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エナミカツミ

異世界食堂 6 ★★★☆   



【異世界食堂 6】 犬塚 惇平/エナミ カツミ  ヒーロー文庫

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オムニバス形式のエピソード集としてお届けする待望の第6巻。
時に森の中に、時に海岸に、時に廃墟に……その扉は現れる。
猫の絵が描かれた樫の木の扉は、「こちらの世界」と「あちらの世界」をつないでいる。
扉を開けて中へ入ると、そこは不思議な料理屋。
「洋食のねこや」。
「こちらの世界」では、どこにでもありそうだけど意外となくて、生活圏に一軒欲しい小粋な洋食屋として、創業五十年、オフィス街で働く人々の胃袋を満たし続けてきた。
グルメの井之頭某が孤独にメンチカツを頬張っていそうな、高級すぎず安っぽくもなくイイあんばいの店内は、昼時ともなるとサラリーマンで溢れかえる。
「あちらの世界」では、「異世界の料理が食べられる店」として、三十年ほど前から、王族が、魔術師が、エルフが、究極の味を求めて訪れるようになった。
週に一度だけ現れる扉を開けてやってくるお客が求めるのは、垂涎の一品と、心の平穏。
美味いだけではないその料理には、人々を虜にしてしまう、不思議な魔力が宿っている。
誰が呼んだか「異世界食堂」。
チリンチリン――。
今日もまた、土曜日に扉の鈴が鳴る。
オムニバス形式なんで一気に読まず、休憩時間なんかでぼっつらぼっつらと読んでたからか気づかなかったんだけれど。
この6巻、クロ出てないのか!?
カラー口絵には居ましたよね? それなのに、本編の方では存在消されてしまっているのがなんともはや。元々ウェブ版の方ではお客さんとしてちらっと登場しただけのクロが書籍版でウェイトレスになったのは、アニメでアレッタの同僚として女給さんとしてレギュラーに加わったのに合わせて、書籍版でもクロが3巻から加わったわけですが。
ウェブ版の更新は最近では滅多となくなってしまい、作者さん多忙からか執筆から遠ざかっているようなのですけど、今回アニメの二期の開始に合わせて新刊となったのですけれど、加筆修正ほとんど出来なかったんでしょうね。ウェブ版をそのまま持ってきたがために、クロの存在が消えてしまったということなのでしょうか。
アニメに合わせて新刊を出す、というのはまあ当然の事なんでしょうけれど、こうしてみるといささかやっつけ感があるなあ。
とはいえ、この巻ではついに「ねこや」の後継者候補が登場するんですよね。店主の姪にあたる女子大生の山方早希さん。料理人志望で修行中の身なのですが、暦婆ちゃんの推薦を受けてこのねこやのバイトに現れるのであります。
実質、このねこやの創始者にして管理人でもあるヨミこと暦婆ちゃん公認なので、お婆ちゃんとしては将来的に彼女に店を継いでほしいなあ、という想いはあるんでしょうねえ。現在の店主は、もう結構いい年になりますけれど独身のままで、このままだとねこやは店主に何かあったらそのまま閉店になることは避けられませんものねえ。
店長、昔の恋を大事にしていてもう恋愛する気なさそうだしなあ。
アレッタが早希にコンプレックス感じちゃうのはちょっと意外でしたね。そういうネガティブな感情を抱えちゃうタイプではないと思っていたのですけれど。いやでも、劣等感感じるのは仕方ないよなあ。早希は料理人志望でもあるから、料理についても詳しいどころじゃなく店主を追いかける形でその精髄を学んでいるわけですし。
それでも、そんなネガティブな感情を維持し続けられないのはアレッタのいいところ。早希も、あっさりとアレッタがご飯食べて幸せそうにしているのが一番かわいい、と早々に見抜くあたり、ねこや店主の後継者としての才は十分ありそう。

今回はねこやという中継点にして特異点、という世界中のあらゆる人種、種族が同じ場所にいる、という特異性が与える影響についてよく書かれていたような気がします。
普通に暮らしていたら絶対に知ることがないだろう遠い異国の地の風俗や文化を直接目にすることが出来る。それどころか、人間じゃない魔物なんかの性質や意外な知性、独特の文化なんかも知る機会になるんですよね。
未知こそが恐れを呼び、不信を招き、偏見を産んでしまう。そういう意味では、このねこやのお客たちって、この店での交流や見知ることでそういう未知によって生まれるねじ曲がった知識や感情を解消できる人材に知らずなっていっているわけだ。そんな人達が、この店から世界中に隈無く散っていく。知っているということは理解できるということ。そんな理解できる人たちが影響を及ぼして既知を広げていく、知見を束ねていくことによって、起こる必要のない争いが避けられたり、積極的な交流が育まれたり、それが国同士の平和に繋がることもアレば、個々人の不幸を回避する要因にもなったりする。
あのハンバーガートリオの少年冒険者たちだって、ねこやを知らなければ世間に根強く残る偏見を持ったままラミアの少女と出会った時、そのままただの魔物として討伐してしまう顛末もあり得たでしょう。
でも、彼らはねこやで穏やかに理知的にご飯食べてるラミアたちを見知っていることで、巡り合ったラミアの少女が危険な魔物なんかじゃなく当たり前に話が通じるただの女の子だとわかっていて、だから仲良くなって一緒に旅する仲間になる、なんて幸福な顛末をたどることが出来たわけだ。
そんな大げさな話でなくても、生で魚を食べる文化を自ら挑戦することで知り得たり、アレッタの真面目で誠実な働きっぷりから、魔族への偏見を薄らげたり。何気に国の要人や大商人、宗教関係者も多く出入りしている店だけに、アレッタを通じての魔族への忌避感の減少は世界中に少なくない影響を及ぼしそうなんですよねえ。
ともあれ、今回はそんな横のつながりというか、文化交流、未知の駆逐というささやかながら大きい変化が端々に感じられる話が多くあったような気がします。

