ハーメルン

2024年 面白かったweb小説ピックアップ 上半期その1  

去年は年末にまとめて1年分しかやれなかったけれど、今年は半年ごとにやるぞー!
と言ってもどうも新作を発掘できていなくて(それよりも早く積んだ本を崩していけってなもんで)、新しい作品ってだいたい今まで読んでる作家さんの新シリーズになっちゃいがちなのです。
あとは歴史ものが多いなあ、やっぱり。好きなので。根っからの仮想戦史好きなのであります。

とりあえず、今回ともう1回その2を書く予定。その2も途中までまとめてあるので近い内に出せるはずです。






これが前回、というか去年の記事ですね。
これ系統の記事をまとめたタグがこちらになります。




「どこにでもいるつまらない女」と言われたので、誰も辿り着けない場所に行く面白い女になってみた 〜最強ポーター令嬢は好き勝手に山で遊ぶ〜 (富士伸太)

貴族令嬢カプレー=クイントゥス、通称オコジョは、山や旅が好きなこと以外はこれといって特徴の無い地味な娘であった。だがあるとき「どこにでもいそうなつまらない女」と婚約者のケヴィンに言われて捨てられてしまう。

そのショックでオコジョは前世のことを思い出した。彼氏に浮気されて婚約が白紙になり、そこから登山に目覚めて様々な山を制覇し、だが崖崩れに巻き込まれて死んだ日本人だった頃の自分を。

そして決意した。「だったら、なってやろうじゃない。誰も辿り着けない場所に行く面白い女に」と。

ただしこの世界の山には危険な魔物が存在しており、屈強な冒険者でなければ攻略できない。だが地球の知識や登山スキルを持ったオコジョにとっては、魔物を避けて登山をするなど簡単なことだった。

オコジョは靴や登山用品、アウトドアファッションを開発したり、山小屋グルメや温泉を楽しみながらマイペースに名山、霊峰、冒険者でさえ撤退するラスボスがいそうな山々を攻略し、世界の人々を驚かせていく。
最近アニメ化もされた【人間不信の冒険者たちが世界を救うようです】や前のこの紹介記事でも取り上げさせてもらって書籍化もされた【バズれ、アリス】の作者さん富士伸太さんの新シリーズですね。ファンタジーの世界でガチの登山を目指すというコンセプトもさることながら、そのための登山用具の開発を巡ってなぜか自分から婚約者を寝取った女を口説き落として登山靴作りの仲間に引き入れ無二の親友となっていき、実質婚約者を寝取った女を婚約者から寝取り返す、という錯綜したことしてるんですよね。また登山に対しても世界観としてある一定のルールみたいなものが規定されていて、ただ登るだけじゃなくそのルールに則った試行錯誤を山ごとにやっていくのがまた面白い。個人的には富士先生の心に来る壮大な風景描写が山から見る景色とまた素晴らしくマッチングしていて好きなんですよねえ。



ザ ライジング ドラゴン 〜ボンクラ大名斎藤龍興の剣豪への道〜 (桶屋惣八)

戦国時代、一色龍興という武将がいた。後世には斉藤龍興の名で知られている。

戦国三悪人の一人にして織田信長の岳父として知られる斎藤道三の孫であり、弟と父が病死したことで期せずして美濃50万石を継ぐことになった。
しかし彼の最も有名な逸話は、「酒色に溺れる龍興を諫めるために竹中半兵衛がたった17人で難攻不落の稲葉山城を乗っ取った」というものである。
そしてその3年後、織田信長は稲葉山城を攻略し龍興は美濃から追われることになった。

ここまでが彼について広く知られる"風説"である。
だが実は、彼は美濃を去った後も戦いを続けていたのだ。

 一向一揆の拠点伊勢長島を巡る長島合戦
 信長の不在時に将軍足利義昭を襲撃した本国時の変
 浅井の裏切りにより信長が窮地に立った金ヶ崎の退き口
 信長が摂津で三好・本願寺と戦っている間に浅井・朝倉が京を目指して攻め上がった志賀の陣
 浅井・朝倉と織田・徳川が激突した姉川の戦い

彼はこれらの名だたる戦いに信長の敵として参戦し続けた。……負けたけど。

そして武田信玄が上洛の兵を挙げた。誰もが信長の敗北を信じ、あの足利義昭さえもが挙兵した。だが突然信玄は死に、武田軍は撤退してしまった。
それを知った時、龍興は信長の持つ天運を確信した。そして信長に抗うしかないかった自分の生まれを呪った。

――大名など馬鹿らしい。そのような立場に縛られず、曾祖父のように一介の武士として生きたかった。

そして彼は刀根坂の地で奮戦の末に討ち死にした。


 ……はずであった。

気付けば彼は若返り、父の葬式に参列していた。桶狭間の戦いの翌年、清洲同盟の前年である。
つまり翌年から織田は後顧の憂い無く攻め寄せてくるのだ。このままではまた同じ事になってしまう。

――信長には勝てない。ならば……

こうして龍興は、(10年ちょっとだけの)未来知識を使って新たな歴史を紡ぎ出すのだった。

「弾正殿、なにとぞ教えを賜りたい」
  龍興は朝倉氏滅亡時に死んだので、松永弾正が三度も謀反を起こした上に自害(爆死)することを知らない
「荒木殿、謀反など止められよ」
  龍興は朝倉氏滅亡時に死んだので、荒木村重が謀反した挙げ句に説得に来た黒田官兵衛を石牢に閉じ込めることを(以下略
「さすが光秀、見事な腕じゃ!」
  龍興は(以下略
太陽の姫と黄金の魔女】の桶屋惣八さんが新作引っ提げて帰ってきなすったよ。懐かしい、懐かしい。これ斉藤龍興は現代人の転生じゃなくて龍興本人の過去への回帰なのが味噌なのです。
龍興って仮にも戦国大名の当主、しかも美濃という大国の主だった身の上からすると尋常じゃない流浪と戦いの人生を送っているだけに、価値観の激変という意味合いでは当人の歩んだ人生だけで相当に若い頃からすると変わってても不思議ではない、と思わせられるわけで。苦労した分、なんぞファンキーになってる気もしますが、それ故にフットワークが軽く面白いんですよ。



あれ?曹操いなくね? 〜曹操・劉備・孫策 三将不在の三国志?盧植の息子の英雄伝〜 (巽未頼)

三国志に描かれた時代に生まれたのに、いるはずの劉備・曹操・孫策がいなくなった世界。そんな世界に転生したことに気づいた現代人が黄巾の乱の時期に活躍した名士・盧植の子どもとして、三将不在の戦乱の時代を一部知識チートと植物の種だけもらってなんとか生き抜こうと戦い抜く物語です。曹操や劉備がいないから黄巾の乱や董卓の動きを自分が能動的になんとかしないと状況が悪化するので、なんとかしないといけないと必死に頑張る主人公をお楽しみください。

