ストレンジムーン

ストレンジムーン 3.夢達が眠る宝石箱4   

ストレンジムーン (3) 夢達が眠る宝石箱 (電撃文庫)

【ストレンジムーン 3.夢達が眠る宝石箱】 渡瀬草一郎/桑島黎音 電撃文庫

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加熱するキャラバンと皇帝一派の戦いに、翻弄されつつも抗う玲音と記録者――シリーズ完結!

"金の記憶の彫金師"リコルドリクと記録者を巡って、対立するキャラバンと皇帝一派――その狭間で戸惑いつつも、月代玲音と仲間達は事態の収拾を目指し奔走する。
騒動の中、"女王"の香恋により囚われた玲音は、皇帝一派の拠点において遂にリコルドリクと遭遇するが、不可視のその神は既にモニカの掌中にあった。
進退窮まった末、彼は"将軍"周皓月にある交渉を持ち掛けるが……
宝石箱より解き放たれた異能者達の騒乱劇、その結末は――!?
果たして、あと残り1巻でこの事態、収拾がつくんだろうか、とずいぶんと不安に思っていたのですが……つきましたよ、収拾!!
いやあもう急展開の連続で息つくヒマ無し。実際、当事者である玲音たちや、皇帝一派も一度落ち着いて状況を整理する、という余裕もなかったんじゃないだろうか。作中時間内でも、殆ど間断なく事態が二転三転していて日にちもろくに経過していなかったはずですし。
とまあ、終わってから振り返ってみるとさながらジェットコースター展開なのですが、だからといって無理して巻いて巻いてしているような印象がなかったのはさすがだなあ、と唸ってしまいます。あまりに目まぐるしかったりすると気分的に置いて行かれたり、忙しなさに話を畳もうとしているような意図を感じてしまって冷めてしまったり、という危ういところが一気呵成の急展開で事件を終わらすケースには多々見受けられるものなんですが、本作については見事に波に乗せきってるんですよね。
ただでさえキャラクターが多いにも関わらず、そのあたりの描写のバランスも絶妙でしたし。……まあ、終わってから、あれ?そういえばこのキャラあんまり出番がなかったぞ!? と愕然とさせられたりもしたのですが、読み終わるまで意識させないあたりがどうしてどうして(苦笑
こういう構成力や物語全体のリズム感、キャラクターの躍動感、勿体ぶらずにどんどん物事や心理面を動かしていく動性は、【パラサイトムーン】の頃と比べても目をみはるほど変わってきているのが、同じ世界観の事実上の続編だからこそ、如実に伝わってくるものがあります。
【パラサイトムーン】の頃のある種の仄暗いじっとりした感覚がいい、という向きもあるかもしれませんけれど、その意味では続編とはいえ本作はだいぶ根本の色が違ったからなあ。そもそもからして、主人公の玲音とメインヒロインのクレアからして、揃ってポンコツというなかなか肩の力が抜けるカップルでしたし。
うん、この二人は近年稀に見るポンコツカップルだった!
普通なら、どちらか片方はしっかりしているものなのですが、こいつらは二人共すっとこどっこいなところがふんだんに露呈するお間抜けさんでしたし。まあ、玲音の方は軽々として浮ついているように見えて、土壇場の度胸といい、意外に卒がなかったりと、最終的に何とかしてくれるという安心感があって、決して緩いだけのキャラじゃありませんでしたけれど。
パラサイトムーンから引き続き登場したキャラクターたちも、かつての陰鬱な雰囲気を引きずらずに、大人になって落ち着きながらもどこか愛嬌みたいなものが加わった気がします。カップル、というか夫婦になってる連中は軒並み血糖値があがりそうな糖分過多のラブラブになってて、いささか参りましたけれどw
爆発しろ! とは、散々苦労しまくった挙句にようやく結ばれた経緯を知っているだけに言えたもんじゃないのですが、ほんともうちょっと周りの目とか気にしましょうね!?
斯く言うラブラブ度では、クレアと玲音のそれも大変な代物だったのですが。これで、当人同士は相手が自分に好意を向けているなんてまるで思ってなくて、一方通行の片思いで相手を慮って遠慮しがちだった、というのだから、いっそホラーである。

