オーバーラップノベルス

転生令嬢カテナは異世界で憧れの刀匠を目指します! 2 〜私の日本刀、女神に祝福されて大変なことになってませんか!?〜 ★★★☆   



【転生令嬢カテナは異世界で憧れの刀匠を目指します! 2 〜私の日本刀、女神に祝福されて大変なことになってませんか!?〜】  鴉ぴえろ/JUNA オーバーラップノベルス

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仲間との刀づくりのため――隣国に巣くう魔を斬り伏せます!

日本人だった記憶を持つ、男爵令嬢カテナ。
彼女は魔神の襲撃からマイアの街を護ることに成功し、その功績により研究室として工房を下賜されていた。
そんな折、神器の力を確かめたいという王子ベリアスと摸擬戦をすることになり!?
激しい剣戟の末、勝利するカテナのもとに、その強さを知った学院の留学生、隣国の王女シャムシエラがやってきて弟子入りを志願される!
話を聞くと、シャムシエラはカテナの武器が神器だと気付いているようで……?
戸惑うカテナだったが、シャムシエラの魔法の才能を知り、自分の技術を習得できる逸材だと、弟子入りを受け入れることに。
さっそくシャムシエラへの鍛錬を開始するカテナ。
魔法の制御や体力づくりと、共に過ごすうちに二人は親交を深めていく。
そして、日本刀づくりにも集中できると思いきや、今度は彼女の故郷の問題に巻き込まれ始めて!?
刀匠令嬢のチートな異世界ファンタジー、第2巻!

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フシノカミ 7 ~辺境から始める文明再生記~ ★★★★   



【フシノカミ 7 ~辺境から始める文明再生記~】  雨川水海/大熊まい オーバーラップノベルス

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本を守り、意志を繋ぐ。

『古代文明の伝説にあるような便利で豊かな生活』を今世に取り戻すため、文明の再興を続けるアッシュ。
その活動拠点となるサキュラ辺境伯領を襲った人狼の群れを、研究所の成果によってアッシュたちは殲滅する。
そんな彼らに届いたのは、隣領の壊滅とそれに伴って大量に発生した難民がサキュラ領に押し寄せているとの報せだった。
難民の受け入れと隣領の再生を決断した領地改革推進室だったが、前例のない事態の上、圧倒的な物資不足により無理難題に思われた……。
しかし、決して不可能ではない。
廃村の危機から村を再興した経験を応用して難民を受け入れ、技術交換や留学を機に築き上げてきた人脈を駆使して人材を手配する。
さらに、王都ではアリシアが神殿に協力を仰いで物資を支援し――。
領地改革推進室の一同は、崩壊した領を再生し、人々を救うため奔走する――!
理想の暮らしを手にするため、世界に変革をもたらす少年の軌跡を紡いだ文明復旧譚、第七幕!

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転生悪魔の最強勇者育成計画 1 ★★★☆   



【転生悪魔の最強勇者育成計画 1】 たまごかけキャンディー/長浜めぐみ オーバーラップノベルス

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無敵の悪魔流子育てが世界を救う!!
最強一家の規格外異世界ファンタジー!

下級悪魔に転生した元日本人・カキュー。
前世の知識を活かした修行の結果、いつしか横に並び立つ者がいないほどの実力を手にしていた!
しかし、異世界で自由気ままに旅をしていたところ、世話になっていた村が一夜にして滅ぼされたことを知る。
村の様子を見に駆け付けると――唯一生き残っていた赤子・アルスを発見。
村人たちから受けた恩義に報いるため、自身の正体を隠して育てることにしたカキューだったが――実はこのアルス、世界を救う“勇者”で!?
さらに、アルスを育てるために契約した“妻”は、人類最高峰の“暗殺者”!?
「どうせならアルスを世界最強の男に育てよう」
ところが、アルスを武術大会に参加させるために訪れた国で、権力者たちの陰謀に巻き込まれてしまう!
そこで家族を守るため、裏でこっそり暗躍することにして……?
無敵の悪魔流子育てが世界を救う!?
最強一家の規格外異世界ファンタジー、開幕!!

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望まぬ不死の冒険者 9 ★★★☆   



【望まぬ不死の冒険者 9】 丘野優/ じゃいあん オーバーラップノベルス

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不死者、新たな力を得る。

マルトの街を襲った吸血鬼を、ニヴやイザークたちと共闘し、見事事態を収めたレントたち。
眠りについたラウラの血を飲むことで《存在進化》したレントは、事件に巻き込まれ眷属となったリナとともに、さらに身体能力が上昇したことを確認していく。
そして、吸血鬼の代表的な特殊能力である《分化》をイザークから教わることに。
蝙蝠の姿となったイザークを参考に訓練を行う二人。
リナは猫の姿に。かたやレントは移動できない樹木の姿をとり始め……!?
そしてマルトの街は、新たに発生した迷宮の調査をすべく《塔》や《学院》の人間が大挙して押し寄せ、にぎわいを見せはじめる。
レントもまた、冒険者組合長ウルフから専用の仕事を依頼され――。
強大な魔物と戦い、多くの謎を解き、そして強くなる。
死してもなお遙かなる神銀級を目指す、不死者レントの『冒険』、第9弾――!

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望まぬ不死の冒険者 8 ★★★☆   



【望まぬ不死の冒険者 8】 丘野優/ じゃいあん オーバーラップノベルス

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――不死者、吸血鬼を狩る。

眷属エーデルの異変を感じ取り、ハトハラーの村から都市マルトへと戻ったレントたち。
そこで目にしたのは、火に包まれ、屍鬼が闊歩する光景だった。
孤児院の地下でエーデルの無事を確認したレントは、街に潜む小鼠たちの力を借り、屍鬼を作り出した吸血鬼の捜索へ向かうことに。
金級冒険者のニヴ、聖女のミュリアスと合流し、屍鬼を討伐しつつ、犯人の潜むであろう《新月の迷宮》へ。
そこで特殊能力《分化》を使う吸血鬼との戦闘になるが、本命を達成するための囮と発覚。
ニヴに相手を任せたレントは街に繰り出し親玉を捜すが――
そこで遭遇したのはラトゥール家の使用人、イザーク・ハルトで……!?
強大な魔物と戦い、多くの謎を解き、そして強くなる。
死してもなお遙かなる神銀級を目指す、不死者レントの『冒険』、第8弾――!

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望まぬ不死の冒険者 7 ★★★☆   



【望まぬ不死の冒険者 7】 丘野優/ じゃいあん オーバーラップノベルス

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不死者、王都にて旧知と再会する

転移魔法陣での移動を経て、ヤーラン王国・王都ヴィステルヤに潜入したレントたち。
素性を隠すためロレーヌの魔術で変装したレントは、冒険者組合本部を見学することに。
依頼掲示板を覗いていると、かつてマルトで冒険者稼業を共にした銀級冒険者オーグリーから、依頼を受けるよう要請される。
受けた依頼を難なく終えるも、その戦いぶりから変装を見抜かれてしまったレントとロレーヌ。
王都の滞在を秘密にするべく魔術契約を結んだその時、なんと契約の神『ホゼー神』が顕現し……!?
契約を終えハトハラーの村に戻ったレントは、師匠であるカピタンにしばらく修業をつけてもらおうとするが、マルトにいる眷属・エーデルの異変を感じ取り――。
強大な魔物と戦い、多くの謎を解き、そして強くなる。
死してもなお遙かなる神銀級を目指す、不死者レントの『冒険』、第7弾――!

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望まぬ不死の冒険者 6 ★★★☆   



【望まぬ不死の冒険者 6】 丘野優/ じゃいあん オーバーラップノベルス

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不死者、自身のルーツを語る

故郷ハトハラーの村に辿り着いた、『不死者』であり冒険者のレントと、学者で魔術師のロレーヌ。
久しく顔を見せていなかったレントの帰省を受け、村を挙げて歓迎の宴が催されることに。
準備のため留守番を任されたロレーヌの元へ、昔のレントを知る者たちが訪れる。冒険者としてのレントの様子を聞かれたロレーヌは、骨巨人やタラスクとの戦闘を魔術で再現し……!?
その後、始まった宴の最中、レントの姿が見当たらないことに気づいたロレーヌ。探し当てた墓所には、レントの姿があった。
そして『不死者』は自身のルーツを語り出す――
「ああ、そうだ。あれは村の特産品を売りに隣町に行くときのことだったな……」
かつての幼馴染との交流と、神銀級を目指す契機となった事件を。
強大な魔物と戦い、多くの謎を解き、そして強くなる。
死してもなお遙かなる神銀級を目指す、不死者レントの『冒険』、第6弾――!

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望まぬ不死の冒険者 5 ★★★☆  



【望まぬ不死の冒険者 5】 丘野優/ じゃいあん オーバーラップノベルス

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不死者、冒険者組合長(ギルドマスター)と交渉す。

吸血鬼狩り(ヴァンパイア・ハンター)ニヴ・マリスの聖炎を浴びたにもかかわらず、吸血鬼ではないと判断された『不死者』であり冒険者のレント。
レントの持つ『聖気』に原因があると睨んだロレーヌの提案で、聖気を得た祠のある故郷ハトハラーの村へ向かうことを決める。
数週間マルトを離れることになるため、弟子のアリゼの武具や杖を制作するレントとロレーヌ。
そしてレントは、ニヴのような人物とのトラブルを避けるべく、名前の二重登録にお墨付きをもらうため、冒険者組合長(ギルドマスター)ウルフ・ヘルマンへ交渉を持ちかける。
しかし、数多の荒くれ者を束ねるウルフは一筋縄ではいかないくせ者で……!?
「初めまして、銅級冒険者レント・ヴィヴィエ」
強大な魔物と戦い、多くの謎を暴き、そして強くなる。
死してもなお遙かなる神銀(ミスリル)級を目指す、不死者レントの『冒険』、第5弾――!

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望まぬ不死の冒険者 4 ★★★☆   



【望まぬ不死の冒険者 4】 丘野優/ じゃいあん オーバーラップノベルス

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不死者、天敵(ヴァンパイア・ハンター)に遭遇する。

吸血鬼の血液を飲み、下級吸血鬼へと進化した、不死者であり冒険者のレント。
オークションにかけられるはずのタラスクは、顧客の一人から、討伐した冒険者と面通しする条件をつけられ、一時的に売買停止となってしまう。
金銭の工面を迫られたレントは、弟子であるアリゼの武具素材を自身で取りに行くことに。
眷属のエーデルと共に《新月の迷宮》へ向かったレントは、森魔狼、蜥蜴人など多数の魔物を倒し、地亜竜の待つボス部屋に辿り着くが、そこへ伝説クラスの魔物が姿を現して……!?
その折、商談の場となるステノ商会を、聖女と金級の吸血鬼狩りが訪れようとしていた。
二人は新人冒険者の失踪事件に吸血鬼の影を感じ、都市マルトへやって来たのだった。
――とある冒険者が、吸血鬼ではないかとの疑いを持って。
強大な魔物と戦い、多くの謎を暴き、そして強くなる。
死してもなお遙かなる神銀級を目指す、不死者レントの『冒険』、第4弾――!

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望まぬ不死の冒険者 3 ★★★☆   



【望まぬ不死の冒険者 3】 丘野優/ じゃいあん オーバーラップノベルス

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不死者、奇妙な依頼を受ける
最弱不死者(スケルトン)からめざす最強冒険者、第3弾!

タラスクの沼で遭遇した人物から、指名依頼を受けたレント。
なんでもその人物は、古い家系で、ギルドでも気を遣わねばならない「ラトゥール家」だという。
ラトゥール家を訪ねたレントだったが、その屋敷には魔道具の仕掛けがあり、庭園から屋敷までが迷路となっていた。
試されている――そう感じたレント。
果たして無事に屋敷にたどり着き、依頼を受けることができるのか……!?

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望まぬ不死の冒険者 2 ★★★☆   



【望まぬ不死の冒険者 2】 丘野優/ じゃいあん オーバーラップノベルス

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不死者、怪物タラスクに挑む

スケルトンから『存在進化』を果たし、グールを経て「屍鬼」へと至ったレント。
次なる目標は――銅級冒険者。
同じ冒険者であるライズ、ローラの二人組とパーティーを組んだレントは、長年の知恵と魔物の特性を武器に昇格試験へ挑む。
試験を終えたレントは、なぜか受付嬢のシェイラに呼び止められてしまい……。
真実を迫るシェイラに対して、レントはついに覚悟を決める。
その話の最中、頻発する冒険者行方不明事件の犯人として疑いを持たれていると知ったレントは、迷宮には潜らず、孤児院の依頼を受けることに。
――依頼は、薬に使われる《竜血花》の採取。
竜血花の生息地は怪物タラスクの縄張り《タラスクの沼》。
危険極まりない所にレントは一計を案じて脅威を回避しつつ、採取へ向かうが……!?
強大な魔物と戦い、多くの謎を暴き、そして強くなる。
死してもなお遙かなる神銀級を目指す、不死者レントの『冒険』、第2弾――!

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望まぬ不死の冒険者 1 ★★★☆   



【望まぬ不死の冒険者 1】 丘野優/ じゃいあん オーバーラップノベルス

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最弱(スケルトン)から進化でめざす最強冒険者!

最高の神銀級冒険者を目指し早十年。
おちこぼれ銅級冒険者のレントは、ソロで潜った《水月の迷宮》で《龍》と遭遇し、その圧倒的な力の前に為す術なく喰われた。

――そして、レントは“目覚めた"。

なぜか最弱モンスター「スケルトン」の姿で……!?
レントは討伐を回避するため、魔物の『存在進化』――魔物を倒して経験を積み、上位の魔物へ進化することを目指す。
存在進化して「グール」になれば、人間だと誤魔化せるかもしれない。
その最中、レントはついに人間の駆け出し冒険者リナ・ルパージュと出会う。
魔物からリナを助けたレントは、存在進化で得た新しい力の強さを知り……!?
強大な魔物と戦い、多くの謎に出会い、そして強くなる。
死してもなお遙かなる神銀級を目指して、不死者レントの『冒険』がいま、始まりを告げる――!

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フシノカミ 6 ~辺境から始める文明再生記~ ★★★★   



【フシノカミ 6 ~辺境から始める文明再生記~】  雨川水海/大熊まい オーバーラップノベルス

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凶暴な人狼に永劫の眠りを

『古代文明の伝説にあるような便利で豊かな生活』を今世に取り戻すため、文明の再興を続けるアッシュ。
その隣には、武芸王杯大会を制し、晴れて婚約者となったマイカが並ぶ。
そんな2人の婚約パレードを先導するのは――蒸気機関自動車。
機械仕掛けで動くそれは、領都の内外に圧倒的な衝撃をもたらした。
一方、裏ではアッシュたちの功績を良しとしない者たちが不穏な動きを見せる。
中央貴族のダタラ侯爵は、ヤソガ子爵とサキュラ領に潜む反乱分子を手駒として内乱を引き起こそうと画策していた。
さらに、“人間同士の争いは魔物を呼び寄せる"という言い伝えに偽りなく、サキュラ領へと人狼の群れが押し寄せる――。
眼前に迫った圧倒的な脅威を迎え撃つのは、領地改革推進室が生み出した、常識を覆すほどの威力を秘めた新兵器――!
理想の暮らしを手にするため、世界に変革をもたらす少年の軌跡を紡いだ文明復旧譚、第六幕!



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12ハロンのチクショー道 ★★★★   



【12ハロンのチクショー道】 野井ぷら/卵の黄身 オーバーラップノベルス

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日本ダービーを制覇せよ!

