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ナイツ&マジック

ナイツ&マジック 10 ★★★★   



【ナイツ&マジック 10】 天酒之瓢/黒銀 ヒーロー文庫

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第10弾の舞台は、空に浮かぶ広大な大地。噂に導かれ冒険心からやって来たエムリスとアーキッドは、辿り着くなり争いに巻き込まれてしまいます。混迷を深める空飛ぶ大地に、彼が現れます。
銀の光に蒼き刃。新婚旅行中の銀鳳騎士団団長、エルネスティ・エチェバルリアが。
空飛ぶ大地の戦いは活発化してゆきます。空には史上最強の対飛空船戦闘艦である飛竜戦艦。大地からは絶えたはずの超巨大魔獣、竜の姿が現れます。人とハルピュイア、飛竜と魔獣。
大地の支配者の座を巡り激戦が繰り広げられる中、エルネスティの眼前に思いもよらぬ因縁が現れます。
「できるならばあなたとは戦いたくなかったですが……。勝つか負けるか。
トイボックスマーク2、最期まで全て魅せて差し上げなさい!」
戦いの決着へと向けて、覚悟を乗せた蒼き騎士が空を翔ける――!

このあらすじの文章、なんでこんな自動翻訳みたいなんだ?
ともあれ、久々二年ぶりですか。アディがついにエルを落したというインパクトがすごすぎて、細かいところ忘れていたのですが、そう言えばエルたちが帰還した時にはもうエムリス王子とキッドは国飛び出しちゃってて、エルたちが帰ってきていたの知らなかったんだ。
前回の記事でも触れていましたけど、ほんとキッドが真っ当な主人公やってるんですよね。彼の誠実さと勇敢さと優しさのお陰でハルピュイアの氏族の一つと信頼を得られ、ハルピュイアと昔から友誼を結んでいたというシュメフリーク王国とも協力関係を結ぶことが出来たのですから。おまけに、ハルピュイアの娘さん二人にも懐かれちゃって。一人はお子様なのでどこまで女の子のそれなのかわからないですけれど、もう一人のホーガラはちゃんとした淑女ですし、気が強くて戦士としての誇りを持つ女性でありつつ、めっちゃキッドの事意識してて、アディが現れた時に妹と知らないが故にやたらとキッドとの関係を警戒して問い詰めてきた様子とか見ると、完全に乙女心全開でしたし。
いや、ほんとどうするんだ? エレオノーラ女王陛下がいるのに、いるのに!
まあそこは当人同士で何とか決着つけてもらうとして、いやまだホーガラに関してはキッドがまだまだ追い打ち止めかけそうな予感もあるんですよね。今、ホーガラは戦士として打ちのめされて密かにメンタル追い詰められてる最中で、それにキッドだけが気づきかけているという状況ですし。完全にフラグ、フラグw

ともあれ、あの飛竜戦艦が再び出現。とはいえ、前にこれを運用していたジャロウデク王国とは別口だったんですよね。ってか、そのジャロウデク王国の面々も久々に登場してきているし。あの【狂剣】グスターボが再登場してくれるとは思わなかった上に色んな意味で活躍してくれたのは嬉しかった。敵キャラとはいえ、あれほど個性的で特徴的でド派手なやつもイなかったもんなあ。ある意味イカレっぷりに関してはエルくんに匹敵するものがありますし。今回のエルくんとグスターボの遭遇戦からの激闘と、その後のあっさりさっきまで殺し合ってたのがなかったみたいにくつろいだお茶会してた様子なんか見てると、この二人明らかに同類だし! ここまでエルくんと同じ世界というか感覚で居られるキャラって、まず居なかったもんなあ。ほぼアディだけじゃない。
なんにせよ、ジャロウデク王国の派遣部隊、というか収奪出張部隊? グスターボたちに関しては少数部隊なんだけれど、それに飛竜戦艦を運用し大規模な飛行艦隊を持ち込んでいる北の強国パーヴェルツィークが浮遊大陸争奪戦に本格参戦したことで、これまで暴れに暴れていたイレブンフラッグスが一方的に叩かれ始め、いずれにせよ幾つもの勢力が首を突っ込んできた混迷の空になってきたのである。
エムリス王子とキッドたちは浮遊大陸に冒険しにきたのであって、資源収奪に来たわけではなく、シュメフリーク王国も原住民であるハルピュイアとの友誼優先なのですけど、他の勢力は浮遊大陸で発見された飛行艦の燃料である源素晶石の大鉱脈の奪い合い、ということで資源収奪戦争の様相を呈したわけである。
とはいえ、一方的に奪うばかりだったイレブンフラッグスと違って、パーヴェルツィークは強権的ではあってもハルピュイアに対しても一定の配慮はあったし、話し合いもできそうな余地はあったのですけど。
ってか、エルくんが絡まない間はわりと真面目に国同士の駆け引きとか信義のせめぎ合いとか真っ当なやり取りが進んでたんだよなあw エムリス王子も破天荒で大雑把なキャラなんだけれど、王子としてマトモでもあり義を見てせざるは勇なきなりの英雄でもあり、とキッドと合わせて実にちゃんと話を進めてくれてたんですけどねえ。
いや、別にエルくんがぶち壊しにしたというわけではないのだけれど。作中でもちらっと触れられているけど、エルくんって勝手にむちゃくちゃするのではなく、ちゃんと言質取ったり根回ししっかりしてフリーハンドを握った上で、誰も想像していない斜め上のレベルでむちゃくちゃやり始めるだけであって、ぶち壊しにはしないんですよね。いざ動き出すと、雰囲気とかこれまでの流れとか全部ぶち壊すけど。
というわけで、均衡をぶち壊したのは浮遊大陸に乗り込んできた各国の派遣隊ではなく、元から浮遊大陸に存在した謎の存在……というわけでもなかったのか、これ。まさかのエルくん因縁の相手が、それもごく最近因縁できましたばっかり、という相手の再登場である。しかも、交渉中に横からぶん殴ってくる形で。
そんな、みんなの尽力で整えられた舞台を盛大にぶち壊されたら、大混乱に陥ってしまったら、もうエルくんがどれだけ自由にやりたい放題やっても止めるやついないじゃないですかー。止める理由がないというか、免罪符を与えてしまったというべきか、エルくんを解き放ってしまったというべきか。
そして実に実に可愛そうなことに、その自由に解き放たれてしまったエルくんの機体には、交渉相手だったパーヴェルツィークの総司令官であり姫でもあったフリーデクント姫が助けられたついでに同乗するはめに。
あのエルくんの機体に同乗するはめに!!
死ぬる!
それまでは、峻厳にして英明、冷静沈着の氷の姫、という感じだったフリーデクント姫が典型的エルくんに巻き込まれ、えらい目にあってしまう人たちのパターン入りました。しかも、遠くから見ているだけじゃなくて、自分自身彼の機体に乗り込んでしまっているわけですからね。
死ぬる。
こうして一般人がエルくんの機体に乗っていると、彼がどれだけ意味不明な戦闘機動をして戦場を飛び回っているのかがその悲鳴とともによく伝わってくるのです。ってか、一人だけ出てる漫画が違うw
目まぐるしく全く予想できないというかわけわからない動きをするエルくんの機体に振り回されて、あぎゃーーとなってる姫様が同乗してくれているお陰か、いつもより尚更エルくんのはちゃめちゃっぷりが体感できるんですよね。
映像作品でもない、ただ文章として描かれているアクションを文字で追っているだけなのに、なんだかエルくんの機体トイ・ボックス2の動きが目で追いきれずに、辛うじて見える残像を必死で追いかけているような気分になってくるんですよね。うぉぉ、あっち飛んだ、いやこっち? どこ行った? なんでそこにいるの!? とまあそんな感じで。本を読んでて光景がありありと目に浮かぶ、という事はまあまあありますけど、ここまで動きが激しくて意識引っ張られて持ってかれて引きずり回されるのはちょっとなかなか経験ありませんでしたわ。凄かった、面白かった、読むジェットコースター体験である。
そして、エルくんにまったくお荷物が乗っている、という意識も配慮もないあたりがこの美少年め。どれだけぶん回しても平気でほんとにまったく気にしてないですからね。それでいて、姫様を助けるためという緊急避難の理由付けはしっかりしているし、当人からもちゃんとこういう行動とりますよー、と事前に許可と言質はとっているあたり、悪辣なのである。実際、どれだけむちゃくちゃされても、たしかに姫が事前に許し、また自身が彼に頼んだ行動でもあるわけですから、やめてーとは言えないんですよね。言わせないようにして好き勝手してやがる。そこまでしろとは言ってない、とどれだけ言っても暖簾に腕押しw
ただ機体の動きだけなら、肉体的にダメージ受けて精神的にPTSDになるくらいでまだ済んだのでしょうけれど、さらにそこからいきなり攻めてきた敵の正体と直面ですよ。しかもエルくんのお知り合い。同乗してるから否応なくお互いの会話が耳に飛び込んできて、そのあまりの突拍子の無さにむちゃくちゃさにデタラメさと伝説神話に至ろうかという規模の話に、姫様白目w
わけがわからない、意味がわからない、聞かなきゃよかった、もう質問とかするのやめようかな、と姫様がどんどん死んだ目になっていく姿に、なんかもう笑うしかなく。
全部終わったあとは、はい名物の遠い目をしたエルくん被害者の会新規加入者の出来上がりーである。こうなると、もう同情と共感で同志みたいな感覚になる不思議。確か、つい先程まで交渉決裂寸前で相容れぬ敵として目の前に立ちふさがりそうな雰囲気だったのに、雰囲気さん見事に消し飛ばされてしまいました、ご愁傷様です。