「――今までは遠慮したり怖気づいたりしてたけど、これからはちょっと本気で頑張ってみようって思って」
 香恋が頬を引きつらせた。
「……遠慮……? 怖じ気づいてた……? アレで……?」

 ヤンデレをすらビビらせるクレアと玲音の普段の意識してないイチャイチャっぷりたるやw

 今回は意識を上書きされるという他に、感情の箍をいささか外す要素のあった宝石箱のお陰で、女性キャラの少なくない数が「ヤンデレ」の傾向を示してしまう、というちょっと恐ろしい有り様になってた本作ですけれど、なんとか悪い意味で血を見る修羅場な展開には至らなかったのは、良かったのか何なのか。香恋がいったいどうなるか、とかなりびくついていたのですが、皓月に夢中なモニカが予想外に大暴走をはじめたせいで、大方そちらに持って行かれた気がします。案の定、玲音と皓月にシンパシーが生じてしまったお陰で、モニカが完全にヒスっちゃいましたし。個人的には、皓月がもっと絆される展開を見てみたかったのですが、そうなるとクレアとの間で洒落にならない血塗れの展開が起こりかねなかったので、これは仕方なかったのかなあ。
香恋も、どうやら異性愛というよりも過剰な家族愛、依存の方に寄ったみたいで何とか収拾ついたみたいですし。そもそも、香恋にとって玲音は兄であり、父親代わりであり母親代わりすらもカバーしていながら、実際問題血が繋がっていないという、家族になりきれないという、依存に対して拠り所がない不安が募っていたところに、感情の箍が外れる展開が重なったことで、暴走が起こっていたようですし。

まあくろとらくんのあのセリフには大爆笑してしまいましたけれど。
「大切なことを忘れていた。……黒猫は……ヤンデレに……勝てない……ッ」

いつから次元を超えた統一法則になった、これw
しかし、中の人はそういうことでしたか。能力的なものと性格的なものがどちらの場合でもどうしてもそぐわないなあと首を傾げてたんですが、なるほど二人一組で動かしてたのね。さすがに前作の関連なので、記憶とのすり合わせが出来なくて困ってたんだけれど、当人が出てくれてなんとか焦点あいました。あったけどさ、酔っぱらいもいいところだよね、これw

最終的にいったいどんな悲劇が待ってるかとジリジリしていたのですが、思ってたよりも上手いこと収拾つきましたよね。どうもキャラバンの中堅クラスに陰険極まる連中が揃っていたので、かなり血を見る展開が待っているのかと思っていましたが、思いの外派閥のボスのカーマインと山ノ内の御大が前に出てきてくれた上に、想像以上にふたりとも良心的な人物だったんですよね。キャラバン自体、色々と黒かったし、その大派閥のボスということでもっと黒くて悪辣な人を想像してたんだけれど、夢路さんの人選は大したものだったわけだ。
ともかくヤバかったのが早矢多さん。一番精神的に大人で良心的で献身的で、皆の板挟みになって苦労しまくる、という一番割りを食う立場にたってたものだから、完全に死亡フラグの只中だったんですよね。もうどうなるかとハラハラしっぱなしだった上に、クライマックスのアレですよ。
もう心臓に悪かった! 本当にあかんかったですわ!!
しかし、静枝さんの動機ってそういう事だったのですね。彼女だけ、皇帝の意識を上書きされたとはいえ、反応がおかしかったし、それにしてはキャラバンへの敵意の質が、過去の経緯からの復讐心というにはなんか違ったので、なんでキャラバンと敵対しようとしているのか意図が読めなかったのですが……。この人もある意味情熱的だったんだなあ。
いやもう、報われてよかったですよ。