12ハロン――競馬で数々の歴史を作り、人々を魅了してきた2,400mの道のり。
ある男は転生した――地方零細牧場の競走馬に。
その名はサタンマルッコ。
栗毛で額に位置する真ん丸の白い星がトレードマークのサラブレッド。
地方競馬を連戦連勝し、調教師小箕灘はオーナーの中川を説得して中央競馬へ参戦させることに。
「マルッコはダービーを獲る馬です」
さらに賞金を積み重ねたマルッコは日本ダービーへの切符を手に入れる。
騎乗するは数多のGIに優勝歴を残すベテランジョッキー、縦川友則。
だが彼は、日本ダービーで一度も優勝したことのないジンクスを抱えた騎手だった――。
「それでは日本ダービー、本馬場入場です」
かくしてファンファーレが鳴り響き、世代頂点の馬を決める優駿の門が開く。
金と見栄と名誉と意地が渦巻く熱狂の世界へようこそ。
これは競走馬にされてしまった男と、そんなでたらめな馬に魅了された人々の熱き競馬物語。
豆知識。競馬場のコース上に建ててある数字の書かれた標識は、ゴール板からの距離が記されたもので、1ハロンごとに建てられています。ハロンとはメートル換算で200メートル。
つまり、タイトルの12ハロンというのは2400メートル。現行のG1レースにおいては東京競馬場の日本ダービー。オークス、そしてジャパンカップで採用されています。
あんまり12ハロンとかは言わないんですけどね。電撃の6ハロン戦とか、1200メートル戦では使われたりしますけれど。
本作は競走馬として生まれ変わってしまった男の馬生を描く、と言っても当のサタンマルッコの視点では物語は描かれません。あくまで、かの競走馬と関わる人間たち、関係者の目線から描かれる物語となっています。勿論、人間たちはマルッコの活躍をただ見守っているわけではありません。調教師の先生も、馬の世話をする厩務員も、マルッコの生産者にして馬主となった牧場主も、そして当の馬に跨ってともにレースを走ることになる騎手も、直接関わることのない競馬記者も競馬ファンも、マルッコの競走馬としての走りに一喜一憂し、それぞれに各々の人生の一端を賭けて捧げていくことになるのです。
それを、きっと「夢を見る」というのでしょう。これは、一頭のとんでもない問題児となる競走馬に夢を見た、人々の悲喜交交の人間ドラマなのでした。
競馬というジャンルはギャンブルです。お金を賭けて、その回収に執心するどうしたって人の欲望をむき出しにするイベントです。でも、それだけならこんなにも過去の馬が、過去のレースが、過去の勝負が語られ続けることはないでしょう。人々は、馬たちの走りに心打たれ、感動し、魅入られ、記憶に焼き付け、いつまでもいつまでも熱を込めて、あの時垣間見たドラマを、伝説を、神話を語ってしまうのです。あの馬たちの名前を叫んでしまう。
忘れないんですよ、忘れられないんですよ。いつまでも、心に残り続ける。

これは、そんな競馬の一幕を描いたドラマです。夢を追い、夢を賭け、夢に挑んだ人間たちの、そして自身走ることに、勝つことに執念を燃やした馬と騎手との一心同体となって戦う闘争の物語。
彼らに夢を託した人々の願いの物語。

最初、サタンマルッコは一頭で走っていました。みすぼらしい見た目で、セリで売れもせず牧場主がブリーダーズオーナーとなって、走らせることになった誰も期待していなかった馬でした。だから、彼は一人で走っていた。上に乗せている騎手なんて信頼するどころじゃない、ただの斤量調整の重石に過ぎず、その指示はガン無視。自分で考え自分で仕掛け自分で走り抜く。
しかし、走る当人であり視野がどうしても限定されてしまい、駆け引きも十分に出来ない身の上としてどうしても限界があり、ある時増長と油断の末に自身の判断ミスでライバルの馬に敗北を喫してしまうのです。その時、鞍上の騎手……ベテランの縦川がマルッコの耳に囁いたのでした
。「マルッコ、俺にやらせろ。お前が描いた最適解を、俺がレースで見せてやる。ペースは任せろ。だからお前は走ることだけに集中するんだ」

その時から、一人と一頭は一心同体の一騎となったのです。
次は勝つぞ

時として、名馬は騎手とセットで語られます。唯一無二のコンビとして、かの騎手こそがかの名馬の全力を引き出したとして。あの騎手こそが、あの馬を勝利へと導いたとして。
この物語においても、サタンマルッコと縦川騎手はまさに最良のコンビでした。勝つために、一番先にゴール板を駆け抜けるために。夢を預けあった関係でした。
そして縦川騎手は、これまで勝てなかったダービーを、日本ダービーを。日本競馬の最高峰にして、誰もが目指さざるを得ない頂点を掴むための、最後の希望として、自分の夢をマルッコに託したのでした。

縦川騎手、モデルは横山典弘騎手ですね。職人にして、馬の気持ちを導く手腕に優れていて、あの気まぐれゴールドシップが全然走る気を見せず、ゴルシは相手との勝負で勝てるかどうかじゃない彼自身が走る気になるかどうかだ、と語られてた時期に、彼ならば走る気を起こさせてくれると鞍上を託された騎手でもありました。そうして走った2015年天皇賞(春)の当時の競馬の常識をひっくり返すレースっぷりは今なお語り継がれています。
レース前に自分が乗ることになった有力馬について多弁に語ってしまうと、そのレースで大コケしてしまう、なんてジンクスがあるのですが、縦川騎手もまさにそんな話があるので、モデルなんでしょうね。
ちなみに、ノリさんは既にダービーは二勝していて戴冠済です。今、ダービーだけが縁がない、というベテラン騎手っているんですかね。善臣さんはダービーというかクラシック全般縁ないし。

普段は人懐っこくてイタズラ好きでお惚け者でお調子者の問題児。でもレースとなると闘争心むき出しの闘士となる。そして今や縦川と人馬一体。
誰にも見向きもされなかった見すぼらしい貧相なクズ馬が、地方競馬から駆け上がり、今7000頭を超える同世代の馬たちの頂点たる日本ダービーの勝利の栄冠を。どれだけ足掻いても届かなかった一人の騎手の魂を売り渡しても手にしたかった栄冠を。
人々の夢を背に、一頭の畜生が一人の漢を背に乗せて、東京府中は2400メートルのターフを駆け抜ける。
これぞ12ハロンのチクショー道。

熱い夢が、熱いドラマが込められた、競馬という競技の魅力、サラブレッドという愛すべきものたちの魅力を描き出した、手に汗握る物語でありました。
イラストは馬は実にこうムキムキで愛嬌あって良く描けたと思うんですけれど、この絵師の人って前の戦記モノでも思ってたのですけれど、おっさん描けないのかなあ。調教師も騎手ももういい年したおっさんのはずなんだけど、貫禄もなにもない童顔の若者か子供かくらいにしか見えないんだよなあ。それだけがちょっと残念でした。


お気楽領主の楽しい領地防衛 1 ~生産系魔術で名もなき村を最強の城塞都市に ★★★   



【お気楽領主の楽しい領地防衛 1 ~生産系魔術で名もなき村を最強の城塞都市に】  赤池 宗/ 転 オーバーラップノベルス

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ハズレ適性の生産魔術で辺境を最強の都市に!?

2歳のある時、転生者であることを思い出した侯爵家の四男・ヴァン。周囲に神童と期待されて成長したヴァンが、8歳の時に授かったのは『生産魔術』。それは、攻撃魔術が優れているとされる世界で、“役立たず”のハズレ適性だった。
貴族には相応しくないと父親に失望されたヴァンは、専属メイドのティルをはじめ、僅か数名で名もなき辺境の村の領主として追放されてしまう。
そこは、人口百人ほどで特産品もない、存亡の危機に瀕した寂れた村だった――。
現状を目の当たりにしたヴァンは、前世の知識と“役立たず”とされる生産魔術で村を発展させ、楽しく暮らしていくことを決意する。
冒険者の装備を整え、家を建てるだけに留まらず、巨大な城壁を造り、さらには防衛用バリスタを配備!? 名もなき辺境の村は、やがて巨大都市へと変貌していく――!
追放された幼い転生貴族による、お気楽領地運営ファンタジー、開幕!
ああ、なるほどー。後書きで本作がタワーディフェンスゲームをテーマにしていると書かれていて、確かにまさにタワーディフェンスゲームだったなあ、と納得した次第。
タワーディフェンスゲームってちょろっと触りだけ、何かのゲームでやっただけなんですけどね。タワーディフェンスっていうのは、自分の陣地に色々と防衛施設を配備して、そこに敵のユニットが何体も攻撃してくるのを迎撃する、というゲームで基本的にプレイヤーがすることは防衛施設を作成してフィールドに配置するだけ。あとは迎撃は自動で行われてプレイヤーは敵が全滅するか防衛施設を突破してくるかを見ている、という感じのゲームだったと思います。
肝はどんな防衛施設を作成するか。そして作成した防衛施設を、フィールドのどこに配置するか。敵の攻め込んでくる進撃ルートや攻撃方法を鑑みて配置しなければならない。そのあたりの戦術眼が問われるという感じですね。

ヴァンくんは持ち前の生産魔術を使い、自分が赴任した辺境の寂れた村をガンガンと強化、様々な施設を作ったり立てたりして、盗賊団や魔物の群れに襲われて息も絶え絶え滅びる寸前だった村落を、あっという間に要塞のような強固な防衛力を備えた村へと変貌させてしまうのである。
本当にあっという間に村をぐるりと囲う城壁を建ててしまったり、バリスタを作って城壁の上に設置したり、住む家がなかったので屋敷を建て、ボロボロだった住居は建て直し、村を守ってくれる冒険者達には武器を作り、といつもこの村に通ってくれる行商人が訪れた際には元の村の原型がまったくなくて、これなに?と呆気にとられるほどであったから、凄まじい変貌具合だったのでしょう。
ゲーム画面で建物やらがにょきにょきと生えてきてあっという間に発展して最初の様子が思い出せなくなるタワーディフェンスのそれが、全くピッタリとイメージにあったんですよねえ、なるほどなあ。
そういう意味では、ゲームのあれこれをうまいこと小説に落とし込んでいて上手いなあ、と頷いてしまいました。
しかし現実問題、村の生産を全部一手に領主となったヴァンくんが担っちゃってるので、これ鍛冶師とか大工とか職人系の人仕事なくなっちゃうんじゃないだろうか。この規模の村に、本職の職人が居るのかは疑わしいかもしれませんけれど、村がどんどん発展する過程で生産系は全部領主がやります、となったら結構面倒なことになりそう。あと、絶対近隣との価格破壊による経済的な軋轢が発生しますよね、これ。まあ真面目な内政系じゃなくあくまでタワーディフェンスゲームなのでその辺は考えなくてもいいのかもしれませんが。

元々は天才、神童として期待され、街に出て庶民とも身近に接していたせいか、領民にも人気の高かったヴァンくん。でも、貴族としては攻撃魔術の使い手としか認められていなくて、彼の適正が生産魔術だった事で親からは一気に見放されて要らない子になってしまったのでした。
幸いにも、次期当主である嫡男の兄ちゃんが苦労人でもあった事から貴族としての近視眼的な考え方をしておらず、なにより情が厚くてヴァン君のことをちゃんと弟として愛情を持ってくれていたので、本来なら監禁飼い殺しになりそうなところを、辺境の領地に追放するという形で逃してくれたんですよね。それも、ヴァン君の才能ならむしろ辺境の方が存分に力を振るえるだろう、と見込んでもくれながら。
追放を食らった身ですけれど、こうして実家に味方してくれる人がいる、というのは大きいと思いますよ。根っからの楽天家であるヴァンくんでも、家族全員が自分を見放していたら辛いものがあったでしょう。まあでも、ヴァンくんを見放していたのは本当に貴族の身内だけで、領民のみならず使用人からも人望厚かったみたいで、左遷追放扱いなのにみんなが着いて行きたがったという。ヴァンの教育係で侯爵家の内向きのこと一切を引き受けていた執事のエスパーダや、侯爵家で一番の武人だった副騎士団長のディー、といやそれ侯爵家の家臣の文武の最優ユニットじゃない? という二人がついてきた、というだけでまあ……父親の侯爵がよく許したなあ、これ。扱いが難しい二人だったので、これ幸いと行くに任せた、という可能性もありますが。
ともあれ、この家臣二人に専属メイドのティルと奴隷から買い上げた側用人のカムシン、この四人をお供に僅かな支給金のみで村に乗り込んだヴァンくん。あ、護衛の冒険者パーティーのオルトたちもそのままヴァン君にくっついて村に居着いたので、実質もう少し人数多めではあったのですけれど。
こうしてみると、味方ユニットも数少ないながら質高めのが揃っていたのが何となくわかろうというものです。
ヒロインはあとあと、婚約者としてねじ込まれてくる貴族のお姫様、ヴァンと同じく適性が攻撃魔術じゃなかったために扱いの酷かった子が現れるのですが、基本これメインは専属メイドのティルですよねえ。ただ、年齢が十歳上という……ティルの側が厳しい年齢差。いやこれ、ヴァン君が適齢期になるのを待ってたら相当に行き遅れてしまうんじゃないだろうか。ヴァン君、ティルが行き遅れちゃったら自分が貰ってあげないと、とか思ってるみたいだけれど、だいぶこれ早いうちに判断してあげないと可哀想ですよ?w



転生令嬢カテナは異世界で憧れの刀匠を目指します! 〜私の日本刀、女神に祝福されて大変なことになってませんか!?〜 ★★★☆   



【転生令嬢カテナは異世界で憧れの刀匠を目指します! 〜私の日本刀、女神に祝福されて大変なことになってませんか!?〜】  鴉ぴえろ/JUNA オーバーラップノベルス

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日本人だった前世の記憶を取り戻した男爵令嬢カテナ・アイアンウィル。
彼女は自分が「大好きな日本刀を作りたい」という未練を残して命を落としたことを思い出す。
そこで、アイアンウィル家が代々鍛冶師を育んできたと知ったカテナは、悲願だった日本刀づくりができる! と刀匠になる道へ進むことに。
さっそく工房に弟子入りして鍛冶を学び、地道に刀づくりに励むこと数年――ついに日本刀が完成。
その瞬間カテナの前に“女神様”が降臨して!?
異世界に存在しない日本刀が女神様に気に入られまさかの神器に認定。
さらに、神子として膨大な魔力を授かり、この世界を脅かす“魔神”に対抗するお役目も受けてしまい……?
「私、ただ日本刀が作りたかっただけなのに!」
平穏な刀匠ライフを守るため――邪魔する敵や降りかかる理不尽は、最強の魔力&日本刀で斬り伏せます!!
  刀匠令嬢のチートな異世界ファンタジー、開幕!
人間、やりたい事だけをやっていられる、なんてなかなか出来ないんですよねえ。
念願の日本刀を作り上げたカテナは、でもその日本刀が現代の地上では誕生しないはずだった神器となってしまったために女神によって神子に選ばれてしまう羽目に。
これ女神様が面倒を運んできたようにも見えるんだけれど、実際は戦略武器を創り出せるウーマンになってしまったカテナを庇護するためだったんですよね。国家権力に対しては神の権威による庇護を、そして自分たちを脅かす武器を作る存在として命を狙ってくるだろう魔族に対しては、自己防衛のための武力を備えさせるために。女神様によって神子に任じられていなかったら、国の管理下に置かれるか、魔族によって家族ともども命を脅かされるか、いずれにしても自由に刀を打つなんてどころじゃなかったのでしょう。
尤も、その思うがままに刀を打つための「自由」を手に入れるために、カテナは相当の努力を求められることになるのですが。王家相手の政治的な立ち回りに、身を守るための鍛錬、刀を工芸品としてではなく武器として広めるため、つまり商材として認知させるための経営や商売方面のアプローチ、量産品作成のための研究、開発、工場や人員の確保などなど。
自由を掴むために、とてつもない不自由を得ることになってしまう。でも、それらを全部クリアしないと自由に刀を打つための環境を得られないというジレンマ。
「私、ただ日本刀が作りたかっただけなのに!」
というのは、カテナの魂の叫びと言えるでしょう。
めちゃめちゃ努力家なんですけどね、カテナ。日本刀の製作だって魔法を補助に使っての錬鉄など手探りで何年も掛けて成し遂げたように一足飛びには出来ていない。実際に刀を使う方の修練だって女神様の端末にそれこそ地獄の鍛錬を年単位で受け続けて、それこそ叩き上げで鍛え上げてきたが故の腕前ですからね。でも、その分刀作りに打ち込める時間は削られているわけですから、もどかしいでしょうなあ。他の煩わしいことは別にやりたくてやっているわけじゃないんですから。でもやりたくないことをやらないとやりたいことが出来ない、というのは現実の世界でも常に付き纏う世知辛さなんですよねえ。
尤も、カテナの場合全部彼女がやる羽目になっているから大変な労力が必要となってしまっているわけで、やりたい事以外は全部他人に投げてしまう、というやり方もあるんでしょうけどね。丸投げしてしまうのとは違って、自分のやりたい事だけをひたすらやれる環境を整える能力を持っている人ってのが稀に居るんだよなあ。
そういう意味ではカテナは決して器用な方ではないのでしょう。女神様に与えられた神子としての権威、というのは使いようによったらもっと絶大な効果を発揮したと思うんですよね。この辺、お母さんが穏便ながら結構上手いこと娘が得た権威を利用して彼女の自由を確保するためにあれこれやってくれていたのですけれど、まああまりどこにも角が立たないような立ち回りでしたから穏便穏当であったのは間違いなく。
やろうと思えば、あの王子……社会的に潰す事すら女神様の物言いからして出来る権威があったっぽいような言い方でしたし。関わらない、という方向性は穏当な方でありましょう。でも、国に留まる以上は関わらないなんて事は出来ないんだよなあ、カテナの持つ有用性からしたら。絶対に、王家は彼女を無視出来ない。統治者である以上、それは絶対に。
でも、カテナが得た権威を一番威として感じていないのはカテナ自身なんだろうなあ。彼女にとって神というのは決して崇め奉るものではないんですよね。それは自分の刀に宿った女神様の端末ミニリル様との気安い関係からも明らかで、凄い存在としての敬意はあっても信仰はなく、端末とは言え顔を見ながら話せて意思の疎通が出来る。だから、上に見るのではなくカテナは女神であろうとどこか対等の友人のように接する部分があるんですよね。手の届かない距離の在る関係ではなく、側にいて笑いあえてしまう存在だからこそ、カテナは女神のために刀を打ち、刀を振るう理由ができた。
ただ好きだから、夢だったからという理由だけじゃない、刀を打つための強い動機が。

