アスラクライン

あにめ  

【アスラクライン #26 選択の歯車】
今期は最後に瞑想してしまい、なんだかグダグダになったり意味不明なことになってしまったりという結果に終わってしまうアニメが多かった中、これは逆に終わりよければすべてよし、とでも言うような作品になったなあ。最後の二話でそれまでのグダグダを一気に精算してしまった感すらある。
ラストのアスラマキーナ同士の戦いは、渾身の作画による凄まじいまでのロボットアクションに。すごすぎて、ぶっちゃけ何が起こっているのかわからないくらいだ!(w
朱浬さん復活のあたりからテンションはもううなぎ登り。ぶっちゃけ、ここまでは原作の設定や流れの使い方が戦略性無くつまみ食い的に使われてしまって、辻褄すらあわなくなってしまっているところもあったのだけれど、この最終話周辺に関してはアニメ独自の展開に進みながら、原作の要素を非常に上手く拾って利用していたように思う。使い魔の合体とか、無茶苦茶なんだけど燃えたもんなあw
クロガネで焔月を再現してのアキの二刀流を繰り出す流れは、特に素晴らしかった。

エンドも分離器をアニアが一巡目で完成させていたりと、一期目でグダグダに消費してしまった分を二期ではこれでもだいぶ取り戻して再構成していたんだなあと、苦労を偲ぶ。なんか、赤尾でこの名前は自然と覚えてしまいましたよ。この人が脚本の回は明らかに面白かったもんなあ。
操緒が分離器で復活するまではもちろん、ここできっちり姫笹さんも一緒に復活と言う展開は良かったなあ。それで、姫笹さんの病気設定が立夏会長の守銭奴の理由とともに一巡目で明らかになってたわけか。

原作とはだいぶ違う終わり方になったけど、これはこれでひとつの素晴らしい終わり方だったと思いますよ。むしろ、原作よりもすっきりいろんなことに決着がついているし。
アニアが元に戻ってしまったのは納得いかんがな! 喜ぶ人の方が多いんだろうけど、おのれ病んだ世の中だぜ。
操緒とのキスシーンがなかったのも残念といえば残念だけど。今更優柔不断になっても仕方ないでしょうに。そこはそれ、二人両方の手をとらないと。殴られるだろうけどw
壁抜けするつもりでドアに顔から突っ込んで崩れ落ちる操緒が可愛くて可愛くて、これを見るためにここまできたんだなあ、という気にすらなりました。
うーん、なんだかんだと最後は気持ちよく終わってくれてなにより。やっぱり、終わりよければすべてよし、だなあ、うん。

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【そらのおとしもの #13 空の女王(オトシモノ)】
い、今の今まで今年でも屈指の底抜けバカアニメだったはずなのに、最後の最後で泣ける感動物語になってて、なんとなくそもそもそういう素敵なイイ話のアニメだったという気分にさせられて終わらされたーー!?
な、なんか本気で感動してしまったのが、妙に悔しいんですが。
トモちゃん特になんにもしてないんだけど、まじかっけえ! と思ってしまったのが複雑なんですが。
最後の最後は一切のおふざけ無しのシリアス展開。お面をしたまま表情をかくして別れを告げるイカロスや、ニンフの情感あふれる表情やら、各種シーン力入ってて、参ったわ。
なんだかんだと、イカロスとニンフ、二人のエンジェロイド、ずいぶん仲良くなってたんですよね。仲がいいというと少し違うか。でも、気遣い合う関係と言うのはいいじゃないですか。いたぶられ羽を毟られるニンフの姿に、静かな怒りを迸らせて立ち上がるイカロスのシーンとか、けっこうキタなあ。
ニンフのあの首輪のメモリーは、やっぱりタイマーでしかも自爆の起爆リミットだったのか。爆発に巻き込まれる危険を知りながら、もろともせずに四人がかりで鎖を切りにかかるトモちゃん以下、そはらに会長に守形部長には、ベタながらニンフの想いも相まって胸打たれた。
だからこそ、あのラストシーン。雪降る空の下、木陰でイカロスが翼を広げて傘にした下で身を寄せ合うシーンが、感動的なんだよなあ。

戦闘シーンも、イカロスのマジモード、ウラヌスクイーンと、亜空間から現れるウラヌスシステムの偉容がド迫力かつバリバリにカッコよくて、燃えた燃えた。男の子ならば、これは燃える。

空飛ぶパンツをはじめ、様々な話題を提供してくれたお馬鹿アニメでしたけど、単なるバカにとどまらず、最後までとびっきりのテンションで駆け抜けたわけで、なんだかんだとこれはこれで傑作だったんだろうなあ。面白かったし。面白かったし。


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あにめ  


【ニードレス #23 左天】
神無月さん、ヒートアップしすぎ!(笑
今まで散々縛り付け利用されてきた666委員会の爺どもを始末し、アークライトを殺ってテンションあがるのはわかるけど、いきなり演説をはじめて世界を支配するだの、神になるだの、アークライトに影響されたのかしらないけど、ぶっちゃけ左天さんには似あいませんよ、性格的に。
何気に、無茶苦茶なアークライトよりも、独裁者として振舞おうと神無月さんはけっこうまともな施政を敷きそうで、案外このままシメオン任せてブラックスポット収めて貰った方が良さそうな気がしてしまったんだが。
まー、彼の目的はイブにあるので、ブレイドからすると了承するわけにはいかんのだろうけど。というか、シメオンビルに攻め込んだのって、イブを助けるためだったのを今さらながらに思い出さされたw シメオンビル突入からだいぶ経っていたので、忘れてたって(笑
しかし、リルの犠牲によって復活したアークライトによって、速攻で滅せられる神無月さん。理由があったとは言えこれまでなにくれとなくサポートしてくれたし、正体現してからもそんなにひどい真似をする前にアークライト復活しちゃったし、最後のイブを返してギド博士に謝る姿は切なくて、敵ながらあんまり悪い印象ないままだったなあ。惜しい人を亡くした。


【フレッシュプリキュア! 第45話 4人はプリキュア!クリスマスイブの別れ!!】
おおおっ、最後の決戦、敵陣に乗り込む前に、ちゃんと家族や友人に正体を明かすのか!! これは新鮮な驚き。この子たち偉いなあ、勝手に行方をくらまして危険の渦中に飛び込んでいくのって、親からしたらたまらん話だもんなあ。こういう変身ヒロインモノで、こうして家族に筋を通してから決戦に向かうパターンって、ちょっと記憶にないけど、ほかにあっただろうか。
まあ、当然のように止められるわけだけど。正体を明かして速攻で敵の本拠地に乗り込もうとするラブたちを、それはもう必死で腕をつかみ、抱きとめて家族たちの姿に、胸を突かれた。そりゃあ止めるさ。親なら止める。ラブのお母さんが、ラブとせつな、二人の手を掴んではなさない様子に、思わずうるうる。前々から何度も積み重ねがあったけど、今やせつなはお母さんにとって完全に自分の娘なんだなあ。
こうしたイベントができるのって、それだけちゃんと家族とのエピソードを積み重ねているという証左。
そして、男前な大輔の後押しに背中を押され、家族や町の人々の見送りを受けて、決戦に旅立つプリキュアたち。
このシリーズ、自分の中では一期に匹敵する、内容によっては上回る所も多々あった良いシリーズでしたよ。
大輔とラブは最後まで甘酸っぱかったなあw プリキュアでラブコメが見れるとは思わなかったw
さあ、次回はついにウエスターさんとサウラーとの最後の対決ですよ。是非ともウエスターさんには味方になって貰いたい。ウエスターさんは、ドーナツ屋さんに弟子入りするんだいw



【アスラクライン 第25話 「過去の因果と別れの絶望」】
もういいや、色々と不満とかあったけど、最後のトモの実に主人公らしい、部長の妄念を真正面から打ち砕き、みなの想いを代弁する絶叫が素晴らしすぎたので、もう何もかもOKな気分にさせられました。
今回、トモの役の人、入野さん、スゴすぎ。これまであんまり印象なかった人だったんだけど、今回のあれはすごかった。もう、全力で喝采。素晴らしかった。
なんだかんだと、脚本が赤尾でこさんの時は毎回面白かったなあ。というか、毎回面白かったなあ! と思った回の脚本を見ると赤尾さんだったという。
とはいえ、???な部分はまだたくさんあったんだけど。りっちゃんは悪魔だよね? 奏の親戚だし、悪魔だった潮渦老人の孫なんだし。
それから、ニア、キスしちゃったら契約成立しちゃうとかはないのか?
そして一番重要なのは、朱浬さんですよ。あれ、全然説明しないから、最初見たときわかんなかったけど、多分サイボーグ朱浬さんじゃなくて、生身の紫浬さんバージョンだと思いますよ。上腕部に継ぎ接ぎが無かったし、朱浬の発言内容聞いていると、身体を返す云々と言ってるし。おそらく、原作通り、紫狸さんが思念だけサイボーグ化した朱浬の肉体に乗り移らせていて、部長との戦闘で朱浬の肉体が破壊され、意識は元の紫浬の肉体に戻ってきたってところなんじゃないだろうか。
雪原が朱浬と紫浬を勘違いしていたのは、少なくとも雪原の前に出ていた肉体は朱浬のものだったからなんですよね。双子の外見を判別できたからこその、誤解だったわけですけど。
多分、朱浬さんに関しては原作通りのはず。幾ら何でも、あの冬流とシャーリーズの攻撃喰らって、傷一つなく無事でいるというのはあまりにおかしいし。

ラストに入って、立夏会長の株がうなぎのぼり。なんで片目見えなくなったなんて要素付け加えたのかと思ったら、眼帯キターー!!
うわっ、すっげえ似合ってる。やたらカッコいいし!
逆に大ズッコケさせられたのはペルセフォネですよ。てっきり、ドラゴン化するのかと思ったら、ふくろうのママ巨大化しやがった!!
ズコー、だよ、ズコー! ぺ、ペルセフォネーー!(号泣

アニメ  

【ニードレス 22話 666人委員会(トリプルシックス)】
左天の正体、ついに判明! って、この人だったの!? 全然面影ないじゃない!
しかし、これまで引っ張っただけあって、666委員会の爺様方を抹殺し、アークライトとブレイドの両方を手玉に取る貫禄は大したもの。
でも、そういうことだったのか。イブに目をかけていた目的は、確かに自分の体を直してもらうためというのもあるんだろうけど、過去の彼のイブへの接し方を見ていると、それだけではなさそうだなあ。結構本気だったんじゃないのか、あの惚れちまった発言は。


【アスラクライン 24話 君への思いが世界を壊す】
ちょっっ、奏とのエッチ無しですか!? あんな口約束で契約できちゃうんだったら、契約を交わすことへの重みがなくなっちゃうんじゃない? 一期では契約の条件はえっちすることって言ってなかったっけ? 契りを結ぶ、としか言ってなかったっけか。うわぁ、拍子抜け。
しかも、奏の使い魔のペルセフォネ、本来ドラゴン型のサラマンダーのはずなのに、何故かフクロウの姿だし。いやそれ、そのフクロウはもろにクロエでしょう!? 律都の使い魔の。そんなところで辻褄合わせなくてもいいのに。
辻褄あわせといえば、氷羽子も、兄貴の蹴策の存在が抹消されたお陰で部長に協力する目的が随分と大仰で曖昧なものになっちゃってるなあ。原作では、過去に自分を助けるために悪魔の力を限界まで使ってしまい、妹である自分の存在を忘れてしまった兄を取り戻すために、好きでもない部長と契約を結び、三順目の世界へ行こうとしていたという、凄まじいブラコンさんだったのに。
部長にしても、氷羽子にしても、アニメでは裏切らなかったけど、真日和にしても、それぞれが自分の大切な人のためという目的を持っていたからこそ、相容れぬ敵でありながらも、どこか惹きつけられるものがあったんだけどなあ。
ひかり先輩の存在も抹消されてたから、朱浬先輩、思いっきり攻撃食らってちゃんと体残っちゃってるじゃない(汗 これ、死んだんじゃね?w
佐伯兄や、雪原もなし崩しにもう出ちゃうのか。なんか部長は、三体のブランク・アスラマキーナまで取り込んじゃうし。これ、どういう理屈でそういうことが出来たんだ?
うーん、クライマックス、盛り上がるための助走が、これじゃあどうなっちゃうんだろう。

