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このライトノベルがすごい!文庫

魔法少女育成計画「黒(ブラック)」 ★★★☆  



【魔法少女育成計画「黒(ブラック)」】 遠藤 浅蜊/マルイノ このライトノベルがすごい! 文庫

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Kindle BOOK☆WALKER

市立梅見崎中学校、2年F組。女子ばかり、わずか15人だけで構成された奇妙な学級だが――
その実態は「正しい魔法少女」を育成するために作られた「魔法の国」肝煎りの特別クラスだった!
選ばれたエリート魔法少女たちは未来への希望に顔を輝かせるが、その陰には邪悪な意思が蠢いており……。
魔法少女スノーホワイトのサーガも、ついに佳境へ。「魔法少女狩り」の新たな獲物とは!?
スノーホワイトは健在なり!
正直、前回彼女が受けた仕打ちは修羅とかしたスノーホワイトをして、耐えられるもんじゃない。ラ・ピュセルやハードゴアアリスが願い思い描いた魔法少女を決定的に逸脱してしまった。罪を犯した、それは致命傷に等しい傷になってしまった、と思ったのですが。
それでもスノーホワイトは屈しなかったのか。
ただ前にも増して陰は濃くなっている感じはあるんですよね。小雪としての普通の少女としての日常生活は完全にドロップアウトしてしまいましたし、「魔法少女狩り」としてさらにダークヒーロー化が進んでしまった感がある。でも健気に本来の魔法少女、初めの頃の志を忘れずにその在り方を続けようという姿勢も保っているわけで、スノーホワイトの心は未だ折れていないのが伝わってくる。
一方で以前のようなほぼリップルだけと連絡を取り合ってた活動と違って、ある種のグループを作って徒党を組んでるんですね。フレデリカの企みの阻止やリップルの救出という大きな目的がある以上、協力者がいるに越した事はないですし一種のスノーホワイト派のようなものが出来上がりつつあるのが興味深い。デリュージが合流しているのもなかなか驚きだったけれど、まさかのシャドウゲールが一緒にいるのは仰天した。本来ならスノーホワイトは仇になっちゃいますもんね。ただ、シャドウゲールの今の状態がそれを許しているのか。正気に戻ってしまったときが怖いんだけど。スノーホワイトの方もよく彼女を傍に置いているもんだと思う所だけれど、彼女としてはシャドウゲールは罪の象徴なんだろうなあ。

さて、またぞろ何のつもりかわからない迂遠きわまる回りくどい暗躍をみせるピティ・フレデリカ。彼女が牢獄から出したカナは本人は何の目的で牢を出されて魔法少女学園に入学させられたか知らないし、本人としては普通に馴染もうとしているのだけれど、それこそがフレデリカの目的のような気もするし、本当に何を企んでいるのか。カナが魔法少女の変身状態を解かないのも随分と意味深な理由があるみたいだし。
折角の学園ものにも関わらず、誰も彼もがギスギスしていて胃を痛めている連中が多すぎるw それでいて大半が事なかれ主義に徹しようとしているのがなんともはや。魔法の国の派閥争いがそのままクラス内に持ち込まれている、と思われている事がこのギスギス感に拍車を掛けているのだけれど、校長や先生が考えているただの派閥争いというわけじゃなさそうなのも複雑怪奇な状況になってるんですよね。派閥の意向を汲んで動いている人は案外少なそうなわりに個人的に、或いは誰かの思惑で動いている者は結構居そう。実際、スノーホワイトが送り込んで情報を流して貰っている娘なんかもいるわけで。
一方でそういう後ろ盾に対して何の知識も感心も持たずにいる権力抗争とは関係ないド素人の魔法少女なんかもいるわけで、でもそういう娘たちも蚊帳の外に置かれているわけじゃなくて、フレデリカのような連中の思惑の中に取り込まれているのではないか、という様子もあって……。
と、権力抗争だけが問題ならそれはそれでシンプルではあるんだけれど、それ以上に人間性に問題があるやつが……メピスあんたのことだよ! 人間的にダメだったりおかしかったりイカレてたりという輩は今までも山程いたけれど、こいつの場合イキってる考えなしの乱暴者で無法者の狂犬というだけで、その上ド素人枠の方だし、こいつが居ないかおとなしくしているだけでこの学園ちゃんと纏まっちゃうんじゃないか、というくらい学級崩壊の特異点になっているように見える。そのわりに、みんなこの娘のこと庇うし当たり障りのないように接してるんですよね。そのおかげで余計に調子乗っている感じもあるし。気を使いまくってるテティがかわいそうすぎる。
カナのマイペースがうまいことメピスの懐に入り込む要素になっているけれど、どれほど怒ってない姿を見せても全然好感度は上昇しないよな、これ。

魔王塾関係者はある意味シンプルで人間的にも信用できそうなんだけど、どうもフレデリカの紐付きの可能性もあるので本人たちの意図しない所で、謀略の駒になっている可能性もあるし、兎にも角にもフレデリカの思惑が見えてこないとどうにも何がどうなっているのか見えてこないというのがもどかしい。ラストの戦闘用ホムンクルスの暴走も意図がわからないし。
その意味では、まさかのスノーホワイトご本人の介入というのは、友好な斬り込みになるかもしれないけれど、フレデリカの用意した盤上に乗ったとも言えるわけで、果たして彼女がゲームマスターなプランニングを盤上から破壊できるのか。なんにせよ、主役たる「魔法少女狩り」の堂々見参である。次巻がどう動くのか楽しみ。本編の続編は数年ぶりの久々だっただけに、次は早めにお願いしたいなあ。

シリーズ感想

魔法少女育成計画 episodesΔ ★★★☆  



【魔法少女育成計画 episodesΔ】 遠藤 浅蜊/マルイノ  このライトノベルがすごい! 文庫

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アニメ化された第1作から、最新作の『魔法少女育成計画QUEENS』、
WEBで連載中の『魔法少女育成計画breakdown』まで、
シリーズを彩る何十人もの魔法少女が所狭しと暴れ回っています!
ショップ限定特典として発表され、プレミア価格がついたショートストーリーも書籍初収録!
コアなシリーズファンはもちろん、アニメを観ただけの人でもたっぷり楽しめる一冊です!
当たり前のようにラ・ピュセルとスノーホワイトのコンビだと思いこんでいた表紙絵、お姫様抱っこされてるのって、スノーじゃないんだ! 思い込みをご指摘いただいたのですが、言われてみればスノーとは全然デザイン違うんですよね。
そして、肝心のお姫様抱っこされてる魔法少女が誰なのか問題。どうやらオリジナルストーリーを展開している漫画版の登場人物ステラ・ルルという子らしく、この子なんと……ラ・ピュセルと同じ男の子の魔法少女なのである!!
表紙絵デザインが倒錯的すぎる!!
シリーズ第一巻のだいぶはじめの方で脱落してしまったラ・ピュセルの人気は、シリーズが既刊10冊まで出ている現状において根強いものがあるけれど、ついに表紙を飾ってしまうどころか、男の子同士ですごい……しゅごい。
しかし、正体が男の子の魔法少女って、少ないながらも居るのは居るのかぁ。魔法の国ではどういう立ち位置になるのか気になるところだけれど、数が少なすぎて特に中枢近くには関与ないんだろうか。
スノーホワイトの「魔法少女狩り」と呼ばれだした頃の話もなかなかに壮絶。あの内気で大人しく、ラ・ピュセルに守られるだけのお姫様だったスノーホワイトが、泣いてばかりで戦うなんてことこれっぽっちも出来なかったあのスノーホワイトが、如何にして「魔法少女狩り」と呼ばれるほどの修羅へと自分自身を改革したのか。いわゆる過渡期がどんな風だったのかはずっと気になっていたのだけれど……そうなんだよなあ。彼女の場合、覚悟は最初のエピソードの段階でキマっちゃってるんですよねえ。躊躇う余裕も迷う余裕も弱い自分を叱咤するような余裕も小雪ちゃんにはもうなくて、その精神はあの地獄を生き残りやるべき事為すべきことを思い定めた時にはもう既に鋼へと化していたのか。
戦歴がほぼほぼ初っ端の段階でフルスロットルなんですよね、スノーホワイト。ラ・ピュセルとハードゴア・アリスの幻影見せられて、あの反応ですもんねえ。確かに自己分析通り、スノーホワイトは力も技も経験も足りていなくて、内心はずっと怖がってて、弱いままなのかもしれないけれど。
その弱さはもう彼女の足を引っ張らない。
そりゃ、監察の人もドン引きですわー。いやまあドン引きまではしてないんですけどね。そんな監察部の動きの鈍さに、さっさと見切りをつけちゃうスノーホワイトがまた極まっているというべきか。そんな鋼の精神の中で唯一リップルにだけ柔らかい気持ちを持っているのが、救いというべきなのか。

面白かったのが、魔王パム主催の魔王塾+外部参加ありの地獄サバイバル編。往年の強キャラたち、中には後の黒幕さんなんかも参加しているオールキャストな武闘祭なのですけれど、見所はその解説をしている魔王パムのひたすら常識的で良心的でマトモな内面描写。シリーズ通して未だに最強の魔法少女と謳われ続けている彼女ですけれど、その言動を見ていると何気にシリーズ通して一番の真人間なんじゃないかと思えてくるんですよね。それでいて、組織人としてのしがらみや派閥の長としての立場に悩んだり、自身の内心のみっともなさに恥じ入ったり、と頭おかしい人が多い魔法少女界隈の中で、この人のマトモさというのは特筆に値するんじゃないだろうか。あまりにマトモすぎて、あんまり能動的に動けず、その強大な力も自由に振るえなかったっぽいのは皮肉な話なのかもしれないけれど。
それでいて、しれっと能力的にとんでもないことやってたりするので、魔王とか称号得ちゃうんですよねえ。
シリーズ自体止まっちゃったのかと長らく新刊出ない状況に危惧していたのですが、どうやら新作も準備されているようで、ウェブ連載も続いてるんですねー。結構いいところというかエゲツないところで止まっているだけに、再開を期待しております。

シリーズ感想

魔法少女育成計画 QUEENS ★★★★☆  

魔法少女育成計画 QUEENS (このライトノベルがすごい!文庫)

【魔法少女育成計画 QUEENS】 遠藤浅蜊/マルイノ このライトノベルがすごい!文庫

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着々と進行するプク・プックの「魔法の国」救済計画。多大なリスクを孕んだその計画を阻止するため、そして囚われの身となったシャドウゲールを救い出すため、プフレは記憶を失ったまま起死回生の一手を打つ―。TVアニメ化された話題のマジカルサスペンスバトル『魔法少女育成計画』のシリーズ最新作がここに登場!「魔法の国」と自らの運命を賭けて、魔法少女達が激突する!

