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ヤスダスズヒト

犬と勇者は飾らない 2 ★★★☆   



【犬と勇者は飾らない 2】  あまなっとう/ヤスダスズヒト オーバーラップ文庫

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元勇者(無職)、逮捕――そして【猫組】へ

勇者として異世界に召喚され、魔王を倒したのちに数年ぶりに帰還した佐藤草介――小卒、無職の18歳。
魔術学校の教師だった土村の企みを阻み、幼馴染のこづみとのすれ違いも解消して、全て元の日常に……と思った矢先、草介は無免許魔術師として逮捕されてしまう。
そして「実は俺、異世界で勇者やってたんですよ」と自供し、おちょくってると判断され無事牢屋にぶち込まれるのだった。
そんな草介の前に現れたのは、世界に6人しかいない「天位魔術師」の1人【不死猫】ナイン。
彼女は草介に釈放をかけた勝負を持ち掛けてきて……?
前科一犯となった勇者の拳が炸裂する最強ヒーロー譚、待望の第2巻!!

……あれ? 終わった? 終わっちゃったよ? 2巻、終わっちゃったよ!?
草介が無免許魔術使用の罪で逮捕されてしまい、お目溢しを貰うためにナインの引きで彼女のチーム「猫組」に参加して、いざこれから何がはじまるんだ? というところで終わっちゃいましたよ!?
いや、真面目にまだ序盤のつもりで普通に読んでた所に、いきなり「あとがき」のページが現れたんで、一瞬マジで固まってしまいました。電書だと残りページって確認しない限りは出てこないので全然気づいてなかったんですよね。
2巻のページ数そのものがめっちゃ少なかったのかとも思いましたけれど、多くはないけれど特別少ないわけではないというページ数で、まあ普通くらいだったんですよね。一冊分丸々読み進めていたにも関わらず全くそれだけ読んでいるつもりがなかった、というのはそれだけ本に没頭していたという事でもあるのでしょう。
実際、時間を忘れて読み耽っていたわけですし、特に派手なイベントが起こっているわけでもなかったにも関わらず、面白! オモシロ! と思いながら読んでましたし。
いや、なんかこう文章が楽しいと言うか妙な癖があって面白いんですよね。イラストレーターにヤスダスズヒトさんを持ってきた人、ストライクなんじゃないですか。この絵師さんの絵柄にむっちゃあったノリですし。
でも、それにしても余りにも話途中でぶった切りすぎというか、これ起承転結の承どころか下手すると起の部分ですよ。いや、さすがに承には差し掛かってるか。【猫組】に入ったわけですし。でも、話の展開からして【猫組】参加は起の部分に含まれてても全然おかしくないと思う。
なにしろ、どうしてナインが草介を猫組に誘ったのか、その理由がまったく明かされないまま、目的がわからないままなのですから。草介からしたら、いきなり無免許とかで知らない罪で逮捕されてしまい、どうしたもんかと思ってたらナインに声かけられて仕方なく、じゃあ参加します、って加わった……というだけの所ですからね。こいつ、現状何もしてないしあんまり考えてないぞ、いやバトル二回ほどしましたけど、ほんと触りだけですし。

とはいえ、ウェブ版の内容をガリガリ削って巻いて巻いて一冊に収めろ、なんぞして欲しくもないので、これは仕方ないと言えるのかも知れませんけれど、せめて上下巻表記にはしてほしかったかな。それなりに読む前から気持ちの覚悟も固まっていたでしょうし。

さて、世知辛いことにこの現代地球、世界魔術機関アルテリアの統制はかなりの規模で及んでいるらしく、無免許のモグリの魔術師とか存在自体許されないらしい。というか、アルテリアが関知していないところで高レベルの魔術の習得なんぞ不可能、という所まで至っているというのは何気にすげえ。
そりゃ、そんな中で無免許であんな規模で魔法ぶっ放す存在とか、見逃すわけにはいかないのだろうけど。成果をあげたから無罪、なんてのは法がちゃんと敷かれていない証拠なんですよね。
なもんで、普通に逮捕されてしまった草介。いや、マジで普通に逮捕されてるしw 拘束とか捕縛じゃなくて、警察に逮捕されました的な。ニュアンスの違い、わかってもらえるだろうか。
前科一犯というのも洒落ではなく、ちゃんと表の世界でも公式に履歴にばっちり付いちゃうらしい。
正式に、無職で前科一犯になってしまう草介。ただでさえ、異世界で何年も過ごしてしまい、帰ってきたら学歴も家族も何もかもなくなって、バイトで糊口を凌ぐ日々なのにさらに前科までついた日には……。まあ、焦るよね。
というわけで、なんかアルテリアでも偉くて最強の一角にいるらしい不死猫・ナインの誘いにウマウマと乗ってしまうのだ。
彼女のチーム「猫組」は少数精鋭で有名な強力な魔術師チーム、なんだけどどうしてナインが草介をかなり強引にアルテリアに対して横紙破りをしてまで引き込んだのか、その理由がまだ全然わからないんですよね。おまけに、家庭問題で留学させられそうになったこづみまで、草介のオマケなんだろうけど、猫組に入れているし。
取り敢えず猫組に参加することになって、戦力評価試験的に最初の任務をこなして、チームメイトとも面通しして、というところで終わってしまったので本気でナインの目的とかわからないまんまなんですよ。それに纏わる伏線とか情報も殆ど出ていない段階ですし。なので、物語の展開の方は先の巻が出てから、だなあ。

