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ウマ娘

ウマ娘 シンデレラグレイ 4 ★★★★☆   



【ウマ娘 シンデレラグレイ 4】   久住 太陽/杉浦理史 ヤングジャンプコミックス

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誰もが夢として掲げ憧れる、日本ダービーがいよいよ開幕! 果たしてオグリキャップの運命は……。波乱の中央編入篇もクライマックスへ!! そして日々成長し続ける彼女に近づく、中央“最強”の白い稲妻の正体とは――…?

表紙はチヨちゃん、ダービー馬サクラチヨノオーである。目から迸る気合の欠片が炎ではなく桜の花びら、というのがまたイイなあ。
前巻で嘆願叶って日本ダービーに出走叶ったように見えたオグリキャップ。え? マジで? 歴史変わったの? 正史から違うルートに入ったの? 本来のダービーウマ娘となるチヨちゃんはどうなるの?
と心配してしまいましたが、案の定というべきかミスリードでした。オグリキャップが走っていたのはダービーと同じ東京レース場の、しかしダービーから一週間後のニュージーランドトロフィー4歳ステークス。はじめてのG2を7馬身ちぎって勝ったオグリでしたが、ダービーは規定通り出走ならず。
だが、この件をきっかけにURAはルールの改定を約束。その際に、後年このルール改定によってクラシックに参加できることになるウマ娘のシルエットを差し込んでくれるのは心憎い演出でした。
オグリたちの活動は決して無駄ではなかったのだ。

チヨノオーは、ダービーが一世一代の勝利となってしまうんでしたね。レースの描写でも、自分の限界を振り絞って掴み取った栄光のように描かれているけれど、まさにチヨノオーのすべてを振り絞り、残り滓も残らないほどに絞りきってしまったレースになってしまったのかもしれません。
チヨちゃん、勝負服も素敵なんだよなあ。
そう言えば、この回でオグリだけ勝負服ではなく、体操服というのはオグリが走っていたのはG1じゃなかったという証左だったのか。

そして、焦点は古馬戦線に。
そこは、錚々たる戦歴を誇るウマ娘たちが集った魔物の巣窟。
しかし今、その魔境を席巻する一人のウマ娘が居る。覚醒を迎え、怒涛の連勝街道をひた走りするそのウマ娘の名はタマモクロス。
強烈な個性を誇る古馬たちをなぎ倒しての圧勝劇は、今のタマモクロスがまさに現役最強であることを証明するかのようなレースなんですよね。
宝塚記念でアキツテイオーを差し切るタマちゃんの、その姿すらも映さぬ迅雷の末脚のシーンは、擬音の震え方といいイカヅチの軌跡といい、ぶっちぎりの速さを表現しまくっていて、震えた。
それはオグリキャップがはじめて遭遇する「本物」。
怪物と呼ばれ始めた彼女がはじめてぶち当たる壁であり、巡り合った最強。
この漫画のタマモクロス、カッコ良すぎる。

ついに自分の実力を試されるような相手との対決の予感に震えるオグリに、元気をくれるのが。ダービーを走れなくて目標を見失いかけていたオグリに征くべき頂点を指し示すのがカサマツのかつての戦友、というのはまたイイ演出なんですよね。マーチ、なんか故郷に残った親友みたいなポディションになっちゃって。離れても舞台は異なってしまっても、オグリにとってマーチは今でも最初のライバルのまま、というのがまたいいんですよねえ。

さて、クラシックを走れないオグリは他の同世代のウマ娘たちよりひと足早く、先輩たちのいるシニア路線へと殴り込むことになる。
待ち受ける先輩ウマ娘たちも、また個性的でカッコいいんですよね。
アキツテイオー(ニッポーテイオー)なんか、トウカイテイオーが現れるまで彼女こそが「帝王」と呼ばれた存在だったんですよね。クラシックこそ縁がなかったものの、G1三勝のマイルの帝王。デザインが、またメチャクチャカッコいいんだよなあ。
そして、こちらは正式にプリティーダービーへの参戦が表明されているシリウスシンボリ。うわー、こんな人なのかー。自由人にしてある種空気の読めない唯我独尊のお姉さん。
ダイナムヒロインは、初代お嬢様という感じでキングヘイローとかの先達という感じですなあ。その真名はダイナアクトレス。当時まだG兇任靴燭韻譴疋好廛螢鵐拭璽Sを勝っていて、G1も2着3着が幾つもある牡馬と正面から渡り合った名牝です。初仔のステージチャンプは、BNWと同期で菊花賞ではビワハヤヒデの2着。その後もG1こそ勝てなかったもののG1戦線、特にステイヤーとして活躍した馬でした。
ロングリヴフリーは「ランニングフリー」。ロードロイヤルは「レジェンドテイオー」。
マッシヴバイキングは「ボールドノースマン」が元馬の模様。
ランニングフリーは産駒に弥生賞馬のランニングゲイルがいるんですよね。この馬が弥生賞を勝った時は夢を見たんだよなあ。サンデーサイレンス旋風が吹き荒れる中での、産駒が数頭という零細血統から現れた内国産馬の星として。

しかし、そんなG1級の古馬ウマ娘たちを毎日王冠で蹴散らし、ついにオグリはG1の舞台に立つ。
天皇賞・秋 東京レース場芝2000メートル。
そこで、はじめて二人の芦毛は激突する。
意外なことに、オグリキャップはここで勝負服を初めて着るんですよね。カサマツではボロいジャージ。中央に転籍したあともずっと体操服姿だったもので馴染んじゃっていたけれど、だからこそあのセーラー服をモチーフにした勝負服は映えるなあ。
それ以上に、足元……靴がごっついくらいのブーツを履いているのがちょっと感慨深かった。最初、ボロボロで底が敗れたレース用ですらスニーカーを履いていたのにねえ。

現役最強年内無敗G1連勝中のタマモクロスとの初対決。滾って燃えてきたところで次回へ続くッ。
いや、このイイ場面で次回ですかーー! これはもどかしいっ!


FGO 2部6章完結記念PU2 ガチャ回す &ナイスネイチャも回す!  


月姫コラボ、まったく音沙汰ないのに若干心砕けて、先にタマモのガチャを長年の封印を解いて回してしまったこともあり、どうやら堰が切れてしまったようで。

まだ6章まで到達できていないから出会っても居ないモルガン様の、でもどこかで良くとても良く見覚えがあるというかいつも見ているように見える美麗極まるご尊顔にフラフラと惹かれてしまい、モルガン様モルガン様と被催眠に陥ってしまいました。
堕ちてしまったのなら、回さねばなりません。

まずはえいやっと呼符!

2部6章完結記念PU2の1


はい、来ました!
一枚目!
びっくりしてスクショ撮れんかったわ!
マジかお前この間君目当てやったらまったくチラ見せもしてくれなかったやないか。無視してモルガン様連呼してたら即かよ。ツンデレか!

というわけで、マジで呼符一枚目で来てくれやがりました。
まあお陰で、そのお陰でこれは来てる、神が降臨してる、天使が通り過ぎている、モルガン様が来る予兆!
という気分になってしまい、呼符だけで我慢するつもりだったのが本格的に石投入するはめに。
それでも、600は残すという固い意志のため、44連投入しました、はいどうぞ。

1回目。

2部6章完結記念PU2の2

はいこの爆死から入る流れ。

2回目。
2部6章完結記念PU2の3

これもさっぱりなら、キレイにここでやめとこう、と考えていたのですが、最後! 最後! この妖精、確実に釣りに来てる!

3回目
2部6章完結記念PU2の4

はい、見事に死亡!


4回目
2部6章完結記念PU2の5

ラスト。一応、まだ完凸していないヘブンズと新しい桜が来たので最低限、ということで。

最終的にトリ子が二人来てくれました。先のガチャではこの娘狙いで呼符突っ込んだくらいなので、来てくれて嬉しいのは確かだけれど、ガチャでこれだけ小悪魔してくるとは思わんかった!



さて、続いて今度は20日に発表となったウマ娘新キャラ実装は、エイシンフラッシュ。そしてサポートカードの方はSSRのナイスネイチャがかなり使えるヤツだったみたいなので、今まで貯めに貯めていたジュエルをこっちもついに解禁することにしました。
回すぞ回すぞ、と思いながらもカードはなんか微妙なのがずっと続いていましたから、フラストレーションがジュエルとともに溜まってたんですよね。全然回さないからカードも全然充実してないというのもありましたし。
天井、天井まで回す覚悟! 天井に到達できるジュエル3000までは溜まっていなかったのですが、そこはそれ、ちょびっと課金する覚悟で。
エイシンフラッシュは来たら回してやる、とマンハッタンカフェとともに考えていたキャラだったのですが、果たしてジュエル残るかわからんだけに後回しということで。
キャラガチャの方、いわゆるSR枠になるだろう☆2のウマ娘とっくに全部ゲットしているので、サポートカードが乏しい今、そっち回しても虚しいだけだからなあ、というのもあったので。

スクショの方はちょっともうなんか多すぎて撮るの諦めてしまったので、とりあえず結果だけ。

結果として天井までいく200回回しました。
目的であったナイスネイチャは、ガチャの方で3枚来てくれて、天井分含めてなんとか3凸まで到達。
他SSRはサクラバクシンオー、サトノダイヤモンドが初ゲット。
ニシノフラワーが一枚きて1凸。エアシャカールが1枚来て2凸。
スーパークリークが1枚来てくれて、2凸。

あと、SRではピックアップされていたトーセンジョーダンが一気に完凸までいってさらに溢れ。
ほかもわんさか来てくれて、おかげでかなり充実してくれました。個人的にはよく使うマンカフェとエイシンフラッシュがこれで完凸してくれたのはありがたかった。他にも完凸や3凸あたりまで行ったのも増えてきたので、色々と使って見る予定。
そしてウマ娘ガチャの方はやっぱりジュエル亡くなっちゃったので足りませんでした。あとちまちま貯めて溜まったらどうしようかな。
フラッシュはねえ……同期が全然実装されてないからなあ。
わりと工夫して、レースではフラッシュの同期だったライバルたち……の、パパにあたる現状実装されてるウマ娘たちが、代わりにそれっぽいスキルやステータス、戦術を乗せることでうまいこと身代わりさせているみたいなんですよね。
こういう工夫は非常に心くすぐられるものがあり、ありがたいですしなんかめっちゃ嬉しいのですけれど、やっぱりあの同期の綺羅星たちがいないのは寂しいですわ。
競馬史上でも屈指のタレント揃い、個性派揃い、名馬揃いの世代でしたからねえ。
ヴィクトワールピサ、ヒルノダムール、ローズキングダム、ルーラーシップ、ペルーサ、トゥザグローリーにダノンシャンティ、アリゼオ。ビートブラックとかエイシンアポロンといった後に古馬G1勝った馬もこの世代ですし、他にも古馬になって以降も重賞戦線で勝ち負けした馬はまだまだ居ますし。
世代が違う馬も、一つ上のブエナビスタとバチバチやってたり、ひとつ下から来たオルフェーブルと最初に古馬として有馬記念で立ちふさがってぶっ飛ばされたり、古馬になってからも数々の名馬と名レースを繰り広げているのですが、実装されてるのトーセンジョーダンくらいですもんね。
新ウマ娘が増えてきたとき、ストーリーのアップデートかみたいなのはあるのかしら。
何気にジャスタウェイとも何度も勝負してるんだなあ、フラッシュって。




ウマ娘プリティーダービー フジキセキPUガチャに挑戦  


決して胸に釣られたんじゃありません! ありません!

というわけで栗東寮の寮長であり、ウマ娘で最もイケメンな男装の麗人フジキセキのPUが始まったので、仕方なく仕方なく。
男装なのに、一番セクシーアピールなのってどうなんですかね!

