このライトノベルがすごい!文庫

セクステット 白凪学園演劇部の過剰な日常3   

セクステット 白凪学園演劇部の過剰な日常 (このライトノベルがすごい! 文庫)

【セクステット 白凪学園演劇部の過剰な日常】 長谷川也/皆村春樹 このライトノベルがすごい!文庫

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地味で弱そうで友達の少ない少年・カキタニは、自分を変えるべく、進学を機に演劇部に入部する。だが、彼が入部した演劇部は、人間関係を有利に支配し、世の中をうまく渡っていくために『演技』を活用しようとする女生徒たちの集まりだった!
第4回『このライトノベルがすごい!』大賞・大賞受賞作は、演劇部の部室で日々展開される無軌道かつハイテンションなハイパー日常系コメディ。美少女だけど、どこか変わっている5人の先輩たちと一緒に、人生の勝ち組を目指せ!
大賞受賞というとちと大仰にも思えるけれど、部活で駄弁りモノとしてはすこぶる面白い!! 最初の頃こそ、掛け合いにぎこちなさが介在していたけれど、二章あたりからリズムに違和感がなくなってまさに隙のない掛け合いになっていく。楽しい、なんか気楽に楽しい。
柿谷くんなのですが、地味で意志薄弱な内向的な少年に見せかけて、此奴、据え膳に対しては一切躊躇せずむしゃぶりつくかなり強者のムッツリスケベじゃないか。いや、普通はどれだけ美味しそうなシチュエーションを前にしても一拍の躊躇いや迷い、これって食いついていいのだろうか、という警戒や怖気が生まれるものであり、また周りの目を気にしてしまったり、恥ずかしさや照れによって踏みとどまってしまうのが普通であり、彼のような内向的に見える少年ならば尚更に、目の前の壁を乗り越えるのに躊躇を覚えるはずなのに、この柿谷ときたら、柿谷ときたら。
無拍子かっ!! と思わず突っ込むほどの即答! 或いは即座の行動に打って出る躊躇いのなさ! まさに野生! 本能のなすがママ! 理性を放り捨てた野生のワンコ!! あかん、こいつ中学1年生だからまだこの程度で収まってるけれど、成長したらどれだけ女好きになるか知れたもんじゃないぞ。性格的に自分からお膳立てして食いついていくほど積極的でも肉食系でもないのだけれど、誘われたり促されたりした時の本能に身を任せる理性の外し方は、プロレベル。自爆系弄られ属性のツバキとの一幕は、唖然とさせられるほど両者とも全く人の目も気にせずブレーキを踏む様子がない有り様で、これ舞台が高校じゃなくてよかったですね、というレベル。あれ? 意外とこの二人、相性がいいのか? 相性が良さ過ぎて軽々と破滅しそうな気もしますけれど。実際、周りに止められなかったらアウトなところまで行き着きそうな勢いでしたし。わははは、やってしまえ。
まあ、それ以外にも大人しい人畜無害な顔をしていて、内心はかなり黒いことを口走っているので、結構イイ性格しています、この主人公。彼から無垢な天使扱いされているモモ先輩も、実際はかなり腹黒そうで口も悪くて笑顔で人の心を折るような事を平然と口走ってますけれど、主人公もヒロインも黒いってなんかヤダなあ(笑
でも、実は本性は黒い、という人よりもオモテウラ無く天然な人の方が質が悪い、というのがニーナさん。あれは本気でたちが悪いよ!! カキタニはかなりチョロい方だけれど、あんなベタベタとした接触のされ方されたら男だったら誰だって勘違いするよ!! 悪魔だ、傾国だ。本気の美人局テロだ!! こうなったら、理性を蕩かされたカキタニを正気に戻すために、カウンターで他の娘が色仕掛しないと収まらないな! おのれ、いずれにしても勝ち組じゃないか。まあ、面白いくらいに誰ともフラグ全然立ってませんけれど。マジでツバキ先輩は相性良さそうだけどなあ。破滅しそうだけれど。

ともあれ、この手のくだらない駄弁り系では相当に面白かったです。肩の力抜いてケラケラ笑えてスッキリ出来る楽しい作品でした。グッドジョブ。

魔法少女育成計画 limited (後) 4   

魔法少女育成計画 limited (後) (このライトノベルがすごい! 文庫)

【魔法少女育成計画 limited (後)】 遠藤浅蜊/マルイノ このライトノベルがすごい! 文庫

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追う者と追われる者。狩る者と狩られる者。結界で限定された空間を舞台に、魔法少女達の命を賭けた“追いかけっこ”が繰り広げられる。次々と倒れていく魔法少女達。刻々と近づくタイムリミット。状況は常に変化し続け、三つの陣営の思惑は入り乱れる。敵味方の立場さえも激しく入れ替わる血みどろの戦いの果てに、最後まで生き残るのは、そして目的を遂げるのは誰なのか?話題のマジカルサスペンスバトル、第三幕の完結編!
やっぱり、前半は嵐の前の静けさでした。
考えてみると、前2幕と比べて今回は「ゲーム」ではない分、「死」が前提として準備されている環境ではありません。最初のバトルロワイヤルにしても、二回目のデスゲームにしても、ゲームマスターが居てそのGMが用意し強要してくる「死」という脱落をどうやって回避するか、という状況でした。ところが、今回はゲームではないのでGMが(一応)居らず、参加者全員が状況をコントロール出来ないまま渦中にあり、さらに「死」が目標ではなくあくまで結果に過ぎない以上、生存したままこの状況をくぐり抜ける手段や可能性は幾らでもあったわけです。
つまり、どれだけ陰惨で血生臭く悪意に塗れていても、今回の状況は限りなく普通のバトルものに近しい設定でした。前半の死者ゼロという展開は、第三勢力の乱入という要素がまだなく、状況が定まっていなかったとはいえ、死んでいくことが前提の状況ではなかった、というのが大きいと思われます。
だからこそ、ちょっと迂闊にも心に油断を持ってしまっていたんですね。普通のバトルものだと、どれだけバタバタと死人が出たとしても、大切な人を喪ってその遺志を継いだり、辛酸を嘗め外道を目の当たりにしたことで心を改め強い決意を秘めるようになった、などといった生存フラグを立てたキャラは最後まで生き残るものなのだと、思い込んでいたのでした。この作品が、悪名高い【魔法少女育成計画】であることをつい忘れてしまって……。
この三幕、通常のバトルものの枠組みに則って話を進めておきながら、最後にまとめて生存フラグなぎ払いやがった!!
お陰で、魔法少女の死に対するショックは、先の2幕よりもかなりグサリ、と深く突き刺さった気がする。第一幕の、まだ魔法少女の死に様に慣れていなかった頃のショックにかなり近いものを喰らってしまった。もう生き残るだろう、と安心していた所に死角からクラッシュ、だったからなあ。
しかも、今回の一件、ゲームマスターは存在しないものだと思い込んでたら……居たよ、居やがったよ。ある意味、これまでで最も練達の指し手だったかもしれない。彼女、これをゲームにせずにあくまで目的を達するための作業に徹していたからなあ。ちょっと前二幕までのGMとは役者が違ったんじゃなかろうか。立ち位置からして全然違うのだけれど。彼女にあるのは、悪意でも享楽でもなく、善意ですら無く、純然たる理性と秩序と公正さ、なんですよね。ライトスタッフ、とすら言っていいかもしれない。恐るべきは、自身駒としてゲームに放り込まれた経験がありながら、他者を駒として消費し、必要に応じて抹消することを厭わない冷徹さか。
これで、ちゃんと情のある人でもあるので、ちゃんと「身内」の保護については注意していた、と思いたいけれど、さてどこまで手が届いていたものか。実際、ちゃんと生き残っているのを見る限りは……どうなんだろう。
そして、あの人物の生存は彼女の唯一の瑕疵であり、あとあと致命的な事になりかねない最悪の見逃しであったんじゃないかと危惧せざるを得ない。

そして、ラストの展開は喜ぶべきなのか、戦慄するべきなのか。かなり複雑な心境になってしまった。まだ、道が途切れず続いている、というのはきっと喜ぶべきで、実際道が途切れたと思った時にはかなり凹んでいたので、良かったと言えばよかったんだけれど、思いっきりルート変更しちゃったからなあ。
それでも、まだ可能性が続いていると思えば。助けて、スノーホワイト!!

シリーズ感想

スクールライブ・オンライン 2 4   

スクールライブ・オンライン 2 (このライトノベルがすごい! 文庫)

【スクールライブ・オンライン 2】 木野裕喜/hatsuko このライトノベルがすごい! 文庫

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ゲームを成績・評価に取り入れた栄臨学園。レベル至上主義の校風に馴染めず、ぼっちプレイヤーだった主人公・零央は、突然の大型アップデートを機に、幼馴染の沙耶、留学生のユマと共に新ギルド“心の欠片(フラグメンツ)”を立ち上げ、学園の在り方を変える第一歩として攻城戦に挑む!―が、圧倒的な戦力不足、激レアアイテムを巡る黒い噂―零央は無事勝ち抜けるのか!?大人気の学園×オンラインゲーム小説、第2弾!
グググッ、お、面白い! これは面白いぞぉ!!
第一巻は中盤までのモタモタさがかなり目についたのですが、その分後半から別作品のように主人公が輝きだし、面白さが加速していったのですけれど、2巻ではその加速が収まるどころかさらに速まった感すらあります。
現在の学園の在り方そのものに挑もうという姿勢を見せた零央でしたけれど、一巻の段階だとまずうちわのギルドを作るだけで精一杯で、そもそも学園をどうやって変えていくのか、という方策が見えませんでした。結局、小さなスケールで内輪で汲々とするだけなのかな、という印象だったんですよね。上位のギルドと張り合うにしても、少数精鋭の自分たちのギルドだけでパワーゲームで押し切ってしまいそうな、そんなイメージで。
ところが、攻城戦を前にして滝先輩のお膳立てがあったとはいえ、零央がきちんと自分の意志と実力を以って、他のギルドに自分たちの存在と目的を認めさせ、同盟……いやそれ以上に同志として取り込んだあたりから、作品のスケール感が内向きのものから俄然ぶわー―ッと広がりだしたのです。そして、極めつけは相手の卑怯な罠にハマり危機に陥ったのを逆手にとって、零央が思わぬ打開策をとった場面でした。ここ、自分たちのピンチを奇想天外な策で敵を出し抜く痛快な展開であったんですけれど、同時にそもそもの彼の目的であり大義である、レベル至上主義をひっくり返し、学校の無数の生徒達の意識を変えるに足る、そう……楽しくゲームを遊ぶイベントでもあったのです。この作戦で、間違いなく彼は自分の思想を学校全体に叩きつけ、刻み込み、意識改革の足がかりを残したのでした。自分、ここまで零央が劇的かつ確かな形で学校の改革に成果を見せるとは思ってなかったんですよね、その意味では滝先輩と同じく、彼について随分と見損なっていたのでしょう。
いや、こいつ思ってた以上にやる奴ですよ。つい先日まで燻り拗ね倒していたとは思えないくらい、意志と実力と決断力と発想力の優れた主人公です。
それを目の当たりにした瞬間の、滝先輩の気持ちは想像するしかありませんが、彼女が全部吹っ切って、晴れ晴れとした姿で「選択」したシーンは、痛快とかいう以上に、なんだか嬉しかったですね。登場キャラクターはみんな魅力的ですけれど、この人に「認めてもらう」というのは別格の心地なんじゃないでしょうか。
相変わらず、紗耶や滝先輩、そしてユマや新たに同盟を組むことになった<迷子天使>の杏奈さんをハジメとした新キャラたちとの掛け合いも、キレキレに切れまくっていて、このへんの面白さも一級品です。そこにストーリーのダイナミックな面白さも加わってきたら、そりゃ強力無比ですよ。
しかし、忍足と零央の関係が青すぎて、もう見ていてこっ恥ずかしいですなあ。なに、この男同士のツンデレ関係w もうここまでくると、甘酸っぺえ、とか言った方がいいんだろうか。あまりに青すぎて、なんかハマってきたぞ(笑