幼馴染とはいえ、お互い今の立場が違いすぎてこれからどう接触していくのか難しそうだったこづみと一緒にチームになれたのは、ラブコメ的にも幸いだったのでしょうけれど。
幼馴染というのは、幼い頃から自分の家の事は明かさずにいたこづみとは何もかも共有している存在とは言えないし、さらには思春期のいちばん大事な時期にずっと草介が行方不明だったこともあって、なかなか関係難しい所もあったんですよね。でも、草介がこづみの留学話を聞いてわりと素直に「いやだな」という気持ちを自覚できたのは良かったんじゃないだろうか。そこには彼女とできるだけ一緒にいたいという気持ちがある証明なのですから。
さっぱりしすぎてどうにも割り切りが良すぎるというか、情が厚く侠気がある一方でヘヴィな自分の境遇にもサバサバしているように、執着とか薄そうな草介がこづみに関しては微妙にでも「じっとり」とした湿度とか粘度のある感情がある、というのは良い事だと思うんですよね。
この調子で二人にはぐいぐいと行ってほしいなあ。
というところぐらいしかあんまり触るところがないぞ、ほんと話がまったく進んでいないものですから。というわけで、続きはなるべくお早めに、お願いしたくありますねえ。



犬と勇者は飾らない 1 ★★★☆   



【犬と勇者は飾らない 1】 あまなっとう/ヤスダスズヒト オーバーラップ文庫

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中1の夏、幼馴染に振られたその日に勇者として異世界へ召喚され、魔王を倒して数年ぶりに帰還した佐藤草介―18歳、小卒、老け顔。どこにも就職できずバイト生活を送る草介は、幼馴染との距離感に悩んだり巨乳な同僚(JK)と仲良くなったりと穏やかな日々を送っていた。しかしそんなある夜、地球には存在しないと思っていた“魔術師”と“魔物”の戦闘に遭遇!魔物をあっさり倒した草介だったが、その力を見込まれて魔物討伐に巻き込まれることになり…!?無職と魔術が交差する時、勇者の拳が炸裂する!小説投稿サイト「エブリスタ」で話題沸騰の最強ヒーロー譚、ついに登場!!


小卒で帰還も辛いけど、幼馴染のこと振ったらその日に行方不明になってしまったこづみはこれ辛かっただろうなあ。決して嫌いだとかで振ったわけじゃなく、家の事情でお付き合い出来なかったというのが真相で当人はむしろ魔術サイドから日常側に引っ張り込んでくれた草介の事を本当に特別に思っていたわけですから尚更に。
それでも中学から高校までの六年間なんて青春真っ盛りですから、それだけの間会わずにいたら心残りではあっても現実現在の付き合いもあるから気持ちも遠ざかっていく、となるのが一般人なんでしょうけれど、こづみちゃんの場合家が財閥だったり魔術の名家だったり、という家庭環境もありますから、これ青春なんか送ってる暇なかったんじゃないだろうか。そりゃ6年の空白あっても草介の事一途に思ってたというのも不思議ではないかも。彼女には、他なにもなかったんだろうし。

しかし、草介は草介でいきなり異世界飛ばされるわ、いきなり前触れ無く今度は戻されてしまうわ、帰ってきたら両親亡くなってるわ、自分中学も卒業してない小卒だわ、でまあそりゃ生活基盤整えるだけで精一杯ですわ。周りに気を使っている暇ないよなあ。
ただ相当殺伐とした異世界での戦いを経てきたわりに、草介悪い意味でスレてないんですよね。根性もひん曲がってないし、神経すり減らして日常生活戻れなくなっているみたいな症状もない。
幼馴染に振られて事情も聞かずに海まで突っ走ってしまうような男ではありますけど、基本こいつ精神金属製だったんじゃないだろうか。叩いても折れず曲がらず傲然と自分を維持し続ける鋼の男。
実年齢よりも一回り年嵩に見られてしまうのって、単に老け顔だからじゃないですよ。普段からの物腰が凄く大人びている、というか兄貴じみているというか。どーんと落ち着いていて、揺るぎなさそうなんですよね。それでいて喋ってみると礼儀正しく丁寧な物腰だし、厳つい図体だけど人当たりも穏やかで柔らかい。バイト先のスーパーでよく働けてるのも、店長はじめ従業員がみんなイイ人というのもあるんだろうけれど、草介がそれだけ周囲から信頼されるような振る舞いを普段からしているから、なんでしょうこれ。履歴書で小卒、とか書かれてたらそりゃ書類選考でちょっとご遠慮、となってしまうのも仕方ないかもしれませんけれど、もう適当に高卒、くらいの詐称ならあんまり調べられないでしょうし、通っちゃうんじゃないだろうか。面接、ないしは実際働かせてみたらその実直さはすぐに伝わるだろうし、現場仕事ならすぐに色んな所顔広げられるだろうし、就職はそこまで難しくはないんじゃないだろうか。
てか、強化魔術使えるならもっと体力仕事のバイトすればいいのにw

