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なかじまゆか

甘城ブリリアントパーク 8 ★★★★   

甘城ブリリアントパーク (8) (ファンタジア文庫)

【甘城ブリリアントパーク 8】 賀東招二/なかじまゆか 富士見ファンタジア文庫

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まもなく甘城高校の文化祭!地上界の学生たちが繰り広げる祭典にラティファは興味津々で、西也もクラスの喫茶店のマネージャーを引き受けたりと意外にやる気満々?しかし、いすずは西也の残した意味深なメッセージが気がかりで悶々としていた。そんな折、西也から物件の内覧にと誘われる(まさか自分との同棲を考えているのでは?)―だがそんなわけもなく、訪れたのは廃墟と化した遊園地跡だった―。そこで明らかになる甘ブリの未来の姿とは!?そして、奇妙な現象に巻き込まれた西也といすずは、ふたりっきりでラブホに一泊することに!!甘ブリは、そして彼と彼女の関係はどこへ向かう!?
うわぁ……なんかもう色々な意味で転換点の回だったんじゃないだろうか。西也もいすずも自覚あるように真面目なんですよね。真面目が過ぎるとどうしても手を抜けなくて、意図してではなくふっと無自覚に弛緩してしまう瞬間が在る。緩急が取れてない分、普段できているコントロールが緩んできてしまう。今回、西也は顕著にそうした面が出てしまっていたんだけれど……むしろ今回の目玉は西也といすずの生真面目な部分の衝突から作用した化学反応なんですよね。真面目に自分の気持とか相手の様子とか現在のシチュエーションとか目を逸らさず把握して考察して噛み合わない部分をぶつかり合わせながら合致させようとすると、いざ合致してしまった時にえらい勢いで収まるところに収まってしまう時がある。流されるのと違って、理性を理性的に放棄してしまう時があるわけだ。客観的に理性的に、今は理性を放棄して感情に任せるべきだ、という判断をしてしまう。だから機が去ってしまうとそのまま流れ込めないし、逆に決定的瞬間があったという事実をなかったことにはできなくなる。
この時、西也といすずは肉体的な一線は越える機会を得られなかったけれど、越えようという同意が生まれた瞬間にすでに精神的にはもう越えているのだ。そして、真面目な二人はその事実から目を逸らさないし、逸らせないまま擦りあわせていくしかなくなっていく。問題は多々あれど、二人の中ではすでに結論は出ていることが言動から窺い知れる。
なんにせよ、衝撃的ではあった。偶発的な展開にも関わらず、二人共後ろめたさや後悔を感じさせず、結論に対して腹が据わっている様子も、その衝撃に輪をかけていた気がする。二人とも年齢的には高校生かもしれないけれど、既に他者や組織に対して大きな責任を負う立場を背負った社会人、管理者、責任者であるからか、子供扱いしていい貫禄じゃないんですよね。決して精神的に成熟しているとは言えないかもしれないけれど、浮ついた子供ではもう居られないものを背負わされて、否応なく大人となってしまっている。そんな大人同士の、本気の情念の絡み合いなのだ。青春だの青い情熱だのと言ってられない粘度があり重さが在る。なんちゅうか、相手の人生を一生背負う覚悟を既に持っているような貫禄があるんだよなあ。
バクの夢を通して、西也の末路が語られたせいもあるかもしれない。いずれにせよ、ラブコメなんて言ってられない「生々しい」迫真の求愛活動だった、と言えよう。

しかし、前巻のラストに書き残されていたEXODUS。まさか文字通りの意味だったのか。でも、これは無理だよなあ。交通アクセスの問題は一番致命的だもの。より交通の便が良いところに移転するならまだしも。
ホームを変える、というのは生半な問題じゃないもんなあ。しかし、西也の見積もりが甘かった、とは言い辛い。どうやったって300万人の動員が物理的に不可能である以上、盤をひっくり返して逃げることは生き残る手段としては決して間違っていないし、彼が信頼するスタッフたちからも概ね消極的ながらも同意が得られたのだから、間違いではないはずだったのだ。この時点では。
若くして、自分の人生の末路を見せつけられた西也の絶望たるや如何ばかりだっただろう。ってかさ、本来彼には関係のない話で、自分の人生を投げ打ってまでやるべきことでもなかっただろうに、この男は決して逃げなかったんだよなあ。最後の最後まで大事なものを守ろうとし続けたわけだ。それだけは尊崇に値すると思うし、同時に馬鹿じゃないのか、と思う。ラティファさまも、罪な女じゃないですか。
彼女自身、今の時点ですらその自覚は凄まじく重く抱えているのかもしれないなあ。あの学園祭での様子を見る限り。
あんな確定未来を見せつけられて、なお諦めずに逃げ出さずに、戦うために打って出る主人公。一人では無理だろう、一人で出来ることには限界がある。一人で引っ張るのは不可能だ。にも関わらず、彼がさっさと勇躍出来たのは、それだけもう、いすずをはじめとしたスタッフたちへの信頼度が満タン貯まってたんだろうなあ。それだけ、今までの積み重ねが積み上がっていたんだ、きっと。
そして何より、やはり「一線を越えた」のが決定的だったんじゃなかろうか。最後の方の場面での明らかに今までと違う西也といすずの雰囲気に、そう思うのでした。
……こいつら、事務所で二人きりになったらえらいこと仕出かしそう。前言を翻して、真面目だけれどいきなり発情してやらかしそう。要監視である。

シリーズ感想

甘城ブリリアントパーク 7 ★★★★   

甘城ブリリアントパーク (7) (ファンタジア文庫)

【甘城ブリリアントパーク 7】 賀東招二/なかじまゆか 富士見ファンタジア文庫

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みんな元気~!?どうもです。水の精霊ミュースです。可児江さんはなんだかぴりぴりしてるけど、最近甘ブリには活気が出てきています!けど…エレメンタリオの信じられない秘密が明らかになってちょっとへこみ気味です。サーラマのお家は燃えちゃうし、コボリーの動きは怪しいし、シルフィーは相変わらずだし。あたしもモッフルさんたちとの突発飲み会で、大胆な告白させられちゃうし…。ダメです!これは、あくまでプライベートのこと…パークの未来はあたしたちキャストのがんばりにかかってるんだから!今日もエレメンタリオで、ゲストのみなさんをお待ちしてます!!

今回は短編集、それもエレメンタリオの精霊四人組が主人公。今となっては信じられないんですけれど、ミュースたちってアニメ化の企画がはじまるまでは小説ではまともに出番なかったんですよねえ。むしろ、バイト三人娘のABCの方がそれぞれ当番回があって優遇されているくらいで。ほんと、今となっては主人公とメインヒロインのいすずと姫さま、いや場合によっては姫様よりも存在感あるキャラクターになっているんですよねえ、なんともはや。
この子たちって、シルフィーはアレとしても、ミュースもサーラマもコボリーも言わば「普通の娘」なんですよ。或いは、特異なキャラクター付されているえーこ、びーの、しーなのバイト三人娘よりも普通の年頃の女の子かもしれない。女子高生ではなくて、社会人として働いている若い女性、という括りになるけれど内面の心の動きなんて、すごく普通なわけですよ。これは、主人公の西也やいすずたちにはないアドバンテージなんですよね。あのメインの連中って、そりゃもう七面倒臭い性格や条件付けがされていて一般庶民の範疇から随分外れているわけですよ。それに対して、ミュースたちはほんと、精霊のくせに庶民で、生活感を背負っているわけである。それも、随分と生々しいのを。
だから、彼女らにスポットを当てて、しかも日常シーンを切り取ってくると、背伸びしていない等身大の面白い話が転がり込んでくるわけだ。賀東さん、フルメタの頃から短編は変に突拍子もないキャラぶっこむよりも、こういう日常の延長線上で生々しいやり取りしてる話の方が、けっこう面白かったりするパターン多かったんですけれど、この甘ブリだとミュースたちがその辺、一番ぴったり合致してるのよねえ。

「火の精霊なんだけど仕事から帰ってきたら自宅が炎上してた件」
家の近所が火事になった経験はあるけれど、さすがに水は被らなかったなあ。ってか、火の粉が凄くて熱も凄くて、ウチの方まで延焼しないかでハラハラしながら見守っていたので、それどころではなかったですけれど。
部屋が焼けてしまったので、しばらく知り合いの家に止めてもらうことになったサーラマが、色んな人の部屋に泊まり歩くというお話なわけだけれど、初っ端で親友であるはずのミュースに宿泊を断られてしまった、あのショックな感覚。断られるなんて夢にも思っていなかっただけに、サーラマのあの怒ったり拗ねたりも出来ずにもろに落ち込んでしまう感覚は、なんだか沁みてくる。この後、色んな人から自分のところに泊まりなさい、と声かけて貰い渡り歩くのですけれど、サーラマこの最初のショックをずっと引きずってるんですよね。
もちろん、ミュースには相応の理由があって、サーラマのことを放置していたわけでもないのですけれど、サーラマの心の浮沈具合がなかなか繊細な描写がなされていて、面白かったですねえ。一番大雑把っぽいけれど、サーラマが一番繊細なんだよなあ、メンタル。
あと、結局ミュースとサーラマがラブラブすぎるんですけれどw

