徒然雑記

終日のたりのたりかな  
  オロチのまどろむ庭TOP  読書メーター  月刊書籍発売カレンダー  書籍感想・殿堂作品
  書籍感想・著者索引(表紙絵附) 書籍感想・著者索引(シンプル版)  書籍感想・作品タイトル索引(シンプル版)
  12月の漫画新刊カレンダー  12月のライトノベル新刊カレンダー
  1月の漫画新刊カレンダー  1月前半のライトノベル新刊カレンダー 1月後半のライトノベル新刊カレンダー
 

よう太

アキトはカードを引くようです ★★★   



【アキトはカードを引くようです】 川田 両悟/よう太 MF文庫J

Amazon
Kindle BOOK☆WALKER

女神が人類に与えたカードの力で全てが決まる時代―労働者・高槻アキトは、いつの日か世界の覇権を争うカードマスターの一人として、世界中の強力なバトルカードを手に戦う途方もない野望を抱いていた。そして迎えた人生を賭けた運命の“重労働ガチャ”―大量のガチャチケットと共に人生の夢も希望も溶けていく極限の運試しの末、アキトは一枚のカードを引き当てる。「いやっほう、マスター!私こそは、金銭特化秘書にして、秘書カードの中の秘書カード!キャロルちゃんでーす☆」ここに、世界中の強者達を震撼させる、とあるカードジャンキーと強欲な秘書による最強のバトルアクションが幕を開ける!
原作は「やる夫はカードを引くようです」というAA(アスキーアート)を駆使して描かれた「やる夫スレ」の一作。これを小説という形に組み直したのが本作なのであります。
このアスキーアートというのが色んなアニメとか漫画とかゲームとかライトノベル作品のキャラクターを引っ張ってきて、使っているのですが勿論書籍化にあたっては元キャラをそのまま使えるわけがなく、まったく新規のキャラとして仕立て直さなくてはいけないのです。
そうなると、元のキャラであるがゆえに使えていたネタやキャラクターの特性も使えなくなったりおとなしくさせたりしなくちゃいけないんですよね。そして、元ネタを知っているが故に読者が共有できていたキャラへの共通認識が失われてしまう。登場した瞬間から、このキャラはこんなんだから、という前提がなくなっちゃうんですよね。
これらが、単に掲示板でのAAを使った形式の話を小説に仕立て直す、というだけでは済まない大幅な改変を必要としてしまう所なのである。殆ど、一から作り直し、と言っていいのではないだろうか。
先人たるゴブリンスレイヤーがどれだけ秀逸なのか、改めて実感させられてしまう。

私自身はこの原作である「やる夫はカードを引くようです」は読んでいないのだけれど、一からキャラを生み出してキャラ立ちさせないといけないという部分で、冒頭からかなり試行錯誤している感触はなんとなく伝わってくるんですよね。特に主人公であるアキトは元がやる夫ですからねえ。相棒であるキャロルが登場してくるまでは非常に手探り感が強い。
このガチャに支配された世界観の説明にも多くの手間を取らされて、やはり本番のカードバトルが始まるまではテンポがどうしても悪い感じが残る。まだまだ出会ったばかりのアキトと秘書カードのキャロルもお互いをよくわかっていなくて、相棒感も薄いですしね。
だからこそ、本番となるのはキャロルがツッコミキャラとして大いに機能し始めるナイト・ロメオが現れてから、になるのでしょう。
やたらと個性の強いナイト・ロメオのしっちゃかめっちゃかな言動にキャロルが我慢できずにツッコミを入れる、という形式の完成によって段々と元がAAスレだった時らしいノリとテンポが戻ってくるんですね。カードバトルシーンも本格化する事によってここらへんから、感触も掴んだのか作品全体的に地に足がついた軽快さが増してくるのである。
とはいえ今の所、まだ新たにチームを組んだメリッサとナツメもキャラがよく掴めないし、他の連中が使うカード類もイマイチ印象に残らなくて、どういうカードなのか伝わってこないのが辛いところ。原作を知ってたら、あのカードは元キャラがあれだから、という風にわかるんだろうか。
一応、読み終わってから原作のウィキなどを見て、元ネタ調べたりしているのだけれどやはりちゃんとスレ見ないと頭に入ってこないものですねえ。
元キャラに基づくネタなんかも、随分とスポイルせざるを得なかったのでしょうし、なかなか手探りの難しい構築となるでしょうけれど、段々と熟れていく感触は伝わってくるので次の巻ではもっと面白さが加速していけばよいのですが。


魔王の娘だと疑われてタイヘンです! LV.2 今度は聖王の娘だと疑われました! ★★★☆   



【魔王の娘だと疑われてタイヘンです! LV.2 今度は聖王の娘だと疑われました!】 姫ノ木 あく/よう太  GA文庫

Amazon
Kindle BOOK☆WALKER

「これは……!?」
エリナの家へ向かっていたカナーンは、立ち止まり地面を見つめた。まだ新しい馬の蹄の跡や、馬車の轍がそこにあったからだ。
「まさか、エリナを狙った何者か!? でも『名もなき勇者』がその辺の盗賊に負けるとは思えないし……」
気配を殺しそっと屋敷へと近づくカナーン。すると大きな悲鳴が――。
「エリナっ……!!」
「か、カナちゃん! 助けて……! 」
そこに居たのは賊――などではなく、艶やかなプラチナピンクの髪を二つに束ねた愛くるしい少女で!? この娘はいったい誰!? 魔王どころか、今度はなぜか聖王の御子と間違われ――熱い友情パワーの第2弾!!