というわけで、バイト帰りに遭遇した魔術案件に、死にそうになってるヤツがいたものだから首突っ込んで助けたら、その海人な魔術師の学生兄ちゃんに懐かれてしまい、彼ら魔術学生の実習を外部支援者として手伝うことに。
異世界帰りの草介の力は、初見の地球側の魔術絡みのトラブルにも十分通用、どころじゃなく発揮されてしまうのですけれど、最初の高槻くんに先生と慕われてしまうのも、ピンチを助けたティアに深く信頼を得てしまうのも、草介がそれだけ飛び抜けた力を見せたからこそ信用されたという向きはあるんでしょうけど、好意は力を見せたからじゃなくて草介の人柄と頼りがい故、なんですよね。
ただ力の強いだけの得体の知れない男だったら、こうも高槻くんもティアも出会ったばかりの彼に信頼は寄せなかったでしょう。なんとなく、彼があっちの世界でどんなふうに勇者やってたのか思い浮かぶようじゃないですか。
やはり主人公がこの手の好漢だと、話自体が痛快にかっ飛ばしたものになりますねえ。
とはいえ、鋼の男佐藤草介にも柔らかい脇腹はあるわけで。大切な人、幼馴染に拒まれたり否定されたらそりゃ傷つくし、怒ることもあるってなもんです。でも、そういう弱い部分があるのも強いだけじゃない魅力があって、実に良い。
それに、喧嘩になってもちゃんと面と向かって自分の悪かった所を堂々とごめんなさい、と謝れるんだから男前はぴくりとも揺るがない。

しかし、圧倒的な草介の勇者力ですけれど、決して地球側の魔術が貧弱だったり出力弱かったりするわけじゃないんですよね。こづみやティアたちが学生の中でもトップクラスの優秀な連中、というのを差し引いてもかなり強力な魔術をぶちかましてますし、見た目も派手、破壊力も青天井、敵さんときたら下手な軍隊なら一撃で吹き飛ばし、街ごとぶっ飛ばしかねない規模の魔術を揚々とぶちかましていたのですから、決して尋常なレベルじゃないんですよね。
これもう、草介が規格外すぎる。ほんとにチラッと話の中に出た草介の向こうの仲間も、訳のわからん規模の魔法使ってたみたいだし、いったい何と戦ってたんだ、草介たち、異世界で。
魔王じゃなくて、宇宙怪獣とか邪神群じゃないのか?

なにはともあれ、好人物な主人公が実に気持ちよくやることちゃんとやってくれる痛快さで、実に面白かった。異世界帰りの勇者、地球の魔術世界に遭遇してしまう、という導入っちゃ導入な展開でもあり、幼馴染の事情含めて深入りするのはこれからなだけに、次もに期待です。

忘却のカナタ 探偵は忘れた頃にやってくる ★★★   

忘却のカナタ 探偵は忘れた頃にやってくる (ファンタジア文庫)

【忘却のカナタ 探偵は忘れた頃にやってくる】 新井輝/ヤスダ スズヒト 富士見ファンタジア文庫

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「気付けば彼のことを私はヒーローだと感じていた」
忘却社。12階建てのビルの13階にあると噂の探偵事務所には、本当に助けを求めている依頼者だけがたどり着けるという。ヒーローに憧れる女子高生・三倉咲夜は、クラスメイトのストーカー被害を調査するため、誘われるようにここへ迷い込んだ。そこで出会ったのは、社長代行を名乗る青年・岬翼。彼は他人の自己意識の世界“固有世界”に侵入し、問題を解決する“忘却探偵”だった―。忘れがたい者たちが集う新宿歌舞伎町を舞台に、現実と記憶を駆け巡るニューヒーローの物語が今始まる。

