朝四時に起きようと思うだけ思ったけれど思うだけで無理だった。

アメリカサンタアニタパーク競馬場で開催された競馬の祭典ブリーダーズカップ。2日間に渡って全14レースものG1レースが行われるまさにお祭りというべき2日間。
ちなみに一日目が日本でほとんど認知されてないのはこれ、全5レースともジュベナイル。2歳限定戦なんですねえ。知らんかった。そら日本馬2歳で遠征なんぞしませんわなあ。
さて、2日目の9レースのうち日本調教馬が出走するのは6レース。

第25回 ブリーダーズカップフィリー&メアターフ (G1)
3歳以上 牝 定量 コース:2,000メートル(芝・左)
これに出走したのがウインマリリン。香港ヴァーズを勝利し日経賞やオールカマーでも名だたる牡馬を蹴散らした現役牝馬の雄って雄はないか、雌か? さすがに6歳になった今年はピークを越したのか凡走を繰り返していて現地のオッズでは12頭中11番人気と全く人気なかったのですが。
結果は激走して4着と掲示板入り。頑張った!! さすがはマリリン。


ブリーダーズカップフィリー&メアスプリント (G1)
3歳以上 牝馬 1,400m (ダート・左)
我らがメイケイエールちゃんが鞍上池添騎手で出走。
エールちゃん、やる気もあったし落ち着いてはいたと思うのだけれど、スタートで出遅れ、他馬と接触はじめてのダート、とマイナス要素が被ってしまった感があります。やっぱりダートしんどそうでしたね。追走に苦労していましたし、直線入った段階で手応え怪しかったですし。残念ながら最下位でありました。これは仕方ないかな。おつかれさまでした。


第40回 ブリーダーズカップマイル (G1)
3歳以上 定量 コース:1,600メートル(芝・左)
このレースには日本のトップマイラーであるソングライン。そしてウインカーネリアンが参戦。
今年前半ヴィクトリアマイルと安田記念を制して名実ともに現役最強マイラーとなったソングラインですけれど、秋の始動戦の毎日王冠でエルトンバローズにまさかの不覚を取りました。まああれは1800メートルと本領よりも長いレースでしたし、何よりこのBCマイルに向けての叩きの一戦でしたから問題はないと思っていたのですけれど……。
レースではあまりパッとせず、手応えも早々になくなってしまったみたいで追い込みはしたものの普段のキレには程遠く5着。これは競馬場が合わなかったのか、海外遠征でお疲れだったのか。今年の2月のサウジでのレースでも思わぬ大敗してましたし、遠征嫌いになっちゃったんでしょうかねえ。カーネリアンちゃんの方はグイグイとレース引っ張ってくれたものの、力尽きて11着。お疲れ様でした。


第40回 ブリーダーズカップターフ (G1)
3歳以上 定量 コース:2,400メートル(芝・左)
去年のジャパンカップにも参戦し今年の凱旋門賞でも3着だったオネストや、アメリカのG1を3連勝中のアップトゥザマーク。英国の伝統的大レースのプリンスオブウェールズステークスや英インターナショナルステークスを連勝してきたモスターダフ。 英チャンピオンステークスを勝って英ダービーの復仇に乗り込んできたキングオブスティール。そして何より、今世界を席巻するディープインパクトのラストクロップにして或いは最高傑作になるやもしれぬオーギュストロダン。
という錚々たるメンバーが揃った中で、日本から参戦するのは偉大なる王シャフリヤール。
今年はなんでか札幌記念に顔を出しただけで、ドバイにアメリカに年末には香港に、と海外を転戦するシュネル。出走11頭中現地のブックメーカーのオッズでは7番人気と、今年の成績、そして去年からドバイで勝って以来勝利がない成績からしても妥当かな、というポディションだったのですが。
四角コーナーリングで詰まりながらもシュネル、見事に集団を突き抜けて先頭争いに参戦。そのまま3着でゴールと見事なレースを見せてくれました。シャフ、こういう所で抜け目なく良いところ見せてくれるから、なかなか勝てなくてもまだまだ強いぞと印象残してくれるんですよねえ。
勝ったのはオーギュストロダン。鞍上ムーア騎手のあの魔法のような内ラチ沿いの手綱捌きですよ。すごかった。4コーナー回っている時点では中団前目あたりだったのに、直線入った段階ではワープしたように先頭に立っていましたからね。小回り気味のこの競馬場にあって、あの凄まじいコーナーリングですよ。なんだあれ。騎手の手綱に応えたロダンのあの速度落とさないで内ラチ沿いを回り切る能力もまあ凄まじいものがありますよ。これで9戦6勝。G1・5勝目であります。とんでもない末っ子を遺したなあ、ディープは。