なんか、満月のフェルディナンがけったいな登場と退場の仕方をした上に、事件の収拾自体はついたものの、まだ行方不明の石もあり、記録者も玲音の中に残ったまま、という微妙に伏線を残した終わり方で、どうやらこの迷宮神群の世界観での続きもまだあるようですし、いやあこのシリーズは終わったけれど、大きな枠では終わらなくてよかった良かった。
個人的には、早矢多さんの部下たちをもうちょっと掘り下げた形で見たかったんですけどね。あの時緒さんとかキャラ立ちまくってたわりに出番が少なくて、ちと残念でしたし。
今度はもっと出番確保して活躍して欲しいのう。と、続きを待てるのはホント素晴らしいことです。

1巻 2巻感想

ストレンジムーン 2.月夜に踊る獣の夢4   

ストレンジムーン (2) 月夜に踊る獣の夢 (電撃文庫)

【ストレンジムーン 2.月夜に踊る獣の夢】 渡瀬草一郎/桑島黎音 電撃文庫

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十和田静枝の中で遂に目覚めた“皇帝”ブロスペクト―その桁外れの能力に動揺しつつ、月代玲音は静枝の説得を試みる。だが、キャラバンを憎む皇帝にその言葉は届かず、更には将軍・周皓月と因縁を持つ異能者の参戦により、戦況は激しさを増していく。そして戦いの中、玲音の身に宿った“星詠みの加護”にも覚醒の時が―!人に異能をもたらす異形の神々、迷宮神群。人はその不可思議な力に魅せられ、時には忌避し、翻弄されていく―『輪環の魔導師』『パラサイトムーン』の渡瀬草一郎が贈る、現代神話ファンタジー第2巻!
皇帝ブロスペクトって、調べてみると既に【クレセントムーン】の三巻あたりで微妙に触れられていたみたいですね。キャラバン側からの視点になるので、かなりの極悪な集団として描かれています。キャラバンが創設された理由の一つが、ブロスペクト派による迫害から互助的に身を守るためだった、とあるくらいですし。実際、パラサイトムーンの三巻で登場したリセルは、一族ごとブロスペクトに追われて流れてきた、という設定でしたしね。
とはいえ、ブロスペクト派からするとまた意見は違ってくるようで。彼らのキャラバンへの憎悪は、果たして単に敵対して自分たちを追い詰め衰退させるに至った相手へのもの、だけなのか。かなり過剰な感情が込められているような気がします。まあ、その一端として、ブロスペクト派が単に皇帝によって支配された集団ではなく、家族と変わりなく身内を大切にしていた一団だったからなのかもしれません。
いずれにしても、ブロスペクト派の絆は他人の体に記憶と能力を再現した状態でも綻ぶ事はなかったようで。だからこそ、ここまで一瞬にしてブロスペクト派がかつての全盛期の威容そのままに復活してしまったのでしょうが。
もっとも、その中でもかつての記憶を持ち越さなかった者。現代の肉体の主の意志が混ざることで大きく変容してしまったものも多いわけで、決してかつてと同じようにはいかない、ある種の齟齬が出てくるのではないでしょうか。現在のところ、その不具合は顕在化していないものの、皇帝となった十和田静枝さんからして、かつてのブロスペクトそのままではなく、静枝さんとしての意志が多分に混ざってしまっているようですし、女王となった香恋は見事にヤンデレ化してしまって、かなり理性飛んじゃってますし、周皓月の悪辣さはどうやらそのままのようですし。さて、いったいどこからほころんでくるのか。