尊い! なんかもう尊い!! 女の子たちのお互いを想い合う友情が、その一生懸命さが本当に尊い!
まだ大人になりきっていない子供だから、少女だからこその、目の前のことに全力な姿がキラキラ輝いてるんですよね。遊ぶのも全力、勉強するのも全力、当たり前の日常を当たり前に過ごすのも全力。特に主人公のエリナが何事もニコニコと目一杯という子なので、幼馴染のフランも新たに友達になったカナーンも、エリナについていくために全力で走らないといけないのだけれど、そうして息を切らせてエリナと時間を共有することが楽しくて仕方がないという様子なのである。
これをこそ、黄金の日々というのでしょう。大人になってから振り返って、さながら宝石のように思い返すようになる思い出を作っているさなかの日々。
そんなエリナのことが癪に障ってしかたなかったペトラも、前の事件で彼女の全力に助けられ、エリナというキラキラ輝いている子に惹かれてしまい、でも素直になれずに煩悶しながらままならない距離感に七転八倒している姿もまた、ペトラという子の全力疾走なんですよね。
本作のよいところは、そんな子供たちの一生懸命さを大人たちが、保護者たちがちゃんと見守ってくれているというところ。リクドウたちって、エリナたちにまったくといっていいほど干渉しないのだけれど、それでいて放置しているわけではなく、ちゃんと彼女たちを庇護していて、それでいて子供たちが自分で考え自分で悩み自分たちで答えをだそうとしている事には余計な手を出そうとしない。子供たちのことをちゃんと信じて、尊重してくれているのが伝わってくるのです。
こういう大人たちの姿は、見ていて本当に安心させられます。
でも、本当に危なくなったら、子供たちのキャパシティをこえる事態になったらちゃんと助けてくれる。まあ前回の事件も今回の一件も子供たちが負うべき危険の範疇を明らかに逸脱したピンチに見舞われていたのも確かで、万事もと勇者たちの手のひらの上、というわけにもいかないんですよねえ。
それだけ、エリナたちの出自が関わる問題が深刻であり、今の穏やかな生活がそろそろ本格的に砂上の楼閣になってきた、とも言えるのかもしれませんが。
変わりゆく状況に翻弄されるのは、人間関係もまた同じ。エリナ自身は何が起こっても何も変わらないし、幼馴染であるフランとの関係だって何も変わらない。そう信じようとしながら、でもカナーンという友達が今まで二人だった関係の中に入ってきて、他にも目まぐるしいトラブルが自分たちのもとに舞い込んできて、でもそんな嵐の中をエリナはカナーンとともに颯爽と駆け抜けていく。果たして自分はこのまま大好きな幼馴染についていけるのだろうか、今までのように一緒にいられるのだろうか、という不安がフランを揺さぶっていく。まだ幼い少女にとって、自分のキャパシティに収まらない急激な変化はやはり負担だったのでしょう。太陽のように明るいエリナに照らされ、温かい気持ちになるのは今まで道理だったとしても、その強い日差しに眩んでしまうときだってある。日の当たるその足元には影がおちていくというのが必定。
揺れる少女の不安感、絶対的に信じられる友情を信じられなくなってしまう不安定さ。友情に悩む、というそんな姿もまた、キラキラと輝いている日々につながると思えばなんとも胸震わされるものじゃないですか。
一方で、初めての友達! という関係にフワフワしちゃいながら一生懸命仲良くしようと頑張る強面少女なカナーンの初々しさもまた可愛らしいんですよね。
そんな三者三様の一生懸命な友情が、見ていて本当に尊いのです。思わず、合掌。

と、ぶっちゃけ物語的には大まかな舞台が整い役者が揃って状況も可動しはじめ、ここから本格的にスタート、という感じだったのですがまさかの打ち切り! まさかの打ち切り!!
マジかーー。お膳立てがすんでここからという前のめりな気持ちだっただけに、結構なショックでした。
ただ、作者さんもこれは収まりがつかなかったらしく、ウェブの方でこの続きを書いてくれるということでありがたい限り。月イチ更新のようで既に現段階で二話まで投稿されている模様。続きが気になる方は是非にそちらで。

1巻感想

魔王の娘だと疑われてタイヘンです! LV.1 剣士の娘にニラまれてます! ★★★☆   

魔王の娘だと疑われてタイヘンです!  LV.1 剣士の娘にニラまれてます! (GA文庫)

【魔王の娘だと疑われてタイヘンです! LV.1 剣士の娘にニラまれてます!】 姫ノ木 あく/よう太 GA文庫

Amazon
Kindle B☆W



友情パワーがあれば、魔王だって倒せちゃう!?

「魔王軍の謀略?」
十二年前に勇者に倒された魔王が、復活の機会を狙っている……とエリナの通う学校で噂が流れた。
「その魔王は『名もなき勇者様』が倒してくれたんでしょ? また現れたら勇者様が現れて倒してくれるんじゃない?」
「都合良く、勇者様が現れてくれるとは限らないでしょ!?」
――魔王は現れるのに勇者様は現れないのか――
「んー、じゃあ、わたしが勇者様になるっていうのはどう? 魔王なんて、わたしがえいやってやっつけてあげる! 」
脳天気にそう言ったエリナだったが、なぜか彼女がその魔王だと噂が流れ……え? 私? 勇者じゃなくて、なんで魔王の娘って疑われちゃうのー!?

十二年前。魔王に支配されていた世界は勇者リクドウ一行により滅ぼされた。平和が戻り、そして――。

リクドウがみつけ、育てたエリナ。天真爛漫な少女に育っていた。幼馴染みで親友のフランソワーズと毎日楽しく学校へ通っていたが、そこへ一人の転校生が現れる。彼女は先日、化け物に襲われた際、助けてくれた剣士の少女だった。仲良くなりたいエリナだったが、なかなか打ち解けてはくれない。
そんな折、魔王復活の噂がクラスに広まる。そして何故か、エリナがその魔王だと言われてしまうのだった。
――はたして真相は! ?

友情だなあ、友達パワーだなあ。
まだ12歳という子供たちだからこそ、というのもあるんだろうけれど、人に対する気持ちの向け方がすごく真っ直ぐで純真なんですよねえ。エリナは元々そういう真っ直ぐな娘なんだろうけれど、剣士の娘カナーンなんかは気難しい感じでとっつきにくいんだけれど、その分親身になるととても一途で一生懸命で、いい子なんだわ。境遇から特別な相手を作ることに自分で大きな壁を作っているのだけれど、だからこそ自分で感じたこと、体験したこと、見て聞いて喋ってその相手を認めて、その心映えを受け止めて、震えた魂に正直になれたとき、とても素直に「友達になりたい」と思える、思う以上に行動できる、こういうのを純真って言うんでしょう。
眩しいわー。
なんか日曜朝のプリキュアとかそういう番組の神回を見るかのような、女の子の友情の結実なのであります。
女の子のそれって男の子の熱い友情とはまた違う、同じ熱い友情でも心あらわれるようなキレイさと、眩しさがあるんですよね。そういうのって、キュンキュンさせられるんですよ。
百合とはまた違う、とても特別な結びつき。ちゃんと百合道に溺れ始めてしまっている娘もちゃんといるんで、需要はそちらの方に、はい。
しかしリクドウくん、現在27歳の好青年……ということは、エリナを引き取って育て始めたの、わずか15歳なんですよね。15歳のお父さん! しかも、お母さん無し! 父子家庭!
魔王を倒した勇者であることは世間には公表せずに暮らしているので、社会的な便宜が図られていrわけでもなく、いやまあ十分な報奨は出されてるし隠遁はリクドウくんの希望だったようなので、便宜はかなり図られているのかもしれませんが、リクドウくん本人は対魔王戦で足をやられてハンデを抱えていたり、とこの人どれだけ苦労して赤ん坊から娘さんを育てたんだろう。
いや、片足動かなくても戦闘力ぱねえみたいなのですが。
そういうの関係なく! 片親、しかも父親、未成年で女の子の赤ん坊育てる! って、下手すりゃ魔王倒すのよりもよっぽど大変だったんじゃないだろうか。それも、エリナはとても真っ直ぐないい子に育ってるし。よく頑張ったなあ、お父さん尊敬しますわー。
せめて、お母さん役をやってくれる人がいたら良かったのでしょうけれど、なんやかんやでそのルート外れてしまった人も居るみたいで……カナーンの義母の人、ルナさん、まあこの人の性格からしてお母さん役とか端から無理っぽそうだなあ、とは思うのですけれど。これリクドウくんが鈍感だった、だけじゃないんじゃないの、理由?
まあまだリクドウくん、枯れるには二十代って若すぎるので、これからなのですけれど。
エリナの正体はまだ全然不明のまま。魔王城で保護した、魔王が守っていた、など状況証拠はあれど、魔王の娘という実証があるわけじゃあないんですよね。もちろん、全然無関係というわけは絶対にないのですけれど。
そういうバックグラウンドは別にして、カナーンも加わって三人娘となったエリナ、フラン、カナーンの女の子たちの友情物語、今後もキュンキュンさせてほしいものです。