12階建てビルの13階、というと同じ新井輝さんの【ROOM NO.1301】が思い出される。あれもまた、幽霊ビルの存在しないフロア。特定の条件に合わさった人物しかたどり着けない13階のフロアを舞台にした物語だった。
まさか、同じマンション? とあらすじを読んだときには想像してしまったのだけれど、どうやらそこのところは全然関係ないらしい。少なくともあのマンションの件のフロアには床屋はなかった、うんなかった。登場人物も全然関係していないようですし。
さて、昨今の探偵は大変良く謎を解いて犯人を見つける活動に勤しむタイプが跳梁跋扈していますが、彼……自称岬翼(床屋の古ぼけた本棚にはキャプテン翼の単行本が)は江戸川乱歩の明智小五郎のような冒険小説で活躍するタイプの探偵であって、別にミステリーのように犯人探しをするわけでは……あれ? でもちゃんとストーカーの正体を突き止めてましたから、犯人探しはしているのか。
「固有世界」という他人の世界に意識世界に入り込む異能力や翼くん自身のなかなかに荒っぽい行動が印象的であったためか、探偵らしい活動についてはとんと意識の外でした。犯人の動機やらを突き止めるよりも、その後の大ピンチからの激しい動的なシーンの連続のインパクトが強かったですしね。
しかし、かと言って翼くんを探偵ではなく、お嬢がイメージしているようなヒーローとして認識するのもいささか難しい。少々胡散臭いところがあるのだ、彼。
そもそも、彼が一体何者なのかがよくわからない。どうしてここで忘却探偵なんぞをやっているのかもわからないし、彼に関する過去も現在も未来もよくわからない。彼にまつわる人間関係も先代忘却探偵だという火村さんとの関係もよくわからない。
彼の人となりがわからない。
まあ、わからないのは彼に限らないんですけどね。幾人もの登場人物が出るにも関わらず、その誰もが妙に中途半端な背景をちらつかせるだけで、肝心のその人がどういう人なのか、物語においてどういう立ち位置でどう関わってくるのか、というのが全然見えてこないんですよね。全体的に関わりやつながりがありそうなことは匂わせつつ、詳しい話どころか触りすら殆ど不明。
とにかくこう……全体的にバランスが悪いというか、スタートの配列が悪いというか、登場人物全員が孤立してスタンドアロン化してしまってて、漠然とした全体像も中心となるべき芯もとっちらかってよくわからない、という物語になってしまっている。とかく、出す情報が小出しすぎて、その一つ一つの意味がさっぱりわからない、というのが大きいんですよね。それぞれを繋げて全体像かストーリーラインを曖昧模糊でも想像想定できたらいいんだろうけれど、それすらし難いほどに小出しすぎるというべきか。冒頭の、おそらく未来の様子と思しきプロローグのみんなが勢揃いしているシーンもこうなるとなんじゃらほい、って感じですし。
お嬢様こと三倉咲夜という子は育ちの良い上流階級の御令嬢という立場にも関わらず、正義感が強く行動派で、同時にヒーローに憧れる子供っぽさ、或いは乙女なところが強く在るというヒロインとして強度の強いキャラなんですよね。こういうガンガン前に進みながらも、女の子らしい柔らかな心持ちをしている子は、物語の牽引役としても稀有な引き手だけに彼女にはなんとか作品全体を引っ張ってもらって、このとっちらかってる現状を収束させてほしいものであります。この巻もある意味彼女の独壇場みたいなものでしたしねえ。というか、彼女しか物語の登場人物として明確な仕事をしてなかったという感じかも。

新井輝作品感想

オール・ジョブ・ザ・ワールド ★★★   

オール・ジョブ・ザ・ワールド (ファンタジア文庫)