第40回 ブリーダーズカップクラシック (G1)
3歳以上 定量 コース:2,000メートル(ダート・左)
ブリーダーズカップのメインレースとも言うべきなのが、このダート2000のクラシックであります。アメリカでは芝よりもダートの方が主体ですしね。去年、あの世界の怪物フライトラインが勝ったレースであります。
ここに参戦したのがオルフェーブル産駒で一番ヤベえやつかもしれないウシュバテソーロと、今年戦国模様の3歳ダート戦線の一角として暴れ回ってるデルマソトガケ。
このクラシックの参戦は10年のエスポワールシチー以来13年ぶりになるんですね。歴代の日本馬の最高順位は6着ですから、ずっと高いハードルに阻まれてきたレースでした。
レースはルメール騎乗のソトガケが果敢に先頭に取りついて3・4番手で追走。一方ウシュバは出遅れ気味で後方からになってしまいました。勝ったあのドバイワールドカップも最後方からの競馬でしたけれど、あのレースはパンサラッサとアルジールスの先頭争いで超ハイペースになりウシュバの末脚が炸裂する展開になったのですけれど、今回は押し上げていく段階で脚を使っちゃった感じですね。直線入った段階であまり手応えが残っていなくて、それでも5着までジワジワとあがってくるあたり随分頑張ってくれたと思います。調教は見るからにやる気ないわ、パドックでは見るからにやる気ないわ、そのくせレースとなるとガンガン走ってくれる非常に個性的な面白い馬で、まーステゴ一族よなあ、と思わえてくれるやつなんで、今後も人気集めそうです。
そしてさらに頑張ったのがデルマソトガケ。6ヶ月ぶりの長期休養明けながら、これだけ走ってくれたのはスタッフの努力の賜物だろうなあ。長期休養あけに海外遠征だったわけですし。
人気馬の後ろにピタリとつけて馬にスムーズに競馬させてあげる騎乗をしたルメールの相変わらずの抜群のうまさも大きな要因だったのでしょう。歴代最高の2着でゴール入線。最後残り100メートルあたり、ちょっと夢見ましたよ。
しかしアメリカのダートはやはり全然違いますね、質感。もうもろに土。良馬場だったんですけれど、それでもどの馬も土まみれでべったりとくっついているように、あれは含水が高いのか乾いててもしっとりくっついてくる質感なのか。
レース、向こうの公式サイトの配信で視聴していたのですけれど、ウシュバテソーロのことあの黄色いメンコを目印にして見ていたんですけれど、もう最後の方顔が土まみれになって黄色の色が見えなくなってて、あれ?ウシュバどこいった!?? ウシュバどれだっけ!? と見失ってしまいましたからね。


ブリーダーズカップターフスプリント(G1)
3歳以上  1,000m 芝・左
最後がジャスパークローネが出走したスプリント。
1000メートルという超短距離戦ながら、日本の場合は新潟の直線レースが有名ですけれど、こっちだと普通にコーナー曲がるんですよね。最初から最後まで息入れる暇なんてないわずか一分弱の超高速戦。ジャスパーはいつも見たくスタートからガンガン押し上げて先頭立とうとしましたけれど、もうカーブ入る頃にはいっぱいいっぱい。ちょっとこのスピードにはついていけませんでしたか。距離も1000メートルはちと短かったですかね。