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それがるうるの支配魔術

それがるうるの支配魔術 Game6:リライト・ニュー・ワールド3   

それがるうるの支配魔術    Game6:リライト・ニュー・ワールド (角川スニーカー文庫)

【それがるうるの支配魔術 Game6:リライト・ニュー・ワールド】 土屋つかさ/さくらねこ 角川スニーカー文庫

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水那斗繋のメッセージに導かれたるうるたちは、レビクシの光教団の聖域に踏み込んでいた。そこは10年前の集団失踪事件の現場であり、欧文研メンバーは口封じのため教団員に追われることに。そんな中、タマキは事件当時の記憶を追体験する。そこで目にしたのは、るうると初めて出会った瞬間であり、隠され続けてきた事件の真実だった!その真実はふたりにどんな結末をもたらすのか!?常識と魔術を巡る物語、クライマックス!―。
前回タマキがたどり着いた真相を真実だと思い込んでいたために、そのラストにはだいぶ衝撃を受けたものですけれど、冷静になって考えてみたらそんなはずはないんですよね。
ただ、魔術破りは発動した。と言うことは、彼が発した魔術破りの「言葉」は彼の意図とは違っていても間違いではなかったわけだ。そう教授されてから改めてタマキの発言を見なおしてみると、わりとなんて事のない謎だったことに気づく。
ただ、その気づいた事が真実だったとすると、これまで事実として扱われていた過去が、まず前提からおかしいことになってしまうんですね。
これは、そんな錯誤に満ちたあの光教団での出来事の本当がなんだったのか、あの日何が起こったのかを明らかにしていく解明編。
と言っても、まず情報があまりにも皆無すぎるので、タマキの失われた記憶が順次解放されていく、という形で過去が明らかになっていくのだけれど、これが記憶が回復することで殆どこれまで不明とされていた事も明らかになっていくんで、全体としてシリーズ前半のようなエッジの効いた、謎解き、間違い探しという要素はだいぶ薄れていたような気がする。だいたい、ここでさらに第三者が居た、という情報が出てくるのは辛いですよ。そういうヤツが居たって話これまでにありましたっけ? 自分は過分にして気づかなかったなあ。
あるとすれば、マスターのおじさんが何らかのヒントをくれていた場合だけれど、それにしても正体が不明すぎる。ただ、この第三者の存在が明らかにならないと、月城さんにずっと感じていた違和感の説明がつかなかったんですよね。あれはわからんよー。
まあ彼女の不気味さの理由がわかってよかったとも言える。
あの人がもう一回出てきてくれたのは素直に嬉しかったけれど、でも予想外の援軍とも言えるんですよね(ってか、最後どうなったんだこの人? 肝心のその後が描写されてなくて、あのまま消えてしまったのかともやもやが消えないんだが)。かなり行き当たりばったりで運が良かった、という気もしますし、ツナグさんの手のひらの上だったとも言えますし、マルとしては乗せられて別段何も悪いことはなかったんだけれど、主人公として活躍できたかというといささか消化不良だったかなあ。ラブコメとしても、しゃんとした決着じゃなかったですしね。言乃はもっと自己主張してほしかった。自分からアピールしなかったわりに、事故主張はしまくってた感はありますけれどw
何気にるうるよりも圧倒的に目立ってた気がするぞ。
シリーズ当初からの面白さからすると、逆にシリアス寄りにストーリーが進むに連れて減速していった感があるのは残念でした。この頭をひねる面白さは目新しさもあり、随分と惹かれたんですが。
次回のシリーズは期待したいなあ。

土屋つかさ作品感想

それがるうるの支配魔術 Game5:キングメーカー・トラップ3   

それがるうるの支配魔術  Game5:キングメーカー・トラップ (角川スニーカー文庫)