はぁぁぁぁぁぁ……。読み終わったあとのこのため息の重さ。何気に喪失感という意味ではシリーズ屈指だったんじゃなかろうか。これさ、スノーホワイトに対して厳しすぎやしないだろうか。彼女相手に限らないんだけれど、彼女に対する仕打ちというのはこれ酷いなんてものじゃないでしょう。たださえ魔法少女狩りなんて業を背負っている彼女に、これだけの罪まで背負わせて、いくら修羅とかしたスノーホワイトだっていい加減潰れるぞ。ただでさえ、リップルの件でいい加減ひしゃげ掛けていたのに、さらにこれである。ある意味リップルと同じ立場に立ったといえるのかもしれないけれど、今回の一件はラ・ピュセルやハードゴアアリスが願ったあるべき魔法少女としてのスノーホワイトを決定的に終わらせてしまったんじゃなかろうか。スノーホワイトが故人たちが願った魔法少女たり続けられなくなってしまったんじゃなかろうか。
これ、前回のリップルの絶望の繰り返し、いや重ね塗りじゃないか。
このシリーズの片方の支柱であったスノーホワイトがこんな状況に置かれてしまったのもどうしようもない絶望にも関わらず、それで済まさない作者の腐れ外道っぷりがもう泡吹きそうなくらい素晴らしいと言えばいいんですかもう!!

思えば、彼女は一度たりともブレなかった。迷わなかった。目的のために一切譲らなかった。その揺るぎなさは、やり口のダーティーさや手段を選ばなさからも真意がわかりにくい部分もあったのだけれど、振り返ってみると常に常にただひとつだったんですよね。ただただ、その娘を守るためだった。その為に他者を陥れ、権力を手に入れ、立場を作り、環境を整えようとしていた。
魔法少女たちはみんな迷い悩み苦しみながら自分の進むべき道を後悔や絶望をたたえながら追い立てられるように進んでいる。やがて、自らの意志で立ち上がりあるき出したとしても、そこにはいつだって七転八倒するような痛みを抱えながらのことだ。修羅とかしたスノーホワイトですらそれは変わらない。彼女がこの巻でもらした弱音は、地獄の釜のそこで漏らす悲鳴のようなものだった。
そんな中で、彼女だけは一切一切ブレることはなかったのだ。その揺るがなさは、ある意味シリーズに登場していた数々の悪役、黒幕たちと同じだったのかもしれない。敵の敵たる彼女たちは、嬉々としておのが嗜好や信念にすべてを傾けていた。
それと同等、匹敵するほどのゆらぎのない信念として、カノジョはそれを抱えていたのだと思えば、カノジョが味方であったというのはどれほどの安心感があったか。何を考えているかわからない、何を企んでいるかわからない、という要素は常にあり、決して信頼できる人物ではなかったかもしれないけれど、これもカノジョの言動を振り返って見るならばカノジョは常に約束を守り、親身ではなかったかもしれないけれど仲間となった相手の身の安全は常に守ろうとし、それが果たされなければ悔みを噛み締めていた。
振る舞いが悪しといっても、決して根からの悪ではなかったのだ。それもこれも、終わってみれば、の話なのかもしれないけれど、どれほど信じられなさそうな人物であっても、信じるに足る人物だったのだ。
であるからこそ、それが失われた時のこの絶望と喪失感は、今までに類を見ない。
彼女のファンだった。彼女の信徒だった。彼女が好きだった。故に、もう目の前が真っ暗だ。
最初から最後まで、自分勝手な人だった。好き勝手やりたい放題の人だった。相手の気持ちなんか考えてない、いや考えた上で無視してのける酷い人だった。控えめに言ってろくでなしだった。自分が良ければ良い人だったのだ。これで、自分を至上に置くような輩だったら、何の憂いもなく軽蔑できる人だったのに。しかし、最低である。最低のろくでなしだ。
プレミアム幸子の契約書は正しくその副作用を執行した。幸運のしっぺ返しは正しく作用した。あの子が一番大切に思っていた相手は、洗脳したプク・プックだったかもしれない。でも、それ以上に大切に思っていた相手がいた事は、しっぺ返しがあの子にとって最も無残で残酷なやり方でその相手に見舞ったことでも明らかだろう。
彼女にはその自覚があったのだろうか、なかったのだろうか。あったにせよ、なかったにせよ、わかっていたにせよわかっていなかったにせよ、残酷で無神経でろくでなし以外のなにものでもなかろう。

このシリーズ、さすがに以前ほどにザクザクと名前ありの魔法少女が死んでいくことは……いや、結構ザクザクとは死ぬんだけれど生き残りがわずか数人という有様にはならなくなってきたんですよね。かつての惨劇の生き残りが、レギュラーとして参戦するようになってから、生存強度は確かにあがっている。でもだからこそ、あれだけの惨劇を生き残った娘たちが、やっと生き残ってくれた娘たちが、それだけ思い入れがある娘たちが潰える時のダメージはこれまでの非ジャないんですよね。一人ひとりの死が痛切すぎる。痛すぎる。
それでもなお、受け継がれる意思があり、どん底から這い上がる進化があり、新たなる修羅の誕生があったりもするのだけれど……。
本作のサブタイトル「QUEENS」というのはきっと象徴でもあるんだろうなあ。復讐を超えて、引き継がなければ、成し遂げなければならない遺志がある。
ここに、女王は誕生した。それが何を成し遂げるか、魔法の国の暗示された終末と、暗躍するフレデリカにラズリーヌ。次巻、スタートからどう考えてもどん底に近いよなあ。まだ何人か意気軒昂な人たちがいるにせよ。
こうなると、もう誰が最後まで生き残るかも油断できなくなってきて、本当もう鬼畜すぎ!!

シリーズ感想

まのわ 竜の里目指す 私強くなる 2 ★★★☆   

まのわ 竜の里目指す 私強くなる 2 (このライトノベルがすごい!文庫)

【まのわ 竜の里目指す 私強くなる 2】 紫炎/武藤此史 このライトノベルがすごい!文庫

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リザレクトの街で開催される大闘技会に出場することにした風音たち一行。実力者と打ち合える機会に弓花は奮い立ち、順調に勝ち進む。召喚獣のユッコネエと召喚大会に出場した風音も、あっという間に勝利をおさめていく。一方その陰では、悪魔使いたちが暗躍していた。そして風音は"神様"と対峙する……。
弟としては馬鹿可愛いけれど、男としては真っ平御免、って直樹……これは不幸中の幸い、と言っていいんだろうか。でも、シスコンの時以外の直樹って大人っぽい性格イケメンで通ってるんですよね。そっちバージョンだと姉貴的にもありだったのかもしれないと思うと、やっぱりご愁傷様、になるんだろうか。でも、風音のキャラからして男に靡く姿が想像できないからなあ。直樹を猫かわいがりしている様子のほうがまだしっくりくる。ゆっこ姉の息子のショタ王子が今のところ一番の候補生っぽい。むしろ、風音よりも余程女の子らしいのに、何故か男っ気が全然ない弓花の方が先々心配である。あのまま武に傾倒していくと安定して行き遅れになりそうな気配がビンビン……。気持ち悪くても直樹で手を打っておいた方が良いんじゃないだろうか。この調子だと、姫さまとゴールしてしまいそうだし。
と、実力で風音パーティーに一歩遅れているせいか、頑張って成長しようとしているもののまだ中途半端なポディションになってしまっている直樹よりも、やっぱりジンライ爺ちゃんの方がもう一人の主人公、みたいな立ち位置で物語の中核にどんと居座ってるんですよねえ。微妙にダークヒーローっぽい立ち回りも存在感に一役買っているのだけれど、そのダーティーな雰囲気に流されてまた浮気してたら始末に負えんなあw
身内とのトラブルの件、ずっと引っ張っているけれど待たされている分、事態が刻々と悪化しているようで、これ本気で笑い話で済まなくなるんじゃないだろうか。
さて、風音サイドの方では世界の真実に関するあれこれが、悪魔使いの一件を通じてチラリちらりと垣間見えるようになってきているんだけれど……なんか、さらっととんでもない情報が流れませんでしたかね、これ?
あのセリフが本当だと、元の世界に戻る戻らないどころの話じゃないんですけれど。
まあ、あんまり風音は世界の真実とか興味なさそうだし、もう元の世界に戻るつもりも毛頭ないみたいだから、深刻な問題にはならないだろうけれど。気にすべき家族は、少なくとも弟の直樹はこっちに来てるわけですしねえ。それに、この調子だとプレイヤーって思っていた以上に大量にこっちの世界に来てる気配も有るわけですし。




魔法少女育成計画 episodesΦ ★★★☆  

魔法少女育成計画 episodesΦ(エピソーズ・ファイ) (このライトノベルがすごい! 文庫)