【オール・ジョブ・ザ・ワールド】 百瀬 祐一郎/ヤスダ スズヒト 富士見ファンタジア文庫

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転職を繰り返すことで強くなる世界、ルードワルド。にもかかわらず、初めて転職できない最底辺の職業である“遊び人”となってしまった15歳の少年ホールデン。積み上げたステータスも急激に下がり、得たのは無意識に女の子を口説いてしまう“女殺し”という役に立たないスキルだけ。それでもなんとか就職した彼は、絶世の美少女であり王女でもある“魔術剣士”メグ、すぐに婚姻を迫ってくる巨乳“裁判官”ティア、イケメン“勇者”のサリーという上級職に就いたメンバーと共に、依頼を達成すべく今日も働く。何にもなれない“遊び人”こそが最強なんだぜ、って言える日のために―
女殺しって、女殺せてないじゃん! ほんとに女の子をときめかせるような良い言葉を折り重ねて口説くのなら意味もあろうものだけれど、無神経なこと言って女の子を怒らせるだけの能力は酷いなあ。強制発動、というのも可哀想すぎる。そもそも、これまで人生の大半をかけて努力して自分を鍛え磨き上げてきた結果が、遊び人というジョブを引き当ててしまったがために全部なかったことにされてしまった、というのは本当にキツイ。努力が報われないというのは仕方ないことなのかもしれないけれど、努力して得たものまで無に帰す、というのはなあ。これまでやってきたことはなんだったの、とこの時点で心折れかねないじゃないですか。
そのままならコルホーズみたいなところに放り込まれそうなところを幸いにして奇矯な社長に拾われ、のちに新たなスキルが開花したことによって起死回生なったわけだけれど、ジョブによってその後の人生そのものが規定されかねない世界というものが内包している歪みを、さり気なく主人公ホールデン自身が体現してるんですよね。世界の理不尽、それは敵であり犯罪者たちである闇のジョブに目覚めてしまった連中にも通じることで。さて彼らは元から悪人だったから悪しきジョブに目覚めたのか、それともそんなジョブに目覚めてしまったから否応なく大罪人として裏社会で生きなければならなくなったのか。鶏が先か卵が先か、という話になってしまうのだけれど、そも最初はホールデンの人格をまったく無視してそのステータスだけを重視して婚姻を迫ってきたティアにも通じる話であり、とにかく世界がジョブとステータスによって価値観が固定されてしまっている現状に対して、はっきりと否と告げているわけじゃないのだけれど、それとなく「なんかおかしい」という雰囲気は漂わせてるんですよね、そこはかとなく。
今の所、役立たずの遊び人になってしまったホールデンが、それでも諦めず自分の夢を叶えるために頑張って、不遇のジョブに秘められた新たな力を駆使して成り上がる、みたいな話になってはいるのだけれど、そこだけに収まらないぞ、という意気込みを感じる世界観でありました。
でも、遊び人でデカパン一丁というのは衣装としてどうなんだろう。その格好は赤塚不二夫先生のキャラのデカパンの印象が強すぎて遊び人って感じではないんだけどなあ。
あと、なんだかんだと遊び人のスキルがいろいろと強力すぎて、結局良い職業でしたね、という事になってしまっているのもなんとも。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 5 5   

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 5 (GA文庫)

【ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 5】 大森藤ノ/ヤスダスズヒト GA文庫

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「リリ達は囮にされました! すぐにモンスターがやって来ます! 」
「…そんな」
「おいおいっ、冗談だろ?」
鍛冶師のヴェルフを加え中層へと進んだベル達。しかし他パーティの策略により一転、ダンジョン内で孤立してしまう。ヘスティアはベルを救うため、Lv.4の元冒険者・リュー、さらには神・ヘルメスと共にダンジョン侵入を試みるが……
「──階層主(ゴライアス)!?」
立ち塞がる最凶の敵が、ベル達を更なる絶望へと追いつめる。希望を求め、決死行が繰り広げられる、迷宮譚第五弾!

『限界まで──限界を越えて己を賭けろ』
暖まってきた!! そう、作品そのものが暖まってきた。これまでは、ベルくん個人の物語だったんですよね。彼を一人前に鍛造していく話だった。それが、リリというはじめての仲間が加わり、ヴェルフが参加することでパーティーとなった。ここで、微妙にうねりが変わってくるんですよね。いや、変わり始めたのはミノ戦からか。あれで、ベルくんの戦いを見て、ロキ・ファミリアの上級冒険者の面々のヤル気に火が着いたように、ベルくんの存在は他者へと大きく影響を与えるものになりはじめていた。彼の「冒険」は、ベルくんだけを飛躍させるものではなく、その冒険を目撃したもの、その冒険を共にした者の成長、そしてハートの飛躍にも繋がりだしたのである。その最初の結実が、まさにこの巻。第五巻。ベルくんの冒険が、リリとヴェルフとの三人のパーティーだけじゃない。タケミカヅチ・ファミリアの、リューさんやヘルメス・ファミリアのアスフィ、そしてあの時18階層のリヴィラにいたすべての冒険者たち、そうモルドのような行き詰まり燻っていたような冒険者たち全部を巻き込み、火を着け、皆を「冒険」へと誘ったのである。
誰もがその背を目で追う、誰もがその場に立ち止まって居られずにその背を追いかけてしまう。居てもたってもいられずに、体の芯に火が灯ったようにがむしゃらに前に突き進みたくなる。誰もがいつしか忘れかけていた「冒険」を、彼の戦いは思い出させてくれる。ただ強いだけじゃない。ベル・クラネルという冒険者の持つ光は、彼個人を輝かせるものではなかった。
階層主(ゴライアス)との予期せぬ激闘は、そんなベルくんの冒険者としての、いや「英雄」としての資質を確信させてくれた。ベルくん一人が頑張り、ベルくん一人が活躍する話だったら、こんなに盛り上がらなかっただろう。彼のパーティーだけでも、これだけ燃え上がらなかっただろう。あの時、リヴィラに居た皆が死力を尽くし、持てる力を振り絞り、自分の出来るすべてを叩きつけて戦ったからこそ、あそこに居た皆の想いが一つにまとまり、同じ方向へと突き進んだからこそ、最後のベルくんの姿が映えに映えたんだろうなあ。
いやあ面白かった。脚本の緩急というか、波の立たせ方も今回うまかったですよね。一度極限状態にまで落とし込んだ上で、そこからなんとかギリギリリカバリー出来て、完全にほっと息をついて緊張を解いたそのあとにあれですもの。うまいこと読み手の意識を引っ張り、引き戻し、振り回す。良いように揺さぶられてしまいました。挿絵の使い方もうまくてねー、あの新しい階層に踏み入る意気揚々としたベルくんたちパーティーの姿と、予期せず深層に落ちてしまいボロボロになった彼らの姿の対比。あれは思わず「おおっ」と唸ってしまった。あれは視覚効果として、一目でベルくんたちがどれほどの危機に見舞われているかをぶん殴るように叩きこむ良い演出でした。
でも、思ってた以上にリリがパーティーの作戦参謀的に立ち回っていて、頼もしいのなんの。頼りになるなあ。個人的に今回のMVPはリューさんですけれど。リューさんいいなあ、カッコイイなあ。