通説以外にも物語に使いやすい説は一部採用しますが、基本演義のエピソードは使いません。人物に関する情報が少なすぎる場合などで一部参考にする程度で、基本は史実ベースになります。
これも【斎藤義龍に生まれ変わったので、織田信長に国譲りして長生きするのを目指します!】の巽未頼さんの新シリーズ。【平民宰相の世界大戦】の方は時代が近い分資料精査が大変らしくなかなか話書くの大変だったみたいで、こちらは三国志の後漢末期ですよ。
劉備の存在が見当たらず、曹操や孫策は名を天下に知らしめる前に早世してしまい歴史を動かす重要な要が幾人か不在のまま歴史が進めばどうなるのか、というのを本来存在しない盧植の息子を主人公として描いていくお話です。歴史の改変されたあとの歴史、というのを懇切丁寧にこうなればああなる、という軸を幾つも精査しながらじっくり描いていくのはお手の物の作者さんなので、このIFの歴史がまた面白いんですねえ。



銀河悪役令嬢伝説〜破滅したツンデレ悪役令嬢に転生して二人の天才と渡り合い、二分された銀河をなるべく平和的に統一しろと無茶ぶりされました〜 (マット岸田)


「目覚めよ!私の中の孫子!トゥキディデス!クラウゼヴィッツ!」
ある日事故であっけなく死んだ歴史と戦略論好きの女子高生、日高かなみは目の前に突然現れた横柄で理不尽な自称女神に命じられ、人類が帝国と連盟の二つの勢力に二分されて銀河規模での終わらない抗争を続ける未来世界を救うために、地位と権力と見た目以外にとりえが無いろくでなしの貴族令嬢ヒルトラウトに転生する事になる。帝国と連盟にそれぞれ現れた圧倒的な才能を誇る二人の用兵家が歴史を動かそうとする中、自分の拙い軍事知識と、悪役令嬢の未来の記憶と、人の能力が数字で見える目と、そして実は異常なほど優秀だったヒルトのイケメン副官の四つを頼りに、果たしてかなみは女神が予言した「真の危機」が来る前に激動の銀河をなるべく平和的に統一する事が出来るのか?
思いっきり銀英伝、銀河英雄伝説を下地にしたような宇宙観世界観なんですけれど、だからこそわかりやすいというか馴染みやすいというかとっつきやすいというか。もちろんストーリー展開は下地のそれとは全然違いますし、キャラクターも全然違います。いや、お前元ネタあの人やろっぽいのは帝国と連盟の輝く一等星となるあの人達も含めているんですけれど、全然人間の根幹となる部分が違ってますし何なら帝国の方は女性ですし、そして二人の間には語ってはいけない因縁みたいなものまであって、主人公のお嬢様完全に部外からの横入りになってる!! それでも本来の誰も救われないあかん結末を回避するため、頑張る悪役令嬢。スペオペとしてなかなかの一品となっております。


処刑大隊は死なせない 〜帝国が崩壊しても俺たちは生き残りたい〜 (漂月)

革命前夜の帝国。処刑部隊に所属する転生者よ、生存への道標を洗い出せ。
勅命による死刑執行を専門とする帝室儀礼大隊のフォンクト中尉(コードネーム「洗濯屋」)は、現代日本からの転生者だった。
「このままだと帝国は崩壊して、嫌われ者の俺たちは全員殺される……」
動乱の時代を生き延びるため、彼は生存ルートを模索し始める。
【人狼への転生、魔王の副官】や【マスケットガールズ! 〜転生参謀と戦列乙女たち〜】の漂月さんの新作です。この方、シリーズだいたいちゃんと完結させてくれるから安心感があるんだよなあ。今度は処刑部隊のくせ者班長って役どころで、これがまた単に戦いに勝つとかじゃない難しい判断を毎度迫られる中で、実にくわせものでくせ者らしい仕事っぷりを見せてくれるのが楽しいです。そして周囲の女性陣がまたいつもにも増して怖いというか病んでるというか。主人公気づいていないっぽいのがまたなんともはや。



2023年 面白かったweb小説ピックアップ その2  

1回目の記事です。


では引き続き2回目、後編です。



私は人知を越えるモノに『異世界戻りの既婚TSおっさんがその妻から緑色の紙を叩きつけられるRTA』をやらされているに違いない (劇団おこめ座)
私は異世界へ転移し、現代に戻って来た悲しい既婚TS美少女おじさんである。
 戻って来た世界には妻と思春期の子供2人がいる。
 現実世界に、おっさんから美少女に変わっちゃいました、なんてものはいらない。
 そんなもの許されるのはフィクションの中でだ。
 離婚待ったなし、退職待ったなしの過酷な状況を、今日もなんとか私は乗り切る。
異世界に転移してしまった既婚のおじさんが、エルフの里で長い長い時間を過ごし、ようやく戻ってきたらTSして美少女になってしまっていた、という悲しいお話である。
このおじさん、かろうじてエルフの里で魔法を教わっていたので、美少女になっても幻影でおじさんに偽装する、というアクロバットがかろうじて通じたので、生き残ることには成功するんですね。おまけに出張で家族と離れて暮らすことになりかろうじて首の皮一枚繋がるのですが。
無意識にかろうじてを連発してしまうくらいやばい状況にあるおじさん。まあ娘にはわりと早めにバレるんですけど。
そんなおじさんの異世界での回想と現代のドタバタ劇が交互に描かれる作品です。そういう意味では異世界おじさんと枠組みは似てるかも知れない。内容は全然違うけれど。
そして何より仰天させられたのがラストの展開なんですよね。最初から仕組まれていたこの展開にはまじで驚かされた、あっと言わされました。そうだったのかーー!!


