オーバーラップ文庫

死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱く 7(上) ★★★☆   



【死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱く VII(上)】  彩峰舞人/ シエラ オーバーラップ文庫

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命を懸けろ、信念のために。

亡者の出現により、王国の命運を賭した“暁の連獅子作戦"は失敗となった。
オリビアは悲願であった死神・ゼットとの再会を果たす。
しかし、喜びもつかの間、ゼーニアとの決戦に向けての修行は佳境へと差し掛かっていた。
一方、未だ亡者の情報を掴めていないコルネリアス、パウルら率いる王国軍は、ローゼンマリー率いる紅、天陽の騎士団を相手に決死の陽動作戦を遂行していた。
戦況が敗北へと傾く中、疲弊した彼らの元にも亡者の手が差し迫る――。
修行を終えたオリビアは、ゼットから戦争の黒幕を告げられた。
彼らを倒して戦争を終わらせるため、オリビアは漆黒の剣を手に王国軍へと舞い戻る――。
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創成魔法の再現者 1.無才の少年と空の魔女(上) ★★★☆   



【創成魔法の再現者 1.無才の少年と空の魔女(上)】  みわもひ/花ヶ田 オーバーラップ文庫

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貴方の魔法はこうやって使うんですよ?

名門貴族の子息エルメスは膨大な魔力を持って生まれ、将来を有望視された神童であった。
しかし鑑定の結果、貴族が代々継承する一族相伝の固有魔法『血統魔法』を受け継いでいない無能と発覚し!?
王都から追放された彼は失意の底で死の淵に立つが、その才能を見抜いた伝説の魔女ローズに救われて弟子となる。
そして修練の末、全ての魔法を再現する最強の魔法『創成魔法』を会得。
あらゆる価値の優劣を『血統魔法』の力で決める王国の常識が誤りだと知ったエルメスは、更なる魔法の研鑽のために王都へ帰還。
欺瞞に満ちた王国に変革をもたらす――!
無才の少年が世界の常識を覆す最強魔法譚、開幕!
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魔王と勇者の戦いの裏で 1 ~ゲーム世界に転生したけど友人の勇者が魔王討伐に旅立ったあとの国内お留守番(内政と防衛戦)が俺のお仕事です~ ★★★★☆   



【魔王と勇者の戦いの裏で 1 ~ゲーム世界に転生したけど友人の勇者が魔王討伐に旅立ったあとの国内お留守番(内政と防衛戦)が俺のお仕事です~】  涼樹悠樹/山椒魚 オーバーラップ文庫

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内政、防衛戦、戦後の後始末――勇者(とも)と違う、俺の戦場。
伝説の裏側で奮闘するモブキャラの本格戦記ファンタジー、此処に開幕。

いずれ魔王と勇者の戦いが世界の命運を決める。
そんなRPGゲームの世界へ転生したことを思い出した貴族の子息ヴェルナーは、本来名前も出ずに死を迎えるモブ。
理由は魔王軍による王都襲撃だろう。
そう判断したヴェルナーは悲劇を回避するため、前世の知識と知恵を総動員して生き残る術を模索する。
ゲームの知識で己を鍛え、勇者マゼルと親友になり……迎えたゲーム開始イベント『魔物暴走(スタンピード)』。
勇者(しんゆう)のいない戦場で、誰も気付かなかった魔物の狙いを阻止し獅子奮迅の活躍を見せたヴェルナーは、ゲームの歴史をも変えることに――!?
伝説の裏側で奮闘するモブキャラの本格戦記ファンタジー、此処に開幕。

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星詠みの魔法使い 3.運命仕掛けのアルケミスト ★★★☆   



【星詠みの魔法使い 3.運命仕掛けのアルケミスト】  六海刻羽/ゆさの オーバーラップ文庫

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運命を代償に、望みを顕せ。

ヨヨはエヴァとの仲を深め、無事に定期試験を乗り越えた。
ソラナカルタ魔法学校は冬休みに突入し、ヨヨはルナとエヴァとともに工房迷宮へと潜る。
そこで出会ったのは、セレスティティと名乗る3年生の魔法使い。
彼女の額に埋め込まれた水晶は錬金術師の一族であるドワーフの証だった。
セレスの案内で、3人は工房迷宮に隔離結界で隠されたドワーフの里を訪れる。
そこでヨヨたちが知らされたのは、ドワーフ族に伝わる“巫女"と“運命"の話。
運命に縛られたセレスの枷を解き、諦めた夢を取り戻すため、“星詠みの魔法使い"は星を落とす――!
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信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 9.太陽の勇者と水の精霊王 ★★★☆   



【信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 9.太陽の勇者と水の精霊王】  大崎アイル/Tam-U オーバーラップ文庫

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大魔王の禁呪から世界を救済せよ!

魔王軍との初戦で、無事に光の勇者を守り切った高月マコト。
大魔王の復活が目前に迫るなか、六国連合で一丸となって戦いの準備を進めていた――その矢先。
月の巫女・フリアエの身柄を狙う太陽の勇者から急襲を受ける。
人類最高戦力である光の勇者ですら敵わない圧倒的実力差を前に、打開の道を探るが……?
さらに、とうとう大魔王復活の報せが届く。
駆け付けたマコトは、太陽の女神から神託を告げられ――!?
「高月マコト。……どうか世界を救ってくれないだろうか」
クラスメイト最弱がマイナー女神と最強へ至る異世界攻略ファンタジー、第9巻!

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TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 5(下)~ヘンダーソン氏の福音を~ ★★★★☆   



【TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 5(下)~ヘンダーソン氏の福音を~】  Schuld/ランサネ オーバーラップ文庫

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外道に巻き込まれ、新たな世界(サプリメント)の扉の先へ!?

ツェツィーリアを巡って帝都を駆け回った事件も解決し、どうにか帰還を果たしたデータマンチ転生者エーリヒ。
しかしエーリヒの知らないところで事件の波紋は大きく広がっていて、雇用主であるアグリッピナに望まぬ栄達が押し付けられる事態に。
しかも与えられた伯爵領は利害関係が絡まり合う厄介極まりないもので、どう考えても面倒ごとが待ち受けている様子。
そして当然のように巻き込まれるエーリヒは“貴族の側仕え”としてアグリッピナに連れ回され、今まで以上の激務の日々を送ることになるが……?
ヘンダーソンスケール行方不明のデータマンチ冒険譚、策謀渦巻く第5幕!




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暗殺者は黄昏に笑う 1 ★★★★   



【暗殺者は黄昏に笑う 1】  メグリくくる/岩崎美奈子 オーバーラップ文庫

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少女のために――世界を殺せ。

かつて医者として多くの人を救ってきた荻野知聡。
そんな彼が異世界転生時に授けられたのは、「暗殺者」の天職であった――。
彼は助手の少女ミルとともに遺体の検視を行うかたわら、もしそれが他殺であれば、万物を殺しうる《切除》の異能を振るい、確実に犯人へ復讐を果たす『復讐屋』として日々を過ごしていた。
だがある日、彼の日常は一変する。
『復讐屋』のもとに持ち込まれた子供の変死体。
それを皮切りに頻発する怪事件に、知聡は巻き込まれることになり……?
「僕には、才能があり過ぎた。誰かを殺すという、不快極まりない才能が」
第8回オーバーラップ文庫大賞《金賞》受賞。ファンタジーサスペンス第1幕。



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現実主義勇者の王国再建記 XVI ★★★☆   



【現実主義勇者の王国再建記 XVI】 どぜう丸/冬ゆき オーバーラップ文庫

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この「終焉」は避けられない――

全世界を揺るがした「精霊王の呪い」騒動から二年。
ソーマが統治するフリードニア王国は来たる争乱に備えて着実に国力を高めていた。
一方でフウガ率いるハーン大虎王国は勢力拡大を進め、ルナリア正教皇国に加えて傭兵国家ゼムをも支配下に置く。
かくして強力な戦力を手に入れたフウガは、人類最大国家であるグラン・ケイオス帝国に宣戦を布告する。
この事態に介入すべきか悩むハクヤ。
王国の利を図るならフウガとの敵対を避け、帝国の盟友を見捨てるべきであった。
そして決戦の火蓋が無情にも切られ――。
革新的な異世界内政ファンタジー、第16巻!
うわー、これ一番難易度高そうなルート行ったぞ!? 普通に考えると、世界征服的なことを考えて急拡大を続けるハーン大虎王国は、他国と協力して当たらないといけないと思うんですよね。グラン・ケイオス帝国との戦いを座して見守る、というのはみすみすフウガに帝国の国力を与えることになってしまう。そうなると、フリードニアを超える大陸随一の巨大国家が誕生してしまって、もう太刀打ちできなくなってしまう。と、思ったのですが、どうやらそう簡単にはいかないようで。武力で帝国を打倒しても、マリアのカリスマによって帝室への支持率の高い帝国をハーン国が取り込むことは、内乱の芽を抱え込む上に急拡大によって国家を支える人材が追いついておらず屋台骨がスカスカのために、まともな統治が進まず拡大の勢いは失われ、フウガの武力に基づくカリスマは減じ、ハーン国は張子の虎となるだろう、というのが、ハクヤの見立て。情勢の分析結果だったわけですね。
フリードニアとしては、帝国が喰われるのをただ見ている事が理に適う、という判断だったわけだ。いやあ、これって予測のとおりに行かなかったら取り返しがつかない、という意味でリスク高い判断だったんじゃないだろうか。帝国と同盟してハーン国包囲網を敷き、全面戦争へ、という方針はそれはそれで大変危険ではあったんでしょうけれど。帝国内部の情勢からして素直にフリードニアと同盟、というわけにはいかなかったでしょうし。総力戦は国を問わずとてつもない被害を各国に負わせていたでしょうし、下手をすれば何年も続く戦争になっていたかもしれません。
それでも国家の判断としては間違っていなかったのでしょうけれど。
女帝マリアは一番困難な道を選んだんですな。それが最良だと信じて。
肥大化し、組織として機能不全を起こすほどに硬直化していたグラン・ケイオス帝国。マリアはフリードニアで行われた政策の中でも幾つかを取り入れて、ゆるやかに改革を進めていました。彼女の手腕ならば、時間さえかければそれは成功していたかもしれません。しかし、ハーン国の急拡大と謀略戦によってマリアからその時間の余裕が失われてしまったのでした。
これ、もう無理だと考えたんでしょうね。実質、被害を抑えて帝国を維持できる可能性はなくなった、と。マリアの政治的手腕をしてこの巨大化した帝国を制御しきることは不可能になっていた、と。
だからといって、それを制御できるまでにスリム化しよう、とはなかなか考えられないですよ。言わば、国家の損切り。本来ならそんなこと、周りが許すはずがないんですよね。既得権益の維持、そうでなくても現状の維持は上は貴族から下は一般庶民まで望む所で、概ね誰もが良好と考えていたマリアの統治下でそんなことをしようとしたら、あらゆる階層から反発と抵抗の旗があがったでしょう。たとえカリスマ聖女帝マリアであっても、その地位から引きずり落として阻止しようという勢力がわんさかと産まれ、それは市民からも指示されたでしょう。
しかし、マリアは帝国そのものの解体と再構成を、帝国の権力を握る貴族や軍部、そして民意の抵抗や反対を受けずに、結果的にではあっても皆が享受する形で、仕方ないと諦める形で、皆が賛意を示す形で成功させてしまったんですね。
化け物か、この人。
それもソーマ、つまりフリードニアの協力を得ていたとはいえ、実質フウガ率いるハーン国の侵略を逆に利用して、である。ソフトランディングの極みなんですよね、これ。
さすがにこの難局に、しかも地位を投げ捨てるという行為に、権力の重さに疲弊しきって一杯一杯になっていたマリアは、企みとしては順調にいっているにも関わらずかなり追い詰められていたのも確かで。その意味ではソーマが支えになり続けた、というのは間違いではなく、物理的にも精神的にも国家的にもソーマがマリアの救世主だったんですよねえ。
なんか、見事にメインヒロインしてたなあ、マリア陛下。いや、凄いのは結局国としての救済と共に自分自身、個人としての自分をも幸せにしてみせたことでしょう。自己犠牲で何もかもを救ってしまう聖女なら掃いて捨てるほどいるでしょうけれど、こうも自分ごと周りも大事な妹もみんな助けてみせたのですから。
そしてある意味切り捨ててしまった側の人達も、打ち捨てるのではなく新たな天地で生きることを押し付けではなく、自ら選ばせたわけですからねえ。そりゃあ、終わった後その切り捨てられた側の人たちが全部陛下の手のひらの上だったのか、と呆然とするのも無理ないですよ。
正直、マリアとジャンヌが個人的な幸せを手に入れるシナリオって想像できていなかったのですが、その出来ない想像を遥かに上回る形で見事にソフトランディングさせてみせたことには、感服の至りでありました。
でも、マリアが側妃というのは旧帝国の人たちはちょっと不満を募らせるんじゃないだろうか。本人の希望とは言え。
あと、ユリガがフウガの妹という身分である以上、政略結婚となれば相手はソーマしかいない、というのは理解できるのだけれど、できればいつもつるんでいたイチハくんと結ばれて欲しかったなあ。いや、今となってはユリガとソーマって年齢差もあるし、あんまり夫婦関係とか想像できないんですよねえ。ユリガちゃんは、ソーマだろうとイチハだろうと特に恋愛感情無くてビジネスライクなので、フリードニアに残れればどちらでもいいのかもしれないけれど。

しかしこれ、終わった結果としてハーン国の判定勝ち、とか言ってるけれど、傍から見てもフリードニアを中心とする海洋同盟の全土の戦力展開によるプレッシャーで、そのハーン国の侵攻が彼らの意思ではなく止められて(しかも実際戦闘行われてないからフリードニアは無傷で)、帝国を征服することは叶わずに解体されて、帝国の領土と過激派の人材は手に入れたものの、帝国の中軸となっていた国はジャンヌが女王となって海洋同盟に加わり、カリスマだった女帝マリアはフリードニア国王に嫁ぎ、となると帝国を吸収したのってむしろフリードニアに見えますし、圧倒的判定勝ちでフリードニア、にしか見えないけどなあ。

一応、このままハーン国との全面対決、ではなく今後はハーン国、魔族領への侵攻に舵を切るらしく人間同士の総力戦はなくなったようなのですけれど、さてついにこれまで謎とされてきた「魔王」が現れるのか。作品としてもクライマックス近づいてきたんでしょうかね。


王女殿下はお怒りのようです 7.星に導かれし者   



【王女殿下はお怒りのようです 7.星に導かれし者】  八ツ橋 皓/凪白みと オーバーラップ文庫

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絡まる運命の糸は転生王女(レティシエル)に収束する――――