【それがるうるの支配魔術 Game5:キングメーカー・トラップ】 土屋つかさ/さくらねこ 角川スニーカー文庫

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二学期が始まったばかりの欧文研のもとを、OGの月城舞花が訪れる。るうるの兄・繋と同級生であり、欧文研の創立メンバーでもある舞花の昔話に喜ぶるうるたち。しかし、話の中の違和感に気づいたタマキは、部室に仕掛けられた魔術を見破り、隠されていた数列を発見する。それは繋がるうるへ宛てたメッセージだった!数列はとあるテーマパークを示しており、欧文研メンバーと舞花はそこに向かうのだが!?シリーズ驚愕の展開へ。
マジで驚愕だよ!! これはとんでもない超展開じゃないか。いや、衝撃的すぎて読み終えたあとしばし呆然自失。まさか、四巻でのインナミさんの物語と彼女との約束が、こういう形でタマキに返ってくるなんて、想像できるはずないじゃないですか。インナミさんと約束した、すべてを明らかにするまで進む、という決意がまさかこんな結果を産むなんて。誰かの為につかれた「優しい嘘」の正体が、その真実が、まさかこんな事だったなんて。
何か空恐ろしい真実が、十年前の事件には秘められている、というのは頭では理解してたし、それが明らかにされることに心構えみたいなものもできていたはずなんだけれど、こうなってみると所詮他人事として捉えていたんだと今更ながらに認めざるをえない。目の前に現れるのがどんな嘘でも真実でも、この欧文研メンバーが揃っていれば、インナミさんがタマキに残してくれた、仲間との絆、というものがあれば、ちゃんと真っ向から立ち向かえるものなのだと思っていた。ところがこれ、相対する類のものじゃなかったんですよね。まさに盲点、死角の内側。
これが本物の「世界災厄の魔女」の魔術だったというわけか。筆舌しがたい、禁呪じゃないか。
それでも、インナミさんとの約束がなければ、タマキもあそこまで性急に動きはしなかったはず。あそこまで衝動的になってしまったのは、大切な約束の結論がまさに間近も間近にあってしまったからなんだろうなあ。他人事なら、迷いも出来たかもしれない。意思を疎通し意見を交わし、仲間同士で話し合って立ち向かう手段を、どう対処するべきかを導き出せたかもしれない。でも、その答えが「アレ」だった以上、約束を果たすためには迷うわけにはいかなかった。嘘を暴くことを止められると分かって相談など出来なかった。
真実を明らかにしなければならない以上、まずその真実を露わとしなければならなかったのだ。たとえ、それが=終わりだったとしても。否さ、終わりだったからこそ、だ。
これは、キツいよなあ。インナミさんも、まさかこんな結果が待ち受けてるとは思ってもいなかっただろう。あの人は純粋に、タマキを愛して幸福を願っていただけだったのに。

それでも、その真実が「本当」かどうかはまだわからないんだけれどね。嘘を見ぬいた、と思ったタマキが先走って幾つか見落としをしているかもしれない。何れにしても、結論は次の巻だ。

土屋つかさ作品感想

それがるうるの支配魔術 Game4:ロックドルーム・ゴッデス4   

それがるうるの支配魔術  Game4:ロックドルーム・ゴッデス (角川スニーカー文庫)

【それがるうるの支配魔術 Game4:ロックドルーム・ゴッデス】 土屋つかさ/さくらねこ 角川スニーカー文庫

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夏休みに入り、欧文研のメンバーは合宿と称してタマキの田舎に遊びに行くことに。そこで彼らを出迎えたのは、妙な色気と雰囲気を持つインナミさん。なんと彼女は天候を操る“神様”として村で崇められていたのだ。しかも村祭りの儀式で、タマキさんはインナミさんと二人きりで一晩を共にすることになってしまう。さらに、激怒するるうるたちを尻目に始まった儀式で不可思議な盗難事件まで発生し―!?欧文研は夏合宿も非常識だらけ。
あれ? これって「るうる」? と困惑してしまったほどガラッと雰囲気を変えての第四弾。というのも、舞台がいつもの学校からタマキの田舎に移り、そこには当然のような顔をして「神様」であるインナミさんがふわふわと存在していたのでした。
田舎で「神様」というとすぐに「ゆのはな」とかを思い出してしまうのだが、わりとエロゲーでは定番ネタですよね。意外とライトノベルの方だと少ない気もするが。一迅社から出ていた【ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。】なんかがそれに該当するんでしょうけど、あの作者もシナリオライターでしたし。
とは言え、この「るうる」の世界観には「魔術」は存在しても「神様」なんて存在はいないはず。明らかにインナミさんの存在はイレギュラーなんですよね。でも、彼女の天真爛漫であでやかで、無垢と狡猾が合わさったような人の心の奥底まで見通すような佇まいは、どこか人智を超えた存在で、それ以上に神として奉られ、親しまれ、愛されている彼女の人柄は、そんな違和感を吹き飛ばすような明るい存在感を示しているのでした。
とても、自然なのです。インナミさんがニコニコと笑いながら村の人達と笑顔をかわして闊歩している姿が。その交流にまやかしや裏の思惑など存在していない事は明らかで、決して村人たちが騙され悪いことが起こっているようなことはありません。インナミさまは、ただ村を見守り、穏やかに村人たちを安んじているだけなのでした。
そんな彼女に疑念や粗探しを迫るというのはどうにも無粋な話でしかありません。

