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クローバーズ・リグレット

2018年8月読了ライトノベル系書籍からのお勧め  

読んだ本の数:85冊 うち漫画:51冊

すげえ読んだなあ、8月。8月はやたらとKindleのセールがあったものだから、ついついあれもこれも、と買い込んでしまった結果がこれでありました。
でもそれを除いても、34冊と一日一冊ペースを上回ってくれたので満足しております。前月に暑さのあまりにヘバッて本読む体力もなくなってたことから、8月も厳しいかなと思ったのですがなるべく意識して読もうと頑張ったのが功を奏したようです。前月も意外と読了ペースは保ってたんで、上積みできたのかしら。
圧巻はやはり【ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット】のナユタさん。長いライトノベル読歴の中でも、これほど最強クラスなヒロインが果たして何人居たか、というレベルの主人公の落としっぷりでした。伝説の合気道の達人を見るかのようなそれでした。
【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?】、【りゅうおうのおしごと】は安定の高止まり。面白さは出る巻出る巻保証済み。なんの不安もなし。ただただワクワクして続きが出るのを待つのみ。【デート・ア・ライブ】はクライマックスに入ってから真骨頂を顕し続けてます。そのポテンシャルを振り絞ってる。


★★★★★(五ツ星) 1冊

ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット 3】 渡瀬草一郎/ぎん太 電撃文庫(2018/8/10)

【ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット 3】 渡瀬草一郎/ぎん太 電撃文庫

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隙もなく取り付く島もない鉄壁の男、斯く落とすべし。って、これはもうナユタしか無理ですよ!
並のヒロインなら鼻にもかけず、相手にもしてもらえないだろう暮井さんを、文字通り手も足も出させずに完落ちさせてしまったナユタさんのあまりにも最強なヒロインっぷりに、震撼しっぱなしでした。すごいよナユタさん。


★★★★☆彡(四ツ星Dash) 3冊

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 6】 手島史詞/COMTA HJ文庫(2018/7/31)
りゅうおうのおしごと!9】 白鳥士郎/しらび GA文庫(2018/8/9)
デート・ア・ライブ 19.澪トゥルーエンド】 橘公司/つなこ 富士見ファンタジア文庫(2018/8/18)


【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい? 6】 手島史詞/COMTA HJ文庫

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完全に★4DASH以上の常連になりました。それだけ、毎回面白くて尊くて浄化されてしまいます。メイン二人だけじゃなく、周りの面々も一緒に丁寧に描いてくれるのがさらに吉。ほんと好きなシリーズです。


【りゅうおうのおしごと!9】 白鳥士郎/しらび GA文庫

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夜叉神天衣、この子の孤高の覚悟と生き様は遥かに小学生の域を越えている。だからこそ、八一の師匠としての振る舞いが胸を打つ。八一、天衣相手のときが一番立派に師匠してるなあ。


【デート・ア・ライブ 19.澪トゥルーエンド】 橘公司/つなこ 富士見ファンタジア文庫

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トゥルーエンドと刻まれた意味を知る。そう、これが崇宮澪の辿り着いた真実の結末だったと、信じるしか無い。


★★★★(四ツ星) 10冊

新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙 3】 支倉 凍砂/文倉十 電撃文庫(2017/9/8)
使徒戦記 ことなかれ貴族と薔薇姫の英雄伝 1】  タンバ/新堂アラタ  モンスター文庫(2017/10/31)
使徒戦記 ことなかれ貴族と薔薇姫の英雄伝 2】  タンバ/新堂アラタ  モンスター文庫(2018/3/30)
ぼんくら陰陽師の鬼嫁 四】 秋田 みやび/しの とうこ 富士見L文庫(2018/8/10)
魔王学院の不適合者 2.~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~】 秋/しずま よしのり 電撃文庫(2018/7/10)
ロード・エルメロイII世の事件簿 4 case.魔眼蒐集列車(上)】 三田誠/坂本みねぢ TYPE-MOON BOOKS(2016/8/14)
ロード・エルメロイII世の事件簿 5.case.魔眼蒐集列車(下)】 三田誠/ 坂本 みねぢ TYPE-MOON BOOKS(2016/12/31)
戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉8】 SOW/ザザ HJ文庫(2018/5/31)
異世界迷宮の最深部を目指そう 11】 割内タリサ/鵜飼沙樹 オーバーラップ文庫(2018/8/23)
神域のカンピオーネス 3.黄泉比良坂】 丈月城/BUNBUN ダッシュエックス文庫 (2018/8/24)