あの操緒の恐怖の一言も、あの場面の相手がクロエじゃあ、ちょっと破壊力に乏しくて、がっかり。やっぱり、あれは奏とえっちしてないと、「うわあ、この女すげえ」とはならんよなあ。

アニメ  

【ニードレス 21話 A-A】
………ギド博士、あんた子育てに失敗してるよ。これ以上ないくらい盛大に失敗してるよ!!
過去編における少年時代のアダム・ブレイドのあまりの純朴で真面目でまともでひたむきな姿に、ぽかーーーーーん。
えっと……あれ? これだれ?
今と同様ヤンチャで破天荒、ただ年相応に愛らしく無邪気なイブに振り回されながらも一生懸命彼女の面倒を見る少年ブレイドが、すごく普通に主人公みたいだ。ちょ、ほんとに待って? なんでこんなイイ子が、あれになるの? あんな変態で傲岸で自己中で常識知らずの無茶苦茶なアレになっちゃうの?
今までイヴとブレイドの関係ってなんかよくわかんなかったんだけど、一応ちゃんと主人公とその誕生から運命によって結ばれたヒロイン、という繋がりだったのか。子供時代はちゃんと主人公とヒロインしてるんだけどなあ。初々しい二人のやり取りは微笑ましいばかりで、将来アレになるという事実を、とりあえず生ごみ処理機の中にでも放り込みたいせつない気分に襲われて笑えてくるw


【アスラクライン 23話 残る命、散る命】
ああ、デウス・エクス・マキナの存在は抹消か。一巡目崩壊の理由やその対処法、その他もろもろ色々と改変してきた模様。
直貴はセントラル・ヴォーテックス内から出られなくなってる状態のはずで、だからこそ対外的には死亡認定されてたはずなんだけど……普通に外に出てるな。しかも、うずしおが宇宙戦艦になってるし(笑
クロガネ改も操緒のポンと出された思いつきで作られちゃってるというw 奏の限界突破もかなり唐突だし。なんか色々と身も蓋もないぞw
ただ、やはり個々の思いの発露、覚悟の結実といったものの描き方は秀逸。特に操緒関連は思いっきりクるんだよなあ。
トモにしても、もう操緒については一蓮托生と覚悟しているのか、クロガネの改造の影響でハンドラーとベリアルドールの両方に消滅の危機があると知らされて、もう操緒に意を問わず改造してくれと頼むんですよね。操緒は操緒でそれが当然であるかのように、屈託無く「操緒はトモと一緒だよ」と笑う、このシーンは特に印象的だった。
奏に告白したトモだけど、やっぱり操緒は別格なんだよなあ。

そしてもう一人の操緒。一巡目の彼女。原作では非在化による消滅を防ぐために二巡目に送り込まれて、悪魔化していた彼女だけど、アニメでは一巡目で眠ったままだったんですよね。これ、いったいどう処理するのかと思ってたら、これは上手かったなあ。
そうなんだよ、クロガネとシロガネを合体させたのならベリアルドールも二人分収納できる可能性があったわけだ。
この子は、結局どんな過酷な状況に陥っても、たとえ自分が消えることが分かっていても、カラカラと笑って逝くんだな……。

そういえば、アニメでは悪魔契約の方法ってどうなってたんだろう。一期でセックスしたら、と言ってたと思うんだけど……。
……セントラル・ボーテックス内のうずしおでは時間が無限ループしているのを利用して、かつてトモを生き返らせた要領で一度は死んでしまった奏を戻して契約したはずなんだが……肝心の部分の描写はやらなさそうだなあ、ちょっちガッカリww

アニメ  

【アスラクライン #22 隣り合わせの死と平和】
一巡目に渡ったにも関わらず、奏は悪魔から人間に戻ったのに、ニアはラックイーターの悪魔の力を持ったまま、というのはこのままだと矛盾だよなあ。
確か、原作では既に故郷であるルーマニアが非在化して消滅してしまっているため、悪魔化してるんだったっけか。ダルアは登場しなさそうだし、そのへん曖昧だなあ。
トモの魔精霊も、鳥型ではなく、ランプの魔人みたいな足のない人型に変更か。
前回危惧していた哀音や、紫浬さんが登場してくれたのは嬉しかった。哀音、ちゃんと冷凍マグロに乗って登場だ(笑
原作では、魂の擦り切れていない天真爛漫な哀音はここで初登場だったので、衝撃だったと同時に二巡目での彼女の末路を思い出して切ない思いに駆られたんだよなあ。
朱浬さんは、こっちバージョンの方が遥かに魅力的だよな、うん。朱浬であるときはある程度演じている部分があったんだろうけど、紫浬さんとしての彼女はかなり印象が違っていて驚いた。
こりゃあ、二巡目でもけっこう期待できそう。

あー、結局一巡目の操緒は二巡目に渡らず此方にとどまったままということになったのか。


【そらのおとしもの #9 嘘から始まる妄想劇場(ストーリー)】
OP無しでシリアスにはじまったと思ったら、結局いつものバカエロ話になってしまい、悲壮な決意で地上に戻ったニンフもなし崩しで元の居候に戻ってしまうとか(苦笑
トモちゃん、DVD代稼ぐために色々屋台を出すのはいいけど、それ原価代はどうなってるんだ? どう見てもDVD代3000円を遥かに上回る金を、手を変え品を変えだした屋台に注ぎ込んでいたような気がするんだがw
てっきり、会長がショバ代を請求する展開になると思ってたのに、裏切られたw しかし、トモちゃんはなぜあんなに野外で脱ぎたがるんだ? 真性の露出趣味なのか? ナチュラルになんでいつも脱いでるんだ?
ニンフはようやく、ツンデレ化か。ようやくなんだが、あっさりという気もするけど。あの首輪の点滅はなんか意味があるんだろうなあ。
感情を取り戻したイカロスは、スイカ卒業しているのが微妙に寂しい(笑
あのスイカ抱えているのが可愛かったのに。
人間らしくの仕方がぎこちないのは当然だけど、会長のプレッシャーに押し負けてたのは普通に人間ぽかったよな。
しかし、結構イカロス雰囲気変わってるのに、みんな全然気がつかないもんなんだね。


【11eyes #9 壊れた絆 〜törött kötés】
先生を無残に殺され、ぶち切れた賢久が周囲の被害を省みずに大暴れして街が大炎上。
なんか、一気にえらいことに。
先生の死に顔が酷いこと酷いこと。よくもまあ、ここまでやる。
しかも、なんか能力が暴走して止まらなくなり、俺を殺せーー!状態に。じ、自爆じゃないか。
草壁邸で操と美鈴の戦いは一方的に操にやられて、チームのリーダーである美鈴先輩は完全に自信喪失状態。雪子は、マジで賢久殺っちまったらしく、返り血塗れで帰ってくるし。
ゆかはもう、完璧に壊れちゃってるし。怖いよ、この子。

……いや、もうこれBADEND一直線じゃね? 打開の仕方がまるで見えないんだがw
絶望した美鈴先輩を駆が慰めているうちに性的な意味で慰めることになったところをゆかに目撃されて、刺殺エンドとか異様にありそうで怖いヨ!


【聖剣の刀鍛冶 #9 面影 -Lisa-】
リーザの容姿が想像していたのよりかなり幼く可愛らしかったのに戸惑ったんだけど、良く考えたらルークの子供時代の事なんだし、ルークと同世代のリーザがそんなに大人っぽい姿なわけないんだよなあ。
てっきり、リサをもっと大人にして美人にしたような人だと勝手に思い込んでった。
非番の日に、母親にルークの存在を嗅ぎつけられ、おめかしさせられた上にデートしてこいと追い出されるセシリー。帯剣は絶対外さないんだな。お母さんのお下がりだというけど、やっぱりあの母上、地味目な服が好みなんだなあ。娘を男のところに送り出す服装としては、けっこう大人し目に見えるんだが。
しかし、あの腰の細さはやっぱりコルセットつけさせられてたんだろうか。
ルークの墓参りに、わけもわからず同行させられるセシリー。そこで、ようやく今まで秘められていたルークの過去の一旦が明らかにされる。あれ? ヴァルバニルとの遭遇の理由ってそんなのだったっけ?
まだリサとリーザの関係。ルークとリーザの関係については引っ張るのか。というか、今度こそそこが明らかになるエピソードみたいだな、これは。あの魔剣といい老人といい、確かオリジナルだと思うんだけど。
あそこで、墓参りにセシリーを連れていくルークって、やっぱりこの時点でセシリーのこと意識してるんだろうか。

あにめ  

見る時間なくて先週分から溜まってた分を消化中。消化中


【にゃんこい #7 暗くなるまで待って】
京都に修学旅行。そういえばこの子らは地元はどこらへんなのだろう。最近の高校生の修学旅行先を聞いていると、公立でも海外だの北海道だの沖縄だのと、自分たちの頃とは大違い。不況じゃないのか、昨今は。
ちなみに、やっぱり積立金はかなりのもんらしい。
さて、一行、京都についても潤平は猫助け。というか、地元にいるときよりもマメに助けてるな。その分、せっかくの旅行なのに何をやっているんだか、という話。あれじゃあ、一緒に回るのを楽しみにしていた楓や加奈子がちと可愛そう。まあ、潤平本人もかわいそうなんだが。
それでも、地元にいるときと違ってわりと嫌がらずに困ってる猫を助けて回る潤平は意外と好感を抱かされる。嫌々やってるのと、仕方なしとはいえ自発的に助けて回るのでは印象違うわな。


【ニードレス #19 ポジティブフィードバック・ゼロ】
左天、わざとエレベーターに乗れなかったのかと思ったら、あれ素で重量オーバーだったのか? だとすると、じゃあ老人たちの様子を見に行くかな、ってただの照れ隠しにしか聞こえてこなくなる罠。
とはいえ、左天はただのニードレスじゃなく、アダム計画の関係者ということで、ブレイドとアークライトの生誕にまで関わる重要人物ということになるのか。
まだ目的は知れんのだけれど。


【アスラクライン #21 思い出の消えた未来】
あれ、朱浬さんと紫浬さん、そんでもって哀音も登場しないのか! 哀音が冷凍マグロに乗って暴走したりもしないのかw
まあ、その辺は次回にもあるかもしれないので、哀音の出番はぜひ期待したい。トモが紫浬さんに泣きつくシーンも。あれは、トモが朱浬さんをどう思ってたのかが良く伝わる名シーンだったからなあ。
一巡目の世界では生徒会は三つも無い、って普通は一つしかないもんなんだよね。
この作品の面白いところは、二巡目の世界でラスボスとして対峙する部長と冬流会長に立ち向かう指針をトモにくれる相手が、一巡目の部長と冬流会長であり、そして二巡目ではもう亡い秋希さんという所なんですよね。一巡目の部長よく喋ってるけど、二巡目の部長だって原作でもこんな感じで色々と助言くれて頼りになる人だったんだよなあ。アニメではコアラ一筋だったけどw
そういえば、秋希さんが拾ってきた動物の中にコアラがいたんだが、ちゃんと動物園に返しなさい。ユーカリどうやって集めてるんだw
冬流会長も、やっぱりちょっと一巡目だと雰囲気違うんですよね。こうしてみると二巡目の彼女が常にどこか張り詰めた雰囲気を抱えていたのが良く分かる。秋希さんを亡くしたというのは、彼女にとっても大きかったんだなあ、きっと。
一巡目だと、ああこの人、妹なんだ、と感じさせる仕草や発言が垣間見えて興味深い。そんで、姉と幼馴染の仲に嫉妬と羨望と諦めを抱いているような雰囲気も。