【魔法少女育成計画 episodesΦ】 遠藤浅蜊/マルイノ このライトノベルがすごい!文庫

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第一作『魔法少女育成計画』から『ACES』までに登場した、シリーズを彩る何十人もの魔法少女をぎゅぎゅっと詰め込んだ短編集第2弾!少女達の知られざる活躍に、平穏かつコミカルな日々、本編で発生した事件の思いもかけない裏側まで、見逃せないエピソードをどかんと11編収録しています!『魔法少女育成計画』の世界にどっぷりと浸りたい方必携のこの一冊、ぜひ本編と合わせてお楽しみください!
だ、駄目だ。魔法少女、あんまりにも沢山いすぎて本編参照しながらでないと、この娘誰だっけとか、覚えていてもどういう活躍をしてたんだっけ、と思い出せない。まだ、最初の短編集だと対応作が少なかったからなあ。
意外と、偽魔法少女(?)の魔法少女戦隊は属性色分けがしてあるせいか、ちゃんと覚えられていたのが何ともはや。
でも、やはり死亡退場した魔法少女たちのエピソードは、在りし日の平和な日常編だけに今回もグッと来るものが多かった。特に、最近の作品は前のめりに自分のなすべきことを貫いて死んでいく娘たちも多かっただけに。
一方で、後日談として生き残った娘たちが喪失感を抱えながら、再び訪れた日常を過ごしていく様子も胸を打つんですよねえ。ふとした瞬間に自覚する欠落に影を落としながらも強く生き続ける人もいれば、自分の行動によって命を落としてしまった少女たちを思い、後悔に苛まれる娘もいる。
在りし日の少女たちの輝きと、その輝きの喪失によって訪れた虚、それを踏まえて悲しみを乗り越え、寂しさを生き残った者たちで共有しながら先へと進んでいく。前日譚と後日譚の描き方としては、前回の短編集もそうでしたけれど、威力タップリなんですよねえ、このシリーズ。生き残った娘たちも、もう居ない娘たちも、もっともっと好きになることが出来る。
しかし、その中でもやはりスノーホワイトのそれは、群を抜いているというか、際立っているというか。彼女の生き様は激烈でありながら、地に足がついていて、いやはや凄いわ。

一番好きなエピソードは、あれですね。魔法少女として役に立たない能力を持ってしまい、立場的にも日陰モノとして扱われ、色々な意味で瀬戸際を歩いてかつての魔法少女になった頃の目の輝きを失いながら、集って愚痴を言い合う四人の魔法少女たちによる、思いもよらぬ人助け、魔法少女の初心に帰るような役に立たない能力を駆使しての、人命救助。こういうの、好きだわ。
あとは、袋井魔梨花さんの空気読むスキルでしょうw バトルジャンキーとして、戦闘狂の集まりである魔王塾ですら追い出されたアウトサイダーの彼女の、意外な社交性。そうか、変身を解いた同士の最初の遭遇でスノーホワイト、ガチで袋井さんに気づいてなかったからあの対応だったのか。あとで、名前聞いて正体に聞いて飲んでたもの吹き出すスノーホワイトさんw あの鉄面のスノーホワイトに飲み物を吹かせるなんて、さすがだぜ袋井魔梨花。
いやなんか、マジでこの二人、懇意になりそうでちょっとウキウキしてる。

さあ、アニメ化も近づいてこっちもワクワクですよ。どれほどの阿鼻叫喚の地獄絵図が繰り広げられるか、視聴者の悲鳴が鳴り響くのかを想像するとw

シリーズ感想

スクールライブ・オンライン ラストマン・スタンディング ★★★☆  

スクールライブ・オンライン 7 ラストマン・スタンディング(前) (このライトノベルがすごい!文庫)

【スクールライブ・オンライン 7.ラストマン・スタンディング(前)】 木野裕喜/hatsuko このライトノベルがすごい!文庫

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誰もが待ち望んでいた“3R”へのVRシステムの導入確定に沸き立つ栄臨学園。だが陰では、命の保証さえない非合法な脳開発実験が進行中だった。計画を阻止すべく、立ち上がる零央率いる“心の欠片(フラグメンツ)”と仲間たち。向かうは、学園史上最強のギルト“高天原(セレスティア)”。ただその前にクリアしなければならない問題が山積みで―。全校生徒の未来を賭けた、決して負けられない戦いが今、始まる!MMORPG×近未来学園、リアルとゲームが交錯する大人気シリーズ、クライマックス突入!


スクールライブ・オンライン 8 ラストマン・スタンディング(後) (このライトノベルがすごい! 文庫)

【スクールライブ・オンライン 8.ラストマン・スタンディング(後)】 木野裕喜/hatsuko このライトノベルがすごい!文庫

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命の保証さえない、非合法な脳開発実験。それを阻止すべく立ち上がった零央率いる“心の欠片(フラグメンツ)”と仲間たち。第一の関門、レグヌム城を落とした彼らを迎えたのは、盟友剛田からの宣戦布告―「“無敵艦隊(アルマダ)”はヴァストゥーク城を攻め落とす」―だった。攻城戦終了まで、残り時間30分!零央は、実験中止の鍵を握る最強ギルド“高天原(セレスティア)”を落とし、学園の平和を守れるのか!?MMORPG×近未来学園、リアルとゲームが交錯する大人気シリーズ、いよいよクライマックス!
やはり沙耶は、超肉食系素直クールでグイグイ来る方がおもしろ可愛いのよねえ。記憶が欠落している状態の彼女はホント味気なかったですから。ともあれ、ラストを飾るのは幼馴染二人組。幼馴染大勝利ですよ、良かった良かった。
最終決戦は一気読みだったのですが、すぐに協力してくれるかと思っていた「“無敵艦隊(アルマダ)”」と「淑女の社交場」が中々動かなかったのには焦らされましたけれど、彼らもギルドメンバーを抱えている以上、感情だけで突っ走るわけにはいきませんからねえ。学生だからこそ、将来のことは考えないといけないですし。
だからこそ、最後にキッチリとリスクとリターンを兼ね備えた、ちゃんと言い訳できる状況を揃えてみせた零央には頷かされました。いや、前巻のラストにはどうすんだこれ、と思わされましたけれど。
まあ勿体ぶってくれた分だけ、剛田先輩と美作先輩の大暴れには大満足でしたけれど。最終決戦だけあって、みんなに見せ場がありましたが、この二人のトップはかなり派手な活躍で持ってってくれましたからねえ。
その分、色んな意味で次世代の若手たちが割を食ってましたけれど。次の世代、悲惨なことになるんじゃないだろうか、これw
個人的には一番地味ーなところで、一番凡人枠でひたむきに頑張っていた瀬川先輩が報われたのが感慨深い。一番イイトコロでこれまで出来なかった領域に到達し、なおかつずっと届かなかった想い人に気持ち届けられたんですからねえ。
まさかの剛田先輩大勝利も然ることながら、この二人の一番報われなさそうな男前二人の掴んだ栄冠には涙ちょちょぎれるものがありました。よかったのう、よかったのう。
ってか、剛田先輩ってもっと厳ついジャイアンみたいな姿思い描いてたのに、デカイとはいえ割とイケメンじゃないですかー、このリア充め。

しかし、結局この一連の悪事を働いてきた会社の人間は一切出てきませんでしたね。あくまで大人の世界はそちらで解決してもらって、学生は学生レベルで現場の被害を食い止めるためにやれることをやる、というスタンスは、ちょっと被害の実感を得られないことや洗脳とかこれ絶対バレるやろ、みたいな展開もあってか、どうしても危機感を抱けないものがあったんですけれど、学生の自分たちの出来る範囲で、というのは変な方向に風呂敷を広げずたためる範囲でやった、という意味では堅実であったのかなあ。収集つかなくなるよりかはましか。
火西先輩の件は、どうにもこうにもあの好漢を敵対勢力に置き続けるための無理矢理感半端なかったですけれど。

ともあれ、主要メンバーだけじゃなく、大量のキャラを動かしてなおかつ最後まで責任持って動かしてみせたのはお見事。ちゃんと、みんなのその後までエピローグで描ききるあたり、沢山の人達を描いて動かすの楽しかったんだろうなあ。
瀧先輩は、あれ零央に勝るとも劣らないヘタレだと思うぞ、うん。概ね彼女のヘタレが大本の原因だったような気がしないでもない。
なんにせよ、コメディな掛け合いのノリの良さも、手に汗握る燃える展開も、実にここちの良い良作でした。

シリーズ感想

まのわ 竜の里目指す 私強くなる ★★★☆  

まのわ 竜の里目指す 私強くなる (このライトノベルがすごい! 文庫)

【まのわ 竜の里目指す 私強くなる】 紫炎/武藤此史 このライトノベルがすごい! 文庫

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ジーク王子との冒険を終え、ミンシアナ王国を離れた風音たち一行。他のプレイヤーを探して現代に帰るための手がかりを探しながら、A級ダンジョンに潜るだけの実力を身につけるため、竜を崇める国であるハイヴァーン公国へ向かう。
その道中で、念願の新たなプレイヤーにして、風音たちにとってはお馴染みの少年と再会するのだった……。
魔物を倒してスキルをゲット! 第2回なろうコン大賞グランプリ受賞作、怒濤の新章突入!?
シスコン通り越してこれただの変態だ。というわけで、以前チラッとジンライさんと絡むカタチで登場してたんだっけか、新たな男の子のプレイヤー登場、と思ったらまさかの身内。風音の弟直樹の乱入である。と言っても、彼って風音たちより遡ること二年前には既にこの世界に転移していたらしく、まさかの弟なのに年上設定に。いや、この場合は風音がお姉ちゃんなのに年下、という垂涎の状況設定じゃあないですか。
それにしても、お姉ちゃん好きすぎて抉らせてしまっているこの弟、みんなに言われているようにキモい。お姉ちゃんのパンツ盗んで宝物にするとか、お姉ちゃんの脇からチラチラ見えるポッチをガン見してハアハアしてるとか、行動がいちいちキモい! 残念ながら直樹くんの場合は「ただし、イケメンに限る」の免責条項が適用されない模様。パーティーに加わったものの、女性上位のヒエラルキーの中で身の置き所がなくジンライさんの傍を唯一の憩いの場として肩身の狭い思いをしているあたりに、微苦笑を誘われてしまう。
でも、キモいキモい言われながら、何だかんだとお姉ちゃんの風音からは可愛がられて姉弟仲は良好だし、弓花とは過去に色々とあった関係もあって複雑な関係なんだけれど、例の事件があったわりにはそれほど毛嫌いされてないんですよね。もっと嫌悪されててもおかしくないのに、気まずくとも普通に話もしてるし。
風音ラブ同士の姫様とはバチバチ火花が飛び散ってますけれど、なにげにフラグも立ってるし……あれ? わりと美味しいポディションじゃね、直樹って。無造作にフラグ立てまくってる風音の弟だけあって、キモいキモいと言われながら結構こっちも本人知らないところでフラグ立ててまわってるような〜。
一応、姉が介在せんところでは普通にカッコいいし肝も座っていて義理堅く、愛嬌もあって女の子のモテるタイプの少年だもんなあ。わりと、同姓の男とも老若問わずに仲良くなったり可愛がられたりするタイプだし。
ジンライ師匠からも、女の子ばっかりのパーティーの中で出来た男同士のメンバーということで結構ありがたがられてるんじゃないだろうか。
そのジンライ師匠と言えば、こっちはこっちで年甲斐もなく少年魂を炸裂させて、風音の暴走でどんどん世紀末覇王的な進化を遂げる風音のゴーレムに相乗りしてはしゃぎまくってるし。子供か!!!
暴走というと、エロいお姉さんことルイーズさんが両刀らしいアレを発揮してしまって、毒をもって毒を制すじゃなくてエロをもって淫魔を制す、とばかりに清純派っぽい和風お姉さんにとんでもないことを。ってか、なにやらせてんですかー、挿絵付きで! 