それにしても、フルーツグラタンって存在自体知らんかった。そんな食べ物があったのか。
いやでも、想像してみると美味しそうだなあ、これ。




異世界食堂 5 ★★★☆  



【異世界食堂 5】 犬塚 惇平/エナミ カツミ  ヒーロー文庫

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オフィス街に程近い商店街の一角、古い雑居ビルの地下一階にある『洋食のねこや』。
平日はサラリーマンが多く通うありふれた洋食屋は、一週間に一度、土曜日にだけ「特別」なお店になる。先代の頃より三十年間「向こう」の客を絶品料理でもてなしていた『異世界食堂』は、『異世界料理のねこや』として新装開店する。
それは、店の主が変わった一つの区切りの証。
けれど、新たな看板を掲げて名前が変わっても、小さな食堂の営みは変わらない。ちょっと変わった給仕とともに、訪れた人々に美味しい料理をふるまい続ける。チリンチリン――。そうして今日もまた、土曜日に鐘が鳴る。
異世界との扉を閉ざすことの出来るマスターキーを、祖母から引き継いだことで正式に異世界食堂としての「ねこや」を継承した店主。とはいえ、これまでと何が変わることもない、と思っていたのだけれど結構思い切ってスタンス変えてきたんですね。
とはいえ、それは異世界側の人たちからはわからないだろう違いなのでしょうけれど、洋食のねこやではなく「異世界料理のねこや」としてやっていこうという考えは、店主としては一新に近い気持ちだったんじゃないだろうか。
これまではあまり積極的でなかった、洋食以外の料理を出すことにも拘りがなくなった感じですしねえ。まあ、以前までも請われれば洋食屋には似合わない和食系の料理も出していたわけですから、正式に解禁、という体なのかもしれませんが。
店主って修行時代は中華料理店で働いていたのですから、バリエーションとして中華料理の話も増えていってくれたら嬉しいのですけれど。でも、中華まで手を出すと料理器具や調味料までだいぶ違うから難しいのかな。中華粥なんかは出てますが。すでに現時点で一店舗で出すには難しいんじゃないか、というくらいのメニュー量である気はするのですけれど。「おでん」とか、仕込みに時間掛かる分、コンロを一つ長時間占領してしまうわけですから、結構大変でしょうに。前日から仕込んでおけばともかく、今回なぞ急遽の注文だったわけですしねえ。しかし、7日に一度の異世界食堂が生きる上での生命線、という人が少なからず居るあたり、異世界は過酷である。常連でなくても、命の危機に見舞われている時に目の前に扉が開いて命を繋ぐ、というケースが異世界食堂とお客さんが巡り合うパターンとしては少なくないだけに、それだけ死にかけるシチュエーションに遭う機会が多い世界とも言えるわけですしね。
しかし、ヨミさんてば異世界との扉が開く条件として、そのまま放置すると死んじゃう可能性がある人の近く、という設定を付け加えたのだとしたら、何だかんだ親切というか、先代の意志を慮ってのことなのか。

今回はおなじみの常連さんのお話をもう一度、という以前出た料理の二回目、という話が多めにあって、彼らのその後の動向が伺える。その中でも帝国の皇女であるアーデルハイド関連の話が目につくんですよね。彼女と砂の国の王子との婚姻話が順調に進んでいるのに加えて、彼女の知己も何人もお客として訪れているせいか、けっこう他の話でも彼女が登場してたりするんですよねえ。
彼女の婚約のみならず、この店での出会いが人生の岐路となっているケースがまた幾つも散見される
。でも、あくまでそれぞれの人生の主役はお客さんたち本人。彼らにとってのこの店での出来事や出会い、料理の体験は大切なものだけれど、それはきっかけの地であり思い出の舞台なんですよね。
そういうあくまで舞台としてのスタンスを崩さないからこそ、この異世界食堂というお話は色々と沁みるものがあるんだろうな、と改めて思った次第。なんか、同じようなことを以前も書いていた気もするけれど。
ただ、店主自身が主役である話、このねこやが舞台装置ではなく主体そのものである話もあるわけで、前回から続く新装開店の話なんかはまさにそれ。ねこやが舞台装置として切り離されている存在ではない、というのは妙な安心感があるんですよね。アレッタが従業員側としてねこやの側にいるのも結構大きいのではないでしょうか。アレッタ自身は、お客側と従業員側の両方を行き来する結構特別な立ち位置でもあるのですけれど。クロはあれはあれでまた特別だしなあ。
とはいえ、そろそろ「ねこや」側の物語を進める上で進行上重要なあのキャラの登場が待たれるところなのですが、書籍版ではここまで全然姿を見せてないのはどういうことなんだろう。てっきり、マスターキーを引き継いだこの巻あたりから顔見せあるかなー、と思っていたのですが。

しかしこの店、料理の種類が多いのは凄いんだけれど、それ以上にデザートの種類の豊富さは瞠目に値するんじゃなかろうか。ってか、パフェだけでも種類ありすぎじゃないですかね!? プリンパフェとかなかなかお目にかかったことないですよ?
今回はタツゴロウさんの初来店の話などもあり、特に古参のお客である彼の来店時はお客さんなんて他に殆ど居なかったんだなあ、というのが改めてわかるんですよね。先代の頃は少数の常連がポツンポツンと訪れるだけだったんだろうなあ。今の引っ切り無しに客が訪れ、席が埋まっている賑やかさとは隔世の感があるのもまた、感慨深いんですよねえ。

