3歳以上 オープン (国際)(指定) 定量 東京競馬場2,400メートル(芝・左)
今年のジャパンカップは凄いぞぉ!!
日本からはただいま確変中、この秋古馬三冠完全制覇を本気で狙っている日本総大将ドウデュース。
今年のオークス、秋華賞を勝利した牝馬二冠馬チェルビニア。
日本のディープインパクト産駒現役筆頭にして、天皇賞・春勝ち馬。豪脚一閃ジャスティンパレス。
去年の牝馬2冠にして、海外レースで負けるまで馬券圏内を外したことのない地上の輝く一等星スターズオンアース。
去年の菊花賞を変幻自在の走法で完勝せしめたドゥレッツァ。
フランスダービー馬にして凱旋門賞馬たる名馬ソットサスの全弟。欧州血統の粋にして日本を故郷に鍛え上げてきたシンエンペラー。
キタサンブラック産駒の一番槍にして去年の皐月賞馬ソールオリエンス。
そして小さな巨人。叩き上げて今年宝塚記念を制したブローザホーン。
他にも今春日経賞・目黒記念と長距離重賞を連勝し、これが秋初戦まだ底を見せていないシュトルーヴェ。
同世代でもそのポテンシャルは屈指と言われ続けているダノンベルーガ。
歴戦の8歳馬カラテ。
と、粒ぞろいのメンバーが揃ったのに対して、海外馬は今年は三頭。しかもこの3頭、近年振り返っても他に類を見ないツワモノ揃い。
まずはこれはもう日本でも有名どころじゃないでしょう。帰国子女、ディープインパクト産駒のラストクロップ唯一のG1馬。それも英国ダービー、アイルランドダービーとダービー二冠を取り、BCターフも制覇。都合G1を6勝。このジャパンカップを引退レースの舞台に選んだオーギュストロダン。
そのオーギュストロダンを上回る怪物と関係者の間で瞠目されるのがキングジョージ6世&クイーンエリザベスSで化け物じみた勝ち方をしたゴリアット。このレースでゴリアットはオーギュストロダン。後に凱旋門賞を勝つブルーストッキング。さらにこの後BCターフを勝つG17勝馬。ってか今年だけでもう4つもG1勝ってるレベルスロマンスに今年唯一土をつけたのがこのゴリアットなんですよね。
そして残るファンタスティックムーンもまたバーデン大賞(G1)でG1を3勝しているドバイオナーを下しての参戦。
3頭とも、現役バリバリのG1馬。特にゴリアットはこのレースの結果次第で年末は香港行くぞ、と言ってるくらいなのでかなり本気。賞金だけじゃなくて今年これまでの勝ったレースとの関係で報奨金もあって、勝てば10億近く稼げるとなるとガチです、ガチ。
近年、これほど本気の強い馬が参戦してくれたことはなかったですからねえ。
また、ゴリアット陣営は挑発的な言動を繰り返して、プロレス繰り広げてくれてましたし。いやあ、あそこまで露骨に面白おかしくやってくれると楽しいですよ。ってか、ゴリアットカードって……これはみんなほしがるよ。てか欲しいよw
さて、レースの方ですが当初から懸念というか、これどうするの? という話になっていたのが、このレース、逃げ馬がいないって事だったんですね。率先して前に行く馬が全然いない。
以前逃げたことのあるというゴリアットが、前目の競馬を目論んで先行するか。或いは脚質自在のドゥレッツァが行くか。
スターズオンアースも最近前でレースしていたけれど、鞍上が川田に戻っているので川田騎手はまあまず逃げない印象があるんで、ここは行かないでしょう。
こうなると、誰かが決め打ちするか、自然とスタートが良かった馬が押し出されて、という形になってしまうので……まず、スローペース間違いなし。そうなると、後ろから行く馬が難しくなってしまうので果たして後方からの競馬になるだろうドウデュースやジャスティンパレスは大丈夫か。切れ味勝負となると、欧州血統は厳しいぞ?