はあ、ジンライ爺ちゃん、魔改造されていくゴーレム馬車にテンションあげてる場合じゃないですよ。当人知らない間に誤解が進行しているっぽいジンライさん家の家庭の事情。すぐに襲来するのかと思ったら、丸々一巻音沙汰が無いあたりに余計に事態が着々と深刻化していそうなのが恐ろしい。

そういえばタイトル。刷新されてナンバー表記なくなったんですね。今後は毎回タイトル変えてくるんだろうか。

シリーズ感想

まのわ 魔物倒す・能力奪う・私強くなる 4 3   

まのわ 魔物倒す・能力奪う・私強くなる 4 (このライトノベルがすごい!文庫)

【まのわ 魔物倒す・能力奪う・私強くなる 4】 紫炎/武藤此史 このライトノベルがすごい!文庫

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かつてのゲーム仲間であり、ミンシアナ女王となっていたユウコと再会した風音たち。旧交を温めたのち依頼されたのは、ユウコの息子ジーク王子の鍛錬をかねた、黒岩竜ジーヴェの討伐だった。我が子を千尋の谷に突き落とすユウコに軽く引きつつ、風音たちはジーク王子とともにジーヴェの根城であるダンジョンへと潜るのだった…。魔物を倒してスキルを奪取!大人気異世界ファンタジー第4弾!
順調に風音がパワーアップしている一方で、何故かそれ以上に魔改造を受けているような印象すら与えられる勢いで強化されているのが、ジンライ師匠なんですけど。既にピークを過ぎて、弟子の弓花にもじきに追いぬかれそうというロートルに見えたのも最初だけで、むしろ弟子が強くなるのを上回るペースで強化されていってますよね、この師匠w
しかも、この巻ではついに禁断のアイテムまで使用してしまって……爺がこの手のアイテム使うの初めて見たよ! 普通はこう……とりあえず女性が使うもんでしょう! いいんだけど、別にいいんだけれど。
ご自身は若いころの強さを取り戻すどころか、それを上回る勢いでパワーアップしてるからいいんでしょうけれど、それに合わせるようにして本人知らないところで泥沼に足をツッコんでいるご様子ですし。血の雨が降るぞーー!! 当人はまったく悪くないだけに、可哀想といえば可哀想……いや、一回浮気しちゃってるので、その時点でもうアウトか。清廉潔白ではないもんなあ。
一方で、自覚なく男心を弄びまくってるのが主人公の風音さんである。いや、わかってて頓着してない上にスルーするならともかく、面白半分でイジっちゃってるからなあ。これで魔性の女を気取っているならまだしも、料理を知らない子供が包丁で遊んでるみたいな無邪気な危なっかしさがあるので、なんともはや。さすがに最後のキスはやりすぎである。あれでもうジーク王子は引くに引けなくなったぞ、完落ちしちゃったじゃないか。
将来的に、彼女をめぐって本気で戦争始まっても不思議じゃない気がしてきたなあ。

かなり風音周辺がイージーモードなんで忘れがちなんだけれど、これって死んでも生き返るなんてルールのないリアルワールドなんですよね。途中で、他のパーティーが全滅しているのを見せられて、ハッとしてしまいましたが。ゆっこ姉も、風音たちを信頼しているとは言え危険なダンジョン攻略に愛する一人息子を送り出すのだから、確かに千尋の谷に突き落としてるなあ、これ。ダンジョン攻略は、トラップありモンスターハウスあり、と刺激的な展開も多くて、最後の対ドラゴン戦も含めて素直に楽しかった。風音も個人能力のアップだけじゃなく、パーティの戦術能力を高める事のできるような支援系の能力も手に入れて、こりゃ隙らしい隙もないなあ。探索・隠密系の能力もパワーアップしてるし。
一応、元の世界に戻るための情報は手に入れたものの、もうあんまり戻る気はないんですねえ、風音たちは。既に、この地で生き切って歴史の向こうに消えていった仲間も居れば、子供まで作って暮らしてる仲間に再会し、とこの世界に根を下ろした同じ世界の人たちと出逢えば、思うところもあるだろうしなあ。

シリーズ感想

魔法少女育成計画 ACES4   

魔法少女育成計画 ACES (このライトノベルがすごい!文庫)

【魔法少女育成計画 ACES】 遠藤浅蜊/マルイノ このライトノベルがすごい!文庫

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盟友リップルの行方を探しながら、「魔法少女狩り」としての活動を続けるスノーホワイトに、「魔法の国」の国の中枢たる「三賢人」の一人から呼び出しがかかる。指定された屋敷に赴いたスノーホワイトを待ち受けていたのは、高貴そうな雰囲気を身に纏った、幼い外見の少女だった。少女はスノーホワイトに、とある魔法少女の護衛を依頼するが――。
話題沸騰のマジカルサスペンスバトル、ますます絶好調!
ついにこの作品もアニメ化かー。特に一巻はああ無情、ああ無情という惨劇の数々に未読の人が阿鼻叫喚となるのが想像できて、ゾクゾクしますねw
久々のスノーホワイトさん主役回。これまでちょくちょく再登場していたものの、どちらかというと助っ人枠であり物語の主体となるグループは別に居たのだけれど、今回はほぼメインに座っての進行である。もう、貫禄がパないのね。歴戦の戦闘のプロ、という雰囲気がひしひしと伝わってくる。孤高でありながらディスコミュニケーションではなく、けっこう同行するメンバーに対する気配り、心配りもきっちりしているので、この物凄い頼りになる感がパナイのー。強さと優しさが併存している、まさに主人公たる魔法少女。しかし、だからこそこの作品はそうした主人公に苦行を強いていくことに労を惜しまない。
それでも、今回の話を見ていると、ある程度選抜というか整理は終わって、メンバーが整った、という感じがするんですよね。これまで、一話ごとに発生していた魔法少女たちの殺戮劇を勝ち残り生き残ったサバイバーたち。身も心もボロボロになりながらも、それでも生命を使命を祈りを願いを託され、生き残った魔法少女たち。まさに厳選された彼女たちによって、この魔法の国の一番奥底でうごめいているおぞましい核心に至る物語が動き出したように見える。
ここからは、流石にこれまでのようにザクザクと人死は出ない気がするんだけれど、それでも新規参入キャラは容赦なくこぼれ落ちていく可能性は高いので、要注意ではあるのだが。
ぶっちゃけ、かろうじて生き残った面々がこの期に及んで無残に脱落されると、こっちのダメージがもう立ち直れないレベルに達してしまいそうで、いろいろたまらんのですよね。それでも、物語上必要があるなら死は免れない展開もあるのでしょうけれど、このあたりの取り扱いは難しいですぜえ。
そこ、逆を取って生きてさえいればいいんでしょう、と言わんばかりのむしろ生き地獄、を嬉々と味わわせようとしてくる、なんてえげつない真似をしてきたりもするので、油断は禁物である。スノーホワイトとリップルは地獄行だよなあ、これ。敢えて自ら復讐のために地獄の道を行こうとするプリンセス・デリュージみたいな子もいるし、プフレを守るためにドツボにはまりつつあるシャドウゲールみたいな子もいるし。生き残ってなお、過酷すぎる魔法少女業を続けている子たちである。もうこれ、プフレに頼るしかないのか。彼女は悪人だし外道の類なんだけれど、それでも筋は通すし味方として動いてくれるならこれほど頼もしい人もいないので、表のスノーホワイト、裏のプフレという風に構えれば、かなり安心出来るんだけれど……。なにしろ、相手があらゆる意味で腐りきった連中だもんなあ。魔法の国って、もう根本からブラックすぎやしませんか!? 旧ソ連もびっくりですよ。
エピソードとしては、この一巻で前哨戦。ある意味プロローグでしかなかったのか。読んでるこっちも陽動に振り回され、まさかあっちが本命とは夢にも思わず。これは、荒れるぞ。

シリーズ感想

スクールライブ・オンライン 6 3   

スクールライブ・オンライン 6 (このライトノベルがすごい!文庫)

【スクールライブ・オンライン 6】 木野裕喜/hatsuko このライトノベルがすごい!文庫

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沙耶の記憶奪回ミッションから息をつく暇もなく、栄臨学園は生徒会選挙&学園祭へ突入。城主ギルドのマスターとして生徒会長選に出馬せざるを得ない零央だったが、他候補者に比べ知名度&信頼性が圧倒的に不足。会堂の狂気を阻止するため“心の欠片(フラグメンツ)”と“迷子天使(ロストエンジェル)”は総力を挙げ、背水の陣を敷く!その計画は、零央の全校生徒を相手取った勝ち抜き戦&コスプレ喫茶!?リアルとゲームが交錯する、白熱のMMORPG×近未来学園小説第6弾!今は袂を分かつ、瀧と会堂の小学生時代を描いた書き下ろし短編も収録!
なるほど、学園祭での出し物の評価が、そのまま生徒会選挙の得票率に繋がる仕様になっているのか。単に人気投票になってしまう、というわけではないのが、ギルドでやる出し物が選挙での公約のお試し体験版、みたいになっているため、実際にどんなものか楽しみながら実体験して誰に投票するか考えられるようになっているので、なかなか良く出来たシステムなんじゃないだろうか。
地道に選挙活動なんかやっても、物語として盛り上がるかは微妙なところでしたしね。会堂の卑劣すぎる振る舞いは、いい加減ヘイト溜めすぎて付き合うのに疲れてくるレベルでしたからね。それが選挙となると、何をしてくるかわかったものではなかったですから。賑やかに楽しみながら、選挙対策も、という流れは盛り上げどころとしても良い着眼点だったと思います。ただ、選挙での票稼ぎでどう知名度を集めるか、など選挙対策に手間を取られて、折角の文化祭なのにラブコメイベントが少なかったのが、残念といえば残念か。沙耶との仲も進んで、これからがラブコメの真骨頂、というところだったのに、手をつなぐだけだったもんなあ。いやさ、それだけでも零央からすると、革命的進歩なのかもしれないのですけれど。沙耶は、もう少しガツガツしてもいいと思うのよ? というか、超肉食獣型幼なじみ、というのが沙耶の売りだったんじゃなかろうか。
しかし、肝心の選挙戦の相手である同じ二年生はちょっと役者不足だったんですよねえ。これは、会堂だけではなく、火西先輩や剛田・美作先輩という三年組が色んな意味でキャラ立ちすぎているというか、それぞれ大きくリーダーシップを示しているために、生徒会長候補となる零央の同級生たちは一歩引いた形になってしまってましたからねえ。キャラの立ち方については、結構みんな相応に立ってたと思うのですが、強い目的意識で年長者含めてみんなを率いている零央と比べると、というところがどうしてもあったのかも。
それに、肝心の選挙戦についても、同じ生徒会長候補とじゃなくて、会堂相手、というのがずっとつきまとっていましたし。
その会堂、土壇場でちょっといい人っぽいところを見せられてもなあ、と今までの下衆なやり口で散々苦渋を味わわせられてきた身からすると、なんやねん、と思わないでもない。

