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ソードアート・オンライン

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインXI フィフス・スクワッド・ジャム〈上〉★★★☆  



【ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインXI フィフス・スクワッド・ジャム〈上〉】 時雨沢 恵一/黒星 紅白 電撃文庫

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SHINCとの合同チームで挑んだクエスト《ファイブ・オーディールズ》。その壮絶なバトルから間髪入れず開催が発表された第5回スクワッド・ジャム。
スポンサー作家によって課せられる今回の特殊ルールは『ゲーム途中で、チームメイトが運ぶ別の装備一式にスイッチ可能』という、全プレイヤー混乱必至のものだった。
当然のごとくSJへの挑戦を決めたレンたちは、首都・グロッケンの酒場で作戦会議を敢行するのだが、思いもよらぬ知らせが彼らのもとに届く――。それは『今回のSJでレンを屠ったプレイヤーに1億クレジットを進呈する』というもので……。

「わたし、賞金首になったくらいで、 SJから逃げないもん!」
時雨沢恵一×黒星紅白が贈る痛快ガンアクション、第11弾が登場!
およそ一年半ぶりの新作! もう出ないのかな、とも思っていたので正直嬉しい。好きなシリーズなだけに。時雨沢さん、違うシリーズ手掛け始めてましたしね。
さて毎度はじまりました、アレな作家がスポンサーの大会スクワッド・ジャム第五回。当たり前みたいにシャーリーとクラレンスがメンバーとして参加してくれてるのは嬉しいなあ。相変わらずシャーリーは隙あらばピトは殺す、と言ってますけれど。いや照れ隠しじゃなくてこの人はホント殺す気だと思いますけれど、前回までのチーム自体裏切ってでもという雰囲気ではなくなって、ピト以外とはちゃんとチームとして協力してくれそうなので、それでよし。ピトさんはちょっと一度殺しちゃってもいいくらいだと思ってるし。
しかし、今回の大会ルールとはまた別に、謎の依頼人からこの大会においてレンの殺害に成功したものに賞金を出す依頼が出され、参加者たちが沸き立つことに。事実上の賞金首となってしまったレン。
もちろんその賞金とはゲーム内マネーなのだけれど、これリアルマネーに換算すると100万円にもなるという話で、そりゃあちょっと無視できない金額だよ。ついつい手が滑ってでも殺りたくなっちゃう金額だわ。
この件に関しては、上巻では少なくとも誰がこの賞金を賭けたのか、についての話は進まなかったのだけれど、ポンと100万円もの金を出せる人間ってそうそういないと思うので、自然とポンと100万円出せる人間の顔を伺ってしまうのですが。
いやまじであんたじゃないの? ピトさんや。
ピトさん完全否定してるけれど、この人の場合真顔で否定しておきながらあとでシレッと実はわたしでしたー♪とかほざいても全然おかしくない人だからなあ。
今の所、なぜわざわざレンに賞金をかけたのか、という理由も原因も推測すらもあがってきていないので、想像のしようもないのだけれど。

本編の方は今大会用の特殊ルールがいくつか。事前に公表していた装備品のスイッチ機能は、説明されてもよく頭に入ってきませんねー。こればっかりは実際に使用してもらわないと。
そしてもう一つゲーム開始と同時にチームメンバーがフィールドの各所にバラバラに配置されることに。このメンバー同士の居る場所が異なってしまう、という事を加味してのスイッチ機能だったんろうか。
ともあれ、いつもワケわからんルールでむしろ行動が縛られて展開が狭くなっていくばかりだったのに比べると、このメンバー分散は面白い試みかも。
自然と、違うチームのメンバーとの協力プレイ、時間制限だけれど共闘なんて選択肢が生まれることで、いつもと違うメンバーと一緒に戦うというなかなか見られない戦争シーンが見られることになりましたし。前巻の女子高生チームとの共同戦線も面白かったけれど、あれをよりシャッフルした形か。それ以前の4巻のイベントでもVSNPCで他の全チームとの共闘があってあれ凄く良かったんですよね。ああいうのをもう一度見られるという展開は楽しかったです。
それに今回は個別に臨時チーム組むという形で、他のチームの人間と組む形で相手の人となりとかより深く知れる話になってましたしね。あのマシンガンラバーズの新女王の人、前回優勝を掻っ攫ったわけですけれど、その辣腕振りは思い知らされましたけれど意外とどんな人なのか、というのはマシンガンラバーズの様子を外からチラッチラッと見かけるだけだったので、本当の意味で詳しくはわからなかったのですけれど、今回レンと二人で行動することになったので改めてどんな雰囲気の人なのかわかってきましたしね。とはいえ、まだまだ底知れないところのある人なのですが。
しかし、別チームのメンバーと共闘しながら、偶発的な戦闘を繰り返していたら、いつか同じく別チームのメンバーと組みながら戦っていた同じチームのメンバーと遭遇戦になってしまうのではないか、という懸念は最初からあったわけで。
二人で組むとかなら、声をかけて戦闘を止める、ということも出来るでしょうけれど、今回のレンは最終的に4人で組んで全員他のチーム、という形になってしまっていたわけで、こんがらがって同士討ちになるんじゃ、と思ってたら案の定……どころか、臨時リーム内で不意打ち銃殺ってやらかしおった奴が出おった!! なんて邪悪、なんて卑怯! こいつはゲロの匂いのするクズやろうの登場かーー! と、ここは敵役の登場により一致団結の流れか? と手に汗握ったところで、出てきたやつがあれですよ〜〜。
うん、まあ何となくわかってた。まあ、ピトさんだとありがちすぎて、拍子抜けしてたと思うくらいなのですが。奴なら、やらかしてもおかしくはないなあ、うんうん。
いやもうこれ、レンちゃん普通に今の臨時チームで頑張ったらいいんじゃないですかね!? 元チームのメンバーって半分くらいこの際殺ちゃってもむしろスッキリ気分爽快な気分にさせてくれそうですし。
いや、クラレンスちゃんは普通に凹みそうなので、勘弁してあげるとして。



ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインX ―ファイブ・オーディールズ― ★★★☆   



【ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインX ―ファイブ・オーディールズ―】 時雨沢 恵一/黒星 紅白 電撃文庫

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熾烈極まる第四回スクワッド・ジャムの死闘から約1週間後。『ファイブ・オーディールズ』、すなわち“5つの試練”の意味を持つ謎のクエストに、レンたちLPFMはボス率いるSHINCとの合同チームで挑む!
「今回のクエストは、スクワッド・ジャムとは違って対人戦闘はナシ。フィールドに出る“エネミー”を倒しクリアを目指す。そして一番重要なのは十二時ジャスト一斉スタートの“競争型”ってこと」
 第一のフィールドに転送されエネミーを警戒するレンたちが目にしたのは――「こんにちは、皆さん」。言葉を喋るかわいい犬で……!?

あれ、神崎エルザが語った自分の過去の話で本当なのって、エムさんに最後に告げた「全然本当じゃないかもしれないよ?」だけなんじゃないの?
と、思わせてやっぱり豪志くんにだけは本当の自分の過去を語っていた、というのならそれはそれで綺麗なお話なんだけど、一連のお話はちょっと出来すぎなような気もするし、でもエルザの過去としてはぴったりなような気もするし、でもエルザの性格からして実は女子高生軍団に語っていた作り話の方が実は本当だったりしてもおかしくないし、ああもうこのあたりの迷彩のかけかたはさすがは時雨沢さん、と言ったところですか。

表紙はフカとワンコ。ワンコの絵がなんともリアルでなんだこの犬、と思ったら今回のゲームの案内人、案内犬? だったのですけれど、フカこと篠原 美優のワンコ愛が深すぎて、フカってばひたすらワンコ愛でるばかりだったじゃあないか。でも、フカ次郎の名前の由来って飼い犬からだったのね。この話って前にも出てたっけか。覚えてはいないのだけれど、彼女の愛犬への思いの深さは今更ながら伝わってくる。
その愛情の深さを知っているレンも加えた愛犬とのエピソードは、改めてレンとフカが昔からの家族ぐるみの親友だったんだなあ、というのを実感させてくれる話でした。
住む場所離れてしまっても、今はこうしてゲームで一緒に遊べて、繋がりはなくならないというのはイイ環境ですよねえ。まあ、何かあったらというかレンのデートの顛末を覗き見するためだけに北海道からすっ飛んでくるんだから、この二人に距離の隔たりというのはあんまり関係ないのかもしれないけれど。

というわけで、今回は対人戦なしのゲームに、女子高生アマゾネスチームにシャーリーとクラレンスのコンビを加えたオールレディース(プラスM)チームで参戦。いくらチャンスあればピトさんを暗殺仕放題権をもらったとはいえ、誘われたら参加してくれるようになったシャーリーはだいぶ打ち解けましたよね。ピトは除く、だけど。
そしてアマゾネス軍団は、今回はなんかロールプレイがだいぶ吹っ飛んでたぞ? 素の素直でひたむきなスポーツ女子高生集団っぽさが前に出てしまっていた気がする。いや、出てしまっていた、と言っても悪いわけじゃないんだけど。でも、文章では女子高生っぽくてもビジュアルはいつもどおりのイカツいアマゾネス軍団のはずなので、漫画とか映像で見たら若干異様な感じになってしまうかもしれないが。それとも、ピトを首領と仰ぐ規律正しいアマゾネス軍団、みたいに見えるんだろうか。

ともあれ、今回は5つの試練、というタイトル通り全五面の様々なシチュエーションに制限や条件を付与されたゲームをクリアしていく話になっていて、頭をひねる場面も対人戦闘みたいにお互いを撃ち倒すためにバトル脳をフル回転させて銃撃戦するような展開ではなく、用意されたギミックを文字通りゲームとしてクリアしていく話だったので、いつもの調子で見ているとちと熱量は足りないかもしれない。相手がいてこそ、という場面もありますからねえ。
でも、終盤になると対戦相手が、まあいつもの面々ですけど、現れて対抗戦になっていくんですけどね。
ただ最後のワンコの扱いについては、もっとシチュエーションを用意すればよかったのになあ、と思わないでもなかった。唐突感があって、そうしなければならないストーリー性がなかったですもんね。逆に言うと、そうしないストーリー性もなかったので躊躇しない人たちはあっさりと引き金を引いてしまったのかも知れませんけど、ゲームとしてもそこでやるかやらないかに煩悶を催させるのに、単に動物への愛情とか状況に違和感を感じるか、という感情とかメタ的な勘に拠るものじゃなくてもっと前フリがあったらよかったのになあ、と思ったり。今回のゲーム企画したの小説家先生のはずなんだがなあw

そして、あのラストのワンコ……スー三郎のフカへの別れの言葉はなんだったんでしょうね。どうして、犬の天国なんて言葉が出てきたのか。別に彼とフカの愛犬の繋がりなんてものは一切なかったはずなんだけれど、ちょっと意味深なお別れがひとひらの味わいを胸に残してくれるラストシーンでした。