いやでもこれで実際パーヴェルツィークとの全面対決は避けられそう。でもそうなると、飛竜戦艦の製作者であるあいつはどうなるんだろう。一応、この戦いでシリーズ通してのラスボスが定まった感もありますし、あれとの本格対決になっていくのでしょうけど。今回はエルくん、実験機のトイ・ボックス2という、あれ実戦用じゃねえだろうという仕様の機体でしたから、本番はイカルガを持ってきてからでしょうしね。
次はさすがに2年は長いのでもう少し短い間隔で出してほしいなあ。


ナイツ&マジック 9 ★★★★   



【ナイツ&マジック 9】 天酒之瓢/黒銀 ヒーロー文庫

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Kindle B☆W

ボキューズ大森海での騒乱を終え、銀鳳騎士団は巨人族と共に王都に帰還する。巨人族、そしてエルネスティを襲ったという第一次森伐遠征軍の末裔の存在は、フレメヴィーラ王国にとってまさに寝耳に水。突如もたらされた途方もない話に、もはや既存の価値観は通じず、王国は新たな時代へと踏み出していくことになる。そして銀鳳騎士団にもまた、巣立ちの時が迫っていた。此度の事件で銀鳳騎士団の影響力を重く見た国王リオタムスは、エドガー、ディートリヒ、ヘルヴィらが率いる各中隊を新たな騎士団として独立させるよう告げる。エルネスティの下に残る者、騎士団長としての道へ踏み出す者、新たに入団を目指す者―それぞれの想いを受けて銀鳳騎士団は形を変え、新たな飛翔の時が訪れる。

リオタムス王がご苦労さますぎる! 破天荒な先代と比べて地味というか堅実な現王さまだけれど、エルくんが持ち込んでくるトラブルは先代の頃よりも更にスケールアップしてるんで、大変極まるのである。今回なんて、大陸の歴史そのものを確実に変えてしまう案件ですものなあ。それを思えば、これだけの大業を堅実に受け止めて前に進めているリオタムス王はまこと名君なのでしょう。
……よりにもよってエルくんから「自重してください!」と説教される先代と比べるのがまあ間違っているのかもしれません。
でも、巨人族なんて存在にパニックにならずになんだかんだと受け止めるフレメヴィーラ王国の人々は、国ごとエルくんに毒されてる気がしないでもないですが。
これほど異なる種族と、初遭遇でこうやって友好を結び、将来の展望を語り合いつなぎ合う、という展開はなんとも眩しい限りです。こういう未知との遭遇はどうやったって衝突から始まってしまうもので、巨人族の戦士的好戦的な在り方からすれはそれは必定であったでしょうに。
エルくんがアディを連れてたとはいえほぼ単身で接触したのが、これ幸いになってしまったのか。

その意味では、後半の方ではキッドがエルくん以上に真っ当に主人公してるんですよね。久々に登場したと思ったら、いきなり主人公やりだしたからびっくりしたよ!
エルくんの一番弟子らしい破天荒さと、エルくんや妹と比べるとまだ落ち着いている常識人なところがうまいことブレンドされて、派手にやらかすけれど真っ当なところに収めるという良い主人公に収まってるんじゃないでしょうか。派手にやらかして派手に拡大させて着地すらさせずにそこから更に大気圏外に打ち出してしまうエルくんと比べるとまあ穏当である。
でも、いいのかキッド。なんか勝手に自分のヒロイン増やしちゃってるけど! エレオノーラ女王陛下はどうするのさ! 既に飛び出してった現状で激おこなのですが。
こうしてみるとキッドはかなり真っ当な部類なので、モテるのはわかるんですよねえ。それに比べてエルくんと来たらとてもついていける人間がいないだけにアディの独壇場ではあったのですが、この度ようやくアディがエルくんの捕食に成功して、結婚と相成ったわけですが……ぶっちゃけ何が変わったんだろうというくらい何も変わらんな、この二人は。それでもまあ、収まるところに収まったのはめでたい話です。

巨人族との友好宣言に森を開拓していく何世代にも渡って続いていくだろう大事業の始まり、という時代の転換点とも取れるイベントにワクワクをつのらせていたら、一方で畳み掛けるように浮遊大陸とそこで暮らすハルピュイアというまたぞろ新しい人種との遭遇、という冒険心を擽るイベントが巻き起こり、大航空時代の名にふさわしい大空を駆け巡る飛空艇同士の空戦まで勃発して、この一巻で盛りだくさんも良いところ。
巨人族の方、落ち着いたとは言え終わってなくて一緒に連れたまま浮遊大陸編まで突入してしまうあたりのごった煮感、正直大好きです。