書き下ろし短編は、その会堂と瀧先輩との出会いからこの学校に入学するまでの話が描かれているのだけれど……自分、会堂の変化というのはもっと後の話かと思ってたのだけれど、この話からするともう入学直後には今みたいな傾向が出まくってるじゃないですか。自分、彼の変化はギルドを率いるようになってから。例の企業から何らかのアプローチを受けてからのことだと思ってたので、入学してギルド高天原に入った最初からあんなだったとは、ちょっとショックですらある。ってか、先輩方色々と見る目節穴すぎやしませんか!? 瀧先輩もいい加減放置しすぎというか、カノジョ結局ほんとに会堂に対してはなんにも出来てなかったんだなあ。
一応、この話は会堂があんな風な考え方になってしまう原因となる一連の出来事が描かれている、ということなんですが、正直えーってなかんじですよ。極端から極端に走り過ぎじゃよ。いやもう、瀧先輩、実は相手にされてないんじゃ、と思ってしまうくらい意思の疎通ができてないんですが。こんな状態で、どうやって零央と出会ってギルドを離脱するまで、会堂とコミュニケーションとってたんだろう。あんまり納得いかんなあ。

シリーズ感想

まのわ 魔物倒す・能力奪う・私強くなる 3 3   

まのわ 魔物倒す・能力奪う・私強くなる 3 (このライトノベルがすごい!文庫)

【まのわ 魔物倒す・能力奪う・私強くなる 3】 紫炎/ 武藤此史 このライトノベルがすごい!文庫

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ツヴァーラ王国で新たな仲間を得た風音と弓花。温泉巡りをしながらミンシアナ王国に戻ってくると、突如、ミンシアナ女王から招集を受ける。しがない冒険者への直接の呼び出しに不思議に思いながら王都へ向かった風音たちを待ち受けていたのは、なんと現実世界の友人、ユウコであった。
風音たちより前からこの世界にやってきていたユウコは、驚異的な力を持つ魔術士として名を馳せ、一国の女王にまで上り詰めていたのだった……。
「なろうコン」大賞グランプリ受賞の大人気シリーズ第3弾!
現実世界の仲間が、遥か大昔にこの異世界に飛ばされて、帰れないまま亡くなっていたことがわかったあとなだけに、ゆっこ姉と再会出来たときのテンションの高さはわかるなあ。でも、それを言うならゆっこ姉の方がずっと一人で頑張っていただけに再会の感動もひとしおだったんじゃないでしょうか。わりと、女王業ほっぽりだして風音たちのところに入り浸っちゃってる感じだし。女王の座についたことといい、子供までもうけていたことといい、この世界に骨を埋める覚悟はついていたんでしょうしね。気になるのは、結婚に至るあれこれ、すなわち恋話なんだけれど風音も弓花もなんでその話を聞かないんだか。女子力が疑われるぞ。一番美味しい話じゃないですか。
まあ、風音や弓花からしたら、ゆっこ姉と別れてまださほど時間が経っているわけではないから、再会したらいきなり結婚してて子供まで居て、という事実に実感が追いついていないのかもしれないけれど。
一方で、ゆっこ姉からすると二十年以上ぶりの再会なわけですからねえ。長く空いた時間は人との縁を薄くするものでもあるけれど、逆に郷愁を募らせ執着を強くする場合もあるでしょう。ゆっこ姉の風音たちへのひっつきぶりを見ると、彼女たちと再び繋がった縁を離したくないでしょうし、そうなると風音を王子、自分の息子と引きあわせた意図は、色々と穿った見方もできますよね(弓花でないのはご愛嬌)。一方で対ドラゴン戦の依頼の報酬の内容を鑑みると……さて、いったい何を考えていらっしゃるのか。
さり気なく、ジンライ師匠たちの元パーティーメンバーがゆっこ姉の影武者やってたりして、ジンライ師匠たちの何十年ぶりかの同窓会みたいな感じで、かつてのパーティーが再結集しつつあるのは、なんか面白いね。

後半には、大昔に飛ばされてしまった達良くんの、当時の冒険の物語が描かれているんですが、こっちはわりとオーソドックスな異世界転移モノのお話をやってたんだなあ、と。図らずもロリコン道をひた走ってしまったようですが。達良くんの人生の顛末は気になるところですし、こっちの話も、たまにでもいいんでやって欲しいものです。

1巻 2巻感想

Vermillion 朱き強弓のエトランジェ 2 3   

Vermillion 朱き強弓のエトランジェ 2 (このライトノベルがすごい!文庫)

【Vermillion 朱き強弓のエトランジェ 2】 只野新人/フルーツパンチ このライトノベルがすごい!文庫

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VRMMORPG“DEMONDAL”そっくりの異世界に転移してしまったケイとアイリーンは、タアフの村での騒動を片付け、城郭都市サティナへたどり着いた。物資補給と情報収集を進めるうち、街の暗部を垣間見、そして知り合った子どもの誘拐事件に直面する。許されざる所業に、アイリーンは走りだした。その先に待つ苛酷な現実も知らず―大人気異世界ファンタジー第2弾登場!
異世界に転移したての一番きつい時期にへばっていたアイリーンと、殺人も含めて冷徹に自分とアイリーンを守るための決断をし続けたケイ。二人の覚悟というか身の危険への危機感の差は、深刻な錯誤となってもっと二人の関係に影を落とすのかと思っていたんだけれど、考えていた以上にアイリーンは覚悟が決まっていた。というか、心根が強かった、というべきか。この二人の差は仲違いへと転がっていくのではなく、アイリーンが良心であり指針としてケイを引っ張っていくことになるのか。
1巻の感想でも触れたことなのだけれど、正直ケイの酷薄さ、自分とアイリーンの身の安全をはかるためなら他人の事など一顧だにしていないというガチガチに守りに入ったハリネズミみたいな姿勢は、幾らなんでも過敏すぎると思える反応だったんですよね。よっぽど酷い目にあった後ならともかく、彼の場合は異世界に転移した直後からびっくりするくらい警戒心丸出しだったですし。ただ、あそこまで徹底的に自分たちと他人を区別して、他人から寄せられた好意すらも計算で選り分ける姿勢は、まあ気持ちのよいものではなかったわけです。
もともとケイがそういう性質の人間だったなら、そういう姿勢も仕方ないと嫌悪混じりに受け入れられたのでしょうけれど、自然にそう振舞っているというには徹底しすぎているところがあったんで。
一応ながら安全が確保できる場所であるサティナに辿り着いた後に、ケイが殺人などを後悔はしていないものの、それでも引きずるような感情が滲み出始めているのを見て、どうやらケイが普通以上に臆病というか、生命の危険に対して過敏であることが感じ取れたんですけれど、あれはやっぱりリアルでの状況とか生い立ちとかが関係あるんでしょうね。ともあれ、ケイ自身も自分のやりようが正しいと思いつつも、まともな感性を持つものとして違和感みたいなものはあったのでしょう。それをズバリと突いたのが、アイリーンのあの率直な一言だったのでしょう。ケイの内心を知らずにいたからこそ、自然に出てきたあの言葉。「ひとでなし」というヒトコトがケイをどれだけ打ちのめしたか。あのままだったら、ケイは自覚がないまま人であることを踏み外していた感が非常に強かったので、アイリーンは知らず彼を引き戻したことになるのでしょう。それも、安全なところから理想をうたうのではなく、自ら傷を負い血を流し人の命を奪うことによって覚悟を示し、それでもケイが避けようとしていた道を敢然と突き進めるのだ、と証明してみせたわけで。正しく人として生きる、というのは困難だし危険も多いでしょうけれど、気分的にはやっぱり楽なんですよね。これまでケイはゴリゴリとなんか大切なものを削っていってヤバい感じになりつつあったので、アイリーンが引っ張っていく先は多少なりとも彼を均衡危うかった心を守ってくれるのではないでしょうか。
二人は、思いの外良いコンビだと思いますよ、これ。

しかし、あの誘拐された子の、助けだされた後のあの台詞って、暗喩が入ってるわけじゃないですよね? 言葉通りに受け取ったら、微笑ましい要求なんだけれど、あの飴がそのままの意味で飴じゃなかったら……鬱になるじゃすまないんですけど。

1巻感想

スクールライブ・オンライン 5 4   

スクールライブ・オンライン 5 (このライトノベルがすごい!文庫)

【スクールライブ・オンライン 5】 木野裕喜/hatsuko このライトノベルがすごい!文庫

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妄執に捕らわれた生徒会長・会堂の奸計により、《心の欠片(フラグメンツ)》、そして零央に関する記憶を封印された沙耶。
失われた記憶を取り戻すため、零央たちは高レベルのボスモンスター【Dullahan】の討伐に挑む!
絶望的なレベル差、数々の制約、参加メンバ―の不足、圧倒的に不利な状況下、あがき続けるギルドメンバーたちだったが、零央と沙耶は迷いの中にいて――。