シリーズ感想


ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインIX フォース・スクワッド・ジャム〈下〉 ★★★★   



【ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインIX フォース・スクワッド・ジャム〈下〉】 時雨沢 恵一/黒星 紅白 電撃文庫

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レンのリアル・小比類巻香蓮との結婚を目論むファイヤこと西山田炎の誘いに乗り、“結婚を前提としたお付き合い”をかけて戦うことになった第4回スクワッド・ジャム。是が非でもレンに勝利したいファイヤは、打倒LPFMのために編成した結託チームに、ボス率いるSHINCを取り込むことに成功する―。MMTMとの壮絶な“高速バトル”を潜り抜けたレンたちは、ついにSHINCのメンバーと相まみえたのだが、そこにファイヤ傘下のチームが突如現れ…。銃声と硝煙とほのかな恋心が入り乱れる第4回スクワッド・ジャム、いよいよクライマックスへ!
ここに来て時雨沢さんの趣味というか銃火器愛が炸裂しまくってるぅぅ。拳銃戦なんか、どこに拳銃があるんだよ!?と言いたくなるような拳銃(ハンドガン)の定義の限界に挑むようなものばかり出てきて、これ絶対主催者が思い描いていた拳銃同士の打ち合いとは違ったんだろうなあ、と思う展開だったんですが作者の偏愛がこれでもかと伝わってくるのはなんともニヨニヨした感じでした。
さて、流れからボスたちのSHINCと共闘することになったレンたち。ただ、このバトルにおけるファイアとの決着の意味を彼女らに伝えたら、そりゃ女子高生共なんですから盛り上がりますわなあ。
ボスのキャピキャピしたテンションの上がり方が可愛いんだけれど、実際のビジュアルだとごついゴリラがキャピキャピしているのは絵面的にキツイものがあるかもしれない。その点、小説で良かったのか後の映像化のお楽しみなのか。
でも、絵的に映えるという意味では今回はミニガン搭載のハンヴィーとのカーアクションや突進する機関車に搭乗しての打ち合いに、凍りついた河の上での戦いなど、見た目派手な銃撃戦が今回は特に多かったような気がします。耳をつんざくような銃撃音に、飛び散る破片、転げ回って逃げ回る人間たち、とイメージが映像となり音となって聞こえるようなシーン描写は、やっぱりいいですなあ。狙撃手が多かったことから、狙撃戦も多かったですし。
その点、シャーリーは活躍の場がたくさんあったぞな。
あのまま、シャーリーとクラレンスが敵になって別れたまま、というのは折角おんなじチームとしてスタートしたのに勿体無いなあ、と思っていただけに後半の合流は嬉しいものがありました。せっかく、スクワッドジャムってチームの最大人数が6人なんですから、いつもの4人だけって味気なかったですもんね。そこに狙撃手のシャーリーとレンとは違うタイプの近接型でもあるクラレンスが加わると、チームとしてもバランスが取れて充実してますし、もし次があるとしたらもう一度この面子でやってほしいところではありますねえ。
ファイアとの決着は正直ちょっとすっきりしないものがあったり。そもそも、ファイアという御曹司がどういう人物か、結局分かりづらいママおわってしまったところがありますしね。部下たちからは家族のように慕われているようですけれど、あのゲームに対する偏見はマジものだったようですし、自分の知らないものに対して平然と見下すことがある、というのはだいぶマイナスポイントだと思われ。ただ、実際体験してみて素直に前言を撤回できるあたりは、一廉の人物なのでしょう。
でもなあ……あれだけ部下の人たちに手伝ってもらっておきながら、最後のあれはないんじゃなかろうか。この大騒ぎがなんだったんだ、という話になってしまうし。まあ、部下の手前無理をして、というのも意味のない話なので、あかんと思ったら即撤退という判断の速さは褒められて然るべきなのかもしれない。
レンの方はもう本当にいい面の皮なのですが。あれは怒っていいと思うぞ。実際、恥かかされたと言ってもいいと思うし。

ピトさんとフカには大ウケ案件だったかもしれないけど。わざわざ見に来るピトさんw
しかし、ピトさんはリアルで自分の正体を明かすときが一番輝いてるなあ。
シャーリーの方は、あれなかなか凄い仕事してるんですねえ。自然を相手にする仕事であると同時に、案内人ってことは人間とも密接に関わる仕事でもあるわけで、あの難しい性格からしてあんまり他人と関わらない仕事内容なのかと思ったけれど、コミュニケーション能力高いのかー。
明言はされてないけれど、あのお客さんクラレンスなんだろうなあ。

シリーズ感想

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインVIII ―フォース・スクワッド・ジャム〈中〉― ★★★☆   

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインVIII ―フォース・スクワッド・ジャム〈中〉― (電撃文庫)

【ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインVIII ―フォース・スクワッド・ジャム〈中〉―】 時雨沢恵一/黒星 紅白 電撃文庫

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恋愛には人一倍疎い香蓮に、突如持ち上がった若手実業家・西山田炎との結婚話。GGO内で遭遇した彼のアバター・ファイヤのあまりに無粋な振る舞いに、レンは売り言葉に買い言葉で“結婚を前提としたお付き合い”をかけた勝負を約束してしまう―。そうして始まった第4回スクワッド・ジャム。香蓮の人生を左右する勝負と並行し、今度こそ宿敵SHINCとの直接対決で決着をつけたいレンだったが…優勝候補であるレンたちを倒そうと手を組んだ卑劣な結託チームの中に、なぜかSHINCの名前があり―!?
さすがのボスも、「ふぁいあ」がゲーム内での名前じゃなくてリアルネームプレイだとは気づくまい。
世代的にはキラキラネームに馴染みがあるのはむしろアマゾネス軍団なんですけどねえ。
さて、前回レンちゃんが赫怒していたファイアとSHINCの結託事情。西山田氏から何らかの事情が明かされてボスたちが協力することになったのか、と危惧していたけれど、SHINCにレンと決着つけるという意志が消えていなくて良かった。ボスたちからすれば、やむを得ずという展開でしたからなあ。ただ、それならSHINCは放っておいて勝手にぶつかるのを待っていてもよかったような気もするのだけれど、あそこでいちいち連れてきて直接接触してしまい、共闘を持ちかけるあたりに西山田氏の性根が出ているような気もする。それでいて、事情を明かすでもないですからねえ。まあ明かして協力を取り付けようとしたらしたで無神経の極みではあるんだけれど。
そして、どうやっても前座扱いになってしまうMMTM。おそらくチームバランス的にも個々の持つスキルや経験にしてもチームワークにしても参加チームの中で屈指のはずなのに、LPFMもSHINCも最終目的が違うからどうしても前座でやっつける相手になっちゃうんですよね。これ、前回までの大会でもだいたいそのパターンでしたし。一方でMMTMは、というかリーダーのデヴィットがピトさんに執着しているものだから、執拗にまとわりついてくる人たち、みたいな感じになっちゃってるし。
とどめに、ピトさんから明かされるデヴィッドの黒歴史。
『お前だけが、オレをダビドと呼んでもいい』(キメ顔)
おまえ……よりにもよってまたピトさん相手になんちゅう。それで今は逆恨み、と言ったらかわいそうか。ピトさんがクソ鬼畜外道プレイでやりたい放題仲間も血まみれにしていたのも確かな話ですし。いやでも、絶対私怨入ってますよね、はははは。
同じくピトさんに恨み骨髄なシャリーとクラレンスのコンビは、図らずもレンたちの別働隊みたいな形になっちゃってるんですね。ピトを殺すのは自分だ、だから他のやつには殺させない、ってどっかのツンデレライバルキャラですか、というプレイを地で行ってしまってるんですが。
でも、レンのチームが本来は六人組だった、というのを他の強豪チームが全く知らない、というのは何気に凄まじいアドバンテージなんですよねえ。現に、狙撃を食らったMMTMはやられたあとも何が起こったかわからないままで、生き残った二人も対策を立てようがない状態ですし。
三輪走行車のトライク。トライクってなに!? というくらいには初耳で存在すら知らなかったのですが、前輪が二輪の三輪バイクをトライクっていうのか。説明からして無骨なデザイン、というかトラクターみたいな乗り物かと思ったのだけれど、カラー口絵でレンたちが乗ってるイラストを見るとえらいかっこいいんですよね。スピードも相当でるみたいだし、これはかっこいいなあ。
ただ、Mが乗ってる方は明らかに重量オーバーにしか見えないw
ようやくSHINCとのガチンコバトルが叶った、と思った途端に横槍ですよ。これは無粋の極みだなあ。SHINCとの勝負が一進一退の本当に噛み合ったバトルだっただっけに、なおさらに。先に本命と相対するよりも、余計な邪魔者全部片付けてから、の方がよかったんじゃないだろうか、結果論だけれど。まあ、これからそうなるかもしれないが。プロポーズの件、ボスたちに話したら彼女たちもゲーム女子、一発で激怒して一緒に戦ってくれるでしょうし。
ふぁいあの結託チームの総人数的にも味方はそれなりにいないと苦しいだろうしなあ。
マシンガンラバーズはあれ美人指揮官を手に入れて猛威を奮っているけれど、逆に言うとチーム単体で完結してしまっているだけに、ストーリーにどう介入してくるのか見当もつかないだけに逆にどう動くか楽しみでもあるなあ。何気に蚊帳の外のまんま終わってしまいかねない可能性もあるけれど。

シリーズ感想

ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット 3 ★★★★★   

ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット3 (電撃文庫)

【ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット 3】 渡瀬草一郎/ぎん太 電撃文庫

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「んー…そこは私と海世くんの仲ですからーー」
《SAOサバイバー》にして、VRMMOの中限定の《探偵》クレーヴェル。そんな彼のリアルをよく知るいわくありげな美女の登場に、戦巫女・ナユタと忍者・コヨミは動揺を隠せない。謎の美女、リリカとクレーヴェルの関係とは?
その一方、現実世界のクレーヴェルの自宅では、ナユタのお泊りイベントが発生。微妙な距離を保ち続けてきた二人の関係に、大きな変化が訪れるーー?
VRMMO《アスカ・エンパイア》を舞台に綴られるもう1つの《SAO》の物語、ここに完結!!