そして、わりと早々に大型化したニアとの合流。うーん、やっぱり普通に美人さんだなあ、ニアは。別にちっさいのが好きというわけでもないので、これはこれで。
それはそうと、操緒が居ない間に奏に積極的に詰め寄るトモは、何気に油断も隙もない男であるw


【うみねこのなく頃に 第21話 EpisodeIV-III prophylaxis】
魔法の定義がわかってきたようなやっぱりわからないような。
正直、時系列からパラレルワールドに加えメタ世界に至るまで入り組みすぎてわけがわからなさがさらに加速してきた。
マリアのローザへの憎しみは衝撃とともに納得でもある。アンジュに見せていたローザへの親愛はむしろ嘘くさいほどだったもんなあ。
ただ、それが六軒島での事件にどれだけ作用するのか。ローザを殺してやりたいと言いながら、同時に母親の中の悪い魔女を殺してやりたいとも言ってたわけだし、たびたび事件のさなかで繰り返し言っていたローザの所業へのあれは悪い魔女がやったんだ、という言い方からすると、ローザの存在を抹殺したいのではなく、やっぱりあの母として悪い部分を消し去りたいと願っていたようにも思えるし。

エンジュの方も、メタ世界に行った方と分離して話が進んでいるのかと思ったら、そうでもないのか。

アスラクライン #20 カイメツの刻 ショウメツの闇  

原作十巻を一話でやっちゃったかぁ。概ね、原作どおりの進行だったんだけれど、各所を端折っているためにやっぱりどうしても駆け足展開に見えてしまった。
次々に味方が倒され、思いもしない真実と裏切りに見舞われる一番盛り上がるところだったんだけどなあ。
結局、一巡目の操緒である環緒は登場せず、一巡目の智春がわざわざ姿を現す理由が操緒を助けるためではなく、何故かただのスペアであるはずの智春を助けるためという理由になってしまったわけだ。お陰でスペアのために本体が殺られるという本末転倒なことに。
今までだってトモが追い詰められることは何度もあったにも関わらず、なんでまた今回に限って助けに現れたんだか。
今回に限ってと言うと、GDのはる奈がなんで今回に限って使い魔の乱用や市街の戦闘でトモたちを拘束しにかかったのやら。今までだって何度もやってたのに。原作では危ないところを助けてくれたはる奈さんが、お陰でただの間抜けな人になってしまったw
さらには、ピカソ仮面と壮絶な激闘の末に死にかけるにまで至る勇戦を見せた六夏会長も。はる奈の攻撃の巻き添えという形でやられちゃってるし。これはひどいw
あのはる奈の導火線は、なぜか魔力無効化されず起爆しちゃうし。
挙句、真日和も裏切らないままやられちゃったよ。てっきり、あちら側のスパイとして同行しておいて裏切る目算だと思ってたら、あの時ピカソ仮面に追われていた時偶々都合よく真日和が通りかかったのは、本当に偶々偶然だったのかよ(汗
いや、あまりに都合いいから、絶対あそこで通りかかるよう謀ってたと思ってたのに。信じてたのに。
真日和の契約悪魔の件も結局話にのぼらず、悪魔の呪いの作用で兄貴に存在を忘れられた事が、部長の三順目の世界構築に協力することになる氷羽子にしても、肝心の兄貴が登場しないままで、どうして部長に協力しているのか理由がないまんまだし。どうするんだ、これ。
朱浬さんに至っては、ひかる先輩が存在抹消されてるもんだから、思いっきりマジで叩き潰されたし。本気で死んだでしょ、あれ!?
そもそも部長がなあ、このアニメだと全然なんにもしてないんですよね。原作だといろいろと解説してくれたり適切な助言をくれたりと、仲間として頼りになる先輩としてそれなりに存在感を示していたので、あの裏切りはまったく予想外だったし衝撃的だったんだけど、こっちはコアラがニアに抱かれてるだけで特に何にもしなかったからなあ。それが裏切ったと言われても、印象が全然違うんですよね。
とにかく準備と仕込みが足りてないお陰でひたすらバタバタしてるんですよね、ってこれは前も言ったか。でも、少なくとも前々話の悪魔の宿命の話なんか一期にでもやっちゃえてたら、環緒くらいは出せてある程度話をまわす余裕もできてたんじゃないだろうか。

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あにめ  

【ニードレス 17話 レジスタンス】
クルスとアルカのレジスタンス時代の回想編。これを見てると、アルカはたびたび、クルスに対してレジスタンスに関わるなと忠告してたんですね。一応、遠ざけようとはしていたのか。自分で殺さずに済ませようとしたように、幾許かの情は残っていたと見ていいんでしょう。結局、手をかけてしまったわけですが。


【プリキュアフレッシュ 39話 ケンカは禁止?沖縄修学旅行!!】
毎度ながら、ダイスケとラブの話は甘酸っぱいなあ。プリキュアって基本女の子同士の友情話が中心だったはずで、こうして男の子が関わってくるケースはこれがはじめてになるんじゃないだろうか。
なんかこの二人見てると、タイプこそ全然違うものの、マイメロの歌ちゃんと小暮を思い出してほほえましくなるんですよね。男の子のほうが女の子の事好きなんだけど素直になれず喧嘩ばかり、でも頑張り屋でいざと言うとき一生懸命一途に相手の子の事を気に掛け助けようとしたりするところとか。
歌とラブが違うのは、ラブがダイスケのこと、めちゃくちゃ大好きなところか。好きと言っても異性とか恋愛対象しては全然見てないんだけど、幼馴染として確かに特別な相手っぽいんですよね。まー、今後ダイスケの方におんなっけが出てきて、ラブが意識しだしたらラブコメでもかなり面白くなりそうなんだが、これプリキュアだからそれはないかなあ。
それはそうと、ウエスターさんはある意味セツナよりも現世を謳歌してないだろうか、これ。不幸を生み出しそれを回収する役目のはずなのに、本人が一番楽しそうに幸せそうにしてるもんな。今回だってプリキュア関係なく沖縄に観光旅行しにきて、満喫しまくってたしw
もう五人目のプリキュアはウエスターさんでいいんじゃね? それかもしくは、タキシード仮面様的なポディションになるとか。さすがにこのまま敵で終わるには惜しすぎる人材ですよ。

【アスラクライン 19話 君に捧ぐ真実】
リリカルなのはでもそうだったけど、この製作会社、全体のストーリー構成管理が下手くそなんじゃないのか。
せっかくの物語のクライマックスというべき原作9〜10巻【科學部カイメツ】あたりの衝撃的展開が、あまりにも端折りすぎの巻き入りました的な駆け足展開で台無しです。
原作のこのあたりの自分の感想を見返してみると、本気で仰天してるんですよね。そもそも、直貴が一巡目のトモだったという事実もまったく気づいていなかったもんなあ。
元々は直貴に連絡を取るために操緒の姉である環緒と接触を図ろうとしたところ、なぞの仮面をつけた襲撃者が現れる、という展開だったのに、環緒の存在すっ飛ばしていきなりピカソ仮面が襲って来るんだもんな。そもそも、なんで直貴はそいつの襲撃を察知したんだ?
これまでもトモが生命の危機に陥ったケースはあったにも関わらず、今回だけなんで直貴が介入してくるのかも唐突すぎて理由が無いし。原作を改変するにしろ、ちゃんと別個のもう一つの物語として最初から最後まで構築するべきなのに、これってその場その場で場当たり的に弄ってたら後の方に来て一気にしわ寄せが来てしまったって感じだよなあ。
二期に入ってから結構いい感じに取り戻してきてたのに、このバタバタ具合には正直ガックリさせられた。


【うみねこのなく頃に 第19話 Episode IV-I end game】
小此木さん、どうして社長なんかやってるんですかぃ!?
微妙にまだ前回までのツンデレ作戦の名残があるのか、バトラのことを気にしているベアトが可愛いなあ。それはそうと、メタ世界のバトラ、わりと楽しそうに時間をすごしてるんだな(苦笑 というか、あそこにも時間の概念はあるのか。ちゃんと眠ったり食事も取ってるみたいだし。
未来軸からエンジュがメタ世界に来援したわけだけど、別にエンジュの存在が未来から消えてしまったわけではないのか。そりゃそうか。
メタ世界のバトラには正体を明かさずグレーテルと名乗るエンジュ。別に正体を明かしてもよさそうなものだけれど。
第四回では、そもそも金蔵が死んでいたのでは、という疑惑を持ち上げることで、島にいる人数の概念をひっくり返すことに。と言っても、ラストらへんでは金蔵は人前に姿を現すつもりみたいだけど。
しかし、実際金蔵が死んでたとしたら、一巡目から金蔵が登場していたシーンは残らず真実じゃないと言うことになり、魔法が関わらない部分まで何一つ信用できなくなるんだよなあ。新ルールも加わり、さらにわけがわからなくなってきたぞw

アスラクライン 13.さくらさくら4   

アスラクライン 13 (電撃文庫 み 3-28)

【アスラクライン 13.さくらさくら】 三雲岳斗/和狸ナオ 電撃文庫

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 新たな機巧魔神(アスラ・マキーナ)《黒鐵(クロガネ)・改》を手に入れ、二巡目の世界へと帰還した智春たち。そこでは洛芦和高校の生徒たちが、洛高最大のイベントであるクリスマスパーティの準備に勤しんでいた。一見なにもかわらぬ平穏な日常。だが世界の崩壊の予兆は、そのときすでに智春たちの世界にも訪れ始めていた。
 非在化を始めた世界。虚空に浮かぶ機械仕掛けの巨大な腕。そして魔神相剋者と化した炫塔貴也、自らの目的を果たすために建てた巨大な塔……。
 かつてない世界の危機を前に、操緒と智春が選んだ最後の決断とは……!?。シリーズ衝撃のクライマックスへ!!


このシリーズ、当初から水無神操緒の立ち位置がわかんなかったんですよね。幼馴染にして智春に常時くっついて離れない幽霊(ベリアルドール)であるにも関わらず、智春が奏をはじめ、杏や佐伯妹といった女性陣が接近しても、多少状況によって邪険にされてムッとすることはあっても嫉妬したり女の子と仲良くすることを嫌がったりはしなかったわけです。それどころか、奏との関係なんかを茶化したりからかってたりすらしていて、これはもしかしたら操緒はトモに対して広大な親愛こそ抱いていても、女性として男性に向ける愛情は抱いていないのかもしれない。そもそもヒロインじゃないのか? とすら首を傾げる事度々で、二人の絆やつながりの深さは回を重ねるごとに伝わって来たものの、あの操緒の頓着の無さは一体なんなのか分からないまま、ついにこの最終巻まで来てしまったわけですが……。
此処に来て、トモと奏がついに結ばれたときに操緒が不敵な笑みを浮かべて呟いた一言で、一気にこれまでのあの操緒の態度の意味が、余裕の秘密が理解できました。

この女、おっそろしいなあ!!