姫ノ木あく作品感想

落ちてきた龍王と滅びゆく魔女の国 8 3   

落ちてきた龍王と滅びゆく魔女の国 (8) (MF文庫J)

【落ちてきた龍王と滅びゆく魔女の国 8】 舞阪洸/よう太 MF文庫J

Amazon
Kindle B☆W
旧教会“最凶”と名高いグリスタン率いる神の旅団との激戦の末、かけがえのない仲間を失いながらも勝利を収めた魔女・カサンドラ王国連合軍。さらに大陸本土での新教会・旧教会の争いが激化したことで、半島の情勢は徐々に魔女達にとって有利に傾き始めていた。そんな中、カサンドラ王国から半島の地盤固めの助力を、レンスールの街からは敵対する大陸の商業都市・エゥラニアの攻略を依頼されたナーガ率いる魔女軍。「今こそ魔女達が打って出る好機」と捉えたナーガは同時攻略を提案。半島諸国と大陸本土を同時に相手取る、大規模な両面作戦が幕を開ける―!戦いの舞台は大海原、そしてついに大陸へ!大ヒット戦乱ファンタジー、震天駭地の第8弾!
この段階で、圧力かけてくる側だった大勢力の教会が、旧教と新教の抗争に入って半島に手を出す余裕がなくなった、というのは大きいなあ。このあたり、完全に運ですし。本来の戦国大名だと、こういうケースは往々にして裏で糸引いてたりするんですけどね。ナーガにはその余裕はなかったですし。
とはいえ、機を逃さずここで畳み掛けるように勢力圏を広げていくのはさすがというべきか。しかも、軍事制圧ではなく経済協力と外交圧力という手段を選んだのは、勢力圏を広げるためのスピードも然ることながら、武力以外の部分で魔女という存在を浸透させていくには大いに効果あるんですよね。魔女=強い、怖いというイメージを覆すには、まず魔女たちが人間たちとそんなに変わらない存在である事を知ってもらうことが必要である、という認識からなんだろうけれど、ナーガのその辺りの方針は首尾一貫していると言っていい。
その意味では、人間と魔女の橋渡し役だった「彼」の役割というのは既に終わりを迎えていたんだろうなあ。勿論、彼の能力からしてそこからさらに発展させた、人間の軍隊と魔女を一緒に運用できる指揮官というナーガの代役を担えるだけの器だっただけに、勿体ないってもんじゃなかったんだけれど。今のところ、ナーガ以外にこれが出来る役者はいないわけですしねえ。
ともあれ、カサンドラ王国の人々を含めて、レンスールなど魔女とふれあうことになった半島諸国の人々は魔女に対する認識を徐々に変えられていくとともに、魔女の方も初めて味わう人間たちの友好的なコミュニケーションに対して打ち解ける様子を見せ始めている。これは、魔女という存在の神秘性や未知であるが故のアドバンテージを失うことで、その特別性もいずれ消失させてしまうことを意味しているんだろうけれど、さて魔女たちは本当の意味で自分たちが今までのように「魔女」で居られなくなる社会へと進出しはじめていることに、果たして気がついているんだろうか。
今のところ、生き残ることが優先であることとナーガへの信頼感から、その辺思考停止しているというか、まったく将来の自分たちの在り方というものに考えがめぐっていない気がするんだが、大丈夫なんだろうか、とふと心配になってしまう瞬間もある。もしかしたら、その辺を一番真剣に考えることになるのは、ユウキということになるのかもしれないなあ。人間と魔女の関係について、はからずも人間嫌いだった彼女こそが一番、様々なことに直面したことで考えることになったわけですし。今のところ彼女だけが、ナーガがそう言ってるから、じゃなくて自分の頭で自分の体験を咀嚼し、人間と魔女の将来の在り方について結論を……少なくとも、スタンスを決めたような感があるので。

シリーズ感想

落ちてきた龍王と滅びゆく魔女の国 7 3   

落ちてきた龍王と滅びゆく魔女の国VII (MF文庫J)

【落ちてきた龍王と滅びゆく魔女の国 7】 舞阪洸/よう太 MF文庫J

Amazon

レンスールの街で五会頭との会談を終え、ついに“魔女の国”を建国したナーガたち。国都の補強、新たな魔女の一族の勧誘、レンスールの街の商館の設立、エインの砦の維持と、やるべき事が山積みの中、旧教会がカサンドラ王国を異端として討伐するという報せが届く。カサンドラ王国が滅びれば明日は我が身―早くも訪れた“魔女の国”の存亡の危機を前に、ナーガはカサンドラ王国との同盟を提案する。次なる敵は、“最凶”と悪名高きグリスタン率いる第七旅団を含む旅団三個。敵方の兵力は味方の三倍という状況下で、ジュエルジュードと並び称される戦上手を相手取り、凄絶な戦の火蓋が切って落とされる―!大ヒット戦乱ファンタジー、覇道開幕の第7弾!
こ、これはまた思い切った展開へと舵切ったなあ。これはまったくの予想外。フラグとか全然感じ取っていなかった。今となってみればフラグだったのか、という話や設定もありましたけれど、正直あの人に関しては替えが聞かないという意味では、ハリガンやヴィータの族長たちよりも重要な立ち位置だと考えていただけに尚更に。
ギリギリなんとか、実利面でも感情面でも将来に向けての筋道は立てられたものの、これはダメージでかいですよ。一応、後継者候補というべき人材は確保出来てはいるものの、まだ顔合わせが済んだくらいの段階で仕事にしても想いにしても、きっちりと継ぐだけの時間がまるでなかったのが気がかりといえば気がかりなんだけれど、当初の段階に比べると人間側も魔女側も受け入れ体制はかなり整ったといえるので、本当にギリギリ滑り込みセーフ、と言ったところか。それでも、ナーガからしたらとてつもなく痛いはず。ただの部下である以上に、奇跡のように巡りあった同志だったもんなあ。
とはいえ、そのへんの人死の割り切りについては、戦国時代の人間だけあっていつまでも引きずらないのはさすがである。失われたことを惜しみながら、その死に様を見事と賞賛する精神性こそ、戦国時代の人間だわなあ。
ユウキはいつか痛い目みるとは思っていたけれど、ここまでギッタンギッタンにされるとは思わなかった。これも予想外。自業自得の自分が傷つく形で終わるならまだマシだったのよね。でも、自分の増長した考えが死ぬ必要のなかった味方を死なせてしまったのだから、これはダメージデカイわ。
でも、面白いことに彼女の暴走に等しい行動は、結果的に見ると偶然なんだけれど味方の戦線の崩壊を防ぎ、負け戦になりかねなかった状況を辛うじて支え、勝利へとつなげる重要な鍵となりえているわけである。
彼女が調子に乗って無茶しなければ、この戦、負けてしまっている可能性が高かったんですよね。この一筋縄ではいかない行動と結果の因果は、なるほど戦場という混沌をよく表しているなあ、とちと感心した次第。
そして、単に戦場の勝敗のみならず、ユウキの暴走とその代償によって現出した光景は、魔女と人間の歴史においてのターニングポイントにもなったのかもしれないわけで。単に損得のみによって結ばれていた旧教会に対する魔女たちとカサンドラ王国の共闘だったものが、それ以上のもの、個人個人の人の心に新たな時代の火を灯した転換点だった、という意味できっと無駄ではなかったのだと思いたい。
ユウキも、これで大いに覚醒しそうだし。