プラティナ王国とイーリス帝国の戦争は続く。
帝国内の急進派であったディオルグを討ってなお、帝国の攻勢が勢いを増す中、レティシエルが命じられたのは帝国本陣への潜入調査だった。
そこでレティシエルが目にしたのは、無辜の民の魔力を奪い、兵器の動力とする非道な行いだった。
かつて王女であったレティシエルは静かに怒りを燃やす。
必ずこの戦争を止めなければならない、と。
しかし帝国の企みすらも、レティシエルに忍び寄る悪意の序曲に過ぎなかった。
行方を眩ませたはずのサリーニャ。
千年前のレティシエルを知るサラと白の結社。
絡まり合う運命の糸は、すべてレティシエルへと繋がっている――
いや、やっぱり替えのきかない技術者、それも兵器の開発研究を担える人材をまとめて戦地に送って、至近でドンパチやっている所で働かせるって、相当頭おかしいんじゃないだろうか。
ちょっと聞いたことないですよ、そんなの。後方の安全な所でやるもんでしょうに。
タイムラグなしに兵器の改良が出来る、というのはそりゃ大きいかもしれませんけれど、大量に生産改良できるわけじゃないですし、落ち着いて作業とか出来ないでしょう。
実際、敵兵の浸透を許した挙げ句に被害を出しているわけですから。これ、なにげに取り返しがつかない被害受けてないですか? 
ジークが働いていたここだけではなく、なんだか戦場全体がなにやってるのかよくわからないんですよね。レティシエルがあっちこっち飛び回って火消しして回っているのはわかるんですけれど、どういう形で兵士たちって戦っているんだろう。槍を構えて戦列を形成して、というのではないのはわかるんですけれど、じゃあ散兵して散らばった兵士たちがどういう指揮の元に動いてるのか。指揮できてるの、これ? 小隊ごとに散らばった兵士たちを統制って出来るんだろうか。こんなに兵士たちバラバラに動いているのに、司令部の方で戦局把握しているみたいなんだけど、どうやってるんだろう。無線みたいなのないですよね。なんか全然戦場の様子がイメージできなくて、よくわかりませんでした。
ライオネル王子も冷酷な切れ者っぽく振る舞っているんですけれど、この人もやたらとリスク高い謀略ばっかり仕掛けておきながら、わりにリターン少ないような。開発部を前線に引っ張り出すのも、学園の生徒たちを囮にするのも、不必要なリスクにしか見えないんですよね。レティと価値基準が違うというよりも、単にリスク評価に失敗してるだけのようにも見えるのですけれど。
今後の王国内の不穏分子というか、レティに対するカウンターみたいな形で動いていくキャラになるんでしょうけれど、あんまり有能そうには見えないなあ。
レティはというと、ライオネルの指揮下に入っているせいか、お使いみたいにあっちこっちに派遣されるばかりで、主体的に動く余地がないというか。彼女自身は動き回っているにも関わらず、話の方は全然進んでない感じだったんですよね。
ジークが他国の王子だった、という話もあれ何の進展もないまま、ジークの心のうちに留められているままですし。
学園の学友たちとは、護衛という形で久々に再会叶いましたけれど、疎開という形で安全な場所に下がったわりにはなんかずっとバタバタしていて、落ち着いて話す暇もあんまりなかったですしね。ってか、疎開した先で襲撃って、ライオネル王子の目論見だったにしてもそれ命令したライオネルの責任問題とかならないんだろうか。
とかまあ、話進まないなあ、と思っていたら今戦地でドンパチ起こっている最中にレティシエルらが敵国の都市に潜入って、バタバタしすぎなような。いや、レティシエルもなんでこんな時にこんな事させられてるんだろう、と疑問に思ってるくらいだからやっぱりおかしいですよね。同行したルーカスとジークと共に潜入捜査、の際に諜報活動ということでジークに名前で呼んでもらうようになる、というラブコメとしては重要なイベントが起こっているはずなのですが、あんまり盛り上がらないというか、もっと盛り上がりなさいよ二人共w
そしてラストには急展開。ちょっと展開が強引と言うか唐突な気もするのですが、白の結社にしろサラという謎の人物にしろ、情報が少なすぎて謎ばかりなので何をシたいのか何をやっているのか、派手に動いているわりにさっぱりわからないんですけど。急展開は急展開なんだろうけれど、何が起こっているのかわからないと置いてけぼり感が半端ないのですが。
ちょっと今回は色々とわからないことがわからないまま置いてけぼりで進んでいった感が強くて、終始「??」が浮かんでいた気がします。
それにしても、サリーニャはあれで退場なんですか? いや、幾らなんでもサリーニャ本人はそれで良いのか、と言いたくなるあんまりな退場の仕方だったのですが。本人にとっては自分の罪が暴かれることが、自分の生死や名誉よりも大事だった、という事なんでしょうか。人間、追い詰められると手段と目的が入れ替わったり、価値基準がひっくり返ったり、となってしまう事がありますけれど、サリーニャのそれは視野狭窄の極みだったんじゃないでしょうか。
いや、正直ここまで引っ張っておきながら、こんな形で終わってしまうとは思わなかったんで、ちょっと呆気にとられてしまいました。


信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 8.光の勇者と人魔戦争 ★★★☆   



【信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 8.光の勇者と人魔戦争】  大崎アイル/Tam-U オーバーラップ文庫

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六国連合軍vs魔王軍――人魔戦争ここに開戦!

軍事国家・火の国と協力関係を深めた高月マコト。
これで六国連合軍による「北征計画」の準備が整った。
北の大陸で勢いづく魔王軍との開戦に備え、集結する各国勇者たち。
水の国の勇者としてマコトも作戦会議に参加するが、連合盟主である太陽の国の教皇に邪神の信者だと見抜かれ、いきなりピンチを迎え!?
そして、ついに魔王軍の主力「獣の王」と「海魔の王」が侵攻を開始。
ノアより授かった神気を駆使し、戦いを優位に進めるマコトだったが、凶報が届く。
「……このままでは『光の勇者』が命を落とします」
――それは人類最高戦力のクラスメイトを失う最悪の未来で……?
今ここに人魔戦争の幕が明ける。
桜井くんって、何気にヒロイン感強いんだよなあ。
同じ親友枠のふじやんは、独立独歩という感じでちゃんともう一人の主人公していて、特にマコトと関係なく一人で地盤固めていける印象があるのですけれど、桜井くんって完璧超人なのに、いや完璧超人だからこそ周りに頼れる人が居なくて、彼自身自分がやらないとと気を張っている所がある気がします。そんな桜井くんが唯一、自分の弱い所を曝け出してしまえるのが幼馴染のマコトなわけだ。
みんなのヒーローである桜井くんにとっての、ただ一人の自分にとってのヒーロー。いつも自分が困った時、どうしようもなく追い詰められた時颯爽と現れて助けてくれるヒーロー。それがマコトなんですよね。
マコトに対しての桜井くんのメンタルって、だから絶対にヒロインだってこれ。
マコトの方も桜井くんの事絶対的に信頼はしているんだけれど、同時にいつも心配していて気にかけているんですよね。この二人のお互いへ抱いている特別感は、なんかキュンキュンさせられてしまいます。
幼馴染なのにベタベタした関係じゃなくて、お互い呼び捨てとか渾名呼びじゃなくて、名字の君付けで呼んでいるのって、微妙に距離感があるんですけれどその距離感が不思議と特別な関係という雰囲気を醸し出してるんですよねえ、面白い。

さて、連合の大会議で各国の代表が集まっているという場で、ノアの使徒、つまり邪神の信者だという事が暴露されてしまったマコト。最初の頃は邪神の信者だとバレたら問答無用で異端審問で処刑ですよね、という話でかなり気をつけて秘密にしないといけない極秘事項、という話だったのですけれど。
狂乱しているのは教皇だけで、他の国の首脳部や勇者たちは、別にいいんじゃね? というOKOKな話に簡単になってしまっていたのには、なんか笑ってしまった。
いやそれだけ、マコトが各国を巡る間に交流を深めて、親交を広げていたという事なのでしょうし、何気に神々がノア様の事別に敵視も何もしていなくて、水の女神のエイル様みたいに親しくしてくれている神様もいるくらい、というのも大きかったのでしょうけれど。主神の太陽神から、別にノアの信者だからって何の問題もありませんよ、というご神託まで授かってたんじゃ、むしろ敵視している教皇の方がおかしく見えてしまいますよね。
それでも、いざとなったらマコトの側に立つよ? あん? やるの!? やったるの?
という感じで、桜井くんは当然としても各国の勇者たちが当然のようにマコトの側に立ってくれるのは、わかっていても嬉しいものです。
教皇という不穏分子はあるものの、概ね各国纏まってきているんじゃないだろうか、これ。前回の火の国での活躍で、強国である火の国が全面支持になってくれたのは大きかったんだなあ。太陽の国の勇者の桜井くんと姫が支持強めてくれているのも助かってるし。ソフィア様、水の国存在感薄いですよw
オマケに、今回の一件で運命の女神のイラ様が盛大にやらかしてしまったのを助けてもらったことで、マコトたちに頭あがらなくなったのは、微苦笑ものですけれど彼女の予言や巫女の権威など助けになることも多いだけにありがたいことこの上なし。
それにしても、イラ様ってばポンコツ可愛かったなあ。いや、気持ちはすごくわかるんだけれど、やり方が場当たり的すぎて、結局大ぽかやらかしてしまうのはポンコツと言われても仕方ないでしょうこれ。

今回は桜井くんがメインヒロイン枠だったようなものですけれど、一方で本来のヒロイン枠としてはついにフリアエ様がマコトにグラグラしはじめて。
って、もう既にとっくの昔に桜井くんへの恋心には決着つけて、マコトの方に惹かれはじめていた、と思っていたけれど全然当人の自覚なかったのか。マコトがモテてる様子にサバサバした態度なのも、そういうキャラクターだからだと思っていたのだけれど。
段々と、他の女の子とイチャツイているマコトの姿に穏やかならざる気持ちになってきて、モヤモヤが募っていくあたりは恋の始まりを感じさせて、によによさせてくれるものでした。
なんだかんだと、主と騎士の関係であるマコトとフリアエって一緒にいることが多くて、一番フリアエが占有率高いと思うんですよね。そりゃ、フリアエが本気になったら一番有利になりますわ。サーさんとルーシーが危機感覚えるのも仕方ないですわ。ちなみに、ソフィアさま……頑張れ、あんまり会えなくても頑張ってw



駅徒歩7分1DK。JD、JK付き。2 ★★★★   



【駅徒歩7分1DK。JD、JK付き。2】  書店ゾンビ/ユズハ オーバーラップ文庫

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芽生えた想いは抑えきれない――

独身リーマン・陽史、女子大生・詩織、女子高生・彩乃。
ひょんなことから始まった同居生活にも慣れ、3人はいつもと同じ日常を過ごしていた。
いつまでもこの生活が続きますように――
そんな思いとは裏腹に、とある出来事をきっかけに動き始めた3人の関係。
さらに、弁護士で陽史の元彼女でもある千里が現れたことで、いよいよ同居生活は崩壊の危機に見舞われることになり……?
「好きな人に好きになってほしい。それは……イケナイことなの? 」
「待ってくれた、話を聞いてくれた。そんな陽史さんが大好きだから」
サラリーマンとJD、JKが1DKから始めるホームラブコメディ、第2幕。
色んな同居モノのシリーズがあって、その中には甘酸っぱいもの、ドタバタと騒がしくていつも明るい雰囲気なもの、様々な形の家族の肖像があったけれど、本作の陽史と詩織、そして彩乃の三人の生活空間は他と比べても一番、リラックスして安らげる場所だったように感じている。
もうずっと何年もそうだったように、自然に三人は同じ部屋でくつろいでいる。誰かがテレビを見ていて、誰かが台所に立ってご飯を作っている。でかけていた誰かがただいまーと帰ってきて、それを他の二人が一瞥して、でもそれまで続けていたことの手を止めないまま、おかえりー、と声をかける。
彩乃がバイトをはじめたときも、日曜日の朝に彼女がいってきま〜す、とでかけていくのを、まだちょっと眠そうにしつつ、並んでソファーに座ったまま朝の特撮番組を見ていた陽史と詩織が、何気ないやり取りの末に二人していってらっしゃい、と送り出すシーン。
あそこはホントに何気ないシーンなんですけれど、特にこの三人の間の空気感、距離感、日常を感じさせてくれるシーンで好きだったんですよね。
彩乃のバイト終わりに、彼女の勤める喫茶店に陽史が顔を出して、雨に降られてずぶ濡れになってじ彩乃にじゃれつかれながら帰ってきたのを、呆れ混じりに詩織が迎え入れるまでを含めて。
このとき、彩乃は陽史がバイト先まで来てくれたら喜びますよ、って送り出してくれたの、詩織なんですよね。一方で彩乃もここぞというタイミングで詩織と陽史が二人きりになれるように取り計らってる。それは、恋敵に塩を送る、みたいな大げさなものでもなく……。
彩乃も詩織も、もしこの時陽史が来てくれたら、一緒に居てくれたら、/彩乃ちゃんは/しぃちゃんは/嬉しいだろうなあ、喜ぶだろうな。そう、考えて自然に陽史の背中を押してるんですよね、二人とも。
無心で、ただただ本来なら恋敵にあたるだろう相手を想ってる。多分、陽史のことと同じくらい大切な人だと感じながら。
二人の関係は、家族のようで姉妹のようで、でも事情に踏み込みすぎない遠慮があって、でもそんな遠回りの気遣い以上の親愛を以て触れ合っている。元々他人だからこそなれる家族みたいな関係って、あるんですねえ。それはきっと親友という関係でもあるのだろう。歳に差がある同性特有の、不思議な親友関係。
彩乃と詩織の想い合う関係は、もしかしたら陽史という要の存在がなかったとしても、女性二人の同居生活という形で一つ、物語ができたかもしれない密接で温かいつながりだ。そしてその温かさは、陽史を間に挟んでも断ち切られない。
陽史が学生時代に撮った映像サークルの映画作品。そこに、当時彼が付き合っていた元カノが映っていて、映像からは陽史が彼女に夢中な様子が伝わってきた時、二人は無言で両側から陽史の腕にしがみついて、無言のままギューギューと両側から陽史のことを押し込んでくるシーン。あくまで何も言わず、でもあからさまに抗議を示しながらギューギューと圧してくる様子は、ほんと可愛らしくて微笑ましいシーンだったんだけれど、コレは同時に彩乃と詩織の共同作業でもあるんですよね。二人からの抗議なのだ。それが、どうしようもなく微笑ましくて、彼女たちの関係に癒やしを感じてしまうのでした。

その元カノである海野千里と、陽史は別れて以来久々に再会するのだけれど……。
大人な関係だよなあ。
あくまで、終わった関係なんですよね、もう。そのへん、二人共割り切っていて、だからこそ友達として気安く付き合いなおせたわけだ。陽史が詩織と彩乃との生活を経てある種心の余裕みたいなものを得ていた事も大きいのでしょう。千里と別れざるを得なかった原因は、陽史の方にあるようだったのですが、彼が迎えた良い変化は彼らが別れる原因となる部分を解消していたんですねえ。
彼の危うさ、というのは彩乃の家庭の事情を巡る話の中で一瞬垣間見えているのですが……こうしてみると詩織が彼のそうした一面を押し留め、彩乃が吐き出させているんですよね。
二人が居てこそ、陽史のともすれば凝り固まってしまいそうな部分が解きほぐされ明るい光に灯されている、というのがよくわかったお話でもありました。
ほんとこの生活空間、優しくてほんわかと明るくてリラックスできてあんまりにも居心地良いものだからか、千里がなんとなく入り浸りだしてしまったのも、なんとなくわかるなー。
いまさら陽史にちょっかいかける気は毛頭ないんだろうけれど、思わずここでゴロゴロしたくなる。普段弁護士として休む暇なく働いて、結構疲れている様子も伺えるので、リラクゼーション空間というか癒やし空間、欲しくなるよねえ。美味しいご飯も食べさせてくれるし。

いつまでもこのままでは居られない。学生である彼女たちはいずれ、卒業してそれぞれの道に進まなくてはいけないし、そうでなくても他人同士の三人が一緒に暮らしている今の状況は無理を重ねている。変化の訪れは、必然だ。
でも今の幸せが変わってしまってなくなってしまう事を恐れる彩乃を、陽史は自分自身も迷走しながら、でも彩乃と詩織こそが教えてくれた変化もまた愛しい日常になっていくことを、改めてこの寂しがり屋の女子高生に伝えるのである。
どれだけ変化してしまっても、陽史も詩織も彩乃と一緒にいると、寂しがらせることだけはしないとと約束するのである。
いつか、どちらかの恋が実っても、それが残る一人を孤独にはしないと、信じることが出来そうです。


TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 4(下)~ヘンダーソン氏の福音を~ ★★★★☆   



【TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 4(下)~ヘンダーソン氏の福音を~】  Schuld/ランサネ オーバーラップ文庫

