3歳以上 オープン (国際)(特指) 別定 中山競馬場3,600メートル(芝・右 内2周)

さあ、JRAで一番長い距離を走る重賞レース、名物レースですよ。
これ、スプリント戦3回分走るんですよねえ。めちゃ長いです。今回のタイムは3:46.7ですから、ほんとに長い。
当然のようにスローペース。でもだからこそ、駆け引きが面白い。勝負どころ、どこで仕掛けるのか。
昨今、レース映像では馬群の走るスピードが時速表示で出るようになったんで、数字であっペース上がってきた!というのがわかるんで、なおさら見ててレースが面白くなりましたね。
時速50キロ前半台で走っていたのが、最初のゴール板通過となる正面一周目の際に微妙に早くなって時速58キロから60キロくらいになるんですよ。これ騎手が意識しているのか、馬たちがあれ?最終直線じゃないの?と意識したのかわからないですけど、面白いなあ、と。
そして再び50キロ中頃から前半にペースが落ちついて……向正面からゴールデンスナップが動き出し、また後方に居たサンライズソレイユとメイショウブレゲがにわかに捲って外側から位置を押し上げていくのですよ。
それを機に、一気に馬群全体の速度が60キロを越えて加速していく。これが残り1000メートル。いつの間にか馬群が一団へと凝縮していきながら、直線へとなだれ込む。
4角大外から一気にまくりあげていくサンライズソレイユ、ここは見せ場でしたねえ。脚色次第ではこのまま先頭まで躍り出るか、と思える勢いでした。
が、残念ながら直線半ばで力尽きてソレイユは6着まで。約残り1000メートル近くからの超ロングスパートでしたからね。いくらスローペースだったとはいえ、流石に3,600メートルの長丁場にロングスパートはキツかったか。
これはゴールデンスナップも同じくで1番人気のスタミナおばけな女の子でしたが、4着まで。ブレゲは仕掛けが後ろ過ぎましたね。一番伸びましたが5着。
もうベストもベストの位置取りだったのが、2番人気。前走京都大賞典を勝ったシュヴァリエローズでした。手応え十分で直線入ったところで先頭に躍り出ましたからね。こりゃ勝ったわ、とこの時点で思いましたよ。
外から一頭、もの凄い勢いで差してくる馬の姿を見るまでは。
8枠13番シルブロン。単勝102.0の12番人気。鞍上は剛腕で知られるマーカンド。もうマーカンドがしごくしごくっ。それに答えてグイグイグイグイとシルブロンが伸びる伸びる。これぞ豪脚、それを引き出す騎手の豪腕。
1頭抜け出していたシュヴァリエローズを見事にゴール板通過のタイミングで捉え……まったく同時にゴールイン!!
加速して一団に固まった1000メートルあたりから、見応えしかない迫力のレースになりました。
いやあ、ゴール写真見ても全然どっちが勝ったかわからんかった。
写真判定のあと、出た結果はシュヴァリエローズの鼻差勝利。いや本当にハナ差もハナ差。何センチだこれ? 
シュヴァリエローズは冷や汗ものでしたけれど、文句なしの競馬で見事な勝ちっぷりでありました。
シルブロンはほぼ勝ち同然の2着。でも、重賞勝ちではないんですよね、ハナ差で。昨今では珍しくなったトーセンジョーダン産駒の、初重賞は残念ながら届かずでした。でも、一世一代の走りでしたよ。頑張った。
3着には、騙馬8歳のダンディズムが内のいいところをスルスルと抜けてきて、ゴールデンスナップやメイショウブレゲといった外差し勢を抑えて入線。もう8歳なのに、ずっと安定した成績残しているの地味に凄いなあ。未だに重賞勝ちがないんだけれど、G3クラスだと油断すると2着3着まで入ってくるので大したやつですよ。中央で走っているマンハッタンカフェ産駒では最後の現役馬。今後どうするのかわかりませんけれど、走れる限りは走るのかな。頑張ってほしいものです。