それにしても、別の作品の主人公の弟もそうでしたけれど、主人公の女の子に反発敵対する側の男の子、ただの我儘だったり傲慢、無知無能というわけじゃなく、ちゃんと彼らなりの理由があり信念あっての態度でもあるんですよね。ただ何も考えていないアホの類、頭空っぽのボンボンではなく。
もっとも、理由や信念があったからといって態度が褒められるわけじゃないのだけれど。彼なりの必要性があったとしても、頭の悪いやり方だなあとは思ってしまいますよね。あるいは考え違いをしているとも、浅慮だったり思考の硬直化だったり視野狭窄だったり。救いようがないわけじゃない分、余計にたちが悪い、とも言えなくもないんじゃないでしょうか。
まあこの王子はバカであっても聞く耳持たないほど愚かではないんだけれど、聞くための耳が遠いんだよなあw まあ一度届けば物分りは悪くないとは思うのだけれど、やっぱり相手するのは面倒ですよね。ただでさえ他でリソース喰われているのにw







亡びの国の征服者 4~魔王は世界を征服するようです~ ★★★★   



【亡びの国の征服者 4~魔王は世界を征服するようです~】  不手折家/toi8 オーバーラップノベルス

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安全なはずの旅路。
“戦争”が少年達に牙を剥く――

家族の愛を知らぬまま死に、二つの人類が生存競争を繰り広げる世界で新たな生を受けた少年ユーリ。
彼は騎士院で学ぶかたわらでホウ社の事業を拡大し、いずれ来たる祖国の亡びを見越して“新大陸”の発見を目指していた。
そんな中、隣国のキルヒナ王国と“もう一つの人類”であるクラ人の遠征軍――“十字軍”との戦争がついに始まろうとしていた。
そしてユーリは女王の要請により、王女キャロルをはじめとした学生からなる観戦隊を率いて、前線を視察しに行くことに。
隊長として初めて隊を率いるユーリは、単身で下見も行い、万一のことが無いよう万全を期していた。
前線とはいえ、王鷲による上空からの視察。
この旅路には本来、大きな危険など無いはずだったが……!?
のちに「魔王」と呼ばれる男が、初めて戦場を目の当たりにしようとしていた――。
「小説家になろう」で話題の超本格戦記譚、戦争の恐怖を知る第4幕!
さすがはまだ少年と言ってイイ年齢にも関わらず、事業を立ち上げ会社を率いる経営者としても辣腕を振るうだけあって、ユーリのプロジェクトの実行力って並外れてるんですよね。
観戦隊の人選から隊の組織構築のための事前準備から、現地調査に行動計画の立案から精査まで、さらに必要物資の調達から現地の拠点の設営準備など、観戦隊派遣作戦の策定は緻密さと不測の事態を見越した柔軟さを兼ね備えた、非常に弾力性のあるものに見えました。
一人の未帰還者も出さないように慎重に、極力危険を排除するように、甘い見通しを残さないように策定されたもので、もうコレ以上万端の事前準備は出来ないだろう、というものだったんですよね。

それでも、想定外の出来事が起こるのが現実なのである。
現地の拠点の一つとするつもりだった村の宿の主が、前金だけ受け取って夜逃げしていた、なんて事態はまだ序の口。
真の想定外は、予想外は、不測の事態は、戦場でこそ起こり得る。最前線とはいえ、王鷲という空を飛行する存在に攻撃を加えることの出来る武器も兵器も、敵には存在しないはずだった。そのあたりの情報収集も、中立国経由での情報や実際に密輸入なんかで実物を手に入れて、確認はしてるんですよね。火砲や鉄砲など、火器の射撃による攻撃も有効射程距離をちゃんと把握した上できちんと安全高度を保ちさえすれば、危険はほぼない。
そのはずだったのに。
さすがに、あれはユーリでも予想なんて出来んわなあ。そこまで想定しろ、というのならそもそも前線への観戦隊なんてやるべきではない、って事になるだろうし。

ともあれ、そのどうしようもない予想外、想定外によって危険性のない安全な、いやユーリがほぼ安全と保障できるまでに計画を煮詰めた観戦隊による前線視察は、他の隊員たちこそ無事に逃がすことに成功するものの、本来なら他の隊員全員を犠牲にしても護らなければならなかった王女キャロルとユーリの二人が王鷲ごと撃墜され、敵中に取り残されることになる。

決戦は味方の大敗。味方の軍勢は四散し、敵は一気呵成に追撃戦を行うなかで、ユーリたち二人は敵軍が今まさに占領と略奪のために侵略してくる大地の只中に放り出されてしまったのだ。
しかも、キャロルが脚を負傷して自力で歩くことの出来ないというハンデを背負ったままで。
助かる見込みなどどこにもない、絶望の逃避行。
相棒として長年連れ添った王鷲は、墜落の際に負った怪我で再起不能となり、ユーリは手ずから親友を送ることになる。さらに、追い詰められたキャロルを救うために彼は生まれて初めて自らの手で人を殺したのだ。
体以上に心が傷ついた状態で、しかしなおもキャロルを守るために傾いた心を立て直し、味方がいる地まで敵から隠れ潜みながら、ユーリは逃亡を開始する。
どう考えても助からない、せめてキャロルの脚さえ健常だったなら、という塗りつぶすような黒が心を覆っていくのだけれど、しかしユーリの中には一欠片もキャロルを置いていこう、という考えは芽生えないんですね。キャロル自身はそれを主張するのだけれど、ユーリは一顧だにしない。
いつもユーリって地の文でも内心を語る際は、斜に構えててネガティブというか皮肉屋というか偽悪家なところがあり、実のところユーリ本人は自分のことをそういう人間だと思ってる節があるのですが……。
本作の場合、この主人公ユーリの内心の言葉は、本心とか本音だと思わないほうがいいんだろうな、と思いながら読んでいます。いや、ユーリとしては本音のつもりなんでしょうけどね。多分、心で思ってることと彼の本当の心は乖離しているところがあるんじゃないでしょうか。ユーリ・ホウは自分で思ってるほど、ろくでもない人間じゃあない、ということで。
だからこそ、彼に信頼や親愛を預ける人間は少なくないのである。過大評価じゃないのだ、それは各々から見たユーリへの正当な評価であり、素直な感情なのである。

この逃避行は、ユーリにとっても極限状態でした。絶望は常に心を蝕み、諦めが背中に剣をついてくる。それでも諦めることを良しとしなかったのは、隣に絶対に守るべき人がいたから。
キャロルが居たから。
もし、敵勢に追いつかれれば、それはもう絶対に助からないということ。二人共その時が来たら、自らを処す、自決する覚悟をもう胸に収めてるんですね。穏やかなくらい、覚悟を決めている。
一度、偵察から戻ってきたユーリの態度に追いつかれたとキャロルが誤解したシーンがあったのですが、騒ぐことも怯えることもなく、スッと静かに終わりを受け入れる姿を見せたのでした。
それを見た時、どれほどキャロルが極限状態に居て、その極限を覚悟を持って受け止めているのかが伝わってくるシーンだったのです。
そんな極限状態だからこそ、虚飾は引き剥がされるのです。その心は剥き出しになる。
そうして、二人きりである今に向き直った時、キャロルとユーリ、お互いを見つめ直した時に、さらけ出された自分の心を知るのである。
ユーリにとっては、王族だのなんだのと関係ない、キャロルという女の、幼馴染の存在が自分にとってどういう意味を持っていたのかを、理解するのだ。
この女が居なければ、自分はもう生きる意味がない、と自然に思えるほどの感情を。
それはキャロルも同じ。彼も彼女も、自分が何のために生きて何のために死ぬのかを、理解したのだろう。彼のために彼女のために、生き。そして、アナタの為に死ぬのだ。そして今は、共に生き、それが叶わぬなら共に死ぬ。お互いが無二、それを彼らは知ったのだ。自分よりも価値があるものを。自分なんかよりももっと大切なものの存在を。

それを知ることは理解することは、自分の存在がただその人のためにあるのだと受け入れたことは、ユーリとキャロルの、二人の命運を定めた、と言えるのかも知れない。
ユーリ・ホウとキャロル・フル・シャルトル、この二人はこの時知ってしまった在り方に、文字通り殉じることとなる。
彼が魔王と呼ばれることになるその歩みは、いちばん大切なものがある事を受け入れた、きっとこの時にはじまったのだろう。


現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 3 ★★★★☆   



【現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 3】  二日市とふろう/景 オーバーラップノベルス

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ここからは、大人の仕事だ

現代社会を舞台にした乙女ゲームに転生した悪役令嬢・桂華院瑠奈。
21世紀を迎えた日本では恋住劇場が開幕し、瑠奈はその中で『小さな女王陛下』として辣腕をふるっていた。
子供の身でありながら国政だけでなく世界情勢にも関与し、事業としても新宿新幹線の開通を目指す。
そんな瑠奈の特異性を嗜め、『子供のままで居なさい』と叱る大人は、政策的には敵対する恋住総理ただ一人だけ。
それでも、瑠奈は新たな味方として赤松商事の精鋭である岡崎祐一を引き入れ、起こりうる未来の回避に全力を注いでいく。
――そして迎える2001年9月11日。
九段下桂華タワーで落成記念パーティーを催したこの日、世界が変わる。
「ゆっくり休みなさい。そしてありがとう。ここからは、大人の仕事だ」
現代悪役令嬢による日本再生譚、第3幕!

まさに9.11のテロの発生とそれに起因するアフガン紛争の勃発が主軸となるだろうこの3巻が発売する直前に、当のアフガニスタンが米軍撤退に先んじて政府崩壊、タリバン全土制圧などという事態が起ころうとは、誰が想像できただろう。
この作品、ウェブ連載中もちょうど書いてる内容に付随関連する、というか根底からひっくり返すような出来事がリアルで殴りかかってくるもんで、なにしてくれるリアルパイセン、と作者の人が良く嘆いていらっしゃるのですが、これはその最たるものでしょう。ちゃぶ台ごと全部ひっくり返されたようなものだもんなあ。
まさか18年を経て、またぞろマスード将軍の名前を聞くとは思わんかったよ。マスードJrが英国士官学校を出て地元パンジシールに戻ってるとか全然知らんかった。

かのマスード将軍に関しては、作中では北部同盟の将軍という形で登場している。最初にテロ勢力による核テロの情報をもたらしたキーパーソンとしてだ。
9.11の悲劇を知る瑠奈としては、もちろんあのテロを防ぐために動き出す。
彼女がエコノミックアニマルであり金の亡者なら、その情報を元手にというかもうインサイダーですよね、激動する世界経済を手球に取ることも可能だったのでしょうけれど、そもそも瑠奈が小さな女王と呼ばれるまでに立ち上がったのは、世界の理不尽に抗うため、弱きものを食いつぶすこの世界の理と戦うため、時代そのものに逆らうためでした。
でも、あまりにも巨額な金を握り、経済を動かし、世界に手を伸ばす彼女を、金の亡者たちは自分と同じ価値観のフィルターを通してしか見ないんですよね。
彼らは瑠奈を、自分たちの同類としてしか見ない。同志とすら考えている。賤しくも賢しくも、その価値観で善意を持って手を差し伸べてくる。その醜さに、彼女を貶めようとする。
彼女の本意を知るものは少なく、彼女の悲痛な想いを理解するものは更に少ない。誰もが、彼女を自分の都合の良い偶像としてしか見ない。彼女の言葉は、彼女の願いは、殆どが伝わらないのだ。
ゆえにこそ、カサンドラの慟哭。
だが、このカサンドラは決して無力な王女ではない。無尽蔵の経済力と、天より俯瞰する目と、張り巡らされた人脈をもって、世界そのものと渡り合う小さくも偉大なる女王陛下だ。
しかし、その彼女をして運命の日9.11は防げなかった。
瑠奈ほどの影響力と情報資源があれば、容易にアメリカを始めとする対テロ機関の働きで事前にテロの予防が叶うのも難しくはないと思ったのですが、まさかそこに被さる形でもたらされた数発の核がテロ組織の手に落ちたという情報が舞い込んでくるとは。
いつ、世界のどこかの都市で核弾頭が、或いはダーティーボムが炸裂するかもしれない、という危機感に世界中が厳戒態勢に突入し、アメリカや欧州をはじめとする情報機関が血相を変えて消えた核弾頭の行方を追う。
もし核テロが本当に起こるなら、ゆうに数万を超える被害者が出ること必至。対テロ機関の持つリソースのすべてが核テロ追跡に費やされ、陽動と思しき数々のテロ情報は後回しにされることになる。
この際の核弾頭追跡劇と、世界中が張り詰めた緊迫感はヒリヒリするものがありました。これだけで映画一本作れるんじゃないだろうか。
ついつい国際情勢ってのは一国と一国の対で見てしまうのですけれど、世界で何かが起こったときには国の大小を問わず様々な国が様々な形で関与し関連しクビを突っ込んでるんですよね。
この核弾頭追跡劇は、それをもうわかりやすいくらいロジカルに描いていて、パキスタンの国内情勢がどれだけアフガン情勢に関与していたのか。インド・パキスタン間の緊張がどれだけ周辺各国に波及していたか、がいろんな側面から照らされて良くわかるんですよね。
ここで核弾頭の行方の経路にリビアとイラクが登場してきてしまったが故に、のちのイラク戦争への強烈な後押しがなされてしまうんですなあ。
そして、核テロの予防へと各国情報機関治安維持組織は全力を投入し、結果……アンジェラは核テロの阻止を確約することで瑠奈を安心させようとして、こんな台詞をこぼすんですね。
「陽動テロについては『コラテラル・ダメージ』として割り切る事もまた必要なのです」
それがアメリカの、世界の見解だった。
ズーンと重く響くような衝撃が読んでる側のこちらまで伝わってくるのだから、テロ阻止に動き続けた瑠奈が受けたショックはどのようなものだったのだろう。
そして運命の日が訪れる。

そう言えば、前巻で雇用したアンジェラ・サリバンだけれど、これ以降ほぼ瑠奈の片腕として働きだすんですよね。ウォール街で辣腕のトレーダーとして暴れまわり、また元カンパニーとして今も合衆国の様々な地層にラインを繋げているくせ者中の曲者。合衆国の表と裏、政治と経済と謀略の世界と深く関わる彼女が側近として働き出すことで、瑠奈は今までとは桁違いの規模で世界とコミットしはじめるのである。
そういう意味ではスリルジャンキーの岡崎も、瑠奈のもう片方の腕としてアンジェラとは違うラインから世界の裏側表側と繋がり影響力を及ぼしていくんですよね。忠臣である橘や一条や藤堂が瑠奈傘下の桂華院グループの主要ポストにつくことである意味手足となって働いてくれる距離から離れちゃったのも大きいのでしょうけれど。
ってか、お誕生日パーティーに普通にアメリカの国務副大臣とか来て、イン・パ問題や共産中国も絡んだ地域情勢についてチャンネル繋いでくれ、と相談持ち込んでくるとか、どういうレベルなんだよって話で。
それでトラブってるネパールに PMC送り込むお嬢様もお嬢様ですが。こうしてみると、自前で赤松商事という総合商社という名の諜報機関と、北日本崩れの軍人を取り込んだ PMCという私設軍隊まがいの戦力抱えてるんですよね、お嬢様ってw
そりゃ危険視もされるわなあ。おまけに、ロシアで神輿として担がれかねない血筋まで抱え込んでいるのですから。
一方で国内でも恋住政権が猛威を振るう中でも堂々と手を尽くしていくわけで。大々的なパーティーじゃない方の内輪の友達身内だけで開いた誕生会で、さらっと新宿新幹線建設してしまおうかと、なんて言っちゃう小学生w
四国新幹線の方も作っちゃってるし、それ以外にも国内各地で路線立て直してるんですよね、このお嬢。そのうち海外でもえらいところに鉄道走らせちゃうからなあ。平成の鉄道王じゃないのか、これ。
彼女が獅子奮迅の勢いで進めた不良債権処理のお陰で、この日本って正史よりもまだだいぶマシな状態できてるんですよね。ただ、本来の日本と違ってこの作品の日本はWW2で分断国家となってしまい、近年樺太の北日本共和国を取り込む形で統一したわけだけれど、その際の北と南の経済格差や負債が重くのしかかってるっぽいんですよね。さらに、北日本の人間が二級市民としてあからさまに低く扱われていて、それが治安悪化に拍車をかけている。
普通の国として、自衛隊も軍隊扱い、海外派兵も普通に行っていることから軍事も正史ほどアメリカに任せっぱなしで、というわけでもないでしょうから。
それら諸々の負債を鑑みると、瑠奈が救済してなんとか取り戻した「正史よりもマシになった不良債権」部分を含めて、ようやく正史とおんなじレベルになってる、なんてことないでしょうかね、これ。
財閥も不自然に残っちゃってるみたいですし。それが、恋住総理の財閥解体論へと繋がっているのでしょうし。これ、郵政改革よりも覿面にわかりやすくクリティカルヒットしますよねえ。華族絡みで不逮捕特権なんて理不尽までまかり通ってしまっている以上。