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謎の追手から逃げる少女ツェツィーリアと邂逅し、友人ミカと共に彼女を助けることにしたデータマンチ転生者エーリヒ。
そして帝都地下水道で逃走劇を繰り広げる中、エーリヒ達はツェツィーリアが隠していた秘密――彼女の“種族"を知ることになるのだった。
ようやくエーリヒの下宿へと辿り着き、「望まぬ結婚を強いられている」というツェツィーリアの事情を聞いたエーリヒ達。
エリザや妖精達の力も借りて、彼女を帝都から脱出させる作戦を決行するが……!?
ヘンダーソンスケール行方不明のデータマンチ冒険譚、怒涛の第4幕が決着!
考えてみても凄い国だよな、三重帝国って。持ち回りで帝位を回しているのもそうだけれど、その一角を吸血種が占めているのですから。事実上寿命がないんじゃないか、という長寿種や幽霊の類までが学閥や政治中枢の重要なポディションを担ってたりするだけでも面白いのに、国の頂点である皇帝ですら吸血種という強大な種族が就いたりするわけですから。
でも、そういった不老長寿の種族が短命種を支配しているという構図でもないんですよね。あくまで一角を占めている、というだけ。そもそも、皇帝位だれもやりたくなくてみんなで押し付けあった挙げ句に、前に皇帝やってた研究バカにもう一回お前やれよッ! 嫌だ! イヤとか言うな! という帝国頂点会議とは思えないおっさん同士のガキ臭い醜い押し付け合いとかが、至尊の高みで行われてるとか、この国なー。これで、どいつもこいつも妖怪並みに有能極まるもんだから、この三重帝国ってハイレベルに纏まってるんですよねえ。
これが辺境の方まで行くと色々とまた違った意味で権力との駆け引きが面白いことになっているのですけれど。政治上の怪物ばっかりじゃないか、それでいて権力振るうよりも自分の好きなことをやっていたい趣味人ばかりという地獄。
まあ、その皇帝位の押し付け合いのとばっちりが、回り回ってエーリヒのところまで降り掛かってきてしまったわけですが。
これ、ツェツィーリアさんもいい迷惑、どころじゃない話なんですよね。だから、尻尾をくらまし遁走をはじめたのですけれど、そんな彼女を連れ戻すために皇帝の懐刀ともいうべき近衛猟兵を動員するこの大人気なさ!
いや、この近衛猟兵ってのがまたカッコいいんですよ。帝国中からかき集めた精鋭中の精鋭たるスカウト集団……いや、この場合は非正規戦部隊とでも言っていいのでしょうか。こういう辣腕どころじゃない連中を暗部として使うのではなく、映えある近衛として抱えているあたりがこの三重帝国という国の好きな所なんですよね。この様々な多種族で構成された非正規戦部隊の隊員たちのカッコいいことカッコいいこと。逃げるエーリヒたちを追いかける鬼ごっこの鬼であり、シティーアドベンチャー特有の追撃エネミーなのですけれど、これがもうガンガン攻めてくるし、的確に追い込み、索敵も丹念。それでいて、泥臭いのに近衛騎士らしい品性と懐刀らしいビンビンに尖らせた鋭さを感じさせる物腰がとんでもねーのですよ。それでいて画一的じゃなく、各種族の特技を生かした、あるいは個人が鍛えに鍛えまくって伸ばしたスキルを用いての連携がまた色んなシチュエーションに合わせてビシッと決まっていて、いやもう今までのエネミーの中で一番やばかったんじゃないだろうか。

そんな近衛猟兵たちから、それこそあらゆる手段を使い倒しながら時に周到に、時に瞬発的にどんどんと躱して逃げまくるエーリヒのハチャメチャさが、またよく伝わってくるんですわ。近衛猟兵がやべえのが良く分かるからこそ、その近衛猟兵をして捕まえきれないエーリヒってなんなの!? なにこいつ? なんなの? とむしろ、近衛猟兵たちの方に共感できてしまう面白さでありました。
ミカの方も土系魔術師として、そんな自由なこと出来るの? という実力を見せてくれて、いやはやエーリヒとも仲のよろしいことで。

まあ今はまだ故郷にいるマルゴットも含めて、エーリヒの周りにいたヒロインたちというのは色んな意味で癖の強いクセ者ばかりだったので、あのツェツィーリアの芯は強いけれど温厚で淑女らしい正統派ヒロイン像はなかなか来るものがあったんですよね。吸血種というまたぞろ帝国においては特殊ではないけれど特別な種族ではあるけれど、そのキャラクターは清廉でありお姫様キャラなんですよね。
ちょっと身分差がありすぎるのがネックで、今はこう逃亡者としての彼女を匿えているけれど、この一件が終わった後だとなかなか気軽に会えないし連絡も取れない立場なので、ヒロインとしてはやはり他の娘らよりも縁の遠い人になってしまうのでしょうか。いや本当に正統派ヒロインだけにまたココぞというときに深く絡んできてほしいものなのですが。エーリヒの成長していく道の先で待っていて欲しい人の一人ではあるんだよなあ。

エーリヒの場合、ヘンダーソンスケールがハズレる。つまり本道であるストーリーから踏み外して完全にIFルートに入ってしまうと、わりとやりたい放題好き放題その時に成りたいと思ったものに、それがどんな立場地位能力であろうと、成っちゃうだけの、こうと決めたら絶対にそうしてしまう達成力がちょっと意味不明レベルなので、大概何にでもなれるんですけどね。
ツェツィーリアさんの単独攻略ルートでも、また意味不明な吸血騎士になって世界中から何こいつ意味わからないんですけど、呼ばわりされるハメになってますし。エーリヒ、だいたいどのIFルートでも、こいつ意味わからないんですけど!? こいつ、なにやっても死なないんですけど!? これどうするの!? という、わけわからん存在扱いになってるのはご愛嬌である。

既にまあ現状でもその片鱗は出ていて、今回のラスボス戦なんてそのあたり顕著なんですよね。
というか、今回のラスボスの人、ちょっと能力隔絶しすぎてて本来ならシリーズ通してのラスボスとか言われても不思議じゃない、まだ少年時代の夢である冒険者にもなっていない魔術師の丁稚やってる男の子の前に立ち塞がるには、意味不明なレベルで強すぎる相手のはずなんですよね、これ。
でも、そういうレベルが違いすぎるとか次元が違うとかステータス的にどうやっても敵うはずがない、という断絶は、彼の場合意味ないのである。
一旦、こいつは殺す、と決めたらなにをどうやっても殺す。どういう手段を用いても、どんなルールをひっくり返しても、やると決めたら必ずやりとげる、というそれこそ本当の意味がわからない「凄味」。
これがエーリヒの怖さでありえげつなさなのだろう。
チートじゃないし、覚醒とかでもない。能力値があがるわけでも、偶々偶然何もかもがうまくいく展開を引き寄せる力でもない。

データさえ存在するなら、たとえ相手が神でも殺しに興じてみせよう。

それ趣味として極めた人種を、データマンチと呼ぶそうだ。TRPGプレイヤーとしての、極。
まさに彼のことである。
これ、エーリヒの最後の戦いは普通に考えるならどうやっても負け、デッドエンドのはずなんだけれど、もし本当に最後までやっていたとしたら……。
ちょっとゾッとするというかゾクゾクするというか。
殺っちゃったんじゃね? とどこかで想像してしまう。そういう「凄味」がこのエーリヒという主人公の軽妙なノリの奥底には備わっているんですよねえ。
そもそも、負け試合とはいえエーリヒてばありえない勢いで、相手殺しまくってたもんなあ。この主人公、格上殺しの手段とか手管とか準備しまくりすぎでしょう。相手からしたら意味不明すぎて笑っちゃうわ!

こういう主人公の根底のところにTRPGの業というか粋みたいなのが根付いている、或いはもうそれで存在自体が組み立てられてるみたいな所が、今回はもう舐りつくせるくらい味わえて、大変満足でありました。本当にエーリヒって、手段としてではなく在り方としてTRPGプレイヤーなんだよなあ、というのを実感、堪能させていただきました。

しかし、今回も殆ど書き下ろしか、というくらいウェブ版をこねくり回していて、完全に新規話読んだ気分ですわ。ミカと妹のエリザがこんな形で打ち解けているとはねえ。それに、ツェツィーリア逃亡劇に、ミカもがっつり噛むことになりましたし。
いやはや、ごちそうさまでした。満腹じゃい!



異世界迷宮の最深部を目指そう 16 ★★★★   



【異世界迷宮の最深部を目指そう 16】  割内タリサ/鵜飼沙樹 オーバーラップ文庫

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――祝福の産声。

――HP0。
相川渦波は死んだ(・・・)。
世界の『一番』は『星の理を盗むもの』ラグネ・カイクヲラ。カナミの肉体はラグネが所持し、彼女に付き従うは『血の理を盗むもの』ファフナー。
……それでも。
『光の理を盗むもの』ノスフィーはそれでも誓う。
人生の全てを『代償』として本当の『魔法』に至り、『お父様(カナミ)』を生き返らせるために。
ノスフィーはカナミの肉体を奪還するべく、ラスティアラたちとフーズヤーズ城突入作戦を開始する――。
全てはこの光満ちる『頂上』で、産声をあげるために。

相変わらず登場人物の殆どが躁か鬱のどちらかに極振りしてるなー。どん底まで落ち込んで病み憑かれるか、真実に目覚めてテンションマックスではっちゃけるか。シーソーみたいにどちらかに極振っていずれにしてもメンタル目一杯になっている。毎回誰かに、落ち着けッオチツケッ、と思ってしまうんですよね。
ほんと、いつも冷静なライナーと精神的にリソースの余裕を抱えているリーパーは重要な要という以上に読んでる方としても癒やしですわ。これも毎回言ってるような気がするなあ。
でも、まさかついに裏切り本性を見せてこれまでの謀の主、黒幕として立ち上がったラグネちゃんが、やってやったぜーー!! ついにカミナを殺してやったぜー! というヒャッハー状態からいきなり速攻で鬱モードに入るとは思わんじゃないですか。
なんでラスボス格として立ち上がった敵キャラが、突然情緒不安定になってネガまっしぐらになっちゃうんですか!w
いやそれも「理を盗むもの」になってしまった弊害、というのもあるのでしょうけれど。ラグネちゃん自身、自己制御出来ないほどに情緒不安定になっていく自分の有様に、これまでの「理を盗むもの」たちと同根のものを感じていたようですけれど。
それでも、「理を盗むもの」になる資格がラグネちゃんにあったということなんでしょうけれど。未練、というよりも自覚だよなあ。
自分の本当に求めるものを見つけよ。
その意味では、敵として立ってはじめて、ラグネちゃんはその中身を解体されたのだ。一つ一つ丁寧に腑分けして、その内側をさらけ出された。選り分けて取り出して裏返して、それらすべてに光を当てて、自己で偽っていたものも騙していたものも無視していた矛盾も、照らし出されてしまった。
今回のノスフィーの光は、彼女がなろうとした魔法は、ノスフィー自身を照らし出し、彼女が本当に求めていた父親を、カナミを照らし出し、その鏡写しとなるくらい似通った存在であったラグネちゃんのすべてを照らし出してしまった。
本当に、全部照らし出してしまった。
カナミも、ラグネちゃんも、もう自分を誤魔化すことも騙すことも出来なくなってしまった。自分のどうしようもなさを、情けなさを、愚かさを、これでもかと突きつけられ、目の前にいるのはそんな憎むべき自分の鏡写し。八つ当たりとしてぶん殴るには、最適最上に一品だ。
その発散の大小をノスフィーに支払わせる、というところまで込みで最高の自己嫌悪をもたらしてくれる。近親憎悪をもたらしてくれる。
それを、お前のせいだ、とぶつけられる事はきっと、彼らが前に進むためには必要……かどうかはわからないけれど、効果的なものだったのだろう。決闘だったのだろう。ノスフィーにとっては大満足で、カナミとラグネちゃんとしては最悪最低のこととして。
いずれにしても、ケリはつけなきゃいけなかった。清算だ。

一方でノスフィーは、自分が成すべきを見つけ、在るべき形を見つけ、あとは光のようにまっしぐらに進むだけ。カナミの妻を名乗って現れたノスフィーだったけれど、そうあらんと振る舞い続けた彼女だけれど、ようやくカナミに対して自分が欲したあるべき形を見つけられたんですよね。
本質的に、ノスフィーはどうやったってカナミの妻ではなく、娘だった。娘として父を慕い愛しながら、しかし立場として妻となりその在り方に殉じようとしたが故の矛盾であり迷走であり苦悩であった。それが解消され、迷いが晴れ、自分の想いの方向性が定まった時、ようやく彼女の光は彼女自身をも照らし出すことが出来たのだろう。
彼女の光の本質は刺し貫くことではなく、優しく包み込むものだったのだろう。淡く暖かな光の雨、今回の表紙がそのようにノスフィーの光を表現しているかのようだった。
その光はラグネちゃんをも受け入れて、ラグネは確かにノスフィーの光に救われたのだ。
しかし優しくも厳しいノスフィーの光は、すべての偽りをさらけ出してしまった。光は、闇のように包み込んだまま眠らせてはくれない。それは朝の目覚めの光であり、指し示し進むを促す導べであった。
ラグネの過去を暴き立て、その野望と信念の欺瞞を浮き彫りにし、彼女の心を解体した。本当の想いを照らし出した。その対面として、親和としてカナミの過去もまたラグネという第三者の目からもう一度映されたのだけれど、まさかここまで無造作にカナミの過去に巣食った違和を引っ張り出すとは思わなかった。
ここまで率直に、大胆に、その現況を指し示すとは思わなかった。
本当のラスボスの存在を、ノスフィーの光は照らし出したのだ。それを、カナミに直視させたのだ。
この認めざる存在を、果たしてどうやってカナミに認めさせるのか、長く疑問に思っていたのだけれど、ノスフィーとラグネという二人の「家族」のお陰というのがまた……辛辣なのか心強いというべきなのか。いずれにしても、相応しい理由であり原動力と成り得るものだったように思います。

そして物語は、ついに核心へ。


星詠みの魔法使い 2.黒水晶の夢色プロローグ ★★★☆   



【星詠みの魔法使い 2.黒水晶の夢色プロローグ】  六海刻羽/ゆさの オーバーラップ文庫

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代々、誇り高き魔術剣士を輩出するレ・ノール家の少女・エヴァリーナ。
幼い頃から魔術剣士を夢見た彼女は、しかし、絶望的なほどに才能がなかった。
魔導書作家を志す少女・ルナと共にソラナカルタ魔法学校の定期試験に挑んだエヴァは、ルナに後れを取り、自身の無力さに焦りを覚え始めていた。
ヨヨに特訓を頼み、鍛えてもらう――その最中。
邪教種の襲撃により、ルナが囚われの身となってしまう。
エヴァはヨヨと共に救出に向かうものの、襲い来る脅威によって窮地に追いやられていた。
傷ついたヨヨに守られることしかできないエヴァは、ルナが記した魔導書で覚醒の兆しを手にする――!