【新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙 3】 支倉 凍砂/文倉十 電撃文庫

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【使徒戦記 ことなかれ貴族と薔薇姫の英雄伝 2】  タンバ/新堂アラタ  モンスター文庫

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【使徒戦記 ことなかれ貴族と薔薇姫の英雄伝 1】  タンバ/新堂アラタ  モンスター文庫

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【ぼんくら陰陽師の鬼嫁 四】 秋田 みやび/しの とうこ 富士見L文庫

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【魔王学院の不適合者 2.~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~】 秋/しずま よしのり 電撃文庫

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【ロード・エルメロイII世の事件簿 4 case.魔眼蒐集列車(上)】 三田誠/坂本みねぢ TYPE-MOON BOOKS

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【ロード・エルメロイII世の事件簿 5.case.魔眼蒐集列車(下)】 三田誠/ 坂本 みねぢ TYPE-MOON BOOKS

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【戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉8】 SOW/ザザ HJ文庫

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【異世界迷宮の最深部を目指そう 11】 割内タリサ/鵜飼沙樹 オーバーラップ文庫

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【神域のカンピオーネス 3.黄泉比良坂】 丈月城/BUNBUN ダッシュエックス文庫

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今月のピックアップ・キャラクター

鳥羽 梨於奈 (神域のカンピオーネス)
蒼宮藍葉 (恋愛至上都市の双騎士)
三倉咲夜 (忘却のカナタ)
カナミ (異世界迷宮の最深部を目指そう)
ティティ (異世界迷宮の最深部を目指そう)
樹堂乙羽 (Zの時間)
ロード・エルメロイII世 (ロード・エルメロイII世の事件簿)
崇宮澪 (デート・ア・ライブ)
時崎狂三 (デート・ア・ライブ)
レベッカ (戦うパン屋と機械じかけの看板娘)
夜叉神天衣 (りゅうおうのおしごと)
アノス (魔王学院の不適合者)
ナユタ (クローバーズ・リグレット)
クレーヴェル (クローバーズ・リグレット)
北御門芹 (ぼんくら陰陽師の鬼嫁)
ネフィ (魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?)
ザガン (魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?)




以下に、読書メーター読録と一言感想。
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ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット 3 ★★★★★   

ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット3 (電撃文庫)

【ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット 3】 渡瀬草一郎/ぎん太 電撃文庫

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「んー…そこは私と海世くんの仲ですからーー」
《SAOサバイバー》にして、VRMMOの中限定の《探偵》クレーヴェル。そんな彼のリアルをよく知るいわくありげな美女の登場に、戦巫女・ナユタと忍者・コヨミは動揺を隠せない。謎の美女、リリカとクレーヴェルの関係とは?
その一方、現実世界のクレーヴェルの自宅では、ナユタのお泊りイベントが発生。微妙な距離を保ち続けてきた二人の関係に、大きな変化が訪れるーー?
VRMMO《アスカ・エンパイア》を舞台に綴られるもう1つの《SAO》の物語、ここに完結!!

