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キムラダイスケ

憂鬱なヴィランズ 5 5   



【憂鬱なヴィランズ 5】 カミツキレイニー/キムラダイスケ ガガガ文庫

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“絵本”を巡る悪役たちの物語――最終章

返却用のハンコをPOMに奪われ、“絵本”の返却はおろか、貸出期間を延長する術すらもなくした兼亮たちは、萩原きいろを確保し、彼女の『金の卵を産むガチョウ』の能力で新たな貸出カードを産ませようとしていた。そんな彼らの前にきいろ奪還のため、“絵本”をばらまいた張本人である“先生”が現れ、事態は急転、直接対決へ――。
だが、幻覚を使う『ハーメルンの笛吹き男』の能力は圧倒的だった。村瀬一郎は戦闘不能となり、貸出カードを破り捨てられた兼亮は、『赤ずきん』のオオカミに取り憑かれ、月夜チームは壊滅的状況に陥ってしまう。
そして、“イラストレーター”のエルモもまた、保護という名目のもとに月夜をPOMの研究所へ連れ戻すべく独自に動き始めていた……。

最悪な結末が描かれた“絵本”と、その悪役たちの物語、ついに最終章! 月夜と兼亮が行き着く結末は、ハッピーエンドか、それともバッドエンドか?
このシリーズは元々ジャケットデザイン素晴らしいのですが、この最終巻は文字通りの渾身の一作だったんじゃないでしょうか。もう見た瞬間、ゾクゾクっときました。これぞ、まさに美女と野獣、少女と狼。月夜を抱く狼の爪も去ることながら、兼亮の頬に添えられた月夜の手がもうたまらんかった。
本編もついにクライマックス。怒涛のようにこれまで謎、或いは未知だった事実が明らかになっていく。いやもうね、今回ばかりは本当に度肝を抜かれた。まさかまさか、ですよ。こればっかりは、これっぽっちも頭の隅にもなかっただけに、あの事実が明らかになった時には「マジで!?」と本気で驚かされた。なるほど、確かにこの巻で詳細が明かされた「エディター」というピースを当てはめると、まるで合致しなかった両者にラインが通ったんですよね。それにしても、これは鮮やかに死角を突かれた感があって、久々に「やられたっ!」と柏手を打つはめになりました。そうだよなあ、彼女は放置しておくにはあまりにも便利すぎる、万能すぎるファクターだったもんなあ。
しかし、今回の見所は何よりも「オオカミ」と化した兼亮と、千鳥姐さんでした。千鳥は、なんでこんなカッコいい女の子なんでしょう。いつだって、守りたい相手の為にズタボロになりながら報われないと知りながら、それでも胸張って仁王立ち出来るこの雄々しさは、悩んで迷って、涙を呑んで、痛みを堪えて、叫びを噛み締めながら振り絞ったものなのである。しかし、心からの選択なのだ。そいつの覚悟を、苦悩を、努力をそばで見続けてきたからこそ、そいつの顔を見た時にスルリと滑りだしてきたものなのである。
「良かったのか? 藤ノの目は誤魔化せん。あれは気丈にしておるが、人を傷つけることを恐れる優男じゃろう。噛まれた傷を見せて“側にいて”と甘えれば、いてくれたろうに」
「ふん。そんなの、あたしじゃないわ」
 千鳥は腰に手を当てて、胸を張った。
「あんたとの約束は“気持ちを素直に打ち明けること”でしょ。ちゃんと守ったわ。あたしはあいつに、大切な人を護れるような、格好いいやつになってほしいの。ちゃんと認めて、送り出せた。そんなあたしをあたしは――きっと、好きになれるんだわ」
こういう台詞を、スッキリなんの後腐れもなく言い放てるから、この人は、生駒千鳥はとびっきりにいいオンナなのである。何故か、女性の方にぞっこん好かれる傾向がある気もするのだけれど。
でもね、覚悟完了した兼亮は、そんな千鳥に格好いいと認められ、何の憂いもなく送り出されるに相応しいほど、かつてのヘタレを返上した、すっげえ男前っぷりだった。いやマジで一貫してカッコ良かったよ、このオオカミさんは。カードを破り捨てられオオカミに取り憑かれ乗っ取られ出したあとも、動揺することもブレることもなく耐え続けてましたし、それどころか取り憑かれた影響を逆手にとって反撃に出るほどの強かさも見せてくれましたし、クライマックスにおけるダークヒーローとしての姿ときたら、囚われの姫を救いに来た騎士ではなく、攫いに来た悪役さながらのワイルドさ、それでいてこれまで通りの兼亮のあの丁寧な喋り方とのギャップと相まって、そりゃ千鳥も、あの月夜ですらキュンキュン来てしまうわ。
前回の一郎さんと小雨のコンビといい、百六の無念にケジメつけようとした伊吹といい、このシリーズはほんと、どいつもこいつも、生き様がかっこ良すぎんよ!!
どれだけ惚れさせたら気が済むんだぃ。
そして何より、すねた月夜が可愛すぎる。笑った月夜が可愛すぎる。なんて素敵なハッピーエンド。
終わってみれば、最初から最後まで至福にたゆたえる最高のシリーズでした。デビュー作に、このシリーズと、作者さんの作品はどうやら自分にとって完全にツボに入ってます。こりゃあ、次回作も楽しみにしなくちゃしょうがないじゃないか。