今の所、まだ恋住総理とのゴングは鳴る前。お互いに様子見段階と言ったところで鳴りを潜めていますけれど、総理の瑠奈へのスタンスは既にここで明らかになってるんですよね。

あとは大人に任せなさい。

子供がこんな事を頑張らなくてもいい。子供が、こんなことで傷つかなくていい。
小さな女王様の恩恵に、大人たちが群がる中で彼のスタンスは、瑠奈に子供のままでいる事を許してくれる優しさであり、大人の責任を果たそうという姿勢でもあると思うのだけれど。
それは、瑠奈がまだ子供なのに世界を相手に、時代を相手に立ち上がらざるを得なかった。その理不尽に戦いを挑まざるを得なかったことへの救いにはならないんですよね。
総理は、彼女の絶望を、彼女の怒りを、彼女の悲壮を、果たして理解しているんだろうか。
それでも、まだ桂華院瑠奈はあどけない子供なのだ、という事実に彼女の義父や義兄などは家族だからこそ苦悩する事にもなるのだけれど。
そうした彼女の心情を端から理解しようともしない、ただ瑠奈の金儲けのセンスだけしか見ない亡者どもが、地獄のような善意で群がりだすのもこの頃。
勝ち抜けさせてあげよう。もっともっと、儲けさせあげよう。その対価に、私達も多大な利益をわけてもらうけれど、弱き者たち力ないもの達、時代に流されるしかない者たちを生贄に、踏み台にして、自分たちだけ幸せを謳歌するために。彼らにとってはWin−Winの提案なんですよね。本心からの善意なんですよね。彼女を過酷な競争から救ってあげようという、瑠奈の意思を徹底して無視した。
桂華院瑠奈は金儲けに狂喜しているわけじゃない、世界政治に関与して権力に酔いしれているわけでもない。彼女は、戦士だ。いや、騎士と言えるのかもしれない。彼女はずっと、護るために戦っている。それを、余りにも多くの人が知らない、理解しようとすらしていない。
護られる王女ではなく、女王として彼女は自らが破滅するその日まで戦い続けるつもりなのだ。
だからこそ、桂華院瑠奈は彼女の幸せを願う善意に怒り狂った。激怒した。
ゼネラル・モーターズ・オンラインの経営破綻。史実においてはエイロン事件と呼ばれるこの多国籍企業の断末魔を機に、彼女はもう一度時代に逆らう闘争を再開することになる。

しかし、同時に桂華院瑠奈という少女の真の幸せを願う人々の苦悩は深まってもいくのだ。どうすれば、彼女は幸せになってくれるのか。
自らを滅ぼすことも厭わないように身命をなげうって行く少女の姿に、彼女の意思を、魂を尊重し守った上でどうやって彼女を護ることができるのか。そもそも、まだ子供でしか無い彼女がこんな風に立ち上がらなければならなかったのは、戦い続けるハメになったのは。
大人たちが不甲斐ないからだったのに。この時代を作ってしまったのは、今いる自分たちの責任なのに。
故に、大人たちは、大人であるからこそ悩み藻掻くことになる。

四巻発売決定、おめでとうございます。これでやきもきせずに、続きを待てる♪



フシノカミ 5 ~辺境から始める文明再生記~  



【フシノカミ 5 ~辺境から始める文明再生記~】  雨川水海/大熊まい オーバーラップノベルス

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『古代文明の伝説にあるような便利で豊かな生活』を今世に取り戻すため、領地改革推進室にて文明の復旧を続けるアッシュ。
アジョル村にてトレント討伐の事後処理を終えたアッシュたち領地改革推進室の一行は、休暇も兼ねて温泉地があるスクナ子爵領へ。
そこで思いを伝えると意気込んでいたマイカは、先んじてアッシュから告白を受けてしまう。
『私はあなたのことが好きですが――あなた以上に好きなものがあるんです』
振られてしまったマイカだったが、アッシュを絶対に振り向かせるべく、優勝すればどんな要望も聞き入れてもらえる武芸王杯大会へ参加することを決める。かつて父親が優勝し、婚姻を果たして歴史に名を刻んだ大会。
一世一代の告白をするため、マイカは伝説の再演に挑む――!
理想の暮らしを手にするため、世界に変革をもたらす少年の軌跡を紡いだ文明復旧譚、第五幕!
うはははははっ! ワハハハハッ! やった! やった! マイカがやった!
マイカ嬢、大勝利だーー!!
いやー、痛快だった。気持ちよかった。スゲえわマイカ。めちゃくちゃとんでもねー女ですわ。アッシュがもう人並み外れているだけで、マイカの方もその成長の仕方がハチャメチャの領域にあるとは思っていたのですが、ずっとアッシュの背中を追いかけていたマイカがついについに、誰も追いつけないと思われたアッシュの所に追いついてみせてくれたのは、感無量でもあり愉快痛快でもあり、一言で言って最高でした。
ここまで気持ちよく、惚れた男のために突っ走り、一途に想い続け、その想いを叶えるために努力しまくって成長してみせた女性を、カッコいいと言わずしてなんというのか。
女性として自分を磨きまくり、武人として途方も無い領域に達し、未来の領主として政治力交渉力問題解決力を余人に及ばないくらい叩き上げ、あらゆる方面で人並み外れた域を収めたマイカ。
前に、アッシュが次期領主候補である自分に相応しいかじゃなく、自分がアッシュという前人未到の人外に相応しくなれるかだ、みたいな事をぶちあげてましたけれど、文字通り有言実行してみせたんですよね。もう両親や、領主である祖父や叔父もこれ以上無く納得させ(というか、この人たちもアッシュの価値を誰よりも理解しているために押し押しだったわけですけれど)、外堀を埋め、環境を整え、誰にも文句を言わせない状況を作り上げた上で、それでもアッシュ自身を納得させられなかったとなるや。
落ち込む暇もなく、足を止めることもなく、次の瞬間から次の手段を模索して突っ走りはじめるの、ほんとアッシュに誰よりも相応しくて、お似合いの爆発的な行動力で思わずニコニコしてしまいましたよ。
そして、アッシュをすら有無を言わせない、アッシュをして思わず黙って首根っこ掴まれて振り回されるような……いつも周りの人間を有無を言わせず盛大に引っ張り回し振り回しぶん回していたアッシュが、もう何も言えずにマイカを見守り、彼女の行動の果てを見守るつもりにしかなれないくらいに、ド派手にやってくれたんですよね。
ここまでかっこよく、惚れろ! とやられたら、さすがのアッシュですらもう完堕ちですよ。元々、マイカの事は唯一無二で惚れ抜いていることは、彼自身が明言していた事ですけれど。それでも、彼の文明を再誕させるという夢は、他に比べられない無二であり、マイカですら押しのけられない不動のナンバーワンだった事はこれまでのアッシュの言動を見ていれば、よくわかることでしょう。
その一番の理解者がマイカだったのですけれど、その絶対に勝てないはずだった恋敵に、この女の子は真っ向勝負でぶち抜いてみせたのである。絶対にアッシュの一番にはなれないはずだったのを、マイカはそのありえない一番を自力で、勝ち取ってみせたのである。奪い取ってみせたのです。
これほど、痛快なことはないでしょう。アッシュが、もう魂から惚れ抜いてしまう瞬間は、なんか胸にくるものすらありました。
あれほど追いかけ続けたアッシュの背中に、この子はついに追いついたのです。ついに、隣に立ったのです。アッシュと対等になってみせた。さすがは、女神ユイカの娘。女神の娘はやっぱり女神だった。
マイカ、大勝利! それに尽きる回でありました。

再誕させた古代文明の様々な知識や技術を実用化させ、領内で運用させはじめたアッシュ。そのお陰で領地は空前の上昇気流にのり始めたわけですけれど、その波を領内のみに留めることなく、今度は近隣の交流のある親交の深い、或いはこの波に乗るだけの見識と好奇心を持つ他領の責任者たちともコンタクトを取って、同盟というよりも共犯者……いや、この文明復興という楽しい楽しい遊戯を一緒に遊ぶプレイヤーとして、多くを巻き込んでいくのでありました。
ほんと、これは共通しているんだけれど、アッシュによって巻き込まれた、いや振り回されはするものの最後は自分の意志で巻き込まれに行く、波に乗ってくる、自分たちも混ぜてくれーと飛び込んでくる奇矯な人達なんだけど、みんな共通して楽しそうなんですよね。アッシュの言葉に乗せられて、目をキラキラさせて、ワクワクを抑えきれずに、一緒にはしゃいで騒いで盛り上がってくれる人達。
そんなバカモノたちの輪がどんどん広がっていく。それがもう、楽しくて仕方ない。皆が見ていた未来の色が、まったく違うものに変わっていくことに、ワクワクが止まらない。
このワクワク感こそが、その広がりこそが、この作品の醍醐味だなあ、と再認識。
王都に帰った姫様ことアーサーが、当地で彼女なりにそのワクワクを広げていることが、今回の再会でわかって思わずニッコリ。マイカとの恋敵という友情物語はマイカの突出を許してしまったけれど、さて姫様も全力でマイカを応援しつつ黙って見てばかりもいないだろうし、王家との関わり方はどうなってくるのだろう。
姫様も、自分を傀儡化しようとしている後ろ盾の公爵家相手に、まだ雌伏しているみたいだけれど、なんか着々と自分の勢力は広げているみたいですしね。今回の一件で辺境勢力はこぞって姫様の親衛となるだろうし、彼女の侍女団があれほど姫様の思想に足並み揃えてくれているとは思わなかっただけに、足元は万全だろうし。
さて、今度はどんな規模の大騒ぎになるのやら。楽しみで、ワクワクしますよ。


現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 2 ★★★★☆   



【現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 2】  二日市とふろう/景 オーバーラップノベルス

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私は、この立憲政友党をぶっ壊します!!

現代社会を舞台にした乙女ゲームに転生した悪役令嬢・桂華院瑠奈。
瑠奈は持てる知力・財力・権力を総動員し、執事の橘や極東銀行の一条支店長を味方へ引き込んだ上で、バブル崩壊後の金融機関連鎖破綻を見事乗り切った。
『小さな女王様』として表舞台に躍り出た瑠奈は、新たに発足した渕上政権の下でさらなる手を打ち続ける。
そのさなか、泉川副総裁と桂華グループに黒い疑惑があると取り沙汰されてしまい――。
騒動の終着点が東京都知事選だとにらんだ瑠奈は、『首都奪還』のスローガンを旗印に候補を立て、東京都知事選へ臨むことに。
未来を知る者としてあがき、やがて来る悲劇に目を背けながら、瑠奈は突き進む。
そして21世紀を迎えた日本で、ついにあの男が動き出し――!?
現代悪役令嬢による日本再生譚、第2幕!

よくドラマなんかで政官に金をばら撒いてやりたい放題する金持ち、みたいなのが登場する事があるんですけれど、正直鼻で笑ってしまうんですよね。金持ちのスケールがショボすぎる。金持ちという存在に対してのイメージがその程度、想像できる範疇がそのレベルなのでしょう。政治家、官僚個人を札束でひっぱたいたからといって、政界、官界、財界といった業界を、国家の意思決定中枢を動かすには至らない。
それを成すには、それこそ国の経済の行方を左右するほどの影響力を及ぼさなければ、箸にも棒にもかからない。数百億単位など端金、数千億で最低限。まずは兆を動かせるようになってから出直すがいいさ。
そうなってやっと、国家を動かす意思たちはその存在を無視できなくなる。相手が小学生であろうとなんであろうと、その言葉に耳を傾けなくてはならなくなる。彼女の一挙手一投足が、国の進む方向に影響を及ぼそうというのだ、無視できるはずがない。
桂華院瑠奈という存在は、否応なく注目の的になっていく。もっとも、この小さな女王陛下の本当の姿を知るモノは少ない。未だ小学生に過ぎない少女が、数兆円を稼ぎ出し、惜しみなく資産を投入して金融破綻を救済し、今なお凄まじい勢いで資産を増やしながらこの国の経済を叩き起こしながら暴れまわっているなど、常識的に考えてありえないだろう。
故に、桂華グループの動向は多くの錯誤を交えながら捉えられ、混迷を深めていく。
そんな中で彼女の真価、精髄を見抜いた傑物たちは、桂華院瑠奈を見くびること無く彼女の能力を存分に活かすことで、キャスティングボートを握ることに成功する。
もっとも、傍から見ればキャスティングボートを握っているのは、瑠奈の方に見えるかも知れない。
東京都知事選や与党総裁選で、瑠奈は紛うことなき「キングメーカー」として政治中枢に意見を通すことでこの国の行く末に深く噛むことになるのだ。
1巻での総選挙の際、泉川議員の選挙事務所で渕上次期総理から泉川議員に電話がかかってきて欲しいポストを尋ねられたとき、そこに居た瑠奈がメモ用紙にさらさらと「副総裁か副総理」と書いて泉川議員に見せたのを、しばし沈黙した彼がその通りに渕上さんに要求を伝えたシーン。
あれもまさに「キングメーカー」といった感じでゾクゾクしたものですけれど、都知事選で立候補が出揃っていくなかで世論や議員団の動向を読み切った上で最後にあの大物作家政治家と直談判して引っ張り出すところや、渕上政権がトんだとき泉川副総理を説得して中継ぎの選挙管理内閣として成立させたり、とか。もう完全に「平成のフィクサー」を地で行ってるんですよね。
挙げ句には、アメリカ大統領選挙へのアプローチである。2000年大統領選挙は、あのブッシュVSゴアの大激戦。僅か300票差で勝敗が決定した、と言われる最終局面で大問題となったフロリダに会社買っての選挙応援活動である。
この一件で小さな女王の名はアメリカ政界にも轟くことになり、ITバブルから資源関係に河岸を移していくと同時に、サウジと日本との鉄道建設契約に大投資して大いに噛むことで中東にも大きな足がかりを作ることで、アメリカの大統領府の意思決定にも意見を挟む立場になっていくのだ。

それが出来るほどの凄まじい財力、その財力を的確にクリティカルな場所タイミングで放り込んでいく才覚、そして彼女のその才覚を正当に評価し協力を惜しまない各界の傑物たちとの間に結ばれた人脈。
それが、小学生・桂華院瑠奈が世界を動かすに足る根拠と説得力を与えているのだ。
そんな彼女が稀有足り得るのは、これほど絶大な儲けを得て、国家を左右するだけの権力、発言力を持ち得ながら、本質的に彼女自身は個人の利益に何の興味も持っていないところなのだろう。
もはや、彼女は桂華財閥の中でも独自の勢力として一連の企業群を率いることになっているけれど、瑠奈には「野心」はないんですよね。儲けというものを全く考えていない。それどころか、将来的に自分自身は破滅して表舞台から追いやられて消えていくことを覚悟している、受け入れている。
彼女の望みは、この国を破綻から救うこと。運命なんて理不尽に勝利すること。でも、そこに彼女自身が幸せになる、という未来があることを度外視してるんですよね。
これを多くの人は理解できず、桂華院瑠奈という少女の行動原理を誤解することになるし、瑠奈の存在に辿り着けない程度の人たちは桂華グループの動向を的はずれな方向に解釈して合点してしまうことになるのである。
企業家や投資家といった存在は儲けること利益をあげること会社を成長させることを当然のこととして考えている。だから、絶対に桂華院瑠奈の思考を理解はできないんですよね。
いずれにしても、桂華院瑠奈というファクターは野党、財閥、マスコミその他もろもろから邪魔者として認識され始める。自分達の手の届かないところで好き勝手する、イニシアチブを握ろうとする、コントロールが及ばない未知の存在、それでいて異常な影響力干渉力を持つナニモノか、となったらそりゃ排除対象として認識するのも当然か。
その中でも出来物たるものたちはその正体を見極めて首輪をつけて利用しよう、飼おうとするのだけれど、おとなしく首輪をつけられるようなタマではないんですよね、この小さな女王様は。スケールが、モノが違いすぎる。

