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クレタ

魔王2099 2.電脳魔導都市・秋葉原 ★★★★   



【魔王2099 2.電脳魔導都市・秋葉原】  紫 大悟/クレタ 富士見ファンタジア文庫

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伝説の魔王――奇怪なる進化を極めた“秋葉原”に君臨する!

秋葉原市。革新的な発展を続ける“電気街”と古き伝統を重んじる“魔法街”が対立構造を呈する未来都市に、魔王・ベルトールは降臨した……超名門学園への留学生として。新たな舞台を駆ける、未来の魔王譚第二幕!

魔王ベルトールさま、ゲーム実況動画の配信者を生業としてしまったために、頭ゲーム脳になっちゃってるよ!
前回で電脳ジャックして顔と名前を売りまくったお陰もあって、登録者も増えまくってるのか。300万というのが多いのかどうなのかわからないけれど、金銭的な収入的にも魔王信者として魔力供給源としても、この数は生活の余裕に繋がるには十分なのだろう。
そろそろ、マキナのヒモからは脱出できたんでしょうか。というか、マキナも不死者という身分証明が出来ない立場なのでフリーターという不安定な職にしかつけなくて結構カツカツだったのですから、逆に養うくらいの甲斐性を魔王様には見せてほしい所です。
というわけで、目下の目標は行方不明の魔王軍大幹部七魔侯の面々の行方を探すために、魔侯の現在の状況がわかるという散逸している魔侯録の確保。その一つが秋葉原にある魔法学校の宝物庫に収められているということで、物語はいざ異世界魔法学園編へ!
ベルトールって見た目の年齢二十代前半くらいかと考えてたんだけど、学生でもいけるの!?
教師枠とかいう変化球ではなく、直球で転校生としてマキナと高橋を引き連れて秋葉原の名門魔法学園へと乗り込むベルトールたち。魔力計ふっとばしたり因縁つけてきた貴族っぽいのをふっ飛ばしたりと、ノリが完全に転生モノの異世界学園無双なんですけど!
そこで出会うは秋葉原御三家の一角の跡継ぎにして、没落した貴族家のご令嬢。これでお家復興のために意気軒昂、というのならそのまま転生学園モノのパターンなのだけれど、彼女山田=レイナード・緋月はどちらかというと落ちぶれ自身も落ちこぼれ、本来は快活活発な人柄なのだろうけれど、諦観と周囲からの悪意に心へし折れている状態で、鬱々と日々を過ごしている娘さんなんですよね。
それがベルトールに目をつけられたことによって、散々振り回されるうちに鬱屈を無理やり振り払われ仄かに楽しくなってきて、心に明るさを取り戻していく。
こちらはどこか乙女ゲーのようなノリなんですよね。
緋月って娘は同世代からは孤立して疎まれ見下されているし、両親は秋葉原という地をめぐる政治的なゴタゴタのせいで亡くなり、家自身も没落してしまったものの、緋月自身は御三家のうちの二家の当主の二人から目をかけられ、可愛がられているんですよね。
ありそうな展開として下心ありの付き合いだろう、親身になっているふりをして緋月が持っていると思しきレガリアを狙っているんだろう、と思いきや、このゴブリンの大親分とフルサイボーグ化したエルフの学園理事長という二人、本当に心から緋月の事を実の娘のように可愛がって心配して世話して面倒みようとしてたんですよね。
だからこそ、余計に悲劇的になるのですが。
緋月も自分に注がれている愛情をちゃんと知っていただけに、心折れて鬱屈を抱えてしまっていてもそこから歪まず僻まず屈折せずにじっと耐えていられたんでしょうなあ。
ある意味、その愛情こそがしがらみとなっていたのかもしれませんけれど、彼女にとっては二人からの愛情は救いであり支えであったのは間違いないはず。両親が遺してくれた愛情と指針だけでは、思春期の娘さんが我慢できるものではなかったでしょうから。

しかし、ここから「学校に突然テロリストの集団がー!」という定番のアクションサスペンスまで盛り込んでくるとは。
1巻でもファンタジーにSFをごたまぜにした挙げ句にサイバーパンク、というやりたい放題な詰め合わせでもって作品自体を賑わせた本作ですけれど、2巻をまったく同じ基盤に乗っけたまま先にすすめるのではなくて、こうやって違う種類の山盛り詰め合わせのやりたい放題で来るとは思いませんでした。
このカオスを、しかし魔王ベルトールのキャラは易易と波乗りこなすんですよねえ。魔王さま、常にノリノリである。どんなウェーブが襲ってきても、全部ベルトールの世界にしてしまうんだよなあ。そこんところ、存在強度がやたらとつよいです。どんな波が来ても、ノリノリで楽しそうに乗りこなして我が物にしてしまう。おかげで、ひたすら面白い。
それにこの人、魔王と名乗っているけれど覇道の人ではなく王道の人なんですよねえ。信義にあふれた義侠の人ではなかろうか。好漢でありカリスマでもある。そりゃ、周りに人も集まりますわ。この男に任せた、と言われる事が何よりの喜びになってしまう。何気に人を乗せるのもうまいですしねえ。
ともあれ、あの裏切り者マルキュスも所属していたという組織の暗躍が発覚して、黒幕の存在がにわかに浮き上がってきました。
魔侯たちの行方も含めて、話も順調に広がってきた。
しかし緋月ってば、あの欠片を中に残したままだと勇者と魔王の両方惹かれてしまうことになるんじゃないだろうか。彼女が乙女ゲーの主人公ならそれも順当なのかもしれませんがw


魔王2099 1.電子荒廃都市・新宿 ★★★★   



【魔王2099 1.電子荒廃都市・新宿】  紫 大悟/クレタ 富士見ファンタジア文庫

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統合暦2099年――新宿市。究極の発展を遂げた未来都市に、伝説の魔王・ベルトールは再臨した。巨大都市国家の輝かしい繁栄と……その裏に隠された凄惨な“闇”。新たな世界を支配すべく、魔王は未来を躍動する!