フジキセキはサンデーサイレンス初年度産駒です。まさに競馬界に革命を起こしたサンデーサイレンス旋風は、このフジキセキから始まったと言っていいでしょう。
その鮮烈な強さは、わずか四戦しか走っていないにも関わらず、あまりにも衝撃的でした。これがサンデーサイレンス産駒なのか! と、凄まじいインパクトを植え付けていきました。
そのまま印象が薄れないまま強く刻まれたのは、フジキセキが種牡馬として非常に優秀であり次々と優れた産駒を送り込んできたからでもあるでしょうけれど……とにかくあの走りは鮮烈でした。
実のところ四戦しかしていないフジキセキは獲得賞金額だけでみると、同年代でも上位50位にすら入っていません。この世代は特にタレント揃いでもあり、フジキセキが居なくなったあとのクラシックも、皐月賞をジェニュインが、ダービーをタヤスツヨシが、オークスをダンスパートナーが、とSS産駒が席巻。
おなじみマヤノトップガン。マーベラスサンデー、ヒシアケボノがこの世代で、短距離戦線の花でビコーペガサスを蹴散らしてG12つ取ったフラワーパーク、地味にG1で掲示板を外さないいぶし銀だったホッカイルソーなどが居ます。
ちなみに、この世代の賞金王はマヤノトップガン……ではなく、実は地方競馬所属のアブクマポーロだったりするんですよねw
メイセイオペラのように中央のG1こそ買っていないものの、G2の東海ステークスは中央馬を蹴散らしており、メイセイオペラとは1勝1敗の互角の勝負をしたライバル。32戦23勝地方G毅款,陵困任△蠅泙靴拭

と、この世代には思い入れもありますし、フジキセキ無事ならばと思い馳せた事も数しれず。
まあ、この世代では圧倒的にダンスパートナーのファンだったんですけどね。
というわけで、ガチャいってみましたよ。


1回目
フジキセキPU1


2回目
フジキセキPU2


3回目
フジキセキPU3



はい、しゅーりょー。全然来る気せず。★3どころか★2ですら疎らという始末でした。
ここで撤退しておきます。
サポートカードの方は……まだ、決戦場じゃないよなあ。

限定ミッションの方はスキルやらの条件はともかく、育成評価点を累計30万点以上獲得しようはこれ兎に角育成の数を重ねないとどうにもならないんで、開催期間中にムリちゃうんかぃ! と、内心悲鳴をあげてたんですが……あれ? このミッションって期限今の所区切ってないんですか!?
それなら、普通にやっていればそのうちクリア出来るのか。それなら有り難し。

ウマ娘 セイウンスカイPU ガチャ回したよ  


ウマ娘プリティーダービー。アニメでは第一期でスペちゃんのライバルの一人として活躍した曲者「セイウンスカイ」
黄金世代最後の一人ということもあり、これは見逃せません。
前回のマヤノトップガンとエアグルーヴのブライダルフォームはスルーしましたが、今回は行きまっせ。
なんか運営から十連したまえよ、とばかりに石1500個いただいたので、とりゃー。


一回目。

ウマ娘 セイウンスカイPU




………うお!?
はい、しゅーりょー。って、速攻キたよ! お、おおお、なんかキちゃったよー。ウンスきたー。
うわはははは(テンション↑

サポートカードの方は、もうちょっとこうピンと来るのがピックアップされるまで、まだ我慢しておきます。現状、育成の方が頭打ちになってきているので、もっとサポートカードは充実させたいのですが、逐次投入するよりも集中してやった方がいいでしょうしね。

最近はなんとか入手できたウマ娘はみんなA評価ゲットできるようになったのですが、A+までがだいぶ遠いんですよねえ。
ジェミニ杯も参加賞が関の山だろうなあ、と言った所でしょうか。

まあでも、ウンスを一発でゲット出来たのは嬉しい限り。でもセイウンスカイって、宝塚記念とか全然関係なかったなー。



ウマ娘 シンデレラグレイ 3 ★★★★   



【ウマ娘 シンデレラグレイ 3】   久住 太陽/杉浦理史 ヤングジャンプコミックス

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いよいよ舞台はカサマツから中央へ。慣れない地と新たな出会い、伝説への一歩を踏み出すためにもここで多くを学ぶ――…。そんな中、早くもアクシデントが発生!? 果たしてオグリキャップはこの試練を乗り越えられるのか…!?


表紙は皇帝シンボリルドルフ。どこかで三冠ウマ娘ならぬ三巻ウマ娘シンボリルドルフとか書かれててクスっとなりました。ルドルフ会長より上手い。

さて、中央に移籍したオグリはそこで同世代のライバルとなるウマ娘たちと顔を合わせることになる。
その前に、たずなさんと出会った際にオグリが妙な反応をしているのは、やはりたずなさんウマ娘説に準じたものなんだろうか。

ともあれ、オグリの同級生たちとの初対面。って、ディクタストライカーって誰だよ!? とはならずにすぐに「サッカーボーイ」だろ、こいつ! とわかってしまう不思議。
まあサッカーボーイは父親がディクタスというのもあるのですが。ってか、サッカーボーイってもっと前の世代と思っていたのですが、オグリと同世代だったのか、知らんかった。加えて、社台のウマだったというのも知らんかったー。サッカーボーイって、栗毛の映えるすげえカッコいいウマなんですよねえ。ウマ娘の彼女のデザインもイカしているだけに、変名での登場だけというのは勿体ないよなあ。
オグリ世代のレースはリアルでは見ていないのですが、この中ではヤエノムテキが小さい頃は好きだったんですよね、なんでなんだろう、よく覚えてないんですよ。ただ、オグリ世代のクラシックはほんと全然知らなくて、メジロアルダンもサクラチヨノオーも記憶には残ってなかったのです。だからヤエノムテキの印象が残っているのは、天皇賞秋のものなのかなあ。
まさか、武道少女となって出てくるとは思いませんでしたが。
それ以上に、サクラチヨノオーが勝負服一番イイですよね、これ。桜一族に求めていた勝負服イメージそのままですわー。
ちなみに、この教室に居る面々はクラシックに参戦したメンバーで揃えているらしくて、晩成で戦績振るわなかったりデビュー遅かったり、といった面々は居ないっぽいんですよね。バンブーメモリーなんかもオグリと同世代のはずなのですが。
あと、ちなみにダイユウサク。あの有馬記念でメジロマックイーン相手に大金星をあげたダイユウサク。アニメで妙なオーラを発していたあのダイユウサクも、オグリと同世代だったんですって! 知らんかった!
ダイユウサクが重賞戦線で台頭してくるのは、ほんとオグリが引退したあとの年からなので、このシンデレラグレイではなかなか絡みはなさそう。一度だけ一緒のレースを走っているのでもしかしたらダイユウサクことウマ娘ではダイサンゲンちゃんか、漫画でも登場するかも。

さて、せっかく中央に転籍したものの、北原と共に目指した東海ダービーの代わりに取るつもりだった日本ダービーは、クラシックレースに参戦するための事前登録を行っていなかったために、オグリキャップには参加資格がない、ということに。
これをなんとか特例で参加させてもらえないか、と頼みにいったのがトレセン学園の生徒会長であるシンボリルドルフだったのだけれど。
そりゃ、地方からやってきてまだ何も成していないポッと出のウマ娘が、その世代の頂点を決める最高峰のレースである日本ダービーに出させてよ、とか言ってきてもそりゃふざけるな、って話ですよね。何千というウマ娘たちが一生に一度、望んでも頑張っても手が届かない、僅か18人しか……って、この当時は24頭まで枠あったのか。ともかく、参加資格をもぎ取った二十余人しか参戦出来ないレースにちょっと出させてよ、なんて言ってこられたら温厚な皇帝陛下でも「無礼るなよ」と凄むのも仕方ない。ダービーの価値を誰よりもわかっている一人でもあるのだから。
でも、そんな威圧に一切動じることなく、ガンつけながら実力で、この脚で覆す。常識もルールも。
そう言ってのけるオグリの目に宿るのは、狂気か覇気か。
いつも天然でぽややんとして穏やかなオグリだけれど、レースに関することでは時折、このように豹変する。凄味を、鬼を、その奥に宿している。

そして、次々と中央の強豪ウマ娘たちを有言実行、その脚で薙ぎ払っていくオグリ。そこにはクラシック候補たちの姿も。毎日杯では、最有力の一人だったヤエノムテキをすら、彼女が完璧なレースをしたにも関わらず、完膚なきまでに圧倒する。
そして、そのヤエノムテキがクラシックの一冠目である皐月賞を勝利したとき、世論は沸騰する。ヤエノムテキに買ったオグリがなぜ、クラシックに参加できないのだ、と。

当時、史実でもオグリキャップがクラシックに参戦できなかった件は大いに問題となって持ち上がった。後年、ルールが変更されクラシック登録していなくても、追加登録費を払えば参戦できるようになったのはこのときのオグリ問題が引き金になっている。このルール変更で救済され、実際にクラシックレースを取った馬は決して少なくない。テイエムオペラオーやキタサンブラック、ヒシミラクルやトーホウジャッカルといった面々がそうだ。
とはいえ、史実では急遽のルール変更は結局認められなかった。実際問題、一頭の馬のために制度を捻じ曲げるというのは難しいだろう。
ただ、このウマ娘の世界では正史の競走馬の世界と違い、金の問題が絡まないウマ娘という少女たちの純粋なスポーツ精神に基づく競技の話になってくる。一人の少女が実力を示しているにも関わらず、既存の制度のために公平な機会を与えられない、という事態は柔軟な対応を求められてもいい案件だと思うんですよね。
世論の後押しもあり、ルドルフ会長もスター不在のウマ娘界を憂いていたこともあり、またオグリが実績を示したが故に、この件に関しては積極的に動いてくれることになる。
実際の所、史実では走れなかった以上、結局オグリはクラシックとは縁がないまま、と思ったんですが……え!? 走れるの!?
これはちょっと予想外の展開だぞ!? チヨちゃんどうなるの!?

ウマ箱2 到着しました  



【『ウマ箱2』第1コーナー アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』】


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元々アニメが傑作すぎた時点で購入予定だったのですが、ゲームの特典の方もありがたく頂戴いたしました。女神像はちびちび使っていっている段階ですが。
他の特典ですが、やはり「ウマ本2」が中身充実していて面白かったです。
想像してたよりもかなり分厚くて、箱を開けて本見たときは「うぉ!?」となりましたね。
キャスト対談やスタッフによる制作秘話なども、すげえ作品に対する愛情や情熱が当時燃え盛ってたんだな、というのが一話一話伝わってくるもので。カノープスやライスたちへのあの情熱的な描写も宜なるかな、という感じでした。
そんでもって、ナイスネイチャの特典小説。デビューからあの菊花賞、そしてその年の有馬記念までの彼女の姿を描いた物語だったのですが。
こんなもんだよね、とずっと自分の限界にさっさと線を引いていたネイチャが、若駒ステークスでトウカイテイオーという本物の才能を思い知り、そして彼女の怪我と挫折、そして不屈の姿を目の当たりにして、本物のキラキラを理解するまでの物語。
ナイスネイチャが、自分の中の本当の本気。自分の中にもあった本物のキラキラを見つけるまでの物語。
これを読むと、彼女が菊花賞に出ようと決意しがむしゃらに勝ち始めた姿。そして、菊花賞でのあの咆哮がさらに色彩を帯びるんですよね。カノープスの面々との仲の良さ、そして影響を与え合う仲間関係もしっかり描かれていて、満足の一作でありました。

2巻目はメジロパーマーの話の模様。

強い! それはなぜか!  


それはこの馬がグランアレグリアだからです!