話は変わってキャラバンサイド、いや主人公サイド、というよりもこの場合は旧主人公サイドですか。心弥と弓につづいて、ついに真砂と由姫が登場。やあ、こっちのカップルも既に結婚済みですか!! 心弥と弓については、月日も経ってるしこの二人は普通に結婚してるだろうなあ、というイメージがあったんですが、真砂と由姫の方は籍を入れて落ち着くという印象がなかったので、由姫の姓が真砂のものになっていたのを見た時はおっもわず「おおっ」と声を上げてしまいました。
心弥たちと、真砂をハジメとする実験室の子供たちが味方になってくれるのは頼もしいなあ。肝心のメインの二人、玲音とクレアが見事なポンコツカップルなだけに(笑
いや、玲音については抜けてるようで抜け目ないところもあるし、その境遇から若干精神的に壊れた所があるけれど、それが破綻ではなく度量と覚悟を与えていて、これで意外と頼もしい主人公しているんですが。その分、クレアが色々と酷い(笑
一見してまともで出来る女性を装えている分、ポロポロと取り落として垣間見えてしまう素のポンコツさが本当にもう笑えてしまって、ああ可愛いなあもう!! あざとさが天然すぎて防ぎようがない。これで、玲音側からスルーされてしまってたら、痛々しかったり可愛そうだったりするんだけれど、噛み合っちゃってるんだよなあ。お陰で、渡瀬史上でも類を見ない幼馴染バカップルになっちゃってます。電撃文庫の歴史において三指に入るであろう歴戦にして屈指の幼馴染ストであらせられる渡瀬さんですけれど、ここまでバカップルに仕上がった幼馴染カップルは初めてざんしょ。先のヤンデレ幼馴染もまたすんげえインパクトでしたけれど、今回のポンコツバカップルも素晴らしいのヒトコトです。いや、今回希崎さんご夫婦も、目も覆わんばかりのバカっぷりっぷりを披露してましたから、張り合ってのことかもしれませんけど。張り合うなよ!
クレアの側の母親や伯父さんが、思いっきり玲音押しで既に結婚前提で考えているあたり、家族ぐるみで包囲網完了してますし。残念ながら、今回はヤンデレの入り込む隙はなさそうだなあ。妹ちゃんよ、ヤンデレを極めるなら、【輪環の魔導師】のフィノのレベルに達しないと、この二人には割ってはいれませんよ? いや、あのレベルのヤンデレになってしまうと、ヘタすると登場人物の半分くらいは血の海に沈んで、残る半分くらいは精神的に抹殺されそうなんですが。……【輪環の魔導師】が平穏にハッピーエンドに終わったのは、いまさらながら奇跡だわなあw
その意味では、香恋がまだこの程度のヤンデレに収まっているのは安心材料なのですけれど。これで収まってる方、と感じてしまうあたり、感性がややヤバイ気もしますが。
なぜか関係ないクロトラくんが、ヤンデレ怖いで異次元の黒猫さんと共感状態に入ってるんですが(笑
とはいえ、クレア一強かというと、皓月が玲音にちょっかいをかけようとした瞬間、静枝さん含めて総出で玲音守りに入った陣容の凄味を見てしまうと、なにげに女っ気は強いんですよねえ。あのシーンは思わず笑ってしまった。記録者も実は女だったというし。

一応、旧主人公サイドが味方に入ってくれて、さらにキャラバンの良識派でもある文槻派がクレアの親族ということで全面的にバックアップに入ってくれた、というかなり良い陣容に思えたものの、やっぱりブロスペクト派は強大で手段を選ばず、しかもキャラバンの側も危ない連中がかさにかかってちょっかいをかけてきたことで、とたんに瀬戸際の崖っぷち状態に。
この玲音たちの追い詰められっぷりもさることながら、羽矢田さんの板挟みっぷりがさらに酷いことに。情深い人だけに、ブロスペクト派の記憶に乗り移られた静枝さんたち身内や部下たちは見捨てられないし、逆に彼らに追いかけられる玲音たちも見捨てられないし、キャラバンの暗部を務めていた人だけにその危険性は重々承知していてキャラバンに身は任せられないし、しかしブロスペクト派は完全に突っ走りはじめて歯止めがきかなくなってて自分がいないとどうなっちゃうかわからないし、皓月は危なっかしくてどうしようもないし、ともう誰かどうにかしてあげて、と思わず見ているこっちまで悲鳴を上げてしまうような大変な状況に置かれて、この人そろそろ胃に穴があくか、偏頭痛で倒れるかしちゃうんじゃないかと真剣に心配になってしまった。カラー口絵も、頭痛をこらえている絵になってるし(笑
幸いにして、この羽矢田さん自身が相当の実力者で、ブロスペクト派として受け継いだ能力は全然戦闘系じゃないにも関わらず、彼自身の強さとしてべらぼうな上に強かで慎重な人物でもあるので下手は打たない安心感があります。一応、彼の側に立って動いてくれそうな人も何人かブロスペクト派の中にも居るようですし。……その時緒にしても、くろとらくんにしても、若干会話が通じないタイプの人のような気がして、そこがさらに心労が重なるところなんですがw
ってか、くろとらくんってマジで誰なんだ? 
くろとらくんQ&Aを見る限りだと、由姫と顔見知りっぽいんだけれど、実験室メンバーっぽいなあ。だけど、こんな変な性格の子、居なかったと思うんだけど。着ぐるみ装着でキャラ変わってる!?

