
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中山敦支
(ヤングジャンプコミックス)
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光永康則/入鹿良光
(ヤングジャンプコミックス)
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ソウマトウ
(ヤングジャンプコミックス)
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中村力斗/野澤ゆき子
(ヤングジャンプコミックス)
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峰浪りょう
(ヤングジャンプコミックス)
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畑健二郎
(少年サンデーコミックス)
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山田鐘人/アベツカサ
(少年サンデーコミックス)
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コトヤマ
(少年サンデーコミックス)
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松江名俊
(少年サンデーコミックス)
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熊之股鍵次
(少年サンデーコミックス)
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栗山ミヅキ
(少年サンデーコミックス)
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高橋留美子
(少年サンデーコミックス)
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草場道輝/高谷智裕
(少年サンデーコミックス)
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福井セイ
(少年サンデーコミックス)
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安西信行
(少年サンデーコミックス)
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新井隆広/青山剛昌
(少年サンデーコミックススペシャル)
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日向夏/倉田三ノ路
(サンデーGXコミックス)
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麻生羽呂/高田康太郎
(サンデーGXコミックス)
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池澤真/津留崎優
(裏少年サンデーコミックス)
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山田 リツ
(裏少年サンデーコミックス)
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寺嶋裕二
(講談社コミックス)
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三宮宏太/西田征史
(講談社コミックス)
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ヒロユキ
(講談社コミックス)
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福留しゅん/天城望
(フロースコミック)
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伊吹有/葉山湊月
(フロースコミック)
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羊太郎
(富士見ファンタジア文庫)
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三河 ごーすと
(富士見ファンタジア文庫)
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桜生 懐
(富士見ファンタジア文庫)
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陸奥 こはる
(富士見ファンタジア文庫)
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高橋 びすい
(富士見ファンタジア文庫)
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恵比須 清司
(富士見ファンタジア文庫)
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三原 みつき
(富士見ファンタジア文庫)
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あボーン
(富士見ファンタジア文庫)
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白井 ムク
(富士見ファンタジア文庫)
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綾里けいし
(ガガガ文庫)
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カミツキレイニー
(ガガガ文庫)
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伊崎喬助
(ガガガ文庫)
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平坂 読
(ガガガ文庫)
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猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
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猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
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緒二葉
(ガガガ文庫)
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川上 稔
(電撃の新文芸)
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美浜ヨシヒコ
(電撃の新文芸)
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草薙 刃
(電撃の新文芸)
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時田 唯
(電撃の新文芸)
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6月16日

樋口彰彦
(マガジンエッジKC)
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松岡健太
(マガジンエッジKC)
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さとうふみや/天樹征丸
(講談社コミックス)
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あだちとか
(講談社コミックス)
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和武はざの
(講談社コミックス月刊マガジン)
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6月15日

石田リンネ(富士見L文庫)
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猫田パナ(富士見L文庫)
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佐々木禎子(富士見L文庫)
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仲町鹿乃子(富士見L文庫)
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竹岡葉月(富士見L文庫)
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竹岡葉月(富士見L文庫)
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鍋敷(アース・スターノベル)
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LA軍(アース・スターノベル)
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天然水珈琲
(アース・スターノベル)
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西尾維新(講談社文庫)
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葛城阿高(ビーズログ文庫)
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ぷにちゃん(ビーズログ文庫)
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小田ヒロ(ビーズログ文庫)
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綾河ららら
(サーガフォレスト)
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バッド(サーガフォレスト)
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真安一(サーガフォレスト)
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カヤ(サーガフォレスト)
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コイシ/緑黄色野菜
(コロナ・コミックス)
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よこわけ/やしろ
(コロナ・コミックス)
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わかば/白露雪音
(コロナ・コミックス)
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小田山るすけ/たつきめいこ
(コロナ・コミックス)
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6月14日
ふか田さめたろう
(GA文庫)
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星奏なつめ(GA文庫)
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冬坂右折(GA文庫)
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白石定規(GAノベル)
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星崎崑(GAノベル)
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えぞぎんぎつね
(GAノベル)
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三木なずな
(GAノベル)
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カイシャイン36
(GAノベル)
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よっしゃあっ!
(GAノベル)
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6月13日