「腐ってばっかりじゃないんですよ?」
……これって、ちゃんと申請すればちゃんとお手当出るんじゃないですか? というレベルで色々とこっそり仕事してるんじゃないですか、コボリーさん。
知らないうちに仕事を片付けてくれている妖精さんがいる、という噂が広がる甘ブリ。なまじマジモノの妖精さんや精霊さんが働いている職場で、ただで働いてくれる妖精さんとか、なんてご都合よろしいのか。
あー、でも総支配人の西也があの薄給だもんなあ。


「普段ない組み合わせ」
ワニピー……。あー、この、飲み会に参加しつつ、会話にも加わらず、という人には身につまされるものがある。自分はさすがに気配消せないですし、喋るようにしてるし大概楽しく話せるんだけれど、飲み会ってのは結構な頻度で面倒くさい話ばっかりになる時があるので、そうなるともう端っこでじっと食べてたくなる。話こっち振らなくていいから、という気分になるよね。気を使って話しかけてくれるのが、もういいから、という感じで。
そういう人はむしろ放っておいてあげましょうって。しばらく安静にさせておくと、元気というか気力が戻ってくる場合もありますしw
さて、ワニピーくんは置いておくとして、注目はやはりアーシェとモッフルのチクチクとお互いを針で突くような、時々本気でぶっ刺してるようなアレな会話なわけで……これ、酔ってるからなのか正気でやりあってるのか、どっちにしろ酒の席だから、というのもあるんでしょうけれど、参るよなあ(苦笑
大半、ミュースに聞かせて反応楽しんでるんじゃ、という感じでもありますけれどw
ミュースからすると、自分が遠慮してなるべく触らないようにしている部分にズカズカ踏み込んできて、それをえらく乱暴に扱われた挙句に、あんなこと聞かれたら……そりゃ痛いって。
アーシェもモッフルも、果たしてどこまで分かって聞いたのか。いずれにしても、泣かせたのは間違いないわけだから、その無神経さは反省するべし。ある程度、これが無神経な質問だ、と理解しながら言ってるあたり、たちが悪いけど。


「しるふぃー・ちゃんねる!わくわくレビュー」
シルフィーが主役で彼女の視点の話だけに、執筆のノリからして随分とはっちゃけているというかイカれてるなあ、と若干引きながら読んでたんだけれど、あとがき読むとわざとグデングデンに酩酊してる状態で書いたらしくて、さもあらんと納得したというか、なんかすげえと感嘆したというか。ある意味、あの変人シルフィーの難解なメンタリティが生々しく感じられるエラいお話でした。


次回は、こちら渦中の只中にある本編の方に話が戻るようで。激動真っ最中なだけに、すぐに本編戻ってくれるのはありがたい。

シリーズ感想

甘城ブリリアントパーク 6 4   

甘城ブリリアントパーク (6) (富士見ファンタジア文庫)

【甘城ブリリアントパーク 6】 賀東招二/なかじまゆか 富士見ファンタジア文庫

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甘ブリに夏がやって来た!パークは、プール開きにパレードの準備にと大忙し!しかし、今年度の動員目標は昨年の実績を遥かに超える「300万人」という無茶な数で、天高くそびえるハードルに西也は頭を悩ませていた…。そこに突如、空からスーパースター登場。最王手デジマーランドの世界的マスコットである彼は、甘ブリに救いの手を差し伸べると言うがその条件とは―?さらに、ちょうどその頃、支配人ラティファの様子が何かおかしいとの報告が入る―。甘ブリに、再び転機が訪れようとしていた。この局面を切り抜けるため、西也が下した大胆な“決断”とはいったい―!?
久々の本編進行。新刊出ても、短篇集みたいな内容ばかりでしたしね。件の300万人問題は、もうなるようになれ、と流れに身を任せるのかと思ったくらい。
300万人というと、国内のテーマパークではガチでディズニーとUSJ含めて片手で数えられるくらいしか達成してません。無理です、不可能。ひらぱーでも100万超えるか超えないかだよ!!
なんぞ見込みがあるのかと思いきや、甘ブリではやはり絶対に無理な領域だったようで。呼べる呼べない以前の問題で、それだけ客が来園しても、そもそもそんな200万、300万が訪れることを考えて作られた施設ではないから、さばけるキャパもノウハウもない、ってんじゃあ、物理的に無理だわなあ。
一つの施設に、それこそ何時間も並ぶことになる。現段階ですら、人気では数時間待ちの列ができつつあるのに。
それをなんとかするためには、最王手の傘下に入って助けてもらう他ない。ビジネスに都合の良い解決法なんて、早々ないものだからこればっかりはねえ。主人公の西也って最初のスタジアムの事故の時もそうだったけれど、わりと手段を選ばないダーティーなところがあるのは、実のところ経営者向きだとは思うし、わりと作者の賀東さん自体、やるとなったら色々やらかすことを躊躇わない、というかむしろ好んでそっちをやっちゃう節もあるんですよね。フルメタなんかも、追い詰められれば追い詰められるほど主人公サイド関係なくそういう傾向あったし。
その意味では、西也がまだ酸いも甘いも噛み分けてきたとはいえ、まだ若い高校生であるということ。そして、今回の姫様の身に起こった出来事にまつわる設定群は、現実のダーティーさにどんどん埋もれていくのを引き止めるアンカーになっているような気がする。アニムスという概念は単にエネルギーの問題ではなく、一番素朴で正しいであろう「幸福な結末」を忘れないように指し示す、寄る辺であったのだと今ならわかる。
でもまあ、高校生に背負わせすぎだわなあ。責任者になってる以上、それはもう他社と分けて背負えるものじゃないにしろ。それを姫様もわかっているからこそ、何も言えなかったんだろうけれど、アニムスの動きが姫様の症状を通して、それを浮き彫りにしてくれたわけだ。
てっきり自分は、あの姫様の症状って西也の無茶な魔法の使用のフィードバックがきてるのだと思ってしまったので、西也が魔法ゴリ押しするたびに取り返しがつかなくなってるんじゃないかと思って焦り倒したんですけれど、……どうやら違ったみたいで安堵した次第。ガチでフィードバックだったら、バッドエンドもラストの範疇に入ってるのか、と危惧するところでしたし。
しかし、西也は夢の国として正しい選択をし、開き直って自分を取り戻してヤル気もチャージしたとはいえ、あの現実的な選択を梨の礫として、いったいどうやって三百万人を達成するつもりなのか。
こっからはただのアクロバットでは収まらないぞ。
だけれど、その途方も無いアクロバット的な解決法をこそ、どうひねり出してくるかが楽しみな展開なわけで。
ラブコメの方も含めて、クライマックスの盛り上がりに期待したいところである。で、次は何年後? とか問わせないで欲しいですねえ。

シリーズ感想

甘城ブリリアントパーク 5 3   

甘城ブリリアントパーク (5) (富士見ファンタジア文庫)

【甘城ブリリアントパーク 5】 賀東招二/なかじまゆか 富士見ファンタジア文庫

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高校生なのに遊園地の支配人代行・可児江西也は悩んでいた。アトラクションの改装で集客が伸びてきたまではよかったが、もう一押し目玉となる企画が欲しい。何かないかと考えていると、ファンサービスのつもりで作った中城椎菜が歌ったCDがコアファンにバカ売れしているとの情報が入ったのだった。…これしかない!アイドルをプロデュースするのだ!そうして、甘ブリ初のアイドル(?)ユニット、『タスクフォースABC』が誕生することに!しかし、アイドル業界はライバルが多く、それを生業とする猛者が集う魑魅網魎の世界。果たして、甘ブリを救うべく西也の奇策は成功するのか―!?
こうしてみると、姫様のアニメでの盲目設定リセットは正解だったんじゃないかなあ、と思う。だって、今のところ姫様が目が見えないという所に物語上何の意味合いもないですもんね。個人的には、現状の来園者数リミットも話に何の寄与もしてないんじゃないかなあ、と思ってるんですけどね。確かに、何らかのお話上の目標がないと終着点なくダラダラと話しを続けるはめになる、というのは理解できるんですけれど、今のところ来園者数の目標を達成しないといけない、という目標に向けて話が動き出している傾向が全く無いにも関わらず、シリーズ自体は順調に面白さを保ってるもんなあ。ぶっちゃけ、個々のキャラクターにスポットを当てているだけでも十分面白く話は進んでたりするんですよね。変に尻に火を付けずに危機感を煽らなくても、既にキャストの意識は高い水準を保たれてるし、遊園地としては順調に人気を確保しだしているわけですし。
そもそも、精霊四人娘にすらスポット当てず、まともにキャラ付けしだしたのはアニメの企画始まってから、というのは何ともねえ。姫様の出番が少ない事といい、バイト三人娘の話も一人ひとり掘り下げるのにだいぶ時間かかった事といい、実は決して多数のキャラを上手く動かせているわけではない、というのが薄っすらと垣間見える。
とはいえ、個々の話がじわじわと来る面白さなのは間違いない話。マカロンと映子の話なんて、定番のダブルブッキングデート回のテンプレにも関わらず、テンション高くて面白かったもんなあ。マカロン、娘はちゃんと人間形態なんだ。
ただ、モッフルの今回のお話は、幾らなんでも後味悪すぎですよね。話の展開そのものよりも、オチがない、というのがかなりキツい。せめて、あの少年がその後どう行動し、どう結論したのかがわかるだけでも、気持ちを処理出来るのだけれど。別に、彼が本当に失望し、見切りをつけていたのだとしても、それはそれで納得できるんだけれど、怒りと共に飛び出していった彼が、その後どうしたのか、何をどう思い、何を考えたのか、というのが一切わからないまま、というのがスッキリしなくて後味悪すぎるんですよね。ものすごい渋味だったさ。