ナユタ、これヒロインとして最強なんじゃないですか? 圧勝ですよ。クレーヴェルこと暮井さんについに手も足も出させずに完落ちさせてしまいましたよ!?
すげえ、唖然でした。それも、まったく小細工らしい小細工も使うことなく情緒的にも感情的にも論理的にすら一部の瑕疵すらなく、暮井さんを全く有無を言わせないまま堂々と正面から押し切ってしまったじゃないですか。
泰然と一歩一歩歩み寄ってくるナユタに対して、暮井さんが一歩も触れることが出来ないまま後ろに退いていき、そのまま崖下に転落していった、という表現が思い浮かんでしまうほど抵抗の余地なくやられてしまった感すらあります。
本来暮井さんほどの人だと、女子高生からのアプローチなんてほぼ一蹴、取り付く島もない扱いのはずなんですよね。事実、クレーヴェルは隙らしい隙は一切見せていませんし、女性に対しても決して主導権を握らせていいようにされるタイプじゃないんですよね。いやまあ傍若無人な姉に対しては振り回されてたりしましたけれど、あれでちゃんと首に縄はつけているようですし。
どちらにしても、まだ未成年の小娘なんぞがどうこう出来る男性ではないはずなのですが、ナユタの方が小娘どころじゃなかったのですなあ。
未成年の女性に手を出すのは倫理的にも法律的にも大問題です、という所を強調してナユタに対して線引しようとしていたことが、あとになってみるとむしろ弱点になってしまったのかもしれません。
暮井さんの方からナユタに手を出すにしても、ナユタの方から暮井さんに何かをして彼に社会的なダメージを与えることにしても、どちらもお互いにそんな事はしないという信頼があれば多少プライベートに踏み込んでも問題になりませんよね、というところからナユタさんグイグイと攻めていって、その上でところで私が未成年じゃなくなったらそもそも問題の発生根拠からなくなるんじゃないですか? という虚を突くようなコンボは見事の一言でした。なまじ、未成年という点を強調して障壁としていた暮井さん側からしても、あれ?じゃあ何も問題ないんじゃない? と思ってしまう心の陥穽。そもそも、予防線として敷いていたそれが暮井さん自身の言い訳になってしまっていた時点でもう大勢は決まっていたのかもしれませんが。
それにしても、押し一辺倒とは程遠い自然にスルリと懐に入り込みつつ、泰然自若な姿勢を見せながらふとした瞬間に垣間見せる弱い部分、それを桐の切っ先にして飛び込んだ先で誕生日による条例的にヤバイ年齢からの脱却を宣告してみせた上での、本気の告白、というハメ技かというコンボの華麗さにはもう言葉もないくらいの見事さでありました。
ナユタさんの恐ろしいところはこれ、まったくの計算ずくでも天然でもないというところなのでしょう。多少の女性らしい奸計は図りつつも常に真摯であり自然な飾らない態度であり、そして怯むことのないくそ度胸でどんと行ってしまう男らしさが、暮井さんをして全く太刀打ちできない有様にしてしまったんですよね。
自分の存在が暮井のトラウマに対しての救いになる、と自覚しながらお互いを依存の対象とさせずに、ちゃんと対等の男女として立脚する付き合い方に終始していたのも、暮井さんからするとどうしようもなかったのでしょう。もっとナユタが寄りかかってきたり、自分が必要以上に彼女に寄りかかってしまったり、あるいはお互いに慰め合うような関係になってしまった、あるいはなりそうな気配があったら暮井さんみたいな人はキッパリと距離を置いてたと思うんですよね。
ところが、ナユタはそういう瑕疵を一切みせない対等の、依存ではなくお互いに真っ当に支え合う関係をテキパキと構築してみせたわけで。こういうところが、周りの人を含めてナユタが女子高生ではなく一回りは年上の大人の女性と勘違いさせるところだったんでしょうねえ。
一方で、甘えるところはグイグイえぐりこんでくるんだから、とんでもないですよ、ほんと。
女子高生を一週間近く自宅に泊まらせてあげる、なんて危険な真似、暮井さんみたいな人が絶対許すはずがない、というかもし他の人がそういうシチュエーションに見舞われていたら、両方に対して冷静かつぐうの音もでないほどの正論で滾々と説教して反省させそうな人なのに……。
あの、ナユタが帰ったあとになんで自分、許可してしまったんだ? と懊悩する暮井さんはなんとも可愛らしかったです。貴方は悪くない、あれはもうナユタが上手としか言いようがない。偶々、話を聞いてしまっていた取引先の虎尾さんがアレは無理、と太鼓判を押すくらいでしたしねえ。

いやもう、ナユタと暮井さんの関係の進展具合については、もう圧巻のナユタさんにアッパレアッパレと感服しきりだったわけですが、世界観の方も非常に面白かった。
SAOのスピンオフという体ではあるんですけれど、例えば同じスピンオフの【ガンゲイル・オンライン】がその世界観を利用して思う存分銃撃戦をドンパチやってるのに対して、本作はVRMMOの世界を利用する、というよりも<SAO事件>が世間に与えた影響についてその被害者たちの現況を踏まえて描きつつ、その先のVRMMOの未来の可能性について、使用者やそれに関わる企業、技術開発、そこから広がっていく社会的な影響、という土台部分にスポットを当てて描いていたのが印象的でした。
今回も、企業体とのコラボレーションやVRMMO世界内での観光事業やVRオフィスなどの事業展開、思考出力という新しい技術の可能性とその未完成っぷりなどについての話が飛び交っていたわけですが。
一足飛びに未来世界が近づいてくるのとは違う、VRMMOという新しい技術革新に対してもやはり社会は、社会の中で生活している普通の人々は、その新しいツールに戸惑いながらも着実かつ堅実に自分たちの生活の中に還元していっている様子が映し出されていて、そういうのって世界観の大いなる基礎工事だと思うんですよね。地に足の着いた土台のしっかりした世界観が、こうやって醸成されていくのは、むしろより強く未来を意識させてくれて、変に近未来的な世界観をぽんと提示されるよりもワクワクしてしまいます。
これで、本シリーズが終わりというのはものすごく名残惜しいのですけれど、いやもう重ね重ね名残惜しいのですけれど、もっと暮井さんとナユタの次元の違う甘酸っぱいのかクールミントなのかわからない大人の関係を堪能したかった、と同時ににゃんこやカピバラさんなど何気にマスコットAIキャラが可愛すぎるところや、謎の方向への展開を見せるアスカ・エンパイアという舞台も見ていたかっただけに、渡瀬さんにはまた何らかの形でこの世界観とキャラクターたちに関わってほしいものです。
ほんともう、めちゃめちゃ好きでした、この物語に登場する人たち同士にたゆたう繊細でありながら剛く靭やかな関係が。

1巻 2巻感想

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 7.フォース・スクワッド・ジャム〈上〉 ★★★★   

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインVII ―フォース・スクワッド・ジャム〈上〉― (電撃文庫)

【ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 7.フォース・スクワッド・ジャム〈上〉】 時雨沢 恵一/黒星 紅白 電撃文庫

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『結婚を前提に、香蓮さんとお付き合いがしたいと思っております』
香蓮の父親のもとに届いた一通のメール。それは、父に付き添ったパーティー会場で出会った若手実業家からの、リアルな結婚の申し入れだった。しかし、香蓮は『ピーちゃんみたいなのがタイプ…』と取りつくしまもなく―。そんななか開催が決定した第4回スクワッド・ジャム。今度こそSHINCとの決着をつけるべく参戦を決めた香蓮だったが、首都グロッケンでの作戦会議中、突如レンの前に現れたハンサムな男からある勝負を持ちかけられ…。第4回SJの銃撃戦の裏で、香蓮の人生をかけたもう1つの戦いが幕を開ける!
香蓮さんって、家金持ちだとは知っていましたけれど……あんなでけーマンション、大学通うために東京一人暮らしの娘にぽんと与えてあげられる家、しかもちょーでけーテレビ置いてあるというお家なんですから、そりゃあ金持ちだとは思ってましたよ、うん。
でも、父親の付き添いでパーティーとかドレス着て出るとかそれ社交界じゃないですか。ハイソサエティじゃないですか。そういう界隈の人だったのねえ。
ってかさ、180センチ超えの長身スレンダー超美人の会社社長令嬢って日本というよりも欧米界隈のセレブみたいじゃないですか、おおう。
そんな香蓮さんにパーティーで出会い、その場ではけっこう意気投合して後日結婚の申込みを「父親に!」申し出ていた西山田炎。炎と書いてファイアーと読む。おおう、キラキラネームだ。そこまでするなら超火球と書いてメラゾーマと読む、くらいの名前にすればいいのに、などと思ってしまうキラキラ界隈であります。
いやさまあこの男がなあ。こういう独善的で無神経な男がなんでかビジネスシーンではちゃんとしてたりするんですよね。彼も実業家として成功しているわけですし。
その容姿を逆にバネにして成長を遂げてきた、と評されているみたいだけれど、彼の独善性と成功を元手にしたあの自信は、彼のあの自分の容姿を克服したものではなくて、歪んだ言い訳として自分の中でこねくり回しているんじゃないだろうか、と思ってしまうのはVRでの自分のアバターをいかにもな高身長の濃い顔をしたイケメンにしてしまってるところなんですよね。
そりゃあ香蓮さんもMさんもピトフーイも、いやMさんは実際どうなんかな、わからんけれど、現実と違う自分の理想像をアバターとしてああいう姿にしているわけですしね。多かれ少なかれそういうのはあるとは思うんだけれど、ファイアーさんはどうなんだろう。香蓮はレンというアバターを当初自分の背の高さのコンプレックスを解消するためのガワとしてストレス解消に使っていたけれど、なんやかんやと今はそのコンプレックスを解消して、レンというアバターは既に自分のもう一つの分身として扱っているわけですが、ファイアーさんは自分の事業展開など成功体験によってコンプレックスを解消できているなら、ああいうアバターを選ぶ必要どこにもないんですよねえ。
GGOどころかVRゲームすら未経験、ってかあの様子だとネットの基本的なマナーすら知らないっぽいんだけれど、超ご年配の方ならともかく若手実業家でそういうのってあるんだろうか。ともかく、金だけはたくさん持っているお金持ち素人さんがどういう手を打ってくるのか。以前傭兵雇ってというのはピトさんやってましたしねえ。
かくいうレンちゃんチームはというと、まさかのシャーリー&クラレンス加入展開!!
って、素直に行ったらほんとに最強チーム結成だったんですけどね。あのままズルズル仲間同士で行ってしまっても良かったのになあ。シャリクラが加わったらあのチーム、ほんとに隙らしい隙なくなるし。
そういえば、あのメンツの中で中の人が不明なのってクラちゃんだけなのよね。女性というのだけはわかっているものの……予想以上に子供なのか?
新キャラだとDOOMの子たちもパリッとしててよかったんだけれど、マシンガンラヴァーズに降臨した女神様がなかなか気になるところで。もしかして、今回すげえ強敵になるのか、マシンガンラヴァーズ!?