ルナってば贅沢ですよね。ヨヨという自分にとっての主人公を前巻で見つけるわ、食らいつくわ、ものにするわ、とやってのけてたくせに、この娘もうひとり自分にとっての主人公を既に懐に抱え込んでたじゃないですか。
エヴァリーナ・レ・ソール。ルナの親友にしてパートナー。1巻でも親友として登場していましたけれど、彼女のパートは結構駆け足で駆け抜けてしまったのと、あくまでルナとヨヨの物語という体だったのであまりエヴァの印象残っていなかったのですが……いや、めちゃくちゃ重要人物じゃないですか。
というかこれ、ルナのワンマンヒロインの作品かと思ったら、ほぼほぼ等距離でエヴァももう一人のメインヒロインじゃないですか、これ。ヨヨが後輩であるルナが魔導書作家として大成するまで一緒に居続けると心に決めたのと同じくらいの比重で、同じく後輩であるエヴァの事もずっと最後まで見守ってやる、と……この男、それって実質プロポーズなんじゃないのか、というくらいの勢いでこのルナとエヴァの二人の少女に入れ込んでるんですよね。その誓いって、もう学生の間だけじゃ済まないのめり込みっぷりなんですけど、お互いからして。
そんなヨヨの後輩二人への姿勢は、なんかもう先生役とか指導役とか通り越して騎士のように身体を張ってボロボロになりながらも絶対に守り通すという献身と、どれほど彼女たちが自分の道を見失い迷い戸惑っていても、とことん付き合って教え導き彼女たちが望む高みへと辿り着くまで後押しする、見守る、応援し絶対助ける、という慈しみに満ちあふれていて、こんな献身と慈愛に守られてたらそりゃ少女たちも奮い立つし、それ以上に好きになっちゃうじゃないですか。
生まれた時から術素の素養を持たず、憧れた魔術剣士としての素質を持たないながら、それでも憧れを諦めきれずに足掻き続ける少女剣士エヴァ。ずっと挫折し続けてきたと言っていい彼女は、それでも性格歪まず素直に真っ直ぐ育っていて、めちゃくちゃいい子なんですよね。
そして、ルナとは親友を通り越してこれラブ入ってるんじゃないか、というキャッキャウフフな関係で、その凛とした不屈の姿はルナにとってヨヨとは別の意味で自分にとっての主人公がエヴァだったのです。同性の主人公ってやつですね。
今回の話はそんなエヴァがヒロインとしてキラキラ輝き、またルナの望んだ女主人公としてついに挫折から立ち上がり、囚われの愛する親友のお姫様を助けに来るという見事な話でもありました。
ルナからすれば、両手に花ならぬ両手に主人公。自分がこの人こそ主人公と見初めた二人が助けにきてくれるという冥利に尽きる状況だったわけですなあ。
そりゃ、筆も捗るw ウハウハじゃないですか。
ヨヨにとっては目に入れても痛くないほど可愛くて仕方ない後輩二人。エヴァからしても、自分の人生を救ってくれて輝かせてくれた何よりも大好きな二人。
と、なんかうまいことスッポリとこの三人が三人でこそ、という関係に収まったなあ。いや、わりと最初から三人でうまいこと収まっていたのを、エヴァの覚醒というお話によって隙間なく埋め尽くした、というべきかもしれないけれど。
いずれにせよ、読んでいるこっちにも登場人物たちの感情が色濃く伝わってくる、という以上に感情の波に乗ってしまうような想いをぶつけてくる文章はほんと好みです。世界観の設定もしっかりしていて、魔術学園という特異な環境の描き方や登場人物のキャラ立ちなんかも濃厚かつ生き生きしているのですが、登場人物の情緒に重きを置いている分、その感情の勢いに任せてどんどんと話が進んでいく傾向があって、ちょっと急ぎすぎの感があるのかなあ。1巻ではそのきらいが顕著に見えたのですが、まだ2巻はそのあたりしっかりと地に足がついていたようにも思えるのですが、それでもまだいささか早い気がするなあ。
ともあれ、何らかの悪意をもって動いている黒幕めいたものの姿も見えてきて、ヒロイン二人のあり方がある程度完成をみたところで、次はヨヨにスポットがあたるのか、それともこの三人組での話になるのか。なんにせよ、次からこそ本格的に物語が動いていきそうで楽しみです。



現実主義勇者の王国再建記 XV ★★★☆   



【現実主義勇者の王国再建記 XV】 どぜう丸/冬ゆき オーバーラップ文庫

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――今こそ「結束」の時だ

ハーン大虎王国、グラン・ケイオス帝国、そしてフリードニア王国が盟主を担う海洋同盟――世界は三大勢力拮抗の時代を迎えた。
そんな折に突如、ハイエルフの国・ガーラン精霊王国が三大勢力に接触を図ってくる。目的は魔王領拡大で失った領土の奪還要請。ソーマはメリットがないと拒否するが、大虎王国は要請に応じて軍を派遣する。
しかし健康な兵が次々と倒れる異常事態が発生。実は精霊王国では死の病「精霊王の呪い」が蔓延しており!?
全世界の脅威となり得る未知の病。これに対処すべくソーマが打ち出したのは、前例のない施策で――!?
革新的な異世界内政ファンタジー、第15巻!

未知の感染症の発生。このネタはコロナの前から始まっていて、完全に偶然だったらしいのですが、一旦様子見したあと流行が収まるまで年単位掛かることが予想されたのでそのまま続行されたそうですが。
コロナと違って空気感染ではない病気なので、近代医療設備も医療体制も整っていない中で世界規模の感染症が! という事態にはならず。そうなったら、フウガの拡大方針も何もかも吹っ飛んでシナリオを全部ふっとばさないといけないだろうけれど。
患者から周囲には直接感染はしない、という事はわりと早い段階からわかっていたので空気感染、飛沫感染ではない事ははっきりしていたのですが、それでも未知の感染症ということでソーマは厳戒態勢で臨むことに。そして万が一に備えて、海洋同盟内のみならず帝国、そしてフウガのハーン大虎王国とも医療体制の協力を打診していくことになる。
この世界において初めてとなる、全世界規模の国家間連携体制である。
フウガが野心を燃やし拡大政策を取っているということは、もうかの国は潜在的に仮想敵国なんですよね。しかし、敵対の可能性もある国家連合とも、こうして包括的に協力体制を築いていこう、という発想がちょっと前まで中世の範疇の文明だったこの世界においては存在しないものなんですよねえ。
フウガも、まだ敵対していないとはいえ微妙な緊張感が生まれつつあるフリードニアにメンツに拘らずに援助を求めるというあたり、同時代の人間としては並外れているのでしょうけれど。
最終的に、あの映像の送受信装置を使って一同に集う事が難しいだろう各国の首脳部を集めての首脳会談、この世界初のサミットを開催してしまうのですから。
そもそもこの時代、一国の王同士が顔を合わせて会談する事自体が稀なんですよね。使節を派遣して交流するのがせいぜいでしょう。それが世界サミットですからねえ。これがどれだけ革新的なことか。
結果として、国家や勢力の枠組みを越えて、医師団が派遣されて感染拡大の収束に成功するわけですから。

だいたい、あの宝珠がオーパーツなんだよなあ。あれで帝国の女帝マリアとホットライン繋いでいることでどれだけ世界変わっちゃってるか。どれだけ相手が信頼できるとわかっていても、使節や手紙のやり取りを時間をかけて行うだけの関係って、どうしたって意思疎通が途絶えがちになり、相手が何を考えているかわからなくなってくるもの。齟齬も出てくるでしょうし、誤解や解釈の間違いなんかも出てくるでしょう。ところが、マリアとソーマは頻繁に宝珠使って顔合わせて話し合ってるんですよね。これは本当に大きい。相手の目的も何を考えているか何を望んでいるかがちゃんと伝えあっている状態、ってのは必要以上に警戒を持たなくてもすむということですからねえ。
勿論、国益を優先させるために自国優先で相手を出し抜こうとしたり利益を確保しようとしたりする面は否めないですけれど、三大勢力となっている今の大陸の中のうちの2つが密かにこれだけ緊密に協力体制にあるというのは、大きいなんてもんじゃないんだよなあ。
まあ、帝国サイドの方は帝国の規模が大きいだけにマリアさんの威光を無視して動く者たちがいない事もない可能性も高いのですが。
とはいえ、今回こんな風に世界サミットが行われ、医療関係についてのみとはいえ、国家・勢力の枠組みを越えて協調していく旨が約束された、というのは国際連合的な国際機関の萌芽が生まれたという事でもあるんですよね。
フリードニア王国の安定と、海洋同盟の締結。そして帝国との連携は世界の枠組みそのものが急速に成熟の方向へと進んでいる、その推進力になっている。
こうなってくると、旧態然の他国を飲み込んで勢力拡大を目論んでいる、世界征服的な野心を抱いているハーン大虎王国って、なんか時代遅れなんじゃないか、という風な気もしてくるんですよね。
でも、世界を取り巻く急速な変化、革新の波は……急速すぎてその舵取りをしている国家指導層と比べて、一般大衆はまだ旧来の古い国家のもとに暮らしていた意識のまま、というのがあるんでしょうね。そんな人達にとって、フウガはわかりやすい英雄であり支持を集めやすい。
ソーマはそのへん大いに危惧していて、大衆の意識改革も急いでいるわけですが。

今回の感染症が魔物由来、というのも面白い要素でした。魔物、といってもまあ発生原因はともかくとして野生動物の一種みたいなものですし、その中に病原菌みたいなものを持っているものがいても不思議じゃないんですよねえ。その駆除のために、バチバチ傷つけ合ってたらそりゃ病気が発生する要素はいくらでもありますわなあ。
大体、こういう疫病ってのは敵の罠とか、バイオハザードを狙った仕込みだったりするのですけれど、自然発生的に起こるのが尤も不自然でない展開とも言えるんですよねえ。
特定の宿主によって発生する病気、ということで今回のは風土病という側面もあり、興味深い話でもありました。
一方で、その病気の内容というか病状の発生原因に、この世界の成り立ちに関係する要素も介在していて、話の構造的にも多重になってるんですよねえ。

フリードニアに留学しているフウガの妹、ユリガはこうしてみると新旧世界の狭間に立って両者の相克を一番真剣に見つめている娘なのかもしれない。この娘、イチハくんを意識してたりはしないのかしら。イチハとトモエのお互い無自覚な想いに溜息ついたり応援したりする姿勢を見せていて、自身は二人の間に入ろうという気さらさらなさそうなのだけど。さて、本当にそんな気ないのか、それともこの娘も無意識なのか。


八城くんのおひとり様講座 ★★★☆   



【八城くんのおひとり様講座】  どぜう丸/日下コウ オーバーラップ文庫

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「私に、一人の過ごし方を教えてほしいの!」
ぼっちを極めた俺・八城重明にそう頼んできたのは、リア充グループの人気者・花見沢華音だった。
周りの友人に合わせてリア充でいることに疲れたという華音に、俺は一人で楽しく過ごすための“ぼっち術”を教えることになるのだが――その結果、華音に師匠と呼ばれて妙に懐かれてしまい!?
さらに華音との交流がきっかけでリア充たちの抱える問題に首を突っ込まざるを得なくなり――!?
ぼっちの達人とリア充たちが繰り広げる青春ラブコメの最先端、ここに開幕!


なかなか厚かましいですよね、「私に、一人の過ごし方を教えてほしいの!」って言ってくるのって。ボッチの拗らせ具合によっては、喧嘩売ってんのか、と言われそうな話ですし。とはいえ、こうやって堂々と面と向かって質問して来れるのが、リア充と言われる人種のコミュニケーションに対するハードルの低さなんでしょうなあ。フットワークの軽さ、と言ってもいい。
事前に別のぼっちに同じことを質問しようとしてマルっと無視されているにも関わらず、メゲずに聞いてくるわけですから。
その無造作さ、場合によっては無神経とも取られかねないコミュを、同じリア充グループ内では取れないんですよね、なんでか。合わせて自分を消費してバランスを取らなければ、コミュが成立しない。
こうやって無造作に声をかけてくる、という事はそういう気遣いをしなくていい相手と認識している、とも取れるわけで。
最初は華音にとって八城重明というクラスメートは、まあその程度の相手だったわけだ。名前も覚えてないような相手だったわけだし。
仲良くなってからも、顔色を伺う必要があんまりなく気軽に付き合える相手、と認識しているのだろうけど、いずれにしても別枠ではあるんですよね。普段付き合いのリア充グループとは。そっちに引っ張り込もうとはしていないわけですし。そうやって別の対応が出来る相手を作る、というのは一つの集団の中でだけ時間のすべてを費やすよりも、そりゃあ気分がリフレッシュできるだろう。世界を一つに固定しないというのは賢い生き方である。世間が狭い学生の身なら尚更だ。
ぶっちゃけ、その時点で華音の目的は達成されているんですよね。一人の時間というのは、華音にとってそこまで重要な代物ではなかったと言えるかもしれない。まあ偶に気が向いた時に独りで過ごす手段を身に着けた、という意味では尚更悪くはないのだけど。
も一人の威堂智風についても、傾向は違っても方向は一緒だ。八城と知り合うことで、一つの世界という閉塞に風穴があいた。外を敵視し殻を固くしていた智風にとっては、違うコミュニティと交流を持つようになったことで鬱屈から開放されることになる。周りの見え方から変わってくる、というやつだ。そうなると、今まで居た元のコミュニティに対してももっと柔らかい見方が出来るようになる。華音も、元のグループに感じていた窮屈感が和らいでいったんじゃないだろうか。好循環である。
なるほど、リア充グループの中心である羽鳥くんが、二人の不調を感じながら自分ではどうしようもなかったので、八城には感謝している、と言ったのも納得である。こればっかりは、同じコミュニティの一員である羽鳥には、如何ともし難いものだからだ。というか、この高校生、人間関係に対しての理解が深すぎるんじゃないだろうか、えらいやつだ。

ちなみに、肝心の八城くんのおひとり様講座の内容については、あまり感銘を受けるものはなかったなあ、うん。なんか時間の潰し方、という感じのものが多くて、一人を楽しむ、という時間の有意義な使い方、という感じではなかったですからねえ。これに関してはお一人様の先人である【お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。】(富士見ファンタジア文庫)の春一氏が、まさにお一人様の達人、という感じで独りで過ごす幸せな時間を極めていたので、どうしてもそれに比べてしまって……。
まあでもさ、八城くんのそのお一人様の楽しみ方って……自分それ、独りで楽しんでたんじゃないんじゃね? というアレでしたからね。それら、他の誰かさんから教えてもらって、一緒に堪能してたわけですから、究極的に独り関係ないヤツですもんね。
……見方によっては、華音たちに教えたそれって自分たちのデートコースじゃねえかw

あれ? この八城くんってもしかして、と思ったのはわりと早い段階でしたよ。いや、あからさまになんか怪しかったですからね。八城くんとしては、別に隠し立てもなにもしてなかったのかもしれませんが。
ぶっちゃけ、八城くんのどこがボッチなんだ、と思うところもありまして。クラスで誰かとつるんでなかったらぼっちになるんだろうか。そもそも、やたらコミュ力高いのは結構一目瞭然だった気もするのだけど。
八城くん本人が、自分をぼっち、と規定している、というのもあったのでしょうけれど。これに関しては、彼に限らず登場人物の全員が、ぼっちかリア充かでどちらかじゃないといけないみたいに自分を規定してレッテル貼り付けていた印象もあるんですけどね。
そこまで拘らんでも、と転校生佐藤柚月を巡るトラブルを介して思ったり。八城くんの主張はロジックとしては理解できるんですけどね。柚月も、ぼっちを脱却したいと思っている人種だからこそ誰よりもぼっちとかリア充というレッテルに拘っているところもありましたから。
でも、自分じゃダメなんだ! と、そこまで力強く主張しなくても、と思ったり。
いずれにしても、羽鳥くん、あれは聖人か何かなんだろうか。後のフォローも含めて、対人能力が神なんですけど。

というわけで、真打ちは最後にやってくる、メインヒロインも遅れて最後に姿を表す、ってやつでした。すげえ、いきなりラブラブのラブコメになったぞw
二人の少年少女の甘酸っぱい幾つもの初めてを重ねていく物語。他人とうまくコミュニケーションをとれずに自分の殻に閉じこもっていた少女が、急かさず先走らず同じペースに合わせて寄り添ってくれる初めての男の子に、恋をしてしまうお話でした。
これ見ると、八城くんの懐の深さはまたべらぼうなんですよね。相手のペースに合わせることが難しいし、そもそも人によってペースが違うという事を理解できる人の方が珍しかったりする。この娘、ヌエのそれは時間の流れが違うんじゃないか、というくらいペースが異なっているのに、八城くんはそれを見つけ出すことに成功してるんですよね。
ヌエからしたら、人生で唯一のジャックポットですよ。生涯に一人出会うか否か、というような相手ですよ。そういう相手とこの歳で出会える、というのは幸運であり幸福であり。そして、それをおめおめと逃さないだけの、勇気がこの娘にはちゃんとあったわけだ。
あまりにもベストカップルすぎて、ちょっと他の娘入り込む余地はなさそうですなあ、これ。はい、残念でした華音さん智風さん。まああんまりにもラブラブすぎて、華音たちも割って入る気にもならなくなってしまったようですが。まー、あれだけピュアに一途に恋する少女してたらねえw
というわけで、裏章の甘酸っぱさにはちょっとアテられてしまうほど、遅れてきた真打ちは強力でした。
メインヒロイン、てのは別に最初から出てりゃイイってもんじゃないんだなあ。



TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 4(上)~ヘンダーソン氏の福音を~ ★★★★☆   



【TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 4(上)~ヘンダーソン氏の福音を~】  Schuld/ランサネ オーバーラップ文庫

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ちょっとしたお遣いのはずが不死者ひしめく迷宮に挑む羽目になり、なんとか攻略したデータマンチ転生者エーリヒ。
彼は共に命を懸けた友であるミカと療養後、ヤバすぎる戦利品やお遣いの品を手に帝都へと帰還を果たす。
そして魔導師(マギア)アグリッピナから破格の報酬を得るのだが、そのアグリッピナが出掛けたまま行方知らずに!
エーリヒは彼女を心配して捜索を――なんて気は全く無く、兵演棋(ボードゲーム)の駒を売る小遣い稼ぎに精を出すのだった。
そこで知り合った僧の少女とささやかな友情を育むが、その縁から今回もトラブルに……!?
ヘンダーソンスケール行方不明のデータマンチ冒険譚、第4幕が開演!