やっぱり記憶のない沙耶は沙耶じゃないわ、というのが小学校時代での彼女の自由さから、復活して即座にやらかしてくれる暴れっぷりでいやというほど実感させられました。記憶の無かった頃の沙耶の大人しいこと殊勝なこと。零央の記憶がないだけで、これだけキャラ変わるのか、というくらいに。そりゃあ、零央のツッコミスキルも鍛えられるというものです。沙耶が和ませてくれないと、これだけ雰囲気暗くなるのか、と暗然としてしまうくらい鬱々とした空気だったもんなあ。滝先輩も、今回はおふざけに興じるわけには行かずに、ムードメーカーがいない状態でしたからね。
でも、雰囲気が暗い分、シリアスな展開の中でこそ男連中のカッコよさが際立ったような気がします。特に、剛田先輩がガチであんな事になるとは思わんかったよ! 剛田先輩みたいなキャラが真っ当に報われたのって、もしかしたら初めてみるかも。あったとしても、本命相手に撃沈されたところを前から想いを寄せていた人が居てその人と結局結ばれる、みたいな救済措置が大概だったと思うのよね。やったよ、剛田先輩、あんたやり遂げたんだ! 漢を見せて、その男気が報われる、というのは見ていても清々しいというか嬉しくなるというか。良かったね、と言わせていただきたい。しかし、美女と野獣ならぬ、少女と巨獣が成立するとは。世界は可能性に満ちてるなあ。ユマって、当初はこの作品のメインヒロインなのかと思ったくらいの登場の仕方をした子だったので、なんとも感慨深い展開でありました。
んで、も一人のMVPはやはり忍足隼人でしょう。それまでの印象はやはり良くなかっただけに、この際仲間になるのは仕方ないにしても、印象の悪さを挽回するにはよっぽど頑張らないと、と感じていたのですけれど……これはその「よっぽど」を稼いだんじゃないですか? 零央の格好悪さをこれでもかと蹴っ飛ばして刺激して、ついにこの鈍感を芸にまでしてしまった男に自覚を促す役割と、意識して果たしてくれた上で、後腐れない見事な玉砕を見せてくれた上で、神鳴ちゃんにキッチリ筋通してみせてくれたわけで。いや、素直にカッコイイと思ったよ、忍足くん。案外面倒見も良さそうで、ぶっきらぼうさが可愛げにも見えてきたし、良いキャラになったんじゃないだろうか。零央のツッコミスキルにも対応出来そうだし。うん、神鳴ちゃんがときめいてしまったのもわかるわかる。
周到に準備を重ねながらも、レベル制限を受けてほぼ無理ゲーに等しい高レベルボスに挑むことになった今回のバトル。対デュラハン戦は最終形態のハチャメチャっぷりも合わせて、非常に盛り上がって面白かったよ。ゲーム部分もキッチリ面白く仕立ててくれて、満足満足。
ひとまず山場となった沙耶の記憶の奪還が終了して、そのまま高天原との対決かと思ったら、今回ずっとシリアスだった分、息抜き回を設けるのか。ここで緊迫感を解いてしまうのはどうかとも思うんだけれど、この作品はキャラを伸び伸び明るく動かしていた方が抜群に面白いのは間違いないので、それはそれで楽しみに思ってしまうわけで、難しいねえ。

シリーズ感想

まのわ 魔物倒す・能力奪う・私強くなる 2 3   

まのわ 魔物倒す・能力奪う・私強くなる 2 (このライトノベルがすごい!文庫)

【まのわ 魔物倒す・能力奪う・私強くなる 2】 紫炎/武藤此史 このライトノベルがすごい!文庫

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「狂い鬼」を蹴り倒したことで「オーガキラー」として名を馳せ始めた風音。弓花の槍の師匠・ジンライをパーティに加え、冒険を続けていたところ、オーガの手から隣国ツヴァーラの王女・ティアラを救い出すことに。図らずも、王家をとりまく陰謀に巻き込まれた風音たちは、ツヴァーラの王宮へ乗り込んでいく……。
魔物を倒してスキルを奪取! 大人気異世界ファンタジー第2弾!
あれ? 特に困難もなく苦境もなくサクサクっと強くなっていき敵もサクサクっと倒していくイージーモードだったので、話自体緩めでシリアス関係ないものなのかと思ってたら、思いの外容赦のない展開も盛り込んでいくのね。
元の世界に帰れずに、この世界に骨を埋める覚悟も必要になってくるのか。普通に暮らしていて普通に幸せな家庭の中で生きていた人間にとっては、これは辛い話だなあ。それも、あり得る可能性、という段階ではなく、既に人生をこの世界で終えている人がゲーム仲間の中に居た、というのは迫るものがある。
数百年単位で飛ばされた時間が異なっているケースもあるとなると、ほんの少しの時間しか離れていなかった風音と弓花はよほど運が良かったんだろう。少なくとも、今まで確認されたプレイヤーはみんな単独行動だったみたいだし。友達が一緒、というのはどれほど孤独という絶望から救い上げてくれる事実なのか。逆に考えるなら、そんな孤独の中で頑張っていきていた彼女らのゲーム仲間たちは強く生きたのだろう。風音はわりと一人でも頑張れたっぽい性格しているけれど。
1巻の不満点として、何もかもがあまりにもサクサクっと波無く進んでストーリーにも波も山もなくて淡々としすぎている、というのがあったけれど、この二巻に入ってからようやく物語に抑揚が現れだしたのは好材料。ネット小説の傾向として、どうしても序盤はスロースタートというのがあるので、本作もここからが本番だったらいいのにね。
しかし、女の子が主人公で女の子成分が強めなのはいいとして、王子様役は風音なのね。しかも、パーティーに男が加入した、と思ったら全員ジジイというのはなかなか斬新なパーティー構成じゃなかろうか。若い女の子三人に、ジジイが二人。そして、最後に加わる人がジジイ二人の愛人!(笑

1巻感想


【急募】賢者一名(勤務時間は応相談) 2   

【急募】賢者一名(勤務時間は応相談) (このライトノベルがすごい!文庫)

【【急募】賢者一名(勤務時間は応相談)】 加藤雅利/群青ピズ このライトノベルがすごい!文庫

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何の変哲もない退屈な日常。その陰で、「勇者」と呼ばれる存在は、密かに活動を続けている。
人類の平和を脅かすべく魔界からゲートを開いてやってくる魔物たちを、人知れず退治しているのだ。
これは、「賢者」の血筋に生まれたがゆえに、ちょうど同じクラスにいた女子高生勇者のサポートをすることになった、一人の平凡な男子高校生の物語である――。

賢者ってのはあれか、常時賢者タイムなんですか? いや、それだと血筋そのものを残せないので、少なくとも断続的ではあると思うんだけれど。
このヒロインの勇者の女の子は、天然素直クールとでも言うのか冷めている雰囲気はないんだけれど熱量を持たないタイプとでもいうのか、こういうボーっとしてるわりにサクサク動く娘は嫌いじゃないんだけれど、主人公の方も淡々としていてあんまり感情を波打たせないタイプなんですよね。語り部たる主人公もヒロインもえらく淡々としているものだからか、作品そのものも淡々と進んでしまって、盛り上がりが一切見当たらない。一応ラブコメっぽい展開もあるように見えるんだけれど、これって本当にラブコメ?というくらいには、淡々とそれっぽいエピソードが挟まるだけで、男女の若かりし微妙な関係、駆け引き、感情のやりとりの機微を軽妙なノリで楽しむべきラブコメとしては、いやどこをとっかかりにしていいのやら。
全体的に何についてもフラットすぎて、触りどころがないんですよね。街に魔物が現れて、主人公たちが密かに勇者活動して倒している、という設定も全く掘り下げられることなく、なんとなくそんな感じの設定になってます、みたいな適当っぽいですし。その曖昧であやふやな設定そのものをシュールなものとして表現しようとしているのか、というとそれらしき様子も見られないですし。
微妙、という他ないです、はい。

着ぐるみ最強魔術士の隠遁生活 4   

着ぐるみ最強魔術士の隠遁生活 (このライトノベルがすごい! 文庫)

【着ぐるみ最強魔術士の隠遁生活】 はまだ語録/しゅがすく このライトノベルがすごい!文庫

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魔術士の名家に生まれながら、魔力を持たない“黒髪”として蔑視されてきた夢野幸太郎。両親の死をきっかけに、彼は血の繋がらない双子の義妹二人をつれて、田舎で静かに暮らすことを決める。しかし、なぜか幸太郎は熊の着ぐるみ姿になっていた!戸惑う姉妹との奇妙な共同生活が始まる!強力な魔術士でもある姉妹と落ちこぼれの兄の暮らしはうまくいくのか?第5回『このライトノベルがすごい!』大賞・最優秀賞受賞作!
これって主人公、着ぐるみの方じゃなくて双子の姉妹の方じゃないですか。【着ぐるみと暮らす双子の隠遁生活】じゃないですか。タイトルやあらすじを見ていると、田舎に引きこもって義理の妹二人とのんびり過ごすゆるふわ系イチャラブ作品に見えるんですが、実際はこれかなりハードモードなんですよね。義理の妹二人との関係も、最初は極めて険悪ですし。疎遠どころか、不信と嫌悪を向けられている状態からのスタートですからね、正直面食らったくらいで。
社会性についてのアプローチやメッセージも非常に強い作品でもあり、差別意識、特権階級、貴賎の価値観などといったこの作品における社会の有り様が、姉妹と幸太郎の関係や考え方、ひいては物語の進む方向にも強く影響を与えていて、切っても切れない物語の中の重要なキーワードにもなってるんですね。その上で、単純かつ安易にみんな平等なのが正義、みたいな幼稚な帰結に収まらず、厳然とした格差の存在を認めた上でそこから生じる大きな責任をどう果たすべきか、また大きすぎる責任ゆえの負担から生まれる「不幸」を、「絶望」を……つまり、弱者の救済のみならず、強者であるが故に生じる悲劇をどう救うのか。強い者は弱い人のように救われてはいけないのか。誰よりも強い人は誰によって、何によって救われるべきなのかを、真っ向から真剣に、真摯に取り扱っている作品でした。
強いことは悪いことじゃないし、どんな人間にだって幸せになる権利がある。その人が、愛されているなら尚更に。誰かの幸せを願えるというのは、とても幸せな事なのだろう。そんな人が居るというのは、とても幸せな事なのだろう。そんな家族が居てくれるというのなら、そこにもう幸せの萌芽は存在する。
幸太郎が姉妹に注いだ愛情が、姉妹によって幸太郎に返ってくる。そうして照らされた幸太郎の周りには、彼の幸せを願った両親や祖父の愛情がちゃんと残って輝いていたのでした。
家族ってのは、やっぱり掛け替えないものだわなあ。
歯ごたえのある、じわじわと心に沁み込んでくる良作でありました。

スクールライブ・オンライン 4 5   

スクールライブ・オンライン4 (このライトノベルがすごい! 文庫)

【スクールライブ・オンライン 4】 木野裕喜/hatsuko このライトノベルがすごい! 文庫

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2学期末に実施予定の大型アップデートの内容は――入力型BMIの導入、VRMMOの実装――誰もが待ち望んだ、フルダイブ型3Rへの移行だった!
しかし、この大型アップデートの陰で、危険な実験が行われようとしていることを知った零央は、計画を未然に防ごうと《心の欠片(フラグメンツ)》と共に立ち上がる。
零央の武器はただ一つ【自治権の発動】。そのために、《陽炎騎士団(ミラージュナイツ》ギルドマスター・火西に接触を図るが――。
譲れない思い、守りたい愛しい人、自らの信念。それぞれの思惑が激しくぶつかり合う、大人気シリーズ、第4弾!