これはまた、やりたい事ごた混ぜにしてやってやったぜー!感があって好きだなあ。
伝統的魔王と勇者の戦いに破れ、滅び去った魔王ベルトールが500年の時を経て復活してみれば、そこは見慣れたファンタジー世界アルネスではなかった。かと言って、単純に文明文化が発展して技術水準が上がった「現代系異世界」でもなく、異なる次元の魔法のない科学文明世界「地球(アース)」でもない。
そこは、別次元同士の衝突によって生じた魔法文明惑星アルネスと機械文明惑星アースが融合した世界。異文明の衝突によって起こった大戦争によって、神も国家も秩序も滅び崩壊し、魔法と科学の文明が融合して発展して80年の月日が流れた未来世界。
ファンタジーも現代も通り越して、魔導と電脳が支配するオカルトサイバーパンクと化した世界。人間も魔物もすべてがファミリアと呼ばれる電脳具を体内に装着してネットワークに繋がった電子都市・新宿。
そんな見知らぬどころじゃない、見たこともない考えたこともない想像すら出来なかったわけのわからない世界に放り出された旧世界の魔王の明日や如何に。

不死の魔王として数千年に渡って君臨し続けた魔王ベルトールは当然一般ピープルに紛れるような言動は出来ないわけで、尊大にして傲岸……シンプルにいうとどこのお大尽かというような偉そうな物言いしか出来ないのですけれど、別に物事の道理がわかってなかったり現状についていけない、というような周りが見えてない人ではないんですよね。
世界征服の志こそ失わなかったものの、この新宿という場所が自分の想像もつかないロジックで成り立っている世界で、自分がまったくそれについていけていない事もちゃんとすぐ理解しますし、いくら魔王と名乗っても誰も相手にしてくれない事も勿論わかっている。
そもそも彼ベルトールは、魔王と言っても邪悪の化身というわけではなく、不死人と呼ばれる様々な要因で不死者に至った者たちの王、という立場であって、世界征服も自分の野心や欲望という以上に理念のため、という人物なのである。
だから、王としても崇められて当然、奉仕されて当然、というような傲慢な意識は持っていなくて、忠節に対してはちゃんとそれに相応しい報いを与えてやらなくてはいけない、という部下に対しての責任感も感謝や情も持ってるんですよね。また、直接自分に関係ない相手でも自分を助けてくれたり、何かを与えてくれたら、この魔王素直にお礼言えるんですよね。
多分、道を訪ねて教えてくれてもちゃんとありがとうと言うだろうし、道すがら落とし物をした時拾ってもらっても「ありがとう助かった」と言える人物なんですよね。こういう人として当たり前の側面を備えているのは、何気に大事なところだったように思います。
かつて魔王全盛期だった頃は、権力者特有の酷薄さや残酷さを持っていたようですけれど、そういう当たり前の部分は新宿に復活して苦労してから身につけたものではなく、そもそも備え持っていたものなんじゃないかな。
だからこそ、500年ずっと待ち続けて自分の復活を助けてくれたかつての側近、マキナが魔王軍の崩壊や「現想融合」と呼ばれる次元融合事件や世界大戦を経て、長きに渡って苦労し、今や小さなプレハブ規模のアパートメントの一室に居を構え、日銭を稼いで糊口をしのぐような生活を送っているのを目の当たりにした時。
魔王たる自分を迎えるのにこんな惨めたらしい環境しか用意できないのか、みたいな不満や哀れみを覚えるのではなく、こんな苦労をしてまで自分を復活させてくれたことに深い感謝と、こんな辛い日々を可愛い部下に送らせてしまったことに感極まって謝罪と労りを込めてマキナのこと、ギューッと抱きしめるんですね。
その直前、ベルトール自身、かつての臣下に裏切られ、自分が時代遅れの存在だと突きつけられ、誇りも矜持も打ち砕かれて惨めな思いに打ちのめされていたのも大きかったのでしょう。自分が今味わっている惨めさ、屈辱に倍するものを、この少女然とした腹心は500年に渡って味わい続けた、辛酸を舐め続けた。その上でなお、自分の復活を待ち続けてくれた。激動の時代を生き続けたマキナは、きっとベルトールが復活したとしてもかつてのように魔王として君臨する事も復権する事も難しいかもしれない、とわかっていただろう。それでも、魔王としての価値を喪っているだろうベルトールを、迎えてくれた。かつてと変わらぬ忠義を、親愛を、捧げてくれた。その価値を、重さを、掛け替えのなさを、ちゃんとこの魔王様は十全理解し感じ取ってくれたんですよね。マキナも、これほど報われたと思えることはなかったでしょう。ベルトールのこういう人間味の在るキャラが好ましくてねえ。
ここでマキナに衣食住全部任せて、お前が働いて養え! と魔王ならぬヒモにならず、速攻でとりま生活のために働くぞ! となるところ、ベルトール偉いと思うし何気に適応力高いですよね。
マキナとしては、ワンルームに魔王様とたった二人きりの睦まじい生活、というだけで満たされていたみたいですけど。むしろ、ヒモになってほしかったんじゃw
まあ案の定、面接で片っ端から落とされて存在全否定された就活生みたいになってしまうのですが。就職活動、あれほど自分の存在価値を見失ってしまうものないもんなあ。イオナズン・ネタをここで見ることになるとは思わなかったが。