そこに嘘があるとして、誰が困っているのでしょう。誰が苦しむことがあるのでしょう。

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それがるうるの支配魔術 Game3:ファミリアル・リドル4   

それがるうるの支配魔術  Game3:ファミリアル・リドル (角川スニーカー文庫)

【それがるうるの支配魔術 Game3:ファミリアル・リドル】 土屋つかさ/さくらねこ 角川スニーカー文庫

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学園内で最近語られる“三不思議”。中途半端な数字だが、実際に被害者も出ていて、ネット上の『噂屋』でも色々情報が出回っているらしい。「不思議=特別な魔術=兄への手がかり」という方程式を確立したるうるがその話を聞いたら、また面倒なことに「タマキ、調べにいくの!」…なっちまったようだ。しかし調査しているのが、欧文研を目の敵にしはじめたアイツのバレるとマズイのだが?不思議の中に巧妙に隠された真実とは!?―。
やっぱり面白いなあこれ。このお話では、相手との対決はゲームのルールを確認しあい、号令に寄って始まるものではなく、相手によって規定されたルールの中に取り込まれる事で既に始まっていて、主人公たちはまず自分たちが知らないルールを押し付けられている事に気づかなくてはならず、気づいても相手が規定したルールの内側から、一体何が現実を歪めた間違いなのか、を探り出し見つけ出さなければならない。この間違い探しが抜群に面白いんですよね。普通のまちがい探しと違うのは、範囲指定をしてくれないところ。一体どの段階から誤認が仕込まれているか、まるでわからない。場合によっては前提から既にひっくり返されていた、なんてことすらあるのだから油断も隙もあったものじゃない。
虚々実々入り混じる、何が嘘で何が本当かわからない日常の中で、タマキたちがこれだけは揺るぎない正答だと信じて拠り所にしているものが、欧文研の仲間同士の絆だ。もっとも、それとて幾つモノ上書きされたルールに寄って真実は覆い隠され、想いはすれ違い、正しいものであるからこそ背を向けなければという脅迫観念に突き動かされることもある。言わば、これが想いの間違いなのだろう。それを一つ一つ、それは違う、誤認である、と指摘して歪められたルールを打ち破り、真実を取り戻しているのがタマキであり、この作品の一巻一巻の物語の根幹なんだろうと思う。一巻のるうる。二巻の碓氷。そしてこの三巻の言乃といった風情に。実のところ、その想いの誤認を破ることについては、タマキの魔術の理を破る能力によるものじゃないんですよね。勿論、彼の能力は事態を打開するのに必要不可欠なものであり、切り札として作用しているものですが、言乃たちの想いの誤認を破ったのは決して能力による作用でもなんでもない事は、犬海丸という少年の魅力の理の一柱として覚えておいていいものだと思います。
特に、らしくない言乃の様子に苛立ちをあらわにしていたところは良かったなあ。もうね、彼の中には言乃という少女はこうあるべきだ、という理想像があるんですよ。それはある意味勝手なイメージの押し付けではあるんだけれど、時のその押し付けって大事だったりするんですよね。その人が、自分を見失っている時などは特に。
タマキは決して押し付けがましい人間じゃないんだけれど、ここぞという時に強引になれる、というのはなかなかカッコいい男だと思ったのでした。
そりゃ、深い付き合いの相手には、男女を問わず慕われるわ。盲信ではなく、全幅の信頼を寄せられる相手って、掛け替えのないものですもんね。