シリーズ感想

落ちてきた龍王と滅びゆく魔女の国 53   

落ちてきた龍王と滅びゆく魔女の国V (MF文庫J)

【落ちてきた龍王と滅びゆく魔女の国 5】 舞阪洸/よう太 MF文庫J

Amazon

旅団長ジュエルジュード率いる旧教会の最新鋭部隊“八八旅団”の圧倒的な力を前に初の敗北を喫し、エインの砦へと逃げ帰ったナーガ一同。しかしナーガは「旅団攻略の突破口は見えた」と断言する。一方、敵を奇襲するために結成された別働隊のレラ一行は、ハリガンが信頼を寄せる魔女、ランジュに別働隊への参加を要請するため、黒い森へと足を運んでいた。更にライバッハが連れ帰った奴隷も加わり、魔女の戦いは、新たな局面を迎えようとしていた。果たしてナーガの企てた奇襲とは。そして、最強の討伐軍を打ち倒すための突破口とは―。魔女の全てを賭けた総力戦の幕が、再び切って落とされる―。大ヒット戦乱無双ファンタジー、疾風怒涛の第5弾!
ライバッハがじみ〜〜に有能だよね、これ。ナーガは指揮官としてあれこれ方針や指示を打ち出すとして、それを実行して実現するのは当たり前の事でも相応の能力が必要なんだけれど、彼は卒なくこなしてるもんなあ。言われた通りのことをちゃんとやってくれるって、地味にありがたいものよ。魔女連中は、一芸に特化している分、細かい統率とか手配りとか苦手そうだし。単なる男の部下という以上に、ライバッハは拾い物だったんじゃないだろうか。
さて、一敗地に塗れたものの、幸いにして大した被害らしい被害も受けずに撤退できたナーガたち。戦闘に負けても戦争には負けなかった、と言われるナーガさんですが、そのせいか戦闘指揮官としてはあんまり評価されてない気もします。戦歴見ると、決して悪くないのにね。まあそれ以上に戦場に至るまでの手腕が傑出しているが故に、評価が偏ってしまっているのかもしれませんが。軍団を率いる戦いは元より、一向宗との戦いなどでは率先して大暴れしているところなど見ても、少数率いて最前線近くを駆けまわる類の戦闘指揮にも適正があったのかもしれません。その意味では、この作品におけるナーガの立ち回りにもなかなかしっくりくるものはあるんですよね。まあ、戦場で小細工巡らせるタイプとは思わないのですけれど。
でも、実際のやり方は全然異なっていますけれど、今回の敵の動き、敵の規模、到来のタイミング、戦場となる場所を完全に思惑通りにコントロールして見せたところなど、長篠合戦に相通じるところがありましたし、こういうところが大戦略家としての彼の手腕の萌芽なのでしょう。ここで旧教会の突然の介入から旅団の壊滅、そこから波及していく各国の動きや影響までシナリオどおりだった、というレベルになると謀神・毛利元就級になるのですが、さすがに異世界に迷い込んで国際情勢についても詳しくないナーガにそこまで求めるのは「今の段階」では酷というものでしょうけれど、もう少しちゃんと人間界の情勢について詳しい情報が入るようになれば、さてどうなるか。仕掛けは幾らでも出来そうだけれど。今回の戦果は、人間界側の混乱だけではなく未だ静観している魔女界にも影響は大きいはず。素直に味方してくれればいいけれど、話を聞く限りスレイマーヤ一族と違って他の魔女族とは対立している部分も少なからずあるようだから、さてそう簡単には行かないはず。ナーガが人間と魔女の融和した国を目指している以上は尚更に。
しかし、魔女は基本裸族だよなあ。なのに、全裸は恥ずかしいのか。

舞阪洸作品感想

落ちてきた龍王と滅びゆく魔女の国 3 3   

落ちてきた龍王と滅びゆく魔女の国III (MF文庫J)

【落ちてきた龍王と滅びゆく魔女の国 3】 舞阪洸/よう太 MF文庫J

Amazon

カサンドラ王国軍二千を降したナーガたちは、勢いにのってエインの砦攻略に乗り出す。ヴィータらスレイマーヤ一族の協力もとりつけ計画は着々と進行するが、シュバイツ川の警戒にあたっていたノノエルが、ひょんなことから敵の部隊長ライバッハを生け捕りにしたことで状況は一変する。魔女たちが普通の女の子にしか見えないことに戸惑うライバッハ。かたや、ライバッハが思っていた人間像とずいぶん違うことに首を傾げる魔女たち。そんなとき、砦に帰ってきたユウキが「人間の捕虜は殺す!」とライバッハに詰め寄って…?ナーガの掲げる魔女たちが目指す理想郷、“人と魔女が共存する世界”。これは、その大きな一歩となる戦いの物語である―。
イラストのよう太さんが絶好調だ。これまでの現代モノでは出来なかったようなお色気全開の衣装やシチュエーションを全力全面攻勢で仕掛けてきている。ってか、肌色率が高すぎですよ、口絵にしても挿絵にしても(笑
当面のカサンドラ王国の攻勢を凌ぎ切ったナーガたちは、そこで防御を固めるのではなく橋頭堡となる川向こうのエイン砦の奪取に乗り出すことになる。基本的に、このナーガさんの突出した部分というのは戦術作戦能力じゃなく、視野の高さからくるグランドデザインの描き方。視点の違いからくる世界がどのような仕組みで動いているかの理解度と、それにいかに影響力を及ぼすかへの認識力が、同時代人と比べても別次元の域に達しているのがこの人なのである。この能力というのは、場所を異世界に置き換えても決して劣化するものではないんですね。勿論、それを生かすには世界に影響力を及ぼせる高い地位というものが必要になってくるのだけれど、魔女たちの実質的な王となることで彼は地位と武力を手に入れることに成功している。しかも、現状では魔女側というのはその知性とは裏腹に非常に原始的と言っていい社会体制によって営まれており、それでいて意外と旧態然とした凝り固まった思想に身も心も縛られていない、という理想的な自由に如何様にでも形をこね回せる柔らかな集団なのである。ハインドラ一族と、更に今回スレイマーヤー一族の全面的な支持を得る事が叶ったナーガにとって、この世界は自分の思い描くものを自由に描ける草刈り場となるのだから、そりゃあ楽しかろう。同時に、自分の野望よりもむしろ魔女たちの為に、という他者のためという原動力は彼の在り方に余裕も与えているのではないだろうか。
しかし、これほど早い段階で人間の、しかも男の部下が手に入るとは、いろいろな意味で本気だなあ。はっきり言って、捕らえた砦の兵たちを逃して魔女たちのイメージを残虐非道なものからひっくり返す、というイメージ戦略はナーガさんの兵士たちの解放の仕方から殆ど逆効果じゃないか、と思えるんだがこの段階で人間の理解者を手に入れたのは、ナーガさんが自覚しているように非常に大きいとおもわれる。出来れば早い段階で文官も欲しいところ。少なくとも、魔女たちに統治の実務を教育できるレベルの人を。ちゃんとした統治体制を整えるにしても、魔女側に官僚として働ける人材を育成しておかないと、あとで絶対対立が起こりそうだもんなあ。
さらに、教会勢力の介入に話が及んでしまうと、果たしてどのレベルまで段階を進めるのやら。