シリーズ感想

ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット 2 ★★★★   

ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット2 (電撃文庫)

【ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット 2】 渡瀬草一郎/ぎん太 電撃文庫

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《SAOサバイバー》にして、VRMMO《アスカ・エンパイア》内で《探偵業》を営むクレーヴェル。
そんな彼の前に、クエストで新規実装された《鬼動傀儡・鬼姫》にうり二つの少女が現れる。
彼女――マヒロから、“現実世界で行方不明になった父親探し”の依頼を受けたクレーヴェルは、
助手(?)の戦巫女・ナユタ、忍者・コヨミとともに、事件の鍵が眠る《アスカ・エンパイア》へとダイブする!
他にも前代未聞、仮想空間内での温泉旅行が描かれる『骨休 旅籠夜話』と、
大カピバラ祭が展開する《茶番劇 化鼠之宴》など、《アスカ・エンパイア》での様々なクエストを収録!
その傍らで、クレーヴェルとナユタの距離も少しづつ縮まっていき――?
少しずつどころか、ナユさんめっさグイグイ距離潰してきてるんですけど! それも、本人全然自覚なさそうなのがなんとも壮絶ですらある。そりゃクレーヴェルも焦るわなあ、世間体的にも。
どう見ても、ナユさん通い妻ですやん!!
いやもう、いつの間にそんな事になってたの!? というくらいにスルリと暮井さんの部屋に来て晩御飯作って一緒に食べるようになってたし。これ、クレーヴェルもいつの間に!? てな感じなんだろうなあ。気がつくと、にっちもさっちもいかないところまで来ていたような感じで。
それで必死に男女関係、女子高生、未成年である彼女と成年男子である自分とはちゃんと一定の距離感を置いて接するべきだ、と力説してナユさんに自覚を促せば促すほど、ナユさん意地になっちゃってるし。
そりゃあナユさんからしたら、自分が女子高生というだけであそこまで警戒され、世間という周りばかりを気にして自分の方はまったく見ずに線を引こうとされたら、自分のこと信用されてないみたいで面白くはないですよねえ。社会人として、暮井さんの警戒っぷりは決して間違えてはいないんだろうけれど、あそこまでの過剰反応は確かにナユさんに対して多少無神経なところはあったかなあ、と暮井さん本人も反省していたところですけれど。
でも、ナユさんのあの無自覚な無防備っぷりも結構問題ですよね!
それだけ、ナユさんが暮井さんを無条件に信頼している、という証であると同時に、自分の容姿や色気が未成熟な女子高生の範疇では収まらないヤバイものだ、という自覚が一切ないのがまずい。コヨミほどガキっぽかったら全然問題なかったんだろうけど! なんでコヨミの方が実年齢が酒飲める社会人なのか不思議なほどである。逆だろう!?
いずれにしても、ナユさんのあの無警戒無防備さは、在る種の理性への暴力だよね!
そして、なぜかナユさん相手だとラッキースケベにも対応してしまうクレーヴェルの幸運値。ゲームの仕様じゃないとしたら、クレーヴェルのリアルラックということになってしまうじゃないか!
これもう、元警察官で理性の信奉者であるクレーヴェルじゃなけりゃ、早々にえらいことになってしまったんじゃないだろうか。まあ、そうならないからこそ、ナユさん信頼していて、だからこそああまで無警戒、という悪循環があるのですが。なにこの地獄の往還?
これでナユさんの方に下心の類とかちゃんとした恋情みたいなものがあるなら、クレーヴェルの性格からしてもうちょっとはっきりした態度取れそうなんですよね。きっぱりと線引できるタイプですし。にも関わらず、そのクレーヴェルが対処のしようもなくスルリと懐に潜り込まれてしまっている時点で、ナユさんの無心ぶりがわかろうというものである。
恐るべき事に、ナユさんこの調子だとまったく今のまんまの流れでそのまま、どうせなら同居してしまった方がよさそうですね、という感じでフラットにいつの間にか完全に生活空間を重ねてしまいそうな雰囲気なんですよね。女子高生、女子高生はだめ! と抵抗しているクレーヴェルですけれど、その文言、肝心のナユさんが高校卒業しちゃったらまったく通用しなくなるんだけれど、そのへんわかってるんだろうか。誰に通用しなくなるか、というとまず真っ先に自分に。
まあクレーヴェルが本当にナユタを拒絶しきれないのは、一時期本当に危険域にあった彼女の孤独に対する忌避感を理解しているから、というのもあるのでしょう。シミュレーターで作り出していた事故で喪われた家族との生活の再現、それにのめり込んでいたナユタがようやく家族の幻影と距離を置いて現実への比重を取り戻したものの、そこで向き合うのは家族のいないたった一人という状況。
彼女が暮井さんの部屋に来て、料理を作って一緒に食べる、という行為に地味にこだわっているのは、独りへの忌避感が少なからずあるのでしょう。彼女の事情を詳しく知っているであろう暮井さんからすれば、戦友であり親友であった男の妹であり、彼女が心的外傷を負った原因であり発端となった彼女の兄の死に深く関わった身の上としては、やはり見過ごせないものがあったはずですし。
まあ、現状では見事に餌付けされてしまった、以外の何者でもなくなっているようですが。
これもう暮井さん、抵抗のしようがどこにも見つからないな! 

お話の方はクレーヴェルのコンサルタント業関係で、MMOの開発事情、テストプレイでのあれこれに、突発イベントと短編としての日常的なエピソードが続いたところで、それぞれの話の中に埋め込まれていた種が、クレーヴェルのリアルの探偵業の方へと持ち込まれた、一人の子役アイドルの依頼によって芽吹き、一連の物語の中にあった真実が浮かび上がる、という派手ではないものの妙のある構成で、なんだかんだと読みごたえあったなあ、と。
アスカ・エンパイアを遊ぶ、というよりも開発陣が身近にいることや、今回裏事情や本命の事件もそっち関係に片足突っ込んだ話だっただけに、あと仕様変更にまつわる関係者の呪詛がおどろおどろしいものだっただけに、なんか開発四方山話的な雰囲気も。
まあクレーヴェルやナユタ、コヨミは近しくても開発の外側の人間ですし、関わることが多くてもそっち側ではなくプレイヤーサイドであるだけに、大変だねえ、という他人事めいた一定の距離感があって、そこらへんがまた面白くあるのですけれど。

次の巻では、いつの間にか暮井さんのところにナユさんの生活用具とか着替えが当たり前のように備え付けてあっても驚かない。既に食器の類いはありそうだし!
一巻時点では確かコヨミの方が先に同居の勧誘してたはずなんだが、まんまとネトラレましたなコヨミさん。

1巻感想

ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット ★★★★☆  

ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット (電撃文庫)

【ソードアート・オンライン オルタナティブ クローバーズ・リグレット】 渡瀬草一郎/ぎん太 電撃文庫

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《アスカ・エンパイア》。
茅場晶彦によるVR制作プログラム《ザ・シード》から開発された和風VRMMOである。《スリーピング・ナイツ》のユウキとラン、メリダが遊んでいたこのゲームにも、秘められたエピソードがあった――。

戦巫女のナユタと忍者のコヨミ。《アスカ・エンパイア》で出会い仲良くなった二人の少女は、ゲーム内で不思議な法師ヤナギと出会う。
その老僧侶は、とあるクエストの《謎解き》を《探偵》に依頼したいという。しかもその報酬は一〇〇万円。
法外すぎる値段に驚く少女二人だが、その奇妙な依頼を受ける《探偵》も負けず劣らず奇妙な青年だった。ステータスボーナスは《運》に《全振り》――つまりバトルは最弱、しかしレアアイテムドロップ率最強のトリッキーなプレイヤーで……。
最先端VRMMOの世界で、少女二人を引き連れた《胡散臭い探偵》による《謎解き》が始まる。

時雨沢恵一さんによるSAOスピンオフ作品【ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン】に続く、もう一つのスピンオフ作品がこれ、【クローバーズ・リグレット】である。
先のガンゲイルが仮想世界故に好きなだけ銃撃ちまくって楽しく遊んでやるぜー、な話だったのに対して、本作はよりソードアート・オンラインという世界においての、フルダイブ型VRMMOとは、そしてあの「SAO事件」が遺したものについて深く踏み込んだ話になっている。
4千人ものプレイヤーが「殺害」されることとなってしまったSAO事件。それが社会に及ぼした影響というものはそれこそとてつもないものだったのだろうけれど、マクロな視点のみならず、その亡くなった一人ひとりに焦点を当ててみても、そこには想像を絶するだろう悲劇が付随してくる。
ゲーム内で生死をかけて戦い続けていたプレイヤー本人の恐怖もさることながら、ゲーム内部の状況もわからないまま、ひたすら目覚めないまま横たわる自分の家族が、友人が、愛する人が、いつ脳を焼き切られて死ぬかわからないまま見守り続けないといけない人たちの抱き続けた恐怖は、如何程のものだったのだろう。
そして、その時が訪れた時の絶望は。

この物語は、そのすべてが過ぎ去ったあとに訪れる、荒涼とした草木も生えないモノクロの大地を見るような心象風景を秘めた登場人物たちの巡るその先の話である。
それでいて、彼らが事件を通じて目の当たりにしていくものは、フルダイブ型VRMMOのもたらす確かな可能性であり、希望の未来であり、優しさによって作り出される明日なのだ。
なんという皮肉なのだろう。それとこ、これこそが救いなのだろうか。誰よりも絶望に打ちひしがれていた彼らが、そんな希望を目のあたりにするのがよりにもよって自分たちを絶望のどん底に追いやったフルダイブ型VRMMOとそれを取り巻く新たな環境なのである。しかも、そのまま日の目を見ず、闇に葬られそうだった、そのまま誰にも気づかれずに消え失せてしまいそうだったそれを、幾多の謎と不幸な偶然と無慈悲な現実の間から見つけ出し、掬い上げたものたちこそ、彼ら自身だったのですから。
でも、この事実によって、彼らの絶望や諦観が癒やされたり救われたりしたわけじゃないんですよね。でも、それを成した想いは確かに存在し、その温もりを彼らはしっかりと感じ取った。そこに、意味が無いはずがない。
今なお、フルダイブ型VRMMOを続けているということは、歩むことをやめていないということ。託された想いを、バトンを、受け取ったということなのだ。
だからこそ、それを自覚し、前を向いた彼女に、家族は言葉を送れたのだろう。その背を送り出せたのだろう。その奇跡もまた、受け継がれた種の可能性である。

それにしても、あのコヨミちゃんも一つの奇跡そのものだよなあ、振り返ってみれば。あの「一緒に住もうぜー」という感じの何気ないセリフからして、その時は全くなんの意味もない雑談の中の一言に過ぎないように見えたものだったけれど、後々考えてみると凄まじいまでにナユタにとってピンポイントついてるんですよね。いったいナユタにとって、どれほどコヨミの存在が巨大なものかというのが透けて見えてくるわけです。その出会いは本当に偶然の、たまたまの、なんでもないものであったがゆえに、よくぞよくぞ、出会えたものだと思うのです。これこそ奇跡であり、運命だよなあ。
あと、間違いなくコヨミの衣装はエロ衣装ですね! ってか、半脱ぎじゃん! あれ、インナーなかったらどういう見た目の装備なんだ!? ってか、インナーモロ出しってだけでも凄いんですけど!