しかしまー、ベルくんの噂のお祖父さんがまさかアレだったとは。アレ呼ばわりするけれど、アレだったとは正直えー、という感じでもあり、なるほどあんな戯けた思想をいたいけな子供に叩きこむゲス野郎といえば、アレらしいとも思えるわけで。いやあ、アレって世界中見渡してもあれほどアレなあれはなかなかいないですからねえ。
神話的にまったくイイ印象、イメージないんですけど、ベルくんにはあれは見習わないでほしいなあ。まあ、本作の神様たちは、アーキタイプからするとロキさまみたいにマイルドになっているように見えるので、大丈夫とは思うのだけれど。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 4 3   

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか (4) (GA文庫)

【ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 4】 大森藤ノ/ヤスダスズヒト GA文庫

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「「「「Lv.2~~~~~~!?」」」」

先のミノタウロス戦での勝利により、Lv.2到達、世界最速兎(レコードホルダー)となったベル。一躍オラリオ中の注目・羨望を集めることとなった少年の元には、仲間への勧誘が絶えない。廻り巡る環境。そんな折――

「俺と契約しないか、ベル・クラネル?」
偶然にも自身の装備《兎鎧》を創った鍛冶師のヴェルフと出会い、仲間を組むことに。しかも、彼は圧倒的な力を誇る《魔剣》唯一の創り手らしいのだが……?

犬人ナァーザ、そして女神ヘスティア、ベルが交わした2つのアナザーエピソードも収録!

これは、少年が歩み、女神が記す、
── 【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】──
長らく積んでいたのを、既読分にそろそろアニメの方が追いつきだしたので、そろそろ焦って発掘してきました。積み本っていうけれど、ある一定量を超えるとむしろ埋蔵と呼んだほうがいいんじゃないだろうか。探しだすのに掘り起こさないといけないのも含めて。
さて、今回は幕間回と言っていいんだろうか。序盤最大のイベントだった対ミノタウロス攻略戦を終えた直後ということもあり、ダンジョン絡みで大きな事件はなかったものの、新たなパーティーメンバーの参入というのは決して無視できない展開ではあるのか。でも、兄貴参入に際して特にきっかけともなる事件もなくわりとスンナリとパーティー参加したからなあ。いやでも、いちいち大仰なイベントないと仲間増えないというのも変なので、こういう穏やかでスマートな参入もありかなあ、と思う。ぶっちゃけ、そんな大事件なくても普通に一緒に過ごすだけでヴェルフ兄貴の頼りがいある信頼感は十分伝わってきたわけだし。
そう、今までいなかった兄貴分の参入である。ぶっちゃけベルくんはあんなだし、リリというしっかり者が傍についてくれたことで不用意にバカをやらかしたりトラブルに首突っ込んだりする危険性はやや減ったものの、やっぱりどっしりと構えてる頼りがいある人物がイてくれると安心感が全然違うんですよね。リリはなんだかんだと妹分で、どちらかというと庇護対象ですし。そんな彼女をあのけっこう難しい性格も含めて構って受け止めてくれる人材は大きいんですよね。ベルくんとリリ、この年少組二人をまとめて守ってくれるような安心感が、ヴェルフにはあったわけで。もちろん、戦闘力については既にベルくんの方が突出しているのですが、精神面ではなかなかそうもいきませんですしね。
ヴェルフの事情や人柄を知れば知るほど、その鍛冶師としての気概や心構え、野心や意欲など真っ当にして揺るぎない太さがあって、敬スべき人格の持ち主ですし。これはいいメンバーですよ。

と、ヴェルフのパーティー参加もひいて言えばベルくんがレベル2に最速到達した事による波及効果。そんなベルくんを酒場「豊饒の女主人」のスタッフがお祝いしてくれることになったのだけれど、シルさんのあの腹黒っぽさは何なんだろうw 下手をするとフレイア様と同じくらい黒幕臭を感じてしまう瞬間すらあるのだけれど。むしろ、リューさんの方が真っ当に応援してくれているというか、かなりベルくんに無意識に入れ込んでるようにすら見える。リューさん、生真面目だし誠実だからベルくんへの気の掛け方の意気込みの強さがダイレクトに出てるんですよねえ……。