2巻感想

落ちてきた龍王〈ナーガ〉と滅びゆく魔女の国 23   

落ちてきた龍王〈ナーガ〉と滅びゆく魔女の国II (MF文庫J)

【落ちてきた龍王〈ナーガ〉と滅びゆく魔女の国 2】 舞阪洸/よう太 MF文庫J

Amazon

一の砦の戦いから十日。迫るカサンドラ王国軍二千に対し、ナーガ率いる二十人の魔女たちは二つの“秘策"をもって迎え撃つ。“黒い森"のもうひとつの魔女一族の長、ヴィータも見守るなか、戦線は切って落とされるのだったが……決め手となる“二の矢"が発動せず、ナーガたちは苦境に立たされる。一進一退の攻防と、ぎりぎりの戦いの果て、ついに明かされるナーガの真名とは――!? “聖龍王"が起つ刻、戦場に新たな風が吹く! はやくもコミカライズ決定の大人気戦乱ファンタジー第2弾、威風堂々推して参る!
おおっ、思いの外ガチンコで合戦してる。ガブリエラ戦記はあれで戦略と謀略、ミクロで見てもわりと小細工に終始していて、実はあんまりマトモに会戦という形で、少なくとも主事項たちが参加しての戦いは少ないので、まともに敵の軍勢と合戦するのは【火魅子伝】以来なんじゃないだろうか。あれもまあ、かなり小規模の局所戦でしたし、本作も味方側は魔女20人だけ、と決してまともな軍勢とは言えませんけれど。
しかし、策を弄し、魔女の魔法を駆使したとはいえ、お手本のような渡河を利用した誘引、分断、各個撃破戦術はお見事。この世界には戦術という概念がないという特殊な在りようになっているようだけれど、そんな縛りがなくてもこれまでの長きに渡る魔女が行なってきた戦い方とは全く違うスタイルで迎え撃たれたのだから、備えがなっていなかった、と責めるのは流石に厳しそう。面白いほど典型的な逐次投入になってしまっていますが、よっぽど軍法がしっかりしていて、司令部からの意思伝達がしっかりなされている上でよっぽど練度が高いならばともかく、この惨敗は仕方がないかと。
まあ出来れば、この合戦自体は一冊の中の半分までに収めてどんどんと話を進めて欲しかったところですけれど、今更作者にサクサクとした進捗など期待するほうが間違っていると諦めるしかないか。
キャラクターについては、私もまだ全然把握できず。少なくとも、まだデザインとキャラ名が合致しない。おおよそ、主軸を族長に力持ちのアイス、跳ねっ返りの空飛ぶ子、ナーガの世界の知識に興味を示している智者よりの子、くらいに絞ってきているようだけれど、他にも水を操る子とかを含めて20人近い魔女の一人ひとりにちゃんとキャラクターシートみたいに設定がついているようなので、これから覚えていけるかどうか。今のところ、アイスは覚えた。何気に力持ちなのにお説教キャラで、弄られ系のようなので、こういう子って嫁さんポジにハマるんだよなあ。
なにしろ、主人公が主人公なので、既に元の世界では嫁さんももらっている人のようなので、けっこう色っぽい展開もあるんじゃないだろうか、と期待したい。しかし、ノーブルナーガで聖龍王というのは飛ばしすぎだよなあ(笑

イラストのよう太さんは、中の挿絵の方で相当に暴走してます。なんか、ToLOVEるレベルの技巧を駆使しまくってるような気がするんですがw エロエロすぎるw

舞阪洸作品感想

SH@PPLE しゃっぷる 94   

SH@PPLE  ―しゃっぷる―(9) (富士見ファンタジア文庫)

【SH@PPLE しゃっぷる 9】 竹岡葉月/よう太 富士見ファンタジア文庫

Amazon
 bk1

双子の入れ替わりラブコメディもこれにて完結。
あー、やっぱりこうなってしまったか。この結末はハッピーエンドなんだろうけれど、個人的にはあの失恋の先の物語を読みたかった、というのは7巻の感想でも書いたところ。苦い痛みの先に育まれていく新しい愛情、というものも読んでみたかったんですけどね。と、みっともなく愚痴ってしまうのは、やはり鳥子さんがあまりに痛々しい有様になっていたからなんでしょう。
結局、雪国は最後まで自分を想い信じてくれた人たちを傷つけ続けてしまったわけだ。それを許してもらえたのは彼の人徳なのだろうけれど、彼が自分のエゴで鳥子にも典子にも蜜にも最後まで真正面からガチンコで勝負する機会を与えなかったのは疑いようも無い事実。たとえ知り合うきっかけが彼ら姉弟のエゴがなければそもそもなかったのだとしても、途中でなんどもちゃんと向き合う機会はあったはずなのに、それをズルズルと引き伸ばし、目を逸らし続けた結果が蜜の将来をも危険に追い込んでしまったのだから、正直言って私はこの雪国くんとカッコイイとは最後まで思えなかったですね。ほんと、ヒドいやつだと思うし、彼のやらかしたことは何から何まで認められない気持ちです。
でも、そのみっともなさは大いに共感と愛おしさを感じるとことでした。嫌いになれない、憎めない、そのしょうもない踏み外しっぷりには、なぜだか親しみすらをも感じてしまう。うん、そこが彼の人徳なんだろうなあ。

一方で、芝目会長の自身の体たらくと失敗へのきっぱりとしたけじめのつけ方には背筋が伸びました。この人は何だかんだと自分のこと、舞姫のこと、事の良し悪しや自分たちの行動の及ぼす影響など、実に正確に認識しているんですよね。だからこそ、自分が超えてはいけない一線を私利私欲のために超えてしまったことが許せなかったんだろうなあ。いっそ、高潔と言って過言ではないほどの振る舞いには、この人もしかして舞姫には勿体無いくらいの人なんじゃ、とすら思ってしまったw
でもまあ、このシリーズが終わって何が一番良かったって、会長と舞姫がなんとかイイ感じになってくれたことだよなあ。雪国たちよりもむしろ、舞姫たちの方が気に掛かっていた身とすれば、この結末こそハッピーエンドと言っていいのかもしれない。
まあ、意外なことに会長がおろおろと狼狽えるのはデフォとして、案外舞姫の方も大変そうなのは、ちょっとざまあみろと思ってしまった。でも、ああいう態度をとれるというのは自分に自信があるからなんだろうねえ。自分以外に靡くわけがない、と思ってそうだよなあ無意識にw