シリーズ感想

異世界食堂 4 ★★★★   

異世界食堂 4 (ヒーロー文庫)

【異世界食堂 4】 犬塚惇平/エナミカツミ ヒーロー文庫

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家族を持ったことのない、遠い異世界からやってきた女。家族を失い遠い大陸から戻ってきた男。終戦間もない混沌の時代に二人は出会った。女ができた仕事はただ一つ。魔王を狩ることのみ。男ができる仕事はただ一つ。料理を作ることのみ。やがて女と男は店を持ち、家族を作り、そして異世界の客を招く。かくて始まりし『異世界食堂』。毎週土曜日にだけ開くこの店は、絶品の料理で、多くの客をもてなす。『洋食のねこや』、創業五十年。『異世界食堂』、開店三十年。今日も、チリンチリンと扉が開く。

あれ? けっこう先代店主が勇者だったと思ってた人多いのかしら。先代のキャラからしても根っからの料理人っぽかったのだけれど。
というわけっで、洋食屋「洋食のねこや」の成り立ちと「異世界食堂」誕生の謎が描かれた第四巻。偶々、異世界とねこやがつながってしまったのではなく、ちゃんと明確な理由と意思があってのことなんですよねえ。
人に歴史あり、店にも歴史あり。
この作品は、過去から未来へ、次世代へと残し受け継がれていくもの、というテーマみたいなものが色んな場面から伺うことが出来るのだけれど、「異世界食堂」のはじまりとそこに込められた願いがこうして語られ、そして時代である今の店主によって続けられている今の「異世界食堂」に暦お婆ちゃんが現れて、改めて店のマスターキー。異世界へとつながる扉を閉めることの出来る鍵を託して、今の故郷である日本の孫とともに住む自宅へと戻っていく姿は、なんとも象徴的であり印象的でありました。
先代の爺様と、かつて邪神を封印した四英雄の一人であり、この異界である日本に流れ着いて、一人の暦という女性として生きることになったヨミという女の出会いと、二人によって育まれた願い。
でも、それを引き継いだ今の店主が、異世界のお客さんたちに料理を供しているのは先代たちのそれとは、また少し形を変えて成り立ってるものなんですよね。アレッタを給仕として雇っているのもその一貫だし、久々に店に訪れた暦さんが、「ねこや」が先代と自分の手を離れたんだなあ、と実感している様子に何か沁み入るような感慨を抱いてしまいました。
確かに受け継がれるものがあり、しかしその先で時代や人に合わせて変わり適応していく。変わりながらも変わらず、変わらないまま変わっていく。歴史や伝統って、そんなものなんですかねえ。
王妹であるハーフエルフの先祖返りであるヴィクトリアと、彼女の小さな甥っ子と姪っ子のエピソードもまたそんな変わるものと変わらぬものを併せ持った家族の話ですし、帝国から広がった「ダンシャク」の芋の真実なんかも、知られざる歴史の1ページであると同時に、店主の幼いころのヤッチャッタエピソードでもあるわけで。
そんな店主ですが、わりともういい歳にも関わらず、まだ未婚で子供もいないわけですよ。かつて居たらしい恋人に関しては、なにやら悲恋めいた話があるらしいですけれど、現状後継者いないんですよね。
これについてはウェブ版ではちゃんと答えが提示されているのですが、書籍版だと影も形もないんですよね。今後、どうするんだろう。掲載エピソードからすると、まだ書籍版だとそこまで行ってないのか。では、これからに期待でしょうか。
それにしても、先代とヨミお婆ちゃんの若き頃の質朴としたラブロマンス、これはこれでいいもんだなあ。先代は、過去の異世界食堂のエピソードでも感じたけれど、粋な人なんですよねえ。それでいて、戦前生まれの人らしい逞しさも迸っていて、まあヨミお婆ちゃんからすると運命の出会いだわなあ。
意外と、今の店主とはかなりキャラも違っているのも興味深い。
そして、客同士の間でも広がっていく人間関係。本来なら遠い異国の地で消息を絶ってしまった親族とか会えるはずがないのに、ねこやでばったり再会して、生存確認! とか、この異世界食堂でないと成立しない話ですしねえ。エルフのフェルダニアにも旅の連れ、いや新たな家族が出来たり、スイーツを通じて新たなパーディーが生まれたり、とここにも「変わっていく」ものがあり、そこに「異世界食堂」が素知らぬ顔をして大きな存在感を齎している。
いやしかし、改めて原作というか小説版はこれ、飯テロパワー高いですわ、強いですわ。読んでてめっちゃお腹空く。ぶっちゃけ、お子様ランチとか凄い食べたくなってしまったのはどうしてくれよう、ってなもんですけれど。パフェやスイーツは食べれても、お子様ランチだけはもう頼めないもんなあ。どれだけ恥じらいを捨てようともw

シリーズ感想

勇者は、奴隷の君は笑え、と言った ★★★   

勇者は、奴隷の君は笑え、と言った (Novel 0)