一方で瑠奈という人物を正確に理解する人たちが現れても、そういった国家の重鎮たちは国の未来を守るために、この娘の崇高な自己犠牲を受け入れてしまう。正しく、この娘がこの国を救うだろうと認識するが故に。
瑠奈の絶対的な味方である橘や一条、藤堂といった面々も瑠奈の個人的な味方であるからこそ、根本的に自分の幸せを度外視している瑠奈の在り方は認めていないんですよね。瑠奈に忠実でありながら、彼女の見えない所で瑠奈の思惑や考えを飛び越えて彼女の幸せのために彼女の人生そのものを守るために暗躍している。

だから、本当の意味で桂華院瑠奈の在り方を全肯定してくれる存在というのは今の所いないんですよね。だから、瑠奈は本質的に孤独であり続けている。そして彼女は孤独であることを粛々と受け入れている。いつかその時が来たら、独りでひっそりと消えていくのだと思い定めているのだ、この女王様は。小学生のくせに、なんて寂しく誇り高い生き方をしているのだろう。
そんな自分という人間の終わりを常に見つめている瑠奈にとって、小学生である自分、子供である自分というのはもうモラトリアムに見えるのだ。
今回比較的、1巻のときよりも同級生のイケメン三人組、帝亜栄一、後藤光也、泉川裕次郎の三人との日常風景が多いんですよね。当たり前の小学生、というには三人も含めて特殊すぎるのだけど、彼らとの何気ない時間、一緒に遊び一緒に学び同じ目線から一緒にこの世界を見つめる時間を凄く大切に扱っている。でも、それらは現段階でもう想い出作りをしているようにも見えるんですよね。いつか独り寂しく消えていく時に唯一抱くことを許された財産として。懐かしく振り返る過去として、アルバムの中に仕舞い込むようにして、彼女はこの小学生としての時間を過ごしている。
それがどうにも物悲しく、切ない。

こうしてみると、桂華院瑠奈という存在をしっかりと理解した上で、だからこそ敢然と敵に回ることになるあのライオン宰相は、彼女のその在り方を全否定しようとする恋住さんは、瑠奈にとっても唯一無二の存在に思えるんですよね。
まあでも瑠奈さんてば、その行く道を止められるとそのまま破滅する所まで踏み入っちゃってる、ポイント・オブ・ノーリターンをとっくに通り過ぎてるとも言えるので、あの人は悪意はないはずなんだけど、瑠奈さまの破滅トリガーぽんぽん引いちゃう形になってるように見えるんだよなあ。
まあそれはまだもう少しだけ先の話。

小泉政権誕生の熱量、あれは当時を実際に体験していないと実感できないでしょうね。政治を取り巻く環境というのは、あの人を境に完全に変わってしまった、と言っていいでしょう。あの熱狂は忘れられない。
しかし、こうして振り返られると森政権のあのどうしようもなさは、本当にどうしようもなかったんだなあ。あれだけ酷いのもちょっと今となっては想像できないかもしれない。

あと、この世界線では渕上総理助かってるんですよね。小渕さんが急死したのは凄まじい衝撃だったもんなあ。療養のため政権は維持できなかったものの、早期に症状を発見できたことで生命が助かったのはほんと良かった。瑠奈にとっても泉川議員に並ぶ政界での味方ですしね。

この日本、四国に新幹線が通るぞ!! 鉄道事業って、信用そのものでもあるのか。なるほどなあ。
にしても各地の不採算路線を買いまくる鉄道女王・桂華院瑠奈! いや鉄道関係詳しくないのですけど、知ってる人からすると、あの鉄道が救済される! とか、あの路線が延びる! とか大興奮なんだろうな。

そして、金融破綻の次はサティ、そごう、ダイエーといったスーパーマーケット大手の大崩壊である。このあと、ゼネコンの大壊乱が待ち受けているとか、前巻のときもしみじみ呟きましたけど、これ全部吹っ飛んだ史実の日本、よく滅びなかったよなあ。

そして、最後の章のサブタイトルが「カサンドラのあがき」。
2001年、運命の日。9月11日へのカウントダウンが開始される。





亡びの国の征服者 3~魔王は世界を征服するようです~ ★★★★  



【亡びの国の征服者 3~魔王は世界を征服するようです~】  不手折家/toi8 オーバーラップノベルス

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隣国に迫る戦火。
少年が託された使命は――

家族の愛を知らぬまま命を落とし、異なる世界で新たな生を受けた少年ユーリ。
彼は騎士家の名家であるホウ家の跡取りとして入った騎士院で、王女のキャロルや魔女家の生まれであるミャロらとの交流を深めていた。
学業や訓練の傍ら、ホウ社での製紙業を成功させ、さらなる事業拡大を目論むユーリ。
全てが順風満帆かに見えたが、ユーリの目はやがて来たる祖国の亡びへと向いていた。
そして自分や大切な人々が生き残るための一手――“新大陸の発見"を目指し、ユーリは遠大な計画を推し進める。
そんな中、隣国であるキルヒナ王国に“もう一つの人類"であるクラ人の侵攻が迫っていた。
そしてユーリは女王から、隣国の戦争とキャロルに関わる一つの“厄介ごと"を頼まれることに……?
のちに「魔王」と呼ばれる男は、緩やかに、しかし確実にその運命を辿りつつあった――。
「小説家になろう」で話題の超本格戦記譚、戦火が忍び寄る第3幕!

これ、斗棋戦決勝戦の顛末はある意味象徴的なのかもしれない。
ホウ社の社長として、魔女家の強欲さ傲慢さと相対してきたユーリは魔女家のやり口というのを嫌というほどわかっている。だから、自分の名誉を投げ売っても相手と妥協できるラインを探るつもりでアプローチしていたにも関わらず、相手には全く伝わらなかった。
魔女家の卑しさと愚かさが、ユーリの想像を遥かに上回っていたわけだ。だからこそ、ユーリは利益調整のための妥協も融通も放り出して、文字通り正面から相手を叩き潰した。その程度の相手でしか無ったわけで、相手は魔女家の中でも劣悪な愚物にすぎなかったのは間違いない。
ただ、彼女が理由はどうあれユーリの想像を上回った、或いは下回ったのは確かだ。それは彼女が愚かだったから、とも言えるのだけれど、それ以上に品性の下劣さ、魂の腐敗からくるものなんですよね。そして、その魂の腐敗は有能さ無能さ関係なく、魔女家の宿痾だ。シヤルタ王国の7大魔女家のみならず隣国のキルヒナ王国の魔女家など、既に滅びたシャン人国家全体に跨る「魔女家」という存在、そこに属する者たちがもうどうしようもないくらい根から腐り始めている。
シャン人国家の成長を妨げ、社会の熟成を妨げ、今国どころか種をも滅ぼそうとしている。
それをユーリはわかっているようで、想像しきれていないのではないだろうか。図らずも、隣国への観戦武官として次代の国を担う若者たちを経験を深め箔をつけるために派遣しようという女王に対して、ユーリが抱いた危惧と重なるように。
でもそれは仕方のないことでもある。魂から腐った者の頭の中など、まともな人間なら想像だに出来ないからだ。どれほど賢明でも柔軟でも、いやだからこそ想像も予測も想定も出来ない。その腐敗に毒されなければ、その頭の中はどうやったって共有できないのだ。
ミャロも魔女家の出身だけれど、彼女はその意味ではどうしたって魔女家の人間とは言えないんですよね。
ミャロの両親の話を見ても、魔女家の女というのが本当にどうしようもないのがわかってしまう。
自分たちが幸いを得るためならば、何をしてもいいと考えているような奴ら。そのためなら罪悪感も抱かず、他人を虐げ陥れ不利益を見舞うことを当たり前と考え疑いもしない奴ら。逆に自分がそれをやられることをどうしても許せない奴ら。目先の幸いに飛びつき、その結果どうなるかなど何も考えていない視野狭窄した連中。それが魔女家というものだ。
ミャロもユーリも、それをちゃんと頭では理解しているし、実に現実的な対処、対策をとっていると言える。でも、本心から理解できない存在を、本当の意味で想像する事はどうしたって出来ないんですよ。
斗棋戦決勝でのユーリの小さな失敗は、ユーリ自身備えをして対策もしていたことから思惑違いにも当たらない範疇でしたでしょうし、それも相手の度し難い愚かさから生じた錯誤であって、取るに足らないものだと捉えていたのではないでしょうか。
どれほど悪どくても、悪どく狡猾だからこそ、有能辣腕の魔女家とは既得権益者ではあるものの、だからこそ話し合える、利害調整が出来る、と考えていたのではないでしょうか。
でも、こればっかりはどうしようもないもんな。想像だに出来ないことに、どう対処すればいいのか。決して、ユーリの甘さが招くことではないと思うんですよね、先のことは。
だからこそ、斗棋戦決勝の件は象徴的とも言えるのではないでしょうか。

さても、ユーリが運営する事業は、半ば大博打に近かった船舶による貿易の成功によって莫大な利益を得て巨大な商業力を持ち始める。キャロルの親友という王家に近い立場と有数の将家の嫡男という立場は、既存の勢力を脅かす新たなパワーと成り得る所まで来てしまっているのですが、ユーリの頭の中では既にシヤルタ王国の未来は非常に危ういものになっている。
クラ人国家の連合が着々と侵攻を続けて、今隣国を崩壊させようとしているとき、この国はもう持たないと思っている。彼が事業を大きくしようとしているのは、将来国が滅びる時に親しい者たちを別の大陸に逃がすため、という確固とした目的があるわけですけれど、国家の寄生虫である魔女家には国が滅びる、今のこの社会が消えてなくなるなんて想像も出来ない、今まさに隣の国が崩壊しようとしている最中にも関わらず。だから、メキメキと勢力を拡大するユーリの事業について、本来なら訳のわからない方向から危険視していっている。その錯誤が、致命的になるその運命の一歩が、このキルヒナへの観戦武官としてのユーリやキャロルたちの派遣になるわけだ。
正確には、その際に起こってしまった出来事により生じるものが、なんだけれど……。

16歳から18歳という一番の青春を過ごす時代。傍目よりもむしろ心中でこそ斜に構えすぎてるユーリだけど、傍から見るとこれ恋愛に対して潔癖、なのかしら。ドッラ相手に下世話な話していてキャロルからキレられるあたり、決してそんな事もないと思うのだけれど。あんまり現状では興味がない、という風に見るべきなのか。でも、彼の心中での皮肉屋めいた物言いってのは、どちらかというと偽悪的なものだとも思うんですよね。自分はまあこんなやつだ、というユーリの自分自身への思いから来ているような物言いであって、果たして他人の目からみるとどうなのか、て話ですよね。
ミャロは随分とキレイに見すぎている気もするけれど、彼の誠実さと情の厚さは、当人が思っている以上のものがあり、彼と親しくしている者たちはそれを快くも重く受け止めているようにも思う。
実際、人望はかなり厚いと思うんですよね。
なので、ユーリは自分自身が思っている以上にキャロルの事も大事に想っている。
それが一番わかってそうなのが、ミャロなのがなんともはや。彼女はそれをしっかり受け止めているようだけれど、それこそが彼女の献身性だよなあ。健気すぎるくらい、というのはユーリも危惧するところだけれど。その態度は親友というよりも相棒と言うよりも信奉者に近いところがあるんですよね。
だからこそ、まあミャロとキャロルが今、親友として胸筋を開くような関係、ミャロが自分の両親のことを、自分の在り方そのものをキャロルに打ち明けるような関係になっている、というのは感慨深いものがあります。本当の意味で自分の全部をさらけ出しあって打ち明け合うような関係ではないですけれど、そんな全部繋がってしまったような関係というのは、いざという時雁字搦めになって動けなくなる所もあるだけに、嘘も思惑も孕んでいるからこそ相手のために動ける関係というのは、それはそれで親友同士と言って過言ではないのではないでしょうか。
この関係だからこそ、ミャロはユーリよりも何よりもキャロルの意思を優先する決断を取れることになるわけですから。


というわけで、着々と近づいてきた戦争の影に、自ら踏み込む羽目になったユーリたち。
この世の地獄を垣間見る、その時はもう間近。



フシノカミ 4 ~辺境から始める文明再生記~ ★★★★   



【フシノカミ 4 ~辺境から始める文明再生記~】  雨川水海/大熊まい オーバーラップノベルス

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『古代文明の伝説にあるような便利で豊かな生活』を今世に取り戻すため、領都イツツに留学したアッシュは二年間の軍子会を修了。
新設された部署・領地改革推進室に配属されたアッシュは、生活水準をより良くするために日々励んでいた。
そんな彼のもとに持ち込まれた新たな問題は、『村の救済』。同じ部署に所属する侍女・レンゲの幼馴染みが住まうアジョル村が滅びの危機に瀕しているという。
アッシュとマイカが率いる視察遠征隊を待っていたのは、荒れた畑に、痩せ細った村人たち。
限界を迎えた村を救済する唯一の方法は、禁忌とされてきた畜糞堆肥による農法で……?
さらに、追い打ちをかけるように凶報が届く。
それは、アジョル村を襲うもう一つの脅威、魔物・トレント襲来の知らせだった――。
絶対的な脅威を前に、アッシュたちは村人を救う決意を固める――!


思えばこれまでのアッシュの凄まじいバイタリティの原動力というのは、理不尽を強いて最低限の生存すらも難しくしてしまう衰退した文明、生きることすらままならない環境への怒りだったように思う。
アッシュくんはいつだってニコニコとしていて、感情的にならずに声を荒げる事すらない非常に温厚な性格の子に見えるけれど、もしかしたら彼はいつだって怒りの炎をたぎらせていたのかもしれない。
これまで、その怒りというのは環境そのものに向いていて、その環境を改善するために彼は突っ走ってきたわけです。彼の周りの人たちというのは、言わば同志でした。理解者であり協力者であり共犯者であり、彼の怒りを共有してくれる人たちだったと言えます。彼らは賢明で聡明で、現時点で未熟で理解が乏しくても、それを克服しようという意思がありました。それどころか、時として暴走するアッシュを導いてくれる人たちでもありました。
アッシュにとっては、理想的な人々だったと言えるでしょう。
でも今回、アッシュが志すものとは正反対の、逆の方向を向いた人たちが現れました。意欲ある人たちの邪魔をし、理不尽を退けようという意思を罵り、貴重なリソースを食いつぶして、人の善意を好意を優しさを踏みにじり、弱者という立場にかまけて視野狭く自分の周りだけで利益を確保しようとし既得権益にしがみつこうとする寄生虫。その卑しさによって、人の心を傷つけ、社会を行き詰まらせる輩たち。
アッシュくんが環境という不特定のものではなく、誰か、或いは特定の集団に対してこれだけ怒りを抱いたのは初めてだったんじゃないでしょうか。
でもこの子の怒りは、激高とか声を荒げたりとかわかりやすい形では現れないんですよね。エンジンにハイオク燃料打ち込んでニトロ点火してアクセルペダルを全開に踏み込んでしまう、という形で現れるのである。
火がつく、という表現では収まらない、ブレーキが壊れたような自分でも止められない暴走ブルドーザーの発進である。怒涛の津波のように企画計画が立案され周りを巻き込みまくり、最終決着点までノンストップで大計画が動き始めるのである。
良いだろう、そんなに助けて欲しかったら助けてやろう。お前たちの望むとおりに手を差し伸べ、至れり尽くせりで助けてやろう。ただし、助かりたかったら覚悟しろ。徹底的に覚悟しろ。完璧なまでに行き届いた配慮で行き届かせてやろう、完全なサポートで尽くし尽くしてやろう。
結果としてこの世の地獄を味わうことになるだろうが、そっちが望んだことなんだから構わないですよね?