読み返しても、鮮烈な印象として残るのは鳥子のメールの内容だったり、典子の雪国への痛切な一言だったりと、ヤッパリメインヒロインよりも失恋することになった二人の方が存在感にしても魅力にしても大きかったような気がします。鳥子さんは打ち込むものがあるからまだしも、典子さんは色々としがらみが多そうで大変そうなんだが、それでも二人にはこんどこそ、失恋を乗り越えた、痛みの先にある力強い幸せを手に入れて欲しいところです。

そういえば、裏表紙のあらすじ。帯に書かれている部分と帯に隠れた部分、内容が違ってるんですが!? 色々と最後まで仕込んでるなあ。

6巻 7巻感想

SH@PPLE しゃっぷる 74   

SH@PPLE―しゃっぷる―(7) (富士見ファンタジア文庫)

【SH@PPLE-しゃっぷる- 7】 竹岡葉月/よう太 富士見ファンタジア文庫

Amazon
 bk1

ああっ、こうなっちゃったかーーっ。これはもう、タイミングが悪かったとしか言いようが無い。もしくは、運命的とすら言っていいのかも。お互いに好意を抱きあい、それを両者がちゃんと誤解無く知ることが出来た。それは歴とした両想いのはずなのに、それでも恋が成就しない事はあるんだなあ。いまさらのように、この作品がラブコメであると同時に繊細でガラス細工のように脆く美しい思春期の男女の恋情の機微を描いた青春恋愛劇だというのを思い知らされたようである。
然れども、雪国と蜜の恋路が交わらなかったのは、タイミングが合わなかったのであり、舞姫の余計な手出しがあったからこそなんだけれど、そもそも雪国が舞姫に変装して女子高に忍び込むというこすっからい手段を取った事がそもそもの原因なんですよね。結局彼は自分から自分の正体を明かすことなく最後まで来てしまった。自分が何をしてきたかを言わないまま、自分の想いだけを告げてしまった。そこに、この失恋の要因が横たわっている。
でも、哀しい事にその卑劣ともいえる手段を実行に移さなければ、二人の距離はそもそも縮まることすらなかったとも言える。その手段を実行に移したからこそ、失恋まで行けたのだとも言えてしまうのである。なんとも、ココロ苦しい話じゃないか。
となると、彼の一番大きな失敗はやはり、告白の順番を間違えた事なんだろう。蜜を信じて、自分のすべてを曝け出す事が出来なかった事がそもそもの失敗だったのだろう。残念でかわいそうだが、やはり自業自得だったのだ。

意外だったのが、正体が露見した際にそれほど大騒動にならなかったことか。主要人物にしかバレなかったとはいえ、蜜にしても胡蝶の宮にしてもわりとすんなり受け入れていたのは驚きだった。もっと怒ってもいいと思うのに。雪国と舞姫が結果的に何度も入れ替わりを繰り返すことで彼女らの心を弄んだ事は紛れもない事実なのに。
舞姫も今回は酷かったというか、やらかしちゃったよなあ、これは。舞姫のブラコンが原因と言うより、これは舞姫が恋というものを知らないからこそ無思慮に行えてしまえた暴挙というべきなんだろうけど。だからこそ、あそこは会長が止めておかないと。手伝ってどうするんですかー。恋する少女を応援する魔法使いとしては、これまた致命的な失敗を犯してしまったものです。薄々間違いを悟ってはいたみたいだし、普段の彼ならこういうミスはしないと思うんだけど、誰かに恋する女の子ではなく自分が恋する女の子に目が眩んでしまったが故の錯誤ということか。

そして運命的とも言える、ラストの鳥子との遭遇。この展開にはアッと驚かされると同時に、ガツンと頭をぶん殴られたような衝撃に襲われた。ここで、あんな劇的な失恋があった直後に、こういう展開を持ってくるかーー。普通の失恋の後なら、ただの噛ませにしか見えないところだけれど、これは正直どうなるかまったくわかんなくなってきた。
もしかしたらこの作品、こっから素晴らしい失恋の物語になるのかも。素晴らしい失恋の物語って変な言い回しだけど、ただの失意とネガのスパイラルじゃなくて、失恋もまた人を成長させる大切な経験であり、また恋というものが素晴らしいものだと実感させてくれるような、そんな話という意味での、失恋の物語が始まるんじゃないのかなあ、と思ってみたり。

今回、誰しもがあたふたとみっともなくおぼれていた中で、一人胡蝶の宮の凛として優美な立ち振る舞いに、心奪われました。言わば、この人こそが失恋第一号なんだよなあ。雪国への想いにキッパリと決着をつけたこの人の余裕と優しさ、温かみ。一回り人間が大きくなったような柔らかな存在感は、弱りきった周りの人たちを包み込み、行くべき道を見失った子らの背を、毅然と支え、そっと押すその姿。今、間違いなく一番魅力的なのはこの人ですね。


6巻感想

ラノベ部 34   

ラノベ部 3 (MF文庫 J ひ 2-18) (MF文庫J)

【ラノベ部 3】 平坂読/よう太 MF文庫J

Amazon
 bk1

【えむえむっ】の主人公の母と姉を読んで、なんてリアリティのあるキャラなんでしょう、と感心する人は世界的に見ても極々稀なんじゃないだろうか。あってたまるか。
それと、仮名史郎×赤道斎はかなり新しいんじゃないだろうか。啓太×仮名史郎という方向にばかり目が行って、その発想はなかった。

というわけで、ライトノベルを中心として読書を楽しむことそのものを題材としたラノベ部も、この三巻にてすっぱりと終了。
あとがきを読んで納得させられたんだが、確かにこの三巻に入ってラノベネタを中心とするよりも段々とキャラクターそれぞれの物語に話が踏み込みだしているんですよね。
この作品のそもそもの性質を考えるならば、このへんが締め時だったのかもしれないなあ。このラノベ部の面々のお話と言うのは、何かをもって決着するような話ではなかったですしね。その意味でも、恋愛パートがいい具合に煮立ったところですっぱりと終わってくれたことは、恋模様の行方がハッキリせずにモヤモヤするどころか逆に、これで良かったんじゃないか、と思いましたし。

しかし、竹田と美咲の幼なじみ関係、二巻の感想で触れた点がこの三巻ではズバズバと明快に語られてて、なかなか爽快だった。どうやら自分が感じたものはいいところを突いていたみたいだ。もっとも、自分は美咲はもっとドライに構えてると思ってたけれど。振ったあとにそういう事になっていた、というのは意外であると同時に、まあ腑に落ちたともいえるわな。
まー、最後の美咲にとってのひっくりかえるようなしっぺ返しも面白かったけれど、結局のところやっぱり竹田はそこは未練がましくダラダラとチャンスを待つべきだと思うね。隣さえ空席で置いておけば、いずれ向こうからそこに収まりに来るのは、どうやら間違いなさそうだし。ああいう自由気儘独立独歩を気取っている相手は、退路を断つよりも鷹揚に構えて甘えさせておいた方が、最終的に果実をもぎ取れそうなものだ。
そこまで深慮遠望してなくても、待ち続けること自体は竹田くん、できそうですしね。殆どMプレイだけど。
とはいえ、告白に対してハッキリ返事できずにいる点をかんがみれば、ヘタレの称号を返上できそうにないですけど。