いやあ、完全にこの操緒という少女のキャラクターを見縊ってました。あっけらかんとして執着だ女の業だのとは縁のない娘だと思ってましたけどとんでもないとんでもない、このシリーズに登場した女性の中でも図抜けて情念に満ちた怖いくらいに「女」そのものじゃないですか。
うわぁ、鳥肌たった。いろんな意味で。
男女関係でここまで揺ぎ無い自信と受容力と諦めを同時に持ち合わせるか。普通、ああ言う事を言ってしまう女性と言うのは大概受け身なんだけど、操緒はその点まったく違うもんなあ。いやあ、これは参った。確かに想いも身体も両方とも、奏と結ばれたにも関わらず、全部操緒に持っていかれた感じ。敵わんわ、これは。

なるほどつまり、そうかそうか。一巡目の智春が何故失敗したのか、二巡目の智春はまた違う見解を示しているけど、きっと多分それは、何の根拠も論理的でもないけれどこの一言で全部説明できるんじゃないだろうか。
すなわち、一巡目のトモには操緒がついていなかった、から。
二巡目の世界に来て、ついに言葉すら交わすことなく死に別れてしまった二人。環緒の最期の凄絶さは二人の関係の凄まじさをあらわしていたと同時に、二人はやっぱり一緒にいなきゃダメだったんだよなあ、と思い知らされた。
そして、ここでの二巡目の操緒の台詞や態度もまた凄まじい。それは冒頭で描かれる、操緒がベリアルドールになった時の話にも通じて、操緒が秘めていたトモへの想いの揺るがなさを示している。覚悟をすらも必要としない、当然にして必然、この世の摂理そのものであるかのような、その揺るがなさは、確かに余人が入る隙間が微塵もない。そして、間に割ってはいるようなことさえしなければ、この娘はトモとつながるあらゆるものを受容するのだ。それはもう寛容や許容ですらないのだ。ぶっちゃけ、相手にしていない。鼻にもかけていない。
そして恐ろしいことにその自信は独り善がりなどではなく、完全に双方向なのである。トモにとっても、別に恋人を作りその人を大切に思い愛したとしても、それと操緒はまた完全に別枠なんだから。
そりゃあもう、敵うわけがない。
加えて、こんな関係を受け入れられるのは、まさに奏しかいないわなあ。彼女のマイペースで余人とかなりピントの外れた鷹揚さがなければ、気が狂うぞ、これ。杏なんかも大概大らかだから大丈夫かもしらんが、佐伯妹じゃまずもって無理だわなあ。

と、操緒の正体に戦慄しっぱなしだった最終巻ですが、さすがクライマックスだけあって数々のなぞが一気に明らかに。と言っても、不明のまんま終わった設定も数あるんですが。その辺は、短編集や後日譚で明らかになるんだろうか。
なんにせよ、この最終巻で明らかになった最も大きい謎は、朱浬さんの正体だろう。てっきり単純に瑶が誤解していただけで、朱浬と紫浬が入れ替わっていただけだと思っていたんだが、真相は遥かに複雑怪奇に入り組んでいたわけだ。なるほど、単に瑶が誤認していたわけじゃなかったのか。確かにあれだけ仲が良く、生前は二人の区別がちゃんとついていた瑶が、なんで朱浬と紫浬を間違えたのか理由がわかんなかったもんなあ。

そして、大切な人を失って道を誤った部長や冬流会長と違い、一連の戦いの中で同じく大切な人を失った佐伯兄や、雪原瑶はちゃんと残された想いを違えず、自分の為すべきことを為していく。佐伯兄は、今回かっこよかったなあ。あの登場したときは融通利かない大迷惑だった人なのに、ラストでの頼もしさは素晴らしかったです。

しかしこれ、ラストは決して大団円じゃないんですよね。失われた命は戻らないし、悪魔の進行した非在化の症状は治らないわけでしょ。氷羽子や真日和の彼女の風斎美里亜はこのままじゃ長くないんだろうし。せめて非在化の件は後日譚で何とかして欲しいなあ。
心なしか急ぎ足に見えたのは気のせいなのかな。一巡目に戻ってからももう少し続きそうな感じだったんだけど。最後の書き方は、賛否あるように思えるし。それも、後日譚次第になるんだろうけど。
これは、なんとか出して欲しい。

和葉のエピソードは、どうもあとがきの内容からすると最初から考えられていたようで、だとすると彼女の出番が極端に少なかったのは最後のためだったのか。不憫な(苦笑
彼女の詳しい事情に関しても結局何一つ明かされないまま謎だけ増えたので、これも後日譚で……って、もう一つ書かなきゃ始まらないじゃないですか。出してくださいよ、お願いしますよ。

10巻 12巻感想

アスラクライン 18話 愛と魔力のせつない関係  

違う、違うんだ。柱谷先生は彼女もいない寂しい独身中年なんかじゃないぞー! もしかして、アニメでは由璃子さんの存在が抹消されてしまったがために、独身扱いになってしまったのか!? それはひどい。
原作では自分の生徒にして義理の妹を手篭めにして嫁にした外ど…もとい勝ち組だったというのに。

今回は全般にインターバルという感じの回で、今までと違ってあんまり緊張感とかなかったなー。
一応、二期に入ってから操緒が前面に出てる代わりに影が薄かった奏っちゃんの当番回か。ベリアルドールにまつわる秘密があらかた出たところで、悪魔の負う宿命についても説明するための回だったとも思うんだけれども、正直いろいろとちくはぐでとってつけたような話だったなあ。
女性の悪魔は相手の愛を食らい、男の悪魔は自身の相手への愛情を糧として魔力に換える。魔力を使えば使うほど、どう転んでも愛情は失われていくのだから、よくぞまあこれまで悪魔の一族が存続してきたものだと思われ。特に女性悪魔なんぞは相手からの愛が失われれば存在を維持できず非在化によって消滅してしまうのだから、総じて短命なはずなんですよね。元々世界から拒絶された存在とはいえ、この扱いは重いよなあ。
でもこの論法でいくと、鳳島氷羽子もわりと猶予ないはずなんですよね。彼女の場合、契約者からの愛情は無いに等しいわけですし。契約者持ちの悪魔にも関わらず、魔力の強さはともかくとして何気に奏とそれほど存在の危うさに関しては変わらないんだよなあ。まあ、彼女の目的からすれば、達成されるまで持てばいいんだろうけど。

ラストは衝撃の展開。あれ? 原作では直貴ってこうだったっけか? ちょっと思い出せないんだけど。
とりあえず、アニメではこの事実に対する疑問も踏まえて、より強く直貴の居場所を捜し求め、操緒の姉ちゃん環緒さんに会う流れになっていくのか。次回予告だと、OPにも登場している仮面も登場してくるみたいだし。
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アスラクライン 2 #17 生け贄の名を喚ぶ代償  

物凄い勢いで伏線がばら撒かれてる!!
アバンの謎の影の発言からして、クライマックス級の伏線だもんなあ。

ついにここで悪魔と非在化の秘密が明かされる。随分引っ張ったなあ。
ベリアルドールの魂の消費の秘密が明かされるまで伏せていたということなんだろうけれど。
なんにせよ、アスラマキーナにしても、悪魔にしても、その力を使えば使うほど自分の身を滅ぼしていくわけで、その両方の力を扱えるアスラクラインという存在は、ハンドラーと悪魔契約者が持つ業の両方を背負うことになるんですよね。代償もまた二倍、と。
その悲惨さを、加賀篝がここで示すことになるんだけれど、一期最大の敵にも関わらず、この結末はわかっていても悲惨すぎる。
力の負債を自分が背負うならともかく、この作品のシステムだとほぼ一方的に愛する相手に背負わせることになるんだもんな。しかも、失われていくのは命や存在だけではなく、愛情そのものが魔力として消費されていくんだから、背負う覚悟の質がまったく違う。たまったもんじゃない。
それでも、真実を知って、というか最初から自分の魂が消費されていくのを知っていてなお、クロガネを使えと訴える操緒がもうこれでもかと切ない。一期の操緒はなーんも考えてなさそうな感じだったんだけど、二期に入ってからこれでもかと操緒の儚さをアピールしてくるよなあ。
あの名台詞『トモにはミサオがついてるよ』も、ここで炸裂。そういえば、このせりふ、一期じゃほとんど聞かなかったような。ある意味、きめ台詞だったんだけどなあ。でも、二期じゃたびたび聞くことになりそう。
そして、二期に入ってついに初めてクロガネを呼ぶ智春。
「覚悟したよ……僕は、自分の意志で痛みを背負う!!」
フワフワと状況に流されるばかりで厄介ごとに巻き込まれる自分の不幸不遇を嘆くばかりだった彼が、哀音の消滅でアスラマキーナの真実を知り、そして今ここで、ついに兄の用意した役を踊るだけではなく、自分の意思で舞台にあがったわけだ。

しかし、コアラの映し方は惚れ惚れするくらい的確すぎて吹いたw


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アスラクライン 2 #16 自由で不自由な選択肢  

奏のド迫力のおぱーいはもとより、驚異的なのは操の腰回りのセクシーさでございますよ。おのれ、実体もないのに何という肉感か。
そりゃ、あんなのにとり憑かれてたら彼女なんて出来ないよ、智春。

夏のビーチでよい雰囲気になる奏と智春だけれど、一期では気にした風もなかった操が、二期に入ってから度々切ない顔を見せるようになってきて、本格的に三角関係になってきた感じ。智春が操に対して秘密を抱えているから、というのもあるんだろうけど、予想以上に操もメンタル的に不安定になってるんだよなあ。
操ってでしゃばりでうるさいように見えて、智春の色恋沙汰にはあんまり口出しとかしないし、邪魔しようとしたりもしないんですよね。明るくふるまっているけど、自分は幽霊で本当の意味で智春の傍に寄り添える存在じゃないんだ、と割り切ろうとしている節がある。切ないよなあ。

巡り巡って再び一巡目の遺跡に足を踏み入れることになったのだけれど、アホの強襲にもクロガネを出せない智春。考えてみると、第二期入ってから未だにクロガネ、一度も呼び出してないんですよね。
切羽詰まった状況になりながらも、クロガネを呼び出す決断を下せない智春の操を見上げる表情がまた胸を突く。
さりとてクロガネを出さないと奏が無理をしてしまい、此方は此方で非在化が進行してしまう、と。
公式サイトのトップページにガンッと一言だけ記してある言葉
「選べ――」
が重くのしかかってくる。

アスラクライン 2 #15 悪魔に喰われた副葬処女  

第二期になってから、というよりも副葬処女の真実を知って以来というべきか、前まで状況に対して受け身だった智春が非常に積極的に動くようになってきて、見ている側としてはストレスがたまらなくてありがたい。とはいえその分、アスラマキーナを動かすことには過敏に拒絶感を覚えるようになってはいるわけだが。

エクスハンドラーにどうやってなるのか。朱浬さんは言葉を濁していたけど、智春はおおよそ見当ついてるはずなんだよな。佐伯兄の顛末は目の前で見ているし、冬流会長と同様に、佐伯兄が操たち射影体の存在を認識できなくなるのも理解しているわけだし。
朱浬さんとしても、操の前で副葬処女が消滅したら、ハンドラーはエクスハンドラーになる、とは言いにくいよなあ。
そんな無邪気で能天気な操だけど、なんにも考えてないわけじゃないんですよね。浴衣で一人思い悩む智春に声をかけるシーン。
「操のことはいいんだよ?」
この時の操は自分の境遇を全部理解したうえで、囁いているような気がして、グッと来たなあ。EDといい、一巡目の記憶といい、二期に入ってから操のヒロイン度が一気にあがってる。