盛り上がりも収まらぬまま、これはさらにぐんぐんパワーアップしていきそうな感触です。今後がこれは楽しみだ。

1巻感想

終末領域のネメシス 2   

終末領域のネメシス (このライトノベルがすごい! 文庫)

【終末領域のネメシス】 吉野匠/木村樹崇 このライトノベルがすごい! 文庫

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なぜか住民が誰も市外へ出ようとしない「天野原市」。それに疑念を抱いた少年・遠野冬輝は、外部への脱出を試みるも、市境にて警備兵に捕らえられてしまう。連行された先で冬輝は、人類がウィルス生命体「ネメシス」との戦いの渦中にあること、市外はすでにウィルスに汚染されていることを知る。敵に対抗できるのは、ネメシスに感染しない「インフィニタス適合者」のみ。素質を見出された冬輝は、適合者の少年少女を集めて戦士として教育する施設「朝日ヶ丘学園」に転入させられる―。
少年少女が兵士として戦争に投入される話だと、大概素人同然の新兵たちは鬼のような下士官や上官によって地獄の訓練を施される。それこそ、死んだほうがマシだと思うような訓練訓練、ひたすら訓練である。場合によっては死にかねないようなケースすらあるそれは、傍から見ているぶんには同情を禁じ得ない。
だが、これは新兵たちが生き残る可能性をわずかでもあげるためのものであると捉えるなら、それは兵士を無駄に損耗しないための損得勘定であり、同時に愛情であるはずなのである。
勿論、そこには冷徹な計算があり、また場合によっては個々の俗悪な欲望を満たす暴力が横行する現場が存在することもあるのでしょう。でも、少なくともそこには、兵士を送り込む側の義務と責任が存在する。

翻って、この作品における教育施設「朝日ヶ丘学園」の実情を見てみると、ここの責任者たちは子どもたちを生き残らせるための努力を完全に放棄してしまっているようにしか見えないのである。それどころか。子どもたちを有益な消耗品として消費することに関してすら、まともに行おうとしている気配が見えない。
ただ、ウイルスに対抗できる要素を備えているから、とまともな訓練も教育も指示も何も与えないまま、わけが分からず混乱するばかりの子どもたちを戦場に放り込んで、とにかくなんとかしろ、と言い放つばかりで逃げることすら許さない。
馬鹿じゃないのか。本当に、度し難いバカさ加減である。ちゃんと訓練しろよ!! 敵のこととか戦い方とか教えろよ! 味方がどういう力を持っているのかすら教えないままで、何をどうしたらいいのかすら支持せず、適当にまともそうなやつをリーダーに指名して、丸投げして戦場にぽい。こいつら、頭がおかしいんじゃないだろうか、と本気で目を疑ってしまった。これで、その責任者たちが見るからに頭の悪い愚者だったり、小物だったりしたら、まだ理解できたのだけれど、自分たちは子どもたちを戦わせている理不尽さをわかっている、自分たちは許されざる悪である、とわきまえ冷徹に徹しているような顔をしている連中なんですよね。それが、余計に頭に来た。腹が立ちました。
子どもたちを生き残らせる準備も努力もせず辛い戦いが待っているのだからとちゃんとした訓練も教育も施さないまま自由に遊ばせ、子どもたちを駒として有益に消費する方策も計算も何もないまま何も考えずに怠ってただ放置して、まるで良識があり敢えて冷徹であるかのようにして罪を背負っているかのように振る舞うとか、これほど酷い無能な連中は見たことがありません。信じられない、尋常じゃない無能さです。貴様らの罪は、ただひたすら無能であることだよっ!! もう絶句でした。唖然でした。なにこいつらほんとに。

これなら、突然ウイルスが跋扈する世界に無手勝で放り込まれた方が、シチュエーションとして自由があるんじゃないだろうか。逆に、無能極まる既存の組織に囲われることによって生存確率がガリガリと削られているように見える。正直、この手の俺様な増長しまくった主人公は苦手なんだけれど、これくらい特別扱いの主人公が引っ張らないと生き残れないシチュですわ、これ。むしろ、この主人公ですら無茶ぶりの連続でSAN値がゴリゴリ減っているのを見せられると、環境のひどさは筆舌しがたいレベルである。
つまりこれって、人類はもうまともに組織を運営できないほど末期的に破綻しているレベルの終末ってことなんだろうか。あかんわこれ、もう無理、詰んでますね、終了のお知らせ。
これでウィルス側が無知性の存在だったら対抗の使用もあるのかもしれませんけれど、どうも人類と同レベルの知性体もいるようですし、考えることを放棄している人類が勝てるはずないじゃないですか。はい、やっぱり投了で。主人公一人が頑張ってもどうにかなる状況には見えないぞ、これ。

ヒャクヤッコの百夜行2   

ヒャクヤッコの百夜行 (このライトノベルがすごい! 文庫)

【ヒャクヤッコの百夜行】 サブ/Ixy  このライトノベルがすごい!文庫

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高い霊能力を持つ家系に生まれた高嶺裕也は、超ダメ人間の父親の尻拭いのために、とある学園の怪奇事件を解決する仕事を請け負うことに。転校生として学園に潜入した裕也は、こっくりさんの怪異と融合した狐耳の少女・百留谷津子(ウザさ120%)と出会う。裕也に一方的な恋心を抱く谷津子(マジ激ウザ)に手を焼きながらも、裕也は事件の謎に迫るが、二人のちょっとしたすれ違いから事態は思わぬ方向に転がり始め…。ウザカワ(イイ)度120%の狐耳ヒロインと退魔の能力を持つ少年が巻き起こす、痛快学園妖怪ラブコメ&バトル!第4回『このライトノベルがすごい!』大賞・優秀賞受賞作。
マジ激ウザ! いや、ホントにマジ激ウザ! ウザ可愛いってジャンルは、なかなか難しい微妙なセンスが要求される属性なんじゃないだろうか。例えば、芸人のスベリ芸みたいな、おもしろくないのが面白い、みたいな? 他のジャンルよりも、個人の感性に大きく依存するタイプなのである。
その点、自分にとっては谷津子は本気でうざかったです。もう坊主憎けりゃ袈裟まで憎いじゃないけれど、キャラどころか谷津子という名前すら段々とうざくなってきたくらい。見ている限り、主人公の裕也も同じくらいこの娘のことをウザがっていたように見えたのですが、それでもギリギリで見捨てずつきまとうにまかせていたのは、彼のお人好しさ故なのでしょう……お人好しだからなのか? 地味にダメ属性でもあるんじゃないのか、こいつ? というのも、彼の父親がまた冗談抜きで人間のクズなんですよ。個人的に自分の負債を子供に押し付けて自分は楽しているという親には殺意を覚えるのですけれど、このクズ親に対して裕也は散々憎まれ口を叩きながらも見捨てずに面倒を見続け、父親がおっかぶせてくる厄介事も自分の人生を消費しながら逃げ出さずに全部請負い、その報酬を父親に貢いでいるのであります。そんな境遇の主人公でありますから、単にうざくてつきまとってくるだけの谷津子なんて可愛いものなのかもしれません。人の話を聞かなくて、人の都合も気にしないような輩でも、あの父親と比べればマシなのか。
キッパリとしていて、決断力もあり、情に流されずしかし情を蔑ろにしない判断力もある。そして甘さのないシャープな性格、とこれだけ冷静果断なキャラクターでありながら、本質はミツグくんというのは、憐れむべきなのか。
彼以外のキャラクターは全般的にボケキャラというか、マイペースに怪異している連中なのですが、実のところあんまり印象に残るような強烈なキャラはいないんですよね。この点は、同じ学園妖怪ものの先達に比べると、かなり存在感の弱さが際立っている。イタチさんところにしても、紫鏡さんところにしても、脇を固める妖怪たちのキャラクターが立ってたからこそ、ドタバタコメディが映えたものでしたからね。シリアスサイドに話が傾いても、盛り上がりらしい盛り上がりもなかったし、もうちょっと特徴というか掴みが欲しかった作品でした。

魔法学園(マギスシューレ)の天匙使い2   

魔法学園(マギスシューレ)の天匙使い (このライトノベルがすごい! 文庫)

【魔法学園(マギスシューレ)の天匙使い】 小泊フユキ/如月瑞 このライトノベルがすごい! 文庫

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スプーンを使った魔法「スプーン天匙」の伝達者であるブルンは、ブロックス学園の生徒。学園での成績は第6位だが、魔法のマイナーさと地味さで影の薄い存在だった。そんな彼はもっと強くなるために友達3人と様々な計画を立て、間近に迫る『闘宴会』で勝ち進もうと意気込む。しかし同じ頃、学園には不穏な影が忍び寄っていた。第4回『このライトノベルがすごい!』大賞、初の金賞&栗山千明賞をW受賞!オンリーワンの学園ファンタジー登場!
スプーン天匙って、前後で意味被ってないですか? なんかそればっかり気になって気になって。
成績上位者にも関わらず、世間的には全然有名にならずに忸怩たる思いに駆られている主人公ですけれど、あんなスプーン振り回して戦うような変な子が無名ってのはちょっと信じられない。これほど変なのが地味とか、無関心でスルーしてしまえるって。明らかにネタ枠として知名度ブッチギリになるでしょうこれ。
ともあれ、肝心のスプーン戦闘なんですけれど、なんか描写を見ていても「スプーン!?」というイメージやインパクトがあんまりないんですよね。読んでいても、脳裏にスプーンを駆使している様子があんまり浮かんでこないんだなあ。ぶっちゃけ、主人公の手元の得物がスプーンじゃなくても大して変わる印象がないんですよね。折角スプーンなんだから、スプーンスゲエ!!という描写がないとなんか勿体無いじゃないですか。いろんな種類、材質のスプーンを使い分けて、など工夫を凝らしているのはわかるんですけれど、ちょっと弱かったかなあ。
それと、主人公がどうも目先のことに囚われて本来の目的を忘れがちな視野狭窄型というのは仕方ないんですけれど、幾らなんでも自分が学び他者に教え広めようとしている流派の根本にして根源である基本理念を綺麗サッパリ忘れてしまっていた、というのは酷いにも程があるんじゃないかなあ、と苦笑を通り越して呆れてしまった。
最終的に縁の下の力持ちに徹してしまう立ち位置は悪くはないと思うんだけれど、表舞台に立つ学園上位者たちが、結局伝聞でしか描写がなかったのはちょっと勿体無い。違う場所で戦っていても、同じ敵と戦う同志。仲間と言わずとも味方としてその活躍を期待して胸おどらせるほどの何かが芽生えることなかったですしね。それどころか、どっか関係ない場所で誰かが勝手に戦ってる、みたいな他人事感が否めなかった。折角の縁の下の力持ちに徹しても、支えている舞台の上について何らかの実感がないと、影で頑張った、という満足感も読んでるこっちは得られにくいですからねえ。あの不良の兄ちゃんがちょろっと絡んだぐらいか。
まあ、それ関係なく全体的にキャラクターが印象に残り難かったんですけどね。最後の敵も、敵対した理由からして唐突感が否めない、というか所詮他人事というこっちの感情を震わせるような何かがあったわけじゃないですから。言うほど交流もなかったですしね。
発想やコンセプトは面白いものの、全体的に薄味で覚えがきかないという感じのお話だった気がします。


