4歳以上 オープン (国際)(指定) 別定 阪神競馬場3,000メートル(芝・右)

今年は15頭が参戦、と近年では3000メートルのレースとなるとそこまで頭数集まらなくて、だいたい10頭前後。最近は13頭くらいだったのが今回はちょっと集まりましたね。
とはいえ、長距離戦線を引っ張っていた超一流どころは去年で軒並み引退。G1馬不在のレースとあいなりました。
……って、実のところ例年そんなG1馬は出走していなかった事を過去レース見返したら気づいてしまったw
去年はその唯一のG1馬であるジャスティンパレスが勝ったからなあ。いや待て、パレスがG1勝ったのはこの阪神大賞典勝った次のレースだよ。
人気は程よく割れつつ一桁倍率が5頭ということに。

1番人気が426kgの小兵。ある意味長距離馬らしい体型でもあるブローザホーン。長らく未勝利で勝ち上がれなかったものの、去年連勝で一気にクラスをあげたものの注目された秋での戦いは京都大賞典を心房細動で中止してしまい、戦線離脱。しかし年明けの日経新春杯で初重賞を手にして実力を証明、今年のG1戦線に堂々と名乗りを上げた一頭であります。

2番人気はテーオーロイヤル。この馬も22年にダイヤモンドSを勝利し重賞馬に、そして天皇賞・春で3着に入り長距離適性を見せつけたのですが、翌年骨折してしまいまる1年近く休養してしまったんですね。
復帰初戦のアルゼンチン共和国杯こそ大敗したものの、次のステイヤーズSで2着。続くダイヤモンドSを2年ぶりに勝利。今回も調教から充実っぷりを見せていたみたいで、6歳にして覚醒の歳を迎えたかのように見受けられます。

3番人気には去年の菊花賞5着のサヴォーナ。日経新春杯ではブローザホーンの2着と、今年の4歳馬のなかでも特にステイヤーとしての資質を持っている馬ですね。戦歴見ても2400以上の長距離ばかり使ってますし。とはいえこの馬体重が536kgとかなりの超重量級。まあ昨今は昔ほど小柄が長距離向き大型馬は短距離向き、と一概に言えなくなってきたようにも思えますけれど。

4番人気はシルヴァーソニック。一昨年の天皇賞・春は阪神競馬場で行われたんですけれど、そこでレース直後に落馬してしまい、レース後に柵にぶつかって転倒。しばらくピクリとも動かなくなってしまって、話題になったあのレース以来の阪神競馬場であります。
去年は天皇賞・春に出たあと春は全休。秋も脚に浮腫が出来てしまって全休となり、結局1年近くも休養しての復帰戦となりました。

5番人気はディープボンド。年下のライバルたちが去っていった中で古豪の復権あるかって所です。もう7歳ですけれど、もう一度チャンスが巡ってきたかもしれません。春の天皇賞目指してここはしっかり走りたい所。2度制しているレースでもありますからね。

レースは折からの雨で馬場は稍重。11Rの頃はだいぶ芝が緩み始めていたように思います。
馬群を引っ張ったのは大方の予想通りジャンカズマ。1000メートル1分3秒台でラップタイムはこんな感じ

13.0-11.7-12.9-13.0-13.1-13.1-13.3-13.6-12.9-12.3-11.7-11.1-11.7-11.8-11.6

典型的な前半超スロー、後半ハイペースの後傾戦になってましたね。
3コーナー1000〜800メートルあたりで後方にいたワープスピードが最内からスルスルと上がって前に取り付いたあたりに川田騎手の判断が見えました。長距離の川田というと、まあ控えめに言ってもアカン以外のナニモンでもないのですけれど、ここまで経験の蓄積を重ねてきたらそろそろ長距離レースのプランニングも精度が高まってきている感があるよなあ。
ともあれ、ここまで後半11秒台を連発するような展開になると、厳しいのがディープボンド。ロングスパートかまして4コーナーでは手応えバッチリで先頭に立とうかという勢いもあったのですけれど、正直この展開、このペースだとキレ負けしてしまう。終始集団の外を回らされたうえに稍重の馬場と、プボくんにとっては厳しいレースになってしまったように思います。過去プボくんが勝ったレースは13秒台が出ないようなレースでしたからねえ、これは厳しい。衰えではないと思うんだけどねえ。まだ春天の本番前で仕上げきっていない所もあったでしょうし。7着でした。

シルヴァーソニックはレース後コメントで武さんが息切れしてたと述べていますね。やっぱりまだ身体がレース仕様にまで戻ってなかったようです。調教の様子などチェックしてる人たちの諸々の意見を鑑みるとそんな感じでしたしね。まあ本番は次です。11着。

サヴォーナは6着。柔らかい馬場で踏ん張りきれなかったか。この馬も馬群の外側走らされていたので、それもきつかったかも。
今回は上位入った馬はみんな内ラチ側を走っていた馬でしたからね。

5着にはゴールデンスナップ。ゴルシ産駒で、長距離の条件戦を地道にあがってきて今回が初重賞の馬でした。連勝してきたわけじゃないんですけれどずっと2着連対は外さずに来ているあたり堅実ですし、ここで掲示板乗ったのは長距離適性の確かさを証明するよい格上挑戦だったんじゃないでしょうか。まだ4歳ですし、いきなりG1は厳しいかもしれませんけれど重賞勝っていって来年には、と将来を期待できそうな感じがしてますよ。

4着にはプリュムドール。OP特別ではいい勝負できるけど重賞だとしんどいかな、という感じの馬だったのですけれど、凄く反応が良くなっててなんかワンランク実力があがった感じがあります。
4コーナーあたりからの和田竜二騎手の合図にこたえてグイグイ上がっていく様子はなかなかの手応えでした。最内1番だったのも良かったのでしょう。
ただ最後の直線、コーナーから外に出てしまったのは和田騎手の言う通りこれは勿体なかったか。直線で上がっていくときに馬群に揉まれて脚が鈍っちゃってますもんね。内側が十分空いていただけに、インをついていたら2着まではあったかもしれません。

3着はブローザホーン。コメントではかかり気味だったということで。前半のスロー展開がこの馬にとっては我慢を強いられてしまったか。そこまで折り合い悪かったようにも見えなかったけれど。実際、最後まで持っていますしね。ただ、そのぶん最後のキレが鈍ったか。
これ、内側をあがってきたワープスピードに押さえられたのも結構痛かったんじゃないだろうか。あそこをワープスピードに押さえられたことで直線で大外に振らないといけなくなりましたし。まあプリュムドールに比べるとそこまで影響はないのかこれ?

2着はワープスピード。前走ダイヤモンドS3着の走りを見る限り、6番人気だったというのが不思議なくらいなんだけれど、これってもしかして長距離の川田騎手、というアレの影響もあったんだろうか。普通は川田騎手が乗ったらむしろオッズさがるんだけれど。
川田騎手の指示に即座に反応して3コーナーで勝負をしかけテーオーロイヤルの真後ろという最適の位置取りを確保し、他の馬を4コーナーで巧妙に外に弾いて、内目の馬場を駆け抜ける。名前通りのワープさながらの軌道でありました。

1着、テーオーロイヤル。もうこれ語ることありますか? というくらいの5馬身完勝。文字通り他馬を寄せ付けず、実質圧勝ですね。先行押し切り、余計なものの入る余地なし。ちょっと想像以上に強い勝ち方でした。今回はもう菱田くん、隙なしの完璧騎乗だったんじゃないでしょうか。
こりゃあもう文句なしに春天は大本命でしょう。ジャスティンパレスはドバイ行ってるし。菱田騎手、初G1の最大のチャンスだ。