ナユタ、これヒロインとして最強なんじゃないですか? 圧勝ですよ。クレーヴェルこと暮井さんについに手も足も出させずに完落ちさせてしまいましたよ!?
すげえ、唖然でした。それも、まったく小細工らしい小細工も使うことなく情緒的にも感情的にも論理的にすら一部の瑕疵すらなく、暮井さんを全く有無を言わせないまま堂々と正面から押し切ってしまったじゃないですか。
泰然と一歩一歩歩み寄ってくるナユタに対して、暮井さんが一歩も触れることが出来ないまま後ろに退いていき、そのまま崖下に転落していった、という表現が思い浮かんでしまうほど抵抗の余地なくやられてしまった感すらあります。
本来暮井さんほどの人だと、女子高生からのアプローチなんてほぼ一蹴、取り付く島もない扱いのはずなんですよね。事実、クレーヴェルは隙らしい隙は一切見せていませんし、女性に対しても決して主導権を握らせていいようにされるタイプじゃないんですよね。いやまあ傍若無人な姉に対しては振り回されてたりしましたけれど、あれでちゃんと首に縄はつけているようですし。
どちらにしても、まだ未成年の小娘なんぞがどうこう出来る男性ではないはずなのですが、ナユタの方が小娘どころじゃなかったのですなあ。
未成年の女性に手を出すのは倫理的にも法律的にも大問題です、という所を強調してナユタに対して線引しようとしていたことが、あとになってみるとむしろ弱点になってしまったのかもしれません。
暮井さんの方からナユタに手を出すにしても、ナユタの方から暮井さんに何かをして彼に社会的なダメージを与えることにしても、どちらもお互いにそんな事はしないという信頼があれば多少プライベートに踏み込んでも問題になりませんよね、というところからナユタさんグイグイと攻めていって、その上でところで私が未成年じゃなくなったらそもそも問題の発生根拠からなくなるんじゃないですか? という虚を突くようなコンボは見事の一言でした。なまじ、未成年という点を強調して障壁としていた暮井さん側からしても、あれ?じゃあ何も問題ないんじゃない? と思ってしまう心の陥穽。そもそも、予防線として敷いていたそれが暮井さん自身の言い訳になってしまっていた時点でもう大勢は決まっていたのかもしれませんが。
それにしても、押し一辺倒とは程遠い自然にスルリと懐に入り込みつつ、泰然自若な姿勢を見せながらふとした瞬間に垣間見せる弱い部分、それを桐の切っ先にして飛び込んだ先で誕生日による条例的にヤバイ年齢からの脱却を宣告してみせた上での、本気の告白、というハメ技かというコンボの華麗さにはもう言葉もないくらいの見事さでありました。
ナユタさんの恐ろしいところはこれ、まったくの計算ずくでも天然でもないというところなのでしょう。多少の女性らしい奸計は図りつつも常に真摯であり自然な飾らない態度であり、そして怯むことのないくそ度胸でどんと行ってしまう男らしさが、暮井さんをして全く太刀打ちできない有様にしてしまったんですよね。
自分の存在が暮井のトラウマに対しての救いになる、と自覚しながらお互いを依存の対象とさせずに、ちゃんと対等の男女として立脚する付き合い方に終始していたのも、暮井さんからするとどうしようもなかったのでしょう。もっとナユタが寄りかかってきたり、自分が必要以上に彼女に寄りかかってしまったり、あるいはお互いに慰め合うような関係になってしまった、あるいはなりそうな気配があったら暮井さんみたいな人はキッパリと距離を置いてたと思うんですよね。
ところが、ナユタはそういう瑕疵を一切みせない対等の、依存ではなくお互いに真っ当に支え合う関係をテキパキと構築してみせたわけで。こういうところが、周りの人を含めてナユタが女子高生ではなく一回りは年上の大人の女性と勘違いさせるところだったんでしょうねえ。
一方で、甘えるところはグイグイえぐりこんでくるんだから、とんでもないですよ、ほんと。
女子高生を一週間近く自宅に泊まらせてあげる、なんて危険な真似、暮井さんみたいな人が絶対許すはずがない、というかもし他の人がそういうシチュエーションに見舞われていたら、両方に対して冷静かつぐうの音もでないほどの正論で滾々と説教して反省させそうな人なのに……。
あの、ナユタが帰ったあとになんで自分、許可してしまったんだ? と懊悩する暮井さんはなんとも可愛らしかったです。貴方は悪くない、あれはもうナユタが上手としか言いようがない。偶々、話を聞いてしまっていた取引先の虎尾さんがアレは無理、と太鼓判を押すくらいでしたしねえ。