シリーズ感想

ストライプ・ザ・パンツァー 3   

ストライプ・ザ・パンツァー (MF文庫J)

【ストライプ・ザ・パンツァー】 為三/キムラダイスケ MF文庫J

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姫川響子は交通事故で瀕死の状態になったところを、心優しい宇宙生命体のストライプに寄生されることで助けられる。心に直接話しかけてくるストライプに、響子は二週間前に家出した兄の礼二を探していたことを明かす。実は記憶喪失だというストライプと共に、響子は二人で互いの“探しもの"を見つけることを約束するのだった。そんなとき、響子の学校で大量のパンツ消失事件が起こった! 響子はストライプと協力し、パンツ泥棒の宇宙人を追うことになるのだが――!?
審査会騒然のハートフル・ピュアコメディ、堂々優秀賞を受賞して登場!
なるほど。
よくネタを練り上げられたコントか漫才を観覧したような印象でした。人格を持つパンツ型宇宙人が主人公、という馬鹿げたシチュエーションを、ふざけずひたすら真面目に描くことで、明らかに変な状況を当人たちはシリアスな顔をして受け入れている、という所謂シリアスな笑いを導くように、丹念にネタを織り上げているんですね。お陰で、まともな子の方が、「あれ?これって私のほうがオカシイの?」と良識を揺るがされ、いい具合に狂った状況に鳴らされいつの間にか疑問を感じなくなっていく。
いや、明らかに頭がおかしい状況だから。意志を持つ男性人格のパンツを履いてるのが平気になっていく時点で、響子も相当おかしくなっているのがよく分かる。

うん、でも巧いよ、これは。パンツが主人公だったら、というアホな状況をこれだけ妥協せず真剣にシミュレートして、茶化さずに真面目に巫山戯倒すのはなかなか根性と技巧がい名言の数々は、思いついても物語上に俎上出来るものではない。これを、巧いことストーリー進行に合わせて、此処ぞという場面場面で放り込んでくるのだから、お見事という他ない。
ストーリー自体も、おおよそ見当がついていたとはいえ、紆余曲折を経て真相が明らかになっていく謎の隠された、自分の失われた記憶の奥に秘められた真実を追い求めていくお話にもなっていて、結構読むに応がある作品でした。少なくとも、パンツなんかが主人公だから、と適当だったりノリだけで転がしたりするような物語ではなく、本当に真面目にストーリーを構築していたのは、好感が持てました。普通に面白かったです。

ただ……そう、この作品は巧くはあっても、それ以上ではないんですよね。あまりに馬鹿馬鹿しいテーマを用いている事に目を引かれますけれど、その実体は非常に良識に則って、良識を踏まえた上でそれを外す技巧に長けている、という方式に思えるんですよ。あくまで、マトモさの範疇に根ざした作品だと感じました。

つまり、狂気が感じられない。

あ、こいつ本気で頭がおかしい!! という狂人を感じさせるぶっ飛んだ、イカレた、ネジが抜けた、常人が決して触れられない逸脱した危うさ、がまず見受けられなかったのです。いや、それが悪いというわけでは全然ないんですけどね。ネタの練り具合、使い方と言い職人芸に近い技巧を感じさせるほどの秀作だったのですから。
漫才なんかでも、天才の尖ったそれよりも技術の巧みさを好む人も沢山いるでしょうし。まあ、そういう好みのお話。
ちなみに、絵師のキムラさんの方はこれ、尖ってるタイプの方だと思われw