ともあれ、誰が先頭で馬群を引っ張るのかは注目でもあったわけです。
驚きました。まさかのシンエンペラー先頭。
シンエンペラーは凱旋門賞に参戦しての海外帰り。凱旋門は12着と残念な結果に終わりましたけれど、そのダメージはだいぶ少なく済んだようで、むしろ帰ってから以前よりも充実した馬体や走り方になってきている、という話もあったんですよね。
とはいえ、良馬場の東京競馬場となると欧州血統の粋でもあるシンエンペラーは切れ味での勝負が難しい。いや、わりと速い上がりは出てるんですけどね。それでも、このメンツでの対決となると同じラインからの真っ向勝負は厳しい、と判断したのかもしれません。
鞍上の坂井瑠星。自然に前に送り出していたので、これは当初からの想定通りだったんじゃないでしょうか。それを果敢に追いかけていったのがソールオリエンス。この馬も本来はもっと後段からの馬だと思うのですが、行きましたね。そのあとにスターズオンアースがつける形。
ゲートはシュトルーベが大きく出遅れ。彼はこれでほぼ終了でしたね。
ゴリアットは思いの外行かずに中段。これは行かなかったのか、行けなかったのか。先週のチャリンも、行き足がつかなかったわけじゃないのだけれどスタートから周りが早くてあのポディションになってしまった、と言ってたみたいで、スタートからのスピードは日本の調教馬はかなり速いんですよね。ここに海外調教馬はなかなかついていけない。ゴリアットとしては逃げじゃなくてももう少し前で競馬したかったじゃないだろうか。1枠1番の有利をさほど活用できなかったようにも見えます。
やばかったのがジャスティンパレス。もう全然折り合いがあってなかった。このスローペースでかなり苦労してたみたい。だいぶ行きたがってましたね。
そしてこれは武豊のドウデュースも同じように見えた。あのどこから見ても武豊とわかるキレイなフォームが今日は最初からえらくバランス悪く見えて、どうしたんだと注目していたらかなり手綱絞っていたように見えたんですよ。行きたがっているのをなんとか我慢させているように見えました。
これ見たときは、ペースはかなり遅いしここでこんなに消耗しつつ最後尾って、ヤバいんじゃないの? とハラハラしながら見ていました。
パレスもこれ、この馬としてはだいぶ前すぎるんですよね。いや、ペースを考えるとあのくらいの位置が最低限だったのかもしれないですけれど、パレスの脚を考えるとあの位置だと弾けきれないという懸念もあって……む、難しいなあ。ともかく、あの位置でもクリスチャン・デムーロをしてずっと必死に宥め続けていたんで、あれは大変だわ。
ようやく馬群が落ち着いた、と思われた向正面で、突如果敢に外からまくりあげて先頭に躍り出たのがドゥレッツァでした。ビュイック騎手、日本ではなかなか大きなタイトル取れていないんだけれど、短期免許取得して来日する騎手がトップジョッキーでないはずがなく、ここぞの見極め極まっていましたね。これはドゥレッツァでないとなかなか出来ない動きだったでしょう。
しかも、ここで一気にペースあがるかと思ったら、ラップタイム見ると全然あがってないんですよ。先頭奪いつつ一瞬でペース落ち着けちゃってる。殆ど消耗なく位置取りイイ所を取り直した形になったんじゃないだろうか。結果から見ても、ここの動きは凄かった。
ここらへんではまだ武さんは、まだまだまだと手綱引っ張ってるのが見えるんですよね。
1000m通過62.2。スローペース。だいぶスローペース。このあたりでドゥレッツァが仕掛けて先頭に立ってます。じわりじわりと前と後ろの距離が詰まってきていますが、目に見えて凝縮しだしたのは残り1000メートルを越えたころ。
武騎手がじわりと手綱を解放して、前に進めだしたのが800を越えたとき。そして、直線に入る直前のゴーサイン。ここで一気に加速して、直線に入った時には後方の馬群の塊を外からクリア。さらに加速して他馬を置き去りにして先頭集団に食らいついたのが残り400メートル前後。
ここの加速が凄かった。このまま一気に突き抜けるか、と思ったほど。
でも、このドスローのペースで最後方に位置取りしていて、仕掛けがかなり早くなったこと。途中、折り合いをかいて消耗がたぶんかなりあっただろうこと。これらが重なって、残り200くらいでブーストが切れたようにも見えたんですよね。
ここから、かなりドウデュースとしては余力を使い切るかなり苦しい競馬になったんじゃないだろうか。
いや、3コーナーからじわりと手綱緩めて4コーナーで加速、この早いとすら思える仕掛けがないと、絶対に届かなかったと思うので武さんの判断極まっていたと思う。
ドウデュースの強さを信じていたからこその、早仕掛け。
それに応えるように、一完歩一完歩グイッ、グイッ、グイッと止まらないドウデュース。
一瞬で伸びていく切れ味こそ収束したものの、今度はパワフルさで突き進む。
一旦抜かれたものの盛り返して食らいついてくるドゥレッツァ、そしてシンエンペラーをだが抜かせない。抜かせない。抜かせない。最後まで、抜かせない。残り200メートル、永遠に抜けないクビ差のままゴール!!