シリーズ感想

甘城ブリリアントパーク 43   

甘城ブリリアントパーク (4) (富士見ファンタジア文庫)

【甘城ブリリアントパーク 4】 賀東招二/なかじまゆか 富士見ファンタジア文庫

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東京西部の遊園地「甘城ブリリアントパーク」で、高校生にもかかわらず支配人代行をしている可児江西也は悩んでいた。以前よりも集客は伸びてきたが、目標としている人数には全く足りない。ダメダメ遊園地を建て直すには、ゲストが喜ぶアトラクションの改装が今すぐ必要なのだっ!『お菓子ハウス』はメルヘンテイストからアクションに!『フラワー・アドベンチャー』はお花畑から血まみれに、…って、血まみれ!?なんでホラーになってるの!!待てよ、流血沙汰といえば、まさか面接の時に大量出血していた、あの女が原因か―!?遊園地を救うだけじゃなく、こんな難題あんまりだぁぁぁ!!
これ、1巻に一人のペースでアルバイトで雇った三人の女の子のエピソード、というか人生のリハビリ?をやるんですか? あの歌唱力の高い高校生の女の子も自分の話が終わったら全面に出てくるのかと思ったら、また引っ込んじゃって居るんだか居ないんだかわからない立ち位置になっちゃったからなあ。これ、当番回しか目立たないんじゃないだろうか。この流血担当の娘も、背負っていた問題が解決された段階で、目立つ要素そのものがなくなっちゃったので、今後空気化してしまいそうで怖いです。4大元素の精霊たちの娘も、カラー口絵になっているわりに存在感無いし……そもそも、姫様からして出番無いし。
実はこのシリーズってヒロインとしては、いすずが殆ど出番独占してるんじゃないですか、これ?
そもそも主人公という観点からしても、遊園地の改善策が停滞している分、西也の動きがないので、先のアルバイトの娘たちの話に、わりとどうでもいいドタバタ劇という展開の中で、いすずが西也の人となりを深く知っていき、彼を意識していくというナガレが続いていて、どちらかというといすずの内面描写と変化が中心になってるんですよね。お陰でいすずがデレていく過程をじっくり堪能出来ているという意味では美味しいんだけれど、物語としては2巻からこっち実は殆ど動いていないんだよなあ。
まあ、自分の場合は1巻の頃からいすずが非常に好みだったので、ひたすらいすず推しのこの流れはむしろありがとうございます、なんだけどね。1巻の段階だと姫様の方がメインっぽかったし。まさか、これだけいすずがデレるとはなあ。デレるといってもこっそりですけれど。でも、最初の頃の態度からすると彼女の女の子らしい反応を見せるようになった変化は顕著ですよ。名前呼びのシーンは思わずニマニマしてしまいました。あのちょっと照れ隠し混じりの強引さは、可愛らしいじゃないですか。
変化といえば西也の方も、立場が人を作るというのとはちょっと違うのかもしれないのだけれど、今までと違う世界を体験したことで、これまで感じていた事を違う視点、違う距離感で見つめ直せるようになった、というのは成長という名の変化なのでしょう。これまで深刻に、悲壮感をすら抱いて睨みつけていたものが、フッとなんでこんな程度の事に深刻になっていたんだろう、と思うようになることはあるもんですしね。でも、そういうのって簡単に意識を変える事が出来るようになるわけでもないんですよね。余計視野が狭まることだってあるだろうし。
その意味では、西也は良い経験をしている……のだろうか。ブラックな環境で自分をすり減らしてるようにみえることもしばしばなんだが(苦笑

シリーズ感想

甘城ブリリアントパーク 3 3   

甘城ブリリアントパーク3 (富士見ファンタジア文庫)

【甘城ブリリアントパーク 3】 賀東招二/なかじまゆか 富士見ファンタジア文庫

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高校生なのに遊園地の支配人代行・可児江西也は悩んでいた。当面の資金難からは脱したものの、集客を伸ばさなければ待っているのはゆるやかな廃園だけ。しょぼいと評判のパークを立て直すにはゲストが夢中になる新要素が必要だ!!そう夢と音楽が詰まったド派手でブリリアントなミュージカルショーが!!「消火班!消火班!どこ行ってるぴー!?消火班―!」…リハーサルをすればボヤ騒ぎ、新入りキャストへの執拗な可愛がりによる人材不足、さらには出席日数不足に伴う支配人代行留年危機問題など、トラブルが次から次へと頻発!やっぱりダメダメな「甘ブリ」を西也は三度救うことができるか!?
中の人が居ないのって、別段秘密でもなかったんだっけ? そりゃ遊園地で働くスタッフ(キャスト)には教えておいた方がいいんだろうけれど、あっさり教えるんだなあ。ネット上に情報ポロポロこぼれていきそうなもんだけれど。まあ情報漏れの問題は中の人が居ない事じゃなくて、キグルミ連中が夢も希望もない薄汚れたおっさん的なキャラクターだという所なんじゃなかろうか。外で結構問題も起こしてるみたいだし。ティラミーのクズっぷりは、もうこの時点で処刑レベルでしょう。死なせ。
これは、実はモッフルたちが人間化したら渋かっこいいイケメン親父だった、というのは全然関係ないよね。というか、着ぐるみ連中の下品さが売りだったのに、ろくでもない言動をしているのが実はイケメン、というのは……いや、ブサイクなオッサンというのもそれはそれでものすごく嫌やけどさw
ミュースがはしゃいでるのはキャラ的にもわかるんだけれど、いすずがあんなに興味津々で齧り付いていたのは正直意外だった。情動が少なそうに見えて、彼女わりと揺らぎやすいんですよね。
それは、西也の身代わりでみんなが順繰りに高校に通うお話でも如実に現れていて、西也にラブレターが送られたと勘違いした時、恋愛トラブルに巻き込まれた時、そしてラティファと西也が打ち解けているのを見た時、それぞれ顔に出ない部分でいすずって動揺しまくってる上に、そうした感情と思考を切り離そうとしてバタバタしているのです。考えまいと必死にグルグル考えこんでいるんですな。この手の娘は、一歩一歩が非常にゆっくりだけれど、踏みしめた足が沈み込む深度がやたらめったら深いんで、一線を越えた時の激しさはパないのです。賀東さんって、ドタバタ大騒ぎさせるわりにこの手の思考が迷走しがちな重たい女をねっとり書くのが好きというか上手いというか。フルメタのかなめもテッサもネガティブ方向がやたら重たい女だったもんなあ。それだけ情が深いとも言えるんだけれど。

さて、新たに雇われた三人娘、前巻では登場と同時にフェードアウトしてしまって、なんぞ!? という感じだったのだけれど、この巻でようやくそのうちの一人、椎菜にスポットがあたるわけですが、これって内向的で自信の持てない引っ込み思案の娘が、モッフルにシバかれながらも頑張って成長する、というお話になるんだろうけれど、単に心がスレてしまった、という身も蓋もない話になるキワキワスレスレですよねw いや、モッフルはあれで悪くない指導員なんだろうけど。個人的には、ああいうスパルタ系は簡単に心が折れるので勘弁ですが。その意味では、椎菜が簡単にポッキリ折れてしまいながらも内気さから逃げるに逃げられずにのたうちまわっている内に段々慣れてくる、というのは嫌な生々しさがあって苦笑い。逃げ出すにも何気に勇気は居るものです。それでも、最後には自分でやっぱり頑張ろうと思えるだけでも、この娘は偉いんですけどね。