全ては、一つの村を救うためなのだ。
ほら、よく言うじゃないですか。
地獄への道は善意で舗装されている、と。
私の決意も、人助けが目的なんだから立派な善意だよ。
さあ、みんなで地獄へと突撃しよう。


阿鼻叫喚の地獄絵図のはじまりである。

本来、地獄への道は善意で舗装されている、という格言って、善意で色々とやってあげたら結果として地獄のようになってしまった、という無自覚の酷いありさまを言うと思うのだけれど、このことわざを自覚的に使う奴ははじめてみましたよ。
本気で善意だけで、意図的に地獄を作り出そうという奴をはじめてみましたよ。
主人公なんですけどね、そいつ。
善意だから仕方ない、善意だからオッケオッケー、大丈夫大丈夫、みんなが幸せになれるなら、ちょっと地獄を体験するくらい大したこと無いよね♪の精神である。
どれほど抵抗しても、反発しても、彼は声を荒らげないし理不尽に振り切ったりしない。懇切丁寧に慇懃にわかりやすく誤解しようがないくらい噛み砕いて、言って聞かせるのである。ニコニコと笑顔を崩さないまま、穏やかな声音のまま、理性的に論理的に有無を言わせぬほど筋の通った言葉で、正論で……ずたずたに八つ裂きにしていくのだ。
怖いよ!
こんなに笑顔が怖い主人公、丁寧な物言いが怖い主人公、滅多と居ねえですよ!
態度も言い分にも理不尽なところが一つもないところが逆に怖い!

今回は、これまで周りの人が危惧していたアッシュくんの一番ヤバい側面が噴出してしまった回だったんじゃないでしょうか。
ただ、それを暴走やダメな行為として制止するのではなく、劇薬を薄めて誰でも安全に飲めるけど効果も薄くなってしまう薬とするのでなく、敢えて劇薬を劇薬のままで、劇症を起こしだした劇物に恐れおののきながら、逃げず引かず心中覚悟で乗っかったマイカは、大いなる決断決意覚悟でした。
最大の理解者であるマイカだからこそ、アッシュを盲信はしていないんですよね。アッシュくんだから大丈夫、と根拠なく信じているわけじゃない。彼の危険性を一番把握しているのが、アッシュを引き立てたマイカの母であり、今のマイカでしょう。
最悪、どれだけの惨劇が起こり、アッシュ自身も酷いことになるか、正確に思い描くことが出来るのが彼女らでしょう。
その予測に恐怖しながらも、一度はアッシュを制止しなくてはと思い定めながらも、マイカは敢えてアッシュを止めるのではなく、逸りに逸っている彼のやりたいようにさせようと決断します。それが自分たちの破滅に繋がるのだとしても、死なばもろとも。彼の破滅に、最後まで付き合う覚悟を。本当の意味で心中する覚悟を決めるんですね。
最近のマイカさんなら、アッシュを制御することは叶ったでしょう。脳筋だった頃から見違えて、政治力知力ともに最上級のものを備えた彼女。唯一、アッシュをコントロールしてのける女。そんなマイカが、敢えて制御を放り捨てたのである。一緒に、地獄を見ることにしたのである。
アッシュという化け物が、全力で大暴れするのを許し認め、自分もまたそれを全力で手伝うのだと、一緒にやるのだと、決めたのだ。アッシュという存在からひとかけらも削り取らず、抑え込まず、文明を再生するという大偉業に挑めるだけの器を、彼女は保ってみせたのである。これからも保ち続けるのだと決めたのである。
この瞬間、マイカは、もうアッシュの背中を追いかけるだけの存在ではなくなったのでしょう。本当の意味で、アッシュの隣に並び立ったのです。

ついに、追いついた。


しかし、こんな二人に他の人たちが置いてけぼりにされる、というわけではなく、みんな必死についてってるんですよね。今回の主役の一人とも言えたグレンくんもその一人。
彼を見てもわかるように、アッシュに対してみんな信者、というふうな信じ方をしてるわけじゃないんですよね。信仰ではなく、皆が理解者なのだ。彼がやろうとしていることにあっけに取られながらも、ちゃんと理解しようと努力して、聞いて見て噛み締めて飲み込んで、自分のものにしている。
こういう人たちに囲まれている、というのはアッシュくんほんと恵まれていると思います。彼自身、痛感していらっしゃいますけど。良き人と巡り合うという意味で、彼は運に恵まれている。マイカさんだけでもSSRなんですけどね。上司の領主代行のイツキさまが、ほんと理想の上司だもんなあ。

そろそろ、王都の方の話にもなってくるのかな。イツキ様の父親の辺境伯がちらほらと登場フラグ立てて来ていますし。王都は、それこそ話の通じない連中の巣窟みたいですし、さてアッシュの豪腕がどう唸ることになるのか。どんなひでえことになってしまうのか、色んな意味で楽しみです。




フシノカミ 3〜辺境から始める文明再生記〜 ★★★★   



【フシノカミ 3〜辺境から始める文明再生記〜】 雨川水海/大熊まい オーバーラップノベルス

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失われし航空技術を取り戻す!

『古代文明の伝説にあるような便利で豊かな生活』を今世に取り戻すため、領都イツツに留学したアッシュは、堆肥とトマトの食用化問題に一区切りをつけていた。
さらに、人狼との戦いで負った傷も癒え、アッシュは再び都市全体の生活水準向上を目指す。
そのさなか、アッシュが所属する軍子会では、少年ヘルメスの夢が嗤われていた。騒ぎの原因は、ヘルメスが手にしていた歪で不格好で――
しかし、精緻な細工物。それは、紛れもない航空機の模型だった。
自動車どころか内燃機関すら存在せず、絶対に空を飛べないと口々に嗤われる中で、ヘルメスはただ一人、諦めることなく空飛ぶことを夢見ていた。
空へ思いを馳せるヘルメスに感銘を受けたアッシュは、彼を嗤う人を見返すため、そして自身の夢のためにも、ヘルメスとともに航空技術の再現に挑む――!
理想の暮らしを手にするため、世界に変革をもたらす少年の軌跡を紡いだ文明復旧譚、第三幕!

さらっと触れられているだけでまだ突っ込んだ問題にまで取り上げられてはいないけれど、地下資源の類が古代文明時代にほとんど取り尽くされてしまっているのではないか、という推論はこれアッシュの高度な文明水準を取り戻すという目標に相当な障害になっていまうのではないだろうか、これ。石炭や石油などの燃料資源もそうだけど、鉱石のたぐいも殆どないとなると、なるほどなあ。石材が重要視されるのも無理ないのか。
ともあれまずは一歩一歩……その一歩の幅がやたら大きくて超大型人型決戦兵器並の一歩な気がするし、歩く速度も競歩だろうそれ、という速度なのだけれど、それでも一歩一歩、ちゃんと足場を確かめ固めつつ進めるアッシュ。まずは煉瓦関係を進めようとしていた所に、独自に航空機の研究を行いこの時代に古代文明時代の伝説であり実在すら疑われていた飛行機械の再生を目指すヘルメスと出会い、彼を応援するためにまず人の手で空を飛ぶ飛行機模型を作成することに。
目に見える形での伝説の再現。そして、同世代の同じ古代文明の再現を目指す同志を仲間に加え、様々な分野の人の協力を仰ぐことで、領都全体が新たな時代へとステージを進めることへの熱量、機運が盛り上がっていく。
アーサーにもアッシュが強調して言っていたことだけれど、彼は本当に何でも一人でやっているようで、協力者を見つけること、手伝ってくれる人を集めることをいとわないどころか、むしろそれを重視しているんですよね。自分の目指す夢が、決して一人では出来ないことを知っているのである。
この何もかも乏しく足りなく生きるだけで精一杯な時代に、ただ生きること以外の事にかまける事、夢を見て夢を追いかける事がどれだけ難しいか、彼自身ユイカさんの読書会に招かれるまで死んだようにこの時代を生きていたからこそ、身に沁みて分かっているから。
無力感も絶望も諦観も、ずっとずっと抱えていたからこそ、その苦しさ辛さ、悔しさを知っている。
だから、彼は夢追い人であると同時に自分と同じように、夢を追おうとして挫折しようとしている人、理不尽に膝を屈しようとしている人、無理解に悔し涙を流している人に、手を差し伸べる事を惜しまない。そこでうつむいている人たちは、かつての自分だからこそ。
そして、そんな夢追い人たちは皆総じて、アッシュが抱く夢の助けになる人だからこそ、彼は人情と打算を全開にして、全力で彼らを自分の夢に巻き込んでいくのである。
それも、無責任に巻き込むのではなく、アフターケアまでびっしり揃えた上で万全の体制を用意した上で、なので居たせり尽くせりである。それに、一方的じゃないんですよね。何も考えずに自分について来い、という牽引型でもない。
自分で考え、自分で立ち、自分で歩き、その上で自分を助けてくれたら嬉しいな、と後ろではなく横に立って一緒に歩いてくれる人に惜しみない笑顔を向けるのだ。
だいたい、その笑顔にやられるのである、どいつもこいつも。
だから、誰も彼も手を尽くしてアッシュに協力するけれど、それはアッシュの案件という他人事じゃないんですよね。みんな、自分のこと、自分がやりたいこと、自分がやりがいを感じていること、自分が成し遂げたいこと、自分がたどり着きたいこと、そんな風に自分のことだと胸に抱いて、志して、アッシュを手伝うのである。だから、みんな笑顔なのだ。充実した顔をしているのだ。楽しそうに、ウキウキと、目の前に積み上がっていく課題だの問題だのに悲鳴をあげながらも、そこに挑んでいくのだ。
領都イツツそのものが、明るい笑顔で溢れていく。

しかし、アッシュ論については今回の領主代行のイツキ様の見解が実にわかりやすく簡潔で納得の行くものでしたね。起承転結ぜんぶアッシュが担っていると。アッシュが問題を起こし、アッシュが問題を承り、アッシュが問題を転がして、アッシュが問題を解決している。ある程度その問題が周知され例えばイツキの元にまで報告が上がってくる頃には、もう問題は完結してしまっているわけだ。だから、信頼できる部下たちからは、問題ありません、という報告しか来ない。もう意味不明の混沌としか言いようがないわけわからない出来事があったにも関わらず、だ。
なんかもうドッタンバッタン大騒ぎで目が回りそうな大事に振り回されたはずなのに、なんかもう何事もなかったかのように安定して落ち着いた結果が一緒についてきて、なんかもうナニゴトー!? と目を白黒させるしかないんですよね。
イツキ様が毎度、報告を聞く度に「ひらがな」でしか喋らなくなるのも、うんわかるわかる。
これだけなら、トラブルメーカーという事でアッシュの事はちょっとコイツどうなの? と成果をいくら上げたってドン引きしてしまう所もあるのだけれど、同時にこの少年は粋と侠気を兼ね備えた気持ちのいい男でもあるんですよね。
この少年がアーサーの事を実は最初から察していて、でも何も聞かず問わず受け入れてくれていた事。そして今、アーサーのもとの危機が訪れようとしているときにも、何も聞かずあの子の事を助けようとしてくれている事、そしてそれをイツキにも知らせて安心させようとしてくれたのに気づいた時の、あのイツキさまの感動は、この少年の心意気への痺れるような感慨は、読者である自分のそれでもありました。
アーサー自身へのアッシュの言葉も、この娘が感じていた負い目を全部無しにして、前を向かせてくれる事で、この娘が必要としていた言葉や思い、全部満たしてくれたものだったんですよね。アッシュに語らせたイツキさま、グッドジョブである。
んでもって、アーサーの女の子としての部分、恋する少女としての気持ちまでは今のアッシュは受け止められないものだったけれど、それをきちんと整理して封じさせてしまわず大切に宝箱にしまわせたのがマイカだった、というのが……色んな意味でマイカはアッシュのパートナーだよなあ、と思わせてくれました。アッシュじゃどうしても出来ないことを、マイカが全部フォローしてくれるのですから。
この幼馴染、最初はそこまで出来なかったのにねえ。領都に来てからマイカは、本当に努力してアッシュをどんな風に助けられるかを考えて考えて、自分の成長する方向を完全にしてみせたんですよねえ。その方向性が、母親のユイカさんそっくりだった、というのは実に面白いところでありますけれど。
あのアッシュを見事にコントロールして、同時に彼が欲したものをあらゆる手を尽くして用意してみせた手腕は、本気で領主位引き継いでも不思議でないくらいのクオリティに、既に現状で至りつつあるんですよねえ。この娘、本気で自分をアッシュに釣り合うまでの高みに駆け上がるつもりだ。

恩師でもあるフォルケ神官が王都に戻り、アーサーもまた王都へと帰ったことで、次回以降王都関連の話になってきそうな予感。この領都イツツはいる人みんなイイ人で、同時に有能で聡く気持ちの良い人たちばかりだったので、楽しかったのだけれど、さていつまでここを舞台に遊んでいられるのか。マイカは、どこまでもついていけるのか。なんにせよ、どうやったってアッシュの行く所大騒ぎになるわけですから、ある意味安心して楽しみに出来ます。



現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 1 ★★★★☆   



【現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変 1】 二日市とふろう/ 景 オーバーラップノベルス

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「北海道開拓銀行を買収するわ」

2008年9月15日、リーマンショック勃発。
ある女性もまた時代の敗者となり――現代を舞台にした乙女ゲームの悪役令嬢・桂華院瑠奈に転生!?
時はバブル崩壊後の金融機関連鎖破綻前。
少し違う歴史を歩んだ世界で過ごす瑠奈は、大学進学に悩むメイドをきっかけに桂華グループの財政状況を知る。
このままでは破滅の一途を辿るばかり。
身内を救うべく執事の橘と向かった極東銀行で一条支店長を巻き込み、瑠奈は前世の知識を元にハイテク関連の投資を行う。
そうして得た莫大な利益で、これからの生活に安堵したのもつかの間――。
「助けてください。お嬢様」
北海道開拓銀行に勤める銀行員の土下座から訪れた日本経済最大の試練――不良債権による連鎖破綻の悪夢が襲いかかる。
「ならば、手は一つしかないわ」
報われないかつての『時代』の流れに抗うため、瑠奈が打つ起死回生の一手とは……!?
「小説家になろう」発、現代悪役令嬢日本再生譚!

ライトノベルの皮を被った歴史のIFを辿る架空戦記、ここに爆誕!
いやまさか、書籍化なるにしてもオーバーラップから出なさるとは思わなんだ。あらすじ読んでご覧なさいよ、冒頭から最後までそこらのライトノベル、悪役令嬢もののあらすじとは書いてある事が全然違うから。少なくとも、リーマンショックとか金融破綻とかの単語を悪役令嬢もので聞いた事はなかったなあ。
所謂ところの内政モノの一種でありますが、それを現代日本でやってやろうという途方も無い挑戦。異世界じゃないですよ? 歴史の彼方にある中世じゃないんですよ?
戦国時代でも幕末でも日露戦争でもない、第一次世界大戦でも第二次世界大戦でも戦後昭和の時代ですらない。
平成! 平成です! あのバブル崩壊後の失われた20年を舞台にした、これは政経シミュレーションノベルなのです。出来るのか、そんな事!? 現代を舞台に政経架空戦記なんか出来るのか!? と、本作がウェブ上ではじまった時には目を疑ったものです。
何しろ、情報が桁違いに多い。ある程度、パターンが構築され資料が集約され評価が固まりだしている戦国時代やWW兇里修譴箸呂錣韻違う。正直、今まで自分たちが生きて歩いてきた平成という時代を、自分たちは正確に把握しているのだろうか。あの時、あの時代、平成のあの頃、何が起こっていたのかすら、知らないし分かっちゃいない。でも、そういうものでしょう? だって、まだ平成は自分たちにとって「歴史」ではなく、「過去」だったのですから。
それがひっくり返されるわけですよ。過去が改変されるのです。それを、この作品で、この物語で目の当たりにしてしまった衝撃、今なお忘れられません。
知らなかった、過去になった時間はもういつだって「歴史」足り得るのです。

本作を手掛ける「二日市とふろう」さん。これはデビューを期に定めた新しいペンネームで、以前は「北部九州在住」を名乗ってウェブ上に作品を発表している方でした。この名前ならご存じの方も少なくないでしょう。
戦国系架空戦記の傑作中の傑作【大友の姫巫女】の作者さんです。この作品、鎌倉時代から続く九州地方の地縁血縁の闇を描いたり、日本の戦国時代を世界史の中での重要な地域と位置づけて描いた先駆の一つだったり、と他の戦国モノと一線を画する要素は多々あるのですが、特に印象的だったのが経済感、戦国時代の中で金融というものを極めて大きな要素として描いていた点だったんですね。実際の合戦の裏で債権が飛び交う仕手戦を描いてみせた人はこの人しか知りません。
思えば、この頃から既にこの作者さんのワザマエはここにあったんですなあ。「銭」に対する価値観が普通の人とまるで違っていた。
それがそのまま、膨大博識な現代の経済史・金融史・政治史へと繋がり、この現代日本、ひいては世界経済と国際政治が激動する時代の流れに挑むこの作品へとたどり着くに至ったのだ。