くろとらくんみたいなモドキじゃなくて、しっかり本物(?)のクロネコまで登場してしまうあたり、ネコネコフィーバーが続いてる(笑
……香夜子さん、やっぱり結婚できてないのか。文槻院長、確実に獲物を確保している可愛い姪っ子に現実逃避してないかw

1巻感想

ストレンジムーン 宝石箱に映る月4   

ストレンジムーン 宝石箱に映る月 (電撃文庫)

【ストレンジムーン 宝石箱に映る月】 渡瀬草一郎/桑島黎音 電撃文庫

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妹と二人暮らしの高校生、月代玲音。ある日の放課後、彼は友人の文槻クレアに連れられ、地元の紅街中華街を訪れる。場違いな洋菓子店でメイド姿の双子と出会い、妙なケーキを注文する玲音だったが、異変の刻は彼の知らないうちに着々と近づいていた。封印を解かれた「マリアンヌの宝石箱」。その内側に封じられていたのは、かつて欧州を席巻した異能者、“皇帝”のブロスペクトとその部下達。街の裏側で暗躍する“キャラバン”の幹部、周皓月の掌に踊らされ、事態は混迷を迎えていく―異形の神と異能者達が紡ぐ騒乱劇!
心弥さん、この度は御結婚おめでとうございます。この度は、と言っても既に弓さんと結婚してからそれなりに経っているようですけれど、ちゃんとくっついてて一安心。元々年齢離れした落ち着いた性格していたけれど、大人になってますますイケメンになったなあ、心弥くんは。
世界観を同じくする【パラサイトムーン】シリーズから十年、ちなみにこの十年というのは【パラサイトムーン】シリーズの最後である6巻が出てから十年です。心弥くん以外にも、チラホラと見覚えがあるキャラが散見されて思わずニヤニヤ。忘れている部分も多かったので、登場キャラクターも一人ひとり以前出てたっけなあと確認しながらの読書でした。確認しているうちに話の内容も思い出してきたので、復習にもなりましたね。
ともあれ、主だったキャラクターはほぼ総浚えの新キャラのようで、旧作を知らない人にも優しい作りになっている……のかな? キャラバンや神群についてはパラムン読んでないと実感として把握できない部分も多いかもしれない。特に今回のブロスペクト派の能力とキャラバンの迷宮神群の力の違いについては迷宮神群についてちゃんと知ってないとなかなかわかんないんじゃないだろうか。迷宮神群とマリアンヌ、星詠みのエスハなどについては、むしろパラムンよりも前作である【輪環の魔導師】シリーズを読んでいたほうが詳細を知る事が出来るんじゃないでしょうか。