憂鬱なヴィランズ 4   



【憂鬱なヴィランズ 4】 カミツキレイニー/キムラダイスケ ガガガ文庫

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“イラストレーター”急襲!村瀬一郎の反逆

夕陽ヶ丘恒例、獅子神神社の冬祭り。
その最中、月夜チームの面々によって行われた大捕り物。『不思議の国のアリス』の読み手である如月シェリーを捕獲し、村瀬一郎の自宅へと連行した月夜チームだったが、その時、事件は起きた――。
『天女の羽衣』の読み手である夏苅小雨による突然の襲撃。そこへさらに、新たな敵勢力となる絵本の作り手の一人“イラストレーター”のエルモ・ストーンヘブンとその部下の百伍が加わり、三つ巴の戦いに、事態は混乱を極める。やがて収束した時、月夜チームは、戦力の要である村瀬一郎が敵側に寝返るという危機的局面を迎えていることに気づく……。
謎の多い男・村瀬一郎と、彼がすべてをかけて捜し求めてきた『桃太郎』の絵本。その因果関係が明らかになる時、新たな悲劇を生む……。

最悪の結末が描かれた“絵本”ワーストエンド・シリーズを巡る物語、第四弾!


村瀬一郎が読み手となっている絵本『青髭』の悪役である「青髭」は、殺人鬼であり拷問を好む狂人である印象が強く、絵本『青髭』の拷問部屋を作る、という能力からも、他の絵本の悪役よりもより血生臭く陰惨で狂気を感じさせるもので、だからか村瀬一郎という人物そのものにも、どこか不気味な印象が付きまとっていた。彼自身、どこか冷徹というか倫理観を吹っ切っているような躊躇いのなさを感じさせる振る舞いが多かった事も印象を強くさせる理由だったのだろう。彼の言動を厳密に振り返ってみると、そこまで冷たいものではなかったはずなのだけれど、彼自身の他のメンツとどこか一線を引いた態度に目的の不鮮明さ、青髭の読み手というのも相まって、得体のしれない不気味さが付きまとっていたのだ。
村瀬一郎とは、何者なのか。
その答えが明らかにされたのが、この第四巻である。

『青髭』のモデルとなったかのジル・ド・レイという人物は、本来救国の英雄と言われたほどの「騎士」であった。その事実を、村瀬一郎の鮮烈な生き様を見て思い出した。
仄暗き清廉なる騎士。
あかん、こいつほんまもんのダークヒーローや!!

一瞬どころじゃなく、誰が主人公だったか忘れてしまうくらい、今回の一郎は主役を張っていたんじゃなかろうか。いや、本来の主人公である兼亮だって決してサボっていたわけじゃなく、月夜を守るための覚悟と力を十分見せつけ、振るってはいたのだけれど、今回ばかりは一郎があまりにも圧倒的すぎた。
いったい、どれほどの覚悟を持って彼は戦い続けてきたのだろう。まだ幼いと言ってすら良かった彼が辿った過去は、普通の家庭に普通の子どもとして生まれたものとしては、あまりにも残酷すぎる経験で、無邪気で…しかしこれ以上無く真摯で真剣だった騎士としての誓いに対しての、現実が示した答えがこれだったというのが、もう涙なしには見ていられない。優しくも明るい叔母に惹かれ、幼い騎士として大切な人を守ると誓った結果がこれなのか。
それでも、神に裏切られジャンヌ・ダルクを奪われ、心そのものを喪ったジル・ド・レイよりはマシだったのか。それとも、より残酷な悪夢が残されてしまったのか。いずれにしても、村瀬一郎は守るべきものを喪いながらも、なおも騎士で在り続けたのだ。彼女が遺してくれた、最後の宝物を守るために。最後のよすがを、助けるために。
しかし、彼の残された唯一それすらもが偽りのモノだったと知れた時、この時こそが彼にとってのターニングポイントだったのだろう。騎士か、青髭かの。
その意味では、「先生」の側の読み手であり、一郎たちと敵対する立場でありながら、なし崩しに一郎たちと行動を共にすることになった夏刈小雨の存在は、終わってみればとてつもなく大きかったのだと知れる。
彼女が花詠に示してみせた、全肯定こそが一郎と花詠の絶望を否定させた救いの縄となったんじゃなかろうか。うむむ、一体何がどうなって彼女がその立ち位置にハマりこんだのか、ほんとなし崩しとしか言いようのない流れでさっぱりわからないのだけれど、こればっかりは小雨姉さんがイイ女すぎるから、としか言えんよなあ。いやもう、まさか一郎とフラグ立てちゃうとか、びっくりだよ。花詠挟んで、若夫婦かっ! というような違和感のない佇まいにいつの間にかなってたし。男前度が高すぎるカップルになっちゃうじゃないか。