【勇者は、奴隷の君は笑え、と言った】 内堀優一/エナミカツミ Novel 0

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『笑え、おかしくなくても笑えばそのうちおもしろくなってくる』
―とある山村で村人たちから奴隷のような扱いを受ける少年ヴィスは、村はずれに住むやたらと明るい男グレンにずっとそう言われ続けてきた。やがて、長き眠りから魔王の復活が迫った頃、とある事件からヴィスはグレンがかつて世界を救った勇者だと知る。そして二人は村を出て、世界を周る旅に出発。魔法使いの少女ニーニとの出会い、初めての大きな街、暁森人の住む森でのこと―勇者と旅した時間のすべてが、大切な何かを失った少年を、ひとりの“勇者”に変えていく。これぞ、必読の“男泣きファンタジー”!
男泣きて、キャッチコピーが邦画のダサい宣伝文句みたいでなんかヤダなあ。
そもそも、大切な何かを失った、というあらすじからしてちょっと違う気がする。このヴィスという少年は、そもそも失うべきものを何も持っていなかったし、与えられていなかったのだから。唯一、母親との思い出が原体験としてあるが故に辛うじて人であり続け、村長の娘が与えてくれた指針が拠り所となっていただけで、そもそも人間として大事な部分というものは、失う以前に持ち合わせていなかったのだから。
奴隷のような扱いという表現もいささか外れていて、彼の境遇というのは「落牧」という国家認定の賤民なのである。それも、使役目的ですらなく、ただただ虐げられることが役割だという立場で、これだとまだ奴隷のほうがよっぽどマシなんですよね。奴隷という財産ですら無い。
どう考えても普通なら成長過程で死んでしまう境遇なのですが、これグレンがなにくれとなく世話しなかったら、まず間違いなく死んでたんじゃないだろうか。村人たちに人扱いされず、家畜のようにすら扱われず、ただただ苛められるだけの日々。心が壊れる以前に、まともな育ち方をしなかったと言えるのだろう。
事実、村が崩壊しグレンと旅立つことになったヴィスの言動は、常識知らずという枠を逸脱した人として明らかに破綻したものであった。そんな彼に、押し付けるのでも引っ張るのでもなく、共に歩きながら人間の心を教えていくのが、かつての勇者グレンという男なのである。
この勇者、という存在もまた神の奴隷、神の人形。自由意志を認められず、役割を押し付けられ、それに逆らえば死をも許されぬ地獄のような苦痛を与えられ続ける、という到底人とも言えない在りようなんですよね。勇者として完成されればされるほど、人でなくなっていく。
そんな人型でしかなくなろうとしていた男が出会い、神に逆らってまでその行く末を見守ろうとした少年。人でなくなった者が、人になれなかった者を少しずつ人間に育てていく物語、と見るべきなのだろう。だから、これは歪ながらもまっすぐな、父と息子の物語なのだろう。
そして、そんな二人を見守る魔女の少女が一人。
この娘、ニーニはヴィスとは逆に愛情いっぱいに育てられた少女なんですよね。しかし、彼女を育てた先代の魔女は、ニーニと過ごすことで永遠に近い人生の終末にようやく人の心を取り戻せた、と述懐している。ニーニはすでに、一人の人間ではなくなってしまっていた存在を人に戻してるんですよね。
一方でまたヴィスも、勇者として人から遠く離れてしまったグレンに、人の心を取り戻させたとも言えるわけで、この子供たちは違う形ですでに「いちばん大切な人」を救ってたんですなあ。しかし、自分が大切にされていたことをよく理解しているニーニに対して、ヴィスは大切にされるという意味も概念も理解できない。ニーニはそんな彼を恐れず、あるがままに受け止めて、彼に人間として大切なことを、そして大切にされていることの掛け替えの無さを一つ一つ教えていく。
惜しむらくは、そのエピソードの一つ一つがえらい駆け足であることか。もうちょっと丹念に話を掘り下げていけば、ヴィスが変化していく様を鮮やかに描き出せただろうに、パタパタとドミノ倒しみたいにとめどなく話が流れていくものだから、じっくり噛みしめる間もなく展開が進んでいってしまう。
そこらへんがねえ。
あまりにもせわしなかった。それが残念。

内堀優一作品感想

異世界食堂 3 ★★★☆   

異世界食堂 3 (ヒーロー文庫)

【異世界食堂 3】 犬塚惇平/エナミカツミ ヒーロー文庫

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七日に一度現れる、遠い異世界へとつながる、魔法の扉。その扉の先には、不思議な料理屋がある。洋食のねこや。窓一つ無いのに不思議と明るい部屋の中には見たこともないような内装。出てくる料理は不思議な、されど美味しい料理。どの料理が一番旨いか。時折話題には上るが結論が出たことはない。彼らは料理を食べて語らい、時に新しい発見をする。そんな『異世界食堂』に、気配を消して働く、新たな給仕が加わった。チリンチリン―そしてまた、土曜日が来るたびに鈴が鳴る。

あれ? この娘が新しくウェイトレスに加わるのかー。確かウェブ版では彼女はお客のままだったんじゃなかったかな。なので書籍版の独自展開と思われるのだけれど、新店員が増えてると既存のウェブ公開されてる話に支障が出るんじゃないか、と疑問に感じたんですがなるほど……半ば幽霊店員なのか。よっぽど超一流の実力を持った人でないと、彼女のこと認識すら出来ないのね。大司祭とか数千年を生きるエルフの賢人とかですら気づかないのだからよっぽどだよなあ。
一応、店の関係者には赤の神の加護がついている、という話だったけれど間接的な影響力ですしいざとなったら赤の神がすっ飛んでくるにしてもタイムラグというものがありますから微妙に不安要素はあったのですけれど、こうなったらもうねこや店内は世界最強の絶対安全領域だなあ。