いやもう、ナユタと暮井さんの関係の進展具合については、もう圧巻のナユタさんにアッパレアッパレと感服しきりだったわけですが、世界観の方も非常に面白かった。
SAOのスピンオフという体ではあるんですけれど、例えば同じスピンオフの【ガンゲイル・オンライン】がその世界観を利用して思う存分銃撃戦をドンパチやってるのに対して、本作はVRMMOの世界を利用する、というよりも<SAO事件>が世間に与えた影響についてその被害者たちの現況を踏まえて描きつつ、その先のVRMMOの未来の可能性について、使用者やそれに関わる企業、技術開発、そこから広がっていく社会的な影響、という土台部分にスポットを当てて描いていたのが印象的でした。
今回も、企業体とのコラボレーションやVRMMO世界内での観光事業やVRオフィスなどの事業展開、思考出力という新しい技術の可能性とその未完成っぷりなどについての話が飛び交っていたわけですが。
一足飛びに未来世界が近づいてくるのとは違う、VRMMOという新しい技術革新に対してもやはり社会は、社会の中で生活している普通の人々は、その新しいツールに戸惑いながらも着実かつ堅実に自分たちの生活の中に還元していっている様子が映し出されていて、そういうのって世界観の大いなる基礎工事だと思うんですよね。地に足の着いた土台のしっかりした世界観が、こうやって醸成されていくのは、むしろより強く未来を意識させてくれて、変に近未来的な世界観をぽんと提示されるよりもワクワクしてしまいます。
これで、本シリーズが終わりというのはものすごく名残惜しいのですけれど、いやもう重ね重ね名残惜しいのですけれど、もっと暮井さんとナユタの次元の違う甘酸っぱいのかクールミントなのかわからない大人の関係を堪能したかった、と同時ににゃんこやカピバラさんなど何気にマスコットAIキャラが可愛すぎるところや、謎の方向への展開を見せるアスカ・エンパイアという舞台も見ていたかっただけに、渡瀬さんにはまた何らかの形でこの世界観とキャラクターたちに関わってほしいものです。
ほんともう、めちゃめちゃ好きでした、この物語に登場する人たち同士にたゆたう繊細でありながら剛く靭やかな関係が。

1巻 2巻感想

ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット 2 ★★★★   

ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット2 (電撃文庫)

【ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット 2】 渡瀬草一郎/ぎん太 電撃文庫

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《SAOサバイバー》にして、VRMMO《アスカ・エンパイア》内で《探偵業》を営むクレーヴェル。
そんな彼の前に、クエストで新規実装された《鬼動傀儡・鬼姫》にうり二つの少女が現れる。
彼女――マヒロから、“現実世界で行方不明になった父親探し”の依頼を受けたクレーヴェルは、
助手(?)の戦巫女・ナユタ、忍者・コヨミとともに、事件の鍵が眠る《アスカ・エンパイア》へとダイブする!
他にも前代未聞、仮想空間内での温泉旅行が描かれる『骨休 旅籠夜話』と、
大カピバラ祭が展開する《茶番劇 化鼠之宴》など、《アスカ・エンパイア》での様々なクエストを収録!
その傍らで、クレーヴェルとナユタの距離も少しづつ縮まっていき――?
少しずつどころか、ナユさんめっさグイグイ距離潰してきてるんですけど! それも、本人全然自覚なさそうなのがなんとも壮絶ですらある。そりゃクレーヴェルも焦るわなあ、世間体的にも。
どう見ても、ナユさん通い妻ですやん!!
いやもう、いつの間にそんな事になってたの!? というくらいにスルリと暮井さんの部屋に来て晩御飯作って一緒に食べるようになってたし。これ、クレーヴェルもいつの間に!? てな感じなんだろうなあ。気がつくと、にっちもさっちもいかないところまで来ていたような感じで。
それで必死に男女関係、女子高生、未成年である彼女と成年男子である自分とはちゃんと一定の距離感を置いて接するべきだ、と力説してナユさんに自覚を促せば促すほど、ナユさん意地になっちゃってるし。
そりゃあナユさんからしたら、自分が女子高生というだけであそこまで警戒され、世間という周りばかりを気にして自分の方はまったく見ずに線を引こうとされたら、自分のこと信用されてないみたいで面白くはないですよねえ。社会人として、暮井さんの警戒っぷりは決して間違えてはいないんだろうけれど、あそこまでの過剰反応は確かにナユさんに対して多少無神経なところはあったかなあ、と暮井さん本人も反省していたところですけれど。
でも、ナユさんのあの無自覚な無防備っぷりも結構問題ですよね!
それだけ、ナユさんが暮井さんを無条件に信頼している、という証であると同時に、自分の容姿や色気が未成熟な女子高生の範疇では収まらないヤバイものだ、という自覚が一切ないのがまずい。コヨミほどガキっぽかったら全然問題なかったんだろうけど! なんでコヨミの方が実年齢が酒飲める社会人なのか不思議なほどである。逆だろう!?
いずれにしても、ナユさんのあの無警戒無防備さは、在る種の理性への暴力だよね!
そして、なぜかナユさん相手だとラッキースケベにも対応してしまうクレーヴェルの幸運値。ゲームの仕様じゃないとしたら、クレーヴェルのリアルラックということになってしまうじゃないか!
これもう、元警察官で理性の信奉者であるクレーヴェルじゃなけりゃ、早々にえらいことになってしまったんじゃないだろうか。まあ、そうならないからこそ、ナユさん信頼していて、だからこそああまで無警戒、という悪循環があるのですが。なにこの地獄の往還?
これでナユさんの方に下心の類とかちゃんとした恋情みたいなものがあるなら、クレーヴェルの性格からしてもうちょっとはっきりした態度取れそうなんですよね。きっぱりと線引できるタイプですし。にも関わらず、そのクレーヴェルが対処のしようもなくスルリと懐に潜り込まれてしまっている時点で、ナユさんの無心ぶりがわかろうというものである。
恐るべき事に、ナユさんこの調子だとまったく今のまんまの流れでそのまま、どうせなら同居してしまった方がよさそうですね、という感じでフラットにいつの間にか完全に生活空間を重ねてしまいそうな雰囲気なんですよね。女子高生、女子高生はだめ! と抵抗しているクレーヴェルですけれど、その文言、肝心のナユさんが高校卒業しちゃったらまったく通用しなくなるんだけれど、そのへんわかってるんだろうか。誰に通用しなくなるか、というとまず真っ先に自分に。
まあクレーヴェルが本当にナユタを拒絶しきれないのは、一時期本当に危険域にあった彼女の孤独に対する忌避感を理解しているから、というのもあるのでしょう。シミュレーターで作り出していた事故で喪われた家族との生活の再現、それにのめり込んでいたナユタがようやく家族の幻影と距離を置いて現実への比重を取り戻したものの、そこで向き合うのは家族のいないたった一人という状況。
彼女が暮井さんの部屋に来て、料理を作って一緒に食べる、という行為に地味にこだわっているのは、独りへの忌避感が少なからずあるのでしょう。彼女の事情を詳しく知っているであろう暮井さんからすれば、戦友であり親友であった男の妹であり、彼女が心的外傷を負った原因であり発端となった彼女の兄の死に深く関わった身の上としては、やはり見過ごせないものがあったはずですし。
まあ、現状では見事に餌付けされてしまった、以外の何者でもなくなっているようですが。
これもう暮井さん、抵抗のしようがどこにも見つからないな! 