一方で活躍した冒険者たちに神様たちが集まって二つ名を授けて回るイベントも開催され……って、これは酷い。わざと中二病丸出しのイカツイ二つ名つけてまわって笑い話にしてるのかー。いやでも、地上の人間たちの感性はこの名付けを凄くかっこよくてイカしていて神様たちスゲーってなってるんでしょ。だったら、素直にベルくんにもカッコ良い二つ名つけてあげても良かったのに。小学生の男の子たちがカッコイイヒーローネームつけてくれるのをワクワクして待っているのに、わざわざ目立たない渋目の名前つけてあげたりしたら可哀想じゃない。神様たちと人間たちの関係って複雑な面はあっても、おおらかに見たらそんな大人と子供の関係でもあるのだから。ヘスティア様は頑張ったと思うけれど、ちょっとベルくんが可哀想に思ってしまった(苦笑

アナエピはベルくんの過去編と、ナァーザとミアハさまたちとのお話。ベルくんは暇さえあれば騙されてるなあ……。でも、信頼していた相手から騙されていたというのはかなりショックな話なんですよね、価値観変わってもおかしくないくらい。それなのに、ああやってほだされるあたりベルくんのお人好しさ加減は筋金入りなんだけれど、何だかんだとリリとヘスティアさまも話し聞いて納得してしまうあたりわりと同類。まあミアハ様は本気で良い人だからなあ、この人に免じてしまえば大抵のことは許してしまえる気になるけれど。
元はといえば、この人のお人好しさ善良さこそが、ナァーザを良くも悪くも追い込んでいたのだけれど。なるほど、ここってベルくんとヘスティアさまの対比でもあるわけねえ。ミアハさまとベルくんってよく似てるし。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 2 3   

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 2 (GA文庫)

【ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 2】 大森藤ノ/ヤスダスズヒト GA文庫

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「初めまして、白髪のお兄さん」
ベルに声をかけてきたのは、自ら《サポーター》を名乗る少女・リリだった。
半ば強引にペアを組むことになった少女を不審に思いながらも、順調にダンジョンを攻略していく二人。束の間の仲間。
一方で、リリが所属する【ソーマ・ファミリア】には悪い噂が絶えない。
その先には、人の心までも奪うとされる《神酒》の存在が──?

「神様、僕は……」
「大丈夫、ベル君の異性を見る目は確かなのさ。神のように、きっとね」

これは、少年が歩み、女神が記す、
── 【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】──
颯爽とかっこ良く助けに入ったつもりだったのに、ベルくんに逃げられて落ち込むアイスたんカワユスw
アイス自身もベルくんには関心があるのに、見事なくらいに空回ってしまってる。こういう不器用な人は向こうからアプローチしてくれないと、うまく関われないんですよね。なのにベルくんと来たら、アイスが折角一生懸命頑張ってコミュニケーション図ろうとしているにも関わらず、焦って恥ずかしくって逃げてしまう始末。必然的なすれ違いであります。ベルくんも受けサイドなので、受け同士ってこういう場合大変なんだよなあ。
一方で、強引なくらい攻めの姿勢に転じればなんやかんやと関われてしまうのがウケ属性。自己主張が薄い、というのではないんだけれど、強く拒絶できなくてズルズルと受け入れてしまう、というのはベルくんの性格なんだろうね。勿論、こういう性格だと引っかかりやすいのが詐欺のたぐいであります。ヘスティアさまに引っ掛けられたのも、ある意味詐欺だったもんなあ、あれ。おもいっきり騙されて弱小ファミリアに入れられたようなものだし。この子が幸いだったのは、これまで悪意を持って騙そうと近づいてくる輩がいなかったことにあるのでしょう。居ても、周りの人達がなんやかんやと守ってくれてるんですよね。今回だって、エイナさんがわざわざ個人的に動いて調べて回ってくれていたりしているわけで。非常に恵まれた交友関係の持ち主であります。
これもベルくんの人徳というヤツなんでしょうかねえ。
良い子良い子というのは、その性格の良さが鼻について嫌われる子というのも少なからず居ると思うのだけれど、ベルくんの場合はその点あまり嫌味が無い上に一生懸命さが非常に庇護欲を掻き立てられるタイプなので、多分他人から好かれるタイプなんだろうなあ。
逆に言うと、よくまあリリはこんな子を獲物に選んで搾取しようとしたもんである。騙しやすそうなのはひと目でわかろうものだけれど、彼個人だけではなくその交友関係を見渡してみたら手を出すにはかなり危ない部類のターゲットだというのは分かりそうなものなのだけれど。現に一度、アウトになりかけたわけですし。
一方で、サポーターとして雇われるには他に類を見ないくらい好待遇で、信頼出来る雇い主だというのはこれまた嫌になりそうなほど実感してただろうに。
それでも、そんなやっと手に入れたはずの幸いを敢えて投げ捨てるほどに、リリの心に刻まれてしまっていた傷と冒険者に対する不信は大きかったという事か。
裏切られゴミクズのように尊厳を踏みにじられる事によって傷ついた子が、回りまわって信じぬける相手だと期待するのではなく、早く裏切ってその醜い本性を見せて欲しいと懇願するように希望するように成り果ててしまった無残さは、哀れの一言である。自分が、かつて自分を踏みにじった連中と同じ醜い顔をしていることに半ば気づきながら、なおも駆り立てられるようにして何も知らない純真無垢な相手を踏みにじろうとする事への暗い興奮と疲弊感。本来なら何も救われず悪意だけが巡り巡って拡大していくような虚無的な話で終わるはずだったのに、そんな螺旋を汚れのない純真さでせき止めてみせたベルくんは、怠惰で仕事をせずに遊びまわってるリアル神様たちと比べても、信仰に値するような神様みたいです。神様、たまにはヒゲモジャのおっさんも救ってあげてください、可愛い女の子だけじゃなくって。
酷いことをされたからって、関係ない人にひどいことをしていい理由にはなあ無い。その意味では、リリの末路は自業自得と言っても仕方ない、なんて言ってしまうと世の中悪意に埋め尽くされてしまうのでしょうけれど、個人的には地道に健全に頑張ってる子にもっと報われてほしいなあ……って、この作品の場合それってベルくんになるんだろうか。でも、ベルくんは能力付与的に十分報われている気がするしいろいろ自覚が足りなくて危なっかしいので、この際やっぱり地道にバイトしてるヘスティアさまに報われて欲しいところである。いやでも、この人もちょっと偏愛的すぎるところがあって引くので、そのあたりで煮詰まっててくれたほうが平和な気がするなあ。
つまり結局、エイナさん頑張れ! ってことだよ、うん。