しかし、ヘルヴィはちゃっかりうまいことエドガーの隣に収まったなあ。いやもう、アディが結婚するくらいなんだから、こっちの二人もくっついちゃっていいと思うんですけどねえ。エドガーの甲斐性次第か、こっちは。

シリーズ感想

ナイツ&マジック 8 ★★★★   

ナイツ&マジック 8 (ヒーロー文庫)

【ナイツ&マジック 8】 天酒之瓢/黒銀 ヒーロー文庫

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Kindle B☆W

穢れの獣による襲撃から飛空船団を護り、ボキューズ大森海に墜ちたエルネスティとアデルトルート。
森に暮らす巨人族――カエルレウス氏族と出会った彼らはやがて、巨人族の間で起こる戦いの流れに飲み込まれていった。一方の銀鳳騎士団は飛空船団を再編成、森の奥深くを目指して進む。騎士団長を探す彼らの行動は森に様々な影響を及ぼしてゆき、ついに巨人族が最大氏族であるルーベル氏族が動き出すに至った。
圧倒的な力、さらに穢れの獣を引き連れたルーベル氏族の暴虐に立ち向かうため、エルたちは各氏族を糾合し諸氏族連合軍の立ち上げを計画する。小魔導師とともに空を行く二人は、道の途中で銀鳳騎士団と合流。その協力をもってついに諸氏族連合軍の結成を成し遂げたのだった。
銀鳳騎士団とエルくんとの再会、劇的なものになるのかと思ったら、全然別の意味で劇的だったよ!!
なんで、連絡手段が無いからって銀鳳騎士団の飛空船団を襲撃するんですか、このエルくんは!?
エルくんの方から攻撃しない、というのは良心的と言っていいんだろうかこれ。でも、森の奥深くまでわざわざ探しに来た団長様に襲われるとか、普通は思わんよなあ。ってかね、連絡手段がなかろうが、手振り身振りで意思の疎通を図ろうとか出来なくもないだろうに、嬉々として自分の騎士団と本気でやりあえるのってワクワクしましね、と突っ込んでいくこの銀髪、相変わらずぶっ飛んでイカレてる。
でも、そう言えばエドガーたち今の中隊長クラスの面々とエルくん、実際に剣を交えるようなことはしてないんですよね。学生時代からこっち、ずっと仲間としてやってきましたしねえ。昔と比べて、エドガーもディー先輩も別次元と言っていいくらい腕を上げているのを思えば、いっぺん本気でやってみたい、というエルくんのロボット脳も気持ちわからなくはない。
まあ銀鳳騎士団の連中も朱に交われば赤くなるじゃないけれど、完全にエルくんとベクトル一緒の頭おかしい集団になっちゃってるわけで。いきなり襲い掛かってきたエルくんの正体もすぐに察するし、襲われたこと自体みんな全然気にもしないし、いや普通もうちょっと怒るよ? なんか、当たり前みたいに受け入れちゃってるけれど、誰か叱らないの?! ダメだ、作品始まって以来、エルくんにはストッパー役って居た試しないんだった、そう言えば。
毎度おなじみやりたい放題である。
巨人編では、そのやりたい放題にも物資面などの制約もあり、さらに相方がアディしかいないという状況でけっこう不自由していたのだけれど、銀鳳騎士団と合流してしまうともう手がつけられないありさまに。こうしてみると、銀鳳騎士団ってエルくんにとってもなくてはならない存在になっているのがよく分かる。やりたい放題やるにも、必要なものはたくさんあるんですよね。それを、銀鳳騎士団はあらゆる面で、物資面でも支援体制としても戦力としても、一緒にはしゃいで大騒ぎする同類としても完全に賄い切ってるのよねえ。
まさに、銀鳳騎士団あってこそのパーフェクト・エルくんなのである。
これが西方諸国の標準的騎士団、と勘違いされてしまうと、西方諸国みんな大迷惑なんでしょうけれど。巨人同士の大戦争というさなかに喜々として飛び込んで、引っ掻き回して、大暴れして、色んな意味で全壊させていく銀鳳騎士団諸氏。
だから、騎士団規模でエルくんレベルの「やりたい放題」を当のエルくんと一緒にやらかしたら、えらいことになるって、というのを本国の手の届かないこの辺境でやってしまってる彼ら、いい具合に頭おかしいです。エドガー隊長、確か良識派だったはずなんだけれど、銀鳳騎士団での常識がもう染み込んでしまってて、何が変かわからなくなってないだろうか、このヒトもw

肝心のロボット。シルエットナイトも、一度大破してしまったイカルガを親方が予備機持ってきてくれたお陰で復活。ただ復活で済まないのがまたエルくんで。
合体だ!! ロボットらしくついに合体モードが登場してしまったぞ!! イカルガで到達点ではなく、さらにその先が出来てしまったのって、相当に恐ろしいんですが。
巨人族の新入騎士団員まで加えての凱旋というオマケつき。帰っていたエルくんたちを迎える王国の人たちの仰天っぷりが容易に想像できるんですが。って、エルくんの故国たるフレメヴィーラ王国なら、もうこれくらい慣れっこですか。あの国も相当おかしいなあ、うん。

シリーズ感想

ナイツ&マジック 7 ★★★☆  

ナイツ&マジック 7 (ヒーロー文庫)