渡瀬草一郎作品感想

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインVI ―ワン・サマー・デイ― ★★★★   

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインVI ―ワン・サマー・デイ― (電撃文庫)

【ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインVI ―ワン・サマー・デイ―】 時雨沢恵一/黒星紅白 電撃文庫

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第三回スクワッド・ジャムの死闘から約一ヶ月。
全国各地に散るSJプレイヤーのもとに、ある一通のメールが届く。それは、過去三度開された大会の上位入賞チームのみが参加できるという新ゲーム、“20260816テストプレイ”への招待状だった。
GGOの運営会社《ザスカー》からの依頼によって開催されるスクワッド・ジャムとは全く趣旨の異なるゲーム。そのミッションとは、最新AI搭載の敵NPCが守る“拠点”を攻略するというもので――。
SHINCと交わした再戦の約束を果たすため、消極的ながらも参加を決意したレン。彼女が目の当たりにするNPCの脅威とは。
時雨沢恵一&黒星紅白が贈る“もう一つのソードアート・オンライン”第6弾が登場!!
今回はスクワッド・ジャムじゃないからか、サブタイトルからちゃんとスクワッドジャムが消えてるんですね。お陰でこれまでよりはタイトルが短い。しかしそれでもタイトル長い!
個人的にはレンと一緒で、スクワッドジャムの形式よりもこっちのゲームルールの方が好きだなあ。協力プレイ、というのは抜きにしても、スクワッドジャムはレーダーに拠る居場所の暴露や、時間経過によってフィールドが狭くなってくる、というプレイにどんどんと制限がついてくるシステムなので、それを込みに戦略を立てるにしてもどうもプレイヤー側に選択肢がどんどんなくなってくるのでかなりバタバタしてくるのがちと不満だったんですよね。
その制限を、今回はキレイに取っ払ってあったので、それぞれのチームのポテンシャルが邪魔されずに発揮されている感があって、なかなかに楽しかった。
まあこれだけ回数を重ねると、相手チームも固定というかメンバー見慣れた連中ばかりになってきたんで、そろそろ催しとしてもただいつものメンバーでガンガンやりあう以外の要素がほしいなあ、と思っていたところだったので、なりゆきの結果とは言え全チームでの共闘戦、になったのは非常に面白かった。
てか、わりとイロモノよりだったマシンガンラバーズとか近未来フルアーマー軍団が味方になるとこれ異様に頼もしいことになってて、嬉しくなってしまった。なんだかんだとあのピーキー軍団好きなのねー。活躍してくれる嬉しいじゃないですか。あれだけ尖った性能の連中、諸兵科連合に組み込むと何気にカードとして使いやすいし強いんですよね。ここぞという時の使い所がたくさんある。それを言うとレンのような高機動型もそうなんだけれど、各チームからとある能力に秀でたメンバーを選抜して、作戦に投入という展開は普段のゲームよりも戦術の幅が異様に広がってて、メリハリもあっていいんですよ。いつも敵同士でやりあってた連中が、協力して戦うというシチュエーションはやっぱり大好物ですし。あのチームの強みとか特色とか、何度も戦ってた敵だからこそわかっている、という通じ合っている感もね。
一方で、このスクワッドジャム・チームのどんちゃん騒ぎな雰囲気とは裏腹に、NPCとされる敵サイドの空気感がまた全然違うのである。スクワッドジャム・チームの方は全くその空気感の違いに気がついていないのだけれど、お互いの空気が絶対に交わらないまま戦闘ポイントでグチャグチャに入り乱れているのが、また気色悪いのである。双方、同じ光景を見ながらまったく違うものを見て、違うこととして捉え、違うように考えている。この錯誤、ズレが異様なのである。
実のところ、似たようなズレに関してはスクワッドジャムの第一回のあるチームとの対戦でも薄っすらと浮かび上がっていたのを、今回読んで思い出したのだけれど、今回の話でのそれは以前のそれよりも遥かに顕著だったんですね。それは、ゲームと理解しているかいないか、の違いだったのかもしれません。
これ、レンたちのサイドから見たらほんと楽しいだけのドンパチなのだけれど、あちらさん視点からの話を見ると確かに怖いわ。レンの自爆のときなんかが特にそれで、ちょっとゾッとするものがあった。
思えば、冒頭のレンとフカのリアルでの会話はフリだったんだろうけれど、だからこそ余計に冒頭でレンが見せていた忌避感ってのが、フカに突っ込まれたように言い訳でしかなかっただな、というのがよく分かる。
なにげにこの交わらない味気の悪さみたいなものって、作者のキノの旅シリーズとかアリソンシリーズでもたまにプスプスとまち針で差し貼られたそれっぽくて、教訓じゃないんだけれど頭の隅っこに忘れないようにザクリと刻まれるような感覚は、やっぱり時雨沢さんらしいなあ、なんて思ったのでした。
しかし、これだけみんなのリアルの方の顔が知れてくると、アバターじゃなくてリアルの方の姿でドンパチやってくれたら楽しそうなんだけどな。いや、リアルでガチのドンパチやれ、と言ってるわけではなく、SHINCなんかアマゾネス軍団じゃなくて、女子高生軍団の方がやはり見た目的な映えというかギャップがさあ、ほらw

シリーズ感想

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 5.サード・スクワッド・ジャム ビトレイヤーズ・チョイス(下) ★★★☆  

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (5) ―サード・スクワッド・ジャム ビトレイヤーズ・チョイス (下)― (電撃文庫)

【ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 5.サード・スクワッド・ジャム ビトレイヤーズ・チョイス(下)】 時雨沢恵一/黒星紅白 電撃文庫

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"さあ、存分に殺し合え。かつての仲間は、今は敵だ"

生き残りチームから各一名がランダムに選抜され、ビトレイヤー(裏切り者)チームを結成する「特別ルール」が発動した第三回スクワッド・ジャム。優勝候補筆頭と目されていた最強チームからは、レンが最も戦いたくなかったプレイヤー・ピトフーイが選ばれてしまう。
激震が走る参加者たちをよそに、刻一刻と海へと沈むフィールド。その中央部分、濃い霧に隠されていた【UNKNOWN】エリアに鎮座していたのは、一隻の巨大豪華客船だった。行き場を無くした彼らは、やがてその客船に呑み込まれて――。
裏切りの銃弾が飛び交う、壮絶なバトルの結末とは……!?
結局、女子高生ズとの本気の決着はまたお預けかー。この「裏切り者」企画、プロデュースした作家先生はドヤ顔してたんだろうけれど、不評を通り越して参加者からは生命狙われかねないくらい非難轟々だったわなあ。そりゃねえ、チームの戦略とか目的とか色々あっただろうのを、一方的にお釈迦にされるわけだから面白くはないわなあ。今回の海が広がってってどんどんフィールドが狭くなっていく展開も、ちょっと運営側からの恣意が強すぎて、参加者側の自由度がかなり低めだったのが、見ている側としてもちょっとどうなのかなあ、と思うところではあった。誰が何をしでかすのかわからない先行きの不明さも面白さの要素でしたからね。かなり強制度が高くてどのチームもある程度行動が一緒になってしまいましたし。そんな中でもそれぞれチームが特色を見せてはいたのですが。
女子高生軍団のあの毎度の鋼鉄のチームワークはすごすぎるよね。初っ端から一糸乱れなさすぎてこええよ!
それだけに、彼女たちが幾つもの不自由を負って思うとおりに動けなかったのにはもどかしさを感じた次第。やっぱり、全力の彼女たちと全力のレンたちのバトルというのは見たかっただけに。

それにしても、ピトフーイは毎度毎度やらかしてくれることで。いや今回の場合、かなりの割合でレンが悪い気もするんだけれど。この巻の最初の方のあの反応ってそういうことだったのか。いやいやいや、気づかんよ。盲点すぎる、というかレンがはっきりしなさすぎだよこれは。優柔不断と言われても仕方ないんじゃなかろうか。
その分、ピトフーイさんはやりたい放題やらかしてたのでありますが。これ、あとから読み返してみたらホント、ピトフーイのやりたい放題っぷりは笑えてくる。裏切り者ルールのスカスカっぷりもアレなんですけれど。これ、あの敏捷性優先チームの人の裏切り者ルールに選ばれたけれど元のチームを裏切らないぜ、というのを全員がやってたら、企画自体成り立たなかったでしょうし。
まあ全体的にもどかしい部分が多い展開だったかなあ。大どんでん返しには文字通りひっくり返ったけれど。
ピトフーイさん、どれだけレンに対して抱え込んでるんだか。この人、横暴で傍若無人の割にやっぱり繊細だよなあ。その意味では、汲んでくれるフカ次郎ってリアルでもピトフーイと相性いいのかもしれない。いやさ、フカちゃんの場合、誰相手でも汲んでくれるフシがあるんだけれど。何気に面倒くさいレン相手もある意味そうだしねー。変に懐の深い女子大生である。
そして、SAOベータ版時代、ピトフーイさんと遭遇したイケメンがスカしまくってる件について。こやつ、素であんな言動してたんかー。なんか、こっちが恥ずかしくなってきてしまったんですけどっ。


シリーズ感想

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 4.サード・スクワッド・ジャム ビトレイヤーズ・チョイス (上) ★★★★   

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (4) ―サード・スクワッド・ジャム ビトレイヤーズ・チョイス (上)― (電撃文庫)

【ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 4.サード・スクワッド・ジャム ビトレイヤーズ・チョイス (上)】 時雨沢恵一/黒星紅白 電撃文庫