注意深く読んでいると、作中のあらゆるところに伏線やキーワードが仕込まれていて、ピースがハマると途端に大きな景色が広がるような……なんというか「ぶわっ!」と視界が広がる感覚が凄まじい解放感を得られて、気持ちいい作品なんですよね、これ。真相が明らかになった時の、すとんと腑に落ちるロジカルな充足感。まさに謎解きの醍醐味です。
あとは、もうちょっとラブコメ濃度が増えてくれるとなおよし。今回は言乃がメインだったことで逆に言乃さんがそれどころじゃなくいっぱいいっぱいだったので、いつもの言乃のエロ可愛さが堪能出来なかったからなあ。
ただ、今回で言乃のくびきがなくなったことで、より積極性が高まったのではないかと思われるフシがあるので、今後の攻勢が楽しみすぎるのですよ、はい。

1巻 2巻感想


ザ・スニーカーウェブにて、るうるの短編が掲載されている模様。今回は本編になかったルールザ・ルールのお話だそうですので、まずは一舐めしてみますか。

それがるうるの支配魔術 Game2:リメンバランス・パズル4   

それがるうるの支配魔術    Game2:リメンバランス・パズル (角川スニーカー文庫)

【それがるうるの支配魔術(イレギュラー) Game2:リメンバランス・パズル】 土屋つかさ/さくらねこ 角川スニーカー文庫

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水那斗るうる率いる我らが欧文研に、奇妙なオブジェが届いた。「私を捜して」というメッセージと"浮き世のオルカ”というヒントが添えられており、どうやら碓氷の初恋に関わるものらしい。碓氷よ、感傷に浸っているところ悪いが、こいつには妙な魔術がかかっているぞ?
「それなら、お兄ちゃんが作ったゲームかも!」
るうる、それは飛躍しすぎだろっ!? 魔術が仕掛けられた初恋パズルが導くのは、失踪中のるうるの兄へか、それとも!?

最初のルールズ・ルールはかなり早い段階で答え解かった!!
まああの挿絵はキャラを抑えてさえいたら違和感感じるだろうし、一度違和感の方向性さえ掴めば、描写をお浚いさえすればきっちり答えにたどり着けるようになっている。
今回の魔術発動による間違い探しは、明らかにおかしい状況が多発している為に、一巻の時のような一体何が間違っているのかを注意深く見極めて、それにたどり着いた時の痛快なカタルシスという意味ではやや乏しくなっているのだけれど、それでも細かい謎解きなど、実に理路整然としていて答えが明かされた時の「あっ、なるほど!!」という納得感が、やはり素晴らしく気持ちがいい。
答えを聞いてみると、確かにそれ以前にヒントとなる情報が描写されているんですよね。それも、よく探さないと見つからない、みたいな隠され方はされておらず、割と堂々と書かれている。ただそう思うのは後になって振り返ってみたからで、その時は普通の情景描写や何気ない会話の中の一言といった物語における自然の流れの中に紛れているのです。でも、完全に迷彩は掛かっていなくて、読み直していると結構「これはヒントですよっ」みたいな自己主張がさらっと為されてたりするんですよね。
その意味では、伏線・ヒントの仕込み方は巧妙でありながら読み手に対して優しい、あるいはサービスに富んでいると言えます。それがまた小気味良いんですわ。純粋に話の作り方、語り方が上手いとも言えるんじゃないでしょうか。
これは、今回の今回の依頼「オルカ・ゲーム」にまつわるものだけではなく、るうるの兄の失踪や、るうるを取り巻く状況といったこの作品の根幹を担う謎についても同様で、今は何を指しているか判断する情報が足りないものの、どうやら伏線・ヒントらしい情報があちらこちらに散りばめられていて、自然とこの物語そのものにグイグイと引き込まれていくのです。
うん、面白いっ!!