相変わらず美味しそうな料理描写で深夜に読んでしまうと夜食テロとなってしまう。一方で、異世界食堂に来て美味しいご飯を食べる、という行為に対するお客たちのスタンスの差異もまた興味深いんですよね。
あるお客は過去の思い出、或いはもう亡き人との繋がりを思い出すようにかつてあの人が食べた、もしくは昔から変わらない料理に舌鼓を打ち、思いを馳せる。
あるお客は現在を生きるための潤いとして、欠かせない生き甲斐の糧として、この店にまた訪れることを目標にして険しい日々を過ごしていく。
またはこの店で食べた料理を自分の生活の種にする目的だったり、命からがら絶体絶命のピンチに店に飛び込んできて自分の命が助かったことを実感するのに、ねこやの美味しい料理が活を入れてくれたり。
ただ料理の美味しさを楽しむだけではない。食べる人にも歴史があるのだ。それは、三十年以上異世界食堂として異世界の人々に料理を提供しているねこやの歴史にも、知らず多く絡みついている。
そして、それだけ長く続いているということは、それだけ多くの出会いと別れも横たわっている。
一つ一つは短い短編なのだけれど、それを一つ一つ繋げていくと異世界の様々な側面やそこに生きる人達の横顔、国々の風俗、そしてねこやとの繋がりなんかが見えてきて面白い。また、ねこやが異世界と繋がった成り立ちに関する謎なんかにもさらりと触れるエピソードが出てきて、そう言えばヨミって書籍版にはまだ登場してなかったですよね?
先代の店主である爺さんはいくつかのエピソードで登場しているのですが。
今の店主も、けっこういい歳なのに独身のようで、それにも色々と背景というか歴史というかエピソードがあるようなのですが、なかなか掘り下げにくいテーマではありますねえ。尤も、現店主も若くない以上後継者問題、というのは出てくるのですが、それに関連する人物はまだ登場してないのね。
ところで、先代店主がヨミだと思ってるコメントをちらほら見かけたのですけれど、ウェブ版だと店主は生粋の日本人で、ヨミは女性だったんですよね。この辺は変えてこないと思うのですけれど。

エピソードの中ではハンバーグとマカロニグラタンが、カップル二人の初々しさが可愛らしくて好きですねえ。単純に美味しそうとなると肉まんとウインナーポテトが、って洋食屋としてはアレなメニューなんだけれど、空腹を刺激するとなるとこれかなあ。

1巻 2巻感想

異世界食堂 2 4   

異世界食堂 2 (ヒーロー文庫)

【異世界食堂 2】 犬塚惇平/エナミカツミ ヒーロー文庫

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最寄駅から徒歩5分。オフィス街に程近い商店街の一角に立つ、雑居ビルの地下1階。猫の絵が描かれた樫の木の扉を開くとそこは、「洋食のねこや」。創業50年、近所のオフィス街のサラリーマンが主な客であり、ちょっと料理の種類が多いのと、洋食じゃないメニューを出すことが特徴。この店に特別営業の土曜日だけの新たな従業員が加わった。名前はアレッタ。生まれも育ちも向こうの世界の、魔族の娘。変わった従業員を新たに加え、店はまたいつものように続いていく。毎週土曜の特別営業。迎える客は異世界の人々。それが―「異世界食堂」。そして今週もまた、チリンチリンと鈴の音が響く。
アレッタがウエイトレスとして本格的に働き出すのは、この巻からでしたっけ。ねこやの店主はなるべく料理を供する側に徹しているので、それぞれのエピソードではあくまで来店してくるお客様が主人公なのですけれど、アレッタが加わったお陰で彼女の話の中で店主のおっちゃんも物語の登場人物として色んな顔を見せてくれるようになったので、その意味ではアレッタの存在は作品の幅を大きく広げてくれているんですよね。
大体、一人の登場人物につき一つのメニューを担当しているのですけれど、アレッタだけ店員という特別枠のお陰で「賄い」という形で色んな料理を食べてくれるので、その反応が楽しみなのです。店主も語っていますが、彼女、本当に美味しそうに食べてくれますし。
それに、賄いなのでメニューも洋食に拘らずに色んなジャンルのものが出てきますので、思いもよらぬ品目が出てきたりもします。インスタント袋麺は、仮にもお食事処には出てくるはずもないメニューだったので「おおっ」と驚きましたけれど、これがまた美味そうで。店主、若い頃に中華飯店で修行していた時期もあったようなので、中華も自在。和食もけっこういけますし、何気に和洋中なんでも出来るんだよなあ。それでも、洋食屋なりのコダワリはしっかりあるようですけれど、実際けっこう融通きかしてくれますし(納豆ご飯とか!)、豚汁の日とかを月一でやっているのですから、拘りがしがらみにはなっていないのでしょう。
さて、魔族という出自のせいもあって餓死寸前まで困窮を極めていたアレッタですけれど、ねこやで雇って貰えるようになった事を気に風向きがかわり、帝都での生活でも順風が吹き始めます。
異世界中のそれこそ様々な場所に現れるねこやの扉ですけれど、なんやかんやとねこやのお客同士が店の外でも交流を持つ機会はあったりするわけで、アレッタも偶然外で知人となったお客さんに行き会ったことから、帝都でも安定した働き口を得るきっかけを掴むことになります。そりゃああの「ねこや」で働いている女給さん、と来れば信頼も出来るというもの。勿論、彼女の真面目で誠実な人柄あってのことですが、ねこやというブランドが後ろ盾になった、とも言えるんですよね。
逆に、異世界側では住んでいる場所が離れすぎていて、お店の中でしか逢えない友人同士、という関係も生まれたり、またお店の中で行き会ったことが縁で恋が芽生え、遠い異国同士ながら縁談が進んだり、なんて話もあったりで、美味しい料理が結んだ良縁があちらこちらで結ばれたりしていたり。
ねこやのあずかり知らぬことではありますが、お店が繋ぐ縁がけっこう国の安定や発展、国際間の平和の醸成に役立ってたりもするのです。国の重鎮や王族なんて立場の人も常連にはいるわけで、思わぬことで顔つなぎができていたり、食事を通して知り得た為人が、いざというときの信用や信頼に繋がったりもするんですよねえ。
一方で、国だの都市だのとは関係ない、一般庶民だってねこやの客には相応にいるわけで、「ハムカツ」の客となる一家のように、一月一家でお金を稼いで一日だけ贅沢するために訪れる木こりの一家、とかちょいと一昔の外食が贅沢だった時代の庶民の空気があって、なかなか好きなお話でした。これ、イイなあと思うのは結構な歳の親父さんお袋さんになってる両親が、まだ結婚する前の付き合いだした若い頃から通っていたという話なんですよねえ。今や育ち盛り食べ盛りの子供二人に引っ張られて訪れるねこ屋ののれんならぬねこやのドア。これもまた、歴史の一つじゃあないですか。
中には、ねこやの料理をあちら側でも再現しよう、という人たちが一人ならず何組も居るのですけれど、これもメニューを盗む、なんて狡っ辛い話じゃなくて、美味しい料理に感動して、その味を舌に記憶させ、その料理法や材料を必死に推察考察し、あちら側で材料を探しまわり、研究に研究を重ね、といったように皆、努力に試行錯誤を重ねて、あの美味しい料理を再現するのだ、という意気込みが素晴らしいんですよねえ。勿論、欲得だって絡んでいますけれど、その根本にあるのは美味しい料理への感動。こういった人たちの努力の結晶が、徐々に異世界側にも広がっているのが、だんしゃくの実にまつわる料理や、騎士のスープ、ドワーフの火酒なんかで散見されて、こんなところにも世界の広がりが感じられるのです。
さて……記事書くのにパラパラと見直してたら、またお腹すいてきてしまったじゃないか。どうしてくれる!