でも、攻殻機動隊の電脳化に代表されるようなサイバーパンクの定番とも言える脊髄に装着する情報端末、ここではファミリアと名付けられた魔導機器となっていますけど、こういうネットワークに接続していないと身分保障も仕事も得られない、というのはディストピア感がありますよね。
そして、スラムにたむろする身体の違法改造を施した半機械のアウトローたち。この中に、オークやゴブリンといった魔物たちが当たり前のように混ざり、電脳ハッカーが情報屋としてビルの一角に棲家をこしらえて潜んでいたり。やっぱりこういうサイバーでオカルトな世界観、好きですわー。
そして、そんな世界のネットワークで、ユーチューバーとして生計をたてはじめる魔王様w
人気配信者になってるし。魔王のカリスマをそんなところで発揮していいのか、おい。

ただ、魔王としての力を取り戻すには信仰度という認知が必要らしく、ポジティブでもネガティブでも認識され強い感情を向けられることで、それぞれ正と負の信仰の力を得られるという寸法なので、ネットワーク上で知名度をあげる、というのは見事に時代に適応している、と言えるのかもしれない。
そして、幾ら技術的にいくら時代遅れになろうと、彼が魔導師として天才を越えた存在であることは変わりなく。時代遅れ、なんてのは過去に固執さえしていなければ、時間さえあればいくらでも更新していけるんですよね。ベルトールの場合、一々発展史を丁寧に辿らずとも、理論さえ理解すれば容易にブレイクスルーしてしまえる、どころか新たな理論に到達できる、というあたりやはり本物の化け物なんだよなあ。

この時代まで生き延びて、目的も見失って流浪していた勇者との再会や、魔王としての在り方の変化など、新たな時代に復活して自分の価値を見失い辛酸を舐めたからこそ、かつての魔王としての自分とは違う、新しく見出したもの、ベルトールとして大事に思えるものが出来る、というあたりこそ、物語の主題だったようにも思うのですけれど、ちょっとそのあたり突き詰めきれずに物語の進行の流れに任せてしまったかな、と思う部分もありました。
マキナとの二人きりの狭い部屋での生活、ちゃぶ台囲んで過ごす日々の様子、もうちょっと見てみたかった気もしますし。
まだ未登場で行方不明の六魔侯たちも、ただ不死狩りから身を隠している、という風でもないですし、裏切った臣下もずっと秘めていた野心を開放した、というだけではない何らかの事情もあったようですし、むしろここからさらに世界観も広げていく余地もありそうで楽しみ。
ベルトールさまのキャラが本当に良かったので、サイバーパンクな世界観を発射台に、主人公をはじめとしたキャラの魅力を推進力に、ここからグイグイと面白くなって欲しいものです。期待したい♪

ニンジャと司教の再出発! 1 レトロゲー迷宮に殴り込み ★★★  



【ニンジャと司教の再出発! 1 レトロゲー迷宮に殴り込み】 のか/クレタ レジェンドノベルス

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上級職の「ニンジャ」でありながら、「冒険者の酒場」で無為な日々を過ごすプレーヤーがいた。彼の名は「ああうあ」。実戦経験なし、レベル1。冒険者のアイテムを管理するためにパーティーに所属している補欠メンバーだ。「ああうあ」の正体は、前世でプログラマを務めるサラリーマンだったが、不幸な事故で命を落とし、女神の力によって、この世界に転生していたのだった。そんなある日、女神に会った「ああうあ」は、この世界がレトロゲーム風に改造されたことを知る。女神が世界をアップデートするまでに自分のレベルを上げなければ、命が危ない!似たような境遇で過ごすレベル1の「司教」職の「ああういあ」と共に、新たな歩みをはじめるが…。

おおっ、ちゃんと名前変わってくれた。さすがに「ああうあ」とか「ああういあ」では読みづらいし、脳内で上滑りしてしまう所でした。
でも、この前世を元にした名前の方も、どうにも意味深な話になってくるんですよね。前世から直通でニンジャになったわけじゃなさそうなんだよなあ。
一方で「ああういあ」事、アーウィアちゃんは純粋な現地の人間らしく、そういう裏事情には一切通じていない。ひらがなでああういあだと頭に入ってこないのに、アーウィアだと普通に頭に入ってくる不思議。
しかしこのアーウィアちゃん、メインヒロインらしい立ち位置で「ああうあ」事オージロ・カナタの相棒になる重要人物なのだけれど、基本三下っぽいのが玉に瑕。いやね、「……っス!」という語尾が常についてたら、そりゃあねえ。性格もお調子者だし、聖職者ぇぇ。
まあニンジャもロジカルにゲーム攻略するかのようにダンジョンの攻略、急速レベルアップのための行動をシステマティックにしていく論理的な一面とは裏腹に、あれでIT土方の暗黒面に支配された、訳の分からんノリで稼働しているところもあって、時々ボケとボケでツッコミがいない状態のまま進撃していくことがあるので、なんか妙な勢いのある作品になっている。
件のダンジョンではベテランの善属性のパーティーと途中から合流して一緒に行動していくことになるのだが、掣肘役になるのかと思われたこの人たちも、エルフのルーなんか、あれ頭なんか湧いてたり冒険者としては非常に頼もしいものの、理性の縁としてはコイツラもわりと勢いで生きてる感じなので頼りにならなくて、ノリとボケ要員が増えるだけに終わっているような気がする。
メンツの中で一番まともであるがゆえにボケに振り回されて苦労を背負い込む担当の人、が誰も居ないぞこれw
毎回「ご安全に!」との掛け声とともに繰り返される打ち合わせも、うん事前の打ち合わせは大事よ。ニンジャ、ナチュラルにこなしていて、攻略のために頭を悩ませ心すり減らして、という背負い込むようなメンタルはまったくなく、非常に元気の良い掛け声混じりに標語が叫ばれるのである。
でもほんと事前の項目確認は大事、ほんと大事。


