サラブレッド系 3歳以上 定量 大井競馬場2,000メートル(ダート・右)

一年の競馬の締めは有馬記念派、ホープフル派が多いでしょうけれど、近年ネット投票が盛んとなり地方競馬も気楽に馬券が変え、レース映像も配信を中心に気軽に見れるようになった事から、この29日にレースが行われるダート中距離の2000メートルを東京は大井競馬場で走る東京大賞典を競馬の締めとする層も増えてきたんじゃないでしょうか。
特に今年はダート戦線が燃えに燃え、盛り上がりに盛り上がっていましたからね。
この東京大賞典には、中距離戦線を主戦場とする名だたるダートの最高峰が集まりました。
集まりすぎて、今年は地方からの参戦が極めて少なくなり、9頭立てという超少数精鋭が覇を競うレースと相成りました。
そして、地方から数少ない参戦馬として、南関東三冠を無敗で勝ち抜いた地方の怪物ミックファイアがついに中央の馬たちと激突する、という熱い展開になったんですね。

そんなミックファイアを迎え撃つのは
去年のこの東京大賞典の勝者であり、今年はドバイでワールド制覇という偉業を成し遂げた、本番以外は超やる気なし、ステゴ産駒の個性ありすぎという部分をこれでもかとぶち撒けているグータラ大将ウシュバテソーロ。
今年に入って一気に頭角を現し、初のJpn1級レースとなるJBCクラシックで圧巻の完勝をしてみせたキングズソード。
まさかの有馬記念とこの東京大賞典のダブル登録で話題を読んだ、芝にダートに海外にとあまりにとんでもないローテーションからサイコロで出走するレースを決めている、という噂がまことしやかに流れる流浪人ドゥラエレーデ。
去年のジャパンダートダービーを勝ち、去年の東京大賞典、秋のJBCクラシックで2着とこの大井競馬場ダート2000のレースで無類の強さを誇るノットゥルノ。
今年重賞3連勝。JBCクラシックこそ5着だったものの、先のチャンピオンズカップでは12番人気の人気薄から2着と激走、若き原優介を鞍上に迎えて勇躍するウィルソンテソーロ。
前走チャンピオンズカップこそ二桁大敗してしまったものの、船橋のダイオライト記念。京都の平安Sと距離も舞台も全然異なる重賞レースを勝つ融通無碍なる走りっぷりのグロリアムンディ。
8番人気のテンカハルも、重賞勝ちこそないものの、近3走OP戦勝利も含めて重賞も馬券圏内と手堅く纏めていて。
まあガチのメンバー揃ったものでした。クラウンプライドなど、チャンピオンズカップ組は間隔近いこともあってだいぶ回避しましたけれど。

レースはスタートからいつもは後方に位置するウィルソンテソーロが、まさかの積極策で原優介気合の逃げで始まりました。
これがまた途中でしっかりと息を入れつつ後ろに余裕を持たせない厳し目のペースで……逃げとしては抜群の走りだったんじゃないでしょうか。実際、着順はほぼこの隊列通りに決まり、上位は逃げから先行勢が独占することになりました。
唯一、最後方から砂の上とは思えない鋭い豪脚で突っ込んできたウシュバテソーロを除いて。
いやいやいや、この先行有利の展開で直線だけで伸びてきてゴール前できっちり半馬身躱してゴールする勝ちっぷり、格の違いってやつですよ。このメンツ相手にこんなレース。
やっぱりとんでもないですわ、ウシュバテソーロ。怪物です、怪物。

2着には逃げ粘ったウィルソンテソーロ。原くん、勝てなかったですけれどチャンピオンズカップに引き続き低い人気を覆す2着入線は大したもんです。このままお手馬にさせてもらえたらいいんですけどね。
3着にはドゥラエレーデ。宝塚、セントライトであまり良い結果を残さなかったのと対照的にチャンピオンズカップとこの東京大賞典で一定の結果を残せたことで、さてこのままダート路線に固定するのか否か。

期待の南関三冠馬のミックファイアは、結局体調が戻り切っていなかった部分もあるみたいで。スタートで行き足がつかず、折り合いもつかずに暴れていた、というのもあって良いところなく初の敗戦を8着という形で迎えてしまいました。
まだ中央の壁は厚いか。古馬になってこれを乗り越えられるくらい成長して欲しいところなんですが、中央同世代にはデルマソトガケというUAEダービーを勝ち、あの世界的大レースBCクラシックで2着に迫ったとんでもないのがいるからなあ。

と、今年も競馬界最後の最後まで楽しませていただきました。
イクイノックスの勇躍を筆頭に、脳を焼かれるような痺れるレース満載で、いやあ凄い年だった。