お話の方はクレーヴェルのコンサルタント業関係で、MMOの開発事情、テストプレイでのあれこれに、突発イベントと短編としての日常的なエピソードが続いたところで、それぞれの話の中に埋め込まれていた種が、クレーヴェルのリアルの探偵業の方へと持ち込まれた、一人の子役アイドルの依頼によって芽吹き、一連の物語の中にあった真実が浮かび上がる、という派手ではないものの妙のある構成で、なんだかんだと読みごたえあったなあ、と。
アスカ・エンパイアを遊ぶ、というよりも開発陣が身近にいることや、今回裏事情や本命の事件もそっち関係に片足突っ込んだ話だっただけに、あと仕様変更にまつわる関係者の呪詛がおどろおどろしいものだっただけに、なんか開発四方山話的な雰囲気も。
まあクレーヴェルやナユタ、コヨミは近しくても開発の外側の人間ですし、関わることが多くてもそっち側ではなくプレイヤーサイドであるだけに、大変だねえ、という他人事めいた一定の距離感があって、そこらへんがまた面白くあるのですけれど。

次の巻では、いつの間にか暮井さんのところにナユさんの生活用具とか着替えが当たり前のように備え付けてあっても驚かない。既に食器の類いはありそうだし!
一巻時点では確かコヨミの方が先に同居の勧誘してたはずなんだが、まんまとネトラレましたなコヨミさん。

1巻感想

2017年12月読了ライトノベル系書籍からのお勧め  

読んだ本の数:50冊 うち漫画:26冊

年末は漫画のセールが多いので、ついつい買い込んでしまいました。あと、FGOをプレイしている時に同時進行で電子書籍で漫画も読んでいる、というケースも多かったので、はい。

バビロンはねー、もう衝撃が強すぎて心が死にそう。ここまで劇薬な作品はちょっとお目にかかれない。
とびっきりだったのが、やのゆいさんの【皇女の騎士】。この人の作品、凄い波長が遭うんですよね。これまでの作品とは全然ジャンルが違ったんだけれど、すこぶる面白かった。


★★★★★(五ツ星) 0冊




★★★★☆彡(四ツ星Dash) 4冊

皇女の騎士 壊れた世界と姫君の楽園】 やのゆい/mmu ファミ通文庫
ロード・エルメロイII世の事件簿 1.case.剥離城アドラ】 三田誠/坂本みねぢ TYPE-MOON BOOKS
バビロン 3.―終―】 野崎まど 講談社タイガ
ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット】 渡瀬草一郎/ぎん太 電撃文庫

【皇女の騎士 壊れた世界と姫君の楽園】 やのゆい/mmu ファミ通文庫

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これはみんなで作り上げた居場所を護る物語。そのために、あらゆる境遇も立場も世界も宇宙も存在も未来も絶望もふっ飛ばし飛び回り乗り越えて、そして最初のあるべき場所へと戻ってくる物語。


【ロード・エルメロイII世の事件簿 1.case.剥離城アドラ】 三田誠/坂本みねぢ TYPE-MOON BOOKS

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かつて未熟な少年にすぎなかった彼が、今ロードと呼ばれるほどの魔術師となって帰ってきた。魔術師たちの織りなすクローズドサークルにおける殺人事件。人の枠をはみ出した人でなしの魔術師たちによる、あまりにも人間らしい在り方を示す物語。


【バビロン 3.―終―】 野崎まど 講談社タイガ

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読め、読んでしまえ、そうして絶望するのだ。そして気づくといい。気づいてしまえばいい。
その絶望こそが、愉悦である。


【ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット】 渡瀬草一郎/ぎん太 電撃文庫

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SAO事件によって残された大きな傷跡と、それを発端として生まれた未来への可能性の種。希望か、絶望か。その交錯を、見事なまでに情感たっぷりに描いた傑作である。