タイトルにもあるレトロゲーとしての要素で一番厄介なのが、兎にも角にも「アイテム所持は8個まで」でありましょう。ダンジョン潜って宝物拾って帰るのが探索の目的の一つのはずなんだけれど、回復アイテムや装備品とか持ってってたら、ほとんど何も持ち帰れないし、持って帰ろうと思ったらアイテム捨てなきゃいけないし、で鬼畜である。そも、生存性を高めるための回復などの補助アイテム持っていくだけでも8個は少なすぎるて。
基本WIZネタがベースとなっているようなのだけれど、初期のゲームではアイテムを数持てないというのはよくあったので、懐かしいやらあの頃の虚しく辛いせせこましくなる気持ちが蘇ってきて、なんともはや。でもそれが当たり前だったから不思議と受け入れていたのですが。
ただ、ドット絵のキャラが会話もなくプレイヤーの操作のもと黙々と動いている、という風体ではなく、ちゃんと普通に登場人物が雑談もしーの、冒険から帰ってきたら宴会して宿屋に止まって、という日常風景もしっかり描かれているので、傍目にはあんまりレトロゲーの世界、という感じはしなかったんですよね。アーウィアちゃんも、ちゃんと田舎から出てきた上京娘という過去背景もしっかりありましたし。

まさか、そんな世界そのものにディティールが欠けていた、とか実際にアップデートされて色々変わるまでわかりませんてー。いや渦中にいるニンジャにとっては世界が見るからに作り物っぽかった、なんてのは中にいるとわからなくて、世界そのものが激変してからようやく気づく、というのもわかるのですけれど、もうちょっとそれらしい描写があっても良かったような気がします。
ってか、酒場でクダッてたときとかメシも食ってなかったのかよ! 酒普通に飲んでるから、一緒に食事もしてるのかと思ってた。
ともあれ、プレイヤーであるニンジャのみならず、世界中の人々が一夜にしてなんか見た目から内実までリアル志向になってしまった世界に戸惑い混乱する中で、果たして人々はどう適応していくのか。
なんかここまで変わると、ゲームのジャンル、というか作品そのものの雰囲気も変わりそうで続きどうなるのか興味深い。登場人物の見た目の描写から緻密さが全然異なってしまったもんなあ。


暗極の星に道を問え ★★★☆   

暗極の星に道を問え (電撃文庫)

【暗極の星に道を問え】 エドワード・スミス/クレタ 電撃文庫

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人々の期待を背負って、強大なる魔王を討ち果たした少年トウカは、勇者として華々しく国に凱旋した。しかし、彼に報いるべき王家は非情にも裏切り、少年の命を奪い取ってしまう。この日、ひとりの勇者が死んだ。宇宙に漂う巨大な竜骸で形成された惑星。そこに生まれ、数奇なる運命に導かれる、かつて勇者と呼ばれた少年の物語。復讐の刃とともに厳しく荒れ果てた地を彷徨う彼の行く手に、希望という名の光明は差すのだろうか?いま、禁断の叙事詩が紐解かれる―。
この巨大な竜の骸が宇宙空間で惑星となっていくという冒頭からの世界観がまたグッと雰囲気を作ってくれて、好きだなあこれ。
前作【竜は神代の導標となるか】でとびっきりの群像戦記を見せてくれた作者の新作は、人間に裏切られ復讐者と化した勇者の戦争を描いたダークファンタジー。
元は田舎から出てきた純朴な少年であった勇者が、友人であったはずの王子に裏切られ、一緒に魔族と戦ってくれた旅の仲間を殺され、自分も殺されかけ、故郷は焼かれ、亡き母の墓まで暴かれ、とただ裏切られるだけじゃない、人としての尊厳まで徹底的に貶められ踏み躙られて、とこれでもかと叩き潰してくるんですよね。
優しく朴訥だった少年が、憎悪と怒りに焼かれるまでになってしまうほどに。
ただ面白いのはここまでされながら、トウカは復讐者と成り果てながらも復讐に狂いはしないのである。ロンドリアム王家とその支配下にある人間たちを憎しみながら、自分を助けてくれた人たちには誠実であり続けるんですね。人間たちに虐げられた者たち、かつて自分が殺した魔王の率いた魔族たちや森人、獣人たちを糾合してロンドリアム王家と人間たちと戦うことになるわけだけれど、トウカの中では復讐と彼らの救済は等価であって決して復讐のための道具にはしようとしないのだ。誠実に、真摯に、王家の悪業によって荒れ果てた土地を回復し、そこで逼塞していた、虐げられ貶められ踏み躙られてきた亜人種たちのために剣を振るおうとする。トウカが滾らせる炎は仄暗く決して明るいものではないのだけれど、それでも正しき怒りであり続けるのだ。かつて彼が持っていた優しさも、純朴さも何一つ失われないままなのだ、ということが彼の幾つもの言動から窺い知れる。しかし、そうでありながらいささかの容赦もなく、躊躇もなく、王家の人間や勇者暗殺に関わった者のみならず、王家の軍に所属する人間の兵士たちを殺戮していく非情な姿は鮮烈なんですよねえ。
同時に、自分を死地から救ってくれた王女リリエラへの恩義と好意は失わずに、同じく王家から追放された彼女を救うに躊躇いはなかったし、勇者の反逆という事実に疑問を感じていた兵士に対しても無体なことはしなかったり、と人間に対する理性や情は決して失われていないことはわかるだけに、余計に彼を振り切らせてしまったアズハール王子や王家のやり口には怒りを禁じ得ないのである。
まあ立派に悪役をやっている、とも言えるんだけれど。
この世界の場合、魔族よりも人間たちの方が圧倒的に大勢力という情勢も大きいんでしょうけどね。魔王討伐なんて言っても、魔族という弱小と言っていい辺境蛮族の反乱、みたいなものだったみたいですし。蛮族って言ってもゲルマン民族とか北方騎馬民族のような強大極まる大蛮夷なんてもんじゃとてもじゃなくて、魔術という要素があったとしても、人類存亡の危機というほどではなかったっぽいんですよね。魔族も、森人も、最後に仲間になる獣人の群れも、みんな「戦争」という行為にはまったく慣れ親しんでいない素朴な生き方に従事している民たちで、狡猾で強大な人間たちの国家に比べるとあまりに小さく弱くズルさというものを知らなさすぎるのである。
だからこそ、それら弱き者たち、虐げられし者たちを纏めて立ち上がった元勇者の、これは復讐譚ではなく英雄譚となるのだろう。踏み躙られてきた者たちの怒りを、恨みを、憎しみを、煽って狂わせるのではなく、正しく剣と成して振るおうとする新たな魔王の物語になるのだろう。魔族の姫は怒りを共にしその意思を支えて戦い、人間の姫はその志を守りながら心が狂わないように制止し続ける。異なる思いを抱いて同じ人を想う両輪となるヒロインが上手く対比となりつつ、主人公にとっての大事な存在になってて良く配置できていた一方で、まだまだ味方となる陣営のキャラクター……自体は立ってるんだけれど、勢力としての描き方がまだピリッとしていない感じかなあ。人間サイドも、王子が思ったよりも悪役として映えきれなかったのがちと痛い。
前作を見ても作者はむしろスロースターターだと感じているだけに、巻を重ねるごとに物語としても登場人物にも重厚感が出てくるだろうことは大いに期待しているのだけれど。群像劇として前作が傑作だっただけに尚更に。
まあいずれにしても、こっからだ。