イラストレイターの介入により、「先生」を含めた三つ巴の争いになってきたワーストエンドシリーズをめぐる攻防。イラストレイターが所属する組織の底知れなさも去ることながら、先生は相変わらず悪意満載の不気味さで、正直どっちも敵対相手としてたちが悪すぎるんですよね。兼亮も、月夜を守るための覚悟を完了させ、一郎も一先ずではあるものの、囚われていた問題に対する答えを得て、今までよりも仲間として距離感を近づけることになり、身内としては結束しつつあるけれど、ぶっちゃけ「絵本」に対してどう対処すべきか見通しが真っ暗なんですよね。ただでさえ、絵本をレンタルし続けることに関しては、金の卵という抜け道があるにしろ厳しいものがあるし、そもそも花詠みたいな娘が出てきてしまったということは、全部無かったことにしてオシマイ、というわけには絶対いかなくなったわけで。
まさに、混迷深まるという感じで、ダークな方面に盛り上がってきました。むむむ、面白い、これはやっぱり面白いよ。作品の雰囲気そのものも、このほの暗さにキャラクターのコミカルさがうまくブレンドされて、なんかどっしりとした風格みたいなものも出てきたし。独特の世界観、と呼ぶにふさわしくなってきた。
ガガガ文庫の中でも要注目のシリーズであります。

シリーズ感想

憂鬱なヴィランズ 34   



【憂鬱なヴィランズ 3】 カミツキレイニー/キムラダイスケ ガガガ文庫

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明かされる月夜の過去と“絵本”誕生の秘密

「その絵本を作ったのが、帯刀月夜自身だとしても?」

月夜が『ワーストエンド・シリーズ』の作者!?
千鳥からもたらされた情報に困惑しながらも、兼亮は絵本の謎に迫ろうとしていた――。放課後の校舎内に突如響き渡る女生徒の悲鳴。文芸部部室にいた兼亮と千鳥が駆けつけると、女生徒の顔にはガラスを割ったような無数の亀裂が走っていた。すでに敵の攻撃は始まっている。正体不明の読み手から出題される“注文”をこなしながら、追撃を開始する兼亮たちだったが、時を同じくして、危険な“フック船長”の能力を持つ『ピーター・パン』の読み手までもが現れて……。学校内で暗躍する新たな読み手たちと、事件の黒幕“先生”の影。
そしてついに、兼亮たちはある人物から月夜の過去と、“絵本”誕生の秘密を聞かされることになる。
この物語の絵本の借主たちは、少なからずその絵本の悪役の生き様、行動原理に魅せられてしまったものたちで、しかしそれぞれが悪役の悪に飲み込まれることなく、その毒に抗いながら魅せられた悪役たちの姿に正の解釈を見出そうとしながら戦っている子たちなのだけれど、それは彼らがまだ成長途中の子供だからなのか。未来に可能性が残っている子供だからなのか。
少なくとも、【ピーター・パン】の読み手である印南は、絵本を借りる前からネバーランドに囚われながら可能性を否定し続ける大人でも子供でもない悪意の魔物、フック船長そのものだったと言える。世界は悲劇ばかりだと慨嘆して自らが悲劇そのものにでもなりたいかのように振る舞う壊れた子供。
悪役に打ち勝とうとする若者たちと比べて、この大人のなれの果ての醜悪さには顔をしかめてしまう。自分が大人だと誤解している残骸は、こんなにも無様なものなのか。事情がわからないのに咄嗟に日和を庇った先生や、警察官といったまっとうな大人たちが立派な人物だったからこそ、この男の醜さが余計に浮き彫りになる。
フック船長は、子供を憎んでいるのだろうか、子供に嫉妬しているのだろうか。あの悪意、あの剥き出しの敵意には怖気が走る。どうしてあそこまで幼い心を切り刻む事が出来るんだろう。幼い夜空にドクターがした仕打ちは、享楽性を感じない分余計に悪意として刺々しく恐ろしい。
振り返ってみれば見るほど、このドクターってフック船長そのものでした。【ピーター・パン】は、フック船長との戦いなどを通じて成長したウェンディが、大人になることを拒むことをやめるお話でしたけれど、この物語でウェンディ足りえる月夜も日和も、既にもう夢見る子供ではありませんでした。悲劇と惨劇を塗りたくられて、夢の国から強制的に追い出され、夢をみることができなくなった子たちでした。でも、彼女たちがもう大人になっていたのかというと、そんな事はなくてただただ無理矢理に子供で居られなくされただけだったんですよね。ならば、彼女らにとってこのフック船長との戦いはどんな意味を持っていたのか。
思ったんですよね。子供の頃の夢を取り戻す事もまた、大人になるという事の一つなんじゃないかと。悲劇をもたらした悪意を打ち破り、過去に奪われたものと向き合う覚悟を持った時、子供で居られなくなりながら大人になれずに居た彼女たちはひとつ階段を登りました。いや、自分が進んでいくだろう道を切り開いたのでした。喪ったものの残骸を取り戻したことで過去に戻るのではなく、先に進む意志を手に入れました。
一つ大人になりました。
「先生」と呼ばれる一連の出来事の真の黒幕は、自らを「笛吹き男(パイド・パイパー)」と名乗ります。子供を誘い何処かへ連れ去ってしまうという、ハーメルンの笛吹き男の笛の音。結局、子供であるかその軛から脱するか、その辺りがこの作品のキーワードなのでしょうか。