1巻感想

異世界食堂 1 4   

異世界食堂 1 (ヒーロー文庫)

【異世界食堂 1】 犬塚惇平/エナミカツミ ヒーロー文庫

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オフィス街に程近い商店街の一角、犬の看板が目印の雑居ビルの地下一階にその店はある。
猫の絵が描かれた扉の食堂「洋食のねこや」。
創業五十年、オフィス街のサラリーマンの胃袋を満たし続けてきた。洋食屋といいながら、洋食以外のメニューも豊富なことが特徴といえば特徴なごく普通の食堂だ。しかし、「ある世界」の人たちにとっては、特別でオンリーワンな一軒に変わる。
「ねこや」には一つの秘密がある。
毎週土曜日の店休日、「ねこや」は“特別な客"で溢れ返るのだ。
チリンチリンと鈴の音を響かせやってくる、生まれも、育ちも、種族すらもばらばらの客たちが求めるのは、世にも珍しい不思議で美味しい料理。
いや、オフィス街の人なら見慣れた、食べ慣れた料理だ。
しかし、「土曜日の客たち」=「ある世界の人たち」にとっては見たことも聞いたこともない料理ばかり。特別な絶品料理を出す、「ねこや」は、「ある世界」の人たちからこう呼ばれている。
―――――「異世界食堂」。
そして今週もまた、チリンチリンと鈴の音が響く。
ああ、ずっと気になってた「ねこや」のマーク、こんなだったのか。なるほどなあ、これほど可愛らしい猫のマークなら、怪しいドアでも開けてみる気になるか。
「小説家になろう」でもいくつか散見できる、料理系のお話の中でも特にお腹を直撃してくるのが、この【異世界食堂】でした。いやもう、本当に美味しそうなんだわ。料理の描写もさることながら、食べる人が本当に美味しそうに食べるので、読んでいるこっちもだらだらとヨダレが溢れてくる。一つ一つの料理は洋食屋や家庭でも食べられる一品ばかりなので、この本を読んだ後に思わずフラフラと食べに行ってしまう人も少なくないのではないだろうか。
一話一話は短くて、それぞれ一つの話で完結している短篇集の形式。実際、この一冊で実に二十話もの話が詰め込まれているのですが、あっさりと読めるわりには一話一話結構密度が濃いんですよね。これは、一話につき一品、ガッツリ食べた気になるのもあると思うのですけれど、さらには一話につき一人以上の、その話の主役となるお客さんの人生を垣間見ているからなのかもしれません。ねこやを訪れる異世界のお客たちは、老若男女を問わず、また人種すら人間に留まらず多種多様な顔ぶれが揃っています。中にはこのねこやとの出会いによって人生の幕を開く若者たちの物語もあれば、この7日に一回土曜日に開くねこやと共に人生を歩んできた老境の人たちも居る……。
この「洋食のねこや」は最近、ぽっと出で異世界と開通したようなお店ではなくて、先代の頃から50年近く居世界に門扉を開き続けた老舗なんですよね。それだけ、つながりがあり歴史がある。それだけの年月続けていると、常連となったお客さんの中にも環境が変わって来れなくなったり、寿命を迎えて亡くなってしまう人もいる。そしてねこやの方も、初代の店主であった老人は亡くなり、その後を引き継いだ今の二代目ももう若くなく、中年に差し掛かっている。
一方で、新たに常連となるお客さんも居て、その中にはかつての常連客が残した情報を頼りにねこやへ続くドアに辿り着いた者も居れば、幼いころに祖父に連れられて訪れた記憶を元に再び訪れるようになった人も居る、後継者としてドアを引き継がれた者もいる。そんな風に、世代を超えて引き継がれていくような一幕がまた、散見出来るんですよね。ここの常連客となった人たちは、同じ常連たちから好きな贔屓のメニューの名前で呼ばれるようになるのですが、古くからいる常連客がいつの間にか現れなくなった常連の後を継ぐように、同じメニューばかり頼む新しい若い常連の姿を見て目を細めて二代目だな、なんてつぶやいてるシーンなんか、凄い好きでねえ……。
そう、このお話、それぞれの主役となる来店客と彼らが目を輝かせて頬張るそのメニューに焦点があたる一方で、その食べてる姿の背景には他のテーブルで同じように夢中になって食べている人たちの姿も一緒に映り込んでるんですよね。その光景の、国際色豊かというのを通り越した混沌とした賑やかさの、なんと幸せそうなことか。それぞれ色んな立場があり、苦しい状況に置かれているものもいれば、世知辛い身の上に置かれているものもいる。でも、ここで美味しいものを食べてる時、みんなが本当に幸せそうなんですよ。外の世界で出逢えば剣を突き合わさなければならないような関係でも、滅ぼし合わなければならない対立があっても、この店の中だけでは誰も決して争わず、トラブルを起こさないように示し合わせているのです。ただ、美味しいものを楽しむ場を守るために。
面白いことに、舞台となるのはこの異世界食堂「ねこや」であるのに、訪れる人達は世界中の様々な場所から来るものですから、不思議と異世界の様々な国々や異郷を旅して回る旅行記を読んでいるような気にもさせられるんですよね。様々な文化のもとに暮らし、王族や商人、聖職者、冒険者や山の奥に篭もりっきりの狩人。他にも辺境の特殊な環境で暮らすものたちや、そもそも人間とは異なる習慣の元に生活を成り立たせている異種族の面々も居る。住んでいる環境も温暖な場所もあれば、寒冷地もあり、山から海からねこやがある世界では見たこともないような不思議な場所もある。そんな、様々な場所から訪れた人たちが一同に会して、同じ食堂の中でニコニコと笑いながら、美味しい料理を食べている。