クラッキング・ウィザード 鋭奪ノ魔人と魔剣の少女3   

クラッキング・ウィザード ~鋭奪ノ魔人と魔剣の少女 (このライトノベルがすごい! 文庫)

【クラッキング・ウィザード 鋭奪ノ魔人と魔剣の少女】 紫藤ケイ/夕仁 このライトノベルがすごい!文庫

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天空都市“ヴァラスキャルヴ”の一画で探偵を営む主人公ヴァルは“鋭奪ノ魔人”の異名を持つ天才的魔術ハッカー。そんな彼の元に魔術器具開発企業の社長令嬢エーレフォーアがやってきて、母の形見である腕輪の奪還を依頼する。超おてんばな彼女にてこずりながらも仲間の情報屋やハッカーの力を借りて腕輪のありかを突き止めるヴァルだが、その裏にはある人物の黒い思惑が…。ヴァルは彼女の願いを叶えることができるのか!?
社長令嬢エーレフォーアが、「〜ですわますわ」口調の完全お嬢様系ヒロインにも関わらず、中身が野武士w むしろお嬢様属性のほうが後付で、幼少の頃から武者修行に出ていたようなバトル脳だったようなので、本性のほうが野武士のようなのだけれど、なかなかに面白いヒロインでした。超おてんばというよりも、この場合脳筋と言ったほうがよさそうな頭の悪さ、或いは何も考えていない、むしろ感じろ! なキャラでしたしね。
しかし、この作者もわりと多芸というべきなのか。これまでのファンタジー路線から一転、こちらは近未来におけるアングラサイドでの現実世界と仮想世界をまたにかけたハッカーバトル、と来たもんだ。この天空都市の成り立ちからして、元々ファンタジー世界だったみたい、と云うところが乙な面なのかもしれないけれど。まあ、ガチのハッカーものは難易度が高いので敢えてファンタジーから進化した世界を踏まえたのかもしれませんが。
ぶっちゃけ、主人公のヴァルがクールを気取っていますけれど、ヒネて斜に構えてる社会非適合者なので、ガンガンと話を盛り上げ進めていく原動力は、主にエーレフォーアのほうが担当。相方のケルベロスがまた妙味と愛嬌を持つマスコットで良い掛け合いをしてくれていたので、作品としての馬力はだいぶ高くてグイグイ読めた感じです。ただ、その分荒っぽいというか一度立ち止まってぐっと掘り下げる、という事はしないので、相変わらずこう深みにハマる感覚はないんだよなあ、この人の作品って。
象徴的なのが、ヴァルと交流のあるハッカー軍団。設定だけ見ているとキャラ的にも非常に味のあるメンツで賑やかで見ている分にも楽しかったのですけれど、如何せんモブの域を脱してないんですよね。わりと重要な役回りを担ってるし、盛り上がりにも必要な人材たちだったのに、個々に印象的なエピソードがまるでなくさらっとキャラを紹介されるだけだったので、最後まで十把一絡げな扱いで、ラストの展開は本来なら燃えるシーンだったのに、一山いくらのキャラが参戦してきても、とイマイチ物足りず、な印象だったのですよね。このへん、だいぶもったいなかった。これは、敵のハッカー軍団も動揺で、何かとそこにいるだけ、な所があったんですよね。正面からぶつかり合う事になる娘も、もう一声、ヴァルに入れ込むだけのワンエピソードが欲しかったかなあ。
でも、世界から爪弾きにされた事からくる人との壁、どうしようもない孤独に対する諦めとそれでも他人を求める渇望。そうしたヴァルが「トリックスター」として生まれたがゆえに抱えている鬱屈を、エーレフォーアが気持よく吹き飛ばしていくのは見ていて気持よかったです。やっぱり、エーレフォーアで愛でる作品だな、これ。

紫藤ケイ作品感想

ドラゴンチーズ・グラタン 2.幻のレシピと救済の歌姫3   

ドラゴンチーズ・グラタン2 ~幻のレシピと救済の歌姫 (このライトノベルがすごい! 文庫)

【ドラゴンチーズ・グラタン 2.幻のレシピと救済の歌姫】 英アタル/児玉酉 このライトノベルがすごい! 文庫

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ドラゴンとの戦いを経て友人となった二人―食で病気を治療する医学=食療学を学ぶ少年レミオ、人間とアイソティアの共存を願うアイソティアの少女アトラ。ぎこちないながらもヴィーディル食堂の一員として働き始めたアトラだが、奇妙な病の流行でロイスタは壊滅状態に陥る!治療用の料理を模索するレミオ、原因究明に奔走するアトラ。必死な二人の前に不思議な少女が現れ…。編集長の隠し玉としてスマッシュヒットとなった骨太ファンタジーの第2弾、いよいよ登場!!
脳天気なくらいに陽気で鷹揚、に見えて意外と繊細なアトラ。って、普通に読んでいればアトラが陽気どころか、むしろ繊細で内気なところの多い臆病な少女だというのは自明なくらいで以外でも何でもないか。
これだけ人見知りで神経質な子が、全く逆の馬鹿っぽいくらいに根明なキャラクターを自分に強いている、というのは多分に無理しているのを感じさせて、ハラハラしてしまうのだけれど、幸いな事にヴぃーディル食堂のメンバーはブラック企業とは程遠い、細やかな気配りや配慮をしてくれる人たちです。下手なことを仕出かして不用意にアトラの心を傷つけることはないので、その点に関しては安心してみていられたのだけれど……厄介なことに人に慣れていないアトラは、そんな心配りすらも負担に感じてしまうようになってしまっている。それだけ、彼女が人間から受けた仕打ちによって負った心の傷は深かった、ということなのだろう。にも関わらず、姉の志を引き継いで恥じ入ってしまうようなキャラクターを堪えながら演じつつ、世界面取り計画、なんていうアイソティアと人間の共存を目指す活動を続けてきた、というのだからアトラの切実なまでの願いとアンバランスさが今になって見て取れる。考えてみると、1巻の時はレミオという信用できる人もおらず、ヴィーディル食堂の面々をはじめとしたアイソティアを差別しない人たちとも出会っていない、もしくは出会ったことに気づいていなかったが故に、限界まで張り詰め続けていたせいで、アトラの本当に弱い部分というのはまだ見えてなかったんでしょうね。それが、自分一人で頑張らなくていい、思っていたのと違って世界は敵だらけじゃなかった、と気づいたことで余裕ができ、その余裕が逆にこれまで隠れていた彼女の歪み、素の顔を引き出してしまったのか。
よくまあ、これだけ人間を信じられない本音を持ちながら、裏腹の面取り計画なんてものを続けてこれたものです。一生懸命で自覚なかったのかもしれないけれど、辛かったんだろうなあ。本心ではむしろ、人間を皆殺しにしてやりたい、くらいの憎しみは抱えていたはずなのに。
憎しみは消え、しかしポッカリと空いてしまった穴を即座に埋めてしまえるほど、アトラの神経は大らかではなく、むしろ神経質さを抱えている彼女は、居場所を見失ってしまったわけだ。彼女の居場所はレミオが連れてきてくれたこの食堂にあったはずなのに、この娘の過酷な人生は、ここが居場所だよと言ってくれている人たちの眼差しに、全く気が付かないほどにアトラの心をすり減らしていたのかと思うと、こちらまでゴリゴリと心を削られるようだ。
一方で、アトラの旧友であるネフィスは、居場所を手に入れるために自分自身をも投げ出すような真似をしていた、強いられていたというのだから業が深い。アトラも大概自分の心の奥底と矛盾した活動を続けていたものだけれど、ネフィスのそれは緩慢な自殺ともいうべき矛盾であり、目の前の安堵に縋った逃避の極みである。
逃げた先に待っていたのが、最悪の人物だった、というのは運のなさも極まっているけれど、発端となった事件はのちのちまであちこちで悲劇を招いていたんだなあ。記憶を失ったとはいえ、アトラの姉ちゃんがたどった軌跡はまだマシだと思えてくる。結果的に、幸せを掴めたのだしねえ。
そう思うと、ネフィスはなんとかギリギリで崖っぷりで踏みとどまれたのだし、さらにアトラはというとここに来て、レミオをはじめとした良き人に多く出会えたのだから、まだまだこれからでしょう。レミオ自身が実践しているように、取り返しというのはつくものなのです。報いも償いも、人生も。
それらを顧みなくなると、たとえ英雄だろうと、ああいう有り様になってしまう、と。

しかし、今回は食療学というよりも、病理学とか薬学とかそっち方面じゃなかったんだろうか、これ。食事、はあんまり関係なかったような。食療学って、漢方的なものと捉えてたんだけれど、これはほぼ普通に特効薬、のたぐいだったもんなあ。……いや、普通にバイオテロに対する治療法、特効薬の確立、というお話で十分面白かったんですが。

1巻感想

睦笠神社と神さまじゃない人たち3   

睦笠神社と神さまじゃない人たち (このライトノベルがすごい! 文庫)