しかし、今回ときたら迷宮神群同士の、ひいてはキャラバン内の抗争を逸脱した、完全にキャラバン全体とブロスペクト派との全面戦争みたいな事になってますからね、初っ端からこれ大風呂敷広げまくりじゃないですか。戦記モノを含めた異世界編2シリーズを完結させたためか、再び現代劇に戻ってきてもスケールの大きい話をやってのける筆の見通しがついたんでしょうか、これほんとありったけの要素ぶち込んでますよ。
ただの対立する二派の抗争なら話は単純なのですが、ブロスペクト派がそもそも「マリアンヌの宝箱」に封じられていたかつてのブロスペクト派の人間たちの意志や能力が、現代の人間に憑依する形で顕現したために、元々なんの関係のない一般人もさる事ながら、キャラバンに所属していた人間たちも多数憑依されてしまったために、敵味方の勢力図が一瞬にして混沌と化しちゃってるんですよね。しかも、憑依された人間の中には封じられていた能力の持ち主の意思ごと乗り移られた者もいれば、能力だけ移されて意識は元の人間のまま、という人間もいて簡単にブロスペクト派に味方するという形にもなっていないし、元々キャラバンには敵意があって、という人もいて、人間関係がシッチャカメッチャカにシャッフルされてしまい、いやもうほんとに面白いですよ、何この状況!?
そんな中でえらい目に遭うのが特に三人。まず、主人公の玲音くん。彼、一見ヘタレで優柔不断に見えるんだけれど、折々でなかなか果断な面を見せたり、臆病者の意志薄弱に見えて守るべき一線を心得ているというか、一番肝心な部分を見失わないなかなか大した若者だったりします。ただまあ過去のトラウマもあってか自分に自身が無くかなり慎重な性格なせいか、間が悪いというかタイミングの掴み方が下手というか、とにかくそのせいもあってかとかく面倒な立ち位置に放り込まれ、今回のブロスペクト派復活にともなう大混乱の収集の鍵となる立場に立たされるわ、仲の良い友人がキャラバンとブロスペクト派に別れちゃうわ、毒婦の極みみたいな女に目をつけられるわ、トリックスター星詠みのエスハに玩具として指定されるわ、妹がヤンデレと発覚した挙句にとんでもない能力を持ってしまうわ、と幾ら主人公としてもハードル高すぎるだろう、という冒頭から難易度の高すぎる立場に立たされてしまってます、ご愁傷様。
とはいえ、彼の場合幼馴染のクレアを守る、という一番大事な部分はハッキリしているので、そこさえ見失わなければまだ何とかなりそうな気がします。「記録者」という貴重なアドバイザーが居てくれますしね。
むしろ、この場合クレアの方がかなりキワキワのところに立たされてるような気がします。この娘、最初のイメージでは才色兼備で要領の良い主人公にとっても高嶺の花になりがちの、出来るタイプの幼馴染かと思ってたんですが……読んでいるうちに、実はこの娘、相当にダメっ娘なんじゃないか、という疑いが、というか確信が。これは、友人たちにも認知されているようで