今回は短篇集ということで、切羽詰まった事案はなく、おおむね日常編といった感じでしたけれど、変に長編で煽るよりもこっちのタイプの方が安心して読めるなあ。というか、西也がメインじゃない方が落ち着いているべきか。この男、主人公としては難しいタイプな気がする。
ともあれ、年間動員300万人という非常識な目標設定を強制されて、どうやったって無理という状況が彼には迫られているわけで、さてちゃんとスカッとした痛快な展開になるのか、はたまたドロドロのダーティーで後味の悪い結果になるのか、どちらにも転びかねないので、ある意味ドキドキの次回である。

1巻 2巻感想

甘城ブリリアントパーク 23   

甘城ブリリアントパーク2 (富士見ファンタジア文庫)

【甘城ブリリアントパーク 2】 賀東招二/なかじまゆか 富士見ファンタジア文庫

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「人が足りない!」
東京西部の遊園地、「甘城ブリリアントパーク」の支配人代行に就任した高校生の可児江西也は、会議室で声を張り上げた。放火(!)までやらかして、潰れかけの遊園地を救ったことはよかった(よくない)のだが、問題は山積み。中でも深刻なのは『人員不足』。急いで人を募集してみたら、集まったのは珍妙な女の子ばかり。ある者は清純派の元○○女優、ある者はドジっ子な血まみれ女子高生、またある者はどうみても小学生。…こんな奴らと働くことなんてできるかぁぁぁぁぁ!!果たして、西也は再び「甘ブリ」を救うことができるのか!?
いや待て、AVの女優と聞いたら普通はそっち思い浮かべるし、面接でそんな言い方をされるとどうしたって勘違いするから! 人員募集で集まったメンバー、三人とも非常に個性的で面白いキャラクターだったんだが、後半全然出番なかったな。この作品って、おっさん着ぐるみたちの下品なしもネタが売りなので、女性キャラが増えても使いどころがないのかもしれない。それって、ちょっとした絶望だよ?(苦笑
この着ぐるみドモの加齢臭がいったいどの層向けなのか、未だによくわからんなあ。私はまさにおっさんだけれど、おっさんどもの下品な会話を聞いていても、別に面白くもなんともないですよ? それとも、中高生にはむしろウケるんだろうか、これw
とは言え、ちゃんとラブ寄せもはじまってるんですよね。1巻では堅物すぎて女っ気が一欠片も見受けられなかった千斗いすずが、ここに来て急速に西也を意識し始めたのです。あんた、1巻のときそんな素振りあったか? 少なくとも全然自分は覚えてないぞ!? いやでも、いすずにちゃんと女の子らしい意識があって良かったよ。姫様が何しろ記憶リセットで好感度も初期化されちゃってる状態で、さらにここから再びというのはなかなか初速が得られにくい展開で、もしかしたらこの作品ヒロイン抜きなんじゃないか、とすら危惧していたところなので、いすずが非常に女の子らしい振る舞いをするようになり、メインヒロインとして動き出したことはこの酒焼けしすぎた作品に仄かな彩りを与えてくれることになりましたし。こういう不器用な娘が自分の心を持て余して内省しながらグルグルとその場で回り続けるような展開は好みの一つですから
西也も決して鈍いタイプじゃありませんから、いすずの不審な言動には察するところがあるようですし。ただ、察したからといってうまく対処できるかどうかは全く別なんですけどね。この男、人間性と性格に乖離があり、さらに対人関係もビジネスの時とプライベートでは器用度が全く違うからなあ。
一方で遊園地経営の方は、先のイベントで凄まじい赤字路線に突入してしまい、その挽回に東奔西走するはめに。いや、だからこれ無理ゲーでしょう(苦笑 西也はとり得る手段からかなり現実的に対策を打ち出していますけれど、かなり場当たりの感がある。なんだろうな、西也って天才的でも破天荒でもなく、わりと秀才タイプだよなあ。実務については、ほぼ独力で交渉をまとめているあたり、凄まじく優秀でしょうし、むしろ破綻寸前の案件を立て直す再建屋としてのプロっぽさはあるんだけれど、誰も思いつかなかった手段で大逆転、という手法はあんまり似合わない。だからこそ、前回なんて犯罪まがいどころか明らかに犯罪である手段を使って泥臭いにも程があるやり口で補填をやってのけた、と言えるのだけれど。
つまるところ、現段階での条件ですらアップアップだったのに、さらに上書きされた閉園の条件は法外もいいところで、このどうやって無理ゲーなのを、だからどうやってクリアするんだ、と。展望がまったく見えん!!

1巻感想

甘城ブリリアントパーク 1 3   

甘城ブリリアントパーク1 (角川ファンタジア文庫)

【甘城ブリリアントパーク 1】 賀東招二/なかじまゆか 富士見ファンタジア文庫

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謎の美少女転校生・千斗いすずが、可児江西也を放課後の教室でデートに誘ってきた。転校初日から校内で噂になるほどの女の子に誘われるというのは、悪くない構図だ。ただし―、こめかみにマスケット銃を突きつけられてなければ、の話だが。しぶしぶ承知して向かった先は「甘城ブリリアントパーク」。ダメなデートスポットの代名詞として名高い遊園地だ。そこで西也はラティファという“本物の”お姫様に引き合わされる。彼女曰く「あなたにこの『甘城ブリリアントパーク』の支配人になって欲しいのです」…って、なんで俺が。
平日に2000人から3000人お客が入っているなら、多い方じゃないのか? と、ついつい悪名高い第三セクターのあれやこれやと比べてしまうのだけれど、遊園地としてはこれではやっていけないもんなのか。ただ、年間百万人という入園者数の最低ラインはこれ、かなり低めに抑えられていると思う。確か、うちの近所の私鉄沿線の遊園地は、閉園した前年でも百万人超えてたはずですし、五年連続まで百万人割れを許容しているこの経営権に関する契約はむしろ甘め、とも言えるんじゃないでしょうか。
それなのに、五年間まともに対策も立てられず、半年どころか一ヶ月どころか、僅か2週間前になってあと10万人入園者をかき集めなければならない、というどう考えても絶望的な状況になってから、なんとかしてください、と頼み込んでくるのですから、無茶ぶりもいいところだろう、これ(苦笑
実際、当初はカニエくんも当然のように断りますし、いざ引き受けてしまってからも形振り構わない手段に打って出ます。ぶっちゃけ、これはまっとうな再建計画ではありません。二週間先を生き延びるためにその他の全てに目を瞑るような作戦です。たとえ生き残っても、その先は砂漠に真っ裸で放りされたようなもので、本当に先を何も考えていない、とにかく今を生き残る事に固執したような肉も骨も断ち切るような特攻です。それでもなお足りないあたりは、何気に生々しく、こういう場合奇跡を信じず、キレイ事などに見向きもせず、ダーティーな手段に打って出るを良しとするあたり、賀東さんらしい質がにじみ出ている気がします。
影では涙をのんだり、責任を負わされてえらい目にあったり、後始末に奔走している人たちも居るわけで、誰もが幸せな形で終われないんだよ、というような話をこんな夢の国を復活させるお話で無言でビシっと突きつけてくるあたり、まったく意地の悪い人である。
それでも、この一件に人の命が掛かっているというのなら、少年としても苦渋の決断をしなければならないわけで。本来何の関係もない人間にも関わらず、これだけの責任と決断を負わされるというのは普通に考えればたまったもんじゃないのですが、果たしてカニエ少年にはそれを成すだけの内なる理由があったのか。
実のところ、彼の過去の経歴にしても何にしても、様々な情報は伏せられたままなんですよね。とにかく、この一冊は甘ブリに二週間で十万人の客を呼ぶことと、マスコットに中の人は居なくて、加齢臭のするおっさんばっかり、という点に集中的に焦点がアテられていて、かなり的を絞った作りになってます。あとあと、話を広げていく余地と、キャラクターの背景を作り込んでいる素振りは十分に見せているので、あくまで今回はプロローグとして見るのが正しいのかも。肝心のヒロインであるラティファといすずにしても、あんまりカニエくんと絡む形では掘り下げてませんでしたし。
まあ結局のところ、可愛らしいマスコットの実体がくさいおっさんだった、という「中の人は居ない」というのをとにかく書きたかったんだなあ、というのがぷんぷん臭ってくる(苦笑
なんで、そんな居酒屋の酒やけしたおっさんトークにばっかりそんな力入ってるんだよ、なんかこいつらのきぐるみって、臭そうで嫌だw
個人的には「ふもっふ」言わずにしゃべるボン太くんは、完全にファンタジーです。

ともあれ、なんとか最初の関門は突破したものの、明らかに犠牲にしたものは大きすぎて、具体的には採算度外視しすぎてて、この段階で貸借対照表がどえらいことになってる予感。次は赤字経営の転換、ということになってくるんだろうけれど……無理ゲーでしょ、これw

パパのいうことを聞きなさい! 73   

パパのいうことを聞きなさい! 7 (パパのいうことを聞きなさい! シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫 ま 1-16)