この【ウマ娘風】シリーズ、毎週楽しみにしていたり。
今年行われている競馬のG1レースを、「ウマ娘」のアプリでのレースのような表現で演出している動画なんですよね。
実況を字幕で出してくれているだけでも非常にわかりやすくなっているのですけれど、これ回を重ねるごとに演出表現が凝りだしていて、スキルが発動したり、レースの進行バーが画面上に置かれたり。ついには、対象となる勝ち馬の現在地がわかるように馬の位置に▽がつくようになって、これが激烈に見やすくなったんですよね。大阪杯からシリーズはじまったのですが、最初から見ると進化の度合いが一目瞭然で面白いです。

さて、肝心のレースは圧倒的一番人気のグランアレグリアが、大阪杯の屈辱を晴らす圧巻の勝利。
今回のメンバーはマイル路線の牝馬が出揃った屈指のメンツでありましたが、文字通り一蹴してみせたグランアレグリアの強いこと強いこと。
4コーナーに差し掛かった時にルメールが前が塞がらない位置に持ち出したのを見た時点で、これは勝ったな、と思ったものですけれど、ムチを使わず持ったままで他馬をごぼう抜きして置き去りにしていく姿は、もう「強ええ!!」と思わず唸るほかないものでした。

「強い! それはなぜか。 それはこの馬がグランアレグリアだからです!」


ベテラン小林アナのこの実況はまた歴史に残るだろうなあ。


このグランアレグリア、趣味はラジオで好きな番組は国会中継なんですってw

アプリ版ウマ娘 スマートファルコンピックアップ  


十数年前のダート黄金時代。化け物という他ないダート馬たちが乱舞した中で地方レースを蹂躙したのがこのスマートファルコンでした。
その戦績たるや34戦23勝。
2000年以降のトップホースとしては破格の走破数であり勝利数であります。
そして2010年11月3日は船橋競馬場のJBCクラシックからはじまったG1・6勝、G2・3勝に及ぶ9連勝は正しく前人未到でしょう。しかも全レースで先頭を突っ走り後続に影も踏ませないという圧勝っぷり。
生涯5度に渡る「1.0倍」という元返しオッズを記録。
もはやダート界の伝説なんですよね、このスマートファルコンは。
一方で、三歳の皐月賞に出走して以降、中央では一切走ることなく中央ダート重賞には出走すらしなかったという戦歴の馬でもありました。結局フェブラリーステークスやジャパンカップダートと言ったレースで中央のダート馬たちと激突することはなく、自分の土俵である地方競馬場での対決に終始したことが、もう一つこの馬の名声が決定的なものになっていない原因な気がします。

さて、ともあれウマ娘では数少ない生粋のダート馬。オグリキャップとエルコンドルパサーにダートを頼っている現状では、スマートファルコンことファル子を狙わない意味がない。
ということで、ゴルシウィークも相まって溜まってるジュエルを投じてみました。

3回目で来たーー!!
ウマ娘 スマートファルコンPU


ありがとうございます、ありがとうございます。大切に育てますよー。
にしても、ファル子実装するなら地方レースもっと沢山実装してもらわないと、これどうするの?
ファル子が中央ダート走るとかアリなの!? ありなの!?


育成ではぼちぼちとA判定を取れるウマ娘も出てきたのですが、難しいウマ娘は難しいなあ。
バクシンオーが意外とファン数稼げなくて苦戦してるんですよね。ステータス確保とスキル取得とレース勝利のバランスが難しい。マイルまでAにして、何とか走れる範囲を広げてみているのですが。
因子も青の三ツ星なかなか出来ないしなー。一日一回くらいしかちゃんと育成できていないから、というのもあるのですが。

FGOの方も一応頻度減ってしまいましたが、朝にちゃんとやってるんですよね。
現在やってるイベントのワルツコラボは、田中天さんと矢野俊作さんというTRPG畑では知らぬ者はいないだろう、という人たちでリプレイでは自分も大いに楽しませてもらった人たちだけに、やらないという選択肢はありませんでしたし。ってか、実にシナリオがらしいシナリオで面白かった! 田中天さんって自分がプレイヤーだと笑い死にさせられるんじゃないか、というハチャメチャプレイしはるけど、自分がGMだと結構王道なんだよなあ。
というわけで、この両方をやってたら時間が爆死します。スマホゲーをやりながら、アニメ見たりテレビみたり作業したり雑誌をウェブ上で読んだりウェブ小説を読んだり、と必死にマルチタスクで処理してる現状……本読む時間がねぇーー!!
なんとか、なんとか確保、時間を確保……GW休み2日しかなかったんですけど!? 普通の休み込みで! 時間とかあるわけないじゃん!! うきゃーー!!(じたばた

ウマ娘のMADばかり見てる。  


ポツポツとAまで育成達成できるようになってきたのだけれど、それでも中々ハードル高くてそこまで行きませんねえ。
レジェンドレースでキングヘイローのピースが溜まったので、ようやく最初から★3以外のウマ娘で勝負服を着せてあげられた。地味に嬉しい。
当面の目標は全ウマ娘に勝負服、だなこれ。でもキングの育成は難しいよ、全然うまく行かない。

カレンチャンは見事に当たりませんでした、むむむ。てかカレンチャンまで★3実装だと今後投入される娘、ほとんど★3になるのかしら。

ハクサンムーン、ウマ娘化しないかなあ。




というわけで、アニメが終わってしまって寂しくなってしまった分、MAD動画を繰り返し見ちゃってます。


JRAのCM風に作られたツインターボ。これ、完全に本物並なんだよなあ。



OPから実際のレースとのシンクロ動画。これ見ると、アニメでの実況がどれだけリアルに寄せられているのかよくわかります。



二期全般を追想する傑作。見るたびに泣けてくる。



他にも





などなど。

解説動画なんかも秀逸なものがあって、このシリーズはアニメ放映中に欠かさず見てました。


これは、一時間以上ある動画にも関わらず、全部見入ってしまいました。
個人的にはウオッカの安田記念は衝撃的で何度見ても濡れますw

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第13話 有馬記念出走ウマ娘たちの元ネタ解説  

13話の感想記事を書こうと思っていたら、ついつい出走する14人の元となった馬たちの話に熱が入ってしまって気がついたら何時間掛かっちゃったんだこれ?
仕方ないので、有馬記念に参戦した彼女たち、その中でも特にモブとなる子たちを中心に解説した記事として献上いたしまする。


1993年12月26日 第38回有馬記念。

その一年の集大成とも言える年度末最後のG1レース。その出走馬はファンによる投票によって選出されるグランプリ。まさにその年を代表する馬たちが一堂に会するドリームレースだ。
93年、この年に有馬記念に出走することになった馬たちは、有馬記念の歴史の中でも屈指のメンバーだったと言えます。

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 13話1
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 13話2


ウマ娘 プリティーダービー Season 2 13話3

出走14人が勢揃いしているポスター。これいいですよね、欲しい。
主役は中央にデカデカとそそり立つビワハヤヒデ。その前面に立つ三人が有力視された面々でした。
トウカイテイオーは左上。ファン投票、単勝人気ともに4位であった彼女ですが、ポスターの位置こそがこのときの彼女の立場を示していたと言えるでしょう。

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 13話7

互いを照らし出す光と影のコントラスト。このアイキャッチの美しさたるや……。


ウマ娘 プリティーダービー Season 2 13話8
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 13話9

全14ウマ娘、ゲートに出揃う。こうしてみるとライスシャワーがひときわ小柄だというのが見て取れる。
けど、実際の馬体重で見るとライスは下から三番目。3番のベガと10番のエルウェーウィンの方が小さかったんですよね。ちなみに、最大重量は10番のレガシーワールドと……12番のナイスネイチャの496キロだったりする。


実際の競馬中継でも隊列が落ち着いたところで実況アナが先頭から順番に全馬の名前を呼びながら位置関係を確認していくのですが、この作品で実名を使えないモブウマ娘たちも含めて同じように全員の名前を呼んでくれる場面が来るとは思わなかった。

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 13話10
先頭を走るのは当然、逃げウマ娘として大成した14番「メジロパーマー」9番人気。
言わずと知れた前年の有馬記念グランプリホース。同じ年に宝塚記念も制して同年夏冬グランプリレース制覇という偉業を成し遂げた名馬であり、あのメジロマックイーンとライスシャワーの死闘が繰り広げられた天皇賞春を驚異的なペースで疾走し、唯一二人に追随した偉大なる逃げウマ娘である。
通算成績38戦9勝。2着5回 3着2回。
92'宝塚記念(G1)・92'有馬記念(G1)・93'阪神大賞典(G2)・91'札幌記念(G3)・92'新潟大賞典(G3)


ウマ娘 プリティーダービー Season 2 13話11
7番「ホワイトストーン」12番人気。作中では「ヴァイスストーン」
パーマー、そしてメジロマックイーンと同期であり、クラシック三冠では有力ウマ娘の一人として活躍し、ダービー3着。マックイーンが勝利した菊花賞では2着という結果を残している。
その後もG1戦線で長きに渡って活躍を続け、本作中でもトウカイテイオー最初の復活レースである大阪杯や、ツインターボ師匠の最大の見せ場だったオールカマーなどにも彼女の姿が伺える。
ちなみに、トウカイテイオーが大阪杯。その前年の勝ちウマ娘が彼女だったりする。当時のこのレースのグレードはG2だったのだけれど、作中では大阪杯、なにげにG1扱いなので実はこの世界観では隠れG1ウマ馬だったりする、はずなのだけど出場メンバーのG1ウマ娘は8人とされていて、彼女は何故か含まれていない可愛そうな子w
それでも大阪杯、セントライト記念、アメリカンジョッキーズクラブカップ(AJCC)のG2三勝は立派。何気にもう一つの奇跡の有馬記念。3年前のオグリキャップ復活の有馬で一番人気だったのも彼女だったりする。
通算成績32戦4勝 2着3回 3着6回。
90'セントライト記念(G2)・91'産經大阪杯(G2)・93'アメリカジョッキーC(G2)


ウマ娘 プリティーダービー Season 2 13話12
9番「レガシーワールド」2番人気。作中では「レリックアース」
実際、このときの有馬記念は前評判では、3歳最強ビワハヤヒデVS古馬最強レガシーワールドという構図だったと思われる。クラシック戦線を賑わせたBNWに対して、迎え撃つ古馬……シニア級は4週前、ジャパンカップでその年ブリーダーズカップ・ターフを含むアメリカG1を五勝して名実ともにアメリカターフ最強の名をほしいままにしていた「コタシャーン」。イタリアダービー馬にして英国のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス2着。仏国の凱旋門賞2着「ホワイトマズル」。アーリントンミリオンSなどアメリカG12連勝中の「スターオブコジーン」。豪州G13勝、前年のジャパンカップにも出走しトウカイテイオーの2着に入った「ナチュラリズム」など、ジャパンカップ史上でも屈指であろう並み居る強豪海外馬たちを蹴散らして勝利している。メジロマックイーン不在の中でこのとき、古馬最強の名に相応しいのは間違いなくレガシーワールドだった。
ちなみにこのレガシーワールド。騸馬と呼ばれる去勢された馬だったりする。ウマ娘ではどう表現されるのかちょっと興味深かったのだけど、特にそれらしい特徴は見つけられなかった。
ちなみに、ミホノブルボンと同じ戸山厩舎。描写はないものの、ブルボンと同じチームではないかと目される。
通算成績32戦7勝 2着5回 3着2回。
93'ジャパンC(G1)・92'セントライト記念(G2)


ウマ娘 プリティーダービー Season 2 13話13
13番「ビワハヤヒデ」1番人気。
5馬身差の衝撃と謳われた菊花賞の圧勝劇。連対率100%の圧倒的安定感。勝ちパターンである4コーナーで先頭にたって後続をちぎって捨てるスタイルの圧巻さ。
彼女が最上の支持を集めるのは当然にして真理ですらあった。今なお、弟である3冠馬ナリタブライアンよりも、兄であるビワハヤヒデの方が強かったと語る人は少なくない。ビワとブライアンの兄弟対決は、競馬ファンにとっての叶わぬ夢であり続けている。
ビワの連対率100%は、レース中の故障によって五着となり引退レースとなってしまった天皇賞秋まで、G13勝を含む15戦連続で果たされ続けることになる。最後まで、彼女は最強であり続けた。
通算成績16戦10勝 2着5回。
93'菊花賞(G1)・94'天皇賞(春)(G1)・94'宝塚記念(G1)・92'デイリー杯3歳S(G2)・93'神戸新聞杯(G2)・94'京都記念(G2)・94'産経賞オールカマー(G3)


ウマ娘 プリティーダービー Season 2 13話14
11番「ウイニングチケット」3番人気。
その年の競馬界を代表する馬。そう言われてまず思い起こされるのが、その年日本優駿(ダービー)を制した馬だ。生涯にただ一度、競走馬が挑戦する資格を有する夢の舞台。競馬関係者が、馬主も調教師も騎手も誰もがダービーの夢を見る、ダービーの勝利を目指す。
ダービーに勝てたらもう騎手を辞めてもいい。あらゆるレースで勝利の美酒を味わいながら、唯一ダービーだけに縁がなかった名騎手はそう嘯き、栄冠を求めた。そんな彼の願いを叶えた馬。ダービーを取ることを宿命付けられた、そんな風に語り継がれるのがウイニングチケットだ。
BNWのW。勝利のキップを握りしめ、いつも明るく元気よく、彼女は常にひた走る。
通算成績14戦6勝2着1回3着2回。
93'日本ダービー(G1)・93'報知杯弥生賞(G2)・93'京都新聞杯(G2)