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ピトフーイのリアルな死をかけた第二回スクワッド・ジャムから約三ヶ月。突如アナウンスされた第三回大会に、レン、ピトフーイ、フカ次郎、エムの最強チーム〈LPFM〉が挑む! 優勝候補筆頭と目される彼らを待ち受けていたのは、“時間経過とともに海へ沈むフィールド”“MAP中央に潜む【UNKNOWN】エリア”“無名チームの結託”という過酷な状況だった! ――そして大会中盤、突如全プレイヤーに告げられる特別ルールとは!?
そうだよなあ、第二回では女子高生チームに折角の対戦を回避してもらっただけではなく、実質彼女らが犠牲になる形で援護までしてもらったわけで、そりゃもう貸し借りで言ったら返しきれないくらいの恩があるわけだ。その彼女らが決着を望んでいるわけだから、レンとしちゃあ何としてでも受けニャアいけん勝負だわな、これ。
しかし、何度見てもピトフーイのリアルとのキャラのギャップが凄いなあ。これでゴテゴテに乗せまくったロック歌手ならまだしも、完全に清純派ですもんね。というわけで、第三回は激闘を繰り広げたピトフーイとエムとチームを組んでチームパワーアップ! 味方になったらピトフーイさんの残虐ファイトが見られないじゃん、と思ったけれど、初っ端から虐殺プレイしていてそう言えばレンも毎回鏖殺してるなあ。わりと通常運転である。
ただ、第三回ともなると常連の連中がいい具合に古豪とかしていて、実力差がけっこう浮き彫りになってきてるんですよね。弱い奴は群れたがる、強い奴はそれを蹂躙する、とばかりに殺りも殺ったり。
いや、この上巻はほとんどシャーリーさんが持ってたんじゃないですか。リアル猟師の元博愛主義者のw
前回は、リアルで猟師として銃を撃ってる自分たちが、ゲームとはいえ人を撃つのはちょっと……。とか言ってた人が、今回なんかもうキタの大地でソ連兵相手に無双やってそうな冷徹非情な狙撃手みたいになってるんですけど。殺意高すぎるんですけど。
現実の狙撃の手腕を使っての予測線を出さずに仕留める戦術は、当初はエムさんの十八番でしたけれど、ことガチの狙撃戦の力量はシャーリーがトップ持ってったんじゃないでしょうか、これ。近接での遭遇戦まで完璧にこなされると、もうぐうの音も出ないですよ。つええしかっこええしー。
前半MVPはこの人だったなあ。

今回のゲームは時間の経過によってフィールドが狭くなっていく仕様なのですが、これって戦術の自由度が失われていくだけに、ちょと窮屈な印象なんですよね。むりやり、戦闘距離を縮められていくというのは、ケースによっては無理やりの力押しを強いられることになりますし。
まあ第二回はその戦術の自由度によって優勝をかっさらわれたようなものなので、そのへんも考慮したのでしょうけれど、今回のスポンサーは第一回の小説家先生だからなあ。
女子高生チームたちとの戦いに馳せるレンの想いからすると、特例ルールとかけっこう無粋ですしねえ。でも、あれって味方撃ちも可能な基本ルールからすると、最初から裏切らなかったりダブルスパイ、という役割も演じられるわけで、決してスポンサーの思惑通りに進むとは思えないぞ。

シリーズ感想

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 3.セカンド・スクワッド・ジャム (下) 4   

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (3) ―セカンド・スクワッド・ジャム (下)― (電撃文庫)

【ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 3.セカンド・スクワッド・ジャム (下)】 時雨沢恵一/黒星紅白 電撃文庫

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79,408発の弾丸が乱れ飛ぶ第二回スクワッド・ジャム! 緊迫のクライマックスに突入!!

「第二回スクワッド・ジャムの夜に、人が死にます」
そんな衝撃の一言で風向きが一変した第二回SJ。“リアル世界のピトフーイの死”をかけたこの大会で、最悪の事態を回避できる唯一の方法は、レンの手によってピトフーイを殺すことだった……。
参加を決意したレンは《ALO(アルヴヘイム・オンライン)》からコンバートした地元の親友・美優とタッグを組み、ピンクのP90と両手グレネード・ランチャーを武器に次々と現れる強敵をなぎ倒していく。
一刻も早くピトフーイのもとに辿り着こうと焦るレンたちをよそに、鬼のような強さと狂気をみせるピトフーイは、「死」を愉しむかのように参加チームを壊滅させていき――。
果たしてレンはピトフーイを救うことが出来るのか?
『キノの旅』コンビが贈るもう一つの『ソードアート・オンライン』第三弾が登場!
ヒャッハー、皆殺しだっしゃー、おらおら!!
もうこんな感じ。全般に渡ってこんな感じ。
リアルでしか描けないノリがあるとしたら、これはゲームでしか描けないノリを見事に演出し切ってみせてくれたと言わんばかりの内容で。これ、観客の反応も雰囲気の醸成に一役買ってますよね。当事者たちだけの描写だと、ここまでエンタメとしての雰囲気は出なかったかも。当事者たちの緊迫感、白熱感を味わいながら絶妙のタイミングで外側からの、ある意味呑気で他人ごとで、だからこそ思いっきり楽しんでる感の伝わってくる「抜き」があったからこそ、盛り上がりの緩急が素晴らしかったのでしょう。
当事者であるプレイヤーたちにしても、チームや個々によってスタンスが違うから、その意味での多種多様さ、噛み合ってる部分と噛み合ってない部分がしっちゃかめっちゃか感を引き出してるんですよねえ。これも、ゲームであり「大会」であるという舞台設定だからこそ、だわ。
そんな中で、ゲームでありながら人の生き死にに関わらざるを得なくなったレンは、他の人と違ってメンタルサイドから必死こかないといけない立場に立たされていたのだけれど、そんな彼女の余裕の無さを心身の両面からうまいこと解消し続けてくれたのが、今回の相棒となったリアルの親友でもある美優ことフカ次郎氏であったのでしょう。完全にMVPは彼女だよなあ。フカちゃん居なかったら、とてもじゃないけれどレン、もたなかっただろうし。けっこう、大会中も普通の女性としては、幾らゲーム内とはいえきっつい目にもあっているはずなのに、一貫して脳天気で他人に対して負荷を与えるような態度を一切とらずに通しきりましたからねえ。暑苦しい叱咤激励もせず、ただただ自然体でレンを支え続けたわけですから。エピローグの、リアルでのエムとのやりとりなんかでも、レンが結構いっぱいいっぱいだったのを、美優がうまいことフォローし続けてましたしねえ。
レンって娘は様々な良い出会いに恵まれていましたけれど、いや本当に良い出会いばっかりで(男運はなさそうだが)、その最高の枠はこのフカちゃんだったと言って過言なしでしょ、うん。
そして、新体操部の女子高生たちもまた、同枠で。
いやー……この娘ら、戦い方が男前すぎるでしょー。男前というか、マッチョというか。対ピトフーイチーム戦での戦い方、あの凄まじい作戦にはガチで鳥肌たちましたし。ゲームでしかやれない作戦だけれど、ゲームと考えてさえ、あそこまで体張れる「ソウル」が凄まじい。捨て身だとか、計算された犠牲云々を通り越した「仲間のために死ねッ!」を体現した作戦で、これはもう新体操部チームはガンゲイルの中でガチで畏怖されそう。
このとんでもなくマッチョなチームの中身が現役女子高生軍団、というのは正直萌えます。うはははは。

なにげに、外見と中身のギャップと言う意味ではピトさんもぶっ千切ってましたが。ちょっ、リアルピトさん、もっとガチなロックに針が振り切った歌手なのかと思い込んでたら、カラー口絵の彼女見て吹いたw
エムさんとのでろでろなリアルの関係見てたら、もっと艶かしいタイプの大人の女だと思ってたしなあ。ラストのリアル・レンとの対比からしても、幾らレンが大きいにしても、あのサイズは相当小さそうだったもんなあ。色々とストーカーされてた経緯から見ても、かなり可愛らしい系っぽいのは間違いなさそうだし。
まあ、その分、エムさんは地獄を見てしまったわけですけれど。ギャップが凄まじすぎて、覚醒してしまうとは夢にも思うまいてw
でも、Mさんじゃないけれど、脳内物質がドバドバ出てしまうようなテンションの連続で、期待通りの面白さでした。なんかねー、メインキャラだけじゃなくて名前がちゃんと出てこないようなモブ参加者の一人ひとりに至るまで、ってか観客の一人ひとりに至るまで、みんな心底楽しそうでねー、そんなに楽しそうにされると一緒に楽しまないと損な気になっちゃうじゃないですか。というわけで、一緒になって大はしゃぎできました。大満足!
いやいや、大満足すぎて、これでシリーズ締められてしまうと、なんかテンションの落ち着けどころがないんですけれど。一応、このガンゲイルシリーズはこれで終わりなんですかねえ。もっともっと遊んでいたい気分なんですよぅ。

1巻 2巻感想

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 2.セカンド・スクワッド・ジャム (上) 4   

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (2) ―セカンド・スクワッド・ジャム (上)― (電撃文庫)

【ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 2.セカンド・スクワッド・ジャム (上)】 時雨沢恵一/黒星紅白 電撃文庫