兄に悪役令嬢をやらせたら、とんだ傾国の美女(男)になりまして (恵ノ島すず)

あ、私このままだと悪魔崇拝一家の手先になって破滅して死ぬわ。
そう確信した私は、自身の破滅を防ぐため、兄と互いの立場を入れ替えて暗躍することに決めた。

ところが。

私の双子の兄に悪役令嬢をやらせてみたら、とんだ傾国の美女(男)になった件。

※こちら、「小説家になろう」にて、恵ノ島が所属するサークル「なろうチャット会」のアカウントにも転載しております。
※こちら、ハーメルンでも連載しております。
この作者の恵ノ島すずさん。アニメ化もされた【ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん】の作者さんですね。こっちは漫画版も絶品です。
このお兄ちゃんがもう超絶ヒロインすぎて、もう男とかウッソだろう? というくらいの美貌のキャラになっている。あざといんだけど、作ったあざとさ作った装いじゃなくて完全に天然。本人の自意識は男なんだろうだけど、所作とか全部女じゃん!? 健気さとか儚さとか麗しさとか全部素じゃん!?
もう常時魅了を撒き散らしているかのような女装男子で、男女問わず攻略キャラも主人公な女の子もメロメロにさせていくお兄ちゃんのあまりの魔性っぷりに、外で冒険者をしながら様子を覗き見つつ呆然としているのが妹の方の主人公。と、妹の方視点だったのであまりに異常、あまりに特異点なのお兄ちゃんの方だけで妹の方はわりと普通なのか、と思ってたら段々とそうでもない事がわかってくるんですよね。自覚が一切ない、という点で妹もお兄ちゃんと完全に同類じゃん!? 
これほどひどいお互い様、鏡を見ろ!はなかなかないぞw



バッドエンド多めの魔装ハーレム物に最つよ魔女を登場させて力づくでハッピーエンドにしていく話 (デュアン)

一言で言えば女版ワン〇ンマン。

 女のみが『魔法』と呼ばれる特殊な力を使える世界で初めて男で魔法を使える様になった少年、藤堂快人。世界初の男性魔法使いという称号は、彼を様々なバッドエンドに突き落としていく──

──そんな世界に、大体何でもできちゃう最強魔女を放り込んでみる。襲撃は容易く止めるし、少女も親友も死なないし、暗躍する組織は壊滅する。如何なる陰謀も、圧倒的な力を前にしては無力なのだ。

 これは、一人の最強魔女が様々な死亡フラグを折りまくり、本来迎える筈だったバッドエンドを力こそパワー理論で無理矢理ハッピーエンドにしていくだけの話である。
これぞラスボス系ヒロイン。いずれ異界より来たりて世界を滅ぼす厄災の魔女。その予言を恐れ、破滅を憂い、世界を支配する魔法使いたちはより深い闇に溺れていく。かの厄災の魔女に抗うために。
という、恐怖の大王と戦う手段を得るのにどんどん世界全体がダークサイドに落ちていくために、やたらとバッドエンドばかりになっていく世界観ですなあ、これ。
そんな世界に実はとっくの昔に来ちゃってて、一般家庭の子供として普通に暮らしているラスボスな主人公。普通に魔法使いを育てる学園に進学し、普通に無名ながら無造作に全部蹂躙していく主人公。
破格の力を振るう彼女に、しかしいずれ訪れるであろう破滅を恐れる人々は或いは彼女ならあの厄災の魔女に勝てるかもと希望を見出し、或いはそれでもあの魔女には届きえないとさらなる闇へと落ちていき、情勢は混迷を深めていく。その子が当の予言にうたわれた厄災の魔女だと気づかぬままに。
当の本人も自分がラスボスとして予言されていずれ異界から現れるとか言われてるの、知らないんですけどね。
おまわりさん、そいつですw



魔王滅ぼしたけど多分新しい魔王ポジが生まれただけ
(丸米)

イかれた魔王討伐メンバーを紹介するぜ!

その性悪さ、一族の折り紙つき!己どころか家そのものを没落させた生粋の悪役令嬢、レミディアス・アルデバラン!

三度の飯より戒律破りが大好き!神を嫌い、博打打ち、男装する!男装系ボクっ娘破戒僧、アーレン・ローレン!

わらわは戦いが好きなのではない!勝つことこそが好きなのじゃ!謀略騙し討ちなんでもござれ!卑劣漢系のじゃロリ(に擬態した)女剣士、カスティリオ・アンクズオール!

そして、魔王滅ぼすために転生させられた俺!

以上だ!
魔王滅ぼしたんだから解散だ解散、こんなクソパーティー!どっちが魔王だか解ったもんじゃねぇしなァ!じゃあな、俺はひっそりと余生を過ごさせてもらうぜ!

なお、
終わってからが本番である。
魔王軍の次は人間側が阿鼻叫喚の地獄絵図に。もちろん、普通に攻撃普通に侵略普通に虐殺、なんてわかりやすい邪悪なんてもんじゃなく、悪意にはより深い悪意を、憎しみにはより奈落の憎悪を、とばかりに人の業を暴き立てもっとも無惨な形でざまぁしていくやっべえ女たち。そんな彼女らにどうしてか見込まれてしまった面倒見の良い面倒体質の主人公。被害担当艦。
この悪辣な人間同士の企みががっちり噛み合い、人間社会の支配層が上からねじ伏せひれ伏せさせて権力と謀略をもって傲慢に踏みにじろうとしてくるのを、それ以上の悪辣さで絡め取り捻り潰していくこのカタルシス。メインメンバー、悪人なんだけれど邪悪ではなく、それなりに筋通っているので不快感は感じないですし、特にメインヒロインのレミディアスが人間不信極めちゃって他人に対してはもちろん、仲間に対しても決して心を開ききられないキャラクターがまたいいんですよ。そんな有様でありながら、主人公に対して凄まじい罪悪感と人並みの思慕を抱いてしまっている、この感情の機微の描写がまた細緻で好きなんですよねえ。


死ぬに死ねない中年狙撃魔術師 (星野スミ)

その男は百発百中の狙撃の腕を持っていた。

己の功を誇ることなく、奇妙な使い魔と共に生きるひとりの狙撃魔術師の物語。
彼がひとりの天才少女魔術師を弟子としたとき、止まっていた時間が動き出す。
これまた骨太のダークファンタジーで読み応えたっぷりなんですよね。この世界観、好きだわあ。
狙撃魔術というある種の一撃必殺の魔術を扱う術師の社会的組織的立ち位置がまた玄人好みでイイんですよね。そうした狙撃魔術師の出馬を必要とする場合の相手もまた、人類の生存そのものが脅かされるスケール感があって、この人類生存圏の心もとなさも含めて重厚で渋い。その中で弟子のリラの明るさは作品そのものに華やぎをもたらしているのですけれど、さらに後半マイアちゃんという子が登場したことでさらに面白さの位階がレベルアップするんですよ。このマイアちゃんについては、普通に順繰りに読んでいくとどういう子かすぐにわかるんですけれど、主人公のおっさんはわかってないんですよね。このわかってないのがまたニヤニヤしてしまうわけですよ。いったいどうなってしまうんだ、とワクワクしてくるんですよね。また、このマイアがまた無表情系無知素直幼女なのですけれど、この子存在自体が面白いというか、その言動が非常にそそるというか。かなり物分りよく素直で聡明なんですけど、微妙な食い違い、というか主人公の解釈違いとのかみ合わせが妙に面白くて。
今丁度連載も盛り上がってるところで、次回分を待っているところでもあります。