【睦笠神社と神さまじゃない人たち】 深沢 仁/Nardack  このライトノベルがすごい! 文庫

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高校一年生の冬基は、睦笠(むつかさ)神社の神主である祖父と二人、神事をこなしつつ平穏な日々を送っていた。そんなある日、冬基は弱ったイタチを助けたのだが……。「我は、天と混沌の者である! 我のことはライと呼ぶがいい! 」――イタチは謎の美少女ライへと変化、神社に居座ってしまう。美少女の登場と共に息を潜めていた物の怪たちが暗躍を始め、奇妙な事件が起こり始める……。神社蘊蓄満載のちょっと不思議な新シリーズ、開幕です!
あれ? 神社薀蓄とかあったっけ? イタチというと、最近だと峰守さんの【ほうかご百物語】でイタチの怪異がヒロインでしたけれど、イタチの妖怪というのはやっぱりマイナーというかほとんど聞いたことがない。況してや、このライの正体である妖怪の名前を聞くと、あれ?それってイタチだったの? と思ってびっくりしてウィキって見たら、イタチの類と書き残している資料もあるようで、なるほどなあ、と。
とまあ、外郭だけ見るとよくあるかわいい女の子の妖怪が住み着いて、幼馴染の女の子と張り合いながらのドタバタラブコメ、という流れではあるんだけれど、肝心の主人公がラブコメできる状況じゃないんですな、これ。そもそも恋愛にうつつを抜かして居られるような、まともな人間としての感性を取り落してしまっているのが、今の彼、冬基の現状である。生きながら死んでいる、少なくとも魂の半分を幽玄の向こうに持っていかれてしまっている、というべきか。体は此岸にありながら、心は彼岸に惹かれてしまっている。常に曳かれてしまっている。ふと目を離してしまえば、目の前から居なくなってしまいそうな危うさが、在ろうとする意識の希薄さが、彼の存在感をゆらりゆらりと揺らめかせている。
朧の気、ライは彼の纏う雰囲気をそう表現していたが、なるほど朧のように冬基という少年の存在は不確かだ。
余程に、危うかったのだろう。こればかりは、常に幼いころから傍にいた祖父や幼馴染の綾乃よりも、知り合ったばかりのライの方が、知識もあってか危機感に駆られていたように思う。綾乃たちも、冬基の危うさを承知しているからこそ、目を離さないようにはしていたのだろうけれど、こればかりは「慣れ」てしまうものだから、ズルズルと行ってたんだろう。
面白いことである。本来なら、妖したる者は曳く側の者である。心が現世から浮いてしまっているものを見つけて捕まえ引っ張って行ってしまうのが幽世の存在である。神隠しに遭わせ、向こう側へと連れ去ってしまう、導いていくのが彼らの在りようだろうに。だというのに、ライは必死に自ら沈んでいこうとする冬基の足元にしがみついて、行くな行くなと声を張り上げるのだ。出会ったばかりの人間に、そんなに必死になって、ずいぶんと、お人好しなことだ。
魂にしがらみのない人間は、だからこそ平等で公平だ。だからこそ、冬基は普通の人ならば避けて通ってしまう物事も、ためらうこともなくスルリと手を差し伸べてしまう。決して、他者や物事の在りように無関心ではないのだろう。彼が事件へと自ら首を突っ込んでいく心理は、はたしてどんなものだったのか。いや、それよりも物怖じせずにズイズイと深みに嵌っていく彼を見守っていた綾乃とライの心境を思うと、なかなかに胸つまされる。一番つらいのはいつだって、どれだけ引き留めようとも手応えなく、無力に置いて行かれる側なのだから。
そして、忌避される存在でありながら、微塵も拒絶されずに受け入れられてしまったものの思い巡らしてしまった想いとはなんだったのか。「アレ」の抱いた複雑な心境を想像すると、なんとも微苦笑を浮かべてしまう。
手を握っていないと、背中から抱きしめていないと、縁を以て縛っていないと容易にフラフラと消えていってしまいそうなそれを、いつまでも離すまいと健気にしがみついている少女たち。自分が引き留められていることを感謝して、優しく笑える主人公。その儚さにはどこか落ち着かなさを感じるけれど、ふんわりとした優しさに満ちた良い作品でした。厳格で不器用な祖父の姿を見ていると、感情が薄い冬基の在り方はただ壊れただけじゃなくて元からの部分も少なからずありそうだなあ。子供の頃は元気良くても、成長するにつれて落ち着いてきた、その形の一端がにじみ出てると思えばなおさらに。

深沢仁作品感想

アニソンの神様 score.023   

アニソンの神様 score.02 (このライトノベルがすごい! 文庫)

【アニソンの神様 score.02】 大泉貴/のん このライトノベルがすごい! 文庫

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「“レーゲン・ボーゲン”、セカンドステージ始動です!」エヴァたちの次の目標は、高校生バンドを対象とした合同ライブ。初めてのライブイベントにメンバーが浮足立つ中、ドラム担当の京子は浮かない顔をしていた。その原因は彼女の中学時代のバンド仲間・神崎椎奈との苦い過去にあった。第1回『このラノ』大賞受賞作家の青春バンドストーリー第2弾。
ちょっとこれ、ラストの曲反則やわ〜〜。
個人的にあのアニメはデキすぎてて、あんまり好みではなかったんだけれど、それでも強く印象に残るシチュエーションであり、あの曲はそれを見事に引き立てる、というよりも物語そのものを体現したような曲だったわけです。それだけに、曲の持つ「意味」をあのアニメ見てる人は嫌というほど知っているだろうし、その曲をあのラストの場面で使うという凶悪さを、いっそ悪魔的とまで言いたくなるような効果のほどを理解できるんじゃないだろうか。
遠い昔に決定的にすれ違ったまま今の今まで歩いてきてしまった二人が再会して、あの時の誤解を、錯誤を、喧嘩別れのまま置いてきてしまったものを取り戻して、でもまた同じ道を共に歩き出すのではなく、お互いが見つけた道を最高と信じて、それを祝福し、違う道を歩いて行く。理解し、受け入れ、再び友となって、しかし自分の道を歩いて行く。
そんな二人の少女の再会と新たな旅立ちを、この曲が決別という形ではなく、わだかまりを解きほぐして結びつけていくシーンは、圧巻とすら言っていいものでした。いやあ、単にアニソン使いますよ、という話題作りだけの作品じゃなく、物語の決定的なシーンを意味づける最高の装置としてアニソンを仕立てあげるその作りは、手放しで賛じたいですね。椎奈のバンド演奏のあと、トリを任せられてアウェイのライブハイスでどうやって盛り上げるのか正直不安だったんですけれど、エヴァのビジュアルという武器もふんだんに利用しての初っ端からのインパクト勝負。あれは、確かに何も知らない人でもなんじゃこりゃ!? とびっくりするだろうな、という納得の掴みでしたし、ライブシーンは実際大したもんです、これ。
そして、アニメなどのサブカルチャーにどうしてもつきものな、表立って堂々と自分の趣味と公言するにはばかられる風潮を、京子を通して真っ向から描いたなかなかの力作でもありました。自分の好きなものを堂々と誇ることが出来ないなんて、とまで言われてなお京子は自分のアノソンという趣味を公言してしまうことに怯え続けます。けど、それってどうしても心に根付いている引け目、なんですよね。世間から見下されている、と感じているものを好きだと誰憚ること無く言ってのけるのは、とても勇気のいる事だと思う。その卑屈さがまた見下される要因になるのだろうけれど、このサイクルはなかなかひっくり返せない。それでも、一昔前に比べればまだマシになったんだと思いますよ。あの京子の友人たちの反応は、ちょっと優しすぎるなあと思うくらいでしたし。ってか、そこまで気を使ってくれるあの子たちが良い子なのか、そこまで気を使わせてしまった京子の間の抜け方がひどかったのか(苦笑
全然隠せてないじゃないか、あんたw

でも、今回一番のサプライズだったのは小松くんでしょう。もう根底からがらっと印象ひっくり返っちゃったじゃないですか。いや、そこまでやるとか健気にも程があるだろう。大胆な割に慎重というか、なかなか踏み込まないのは機会を虎視眈々と狙っていると見てあげたい。ヘタレというには、だって頑張りすぎてるもん。

どうやら、このまま話は琴音の回に続いていくようで、そういえばまだコーテリアの孤立問題も解決するどころか余計に深まっていくばかりだし、これはちょっとしたシリーズものとして続くのかな。

1巻感想

星とハチミツの存在証明(テスタメント)2   

星とハチミツの存在証明(テスタメント) (このライトノベルがすごい!文庫)

【星とハチミツの存在証明(テスタメント)】 藤八景/よー このライトノベルがすごい!文庫

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一番星光世は、ヒーローだった母を失った。それから11年、平穏な高校生活を送っていた彼の前に、非日常は何の前触れもなく訪れる。異形の襲撃者から光世を救った、蜂蜜色の髪の少女が差し伸べた手。それは、存在の力“ザイ"をめぐる、証明者(テスタメント)と修正者(コレクター)との終わりなき戦いへの扉だった――! 「俺が、世界を照らす光星(ヒーロー)になってみせる! 」超超超・王道学園バトルストーリー、開幕!
うーん、うーん、うーん……うーーん。
ストーリーの構成だけ見てると、勧善懲悪のヒーローものとしてよく出来てると思うです。王道路線ではありながら、あっちこっち展開ひねっているし、それでいて昨日の敵は今日の友、みたいな流れや、友情は熱く絆は強く、と大事な部分も抑えている。人の弱さと心の強さ。完全なる悪に立ち向かいヒロインの絶望を打ち砕く不屈のヒーロー。抑えるべき要素は見事に網羅しているとも言えます。この手の物語のお手本と言っていいくらい。
だから、作品の要点だけ抜き出してみたら、とてもおもしろく見えるはずなんです……。いや、こういう書き方をしてしまうと、何が言いたいのか明々白々だと思うんですが、なんか全然おもしろくないんですよね。台詞にしても地の文にしても、一から十までわざとらしく見えるんですよ。絵画と称しながら定規で引いた線で作った図形みたい、と言ったらわかりにくいか。よく出来た脚本でも、演じる役者が大根で棒読みだったら、いい劇には到底ならないのと同じパターンかと。
まあそんなふうに言ってしまうのは極論かなあ。好みの問題で、人によっては性に合うのかもしれませんし。ただ、自分には全く合いませんでした。置いてけぼりにされ、本編の盛り上がりに全く乗れず仕舞いで楽しめませんでした。残念。

紅炎のアシュカ 3   

紅炎のアシュカ (このライトノベルがすごい!文庫)

【紅炎のアシュカ】 紫藤ケイ/Nardack このライトノベルがすごい!文庫

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「私はアシュカ。魔王アシュバルドの右手の小指の爪の先の化身だ!」――かつてこの地上を荒らし回った《根絶者》アシュバルド。その化身を自称する少女アシュカは、《駆神人》の少年ラティス、《小妖精の》リルと共に、街から街へと旅を続けていた。他の化身たちと出会うために――。人と精霊が共存する世界で、アシュカの奔放な物語が幕を開ける! 第3回『このライトノベルがすごい!』大賞受賞作家、受賞後第2作スタート!
この世における、数少ない善人枠をあっさり消し去るあたりに作者の意識的か無意識的かわからないけれど、善は禍を以ってこそ引き立つもの、という思想を感じるなあ。
というわけで、前二作に比べるとややも明るい雰囲気で描かれるファンタジー、と見せかけて何だかんだとやっぱり黒い要素が多いあたり、ブレないというか何というか。
ただ、これまでの二作が一冊で完結という体裁をそれなりに整えていて読み終えた跡に一区切りついたという感を保っていたのに比べると、本作はストーリーにしてもキャラ立てにしても導入編という色が非常に濃いと思う。
シリーズの第一作目として捉えるなら、キャラクターそれぞれの性格や考え方を一通り浚いだし、この物語がどういう方向へと進んでいくかの向きを整えるという意味において、丁寧なデザインがなされていてここから物語や世界観が広がっていくスタート地点として十分な期待感を与えてくれる出来栄えである。
が、逆に言うとここで終わってしまうと完全に尻切れトンボなんですよね。これだけだと、現状何が起こっているか、その渦中にどんな人達が揃えられ、どういう流れが生じるのか、という最低限一通りの基礎部分をぱっと見で把握しただけで終わってしまう。
極端に言うと概要だけ見せられて、まだお話にしても登場人物にしても実感として感じられない形骸の段階なのである。ここから中身を詰め込み、或いは掘り下げて行ってこそ、歯応えあるいは色彩というものが生まれてくるのだろうけれど、これまでの傾向からすると本作もこの一冊で終わりかねないんだが、その辺りどうなんだろう。これはシリーズ化してこそ映える作品だと思うんだがなあ、これだけだと枠だけ作ってそれで満足して放り出してしまったようなものになってしまいかねない。
特に、アシュカがたどり着き掴みとった結論であるあの弱者ゆえに、という決意は難事であるからこそ彼女がどうやってそれを叶えていくか先々までみっちり追いかけていきたいテーマであるだけになおさらに。
それに、アシュカとラティスの関係からして、まだまだ何の掘り下げもされてないし、一緒に居る割にまだ繋がりとしてかなり弱いんですよね。全然足りない、書けてないまっさらな段階なのです。これはあまりにも勿体無い。まだ、キャラが与えた役割以外で動いてないんだろうなあ。
自分、あの親父さんのあの決定的な破綻を迎えたあとの、モノのわかったような物言いは感動どころか不気味で気持ち悪ったんですよね。この人、何言ってるんだ、と。
あのシーンでやりたいことはとても良くわかるんだが、生の言葉ではなく用意された脚本の台詞と見えちゃうようではもうちょっと、なあという感じでしたね。じっくり練り込み練り込み。