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6月12日

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6月10日

荒川弘
(ガンガンコミックス)
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天那光汰/梅津葉子
(ガンガンコミックス)
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おーしおゆたか
(角川コミックス・エース)
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猫田ゆかり
(角川コミックス・エース)
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リムコロ
(角川コミックス・エース)
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冥茶/萩鵜アキ
(角川コミックス・エース)
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浅野りん/ヤングエース編集部
(角川コミックス・エース)
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春花あや
(角川コミックス・エース)
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経験値/TYPE−MOON
(単行本コミックス)
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佐島勤/おだまさる
(電撃コミックスNEXT)
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古宮九時/越水ナオキ
(電撃コミックスNEXT)
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ベキオ/ていか小鳩
(ガンガンコミックスONLINE)
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森田季節/シバユウスケ
(ガンガンコミックスONLINE)
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顎木あくみ/みまわがお
(ガンガンコミックスONLINE)
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加藤衣緒
(ガンガンコミックスONLINE)
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竜騎士07/夏海ケイ
(ガンガンコミックスONLINE)
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竜騎士07/刻夜セイゴ
(ビッグガンガンコミックス)
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飯島浩介/汐里
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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イノウエ
(サンデーうぇぶりSSC)
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こじまたけし
(サンデーうぇぶりSSC)
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白井もも吉
(サンデーうぇぶりSSC)
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オジロマコト
(ビッグ コミックス)
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サンドロビッチ・ヤバ子/だろめおん
(裏少年サンデーコミックス)
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田村由美
(フラワーCアルファ)
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もこやま仁
(裏少年サンデーコミックス)
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影崎由那/川獺右端
(アース・スターコミックス)
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相模映/吉田杏
(アース・スターコミックス)
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となりける/shiryu
(アース・スターコミックス)
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ユンボ/風楼
(アース・スターコミックス)
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秋乃かかし/裂田
(アース・スターコミックス)
Amazon


東崎惟子(電撃文庫)
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三雲岳斗(電撃文庫)
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三雲岳斗(電撃文庫)
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和ヶ原聡司(電撃文庫)
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白金透(電撃文庫)
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鎌池和馬/冬川基
(電撃文庫)
Amazon B☆W


佐島勤(電撃文庫)
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二月公(電撃文庫)
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鏡遊(電撃文庫)
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真代屋秀晃(電撃文庫)
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周藤蓮(電撃文庫)
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瀧岡 くるじ
(カドカワBOOKS)
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小田 ヒロ
(カドカワBOOKS)
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壁首領大公
(カドカワBOOKS)
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七夕 さとり
(カドカワBOOKS)
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KK(カドカワBOOKS)
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うみ(カドカワBOOKS)
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ふか田 さめたろう
(宝島社)
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魔石の硬さ
(TOブックス)
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ニシキギ・カエデ
(TOブックス)
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地雷酒(TOブックス)
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サンボン
(TOブックス)
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蒼月海里(角川文庫)
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椹野道流(角川文庫)
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森見登美彦/原案:上田誠
(角川文庫)
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桑原水菜(角川文庫)
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仁木英之(角川文庫)
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6月9日