【ナイツ&マジック 7】 天酒之瓢/黒銀 ヒーロー文庫

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ボキューズ大森海へと乗り出したフレメヴィーラ王国飛空船団は、未知なる魔獣との遭遇により撤退を余儀なくされた。エルとイカルガは皆を護るべく奮戦し、無事に船団を逃がすも森へと墜ちてしまう。追いかけてきたアディも一緒に、二人は森の迷子となった。彼らを待ち受けていたのは予想だにしない出会い―『巨人族』との遭遇であった。巨人氏族同士の争い。普きものの大敵、穢れの獣。そして陰で蠢く小鬼族なる者たち―。巻き起こる戦いがエルとアディを呑み込んでゆく。孤立無援の二人は、しかしあきらめ止まることなどない。「ここで幻晶騎士を、作り上げます」生み出されるは驚天動地の異形の機体。争いの只中へと向けて飛翔する!
アディがいつもより倍増の勢いでキモいw
図らずも二人きりというシチュエーションに加えて、巨人族との交流の都合からエルくんから奥さんとして紹介してもらったお陰で有頂天極まってしまって、ほぼ終始げへげへ言ってるような始末で、女性としてアウトな顔しっぱなしだったんじゃないだろうか。彼女、メインヒロインなんだぜw
まあアディとしても、奥さん扱いも然ることながらこれだけエルくんと二人で一緒に居られる時間というのは子供の頃以来だったでしょうからね、気持ちはわからなくもない。最近までエルくん、ずっとヒャッハーしっぱなしでなかなかアディに構える時間なかったですからね。
一方で、ヒャッハーできなくなったエルくんはというと相当に鬱憤溜まっているようで。補給も修理もできない大森海の只中に取り残されてしまった以上、幻晶騎士には乗れない状態になってしまいましたからね。これほど幻晶騎士と関われない時間というのも、これを組み上げて以降なかったんじゃなかろうか。
というわけで、迷った先で出会った巨人の小さな氏族と交流を重ねながら、試行錯誤であるものを駆使して幻晶騎士を作り上げようとするエルくん。てっきり、巨人族に新たな幻晶騎士を作るための新技術を保有していて、みたいな話になるかと思ったらそう簡単にはいかなかった。まあ巨人族のあの質量を考えると、とても産業が発達しているとは思えないですもんね。消費資源が大きすぎて、少なくとも森のなかで暮らしているような種族では難しいものがあったか。
でも、ここで出会った巨人族は気のいい連中で、脳筋ではあるものの素朴で素直でまっすぐな気持ちのよい心根の持ち主であったわけですよ。まあ、脳筋な分、最初は殴り合わなきゃいけなかったわけですが。幻晶騎士使わなくても、生身で楽勝で巨人族の勇者と渡りあうエルくん。幻晶騎士乗りとしての無茶苦茶さに最近は目を奪われガチでしたが、そういえばこいつ生身でも変態機動の持ち主だったw
エルくん自身としてはロボットである幻晶騎士に騎乗しての戦いじゃないと納得行かないというか不満なんでしょうけれど。
ともあれ、巨人族の村に滞在しながら、そこで得られた素材で試行錯誤を繰り返すものの、どうにも上手く行かずに停滞していたさなかに、巨人族における古くからの掟を破って権力を握った大氏族と旧来の伝統を守ろうとする諸氏族との争いがエルくんたちをも渦中へと巻き込んでいく……というよりも、エルくんが積極的に首を突っ込んでいくことに。まあ、色々と触れてはいけない部分にあっちの大氏族が触れちゃったからなあ。ただでさえ幻晶騎士乗れなくてカリカリ来ていたエルくんの虎の尾を踏んでしまうことに。
この時点であちらの方をご愁傷様、と思ってしまう程度にはエルくんの色んな意味での酷さは身にしみてしまっていますな。そして、そんな奇妙奇天烈破天荒なエルくんのやり口に染め上げられていく、純朴だった巨人族さんたち。わりとヤバゲな武器まで供給されてしまって、巨人族たちがエルくんに魔改造されていく〜。
さらに、反撃を企てる中で、大森海の中に居るはずがなかった人間族のコミュニティーと接触し、そこの鍛冶の手を借りて、ついに現地供給応急型の変則イカルガ……カササギが誕生してしまう。ってか、このジオングに足は要らんとですよ、のノリがすげえw
ただ、これまでの新型機みたいに次世代型の最強機、というわけには行かない現地生産の無理やり動かした改造機なだけに、あのエルくんが苦戦することに。幻晶騎士に乗ってのこの手の苦戦はもしかして初めてだろうか、と思うくらい。
総じて、このようにエルくんがいつものようにやりたい放題出来ない手足を縛られたような状態だけに、動きとしてはやや停滞気味だったかも。それでも、これまで大らかに過ごしてきた巨人族にとっては劇的すぎる変転だったんでしょうけれど。エルとアディの騎士団に入れてもらって、もれなくかつてのアディとキッドのように順調に魔改造されていく巨人族の少年少女二人が可愛らしいやらご愁傷様やらw
特に、村を襲った悲劇によって急遽氏族を率いる羽目になってしまった幼き少女魔導師ってば、エルとアディに弟子入りしてしまったが為に、巨人族の魔導師としてはなんか完全に間違った方向に突進している様子がなんともはやww

まあエルくん大暴れは次回以降でしょうから、彼を舐めてる連中が食らうだろうしっぺがしがどれほどの規模になるか、実に楽しみである。

シリーズ感想

ナイツ&マジック 6 ★★★★   

ナイツ&マジック6 (ヒーロー文庫)

【ナイツ&マジック 6】 天酒之瓢/黒銀 ヒーロー文庫

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「お前たちは、この世に一匹たりとも生かしておかない! 」――不倶戴天の仇敵と巡り会ってしまったエル。新たな死闘が今、始まる。

西方諸国における戦いに勝利した銀鳳騎士団は、故郷へと凱旋を飾っていた。
勝利と共に彼らが持ち帰った最新の飛行機械・飛空船を前に、国民は大いに湧き立つ。
しかしそんな盛り上がりなど目もくれず、エルは独自に飛行型幻晶騎士の設計へと着手していた。
数多の苦労を突き抜けて、幻晶騎士を空に飛ばすことに成功する。
飛空船を手に入れ『飛翔騎士』が誕生したことにより、大空への道は開かれた。
やがて飛翔騎士のみで構成された騎士団、紫燕騎士団の設立と成功を契機として、王国の興味はある一点へと収束してゆくのだが―――。
飛んだーー!! 飛空船の登場からまだ間もないのに、瞬く間に空飛ぶ幻晶騎士を作り上げるエルが率いる銀鳳騎士団。いや、そっちの暴走っぷりが凄まじすぎて目立たないけれど、幾ら銀鳳騎士団が解析した資料が揃っているとはいえ、速攻で飛空船を実用化しある程度組織編成をやっちゃうフレメヴィーラ王国も相当だからね! さすがはエルくんを埋もれさせずに好き放題させた国というべきか、国としての機動力が尋常じゃないんだよなあ。そもそも、他所の国と争うよりも魔獣の侵食を防ぐ人類の壁として常に臨戦態勢であり続けたお国柄故の、縦割り構造じゃない風通しの良さが並じゃないんですよねえ、この国。いや、以前にエルくんが盛大に硬直化していた組織に風穴ぶちあけて、何より意識改革しちゃったのが大きな要因ではあるんだけれど、素養がなかったら無理だもんねえ。
ただ、エルくんの見境のない暴走グセが国ごと感染してしまったせいか、銀鳳騎士団みたいなデスパレード上等じゃないけれど、フレメヴィーラ王国にある種の落ち着きの無さというか狂騒が途絶えずずっとテンションあがったまんま、みたいな雰囲気が後半の慌ただしい遠征計画に繋がってしまったのを思うと、良し悪しもあるよなあ、と。国の成長期にはこのような狂騒こそが必要なので、遠征計画自体は無駄でもなかったし、拙速が悪かったとも思わないのだけれど。時として勢い任せは必要だもんねえ。
でも、それでその狂騒のメインエンジンを失ってしまっては元も子もないんですよねえ。少なくとも最悪の予想に対するリスクヘッジはもうちょっと考えておくべきだったのでしょう。なんだかんだと、エルくんにまるっきり頼り切りになっていた、と言われても仕方ない。
だからこそ、ラストの銀鳳騎士団の仲間たちが独自に動き出した展開には思わず拳を握りこんでしまうような意気を感じたのですけれど。エルくんの暴走に振り回され、必死に付き合い、いつしか一緒にはしゃぎ回る仲になっていた各中隊長達。もうみんな、一人ひとり一角の人物になってたんですよねえ。今回、銀鳳騎士団からの独立の話が持ち上がっていたけれど、ちょい特殊なヘルヴィーはともかくエドガーとディートリヒはどこいっても騎士団長やれるくらいの貫禄や威風は出来上がってましたもんねえ。ディートリヒさんは、始めの頃の線の細い印象はどこへやら、愚連隊のボス的なちょっと騎士団長って感じじゃなくなってますけれど、頼もしさではエドガーに負けず劣らずでしたし。
暴走する牽引役がいなくなってこそ真価が問われる暴走軍団・銀鳳騎士団。ちょいと今回は飛翔騎士の登場や異動話とかで真っ向の活躍がなかっただけに、次の魔獣領域へのカチコミは期待してますよー。

一方でエルくんはというと、人間相手には無双だった彼ですけれど、何気に今までで一番のピンチ、文字通りの絶体絶命だったのかー。そもそもフレメヴィーラ王国の国是が対魔獣戦にあったのを久々に思い出しました。ってか、もう普通に戦場の舞台が空になってて、戦闘機さながらの飛翔騎士に航空母艦……いや空中要塞かこれ、みたいな飛空船まで登場して、この世界観に率先して自分から喧嘩売っていくスタイルはまったく衰えませんなあ。
ラストえらいこっちゃ、なことになってもまったく変わらず楽しそうに暴走するエルに、何気に二人きりの状況にテンションあがりまくってるアディに、とこの二人、人類領域からかけ離れた魔境に取り残されてサバイバル、という悪夢のような状況をまるで一顧だにしてないなー。ほんとに楽しそうに生きてて何より!!