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突如、全ての“GGO”プレイヤーにアナウンスされた、第二回スクワッド・ジャム。知らせを受けた第一回大会優勝者のレンこと小比類巻香蓮だったが―あまり気が乗らない様子。そんな中、香蓮に忍び寄る、謎のストーカー男が口にしたのは、こんな言葉だった。「第二回スクワッド・ジャムの夜に、人が死にます」敵として出場するピトフーイを“SJ2”内で倒すことでしか、“最悪の事態”を避けられないという男。香蓮は苦悩の末、大会への参加を決意するのだが…。『キノの旅』コンビが贈るもう一つの『SAO』、第二弾が登場!
うわぁい、新たなちびっ子登場だぁ! 敵か味方か新キャラか、と思ったらまさかまさかの相棒だった。なにこのちびっ子コンビ。レン一人だけでもビジュアルインパクト大なのに、それが二人となると相乗効果で酷いよ!? しかも、フカと来たら両手にグレネードの二丁グレネードと来た。ロマン装備すぎる(笑
しかしこれ、リアルの方の二人は全然頭身の異なる女子大生なわけですから、なんかある意味本職の軍人が参加しているよりも、色々と別の意味で大人げなくないですか? ……素敵すぎる(笑
前回ラストで、リアルにすれ違った女子高生軍団と何やらそのまま友達になっちゃったらしく、香蓮が小娘どもを家に呼んで一緒にお茶しながら、第一回大会の映像なんかを見て騒いでいるのを見て、彼女の劣等感、コンプレックスはもう綺麗に拭われたんだなあ、と何だか心穏やかな気分に。それどころか、若干お姉さま的に慕われてご満悦のような(笑
実際、小柄な女子高生たちにキラキラした目で見上げられる背の高く凛々しくて格好良いお姉さんという立場を、心なしか楽しんでいるかのようでしたしねえ。
しかし、この女子高生軍団も濃いキャラである。カラー口絵でGGOでのマッチョなアバターとの対照表があるのだけれど、思わず笑ってしまった。この子らも、ああいうマッチョな軍団形成して楽しんでいるあたり、この年頃の女の子としては結構変わっているんじゃないだろうか。なんか、部活でのチームワーク形成の一環で監督から勧められてはじめたみたいだけれど……どう見ても、もうこっちの方がメインになってるよね。部活のレ衆、ちゃんとしてるのか!?
第一回で自分のコンプレックス含めて色々と解消され満足してしまったレン。第二回の開催と参加を打診されても自分の中に燃え立つものがなく、次回は見送ろうと思っていたところに現れたのが、リアルのエムさん。彼によって語られるピトフーイの真実。何だかんだと恩ある彼女を救うために、第二回への参加を決意するレンだったがチーム戦のスクワッド・ジャム、一緒に出てくれる人が居ないどうしよう!? ……という流れが今回のお話だったのですが、そうか……エムさんのアバターネームってつまるドMのエムだったのね!
いや、それはともかくとしてドMという以上にエムさんも相当頭がおかしい事を言っているので、ピトフーイと異常さはどっこいだったりする。しかし、ピトフーイがSAO生還者……という安易な経歴ではなくて「SAO失敗者」なるものだったのには、その内実をみるになるほど、と頷いてしまった。いや、普通だったら自分の運の良さにほっとするのを通り越して放心しそうな奇跡の立ち位置だったにも関わらず、この人の異常性癖からしてそりゃあたってる宝くじをみすみす交換期日をすぎるまで忘れていた、みたいなもんなんだろう。いくら後悔しても飽きたらない精神状態が、彼女を尚更追い込んでいったのか。
とはいえ、果たして彼女がSAOに参加していたからといって、どこまで行き果てていただろう。ブレーキ壊れてるっぽいから、どこかで行き過ぎて死んでそうだけれど……ラフィン・コフィンに加わるような殺人鬼タイプとは、ちょっと違う気がするんだよなあ。彼女自身が言ってるように、PKKは嬉々として専門にやりそうだけれど。
だからこそ、この第二回大会で彼女を助けられる芽があるとも言えるんですよね。彼女の衝動は、ぶっちゃけ自分という範囲から出てないし、あとはエムさんまで範疇に入ってるくらいだけれど、これは身内の甘えみたいなもんだからなあ。ぶっちゃけ、ピトフーイの悪意がレンのリアルやその交友関係にまで及ぶような展開を想像の範疇に入れていたので、第二回におけるピトフーイの考えを聞いて、ああイカレてはいても悪い人じゃないんだ、と納得したくらいで。
さて、参加回避の予定を急遽変更したものの、相棒がいなくて困っていたレンが思い至った相方候補。彼女がまた、痛快すぎる人で。レンもねえ、こういうのをリアルの友達に持っているあたり……ねえ(苦笑
しかし、始まってみるとスクワッド・ジャムも一回のみんなどこか初めてでやりようがわからなくて戸惑いがあった雰囲気と違って、プレイヤーも観戦者たちも楽しみ方を理解したというか、盛り上がり方がさらに洗練されたような気がする。いやあ、序盤から面白すぎるよ、これ。そして、前回以上にレンがキレキレすぎる。優勝者の貫禄、どころじゃない無双っぷりに、思わず読んでるこっちもヒャッハー状態。これ、観戦してる人たちの盛り上がりたるや尋常じゃなかったんだろうなあ。前回以上に作者の時雨沢さんがノリノリすぎる(笑
もうやりたいことやってみたかったことをこれでもかと盛り込んで、ドーパミンだばだば出しながら書いてるんじゃないだろうか、というくらいの勢い。
あまりの楽しさに、これが上下巻編成だというのを本気で忘れてしまって、まだ終わってないのに捲るページがなくなってしまい、泡吹いてしまいましたがな。これ、次が6月って……焦らすすぎよー!!
だがしかし、面白かった。掛け値なしに面白かったよーっ!

1巻感想

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 1.スクワッド・ジャム4   

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (1) ―スクワッド・ジャム― (電撃文庫)

【ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 1.スクワッド・ジャム】 時雨沢恵一/黒星紅白 

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『キノの旅』の時雨沢恵一&黒星紅白による、もう一つの『ソードアート・オンライン』が登場!

銃と鋼鉄の世界《ガンゲイル・オンライン》を舞台にしたアニメ『ソードアート・オンラインII』ファントム・バレット編。
その銃器監修を担当した時雨沢恵一だからこそ描くことができた、新たなSAOワールドがここに!

身長183cmの女子大生・小比類巻 香蓮(こひるいまき かれん)。長身コンプレックスが災いし《現実世界》では人付き合いが苦手な彼女を変えたのはVRMMO《GGO》だった。
身長150cmにも満たない理想の"チビ"アバターを手にした香蓮は、全身ピンクの戦闘服を身に纏い、プレイヤー"レン"となってGGO世界を駆け回る!
そんなレンの前に現れた美人プレイヤー"ピトフーイ"。GGO内ではレアな女性同士、意気投合するが――ある日レンは、最強ガンナー決定戦《BoB》のチームバトルロイヤル版《スクワッド・ジャム》への参戦をピトフーイから打診され……。
ふおおおお、面白い面白い面白いよーー!! 時雨沢さんが一心不乱に趣味全開に走るとこうなってしまうのか。SAOはどうしても性に合わなくて結局10巻を前にして脱落したのだけれど、GGO編は読んでいたので、設定云々については覚えていたのでその辺りはすんなり頭に入ってきた。元々SAOの世界観はエンタメとしての枠はしっかりしつつ、その中身の詳細については相当柔らかくてどうとでもなるので、こんな風にスピンオフで他の作家が手がけられる余地は相当にあったのだと思うのだけれど、こうしてバッチリ成功してしまうと、時雨沢さんだけではなく他の人のスピンオフみたいなのも増えてくるかもしれないなあ。ただ、このベテランさん並にしっかりと自分の作風というものを確立していないと、容易に埋没してしまうのもスピンオフの怖い所だけれど。
しかし、うん、本当に面白いなあ。キノの旅からアリソンから、銃と冒険の世界にどっぷりと浸かってきた人だけれど、ただひたすらガンガンガン、という作品はこれまでなかったんですよね。当然と言えば当然で、そんな銃塗れの世界なんてよっぽどの世紀末か紛争地帯の渦中かマフィアの抗争状態である、早々ライトノベルで書ける領域ではない。のだけれど、この作者さんの何気に真っ黒ノワール色が強かったりするので、バルカン半島とか香港でドンパチしている話書いても、案外不思議じゃないような気もするのだけれど。
ともあれ、このGGOではどれだけ銃弾をぶち込んでも誰も死なない仮想世界であり、後腐れなく楽しくドンパチできるということで、本当に伸び伸びと好き放題好みの要素をぶち込んでゲラゲラ笑っているのが伝わってくるようなノリノリの話なんですよね。いや、楽しい楽しい。ただ、ノリノリすぎて、いつものレベルの完全に危ない人までぶち込んでしまっているのは、これ今後どうするつもりなんだろう。はっちゃけすぎて、リアルでドンパチしはじめないか心配なレベルである。何しろ、実際に実銃経験者、それもかなり熟練と思しき人も登場しているわけで、その人って結局それができる環境にあったわけですしねえ。いやまさか、そんな話になるとは思わないけれど、思わないけれど、この作者さんもいわゆる「油断できない」タイプの作家さんだからなあ(苦笑
しかし、このリアルで180センチを越える身長にコンプレックスを抱える女性が、150センチのチビアバターを手に入れて、心ゆくまでチミっ子のちょこまかすばしっこいプレイを満喫する、という設定は面白いなあ。彼女に限らず、リアルの自分とネットゲームのアバターの自分を大きく変えることで、多かれ少なかれ現実から逃避し、しかしなりたい自分に仮想とはいえなってみて、そのアバターで全力を振り絞ることで、逃避ではなく現実の自分との折り合いをつけていく、という形に収束していくのは、一つの成長物語なんですよね。違う自分になり、その経験を現実に還元していく、というのはネットゲームものの成長譚における一つの王道なんでしょうけれど、意外と女性主人公で、というのは覚えがないですし、それが小から大ではなく大から小という方向なのも新鮮で、面白かったです。
結構分厚いページ数だったのですけれど、まあ時雨沢さんの作品はスルスルとわんこそばみたいに喉越しスルリとしているので、最後まで一気に読めましたし、テンション落ちなかったなあ。
やたら不穏な要素が残っていますが、ガンシューティング、存分に堪能させていただきました。でも、まだまだ足りない、もっと読みたい!!

時雨沢恵一作品感想

ソードアート・オンライン 8.アーリー・アンド・レイト3   

ソードアート・オンライン〈8〉アーリー・アンド・レイト (電撃文庫)

【ソードアート・オンライン 8.アーリー・アンド・レイト】 川原礫/abec

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黒の剣士、キリトが体験した様々なエピソードを収録! 今までの物語を補完する短編集が登場!

『圏内事件』──《SAO》中階層で、一人のプレイヤーが殺された。その殺害現場はHPが減るはずのない《安全圏内》だった。これはプレイヤー・キルだと仮定するも、その殺害方法に全く見当がつかず……。奇怪な事件を、キリトとアスナが追う。
『キャリバー』──《ALO》伝説の聖剣《エクスキャリバー》。その獲得クエストがついに始まった。守護するモンスターたちの強さから一度は獲得を諦めていたキリトだったが、これを機に再び争奪戦に本格参戦する。しかし、このクエストには壮大な裏イベントがあり……。
『はじまりの日』──《SAO》正式稼働初日。茅場晶彦によるデスゲーム開始の声明を受けた直後。キリトが決断した、このゲームを生き抜くための最初の一手。それは、ベータテスト時に攻略経験があるクエストを真っ先にクリアし、初期装備よりも強力な剣を獲得することだった──。
シノンさん、マジかっけーーー!! ワンマンアーミーな狙撃兵のシノンがファンタジー世界の《ALO》に来たら特色なくなっちゃうのかと思ったら、狙撃銃を弓に持ち替えて、ファンタジー世界版スナイパーにあっさりなってるし。今人気作になりつつあるMF文庫の【魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉】などでも扱われているけれど、ロングレンジ特化の弓兵って新機軸の燃えポイントだよねえ。弓って銃器とはまた別の味があるんですよねえ。本来備えられているゲームシステムを逸脱した弓の冴えを見せるシノンさんの、ポイントポイントでの達人芸がいちいちかっこ良すぎる。今回に限ってはキリトさん無双じゃなくて、シノンさん無双でしたねえ。
というか、普段の話はキリトしか主だった活躍をしてくれないので、この【キャリバー】みたいなパーティーみんなでそれぞれに特色を生かし合ってクエストを攻略していく話はちょっとびっくりするくらいに面白かったなあ。和気藹々とした雰囲気も心地良かったし、読んでて気楽に楽しかった。キリトくんが普段よりも子供っぽく歳相応の無邪気さややんちゃさを剥き出しにしていて好感も高かったですし。そもそも、キリトって結構キャラ定まってない気もするんですけどね。話によって性格とかテンションとかかなり違ってるし。まあキャラが勝手に動いて話を作っていくタイプの作品じゃなく、話に合わせてキャラが動くスタイルなんだからそういうものなのかもしれないけれど。