操を副葬処女から解放するため、真実の多くを知るだろう自分の兄・直貴と接触を図ろうとする智春だけど、彼から?鐵のトランクを預かった朱浬も、直貴から直接受け取ったわけじゃなく、直貴の後援者である【王立科学狂会(ロイヤル・ダーク・ソサエティ)】を介して渡されたのであって、直貴の所在は知らないという。なら、王立科学狂会なら直貴を見つけられるのではと考えた智春は、第三生徒会がを王立科学狂会の支部組織と知って、会長の冬流に王立科学狂会に問い合わせてもらえるように頼んだ所、自宅に引き籠ったまま不登校になっている科學部部長・炫塔貴也を引っ張り出せたら協力する、という確約を取り付け、部長の家を訪れる事になる。

というのが今回の大まかな粗筋か。塔貴也と関わることで、エクスハンドラーのヒミツ、?鐵の前のハンドラーが誰だったのか。哀音とはまた別のケースとなる、副葬処女の消滅によって訪れた悲劇がここで明らかになっていくわけだけど……。
原作でも読んだこの一連のエピソード。これを見る限り、少なくともこの時点では冬流会長はまだ何にも知らなかったんだろうなあ。でなきゃこういう行動とるのはおかしいし。
チラリと鳳島氷羽子が姿を見せた以上、あの野郎がこの時点で動いているのは間違いないしねえ。
そういえば、鳳島蹴策の方は出ないんだろうか。彼の存在がないと氷羽子の行動原理がなくなってしまうんだけど。
しかし、氷羽子も考えてみると凄いんだよなあ。彼女の理由からすると、契約相手には何の愛情も抱いていないはずなんですよね。それなのにセックスして契約してるんだから。

この時点で王立科学狂会経由でも直貴が見つからないのは、ある意味仕方のないところ。逆に見つかっていた場合、えらいことになっていた可能性もあるわけだし。
ちょっと驚きだったのが、秋希さんが消滅した戦いが、アスラクライン討伐戦だったこと。以前にもアスラクラインが存在したのはまあイイとして、その目的がなんだったのかは気になる所だよなあ。
ちなみに、秋希さんのビジュアルはOPであれだけ派手に出ているくせに、本編ではちらりと後ろ姿と目元が映らない形で出ただけ。本格的に登場するのは、やっぱり状況がああなってからか。
しかし、部長はなあ、秋希さんに冬流会長という美人姉妹の幼馴染に甘やかされて、なんという羨ましい。
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アスラクライン 2 #14 消滅の世界と記憶の残骸  

よし、というわけでアスラクライン第二期、スタートである。
やっぱり自分、これ妙に好きらしい。アバンとOPがはじまって、やたらとテンションあがりまくりなのであった。
話数表記は一期引き継ぎで十四話から。ストーリーも前期を振り返る展開など完全皆無で思いっきり続きから。

アバンは一巡目の世界から。原作を知らない人は、情報があまりに少なくて、まだ一巡目というのはまったくの別世界、もしくは古代世界と受け止めてる人もいたかもしれないけど、一巡目の世界の人間は細かい違いはあっても、総じて二巡目の世界の人間と同じ人たちなんですよね。

こっちの世界ではのんびりおじいちゃんの世話をして過ごしている律都さんですが、一巡目の世界では白衣を着こなす博士。何気にこの人、後々も関わってくる重要人物なんですよね。
一巡目では、兄貴・直貴のカノジョだったりするのですが、二巡目ではこれどうなってるんだろう。あの辺、随分とややこしいことになってるからなあ。律都さん本人がかなり特殊な能力を持ってる悪魔という点も問題だし。

OPには、第一期ではまだ登場していなかったキャラの横顔がチラホラと。その逆に、哀音の姿がないのがキツいなあ。
逆に何故かクリスティナっぽい金髪の人が前面に出てアクションしてるのは、原作組は不思議にも思わないだろうけど、原作未読組にとってはこれかなりのミスリードになるんだろうか。
怪物に襲われた智春が出していた黒い影も、あれ意味深なんだよなあ。

第二期の最初にどういう話を持ってくるのかと思ったら、第一期で飛ばした【洛高アンダーグラウンド】をこっちに持ってきたかー。
一巡目の世界観に本格的に触れる事になるこの話を、第二期の冒頭に持ってきたという事は、第二期はフラフラとした緩い話はもうやらないで、一気に世界の謎への確信に迫るという事なんだろうか。これで、クライマックスまで加速しっぱなしの一直線なら、申し分なしなのだけれど。

しかし一巡目のあの記憶の律都の断片的な説明だけみていると、兄貴たちのブラックホール実験の失敗とパラレルワールドの接触が世界崩壊の原因みたいに見えるんだが、果たしてそれを真相とするのかはたまた原作通り、実験失敗の元凶を本来の真相とするのか、まだこの段階では分からんなあ。ただ、原作どおりにした方が決着の付け方としては明快になりそうだけど。前者だと、どう世界崩壊を救うかが不明なままだし。
いや、それよりも衝撃的だったのは、一巡目における智春と操緒の関係なんだけど。操緒の甘酸っぱい求愛のセリフが切なくて可愛すぎる! 原作だとその辺、曖昧に濁されてたんだよね。だから、もっと違う関係だと思ってたんだけど、よく考えたらあの時の直貴の行動とか見たら、そうかと思わざるを得ない。
にしても、一巡目のトモは似てるようでしっかりしてる、というかヘタレじゃないよなあ。二巡目のトモだともっと逃げ腰になりそうだw


二期はどうやら、最初からクライマックス一直線っぽいので、非常に楽しみだ。こっからは、本気で衝撃的な展開が連続して続くわけだし。一期のもやもや感を、ぜひとも吹き飛ばして欲しい。期待してます。

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アスラクライン EX008 災厄の王の末娘  

サブタイの<末娘>ってのが、何気にキーワード。
天才少女ニア子こと、アニア登場である。ふん、ロリロリ言っていられるのも今のうちだぜ。おんとし十歳のがきんちょだって、数年もすれば立派な美女になってしまうのだ。

というわけで、原作小説第四巻【秘密の転校生のヒミツ】に相当する回がスタート。
一応、遂にと言うべきか。作品のタイトルでもある【アスラクライン】という言葉の意味、正体が明らかになる回でもあるんですよね。もっとも、アスラクラインというものがいったいどういう代物なのかは明らかになっても、アスラクラインがこの物語においてどういう意味合いを持つ存在なのかが詳らかにされるのは、まだまだ先になるわけだけど。

巷で悪魔狩りなる通り魔事件が続発。関東学生連盟が、GDら腕利きハンドラーや佐伯兄ら生徒会を動員してこれを追っているわけだけど、ハンドラーを総動員していることからも、最初から犯人がアスラクラインであることは承知していたわけか。
アニメでは奏本人の要望で、トモに護衛を頼むことになるのか。奏の性格から、あんまり自分からそう言うこと求めるようにも思えないけど。

事件は結局、悪魔狩りのみを扱って、下着泥棒についてはなかったことにするのか。確かに、間抜けは間抜けだけど、ちゃんとした理由はあるわけだし、どう辻褄合わせるんだろう。
肝心の真日和も結局でないみたいだし、アニメでは登場していない柱谷教諭(いや、担任だからタニヤンは登場はしてるのか)と、奥さんの由璃子さんも登場しないまま端折る様子。
由璃子さんは失踪したアニアの姉クリスティナの友人でもあり、彼女の情報を教えてくれるのと、その後の悪魔狩りに拉致されるという重要な役割があるのだけど、その辺もどうしちゃうんだろうね。
下着盗られて激怒する奏っちゃんとか朱浬さんとか、微妙に見てみたかったところだけどw

ここで早々に蒼鉛(ビスマス)のハンドラーの里見恭武まで出しちゃうのか。下手したら、四巻だけじゃなく加賀篝の事件、まとめて片付けてしまうつもりじゃないだろうなあ。そこまで急がれるとちょっと不安なのだけど。
それにしても里見恭武は、言動が腹立つなあ。瑤への暴言といい、佐伯兄への失礼な扱いといい。しかも、いいところ掠め取ろうとして、逆にやられてたら世話ないし。いい気味だ。

ちなみにあの、ラストで翡翠と交戦して氷に閉じ込められた黒い肌の女性は、人間じゃなくて使い魔(ドウター)。あれ、状況描写がわかりにくいから、一見するとあれがアニアのお姉ちゃんのクリスィだと勘違いしかねないぞ。
そして、ドウター・イングリットとともに、アスラマキーナ・薔薇輝、登場。と、まだハンドラーは出さずに引っ張るのか。


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starアスラクライン、その正体は・・・

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アスラクライン EX007 無情な空に散った夢  

おおっ。朱浬・紫浬姉妹と雪原瑤との過去編かぁ。これは原作に細かい描写のなかったナイスなアニメオリジナル。

一般人にも見えるようになった操は、さっそくクラスの人気者に。ここで微妙に拗ねてるトモが可愛いなあ。杏にもからかわれてたけど、何気にこのあたりの反応で、むしろトモの方が操に対してベッタリだったのが知れてしまう。

んで、アニメオリジナルの過去編。
ハンドラーになる前の瑤が、びっくりするくらい普通に女の子していたのに驚く。ものすごく驚く。昔から女の子にモテモテだったというから、以前から今みたいなヅカ風だったのかと思いきや、容姿や格好はもとよりメンタル面から普通に女の子してたのねえ。
じゃあ、普通に黒崎姉妹とのそれは、百合じゃないかw

そんな彼女が決定的に変わってしまったのは、父親を喪う事件がきっかけだったのか。瑤パパとの会話で、一順目と二順目の世界の話。一順目の世界の遺跡の話が出てくるわけだけど、このへんの会話は覚えておいてもいいかも。
前回のスタビライザも、一順目の遺跡から発掘されたものなのでした。

この一順目の遺跡を守っている機巧護衛機(カスタス・マキーナ)って、結局誰が作ったものなんだっけ。


三年前の小さなトモと操緒。生身の頃の操緒の元気の良さが可愛らしくて仕方無い。操緒の傍若無人さに、トモは完全に振り回されっぱなし。幽霊となった今と比べると、やっぱり昔の方がトモに対してベッタリなように見えるのは気のせいかしら。今が大人しいってわけじゃないけど、昔の方が我儘云って甘えてるように見えるし。まあ、トモはトモで子供の頃の方が「ひーん」と言いながら一生懸命操緒のご機嫌とってるようにも見えますけど。
しかし、中学の制服着て、気が付いてくれないからずっとご機嫌斜めとか。気付いたら途端に機嫌がなおったりとか、かわいいなあ。


で、肝心の飛行機事故なんだけど、結局原因はわかんないんだよね。トモと操緒の方の事故後の描写は無し。一方、黒崎姉妹と瑤の方は、倒れている黒崎姉妹を発見した瑤が、トランク=ヒルベルト・イクストラクタを起動させ、ベリアルドールとして紫浬を取り込むことで助けようとするわけだけど……。
その直前の描写で、朱浬に対して脈を取って諦めたような描写のあと、紫浬が呻いて、紫浬の方はしっかり生きている描写があるんですよね。それを見て、瑤は生きている紫浬を助けようと、トランクを起動させるわけだけど、ここからちょっとわかんなくなるんですよね。
本当に、瑤のアスラマキーナ【白銀】が取り込んだのが紫浬だったのかどうか。
瑤はあれ、紫浬を取り込んだつもりだったみたいだけど、その過程の精神世界だか何だかの描写で、紫浬が取り込まれる世界から、呼び声に導かれて離れていくかのような比喩的描写があるんですよね。
その直後、夏目直貴によって肉体改造を受けるシーンが続くことから、まず間違いなく、今の朱浬を名乗っている女性は紫浬で間違いないはずなんだけどなあ。
明言はされてないんだけど、原作の最新刊での描写を見ている限りではまず間違いないかと。