短篇集でも予定されているのか、どうやら一巻とこの二巻との間の時間軸に色々と事件やイベントがあったようで、結構人間関係も変わってますね。幼なじみとるうるがやたらと仲良くなっているのもそうですけど、小春さんもあんなに距離感近くなかったよなあ。
それから言乃ですよ、御剣言乃。この子、めちゃくちゃエロいんですけどっ! 別に色気タップリとか艶っぽいというキャラでもないし、性格もむしろ堅くて潔癖っぽい方で下ネタ好きという訳でもない。わざとエロい言動で主人公をからかおうというタイプでもない。
なんだけど……この子、凄い無防備なんですよ。男の視線というものに無頓着すぎる! いや、視線自体に気づいていないというわけでもなさそうなんだが、平気でブラチラしたりいきなり着替えだしたり。見られても気にしない、主人公を男とも思ってない、というのとも違うのだ。下着見られたら普通に怒るし、恥ずかしがる。恥辱心は人並み程度に持ってるようなんですよね。
なのにガードがゆるゆる。そういうのに頓着なさそうなるうるなんかと比べても、無防備にエロい言動を発してるんですよね。普通に「今、生理だから」とか言われたら、さすがに驚くわ! いや、過剰に反応するのもアホらしい話で、別に主人公も多少慌てたくらいで大して気にもしてなかったけれど、平然と男に対してそういう発言するキャラというのはなかなか見たことがなかったので、新鮮というかなんというか。そう言えば、一巻でもタマキに対して無防備な発言してたなあ。
……考えてみるとこの無防備さって、性格というよりも自分の価値を低く見ているから、のような気がしてきた。なんか、一巻で丸のことを真面目に誘っていた時もそう考えると当てはまるんだが、自分を大事にしてない感じなんですよね。とは言え、言乃が自分のどうも何らかの制約を受けているらしい立場について丸に言及したからこそ感じるに至った感想なのですが。
小春さんに仕込まれているネタといい、碓氷が気づいたうっすらとはびこる悪意といい、どうにも思ってた以上に【世界災厄の魔女】るうるにまとわりつくモノは粘っこく気持ちの悪いものらしい。
丸の主人公としての明晰さと頼もしさもさる事ながら、碓氷が主人公の友人キャラ、というパターン的に存在感薄い立ち位置のくせに、この作品ではハード面でもソフト面でもとてつもなく頼りになりそうで、さらに色々なところに仕込みやトラップが設置されている中では、唯一と言っていいくらいしがらみも何もなく友情と恩義でもって全幅の信頼をおける相手となってますからね、ひとりでもこういう味方が身近にいるというのは安心感が違いますわ。
本来頼りになりそうな言乃は、どうやらしばらくは味方や相棒というよりも「ヒロイン」として機能しそうですしね。

何にせよ、背後にうごめく影も動き出し、盛り上がってまいりました。実はマスターが○○なんじゃないの? と正解を見つけた気になっていい気になってたら、速攻でダメだしくらいました。うきゅー。

1巻感想

それがるうるの支配魔術 Game1:ルールズ・ルール4   

それがるうるの支配魔術Game1:ルールズ・ルール (角川スニーカー文庫)

【それがるうるの支配魔術(イレギュラー) Game1:ルールズ・ルール】 土屋つかさ/さくらねこ 角川スニーカー文庫

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俺の前に突然現れた“世界災厄の魔女”こと不思議少女るうる。しかも俺のことを監視するから常に一緒にいるだと? 「その嫌そうな顔、3ptダウン」なんだそのポイント制は!? 新感覚魔術学園ストーリー開幕!
やっべえ、これは好きだわ。面白かったという以上に、好みを直撃している。元々、この作者のデビュー作シリーズである【放課後の魔術師】シリーズもあの知的で理性的なところが相当好きだったのですが、なんというかより自分の作風やスタイルというのを自覚した上で確信的にそうした部分をより強調して仕上げてきた、って感じなんですよね。
まあ、作者の作中でもあとがきでも公言して憚らなかったゲーム好き、という所をこうも作品そのものにのっけてくるのは予想外だった。何らかの形で絡めてくるとは思ってましたけど、作品の主題にしてくるとはなあ(笑
しかし、好きで好きでたまらない要素を基盤に持ってきたお蔭でか、作品全体にノリに乗ってるような漲る躍動感がひしめいてるんですよね。これは読んでて楽しくなりますよ。
なにより、これは発想がおもしろ素敵すぎます。いわゆるこれって、大規模かつリアルな間違い探し、という事になるんですよね。最初のるうるとのゲーム【ルールズ・ルール】というあの遊びが基本であり、魔術による改変の発見はそれの実地応用編。これが読んでて楽しいんだ。【放課後の魔術師】でも、日常パートでみんなで海外産のボードゲームをやってるシーンは毎回面白そうで読んでるこっちも楽しかったのですが、それを全編に押し並べてみた、という感じだろうか。勿論、純粋に遊びでみんなでワイワイやっているパターンと違って、魔術が絡む展開は、るうるに課せられた負債や事件そのものの深刻性も相まって決して軽い展開ではないのだけれど、小春に纏わる事件での二段重ねの間違い探しなんかは読み応えありましたしね。「なんとー!?」と唸らされた、あれは。いや、主人公の観察眼はたいしたもんだわ、あれは。ここで現れてる「間違い」って、決して非現実的なものじゃないんですよね。普通に前知識がなければ何ら気づかない違和感。それこそ、探偵的な観察眼が必要とされるところ。面白いのは、探偵による推理ものの場合と違って、こちらは間違いが指摘されると同時に誤魔化されてた認識が正常化し、その場に居る全員が「あっ!!」と驚きと共にあからさまにおかしかった所が皆の共通認識になるところ。これが、さり気無く痛快なんですよね。思わず、パンと手を打ちたくなるくらい。
うん、面白い。実に面白い。