★★★★(四ツ星) 9冊

ーインフィニット・デンドログラム- 4.フランクリンのゲーム】 海道左近/ タイキ HJ文庫
ニートの少女(17)に時給650円でレベル上げさせているオンライン】 瀬尾つかさ/ kakao 角川スニーカー文庫
誉められて神軍 3.尾張名古屋は零で持つ】 竹井10日/CUTEG 講談社ラノベ文庫
この素晴らしい世界に祝福を! 13.リッチーへの挑戦状】 暁なつめ/三嶋 くろね 角川スニーカー文庫
異世界迷宮の最深部を目指そう 9】 割内タリサ/鵜飼沙樹 オーバーラップ文庫
ディヴィジョン・マニューバ ―英雄転生―】 妹尾 尻尾/ Nidy-2D-  講談社ラノベ文庫
主君 井伊の赤鬼・直政伝】 高殿円 文藝春秋
カンピオーネ! XXI 最後の戦い】 丈月城/シコルスキー ダッシュエックス文庫
図書迷宮】 十字静/しらび MF文庫J


【ーインフィニット・デンドログラム- 4.フランクリンのゲーム】 海道左近/ タイキ HJ文庫

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【ニートの少女(17)に時給650円でレベル上げさせているオンライン】 瀬尾つかさ/ kakao 角川スニーカー文庫

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【誉められて神軍 3.尾張名古屋は零で持つ】 竹井10日/CUTEG 講談社ラノベ文庫

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【この素晴らしい世界に祝福を! 13.リッチーへの挑戦状】 暁なつめ/三嶋 くろね 角川スニーカー文庫

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【異世界迷宮の最深部を目指そう 9】 割内タリサ/鵜飼沙樹 オーバーラップ文庫

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【ディヴィジョン・マニューバ ―英雄転生―】 妹尾 尻尾/ Nidy-2D-  講談社ラノベ文庫

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【主君 井伊の赤鬼・直政伝】 高殿円 文藝春秋

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【カンピオーネ! XXI 最後の戦い】 丈月城/シコルスキー ダッシュエックス文庫

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【図書迷宮】 十字静/しらび MF文庫J

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今月のピックアップ・キャラクター

ルーク (インフィニット・デンドログラム)
アルス (皇女の騎士 )
エルメロイII世 (ロード・エルメロイII世の事件簿)
ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト (ロード・エルメロイII世の事件簿)
御神楽零 (誉められて神軍)
アレクサンダー・W・ウッド (バビロン)
メイ (カンスト勇者の超魔教導)
カタリナ (乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった)
鈴鹿花火 (ディヴィジョン・マニューバ )
ナユタ (ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット)




以下に、読書メーター読録と一言感想。


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ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット ★★★★☆  

ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット (電撃文庫)

【ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット】 渡瀬草一郎/ぎん太 電撃文庫

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《アスカ・エンパイア》。
茅場晶彦によるVR制作プログラム《ザ・シード》から開発された和風VRMMOである。《スリーピング・ナイツ》のユウキとラン、メリダが遊んでいたこのゲームにも、秘められたエピソードがあった――。

戦巫女のナユタと忍者のコヨミ。《アスカ・エンパイア》で出会い仲良くなった二人の少女は、ゲーム内で不思議な法師ヤナギと出会う。
その老僧侶は、とあるクエストの《謎解き》を《探偵》に依頼したいという。しかもその報酬は一〇〇万円。
法外すぎる値段に驚く少女二人だが、その奇妙な依頼を受ける《探偵》も負けず劣らず奇妙な青年だった。ステータスボーナスは《運》に《全振り》――つまりバトルは最弱、しかしレアアイテムドロップ率最強のトリッキーなプレイヤーで……。
最先端VRMMOの世界で、少女二人を引き連れた《胡散臭い探偵》による《謎解き》が始まる。