ゴーール!!!
うああああ、激戦激戦! ど根性の重戦車みたいなゴールだぁ!
なんかもう、ラグビーやアメフトで敵の選手にしがみつかれながら止まらずトライ、或いはタッチダウンを決めたような、ど迫力のもの凄い勝ち方でした。
レース展開、完全に前残り、というかドゥレッツァとシンエンペラーがモノにした展開だったのに、ドウデュース、ただただ強さで捩じ切りおった。
強いぃぃ。
ただでさえ尋常ではない出来と言われた秋天から、さらに上澄み重ねたなんか訳分からんピーク状態だったドウデュース。これで、天皇賞・秋とジャパンカップを連勝。ついに、秋古馬三冠に王手をかけました。
未だテイエムオペラオーとゼンノロブロイの二頭しか達成していない伝説の三冠。近年は、レース間隔もあってこの3レースを全部出る馬自体が珍しくなってしまった中で、この令和に時代に秋古馬三冠に王手って……。
うわあああああ、ああああ、えらいこっちゃああ。こんなんなんて呼べばいいんだ?
超弩級戦艦ドウデュース?!
2着は猛追猛追猛追、とこっちの側からしたら噛みつかんばかりにドウデュースに食らいつき続けたドゥレッツァと、内から二の足使ってもう一度伸びてきたシンエンペラーが、まさかの同着。2着同着です!!
この2頭も凄かった。最後まで一瞬たりとも気を抜けない、あと本当に一息、一息、ちょっとの差で、という所まで勝ちへの執着を見せてくれた、痺れる走りでした。
ドゥレッツァは、もう久々、菊花賞以来だったんじゃないだろうか、こんなに本調子で本気で走れたのは。世代最強は実はこの馬なんじゃないか、と密かに言われ続けたドゥレッツァでしたけれど、ようやくその可能性をこうして見せつけてくれた気がします。来年こそ、ドゥレッツァの年だと信じたい。
そして、ついにその真価を日本の競馬場で見せてくれたシンエンペラー。ダービー3着のときとはまた違う、次こそG1に手が届くという実感以上の確信を手に入れることのできたジャパンカップ2着だったと思います。これは、本当に本格化しつつあるのか? 今回は坂井くんの好騎乗もあり、不利と思われた馬場や展開をひっくり返しての2着でしたからね。これは価値がありますよ。
ドゥレッツァも、シンエンペラーもこのレースでは7番人気8番人気でしたけれど、それこそ次は1番人気を狙える立場に立てるんじゃないでしょうか。
4着には……おお、チェルビニアが入りましたか。鞍上のルメールがこのレースでは瞬発力が必要でした、と語っているようにこの子も、キレる脚にはちと物足りないところがあったのでこのレース展開でどういう形になるか、と思いましたけれど、あそこから他馬をねじ伏せてしっかり4着に入っているあたり、今牝馬で一番頂点に近い位置にいるのは彼女で間違いないのでしょう。よう頑張った。褒めてあげて。
5着には、ジャスティンパレスが食い込んだかー。あれだけ折り合い合わなくていつもの後ろからの競馬も出来なくて、展開も向かなくて、と不利不向きが重なったにも関わらず、ちゃんと掲示板に載っているのだから強いんですよ、パレス。でも、本当になかなかこの馬が本領発揮できるレース展開ってのが無いんだよなあ。それはもう仕方ないのだけれど、辛い所。クリスチャンもようやりました。
6着にゴリアット来ましたか。海外勢では彼が最先着。直線、一瞬前に出るかと思ったんですけれどチェルビニア、パレスを抜けなかったか。さすがにこのペースは厳しかったですね。切れ味勝負となると海外勢はどうしても厳しいです。その中でしっかり人気上位勢と先行勢に続いたのですから十分見せ場はあったと思います。レース前も大いに盛り上げてくれてありがとうございました。香港は行くのかな?