エドワード・スミス作品感想


竜は神代の導標となるか 4 ★★★★★   

竜は神代の導標となるか (4) (電撃文庫)

【竜は神代の導標となるか 4】 エドワード・スミス/クレタ 

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東部の覇者はどちらか?ついに雌雄を決する時がきた。名将バネッサの陰に隠れがちだが、スコットは紛うことなき俊英である。この会戦を機にさらに才能を開花させた青年が、カイの前に立ち塞がる。これは東部戦線を占う戦いだけではない。勝者は英雄への道を突き進む。歴史に名を刻む存在になることを誰もが予感していた。最終決戦は知略をつくし、大軍を縦横に動かす総力戦となった。そして、伝説の一騎打ちが始まる。最新鋭の鉄騎竜メシエを駆るスコット。今や同盟の象徴となった騎士竜レイバーンを駆るカイ。勝者は果たして?
いいなあ。前回は親父さん世代のおっさんたちが花形として活躍したけれど、それに負けじと今回は敵味方問わずカイたち若い世代がその才覚を開花させていく。
若い世代と大人の世代がそれぞれに刺激しあって、相乗的にその意思と能力を充実させていっているのである。その象徴とも言うべきなのがマルデラ領の伊達男マシアス・ハロン。この兄ちゃん、カイと同世代で派手好きで目立ちたがり屋。まず見てくれから入るような格好だけの浮ついた青年と思われていて、伊達男なんてのも決して良い言われ方じゃなかったんですよね。それが、カイと出会い、また父と本来の領の後継者だった兄を失って領主の座についてから、まさに空の器に水が注がれていくかのようにして、その派手な言動はそのままにして忍耐と深い思慮を持つようになり、領主としても男としても目の覚めるような充実期に至るのである。マルデラ領は、それまで世代間の対立が激しく感情的なまでにぶつかり合っていたのが、マシアスを支えるカタチで異なる世代がそれぞれを認め合い、敬意を払い、互いを頼もしく感じながら手を携える関係へと著しい変化を迎えるんですね。マシアスに苦言を呈する役割に徹する腹心のゴードンから見たマシアスの成長と、領の雰囲気の変化が、彼の中の期待感と相俟ってなんとも眩しくてねえ。
そんなマシアスの同盟参戦は、アーロンたちがカイの兄貴分だとするとちょうど同年代の友人的な存在って居なかっただけに、その活躍と相俟ってテンションあがりました。目立ちたがり屋だけあって、イイトコロ持ってったしなあ、マッシー。あれ? このアッパーな性格ってけっこうカナと相性いいのか?
カイと同年代というと、ここで最大の壁となって立ちふさがったスコット・クロンダイトもまさに同年代。カイと同じく、その才能を垣間見せながらもまだ花開く前だった彼が、カイたちとの戦いを通じてクロンダイトの象徴だったバネッサをも乗り越えていくカタチで覚醒していく姿は、カイと切磋琢磨して成長していく好敵手・ライバルと書いてトモと呼ぶような関係へと発展していくのである。お互い、面識がない中でもその戦略をぶつけあい、騎竜での戦果を伝え聞く上で意識し合っていたのが、機会を得て一対一で話をしたことで通じ合うものが生じてたんですよね。あれは、敵同士の対話というよりも対抗心をむき出しにしながらどこか好意を抑えきれない、どこか子供っぽくて微笑ましいくらいの語り合いだったんですよね。
多分、こんな出会いじゃなかったら親友と言っていい関係になれたに違いないと思えるほどの。
それでも、二人にはお互い信念があり譲れないものがあり、守りたいものがあったのである。お互いを認め合い、好意を感じたからこそ憂いなく、全力で戦いあえる関係。その結末が、どちらかの死であったとしても、後悔なくそれを受け止められるくらいの。
ほんと、魅力的なキャラだったなあ。