<ハーメルン>から二次創作小説

転生神機使いは狩り続ける (時杜 境)原作:GOD EATER
作中のシリアスをガン無視してアラガミを狩る元プレイヤーの愉快な転生録。
本当に愉快すぎるから困る!
原作のゲームは未履修。おおまかな概要を知ってるくらいだったんだけれど、わりとざっくりとだけれど上手いことゲームの内容や登場人物について話の中で語ってくれるので、何もわからんと置いていかれるという事はなかった。というか、凄くすんなりと必要な情報頭に入ってきたので、こういううまいこと書くの難しいのにサラッとめちゃくちゃ上手いんじゃないか、これ語り方。
そして何より主人公のハチャメチャさがとにかく楽しい愉快可笑しい、頭おかしい。完全にコメディなんですが、主人公のアキちゃんのトンチキ周回魔っぷりが常軌を逸していて、その頭のおかしさに本来ダークだった世界の雰囲気が侵食されていき、他の登場人物たちにまで汚染が広がり徐々に染められていき、ついでに容赦なくハッピーエンド展開に持っていくんで、ひたすらアホで痛快なんですよね。笑った笑った。これはゲームの方なんも知らんでも思いっきり面白いです。



2023年 面白かったweb小説ピックアップ その1  

あれ? 今年は上半期分のweb小説オススメ記事、書いてなかったのか。
あれもこれも、とやることやりたい事溜め込んでたらどれも片付かない、進行しないという始末。あかん、何も出来へん。とにかく、一つ一つ片付けていかないと。

これが去年の記事。22年の下半期ですので、今年じゃないんですよ。


で、こっちが今年に書いた紹介時期ですが、書いたの1月ですのでほぼ去年。



さてここから、23年度に読み始めた中からピックアップしてご紹介。
一年分あるので、分割して順次アップしていく予定。出来れば今年中を目処に。


追放をやり遂げたのでセカンドライフに移行したら教え子が続編主人公たちでした (佐遊樹)
パーティを追放された少女マリーメイアが世界を救う非王道RPG『CHORD FRONTIER』の世界に、追放を言い渡す傲慢なリーダー、ハルートとして転生した主人公。
シナリオの始まりに間に合わせるため死に物狂いで仲間を集め、最強パーティにまでのし上がった後、無事にマリーメイアを追放したハルートは『ざまあ』されないために引退しセカンドライフを楽しもうとする。
とりあえずコネで辺境の冒険者学校に教師として赴任したハルートだったが、彼が受け持った教え子は続編である『CHORD FRONTIER2』の主人公三人組だった。
悪役ロールの次は師匠ロールかよと絶叫しながらも、世界を救ってもらうためにハルートは…>>続きを読む
TS悪役令嬢神様転生善人追放配信RTA】の佐遊樹さんが書かれている新シリーズ。カクヨム、ハーメルンでも掲載しているそうです。こういう場合どこの掲載分で紹介したらいいんでしょうかね? 最近は各小説サイトでまたがって公開している事も多いですし。
本作、もう書籍化決まっているみたいですね。相変わらずネジぶっとんだ戦闘システムとその描写がかっ飛んでいて、ドライブ感凄いです。そして、それ以上にぶっ飛んでいるヒロインたちに振り回されているようで、お前が一番やべえんだよ、な主人公追放する悪役ハルート氏。
あと、追放やり遂げたとか言ってるけれど、アフターフォローを蔑ろにした結果自分も追放した子もメンタルめためたになってしまってえらいことになるの、反省しろw
おいどん騎士はちょっと面白すぎた。やたら強いし。



転生したら劉備の弟だった (ほうこうおんち)

本社の無茶振りによって海外勤務を繰り返す中年・金刀卯(かねとう) 二郎。
家族仲は最悪、妻や娘からは不用品扱いされていた。
そんな彼の趣味は「三国志」を読む事。
本の中の英雄たちとばかり親しんでいた彼は、ある日事件によって生命を落とした……筈だった。
目覚めた時、彼は劉備の弟・劉亮叔朗になっていた。
元の時代の書物にしか記述がない劉備の弟や、従兄弟たち親族衆。
そして実際に会った劉備も関羽も、曹操や袁紹も本の中の英雄とは少し異なっている。
劉亮として第二の人生を生きる事になった彼は、自分の知っている歴史とは異なる動きを見せる中、類まれなる武力も無し、兵を指揮する能力も無し、商才も謀略の才能も無しながら、最初の人生で培った知識や技能を活かして、推し武将である劉備の為に頑張ろうと決意するのであった。
定番の三国志モノではあるんですけれど、この作者のほうこうおんちさんって【薩摩転生 〜サツマン朝東ローマ帝国爆誕〜】や【武田信長の野望 〜滅亡して追放された武田信玄五代前の祖先は武田家を復興して大名に復帰するぞ!〜】など物語のベースとなる部分は突拍子もない設定持ってきたりもするんですけれど、肝心の歴史に関してはなかなか見ないアプローチをしつつ、それを物語として非常に面白い大河として描くんで面白いんですよ。三国志自体は今まで無数にこの時代を舞台とした作品あるんですけれど、それだけに描かれる内容も手を変え品を変え濃さも濃淡様々なんですが、本作は劉備に弟が居たら……ひいては彼に後援となる一族が全滅せずに居続けたら、というIFのアプローチでもありつつ、劉亮という主人公が思わぬ形で引き起こす歴史の改変と、彼の目を通して見られるこの時代の著名人たちの思わぬ姿が物語としても面白いのですよー。



魔法祖父ソルグランド 〜TS転生した祖父は魔法少女の孫娘を見守る〜 (永島ひろあき)
類が新たなエネルギーを手に入れた時代。
突如として人類を襲った新たな災害『魔物』。通常の兵器が通じない常識外の災害に対し、人類の希望となったのは可憐であどけない魔法少女達。
命を賭して魔物と戦う魔法少女達だったが、ある日、正体不明、神出鬼没の魔法少女が現れる。


ソレは、なんの因果か、孫娘と同じ魔法少女となった祖父なのだと誰も知らなかった。
TSおじいちゃん! いや、中身がお爺ちゃんという事もあってか少女の姿になることに戸惑いはあっても混乱とか動じたりとかはしないこの貫禄っぷり。ひたすら実の孫とそれ以外の世界中の魔法少女たちも孫みたいな年齢の子供なので、慈愛のオーラが半端ないんですよね。
世界観はまさに世界規模のスケールで、魔法少女たちも各国と魔法の国が全面的にバックアップしている世界戦争状態。まさに地球の危機を前に立ち上がる全世界、って感じで燃えるのですが。
その異界からの地球への侵略に対して、地上より去ったはずの神代の神々、その中の日本の神々八百万の神が密かに人の子らを救うべく総力を結集して誂えた決戦兵器こそが、これがソルグランドなんですね。こういう宇宙や別次元、異世界からの侵略に対して人間の時代となって地上より去っていた地元の神様が戻ってきて力を貸してくれる、という展開なかなか無いんですけれど、これがまた燃えます。
直接の力を行使するんじゃないのですけれど、サポート役の八咫烏とお爺ちゃんのお互いリスペクトしあったコンビがまた心地よく、いい関係なんですよね。