【パパのいうことを聞きなさい! 7】 松智洋/なかじまゆか スーパーダッシュ文庫

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六畳一間で暮らしたあの日を振り返るアットホームドタバタラブコメ第七弾!
莱香が池袋に引っ越して来て騒がしくなった小鳥遊家。
合唱部の副部長に抜擢された空の報告に祐太たちはお祝いを企画する。
ロ研の仲間達もやってきて楽しい時間に、それぞれの心に去来する想い。
両親の事故から、まだ一年も経っていないなんて信じられない。
祐太に手を引かれて八王子の六畳一間にたどり着いたあの日から、池袋に再び戻る日までに起こった様々な出来事が回想される。
三姉妹と祐太が、そしてロ研の仲間達が今のような関係を築くまでの空白の時間。
そこには、誰にいわずともやっぱりあたたかな優しい物語が積み重ねられていた。
大人気癒し系ドタバタアットホームラブコメ第七弾!
第七巻は八王子の狭いアパートで暮らしていた頃の事をそれぞれの視点から描いた短篇集。姪っ子たちを引き取った裕太の奮闘っぷりは一巻で堪能できるとして、引き取られた側の空や美羽たちは一体どんな事を思っていたのか。突然両親を亡くし、引きとってくれた叔父は生活力のない大学生の若造。住まいは一人暮らしでも狭い六畳一間。金銭に余裕もなく、学校も中学生と小学生が一時間半もかけて通わなければならない。ちょっと耐えられないような厳しい環境だったんですよね。それを、彼女たちがどう思ってたのか多少気になるところではあったんですけれど……ホントにこの娘たちはこの生活に、或いは裕太に対して不平や不満は一切抱いていなかったんですなあ。実際、生活は大変でこれまで両親の庇護の元に暮らしていた彼女たちは、自分の無力さを痛感し、辛い思いや苦しい思いを沢山味わい、忘れようとしていた両親の死という痛みも時折突然激痛のように襲いかかってくる。そんな絶望しか無いような環境の中で、でも彼女らはむしろキラキラと輝いている。後ろ向きにならず一生懸命前を向いて自分の出来ることを必死にこなしていく。そこにあるのは絶望よりもむしろ希望だ。まだ幼い彼女たちが、この時の状況がどう頑張っても破綻しかないのだという現実を正確に把握していなかったというのもあるだろう。でも、それ以上に彼女たちにとって一番絶望の底に沈められたのは、三姉妹が引き裂かれ別々に引き取られそうになったあの時だったというのが大きいのだろう。両親が死に、幸せだった日々が失われ、残された姉妹までがバラバラになり何もかも失われそうになった時、裕太が手を差し伸べてくれたことで、姉妹一緒に暮らせるようになった。家族を失わずに済んだ。それは、あの小さな狭いアパートで苦労することなんか何でもないと思ってしまうくらいに、彼女たちにとっては希望そのものだったのでしょう。
裕太の行動はあとさき考えない無謀以外のなにものでもないと今も思うのだけれど、彼女たちの心にこれだけの光を差し込んでいたというのなら、間違いではなかったのでしょう。
でも、裕太視点から見ると、この時の生活は本当に先行き真っ暗なんですよね。絶望感が半端ない。単純に家計だけ見ても、収支が滅茶苦茶なんですよね。一年どころか半年も持たないんじゃないかというレベル。やたらめったらバイトばっかり増やしても、問題の根本的な解決にならないことをこの時裕太はどれぐらい理解してたんだろう。目の前の難題を処理することに精一杯で頭回らなかったんだろうなあ。
それにしても、美羽の早熟性がとんでもない。小学校における社会的な地位の維持の仕方なんか、一人だけ次元が違うんですが。まあそれ以上に小学校で既に女子の集団はああいう目で友達を見て、ポディションの変動の把握に勤めてるのか、と思うと怖いなあw

松智洋作品感想

パパのいうことを聞きなさい! 63   

パパのいうことを聞きなさい! 6 (パパのいうことを聞きなさい! シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

【パパのいうことを聞きなさい! 6】 松智洋/なかじまゆか スーパーダッシュ文庫

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優しさと温もり満載のドタバタアットホームラブコメ第六幕!
ジュウベエを迎え、平和を取り戻した小鳥遊家。
ペットが来たことでひなの寂しさも和らぎ、笑顔の日々が続いてる二月。
祐太はすっかり忘れていたのだが、バレンタインデーが近づいていた。
空と美羽は祐太にチョコを渡すと決めて、静かに競い合う空気だが
そんな折り、祐太の憧れの人である織田莱香の様子がなんだかおかしい。
鈍い祐太は今ひとつ気づいていないようだが、優しい空は気づいてしまう。
恋敵とも言える美貌の恩人のために空たち三姉妹は一計を案じるが……
小学生に金を稼がせるのは論外だけど、姉妹が望むのはお金の心配をしなくて済むことじゃなくて祐太が無理しないでくれること。大事な日にはちゃんと一緒にいてくれる事だというのを、どうしてこの大学生はいつになっても理解しないんだろう。キミがそうやってムキになってバイト三昧に明け暮れるからこそ、美羽たちが色々と気を回しちゃうんじゃないのかねえ。全く学習しないというのも、傍から見てると疲れてくるものなんですねえ。本人がそれなりに学習している「つもり」なのがまた腹立たしいw
これで、ちゃんと莱香さんのこれまでの鬱積の発露に対してキチンと意図してフォローが出来てたら見直したところなんだが、どうにもあれは特に考えがあっての言動ではなかったから評価し難いんですよね。彼の在り方そのものが莱香の蒙を啓く事になった以上、祐太の性格や人間性そのものが莱香との相性ピッタリ、とも言えるんですが、もう少しちゃんと自分の意志と考えを持って好きな人の内面を鑑みて、動いて欲しかった。今のままだと、祐太は莱香という女性をちゃんと理解していないって事ですしね。将来的に莱香の精神面にナニカ大きな意図せぬ変動があったときに、それが祐太の無意識の言動でカバー出来ないものだったとしたら、彼は為す術を知らずに右往左往するだけに終わってしまうかもしれないんですから、それはどうにも心許無い。
それに比べて、三姉妹の頼もしいこと。むしろ今回に関しては彼女たちの方こそが恐れず怯まず目の前で途方に暮れている年上の女性の内面に踏み込み、それを理解しようとし、膝を抱えて蹲り続けていた莱香さんの手を引っ張って立ち上がらせ、顔をあげさせたのですから、祐太とどちらが活躍したかというと、明らかに三姉妹の方だもんなあ。意外と難しい性格で、その上頑ななところがある莱香さんを、鮮やかなと言っていいほどの手並みで手懐け、心開かせ、勇気を与えたさまには感心するばかりでした。毎日を過ごすのに精一杯で助けられてばかりだったこの娘たちが、回りまわって今やこれまで助けてくれた周りの人達にお返しのように光を与え、振り撒く姿は眩しいばかりです。祐太は、そんな娘たちの支柱になっているというだけで大したものなんでしょうけどね。もうちょっと視野を広く持ってほしいなあ。今のままじゃ柱ではあっても、大黒柱と言えるほどの貫禄が全然無いし。ジュウベエに舐められるのも仕方ないよ。
とは言え、彼の存在が三姉妹にとって掛け替えの無いものであると同時に、今回の一件を通じて莱香にとっても理屈や客観性の向こう側にある、心のままに有らんとすれば自然と欲する存在であることが、莱香さんの中に確かな認識として芽生えた以上、何気にラブコメ的には劇的な進展があったのか、これは。
空と美羽としては完全に自爆なんだが、莱香を家族として受け入れる下地がほぼ完璧に出来上がってしまったわけだし。叔父である祐太をお兄ちゃんと呼んでいるくせに、莱香をお姉ちゃんにしてしまったら、そりゃもうそういう事にしかならないじゃないかw
最初からほぼ独走だった莱香さんが、ラブコメレースでおもいっきり抜けだした瞬間である。ただでさえ大学の同級生で、菅谷さんなんてダークホースが勇躍現れたってのにねえ。
一度限りのすれ違いに終わらず、間髪入れずに菅谷さんがアプローチ掛けてきたのにはちょっと驚いたけど、あそこできっちりと彼女のイラストを宛てがっているあたり、ほんとに侮れないダークホースとして位置づけられているのかもしれない。ぶっちゃけ、思ってたより遥かに可愛らしくて人懐っこいイメージのデザインだったし。あれは、素直に可愛いですよ。

まあ、今回一番可愛かったのは、ブッチギリでよし子伯母さんだったんですがね(笑
この人、あと年齢が一回り、それこそ美羽の母親くらいまで若かったら、菅谷さんどころじゃないダークホースになってたかもしれない、という萌えキャラっぷりで。巻末の漫画でも、見事に主役になってましたしねえ。ジュウベエに絡まれた時の伯母様の愛らしさときたらもう、いったいどうしたらいいものやらw

松智洋作品感想

パパのいうことを聞きなさい! 53   

パパのいうことを聞きなさい! 5 (集英社スーパーダッシュ文庫)

【パパのいうことを聞きなさい! 5】 松智洋/なかじまゆか スーパーダッシュ文庫

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「ジュウベエは、ひなのおともだちだよ!」
小鳥遊家にペット!?
ひなは大喜びだが、そこには微妙な事情が……。
しかも祐太は初めての合コンに誘われて……?
姉が飛行機事故で行方不明となり、血のつながらない三姉妹を引き取る事になった大学一年生の瀬川祐太。
朝食ひとつにも苦労する暮らしをみんなの助けで日々を送り、最近は近所に住む女子高生栞ちゃんも積極的に助けてくれていた。
激変する生活で留年しかけたがなんとか回避してほっとしている祐太を、同じ専攻の学生たちが合コンに誘う。
困惑する祐太は、さらにバイト先から童顔の老犬ジュウベエを預かる。ペットを飼いたいと思っていた三女ひなは大喜び。
空と美羽は、必ず別れる日が来ると心配顔なのだが……
優しさ満載で贈るドタバタアットホームラブコメ第五幕!