この回見ていて気づいたんだけど、もしかして今の白銀のベリアルドールとなっている方の黒崎嬢は、ハンドラーである瑤ともコミュニケーションが取れない状態になっているんじゃないだろうか。
操緒や佐伯兄の射影体である哀音が、頻繁に姿をあらわし普通に会話をしているのに対して、白銀の射影体が姿を見せたのは僅かに二度。それも一瞬だけ。しかも、この間トモが風邪ひいて操緒が表に出てこれなくなった時みたいに、全身にノイズが走った状態だったんですよね。
そして瑤のセリフ「スタビライザがあれば、君と話せたのかな、紫浬」。これ、最初はその直前にスタビライザの一件で口論となり、その場から立ち去っていった朱浬と、紫浬が姉妹で話せるようになったのだろうか、と言っているのだと一回目見たときは思ったんだけど。
よくよく見返してみると、どうも瑤自身が自分の射影体である黒崎嬢と、話せるようになったのかな? と自問しているように見えてきたんですよね。
それだと、どうして未だに瑤が自分の射影体を紫浬だと思い込んでいるのかの理由が見えてくる。もし、瑤が自分の射影体と話せる状態なら、朱浬本人が自分を紫浬だと偽ってることになってしまうわけですし。わざわざそんなことする理由ないですしねえ。
あの事故でベリアルドールとして朱浬を白銀に取り込んだあの時点で、朱浬が既に心停止状態にあったことで、アスラマキーナとしての機能には問題なくても、射影体の機能には何らかの不具合が出てしまっている可能性も考えられるのだけれど。


ところで、もうひとつ気になったところが、今回見ていてあったんですよね。
事故後のシーンで、炎上している飛行機の残骸の上に、鳥の影が止まってたんですよ。燃えてる機体の上にですよ?
あれ、ただの鳥なんだろうか。
もしかして、あれ、クロエか? とも思ったんだけど、この二順目の世界にクロエっているんだろうか。いるなら、夏目直貴が連れていても、まあおかしくはない気もするけど。


その夏目直貴。トモの五歳上の兄貴。科學部の創設者で、クロガネをトモに送りつけてきた張本人。シルエットだけとはいえ、登場したのはこれが初か。
事故現場にすぐさま現れ、恐らくは操緒をベリアルドールにし、瀕死の朱浬に機械の四肢を与えた天才・夏目直貴。
ただ、アニメしか見てない人は、どうしてここで直貴の代理と名乗り、朱浬に語りかけてきた声が、嵩月奏のものだったかはわけわかんないんだろうね。
これもまた、大いなる伏線となるはずのものだから、覚えておいて損はないかと。


うーん、こうしてみると、アニメオリジナルの回にも関わらず、積極的に伏線仕込んでるなあ。
現代での瑤がトモに告げたセリフ。君は単に巻き込まれただけと思ってるかもしれないけど〜〜云々のセリフも、のちのちの展開を目の当たりにした時、実に的を射た台詞であったことが知れるはず。瑤本人は、何も知らなかったはずなんだけど。



次回は、ラックイーター、アニア登場? 


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starなかなか面白いと思うけど…?

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アスラクライン EX006 闇の向こうに浮かぶ贄(いけにえ)  


やっぱり、前回ラストの昏倒で、朱浬さんの記憶は戻ってしまっていたらしい。とりあえず、瑤との対決過程では、朱浬と紫浬の姉妹の情報については出さないつもりか。
原作では、朱浬さんが昏倒していたのは短時間で、スタビライザーを狙う真日和のドウターと奏の戦闘中に早々に乱入してくるのだけど、こちらでは風邪でぶっ倒れた智春を看病してくれる普段の朱浬さんというまず見れない構図が見れた。おっとりした紫浬さんに看病されるのもいいけど、朱浬さんの方もいいなあ。とはいえ、この朱浬さんは相当テンパってるわけですけど。
原作中通じても、ここまで冷静さを失ってる朱浬さんって、ここの場面だけなんですよね。

スタビライザを狙う瑤から逃げ回りながら、速効性特製解熱剤を調合できるという律都さんの家に向かう智春たち。
ちょっと瑤が余裕持ち過ぎ、というか完璧に朱浬さんのミサイル攻撃を封じているにも関わらず、何度も逃走を見逃しているのがちょっとワンパターンに見えてしまった。追いつかれる→ミサイル弾幕→逃走のパターンが何度も繰り返されちゃったからなあ。
瑤のアスラマキーナ【白銀】の空間切断能力<白の剣撃>を多用した戦闘シーンは、なかなか迫力ある見応えタップリの戦闘シーンになっていただけに、ちょっと勿体なかった。
とはいえ、潮渦家での朱浬さんとの激闘シーンは、朱浬さんのあたり一面焦土にしかねない大火力攻勢を、逆に圧倒する激強ぶりを見せつけて、大変満足できる戦闘シーンでありましたよ。
今まで防御に使っていた白の剣撃を、攻撃に使った瞬間の速度、射程、破壊力。後背の山ごと吹き飛ばすあのシーンは、思わず「おおっ」と声をあげてしまうほどのイイシーンでした。
何気に戦闘シーン、ずっと頑張ってるんだよな、このアニメ。

そういえば、真日和は前回でお役御免かー。原作だと瑤に首にされたあと、逆に朱浬さんに雇われることで、味方の手ごまで動いてくれるんだけど、アニメでは仕事に失敗したままフェイドアウト。ヴィヴィアンの餌代稼げてねー。これじゃあ、まったく赤字じゃないか。第二生徒会会長に殺されるぞw

この戦闘で、ついに朱浬さん、切り札中の切り札を使用。原作ではヴィヴィアン相手だったんですけどね。ただ、切り札の魔力弾も白銀にまったく通用せず。これはどうなんだろう。あの切り札は、一発で右手がお釈迦になるのと引き換えに、アスラマキーナと同等の力を引き出す代物で、朱浬さんの戦力としての立場を重要な位置におかせるものだったはずだったんだけど。
ちなみに、朱浬さんの身体にはアスラマキーナと同じ魔術機構が組み込まれてて、自らを副葬処女として稼働させることで、アスラマキーナに匹敵する力を顕現させるものなのです。智春が操緒を失った飛行機事故で、瀕死の大怪我を負った彼女に、この機構を組み込み、機巧化人間(フェミナ・エクス・マキーナ)として蘇らせたのが、アニメでは第一話で触れられただけの、智春の兄貴である直貴なわけですけど、直貴の存在、アニメではほとんど強調されてないんだよなあ。原作では、この機構を組み上げた人は天才だな、と瑤も言ってるわけですけど。
何度も繰り返され強調される夏目直貴という男の超人的な能力、天才性、多彩な人脈。どこか凡庸な弟とはまるで出来の違う兄貴の存在は、のちのちドえらい展開を伴って、智春に降りかかってくるわけですけど。もうちょっと彼の存在を意識させておかないと、後々の展開でのインパクトが薄れちゃうんじゃないかなあ、と心配。

結局、白銀の射影体もお目見えなかったし。
ほんと説明不足だよなあ。これだと、なんで朱浬さんが瑤に「あたしとあの子の区別もつかなかったくせに!」と叫んだ言葉の意味もわかりにくいんじゃないかなあ。

座薬シーンはやるんだ(笑
次回予告で奏がゴム手袋してるシーンがあったので、間違いないとは思ってたけど。
そして出た、名セリフ「保健委員ですから!」(笑


んで、真打ち登場。復活した操緒とともに、鈿捗亳宗
鈿弔特殊能力使ったの、アニメでは何気に初めてじゃないのか?
とはいえ、地味でわかりにくいって、あれ。七重魔方陣による加速を加えた重力球を纏った拳撃、のはずなんだけど、もっとブラックホールの演出を派手にしてくれりゃいいのに。
とはいえ、裁断された空間に飲み込まれかけたスタビライザを、空間を引きちぎって取り戻したり、口から無数のコードが飛び出して、スタビライザを取り込むシーンとか、迫力あってよかったよー。

というわけで、鈿弔飲み込んでしまったスタビライザ(安定装置)のおかげで、操緒が可視化してしまうという結果に。あれ、わかりにくいけど実体化じゃないのよね。あくまで可視化であって。

んで、操緒が編入してくるシーンで、智春が知らん顔してるのに対して、奏の方が「あうあう」ってなってるのが面白かったり。この子は天然のくせに変なところで苦労性なんだよなあ。

結局、朱浬と紫浬の情報は、最後に樋口が持って来た雑誌に載っていた天才双子子役、という見出し記事だけかー。
明るくて器用で面倒見のいい姉の朱浬。引っ込み思案で気弱で、だが神がかった演技力と美しいソプラノボイスを持つ妹の紫浬。
この二人の性格の違いってのは、けっこう重要な要素だと思うのだけど。

と、次回予告見ると、まだ雪原瑤と、昔の朱浬さんっぽい人の姿が映っていたので、もしかしたら姉妹と瑤の昔の話、やるんだろうか。オリジナルで。だとしたら、楽しみなんだけど。



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アスラクライン EX005 交わり合う心と身体  

ある意味、一番待ち遠しかった朱浬さん主役回なのです。よかった、さすがにこれを一話で終わらせるようん無謀な真似はしなかったか。

冒頭、中間試験の勉強をしている智春なんだけど、兀突骨大王なんかが試験範囲の高校って、どんな高校なんだよ(苦笑
確かに公式生徒会があんのばっかりとか、変な学校ではあるんだけど、カリキュラム自体も変なのかもしれないッスね。

この時点で智春の身体の調子が悪いのは、アニメでの変更点ですね。智春が風邪ひくに至るお風呂イベントがなかったからなんだろうけど、残念っちゃ残念。まあ、しっかりとエロスイベントはこなしてくれたからいいんですが。

そういえば、冒頭にモノクロ映像で朱浬さんとアスラマキーナとの戦闘シーンが挟まれたのも、アニメオリジナルだな。あれは、映像作品というのを考えれば、いい挿入かも。戦ってるアスラマキーナが鈿弔修辰り、というのはよい伏線。まあ、モノクロ画像になってる時点で、アレなわけですけど。


鳴桜邸の門前に傷だらけで倒れていた朱浬さんを家に連れ込み、しっかり目隠して操緒の声掛けで動きながら、濡れた朱浬さんの服を脱がしていく智春。それ、どんな目隠しプレイ?(笑

目を覚ました朱浬さんは記憶を失っていました、というのは定番なんですけど、逆行健忘で中学二年生14歳のころ、というのはともかくとして自分は朱浬なんて名前じゃなく、紫浬だと主張するわけです。
この自称・紫浬さんが、また朱浬さんと違って可愛らしい人なんですよね。大人しくて控え目ではにかみ屋。気遣い上手で優しくて、中学生と言ってるものの、物腰は上品な年上の女性そのもので。
裸Yシャツに、エプロンで朝食作ってたりとか、出がけにネクタイ直してくれたりとか、どんな若奥様プレイですかw

まあ、この別人みたいな性格も、ちゃんと記憶喪失という以外にしっかりとした理由があるんですけどね。
そういえば、アニメではまだ朱浬さんがどうして身体を機械化するはめになったのか、とか語られてなかったんじゃないかな。朱浬さんが住んでる教会を訪ねたときに、智春が飛行機事故の新聞記事が貼られたスクラップを見つけるシーンがあるのですけど、それが智春と操緒が巻き込まれた事故と結び付けるのって、ちょっと気づかない人も出てくるんじゃないかと。操緒が飛行機事故に巻き込まれて副葬処女になった、という情報自体、ちゃんと語られてなかった気がするし。アニメ第一話の冒頭で飛行機事故の現場で傷だらけの智春と幽霊化した操緒が映されてるだけで、詳しい説明なにもされてなかったし。