シリーズ感想

2015年4月読了ライトノベル系書籍からのお勧め  

月末発売のファミ通文庫、スニーカー文庫、コバルト文庫、HJ文庫、ビーンズ文庫などは来月送り。

読んだ本の数:52冊 うち漫画:7冊

最近平均1冊/1日ペースでしか読めていなかったので、今月はだいぶ数を読み崩せたのが実感としてあります。つい流し読みしてしまいそうな退屈な作品が少なく、読み応えがある良作が多かったのも読んだなあ、という実感を得られた要因かもしれません。しかし、ここしばらくは積んでいる本から崩していく事が多くて、どうも出版即購入即読破というのもままならず、今月ここに上げた作品の中でも先月以前に発売した作品なんかも散見されるように、即応性というのは著しく下がっちゃってるんですよねえ。そのあたりはご勘弁を。

四ツ星Dashの三作は、どれも完結を含めてそれまでの話に一区切りとなる切りの良さもあったんでしょうけれど、やはり歯ごたえが一等抜けてるんですよね。隅から隅までしゃぶりつくせるような味わいがある。
今月13冊にも及んだ四つ星作品ですけれど、その中でも特に光っていたのが【戦うパン屋と機械じかけの看板娘】でしょう。だいぶ評判にもなったようですが、さもらん。見た目から中身に至るまで「花」があったんですよね。人目を引き、引いた人を掴みとる流れと実を持つ作品でした。


★★★★☆彡(四ツ星Dash) 3冊

ナイツ&マジック 5】 天酒之瓢/黒銀 ヒーロー文庫
俺の教室にハルヒはいない 4】 新井輝/こじこじ 角川スニーカー文庫
問題児たちが異世界から来るそうですよ? 軍神の進路相談です!】 竜ノ湖太郎/天之有 角川スニーカー文庫

【ナイツ&マジック 5】 天酒之瓢/黒銀 ヒーロー文庫


感想はこちら
敵味方にやりたい放題やる相手がいて、双方でやりたい放題やってしまうと、そりゃもうえらい事になってしまうというお話。世界中が素晴らしい勢いでしっちゃかめっちゃかになっていく過程を目の当たりにしている。


【俺の教室にハルヒはいない 4】 新井輝/こじこじ 角川スニーカー文庫


感想はこちら
新井輝青春ワールド、堪能させていただきました。これにて完結というのが勿体無いくらい、こっから友達以上恋人並の並列関係を堪能できそうなんだけれど、ハルヒの主題はキッチリ片付けているので仕方ないのか。

【問題児たちが異世界から来るそうですよ? 軍神の進路相談です!】 竜ノ湖太郎/天之有 角川スニーカー文庫


感想はこちら
第一部のエピローグにして第二部へのプロローグ。まだまだ果てのない多次元構造の作品の奥深さを感じさせてさらにワクワクさせてくれるカタパルトのような準備回。準備回でワクワクさせてくれる作品ってのはとびっきりなんですよ。


★★★★(四ツ星) 13冊

戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉】 SOW/ザザ HJ文庫
灰と幻想のグリムガル level.5 笑わないで聞いておくれよ】 十文字青/白井鋭利 オーバーラップ文庫
異界の軍師の救国奇譚(フェアリーテイル) 3】 語部マサユキ/ 明星かがよ 角川スニーカー文庫
異世界迷宮の最深部を目指そう 3】 割内タリサ/鵜飼沙樹 オーバーラップ文庫
創世のエブリオット・シード 平和の守護者 1】 池崎数也/赤井てら ファミ通文庫
断末のミレニヲン 2.いつか還らざる者たちへ】 十文字青/ so-bin 角川スニーカー文庫
ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.7】 聴猫芝居/ Hisasi 電撃文庫
エスケヱプ・スピヰド/異譚集】 九岡望/吟 電撃文庫
シャルパンティエの雑貨屋さん 1】 大橋和代/ユウノ アリアンローズ
妹さえいればいい。】 平坂読/カントク ガガガ文庫
東京ストレイ・ウィザーズ 2】 中谷栄太/Riv GA文庫
彼女がフラグをおられたら 大丈夫、この体育祭は安全だから、絶対MVPを取れるわよ】 竹井10日/CUTEG 講談社ラノベ文庫
東京レイヴンズ 13.COUNT>DOWN】 あざの耕平/すみ兵 富士見ファンタジア文庫


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【灰と幻想のグリムガル level.5 笑わないで聞いておくれよ】 十文字青/白井鋭利 オーバーラップ文庫


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【異世界迷宮の最深部を目指そう 3】 割内タリサ/鵜飼沙樹 オーバーラップ文庫


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【創世のエブリオット・シード 平和の守護者 1】 池崎数也/赤井てら ファミ通文庫


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【断末のミレニヲン 2.いつか還らざる者たちへ】 十文字青/ so-bin 角川スニーカー文庫


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【ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.7】 聴猫芝居/ Hisasi 電撃文庫


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【エスケヱプ・スピヰド/異譚集】 九岡望/吟 電撃文庫


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【シャルパンティエの雑貨屋さん 1】 大橋和代/ユウノ アリアンローズ


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【妹さえいればいい。】 平坂読/カントク ガガガ文庫


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【東京ストレイ・ウィザーズ 2】 中谷栄太/Riv GA文庫


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【彼女がフラグをおられたら 大丈夫、この体育祭は安全だから、絶対MVPを取れるわよ】 竹井10日/CUTEG 講談社ラノベ文庫


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【東京レイヴンズ 13.COUNT>DOWN】 あざの耕平/すみ兵 富士見ファンタジア文庫