「涙ぐましいのは認めるけれど、クレアって割りと普通にアホだよね? 見た目賢そうに演出してる分、余計にそのアホさが際立つっていうか」
語ってる娘が毒舌風味というのもあるんだけれど、概ね残念扱いされてます。なんか、やることなす事意図に反して上手く行かなさそうなんだよなあ。色々と要領が悪そうなんだ。挙句、人間関係も皓月には深刻に憎まれてるし、玲音の妹の香恋には思いっきり嫌われてるし、と毒婦とヤンデレに敵視されているという立ち位置のヤバさ。皓月はともかく、香恋からの嫌われ方がちょっと酷いんですよね。これは香恋という娘が相当にヤバイ娘だったというのもあるんでしょうけれど、クレアの方も無意識に地雷踏みまくったんじゃないだろうか、という疑いが。どうも、良かれと思って悪手を選びまくるきらいもあるので、ホント心配ですよ、この娘。
ただまあ、クレアも玲音がいるんで大丈夫だろう、という安心感はあるんですが。頼りなさそうにしか見えない主人公ですけれど、幼馴染書きのスペシャリストたる渡瀬草一郎一流の幼馴染カップルですから、此処らへんは盤石です。
最悪、というか一番ヤバそうなのがこの人、羽矢田さんですよ!! 見た目いかつくて武闘派のヤクザみたいなおっさんにも関わらず、その内面はというと気配りと心配性と面倒見の良さと苦労性がえらい勢いで混ざってしまっていて、お陰で今回の一見で一番面倒と苦労を背負ってしまってるんですよね。実際、キャラバンの中でも山之内派の実働部隊の一隊の長として荒事、汚れ仕事に辣腕を振るう腕利きであり、リーダーとしても部下や仲間内から信頼されている人なのですが、それにしても本人が懸命に部下や身内の身を守ろうと最善を尽くしているにも関わらず、どんどん泥沼にはまっていくその過程の、いっそ美しいと言ってしまえるほどのドツボっぷりが、凄まじいの一言。もっと自分の身が可愛い人なら、ここまでドツボにハマらなかっただろうに、とにかく身内や部下たちを大切にして自分が不利益を被っても何とかしようと足掻くたびに、余計に身内や部下も巻き込んでズブズブのところにハマりこんでるんですよね。本人、悪気は無いことはわかってますし、それどころか滅茶苦茶良い人なのは、その心の声を聞いていると嫌というほど分かるんですが、間が悪いというか運が悪いというか。いやもう、ほんとにどうしてこうなったw
ただ、本人意図しないまま図らずもブロスペクト派でも重要な立場に立ってしまった以上、良識と自分の身を盾にしても身内を守ろうとする侠気の持ち主である彼、羽矢田さんが多くのキャラクターが悲劇的な末路を辿らずに無事にこの事態を乗り切るための切り札的、或いはストッパー的な立ち位置に立っているとも言えるんですが、部下の幾人かはブロスペクト派の意識を上書きされてしまうわ、皓月の無茶苦茶さに女王とクレアの最悪の関係に皇帝の正体、と巻き込んでしまった部下や巻き込まれてしまった後見人として見守ってきた玲音と香恋の兄妹をこの抗争で守るだけでも手一杯だろうに、あまりにも錯綜した状況に、羽矢田さんにとってはもう抱える頭が一つや2つでは足りてないんじゃないかという難易度の高さで、もう誰か助けてあげてください、ほんとw 間を置かずに胃に穴が開いて血を吐いて昏倒してしまうんじゃないかと真剣に心配になっちゃうじゃないですか。
もう一人の主人公じゃないか、と思えてくるほどの災難っぷりであります。特に最後の皇帝の正体はトドメだよなあ。あれは流石に予想していなかった。いつどの段階で覚醒してたんだ? 失踪から戻った羽矢田さんと面会していた時にはそんな素振りは見せていなかったけれど。
それにつけても、マリアンヌ・シリーズの傍迷惑さである。以前のパラムンの時からマリアンヌの遺産は大概にして大迷惑の発端だったからなあ。今回も往々にして、これである。
騒乱劇という標榜通りか、最初っからキャラを大量につぎ込む展開で、その意味でも大盛り上がりな事になってます。パラムンの頃と比べると、キャラの立て方もうまくなったというか何というか。面白い子も増えたよなあ。羽矢田さんの部下の時緒さんなんて腹ペコキャラにしても面白すぎませんか、この人?
あと、謎なのがくろとらくん。着ぐるみをずっと着たままなので正体も定かではないのですが、こいつも自由人というか、この性格もともとですよね? キャラバン関係者のようですし、もしかしてパラムンの頃からの再登場者だったら嬉しいんだけどなあ。

ともあれ、最初っからかなりのフルスロットルで盛り上げにかかったわ、人間関係のしっちゃかめっちゃかな入り組み方と感情の入り乱れ方、引っ掻き回し方がまた最高で、当人たちは深刻にエライコッチャなのだけれど傍から見ているぶんにはどうなるかさっぱりわからなくて、楽しくて仕方がない。メインとなる幼馴染の二人は、渡瀬さんの幼馴染らしく見ているだけでニヤニヤ出来る密接っぷりで、またぞろ堪能できそうですし、いやあ楽しみなシリーズ始まりましたわ。パラムンの続編というの関係なしに、これは面白いですぞ。

渡瀬草一郎作品感想
 

12月1日


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