6番「ライスシャワー」5番人気。
言わずと知れた漆黒のステイヤー。あのマックイーンとの死闘は、ライスにも相当のダメージの蓄積を与えていたのだろう。次走のオールカマーでツインターボの逃げに翻弄されて3着。続く天皇賞秋、ジャパンカップでも凡走を続け、有馬記念の段階で人気はトウカイテイオーよりも下の5番人気まで落ち込んでしまっていた。
祝福の名を冠する彼女自身が、声援と祝福を受けるまでに長い長い雌伏の時が続くことになる。
通算成績25戦6勝2着5回3着2回。
92'菊花賞(G1)・93'天皇賞(春)(G1)・95'天皇賞(春)(G1)・93'日経賞(G2)


ウマ娘 プリティーダービー Season 2 13話15
4番「トウカイテイオー」4番人気。
このレース、終始彼女は苦しい表情だ。いつだって余裕混じりにほくそ笑んでいた表情は歪み、歯は食いしばられ、汗は飛び散り、体幹はブレ、息は荒い。
それでも彼女は今、走っている。全力で、競い合っている。本気で勝ちたいと、全霊を振り絞っている。ただ記念のために出場したわけじゃない。皆に走っている姿を見せるためにだけ出てきたわけじゃない。戦っているのだ、トウカイテイオーは。
一年間全くレースに出場しなかったにも関わらず、ファン投票4位に選ばれた。それだけ彼女は人気だった。皆が彼女を待っていた。
通算成績12戦9勝。
91'皐月賞(G1)・91'日本ダービー(G1)・92'ジャパンC(G1)・93'有馬記念(G1)・92'産經大阪杯(G2)


ウマ娘 プリティーダービー Season 2 13話16
3番「ベガ」6番人気。作中では「ペラ」
こと座α星。織姫星の名を関した彼女は、この年の牝馬三冠レース。ウマ娘の世界でいう所のトリプルティアラのうち、桜花賞・オークスを制した堂々たる2冠ウマ娘である。当時はまだ3歳牝馬限定戦である秋華賞は存在せず、牝馬三冠の締めくくりを担うのはエリザベス女王杯だった。ここでベガは三冠を取ること叶わず、惜しくも3着に沈む。
このエリザベス女王杯での実況、「ベガはベガでもホクトベガ!」は脳裏に焼き付いて離れないセリフである。ちなみに、この時勝ったホクトベガもまた激動のレース人生を歩むことになる名牝であり、2着に入ったノースフライトは後にサクラバクシンオーと短距離戦線とマイル戦線を二分する激闘を繰り広げることになる。
競走馬としても名を残したベガであるが、繁殖牝馬としても超一流でウマ娘として登場がカウントされているアドマイヤベガは彼女の息子であり、テイエムオペラオーを下してダービーを制することになる。またアドマイヤドンは、朝日杯FSの他ダート馬として大成しダートG1を6勝もする偉大なる名馬へと駆け上がることになる。
また唯一残した娘であるヒストリックスターは後の桜花賞馬で凱旋門賞にも出走することになるハープスターを産出する。
通算成績9戦4勝2着1回3着1回。
93'桜花賞(G1)・93'優駿牝馬(G1)


10番「エルウェーウィン」8番人気。作中では「パーメントウィン」。
正直、なんでこの年の有馬記念にこの馬が出走していたのか、かなりの謎である。前年の朝日杯3歳S。現在の朝日杯FSの前身である2歳馬最強決定戦の勝利馬ではある。この時ビワハヤヒデを下しての勝利だった。のだけど、93年は体調不良や脚部不安が重なって長期休養を強いられ、11月のOP特別でようやく復帰するものの勝ちきれずに2着。この戦績でどうして有馬記念に出走できたのか。
この後もエルウェーウィンは勝ち星に縁がないまま長い長いレース人生を送ることになる。
そして3年後の11月。OP特別レースとG3を行き来するうちに世代は移り変わり、同世代だったビワハヤヒデたちは既にターフを去り、そしてこの日、一年後輩である偉大なる三冠馬ナリタブライアンが東京競馬場で引退式を行う予定が組まれていた中、G2アルゼンチン共和国杯に彼は出走する。
鞍上は、引退式の為に東京を訪れていた南井克巳が、この有馬記念以来久々に手綱を取ることに。
ここで彼は朝日杯以来3年11ヶ月ぶりの勝利を味わうことになる。これは当時の重賞最長勝利間隔記録。間にOP特別など平レースでも1勝もしていない本当の最長記録では今なおエルウェーウィンが記録を保持している。
通算成績40戦5勝。2着2回3着7回。
92'朝日杯3歳S(G1)・96'アルゼンチン共和国杯(G2)


ウマ娘 プリティーダービー Season 2 13話17
うちのカノジョです。
12番「ナイスネイチャ」10番人気。
そう、10番人気だったのですよ、この子。天皇賞秋では2番人気になりながら15着の大敗。続くジャパンカップでも7着と後方で見せ場なく終わり、この有馬記念では人気もひどく落ち込んでしまっていた。状態の悪さという意味ではトウカイテイオーよりもむしろナイスネイチャの方がやばかったのかもしれない。
この有馬記念でブロンズコレクターという評判を確固とするネイチャだが、彼女が3番目を確保するのはこれが最後となる。そして彼女が切に希い続けた1着の盃を受け取るのは翌年の高松宮杯を待たなければならない。OP映像のあれである。
トウカイテイオーの最後のレースを見送ったあとも、同期であるネイチャは長く走り続けることになる。ビワハヤヒデ、ネーハイシーザーといった面々と渡り合い、ナリタブライアン、ヒシアマゾンとも肩を並べ、マヤノトップガンの背中を追い、ダンスパートナーやバブルガムフェローといったサンデーサイレンス世代の台頭を見届け、図らずも上記したエルウェーウィンが勝つアルゼンチン共和国を最後にターフを去ることになる。最後まで、いや今もなお愛され続ける名馬でありました。
通算成績41戦7勝2着6回3着8回。
91'京都新聞杯(G2)・91'鳴尾記念(G2)・94'高松宮杯(G2)・91'小倉記念(G3)


ウマ娘 プリティーダービー Season 2 13話17,5
2番「セキテイリュウオー」7番人気。作中では「デュオプリベン?」
ライスシャワーやミホノブルボンの同級生。二人が出走したクラシック三冠も全部参戦しているが6着9着6着と掲示板に乗ることも叶わなかった。だが、翌年年明け一発目の中山金杯で重賞初勝利し、重賞戦線で好走を続け活躍することになる。ネイチャがブロンズコレクターなら、このセキテイリュウオーはシルバーコレクター。93年・94年の天皇賞秋でヤマニンゼファーとネーハイシーザーという快速馬に立ち塞がられ勝利が叶わなかったが、G1馬にもっとも近づいた馬とも言える。特に93年のヤマニンゼファーとのハナ差決着の激闘は今なお語り継がれる名レースであった。
ちなみにセキテイリュウオーのトレードマークは深いエメラルドグリーンのメンコなので、それをアレンジした勝負服になるかと思っていたのですが、馬主の勝負服由来のデザインになってますね。
父はあの「天馬」トウショウボーイ。
通算成績26戦5勝。2着7回3着1回。
93'日刊スポーツ賞金杯(G3)・94'東京新聞杯(G3)


ウマ娘 プリティーダービー Season 2 13話18
1番「エルカーサリバー」14番人気。作中では「シュプールムーバー」
名前からしてエクスカリバーの外国語読みみたいな名前だけれど、実際はスペイン語の「エルカーサ(家)」と英語の「リバー(川)」の混成語。そしてベガと同じ同レース二頭だけの牝馬である。
牝馬クラシックでは掲示板に乗るのがやっとだったものの、93年は金杯・日経新春杯と新年のレースに連勝し、年度前半も好走続きで終えての有馬参戦だったが、その前のマイルチャンピオンシップで大敗したためか人気は最低人気だった。
通算成績25戦6勝2着3回3着2回。
92'アーリントンC(G3)・92'関西TVローズS(G2)・93'日経新春杯(G2)・93'スポニチ賞金杯(G3)

5番「ウィッシュドリーム」11番人気。作中では「アベックドリーム」
テイオーが松田優作ごっこをしてウマ娘の調査をして回っていた時に唯一モブウマ娘の中でファイルが写っていたのがこの子だ。
デビュー後パッとした成績を残せていなかった、と調査ファイルに記されているように、ブルボン・ライス・タンホイザ世代でもあるこの子はダービーこそ出走したものの15着惨敗。その後条件戦でくすぶり続けることになる。しかしファイルにある通り後方差しに戦法を変更して以降成績が向上し、条件戦を勝ち抜きついには金鯱賞、朝日チャレンジカップとG3を2つ勝ち、ゼファーとセキテイリュウオーが死闘を繰り広げた天皇賞秋でこっそり3着に入り、その勢いのまま有馬記念に挑むのでありました。
しかしその後はついにG1には出走もすることなく、勝ちも得られぬまま障害レースへと転向し、競走馬人生を終えることになりました。引退後も功労馬として長く大切にされ30歳を超える長寿を全うすることになる。同じ世代のウマたちの中では一番長生きしたんじゃないだろうか。
通算成績38戦7勝2着5回3着4回。
93'東海テレビ杯金鯱賞(G3)・93'朝日チャレンジC(G3)


ウマ娘 プリティーダービー Season 2 13話19
8番「マチカネタンホイザ」13番人気。
栗毛の柔らかな色合いが実に美しい馬で、イケメンと呼ばれたトウカイテイオーとはまた別の意味で綺麗な馬でした。ウマ娘のマチタンがああいうホワホワとした可愛い系としてデザインされているのも納得なんですよね。間違って蜘蛛を食べて蕁麻疹を起こしたり、鼻血出して出走回避したりとコンディションを損なうエピソードが印象に残ってしまう子ですが、ブルボン引退後の89年生まれ世代としてライスシャワーと共に常に重賞戦線に出続け、世代を支え続けた代表し続けた子でもありました。重賞4勝は立派の一言。G2高松宮杯芝2000がG1高松宮記念芝1200へと変わる前の最後のレースの勝ち馬でもありました。
通算成績32戦8勝2着2回3着2回。
93'目黒記念(G2)・94'アメリカジョッキーC(G2)・95'高松宮杯(G2)・93'ダイヤモンドS(G3)


G1ウマ娘8人を含む恐らく当時の現役では最高峰であろう優駿14人。屈指の好メンバー揃いのレースだったと言えるでしょう。そんなレースで、トウカイテイオーは誰もが思い描けなかっただろうありえぬ奇跡を引き起こす。
かつて「絶対」がないとされた競馬において唯一「絶対」があると謳われた皇帝シンボリルドルフの後継者として。トウカイテイオーは「奇跡」と「絶対」を体現するのである。




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ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第12話「ふたり」  


マックイーンが泣いてる。あの、あのマックイーンが泣きじゃくってる。
声を上げて泣いている。人前で。トウカイテイオーの前で、泣いている。
もう走れない。脚が動かない。貴女との約束を果たせない。
もう一緒に走れない。
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 12話1

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 12話2

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 12話3


うわぁぁ、あああ、あああ。

左前脚部の繋靱帯炎。それは現代においてなお、不治とされる怪我。屈腱炎なら、長く時間がかかるものの近年では治療法が確立されてきて、復活する馬も出てきている。
でも、繋靱帯炎はほんとにダメなんだ。これが発覚するとまず再発リスクの高さも相まって復帰叶わずに引退となってしまう。名だたる名馬たちが、この繋靱帯炎によって引退している。
最近でも菊花賞、天皇賞・春連覇をしたフィエールマンが今年に入ってすぐ、繋靱帯炎を発症して引退種牡馬入りとなってしまった。

メジロマックイーンもまた、出走予定だった天皇賞・秋の四日前に繋靱帯炎が発覚することになる。



あまりにも悲痛で、あまりにも絶望的で、心が折れてもう立ち上がる事すら出来ない。
このときのマックイーンの気持ち、一番誰よりも理解できたのは、共感できたのは誰あろうトウカイテイオーだっただろう。
だから、私はテイオーも一緒に泣くのだと思っていた。立ち上がれないマックイーンを抱き締めて、一緒に泣くのだと思ってた。
泣いて泣いて一緒に共に泣きつくして、想いを重ね辛さを重ね運命の残酷さを共に嘆き、その上でテイオーはマックイーンを立ち上がらせて彼女に約束するのだと思っていた。
今度はボクが君の代わりに先で待っている、と。