ちなみに、この物語の舞台となる「世界」はちょっと本来の史実と流れが変わっております。WW兇任硫そ戦線ノルマンディー上陸戦が失敗に終わったことで、バタフライエフェクトが起こり、日本は史実のイタリアさながらに「降伏」し、世界大戦最終盤に連合国側へと鞍替え。その後のバタバタで華族制度がしぶとく残り、財閥解体はなされず、樺太を首都にした東側国家として北日本共和国が分裂立国。朝鮮戦争ならぬ満州戦争が勃発、と紆余曲折をたどり、近年北日本の崩壊によって統一がなされたものの、北日本の経済難民が流れ込み、ロシアと繋がったアングラマネーが政財界に食い込み、と北の負の遺産が今なお日本を蝕む状況。
主人公である桂華院瑠奈もまたロシアの血を引き、華族制度と北側との闇によって実父が不慮の死を遂げ、というその生まれから闇を抱えた存在。その生まれの業、蒼き血の呪縛は自力で金と地盤を確立した彼女をなおも長く苛み続けることになるのですが、この一巻ではまだそれも入り口くらいまで。うん、これで入り口くらいまで。
彼女の生まれに纏わる業は、もう少し彼女が成長してから本格的に襲ってくることになるので、まだ幼稚舎から小学生に入学、という頃はそこまでは、そこまでは。
誘拐、とかそれ関係でされかかったりもしていますが。
そして、小学生にしてこの娘、数千億のマネーを右に左にと動かしまくっているのですが。
でも、桂華院瑠奈のアイデンティティというのがまた壮絶にしてかっこいいんですよね。彼女は金の亡者ではない。金銭欲や権力欲とは程遠い存在である。でも、彼女の前世の記憶にある、時代の流れという個人では抗いようのない暴力によって儚く押しつぶされた、人生を破滅させられた敗北者、敗残者としての記憶が、悔しさが、理不尽に対する怒りが、彼女の原動力なのだ。
自分ひとりの復讐ではなく、かつて自分と同じように時代の流れに無慈悲に、誰にも助けられる事無く潰されていった無数の人々。そう、みんな自分と一緒、かつての自分と同じ。
自分ひとりが勝ち上がっても、それは果たして勝利なのだろうか。自分を踏み躙ったモノ、時代そのものに対する勝利なのか。
自分の遠縁に当たる女性で、自分を支えるメイドさん、その息子が。コネを嫌って自分の力で努力し就職した銀行で頑張った末に、母のコネを頼りに破綻を免れるために小学生にもならない自分のような小娘に土下座して、助けを求める青年の姿に。かつての自分の惨めな最期を幻視して。
彼女は、瑠奈は怒りに奮い立つのだ。この人はかつての自分だ。時代に破れたかつての自分だ。努力しても報われない社会を生み出した時代の流れに、彼女は怒るのだ。
悪役令嬢として、正しく主人公に破れて破滅する。それは幾らでも受け入れよう。でも、こんな光景を見たくて悪役令嬢の役を引き受けたんじゃない。
「私が負けるのは主人公だけだ!」
「時代なんてどうしようもないものに負けたくない!」

かくして彼女は立ち上がる。かつての自分たちを救うため。
日本経済を救うため。

「北海道開拓銀行を買収するわ」

このフレーズを、この台詞をこの作品の代名詞として抽出したのは、文句なしにスマッシュヒットだと思う。この作品、この物語の肝を、実に的確に捉えたからこそのセレクションだったと思う。
まさにここから、小さな女王・桂華院瑠奈の戦いははじまったのだから。


しかし、あの悪夢の金融機関連鎖破綻で一番有名というか、マスメディアでも名前が取りざたされ飛び交ったのは山一證券だと思うんだけど。門外漢で特にそっちに関心があったわけでもない自分でも山一證券を巡る一連の報道は印象に強く残ってますし。
いや、本作では「一山証券」ってなってますけどね。
その不良債権の額が2600億円なのに対して、北海道拓殖銀行……本作では北海道開拓銀行、はその額なんと2兆3000億円。
……これ、破裂したんでしょ? したんですよ。そりゃ、北海道頓死するわ。
というか、本作においてさえこれって序の口、はじまりに過ぎないんですよね。
このあとも、これでもかこれでもか、と様々な金融機関、大企業の不良債権問題が持ち上がり、それを瑠奈さまが快刀乱麻、というには色々と泥臭かったりもするのですけれど、片っ端から片付け、救済し、合併し、とやっていくわけですけれど。やってもやっても、全然なくならないんですよ。幾らでも出てくる、まだまだ出てくる。
これ、本作では瑠奈さまがなんとか辛うじてセーフティゾーンに蹴り込んでいるんですけど、史実においてはこれらの爆弾、全部炸裂したんですよね。全部、イッちゃったんですよね……。

……むしろ、なんで日本まだ生き残ってんの?
と、言いたくなるんですけど。いやマジでこれ、読めば読むほど青ざめていくというか、日本失われて当然と言いたくなるというか、そりゃ大蔵省がなくなるよね。
ここから日本のみならず、アジア通貨危機にロシア金融危機に、と世界経済そのものがつんのめり出すわけで。うん、こと現代においては経済は一国で完結しているものではなく、密接に世界中と繋がっているわけで、日本経済にこれだけ深くコミットすれば、必然的に世界と、アメリカとも関わることになる。当然、官庁は黙ってみていないし、生き馬の目を抜く政治家たちもこれを見逃さない。
政治の季節の到来であり、謀略の糸も絡みだす。
尤も、良いように振る舞わされるお嬢様ではなく、むしろ何を相手にしようと主導権を握り続ける彼女が「小さな女王」と呼ばれるのは必然だったのでしょう。
当代の政治家たちが絡みだすことでまた、面白くなってくるんですよねえ。後に彼女の最大の壁となる政界のトリックスター、恋住総一郎。末尾にて満を持しての登場である。
その前に、渕上さんが登場するのですけど、この人も見逃せないんだよなあ。平成オジサン。

ちなみに、さすがに舞台となる時代が近すぎるせいか、登場する人物にしても企業にしても、本来のそれからは名前変えられています。でも人名の方は大体見たらわかるようになっていますし、企業の方もマメに本社の所在地とか一緒に描写されているので、それも踏まえて検索すると大体すぐわかるようになってるんですよね、これ。岩崎財閥なんかは、わりとまんまでしょう。創業者の名前ですし。

個々のエピソードとしては、やはり資源調達部の藤堂社長と、図書館の魔女高宮晴香さんのお話が、人物の深みと人に歴史ありという味わいを感じさせてくれるもので、良かったなあ、と。
一発で終わらずに、度々同じ人でも違う角度から掘り下げてくれると、より人物に味が出るんですけどね。

平成時代の日本を舞台にした日本経済再生譚。当時を詳しく知らなくても経済だの政治だのに興味がなくても、瑠奈お嬢様を起点とする数千億、兆にも至る金が飛び交い、国際情勢の闇がせめぎ合う、あまりにもダイナミックで、想像の範疇を越えていく展開は、手に汗握る熱量でワクワクが止まらなくなるでしょう。
失われたはずの可能性が、小さな少女の手によって掬われ取り戻されていく怒涛の展開は、胸をすく痛快さでしょう。
魑魅魍魎が跋扈する政界、財界、官界と真っ向から対峙する火花飛び散る駆け引きは、痺れることこの上なし。

さあお読みあれ、ここにはあり得ざる平成日本が顕在している。とびっきりの面白さだ!



PS:一巻発売記念SSが特設サイトにて公開されているようです。これもまた一人の女性の人生を通じて時代の流れを感じさせる情緒的なお話で、染み入りました。


フシノカミ 2〜辺境から始める文明再生記〜 ★★★★   



【フシノカミ 2〜辺境から始める文明再生記〜】 雨川水海/大熊まい オーバーラップノベルス

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前世の記憶らしきものを持つ少年・アッシュは、『古代文明の伝説にあるような便利で豊かな生活』を今世に取り戻そうと寒村で奮闘していた。
その成果によって村の発展に貢献したアッシュは、都会である領都イツツへの留学の権利を手にする。
まだ見ぬ神殿の数多の蔵書へと思いを馳せるアッシュを迎え入れたのは、領主代行の好青年・イツキと、その弟を称する男装少女・アーサー――だけではない。
期待を下回る水準の技術力に、不足気味な資源など、山積した問題たちだった!
アッシュは、共に留学してきた村長家の一人娘・マイカに加え、アーサーすらも巻き込んで、危険とされる堆肥の利用、さらには毒とされている作物の食用化へと乗り出し、食糧事情の改善、ひいては都市全体の生活水準向上を目指していく!
しかし、そんなアッシュたちに、人類衰退の原因である“魔物"の足音が迫っていて――!?
理想の暮らしを手にするため、世界に変革をもたらす少年の軌跡を紡いだ文明復旧譚、第二幕!

リソースが極めて限られていた辺境地域のさらに開拓地の農村部という寒村を、見事に活性化させてみせたアッシュ。その功績もあって、村長家の娘にしてサキュラ辺境伯の領主家の血筋でもあるマイカの領都イツツへの留学に同行する事になるわけだが、ノスキュラ村とはキャパシティが段違いな都市部が舞台、となればアッシュもやれる事が全然違ってくるわけだ。
あれもこれも、とやりたいことが山程頭の中で唸っているにも関わらず、今まではどうしたって実現に至るまでの手段がなかった。技術も技術を生み出すための体制も、社会システムそのものも、それらを実行する教育を受けた人材も。
領都と言っても辺境部の都市なだけあって、決してアッシュの満足できる文明レベルではなかったものの、やはり村とは設備やら人材の層やらが全然違うんですよね。
とは言え、アッシュはマイカの母にして領主家の長女でもあるユイカさんの推薦があったものの、身の上はただの農民。ユイカさんの有能さをよく知っている彼女の弟にして領主代行のイツキさんや領主家の人間たちは十分以上にアッシュにも好意的ではあったんだけれど、それでも彼に対する認識は良識の範囲内であり、年の割には優秀、農民の割にはちゃんとしている、くらいの認識だったわけですよ、最初は。それでは、アッシュが目論んでいる文明向上計画なんて到底話も聞いて貰えない。
と、ここで一足飛びに無茶をしないのがアッシュである。この少年、わけの分からん勢いで皆を巻き込んで激走突進するわけだけれど、意外なほど段階を踏んで着実に物事を進めるんですよね。一歩一歩堅実に足場を固めて次の一歩へと進むのだ。その一歩がやたらと早いわ、歩幅が意味不明なほど広いわ、と巻き込まれた人たちが濁流に飲まれたみたいに正体をなくすはめになるのだけれど、それでも工程を見ると決して横紙破りとか不正とか独断専行はしないんですよね。
そこがまた彼の一番恐ろしいところでもある。
絶対に筋を通すんですよ、彼。関係各所に筋を通し、面通しをして、責任者各位にはちゃんと同意と協力を取り付けて、各種計画、稟議、プランにもちゃんと根拠となる前例や証拠資料を揃えた上で、ちゃんと許可を取り付けた上で計画を発動させる。
ここまでガッチリと正当な手段でゴーサインを貰ったなら、もう許可を出した方だって生半可なことでは計画を止められなくなる、というのをよく分かっているのだろう。
正当な手段、というのは遠回りに見えるかも知れないけれど、その強度においては途方もなくあらゆる横やりを跳ね飛ばす。一度始まってしまえば、用意には止められなくなる。つまるところ、変にショートカットしたり、勝手に物事を進めて既成事実化したり、という事をするよりも、何気に最短距離を突っ走ることになるのだ。そして、一度始まってしまえば、可能な範疇でやりたい放題行けるところまで突っ走れる。それこそ、許可を出したほうが想像もしていないレベルまで突っ走ってしまおうとも、何しろゴーサインは出ている訳だから止められる理由がなく、根拠がなく、手段がないわけだ。関係各所にもちゃんと協力を取り付けて、要となる人物も片っ端から懐に抱え込んでしまっているから、まず邪魔しようという勢力が存在しない。
アッシュくんがほとんどノンストップで周りの人達が目を白黒している間にわけの分からんスピードで物事を変革していけるのは、彼の前に障害がないからではなく、障害をぶっ壊しているわけでもなく、障害が障害足り得る前にそうでなくしてしまっているから、というのが一番近いのではないだろうか。
巻き込まれた人は大変だろうけれど、それが楽しくて仕方なくなるのは、最初彼のやることなすことに白目をむいて放心状態となりながら、いつの間にか同じように目をキラキラさせて、笑顔で彼のやることを手伝い、後押しし、自分の地位や能力の限りを尽くして喜んで彼に協力することからも明らかだろう。
楽しいのだ、アッシュと色々となにかやることは。大変だけれど、毎日がピカピカ輝いて、楽しくて仕方なくなるのだ。
あれほど鬱屈と憂いを抱えて日々を過ごしていたアーサーが、見違えるように明るくなったのはまさしくアッシュにアテられたからだろう。充実した日々が、この子にうつむいている暇を与えなかったのだ。前を向いてさえいれば、明るい光はいくらでも目に飛び込んでくる。見たこともない世界、いくらでもアッシュが見せてくれる。
しかし、光あれば影あり、勢いに邁進する彼についていけない人々はやはり一定数出てきてしまう。出る杭に我慢できなくなる層はどうしたって存在する。
アッシュは、理屈ではなく感情で突っかかってくるやつ、理不尽を押し付けてくるような相手は、眼中になく、無視しているけれど、そういった層が無視していればいなくなるわけじゃないんですよね。
強かなアッシュだから、決して油断しているわけじゃないし、理不尽を強要された場合やばい系の満面の笑みで裏から手を伸ばしてガッツリヤッてしまいそうな所あるけれど、まずもってそういう連中に邪魔させないことが最良ではあるんですよね。
そういう、アッシュの脇を突いてくるだろう勢力に対して、何気にマイカがアンテナを張り巡らせて警戒をビシビシ飛ばしているのがなかなか興味深いところでした。
都市部に入ってバージョンアップしたアッシュに対して、マイカも農村から都市部に一緒に出てきてアッシュのパートナーとして必要な部分をバージョンアップさせようとしている風なんですよね。
前回の熊に襲われた一件で、マイカは自分自身が強くなって騎士のようにアッシュを守るのだ、とユイカさんがドン引きするくらい夢中になって自分の役割を規定しようとしていましたけれど、今回人狼に襲われた件も相まって、直接的な武力を向上させてもいつも傍にアッシュが居て、彼を守っていなるシチュエーションでなければ、そうした力は意味をなさない、というのを思い知ってしまったわけです。今回、マイカはアッシュと同行してませんでしたからね。都市部での仕事の増大は必然的にアッシュをあっちこっちに走り回らせる羽目になり、マイカもマイカで色々とやることが増えて常に一緒に行動、という村での時みたいにはいかなくなりましたからね。
そんな異なる環境に置かれるようになった二人。それでもなお、自分がアッシュのために力を尽くすとしたら、彼の激走についていくには、彼の突進を助けるためにはどうしたら良いのか。
そうして、明らかに自分自身のスケール自体を格上げしようとしているマイカさん。自分ひとりでどうこうするのではなく、人の手を使い、立場を使い、彼に環境そのものを用意して、彼のもとに邪魔が入らないように手を尽くす。見ているステージ、立っているステージを階梯ごと上にあげないとたどり着けない結論へと至った彼女の、マイカの躍進が見事にアッシュから離れずについていっていて、この子もある種の化け物だよなあ、と思うのでした。
走っているスピードが、完全に周りの人と違うんですよね。アッシュと同じスピードで走ろうとしている。尤も、彼と深く関わることになった人たちは多かれ少なかれ、今まで歩いてきたスピードとは段違いの速度を要求され、本人も意図せずに突っ走りはじめているわけですけれど。
その点、理解者であるはずなのだけれどアッシュと常に接しているわけではない領主代行のイツキさんなんかは、アッシュを中心に加速していっている時代の速度に追いついていないどころか、加速そのものにまだよく気づいていない、というべきなのかもしれない。その辺のギャップは、マイカが一番よく理解してそう、というのも彼女がアッシュの脇を固め、或いは鎹となるだろう立ち位置に至る重要な要因なのかもしれません。何にせよ、アッシュ見ているのも面白いけど、マイカも同じくらい面白いなあ。アーサーはかなり色々と深い事情を抱えていて、重要人物かつヒロインとして食い込んできましたけれど、マイカも自力で同じ深度、同じ階位に自分から駆け上がってきた感があるんですよね。アーサーの正体が何であれ、マイカも対等のところまで自分であがってきそう。
うん、この怒涛怒涛の様々な登場人物を巻き込んでいく奔流の勢い、一巻に引き続きジェットコースターに乗っているみたいで、面白かったという以上に楽しかった!