一方、此方側でもアーロン兄さんが色んな意味で無双しまくり。穏やかな性格で仲裁役が似合うカナの兄ちゃん。登場当初はその優しい性格が逆に作用して優柔不断に苦悩を重ねていたどこか頼りなげな雰囲気だった頃からしたら、なんかもう別人ですよ。いや、穏やかでいつもにこにこ微笑んでいるような性格はなにも変わってないのだけれど、芯が通っただけでこれだけ変わるものか。軍師としては善人過ぎて性格の悪さが足りない、と言われる彼だけれど、その軍略の目は確かで今回の敵の予測の上をいき、さらにはカイのレイバーンという意外と使いドコロの難しい駒を縦横に使いきったその手腕は、今後の同盟の戦略がアーロンの主導で描かれていくことを証明する切れ味たっぷりのもので、頼もしいこと頼もしいこと。もう頼りないなんて言わせないよ。
って、軍略家としての腕前だけでも十分と言えたのに、さらに個人的にもそんな強かったの、アーロン兄ちゃん!? あれ? もしかして同盟の中で生身で一番強いのってアーロンなの!?
これには、メリダさんもドキドキですよ、ギャップ萌えですよ。

と、アーロンやカイがクロンダイトとの攻防で奮戦する間に、彼らの勝利を信じて未だ様子見に徹する陣営を切り崩していくエレナ。彼女の女王としての指針は文字通りの王道というもので、反乱軍ウェイン・グローザが掲げる「革新」が覇道そのものであるのを見るに、大局はまさに王道対覇道の様相になろうとしてるんですよね。
盛り上がる盛り上がる。

そう、舞台の上に駆け上がったエレナとカイの同盟と、ウェイン・グローザの本軍がついにぶつかるであろうこれからこそが本番……の、はずなのに次回以降が未定ですとーーー!?
馬鹿なあぁぁぁ!!!!!
一応、まだ続けられる可能性は残ってるみたいなのですけれど、いやそれにしてもこれで終わりというのはもったいなさすぎですよ。これだけ多様なキャラとストーリの魅力にあふれた戦記物はライトノベル全体見渡しても、五指に満たないでしょう。面白いのに、べらぼうに面白いのにっ!!
願わくば、なんとか続きを。読みたい! 請い願うばかりです。


シリーズ感想

竜は神代の導標となるか 3 ★★★★☆  

竜は神代の導標となるか (3) (電撃文庫)

【竜は神代の導標となるか 3】 エドワード・スミス/クレタ 電撃文庫

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ヴェーチェル領を掌握し、カイは領主にまで上り詰める。郡主の子が領主になった例は皆無。王国始まって以来の快挙である。
だが、安息の時はない。東部一の勢力を誇る領督スコット・クロンダイクが、カイたちヴェーチェル同盟に宣戦布告をするのだった。王国に鳴り響く猛将バネッサ率いる精鋭クロンダイク軍と同盟は激突する。竜に乗る騎士たちが戦場を疾駆し、矛を交える。華々しい英雄譚が幕を開ける! 百戦錬磨のバネッサはやはり只者ではなかった。硬軟を使い分ける戦略に、同盟軍は劣勢を強いられるが!?
親父さんたち、隠居して縁の下の力持ちとして活躍するのかと思ったら、むしろ領主を降りて身軽になった立場で最前線出て将軍として大暴れしてるんですけどw
面白い。味方が増え相対する敵が増え、起こった動乱に能動的に動き出す各勢力の描写が増え、と戦記モノとして巻を重ねるごとにスケールがアップしているんだけれど、それでとっちらかって動きが鈍くなるどころかむしろ物語が水を得た魚のように躍動感を増してるんですよね。この作者、規模を大きくしたほうが活きるタイプなのかもしれない。登場人物が増えるということは、一人ひとりに割く描写が減る、ということなのだけれど、短い描写の中に十分そのキャラの魅力を感じさせるモノが詰まってるんで、全然物足りなさは感じないんですよね。これは群像劇となる戦記モノを描くにあたっては得難い能力である。おかげで、誰これ?という感覚が全然無いうえで、敵味方で一気に増えた人物が一斉にそれぞれ能動的に動いてくれるものだから、物語が跳ねる跳ねる。
新たにぶつかり合うことになったクロンダイク軍との激しい攻防。新たに同盟に参加してくれた領主たちとの交流も含めて、新しい人間関係がどんどん構築され、更新されていくのがまた楽しいんですよね。元々最初に敵同士として戦い、お互いに大切なものを喪った、奪われたもの同士であるシギル家との融和などにも丁寧に描写を割いていましたし。エレナがあれだけ、同盟の要になっていくとはなあ。シギル家のレアさまと言いクロンダルクのバネッサ将軍といい、何気に三十路から四十路の熟女層が充実しているのが侮れない! 一方で、アンドリュー先生のところのパララ姫(7歳)という英邁ロリの鮮烈なデビューもあって、ロリ枠にも抜かりはないという見事な陣容w 何気にヴェーチェル同盟の主だった女性陣はみんなカイではなくて、エレナの方がしっかりと捕まえているあたりが、さすが女王様といったところでしょうか(笑
まあカイの方はエレナがもうゆるぎのない奥様として君臨してるので、そのイチャイチャっぷりに割り込めるのはあの愛人さんくらいだもんなあ。カナはどうなるんだろう。彼女は彼女で相方出てきそうな気もするけれど、今のところはメリダとのツートップでブイブイ言わせる方が忙しいかー。カナの方もエレナと一緒でむしろ女泣かせというか、懐に入って懐くの上手い子だわし。
何気に、メリダがアーロンといい雰囲気になりかけてるのは、なんですか、あっちこっちでロマンスですか!?