7着にはスターズオンアース。ドゥレッツァとシンエンペラーがあれだけの走りを見せたのに、同じく先行していたスターズオンアースは実質脱落。これは本調子には戻ってなかったと見る他ないのですかね。川田騎手も最近、切れがないんだよなあ。
だから、負けた時に中身のないコメントはほんとやめてほしいなあ。
8着にこれが引退レースのオーギュストロダン。さすがに引退レースってことで無理は出来なかったのもあるかな。同じく、このスローペースの瞬発力勝負だとディープ産駒とはいえ母系が欧州血統なロダンだとあの位置では厳しいものがありました。
とはいえ、ディープインパクトのラストクロップとして、ディープインパクトの名を欧州の血に轟かせてくれたロダンには感謝以外ありません。よう来てくれました。よく、最後に日本で走ってくれました。みんな、ロダンを見たかったんだ。ありがとう、お疲れ様でした。
以下、9着ダノンベルーガ。10着シュトルーヴェ。11着ファンタスティックムーン。12着ブローザホーン。13着カラテ。14着がソールオリエンスとなりました。
ソールはどうした!? 道中2番手まで主張していて、前から押し切る形にしたと思ったのに、勝負どころで完全に置いていかれる形に。いくらなんでも負け過ぎだぞ?
まあ何にせよ、役者が揃った大レースにも関わらず、ドウデュース、ドウデュース、ドウデュースな
レースでありました。
よっ、あんたが大将!! 大将だ!
今年のジャパンカップは凄いぞぉ!!
日本からはただいま確変中、この秋古馬三冠完全制覇を本気で狙っている日本総大将ドウデュース。
今年のオークス、秋華賞を勝利した牝馬二冠馬チェルビニア。
日本のディープインパクト産駒現役筆頭にして、天皇賞・春勝ち馬。豪脚一閃ジャスティンパレス。
去年の牝馬2冠にして、海外レースで負けるまで馬券圏内を外したことのない地上の輝く一等星スターズオンアース。
去年の菊花賞を変幻自在の走法で完勝せしめたドゥレッツァ。
フランスダービー馬にして凱旋門賞馬たる名馬ソットサスの全弟。欧州血統の粋にして日本を故郷に鍛え上げてきたシンエンペラー。
キタサンブラック産駒の一番槍にして去年の皐月賞馬ソールオリエンス。
そして小さな巨人。叩き上げて今年宝塚記念を制したブローザホーン。
他にも今春日経賞・目黒記念と長距離重賞を連勝し、これが秋初戦まだ底を見せていないシュトルーヴェ。
同世代でもそのポテンシャルは屈指と言われ続けているダノンベルーガ。
歴戦の8歳馬カラテ。
と、粒ぞろいのメンバーが揃ったのに対して、海外馬は今年は三頭。しかもこの3頭、近年振り返っても他に類を見ないツワモノ揃い。
まずはこれはもう日本でも有名どころじゃないでしょう。帰国子女、ディープインパクト産駒のラストクロップ唯一のG1馬。それも英国ダービー、アイルランドダービーとダービー二冠を取り、BCターフも制覇。都合G1を6勝。このジャパンカップを引退レースの舞台に選んだオーギュストロダン。
そのオーギュストロダンを上回る怪物と関係者の間で瞠目されるのがキングジョージ6世&クイーンエリザベスSで化け物じみた勝ち方をしたゴリアット。このレースでゴリアットはオーギュストロダン。後に凱旋門賞を勝つブルーストッキング。さらにこの後BCターフを勝つG17勝馬。ってか今年だけでもう4つもG1勝ってるレベルスロマンスに今年唯一土をつけたのがこのゴリアットなんですよね。
そして残るファンタスティックムーンもまたバーデン大賞(G1)でG1を3勝しているドバイオナーを下しての参戦。
3頭とも、現役バリバリのG1馬。特にゴリアットはこのレースの結果次第で年末は香港行くぞ、と言ってるくらいなのでかなり本気。賞金だけじゃなくて今年これまでの勝ったレースとの関係で報奨金もあって、勝てば10億近く稼げるとなるとガチです、ガチ。
近年、これほど本気の強い馬が参戦してくれたことはなかったですからねえ。
また、ゴリアット陣営は挑発的な言動を繰り返して、プロレス繰り広げてくれてましたし。いやあ、あそこまで露骨に面白おかしくやってくれると楽しいですよ。ってか、ゴリアットカードって……これはみんなほしがるよ。てか欲しいよw
さて、レースの方ですが当初から懸念というか、これどうするの? という話になっていたのが、このレース、逃げ馬がいないって事だったんですね。率先して前に行く馬が全然いない。
以前逃げたことのあるというゴリアットが、前目の競馬を目論んで先行するか。或いは脚質自在のドゥレッツァが行くか。
スターズオンアースも最近前でレースしていたけれど、鞍上が川田に戻っているので川田騎手はまあまず逃げない印象があるんで、ここは行かないでしょう。
こうなると、誰かが決め打ちするか、自然とスタートが良かった馬が押し出されて、という形になってしまうので……まず、スローペース間違いなし。そうなると、後ろから行く馬が難しくなってしまうので果たして後方からの競馬になるだろうドウデュースやジャスティンパレスは大丈夫か。切れ味勝負となると、欧州血統は厳しいぞ?