でも、トウカイテイオーは泣かなかった。

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 12話4

トウカイテイオーはマックイーンに寄り添わなかった。
彼女を抱きしめなかった。一緒に涙を流さなかった。

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 12話5


膝を付き、手を添え、マックイーンの手を取って、しかし手を握って引っ張り上げることはせず、そのままそっと離すと、テイオーはマックイーンに背を向けて、もう振り返ることなく歩いていく。

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 12話6

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 12話7

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 12話8

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 12話9

ああ、そうか。そうだった。テイオーとマックイーンは仲間だった、親友だった。でもそれ以上に彼女たちは競い合うライバルだったのだから。
立ち上がるなら、自らの脚で。追いかけてくるなら、その自らの脚で。
その闘志は透明ですらあった。奇跡は存在するのだと証明するために、もう一度共に走れる未来があるのだと、それを否定する運命を蹴り飛ばすために。

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 12話10


93年有馬記念。トウカイテイオー、奇跡のラストラン。
伝説が今、はじまる。
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 12話11



それはきっと、どう描こうと感動的なものになっただろう現実世界における非現実的なほど運命的なシナリオ。それを、ここまで、ここまでのものに仕上げてくるなんて。
トウカイテイオーひとりの復活劇としても、これまでの幾度もの挫折を思えばとてつもない話になったでしょう。それがここまでのものになるなんて。
マックイーンとのたった一度の対戦。たった一度しか走らなかったにも関わらず、ライバルと位置づけてこの二期を構成した、その意味を見事なまでにここに結実させてみせた。
有馬記念へと向かうテイオーの想いに、これほどまでの理由付けをしてみせるなんて。
ちょっと、凄すぎる。本当に、凄すぎる脚本であり構成だ。すげえ、すげえ。

そしてトドメのED演出。これまでのテイオーとマックイーンの立場がひっくり返ったのをこれほど完璧に知らしめる演出の、この凄さよ。もうすげえわ。すげえわ、傑作以外のなにものでもないわ。
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 12話12



ここのトウカイテイオー、本当に王子様のようなんですよね。凛々しく涼やかで決意を静かにたぎらせている様子が、あまりにも格好いい。
そして、お姫様のように儚く美しいメジロマックイーン。でも、彼女たちは王子様とお姫様ではなく競い合うライバルだった。だからこそ、だからこそ、テイオーはその背中をマックイーンに見せ続けるのだ。今までずっと、彼女がそうしてくれていたように。

ああ、次回は最終回、最終回だぞ。かつて、これほどまでに神回が約束された最終回があっただろうか。そして、いつだってこの作品は、予想も想像も確信すらも越えた物語を見せてくれる。
来週が待ち遠しい、を通り越して放映時間まで一切の無でありたいと思ってしまうほどただただこの作品のことだけ想っていたいよ。


ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第10話「必ず、きっと」  



吼えろ ツインターボ!!


これ、実際の福島競馬場G3「七夕賞」の実況で絶叫されたセリフなんですよね。
このときの高橋雄一アナウンサーの絶叫たるや、G1でもここまで燃え上がるのは稀だろうという熱量の本当に喉が破れそうな叫びで、興奮が伝わってくるような伝説の実況なのでした。

こうしてみると、記憶に残る名レースにはこんなふうな名実況がセットになってついてくる。スポーツ実況というのはどのスポーツにもあるのですけど、こんなに幾つもの実況が語り草となって記憶に残り口の端に上り、何十年と語り継がれ続けるのは競馬以外では珍しいんじゃないだろうか。
それだけ、この競馬という僅か1分から3分の間に凝縮されたドラマを更に彩り演出するのにアナウンサーたちの個性的な実況が重要なファクターになっているのだな、と思うのです。

というわけで、今なお愛され続けている逃亡者ツインターボ。今回はその真骨頂とも言うべき回でありました。2期に入ってからその特徴的すぎるイカした見た目にギザ歯、無邪気で天真爛漫で純粋無垢なおバカなウマ娘。その娘は皆に愛され登場するだけで場を和ませてくれるマスコットでありました。
でも、彼女はマスコットじゃない。誰よりもひたむきにウマ娘として一生懸命走っていた娘だったのです。負けても負けても、幾ら勝てなくても勝つことを諦めなかった。強い相手と勝負して負かしてやるんだ、と食らいつき続けた娘だったのです。
ターボだけは、どんな強いウマ娘が出てきても驚くことも臆することもなかった。自分が倒してやるんだ、と自信満々に胸をそらしていた。身の程知らずであるのだろう、ターボは3歳のときにG3を一個勝っただけの実力ではその他大勢の中に埋没する程度のウマ娘に過ぎない。
テイオーは名前も覚えてくれなかった。そのくらいの娘なのである。
でもそんなのターボには関係なかったのだ。負けない、諦めない、絶対に勝つ。その純真さは純真であるが故に疑いを持たない。

だからだろう、テイオーが辞めるだなんて。走るのを諦めるだなんて、この娘だけにはどうしたって理解できなかったのだ。
トウカイテイオーが最初の骨折から復帰して大阪杯を勝った時、ターボと初めて二人きりで対面で話して、怪我したときはもうダメだと思ったのに頑張ったなあ、と噛みしめるように言うターボに、テイオーは言ったんですよ。語ってくれたから。
「諦めないことが大事だからね。だから頑張らなきゃ」

それを聞いた時、ターボ本当に嬉しそうな顔して「そうだね! ターボも頑張る!」って言ったんですよ。いつもちょっと偉そうな口調なのに、この時だけはターボ少し幼いくらいの感じのこの娘の繕わない本当の素の表情が見えたみたいで、とても好きなシーンでした。
でも、ただターボが可愛いだけじゃない、大事なシーンだったんだなあ。
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 5話


片思いのライバルって、今回カノープスの仲間がターボのテイオーへの思いを言葉にしてくれましたけど、きっとこのときからずっとターボはテイオーのことライバルだと思っていたのでしょう。同志とすら思っていたかも知れない。きっと、憧れでもあったのだ。

だから、テイオーがもう諦めると言ったときに彼女だけがどうしても信じられなかった。テイオーがそんな事言うはずない、とどうしても受け入れられなかった。
だって、諦めないって言ったのだから。三度目の骨折したあとも、今度こそ勝負するって約束したんだから。

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 10話3

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 10話4
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 10話6



今度ターボが出走するオールカマー。中山芝2200。現在はG2だけど、当時はG3。
そのオールカマーにはターボの他に安田記念・宝塚記念を連続2着した同じカノープスのイクノディクタスに、天皇賞春で現役最強のメジロマックイーンを撃破したライスシャワー。桜花賞を勝っているシスタートウショウ。G2を三勝。G1にこの時まで12回も出走していたG1戦線の常連ホワイトストーンという強力なメンバーが揃っていた。
あのライスも出るのに、君が勝てるわけがない。そう皮肉るように告げるテイオーに、ターボは絶対諦めないと咆哮する。勝ってそれを証明してやる、と。
心のライバル自身に自分の憧れを否定されて、悔しさに涙して、それでもこの娘は諦めない。

そんなターボを、同じチームのメンバーは、カノープスの面々はただのマスコットじゃない、本当に心の底から愛してるんですよね。オールカマーの日と、テイオーがファンに最後のお披露目をするというミニライブの会場であるファン感謝祭の日が重なってしまって、ターボの走りをテイオーに見せることができなくて、それでもなんとかならないか、とトレーナーにお願いするナイスネイチャ、マチカネタンホイザ、イクノディクタスの三人。
ここ、なんだかんだとトレーナーの事信頼してるのが伝わる姿で、それにちゃんと答えてくれるあの若いトレーナー、南坂くん。こいつ、なよなよしてるくせにここぞというとき頼もしいの、ほんとイケメン!

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 10話7



そしてファン感謝祭当日。ライブの開始と同時に引退の報告をしようとしたテイオーに、キタサンブラックが、トレーナーが。ファンたちが。辞めないでくれ、まだ走るのを諦めないで、という声があがり、立ち尽くすテイオーの背後のスクリーンに突如映像が、

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 10話8


伝説の93年オールカマー。ツインターボ一世一代の大激走。あのライスシャワーを筆頭にした並み居る強敵たちに影すら踏ませなかった、彼女のすべてを燃やし尽くした走りである。

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 10話9



吼えろ ツインターボ!!

むしろこのセリフは、このオールカマーにこそふさわしかったかもしれない。
ターボの走る姿に目を奪われ、唇を震わせながら見入るトウカイテイオー。そんな彼女に向けて、ターボが叫ぶ。ターボが吼える。

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 10話10


「これが諦めないってことだぁぁぁぁ!! トウカイテイオーぉぉ!!」


ウマ娘 プリティーダービー Season 2 10話12

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 10話11



この走りに、この姿に、心動かされない者がいるだろうか。その叫びが届かない者がいるだろうか。
誰よりも明確に、テイオーにターボが伝えたのだ。諦めなければ、奇跡は起こる。
諦めさえしなければ。

ファンたちの、いつか後輩になるだろう若きウマ娘たちの、トレーナーの、仲間たちの声が、もう一度、もう一度だけトウカイテイオーの砕け散った心を奮い立たせてくれたのだ。

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 10話13


その涙は、諦めの涙よりもずっと綺麗だ。


ウマ娘 プリティーダービー Season 2 10話14


あと、意地悪なこと言ってしまったなど諸々含めて、テイオー・ターボに土下座の図である。
うむ、ちゃんと謝ったのはえらいえらい。




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ウマ娘 シンデレラグレイ 2 ★★★★  



【ウマ娘 シンデレラグレイ 2】   久住 太陽/杉浦理史 ヤングジャンプコミックス

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“ジュニアクラウン”に出走するオグリキャップ。ライバル・フジマサマーチへのリベンジに燃える彼女だが…!? そしてその才能に迫る大きな影…。それは伝説へと続く第一歩──。カサマツ編クライマックス!!


オグリに負ける悔しさ、走る楽しさを教えてくれたはじめてのライバル・フジマサマーチ。彼女との再戦でついにマーチに土をつけたオグリは、彼女と「東海ダービー」での決着を誓い合う。
東海ダービー、それはカサマツで走る全てのウマ娘たちの夢の舞台、そしてオグリに走ることのすべてを教えてくれた北原トレーナーの夢の到達点。そして、オグリキャップがそんなトレーナーの夢を叶えると思い定めた夢の先。

みんなの夢だった。

だが、中央のウマ娘たちが走るレース場でもある中京レース場で行われたレースに出走し、見事な勝利を収めたことで、彼女は「カサマツ」という世界から逸脱し始める。

いつしか、オグリキャップというウマ娘は、「カサマツ」という世界では収まらない巨大な存在になろうとしていたのだ。

【芦毛の怪物】、そう呼ばれることになる彼女にとって、「カサマツ」はあまりにも小さすぎた。戦友たちが望もうと、カサマツに集うファンたちが望もうと、トレーナーが望もうと、そしてオグリ当人が望もうと。

中央からの、転籍依頼。カサマツから中央に籍を移し、中央のレースに出て欲しい。中京でのオグリのレースを目の当たりにした皇帝シンボリルドルフからの要望に、北原トレーナーは苦悩することになる。

オグリと共に目指すはずだった自身の夢、腐りかけていた自分を奮い立たせ今の自分を作り上げた東海ダービー制覇という夢を、自分が見出した灰被りの娘とともに果たすというシンデレラストーリー。それを捨てろ、というのか。
だが、オグリの可能性はそんな自分の夢をちっぽけにしてしまうほど大きい。自分に縛り付けることは、彼女の可能性を閉ざすことになる。

悩み苦しみ疲れ果てた彼が選んだのは、オグリキャップ当人に決めさせることだった。いや、オグリは最初から決めていた。自分を見出してくれた北原のために、今度こそ決着をつけると約束したフジマサマーチとの誓いを果たすために、東海ダービーに出る、と。
だが、北原が提示したのはもっと過酷で残酷な選択肢。