ウェブ版既読……のはずだったんですが、一度読んだはずだったのですが……。
なんか全然別物なんですけど!?
あれぇ、なんかこの辺ってこんな展開だったっけ? このキャラここに登場してたっけ? なんか初めて読んだ話みたいだなあ!? というのが、冒頭から巻末までずーーーっと続くんですよ。
延々とあれぇ?と首かしげてたら終わっちゃったよ!!
これ実質全面改稿じゃないですかー!! わはーー!!

いやそりゃ、こんだけ丁寧に丁寧に上塗りしてたら嵩も増えますよ。上下巻構成になって、さらにページ数やばいことになりますよ。めっちゃ厚い割にサクサクと読めてしまうあたり、ほんと自分的に好みのどストライク入っているのがよくわかるのですが。
キャラの掘り下げもさらに進んでいて、特にミカのキャラクターなんか非常に深く掘り下げてるんですよね。ミカが女性体になった時の美少女っぷりってそんなねっとり丹念に描いてなかったと思うんですけど!? それだけエーリヒが意識してしまうほど、ミカの超絶美少女っぷりが浮き彫りになってるんですよね。同時に、時期によって性別が変わってしまうミカの、そのメンタリティの変化についても非常に丹念に描いているので、彼の…彼女の? ミカの女性体の時のあざとさというか仕草のキュートさがこれでもかと描かれてて、凄く印象に焼き付くことに。そんでもって、男性体や中性体の時の様子も余計に引き立つことになってるんですよね。
正直、ウェブ版のときよりもだいぶミカの印象強くなったんじゃないだろうか。出番も凄く増えてますよね!?
これだけ女っ気を強く発しながら「我が友」とぴったりと寄り添ってくるの、ちょっと凶悪すぎやしませんかね!? 性別の変化に伴って精神性や様子が変わりながらも、この親友というスタンスは変わらない、というのが余計にエーリヒとミカの距離感をおかしくしてしまっているような気がする。
当人たちの間ではその辺無意識であんまり自覚ないみたいなんですけどね。他者から見るとなんかすげえ関係だな、と見て取られるのは後々また語られるところなのですけど。

さて、なにはともあれTRPGの華である都市探索シティアドベンチャーである。in帝都!
その帝都がどういう都市なのか、三重帝国というこの国がどのように成り立ち、今に至り、どんな支配者たちがこの国を動かしているのか、というのが現皇帝の登場とともに描かれる。
てか、あの三巨頭揃いぶみのぶっちゃけ話は結構好きなんですよね。意外と、この物語に登場する権力者たちって、権力そのものにあんまり興味ないどころか、他人にぶん投げたくて仕方ない、他に自分のやりたいこと持ってる抱え込んでる頭のヤベえ趣味人、というのが面白いんですよね。
それでいて、尋常ならざる政治家であり謀略家であり政略家でもあるという皮肉。アグリッピナ師だって、あれだけ責任から逃げ回っておきながらこの人稀代の政治力の怪物だったりするんですよね。まあ、この国そういうのの巣窟だったりするのですけど。
アグリッピナ師をして、ギャフンと言わされいいように振り回されるようなヤベえのが上にいるんだよなあ。そのアグリッピナ師がどれだけヤベえかについて、エーリヒが散々これでもかと痛い目を見つつ言及した上で、そのアグリッピナ師受難の時を描くとか、恐ろしや、である。
何より、この人ら最終的に自分だけがその枷から逃れて、誰かにそういうしち面倒くっさいの押し付けて、自由にやりたいことやり倒すぞー!というのが目的だったりするので、たちが悪いなんてもんじゃないんですよね。見事なまでの政略謀略をやり尽くしての権力の押し付け合いw
まあその流れ矢がなぜかピンポイントでエーリヒのところに飛んでくるんですけどね。どこにいてもなにやってても、ピンポイントで彼のところに飛んでくる不思議。

そもそも、いい年した大人共の大人気ない押し付け合いのとばっちりにして被害者であるところのツェツィーリアさんとエーリヒの間には本来縁らしい縁なんてなかったはずなのにね。
それが、エーリヒが小遣い稼ぎのためにやってた兵演棋というこの世界のチェスか将棋みたいなボードゲームの駒(自作)売りと、営業を兼ねた兵演棋の辻勝負の常連客、というだけの縁だった訳ですから。
ただ常連というだけあって、兵演棋の勝負、指し合いを通じた濃密な会話を何日も何日も続けていた、という意味合いもあるだけに、運命と言えば運命的ではあるんですよね。
出会いのきっかけ、縁のはじまり、としては。

ってか、ツェツィーリアさんってこのシリーズにおいての貴重な「お姫様」枠ヒロインですからねえ。幼馴染枠のマルギット、親友という女友達枠のミカ、妹枠のエリザ、そしてお姫様枠のツェツィーリア……って、こういう枠でくくると意外と王道路線なヒロイン構成だっりするんですね、この作品。
まあ、一人として普通の人類がいないという時点でオーソドックスなんて欠片も見当たらないとも言えるのですがw
いや個人的にツェツィーリアは、一番立場的に色々とお互いハードルが高い分、期待も募っちゃう相手なんですよ。
アグリッピナ師? あの人は……うん、なんかもうクリティカルかファンブルかわっかんねーわ。


というわけで、ついに本格的なシティアドベンチャーの開幕。混在した街の中を敵と味方で走り回る、というのはTRPGの肝にして味噌ですよねえ。そんでもって、地下通路はやはり王道なわけで。
その上で、ちゃんと地下通路の出来た理由やら今現在、どのように地下が使われているのか、なんかが帝国の歴史から社会情勢、インフラにまで言及が及ぶ辺りで世界の設定の濃密さがこれでもかと味わえるのであります。
もうどこ齧ってもどこ舐めても濃厚な味わいを堪能できる設定で敷き詰められた作品ですわー。めっちゃ楽しい。

ヘンダーソンスケール2.0。つまり、今回のIFとなる未来の話は。
生命礼賛主義者……つまりロリコンにしてショタコンという筋金入りの幽霊であるライゼニッツ卿に、エーリヒが貰われてしまった世界線のお話。ガチでピナ師に売り払われる未来も可能性としてあったのかw
ライゼニッツ卿、この巻の前半あたりで貴族階級の金銭感覚は隔絶している、という話題の中でそんな金銭感覚おかしい連中をぶっちぎりで置き去りにした金額を、エーリヒとエリザに着せる衣装代に注ぎ込んでる、という話で思わず笑ってしまったんだけど、ほんとこの人はほんとにもう、どうしたものか。
でも、そんなライゼニッツ卿との未来の話で、ショタを維持するどころではなく、老いた側仕えとして老人として、ずっとライゼニッツ卿の傍に侍っている老エーリヒを敢えて描いてみせるの、なんかいいですわー。
エーリヒもまた、すんげえカッコいい年のとり方してるんですよね。そして、そんな趣味趣向の範疇から遠くハズレてしまったはずのエーリヒを、ついに晩年まで傍から離さず寄り添わせ続けたライゼニッツ卿の、どこか無邪気な姿に感慨を覚えるわけです。
これはこれでイイ世界線だったなあ。好き。






俺は星間国家の悪徳領主! 1 ★★★   



【俺は星間国家の悪徳領主! 1】  三嶋与夢/高峰ナダレ オーバーラップ文庫

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好き勝手に生きてやる!
なのに、なんで領民たち(あいつら)感謝してんの!?

星間国家アルグランド帝国――その辺境惑星を治める伯爵家に生まれ、幼くして当主となった転生者リアム。
彼は善良さ故に奪われ続けた前世の反省から、今度は奪う側である「悪徳領主」となって民を虐げようとするのだが――
「こんなの搾り取ろうにも、搾りかすも出ねーよ!!」
受け継いだ領地はこれ以上虐げようのない荒れ果てっぷりだった!
虐げても大丈夫なようにと、まずは領地を繁栄させていくリアム。
それでもできるだけ悪徳領主らしく振る舞うのだが、何故か民からの好感度は上がりっぱなしで……!?
悪徳領主を目指してるのに名君と崇められちゃう勘違い領地経営譚、開幕!!

他人を省みることなく、自分の思う通り好き勝手に生きる。と言われると、まあ眉をひそめてしまいますよね。そんな生き方をしてるやつなんて、ろくな人間じゃないという風に思ってしまう。
ただ、この好き勝手に生きる、というのが意外とポイントだったりする。どんな風に振る舞うことが、その人にとって快感なのか、不快なのか。気持ちよく痛快に感じるのか、居心地悪くどうにも満足に思えない事なのか。
人それぞれなんですよね。
とある悪魔。案内人を名乗る謎の男によって、星間国家の伯爵家の嫡男に生まれ変わらせてもらったリアム。さても彼は、自分の前世を悪意をもって踏み躙った犯人が案内人である事を知らず、また生まれ変わった先でも不幸を撒き散らし自身も不幸になる事を期待され、悪徳に興じて生きるように誘導された哀れな犠牲者、であるはずだった。
のだけれど、リアムという男はもう根っからの小市民なのである。そもそも、悪徳領主のイメージからして、時代劇の悪代官とかその程度の代物しか想像できない。かつて前世で様々な相手からあれだけ搾取され続けたにも関わらず、今度は自分が奪う側に回ってやる、と決意しているにも関わらず、自分から奪った連中を真似したりしよう、という発想がそもそもないんですよね。
だから、本物の悪徳、邪悪に比べるととてもじゃないけれど悪行らしい悪行が出来ないのである。そもそも、領民たちから搾取するために、まずは領地を発展させようという発想からして、悪徳領主としてはおかしい。
本物の悪徳領主なら、領主を継いだ際にどれだけ領地が荒廃し領民達が酷い暮らしをしていても、気にせずさらに搾り取ろうとしていたでしょうしね。
小市民であるがゆえに、根が善良であるが故に、どれだけ好き勝手振る舞うにしても、人でなしとしての振る舞い自体が居心地悪いし不快に感じてしまうのだ。好き勝手生きているのに、しんどい思いをしたり気分悪くなったり面白くないのに我慢し続ける、という状態になってしまうのは本末転倒ですもんね。
なので、リアムが好き放題やりたい放題することが、そのまま領地の発展に繋がり皆の幸せに繋がっていく、というのもまあ必然なのかもしれません。
本人は大いに悪行を成し、悪徳領主として皆を苦しめ高笑いしているつもりなのが、滑稽といえば滑稽なのですが。
なまじ舞台が星間国家というやたらスケール大きい世界観なのも影響しているのでしょう。中近世のファンタジー世界と違って、技術力や文明文化の未発達によって不便を強いられる事が一切ないのもあってか、星間貴族たちの放蕩っぷりは小市民では想像すらできない規模になっているので、リアムの想像力ではどれだけ贅沢しても、この世界の一般常識からすると非常に慎ましく質実剛健に見えてしまうんですよね。不必要な贅沢や意味不明な浪費は、ストレスや不愉快に感じてしまうというリアムの性質もまあ、大いに影響しているのでしょうが。
リアム本人としては、満足そうだからいいんじゃないでしょうか。実際、彼としては人の意見は聞かずに自分の意見をゴリ押ししてやりたい放題やってるつもりですし、決して他人を慮ったりもしていませんし、優しさとか情愛、慈しみの心なんて持っているつもりもないし、それを他人に与えているつもりもないのですから。彼からしたら、ちゃんと他人は利用しているし搾取しているし踏み躙っているつもりなのである。立派に悪徳領主をしているつもりなんですよね。
善意にほだされているわけではないんだよなあ。

全体としては、個々のエピソードを深く掘り下げていくでもなく、さらっと流すようにサクサクと描いていくので、スピーディーではあるのですがじっくり味わうタイプではないのでしょう。個々の登場人物についてもスポットがあたるわけでもなく、モブキャラに至っては名前すらなくリアムの言動や実績に対して、リアクションするだけの単位に過ぎないので、ほとんど印象にも残りませんでした。
まあ案内人が本来の思惑と逆なことになってどんどん酷い目にあっていくのは、実にざまぁな感じになっていて善き哉という風情でしたが。



死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱く VI ★★★☆   



【死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱く VI】  彩峰舞人/ シエラ オーバーラップ文庫

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最強(オリビア)vs 最強(フェリックス)

王国の命運を賭した、帝国に対する決死の反攻計画“暁の連獅子作戦"がついに発動する。
第二軍のブラッドを総大将とし、オリビア率いる第八軍、さらには同盟を結ぶメキア神国軍からなる王国第二連合軍は、帝都オルステッドに向けて進軍を開始。
虚を突いた作戦は功を奏し、目標とする帝都は目前に迫っていた。
しかし、帝国最強と謳われる“蒼の騎士団"を前に、戦況は刻一刻と敗北へと傾いていく……。
起死回生の一手として、“死神"オリビアは少数精鋭による玉砕覚悟の強襲作戦に臨む。
立ちはだかるは、帝国最強の将・フェリックス。
最強同士が激突する最終決戦の幕が上がる――!

唐突に死神ゼットと少女オリビアが初めて巡り合う回想が挟まれて戸惑ってしまった。オリビアって、赤ん坊の頃にゼットに拾われて今まで育てられたんじゃなかったんだっけ?
と、思っていたらその少女オリビアは長じてとある男性と結婚し、一人の赤ん坊を産んじゃうんですよ。そう、この物語の主人公であるオリビアは、本来「オリビア」という名前じゃなく、その母親こそがオリビア・ヴァレッドストームだったのである。
紆余曲折あり、赤ん坊は人の立ち入らぬ森の奥深くで父親と思しき亡骸の横で生き残っていたのをゼットが拾い育て、今に至るわけですけれど。
ゼットとオリビアの母にこんな交流があったと知ってしまうと、ゼットが赤子の素性を知っていたかはわからないけれど、その子に「オリビア」の名前を与えて育てたという事実には意味深なものを感じてしまうんですよね。
その天真爛漫さで死神を恐れる事なく彼に多くの示唆を与え、人ならざるその身に今までにない「心」を宿すきっかけになった人間の少女。その娘の事をゼットはどのように思っていたのか。想っていたのか。
オリビアの名前には思いの外「情念」が込められているように見えるんですよね。

しかし、そんな手ずから育てた少女を置いて、ゼットは消えてしまう。未だ彼が何を思ってオリビアのもとを去ったのかはわからないが、ゼットを追い人間の世界に飛び出したオリビアはそこでゼット以外の大切な人たちと出会うことになる。
ただ成り行きで戦争に加わったオリビアが、明確に戦う理由を得たのはそうした友達を得たからだ。
果たして、ゼットはオリビアを人の世界に戻したかったのか。だが、戦争の渦中で得た友誼は、親愛は、同じ戦争によって奪われ失われることになる。
オリビア・ヴァレッドストームはまだその冷酷な現実を知らない無垢なる乙女だ。本当に大切なものを失った時、純真無垢なる彼女の心はどうなってしまうのか。それを目の当たりにするであろう時間が刻々と迫ってきている。彼女にそれを強いる、驚愕の急展開だった。ヒロイン、お前なのかよ!

いやでも、結構急展開続きなんですよね。これまで伏せられていたオリビアの出自、両親の存在が明らかにされ、深淵人と阿修羅と呼ばれる一族との因縁がオリビアにどう繋がっているのかもわかったのですけれど……ぶっちゃけ、オリビアからすれば眼中にない、まま変わってはいないんですけどね。
オリビア率いる第八軍とフェリックス率いる蒼の騎士団との激突は、お互い各々の国の真打ち同士ということで激闘が続く。正直ローゼマリーとの再戦も飛ばして神国メキアの援軍もよそに回して、フェリックスとの対決に突入したのは急だな、とは感じたんですよね。
それ以上に、フェリックスと直接対決に入ったところであの展開は、巻き入ったんじゃないかと思っても仕方ないんじゃないかと。いや、もうちょっと我慢しなさいよ、せめて決着つくまでは。なんでそんな乱入みたいな形で宣言してしまうのか。流石にこれでフェリックスとの決着が流されてしまったのは消化不良ですよ?
蒼の騎士団との戦いも、これまでと違ってあんまりパッとしないイメージが湧きにくい描写で、アシュトン頑張っていたのはわかるんですけど、オリビアの活躍の余地があんまりなかったのもなあ。それだけ、蒼の騎士団がオリビアを封じ込めていた、ということでもあるのでしょうけれど。
オリビアとアシュトン、せっかく二人が同格の作戦能力を持つだけに、一人のフェリックスに対して二人という強みを生かして、というのをちょっと期待していたのですが。

急展開の衝撃的なラストから、さらに次で完結という予告が入って、ここから一気に話終わっちゃうの? と、虚を突かれております。このままだとメキアの人たちあんまり話に入ってこれないんじゃないだろうか。
てっきり、アシュトンとクラウディアはカップリング既定路線かとも思っていたのですが、アシュトンの方はオリビア一途だったのかもしかして。


信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 7.灼熱の勇者とラミアの女王 ★★★☆   



【信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 7.灼熱の勇者とラミアの女王】  大崎アイル/Tam-U オーバーラップ文庫

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未知なる同盟を結ぶべく――災い滾る火の国へ!