ともあれ、誰が先頭で馬群を引っ張るのかは注目でもあったわけです。
驚きました。まさかのシンエンペラー先頭。
シンエンペラーは凱旋門賞に参戦しての海外帰り。凱旋門は12着と残念な結果に終わりましたけれど、そのダメージはだいぶ少なく済んだようで、むしろ帰ってから以前よりも充実した馬体や走り方になってきている、という話もあったんですよね。
とはいえ、良馬場の東京競馬場となると欧州血統の粋でもあるシンエンペラーは切れ味での勝負が難しい。いや、わりと速い上がりは出てるんですけどね。それでも、このメンツでの対決となると同じラインからの真っ向勝負は厳しい、と判断したのかもしれません。
鞍上の坂井瑠星。自然に前に送り出していたので、これは当初からの想定通りだったんじゃないでしょうか。それを果敢に追いかけていったのがソールオリエンス。この馬も本来はもっと後段からの馬だと思うのですが、行きましたね。そのあとにスターズオンアースがつける形。
ゲートはシュトルーベが大きく出遅れ。彼はこれでほぼ終了でしたね。
ゴリアットは思いの外行かずに中段。これは行かなかったのか、行けなかったのか。先週のチャリンも、行き足がつかなかったわけじゃないのだけれどスタートから周りが早くてあのポディションになってしまった、と言ってたみたいで、スタートからのスピードは日本の調教馬はかなり速いんですよね。ここに海外調教馬はなかなかついていけない。ゴリアットとしては逃げじゃなくてももう少し前で競馬したかったじゃないだろうか。1枠1番の有利をさほど活用できなかったようにも見えます。
やばかったのがジャスティンパレス。もう全然折り合いがあってなかった。このスローペースでかなり苦労してたみたい。だいぶ行きたがってましたね。
そしてこれは武豊のドウデュースも同じように見えた。あのどこから見ても武豊とわかるキレイなフォームが今日は最初からえらくバランス悪く見えて、どうしたんだと注目していたらかなり手綱絞っていたように見えたんですよ。行きたがっているのをなんとか我慢させているように見えました。
これ見たときは、ペースはかなり遅いしここでこんなに消耗しつつ最後尾って、ヤバいんじゃないの? とハラハラしながら見ていました。
パレスもこれ、この馬としてはだいぶ前すぎるんですよね。いや、ペースを考えるとあのくらいの位置が最低限だったのかもしれないですけれど、パレスの脚を考えるとあの位置だと弾けきれないという懸念もあって……む、難しいなあ。ともかく、あの位置でもクリスチャン・デムーロをしてずっと必死に宥め続けていたんで、あれは大変だわ。
ようやく馬群が落ち着いた、と思われた向正面で、突如果敢に外からまくりあげて先頭に躍り出たのがドゥレッツァでした。ビュイック騎手、日本ではなかなか大きなタイトル取れていないんだけれど、短期免許取得して来日する騎手がトップジョッキーでないはずがなく、ここぞの見極め極まっていましたね。これはドゥレッツァでないとなかなか出来ない動きだったでしょう。
しかも、ここで一気にペースあがるかと思ったら、ラップタイム見ると全然あがってないんですよ。先頭奪いつつ一瞬でペース落ち着けちゃってる。殆ど消耗なく位置取りイイ所を取り直した形になったんじゃないだろうか。結果から見ても、ここの動きは凄かった。