最初の【圏内事件】は事件そのものよりもむしろヒースクリフさんのわりとお茶目(?)な一面が興味深かったぞw 既に彼の正体を本編で知っているからこそ、あのキリトお気に入りの店での懇談の後の一言が笑えると同時に、このVRシステムの底知れなさが窺えるのでした。いや、あんたも把握してなかったのかよ!(笑
しかし、ラフィンコフィンのメンバーをあれだけ詳しく描写しているということは、彼らの討伐話もいずれ出てくるんでしょうなあ。

川原礫作品感想

ソードアート・オンライン 6.ファントム・バレット3   

ソードアート・オンライン(6) ファントム・バレット (電撃文庫)

【ソードアート・オンライン 6.ファントム・バレット】 川原礫/abec 電撃文庫

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 bk1

ああなるほど。死銃の能力の真相、これは盲点だった。先のアインクラッドの殺人者集団のギルドメンバーが犯人らしい、ということで、ついついアインクラッドにおいてゲーム内の死が肉体の死に反映されてしまう当時の鮮烈な印象が残光になってしまっていたんでしょうな。てっきりゲームシステムに何らかのからくりがあるものだとばかり考えていたせいで、そっちの可能性については意識の死角になってしまっていた。これは、上手く誘導されていたのかもしれない。
アカラサマニ怪しい、というか、明らかに犯人だった彼が生還者ではないというところに齟齬は感じていたんですけどね。むしろ、彼の経歴の方に変なからくりがあって、生還者であることを巧妙に隠蔽しているのでは、という方に意識が行っていた。

相変わらず、エンターテインメントとしてとても基本に忠実であると同時に、単純に文章が巧い。文章力が高いというのとは少し違っていて、特に変化を付けているところもないし、先鋭的に尖らせている部分もない。全体的に非常にオーソドックスなんですよね。いっそ空虚で薄っぺらいとすら言ってしまってもいいかもしれない。ところが、そこに展開の安易さや安っぽさを感じさせない。読んでいる間は、ほぼ完璧に物語の中に読者たる自分を引きずり込み、没頭させてくれるような確かな牽引力があった。シンプルに、面白いんですよ。単純に話が面白い。これは、純粋にすごいと思う。同じ話をするのでも、話術の違いによって楽しさ、面白さが違うように、この作者はエンターテインメントとしてお話を面白く読ませることに、とても長けているんだろうなあ。

ただ、キャラの心情や考え方、台詞、ストーリー展開についてはやっぱり、自分には合わないみたいです。いい子にしても悪い子にしても筋立てにしても、あの教科書的なお行儀の良さが性に合わないんだろうなあ。想像や予測の範囲を決して逸脱しない中で、綺麗に整えられた台詞が紡がれ、展開が提示される。そのせいか、折々で気分が冷めてしまって、面白いとは思っても感情が揺さぶられない。
こんなに読んでて面白い、それなのに読んでてあんまり楽しくないというのは我ながらどう処理していいのか、いささか混乱しますね、これ。

1巻 2巻 3巻感想

ソードアート・オンライン 3.フェアリ・ダンス4   

ソードアート・オンライン〈3〉フェアリィ・ダンス (電撃文庫)

【ソードアート・オンライン 3.フェアリ・ダンス】 川原礫/abec 電撃文庫

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 bk1

いやあ、面白かった面白かった。読んでて痛快爽快、カタルシスも際立ってて読み終えたあとの満腹感は文句の出ようもない満足度でした。
……と、一息ついてこの高揚を感想を書きなぐって晴らしてやろうとした段で、またぞろハタと困ってしまったわけで。
なんか、書くこと思いつかないんですよね。キリトくん、つええ。とか、二刀流再び、かっけえーー! やっぱりデッド・オア・アライブだったアインクラッド編と比べると緊張感が違うなあ、という見たまんま読んだまんまの事についてはヒョロヒョロと書くことはできるんですが、そんなん箇条書きで書いてもなあ。
そこで、ふらふらとこのシリーズの自分が書いた過去の感想を見返してみたのですが、ふむふむ……やっぱり、内容について全然書いてねえ(苦笑
しかも、一巻の感想、これから書こうと思ったのとほとんど変わってないわ。という事は、一巻を読んだ段階でこのシリーズに感じたものは、新章に入っても結局変わらなかったということか。
良くも悪くも優等生なんだろうなあ。キャラクターの造形にしても人間関係にしても、ステロタイプだけど非常によくできていると言っていいと思う。話の流れだって、高いレベルで器用にまとまってて、狙いすましたように痛快無比でフラストレーションのたまる余地なく、カタルシスぶっ飛ばしてるし。なにより、面白い。ドキドキとわくわくが詰まってる。だったら、それで十分じゃないか、と言われても仕方ないんですけど。
でも、こうして振り返ってみて、改めて読み返してみると、やっぱり、物足りないんだろうなあ。
読んでても、常に予想・想像の範囲内から逸脱しないし、頭ぶん殴られるような衝撃的なモノにブチ当たる感覚が訪れる気配が絶対にないし、キャラについても掘り下げて延々と語れるところがなくて、感想書くにかけないし。
それでも、これだけメチャクチャ面白いんだから、つまるところ作者さんはエンターテインメントとは書くあるべしというのをこれ以上なく弁えている上に、物語を書くという技術そのものが素晴らしく巧いんだろう。器用にまとまっているにしても、まとまり方のレベルの高さがハンパないもんなあ。
なんか、傑作量産機みたいな作品だw
ここまで来ると、もっと弾けろとか突き抜けろ、というのも間違ってる気がするし、これはこれで。
ただ、悪役の魅力のなさだけは、もうちょっとなんとかして欲しいなあ。小物ばっかりでにんともかんとも。

ソードアート・オンライン 2.アインクラッド3   

ソードアート・オンライン〈2〉アインクラッド (電撃文庫)

【ソードアート・オンライン 2.アインクラッド】 川原礫/abec 電撃文庫

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なんでこんなに早く短編集なんだ、と思う所だけれど、タイミングからするとやっぱりここしかないんだよなあ。三巻はアインクラッドから舞台外れてしまうみたいだし。
短編は最前線で戦い続ける攻略組とは別の生き方をする人たちの視点からの物語だったせいか、なるほどキリトたち攻略組と呼ばれる連中がどれほど特別な存在か、というのがよくわかるなあ。
一巻での主だった登場人物はみんな攻略組だったせいか、それほどイメージは湧かなかったのだけれど、それ以外の連中からすれば攻略組は本当の化け物なんだ。それは、翻っては弱い人たちを圧倒的な力で救ってくれるヒーローでもあるわけで、そりゃフラグも立つわな(苦笑
キリトが攻略組だと気付いたあとのPKの取り乱しっぷりは、あまりに痛快すぎて苦笑いすら浮かんできたね。なるほど、ツボを心得てるわ。そつがない。
はじまりの街で、ひたすら街に籠もって危険を避け、細々と生き延びている人たちの事も、一巻では語られていたけれど、具体的にはなるほど、こういう状況になってるのか。ここまで来ると、お互い別次元の人間にすら見えるんだろうな、これは。
ここでは、まだ十歳にも満たないような子供プレイヤーの件についても語られているわけだけど、アインクラッドの中とはいえ二年という月日が経っているんですよね。この年頃の子どもからすれば、二年ってのはとんでもない長さのはず。ゲーム解放後の社会復帰にはみんな苦労するんだろうけど、親元から引き離され二年もの時間を置き去りにされた子供たちは、もっと大変なんだろうな。
ゲーム解放後、というと、そういえばあのビーストテイマーの子、せっかくの使い魔もゲームが終わっちゃったら消えちゃうのよね。
……なんというか、ああいう話の流れからすると、けっこうヒドイ話のようなw

ソードアート・オンライン 1.アインクラッド4   

ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)

【ソードアート・オンライン 1.アインクラッド】 川原礫/abec 電撃文庫

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うおおっ、面白かったーーーっ! と最後のページまで読み終えて、じわじわとくる感慨にプルプルと震えながら本を置いたのでございますが、いざこうして感想を書く段になり、その内容を改めて思い返してると……はたと困ってしまったわけで。
面白かった、確かにすごーく面白かった。が、大満足だったか、と自問自答するに至り、気づかされてしまったのですよ。自分が全然満足していないというところに。

これ、読んでて感じた作品の持つポンテンシャルからして、全然こんなもんじゃないでしょうに。
はっきり言って、非常に物足りない。この世界観が持つ可能性を生かしきれいていないような気がするわけです。たとえば、作中冒頭にゲーム機、ナーブギアの持つポンテンシャルに対して、用意されたソフトにユーザーたちが物足りなさを感じていたように。
この仮想世界の広大さと複雑さ、二万人もの参加者、閉じ込められた監獄という環境のなか、徐々に構築されていく社会構造。そして、それらを総括する二年もの歳月。
用意されている舞台環境の巨大さ、奥深さに対して、物語の展開する範囲、主人公の視点から垣間見える広さが、ちょっと狭いんですよね。それこそ、百メートルもいけば壁にぶち当たってしまうような。

もっとも、これをして、狭いなどと言ってしまうのは不当な評価かもしれないんですけど。一般的に見ても、ここで描かれる物語、主人公の活躍はダイナミックでスケールも大きく、死と隣り合わせの境遇の中で研ぎ澄まされていく人間関係、どこを見ても素晴らしく、面白かったーっ! と読後にため息をついてしまうものであったのは間違いないのですから。それに、一巻で話をまとめようと思ったら、このぐらいが適切なのかもしれません。
でも、読破中に感じたポンテンシャルの高さは、それでもまだ物足りないと思わされるものがあったんですよね。もっともっと、凄いのをかけるんじゃないのか。バンッと用意できるキャンバスの大きさに対して、実際に絵筆を走らせている範囲がちっちゃいんじゃないか。そんな愚にもつかないことを想ってしまったんですよね。
自分が異常じゃないかと信仰している幾人かの作家に匹敵するような才能のきらめきを垣間見ながら、この程度で満足していたらいつまでたってもそんな領域まで辿り着けなさそうな、物足りなさをヒシヒシと感じてしまって、なんとも複雑な気分なんですよね。
うん、これそういえば【アクセル・ワールド】でも感じた覚えがあるなあ。この人には小さくまとまって欲しくない。冲方先生みたいにゲロ吐くまで突き詰めろ、とは言わないけど、それに類するような自分の脳髄をグリグリとコルク抜きで抉りとるみたいな探求を続けていれば、そのうちホントにとんでもない、それこそ読み手を狂乱させるような凄まじい作品を作れる人なんじゃないかな、と夢想してしまうわけですけど……。

って、今回自分何書いてなんだか。感想というにはあんまりにもあんまりで。いかん、頭悪そう。自重しましょう。

 
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11月4日

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