普段は聞き分けのいい子にこれだけ抵抗されちゃあ、心が挫けるよなあ。てっきり、もうジュウベエは死にかけてて、飼い主はジュウベエが預けている間に死んだら、責任を問うてきてバイト代どころか慰謝料を請求してくるに違いない、とハラハラしながら見守っていた自分は、どうやら考え方が黒すぎるみたいです(苦笑
でも、ジュウベエをはっきりと老犬、と表記しているのは注目点なんですよね。散歩している時の様子を見ても、元気溌剌どころかえっちらおっちらと大変そうですし、これはもう最晩年じゃないのでしょうか。彼はおそらく、ひなにとって大きな意味を持つ家族になってしまうんだろうな。裕太が何の気になしに呟いた、ひなが両親の身に起こったことを理解する日は思ったよりも近いのかも知れない云々は、決して意味なく挟まれた文句ではないはず。でも、まだ三歳なんですよね、ひなは。子供が一番可愛い頃なんだよな、この頃が。そんな、ただただ愛される事が仕事みたいな時期に、残酷な現実なんか理解するにはまだ早過ぎる。せめて、幼稚園に行くくらいまでは。自然と、いつの間にか事実を受け入れられるようになるくらいまでは、この子に哀しい思いを抱かせないで欲しい。
あんなに寂しい思いをしているだけで、十分酷なんだから。
でも、別にひなが今、不幸せってわけじゃないんですよね。裕太が合コンで自分の境遇を可哀想と連呼されたことに違和と不快を感じたように、哀しい事はあったかもしれないけどそれを乗り越えて、今この家族は様々な障害を乗り越えて本当の家族となり、支えてくれる親族と打ち解け、かけがえの無い友人に見守られているわけで、何の粉飾もなく今の彼らは幸せそうに見えますよ。
憂い少なくなり、頑張りが報われて、安定した穏やかで賑やかで幸せそうなこの子たちの様子を見ていると、よくここまでやってきたなあと感慨深くなります。
空や美羽の恋心は、淡い初恋に終わってしまいそうだけれど。自分は順当に茉香さんと上手く行けばなあ、と思っているので、合コンでの茉香の思わぬ乱入と真剣な態度は嬉しかった。二人の相性って、当人同士が思っている以上にイイと思うんだけどなあ。
それから、仁村くんはマジで買いだと思う。今回も、彼の気配り手配りに助けられすぎだ。裕太も、偏屈な事言ってないで、本気で娘さんたちの将来を考えたら、この得難い友人は絶対に押えておくべきだと思うぞ。
あと、伯母さんのよし子さんの妙に可愛いところが二回も見れたのは眼福(笑
ドレス、着ればよかったのに。あの犬が苦手で、思わずカーテンに包まって隠れてしまうって、どんだけ可愛いんですか(笑
このヒト、少女時代はお固いくせに時折見せるか弱いところが可愛すぎる、とか評判だったんだろうなあ。でも、ジュウベエが居座るんだったら、今度どうするんだろう。簡単に家に来れなくなりそう。いや、こういう犬が苦手な人に限って、むしろ他の人よりわんこに感情移入しちゃうんだよなあ、きっと。

1巻 2巻 3巻 4巻感想

パパのいうことを聞きなさい! 44   

パパのいうことを聞きなさい! 4 (スーパーダッシュ文庫)

【パパのいうことを聞きなさい! 4】 松智洋/なかじまゆか スーパーダッシュ文庫

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 bk1

「あたし、家出するから!」
しっかり者の次女、美羽を訪ねて来る突然の来訪者。
新たな事件に新米パパ、祐太の度量が試される!?

大学一年生の瀬川祐太は、姉の事故をきっかけに血のつながらない三姉妹を引き取ることになる。
ひとつひとつの小さな出来事を積み重ねて、次第に家族の絆を強めていく四人は、初めての新年を支えてくれた仲間たちと迎える事になる。
そんな折、小鳥遊家に意外な来訪者が。美羽が三歳の時に家を出た実の母親、サーシャだった。
行方不明になってしまった両親の代わりに、三姉妹を自ら引き取ると言い出すサーシャに、祐太と三姉妹の気持ちは……? そして思い出すらない母親と和解出来ない美羽は、遂にある行動に…。
優しさ満載で送るアットホームラブコメ、待望の第四幕!

「家族の絆に血のつながりは関係ない」という種類の言葉って、往々にして血の繋がりが無くても家族の絆にかわりはない、という風に使われるんだけど、この作品が素敵なのは、先の言葉の文字通りに、血がつながってるつながっていないに優劣、価値の上下をつけずに、たとえ血が繋がっていなくても変わらない家族の絆と、血の繋がりの大切さを両方掛け替えのないものとして扱っているところだな、と今回、美羽の実母であるサーシャが来訪した事で改めて思いましたね。
小鳥遊家の詳しい過去を知るサーシャが色々と話してくれた事で、どうして小鳥遊家に母親の違う三人の娘が集うことになったのか、どうしてこの家庭が今の形になったのか、美羽とサーシャの真実など、こうして詳らかになると件のお父さんの大人物ぶりが透けて見えてくる。きっとこの人も、本来はラブコメの主人公タイプの人だったんでないかねえ(苦笑
何にしろ、血縁関係にない者同士が寄り添って家族という形を為す事の掛け替えのない尊さ、素晴らしさを描きながら、同士に裕太とその姉の関係や、佐原の叔母さんから垣間見える姉の姿、色濃く残るサーシャと美羽の似通った処など、同じ血が通っているが故の繋がりや共感、温かさなんかも丁寧に触れているんですよね。どちらも、足りないところを補うように紡ぎ合っている。そして、見返りなく心から手助けしてくれる友人たち。
ああほんとに、これは家族モノとしては素晴らしいわ。泣けてくるくらいに素晴らしい。

今更なんだけど、美羽がまだ10歳の小学生という事実を、まだ自分はちゃんと認識していなかったようだ。この娘の気配りや生活力、姉や妹への細やかな気遣いや、大味な叔父への適切なフォローなど、最初の頃から彼女がいなかったらこの新しい家族は早々に破綻し、幾度もあった危機もことごとく乗り越えられなかったんじゃないだろうか。それほどにこの一家の要となり、大人びた言動を見せていた美羽が十歳というのは、やっぱり信じられんよなあ。十歳と頭では覚えていたけど、実質中学生か高校生くらいに当てはめてこれまで物語を読んでいたような気がする。
それが今回、彼女らしくない本来の子供じみた理屈に合わない感情に任せた行き詰まったような言動に、美羽は本当に小学生だったんだ、という今更のような認識が襲ってきて、うん、けっこうショックだったんですよね。
こんな子供に、この一家は支えられていたんだなあ、と。
戻ってきたサーシャへの、美羽の複雑で自分でもどう仕様も無い感情の描き方が、まだ繊細で丁寧なんですよね。具体的にこういうものである、と明確な形にしてないんですよ。そっちの方が簡単だろうに。モヤモヤとした曖昧模糊とした、本人にも説明できない不定形のものをそのままの姿で描き出し、不安定になっている美羽の様子をしっかりと浮かび上がらせている。
それに対するサーシャの、強引に押すことも出来ず、さりとて身をひくことも出来ない、親の愛情と申し訳なさなど、様々なものに板挟みにされた苦悩する姿、そんな二人の間であたふたとなりながら、安易に身勝手に踏み込まず、でも家族として当然の心配と二人の想いをちゃんと理解し、その上で二人の仲を取り持とうとする努力に勤しむ裕太や空。
先に結論を用意して、筋書き通りに感情の動きも流していくようなのと違って、一つ一つその場その場できっちりと想いを積み上げていった結果、ハッピーエンドへとたどり着いていくみたいな雰囲気が、今回は特に良く出ていたような気がします。
ぶっちゃけ、サーシャさんは同居でも良かった気がする(笑