もうねえ、見てるだけで幸せな気分になるんですよ。食べてる人の気持に引きずられるように、お腹が空いて空いて空きまくると同時に、読んでいると笑顔がいっぱいにこぼれてくる。あふれてきてしまう。
一番好きな話は、これは人気あるんでしょうけれどやはり「サンドイッチ」でしょうか。常連客が老いも若きも大人げなく、自分の好物料理こそがサンドイッチに一番合うのだと、言い争いになってしまうお話。
お客たちは基本的に不干渉で、自身の頼んだ料理に夢中になっているのですが、それでも料理が出てくるまでの時間や、食後の一杯などを嗜んでいると、いつも顔を合わす常連客たちと話が弾んでいく事もあるわけで、ここでの出会いは決して内だけで完結せず、外の世界でも繋がっていくこともある。
ただ、あくまでねこやは料理を楽しむ場所、という大前提は崩れないので、そのバランスも実に絶妙なんですよ。
あと、好きな話というと「チョコレートパフェ」かなあ。あのパフェを幼心に雲に例えて、雲を食べた、とする感性は素晴らしいなあ、と。そして何より、美味しい料理を食べることで外での出来事で曇っていた彼女の顔が輝く瞬間が、色々とたまんなかったです。店主の言い様じゃないですが、美味しい料理を食べて喜んでいる姿をみるのが一番、という事なのでしょう。「パウンドケーキ」の話も思わずニヤニヤしてしまったなあ。悪魔の誘惑w
描き下ろしの「豚に角煮」は、まさに店主も含めて世代を引き継いでいく、という点を照らしだしたようなお話で。この仕込みが、アレッタの登場に繋がっていくというのもなかなか粋な演出じゃないですか。
お客さんたちが、幾人か世代交代していく一方で、ねこやはどうなんだろう、と思う所はあったんですよね。店主、もういい歳で幼馴染の洋菓子店のおっちゃんなんか子供二人も作ってるのに、店主には後継者の姿が見えなかったので微妙に心配してた向きがあったんですが、最近ウェブ連載の方でそのあたり、ちゃんと描いてくれたので一安心。ねこやはまだまだ元気です。
うん、まだまだお話のストックは十分以上たまっているので、早く続きを読みたいものです。なお、当作品は食事の直前に読むことをオススメします。食事の時間までまだまだ余裕があるときに読んでしまうと致命的です。さらに、食後の満腹時に読んでも、お腹いっぱいなのに全然喰い足らない気になってしまいお腹が空いてたまらなくなるという悲惨なはめになってしまうので、ご注意の程を。

銃姫 10.Little Recurring circle/11.The strongest word in the4   

銃姫 11 (MF文庫 J た) (MF文庫J)

【銃姫 10.Little Recurring circle/11.The strongest word in the】 高殿円/エナミカツミ MF文庫J

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うわあ、うわあ、うわあ。なんというスケール! これまでも銃姫の世界とパルメニアワールドとの関連性はそこはかとなく示唆されてきましたけれど、ここまで明確に繋がっていたのか!!
パルメニアワールドの時代性と比べ、此方の世界は銃火器が発展し、地には鉄道が、海には帆の頚木を解かれた艦船が走り、空すら飛空挺が誕生しものすごい勢いで席巻していくという、まさに銃姫の時代は近代への幕を開けた技術発展の時代が到来しつつある事は、この激変していく世界の在り様に置いていかれないように必死な姿によって強調されてきたわけですけど、まさかこの世界がパルメニア世界の遥か古代にあたることになるとは。
いや、古代どころか神話上の時代にあたるわけなんですよね。
エルウィングのあの鋼鉄の脚に【タンクレード】とルビを振ってあったのを見たときは鳥肌たちまくりましたよ。【そのとき】シリーズを読んでいる人なら分かると思いますが、これそのまま考えるなら、セドリックって後世ではあの名前で呼ばれていると言う事になりますし。
他にも遠征王シリーズなどを初めとするパルメニアシリーズ、今シリーズが続いているプリンセスハーツもそうですね。各種シリーズ読んでると、符合するものに多数遭遇して戦慄しっぱなしです。どちらかというと近代寄りの世界観の話を読んでいたはずなのに、これらのシリーズを読んでいると今まさに神話として語られていた、伝説として僅かに伝わっていたものを、今まさに目の前で目撃しているのだという実感が押し寄せてきて……いやはや。
お陰で、魔窟に沈んだ高殿さんの著作を発掘したり、高殿スレを覗いてみたりと、興奮冷めやりません。まだ、プリハの新作積んだまま読んでないんだよなあ。
そうかあ、ジェスさんが作ってたらあれらが、バルビザンデたちだったのか!! うわぁ、あの遠征王で歌われてた話、ジャンヌとヨシュアの顛末なのか!? 星教会って、そうか彼女は神を見つけたのか、それとも見つけられなかったからこその教会だったのか。
こうしてみると、銃姫の物語って小さなエピソードを含めてまで書き始められるその前からある程度形があったってことなんだろうなあ。パルメニアクロニクルって、いったいどこまで具体的に完成しているんだろう。
どうやら、プリハの新作にはもっと具体的に悪神ゼフリートについて語られているみたいで、うん、早く読んでしまおう。