紫藤ケイ作品感想

R.I.P. 天使は鏡と弾丸を抱く3   

R.I.P. 天使は鏡と弾丸を抱く (このライトノベルがすごい!文庫)

【R.I.P. 天使は鏡と弾丸を抱く】 深沢 仁/前田浩孝 このライトノベルがすごい!文庫

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弾丸飛び交う中
少女とダークヒーローの救出劇が今、始まる

自らに向けられた敵意を、相手に反射させる能力を持つフィリップ・リーダスは、ふとしたことから家族思いの少女アンジェリーナと出会う。行きがかり上、仕方なく襲撃者から彼女を助けるフィリップだが、それはより大きな災難への序章でしかなかった!次々と襲い掛かる刺客からアンジェリーナを守り切れるか?タフでクールな新たなるダークヒーローの戦いの幕がいま開ける!
第2回『このライトノベルがすごい!』大賞・優秀賞受賞作!
あの不朽の名作【レオン】を彷彿とさせる王道とも言うべきロードムービー。この手の命を狙われる少女と行動を共にする事となった闇社会の男、という構図だとどうやっても【レオン】を思い浮かべてしまうあたり、あの映画がどれほどの金字塔を打ち立てたのか改めて実感する。
さて、本作はどうかというと、うん、普通によくできていると思う。卒なくハードボイルドらしい乾いた雰囲気に、ヒロインであるアンジェリーナもキャンキャンと五月蝿いわりに濃厚な幸薄さの気配を醸し出していて、この渇いた雰囲気によく馴染んでいる。
ただ、よく出来てはいるんだけれど、これだという強い印象を与えてくれるものがあまり見受けられないんですよね。本来なら中心となるべき得体のしれない男と少女との交流も、なし崩しにフィリップがアンジェリーナの強い主張に根負けして流されていくだけで、これといったエピソード、ないんだよなあ。なぜ他人に無関心なフィリップがアンジェリーナを守ろうと思うようになったのか。最初の成り行きから、なぜ終盤にアンジェリーナの優先度があれだけあがっているのか、その過程がいまいち見えなかった。自然と惹かれていった、という話なんだろうけどね。状況から見たらそう考えるしかないんだけれど、あくまで状況を見てそう推察できるだけで具体的に何かあったってわけじゃないしなあ。
ほんとはね、具体的なエピソードがなくったって、人と人との絆の深まりというのは描けると思うんですよ。でも、自然と「あっ、このふたリはいつの間にかお互いのこと大切に思えるようになってたんだな」と読んでいるこっちに納得させるだけの説得力ある表現力、描写力、伝達力がなければ、やはり唐突感は否めないし話の都合という印象は拭えない。無ければ、やっぱり一つ一つエピソードを積み立てて行くしかないし、もしくは作中でじっくり時間をかけて長い時間一緒に過ごしたから二人の関係は深まった、という前提を満たさないと、ゼロからはじまる信頼関係というのは、案外描き出すのは難しいものなんだと思う。
その点で、まだ大いに不満はあったかな。アンジェリーナ側からはともかく、フィリップ側からのアンジェリーナへの想いの深度が特に。

とは言え、こういう乾いたハードボイルドっぽい雰囲気を作れるというのは大したものだと思うし、もし今回のロードムービー風の雰囲気だけじゃなく、作品によってそれぞれにあった世界観の空気を描き出せるというのなら、それは大きな武器となるはず。書けば描くほど上手くなるタイプの作家さんだと感じたので、今後には期待したいところ。

ドS魔女の×××1   

ドS魔女の××× (このライトノベルがすごい!文庫)

【ドS魔女の×××】 藍上ゆう/〆鯖コハダ このライトノベルがすごい!文庫

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ラノベの限界突破!
乙女1000人が学園で発情!?

わたし、灰崎クレアは魔界に住む魔女。ある日、同居人のサキュバスからどんな願いも叶えられる魔法の存在を聞いたの。でも、その発動方法は「1000人の処女を発情させる」ことなんだって。その条件を満たした空百合女学院に潜入したのはいいのだけど。どうしてこんな大騒動になっちゃうのよ!ちょっとあなたたち、ドSのわたしを困らせるなんてどういうつもり?お仕置きよ!
第2回『このライトノベルがすごい!』大賞・優秀賞受賞作。
……ごめん、いくら何でもこれは無理。
あんまりにも何もかもが雑すぎて、読むに耐えなかった。一応最後まで読み切ったけれど、とにかくキャラクターは各々一人で勝手にわめいているだけで、まともにコミュニケーションが成立してないんですよね。それなのに話は無理やり転がっていく。キャラの心情の変化も何故そう変わったのかがさっぱり理解出来ない。最後に主人公が人間界に残りたいと言い出した時には、頭の中が???の乱舞。どこに彼女がそう思うような要素があったんだ?
残念ですが、自分には到底受け付けませんでした、はい。

美少女を嫌いなこれだけの理由3   

美少女を嫌いなこれだけの理由 (このライトノベルがすごい!文庫)

【美少女を嫌いなこれだけの理由】 遠藤浅蜊/黒兎 このライトノベルがすごい!文庫

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完璧な外見と不思議な能力を持つ種族「美少女」が、人間と共存している世界。素性こそちょっと訳アリだが、基本はごくごく普通の男子高校生である亜麻野雄介は、ある日唐突にふたりの「美少女」の訪問を受ける。熱心な説得を受け、また報酬につられて、田舎町の「簡易美少女局」のサポートマネージャーに就任してしまった雄介。可愛くてミステリアス、身勝手で能天気、そんな老若男女の「美少女」たちに振り回される日々が始まった……! 第2回『このライトノベルがすごい!』大賞・栗山千明賞受賞作!
なにこれこわい
あははは、こりゃ参った。いい具合に発狂した世界設定だ。人類とは別に「美少女」なる種族が居る、という所まではどうってことないのだが、「美少女」なのに女だけの種族ではなく、ちゃんと男女の性別があり、老いもあるのだという。見た目、美少女のまま。だから、中年のおっさんの美少女も居れば、枯れた爺の美少女も存在する。
実際、この物語の中心となって動くサブリナは、見た目幼女の金髪ドリルツインテールの美貌麗しい吸血鬼属性の美少女にも関わらず……実年齢四〇代に差し掛かろうという中年のおっさんなのである。
オッサンなのである!!
サブさん、まじおっさんなんだよぉ。もう言動がね、加齢臭漂ってくるんですよ。しかも出来る大人じゃなくてうらぶれた場末で酒臭い息吐いてとぐろを巻いているような、スレたおっさんなんですよぉ。
もうどうしろと。
これで傍目だけは「美少女」なものだから、読んでるこっちは美少女かおっさんかどっちに焦点を合わせていいかわからず混乱弥増すばかり。この違和感たっぷりのシュールすぎる世界観に心が不安定になってきて、もうなんだか笑えてくるのだ。
やっていることも世界の危機だとかいう大きな出来事とは程遠い、美少女の供給過多によって爪弾きにされた末に地方都市の隅っこで本局からのリストラに怯え、監査の人の目の恐々としながら、なんとか仕事を確保しようとドサ回るという、不況下の社会の縮図を見るような世知辛いお話なのである。
いや、でもその世知辛さにため息をつきながらも、グチグチ言いながらもそもそ頑張る姿やおっさんが年甲斐もなくウブな反応みせもって恋にうつつを抜かしたりするのがまた面白いんだが。
……これ、おっさん萌え、という事になってしまうんだろうか。サブさん可愛いなあ、と思ってしまった自分に軽く絶望感がw だが男だ。
呑気なのか朴訥なのか境目がわかりづらい訥々とした語り口もあいまって、妙にアットホームな雰囲気が漂っているのも妙に心地よい。
いやあ、まったくもって奇妙で奇っ怪極まる設定の上に牧歌的(?)で地に足のついたような勘違いをさせられる話が繰り広げられる、何だかほんわかするのに悪酔いさせられたような微妙な感覚がやたらと面白い、ともあれ変な作品でした。
今回の受賞作品の中では、これが一番好きだなあ。

モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)2   

モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣) (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫 た 1-1)

【モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)】 谷春慶/奈月ここ このライトノベルがすごい!文庫

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ネコをも口説くビョーキ男のラブ&バトル?

砕月、初体験は?「3P希望!」将来の夢は?「もちろん、アットホームなハーレム!」
……お願いだから死んでくれない?「君のためなら死ねるよ」――揺りかごから墓場まで種族の壁さえ乗り越えて、オートマティックに女を口説きまくるビョーキ持ち・望月砕月。 静かに生きていきたい本心とは裏腹に、アンコントロールなビョーキのせいでモテモテすぎて日常が修羅場!その上、謎の美少女・タマまで口説き、世界を救うバグ退治に巻き込まれてしまう! ――呼吸するように口説き、口説きながら戦う男・砕月の明日はどっちだ!こんな奴に世界は救えるのか!! 第2回『このライトノベルがすごい!』大賞・大賞受賞作登場!
これはヒ・ド・イ!!(笑
いや、結構マジで酷いんだが。僕は自動的なんだよ、とうそぶく不気味な泡ほどは独立自律したものではないものの、本心と裏腹に女の子の粉をかけまくる主人公の別人格(?)が本当に酷い。笑い話で済めばいいのだろうけれど、これ実際に本当に泣かされた女の子が山ほどいるという時点で有罪確定である。実際訴えられたら洒落にならないような気がするぞ。じゃあそんな自分に心底絶望しているという主人公の中の人がまともなのかというと……常識人ではあっても、ただそれだけだよなあ。決して褒められた男じゃないのである。結局自分を変えようという努力もせず、愚痴り嘆きため息をついているだけで流されるまま。悪いのはビョーキだと一切の責任を押し付けて、優柔不断に何の決断も下さずにフラフラしているに過ぎない。外がアレで中がこの有様じゃあ、そりゃあ歩く有害指定になるのも無理は無い。
その一方で、彼に口説かれる女の子の方もまあかなり酷い。当たり障りのよい言葉に簡単にぐらつく、流されやすいだけの女性たちである。カノジョたちが欲しているのは結局、自分を慰め労りあやしてくれる都合の良い心地良い存在であって、どうにも本当に愛情があるようには見えないんですよね。
主人公の側も外側は当然としても、中の人も自分に優しくしてくれる人に靡いているだけで、彼が口にする好きという言葉には甘えばかりで重みがない。これは、彼の生い立ちが大きく作用しているだろうから、避けられない仕方のない在り方なのかもしれないが、せめて彼が真実の愛に出会うか求めるような予兆でもないと、これ相当に救いのないうつろな物語になりそうで、戦々恐々でございますよ。
結局、この作品の中で真実の愛情を示したのは、愛に目覚め、余分なものが混じる前に永遠の愛に殉じてしまったハピ子だけだったんじゃないだろうか。ブリュンヒルデも、吊り橋効果やより碌でも無い救いようのない男との対比、という環境があったとは言え、愛に目覚め、愛に生き、愛に殉じたという意味では、他のメイン連中の自分が一番好きで大事、という見苦しいエセ愛に比べれば、綺麗だったよ、うん。
良い愛人は死んだ愛人だけだ、とでも言わせたいのかしらんw

とは言え、ここまでみんなが突き抜けて敢然と酷いと、逆に面白くなってくる。いっそこのまま、皆に祝福されるハーレムではなく、後ろ指さされ白眼視されるようなどうしようもないハーレムを作ってしまえばええねん。破綻の仕方が実にサイケデリックなものになりそうで、ほの暗いワクワク感が湧き出てくるよ?