 

9月28日

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9月27日

異識
(まんがタイムKRコミックス)
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ひさまくまこ
(まんがタイムKRコミックス)
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Koi
(まんがタイムKRコミックス)
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相崎うたう
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セトユーキ
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こめつぶ
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福きつね
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メイス
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9月26日

えすのサカエ/宇野朴人
(角川コミックス・エース)
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相野仁/市倉とかげ
(角川コミックス・エース)
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平未夜/之貫紀
(角川コミックス・エース)
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大和田秀樹/矢立肇
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今ノ夜きよし/イノノブヨシ
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Ark Performance
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石田あきら/東出祐一郎
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前田理想/沢村治太郎
(角川コミックス・エース)
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鏡/丘野優
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東方Project/芦山
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苗川采
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山路新
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宝乃あいらんど/震電みひろ
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小早川ハルヨシ/金斬児狐
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くろの/永島ひろあき
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9月25日

涼樹悠樹
(オーバーラップ文庫)
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迷井豆腐
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友橋かめつ
(オーバーラップ文庫)
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ネコクロ
(オーバーラップ文庫)
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ネコ光一
(オーバーラップ文庫)
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白米 良
(オーバーラップ文庫)
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白米 良
(オーバーラップ文庫)
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でんすけ
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出井 啓
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一分 咲
(MFブックス)
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筧千里
(MFブックス)
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カヤ
(MFブックス)
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波多ヒロ/あまなっとう
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やもりちゃん/じゃき
(ガルドコミックス)
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もちろんさん/猫子
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吉川英朗/月夜涙
(ガルドコミックス)
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吉乃そら/ネコ光一
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天羽銀/迷井豆腐
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卯乃米/桜あげは
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綾北まご/冬月光輝
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9月24日

棚架ユウ/丸山朝ヲ
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天乃咲哉
(バーズコミックス)
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洋介犬
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かくろう/石神一威
(バーズコミックス)
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小林立/五十嵐あぐり
(ガンガンコミックス)
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小林立/五十嵐あぐり
(ビッグガンガンコミックス)
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小林立/めきめき
(ビッグガンガンコミックス)
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長田悠幸/町田一八
(ビッグガンガンコミックス)
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小林立
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小林立/めきめき
(ヤングガンガンコミックス)
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福田晋一
(ヤングガンガンコミックス)
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田尾典丈/三雲ジョージ
(ヤングガンガンコミックス)
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戌森四朗
(ヤングガンガンコミックス)
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六本順
(ヤングガンガンコミックス)
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田澤裕/友井太郎
(ヤングガンガンコミックス)
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9月22日

十文字 青/原作・プロデュース:Eve
(MF文庫J)
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総夜ムカイ/原作・監修:みきとP
(MF文庫J)
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両生類 かえる
(MF文庫J)
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木緒 なち
(MF文庫J)
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長月 達平
(MF文庫J)
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川口士
(ダッシュエックス文庫)
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川口士
(ダッシュエックス文庫DIGITAL)
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川口士
(ダッシュエックス文庫DIGITAL)
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赤金武蔵
(ダッシュエックス文庫)
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河本ほむら/尚村透
(ガンガンコミックスJOKER)
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河本ほむら/斎木桂
(ガンガンコミックスJOKER)
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昆布わかめ
(ガンガンコミックスJOKER)
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サラ イネス
(イブニングKC)
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ハナツカシオリ
(モーニング KC)
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江口夏実
(モーニング KC)
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瀧下信英/津田彷徨
(モーニング KC)
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藤本正二/Juan Albarran
(モーニング KC)
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千嶌オワリ/津田彷徨
(モーニング KC)
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森高夕次/足立金太郎
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一乃ゆゆ/佐島勤
(MFコミックス アライブシリーズ)
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杉井光/篠アキサト
(MFコミックス アライブシリーズ)
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ぐう/水無瀬
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柏木郁乃
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倭ヒナ/ぷにちゃん
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9月21日

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9月20日

大和田秀樹
(ヤングチャンピオン・コミックス)
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クール教信者
(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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いとうえい
(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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小宮地千々
(GCN文庫)
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一色一凛
(GCN文庫)
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風間レイ
(TOブックス)
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やしろ
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もちもち物質
(TOブックス)
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夕立悠理
(TOブックス)
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鳴沢明人
(HJ NOVELS)
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はぐれメタボ
(HJ NOVELS)
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9月19日

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9月16日

橘 公司
(富士見ファンタジア文庫)
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長岡 マキ子
(富士見ファンタジア文庫)
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羊太郎
(富士見ファンタジア文庫)
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七斗 七
(富士見ファンタジア文庫)
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いつきみずほ
(富士見ファンタジア文庫)
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ラマンおいどん
(富士見ファンタジア文庫)
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ラチム
(富士見ファンタジア文庫)
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紫大悟
(富士見ファンタジア文庫)
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朝陽千早
(富士見ファンタジア文庫)
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コイル
(電撃の新文芸)
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相原あきら
(電撃の新文芸)
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イダタツヒコ/広江礼威
(サンデーGXコミックス)
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やまむらはじめ/広江礼威
(サンデーGXコミックス)
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坂崎ふれでぃ
(サンデーGXコミックス)
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了子
(裏少年サンデーコミックス)
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神内アキラ
(裏少年サンデーコミックス)
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柊一葉/じろあるば
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内藤マーシー
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宮島礼吏
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久世蘭
(講談社コミックス)
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ヒロユキ
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裏那圭/晏童秀吉
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むちまろ
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硬梨菜/不二涼介
(KCデラックス)
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さゆこ
(フロース コミック)
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あるてぃ/染井由乃
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原泰久
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中村力斗/野澤ゆき子
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峰浪りょう
(ヤングジャンプコミックス)
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雪森寧々
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小瀬木麻美/宮田ダム
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キナミブンタ
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大河原遁
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武田綾乃/むっしゅ
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子新唯一
(ヤングジャンプコミックス)
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グレゴリウス山田
(ヤングジャンプコミックス)
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ヤマザキマリ
(ヤングジャンプコミックス)
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スガワラエスコ
(ヤングジャンプコミックス)
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スガワラエスコ
(ヤングジャンプコミックス)
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瀬尾つかさ/bomi
(ヤングジャンプコミックス)
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川口士/的良みらん
(ヤングジャンプコミックス)
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9月15日

コトヤマ
(少年サンデーコミックス)
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松江名俊
(少年サンデーコミックス)
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草場道輝/高谷智裕
(少年サンデーコミックス)
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山田鐘人/アベツカサ
(少年サンデーコミックス)
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畑健二郎
(少年サンデーコミックス)
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福地翼
(少年サンデーコミックス)
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青山剛昌
(少年サンデーコミックス)
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青山剛昌/阿部ゆたか
(少年サンデーコミックス)
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かんばまゆこ/青山剛昌
(少年サンデーコミックス)
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田中現兎
(マガジンエッジKC)
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川田暁生
(マガジンエッジKC)
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ひな姫/猫又ぬこ
(マガジンエッジKC)
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水森崇史
(講談社コミックス)
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ひととせひるね
(講談社コミックス月刊マガジン)
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杜乃ミズ/餅月望
(コロナ・コミックス)
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中島鯛/ほのぼのる500
(コロナ・コミックス)
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まいたけ/生咲日月
(コロナ・コミックス)
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わかさこばと/春の日びより
(コロナ・コミックス)
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羽尻伊織/鉄人じゅす
(コロナ・コミックス)
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ハム男
(アース・スターノベル)
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友麻碧
(富士見L文庫)
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柚原 テイル
(富士見L文庫)
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七沢 ゆきの
(富士見L文庫)
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9月14日

鳥羽徹
(GA文庫)
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神田暁一郎
(GA文庫)
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佐伯さん
(GA文庫)
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佐伯さん
(GA文庫)
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海空りく
(GA文庫)
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海月くらげ
(GA文庫)
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柚本悠斗
(GA文庫)
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白石定規
(GAノベル)
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白石定規
(GAノベル)
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守雨
(GAノベル)
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金明豪×KJ
(アフタヌーンKC)
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こだまはつみ
(モーニング KC)
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9月13日

横島日記
(リュウコミックス)
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わらいなく
(リュウコミックス)
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9月12日

荒川弘
(ガンガンコミックス)
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河添太一
(ガンガンコミックス)
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宮澤伊織/水野英多
(ガンガンコミックス)
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南海遊/村山なちよ
(ガンガンコミックス)
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高津カリノ
(ガンガンコミックス)
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オジロマコト
(ビッグコミックス)
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ゆうきまさみ
(ビッグコミックス)
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田岡りき
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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源素水
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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サンドロビッチ・ヤバ子/だろめおん
(裏少年サンデーコミックス)
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七尾ナナキ
(裏少年サンデーコミックス)
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空谷玲奈/昴カズサ
(ガンガンコミックスONLINE)
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高野裕也
(ガンガンコミックスONLINE)
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礼島れいあ
(ガンガンコミックスONLINE)
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長岡マキ子/カルパッチョ野山
(ガンガンコミックスONLINE)
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森貴夕貴
(アース・スター コミックス)
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咲メギコ/師裏剣
(アース・スター コミックス)
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瑚澄遊智/漂月
(アース・スター コミックス)
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しろ
(アース・スター コミックス)
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檜山大輔
(アクションコミックス)
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浜田よしかづ
(アクションコミックス)
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ピロヤ
(メテオCOMICS)
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火曜
(まんがタイムKRコミックス)
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カエルDX
(まんがタイムKRコミックス)
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霜月絹鯊
(まんがタイムKRコミックス)
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そめちめ
(まんがタイムKRコミックス)
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9月10日

餅月望
(TOブックス)
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もちだもちこ
(TOブックス)
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岡崎マサムネ
(TOブックス)
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ニシキギ・カエデ
(TOブックス)
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榛名丼
(TOブックス)
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9月9日

アサウラ/Spider Lily
(電撃文庫)
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アサウラ
(電撃文庫)
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佐伯庸介
(電撃文庫)
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西 条陽
(電撃文庫)
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宇野朴人
(電撃文庫)
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三河ごーすと
(電撃文庫)
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佐島 勤
(電撃文庫)
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鎌池和馬
(電撃文庫)
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駒居未鳥
(電撃文庫)
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逢縁奇演
(電撃文庫)
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ミサキナギ
(電撃文庫)
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丸深まろやか
(電撃文庫)
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岬 鷺宮
(電撃文庫)
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夏 みのる
(カドカワBOOKS)
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遠野 九重
(カドカワBOOKS)
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明。
(カドカワBOOKS)
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流優
(カドカワBOOKS)
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愛七 ひろ
(カドカワBOOKS)
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ヤマザキコレ
(BLADEコミックス)
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ツクモイスオ/三田誠
(BLADEコミックス)
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住川惠/甘岸久弥
(BLADEコミックス)
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yoruhashi
(BLADEコミックス)
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(ドラゴンコミックスエイジ)
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横山コウヂ
(ドラゴンコミックスエイジ)
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福原蓮士/つちせ八十八
(ドラゴンコミックスエイジ)
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稲葉白
(ドラゴンコミックスエイジ)
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二式恭介
(ドラゴンコミックスエイジ)
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遠野ノオト/流優
(ドラゴンコミックスエイジ)
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はっとりまさき
(ドラゴンコミックスエイジ)
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神谷ユウ/桜木桜
(角川コミックス・エース)
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吉岡剛/菊池政治
(角川コミックス・エース)
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唐澤和希/藤本れもち
(角川コミックス・エース)
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皇ハマオ/月夜涙
(角川コミックス・エース)
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緒原博綺
(角川コミックス・エース)
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げしゅまろ
(角川コミックス・エース)
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ヨシラギ
(角川コミックス・エース)
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RYOMA/カンブリア爆発太郎
(角川コミックス・エース)
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レフトハンド/伽藍堂
(角川コミックス・エース)
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窪茶/涼暮皐
(角川コミックス・エース)
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ゼロキ/雪村ゆに
(角川コミックス・エース)
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蟹丹/トネ・コーケン
(角川コミックス・エース)
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TYPE−MOON/中谷
(角川コミックス・エース)
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Team RWBY Project/スエカネクミコ
(電撃コミックスNEXT)
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コトバノリアキ
(KCデラックス)
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吉村英明/木嶋隆太
(KCデラックス)
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金田陽介
(講談社コミックス)
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大森藤ノ/青井聖
(講談社コミックス)
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中丸洋介
(講談社コミックス)
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9月8日

エターナル14歳/御子柴奈々
(KCデラックス)
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ヤチモト/resn
(KCデラックス)
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ヤスダスズヒト
(シリウスKC)
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茅田丸/丁々発止
(シリウスKC)
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内々けやき/あし
(シリウスKC)
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マツモトケンゴ
(シリウスKC)
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くうねりん
(シリウスKC)
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光永康則
(シリウスKC)
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芳橋アツシ/延野正行
(シリウスKC)
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亜希乃千紗
(シリウスKC)
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9月7日

赤堀君
(アフタヌーンKC)
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伊口紺/保志レンジ
(アフタヌーンKC)
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LEN[Aー7]
(アフタヌーンKC)
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深山鈴/茂村モト
(ガンガンコミックスUP!)
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森田季節/出水高軌
(ガンガンコミックスUP!)
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ケンノジ/松浦はこ
(ガンガンコミックスUP!)
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羽柴実里/zinbei
(ガンガンコミックスUP!)
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常磐くじら/桃山ひなせ
(ガンガンコミックスUP!)
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串木野たんぼ/ぽんこつわーくす
(ガンガンコミックスUP!)
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鈴木竜一
(SQEXノベル)
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初枝れんげ
(SQEXノベル)
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十夜
(SQEXノベル)
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9月6日

西尾 維新
(講談社)
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智弘カイ/カズタカ
(KCデラックス)
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二階堂 幸
(KCデラックス)
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9月5日

和成 ソウイチ
(ドラゴンノベルス)
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白水 廉
(ドラゴンノベルス)
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釜田/六つ花えいこ
(フロース コミック)
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御守リツヒロ/柚原テイル
(フロース コミック)
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轟斗ソラ/柏てん
(フロース コミック)
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ORKA/Spice&Kitty
(フロース コミック)
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9月2日

(TYPE-MOONBOOKS)
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浅野りん
(角川コミックス・エース)
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ナカノ/八木羊
(角川コミックス・エース)
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日月ネコ/渡辺恒彦
(角川コミックス・エース)
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バラ子
(角川コミックス・エース)
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赤羽ぜろ
(角川コミックス・エース)
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三部けい
(角川コミックス・エース)
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縞野やえ/MB
(角川単行本コミックス)
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葦原大介
(ジャンプコミックス)
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マポロ3号
(ジャンプコミックス)
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権平ひつじ
(ジャンプコミックス)
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タカヒロ/竹村洋平
(ジャンプコミックス)
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助野嘉昭
(ジャンプコミックス)
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空もずく/十森ひごろ
(ジャンプコミックス)
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猗笠怜司
(ジャンプコミックス)
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横山左
(ジャンプコミックス)
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岩田雪花/青木裕
(ジャンプコミックス)
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矢吹健太朗
(ジャンプコミックス)
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稲岡和佐
(ジャンプコミックス)
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叶恭弘
(ジャンプコミックス)
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大@nani/吉緒もこもこ丸まさお
(ジャンプコミックス)
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LINK/宵野コタロー
(ジャンプコミックス)
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LINK/SAVAN
(ヤングジャンプコミックス)
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桂イチホ/ふか田さめたろう
(PASH!コミックス)
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むらさきゆきや/春日秋人
(講談社ラノベ文庫)
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空埜 一樹
(講談社ラノベ文庫)
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延野 正行
(Kラノベブックス)
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都神 樹
(Kラノベブックス)
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天宮暁
(Kラノベブックス)
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カラユミ
(Kラノベブックス)
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9月1日

枯野 瑛
(角川スニーカー文庫)
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桜木桜
(角川スニーカー文庫)
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入栖
(角川スニーカー文庫)
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ケンノジ
(角川スニーカー文庫)
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穂積 潜
(角川スニーカー文庫)
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海道左近
(HJ文庫)
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藤木わしろ
(HJ文庫)
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榊一郎
(HJ文庫)
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結石
(HJ文庫)
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坂石遊作
(HJ文庫)
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海野アロイ
(アース・スター ルナ)
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井上みつる
(アース・スター ルナ)
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長谷川哲也
(YKコミックス)
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塩野干支郎次
(YKコミックス)
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保志あかり/大木戸いずみ
(B’s-LOG COMICS)
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白川祐/チョコカレー
(コロナ・コミックス)
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森野眠子/みたらし団子
(コロナ・コミックス)
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浅葱洋/ニシキギ・カエデ
(コロナ・コミックス)
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きららファンタジア製作委員会/鴻巣覚
(FUZコミックス)
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白尾こじょ
(FUZコミックス)
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ミナミト/六升六郎太
(HJコミックス)
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8月30日

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佐遊樹
(エンターブレイン)
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