時雨沢恵一さんによるSAOスピンオフ作品【ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン】に続く、もう一つのスピンオフ作品がこれ、【クローバーズ・リグレット】である。
先のガンゲイルが仮想世界故に好きなだけ銃撃ちまくって楽しく遊んでやるぜー、な話だったのに対して、本作はよりソードアート・オンラインという世界においての、フルダイブ型VRMMOとは、そしてあの「SAO事件」が遺したものについて深く踏み込んだ話になっている。
4千人ものプレイヤーが「殺害」されることとなってしまったSAO事件。それが社会に及ぼした影響というものはそれこそとてつもないものだったのだろうけれど、マクロな視点のみならず、その亡くなった一人ひとりに焦点を当ててみても、そこには想像を絶するだろう悲劇が付随してくる。
ゲーム内で生死をかけて戦い続けていたプレイヤー本人の恐怖もさることながら、ゲーム内部の状況もわからないまま、ひたすら目覚めないまま横たわる自分の家族が、友人が、愛する人が、いつ脳を焼き切られて死ぬかわからないまま見守り続けないといけない人たちの抱き続けた恐怖は、如何程のものだったのだろう。
そして、その時が訪れた時の絶望は。

この物語は、そのすべてが過ぎ去ったあとに訪れる、荒涼とした草木も生えないモノクロの大地を見るような心象風景を秘めた登場人物たちの巡るその先の話である。
それでいて、彼らが事件を通じて目の当たりにしていくものは、フルダイブ型VRMMOのもたらす確かな可能性であり、希望の未来であり、優しさによって作り出される明日なのだ。
なんという皮肉なのだろう。それとこ、これこそが救いなのだろうか。誰よりも絶望に打ちひしがれていた彼らが、そんな希望を目のあたりにするのがよりにもよって自分たちを絶望のどん底に追いやったフルダイブ型VRMMOとそれを取り巻く新たな環境なのである。しかも、そのまま日の目を見ず、闇に葬られそうだった、そのまま誰にも気づかれずに消え失せてしまいそうだったそれを、幾多の謎と不幸な偶然と無慈悲な現実の間から見つけ出し、掬い上げたものたちこそ、彼ら自身だったのですから。
でも、この事実によって、彼らの絶望や諦観が癒やされたり救われたりしたわけじゃないんですよね。でも、それを成した想いは確かに存在し、その温もりを彼らはしっかりと感じ取った。そこに、意味が無いはずがない。
今なお、フルダイブ型VRMMOを続けているということは、歩むことをやめていないということ。託された想いを、バトンを、受け取ったということなのだ。
だからこそ、それを自覚し、前を向いた彼女に、家族は言葉を送れたのだろう。その背を送り出せたのだろう。その奇跡もまた、受け継がれた種の可能性である。

それにしても、あのコヨミちゃんも一つの奇跡そのものだよなあ、振り返ってみれば。あの「一緒に住もうぜー」という感じの何気ないセリフからして、その時は全くなんの意味もない雑談の中の一言に過ぎないように見えたものだったけれど、後々考えてみると凄まじいまでにナユタにとってピンポイントついてるんですよね。いったいナユタにとって、どれほどコヨミの存在が巨大なものかというのが透けて見えてくるわけです。その出会いは本当に偶然の、たまたまの、なんでもないものであったがゆえに、よくぞよくぞ、出会えたものだと思うのです。これこそ奇跡であり、運命だよなあ。
あと、間違いなくコヨミの衣装はエロ衣装ですね! ってか、半脱ぎじゃん! あれ、インナーなかったらどういう見た目の装備なんだ!? ってか、インナーモロ出しってだけでも凄いんですけど!

渡瀬草一郎作品感想

 
12月6日

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11月27日

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11月25日

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11月22日

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11月20日

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11月19日

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11月18日

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11月16日

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11月12日

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11月11日

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11月10日

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(電撃文庫)
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11月9日

(ドラゴンコミックスエイジ)
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(角川コミックス・エース)
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