僕と姉妹と幽霊(カノジョ)の約束(ルール)2   

僕と姉妹と幽霊の約束 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫 き 2-1)

【僕と姉妹と幽霊(カノジョ)の約束(ルール)】 喜多南/みよしの  このライトノベルがすごい!文庫

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幽霊少女と霊感男子のせつない系 学園ラブコメ!

先祖代々、霊感体質の高校生・結城クロ。ある日の放課後、彼は教室で、クラスメートだった長谷川紫音の幽霊と出会う。紫音を成仏させるため、彼女が心残りに思っていることを解決しようと申し出るクロ。だが、紫音はその提案を一蹴し、命令口調で「私を生き返らせなさい」と言い放った。マイペースな紫音の行動は、クロやクロの3人の姉妹、他の幽霊たちも巻き込み、様々な事件を引き起こす。しかし、やがて紫音の記憶と存在が薄れ始めて……。第2回『このライトノベルがすごい!』大賞・優秀賞受賞作!

うーん、これはどうなんだろう。切ない系として一応最後まで一通り川は流れているんだけれど、秀作としてもこれは素人の秀作だよなあ。
兎角、色々なものが中途半端。
クロの体質にしても、結城家の両親に纏わる話にしても、志郎とクロ、紫音の関係にしても触りだけちょこっと齧るだけで掘り下げも出来ずに放り投げてしまっている。特にあのクロの体質なんか、何の意味があったんだろう。今アニメ化している【まよチキ!】の二番煎じにしか思えなかったし、結局彼の体質が話に絡む事はなかったのである。意図としては、女の子は触れないクロだけれど、幽霊なら触れるんだよ、という所を強調してクロと紫音の関係での大きなポイントとして活かしたかったんだろうけれど……活かす以前にそんな体質があったっけと忘れたかのように放置されてしまった。結城家の両親に纏わる話も、姉妹とクロのトラウマとなりそれぞれの幽霊へのスタンスの違いを際立たせる要因として重要な設定のはずだったのだけれど、これも黄の話でちらっと触れられただけでそのまま放置。姉妹とクロの幽霊への対処の違いは信念か強迫観念にも似た強烈なものであり、その摺り合わせには愛情を寄せ合う家族同士でありながら非常に厳しく難しい物で家族間の溝のようなものにもなっている、という当初の匂わせっぷりはどこへやら、後半はも結局なあなあになってしまい、グダグダの一途であった。留めは志郎である。今回一連の作品の一番重要な要石を担う人物にも関わらず、その存在感の薄さは際立っていると言ってすらいい。彼の独白の幕間がちゃんとあるものの、これじゃあ駄目だ。魂実装してないよ。想いというのは、もっと音の震えや目に映るような色が篭ってるものなんだ。ただレシピ通りに作っても、虚を埋めることは出来ない。
そもそも、親友として、幼馴染としてのキャラ立て、根幹を担うだけの厚みが全くと言っていいほど作れていないのよ。紫音やクロから志郎に向けての感情も、志郎から紫音やクロに向けた想いにしても、胸に響いてくるものがないんだ、残念ながら。いくらセリフが感動的だって、それを棒読みで読まれちゃあ何も伝わってこないのと同じ事。それに纏わるエピソードを書いたからって、それでOKってなもんではないんだよな、これが。
コミカルなパートは読んでても楽しかったですよ。それに、話の筋立て自体は程良くスマートな流れが出来ていて、そこを補強し厚みを増したる要素に欠損を抱えてもなお綺麗に最後まで流れたのは、それだけ本筋を仕立てる主題の設置がしっかりとしてるということ。それが出来てるなら、まあ大体において見た目は整った話はどんだけでも作れるでしょう。でも、作品としてやっぱり中途半端すぎる。上に書いたモノ以外にも目に付くモノはまだまだあるし。どうにも素人っぽすぎる。
そしてなによりも、真剣になったシーンでキャラの生の声が聞こえてこない。少なくとも私にゃ、用意された台本をそのまま読んでいるようにしか聞こえなかった。
普通にイイ話なんですけどね。滞りなく、引っ掛かりなくストレスを感じずに最後までスラスラと読めるし、キャラクターの言動にも不快を催すようなところはありませんし、話を作るのは上手なんだろうなあ。
ただ、私には不快でもつまらなくもなかったけれど、心響いてくるものがなかったのが残念至極。

あと、これはどうでもいいかもしれないが、最初期の紫音のクロに訴えたあのセリフは結構致命的。伏線のつもりだったのか、それともアリバイだったのかはわからないが、あれで概ね紫音については顛末がわかってしまった。何気にちょっとあからさますぎたんじゃないだろうか。

伝説兄妹!3   

伝説兄妹! (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫)

【伝説兄妹!】 おかもと(仮)/YAZA このライトノベルがすごい!文庫

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才能はなく、お金もなく、だが働きたくない。ないない尽くしのダメ大学生・柏木は、食糧を求めて入り込んだ山の中で、奇妙な遺跡を発見する。遺跡の中で出会った少女が持つ、凄まじい詩の才能を目の当たりにした彼は、彼女をデシ子と名づけ、妹として自分の家に住まわせ始める。柏木の目的は、彼女の詩を自分のものとして売りさばくことだった。目論見は成功し、一躍大金持ちとなる柏木だったが、謎の美女が彼の前に現れ……。

他の方の感想を見ると、主人公たる柏木への感情が軒並み悪い、というかその嫌われっぷりがすごいなあ。
あれ? こいつに言い知れぬ可愛げ、愛おしさのようなものを感じてしまっている私はかなりの異端?
確かに、奴はどうしようもない下劣なゲス野郎です。人間性は劣悪で、人格は破綻しており、頭は悪く考えなしで愚か者で救いようがありません。自己本位的で尊大で卑劣で、卑賎で、卑しい人間です。自分よりも才能のある人間に嫉妬し、それらを踏みつけることに快感を覚える最低の人間です。矮小で卑小で保身ばかり気にする器の小さな人間です。ホメるところなんて一つもありません。本当に一つもないのです。皆無です。絶無と言っていい。
でもね、彼も自分がそんなどうしようもない人間だということを、誰よりも分かっているのです。誰よりもわかっていて、誰よりも呆れ果て、絶望している。
この柏木という男を私が愛おしいと思うのは、そんな自分の有り様を誰よりも自覚しているくせに、それを受け入れて開き直ることも、決然と拒絶して違う人間になろうと努力することもせず、中途半端にダラダラとそのどうしようもない有り様を続けてしまっている所なのです。
自分に仕方ない、仕方ない、と言い訳しながら、一生懸命目を逸らしながら、他人から見たら馬鹿みたいななけなしのプライドを必死に抱え込み、周りの人間の軽蔑しきった視線を見ないふりをしながら、悲しく寂しく虚しい気持ちをひたすらに押し殺しながら、居丈高に声を張り上げ、みっともなく自分を騙しながら生きようとする、その姿。
バカです。アホです。愚かです。救いようのない間抜けです。
でも、だからこそ、嫌悪できない。憎めない。いや、ここはこいつのことを素直に嫌悪出来ていたら、と思わなくもない。ここで私が彼に感じてしまった愛おしさというのは、結局のところ哀れみと、共感と、優越感のようなものから湧いてくる、柏木の性質と恐らく似通った卑小なそれに基づくものだろうから、だ。
ふと、最近、ジャンプで連載中の【めだかボックス】にて、ある最低人間たちが呟いていたセリフが脳裏をよぎってしまった。
「自分より下種(マイナス)な人間がそばにいてくれるという事実ほどやすらぐことはない」
言うなれば、柏木に感じる感覚というのは、このセリフのようなものなんだろうなあ、と思うと、いささか凹んでくる(苦笑

ただ、彼がもし、本当にデシ子を金を生み出す道具としか思っていなかったのなら、デシ子を利用して儲けた金に有頂天になり、図に乗るような輩なら、軽蔑しか生まれなかったでしょう。
でも、柏木はデシ子の才能をさらに妬み、同時にその嫉妬によって奪い取った財に対して、虚しさをいだいていくのです。
中途半端な男です。卑劣さを貫き、矮小さを受け入れ、下劣であることに自信を持てたら、彼はもっと楽に生きられただろうに。彼は卑小な人間であるが故に、自分の最低さに耐えられない人間でした。
彼の中途半端さと、本当に求めているものは最初から最後まで一貫していて、だからこそ彼の行動はブレまくっている。ブレながら、非常にその軌道は分かりやすいものになっている。
彼はきっと、自分の中の虚しさを埋めるためには、デシ子の元に赴かなければならなかったのだ。彼の中の良心や、優しさというのは虚しさを埋めるための本能に過ぎてもいいのかもしれないけれど、でも人間が持つ善性というものは、多かれ少なかれ自分の内側を救済するものである以上、非難には値しないはず。
彼は、ずっとあがいていた。みっともなく、前に進まず、その場に蹲ったまま身動きせず、周りには迷惑を振りまくだけの有り様だったとしても、あがいてはいたのだ。柏木に、なぜ友達という存在が、大塚や明津、池野中という人たちが、辛うじてでも居たのかは、その辺に理由があるのかもしれない。

彼はきっと本質的には何も変わっていないし変われないのだろうけれど、自分の中の虚しさを埋めるためのやり方を覚えた以上、周りからすれば多少はマシな人間になれるのかもしれないなあ、羨ましいことに。
まあ、彼は同時に度し難いほどバカで、物覚えが悪く、自分に都合の悪いことも、時に都合の良いことすら忘れてしまうアホで、頭の悪い考えなしなので、同じ愚かなことを度々繰り返すことになるのだろう、ざまあみろ。
でも、周りの人達から本当に見捨てられることは、もう無いんだろうなあ。
やれやれ(苦笑

僕たちは監視されている3   

僕たちは監視されている (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫 さ 1-1)