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今月のピックアップ・キャラクター

スヴェルゲン・アーヴェイ (戦うパン屋と機械じかけの看板娘)
エルネスティ・エチェバルリア (ナイツ&マジック)
ハルヒロ (灰と幻想のグリムガル)
猫姫先生 (ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?)
竜胆 (エスケヱプ・スピヰド)
ジネット (シャルパンティエの雑貨屋さん)
シャルロッテ・アルセイン・マジスティア (ミスマルカ興国しない物語)
マナミ (俺の教室にハルヒはいない)
カスガ ( 俺の教室にハルヒはいない)
ユウ ( 俺の教室にハルヒはいない)
メアリ・アルバート (アルバート家の令嬢は没落をご所望です)
リリオン (カボチャ頭のランタン)
桜田志藤 (東京ストレイ・ウィザーズ)
須山雪近 (東京ストレイ・ウィザーズ)
忍者林瑠璃 (彼女がフラグをおられたら)
ステラ・ヴァーミリオン (落第騎士の英雄譚)
折木有里 (落第騎士の英雄譚)
混世魔王 (問題児たちが異世界から来るそうですよ?)
久遠飛鳥 (問題児たちが異世界から来るそうですよ?)
大道寺鈴鹿 (東京レイヴンズ)




以下に、読書メーター読録と一言感想。

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ナイツ&マジック 5 4   

ナイツ&マジック 5 (ヒーロー文庫)

【ナイツ&マジック 5】 天酒之瓢/黒銀 ヒーロー文庫

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ジャロウデク王国による侵略行為に端を発した大西域戦争。
緒戦において滅亡の憂き目を見たクシェペルカ王国だったが、銀鳳騎士団の力添えにより再興を成し遂げた。
一方、ジャロウデク王国においては、戦いの中に倒れた第二王子クリストバルの仇をとるべく老兵ドロテオが動き出していた。
彼は未曾有の巨大兵器『飛竜戦艦』を駆り、新生クシェペルカ王国へと襲い掛かる。
西方では絶えたはずの、竜の姿を模した巨大兵器は猛威を振るい、新生王国を再び窮地へ追い詰める。
度重なる脅威を前に、女王エレオノーラの意を受けた銀鳳騎士団長エルネスティは騎士団を率いて戦場へと向う。
彼らを待ち受けていたのは、燃え上がる城砦と、炎吐く巨大な竜であった。
大空を舞台に、鬼面六臂の鎧武者と飛竜戦艦の、戦いの幕が切って落とされる――。
一年ぶりの新刊は、これ以上ないくらいエルくん

やり・たい・放・題!!

え? 今までもそうだったじゃないかって? うん、その通りです。だから、毎度おなじみやりたい放題!!
とはいえ、今回はジャロウデク王国側にもエルくんと同じ方向にどっぷり浸かったマッドサイエンティストがエルくんの新技術に刺激されて、どんどん対抗策を練り技術革新を進めてしまった結果、飛竜戦艦などというこれまた時代を隔絶した新世代兵器を生み出してしまったものだから、相乗効果でえらいことに。どえらいことに。
エルくん一人でやりたい放題やられてもとんでもないことになるのに、両方でしのぎを削りながらやりたい放題されてしまった日には、見事に阿鼻叫喚の地獄絵図である。さすがに今回の相手にはエルくんも楽勝とは言わず、イカルガを駆りながらも結構苦戦することになるんですけれど……エルくん自身は強大な大型強襲兵器に人型兵器で立ち向かうというシチュエーションに大興奮、狂喜乱舞、あんたちょっとワクテカしすぎ!! 苦戦しているはずなんだが、もうキャピキャピしながらはしゃぎまわっているようにしか見えない不思議。
クシュペルカ王国サイドの人たちの唖然とした姿に苦笑して、もはやエルくんの常態に慣れきってしまっていてあの目も当てられない姿にすら、まあいつもの事よ、と受け入れてしまっている銀鳳騎士団の面々の達観ぶりには冷や汗をかく始末。なんか、銀鳳の連中もいい加減末期よなあ。同じ穴のムジナになってしまっているというかなんというか。ディートリヒの部隊の連中なんか、もうヒャッハー軍団にしか見えないし。
最終的に、クシュペルカ王国の人たちも若干毒されてしまっていたような気もするけれど。エレオノーラの英断とはいえ、防御を捨てて全軍総出撃で殴り込みとか、ちょっと箍が外れてましてよ? でも、エレオノーラは本当に成長して一端の王女様になりましたわ。守られることで強くなる人も居るのよねえ。これ、完全にキッドとフラグ立ってるんですけれど、キッドはどうするんだろう。というか、エルくんたちはキッドをどうするつもりなんだろう。なんか、目算はあるみたいだけれど。エレオノーラは女王様になるわけですしねえ。一応、キッドも貴族の端くれなので、アクロバットすればなんとかなるのかしら。難易度でいうと、獅子王子と従姉妹の娘の方がすんなりと収まりそうだけれど。
今回はさすがに激闘につぐ激闘だったせいか、ワンオフの幻晶騎士は軒並み全壊してしまったんですが、これって新型機開発のフラグですよね? グスターボが幾ら凄まじい剣腕の持ち主で、乗っていた幻晶騎士も特別製だったとはいえ、エルくんの肝いりで作った幻晶騎士のワンオフ版が壊されちゃたわけですから、そこはそれ、イカルガほどの無茶苦茶さは無理だけれど、やっぱり無双出来るくらいの新型機はエドガーやディーには作ってあげて欲しいものである。あと、キッドもそろそろ一人乗りの機体乗って欲しいじゃないですか。

なんか、やってはいけない切磋琢磨、マッドサイエンティスト同士の化学反応の結果か、とんでもない上げ底がなされてしまった技術革新が、さらに大規模な技術流出を伴って、ラストの展開はどえらいことになってるんですけれど。この世界観、いったいどこまでぶっ飛んでいくのか。これはこれでワクワクするですねえ。

シリーズ感想

ナイツ&マジック 4 4   

ナイツ&マジック 4 (ヒーロー文庫)

【ナイツ&マジック 4】 天酒之瓢/黒銀 ヒーロー文庫

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西方諸国に、鉄と炎の嵐が吹き荒れる。西方随一の大国であるジャロウデク王国が、突如としてもうひとつの大国クシェペルカ王国へと宣戦を布告した。押し寄せる黒鉄の騎士、さらには未曾有の航空兵器までもが投入され、クシェペルカ王国は滅びの時を迎える。その渦中へと、フレメヴィーラ王国第二王子エムリスはクシェペルカにいる叔母を助けるために飛び込んでゆく。同行したエルネスティ率いる銀鳳騎士団の前には、彼らが作り出し、彼らしか持っていないはずの最新技術を用いた幻晶騎士が敵として立ちはだかった。その正体に気付いた銀鳳騎士団は、ジャロウデク王国への敵意を確かとする。敵を倒し友邦を取り戻すため、エルネスティは鬼面六臂の鎧武者を駆り、銀鳳騎士団へと命を下す。「囚われのお姫様たちを、奪い返しに行きましょう」と――。
やばいよやばいよ、エルくんがこええ! この子、完全に戦争を楽しんでるわー。それも、自分の所業に無自覚なタイプではなく、どうみてもマッド寄り。まあ、考えてみると最初からこの子は一貫して「これ」だったわけで、いまさら戦争ごときでスタンスを変えるはずもないのか。
むしろ、この無邪気な竜の子に好き勝手させるだけの懐の広さと遊び心を持ち合わせたフレメヴィーラ王国の器の方が恐ろしく感じてしまう。エルくんに感化されたから、といえばそれまでだけれど、感化される余地が国体にもそこに住まう人たちにも最初からあったからこそ、エルくんと一緒になってはしゃぎ回る狂乱国家が出来てしまったわけで、素養はあったんですよ、素養は。それが、魔獣番と呼ばれる特殊な在リようにあったのかはわかりませんけれど、もし他の国家だったらもっとエルくんを掣肘する方向に行くか、止めきれなくて振り回される形になってたはずなんですよね。まさか、国を上げて一緒にお祭り騒ぎで暴れだすとか、普通の国ならないからw 幾ら染まってしまったとはいえ、あのエルくんの無茶苦茶さに平気でついていってるんだから、実はエルくんと同じレベルでフレメヴィーラ王国は「おかしい」です。
言わば、ジャロウデク王国は、竜の巣に手を突っ込んでしまったんですな〜〜。
え? フレメヴィーラ王国そのものには手を出していないって? 国防というのは、自分の領地だけ守ってればいいものじゃありません。自分の国に直接手が伸びてくる前に手を打っておくのが、防衛の基本。その意味では、フレメヴィーラの国王陛下は出し惜しみもせず、決断も速いんだから頼もしいよなあ。