全滅エンドを死に物狂いで回避した。パーティが病んだ。 (雨糸雀)

 ――だからさ、別に片目片足くらいどうってことないって。俺は平気だから。大丈夫だって見捨てないから。償いとかそういうのもいいから。すべて捧げるとか言われても困るから。重い。重いってば!!
ヒロイン全員クソデカ感情がクソデカすぎて、本当にヤバい。ガチ病みだこれ。
超一流冒険者パーティーとして謳われながら、本来のゲーム展開では冒頭に主人公の初登場シーンで無惨に全員惨殺された状態ではじまる、という全滅エンドというかこれ全滅スタートだよね? というパーティーのリーダー・ウォルカが主人公。これも転生モノではあるんだけれど、全滅エンドを回避するための準備期間とか全然なく、記憶が蘇ったのは件の敵モンスター・グリムリーパーに片目片足ぶっ潰されて死にかけになった状態のとき、というこれもうここからどないせいっちゅうところからのスタートなんですよね。いやまじでどないせいっちゅうねん、という絶望的な状況をもう全身全霊魂が摩滅するほどのガチの死物狂いで倒してのけたウォルカ。
問題はここからで、完全に全滅待ったなしの死線の向こう側へ転げ落ちたのを、ウォルカのあまりにもあんまりに凄惨な死闘によってかろうじて引き戻されたパーティーメンバー。死を実感し、絶望に魂を染め上げられ、その上で死を免れ、凄まじい戦いを目の当たりにし、その結果二度とまともに戦えなくなる身体になってしまったリーダーの無惨な姿に……完全に全員脳が焼き尽くされてしまったわけですな。
そりゃもう、病んで病んでえらいことになるヒロインたち。一応普段は見てくれ普通の状態を保ててはいるんですけれど、精神状態やばいのなんの。依存と後悔、罪悪感と使命感でこれがもうメンタルぐちゃぐちゃになってるのが、またこう見ていて……そそる。なんでこんな状態の女の子たちを魅力的にかけるんだ?w
死線をかろうじてくぐり抜けて生き残ったにも関わらず、なんか引き続き断崖絶壁の上で綱渡りさせられているような主人公の危うい環境が、なんか癖になる作品なのでした。
んでこの主人公がボロボロになってまともに戦えない身体になったくせに、そこから新たな剣の領域にたどり着いていっちゃうんですね。それを目の当たりにしてさらに脳が焼かれるヒロインたち。ちょっとこんがり焼きすぎじゃね?




<ハーメルン>から二次創作小説

マージナル・アーカイブス - 子供使い、先生になる - (オーバードライヴ/ドクタークレフ)原作:ブルーアーカイブ/マージナル・オペレーション

元ニートで傭兵隊長、民間軍事の世界で『子供使い』と恐れられたアラタ。
ミャンマーでの戦争を切り抜けた先、彼の次の戦場は―――キヴォトス!?

限りなく透き通る世界で新たなるオペレーションが始まる

ブルーアーカイブ×マージナル・オペレーションのクロスオーバー作品です。

※ヨルムンガンド由来のキャラクタが一部出てきます
【ブルーアーカイブ】やってないんですよ、プレイしてないんだけれど伝え聞く断片的な情報だけでもこれ絶対面白いってわかるんですよね。わかるならやれよって話なんですけれど、これ以上ゲームに手を出す余裕がねえ。唯一ちゃんとやってるFGOですらまだ2部6章途中ですからね。イベント参加するので手一杯で本編進まない。進まなさすぎて、今年のクリスマスイベント参加資格なかったよ! 
でもブルアカ、設定からして絶対好みどストライクなんですよね。とはいえ、大して内容も把握していなくてキャラもわかんない状態なので、二次創作も読んでもわからんだろうなあ、と思っていたのですが。
先生があのアラタとなれば、ちょっと見逃せないですよ? と、ちょっと覗いてみたらドハマリしました。いやこれは、内容の充実度がやべえっすわ。戦闘描写、特にあのイヌワシと称されるアラタのオペレーションの描写がすげえのなんの。いやまじでこの描写密度と緻密さスピード感、凄くないですか? 現代戦のあの複雑怪奇さを余すことなく描ききっている。しかも、このドライブ感がたまんなく痺れる、面白い、がち面白い。





まだ年明けてひと月も経ってませんが、面白かったウェブ小説ピックアップ!  

信長の庶子が5年ぶりに連載再開して、でも短期連載でひとまずまた終わっちゃったので、半年後のまとめ記事ではちょっと遠すぎるなあ、と思って取り急ぎご紹介。ついでに年明けから読み始めて年末の記事では取り上げられなかった作品も一緒に。


信長の庶子 (壬生一郎)

庶長子・織田信正。織田家の跡継ぎ織田信忠よりも一つ年上の男子である彼は長男であって嫡子ではないという立場にあった。
うつけと呼ばれた父、狐と呼ばれた母の子に生まれ、なんだかんだで子煩悩な両親や賑やかな家臣・弟妹・友人に囲まれながら、自身すら分かっていない歴史改編物語が始まる。
5年前に完結した傑作戦国仮想戦記だったのですけれど、今年の正月から本編完結後の後日談という形で「九尾編」がリスタート。
いやあ、やっぱり面白い。戦国モノは多々ありますけれど、この作品はちょっと別格で面白いですわ。
ほぼ天下が定まり、織田家による東日本鎮撫がはじまる直前。なんやかんやでわりと自由のきく身になっていた帯刀とその一行による東国漫遊記という風情で繰り広げられる珍道中。他の戦国モノと比べても登場人物のキャラ立ちが際立ってるんだよなあ、こうしてみると。ほぼ一月連載で終わってしまったのが勿体ない限り。また来年、連載があるかもしれないとの事なので楽しみにしております。



異世界往還の門番たち (あしはらとき)

 千年前、異世界から招かれた者達によって救われたその世界は、彼らの残した技術や文化によって歪んだ発展を遂げていた。
 転移者のひとり、高梨明人は世界間の行き来を可能とする門を秘匿するため、辺境の街で門番をしながらカレーを作ったり漫画を読んだりしながらマイペースに生きていた。しかし、皇国の第十八皇女が転がり込んだのをきっかけに、世捨て人同然だった彼は再び戦いに巻き込まれていく。