【僕たちは監視されている】 里田和登/国道12号 このライトノベルがすごい!文庫

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「IPI症候群<クローラ>」と呼ばれる原因不明の病気が蔓延する社会。この病は禁断症状に陥ると自傷他害の恐れがある深刻なものだった。患者数増加が社会問題になる中で、政府は現状最も効果的な治療法「IPI配信者<コンテンツ>」の採用に踏み切る――<コンテンツ>のひとり小日向祭は、自活しながら日々騒がしい高校生活を送っていた。そこに、同じく<コンテンツ>であるテラノ・ユイガが転校してきて……。
あの何十年も前のアーパー宇宙人みたいなけったいな耳当ては何なんだ? もしかして、自称宇宙人の変な人がたくさん出てくるちょっとアレなお話なのか? と思ったら、あの耳当ては「IPI配信者<コンテンツ>」が自分のプライベート、私生活をウェブで生放送配信するための特製のマシンなのだという。作中でも触れているが、あのデザインはちょっと飛ばしすぎだろう(苦笑
世間に周知されているとはいえ、人前であれを付けるにはそれなりの勇気が必要だろうに。もっとも、自分のプライベートを切り売りする事を選んだ人たちが、見た目程度で怯むこともないのかもしれないが。
いくら人気度によっては、報酬が目玉が飛び出るほど高くなるからと言って、自分の私生活を衆目に晒すのは怖いだろうに。しかも、自分の私生活を晒すということは、自分の生活範囲にいる人達も放送に巻き込むことになるのだから、テラノ・ユイガのようなケースは決して珍しくないはずだ。人気三桁台に乗れば、IPI配信者としての報酬だけで生活出来る、10位以内に入ればその額は莫大なものになるというから、別段仕事に就く必要もないんだろうけど、まずIPI配信者を採用してくれる企業はないだろうなあ。仕事内容から外に情報駄々漏れになりかねないし。

自らの秘密を切り売りするコンテンツでありながら、その実、誰にも語れない秘密を抱えた祭とユイガ。片や、一人で生きるための糧を得るため、一人はこの世界で生きることを許してもらうため。しかし、語れない秘密を抱えるということは、他人との間に壁を作り、孤独へと陥るということ。特にユイガは、自分が人に害を与えない無害な存在だと示すために、逆に回りを遠ざけ他者から隔意を抱かれる。彼女を排斥から守るために抱える秘密、その秘密を守るために排斥を受けるという矛盾を抱え、苦しんでいる。
社会的弱者を守るためのシステムが、さらに彼らを孤立させていくことが、此処では描かれているようだ。
IPI症候群の罹患者については結局突き詰められなかったようだけれど、一般人から見た彼らはやはり異端者であり、社会からドロップアウトした問題ある人間たちだと認識されていると覚しき描写は各所で見受けられる。IPI症候群というのは言わば精神疾患の一種なんだろうけど、特に日本社会ではこれらの症状について認識と理解、社会的な対応力に乏しいのはよく言われている話ではあるけれど、ならば具体的にどういう対策を取り、世間の一般人と折り合いをつけていくのかについて突き詰めていく話を作るのはなかなか難しい。果たしてこの作品では「IPI配信者<コンテンツ>」という治療法で症状の緩和を目指す対策をとっているのだけれど、その「IPI配信者<コンテンツ>」が世間で受け止められる存在と成りきれていないのは、ユイガが巻き起こした問題によって露呈してしまっている。
彼女個人の社会的弱者としての立場に置かれた故の苦しみは、祭が自らを彼女と対等の立場に立つことで壁を取り払い、彼女の心の内側に滑り込んだことで解消されたわけだけど、解決されたのは彼女の心の絶望であって、それを生み出した彼女の社会的な立場としての問題は何も解決していないんですよね。
うーん、なるほどなあ。IPI症候群というテーマが途中から蔑ろにされてしまったのは、結経のところそれは主題として扱いきれる話じゃなかったんだろう。残念ながら、主人公の祭からしてIPI症候群罹患者に対して抱いている気持ちというのは、単純な善意と社会正義に基づくものであって、個人的な思い入れのあるエピソードがあったわけじゃなかったのだし。
一方、ユイガに対してはより深く、彼女個人と接し、会話を交わし、心を通じ合わせることで、彼女に傾倒し、心を傾け、身を粉にするだけの思い入れを得るだけの要素があったわけで。社会的な問題から、個人の問題の対処と解決に話がスライドしたのも、まあ仕方ない話なのだろう。
正直、こういうところで描く話の主題としては、難易度が高すぎる。その意味では、実に上手く、巧妙にスライドさせたと言ってもいいかもしれない。祭とユイガが踊るための舞台装置として、この世界観は完璧に機能し切ったし、IPI症候群も彼女らの行動の理由と理屈と原因と原動力となったわけだし。
最初期の、警官さんとのIPI症候群とIPI配信者についてのQ&Aが、世界観の説明の描き方としてはあからさま、というかいささか素人っぽすぎて、大丈夫かと危惧したものだけれど、一葉と祭の掛け合いはテンポよく、軽妙で面白く、彼らの会話を楽しんでいるうちにどんどん面白くなってきて、クライマックスは存分に盛り上がったんじゃないだろうか。
すべてを曝け出し、しかし多くの秘密を抱え、それでもなお繋がろうとする人と人との関係。寄り添おうとする心と心の物語。うん、懸命で素敵なお話でした。
 

7月1日

紙城 境介
(角川スニーカー文庫)
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メソポ・たみあ
(角川スニーカー文庫)
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ナナシまる
(角川スニーカー文庫)
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shiryu
(角川スニーカー文庫)
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あまさきみりと
(角川スニーカー文庫)
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ミヤ
(角川スニーカー文庫)
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榊一郎
(HJ文庫)
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たすろう
(HJ文庫)
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シクラメン
(HJ文庫)
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かみや
(HJ文庫)
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6月30日

之 貫紀
(エンターブレイン)
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kawa.kei
(エンターブレイン)
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槻影
(エンターブレイン)
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白水 廉
(エンターブレイン)
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丸山 くがね
(エンターブレイン)
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鹿角フェフ
(GCノベルズ)
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力水
(モンスター文庫)
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蒼井美紗
(Mノベルス)
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よねちょ
(Mノベルス)
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あきさけ
(Mノベルス)
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唐澤 和希
(ヒーロー文庫)
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中野 在太
(ヒーロー文庫)
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新城一/海月崎まつり
(KCx)
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キダニエル/四葉夕卜
(KCx)
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6月29日

榊 一郎
(講談社ラノベ文庫)
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弥生 志郎
(講談社ラノベ文庫)
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雨宮 和希
(講談社ラノベ文庫)
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虎走 かける
(講談社ラノベ文庫)
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謙虚なサークル
(講談社ラノベ文庫)
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深山 鈴
(Kラノベブックス)
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右薙 光介
(Kラノベブックス)
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火事屋/蛙田アメコ
(ライドコミックス)
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真鍋譲治/すかいふぁーむ
(ライドコミックス)
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伊吹 亜門
(星海社FICTIONS)
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柴田 勝家
(星海社FICTIONS)
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6月28日

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6月27日

浦上ユウ
(電撃コミックスNEXT)
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猫夜叉/亀小屋サト
(電撃コミックスNEXT)
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たくま朋正/伊藤暖彦
(電撃コミックスNEXT)
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綾村切人/ナフセ
(電撃コミックスNEXT)
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結城鹿介/髭乃慎士
(電撃コミックスNEXT)
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幌田
(まんがタイムKRコミックス)
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6月25日

十文字青
(オーバーラップ文庫)
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鬼影スパナ
(オーバーラップ文庫)
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迷井豆腐
(オーバーラップ文庫)
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篠崎 芳
(オーバーラップ文庫)
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寺王
(オーバーラップ文庫)
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御鷹穂積
(オーバーラップ文庫)
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メグリくくる
(オーバーラップ文庫)
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雨川水海
(オーバーラップノベルス)
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江口 連
(オーバーラップノベルス)
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和島 逆
(オーバーラップノベルスf)
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KK
(オーバーラップノベルスf)
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雨川透子
(オーバーラップノベルスf)
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6月24日

芝村 裕吏
(MF文庫J)
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志瑞祐
(MF文庫J)
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長月 達平
(MF文庫J)
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長月 達平
(MF文庫J)
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月見 秋水
(MF文庫J)
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三月みどり
(MF文庫J)
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花間燈
(MF文庫J)
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衣笠彰梧
(MF文庫J)
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常世田健人
(ダッシュエックス文庫)
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ジルコ
(ダッシュエックス文庫)
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疎陀陽
(ダッシュエックス文庫)
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九十九弐式/すかいふぁーむ
(ダッシュエックス文庫)
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甘岸久弥
(MFブックス)
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yokuu
(MFブックス)
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天ノ瀬
(MFブックス)
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ラチム
(MFブックス)
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櫻井 みこと
(MFブックス)
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御手々 ぽんた
(MFブックス)
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支援BIS
(KADOKAWA)
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藤也卓巳
(あすかコミックスDX)
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ひろやまひろし
(角川コミックス・エース)
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ひろやまひろし
(角川コミックス・エース)
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横田卓馬/伊瀬勝良
(角川コミックス・エース)
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ぶんころり/プレジ和尚
(角川コミックス・エース)
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蛍幻飛鳥/志瑞祐
(角川コミックス・エース)
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水無月すう
(角川コミックス・エース)
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鈴見敦/八又ナガト
(角川コミックス・エース)
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御宮ゆう/香澤陽平
(角川コミックス・エース)
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人生負組
(角川コミックス・エース)
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ZUN/水炊き
(角川単行本コミックス)
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神地あたる/白米良
(ガルドコミックス)
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黒杞よるの/雨川水海
(ガルドコミックス)
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村光/ベニガシラ
(ガルドコミックス)
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七六/鬼影スパナ
(ガルドコミックス)
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天羽銀/迷井豆腐
(ガルドコミックス)
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白砂/麻希くるみ
(ガルドコミックス)
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木乃ひのき/雨川透子
(ガルドコミックス)
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6月23日

日向夏/ねこクラゲ
(ビッグガンガンコミックス)
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押切蓮介
(ビッグガンガンコミックス)
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小林湖底/りいちゅ
(ビッグガンガンコミックス)
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深見真/真じろう
(ビッグガンガンコミックス)
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金田一蓮十郎
(ヤングガンガンコミックス)
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佐藤真登/三ツ谷亮
(ヤングガンガンコミックス)
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萱島雄太
(ヤングガンガンコミックス)
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優風
(ヤングガンガンコミックス)
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栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
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栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
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6月22日

浅草九十九/和ヶ原聡司
(MFコミックス アライブシリーズ) Amazon Kindle B☆W DMM


安里アサト/シンジョウタクヤ
(MFコミックス アライブシリーズ)
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中山幸
(MFコミックス アライブシリーズ)
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三ツ矢だいふく
(MFコミックス アライブシリーズ)
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内藤隆/榎宮祐
(MFコミックス アライブシリーズ)
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花鶏ハルノ/相川有
(MFコミックス アライブシリーズ)
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久真やすひさ
(MFコミックス アライブシリーズ)
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衣笠彰/紗々音シア
(MFコミックス アライブシリーズ)
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フジカワユカ/理不尽な孫の手
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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藍屋球/アネコユサギ
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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クマガエ/宮澤ひしを
(イブニングKC)
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カルロ・ゼン/石田点
(モーニングKC)
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泰三子
(モーニングKC)
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ハナツカシオリ
(モーニングKC)
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瀬下猛
(モーニングKC)
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NICOMICHIHIRO
(モーニングKC)
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鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
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鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
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藤近小梅
(ガンガンコミックスJOKER)
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田代哲也
(ガンガンコミックスJOKER)
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柊裕一
(ガンガンコミックスJOKER)
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村田真哉/速水時貞
(ガンガンコミックスJOKER)
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都月景/いふじシンセン
(ガンガンコミックスJOKER)
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殿ヶ谷美由記
(ガンガンコミックスpixiv)
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6月20日