エルフの里にて魔王復活を阻止した高月マコト。
依然として勢力を拡大する魔王軍に対抗すべく、マコトは同盟を求めて軍事国家・火の国へ向かうことに。
しかし到着早々、“最強"と謳われる火の国の勇者から強襲を受け!?
さらに、マコトはかつてのクラスメイトが火の国に奴隷として囚われているとの噂を耳にする。
真相究明に乗り出す中、蛇の教団は王都の地下神殿で王都破滅計画を始動。
水の精霊が全く居ない火の国で、マコトは劣勢に立たされるが――!?
「いつぶりかしらね、地上に来るのは」
――突如降臨した女神ノアの奇蹟により、事態は急転し……?
女神と少年の異世界攻略ファンタジー、第7巻!

マコちゃん、修行は12時間が基本ってアホだろう。これ平常運転でやってるもんなあ。
こうしてみると、ストッパー役になっているのがフリアエだけなんですよね。アヤもルーシーもマコちゃんだからー、でスルーしてしまうしソフィア姫はそこまで強く言えないので、自然とフリアエが保護者役になっている気がする。フリアエの騎士なのに、むしろマコトの方が面倒見てもらっている気がするんですけどー!?
さても、次の舞台は火の国なんである。そんな火の国とか水の精霊居るのー? 居ませんでした。さっぱり居ませんでした。必然、役立たずになるマコちゃん。この勇者、相変わらず振れ幅が激しいどころじゃないなあ。やる時は人類の範疇をぽんぽんはみ出さない!とお説教したくなるほどひょいひょいと意味不明なレベルのことをしでかすのに、出来ない時はさっぱり何も出来ないですからねえ。水の精霊を中心にまわりの力を借りることで力を発揮するタイプのマコトは、それが出来なくなった場合本当に無力になってしまう。ただ、マコちゃん本人はそこまで気にしていないというか割り切っているというか、出来ない時は出来ないんだから仕方ないよねー、というこのフラットさ。
でも仕方ない仕方ない、と言いつつ、こっそり何とかしてしまえるようなヤバい工夫を頭の中で常に練っているあたり、頭おかしいんだよなあ。その原動力に、無力が悔しいとかもどかしい、というネガティブな感情を抱いてそれを反発力にしている、という風ではないんですよね。本当に、ただただ出来たら便利だよねー、という程度のことで自滅しかねない危険領域に躊躇なく足踏み入れるんですから。女神さま方、ノア様もエイル様もドン引きしてるじゃないですかw
いきなりやらかさずに、ちゃんと事前にこれ大丈夫ですかねー?と相談するあたり妙に良識的な側面を有しているのが、むしろこう……社会性のあるヤベえやつ、みたいになってる原因じゃないだろうか。
さて、火の国でのご当地勇者とのトラブルは、降り掛かってくる熱量に対してどうしても平常運転で流してしまうマコトじゃなく、わりと受けて立つぜー、みたいなところがあるアヤさんが請け負うことに。アヤもルーシーほど熱くなる短気なタイプじゃないはずなんだけど、この子はこの子でゲーマーはゲーマーでも格ゲーとかアクションゲーの方の対戦で熱くなるタイプのようなので、火の国の勇者の煽りには、がっちり噛み合った感がありますなー。
しかし、ここでアヤが一気に強化、となるとは思いませんでしたけど。そういえば前回はルーシーの強化回にあたるんだったか。あんまり意識していなかったけど。
というわけで、これまで割と放置されていたアヤちゃんの個別強化で一気にレベルアップ。これ、人型だからわからないけど、本性のラミアクイーンの正体表したらその辺のダンジョンボスどころじゃないとてつもないモンスター登場、みたいな事になるんじゃないのかしら。
いや、ちょっと思っていたよりも軽く三桁くらい段違いで強くなっちゃってるんですけど、アヤさんたら。それ、そのスキルってアクションゲームならともかく、現実でやっていいんかい!?って領域のスキルだと思うんですけど!?
一応、この大会の一件で、アヤも勇者認定受けたことになるんですよね。これ、名実ともに桜井くんとマコトとアヤで勇者スリートップになったんじゃないだろうか。アヤちゃんもうこれ、物理最強と言っても過言じゃないでしょ!?

ラストはやっぱり一番頭おかしいのはマコトだよね、という絵面からしてスケールが段違いな光景が現出してしまったわけですが。あ、よっこいしょ、って感じでそっと脇に置き、で済ましていいもんじゃないでしょ、それ!?
あらすじでもあがっていた、奴隷になっていたという元クラスメイトのケイコ。彼女についてはマコトも手を貸そうとしたけれど、実質彼女の幼馴染だったふじやんが自力で解決して助け出しちゃってるんですよね。ほんと、ふじやんはマコちゃんと別のベクトルで主人公やってるよなあ。
ケイコちゃん、諦めなければまだチャンスあると思うぞ。甲斐性に関してはマコトよりも或いは桜井くんよりもふじやんが一番ありそうだしねえ。


現実主義勇者の王国再建記将 ★★★☆   



【現実主義勇者の王国再建記将検曄,匹爾Υ檗薪澆罎 オーバーラップ文庫

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九頭龍諸島を脅かす巨大不明生物を討伐したソーマ。
王国民はソーマの活躍を大いに称えるが、世界はさらなる快挙に沸いていた。
魔王領、一部奪還――東方諸国連合の小国・マルムキタン王フウガが挙げた大戦果である。
東方諸国連合内で急速に勢力を拡大していくフウガ。
これに危機感を抱いた反フウガ派による“フウガ暗殺未遂事件"を発端として、東方諸国連合は各国入り乱れての大規模な戦に突入し……!?
――この争乱の果てに、世界は新たなステージへ移行する。
革新的な異世界内政ファンタジー、第14巻!

さすがに主人公サイドじゃないだけに、フウガの躍進を何巻もかけてはやらないか。
というわけで、この1巻で一気にフウガが東方諸国を統一することに。本来なら小国が乱立していて利害関係も複雑に入り組んでいるだろう地域の統一は時間が掛かるものなんですけどね。さらに、チマ公のように係累を各国に送り込んだり婚姻政策も各国同士で結ばれているだろうから、なかなか勢力が纏まることなく統一するとなると虱潰しの様相を呈してしまうのだけれど。
ここでポイントとなったのは東方諸国連合が魔王領と隣接し魔物の脅威を常に受けている地域ということなんでしょうね。利害関係の存在しない人類種にとっての明確な敵が外に存在して、それに対抗しえる英雄の出現は指導者層を除いたその地域全体の希望と期待を一身に背負う存在となったわけだ。それでも、反フウガ派なんてものが確立され、勢力として集合してしまったことが本来複雑化してチマチマと絡まった糸を解くようにしていかないと行けない対立構図を一気に簡略化単純化してしまった事が、統一事業に拍車をかけたのである。
面白いことに、これに関しては反フウガ派の取りまとめを行ったチマ公の想定外ではなく、むしろ彼の意図した所であったのではないか、という節があるんですよね。
これまでのチマ公国の外交政策を維持するために、東方諸国連合の情勢を根底からひっくり返してしまう可能性が非常に高くなっていたフウガを早い内に排除する、という目的は嘘ではなかったのだろうけれど、もしフウガの統一事業を阻止できない場合は下手に地域に戦乱が続いて東方が荒れるよりも、一気に統一が成された方が東方全体としても、チマ家としても良いという判断があったんじゃないかと思われるのである。そのために、反フウガ勢力を糾合したとも取れるんですよね。勝っても負けても、チマ公の想定通りだったのだろう。後継者であるハシムがすでに最初からフウガと繋がっていたのを、彼が見抜けていなかったとも思えないので、チマ公マシューはある意味この戦乱を掌中に収めきっていたと言えるのではないだろうか。
敗れてなお、謀将としての凄味をより知らしめた傑物でありました。むしろ、この人がフウガ陣営の大参謀となってなくて良かったよ、と安堵するくらい。
まあ子供達からの人望があれだけなかった事からも、人徳はなかったんだろうけどなあ。
その意味では、長男のハシムも思いっきりその路線を継承してしまっているとも言えるのだけれど。才はあれど、やり方が陰惨で人から好かれるタチではないわなあ、あれは。
だからこそ、自分が王となるのではなく、参謀として政治や軍事のくらい部分を差配する立場に立つことを、仰ぐべき主君を得ることでこそ羽ばたける、という思いだったのかもしれないけれど。
ただほんと、このハシムってオーベルシュタインなんですよね。ある種のギラギラした自分の才能を発揮したいという欲を持っている分システムに徹したオーベルシュタインよりよろしくないかもしれない。
彼の提案した策は、フウガの統一事業を加速させた上で一気に安定させたかもしれないけれど、やっぱりフウガの英雄としての名望に曇りを与えたことは間違いないと思うんですよね。やったのはハシムかもしれないけれど、それはどうしたってフウガの成した事として認識されてしまう。
今のフウガの躍進が、時代の流れと民からの期待に後押しされたもので、実態以上に勢いによる加算が成されている以上、逆にその勢いが衰えた時に押し寄せてくるネガティブ、しっぺ返しは考えなくちゃいけないだろう。
ハシムが主導したかなり強引で陰惨な勢力としての整理整頓は、現状を勢い任せにしない地固めのため。実態を確かなものにするため。いざというとき踏ん張れるだけの土台、基礎を急いで固めるため、という目的は明らかなだけに、間違いではないんだろうけど。
どうしたってフウガに対しての恨みつらみは買ってしまっているし、今はもてはやしている民草も、いざ風向きが変われば見ないふりをしていたこれらの外道なやり口を唐突に思い出すことになるでしょう。
それに、ソーマたちはハシムの策を丸呑みしているフウガを、本来の自分の好みと違うやり方だろうと必要なら受け入れる器を示した、と濁を呑んだと評価しているけれど、ハシムが臣下に下って以降彼の策が全部実行されていて、なんだかフウガの主導が見えなくなっちゃってる感があるんですよね。呑むべきは呑み、拒否するものは決然と拒否する姿勢が見えていたら、ハシムを使っている感があったのですが。ハシム自身はちゃんと臣下として働いているのはわかるのですけれど、フウガという英雄の色が見えなくなってしまったなあ、というガッカリ感があったのも確か。
これ、昔からフウガに付き従っている古参の部下たちはどう考えているのでしょうね。彼らの趣向もまた、フウガと同じようなものだったでしょうし。顔をしかめるような卑怯な闇討ちやパワハラからの追放なんかを見せられ、協力しないなら危険だから処分するみたいな今までのフウガとは全然違うやり方を目の当たりにさせられて。
それを諸共しないのが、フウガのカリスマなんでしょうけれど。

しかし、東方諸国連合に所属しているユリウスたちはこれどうなるのかと思ったら、直球でソーマのところに亡命してきてユリウスが臣下に下るというのはさすがに予想外だった。いや、確かに現状現場で軍全体を統率する大将軍クラスってフリードニア王国にはちゃんと居なかったよなあ。
それができるライオン丸は今や影働きですし、これは良い貰い物だったんじゃないだろうか。ハクヤと共に政軍の二本柱が出来たということだし。


駅徒歩7分1DK。JD、JK付き。1 ★★★★☆   



【駅徒歩7分1DK。JD、JK付き。1】  書店ゾンビ/ユズハ オーバーラップ文庫

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面倒な家事も、些細なイベントも、女子大生と女子高生が一緒だとちょっと楽しい。

「泊めてくれたっていいじゃん。そっちのエッチな人も泊まるんでしょ? 」
「ええっ! あっ、その、私は……エッチな人では……」
谷川陽史26歳、黙々と激務をこなす独身リーマン。
ひょんなことから幼なじみの女子大生・詩織を自宅で預かることになったのだが、とある行き違いで女子高生・彩乃も転がり込んできて――。
「お風呂、先にしますか? それとも、お食事に……」
「あたしが寝付くまででいいからさ、添い寝してくんない? 」
そして始まった奇妙な同居生活。
それは、想像以上に楽しくて、刺激的で……?
サラリーマンとJD、JK。
そんな3人が1DKから始める、ホームラブコメディ。

息が詰まる、一緒に居ると気が休まらない。そんな窮屈な人間関係は家族間にだって存在する。でも、彩乃の家族はそんな窮屈という範疇にも留まらないものだったのだろう。
彼女の家の事情は詳しくは語られない。彼女がそれについては触れようとしない。ただ断片的に漏れ聞こえる様子を見れば、彼女が家族と同じ空間に存在することすら耐えられなかっただろう事が伺える。夜は街を徘徊して時間を潰し、学校で寝ることで辛うじて体を休める。そんな破綻した生活はあっさりと限界を迎えていた。肉体的にも精神的にも摩耗していた彼女は定期を落とした若いサラリーマンに声をかけたことで。正確には、定期に記されていた名前を呼んだことで、彼女の運命は変転する。
丁度、田舎から出てくる十何年ぶりかに会う幼馴染。と言っても一回りも年齢が違う年の差があり、幼い頃に毎日遊びに来ていたものの長らく顔も見ていなかった女性だ。母親からの依頼で、大学進学のために上京してきたものの、住む所が見つからずにしばらく一緒に住まわせてあげて欲しい、という話を了承し、その彼女・詩織と会うのがその日だったのだ。
たまさか自分の名前を呼んで声をかけてきた彩乃を、件の幼馴染と勘違いした結果、彼・陽史は家まで連れ帰ってしまう。預かった合鍵を使って部屋で待っていた詩織とばったり鉢合わせるまでがプロローグである。
かくの如く、この三人には深いつながりなどなにもない。詩織と陽史は幼馴染ではあるけれど、随分と年の差もあり、詩織が大きくなるにつれて疎遠になってしまいこれが久々の再会だった。彩乃に至っては二人と面識すらなかった。

でも、この三人が家族になるのに、時間なんて殆ど必要なかったのだ。
共同生活をはじめたこの三人の間に流れる時間は、読んでいるこっちまでリラックスしてしまいそうになるほど穏やかで、心地いい。自然体で気負わずあるがままに。
家主である陽史が、いい意味で大雑把であるのがいいのだろう。飛び入りで居候させてもらうことになった彩乃も、必要以上に気を使わずかしこまらず、ようやく呼吸できる場所を得たように陽史と詩織の横でゴロゴロとくつろいでいる。
気配りは、詩織の担当だ。おっとりとした物静かそうな彼女は、細かい所に気が付き世話好きで彩乃の不調に気が付き、彼女を泊めてあげられないかと陽史に頼んだのも彼女だった。
世代も性別も趣味も性格も違う三人は、だけれどまるで凹凸を埋め合うように収まるところに収まって、日々を過ごしていく。朝起きて、ご飯を食べて、それぞれ仕事や学校に向かい、帰りに買い物なんかして、休みの日には一緒に遊んだりして。それぞれに好きな事を教え合ったり、教えてもらったり。二人がゴロゴロしている横で、残る一人が干した布団を叩いていたり、なんて光景が十年前からずっと繰り返してきたかのように、流れていく。
一つ一つのエピソードは派手でもなんでもない。本当にただの日常の一コマだ。どこでも見かけるような風景だ。騒がしかったり、逆に誰も喋らず静かだったり。そのどちらでも、そこに窮屈な空気はない。穏やかに流れる時間は、息が詰まることがない。
当たり前に息が吸える。ただいま、いってきますを自然に口にできる。じんわりと、今幸せだなあ、なんか楽しいなあ、と染み入る空気がたゆたっている。

こうしたじわりと染み込んでくるような生活感を描き出すのは、派手ではないからこそ難しいでしょう。空気感、流れる時間の速さというものをこんなに穏やかに、心地よく描き出すのは、ただドタバタとラブコメさせているだけでは決して引き出せない、絶妙さなんですよね。

この手の同居モノも増えてきましたけれど、本作の空気感はそれらの中でも自分の好みとしては頭一つ二つ図抜けている、と思わせてくれる自然なリラクゼーションの粋でした。
そして、そんな穏やかな時間の積み重ねだからこそ、ふわりふわりと「好き」が降り積もっていくのも伝わってくるのである。今が幸せだからこそ、それを壊したくない、ずっとこのままで居たいと思いながら、幸せだからこそ好きが降り積もっていく。それはもう、溶けない雪だ。
姉のような詩織と、妹のような彩乃。他人だった女二人が、家族同然、姉妹同然になっていき、お互いがかけがえのないモノになっていく、これ以上なく大切な存在になっていってしまうことが、より三人の関係を複雑に、離れがたいものにしていってしまう。
幸せに満ちてしまったからこその想いの決壊、行き着く先の切なさが、ラブストーリーとしての速度を早めていく。果たして、三人の今が続くことを願いながらその先をも望んでしまった矛盾の結果がどうなるのか。不安と期待に、心拍数があがってしまいます。

ほんと、素晴らしい一作でした。ちょっともう大好きかもしらん!