面白いのは、技術革新の速度がそのまま戦争の進行速度の激化に繋がってるところなんですよね。このクシェペルカ王国をめぐる戦争の推移、どれだけ短かったんですか。王国の崩壊とそこからの盛り返しのスパンが異様に速い。それもこれも、威力と速度の増大がそのまま事態の激化に直列しているのである。ジャロウデクの飛行船然り、銀鳳騎士団の馬型騎士然り。まさか、この段階で空挺戦術が出てくるとは。そりゃ、クシェペルカも短期で崩壊しますわ。何しろ、街道を塞ぐ砦も、本丸を防衛する城の壁も、二次元的な防衛設備は殆ど関係なくなるわけですし、伝令が行き交うよりも早く襲ってくる機動速度は、体制を整える暇も与えてくれませんし。その上、空挺によって降りてくる戦力が、通常の戦力が太刀打ちできないもの、となったらそりゃ抵抗もなにもあったもんじゃないですよ。
ところが、この空挺戦力も、機能するのは制空権が確保出来ていてこそ。まあ、まさかこんなに早く飛行船を落とす手段を用意してくるとは思わないだろうから、そりゃあ戦力集中しちゃうよなあ。実のところ、空挺戦力というのは正面決戦よりも、戦略単位として使うのが有効なんだけれど……いや、この仕掛なら使いドコロはここ、と判断するのは無理ないわ。司令官だったジャロウデク王国の第二王子は、責められませんよ。この展開を予想しておけ、というのは厳しすぎる。それを言うと、シャロウデク王国の侵攻を迎え撃ったクシェペルカ王国も、判断ミスらしいミスは犯してないんですけれどね。両者に何が足りなかったか、というと相手の手札を全部さらけ出させる情報力が足りなかった、というべきか。それも、国家機密やエルくんの頭の中を暴き切れ、というのは酷な話なので、何が問題なのかというと、戦争を激化させたのは、殆ど全部エルくんのもたらしたブレイクスルーなんですよねえ、まあ怖い。当人はといえば、ロボット同士で戦争できて、大はしゃぎ、という様相なのですが。まあ、ジャロウデクにも、飛行船を開発した危なそうなマッド開発者が控えているようなので、そのうち阿鼻叫喚の開発競争になっていきそうですが、やっぱり怖い。
そんな中で、あちらこちらでラブロマンスも出来上がってきましたよ。エドガーとヘルヴィーは完全に出来上がってますし、キッドにもついにお姫様が登場してしまいましたし、エムリス王子も従妹の子といい雰囲気だし。
キッドなんか、身分違いじゃ、と一瞬思ったんだけれど、よく考えたら彼も大貴族の子息なんだし、そこまで身分違いじゃないんだなあ。
他のカップルと比べると、エルくんとアディのそれは妙に微笑ましく見えてきてしまう。いやでも、年頃の男女としては明らかに変なんだけれどw
大西域戦争はまだはじまったばかり。実のところ、エルくんたち銀鳳騎士団が暴れまわったとはいえ、フレメヴィーラ王国自体は関与していないふりをしているので、本格参戦はしてないんですよね。というわけで、大事になるのはむしろこれから。次は早い目に読ませてほしいなあ。

1巻 2巻 3巻感想

ナイツ&マジック 2・34   

ナイツ&マジック 2 (ヒーロー文庫)

【ナイツ&マジック 2】 天酒之瓢/黒銀 ヒーロー文庫

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安全だったはずの演習中、突如現れた師団級魔獣ベヘモスの襲撃を何とかしのいだ、エルネスティをはじめとしたライヒアラ騎操士学園の学生たち。
戦いは終わり、彼らは平穏な日常に戻ってゆく――はずが、エルネスティの日常は平穏ではありえない。
国王から無茶振りを受けたことにより、彼は幼馴染から学生たち、さらには学園そのものまで巻き込んだ大暴走を始める。
その果てに彼は世界の常識すら踏み越えて、ついに新たなる幻晶騎士を生み出すにいたる。
異形の知識によって形作られる、強力な力を秘めた新型機。その力をめぐって様々な人間が動き出す――。



ナイツ&マジック 3 (ヒーロー文庫)

【ナイツ&マジック 3】 天酒之瓢/黒銀 ヒーロー文庫

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異世界の記憶を持つ少年エルネスティは、ロボット好きという趣味が高じるあまり、新型幻晶騎士テレスターレを生み出した。
彼の身を案じた国王アンブロシウスは、彼の護衛として、またその力を生かすために銀鳳騎士団の結成を命じた。
騎士団を率い、エルネスティは今日も元気に暴走する。
作り上げる新型機は、もはや人型ですらない半人半馬の異形の騎士。さらには新型推進器まで開発し、挙句空まで吹っ飛ぶ始末。
どこまでも止まらない彼の爆走は、やがてフレメヴィーラ王国全土へと大きな変化を与えてゆく。
そんな折、アンブロシウスは彼と交わした、とある約束を果たす決意を下していた。
自身が求める最大の秘密を前にして、エルネスティは期待に胸を高鳴らせる。
しかし同時に、彼は衝撃の事実を告げられた。「秘密を守る隠れ里に、大きな危機が迫っている」と――。