このライトノベルすごいよ!!

 ついにこのフレーズをこのレーベルで使うに至った。いや、マジで凄い。前回で、それまでの流れどころか作品の方向性からひっくり返す、という度肝を抜く展開で圧巻だったはずなのに、この作者さんと来たらそこで全然満足してなかったですよ、これ。あそこから、さらに爆弾ぶちかましてステージをカチあげるという豪腕にうって出たのだから、もうぐうの音も出ない。それでいて、乱暴にぶん回したのかというと全然そうではなくて、それどころかこの巻の構成と来たら美しいくらいに整調されているんですよ。話の流れの持って行き方なんか、見本として額縁に入れて飾りたいくらい。基本といえば基本なんだろうけれど、肉付けと流れが本当に絶妙の一言なんですよね。改めて振り返っても、今回の構成は感嘆を覚えました。
というわけで、ハード路線に突入したと思っていたら、実際はルナティック路線でした、という恐ろしい展開に。予想を遥かに上回るえげつない展開に、読んでいてどんどん顔が青ざめていくはめになってしまった。人体の心身を欠損させかねない実験を止めるため、とはいえ実際は今までどおりゲーム内で企業側についた城主ギルドのトップ高天原を、ゲーム内で他のみんなと一緒になって攻略するだけで、なんだかんだとあくまでゲーム内だけで完結する話だと思ってたんですよね。その想像が甘すぎた。
昨今のVRMMOもの、ってゲーム=世界観そのものであって、実際に死んでしまうような生き死にも含めて、すべてゲーム内で完結しているものが殆どなわけです。なんだけれど、この作品ではあくまでゲームは現実世界での判断や意思を通したり対決させるための「ツール」でしかないんですよね。主体は現実世界の彼らであり、現実世界の生活であり、社会的立場であり、現実世界の肉体・精神の健康なわけです。そして、ダイレクトに被害がでるのも、現実世界の方の彼らだったわけです。
まさか、現実世界の方に直接被害が出てくるなんて、思いもよらなかったのですよ。せいぜい、ゲーム内でデスペナルティが出てくるくらいなのだと思ってましたし、火西兄貴みたいに現実世界であれだけの決断を下す状況に置かれている人が出てくるなんて、想像だにしていなかった。確かに先生の恋人が実験の被験者となって、意識不明になってしまい、同様の実験が無断で学校の生徒たちを被験者として行われる危険がある、という状況はわかっていたはずなんだけれど、あくまでそれは実験が行われたら、という前提で捉えてたんですよね。
こんなえげつない使われ方されてくるなんて、完全に虚を突かれた。正直、これはもうイチ学生である零央たちが関われる範疇を超えているような事態にも思えるんだけれど、そうも言っていられない状況に追い込まれちゃったからなあ、これは。まさかここまで真の意味で切羽詰まったことになるなんて……。主人公サイドの追い詰め方が尋常じゃないです。絶対に退けない状況に追い込んでおいて、前進すればほぼ敗北必至の無理ゲークラスの条件。退いても進んでも喪ってしまうものは「絶大」すぎて、もうこれデスゲームと対してリスク変わんないんじゃないのか、というレベル。少なくとも、幾人にとっては喪われるものは命と同じくらいのものだし、それでなくても社会的に死ぬ。話のスケールが一般学生のレベルを完全に超えてるんですよね。これまでの話で、零央たちはあくまで普通の学生の範疇で悩み、楽しみ、遊び、困難に挑んできたのを見てきて、実感してきただけに、その彼らがここまで過酷な状況に置かれてしまった、というのを目の前にしてどうしても慄いてしまうのです。最初から「特別」なキャラクターなんかじゃなかったですから。
少なくとも、火西兄妹たちと交流し、一緒にイベントに挑戦していた序盤の、あの無条件に楽しかったエピソードを目の当たりにしていると、なおさらにそう思う。火西兄貴、ほんと好漢なんですよ。強くてかっこよくて優しくて懐が広くて気持ちのよい性格で……素晴らしい男前でした。
その兄貴が、あれほどの決断をしなければならないという事実に愕然とせざるを得ない。
よくぞまあ、ここまでえげつない話へと舵切ったよなあ。落とす、落とす、これでもかというところまで落として落として、だからこそ不屈の意思が輝くのである。
ラストの、神鳴鈴音の名乗り出には、零央じゃないけど泣きそうになった。かっこ良すぎるよ、一年坊。そして、満を持してかつてのライバルを引き込む展開に。
他にも、一度徹底的に叩き潰されながら、不屈の意志で這い上がり、新たな境地を切り開いてみせた主人公の零央といい、今回はもう片っ端から見所ばっかりでした。これもう、あとラストまで全部見所っぽいけれど。
しっかし、ここまでやられると会堂のあの姿勢もいささか常軌を逸しすぎてるようにも見えるんですよね。ちょっとまともじゃない。ここまでおかしい人と、これまで瀧先輩が付き合ってこれたとは信じられないんですよね。とはいえ、演技という可能性は絶無ですし……これ、この人も精神操作かなんか受けてるんじゃないかしら。幾らなんでもちょっと異常すぎるし、これだと瀧先輩が可哀想すぎですよ。
いやあもう、想像を遥かに上回る激しさで、スケールで物語のテンション、うなぎ登りです。いったい、どこまで行ってしまうのか。ちょっともうこれ、タマランですよ。

シリーズ感想

Vermillion 朱き強弓のエトランジェ 3   

Vermillion 朱き強弓のエトランジェ (このライトノベルがすごい! 文庫)

【Vermillion 朱き強弓のエトランジェ】  只野新人/フルーツパンチ このライトノベルがすごい!文庫

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朱き弓使いが転移したのは、ゲームに酷似した苛酷な異世界だった――

硬派なゲームシステムで知られる海外産VRMMORPG【DEMONDAL】。騎射の達人にして廃プレイヤー・ケイと相棒のロシア人“NINJA"・アンドレイはゲームプレイ中、【DEMONDAL】そっくりの異世界に転移してしまった。
不意に盗賊に襲われ、瀕死の状態になった相棒を救うため、ケイは単身、盗賊のアジトに乗り込む。手には朱色の強弓、“竜鱗通し"を携えて……。
応募総数2200作品から選ばれた、第二回なろうコン大賞受賞作品!
ウェブ小説だった作品の特徴というべきか、はたまた逃れられないさがというべきか。元々本としての一冊の分量を意識していないせいか、第一巻の内容がどうしても盛り上がりどころを迎える前に、或いは構成としての起承転結が成立する前に話が区切られちゃう場合があるんですよね。あれ?もう終わり?てなところで、一冊読み終えてしまう。
じゃあ内容弄って、1巻の中でちゃんと起承転結つけよう、なんてことをすると、これはこれで見るも無残なことになってしまったケースも往々にして見受けられるので、難しい話なのである。
ウェブ小説として書いている時点で、本の一冊分の分量を意識して書く、というやり方もまああるのでしょうけれど、ウェブ小説の長所となり得る点として、分量に縛られないからこそ自由かつ大胆に書ける物語があると思っている。こういう自由さの中でなければ生み出されない傑作、というのもあると思うんですよね。この辺りはフレキシブルにやって欲しいなあ。
しかし、そうは言っても書籍化するとなると、1巻での掴みの弱さはやはりキツいものがある。2巻、3巻までとりあえず読んで欲しい、と後々素晴らしい作品になっていくことがわかっていると、そうお願いしたくもなるけれど、最初からそれを前提にして読者に期待するのはなあ……。
と、前振りも随分と長くなってしまったのですが、本作もつまるところそういう、スタートダッシュがかなり鈍いタイプの作品だと思うんですよね。特に苦しいのが、ヒロインであるロシア少女が出鼻から昏倒してしまって、意識を失ったまま殆ど出番がないところか。元々ゲーム内で相棒同士だったし、こちらの世界に来てからある程度お互いの事情みたいなのを話し合っているので、コンビとしてはすでに関係は出来上がっているのですけれど、片方意識を大方失っていたせいで、異世界に対する認識、心構え、殺人への意識などのすれ違いの要素がまだ萌芽として出てきはじめた段階であり、同時に信頼関係についてもまだ本当に通じ合っている段階では全然なく、手探りをはじめようか、というつまるところ本当の意味でスタートする前の段階、何もはじまっていない状態なんですよね。うん、仕方ないとはいえ遅い。世界観、この異世界についての探索、文化レベルやモンスターなどの生体、社会情勢や元のゲームとの差異なんかの調査も、最初にゴタゴタがあったせいか遅々として進まず、まだ右も左もわからないまま、ですしね。
ほんとに、導入も導入編のところで終わっちゃっているので、さすがにこれは盛り上がりどころがなかったかなあ。確かに、盗賊団との戦いもあるんですが、プロローグでやるようなプレイベントレベルとして捉えうる出来事なんで、盛り上がりどころとも見えないですし。
まあこれは構成の問題なので、上記したように難しい所で、現状どうしようもないといえばどうしようもないんでしょうけれど。
世界観自体は、昨今ゲームの延長みたいなイージーな異世界が多い中で、本格的な臭い汚い血腥い、というのが伝わってきそうな中世欧州風の異世界。元が洋ゲーという趣もあるのでしょうけれど、村人の生活感なんかからしても、相当リアルな中世の雰囲気を感じます。
秀逸だったのが、ゲーム内から異世界にトリップしてしまう時の出来事のあの不気味さ加減ですね。かなり気持ち悪くホラー感覚な体験を経て、異世界へと転移してしまうだけに、えらく不吉な感覚を抱いたま「DEMONDAL」の世界に降り立つことになるわけで、どこか陰鬱で重苦しいさがこびりつく雰囲気は作品の風味としてはなかなか重厚感みたいなのを醸しだしているんではないかと。
問題は、主人公のキャラクターだわなあ。これは、完全に好みの問題なのですけれど、自分は彼の酷薄さには忌避感を抱いてしまった。その身の上や、突然の事態に対する余裕の無さや、アイリーンを守らなきゃならないという必死さ、右も左もわからない世界で生き残っていかなければならないという算段からからくるものだというのは理解は出来るのですけれど、優しさや厚意、親切というものに対してあれだけそっけない態度をとられてしまうと、やはり共感や感情移入はしにくいですからね。割り切りというか、人殺しに対しての無情さも、なんか距離感感じますし。決して、殺人を忌避しろとか思わないですし、殺っちゃう事を全然気にしないキャラも気にならない時は全く気にならないんですけれど、彼のやりようはどうも過敏な感じがして、嫌悪感を感じてしまったんだなあ。主人公に対して言うようなことじゃないですけれど、信頼しにくいキャラクター、という感じで。
ともあれ、本番はこれからでしょうし、コンテストの大賞を受賞したという作品なのですから、ここから盛り上がっていくのでしょう。ちゃんとした物語としての感想は、それからになりますか。