しかし、今回はまた大胆に大事件にしてきましたね。それも、堂々と表沙汰になるような大々的な。絵本「ワーストエンドシリーズ」の誕生秘話と月夜との関わりという物語の根幹にまつわる話が出てきた事から、ついに核心に迫ってきた感もありますけれど、まだまだ未登場の絵本も多い。フック船長はともかく、もう一つの読み手は完全に予想外でしたけれど。あれは、真相がバラされるまで絵本の正体もわからなかったもんなあ。まあ、読んだことが無かった、というのもありましたけれど、能力と読み手は普通ならまず連想として繋がりませんよ。絵本の元ネタがわかってないと。文字通り、あっと言わされました。
絶句させられたといえば、日和の兄ちゃんもそうだったなあ。彼については、真相が明らかになればなるほどその偉大さが浮き彫りになって来ます。彼こそが、一番強い人間だったと確信が深まるばかり。結局、最後の最後まで彼は負けていなかったのか……。彼の遺志を継ぐことはいろいろな意味で大変だ、兼亮も。

そして、相変わらず秀逸なのが、イラスト各種。毎回の表紙の印象的なのも去ることながら、今回のカラー口絵のあの揉み揉みシーンの絶妙な間と言ったら、笑った笑った。一枚絵であれだけ間を表現している絵もなかなかないですよ。千鳥さん、目がやばいですw 目次のSDキャラも酷いですし。一番何が酷いって、巻末の漫画ですけどね。あそこまで好き勝手私物化してやってるのも滅多ないよ!! もっとやれ!!