星詠みの魔法使い 1.魔導書作家になれますか? ★★★☆   



【星詠みの魔法使い 1.魔導書作家になれますか?】  六海刻羽/ゆさの オーバーラップ文庫

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魔導の極致に至る、主人公(ヒーロー)を綴る物語。

魔導書作家――魔法使いの極致で、世界にほんの一握りしかいない存在。
世界最高峰の魔法使い教育機関とされるソラナカルタ魔法学校に籍を置く上級生の少年・ヨヨ。
魔法学校の地下空間に広がる工房迷宮でヨヨが出会ったのは、夢を抱く新入生の少女・ルナだった。
「わたし、魔導書作家になりたいんです! 」
あまりにも非現実的な夢を、当然のように口にするルナの瞳は輝いていた。
目的を見失っていたヨヨには、より一層そう見えた。空っぽの少年・ヨヨと、夢を追う少女・ルナ。
二人の魔導書を巡る物語が、今幕を開ける――。

輝きが力を喪って光が消えていく時、その輝きに魅せられていた者はどうなってしまうのか。
一人の少女の眩しいくらいの輝きに魅せられてしまった少年は、彼女に憧れ追いかけその夢を全力で応援することにした。それが彼にとっての魔法使いの生き様だったのだ。
でも、その彼女の輝きが失墜してしまったとき。彼女が挫折して夢打ち砕かれ去っていったとき、彼は諸共折れてしまった。彼女の夢を応援し支えその輝きに寄り添うつもりだった彼はただ一人そこに置き去りにされてしまった。
これは熱によって駆動する物語だ。勢いによって加速し、夢見る人の熱量によってパワーを得て、その夢を後押しする周りの人たちの声援によって走り出す、そんな輝きの物語だ。
だからすごく熱いし、キャラクターたちはキラキラと輝いていく。力尽きて落ちて行く姿すら流星のように美しい。
第一巻だからだろうか、物語の起承転結は最初から最後まで全力疾走で駆け抜けるようだった。メインヒロインのルナの魔導書作家という夢にかける想いは、さながら雪崩落ちる瀑布のようだ。彼女に関しては本当に留まるところを知らない。諦めることができない。書くことへの衝動は本能的なもので、前向きな気持ちに留まらず悔しさや怒りですら書くことへと変換される。書かずには居られない、トビッキリの本物の作家だ。彼女自身は物語の主人公を見出しその姿を追いかけ書き留める存在だと自認しているけれど、ある意味主人公以上に輝いている。
肝心の主人公のヨヨの方は、いわば月だ。他者の輝きに照らされて彼自身が輝いていく。流星であり星の示す運命を体現する魔法使いである彼は、その実彼独りでは輝けない。空っぽ、という自認はある意味間違っていないのだろう。しかし、その空っぽの器を満たす輝きが差し込めば、誰よりも光り輝くという意味ではやはり主人公なのだ。
その意味では、ベルベットの見立ては完璧なまでに当てはまっていたのだろう。この物語の監督はまさしくこの死霊魔術師であったと言える。
願えば叶う、世界の在り方すらその想いの強さでねじ伏せる、そんな魔法の在り方は幻想的で力強い夢想にあふれている。しかし、そんな魔法を使う魔法使いを生み出す学園の在り方は残酷なまでに容赦がない。篩を掛けて余分を排していき、無為を脱落させ、魔法を極めるために必要不可欠な狂気を孕むためのシステムを体現している。このソラナカルタという学校で年度を生き残り学年をあげていく、という事はそれだけ人から逸脱していくということだ。その情熱に狂っていくということだ。
その濃厚な世界観には酩酊すら覚える。実に味わい深い舞台であり、そこで踊る登場人物たちは熱く激しく生き急いでいて、それ故に魅力的だ。
面白い。

しかし問題もあって、あまりにも急ぎ足で駆け抜けているために、物語としての貯めの部分がスコーンと抜けている感覚があるんですよね。実際、自分は丸々一章分抜けてるんじゃないかと思ったくらい。ちょうど真ん中、充実していた前半からいきなり真ん中がストンと抜けたように、ヨヨが折れちゃうんですよね。そして、唐突に復活してしまう。
彼自身の葛藤、苦しみ悩みは、彼自身の口で語られていて、自分自身の中の矛盾、支離滅裂な言動への嫌悪など思考の行程の筋道はちゃんと順番に立っているのだけれど、ちょっとそのあたりの表現が急ぎ足すぎたんじゃないだろうか、と思うんですよね。
ヨヨとルナの交流パートも、ルナの親友のエヴァとのパートも含めてもう一幕必要だったんじゃないだろうか。再会からそのままダンジョン探索に出て、そこからいきなりヨヨのトラウマ再発、でしたからね。コミュパートがやっぱりもの足りない、必要分が抜けてるよ。
終盤、ルナの絶対に諦めない輝きの強さもヨヨ復活からのドライブ感たっぷりのクライマックスパートの盛り上がりも、非常に充実して密度も濃くスピーディーだっただけに、やはり真ん中の抜け落ち感がどうしても気になってしまったんですよね。
緩急の緩さがほしかったなあ、と。起承転結の承をじっくりコトコト煮込んでほしかったなあ、と。
そのあたりがスコーンとハマったら、ハチャメチャに面白くなりそうな感触なんですよね。ポテンシャルは十分、化ける要素はみっしりと詰まってる。あとはひと手間、ワンクッション。
そんな塩梅を期待したいところです。その意味でも先が楽しみな作品でした。

王女殿下はお怒りのようです 6.戦地に舞う銀風 ★★★☆   



【王女殿下はお怒りのようです 6.戦地に舞う銀風】  八ツ橋 皓/凪白みと オーバーラップ文庫

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自軍の劣勢を覆し、悪しき野望を砕けーー! !

隣国・イーリス帝国との同盟が突如破棄され、緊張が走るプラティナ王国。
冬期休暇が終わり、進級した学生たちに不安が伝播していく中、帝国の侵攻により戦争が始まってしまう。
国王の命により、前線に駆り出されたレティシエルは、別ルートで戦地へと赴いたジークと共に、敵国の用いる謎の兵器を研究・改良。王国側の戦力増強に成功する。
だが帝国は、呪術によって力を得る代わりに体が蝕まれていく兵士達を戦場へ投入。
二人を嘲笑うように、戦況は混迷を深めていく。そんな中、戦地を舞い、敵を次々に無力化するレティシエルにも異変が起こり始め……?
シリーズはじまった当初、レティシエルが目覚めた時、この娘まったく周りの環境にも今世の自分であるドロッセルという少女にもその人間関係にも興味も関心も持っていなかったのが、今や友人も沢山でき、プラティナ王国という今を生きて過ごしているこの国にも愛着を抱き、この国を守るために戦地に赴く事を迷わない、というのはやはり感慨深いものがあります。
突如、帝国との関係に緊張が走り始め、にわかに戦雲が立ち込め始める中、畳み掛けるように国王陛下の不予。前巻で不吉と言われる赤い目の持ち主の寿命についても触れられていましたけれど、こんなに唐突に理不尽に訪れるものだったのか。この間まで全然なんともなく元気な人柄を見せてくれていただけに、たった数ヶ月で病み衰えた姿を見せられたのは結構なショックでありました。
さらに、いきなり陛下の健康が目に見えて悪化したお陰で後継者問題が持ち上がるわけです。
ただでさえ王太子だったロシュフォードが大問題を引き起こして廃嫡された上に記憶喪失にまでなってしまった直後。第二王子のライオネルと第三王子のエーデルハルトは二人共優秀だし仲も悪くなさそうなので、普通にライオネルが後継者になるのかと思ったら、母親の身分が低いという障害がある上に本人も闇抱えてそうじゃないですかー。ちょっとこれ相当に不穏なことになってきましたよ。
こんな状態で帝国と開戦だなんて、絶対やばい、と思ったら帝国の方も内部で相当に揉めているらしく、開戦派と非戦派で激しい対立が起こっていると。お陰で帝国の侵攻も独断専行の卦が強いようで辛うじて王国も戦線を維持できているようですけど。
どうにも各国ともに内憂が起こっているようなんですよね。それが偶然とは思えないのがなんともはや。帝国の主戦派には白の結社の関与が伺えるし、先のラピス國では明確に国政に深く結社が関与しているようなので、ほんと結社が国際的に暗躍してるんですよね。

ストーリーは、かつての大戦の英雄再び、とばかりに前線に決戦兵力として投入されたレティが大暴れ。ここで勿体ぶらずにレティに参陣を要求する王様も学園長も腹据わってるし、戦争自体は忌避しながらも戦時とあらば迷わず戦場に赴くレティはレティでさすがは戦乱を戦い抜いてきた歴戦の戦士の心構え、といったところなのでしょうか。ただ強いだけじゃなくて、風格があるんですよね。お陰で現地の将兵からもすぐに信頼を得られることになる。敵兵には容赦ないところも戦乱時代の人らしいなあ、と。
正体を隠して、というのは慎重だけれどここまで突出した戦力だと未知でいさせた方が帝国相手にも脅威なのか。下手に調べられて個人を狙われだすと王国の防諜守備戦力では防げない、という考えもあるのでしょうけれど。
でも、現地で敵の兵器やらの研究解析をしてる、というのは危なくないのだろうか。後方に送ってそこで調べて情報をフィールドバックして、というのだとタイムラグが生じて現場対応に遅れが出てしまう、と考えると現地で調べて解析してそれをちょくで現地部隊に反映させて、というのが実際に出来ているのでこれはこれで正解なのかもしれないけど、リスクは高そう。
そんな研究チームにいつの間にか参加していたジーク君。この子わりと何でも出来るよなあ。そのわりに何が出来るのかあまり見せようとしてこなかったところがあるので、ほんと何してるんだろうと謎な部分もあったんですよね。別に隠してたわけじゃないんだろうけど。
そんな彼も、なにやらただの平民ではなく不意にその素性が明らかになることで、レティにとっての重要人物というだけじゃない、国際関係においてもキーパーソンとなってきそうな勢いじゃないですか。エーデルハルト王子、強力ライバル出現ですよ、これ。


犬と勇者は飾らない 2 ★★★☆   



【犬と勇者は飾らない 2】  あまなっとう/ヤスダスズヒト オーバーラップ文庫

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元勇者(無職)、逮捕――そして【猫組】へ

勇者として異世界に召喚され、魔王を倒したのちに数年ぶりに帰還した佐藤草介――小卒、無職の18歳。
魔術学校の教師だった土村の企みを阻み、幼馴染のこづみとのすれ違いも解消して、全て元の日常に……と思った矢先、草介は無免許魔術師として逮捕されてしまう。
そして「実は俺、異世界で勇者やってたんですよ」と自供し、おちょくってると判断され無事牢屋にぶち込まれるのだった。
そんな草介の前に現れたのは、世界に6人しかいない「天位魔術師」の1人【不死猫】ナイン。
彼女は草介に釈放をかけた勝負を持ち掛けてきて……?
前科一犯となった勇者の拳が炸裂する最強ヒーロー譚、待望の第2巻!!

……あれ? 終わった? 終わっちゃったよ? 2巻、終わっちゃったよ!?
草介が無免許魔術使用の罪で逮捕されてしまい、お目溢しを貰うためにナインの引きで彼女のチーム「猫組」に参加して、いざこれから何がはじまるんだ? というところで終わっちゃいましたよ!?
いや、真面目にまだ序盤のつもりで普通に読んでた所に、いきなり「あとがき」のページが現れたんで、一瞬マジで固まってしまいました。電書だと残りページって確認しない限りは出てこないので全然気づいてなかったんですよね。
2巻のページ数そのものがめっちゃ少なかったのかとも思いましたけれど、多くはないけれど特別少ないわけではないというページ数で、まあ普通くらいだったんですよね。一冊分丸々読み進めていたにも関わらず全くそれだけ読んでいるつもりがなかった、というのはそれだけ本に没頭していたという事でもあるのでしょう。
実際、時間を忘れて読み耽っていたわけですし、特に派手なイベントが起こっているわけでもなかったにも関わらず、面白! オモシロ! と思いながら読んでましたし。
いや、なんかこう文章が楽しいと言うか妙な癖があって面白いんですよね。イラストレーターにヤスダスズヒトさんを持ってきた人、ストライクなんじゃないですか。この絵師さんの絵柄にむっちゃあったノリですし。
でも、それにしても余りにも話途中でぶった切りすぎというか、これ起承転結の承どころか下手すると起の部分ですよ。いや、さすがに承には差し掛かってるか。【猫組】に入ったわけですし。でも、話の展開からして【猫組】参加は起の部分に含まれてても全然おかしくないと思う。
なにしろ、どうしてナインが草介を猫組に誘ったのか、その理由がまったく明かされないまま、目的がわからないままなのですから。草介からしたら、いきなり無免許とかで知らない罪で逮捕されてしまい、どうしたもんかと思ってたらナインに声かけられて仕方なく、じゃあ参加します、って加わった……というだけの所ですからね。こいつ、現状何もしてないしあんまり考えてないぞ、いやバトル二回ほどしましたけど、ほんと触りだけですし。

とはいえ、ウェブ版の内容をガリガリ削って巻いて巻いて一冊に収めろ、なんぞして欲しくもないので、これは仕方ないと言えるのかも知れませんけれど、せめて上下巻表記にはしてほしかったかな。それなりに読む前から気持ちの覚悟も固まっていたでしょうし。

さて、世知辛いことにこの現代地球、世界魔術機関アルテリアの統制はかなりの規模で及んでいるらしく、無免許のモグリの魔術師とか存在自体許されないらしい。というか、アルテリアが関知していないところで高レベルの魔術の習得なんぞ不可能、という所まで至っているというのは何気にすげえ。
そりゃ、そんな中で無免許であんな規模で魔法ぶっ放す存在とか、見逃すわけにはいかないのだろうけど。成果をあげたから無罪、なんてのは法がちゃんと敷かれていない証拠なんですよね。
なもんで、普通に逮捕されてしまった草介。いや、マジで普通に逮捕されてるしw 拘束とか捕縛じゃなくて、警察に逮捕されました的な。ニュアンスの違い、わかってもらえるだろうか。
前科一犯というのも洒落ではなく、ちゃんと表の世界でも公式に履歴にばっちり付いちゃうらしい。
正式に、無職で前科一犯になってしまう草介。ただでさえ、異世界で何年も過ごしてしまい、帰ってきたら学歴も家族も何もかもなくなって、バイトで糊口を凌ぐ日々なのにさらに前科までついた日には……。まあ、焦るよね。
というわけで、なんかアルテリアでも偉くて最強の一角にいるらしい不死猫・ナインの誘いにウマウマと乗ってしまうのだ。
彼女のチーム「猫組」は少数精鋭で有名な強力な魔術師チーム、なんだけどどうしてナインが草介をかなり強引にアルテリアに対して横紙破りをしてまで引き込んだのか、その理由がまだ全然わからないんですよね。おまけに、家庭問題で留学させられそうになったこづみまで、草介のオマケなんだろうけど、猫組に入れているし。
取り敢えず猫組に参加することになって、戦力評価試験的に最初の任務をこなして、チームメイトとも面通しして、というところで終わってしまったので本気でナインの目的とかわからないまんまなんですよ。それに纏わる伏線とか情報も殆ど出ていない段階ですし。なので、物語の展開の方は先の巻が出てから、だなあ。