 世界と時間を行き来する門番たちの日常と戦いの物語。
これも以前に紹介したと思うのですが、しばし不定期連載になっていたのが今年に入ってまた連載が再開したので再び紹介。
現在、地球サイドに戻り、異世界側からの侵入に世界規模で対応しなきゃならない状態になっていて、これがまた緊迫感増し増しで面白くなってるんですよね。地球側の登場人物も来瀬川教諭を筆頭に非常に面白いことになってますし。



智慧の貪狼 〜魔道学者は珍能力者を集めて魔窟を攻略する〜 (むしろう)

これはナーロッパ世界のしばらく後、魔導文明の弊害で工業化の遅れた19世紀初頭相当の世界に送り込まれた技術者のお話。
金属加工の能力を授かったものの、ファンタジー度が妙に低い。不思議な金属もなければ、便利な道具が魔法で創造されるわけでもない。
自分で設計してドラフターで手描き図面を引いてインチネジの製造から自分でやらなければいけない。そんな世界での開発と製作、そして冒険と打ち上げのお話。
まだ読み始めて序盤も序盤なんですが、まあ頑張ってDIYーDo It Yourselfレベルかな、というのが大半なのが科学技術系の知識・能力スキルの異世界持ち込みモノですけれど、これは自重なしのガチ技術系だわわー。
ただあんまり専門レベルの知識で大系を構築していく話になると物語としての体裁が後回しになってしまうパターンもありがちなのだけれど、本作は登場人物達の言動も軽妙洒脱。どこか頓狂で愉快なコメディタッチのノリでスピーディーに描かれていくのでお話としても面白い。
取り澄ました女性エルフのドクター、この人基本クールビューティーなんだけどときどきめっちゃ可愛くなりますよね!


『Utopia・online』 〜TS獣人少女は、デスゲームの世界で最凶の悪役になる〜 (虎馬チキン)

辛い現実になんて戻りたくない。
ずっとゲームの世界で生きていたい。
恵まれない者なら誰もが一度は抱く願いを、本気で叶えようとした少女(?)の物語。
デスゲームと化したゲーム世界に閉じ込められたプレイヤーたち。彼らは大切な人の待つ現実世界に戻るために、生命を賭してゲームのクリアへと挑む。しかし、現実世界に辛く苦痛に満ちた地獄のような日々しか待ち得ない者が居たとしたら、彼らは果たして現実に戻ることを良しとするだろうか。
主人公は、死物狂いで現実という地獄へと自分を引き戻そうとするプレイヤーたちと対立することになる。それが同じ人を手に掛け、多くの人の戻りたいという願いを踏み躙る悪の道になろうとも。
一等輝くピカレスク小説だ。



スペースオーク 天翔ける培養豚(日野久留馬)

スペースオークは宇宙のオーク。
豚っ鼻の略奪者。
宇宙きっての狼藉者。
今日も今日とて、ひと暴れ。
宇宙の略奪種族であるオークの戦士カーツを主人公に描かれるスペースオペラ。ってかこれ、オークのみならず、種族問わずエースが駆る戦闘艇ってグラップラーシップじゃん!! いや、さすがにその戦闘艇に取り付けた腕で格闘するわけじゃなく、各腕にそれぞれ独自の切り札としての武装を装備して、というスタイルなんだけど、腕がついた宇宙船となるとやっぱりグラップラーシップを連想してしまうお年頃なのです。
宇宙オークの社会体制や、スペオペらしい宇宙の壮大かつ混沌とした情勢など色々と読み応えもありますし、ヒロインもオークプリンセスとしてちゃんと可愛く存在感のあるキャラが揃っているので、これは面白いですよ。まあヒロイン、お姫ちゃん以外殆ど人妻な気もするが!



2022年 面白かったウェブ小説ピックアップ 下半期!  

年末ーー、これだ、これ書いていなかった。クリスマス前後あたりで書いておきたかったのですけれど、後回しになっちゃいました。でも、まだ年越していないからOKOK.

前回の記事です。上半期ですね。




<小説家になろう>から

ハズレスキルで追放されたけど【文字化け】スキルが大当たりでした (稲荷竜)

先天スキルと潜在スキルですべてが決まる世界。
ナギはアンダーテイルという侯爵家に生まれ、『授かるだけで将来安泰』と言われる先天スキルを二つも授かった。もう輝かしい未来が約束されている……と思いきや、十五歳の『鑑定の儀』で判明した潜在スキルが【スカ】で家から追放されることになる。
しかし、転生者であることを思い出して【文字化け】で読めなかったスキルを読めるようになった時、人生が一変する……
ハズレスキルからの犧撞嫖将甍枩こΕ侫.鵐織検竺惘爐發痢開幕!

この主人公の話は通じるんだけれど、話が通じてない。話が噛み合ってるんだけれど噛み合ってない感は、さすがこの作者さん、という特筆性なのですが、さらに上の意思疎通が出来てるはずなんだけれど、話が通じない魔王な学園長がフィクサーとして登場すると、このそれまで周りを振り回すことこの上なかったナギさんが振り回される側に回って苦労人ポディションへと移行していくのは何とも微笑ましいものでした。てか、学園長以外全員苦労人ポディションじゃね、これ?


出世レースに負けた私が殺戮サークルの姫になるまで (佐遊樹)

栄光ある騎士団から出向を命じられた主人公が、気づいたらヤバいはみ出し者(魔王の息子・落ちぶれた勇者・無能王子・偽聖女)に囲まれて王国史上最強最悪の暴力集団を率いるに至るまでのお話。
※ただし対人暴力装置として頂点に君臨するのは主人公とする

【TS悪役令嬢神様転生善人追放配信RTA】の作者さんの新シリーズ。主人公のカナメは頭流星女に比べるとかなりマトモだと思うのですけれど、あくまで当社比です。
「お前……理性がありすぎて理性がないように見えるな……」

最終的に暴力、暴力ですべてが解決される!
戦闘シーンは相変わらずキレッキレでめちゃくちゃカッコいい。普段どちらかというと脳筋単純お花畑系なカナメが戦闘となると途端にロジカルモンスターマシンとなるの、ほんとこの作者さん好き。


<ハーメルン>から

乙女ゲーに転生したら本編前の主人公と仲良くなった。(4kibou)

病気で死んで転生した主人公(♂)なんとなくそれなりに二度目の人生を過ごしていたところ、高校受験を目前にした中三の時期にとある少女と出会う。そう――彼が生まれ変わった世界は前世での乙女ゲー。そして出会った少女こそが本編開始前のヒロインちゃんだった!ゲームだと名前も影も形もない転生主人公くんだが、次第に乙女ゲーのヒロインちゃんと仲良くなっていってしまい……?