松智洋作品感想

パパのいうことを聞きなさい! 34   

パパのいうことを聞きなさい! 3 (集英社スーパーダッシュ文庫)

【パパのいうことを聞きなさい! 3】 松智洋/なかじまゆか スーパーダッシュ文庫

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 bk1

最初の一巻が、裕太と三姉妹が家族になる話だとしたら、二巻は四人が実際の生活の中でどうやって家族として暮らしていくのかを確立するための話だったような気がします。つまり、もう二巻でこの四人は一応なりとも家族として暮らして行く上での安定した日常を手に入れる事に成功しているわけです。
そうなってくると、あとは四人で生活していくことに一杯いっぱいだった中から、徐々に外へと余裕を向けて行くこと。2巻の空の部活のお話で既にその端緒には踏み込んでいたけれど、この巻ではもっと肩肘をはらず自然な形で、幾つかのイベントを経ながら友人たちに、親戚たちに触れ合いを広げていく事が叶ってました。
みんなに余裕が戻ってきたからか、どこか安心してみていられたなあ。切羽詰った中で変にラブ寄せを拗らせてどこか息苦しい雰囲気があった二巻よりも、落ち着いてじっくりとアットホームな展開を追求している感じでもありましたし。
特に良かったのが、一巻から常に厳しい態度で四人の生活を監督してきた伯母さんと、さらに打ち解ける話。言われてみると、裕太たちのためとはいえ彼らの生活態度をきっちりと監視し容赦のないお小言をくれる伯母さんには、裕太たちもどこか腰が引けてたんですよね。伯母さんも、親身になってくれているけれど、どこか一線を引いているみたいなところがあって、ギクシャクした部分があったのも間違いなく、いつも助けてくれる人だっただけにちょっとこの距離感には違和感というほどじゃないんだけれど、親戚同士身内なんだからもう少し打ち解けてくれないかなあ、と頭の片隅で思ってたんですよね。
それを、今回じっくりと、それも思っていた以上に温かい形で両者の距離を埋めてくれたのは、なんだか嬉しかったなあ。考えてみると、お世話されてばっかりで伯母さんの今の生活とか全然知らなかったんだもんなあ。
今回のエピソードを通じて裕太と三姉妹が伯母さんの背中に垣間見たのは、懐かしい姉の姿であり義母の姿。そうなんですよねえ、この人は他人なんかじゃなく、もういない裕太の姉であり三姉妹の母親であるあの人と、間違いなく血の繋がった身内の親戚なんですから。
伯母さんも厳しさは変わらずともどこかあたりが柔らかくなって、三姉妹のことを本当の自分の娘みたいに感じてくれた雰囲気があって、うん、良かったなあ。

二巻では家が離れてちょっと絡みが少なくなった大学の友人達も、今回はしっかりと遊びにきてくれてたし。仁村の頼りになる親友スキルは高騰がとどまるところを知らないなあ! 疲れてる裕太や空たちの代わりに晩御飯準備、朝起きたら翌朝の支度してあって、ってどんな世話好きな幼馴染だよ!(笑
マジでこの男、娘の一人をあてがって義理の息子として引き入れた方がいいぞww
美羽あたり、性格的にも相性良さそうだしさ。まだ10歳の小学生だけど。
うーん、そうなんだよなあ。美羽ってまだたったの10歳なんですよね。思えばこの歳でしっかりしてるよなあ。まだ三歳のひなは当然として、長姉の空だって中学生なのに、というか中学生ゆえか情緒不安定なところがあるので、この三姉妹の精神面を支えているのは間違いなくこの金髪美少女なんですよね。小悪魔っぽい容姿や言動だけど、その実一番献身的で健気で自分を後回しにして周りを助けようとするところがあるし。この娘が凄いのは、そうした部分をほとんど他人に悟らせない所なんだよなあ。そして、周りのことをよく見てる。空や裕太みたいに、責任感の意味を履き違えないし。この家族を屋台骨となって支えてるのはこの娘なんですよね。
その意味では、美羽にはちゃんとした見返りというか、彼女の努力や献身に見合う報いを与えて欲しいと思っていたので、今回きちんとそのあたりをやってくれたのは良かった。

莱香さんと裕太の関係の進展も、ちょっとはあったのかな、これ。空には悪いけど、裕太には莱香がお似合いだと思うよ。超絶美人だけれどその言動は変人な莱香さんの少し寂しい過去と、裕太と出会った意味。うーん、もしかして今回、ちょっとどころじゃない進展、フラグ立ったんじゃないのかなあ。莱香としては自分が気にしている部分をあんなふうに言われたら意識しないわけがないだろうし。あの裕太の発言を聞いたときには、あー、莱香さんにはこいつしか無いな、と思ったもんな。
これは穿った話だけど、美羽に裕太のこと好きなのかと冗談交じりに訪ねられた時、普段の莱香だったらあんな曖昧な答え方するのには少し違和感があるんですよね。もっと惚けた面白い回答をするような。

まあこの作品において全方位から愛でられまくってるのは、ひななんですけどね。さすが凶悪可愛い三歳児。実際、子どもが一番可愛いのはこのあたりだもんなあ……うんうん。

パパのいうことを聞きなさい! 23   

パパのいうことを聞きなさい 2 (集英社スーパーダッシュ文庫)


【パパのいうことを聞きなさい! 2】 松智洋/なかじまゆか スーパーダッシュ文庫

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 bk1

祐太くんが一生懸命、パパとして頑張っている、その意気込みや努力はわかるんだが、どうもその父親としての責任の果たし方を履き違えている節がある。
娘となった姪っこたちが祐太くんに求めているのは、そういう事じゃないんだよなあ。いや、これは責められないんですけどね。彼は彼なりに、自分の出来ることを出来る範囲でやろうとしているのはよくわかってる。でも、もっとちゃんと見てあげなきゃいけないところに、顔を向ける余裕が全然なくって、スルーしてしまっているのがもどかしくて仕方がない。
それにやっぱり若さ故か、ついつい大学生であることを優先してしまう場合もある。結局、優先順位を取り違えていて、一番大切な部分を一番後回しにしてしまっているのが、胃に来るんだなあこれが(苦笑
本来ならそれをビシッと指摘してくれる人物が居てくれたらいいんだけれど、当事者である空たちは我侭をいうような性格ではなく、自分たちのために頑張ってくれている祐太くんに意見は出来ないだろうし、祐太くんたちの監督者たる叔母さんは、生活態度などはしっかり監督してくれているけれど、微妙な家族間の人間関係を鑑みて助言をしてくれるほどには、そこまではまだ踏み込んで理解してくれてはいないんですよね。
自分はその役割を莱香さんに期待していたんですが、残念ながら一巻では殆ど擬似家族と言っていいほど親身になって裕太たちの生活をサポートしてくれた莱香さんや二村たちは、裕太たちの生活がある程度安定したことで、ちょっと距離を置いてしまってるんですよね。友人関係としては充分近い距離なんだけれど、一巻の家族的、共同体的な一体感からするとやっぱり離れてしまった感があって、少し寂しいやら残念やら。
そのせいかわからないけれど、莱香さんもそこまで踏み込んでは来てくれず。一巻の時みたいに、裕太たちの家の状況を毎日のように見聞きしていた頃とは違うので、今の裕太の家の様子がどうなってるか知らない以上、これは仕方ないんですけどねえ。
莱香さんとの仲の進展もあんまりなくって、これは残念だったなあ。

ともあれ、新たな生活もある程度落ち着いて過ごせるようになり、新しく家族になった四人が、改めてお互いのことをよく知っていく事になるお話、と言ったところでしょうか、今回は。
一巻の時は、まだお互いを気遣い生活を守ろうとするのに必死で、落ち着いて相手のことを見つめる余裕はなかったですからね。
そこで垣間見えてきた、空の本当の姿。これはちょっと驚いた。彼女、外と内とではこんなに性格違ったのか。というか、内弁慶だったのか。最初からハキハキと意見を言うタイプとして現れたので、これは予想していなかった。あの時は、妹たちと離れまいと、守ろうとしていて、それだけ気を張り詰めていたってことなんだろうなあ。その勢いで、叔父である裕太にも強気の態度で接するようになったと。でも、彼女の細やかな性格の端々からは、確かに外での内気で引っ込み思案な姿が垣間見えるんですよね。これは、なるほどと納得させられた。


正直、裕太は小さな子供たちの父親役をやるには役者不足なのは間違いありません。浅慮だし、子供を育てることの何たるかもちゃんと理解出来ていない。親戚たちとの役割分担もわかってないし、考え方が甘い部分も多々ある。
でも、この物語とはそんなあまりに未熟で足りていないパパさんが、そこを踏まえてなお若すぎる父親として一生懸命頑張り、真摯に娘たちのために奮闘する姿を追うものなのですから、失敗も繰り返すでしょう、やっちゃイケないこともやってしまうでしょう、それでも今後とも温かく見守ってやってあげたい。二巻も、そんな思いを抱かせてくれるに充分な良作でした。