うははは、すげえすげえ、たったひとりのブレーキ知らずの暴走が、彼個人のものじゃなく周りを巻き込んでの大暴走になってきた。エルが狡猾というか強かというか上手いな、と思うのは彼が提示するものは決して荒唐無稽で彼個人しか手が出ないものじゃなくて、その概念さえ飲み込めばだれでも理解できて、しかも実践出来るものなのである。つまり、誰でもやろうと思えば手が出る範囲に、ちょこんと餌置いていきやがるんですよ。今まで食べたことのないようなご馳走を、目の前に置かれて我慢できる奴がいるだろうか。
いや、ほんとに感心してしまった。最先端を突っ走りながら、エルって常に後続との距離を図っていて、他を置いてけぼりにする、という事はしないんですよね。プレゼンテーション能力の高さはたびたび言及されていますけれど、企画段階から量産性や汎用性などもちゃんと重要な要素として取り込んでいるあたり、ただの技術バカとは一線を画しています。そのくせ、そのあたりの実用化に向けての細かいあれこれを他所に丸投げして、自分は新開発にかまけてしまうところなんぞ、強かもいいところです。組織というものの扱いが尋常じゃなく上手い。それでいて、その野心はひたすら「趣味」に向かっているのだから、面白い。
この作品の気持ち良い痛快さは、ひたすらにエルという主人公にあります。でも、ただ彼の凄さに酔いしれるのとはまた違うんですよ。いわゆる「俺TUEEEE」系主人公にありがちな、崇拝や無辺の好意を集めるのとはまた違って、彼への作中の登場人物たちの見方は、まず第一に手綱の取れない問題児以外の何者でもありません。みんな困ったどうしようもない子を見るような目で彼を見ています。と、同時に彼への視線は年齢や立場を越えて、みんなが慈しみに溢れてるんですよね。そして、これは、読んでいるこちらの気持ちとシンクロしていると思うのですけれど、エルが次は何をしでかすのか、何をやらかしてくれるのか、とみんなが目をキラキラさせてワクワクしているのです。しかも、作中のキャラたちはエルの暴走を見ているだけじゃなくて、エルを知れば知るほど彼の暴走に対して、我も我もと一緒になって大はしゃぎして参加し出すのです。最初は学園のみんなが。続いて国王陛下をはじめとする国の重鎮たちが、エルのしでかす数々の出来事に度肝を抜かれ、でもそれが彼一人のお祭りではなく、自分たちも頑張ればそれに加われる、一緒になってこのワクワクする見たことのない景色を楽しく共有できるのだと気づいた瞬間、我先にそのお祭りの中に飛び込んでいくのです。
なんて、楽しそうなんだろう。なんて、嬉しそうなんでしょう。1巻の終わりに、エルの突出しすぎた特異性を聞きおよび、その危険性に思いを馳せ眉根を寄せていた国王陛下の、2巻、3巻での爺のくせに年甲斐もなく童心に戻ったみたいなはしゃぎようを見てしまうと、ついつい笑みがこぼれてしまいます。
ってか、孫と本気でおもちゃの取り合いをするなw
それだけでなく、本来ならエルに否定的だった、秩序を乱すものには容赦なく牙をつきたてようとしていた保守派の公爵が、頑迷で地位にしがみつこうとしていた王立工廠の長が、無邪気で強かなエルの暴走に感化され、胸の奥から湧き立ってくる「ワクワク感」に身を任せて本分を思い出し、奮い立っていく姿の、なんと痛快なことでしょうか。
誰も彼もが自分の出来ることをひたすら磨き上げ、高め、鍛え上げ、エルの大暴走に遅れまいと、目をキラキラさせながら夢中で楽しそうに頑張りまくる姿が、素敵で仕方がないです。
エルの全身全霊の「趣味」への突貫に巻き込まれ、熱気に包まれた国全体のフィーバーっぷりが、読んでいてもこっちのテンションまであがってしまって。ワクワクしっぱなしでした。
さて、これは早々に次を出してもらわないとこらえきれんですね。3巻が出たのが去年の九月、とだいぶ間があいてしまっているので、そろそろ予定もあがらんかしら。

1巻感想

ナイツ&マジック 1 4   

ナイツ&マジック 1 (ヒーロー文庫)

【ナイツ&マジック 1】 天酒之瓢/黒銀 ヒーロー文庫

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とある一人の日本人が事故でこの世を去った。彼の魂は、異世界において『エルネスティ・エチェバルリア』として転生する。しかも、前世である日本人としての記憶を受けついだまま。エルの趣味嗜好も前世に倣ったものだった。彼は前世に続いて極度の『メカオタク』であったのだ。そんな生まれ変わった世界で、実在する巨大人型兵器である幻晶騎士と出会ったエル。彼は狂喜乱舞しながら、その操縦者となるべく行動を開始する。この世界での幼なじみを巻き込みつつ、メカオタクとしての暴走は続いていく―。
小説投稿サイト「小説家になろう」で大人気のロボットファンタジーがついに書籍化。メカオタクだった青年が、転生し、思う存分本物のロボットを操る。
部屋をひっくり返してたら発掘出来たので、機が到来したのだ! ということで、長らく積んでたのを読むことが出来ました。
……お、面白いなあ、これ!!
うん、なるほどこれは人気になるはずだ。この類のお話はそれこそ掃いて捨てるほど沢山湧いて出てますけれど、その中でもほんの一握りに分類されるだろう本物であり、何より「痛快」を旨とするこのカテゴリーの本分をこれでもかと貫き通した、まさに快作と言っていいんじゃないだろうか。
何よりやっぱり主人公がいい。重度のメカオタク、ということで新たな人生をひたすら趣味に費やしまくってる彼ですけれど、その無邪気さと人当たりの良さが不快とは程遠いキャラクターで、容姿もあいまってか性格も含めて凄く可愛らしいんですよね。それでいて、暴走しがちだったり腹ぐろだったり、結構イイ性格しているのも逆に微笑ましかったりして。頭がいいのに小賢しくない、ロジカルなのに理屈っぽくない、こういうキャラ、なかなか難しいんだけれどなあ。でも、とにかく目をキラキラさせて一つのことに夢中になってる子を見ていて不快には思いませんよね。
彼のそうした姿勢は、周りの子たちも感化して、大きく広がっていくわけですけれど、主人公のエルが「崇拝」されるのではなく、ちゃんと友達として、生徒として、後輩として、好かれて一緒に頑張ろう、という流れになっていくのは、見てても気持ちよかったです。そのあたり、微妙に気持ち悪い人間関係になっていくモノも少なからずありますし。
そして、巻ラストの大激戦、痛快にして燃える要素タップリ。これぞ、ロボットものだわなあ。とはいえ、ロボットはロボットでも近未来じゃなくて、ファンタジー世界なのですけれど、メカヲタとしてはそっちでも構わないんだろうか。まあ、幻晶騎士はちゃんとした理論と、技師によって成り立っているものみたいなので、ファンタジー世界のものとはいえ、キチンとロボットしているので、構わないのか。
ともあれ、最後までワクワクしながら読むことが出来ました。うんうん、面白かった。早速、続刊入手済み。続き読みます。


 
12月2日

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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(Gファンタジーコミックス)
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11月12日

(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(宝島社)
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(星海社COMICS)
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(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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(サンデーうぇぶりSSC)
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(ビッグコミックス)
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(アース・スター コミックス)
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(メテオCOMICS)
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11月11日

(裏少年サンデーコミックス)
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(アクションコミックス(月刊アクション))
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11月10日

(BLADEコミックス)
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(BLADEコミックス)
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(BLADEコミックス)
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(MFコミックス アライブシリーズ)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(カドカワBOOKS)
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(カドカワBOOKS)
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(カドカワBOOKS)
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(カドカワBOOKS)
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(TOブックス)
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11月9日

(ドラゴンコミックスエイジ)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(シリウスKC)
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(講談社コミックス)
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11月6日

(角川書店単行本)
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(SQEXノベル)
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(SQEXノベル)
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11月5日

エンターブレイン
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(エンターブレイン)
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(ドラゴンノベルス)
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(PASH!コミックス)
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(フロース コミック)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(アフタヌーンKC)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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