ここらへんではまだ武さんは、まだまだまだと手綱引っ張ってるのが見えるんですよね。
1000m通過62.2。スローペース。だいぶスローペース。このあたりでドゥレッツァが仕掛けて先頭に立ってます。じわりじわりと前と後ろの距離が詰まってきていますが、目に見えて凝縮しだしたのは残り1000メートルを越えたころ。
武騎手がじわりと手綱を解放して、前に進めだしたのが800を越えたとき。そして、直線に入る直前のゴーサイン。ここで一気に加速して、直線に入った時には後方の馬群の塊を外からクリア。さらに加速して他馬を置き去りにして先頭集団に食らいついたのが残り400メートル前後。
ここの加速が凄かった。このまま一気に突き抜けるか、と思ったほど。
でも、このドスローのペースで最後方に位置取りしていて、仕掛けがかなり早くなったこと。途中、折り合いをかいて消耗がたぶんかなりあっただろうこと。これらが重なって、残り200くらいでブーストが切れたようにも見えたんですよね。
ここから、かなりドウデュースとしては余力を使い切るかなり苦しい競馬になったんじゃないだろうか。
いや、3コーナーからじわりと手綱緩めて4コーナーで加速、この早いとすら思える仕掛けがないと、絶対に届かなかったと思うので武さんの判断極まっていたと思う。
ドウデュースの強さを信じていたからこその、早仕掛け。
それに応えるように、一完歩一完歩グイッ、グイッ、グイッと止まらないドウデュース。
一瞬で伸びていく切れ味こそ収束したものの、今度はパワフルさで突き進む。
一旦抜かれたものの盛り返して食らいついてくるドゥレッツァ、そしてシンエンペラーをだが抜かせない。抜かせない。抜かせない。最後まで、抜かせない。残り200メートル、永遠に抜けないクビ差のままゴール!!
ゴーール!!!
うああああ、激戦激戦! ど根性の重戦車みたいなゴールだぁ!
なんかもう、ラグビーやアメフトで敵の選手にしがみつかれながら止まらずトライ、或いはタッチダウンを決めたような、ど迫力のもの凄い勝ち方でした。
レース展開、完全に前残り、というかドゥレッツァとシンエンペラーがモノにした展開だったのに、ドウデュース、ただただ強さで捩じ切りおった。
強いぃぃ。
ただでさえ尋常ではない出来と言われた秋天から、さらに上澄み重ねたなんか訳分からんピーク状態だったドウデュース。これで、天皇賞・秋とジャパンカップを連勝。ついに、秋古馬三冠に王手をかけました。
未だテイエムオペラオーとゼンノロブロイの二頭しか達成していない伝説の三冠。近年は、レース間隔もあってこの3レースを全部出る馬自体が珍しくなってしまった中で、この令和に時代に秋古馬三冠に王手って……。
うわあああああ、ああああ、えらいこっちゃああ。こんなんなんて呼べばいいんだ?
超弩級戦艦ドウデュース?!
2着は猛追猛追猛追、とこっちの側からしたら噛みつかんばかりにドウデュースに食らいつき続けたドゥレッツァと、内から二の足使ってもう一度伸びてきたシンエンペラーが、まさかの同着。2着同着です!!