それにしても、ラノベ部の部員の関係って俯瞰してみるとえらい錯綜した挙句に倒錯してるのな。綾さんだけか、孤高を爆走してるのはw

結局、ラノベネタは最近のものに終始した感じ。それも、知人中心っぽいし。個人的には古今の名作珍作、無数にあるだろうタイトルを題材にしてほしかったところだけれど、さすがに先達の作品をネタにするのは控えたということなのか。まあ、現実のラノベをネタにして話を作るって、普通に難しいんだろうけど。
でも、まあ楽しかった。読書する楽しさ、という観点を見事に娯楽作品に仕上げた良作でした。

SH@PPLE ―しゃっぷる― 63   

SH@PPLE(6)  ―しゃっぷる― (富士見ファンタジア文庫)

【SH@PPLE ―しゃっぷる― 6】 竹岡葉月/よう太 富士見ファンタジア文庫

Amazon


あはは……待て。ちょっと待ってくれ。本気で訳がわからんくなってきた。
胡蝶の宮に雪国のフリをして恋人役を演じてくれと懇願されてしまった舞姫に変装した雪国。自分が誰だかわからなくなってまいりました、などと暢気に仰られていますけど、読んでるこっちもそろそろ混乱が激しくなってまいりましたよ。
当初は良かったんですよ。雪国は舞姫の格好をして女子高に、舞姫は雪国の変装をして共学校に。しばらくの間は入れ替わったまま固定で話が進んでいたから、混乱せずに済んでいたのですが、途中から一冊の中でも頻繁に雪国と舞姫が入れ替わったり元に戻ったりを繰り返すようになったので、訳が分からなくなってきたんですよね。
蜜にしても、胡蝶の宮にしても、加えて烏子にしても、果たして舞姫に変装した雪国が好きなのか、雪国に変装した舞姫を好きになってしまったのか、はたまた雪国本人が好きなのか、舞姫本人が好きなのか。
その辺の境界が不明瞭になってきてしまって、いったいどうなってるの!? という状態になってきてるんですよね。
これって、彼女たちにしたら、ひどい話だと思うんだけどなあ。前々から思ってたことだけど、雪国はこれ、相当罪作りなことしてると思うんですけどねえ。彼がちゃんと自分の好きな人と向き合おうとしなかったことで、彼女たちは気付いていないにしろ、自分の恋心が誰に向いているかもわからなくなっている上に、その相手と相対すら出来ていないわけですから。

と、雪国の不甲斐なさにやきもきする一方で、舞姫の方はわりと明瞭なんですよね。なんで本人が自分の恋心も自覚していない彼女の方が明快なのかはほんとに不思議なんですが、部長はヘコたれてないで、もっと頑張って押すがよいですよ。絶対脈あるから。

で、肝心のヒロインズの恋模様なんですが……状況だけ鑑みると、メインヒロインの蜜の動きがあまりにも鈍すぎて、ほとんど胡蝶の宮が全部持ってっちゃってる状態なんですよね。これ、本気でヒロイン交代しても仕方無いくらいに。もし雪国が蜜にお熱じゃなかったら、簡単にひっくり返っちゃってますよ。
ただ、蜜の方も地味にですけど、鳥子と交友が生まれる事で面白い事になりそうな気配が。考えてみると蜜って、周りにちゃんとした理解者って殆ど皆無と言っていいほどいなかったんですよね。その貴重な例外が舞姫に化けた雪国だったわけですけど、このおバカは蜜に夢中なくせにその心底にまで踏み込むような勇気ある一歩は踏み出せずにいるせいで、蜜は相変わらず孤立しがちだったわけで。だいたいあの側用人の清野さん、あの人からしてお嬢様のことまるっきり理解してない在り様なんだもんなあ。あの人、悪意こそないけど、ぶっちゃけ酷いです。
そんな中、事故気味に鳥子に本音をぶちまけてしまい、なんだか本音で言い合えるような関係が生まれかけているような気配。まあ、この場合、割りを食うのは鳥子の方なんだろうけど。

ラノベ部 24   

ラノベ部〈2〉 (MF文庫J)

【ラノベ部 2】 平坂読/よう太 MF文庫J

Amazon


わかる。わかります。ぎんえいでんに流血女神伝にDクラッカーズはちょうおもしろい。特に流血女神伝は、コバルト文庫ということもあり手に取ってない人も多いでしょう。ちょうおもしろいのに。
なんという恐ろしい鉄壁無敵のラインナップ!
と、ラノベ部の感想を書いているはずなのに気がつくと端っから他の本について力説してしまっているのも、このラノベ部の味わいというもの。
ああ、でも敢えて言わせて貰うならば、【ロードス島戦記】以来の古いライトノベル読みである自分などからすると、もっと古い本のネタとかあったら、ニヤニヤ悶えられるんですけどねえ。いやいや、ディードのコスはありがたく頂戴しましたけどw
でもこう、あれよ。<細かすぎて伝わらないモノマネ選手権>的なネタとかさ。さっぱりとしたアスファルト味のそぼろ、とか。戦艦・真昼(ディエーニ)とか、ポリウォーターソードとか。
いや、でもオーフェンがもう十年以上前の作品で、古典の側に移行しつつあるというのを目の当たりにすると、ショックだわなあ。オーフェンでもう、古い作品なんだあ、とねえ。
……年取るわけだわなあ。

と、もういい歳になってしまった身から言わせて貰いますとね。竹田くん。竹田くんの恋ってのは、全然実らない恋なんじゃないと思うんですよね。そりゃさ、若い間は、特に学生時代のときなんざ、好きって感情がとてつもなく大きくて、その激発的な感情<だけ>に左右されがちで、今のまんまじゃ竹田くんと美咲ってのは、当人たちが認識しているようにまあ上手くいかんでしょう。
でもさ、十年、二十年のスパンで考えたら、これだけの幼馴染の距離の近さがあったら、それは重要なファクターとして作用してくるものだと思うんですけどね。
幼馴染って言っても、まだこいつらは十年強しか一緒にいないわけですよ。今はその十年強の距離感が逆に隔たりになって、恋人みたいな関係にはなれないものかもしれないけれど。これがもっと時間が経っていったら。そして、二人が社会に出て、お互いに学生時代とは違う日常の中に放り込まれ、違う時間感覚の中で生きるようになったとき、この二人みたいな幼馴染の距離感ってのは、学生時代のそれとはまた違った意味をもってくるんじゃないかなあ、と二人のお互いを分かり過ぎてしまっているくらいに理解しきった関係にニヤつきながら思ったのでした。
ぶっちゃけ、竹田くんは美咲がバツイチになったくらいまで待ってもいいんじゃないかと……待ち過ぎ?
だいたい、こんな心許した男性を身近に置いてる女と、並みの男が長続きするとは思えないんですけどねえ(苦笑
まあ、物語的に近年中に関係が激変する可能性とか脈も、大いにありそうなんですけど。
幼馴染の距離の近さなんて、恋に目覚めない動機付けとしては、ぶっちゃけ何の意味もないものですし。
理由や理屈なんてものは、感情の前では常に吹っ飛んでしまうものなのですから。

