2歳 オープン (国際)牡・牝(指定) 馬齢 中山競馬場2,000メートル(芝・右)

朝日杯フューチュリティステークスが芝1600で、ここを走った馬の少なくない数がマイル路線や短距離に向かうのに対して、旧ラジオたんぱ杯→ラジオNIKKEI杯2歳ステークスの変遷を経てきたこのレースはより顕著にクラシックを意識しているレースと言える。
と言っても、たんぱ杯からホープフルに変わりG1となって以降、勝利馬からは皐月賞を勝つサートゥルナーリア。三冠馬コントレイルを輩出したものの、初代G1馬のタイムフライヤーはダートへ。ダノンザキッドはマイル路線。キラーアビリティはローカル重賞を遍歴する事になってしまった。いや中央もちゃんと走ってるんですけどね。そして去年のドゥラエレーデに至ってはサイコロの旅に出てしまった。
G1になって6年で、以降クラシックを勝ったのが2頭というのは打率として微妙とまでは言いづらいか。ただ順当に中長距離の有力馬となり得ていないケースは多いと見ていいんじゃないかと。
ダノンザキッドにしてもドゥラエレーデにしても路線完全に変えちゃってますしね。
ただ、勝ちに届かなかった馬、全然上位に食い込めなかった馬でも後々G1馬になった馬はけっこう居ますので。パンサラッサにジャスティンパレス、タイトルホルダーと今年に至るまで競馬界を引っ張るような超大物に育つ馬がこのレースを経由していた、というのは覚えていてもいいかもしれません。

さて、今年はというとホープフルS始まって以来の初めてとなる牝馬が勝利をかっさらっていきました。
ルメール鞍上のレガレイラ。後方でじっくりと脚をためて、4コーナーで外に膨らみきらないように曲がって直線で前の空いた外に持ち出し、一気に脚を爆発させ後方一気で前を一掃。んまあ、強い勝ち方でした。
本命の一角と目された松山くんのゴンバデカーブースが風邪引いておやすみ、というのを含めて2頭の出走取消がありましたけれど、他の牡馬を寄せ付けない貫禄の勝ちでありました。
レガレイラは来年、牝馬ながら皐月賞参戦を匂わせていて、牡馬クラシックへの殴り込みを画策している模様です。
現状では2歳牡馬戦線は朝日杯フューチュリティステークスを勝ったジャンタルマンタル。
ホープフル2着のシンエンペラー。
今回出走できなかったものの、出世レースのサウジアラビアRCを勝っているゴンバデカーブース。
朝日杯2着のエコロヴァルツ。
他にダノンエアズロックや札幌2歳Sを勝ったセットアップ。朝日杯で大暴走しちゃったけれど、素質はぴかいちのシュトラウス。
このあたりが有力どころですか。
矢作師匠に怒られてたけど、坂井瑠星のミスタージーティーもちゃんと走らせれば馬券圏内はあったぐらいの脚はあったんで、けっこう将来性ありそう。
アドミラルシップも低人気覆して4着入ってるあたり、見込みあるかしら。姉のライラックと同じくしぶとく根性ありそう。
2着にシンエンペラーはムルザバエフがだいぶ無茶して過怠金取られてましたが、早め先頭に立ったことでだいぶフワフワしちゃったみたいですね。最後までびっしりちゃんと走ったらこれ普通に勝てててもおかしくなかったでしょう。
3着のサンライズジパングはずっとダート戦で走ってた馬なのに、いきなり芝2000で3着に入ってきたのはちょっと驚き。いや、スムーズどころか道中なんども不利食らってたのに食い込んできましたからね。
まあ年明けてから伸びてくる馬も沢山いるので参考程度ですけれど。
まだこうドカンと今の段階でど迫力を放っているようなオーラを持つ馬は見当たらないだけに、レガレイラ皐月賞に出ても人気集めるかもしれませんね。

タリフラインは残念ながら骨折で競走中止。予後不良となってしまいました。サトノダイヤモンド産駒として躍進を期待したい所だったのですけれど。残念です。