1巻感想

パパのいうことを聞きなさい!4   

パパのいうことを聞きなさい! (集英社スーパーダッシュ文庫)


【パパのいうことを聞きなさい!】 松智洋/なかじまゆか スーパーダッシュ文庫

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 bk1

うああ、もうこれ卑怯。ボロ泣き。
やっぱりこの人、人情モノのホームドラマの方が絶対うまいですよ。ベタといえばベタなんだけど、その描き方のバランス感覚が絶妙と言っていい。
タイトルは【パパのいうことを聞きなさい!】という命令口調ながら、本編ではそんな頭ごなしに怒鳴るようなことは一切そういうことなく、娘たちの方もこの新米パパに変に反抗することもなく、飛行機事故で行方不明になった姉夫婦の娘たちを引き取った貧乏大学生が、一生懸命に協力して家族を形成していく物語なのです。
両親は既に亡く、自分も姉によって育てられた身で六畳間のアパートで暮らす大学一年生。とてもじゃないけど、中学生小学生三歳児という子供たちを引き取って育てていくなんて無理な話なんですよ。実際、懸命にやっていこうとするものの、どこかしらに無理が出てくる。それでもキレる事無くあきらめる事無く、姪っ子たちに辛い様子も見せずに健気にがんばろうとするこの青年がもう愛おしくて愛おしくて、それと同じく、両親を亡くして傷つき、新たな環境で疲れ果てているにも関わらず、自分を守ってくれようとしているこの若い叔父のために辛い顔も苦しい顔も一切表に出さず、悲しみを押し込めて、我慢する子供たちが愛おしくて愛おしくて。
お互いを守り守られ、傷ついた心を癒しあい、いつの間にか離れがたい家族になっていくこの四人の姿には、もう完璧やられました。
この作品の素晴らしいところは、がんばることをその四人の中で完結させてしまわなかったところだと思うんですよね。なに、あの友達! あんなの現実にいるのかよ!
仁村くんのスペックちょっと高すぎです。料理上手、きれい好きで気遣い上手って、どんだけスペック高いんですか。あんな親身になって助けてくれる友達なんてそうそういないですよ。おまけにその親切がぜんぜん押し付けがましくないんですよね。元々部屋に入り浸ってたのもあるし、女好きで軽薄というのが緩衝材になっているのでしょうけど、嫌味無いもんなあ。凄く軽い感じで手伝ってくれているので、助けを受けているほうも深刻になって重たげに感謝せずに済んでいるんですよね。これが変に真面目だったり真剣だったりすると、逆に好意を受け取るほうもどうしてもその助けを負担に思ってしまうものなんですが。
でも、週に何日も飯作りにきてくれたりとか、姪っ子たちと遊んでくれたりとか、掃除しにきてくれたりとか滅茶苦茶ありがたいんだよなあ、実際。そりゃあモテるよ、仁村くん。
それは、先輩の莱香さんも同様で、この人がもっと普通の女性だったらかなり気が引けたはず。何考えてるか分からない突飛な行動ばかりの無表情娘という変人だからこそ、余計な心配を押し付けたりせず、自然とこの急造家族の中にするっと入り込んで、彼らを支える事ができたのでしょうか。なんにせよ、こうやって親身になって助けてくれる友達がいてこそ、どう考えても無理だった家族生活が何とか営めたわけで、その意味では家族と同時に仲間、友人同士の繋がりも非常に重要視して描く作者の特色がよく出た素晴らしい作品だったように思います。
もちろん、若者たちが目の前に次々と押し寄せてくる困難に立ち向かっている間、後ろできちんと大人たちが彼らのことを見守って、いろいろと手配りしてくれていた、という点をキチンと描いているのもイイんですよね。悲劇によって打ち壊された幸福な日常を守ろうとした子供たちを、現実を見据える大人たちは最初嗜め、冷静になって受け入れろと諭すのを、子供たちは必死に抗い、厳しく乗り越える事が出来るはずの無い現実に立ち向かい、離れがたい絆を手に入れていくのを目の当たりにして、心動かされ、彼らが厳しい現実にこれからもずっと立ち向かえるための支えとなってくれる。大人たちが単なる障害ではなく、きとんとした壁として、乗り越えた後には守ってくれる存在にちゃんとなってくれているというのは、ホームドラマとしては最高の着地点なんじゃないでしょうか。

これで完結でもいいんじゃないかと思うくらい、綺麗に終わっているのですけど、どうやらこのシリーズも迷い猫と平行して続いていくみたいですね。あちらはラブコメ寄りなのですし、此方はこのままホームドラマとして路線分けしていってほしいなあ。勿論、莱香さんとの仄かな恋物語は順調に進めつつ。美羽あたりは、仁村くんあたりにあげちゃってもイイ気がするんだけど。まだ小学生ですがw
 
12月6日

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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(フロース コミック)
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(フロース コミック)
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(フロース コミック)
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(フロース コミック)
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12月2日

(一迅社ノベルス)
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(一迅社ノベルス)
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(一迅社ノベルス)
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(講談社ラノベ文庫)
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(講談社ラノベ文庫)
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(Kラノベブックス)
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(早川書房)
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12月1日

(角川スニーカー文庫)
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(角川スニーカー文庫)
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(角川スニーカー文庫)
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(角川スニーカー文庫)
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(角川スニーカー文庫)
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(角川スニーカー文庫)
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(角川スニーカー文庫)
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(角川スニーカー文庫)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(HJコミックス)
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(HJコミックス)
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11月30日

(GCノベルズ)
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(GCノベルズ)
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11月29日

(ヒーロー文庫)
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(ヒーロー文庫)
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(ファミ通文庫)
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(エンターブレイン)
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11月28日

(Mノベルス)
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(Mノベルス)
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(Mノベルス)
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(Mノベルス)
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11月27日

(電撃コミックスNEXT)
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(電撃コミックスNEXT)
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(電撃コミックスNEXT)
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(電撃コミックスNEXT)
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(電撃コミックスNEXT)
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(電撃コミックスNEXT)
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(電撃コミックスNEXT)
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(アクションコミックス)
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11月26日

(エンターブレイン)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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11月25日

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(ガンガンコミックス)
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(ビッグガンガンコミックス)
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(ビッグガンガンコミックス)
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(ビッグガンガンコミックス)
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(ビッグガンガンコミックス)
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(ビッグガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(コロナ・コミックス)
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(MF文庫J)
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(MF文庫J)
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(MF文庫J)
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(MF文庫J)
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(MF文庫J)
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(MF文庫J)
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(MF文庫J)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップノベルス)
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(オーバーラップノベルスf)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ダッシュエックス文庫)
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(MFブックス)
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(MFブックス)
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(MFブックス)
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(MFブックス)
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(KADOKAWA)
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11月22日

(MFC)
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(MFC)
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(MFコミックス アライブシリーズ)
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(MFコミックス アライブシリーズ)
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(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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(モーニング KC)
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(モーニング KC)
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(モーニング KC)
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(ガンガンコミックスJOKER)
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(ガンガンコミックスJOKER)
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(ガンガンコミックスpixiv)
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11月20日

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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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(GCN文庫)
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11月19日

(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(サンデーGXコミックス)
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(サンデーGXコミックス)
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11月18日

(ガガガ文庫)
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(ガガガ文庫)
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(ガガガ文庫)
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(ガガガ文庫)
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(ガガガ文庫)
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(ガガガブックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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11月17日

(電撃の新文芸)
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(電撃の新文芸)
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(電撃の新文芸)
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(星海社FICTIONS)
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(星海社FICTIONS)
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(星海社FICTIONS)
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(星海社FICTIONS)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(アフタヌーンKC)
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(マガジンエッジKC)
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(マガジンエッジKC)
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(マガジンエッジKC)
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(講談社コミックス)
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(講談社コミックス)
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(フロース コミック)
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11月16日

(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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11月15日

(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(Gファンタジーコミックス)
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11月12日

(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(宝島社)
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(星海社COMICS)
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(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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(サンデーうぇぶりSSC)
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(ビッグコミックス)
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(アース・スター コミックス)
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(メテオCOMICS)
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11月11日

(裏少年サンデーコミックス)
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(アクションコミックス(月刊アクション))
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11月10日

(BLADEコミックス)
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(BLADEコミックス)
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(BLADEコミックス)
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(MFコミックス アライブシリーズ)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(カドカワBOOKS)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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11月9日

(ドラゴンコミックスエイジ)
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(ドラゴンコミックスエイジ)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(シリウスKC)
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(シリウスKC)
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(講談社コミックス)
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