次のレース、勝てば中央にいけ。負ければ、カサマツに残って東海ダービーを目指せ。

それは、勝利を渇望するオグリにとってはあまりにも残酷な選択。
勝てば仲間たちと共に歩むはずだった夢を捨てなければならない、しかし負けるという事は夢を目指す全力で走ることを愛するウマ娘としての自分を全否定するということ。
もし全力で走ってねじ伏せられるのなら、それはそれで本望だろう。中央転籍の噂に激高するマーチに、自分を引き止めたければお前が勝て、と告げるオグリの心はどこにあったのだろう。

中央転籍を掛けた最後のレース、それはオグリにとって自縄自縛のレースだった。どれほど前に進もうとしても鎖に繋がれたように前に行かない脚。心は重く縛り付けられ、いつも静かに燃え上がる魂は凍えたまま動かない。
そこにあるオグリの姿は、魂を抜かれた人形のようだった。それのどこに、北原とともに夢を目指す姿があるのか。北原が心奪われた夢を見た輝かしいウマ娘の姿がどこにあるのか。
それを目の当たりにした瞬間、北原は走り出し、叫んだ。
それこそが、彼がオグリに望むこと。余計なことをすべて取り除いた、とてもシンプルな彼の夢だった。
シンデレラグレイ2巻1

シンデレラグレイ2巻2


ただ走れ、思うがままに走れ。柵も縛りも迷いも何もかも取り払って、ただ本能のままに。
シンプルなオーダーだ。でもだからこそ、オグリキャップという馬にとって、それはきっと最適で至上となり得るオーダーだった。
それでも、未練はある。一緒に見た夢だった。はじめて抱いた想いだった。背負うに足る心地の良い期待の重さだった。それを置き去りにしていく未練。それを、置いていく未練。
それがオグリを振り返らせる。

シンデレラグレイ2巻3

シンデレラグレイ2巻4



いつもマイペースで茫洋としていたオグリキャップが、はじめて見せる切ない表情に胸が締め付けられる。彼女の想いが、未練が、親愛が、これでもかと込められている表情だ。
そんな彼女の背中を、トレーナは貼り付けた笑顔じゃない、辛そうで悔しそうででも心からの笑顔で押してくれた。心からの言葉で、そっと促してくれた。
ならば、もう振り返りはしない。前を向くオグリに、もう未練はない。ただ思うがままに走るために。
彼女は中央に征く。

シンデレラグレイ2巻5


それは、夢破れた結果だった。でも、新たな夢のはじまりだった。
日本全国を震撼させ、沸騰させる、とてつもないシンデレラストーリーのはじまりだった。
新しいみんなの希望、快く送り出してくれたカサマツの人たちの想いを乗せて、オグリキャップはついに猛者たちが集う中央に乗り込むのだ。

芦毛の伝説がはじまる。

アプリ版ウマ娘プリティーダービーがやばい  

やばい、ほんとヤバい。
無限に遊べてしまう。やろうと思えば何時間でも遊べてしまいそう。

めっちゃ面白い!!

いやもう危険を感じるまでもなく、明らかにこれ時間が消し飛ぶ系なので頑張って時間区切ってやってるんですけど、それでもヤバいです、ほんと面白い。
レースが見てて全然飽きないんだ。何度見てても手に汗握ってしまって、ついつい全部見てしまう。
PVで見るよりも、レースシーンめちゃくちゃ燃えてしまう。一歩も譲らず迫りくる後続馬をねじ伏せて逃げ切ったときも、遥か後方からぶっ飛んできて一気にまとめて前の馬抜き去ったときも、もうたまんないんですわー。

一応、長い間事前登録して待っていたから触りだけでもやってみておこう、というくらいのつもりだったのですが……これ、ゲームとしてオモシロすぎますわ。やばい。
システムとかまだちゃんと把握しきれていないし、あんまり時間かけるわけにもいかないので、ちょびっとずつしかやってないのですけれど。
リセマラとかもしてません。ぼちぼちやるつもりのライトユーザーに徹するつもりなので。
つもりなので!

……毎日、ちょっとずつプレイ時間が伸びてってるような気もしますが。育成ついつい一日一人でやめられずに、もうひとり、もうひとり、となっちゃってますが。
自重、自重しながらやらねば。やばいよー、ほんと面白いよー、やばい、これはマジやばい。
永遠に遊べる、遊べる……おおう。

まだ実装されてるウマ娘、紹介されているラインナップからするとまだまだ少ないのですけど関係ないもんなー。あんまりウマ娘自体の底レアとか高レアも気にならないですし。どのウマ娘も元が名馬なので、育てると関係なく強くなりますし。つおい! 

ちょっとしばらく、無限に遊び続けたい欲求との戦いになりそうです。
ダート馬が、ダート馬が全然足りないよ! 現状実質ハルウララだけじゃん! スマートファルコンも実装されていませんし。
メイセイオペラとかトランセンドとかカネヒキリとかヴァーミリオンとかエスポワールシチーとか、ダート馬を、ダート馬をもっとウマ娘にしてください!

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第9話「ストップウオッチ」  

ああ、凄い!
あれだけ熱いライスシャワーの物語を描いておきながら、この一話で一気にトウカイテイオーが主人公の物語へと引き戻してみせた。


レースを走る意義を取り戻し、もう一度ライバルであるメジロマックイーンと走るために宝塚記念を目標に練習を重ねていたトウカイテイオーに襲いかかる、三度目の怪我。

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 9話3

三度目の骨折。


もう三度目だからこそ、経験を活かし、すぐに復帰に向けてリハビリに取り掛かろうとするテイオーに、医師が発したのは……貴女はもう、全盛期のパフォーマンスを取り戻せないでしょう、という実質上の引退勧告。

それでも諦めず、笑顔を貼り付け、元気を装い、震える声を弾ませて、もう一度あの真剣勝負へと挑むために、マックイーンと走るために前へと進み続けようとするテイオー。
そんな彼女を労るように、世間はテイオーのかつての栄光を讃え、称賛し、既に終わったことのように見送っていく。
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 9話4
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 9話5


仲間であるスピカの面々はテイオーを信じて、はじめてテイオーが怪我をしたときと同じように復帰に向けた手厚いサポートをしてくれる。戦友であるウマ娘たちも、テイオーが諦めないと信じている。
そして、先に行って待っていると、貴女が来るのを待っていると謳うマックイーン。

はじめて骨折してクラシックを棒に振った時、挫けそうになるテイオーを支えてくれたのは仲間たちだった。世間の期待だった。同じレースを走るライバルたちの、誇り高い走る姿だった。
テイオーに勇気をくれた、心折れそうだった時に未来を吹き込んでくれたそれらが……。
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 9話6

今このときはテイオーを逆に苛む。彼女を追い詰める。
もうテイオーもわかっているのだ。二度骨折を経験したからこそ、この三度目がどんな意味を持っているのかを。
そうして、一番の充実期を迎え最高の走りを見せるマックイーンの走る姿の美しさに魅入られた時、
「ああ、速いなあ。まるで翔んでいるみたい。なんて綺麗なんだ」

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 9話8

競い合う相手としてではなく、ただその綺麗さに見惚れてしまった時、
どうイメージしても自分ではもうマックイーンには追いつけないと理解した時。

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 9話7

トウカイテイオーは微笑んでいた。
ずっと貼り付けていた仮面のような無理を固めたような笑顔ではなく、
柔らかく自然に浮かんだ微笑みを。

もう、自分の脚は二度と、あんな風には走れないのだと。
トウカイテイオーは終わったのだと。
マックイーンと一緒に走ることは、もう出来ないのだと。
微笑みながら、涙する。
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 9話8.5

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 9話8.51

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 9話9

止められないストップウォッチ、止まってしまった彼女の時間、止まらないあふれる涙。
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 9話10

「ごめんね、マックイーン」


君と交わした約束は、もう果たせない。


トウカイテイオーの伝説、その最終章。それは今度こそ彼女の心折れ砕け散ったその時からはじまる。


ウマ娘 プリティーダービー Season 2 9話1

かつて日本中を沸かせたトウカイテイオーの三冠ロード。それを過去に押し流すように、新たな世代の風が吹く。
その年、三歳クラシック戦線は「BNW」と呼ばれる三人のウマ娘たちの攻防に燃えていた。

「BNW」……それは、かつての世間を熱狂の渦へと巻き込んだ「TTG」
【天馬】トウショウボーイ、【流星の貴公子】テンポイント、そして【第三の男】グリーングラス
この三強時代を彷彿とさせる新たな三強の時代の到来を革新させる、三匹の名馬たちによるクラシックの戦い。その中でも伝説とされる「熱狂の2分25秒」。ナリタタイシン、ウイニングチケット、そしてビワハヤヒデの三頭によるデッドヒート。
93年日本ダービー。

騎手としてもう晩年、一流として謳われ都合18回ダービーに騎乗しながら一度として先頭でゴールを切れないまま19回目を迎えた柴田政人。
そんな彼に、マサトにダービーを獲らせるために天から遣わされた、と語られるウイニングチケット。
ウイニングランで、チケットの名前がスタンドからコールされたのは、この時の「政人」コールが由来である。

そしてこの中で唯一G1の栄冠を勝ち取れずに菊花賞を迎えることになるBNWのビワハヤヒデ。
やがて、ターフを去ったメジロマックイーンの代わりに最強の名を恣にする芦毛である。


ウマ娘 プリティーダービー Season 2 9話2


天皇賞春のあと、安田記念・宝塚記念というスケジュールでレースに参加すると語ったイクノディクタス。その安田記念がこれである。イクノディクタスは惜しくも二着。
勝ったのは前年に引き続き安田記念を連覇ということになる「ヤマニンゼファー」。
短距離界の覇者サクラバクシンオーが覚醒する前、フーちゃんことマイルの女王ノースフライトが現れる前。
スプリンターズSをはじめとして短距離界でニシノフラワーと激闘を繰り広げ、安田記念を二勝。
さらには2000メートル中距離の天皇賞秋までも制して見せた中短距離界の雄。
「そよ風(ゼファー)と呼ぶには強烈すぎた」と謳われた烈風である。
この馬もG1三勝二着2回という名馬なだけに、ウマ娘入りも期待したいところなんですよね。
本作中でも名前呼ばれなかった、というのは名前を変えられての登場ではない、ということなので可能性は無くもないんじゃないかなあ、と思いたい。



ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第8話「ささやかな祈り」  

鬼が、想像以上に鬼が宿ってたよ!!
前回の感想記事でも載せたJRAのCMへのリスペクトがとんでもねーレベルでとんでもねー!!
ってか、OPからライスシャワー専用特殊OPって、スタッフはライスのこと好きすぎじゃないですか!?
前回7話のライス専用特殊EDだけでも特別だったのに。
ウマ娘 プリティーダービー Season2 OP ライスシャワー

守護らねば、と皆を使命感と庇護欲に走らせた彼女のこれが

ウマ娘 プリティーダービー Season 2OPライスシャワー2

Screenshotウマ娘 プリティーダービー Season 2OPライスシャワー3


これである。
ふわーーーー!!!