登場人物たちも、土屋さんらしい情緒豊かであると同時に非常に理知的である所が好ましい限り。みんな個性的ではあるものの、無神経とは程遠いんですよね。これは、ある種傍若無人キャラである「るうる」も同様で、最初は人付き合いが乏しいせいか結構無軌道な言動に終始してるんですけど、付き合いを重ねるうちにその辺はすぐに修正されてきて、本来のものらしい良く相手の気持ちを考え、慮った言動を取るようになりますし。
そもそも、この娘は小動物系ですよね、これ。基本ベースは無表情系ですけど、見てると意外なほど表情がクルクル変わりますし、此処ぞというときには大きく破顔した顔なんか見せてくれる。まだまだ距離感の掴み方がわからなくて戸惑っている節もありますけど、人見知りもしませんし、主人公だけに心をひらいているというふうでもなく案外人当たりも良いですし。周りから避けられて、自分も事情から人を寄せ付けないようにしていただけで、ゲーム好き遊び好きというのも相まって、実のところ大勢でワイワイと賑やかにするの、好きなんじゃないのかな、この娘。
兎にも角にも、無表情系のくせに人懐っこく、それでいて儚げなところもあって、これは庇護欲を掻き立てられるタイプだわ。
んでもって、もう一人のヒロインが御剣事乃。この娘も、登場時からその途中でキャラの印象がガラっと変わったヒロインである。いや、この娘、マジで普通ならメインヒロインやるようなキャラじゃないですか? 最初の印象だとだいぶ感情的で堅苦しいというか偏屈な所のあるお嬢様タイプなのかと思ってましたけど、付き合ってるとサッパリとして屈託の無い性格が見えてきて、気軽に軽口をたたきあえ親しみやすく情に厚く、しかし強かで計算高い部分もあるという、なかなかに熱くて冷たいパーフェクト加減、結構前作の遥を彷彿とさせるところがあって、これはヒロイン力相当高そうなんですけど。

何れにしても、土屋さんの新作ということで期待していたものをさらに上回るものを送り出してきてくれた感じで、実に嬉しい限り。こりゃ、楽しみなシリーズがはじまりました。
 
12月2日

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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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11月17日

(電撃の新文芸)
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(電撃の新文芸)
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(電撃の新文芸)
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(星海社FICTIONS)
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(星海社FICTIONS)
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(星海社FICTIONS)
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(星海社FICTIONS)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(アフタヌーンKC)
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(マガジンエッジKC)
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(マガジンエッジKC)
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(マガジンエッジKC)
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(講談社コミックス)
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(講談社コミックス)
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(フロース コミック)
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11月16日

(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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11月15日

(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(Gファンタジーコミックス)
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11月12日

(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(宝島社)
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(星海社COMICS)
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(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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(サンデーうぇぶりSSC)
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(ビッグコミックス)
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(アース・スター コミックス)
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(メテオCOMICS)
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11月11日

(裏少年サンデーコミックス)
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(アクションコミックス(月刊アクション))
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11月10日

(BLADEコミックス)
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(BLADEコミックス)
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(BLADEコミックス)
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(MFコミックス アライブシリーズ)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(カドカワBOOKS)
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(TOブックス)
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11月9日

(ドラゴンコミックスエイジ)
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(角川コミックス・エース)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(シリウスKC)
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(講談社コミックス)
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11月6日

(角川書店単行本)
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(SQEXノベル)
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11月5日

エンターブレイン
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(エンターブレイン)
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(ドラゴンノベルス)
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(ドラゴンノベルス)
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(PASH!コミックス)
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(フロース コミック)
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(KCデラックス)
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(アフタヌーンKC)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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