1巻 2巻感想

憂鬱なヴィランズ 24   



【憂鬱なヴィランズ 2】 カミツキレイニー/キムラダイスケ ガガガ文庫

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次々と現れる敵の読み手たち。激戦始まる。

所有した人間に悪役(ヴィランズ)の能力を貸し与える絵本“ワーストエンド・シリーズ”。
親友の失踪事件をきっかけに『赤ずきん』の読み手となった兼亮は、蒼い目の少女・月夜たちと共に町に散らばった絵本の回収にあたることに――。ある日のテスト中、クラスメイトの緘獅子きいろが卵を産む姿を目撃した兼亮は、彼女をワーストエンドの読み手と判断し追い詰める。しかしそれは仕組まれた罠だった。次々と現れる悪役の力を持った読み手たちの猛攻に、最大の戦力である一郎は負傷、月夜を敵にさらわれてしまう。最悪の事態に為す術のない兼亮と千鳥は、もう一人の仲間『かちかち山』の読み手と接触を試みるが……。
……か、かっけーーー!! 千鳥さん、かっけーー! やばい、ボロボロになりながら立ち上がり吼える姿に胸打たれた。感動してしまった。すげえ女だ、すげえ人だ。
ワーストエンド・シリーズという絵本は、その童話の悪役の在り様に惹かれてしまった人に悪役の能力を与える魔本。白雪姫の絵本の読み手である千鳥は、当然その白雪姫の悪役である王妃のあり方に惹かれてしまった少女である。幼い頃に刻まれた母親から受けた歪んだ愛情によって、大きな心の傷を負った彼女はある意味白雪姫その人でした。白雪姫たる弱い自分を憎み、孤高の強さを持つ王妃に憧れ、でも同時にその寂しさに苦しみ、かつて愛しい我が子の誕生をのぞみ喜んだ王妃のように、自分の家族を求めた彼女が得たのは小さなスノーホワイト。
彼女が多くの葛藤と悶えるような苦悩の末にトラウマを振り払い、嫉妬や憎悪を飲み下して本当の愛情を、孤独ではない強さを手に入れた時、そこに現れた光景は自らの身を挺して我が子白雪を守る王妃の姿。
千鳥が憧れた悪役の王妃ではなく、悪役となってしまった王妃こそが憧れるであろう母親の姿。
これ、童話の悪役の能力を得ると同時に、自分の中から悪役と同じ業を、悪意を、怪物を掘り起こしてしまうという宿命を負ったこの物語において、千鳥のたどり掴みとった勝利は、一つの理想なんですよね。物語の悪役が、その役を、自らの罪を乗り越えて、悪役でなくなる瞬間を、ズタボロになり自分の命を賭してまでスノーホワイトを、自分にとっての白雪姫を助けようとした王妃の、千鳥の在り様が見事に証明したのですから。
すごかった。圧巻だった。何より、目尻が熱くなるような感動でした。
たまんない、やっぱりこの作者すごいわー。ほんと、ダイレクトに感情に訴えてくる豪速球を放り投げてくる。それなのに、球筋が恐ろしく繊細なんですよ。力任せじゃなく、人間の内面を織物でも編むような丁寧な手際で見せてくれる。剛柔が凄まじく合一した手練手管なんですよね。
なるほど、思春期の若者たちの脆くも強靭な、冷めていながら泣きたくなるほど熱くて仕方のない心の在り様を描き出すにこれほど相応しい筆もないでしょう。
前回は状況も状況だけにかなりシリアス度が高くふざけたシーンは少なかったのだけれど、今回はまだ事件が発覚する前の落ち着いた日常状態からはじまったせいか、意外とコミカルで惚けたシーンも多かったのですが、これがまた妙にノリがよくて面白かった。いかん、手筋が本当に多い。どっからでも攻撃が飛んでくるオールレンジだな。
バトルの方も、実のところここで出てくる悪役の能力というのは殆どが攻撃向きではないんですよね。結果として、或いは発想の転換として相手に害を与えられる、というだけで実際は攻撃力なんて無いに等しいものばかり。なので、必然的に衝突の勝敗はどれだけ自分の能力、カードを伏せられるか。そして相手の予期していない手を打てるか。自分の能力に対してどれだけ自由な発想を生み出せるか、になってくるのです。そのおかげで、敵味方ともに能力の概要が明らかになっても、いったいどんな手で来るのかがまるで読めずに、びっくり箱の応酬みたいになっていて、見応えたっぷりだった。それぞれの能力が基本原則さえ守っていれば、かなり自由度が高いというのもあるんだろうけれど。青髭の能力なんか、普通に使ってたら大して何の役にも立たないものですしね。
しかし、数々の悪役の能力の中でも他の追随を許さない奇妙さを誇っているのが、やはり金の卵を生むガチョウでしょう……あれ、どこから生んでるんだ!? ってか、パンツ履いてないんですか!?
冒頭のカラー口絵の漫画から、正直あっけにとられてしまいましたがなw
あと、真性のロリコンにロリを献上するなんて、本気で危ないんですけど。それでいいのか千鳥さん!!
いやあ、二巻目に入ってどうなるかと想いましたけれど、想像以上に面白く手応えを感じさせてくれる内容でした。面白かった。ホントに面白かった。主人公含めて敵も味方も食わせ者、くせ者、変人、危険人物ばかり。そりゃ、悪役に惹かれてしまうような人ばかりなのだから当然なのですが、それでもその歪みや危なっかしさが魅力的で恐ろしくて、ココロ惹き寄せられてしまいます。
オススメ。

1巻感想

千の剣の権能者(エクスシア) 3   

千の剣の権能者(エクスシア) (このライトノベルがすごい! 文庫)