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ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第7話「祝福の名前」  



ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第7話「祝福の名前」 1


ライスーーッ!!(号泣
ライスシャワーのこの勝負服のデザインはほんと神だと思う、神。

というわけで、第七話はまさかのライスシャワーの主役回。個人的にも思い入れが非常に非常にあるウマなんですよ、ライスシャワー。
自分の競馬の原点、と言っていいかもしれません。
自分の競馬歴の出発点ははっきりと覚えていないのですが、最初は恐らく「本」でした。年齢はまだ中学生とか高校生とかそのくらい。確か、名馬列伝、みたいな本を手にとったのがきっかけだったんですよね。そこに描かれていたのは、数々の名馬たちのドラマとその劇的な生涯。勿論、自分で馬券を買うなんてことは出来ない歳でしたので、自分にとっては競馬とはそのはじまりは賭け事ではなく、その物語性だったのです。
そうして、競馬に興味を覚えた頃に登場したのが「ダービースタリオン」。馬に乗る騎手という観点からではなく、馬をプレイヤー自らの手で名馬へと育てていくという育成ゲームとして発売され、伝説的なヒットを飛ばしたゲームでした。
……自分、これにはあんまりハマらなかったんですけどね。自分にとっては作業的すぎてあまりそそられるものがなかったんですよね。
その代わりにハマったのが少し後発で登場した「ウイニングポスト」というゲームでした。
これらが登場したのが1992年から93年。そう、ちょうど今劇中で激闘が繰り広げられている年代だったのです。
そうしてゲームの影響から、本物の競馬の方も見るようになり、それがちょうど、マックイーンの全盛期であり、ライスシャワーの躍進の時期でもあったのです。
とはいえ、この頃私は中高校生。ネット投票なんて影も形もなく、電話投票もさっぱりよくわからん。現地に行って買うわけにも行かず、ひたすらテレビで見るばかり。
とはいえ、勉強に友人と遊びに行ったり、で日曜に競馬ばかり見ているわけではなく、毎週熱心に見ているファンではありませんでした。
なので、意外とトウカイテイオーについては覚えていないんですよね。レースを見た記憶がない。
一方でマチカネタンホイザやカミノクレッセ、ヤマニンゼファーやセキテイリュウオウ、レッツゴーターキン、ネーハイシーザーなど、特に93年度以降まで活躍していた馬はわりとしっかり覚えているのです。
なので、はっきりと競馬を見るようになったのは93年以降なのでしょう。
その頃にはすでにライスからはネガティブなイメージは世間からも払拭されていたと思うんですよね。全然、そういう印象ライスに残ってないですもの、自分。ミホノブルボンの三冠はまだ競馬を見ていない頃でしたし、マックイーンの春天三連覇もそれまでの二連覇のレースを見ていなかったので三連覇にも思い入れもなくそもそも競馬にそこまで詳しくなかったので連覇とか意味わかっていなかったので、当時やたらめったら強かったマックイーンに勝つなんてなんだこの馬、すげえ! という初々しい気持ちで見ていたように覚えています。
その翌年の94年はまさにビワハヤヒデの年。ライスはさほど目立つ戦績を残せず、とかくビワの強さが印象に残った年でした。
翌95年は前年ついにトウカイテイオーもミホノブルボンも成し遂げられなかった、シンボリルドルフ以来の三冠馬ナリタブライアンが誕生し、古馬となった彼の独壇場がはじまるかと思ったのですが、彼は春に一走したあと長期休養に入ってしまい、そこでナリブーの代わりに競馬界を引っ張る主役として名乗りをあげたのが、ライスシャワーだったのです。
実際は、既に種牡馬入りが検討されていて、引退も視野に入っていたそうなのですが、同世代に敵はなく、ライバルもなく、無敵を誇ったナリタブライアン。そんな彼を迎え撃ち、真っ向から並び立つだけの風格を漂わせる黒馬は、確かにこの時、ヒーローだったのです。
その後の悲劇にばかりスポットが当たりますけれど、95年天皇賞春に勝った時のライスシャワーの人気、期待、盛り上がりは本当に凄かった。
阪神大震災の年だった、というのもあるかもしれません。年明け早々に起こった大災害のショックはなお失われず、傷跡も色濃く残っていた時期でした。自分も含めて、なにか夢中になれるドラマを世間は探していたのかもしれません。復活、という単語に心奪われる時期だったのかもしれません。
ヒーローを、見つけたかったのかもしれません。
ただただ一頭の馬に、これほど惹かれ魅入られたのは初めてでした。とにかく強いビワハヤヒデも好きでしたけれど、ひたすらこの馬を追いかけたいと思ったのは、ライスシャワーがはじめてでした。
だから原点なのです。競馬の「好き」を本当の意味で教えてくれた馬でした。

だからこそ……その後の悲劇は耐え難いものだったのです。


と、思い出語りをしてしまいましたが、うんそれだけライスシャワーという馬は自分にとって特別で、だからこそこのウマ娘のライスシャワーにも、どうしたって思い入れは生じてしまっていたのですが、まさかここで彼女主役で物語が展開するとは。
前述したように、自分は覚えていないかまだ競馬を見ていない時期だったので知らないのですが、幾つもの偉業を阻止してみせたライスは、さながら悪役ヒールのような扱いを受けたとも言われます。
誰にも喜ばれない勝利、それに一番傷ついたのは彼女ライスシャワーでした。
ミホノブルボンの三冠達成を阻止し、今またメジロマックイーンの春天三連覇がかかったレースに参戦し、また偉業を阻止することで疎まれ忌まれる事を恐れ、レースに出ること自体から逃げようとしてしまうライス。
その彼女を叱咤し、応援するのが当の偉業を阻止された側の、ライバルのミホノブルボン、というのがまたいいんですよね。
今期はほんと、「ライバル」というテーマが一貫していて、いいなあ。切磋琢磨、お互いの存在がお互いを高め合う、という関係。これが本当に良く描かれている。
これまで、サイボーグの異名よろしく殆ど感情を表に出さなかったミホノブルボンが、はじめて負けたあと大怪我をして復帰の見通しも立たないなかで、吹っ切れたようにどこか柔らかい表情になってるんですよね。ライスとの激闘を思い返すときも、むしろ誇らしげにほほえみながら語ってる。
ライスに語りかけるときも感情剥き出しで、一気にミホノブルボンの魅力が爆発する回でもありました。喜怒哀楽を素直に表に出すミホノブルボン、こんな魅力的な娘だったのかと気付かされてしまいました。
これ、ほんともう一度、ライスとブルボン、二人には一緒に走ってほしいなあ。それがあり得なかった未来だとしても、だからこそ、だからこそ。

と、その前にメジロマックイーンとの対決だ。
極限まで削ぎ落とした体に鬼が宿る。漆黒のステイヤー・ライスシャワー、その伝説の戦いを見よ。









ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第5話「無敗と連覇」  

ツインターボ、いつも物言い上から目線なんだけど、全然偉そうな感じしないし可愛いなあ。
ちびっこキタサンブラックとサトノダイヤモンドのコンビに周りの皆さん微笑ましい視線で見守っていらっしゃるけれど、ターボにももっと慈しみの視線を投げかけてあげてもいいと思うんだ、カノープスの同輩たちよ。

ちなみに、天皇賞・春の本番前に正面ゲート前でキタサンとサトノが泊まり込みしてますが、実際往時の競馬場では大きなレースの前では泊まり込みで場所の確保をしている人たちが結構いました。
……日曜日、レースが全部終わって帰る時にすでに来週に向けて場所確保してる人たちが正面ゲート外に並んでた、なんて光景もよく目にしましたし。一週間前からですぜ。
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第5話「無敗と連覇」


とまあ、泊まり込みをしないとスタンド前の良い位置を確保できないように、実際は観客でギチギチで作中のようにゴルシが弁当売って回る、なんて余裕は一切ないでしょう。
このとき、京都競馬場の入場者数は10万人を越えていました。地方都市の人口なみの人員が、この日マックイーンとテイオーの世紀の対決を目撃するために京都へと押し寄せていたわけです。

ちなみに東京競馬場のほうがもっとよく入るので、前期のスペちゃんのクライマックスであるジャパンカップでは15万人を超える観客が集まっています。現在の日本のスポーツ系イベントでこれだけ人が集まるものは早々思いつかないです。それも現在はコロナのおかげで一切なくなってしまっているのですが。

ツインターボ、トウカイテイオーの絶対に諦めないという精神に感化されたのか、出走予定がないのに勝負服を来て、誰か出走回避したときは自分が代わりに出てやるぜー! と息巻いていましたが。
リザーブ出走というのは競馬では残念ながらアリえません。出走の際には事前に出走登録を提出しておかなくてはなりません。トウカイテイオーが菊花賞に出るか出ないかの瀬戸際の際に、トレーナーがトウカイテイオーの名前を書いた出馬登録の用紙を準備していたシーンがありましたが、あれ出しておかないとダメなんですよね。
クラシックと呼ばれる5大競争。皐月賞・東京優駿(ダービー)・菊花賞・桜花賞・優駿牝馬(オークス)はこの当時特に厳しく、クラシック登録というのを皐月賞・桜花賞がはじまる以前に出しておかないと、あとでどれだけ優秀な成績を残しても途中参加できませんでした。
このため、クラシックに挑戦できなかったのが【シンデレラグレイ】で主人公をやっているオグリキャップだったんですね。
このオグリの一件で出走登録の件が問題となって持ち上がり、クラシック追加登録という形で途中参戦が叶うようになるのが、このマックイーンとテイオーが戦っている1992年代だったのです。

というわけで、天皇賞春本番。なんでダイユウサクことダイサンゲンちゃんがずっとオーラ発していたのかは私もわかりません!! いや、なんかすごく目立ってたけど! 面白かったけど。
メジロパーマーがまた勝負服といい、快活なお嬢様キャラっぽいところといい凄く好きなんですわー。意外とウマ娘の中に居なかった「ポニーテール」というのも印象的。この見た目からサラブレッドっぽいところなんぞ、なんか良くないですか? 良くないですか?
何気にこの時期のメジロの馬の中では自分、パーマーが一番好きだったんですよね、なんでかは理由覚えていないのですけれど、パーマーが好きだったのを思い出しました。
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第5話「無敗と連覇」 (2)



そして突然語りだすモブ競馬ファンの男二人。何気にED見るとちゃんと二人名前あるんですね。
レースの特徴や見所、注目点などを簡潔に語ってくれているので、これ競馬初心者にも易しいんじゃないだろうか。

地下馬道で行き合うマックイーンとテイオー。いや、本来ならパドックから同じルートで来るので、あんなふうにバッタリ、というのはないんですけどね。
ここから、常に前を向いて視線をそらさないマックイーンと、時折マックイーンの方に視線を向けて彼女を目で追うテイオーの姿が見えて、二人の姿勢の違いが浮き彫りになってくる。
とはいえ、これテイオーが悪い、というわけでもないんですよね。ライバルとなりえる馬をマークして狙い撃つ、というのはレースの運び方の中でも有力な作戦の一つです。
実際、作中でもミホノブルボンの事をレース中ですらない練習中、或いはそれ以外の場面でもマークしまくっている馬が一頭いるわけですし。
一期では、スペちゃんをマークして見事に差し切ったグラスワンダーのような実例もありますし。
要は目まぐるしく動くレース展開の中で、どう動くべきか見極める、その判断が重要になってくるんですなあ。

じゃんけんに負けてちょっと泣きそうになってるマックイーン、かわいすw 耳ぺたーんてなってるw
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第5話「無敗と連覇」(3)



発送前にマックイーンが落鉄して、蹄鉄の打ち替えになったのも、これ史実どおりですね。ちなみに、馬は自分で蹄鉄打ち替えないですからね!! 騎手が打ったりもしませんからね!
ちゃんと発走地点には装蹄師が一人待機して、万が一に備えております。万が一というほど起こるケースは少ないわけではないですが、レース直前となるとやはり稀ですね。
レース中に落鉄してしまうケースはそれなりにありますが。

阪神大賞典でマックイーンの二着だったカミノクレッセことカミヤクラシオン。前回はG兇世辰燭燭瓩紡料猊でのレースとなっていましたが、今回はG1ということでマックイーンの新勝負服もさることながら、カミノクレッセの勝負服にも注目。ティンカーベルみたいな緑の妖精みたいな衣装がなかなかによろしい!!
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第5話「無敗と連覇」 (4)



レースはスタート直後からメジロパーマーが先頭に立ち、レースを引っ張ることになる。
ちなみにパーマー、他のウマ娘たちが前傾姿勢で走っているのに対して、この子だけ真っ直ぐに立って走ってるんですね。これ、実際の馬の方のメジロパーマーに遵守していて、パーマーってやたらと首真っ直ぐ立てながら走るんですよ。実際のレース映像見てもらうと一目瞭然なんですけど、他の馬たちと走る姿全然違うんですよね。
この走り方は一期でもエイシンフラッシュが同じような直立走法していましたが、あれも実馬に合わせたスタイルでした。
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第5話「無敗と連覇」 (5)



マックイーンが見える後ろの位置から、常にマックイーンの動向を見ながら走るテイオー。ちなみに、テイオーが走るシーンの彼女の背後にカミノクレッセがぴったりと付けているのにご注目。
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第5話「無敗と連覇」 (6)


そして二週目の向こう正面を過ぎた3コーナーでついにテイオー仕掛ける!
……2話でゴルシが京都は3コーナーで仕掛けちゃダメって言ってたでしょう、テイオーちゃん!
でも、実はここでマックイーンもラップタイムをあげてきてる。つまり、ロングスパートに入ってるのである。知らず、ここでトウカイテイオーは消耗戦に引きずり込まれていた、とも言われるんですね。
このロングスパートを見ると、マックイーンがゴールドシップの爺ちゃんだというのも納得させられるんだよなあ。
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第5話「無敗と連覇」 (7)