石塚千尋
(講談社コミックス)
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荒川弘/田中芳樹
(講談社コミックス)
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奈良一平
(講談社コミックス)
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小玉有起
(KCデラックス)
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横田卓馬
(シリウスKC)
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高田裕三
(シリウスKC)
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長谷川三時/七烏未奏
(シリウスKC)
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ヤスダスズヒト
(シリウスKC)
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村上よしゆき/茨木野
(シリウスKC)
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K9/小林裕和/支援BIS
(シリウスKC)
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冬葉つがる
(シリウスKC)
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樋野友行/瀬戸メグル
(シリウスKC)
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刀坂アキラ/加茂セイ
(シリウスKC)
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光永康則
(シリウスKC)
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西田拓矢/海空りく
(シリウスKC)
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松琴エア/はにゅう
(シリウスKC)
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原口鳳汰/カラユミ
(KCデラックス)
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山本やみー/門馬司
(KCデラックス)
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一二三
(KCデラックス)
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がしたに/MITA
(KCデラックス)
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うかみ
(KCデラックス)
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エターナル14歳/御子柴奈々
(KCデラックス)
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桜野みねね
(BLADEコミックス)
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森野きこり
(BLADEコミックス)
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6月8日

かみはら(早川書房)
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西尾維新(講談社)
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ちんねん/能一ニェ
(BRIDGE COMICS)
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佐藤二葉
(星海社COMICS)
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山本崇一朗
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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稲葉光史/山本崇一朗
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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6月7日

泉光
(アフタヌーンKC)
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TNSK
(アフタヌーンKC)
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水瀬るるう
(まんがタイムコミックス)
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琴子/TCB
(ガンガンコミックスONLINE)
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枢呂紅/優月祥
(ガンガンコミックスUP!)
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雨後一陽/とちぼり木
(ガンガンコミックスUP!)
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西島ふみかる/白縫餡
(ガンガンコミックスUP!)
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雨沢もっけ
(ガンガンコミックスUP!)
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ふか田さめたろう/松元こみかん
(ガンガンコミックスUP!)
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えぞぎんぎつね/春夏冬アタル
(ガンガンコミックスUP!)
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リキタケ/三木なずな
(ガンガンコミックスUP!)
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琴子
(SQEXノベル)
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猫子
(SQEXノベル)
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平成オワリ
(SQEXノベル)
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榛名丼
(SQEXノベル)
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蝉川夏哉
(宝島社文庫)
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貴戸湊太
(宝島社文庫)
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6月6日

智弘カイ/カズタカ
(KCデラックス)
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ippatu
(ヤンマガKCスペシャル)
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6月5日

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6月3日

いつきみずほ
(ドラゴンノベルス)
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夢・風魔
(ドラゴンノベルス)
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矢吹健太朗
(ジャンプコミックス)
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助野嘉昭
(ジャンプコミックス)
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ONE/村田雄介
(ジャンプコミックス)
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松井優征
(ジャンプコミックス)
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伊科田海
(ジャンプコミックス)
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権平ひつじ
(ジャンプコミックス)
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鏡貴也/山本ヤマト
(ジャンプコミックス)
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水あさと
(ジャンプコミックス)
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篠原健太
(ジャンプコミックス)
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針川智也
(ジャンプコミックス)
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時田時雨
(ジャンプコミックス)
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猗笠怜司
(ジャンプコミックス)
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佐々木尚
(ジャンプコミックス)
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賀来ゆうじ
(ジャンプコミックス)
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末永裕樹/馬上鷹将
(ジャンプコミックス)
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大須賀玄
(ジャンプコミックス)
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バブル製作委員会/肘原えるぼ
(ジャンプコミックス)
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三部けい
(角川コミックス・エース)
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長岡太一
(角川コミックス・エース)
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佐茂すけ/竹村優希
(角川コミックス・エース)
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関崎俊三
(角川コミックス・エース)
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封宝/富樫聖夜
(フロース コミック)
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此匙/浜千鳥
(フロース コミック)
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神栖みか/シロヒ
(フロース コミック)
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武シノブ/江本マシメサ
(PASH!コミックス)
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柳矢真呂/ぷにちゃん
(PASH!コミックス)
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深山キリ/もり
(PASH!コミックス)
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さーもにずむ
(PASH!コミックス)
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