ここで、倒れた朱浬が持っていたトランク「スタビライザ」を狙って、真日和登場。原作小説では、真日和ってここが初登場だったんですよね。第二生徒会会長に至ってはまだ出てこない。
前回、あれだけただのヘタレ男だった真日和が、しっかり喰わせ者らしい態度を見せながら、ヴィヴィアンと殺人人形扱って襲ってくるというのは、なんかこっちもいきなり別人になったみたいで、違和感あったなあ。
それなら、前回のシナリオ、もっと違うものにしてもよかったのに。

真日和に対抗するために、鈿弔鮓討咾世修Δ箸垢訝匳佞世韻鼻風邪の影響で失敗。操緒たちベルアルドールは、ハンドラーの脳の機能を使って外界に端末を波及させているせいもあってか、ハンドラーの身体機能に異常があると、ベリアルドールとのリンクが乱れて、アスラマキーナを上手く操作できなくなる、というのが原作での解説。

ただ、ここで真日和にスタビライザごと連れ去られそうになった紫浬さんが、鈿弔了僂鯡楫發垢襪海箸膿甘衝撃を受けて、暴走し、ヴィヴィアンを撃退しつつも倒れてしまう。
もしかして、ここで原作の昏倒シーンまで行っちゃったんだろうか。
原作では、樋口が寝込んでる智春のお見舞いに持って来た雑誌。そこに乗っていた、ある双子の姉妹の記事を見て、倒れちゃう展開だったんですけどね。
うーん、ここまでアニメでは黒崎朱浬と黒崎紫浬の過去について、さっぱり情報出てきてないのになあ。
そのへん、第6話でしっかり描いてくれるんだろうか。寝込んでる智春に、紫浬さんが歌を歌ってくれるシーンとか、さり気ない伏線がアニメにはないから、描写的にまた弱くなりそうで、不安なんだけど。

次回予告見てたら、律都さんが登場して、奏がゴム手袋しているという場面が映っていたので、あの迷シーンはあるようだけどw
残念ながら、紫浬さんによる尿瓶にシーンはなかったからなあw

……原作だと、この話で智春って物凄い勢いでラッキースケベと自身の貞操が凌辱されちゃってて、えらいことになってるんですよね(苦笑
その意味でも期待してたんだけどなあw


まあ。若妻朱浬先輩が十分堪能できたし、サービスシーンもかなりの勢いで頑張ってたんで、その方面では大満足でございましたけど。



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おすすめ平均
stars最初は痛いんですよ…
stars記憶喪失でもいつもと同じ

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アスラクライン EX004 行き場を無くした想い  


これはまた、大幅に改編してきましたね。原作小説の第二巻【夜とUMAとDカップ】を一話でやっちゃうかー。
まあ、第二巻はアスラクラインの世界における悪魔と契約者と使い魔(ドウター)の関係を伝える為の巻だから、それさえ達成できてればいいと言えばいいんだろうけど……。
それにしてもバタバタしすぎてて、視聴者に適切な情報が伝わってるのか怪しいなあ。
とりあえず、洛高の合宿所に謎の怪獣出現→新入生のオリエンテーション合宿までに、怪獣を退治するように第一生徒会から第三生徒会経由で科學部に依頼。という流れも説明不足だったような。
まあ、なによりも大きな改変点は、本来第二巻でのメインとなる由璃子さんと桂谷先生を登場させず、代わりに第二生徒会会長・倉澤六夏とその下僕(笑 真日和秀を配置した所ですか。
本来、由璃子さんと桂谷教諭との壮大な夫婦喧嘩だった話が、御蔭で真日和が、出来ちゃった子供を俺知らね、と逃げ出した超ヘタレ男扱いに。
アスラクラインのなかでも有数の三下…もとい喰わせ者、曲者だった真日和が、なんという扱い(苦笑
まあ、由璃子さんと桂谷教諭ってこの後の話でも大して出番ないから、この配置転換は仕方ないっちゃ仕方無い。理解できなくもないのですが、せっかくの悪魔と契約者と使い魔の関係が、ちょっとあやふやになってしまったような。なにしろ、真日和の契約悪魔って本編でも登場していないし(もしかしたら本編で今後、重要な役回りをするかも入れないけど)、当然このアニメ第四話でも登場しないので、悪魔と契約者の関係、そしてその間に出来た子供同然である使い魔という存在がどういう意味を持つのかとか、その辺が弱くなってしまってる気がするんですよん。

もっとこう、嵩月奏と智春の間に使い魔が生まれる可能性、つまり二人が今後エッチすることがあるかもしれないという選択肢が提示され、いやがおうもなく、なんか盛り上がるところだったのにさw

そもそも、科學部で初キャンプ、というシチュエーションでもって、奏や朱浬さんのキャラクターも見せていく回だったのになあ。
ここで破天荒マイペースお姉さんたる朱浬さんを一杯一杯見せておかないと、次回の朱浬さんメイン回の威力も半減してしまう気がして、少々不安なのですが。

一方で、操緒と智春の屈託のない仲の良さ、四六時中一緒にいることからくる距離感は、上手いこと見せてたかも。
ここでちらっと、奏が操緒が大事ならアスラマキーナを使うな、と忠告してるわけですが、この時点じゃそれがどういう意味を持つのか、わかんないんだよなあ。

戦闘シーンは、やたらめったらミサイル弾頭、ショットガン、挙句の果ての座天使級護法榴弾砲をぶっ放す朱浬さんと、二挺拳銃で大暴れの六夏のおかげで映えてたけど……肝心のアスラマキーナが逆に目立ってなかったような(苦笑
せっかくの召喚シーンもなあ。シュヴァルツシルトの闇から現れる鋼鉄の魔神、という盛り上がるシチュエーションなのにねー。
さらには鈿弔その特殊能力を発揮する場面でもあったのに。

もーちょい、うまいことやってほしいなあ。


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アスラクライン EX003 科学の光が落とす影  

とりあえず、これだけは録画したまま溜めておかずに、即座に見ることにしています。
うむむ、それだけ楽しみにしているということか。


神聖防衛隊=第一生徒会での交戦からなんとか脱出した智春。だけど、奏は佐伯兄に捕まって、処刑を待つ身に。
尺が足りないからか、色々とシーンすっ飛ばしてるなあ。どうやって智春だけ第一生徒会から逃げだせたのか。結局第一話の鳴桜邸での佐伯兄と若頭と朱浬先輩の三竦みと、鈿弔療仂譴里△箸砲匹Δ覆辰燭里描かれてないしねえ。

朱浬先輩の支援を受けながら、第一生徒会から囚われた奏を助ける怒涛の展開の中で、佐伯兄のアスラマキーナ【翡翠】の誕生と、哀音の過去が描かれることで、アスラマキーナと射影体と呼ばれる幽霊の秘密が明らかに。

あの過去回想でのフェリーを襲った怪物。佐伯兄がちゃんと「ドーター」と言ってるので、悪魔と人間との契約によって生み出された使い魔(ドーター)であることは確定。加えて、ドーターともう一体、巨大な影が描かれ、その中央に一人の人影。佐伯兄たちを襲い、哀音をベリアルドールに変えるきっかけになった事件が、あの存在のせいということが明らかになったわけだ。なるほど、佐伯玲士郎がなぜあれほど執拗に悪魔を排し、夏目智春との接触を防ごうとしたのか、あの事件がどういう意味を持つか知っているとおのずとわかってくるのだけど、あの事件、襲ってきた敵の正体を知らなかったら、それと佐伯玲士郎の激情を繋げるのは難しいよなあ。
あのドーター。見てくれはもろに怪獣だったので断言できないのだけど、触手らしきものを生やしていたのを見ると、やっぱりあれ、イングリッドなんかなあ。
その襲撃の直前、学生連盟が送り込んできたヘリに橘高冬琉が乗り込んでいたのも、また意味深なのですよね。

そういえば、ここで哀音の過去の姿が描かれるとは思わなかったなあ。ただ、ベリアルドールに科せられた宿命を考えると、きっちりベリアルドールになる前の彼女と、今の彼女をかき分けて見せたのは、良い伏線になっていたと思われる。
彼女が智春に告げた「悪魔を助けるために、操緒さんを傷つけないで」という言葉の真意も、きっちり伏線として作用していると思うし。
この言葉が指し示す本当の意味は、のちのち彼女が体現することで智春に衝撃的な形で知らしめてしまうわけですけど。
冒頭で、操緒が消えてしまったことにショック受けまくってる智春の様子も良かったなあ。マジ泣き入ってたし。それだけ、彼が操緒のことを何だかんだと大事に思い、傍にいるのを当然と思いこんでいた証左でもあるんだけど。


そして、ようやくここで黒崎朱浬が改造人間=機巧化人間であることが明らかに。両手足からミサイル弾頭乱れ撃ち(笑
ちなみに、顔と胴体は自前なので、あのでっかいおっぱいも自前でありんす。彼女がそんな体になった過去には、実は智春や操も大いに関係してるんですが……そのへんまで描かれるんだろうか。OPでは雪原遙の姿もあったし、三巻では早速朱浬さんの話になってるわけですしねえ。
しかし、二の腕や太ももが武器収納庫になっているために、それらを出すためには上着なんかは邪魔になるだけに、戦闘となると脱ぐわ脱ぐわ(笑
やべえ、想像以上に色っぽいw 元々厚手のごっついコート着込んでいるだけに、余計に。くそう、負けないぜ(何にだ


それにしても、今回はまたキャラデザインやらアクションは癖が強かったなあ。そういえば、このアニメってスタッフがリリカルなのはとおんなじなんでしたっけ?


鈿直ごの呪文、音で聴くとなかなかカッコよかったなあ。
今回のサブタイトルでもあるんですよね。

「闇より暗き深淵より出でし…其は、科学の光が落とす影!」


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アスラクライン〈3〉 (電撃文庫)三雲 岳斗

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おすすめ平均 star
star最初は痛いんですよ…
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アスラクライン 12.世界崩壊カウントダウン4   

アスラクライン〈12〉世界崩壊カウントダウン (電撃文庫)

【アスラクライン 12.世界崩壊カウントダウン】 三雲岳斗/和狸ナオ 電撃文庫

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キツいなあ、これはキツい。一順目の世界で出会う人たちは、みんな二順目で智春が知っている人ばかりにも関わらず、みんなやっぱり違うんですよね。敵だった人、敵になった人。裏切った人、味方だった人。既に死んでしまった人。ベリアル・ドールだった人。
二順目の世界って、凄絶な世界だったんですねえ。あそこでは、多くの人が多くのものを失い、傷つき、そして死んでいってたんだ。
大切なものを失わず、平穏な、平和な日常に暮らす人たちの姿は、逆に二順目の世界で失ったものの大きさを思い知らされるようで、やりきれないたまらない。
救いがないのが、この平穏な世界はすでに滅びが決定しているということ。二順目の世界よりも一年近く進んだこの世界は、既に崩壊が始まっている。ここに暮らす人たちは、遠くない未来に世界の非在化に飲み込まれて消滅してしまう運命にある。
だからこそ、この智春が生まれた世界。二順目の世界が生み出されたわけですから。

哀音は、いずれ出てくると思ってたけど、出てきたら出てきたらで、予想していた以上にショックだったなあ。ほんとに、この娘、性格は操寄りだったんだなあ。明るくあっけらかんとして眩しくて……。