……同姓だから、というんじゃないんですけど。この竹田先輩、妙に【らいかデイズ】の竹田くんとイメージ被ってしまいます。
性格も結構似てるしw


順調に魅力アップさせているのが、自分では意外だったのですが暦ちゃん。このシリーズでも、竹田と並んで一番いろんな表情を見せてくれたり、内面描写がされてるキャラじゃないでしょうか。
他の人らって、けっこう裏表ないからなんだろうけど。
うん、なんにせよ面白かった。文香の天然キャラっぷりが若干一巻から成りを潜めていたけど、これは逆に他のキャラの描写にも重心が傾いてるってことだし。
ライトノベルについて語る内容については、実に共感できることが多く、ニヤニヤたり、コクコク首肯してしまう。うん、これは確かに読んでて楽しいわ。話題になるもの当然かと。
面白かったです。
 
1月21日

(ガンガンコミックスJOKER)
Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックスJOKER)
Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックスJOKER)
Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックスJOKER)
Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックスJOKER)
Amazon Kindle B☆W


(MFC)
Amazon Kindle B☆W


(MFC)
Amazon Kindle B☆W


(MFC)
Amazon Kindle B☆W


(MFコミックス アライブシリーズ)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(イブニングKC)
Amazon Kindle B☆W


(モーニング KC)
Amazon Kindle B☆W


(モーニング KC)
Amazon Kindle B☆W


(モーニング KC)
Amazon Kindle B☆W


Amazon KindleB☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

1月20日

(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見ファンタジア文庫)
Amazon Kindle B☆W


(チャンピオンREDコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングチャンピオン烈コミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングチャンピオン烈コミックス)
Amazon Kindle B☆W


(単行本コミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングマガジン サード)
Amazon Kindle B☆W

1月19日

(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(サンデーGXコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(裏少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


Kindle B☆W

1月18日

(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ガガガ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(ガガガブックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガガガブックス)
Amazon Kindle B☆W


(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(少年サンデーコミックス〔スペシャル〕)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


1月17日

(電撃の新文芸)
Amazon Kindle B☆W


(電撃の新文芸)
Amazon Kindle B☆W


(電撃の新文芸)
Amazon Kindle B☆W


(電撃の新文芸)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(KCデラックス)
Amazon Kindle B☆W


(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


(講談社コミックス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

1月15日

(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W


(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W


(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W


(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W


(アース・スターノベル)
Amazon Kindle B☆W


(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W


(富士見L文庫)
Amazon Kindle B☆W


(コロナ・コミックス)
Amazon Kindle B☆W


(コロナ・コミックス)
Amazon Kindle B☆W


1月14日

(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GA文庫)
Amazon Kindle B☆W


(GAノベル)
Amazon Kindle B☆W


(GAノベル)
Amazon Kindle B☆W


(GAノベル)
Amazon Kindle B☆W

1月12日

(ゲッサン少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ゲッサン少年サンデーコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ビッグ コミックス)
Amazon Kindle B☆W


(アース・スター コミックス) Amazon Kindle B☆W


(アクションコミックス(月刊アクション))
Amazon Kindle B☆W


(アクションコミックス(月刊アクション))
Kindle B☆W


(アクションコミックス(月刊アクション))
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

1月10日

Amazon Kindle B☆W

1月8日

(BLADEコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(電撃文庫)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(カドカワBOOKS)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


(TOブックス)
Amazon Kindle B☆W


(ドラゴンコミックスエイジ)
Amazon Kindle B☆W


(ドラゴンコミックスエイジ)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス)
Amazon Kindle B☆W

1月7日

(少年チャンピオン・コミックス)
Amazon Kindle B☆W


(マガジンポケット)
Amazon Kindle B☆W


(マガジンポケット)
Amazon Kindle B☆W


(マガジンポケット)
Amazon Kindle B☆W


(マガジンポケット)
Amazon Kindle B☆W


(good!アフタヌーン)
Amazon Kindle B☆W


(good!アフタヌーン)
Amazon Kindle B☆W


(good!アフタヌーン)
Amazon Kindle B☆W


(good!アフタヌーン)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(マガジンポケット)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(シリウスKC)
Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックスUP!)
Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックスUP!)
Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックスUP!)
Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックスUP!)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


(SQEXノベル)
Amazon Kindle B☆W


(SQEXノベル)
Amazon Kindle B☆W


(SQEXノベル)
Amazon Kindle B☆W

1月6日

(KCデラックス)
Amazon


(KCデラックス)
Amazon


(ヤンマガKCスペシャル)
Amazon Kindle B☆W

1月5日

(ヒーローズコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヒーローズコミックス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Kindle B☆W

1月4日

(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W

12月28日

(GCノベルズ)
Amazon Kindle B☆W


(GCノベルズ)
Amazon Kindle B☆W


(GCノベルズ)
Amazon Kindle B☆W


(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(HJ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(講談社ラノベ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(講談社ラノベ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(講談社ラノベ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(一迅社ノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(一迅社ノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(ビッグ コミックス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

12月27日

(ヒーロー文庫)
Amazon Kindle B☆W


(YKコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(YKコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(B's-LOG COMICS)
Amazon Kindle B☆W


(B's-LOG COMICS)
Amazon Kindle B☆W


(B's-LOG COMICS)
Amazon Kindle B☆W


(REXコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(REXコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(REXコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(REXコミックス)
Amazon Kindle B☆W

12月26日

(モンスターコミックス)
Amazon Kindle B☆W

12月25日

(ZERO-SUMコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ZERO-SUMコミックス)
Amazon


(DNAメディアコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップ文庫)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップノベルス)
Amazon Kindle B☆W


(オーバーラップノベルスf)
Amazon Kindle B☆W


(ファミ通文庫)
Amazon Kindle B☆W


(PASH!ブックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ガルドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス・エース)
Amazon Kindle B☆W


(角川コミックス)
Amazon Kindle B☆W


(電撃コミックスEX)
Amazon Kindle B☆W


(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


(電撃コミックスNEXT)
Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックスJOKER)
Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックスJOKER)
Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックスUP!)
Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックスUP!)
Amazon Kindle B☆W


(ガンガンコミックスUP!)
Amazon Kindle B☆W


(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ビッグガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ヤングガンガンコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(まんがタイムKRコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(まんがタイムKRコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(まんがタイムKRコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ジャンプコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ライドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ライドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


(ライドコミックス)
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W



Categories
最新コメント

Archives
記事検索
タグ絞り込み検索