【千の剣の権能者(エクスシア)】 紫藤ケイ/キムラダイスケ このライトノベルがすごい! 文庫

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人智を超えた力・権能を宿した〈権能兵〉の一人、クアディカ。
失われた魂を求め、彼女は千の剣を振るう――。

権能――それは、特定の事物を自在に操る力。世界は、権能を持つ代償として魂を抜き取られた〈権能兵〉を有する帝国によって統治されていた。“英雄”を求める青年クオンは、〈権能兵〉でありながら帝国の支配を受けない少女クアディカと出会う。流れぬ涙を流さんとするかのように、彼女は〈剣〉の権能を振るう。その手に、失われた魂を取り戻すため――。第3回『このライトノベルがすごい!』大賞受賞者、受賞後第1作。
デビュー作の【ロゥド・オブ・デュラハン】でもそうだったのだけれど、本作においても救いのない悲劇の果てに、悲劇を経たからこそたどり着ける救済と和解が眠っている。人々がそうした結論にたどり着くために、これほどの痛みと哀しみの中を突っ切らないといけないような流れになっているのはそりゃもう酷い話ではあるんだけれど、いずれも根底にあるのは善性の肯定なんですよね。甘えを許さず自ら痛みを背負わなければ救いを得られないというのは厳しいようにも見えるけれど、どれほどの絶望が待っていてもその先に救いや許しが待っていてくれる、というのならこれらはきっと「優しいお伽話」なのでしょう。
ヒロインの少女クアディカは、権能兵として奪われてしまった魂を追い求める少女。普通の権能兵が、意志のない人形のような有様であるのに対して、彼女だけは何故か自我を持ち決して無感情とはいえない意志の発露を見せている。しかし、それでも彼女には魂はなく、魂のないにも関わらず彼女は急き立てられるように、焦がれるように魂を求めている。その欲する心はどこから生まれているのか。心とは魂と不可分ではないのか。この魂に関する見地と描写がなかなかに面白く、同時に少女クアディカの動機と根源となるものを引き立たせていて、彼女の泣けない慟哭と共にグイグイと引き込んでいく。
面白い。
しかし、同時に性急でもあるように感じます。それぞれのキャラの掘り下げとなるエピソードや、物語の焦点や転機となるシーンが味わい感じ入る前にスタスタと過ぎ去って行ってしまうんですよね。ややも忙しない。話を膨らます余裕は、それぞれのエピソードにポテンシャルとして備わっていると思うのですが、そこを広げずに必要な分だけ残して素っ気ないほどにそぎ落としている。無駄がないのはいいけれど、噛み締めるべき余韻までもがなくなっているのは、ちょっと勿体無い気がしましたね。傾向として情感に訴えかける内容の物語だけに、ふっと立ち止まって染み込ませるだけの間が欲しかった。

憂鬱なヴィランズ 4   



【憂鬱なヴィランズ】 カミツキレイニー/キムラダイスケ ガガガ文庫

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この物語を読んだ者は悪に染まる。 「それは憂鬱な結末が描かれた、決して読んではいけない残酷な絵本なんだよ」『赤ずきん』の嘘つきオオカミ、『白雪姫』のいじわる王妃、『青髭』の殺人男爵、彼ら悪役たちは“絵本”を所有した人間に取り憑き、その醜い欲望を剥きだしにする――。消えた親友、女子中学生の連続失踪と、高校生・笠木兼亮の周囲で相次ぐ異変。そして、登校中に発生したバスジャックの最中、彼は“絵本”を回収しているという蒼い目の少女・帯刀月夜と出会う……。悪役に借り受けた異能力を使い罪を犯す者と、それを阻止する者たちとの壮絶な戦いの幕が上がる。
やっばい、やばいわー、この人やっぱり何かぶっ飛んでるよ。デビュー作【こうして彼は屋上を燃やすことにした】で目の当たりにした戦慄はフロックでもなんでもなかったと確信させられた。カミツキレイニーという作家は、思わずバッターが何も出来ずに見送ってしまうほどの素晴らしいコース、外角低めのストライクゾーンぎりぎりに、ストレートを唸りを上げて放りこむピッチャーなのだ。
題材こそ、童話のダークサイドをそのまま人間のダークサイドに当てはめ、人間の持つ根源の悪と向き合わせるホラー仕立ての異能モノ、という感じであり、よく見る…とまでは言わないものの、決して珍しいとまでは言わないタイプなんだけれど……もうね、微妙な心理の機微の描き方が鬼気迫ってる。鬼気迫ってるのに、前のめりにならず描いてる作者まで迫真に酔っ払ってしまわず素面で冷徹に徹してるんですよね。登場人物に作者がハマらずに、恐ろしく突き放している部分が見受けられる。それでいて、それでいて、そこで描かれる人間心理には触れたらドロリとどこまでも沈んでいきそうなほどぬめりが帯びてるんですよ。人が人を思う気持ちって、ここまで濃厚にねっとりとなれるものなのかと思うくらいに。でも、それこそが美しい。見ていて、綺麗だと思ってしまう。
作中でひたすらに想像され語られるのは兄の気持ちや覚悟の方なんですけれど、むしろ壮絶なのは妹の方。わずかにかいま見えた真実や、幾つかの仕草や行為からしか、彼女の内面は慮ることは出来ないのだけれど、だからこそ凄まじい密度の情念が、端々から迸っているのである。それに気づいた時、クライマックスシーンからはもう立ちすくむしかなかった。