若い子供ばかりに美味しいところは持ってかせん、とばかりに親父さんたちが水を得た魚のように
はしゃいで遊びまわるかのように暴れまわってるのは、なんとも頼もしいというか年甲斐もないというか、楽しそうですねえ、お父さんたちw

別の地方で反乱軍相手に暴れまわっている鋼鉄王の勢力の方の描写もまた面白く、場合によってはこっちメインでもじゅうぶんイケるんじゃないか、と思う展開だったのですけれど、キャラが多いということはわりと容赦なくそれを削っていける、という意味でもありまして、彼の脱落にちょっとこれ勿体無いんじゃ、と思わせられたのは、それだけ思い入れ持ってかれてるって事なんだよなあ。
鋼鉄王、今のところはエレナたちとは相容れぬ、という感じではあるのですけれど、当人たちがお互いのことを知り得ていない段階ゆえのことだけに、実際は方向性も似ているので先の未来としては敵対だけではないルートもあるはずなのですが、さてどうなることか。
2巻での期待以上に盛り上がってきてくれて、これはかなりの注目作になってきましたよ。

1巻 2巻感想

竜は神代の導標となるか 24   

竜は神代の導標となるか (2) (電撃文庫)

【竜は神代の導標となるか 2】 エドワード・スミス/クレタ 電撃文庫

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王国最強と謳われる蒼竜騎士ルガールに勝利したカイ。それは驚きをもって近隣の領主たちに受け入れられる。カイたちは無視できぬ勢力として注目されるのだった。エレナの兄リチャードら優秀な補佐も揃い、カイはヴェーチェル領を制圧すべく、シギル家の本城に迫る!
本来なら、すでに勝敗は決したと言ってもよい戦い。だが、ウェイン・グローザはさらなる刺客を送り込む。通称「蛇」。その者は王国軍においても畏怖される実力の持ち主らしい。ヴェーチェル城攻防戦の決着はいかに!?
おおー、面白い面白い。一巻における発端が外からの圧力に受動的に動かざるを得なかった状況だったのに対して、今回から主人公サイドが主体的かつ能動的に動き出し、戦記物として本格的に稼働しだしたわけだけれど、その途端メキメキと面白くなってきましたがな。いや、一巻の段階で良質の戦記物だなあ、とは思ってたんだけれど期待以上に土台のしっかりした感じがあるんですよね。それでいて、重厚すぎず。戦記物って本格的すぎると、物語や登場人物の考え方から世界観からひたすら重たくなって圧迫感に晒され続けるようなものもあるんだけれど、その点この作品は軽い……のとは全然違うな。主人公サイドの主要人物がみんな若いだけに、動きや考え方に気持ちの良い爽やかなキレと温度のある柔らかさが備わってるんですよね。戦記モノとしてのしっかりとした下地の上で、若者たちの成長譚が描かれはじめてるのである。
カナの兄ちゃんのアーロンと、エレナの兄貴のリチャード。一回り年上とはいえ、二十代の若者である二人の兄貴分がカイのサポートにつくんだけれど、この男三人のトリオがいいんですよね。ある意味女性陣ほったらかしで、イチャイチャ……というのは違うんだけれど、エレナを旗頭とした1勢力として立ち上がるために片付けなきゃいけない問題を、三人で頭付きあわせて喧々諤々やりあう様子が仲良さそうでねえ。いや、リチャードはエレナの兄貴として結構、カイのことを突っつくんだけれど、キツい性格と見せかけて初対面ですぐにわりと繊細で不器用、というのがバレてしまったので、これカイに懐かれた、と言っちゃってもいいんじゃないだろうか。厳しい言動のリチャードに、まあまあと間に入って仲裁するアーロン、と収まるところに収まったようなお似合いの三人組が出来上がって、彼らを見てるだけでなんだか楽しくなってくる始末。これで、有能な親父さん連中がちゃんと健在で、若い連中を上に立てて自分たちは後ろに回って縁の下の力持ちに徹してくれる、というこの安心感。まだ軍事面では人材確保できていないんだけれど(これについては後半かなり大胆な展開が待っていたわけですが)、一個の勢力としての政治や外交、方針決定に関してはエレナを旗印に、カイをリーダーに盛り立てていく体制が出来上がっていく様子がしっかり描かれていて、純粋シンプルに彼らの行く末を追い駆けたい、という気持ちにさせられました。
男連中に負けず劣らず、女性陣もガンガン頑張ってたんですよねえ。特に、やっぱりというかエレナである。
唯一残された王族として、生き残るだけではなく女王としてどうするべきか、という考えを自分の中で育てていく一方で、カイの婚約者として女の子としての自分もちゃんと良い方向に伸ばしていってるんですよ。新女王としてのカリスマを見せながら、さらに良い奥様としての女子力をあげまくっていく、この両立性。なんか、もうこれ無敵じゃないですか?
初心として、エレナのことを守るために立ち上がったのに目まぐるしく変わる状況と置かれた立場、新たな動力源の開発の秘密を握ったことから、より高い視点で国の行く末を考えることに忙しく、ついつい初心を忘れてしまったカイと、置いてけぼりにされながら責任感と生来の我慢強さからじっと耐え忍びつづけたエレナ。このあたりのすれ違ってしまった二人の、喧嘩から仲直りまでの過程がもうねー、恋人とか通り越して新婚夫婦そのものなの。そもそも、エレナが王族とはいえ端くれも端くれで、辺境貴族の一人娘というだけあって、考え方が庶民的というか、カイにためにやってあげたいと思ってることがもう、生活感ある若奥様のそれで、初々しいの可愛らしいの。カイの方も、新妻をすごく大切にしている、がんばり張り切ってる若い旦那さん、って感じで見ていてニヤニヤするしかないでしょう。これで、いざというときはエレナは王族としての威やカリスマを感じさせるかっこ良い言動をみせてくれるわけで、そのギャップもたまらんです。
正妻としての余裕か、側室候補たちへの態度にも全然棘がありませんし。というか、男連中三人組と同じくらい、女性陣も仲良しなんですけどねえ。