しかし、最後のすさまじいまでのディエス・イレを目の当たりにしてしまうと、セドリックの心の在り様は真っ直ぐだったとしても、その実際に成した事だけを客観的に見るならばそれこそ神話として残るほどの大悪だわなあ、これ。灰海での五万もの軍勢との対峙にしてもそうだし、元々彼はデスパニックでひとつの町を消し飛ばし、無辜の民を生きたまま蒸発させ、恐ろしい数の人間から怨嗟されている存在でもあるんですよね。
その上、結果的に、それこそ礎にされていた人々本人の意思だったとしても、この世界を支えていた礎を崩すきっかけを作ったのは間違いなくセドリックだったわけですし。
世界と愛する人の命、どちらを選ぶのかという選択を迫られるケースというのはもう定番に近いものなんですけど、大体の場合は何だかんだと両方救えてしまうものなのですが、そこで敢えて滅ぼしてしまうあたりは、やっぱり作者は少年系ラノベレーベルを主戦場として書いている人とは一線を画しているんだよなあ。
最後にいたってようやく竜王が何を考えていたのか明らかになったわけですけど、そうか彼はあくまで王として民を守るための責務を果たそうとしていたわけか。彼は間違いなく世界を守るための正義を執行していたのか。それでも、きっと辛かったんだろうなあ。嫌で嫌でたまらなかったんだろうなあ。竜王にミトという二つ目の人格が生まれた理由を、精霊王としての障害と理由付けられていたけれど、それよりもむしろ彼が押し殺さざるを得なかった人間としての良心が、耐え切れなくなって二重人格として発現してしまったという方が真相のように思えてくる。実際、ミトとなった竜王は王としての責務から逃げ出して世界を放浪していたわけだし。
彼は最後行方不明になってたけど、エピローグ直前で闇に光をもたらしていたのはやっぱり彼ですよね。残酷すぎる責務から解かれた彼が、笑えていたのは救いと考えたい。

この物語の核心だった銃姫の謎も怒涛の勢いで明らかとなり、いや銃姫だけではなく様々な複線や人間関係の絡みが怒涛のように収束していき、ぶっちゃけよく収まったと驚嘆するくらいきれいにみんな片付いたんだけど、その怒涛さ加減が凄すぎてちょっとアップアップと溺れそうになたなあ。急展開とか畳みかけたというような無理やりさ加減はそんなになかったかと思うんだけど。いやでも、ここまで見事に広げた風呂敷を畳んじゃったんだから、やっぱり拍手ものですよ。打ち切りや執筆途絶なんかで終わってしまわなくてよかったよー。
オリヴァントことルーカとの関係も見事に消化していたし。なんとなく最初から感じていたというか分かっていたけど、やっぱりオリヴァントってセドリックとそういう関係だったんですねえ。彼とその母親の関係、どんなだったんだろう。垣間見えた回想見る限り、かなりひどいっぽいような気もするんだが。いやだって、あの擬音ってバッキバキのボッコボコじゃね?(笑
どうやら漫画版はセドリックたちではなく、オリヴァントやジェスが主人公の話みたいだし、いつか機会があったら手にとってみようかなあ。

これでめでたしめでたし、のはずではあるんだけれど。あの赤ん坊とか、あとがき読むと、わりと先々穏やかでないことが待ち受けていそうではあるんですよねえ。
エル姉執念の大勝利!! って、具体的にいったいどういうことなんだよ!(苦笑
なんか作中で、魔力を取り戻す手段を取ったときジェス師が言っていた副作用の中に不穏極まりないものがあったことだし、ゼフリートの伝承からしても色々あるんだろうなあ。

あの三兄弟の中で、せめてギースだけでも幸せになれそうだったのは、嬉しかったなあ。ヨシュアにしてもプルートーにしても、そしてギースにしてもあまりにも生き方が不器用で、このまま報いなく終わってしまうにはあまりにも辛いと思わされる人たちでしたし。ヨシュアも、遠征王で歌われた歌だとちょっと怖いんだけど、伝承はあくまで伝承で事実はちょっとでも違っていてほしいなあ。

なんにせよ、実際の歴史と神話との転換というか、現実にこうして生きている人々の時間が、いずれ歴史となり、その果てには伝説に至り、ついには神話となっていく過程と瞬間を目の当たりにしたかのような戦慄は、これはほかではきっと感じられない味わいなんだろうなあ。こればかりは、パルメニアクロニクルとして膨大な年代記を手がけている高殿さんのシリーズを追いかけている身でないと。
あーあー、堪能させていただきました。
 
12月6日

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