この2頭も凄かった。最後まで一瞬たりとも気を抜けない、あと本当に一息、一息、ちょっとの差で、という所まで勝ちへの執着を見せてくれた、痺れる走りでした。
ドゥレッツァは、もう久々、菊花賞以来だったんじゃないだろうか、こんなに本調子で本気で走れたのは。世代最強は実はこの馬なんじゃないか、と密かに言われ続けたドゥレッツァでしたけれど、ようやくその可能性をこうして見せつけてくれた気がします。来年こそ、ドゥレッツァの年だと信じたい。
そして、ついにその真価を日本の競馬場で見せてくれたシンエンペラー。ダービー3着のときとはまた違う、次こそG1に手が届くという実感以上の確信を手に入れることのできたジャパンカップ2着だったと思います。これは、本当に本格化しつつあるのか? 今回は坂井くんの好騎乗もあり、不利と思われた馬場や展開をひっくり返しての2着でしたからね。これは価値がありますよ。
ドゥレッツァも、シンエンペラーもこのレースでは7番人気8番人気でしたけれど、それこそ次は1番人気を狙える立場に立てるんじゃないでしょうか。
4着には……おお、チェルビニアが入りましたか。鞍上のルメールがこのレースでは瞬発力が必要でした、と語っているようにこの子も、キレる脚にはちと物足りないところがあったのでこのレース展開でどういう形になるか、と思いましたけれど、あそこから他馬をねじ伏せてしっかり4着に入っているあたり、今牝馬で一番頂点に近い位置にいるのは彼女で間違いないのでしょう。よう頑張った。褒めてあげて。
5着には、ジャスティンパレスが食い込んだかー。あれだけ折り合い合わなくていつもの後ろからの競馬も出来なくて、展開も向かなくて、と不利不向きが重なったにも関わらず、ちゃんと掲示板に載っているのだから強いんですよ、パレス。でも、本当になかなかこの馬が本領発揮できるレース展開ってのが無いんだよなあ。それはもう仕方ないのだけれど、辛い所。クリスチャンもようやりました。
6着にゴリアット来ましたか。海外勢では彼が最先着。直線、一瞬前に出るかと思ったんですけれどチェルビニア、パレスを抜けなかったか。さすがにこのペースは厳しかったですね。切れ味勝負となると海外勢はどうしても厳しいです。その中でしっかり人気上位勢と先行勢に続いたのですから十分見せ場はあったと思います。レース前も大いに盛り上げてくれてありがとうございました。香港は行くのかな?
7着にはスターズオンアース。ドゥレッツァとシンエンペラーがあれだけの走りを見せたのに、同じく先行していたスターズオンアースは実質脱落。これは本調子には戻ってなかったと見る他ないのですかね。川田騎手も最近、切れがないんだよなあ。
だから、負けた時に中身のないコメントはほんとやめてほしいなあ。
8着にこれが引退レースのオーギュストロダン。さすがに引退レースってことで無理は出来なかったのもあるかな。同じく、このスローペースの瞬発力勝負だとディープ産駒とはいえ母系が欧州血統なロダンだとあの位置では厳しいものがありました。
とはいえ、ディープインパクトのラストクロップとして、ディープインパクトの名を欧州の血に轟かせてくれたロダンには感謝以外ありません。よう来てくれました。よく、最後に日本で走ってくれました。みんな、ロダンを見たかったんだ。ありがとう、お疲れ様でした。
以下、9着ダノンベルーガ。10着シュトルーヴェ。11着ファンタスティックムーン。12着ブローザホーン。13着カラテ。14着がソールオリエンスとなりました。
ソールはどうした!? 道中2番手まで主張していて、前から押し切る形にしたと思ったのに、勝負どころで完全に置いていかれる形に。いくらなんでも負け過ぎだぞ?
まあ何にせよ、役者が揃った大レースにも関わらず、ドウデュース、ドウデュース、ドウデュースな
レースでありました。
よっ、あんたが大将!! 大将だ!










































































































































































































































































































































































































































































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