主人公の笠木兼亮も、ヒロインであろう帯刀月夜も、登場人物のほとんどが一筋縄ではいかないやるべき事を見定めているキャラクターなだけに、単純に流されていく部分がまるでないので、歯ごたえがあるどころじゃない。戦々恐々ですよ、これは。寒気がする、ワクワクするゾクゾクする、何か見てはいけない深みを覗いているような、怖さと喜びがある。
そして、登場人物の皆がそっと差し出してくれる哀しいほどの優しさに、泣きたくなる。
人が見せる一生懸命の優しさって、優しさがその人を必死にさせる理由であるのって、なんでこんなに泣けてくるんでしょうね。

うわーー、やっぱり私、この人、カミツキレイニーという人の作品、めちゃくちゃ好きですわ。好きというか、ハマる。底なし沼みたいに、ハマる。
絶品でした。期待に違わぬ絶品でした。この鋭利さを失わずに、願わくばどんどんと、新たな作品を世に送り出して欲しいです。

カミツキレイニー作品感想
 
11月26日

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11月25日

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(ガルドコミックス)
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(コロナ・コミックス)
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(MF文庫J)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップノベルス)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ダッシュエックス文庫)
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(ダッシュエックス文庫)
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(MFブックス)
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(KADOKAWA)
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11月22日

(MFC)
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(MFC)
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(MFコミックス アライブシリーズ)
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(MFコミックス アライブシリーズ)
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(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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(モーニング KC)
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(モーニング KC)
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(モーニング KC)
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(ガンガンコミックスJOKER)
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(ガンガンコミックスJOKER)
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(ガンガンコミックスpixiv)
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11月20日

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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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(GCN文庫)
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11月19日

(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(サンデーGXコミックス)
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(サンデーGXコミックス)
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11月18日

(ガガガ文庫)
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(ガガガ文庫)
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(ガガガ文庫)
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(ガガガブックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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11月17日

(電撃の新文芸)
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(電撃の新文芸)
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(星海社FICTIONS)
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(星海社FICTIONS)
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(星海社FICTIONS)
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(星海社FICTIONS)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(アフタヌーンKC)
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(マガジンエッジKC)
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(マガジンエッジKC)
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(マガジンエッジKC)
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(講談社コミックス)
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(フロース コミック)
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11月16日

(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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11月15日

(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(Gファンタジーコミックス)
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11月12日

(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(宝島社)
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(星海社COMICS)
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(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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(サンデーうぇぶりSSC)
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(ビッグコミックス)
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(アース・スター コミックス)
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(メテオCOMICS)
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11月11日

(裏少年サンデーコミックス)
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(アクションコミックス(月刊アクション))
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11月10日

(BLADEコミックス)
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(BLADEコミックス)
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(MFコミックス アライブシリーズ)
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(電撃文庫)
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(カドカワBOOKS)
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(TOブックス)
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11月9日

(ドラゴンコミックスエイジ)
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(ドラゴンコミックスエイジ)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(KCデラックス)
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(シリウスKC)
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(講談社コミックス)
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11月6日

(角川書店単行本)
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(SQEXノベル)
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(SQEXノベル)
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11月5日

エンターブレイン
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(エンターブレイン)
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(ドラゴンノベルス)
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11月4日

(ジャンプコミックス)
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(JUMP j books)
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