800の標識を越えたところで先頭のパーマーを躱してトップに躍り出るマックイーン。そしてマックイーンを追い詰めていくトウカイテイオーの一騎打ち! 
と、見せかけてこのシーンでトウカイテイオーの外にカミノクレッセがまくって来てるのが確認できるでしょうか。
画像の左上に、きっちりカミノクレッセの足が見えてるんですよ、これ。
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第5話「無敗と連覇」



4コーナーを回ってついに最後の直線へ。パーマーがかわされつつも、なおも粘っているのがわかります。また、ぴったりとトウカイテイオーにつけたカミノクレッセ。手応えとしてはこの時、明らかにテイオーよりもカミノクレッセの方が上なんですよね。
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第5話「無敗と連覇」(8)


伸びないテイオーの脚。荒れた馬場に未知の距離、そして3コーナーからの長い長い加速にこの時すでにテイオーの脚には余力は残っていなかったのです。消耗戦に引きずり込まれたテイオーに、もはや切れ味は残されていなかった。
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第5話「無敗と連覇」(9)


一方でマックイーンの脚は止まらない。衰えない。ラップは加速を続け、後続をちぎっていくマックイーン。この加速についていけたのは、同じ上がりタイムを記録したカミノクレッセのみ。
勝つときは常に完勝。退屈とまで称されたメジロマックイーンの競馬の体現でもありました。
はるか遠くへと遠ざかっていくマックイーンの背中。それは今まで負けたことのないトウカイテイオーが見たことのない光景。
ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第5話「無敗と連覇」(10)

このマックイーンの名を叫ぶテイオーの形相が胸を打つんですね。それが、敗北の味だ、トウカイテイオー。一期ではスペちゃんことスペシャルウィーク、皐月賞でセイウンスカイに負けて以降、君ほんとに主人公!? と思ってしまうくらい負けまくり、ある意味敗北の味には慣れてる子でもあったのですが、トウカイテイオーはその点これまで怪我による挫折は経験しても、自身の実力が及ばなかったというのはこれが初めてだったんですよね。

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第5話「無敗と連覇」(11)

マックイーンどころか、他のウマ娘たちにまで抜かれていくテイオー。これが通常のスポーツものだったら、世紀の対決なんですからトウカイテイオーは負けたって2着に入るところなんでしょうけれど、この作品にはそんな容赦なんてありません。

ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第5話「無敗と連覇」 12

結果は5着。完敗でした。
ちなみにカミノクレッセ、阪神大賞典では同じくマックイーンの2着でしたが、あのときは3着に9馬身離してちぎっており、この天皇賞春でもご覧のように3着に5馬身もあけての2着に入っています。

この後、カミノクレッセは春の間にさらに安田記念というマイルのG1……天皇賞春が距離3200メートルなのに対して安田記念は1600メートルという一気に半分の、長距離戦から短距離戦へと挑み、なんとここでも2着惜敗することとなります。
この時勝利したのが11番人気のヤマニンゼファー。翌年の短中距離界を席巻する事になる強烈なるそよ風が覚醒を見たレースでありました。

ことごとく、その時その時の立役者にG1勝利を阻まれる運命にあるんだよなあ、カミノクレッセ。

そして涙をこらえ、勝ったマックイーンを称えるテイオー。勝者がいればそこには必ず敗者がいる。
勝つのが当たり前だったトウカイテイオーにとって、それが今まで彼女が下してきた対戦者たちと同じ立場に立った瞬間、ある意味これがはじめて「勝負」を痛感した瞬間だったのかもしれない。

三冠ウマ娘には、怪我で挑戦すら叶わなかった。
次に目指した無敗のウマ娘という目標は、ここに潰えた。
トウカイテイオーが進むべき道は、この先どこにあるのだろう。
幼い時シンボリルドルフに憧れた瞬間から、常に目標に向かって走り続けていたトウカイテイオー。その目標がすべて失われたとき、彼女はもう一度走りだすことができるのだろうか。




『ウマ箱2』第1コーナー アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』トレーナーズBOX)

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ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第4話「TM対決!」  

ダイユウサクことダイサンゲンちゃん、有馬記念だけの一発だけじゃなく、今後もちょくちょく顔見せてくれるのか。
一応有馬記念を勝ったグランプリ馬なのですから、そりゃ春のG1戦線では主役の一人だったはずなので、主要なレースには顔出してきますわなあ。

というわけで、トウカイテイオー復活の産経大阪杯はイクノディクタスの逃げではじまるものの、トウカイテイオーは楽に追い出し、そのまま全力を出すこともなく余裕で周囲をぶっちぎりダービーでの骨折以来のレースを圧勝で飾るのでした。
実際のレースでもトウカイテイオー、最後の直線をほぼ騎手は持ったままで追うこともなく悠々と勝ってしまったのでした。レース映像見てもわかるんですけど、本当に騎手の岡部さん手綱持ったままなんですよねえ。

競馬では最後の直線では鞭を入れつつ手綱を短く持って絞る……手綱を扱くともいうのですが、これによってハミと呼ばれる馬の口に噛ませている器具を、奥歯に噛ませる事でゴーサインを出します。
そして騎手自身が全身を使って馬の動きに合わせて自分も動くことで、馬を前へ前へとグイグイ進めさせるんですね。これを大まかに「馬を追う」という動作になります。細かく言うとまた違うんですが。
でも、スピードが段違いで本気で走る必要がないほど他馬と差があったりすると、騎手も馬に必要以上に頑張らせる必要もないので、追う、という動作をしないまま、上に乗ったままでそのまま悠々と勝ってしまうケースがあるんですね。
産経大阪杯のトウカイテイオーは、まさにその典型とも言うべき圧巻の勝ち方でした。実況の杉本さんが、何度も「まだ追っていない、岡部追っていない」と繰り返していたほどでしたしね。

無敗の馬が、怪我からの復活レースでこれほど凄まじい圧勝劇を見せたのですから、正直な所天皇賞・春でのメジロマックイーンとの対決で、トウカイテイオーが下馬評で圧倒するのもまあ無理からぬところなんですよね。
対してのメジロマックイーンは、昨年秋は天皇賞秋では降着、ジャパンカップでは外国馬に太刀打ちできず、有馬記念ではダイユウサクにまさかの敗戦、とどうしても勢いには欠けていましたし。
しかし、阪神大賞典できっちりと完勝してみせたのですから、マックイーンからすれば納得のいかないところかもしれませんが。

と、ちょっと驚いたのは、トウカイテイオーの一つ下の世代。ミホノブルボンのクラシックロードも同時進行でやるんだ!!
坂路という急坂道の調教用コースで普通の馬ならぶっ壊れるとまで言われたスパルタ特訓で鍛え上げられたミホノブルボン。その馬体はさながら筋肉の塊と化して呼ばれた異名が「サイボーグ」。
無敗の三冠馬を目指してひた走ったトウカイテイオーに続くように、ミホノブルボンもまた精密機械さながらのラップを刻む逃げで、クラシックの第一戦目皐月賞を勝利する。
面白いの、同じ逃げ馬でも色んなタイプがいるって所なんですよね。ウマ娘として見るとこれが非常にわかりやすいのだけれど、一期の異次元と謳われたサイレンススズカ。そしてこの2期では二段噴射のツインターボに根性のイクノディクタス、バカ逃げコンビと語られることになるダイタクヘリオスとメジロパーマー、そして精密機械のミホノブルボンとたくさんの逃げウマ娘が登場するのですが、ほんと同じ逃げでもみんな毛色が違うんだわ。面白いよねえ、こういうところ。

さても、そんなミホノブルボンにひっそりとつきまとう妖しい影一人。未だブルボンの後すら追いきれぬそのウマ娘。彼女の名はライスシャワー。その名は覚えておいてほしい。
トウカイテイオーとメジロマックイーンが主人公となるこの第二期で、ミホノブルボンの三冠への道が描かれているのは、或いは彼女の存在を知らしめるためなのではないか、と思ってしまうのであります。

いやあ、今期はほんとに色んなウマ娘にスポットが当たる群像劇みたいな形になってて嬉しいですわ。まさにこの1990年代の競馬界を彩ったスターホースたちの共演になってて、テンションも盛り上がる盛り上がる。


メジロマックイーンのおばあさままで登場してしまってまあ。
このおばあさまのモデルは、メジロ軍団のオーナーだった北野ミヤさんとマックイーンの祖父であるメジロアサマのハイブリッドと言われていますね。
マックイーンが大事にしている天皇賞春の盾が3つあるのは、メジロアサマ、その子であるメジロティターン、そして昨年のマックイーンと親子三代に渡って勝ち取ったものです。
おばあさまの声の人がガンダムのハマーンの榊原 良子さんなの、マックイーンの親がティターンなのもちょっと関係在るんじゃないですかね!? いや、アクシズじゃないんですけど。むしろ敵のティターンズなんですけどw

トウカイテイオーが上との評判にいきり立つマックイーンに対して、おばあさまの説諭がまたいいんですよね。亀と兎の競争の昔話に例えて、
『子供の頃うさぎと亀の絵本を読んであげましたよね。どうして亀が勝ったかわかりますか?』
『…』
『うさぎは亀を見ていた。しかし亀はゴールを見ていた』

ライバルの存在は大事。でも、それよりも大事なもの、あるはずですよ。というおばあさまの言葉は、マックイーンの意識に染み渡っていきます。
これ以降のテイオーとマックイーンの姿勢の差がさらりと様々な場面に描写として表現されていて、これもまた興味深いというか面白いんですよね。



『ウマ箱2』第1コーナー アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』トレーナーズBOX)

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ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第3話「出会い」  


いきなり有馬記念、なんとびっくりダイユウサクがw
未だにあの一戦で覚えている人も多いだろうダイユウサク。今期はほんと本来の馬名のまま出られるウマ娘と違って、変名で出てるモブのウマ娘たちでもちゃんとスポットあたってくれるので嬉しいやら楽しいやら。

カミノクレッセ、懐かしいなあ。今作ではカミヤクラシオンという名前で登場していますが、G1こそ勝てなかったものの、間違いなくこの年のG1戦線の主役の一頭でした。
阪神大賞典でも、結局メジロマックイーンには最後5馬身もちぎられてしまっていますけれど、3着とはさらに9馬身離してて後続ぶっ千切ってるんですよね。
実況では一騎打ちにならない! と叫ばれてしまっていますが、3000の長距離に雨の荒馬場というメジロマックイーンの土俵であった事を考えるなら、よくついていったなあ、と。
彼女もまたカノープスに入っても不思議ではない戦歴なんですよねえ。
ってか、この時代名バイプレイヤーがいっぱい居すぎる。
マチカネタンホイザも、新たにカノープスに新人として加わりましたけれど、そうかこの娘トウカイテイオーやナイスネイチャよりひとつ下の世代になるのか。
このウマもまた、ずっと一線級で長きに渡って上位を争い続けたでねえ。名前がまた印象深かったんですよ、というかインパクト強かったというべきか。タンホイザーとは有名なオペラの演目の一つなんですけど当時はクラシックなんて知らないガキですし、今と違ってネットで調べるなんて事も出来なかったのでタンホイザって何のことかわからないんだけど、兎に角なんかカッコいい! となってこのウマ、すごく印象残ってたんですよね。
マチカネと来たら自分の中ではフクキタルじゃなくてずっとマチカネタンホイザが代名詞でした。
しかしこの娘もツインターボとは方向性の違うアホの娘やなあ。ほわほわ系。イクノディクタスも、知性派に見えて脳筋系アホの娘ですし、カノープスってばこんなんばっかりか。ネイチャも苦労するだろうな、と思ったらわりと一緒に流れに身を任せて、トレーナーに苦労が一点集中してるw


さあ、次回はトウカイテイオーの復帰戦、大阪杯だ。詳しくは描写されていないけれど、ウマ娘は現在のレース編成に遵守しているので、当時G2だった大阪杯も、現在の通りG1扱いで勝負服を着てのレースとなるらしい。しかも、新衣装。え!? 新衣装とかあるの!?
不死鳥を体現するような赤い羽根まとう勝負服に身を包み、いざトウカイテイオー復活のとき。




『ウマ箱2』第1コーナー アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』トレーナーズBOX)

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9月21日

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