これ、あらすじだと男の子の方が主人公に見えるけれど、実際はヒロインちゃんの方が本編主人公ですよ、絶対! ひたすらに主人公の肇に翻弄され続ける渚ちゃん。途中から加速度的にラブコメ濃度がマシマシになっていくのですが、その濃度上昇とともに渚ちゃんの赤面度がえらいことになっていき、物凄い勢いで脳がやられていく渚ちゃんの七転八倒が面白いのなんの、可愛いのなんの。クールヒロイン(爆笑)である。肇の親密になった人に対する距離感が壊滅している根本原因が、実は渚の方にあったりするので、これ思いっきり自業自得なんですよね。出会う前から絡み合っていた二人の知られざる因縁が、鋭く突き刺さる面白い設定だったりして、今年見た中でも指折りのラブコメでありました。



バスタード・ソードマン(ジェームズ・リッチマン)

それなりに強力なギフトを持って異世界に転生したものの、モングレルには大きな野望も志もなかった。
やろうと思えば強い魔物も倒せるし、世界を揺るがす先進的な知識もないことはない。
だが、そうして活躍することによって生まれる軋轢やトラブルを考えると、保身に走ってしまうのが彼の性格だった。
ギルドで適当に働いて、適当に飲み食いして、時々思いつきで何かをする。
これは中途半端な適当男の、あまり冒険しない冒険譚。

昨今、スローライフを標榜する作品は多々あるんですけれど、ここまでガチで偽りなくスローライフに徹している作品ってなかなか見たこと無いかも。あくまで一介のギルドマンとして、いや結構名物男として知れ渡ってはいるんですけれど、大きな事件などに首突っ込んだり強大な魔物に挑んだり、なんていう冒険もせず、変な発明に勤しんだり、馴染みのギルドマンたちとどんちゃん酒場で騒いだり、新米ギルドマンがやるような肉体労働に勤しんだり、とほんとふつーの冒険者の日々が描かれるんですが、これがもう面白いんだ。変にでっかいイベント、大冒険がなくてもこれだけ物語って面白く出来るんだ、という逸品ですわ。今度書籍化決定したみたいで、おめでとうございます。


捕食者系魔法少女(バショウ科バショウ属)
捕食するのも、苗床にするのも、お前たちだけの特権と誰が言った?
この作品紹介文が端的ながら素晴らしくイカしてると思うのですよ。
エロゲ系魔法少女モノの世界観がベースとなっているわけで、当然敵の勢力というのは、異界から侵攻してくる魔物たちであり、人間や魔法少女たちを捕らえては文字通り食料として捕食したり、繁殖のための苗床としてしまう、知性ありながらも邪悪極まる存在なのですが……主人公の魔法少女はあらゆる種類の虫を巨大化させた上で眷属として運用し、それこそ逆に魔物たちを虫たちによって殺戮し、捕食させ、苗床にして総数を増やしていくという敵方のお株を奪うような戦い方で、他の魔法少女たちとは一線を引きつつ、しかし凶悪な戦い方とは裏腹にクレバーながらも人の守り手として戦う異端の魔法少女なのである。更新ペースは遅めなのですが、アプローチの仕方が非常に面白い作品です。



他、ハーメルンでは二次創作小説だと、このあたり読んでるかな。

世界掲示板】(Muv-Luv)
緑礬の錬金術師】(鋼の錬金術師)
ただし賢者の石は尻から出る】(鋼の錬金術師)
NTロリ娘。】(機動戦士ガンダム)
シン/機動戦士ガンダム】(機動戦士ガンダム)
WBクルーで一年戦争】(機動戦士ガンダム)
宇宙開発企業なんですけど!?】(Muv-Luv)
サツマンゲリオン 〜 碇シンジが預けられた先が少しだけ特殊だった県/件】(エヴァンゲリオン)
盟主に気に入られちゃったし三馬鹿が美少女だった(仮題)】(ガンダムSEED)
偽書・銀河英雄伝説】(銀河英雄伝説)
とある黒猫になった男の後悔日誌】(ONE PIECE)
お辞儀様の娘はTS転生人外幼女】(ハリーポッター) 
転生チート吹雪さん】(艦隊これくしょん)
解説の宮永さん】(咲)

2022年 面白かったネット小説ピックアップ 上半期!  


しばらく忙しくて余裕なかったので、7月の中盤まで食い込んでしまいましたけれど、半年ごとに記述している今年前半に出会った面白いウェブ小説の紹介をさせていただきたいと思います。

これが前回の記事です。記事数4つあるのですが、全部へのリンクがある四番目を取り敢えずここに。




<小説家になろう>から

百合ゲー世界に、百合の間に挟まる男として転生してしまいました (とまとすぱげてぃ)

――百合の間に挟まる男は死ね

そんな言葉がまかり通る百合ゲー世界『Everything for the Score』に転生してしまったヒイロ。

百合好きのヒイロにとっては、理想の世界のようにも思えたのだが……徐々に、彼は、その実態を知る。

そこは魔法が存在する現代日本、スコアが全てを支配するファンタジー世界。

その世界は、素行、活躍、社会貢献度から布団の畳み方まで、ありとあらゆることが評価され、政府から付けられる『スコア』が序列を決めるカースト世界だった。

男であると言う理由だけで、0点を付けられて、理不尽に迫害され続けるヒイロ。しかも、彼は、男のお邪魔キャラとして悲惨な死を宿命付けられていた。

迫りくる死亡フラグをどうにかしようと、力を求めて魔法を鍛えて、ゲーム知識を最大限に活用し、策謀に次ぐ策謀を繰り返すうち……百合ゲーの筈なのに、お邪魔キャラの彼は、ヒロインたちに囲まれていて。

「……あれ? 百合は?」

コレは、お邪魔キャラの筈だった男が、別の意味で百合ゲーを破壊するまでの話。 
今年出会った中で最大のヒット作。こよなく百合を愛し百合に挟まる男を憎悪しながら、何故かナチュラルに百合の間に挟まってしまう主人公。でもこいつ本当に男前なんだ。ヒロインたちを見舞う理不尽に、絶望に、敢然と立ち向かい真っ向から打ち破るその姿がめちゃくちゃかっこよくて、こんなん惚れてしまうやろう! 不倶戴天となる<百合殺し>の魔神との連理比翼の相棒関係がこれまた良くてねえ。不倶戴天なのに連理比翼とはナンゾやと思うかもしれないけど、ほんとこうなんだよw
だいぶ後になるますけど、三寮戦はマジでアドレナリンどばどば出まくるほど燃えまくった。
今度書籍化することが決まったそうで、本当に本当に本当に楽しみです。