幼馴染とはいえ、お互い今の立場が違いすぎてこれからどう接触していくのか難しそうだったこづみと一緒にチームになれたのは、ラブコメ的にも幸いだったのでしょうけれど。
幼馴染というのは、幼い頃から自分の家の事は明かさずにいたこづみとは何もかも共有している存在とは言えないし、さらには思春期のいちばん大事な時期にずっと草介が行方不明だったこともあって、なかなか関係難しい所もあったんですよね。でも、草介がこづみの留学話を聞いてわりと素直に「いやだな」という気持ちを自覚できたのは良かったんじゃないだろうか。そこには彼女とできるだけ一緒にいたいという気持ちがある証明なのですから。
さっぱりしすぎてどうにも割り切りが良すぎるというか、情が厚く侠気がある一方でヘヴィな自分の境遇にもサバサバしているように、執着とか薄そうな草介がこづみに関しては微妙にでも「じっとり」とした湿度とか粘度のある感情がある、というのは良い事だと思うんですよね。
この調子で二人にはぐいぐいと行ってほしいなあ。
というところぐらいしかあんまり触るところがないぞ、ほんと話がまったく進んでいないものですから。というわけで、続きはなるべくお早めに、お願いしたくありますねえ。



 
5月20日

橘 公司
(富士見ファンタジア文庫)
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<
kattern
(富士見ファンタジア文庫)
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進九郎
(富士見ファンタジア文庫)
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飴月
(富士見ファンタジア文庫)
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凪木 エコ
(富士見ファンタジア文庫)
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七斗 七
(富士見ファンタジア文庫)
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氷高 悠
(富士見ファンタジア文庫)
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下等 妙人
(富士見ファンタジア文庫)
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下等 妙人
(富士見ファンタジア文庫)
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イスラーフィール
(TOブックス)
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ヤマモトユウスケ
(TOブックス)
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早瀬黒絵
(TOブックス)
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望月淳
(ガンガンコミックスJOKER)
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(ガンガンコミックスJOKER)
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はくり
(ガンガンコミックスpixiv)
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はくり
(ガンガンコミックスpixiv)
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5月19日

渡航/伊緒直道
(サンデーGXコミックス)
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5月18日

久住太陽/杉浦理史
(ヤングジャンプコミックス)
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わだぺん。
(ヤングジャンプコミックス)
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クール教信者
(ヤングジャンプコミックス)
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オニグンソウ
(ヤングジャンプコミックス)
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雪森寧々
(ヤングジャンプコミックス)
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辻村深月/武富智
(ヤングジャンプコミックス)
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武田綾乃/むっしゅ
(ヤングジャンプコミックス)
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錆び匙/ひびぽん
(ヤングジャンプコミックス)
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松江名俊
(少年サンデーコミックス)
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椎名高志/高橋留美子
(少年サンデーコミックススペシャル)
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サンドロビッチ・ヤバ子/MAAM
(裏少年サンデーコミックス)
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村崎久都/アトラス
(裏少年サンデーコミックス)
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ほりかわけぇすけ
(裏少年サンデーコミックス)
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のんべんだらり/山悠希
(裏少年サンデーコミックス)
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さと/小田すずか
(裏少年サンデーコミックス)
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川岸殴魚
(ガガガ文庫)
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境田吉孝
(ガガガ文庫)
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冬条一(ガガガ文庫)
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虹元喜多朗
(ガガガ文庫)
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5月17日

吉河美希
(KCデラックス)
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赤衣丸歩郎
(KCデラックス)
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西尾維新/大暮維人
(KCデラックス)
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西尾維新/大暮維人
(KCデラックス)
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sigama
(マガジンエッジKC)
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阿部花次郎
(マガジンエッジKC)
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宮島礼吏
(講談社コミックス)
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宮島礼吏
(講談社コミックス)
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音羽さおり
(講談社コミックス)
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金城宗幸/ノ村優介
(講談社コミックス)
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水森崇史
(講談社コミックス)
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吉河美希
(講談社コミックス)
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片瀬茶柴/城平京
(講談社コミックス月刊マガジン)
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森下真
(講談社コミックス月刊マガジン)
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えんじゅ
(電撃の新文芸)
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こはるんるん
(電撃の新文芸)
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相原あきら
(電撃の新文芸)
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仏ょも
(アース・スターノベル)
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らる鳥
(アース・スターノベル)
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5月14日

福成冠智/柊遊馬
(コロナ・コミックス)
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abua/ナカノムラアヤスケ
(コロナ・コミックス)
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ありのかまち/箱入蛇猫
(コロナ・コミックス)
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烏間ル/紅月シン
(コロナ・コミックス)
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勝木光/香月美夜
(コロナ・コミックス)
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5月13日

あわむら赤光(GA文庫)
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只木ミロ(GA文庫)
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佐野しなの(GA文庫)
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佐伯さん(GA文庫)
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ケンノジ(GA文庫)
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海月くらげ(GA文庫)
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小林湖底(GA文庫)
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浅名ゆうな
(富士見L文庫)
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久生 夕貴
(富士見L文庫)
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道草家守(富士見L文庫)
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道草家守(富士見L文庫)
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来栖千依(富士見L文庫)
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綾里 けいし
(講談社タイガ)
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汀 こるもの
(講談社タイガ)
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広路なゆる
(サーガフォレスト)
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yocco
(サーガフォレスト)
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和田 真尚
(サーガフォレスト)
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内々けやき/佐伯庸介
(リュウコミックス)
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5月12日

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酒月ほまれ/アルト
(アース・スター コミックス)
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かじきすい/左リュウ
(アース・スター コミックス)
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青辺マヒト/十夜
(アース・スター コミックス)
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名苗秋緒/九頭七尾
(アース・スター コミックス)
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沢田一/夾竹桃
(アース・スター コミックス)
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檜山大輔
(アクションコミックス(月刊アクション))
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ワタヌキヒロヤ
(メテオCOMICS)
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いしいゆか
(まんがタイムKRフォワードコミックス)
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須賀しのぶ/窪中章乃
(サンデーうぇぶりコミックス)
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しょたん
(サンデーうぇぶりコミックス)
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川岸殴魚/so品
(ビッグ コミックス)
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ゆうきまさみ
(ビッグコミックススペシャル)
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大井昌和/いのまる
(夜サンデーSSC)
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大井昌和
(夜サンデーSSC)
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鎌池和馬/近木野中哉
(ガンガンコミックス)
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緋色の雨/菖蒲
(ガンガンコミックスONLINE)
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わるいおとこ/彭傑&奈栩
(ガンガンコミックスUP!)
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5月10日

佐島勤(電撃文庫)
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逆井卓馬(電撃文庫)
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西条陽(電撃文庫)
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丸深まろやか
(電撃文庫)
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入間人間(電撃文庫)
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岸本和葉(電撃文庫)
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有象利路(電撃文庫)
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西塔鼎(電撃文庫)
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和泉弐式(電撃文庫)
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鏡遊(電撃文庫)
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餅月望
(TOブックス)
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古流望
(TOブックス)
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ひだまり
(TOブックス)
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内河弘児
(TOブックス)
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内河弘児/よしまつめつ
(ヤングチャンピオン・コミックス)
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TYPE-MOON/コンプエース編集部
(角川コミックス・エース)
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じゃこ
(角川コミックス・エース)
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5月9日

黒辺 あゆみ
(カドカワBOOKS)
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少年ユウシャ
(カドカワBOOKS)
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yocco
(カドカワBOOKS)
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たままる
(カドカワBOOKS)
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明。(カドカワBOOKS)
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ジャジャ丸
(カドカワBOOKS)
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愛七 ひろ
(カドカワBOOKS)
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草壁レイ/紙城境介
(ドラゴンコミックスエイジ)
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緑青黒羽
(ドラゴンコミックスエイジ)
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碇マナツ
(ドラゴンコミックスエイジ)
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潮里潤/三嶋与夢
(ドラゴンコミックスエイジ)
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渡真仁/三嶋くろね
(ドラゴンコミックスエイジ)
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サイトウミチ/高橋徹
(ドラゴンコミックスエイジ)
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小虎
(ドラゴンコミックスエイジ)
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七菜なな/Kamelie
(電撃コミックスNEXT)
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門司雪/アルト
(KCデラックス)
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石沢庸介/謙虚なサークル
(KCデラックス)
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真木蛍五
(KCデラックス)
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吉村英明/木嶋隆太
(KCデラックス)
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マツモトケンゴ
(シリウスKC)
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加古山寿/朱月十話
(シリウスKC)
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志瑞祐/青桐良
(シリウスKC)
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閃凡人/木緒なち
(シリウスKC)
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瀧下信英/津田彷徨
(モーニングKC)
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蒼井万里
(ワイドKC)
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奈央晃徳/山川直輝
(講談社コミックス)
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中丸洋介
(講談社コミックス)
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5月7日

ケンノジ/松浦
(ガンガンコミックスUP!)
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道草家守/ゆきじるし
(ガンガンコミックスUP!)
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宇佐楢春/やまだしゅら
(ガンガンコミックスUP!)
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柊一葉/硝音あや
(ガンガンコミックスUP!)
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柊一葉
(SQEXノベル)
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九頭 七尾
(SQEXノベル)
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守野伊音
(SQEXノベル)
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5月6日

CLAMP
(KCデラックス)
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雨隠ギド
(アフタヌーンKC)
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細川忠孝/山村竜也
(ヤンマガKCスペシャル)
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植野メグル
(ヤンマガKCスペシャル)
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藤本ケンシ/井出圭亮
(ヤンマガKCスペシャル)
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南勝久
(ヤンマガKCスペシャル)
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山田恵庸
(ヤンマガKCスペシャル)
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あっぺ/明石六郎
(PASH!コミックス)
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航島カズト/タンサン
(PASH!コミックス)
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明石 六郎
(PASH!ブックス)
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まえばる蒔乃
(PASH!ブックス)
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深凪雪花
(PASH!ブックス)
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5月5日

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5月2日

東冬/三田誠
(角川コミックス・エース)
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金丸祐基
(角川コミックス・エース)
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古橋秀之/別天荒人
(ジャンプコミックス)
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和月伸宏/黒碕薫
(ジャンプコミックス)
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龍幸伸
(ジャンプコミックス)
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平方昌宏
(ジャンプコミックス)
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天野明
(ジャンプコミックス)
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タカヒロ/竹村洋平
(ジャンプコミックス)
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浅倉秋成/小畑健
(ジャンプコミックス)
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朱村咲
(ジャンプコミックス)
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春原ロビンソン/ひらけい
(ジャンプコミックス)
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岩田雪花/青木裕
(ジャンプコミックス)
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肘原えるぼ
(ジャンプコミックス)
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大@nani/吉緒もこもこ丸まさお
(ジャンプコミックス)
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LINK/宵野コタロー
(ジャンプコミックス)
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LINK/SAVAN
(ジャンプコミックス)
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村田 雄介/ONE
(ジャンプコミックス)
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猪口(ドラゴンノベルス)
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しんこせい(ドラゴンノベルス)
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猫又ぬこ
(講談社ラノベ文庫)
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倖月 一嘉
(講談社ラノベ文庫)
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御子柴 奈々
(講談社ラノベ文庫)
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はにゅう
(Kラノベブックス)
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子日あきすず
(Kラノベブックス)
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茨木野
(Kラノベブックス)
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せきはら/柚原テイル
(フロース コミック)
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iNA/Yuna
(フロース コミック)
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Minjakk/Liaran
(フロース コミック)
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西山アラタ/春野こもも
(フロース コミック)
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榎戸 埜恵/涙鳴
(フロース コミック)
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4月30日

藤木わしろ(HJ文庫)
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サイトウアユム(HJ文庫)
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坂石遊作(HJ文庫)
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ハヤケン(HJ文庫)
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紺野千昭(HJ文庫)
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結石(HJ文庫)
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御子柴奈々(HJ文庫)
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りゅうせんひろつぐ
(GCノベルズ)
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ムンムン
(GCノベルズ)
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龍央(GCノベルズ)
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わるいおとこ
(ファミ通文庫)
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山崎 響
(エンターブレイン)
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やまむらはじめ
(YKコミックス)
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4月28日

天空すふぃあ/奈須きのこ
(星海社COMICS)
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餅田むぅ/新山サホ
(ライドコミックス)
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しめさば
(角川スニーカー文庫)
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しめさば
(角川スニーカー文庫)
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御宮 ゆう
(角川スニーカー文庫)
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久慈 マサムネ
(角川スニーカー文庫)
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桜木桜
(角川スニーカー文庫)
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岸馬きらく
(角川スニーカー文庫)
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御宮 ゆう
(角川スニーカー文庫)
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すずの木くろ
(モンスター文庫)
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雪だるま
(モンスター文庫)
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可換環(Mノベルス)
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てぃる(Mノベルス)
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木嶋隆太(Mノベルス)
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川井 昂(ヒーロー文庫)
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アネコユサギ(ヒーロー文庫)
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4月27日

TYPE−MOON/大森葵
(REXコミックス)
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友麻碧/夏西七
(Gファンタジーコミックス)
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小龍/八木戸マト
(電撃コミックスEX)
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朱月十話/ROHGUN
(電撃コミックスNEXT)
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あさなや/yocco
(電撃コミックスNEXT)
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小祭 たまご
(電撃コミックスNEXT)
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4月26日

ユリシロ/紙城境介
(角川コミックス・エース)
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三河ごーすと/奏ユミカ
(角川コミックス・エース)
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平安ジロー/灯台
(角川コミックス・エース)
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火野遥人
(角川コミックス・エース)
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オクショウ/MGMEE
(角川コミックス・エース)
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犬塚惇平/ヤミザワ
(角川コミックス・エース)
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槌田/TYPE−MOON
(角川コミックス・エースエクストラ)
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リヨ/TYPE−MOON
(単行本コミックス)
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4月25日

紙城境介(MF文庫J)
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三河ごーすと(MF文庫J)
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花間燈(MF文庫J)
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三月みどり(MF文庫J)
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両生類かえる(MF文庫J)
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どぜう丸
(オーバーラップ文庫)
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大崎アイル
(オーバーラップ文庫)
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彩峰舞人
(オーバーラップ文庫)
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三嶋与夢
(オーバーラップ文庫)
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馬路まんじ
(オーバーラップ文庫)
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まさみティー
(オーバーラップ文庫)
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友橋かめつ
(オーバーラップ文庫)
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六海刻羽
(オーバーラップ文庫)
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あボーン
(オーバーラップ文庫)
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紙木織々
(オーバーラップ文庫)
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御堂ユラギ
(オーバーラップ文庫)
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泉谷一樹
(オーバーラップ文庫)
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丘野 優
(オーバーラップノベルス)
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龍翠
(オーバーラップノベルス)
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エノキスルメ
(オーバーラップノベルス)
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桜あげは
(オーバーラップノベルスf)
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参谷しのぶ
(オーバーラップノベルスf)
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稲井田そう
(オーバーラップノベルスf)
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虎馬チキン
(MFブックス)
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ぷにちゃん
(MFブックス)
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氷純(MFブックス)
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epina(MFブックス)
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Y.A(MFブックス)
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COMTA/樋辻臥命
(ガルドコミックス)
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Nokko/龍翠
(ガルドコミックス)
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灘島かい/三嶋与夢
(ガルドコミックス)
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霜月なごみ/瀬戸夏樹
(ガルドコミックス)
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野地貴日/黄波戸井ショウリ
(ガルドコミックス)
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つむみ/君川優樹
(ガルドコミックス)
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ぱらボら/馬路まんじ
(ガルドコミックス)
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中曽根ハイジ/丘野優
(ガルドコミックス)
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遊喜じろう/みりぐらむ
(ガルドコミックス)
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松浦/大堀ユタカ
(ビッグガンガンコミックス)
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成田良悟/藤本新太
(ヤングガンガンコミックス)
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はっとりみつる
(ヤングガンガンコミックス)
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六本順
(ヤングガンガンコミックス)
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まつたけうめ/栖上ヤタ
(ヤングガンガンコミックス)
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4月22日

川上真樹/富士伸太(MFC)
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新挑限(MFC)
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丹念に発酵(MFC)
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やませ ちか(MFC)
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