そして、黒崎姉妹の姿。こっちじゃ、紫浬はベリアル・ドールにはなっておらず、朱浬さんもまた生身の体の普通の女生徒なわけで。そもそも、二人が入れ替わってることもないんだよなあ。智春は知らなかったんだっけか。
こちらの世界での朱浬(紫浬)に出会ったときの智春の、なんか心ズタズタにされたような反応見てると、やっぱりあの惨劇で彼が一番ショック受けてたのは、朱浬の死だったんだなあ、と実感させられる。なんだかんだと、朱浬のこと慕ってたんだよなあ、智春って。
一応、希望があるみたいな話が出てきてるけど、ここで感じてる智春の喪失感、哀しみ、悔しさは本物なのですから、しっかり飲み込んで欲しいなあ。

そして、さらに明かされてく世界の秘密。世界崩壊の真相。世界救済への手立て。アスラクラインが持つ力の本当の意味。
怒涛の展開なんだけど、それに押し流されながらも智春は今までにない頼もしさで立ち向かってくれるんですよね。そりゃあ、あれだけ酷い目にあい、大切な人たちを失って、残された大切なものさえもこれから失おうとしているのに、ぼんやりしているままなわけないよな、主人公なんだから。

世界はまだ、滅びていない。一順目の智春は、自分の世界を見捨ててきたのではなかったのだ。彼の遺志を継ぎ、多くの人の想いを背負い、世界を救う覚悟をきめて、智春は再び旅立つ。操とともに、奏とともに。
と、こう書くと次こそ最終巻、って感じなんだけど、あとがき読む限りはまだ終わらなさそうなのが凄い。

凄いと言えば、智春ってすごいですよねえ。こいつ、操に関しては完全に常に傍にいる存在と考えてるんだよなあ。好きとか嫌いとか異性だとか恋人という範疇から、度外視してる。幽霊という状態で常に傍らにいたからこそ育った感性なんだろうけど。奏に好きと告白しながら、操が傍に居続けることには疑いすら抱いていないんだから。
こいつ、もし操がベリアルドールから人間に戻ったとき、二股状態になるというのをまったくわかってないよな(苦笑
笑ってしまうのは、その辺の葛藤は、既に操と奏の間でなんやかんやのうちに解決してしまっているところか。
在る意味、その感性こそが智春こそまさにアスラクラインに相応しい、と言える部分なのかもしれないけど。
荽塔貴也にしても、加賀篝隆也にしても、自身のベリアルドールと契約悪魔との関係は、いささか問題あったからなあ。


アスラクライン #2 未来に滅びるということ  

智春はあれか。毎朝毎朝、操のYシャツ一枚の寝姿を視姦しているのか。ハレンチなやつめ、なんとうらやま(ry
まー、毎日毎日あんな姿見せつけられながら、触れることもできないってのはキツいっちゃキツいよなあ。

って、いきなり翌朝シーンからはじまって。昨夜の騒ぎはどうなったんだ? アスラマキーナは? あの黒い巨人の名前すらまだ出てないじゃない。
そして、添い寝しているのは朱浬先輩。艶めかしい下着姿を映すのはいいけど、昨晩の戦闘を描いていないと、なんで生足を強調して映していたのか(智春の視線?)、朱理がなんで自分が生身の人間だ、とわざわざ主張していたのかの意味がわからないと思うんだけどなあ。
それとも、視聴者に対してまだ秘密にしておきたいんだろうか。

ともあれ、鳴桜邸の大家に引越しの挨拶に行く智春。初日から鳴桜邸、ボロボロだけどな。
うーん、どうでもいいけど、この作品、登場人物多いんだから、新キャラ出てきたらキャラの名前、テロップかなにかで文字表記した方がいいんじゃないかなあ、と思ってしまう。
潮泉理都さんが、大家の孫としてしか紹介されてないもんなあ(調べてたら、原作でもこの時点では名前明かされてなかったみたい)

とはいえ、原作知っている身からすると、これで十分っちゃ十分なんですよね。見ていて面白すぎて、正直たまらん。

奏は、原作でも非常にリアクションが分かりにくい娘だったけど、アニメ化されてもあれだなあ、非常にコミュニケーションがとりにくいタイプ。凄いなあ、とても忠実に再現されてるじゃないか。
会話が成り立っているのか成り立っていないのか。妙に噛み合ってない会話が、実に智春と奏のそれらしくて、変なところで感動してしまった。


生徒会に呼び出されて、ひょいひょいと応じてしまう智春。前から思ってたけど、こいつ自分の学校の体制についてまったく理解してないよなあ。ちなみに、洛芦和高校には第一から第三の三つの生徒会があり、それぞれ後ろに巨大な組織が控えているのです。
たびたび名前の出ているダークソサエティ。王立科学狂会は第三生徒会になります。ちらっと朱浬と出てましたね、第三生徒会会長。冬流先輩がここで出てくるとは嬉しい限り。原作だと初登場はだいぶあとだったもんなあ。

んで、世界観の根幹に関わる話題が出てきましたね。タイトルにあるところの、未来に滅びるということ。二年後に滅びることが決定している世界。それどころか、この世界は一度既に滅びており、今のこの世界は二順目の世界になるわけです。最初は、この話がどれほど重要か、気がつかなかったんだけど、ずいぶんえらいことになるんだよなあ、うん。

第一生徒会での佐伯会長と奏との戦闘で、チラリと映った写真が切ない。佐伯兄妹とまだ副葬処女となる前の哀音の写真。哀音、ちゃんと笑ってるんですよねー。今はまだ、この笑顔の意味、重たさはまったくわからない段階なんですけど……知ってる身としては、キツいなあ。


アスラクライン〈2〉夜とUMAとDカップ (電撃文庫)
アスラクライン〈2〉夜とUMAとDカップ (電撃文庫)三雲 岳斗

おすすめ平均
starsまぁ…
starsうーん
starsまぁ、雰囲気的に。。。

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アスラクライン #1 機巧魔神(アスラマキーナ)  

観る前まではまるで思ってなかったのだけれど、OPでテンションあがるあがる。どうやら私、自分でも気がつかないところで思いっきりこのアニメ化、楽しみにしていたみたいだ。

この作品、原作は右往左往している感じだけど、その設定やキャラの配置はとかく面白いんですよね。見栄えもすると思うし、非常にアニメ向きだと思ってたんですけどね。ただ、その分、ややこしい設定は見せ方考えなきゃいかんのでしょうけど。

結論から言うなら、もう大好きです(w
いや、操が可愛いのなんの。なに、あの幽霊。どうするよ。なんでYシャツ一枚で寝てるのよ。
智春が操のこと触れないことについて悶々としてる描写が原作にはあったけど、これは確かに生殺しですよねえ。しかし、いつもあれだけ高い位置に浮いてたら、スカートの中はよく見えるんだろうなあ。
あれか。智春が乳派じゃなく、希少な尻派になり果てたのは、操のせいだったのじゃないかと、このアニメ見て気づいた。発見である。

その智春だけど、あの原作での妙に惚けたちょっと変な性格が忠実に再現されてて、面白かった。智春って、意外とマイペースなんですよね。周りの無茶苦茶な人たちの無茶苦茶な大騒ぎに振り回されているようで、意外とひょいひょいと大波の間、すり抜けてるような、上手いこと流されてるようなところもあるし。まあ、無傷で抜けられるほど出来てるわけでも達観しているわけでもないあたりが、愛嬌があってよろしいわけで。
操との接し方も、なんか見てて好ましかったなあ。周囲の人間からは視認できない操と会話してたら変人扱いされてしまうわけですけど、本人あんまり気にしてなくて、操を蔑ろにしている素振りがまったく見えないあたりが、なんともいい感じ。かといって、変人上等と開き直ってるわけでもなく、気をつけなきゃなー、と思ってるあたりは常識的ではあるんだけど、暢気でもあるんだよなあ。まあ、思ってたりよりこの主人公、面白いや。

と、おおむね私個人としては高評価なんですけど……冷静に振り返ってみると、これ原作読んでない人はかなりわけわからん展開なのかもね。見てる時は気付かなかったけど。
佐伯兄とその一団の素性とか、背景とか何も語られてなかった気がするし。第一生徒会とか神聖防衛隊とか言ってなかったですよね。そもそも、玲士郎と名前は呼ばれたけど、佐伯の兄とすら言ってなかったような……。
あと、いきなりヤクザが攻めてきて、そのヤクザが悪魔呼ばわりされてたり、若頭が炎ぶちかましてきたりとか。わけわかんないっすよね、初見では(笑
朱浬さんの身体のこともまだ明かされてないわけですけど……あれ、左手の銃、リロードするとき、さり気なく左手、生身じゃありえないえらい動き見せましたよね、あれ(笑

かなりエキセントリックな設定がどっさり詰め込まれた作品なので、今のところかなり楽しみにしている状況です。今後の展開や、世界観に仕組まれたでっかいギミックも、果たしてアニメで描かれるのか。
そもそも「アスラクライン」のタイトルの意味が明かされるところまでやるんですかねえ。


アスラクライン (電撃文庫)
アスラクライン (電撃文庫)和狸 ナオ

メディアワークス 2005-07
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おすすめ平均 star
star秘めた面白さはあれど、離陸に失敗。
starドツボ……
starえ…。 ぜんぜん毛色の違う作品なんですか?

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アスラクライン 10.科學部カイメツ4   

アスラクライン (10) (電撃文庫 (1603))

【アスラクライン 10.科學部カイメツ】 三雲岳斗/和狸ナオ 電撃文庫


ちょっ!? ちょっ!? ちょっと!?

これは、衝撃的展開だッ!!

あとがきでの作者の言葉じゃないけど、これじゃあ何を口にしてもネタバレだよ。タイトルからある程度不穏な展開を迎えることは覚悟していましたけど……はるかに想像以上でした。そもそも、後半の展開やそれぞれの思惑はまるで予想していなかっただけに、完全に虚を突かれた感があります。
環緒については、前巻で登場した際の纏ってる空気と言うか違和感から、だいたい彼女の抱えていた秘密については察していたんですけど、不覚ながら彼女がそうなら彼も必然的にそうなるという事を、彼の話が出るまでまったく考えていなかったんですよね。そもそも、聞き及んでいた彼の人品と、この世界における彼のキャラクターがあんまりにも違ってたというのもあるんだろうけど。無意識に、その可能性を外していたというべきか。
そもそも、これまでは今のトモが一巡目の世界のナニカを受け継いでいるものと思っていたからして。いや、そういえば最初からトモが二巡目の世界に、と言ってたんだから、完全にこっちが勘違いしてたのか。
だいたい、一巡目、二巡目という表現をされたら、一度完全に世界は終了して、もう一度やり直していると思っちゃうですよ。
それにしても、本当に予想外。正直、あの扉絵は完璧なまでにネタバレしているにも関わらず、いや実際あれが彼女だというのはまあ半信半疑ながら理解していたにも関わらず、あれには彼女なりの何らかの理由があるものだとばかり思い込んでいたので、まさかここまで物凄い大どんでん返しが待ち受けているとは……。
あの人に関しては、本気で完全にノーマークだったもんなあ。
これはもう、本当に科學部の壊滅どころではない、トモたちが何とか維持していた日常の、完全崩壊。完膚なきまでの喪失。
なんだかんだと、私もショックが大きいみたいです。ここまで凄惨な展開になるなんて。いや、哀音が消えた時から、アニアの姉たちが消滅した時から、すでにひたひたとこの破局は始まっていたのかもしれない。
あの暢気な日常風景は、もうすでに実体のない陽炎のようなものだったのかもしれない。
これで、折り返しというんだから信じられないですよ、まったく。てっきり、私は次が最終巻か!? というくらいのテンションで読み終えたというのに。

しかし、未だにこの作品のメインヒロインが奏か操緒なのか判断に苦しむなあ、これ。
 

11月8日


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