風間レイ
(TOブックス)
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ほのぼのる500
(TOブックス)
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楢山幕府
(TOブックス)
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リッキー
(TOブックス)
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こりんさん
(GCN文庫)
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武田すん
(ヤンマガKCスペシャル)
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ペトス/橋本カヱ
(ヤンマガKCスペシャル)
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千田大輔
(ヤンマガKCスペシャル)
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Cuvie
(チャンピオンREDコミックス)
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小坂泰之
(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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6月19日

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6月17日

上遠野浩平/カラスマタスク
(ジャンプコミックス)
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野田サトル
(ヤングジャンプコミックス)
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二宮裕次
(ヤングジャンプコミックス)
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原泰久
(ヤングジャンプコミックス)
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双龍
(ヤングジャンプコミックス)
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深川可純/広報広聴課ゾンビ係
(ヤングジャンプコミックス)
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赤坂アカ/横槍メンゴ
(ヤングジャンプコミックス)
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赤坂アカ
(ヤングジャンプコミックス)
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中山敦支
(ヤングジャンプコミックス)
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光永康則/入鹿良光
(ヤングジャンプコミックス)
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ソウマトウ
(ヤングジャンプコミックス)
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中村力斗/野澤ゆき子
(ヤングジャンプコミックス)
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峰浪りょう
(ヤングジャンプコミックス)
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畑健二郎
(少年サンデーコミックス)
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山田鐘人/アベツカサ
(少年サンデーコミックス)
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コトヤマ
(少年サンデーコミックス)
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松江名俊
(少年サンデーコミックス)
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熊之股鍵次
(少年サンデーコミックス)
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栗山ミヅキ
(少年サンデーコミックス)
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高橋留美子
(少年サンデーコミックス)
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草場道輝/高谷智裕
(少年サンデーコミックス)
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福井セイ
(少年サンデーコミックス)
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安西信行
(少年サンデーコミックス)
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新井隆広/青山剛昌
(少年サンデーコミックススペシャル)
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日向夏/倉田三ノ路
(サンデーGXコミックス)
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麻生羽呂/高田康太郎
(サンデーGXコミックス)
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池澤真/津留崎優
(裏少年サンデーコミックス)
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山田 リツ
(裏少年サンデーコミックス)
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寺嶋裕二
(講談社コミックス)
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三宮宏太/西田征史
(講談社コミックス)
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ヒロユキ
(講談社コミックス)
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福留しゅん/天城望
(フロースコミック)
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伊吹有/葉山湊月
(フロースコミック)
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羊太郎
(富士見ファンタジア文庫)
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三河 ごーすと
(富士見ファンタジア文庫)
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桜生 懐
(富士見ファンタジア文庫)
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陸奥 こはる
(富士見ファンタジア文庫)
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高橋 びすい
(富士見ファンタジア文庫)
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恵比須 清司
(富士見ファンタジア文庫)
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三原 みつき
(富士見ファンタジア文庫)
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あボーン
(富士見ファンタジア文庫)
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白井 ムク
(富士見ファンタジア文庫)
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綾里けいし
(ガガガ文庫)
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カミツキレイニー
(ガガガ文庫)
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伊崎喬助
(ガガガ文庫)
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平坂 読
(ガガガ文庫)
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猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
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猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
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緒二葉
(ガガガ文庫)
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川上 稔
(電撃の新文芸)
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美浜ヨシヒコ
(電撃の新文芸)
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草薙 刃
(電撃の新文芸)
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時田 唯
(電撃の新文芸)
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6月16日

樋口彰彦
(マガジンエッジKC)
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松岡健太
(マガジンエッジKC)
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さとうふみや/天樹征丸
(講談社コミックス)
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あだちとか
(講談社コミックス)
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和武はざの
(講談社コミックス月刊マガジン)
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6月15日

石田リンネ(富士見L文庫)
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猫田パナ(富士見L文庫)
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佐々木禎子(富士見L文庫)
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仲町鹿乃子(富士見L文庫)
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竹岡葉月(富士見L文庫)
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竹岡葉月(富士見L文庫)
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鍋敷(アース・スターノベル)
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LA軍(アース・スターノベル)
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天然水珈琲
(アース・スターノベル)
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西尾維新(講談社文庫)
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葛城阿高(ビーズログ文庫)
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ぷにちゃん(ビーズログ文庫)
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小田ヒロ(ビーズログ文庫)
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綾河ららら
(サーガフォレスト)
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バッド(サーガフォレスト)
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真安一(サーガフォレスト)
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カヤ(サーガフォレスト)
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コイシ/緑黄色野菜
(コロナ・コミックス)
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よこわけ/やしろ
(コロナ・コミックス)
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わかば/白露雪音
(コロナ・コミックス)
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小田山るすけ/たつきめいこ
(コロナ・コミックス)
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6月14日
ふか田さめたろう
(GA文庫)
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星奏なつめ(GA文庫)
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冬坂右折(GA文庫)
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白石定規(GAノベル)
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星崎崑(GAノベル)
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えぞぎんぎつね
(GAノベル)
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三木なずな
(GAノベル)
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カイシャイン36
(GAノベル)
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よっしゃあっ!
(GAノベル)
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6月13日


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6月12日

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6月10日

荒川弘
(ガンガンコミックス)
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天那光汰/梅津葉子
(ガンガンコミックス)
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おーしおゆたか
(角川コミックス・エース)
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猫田ゆかり
(角川コミックス・エース)
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リムコロ
(角川コミックス・エース)
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冥茶/萩鵜アキ
(角川コミックス・エース)
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浅野りん/ヤングエース編集部
(角川コミックス・エース)
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春花あや
(角川コミックス・エース)
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経験値/TYPE−MOON
(単行本コミックス)
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佐島勤/おだまさる
(電撃コミックスNEXT)
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古宮九時/越水ナオキ
(電撃コミックスNEXT)
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ベキオ/ていか小鳩
(ガンガンコミックスONLINE)
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森田季節/シバユウスケ
(ガンガンコミックスONLINE)
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顎木あくみ/みまわがお
(ガンガンコミックスONLINE)
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加藤衣緒
(ガンガンコミックスONLINE)
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竜騎士07/夏海ケイ
(ガンガンコミックスONLINE)
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竜騎士07/刻夜セイゴ
(ビッグガンガンコミックス)
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飯島浩介/汐里
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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イノウエ
(サンデーうぇぶりSSC)
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こじまたけし
(サンデーうぇぶりSSC)
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白井もも吉
(サンデーうぇぶりSSC)
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オジロマコト
(ビッグ コミックス)
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サンドロビッチ・ヤバ子/だろめおん
(裏少年サンデーコミックス)
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田村由美
(フラワーCアルファ)
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もこやま仁
(裏少年サンデーコミックス)
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影崎由那/川獺右端
(アース・スターコミックス)
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相模映/吉田杏
(アース・スターコミックス)
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となりける/shiryu
(アース・スターコミックス)
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ユンボ/風楼
(アース・スターコミックス)
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秋乃かかし/裂田
(アース・スターコミックス)
Amazon


東崎惟子(電撃文庫)
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三雲岳斗(電撃文庫)
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三雲岳斗(電撃文庫)
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和ヶ原聡司(電撃文庫)
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白金透(電撃文庫)
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鎌池和馬/冬川基
(電撃文庫)
Amazon B☆W


佐島勤(電撃文庫)
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二月公(電撃文庫)
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鏡遊(電撃文庫)
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真代屋秀晃(電撃文庫)
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周藤蓮(電撃文庫)
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瀧岡 くるじ
(カドカワBOOKS)
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小田 ヒロ
(カドカワBOOKS)
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壁首領大公
(カドカワBOOKS)
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七夕 さとり
(カドカワBOOKS)
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KK(カドカワBOOKS)
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うみ(カドカワBOOKS)
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ふか田 さめたろう
(宝島社)
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魔石の硬さ
(TOブックス)
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ニシキギ・カエデ
(TOブックス)
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地雷酒(TOブックス)
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サンボン
(TOブックス)
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蒼月海里(角川文庫)
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椹野道流(角川文庫)
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森見登美彦/原案:上田誠
(角川文庫)
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桑原水菜(角川文庫)
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仁木英之(角川文庫)
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6月9日

石塚千尋
(講談社コミックス)
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荒川弘/田中芳樹
(講談社コミックス)
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奈良一平
(講談社コミックス)
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小玉有起
(KCデラックス)
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横田卓馬
(シリウスKC)
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高田裕三
(シリウスKC)
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長谷川三時/七烏未奏
(シリウスKC)
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ヤスダスズヒト
(シリウスKC)
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村上よしゆき/茨木野
(シリウスKC)
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K9/小林裕和/支援BIS
(シリウスKC)
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冬葉つがる
(シリウスKC)
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樋野友行/瀬戸メグル
(シリウスKC)
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刀坂アキラ/加茂セイ
(シリウスKC)
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光永康則
(シリウスKC)
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西田拓矢/海空りく
(シリウスKC)
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松琴エア/はにゅう
(シリウスKC)
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原口鳳汰/カラユミ
(KCデラックス)
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山本やみー/門馬司
(KCデラックス)
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一二三
(KCデラックス)
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がしたに/MITA
(KCデラックス)
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うかみ
(KCデラックス)
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エターナル14歳/御子柴奈々
(KCデラックス)
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桜野みねね
(BLADEコミックス)
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森野きこり
(BLADEコミックス)
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6月8日

かみはら(早川書房)
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西尾維新(講談社)
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ちんねん/能一ニェ
(BRIDGE COMICS)
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佐藤二葉
(星海社COMICS)
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山本崇一朗
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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稲葉光史/山本崇一朗
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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6月7日

泉光
(アフタヌーンKC)
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TNSK
(アフタヌーンKC)
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水瀬るるう
(まんがタイムコミックス)
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琴子/TCB
(ガンガンコミックスONLINE)
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枢呂紅/優月祥
(ガンガンコミックスUP!)
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雨後一陽/とちぼり木
(ガンガンコミックスUP!)
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西島ふみかる/白縫餡
(ガンガンコミックスUP!)
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雨沢もっけ
(ガンガンコミックスUP!)
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ふか田さめたろう/松元こみかん
(ガンガンコミックスUP!)
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えぞぎんぎつね/春夏冬アタル
(ガンガンコミックスUP!)
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リキタケ/三木なずな
(ガンガンコミックスUP!)
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琴子
(SQEXノベル)
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猫子
(SQEXノベル)
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平成オワリ
(SQEXノベル)
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榛名丼
(SQEXノベル)
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蝉川夏哉
(宝島社文庫)
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貴戸湊太
(宝島社文庫)
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