ラストの展開は、なかなか意外なことに。まさか、あの人達を取り込むことになるとは。いや、人材が足りていなかったのは間違いないので、これは凄い助かるんですけれど、さてしばらくはやっぱり揉めるんじゃないだろうか。でも、リチャードくんがなんか面白いことになってるんで、彼がうまいこと橋渡しになりそうだ。ってか、初登場時からこの人、キャラ立ちすぎじゃないですか? いわゆる厳格で融通が聞かず気難しい宰相ポディションに収まりそうな人なのに、なぜにここまで可愛い男になってるのかw
アーロンも、一巻の時のいまいち頼りなさそうな人柄から一変して、温和だけれど居ないと絶対困りそうな長男的な立ち位置でキャラ立って来たし、やっぱり男連中が目立つ作品、特に戦記モノは面白いです。
ウェインたちの反乱軍と、主人公の勢力以外にも、一癖も二癖もありそうな勢力が顔見せしてきましたし、盛り上がってきましたよ。

1巻感想



竜は神代の導標となるか   

竜は神代の導標となるか (電撃文庫)

【竜は神代の導標となるか】 エドワード・スミス/クレタ 電撃文庫

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地方郡主の子カイ。武道はからっきしだが、頭はよく回り口も達者。幼馴染のエレナを許嫁とし、ささやかな領地を継ぐ。待つのは平凡だが幸せな人生。だが王都の政変により、それは一変する。王国軍戦略参謀ウェイン・グローザが王位を狙い兵を挙げたのだ。エレナが王位継承権を持つ血筋であったことから、カイは戦乱の只中に巻き込まれていく。統治者たちは絶対的な武力を有している―鉄騎竜と呼ばれる巨大兵器を保有するのは領主以上の階級だけ。地方郡主が太刀打ちできるものではない。だが、カイは違った。彼には鉄騎竜を超える竜とそれを乗りこなす才能があり!?
作者、もろに外国人そのままの名前なんだけれど、メディアワークス文庫などから本を出している人で、少なくとも翻訳本じゃあありません。どうしても初見、あれ?と首を傾げてしまうと思うんですけどね。タイトルも非常にわかりにくいんだけれど、かなり正統派の戦記もの。それも、中世的時代背景に巨大人型兵器が運用されているタイプ、ということで古くは【聖刻】シリーズ。最近では【ナイツ&マジック】シリーズなんかに類する戦記モノですなあ。わりとサクサクっと進む上に、群像劇や戦国モノと違ってあっちこっちに有力者が点在しているという誰が敵で誰が味方か安易に判断できない複雑な構造のものではなく、シンプルに強大な敵に対して辺境から旗を上げ、勝利を重ねて戦力をまとめあげて反抗勢力を作り上げていく、というお話。
珍しいのは、主人公がヒロイン一筋というところですか。元々婚約者だった幼馴染が、王都の政変で王位継承権一位に繰り上がってしまい、権力を握った反逆勢力に命を狙われてしまったところを、逆に旗印にして彼女を女王として対抗することになるのだけれど、この二人がまた仲睦まじいことでちょいと他が割って入る隙間ないんですよねえ。ともかく、幼馴染を守るため、という大義と自分と祖父が創りあげた新たな兵器を実戦で試したい、という欲望、それに野心がうまく調和して、ブレなく戦いに挑める態勢が整っているので、余計にサクサクと進んだ印象が強いのかも。特に、好きな女の子を守るために戦う、という理由は動機としては実にパワフルになれるものですし。一方で、自分と祖父が研究で発見した新たな動力源を、今までの産業、ひいては一般人の生活レベル、文明レベルを発展させるための起爆剤にしたい、という大きな志を持ち、同時にその新技術・新概念が戦争をより酷いモノにしてしまうだろうという恐れを抱き、と少年の身にとっては大きすぎる大望とそれに伴う責任を背負ってる子なんですよねえ、この主人公。でも、そんな彼の夢と恐怖を、ヒロインのエレナがきちんと理解していて、一緒に共有しようとしているのが、本当におしどり夫婦めいてきて、微笑ましいというかほわほわしてしまうというか。普段はハツラツとして強気でカイの背中を叩いて叱咤するような娘でありながら、いざとなると凄く抱擁力が大きい子で、このカップルは思わず見ていて目を細めてしまう二人です。
今のところ、彼らの周りには両者の親や家臣、近隣の親戚づきあいしている諸侯などしっかりとした大人が揃っているので、決して人材として足りてないわけじゃないのですが、もうちょい特徴的な将帥文官が出てきてくれるといいんだけれど。なにしろ、敵さんの方が基本有能な人ばっかりなんですよねえ。
一応、カイたちの側にはカイと爺さんが開発した新エネルギーが、わりと量産きく形で存在しているのですが、はたしてそれをどこまでアドバンテージとして利用できるのか。まだはじまったばかりですし、本格的に動き出すのはこれからか。

 
12月2日

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11月22日

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11月20日

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11月19日

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11月18日

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11月11日

(裏少年サンデーコミックス)
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(アクションコミックス(月刊アクション))
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(ドラゴンコミックスエイジ)
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(角川コミックス・エース)
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(角川書店単行本)
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エンターブレイン
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