魔法少女育成計画 JOKERS 3   

魔法少女育成計画 JOKERS (このライトノベルがすごい! 文庫)

【魔法少女育成計画 JOKERS】 遠藤浅蜊/マルイノ このライトノベルがすごい!文庫

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今度のバトルは「魔法少女」vs「人造魔法少女」!
己の存在理由をかけて刃を交える少女たち。裏で糸を引くのは、破滅の悪魔か、それとも囚われ人の解放者か。
話題のマジカルサスペンスバトルの新章スタート!

加賀美桜は平凡な少女で、桜が変身する「プリズムチェリー」は平凡な魔法少女だった。
平和な町で、地味な魔法を使い、淡々と人助けを続ける日々に倦んでいた桜は、ある日クラスメイトの青木奈美から声をかけられる。
「加賀美さんさ、魔法少女だよね? あたしもなんだ――」
非凡な魔法少女「プリンセス・デリュージ」との出会いによって、桜の運命が動き始める……!
話題沸騰のマジカルサスペンスバトル、新章スタート!
これ、プフレがどこまでわかった上で行動してるか、だよなあ。見方によっては、フレデリカの魔の手を逃れたとも言えるし。彼女の最優先基準がシャドウゲールなら、ここらへんで親友の精神的なガス抜きが必要だったと考えててもおかしくはないんですよね。他の黒幕と違って、プフレはガワだけじゃなく心の方も慮れる人ですし、そろそろシャドウゲールが自分の悪事に対して色々と擦り減らしているであろうことに気づいていなかったとも思いたくないし。
それに、プフレがフレデリカの危険性について見誤っているとは思いたくないんだよなあ。フレデリカに科せられた「約束」の穴については、ウェディンがどのように死んだかをちゃんと調査していれば、見ぬくことは不可能じゃないと思うんですよね。
さて、「プレイヤー」として誰が一番抜き出ているのか。今のところはフレデリカが主導権を握り続けているように見えるけれど……。あれ、シャドウゲールが渡した記憶情報って、フレデリカについても入ってるんじゃないか?

しかし、今回は終わってもきちんとネタばらしというか、全体の構造図を解説してくれなかったので、誰がどの後ろで糸を引いていたのかがわかりにくくて、スッキリしませんでしたね。一応、情報の材料は揃っているので、全体図の想像はつくのですが。
今回のスタイルは、閉所空間からの脱出ゲーム。わらわらと襲い掛かってくる敵と戦い逃げながら、閉じ込められたダンジョンから脱出を図ろうとする今回のお話は、襲ってくる敵をがある意味「異形の怪物」的なものとして捉えるなら、映画の「エイリアン」とか「バイオハザード」みたいなパニックホラーと見てもいいのかもしれない。揺るがぬ主人公として、今回はスノーホワイトというぶっとい柱が戦闘の中心としても物語の中心としても、ドンと座っているわけですし。
「魔法少女狩り」として恐れられるスノーホワイトの活動はこれまでも語られてきましたけれど、実際にこうやって戦っている姿を見ると、あの初めての戦いのころ比べて別人に近いですよね。このクレバーさといい、不屈の精神といい。そしてあの能力は、主人公サイドで使われると無茶苦茶勝手良すぎて困るくらい。
でも、今度もさらにうわ重ねされるようにインフェルノにあんな願いを託されてしまうと、背負っているものが重すぎて潰れてしまわないかと心配になります。そのセーフティーだったはずのリップルがあんなことになってしまっているわけですし。でも、リップルについてはスノーホワイト、薄々気づいていたのかな。あの娘を見た時の動揺って、結局なんの解説もなかったけれど、どうも異様でしたし。
生き残れたのが結局あれだけだった、というのもスノーホワイトが一緒に居ながら、という惨憺たる結果で、いったい踏みにじられた願いはどれだけ積み上げられたのか。自分のやれることをやって満足して逝った娘もいるけれど、大半が一方的に冒涜され、陵辱され、祈りも何も踏み躙られて悔しい思いを抱えながら潰されたようなものだもんなあ。
まあ、いつものことですが。
でも、そろそろ。そうやって死んでいった娘たちの生き様と死に様を抱えたまま、生き残り今もじっと心の傷の痛みを抱えたまま、惨劇を引き起こしたものに対しての復仇の念を抱いている娘たちが一定数溜まってきた気がするんですよね。スノーホワイト、プフレのようにそれぞれ違う道を歩みながらも、既に動き出している娘たちも居るのだけれど、何というかそろそろ、個々ではなくて、グループとなってもおかしくないような……。

あと、これは余談なのですけれど、袋井さんって周囲からは凄まじくdisられて、魔法少女界隈ではワースト、最悪の外道みたいな扱い受けているのですけれど、別に全然ろくでなしでも外道でも悪人でもなかったような気がするんですけどね。極めて先鋭的なバトルジャンキーですけれど、武闘過激派の魔王一門だったらむしろ馴染みそうなキャラなんだが、魔王派ってあれ単なる体育会系保守派の集まりに過ぎなかったんだろうか。人事目的の派閥っぽい側面もあったみたいだし、純粋なバトルジャンキーはむしり邪魔者扱い、という感じだったんだろうか。

シリーズ感想

まのわ 魔物倒す・能力奪う・私強くなる3   

まのわ 魔物倒す・能力奪う・私強くなる (このライトノベルがすごい! 文庫)

【まのわ 魔物倒す・能力奪う・私強くなる】 紫炎/武藤此史 このライトノベルがすごい!文庫

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魔物倒してスキルをゲット! 大人気ウェブ小説が待望の書籍化!
やり込み倒したゲーム「ゼクシアハーツ」そっくりの異世界に転移してしまった風音。
なぜか持っていたラーニング能力を駆使し、魔物からスキルを手に入れまくる。
気づけばオーガを蹴り倒して街を救い、かつての自分を仲間にし、冒険者としてメキメキ頭角を現していった――。
イラストは『スカイ・ワールド』(富士見ファンタジア文庫)の武藤此史。

応募総数2200作品、日本最大級のオンラインノベルコンテスト、第二回「なろうコン」グランプリ受賞作品!
魔物を倒して能力を奪って私強くなるから、タイトル【まのわ】って、最初から略称を正式名称にしたようなもんなのか。いや、別にいいんだけれど、それでいいのか?
能力的には、いわゆるFFなんかでいうところの「青魔法」「ラーニング」という奴である。ラーニングが、実際に自分で喰らわなければならなかった(最近のシリーズのは知らないよ?)のに対して、これは敵モンスターさえ倒せば能力がラーニング出来る上に、スロットも多分ないから覚えた分は使いたい放題、というのは便利だわなあ。
珍しいのは、やっぱり女の子二人組が主人公、というところなのでしょう。個人的には女の子が主人公の作品はもっと増えてほしいと思っているタイプなので、こういうのは大いに大歓迎。主人公の風音が、飄々としてオン・マイ・ウェイな自由人な娘なので、その分相方の弓花が苦労性として振り回されて……ないなあ、わりと放置だぞ、この相方。
特に障害らしい障害もなく、苦境らしい苦境もなく、出会う人もいい人ばかりで、その上偉かったり有名人だったりして、色々とお得な運命の出会いばかり、というストレスを全く感じさせないタイプの作品である。風音の、あの深く悩まずあっけらかんとして何事にも堪えない性格は、むしろ好きなタイプなんだけれど、ちょっと物語に抑揚がなさすぎる気がしました。サクサク進みすぎて、盛り上がりにかけるというべきか。というよりも、物語としての紆余曲折がなさすぎるというべきか。基本的な起承転結は勿論あるんですよ? ただ、それが風音たちの行動と、周りで起こっている状況を淡々と書き起こしているだけで、「物語」というよりもむしろ単なる「記録」みたいなもんじゃないのかな、これ。
キャラクターの内面を掘り下げるような事も殆どしていないので、感情移入もあんまり出来ませんし、脇を固めるキャラクターも、ノンプレイヤーキャラクターみたい、と言ったら語弊があるか。
風音と弓花の女の子コンビの屈託のないキャラクターや、サクサクと進んでいく展開は別に面白く無いというわけじゃないんだけれど、味付けとしては薄味すぎて食べた気がしない、という感じでした。
 
12月3日

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