守護霊(?)は鎌倉武士 (ほうこうおんち)

幽霊の寿命はおよそ四百年……そんな常識を覆した八百年近く前の武士の霊。
それがひょんなことから守護霊となってしまった主人公・皆川ユウキ。
鎌倉時代の武士の霊は、霊の世界でも常識が違う。
行く先々で、出くわす浮遊霊や地縛霊の首を取り歩く。
理由は「わしと目が合ったから」。
成仏出来ない霊が、更に理不尽な目に遭って、募る無念。
それを背負わされるユウキは
「早く何とかしないと!」
と、この強力な霊対策を急ぐのであった。
鎌倉武士の世界レベルの蛮族っぷりは近年有名になってきていますけれど、そんな鎌倉武士が半ば神格化して押しかけ守護霊として居座ったら、というなんか別のベクトルで怖すぎるホラー作品でした。一時期ジャンルをコメディにするか悩んではったくらいに愉快な作品でもあるんですけど。狩ってきた悪霊やら妖怪やらの首を腰に吊るそうとしてくるのやめてあげてww 最初の方に激闘の末に討ち取られた八尺様の生首が、ぽぽぽぽしか鳴かないあのになかなかお茶目なレギュラーキャラになったのとかほんと好き。
すでに完結しているのですが、最後まで鎌倉武士やりたい放題の痛快ホラー?でありました。




湖北の鷹 ―新生浅井伝― (一代 半可)

織田信長が桶狭間の奇跡を起こしたその年、近江でも三倍以上の敵を破る奇跡を起こした若武者が居た。
名を、浅井長政。

やがて両雄は出会い、手を結び、袂を分かち、天下を巻き込む決戦に至った。
史実が示すその結末は、浅井長政の敗北と浅井家の滅亡だ。

何の因果かそんな浅井長政としての一生を歩み始めていた男は、未来の知識と共に破滅の未来に勝負を挑む。

これは、存在しないはずの未来の知識を持って新生する、浅井長政の伝記――新生浅井伝である。
最近の歴史ジャンルでは一番好きな作品かな。主人公の長政含めて、登場人物がガッツリとキャラ立っているんですよね。織田信長と盟を結ぶまでの若かりし頃の近江での奮闘も丁寧に描かれていて、大名として権力を集中できずに国衆の取りまとめに苦労している所などもしっかりテーマを定めて描かれていて、浅井家の成り上がり故の不安定さも描写されていて読み応えもあるんですよねえ。



<ハーメルン>から
TS衛生兵さんの成り上がり (サンキューカッス)

TSしたFPS廃人が、異世界ファンタジーな戦争に巻き込まれる話です。
残念ながらチートとかは貰えなかったので、雑兵としてコツコツ努力していきます。
主人公の少女のFPS廃人の能力は本当になかなか使われる場面はなくて、ガチで一番最下級の兵隊、衛生兵という立場から泥を啜り血に塗れ、むごたらしい塹壕戦を理不尽な暴力に見舞われながら生き残っていく、という迫真の戦場小説なんですよね。
彼女のFPS廃人としての際立ったセンスは、本当の本当にやばい此処ぞという時に発揮されるのですけれど、基本衛生兵として味方を生き残らせる戦いに終始するのである。生き残り続けた彼女はやがて一兵卒としての衛生兵から出世もしていくのですけれど、戦場という場所に夢も希望も誉れも何もないただただ地獄の吹き溜まり、という生々しさを存分に味わえます。そんな中で必死に生き残ろうとする兵士たちの命の輝きを垣間見る読み応えのある物語でした。




<カクヨム>から
銃機世界の武術無双 (八針来夏)



《破局》による危機的状況を乗り越えた世界。
サイボーグ技術や強化スーツなど、科学の恩恵を受けられない裸野郎(ネイキッド)の青年、ユイト。
ある切っ掛けから離れ離れに暮らしていた『嵐の騎手』と仇名され、人類最強の雷撃能力を持つ双子の兄レイジ、彼の護衛であり初恋の人アウラと再会する。

 最悪の形で終わった初恋と兄との決別を経て、生体強化学の秘奥、『雷霆神功』は完成した。
 無力の日々を投げず腐らず鍛えた古代武術の力を手に、銃と科学の世界を無双する!!
「電磁発勁」ってな感じの単語に魂震わされる人は是非にご照覧あれ。
作者はかつて【覇道鋼鉄テッカイオー】でデビューしたライトノベル界隈では屈指の辣腕を持つ武侠小説家。その八針さんの手掛けるサイバーパンク世界における侠に生きる男女たちの武侠アクション小説ときたら、そりゃもう熱く痺れて咽び泣く物語になるというもの。
序章はちょっと登場人物全員鬱々していてなかなかテンションあがらないのですけれど、主人公のユイトが気持ち一新して新たに生きていく意思を持ち、またメインヒロインと出会う一章からが本番、ここから激烈に面白くなってきましたわ。




前回、去年の後半分で紹介させていただいた作品も、相変わらず面白いというかすっげー盛り上がってる所に突入したりしているのもあるので、そのままオススメ中です。
特に【非科学的な犯罪事件を解決するために必要なものはなんですか?】と【異世界転生して騎士になった僕(男)は、メスオークどもからくっころを強要されていた。】はめちゃめちゃおもしろい所突破しています。
伝奇世界の悪役令嬢※90年代からきました】なんかは好き度がどんどんヒートアップしていますわー。

そして今一番大好き!と言っても過言じゃない【TS悪役令嬢神様転生善人追放配信RTA】はついに書籍化決定、ってか8月末にもう発売決定して表紙も公開されてるし! マリアンヌがマリアンヌしてるぅ!!
そして【貞操逆転世界観童貞辺境領主騎士】もオーバーラップ文庫から8月に書籍化決定。あの人食い王女がどんなデザイン成ってるのかめっちゃ楽しみなんですけど!



 

7月14日


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

7月12日

Amazon Kindle B☆W



Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

7月11日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle


Amazon Kindle


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

7月10日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

7月9日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

7月8日
Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


7月5日

Amazon Kindle B☆W


Amazon


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

7月4日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

7月3日

Amazon


Amazon Kindle B☆W

7月2日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

7月1日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

6月28日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Kindle B☆W


Kindle B☆W





Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

6月27日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon B☆W


Amazon B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

6月26日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle


Amazon Kindle


Amazon Kindle B☆W

6月25日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

6月21日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


6月20日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

6月19日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W 


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

6月18日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

6月17日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon


Amazon Kindle B☆W

6月15日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

6月14日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

6月13日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

6月12日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W

6月11日

Amazon Kindle B☆W


Amazon Kindle B☆W


Categories
最新コメント

Archives
記事検索
タグ絞り込み検索