1巻感想

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか3   

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか (GA文庫)

【ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか】 大森藤ノ/ヤスダスズヒト GA文庫

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これは、少年が歩み、女神が記す、
── 【眷族の物語】──

迷宮都市オラリオ──『ダンジョン』と通称される壮大な地下迷宮を保有する巨大都市。
未知という名の興奮、輝かしい栄誉、そして可愛い女の子とのロマンス。
人の夢と欲望全てが息を潜めるこの場所で、少年は一人の小さな「神様」に出会った。
「よし、ベル君、付いてくるんだ! 【ファミリア】入団の儀式をやるぞ!」
「はいっ! 僕は強くなります!」
どの【ファミリア】にも門前払いだった冒険者志望の少年と、構成員ゼロの神様が果たした運命の出会い。

大森藤ノ×ヤスダスズヒトのコンビが贈る、GA文庫大賞初の《大賞》受賞作、ここに開幕!!
元々ウェブ小説として公開していたものを、改めて新人賞に応募したら大賞受賞、という流れで書籍化シリーズ化。最近、やたらとウェブ小説の書籍化が散見されますけれど、安易に本出させてくれるというところより、こうやって正面突破する方が後々考えたら正解だよなあ、と読書メーターなどを見ると結構読まれているのを見て思ったり。
斯くいう私も、この作品はウェブ小説として公開されている時に読んでたんですが、そういえばいつの間にか更新されなくなって見なくなってたんだよなあ。途中でフェイドアウトして完結せずに消えてしまう作品は珍しくもないので全然気にしていなかったので、この再登場は驚きましたよ、うん。
確か、お話の方はだいぶ進んでいたはずなので、続刊も順調に出せそうですね。二巻も即この2月に出すみたいですし。内容の方は、読んでいたにも関わらず殆ど覚えていなくて、兎に角あのフレイヤが陰湿極まりなくてどうにかこの女ギャフンと言わしてほしいなあ、と思っていたのが頭に残っているくらい。まあそれだけ、この女神の所業がひどかったということなのでしょうけれど、忘れているぶんには改めて読んでももう一度楽しめるのでその意味ではお得かもしれません。

しかしこれ、初心者の少年の憧れと恋心を糧にした成長物語というよりも、ロリ巨乳女神のひたすら健気でひたすら報われない失恋し続けるお話ですよねえ。ベルくんが恋するアイスさんは、まだこの段階では直接関わって来ませんし、むしろ受付のお姉さんとか食事処のお姉さんとかの方が仲良くなっているくらい。というか、みんな年上かよ!! 年上かよ!! お姉さんかよ!! まあ、ベルくんという少年は異様なくらい母性を擽る健気系のショタ少年なので、面倒見の良いお姉さんタイプならドハマりしてしまう属性なのだから仕方ないか。更に言うと、イジメ甲斐のあるタイプでもあるのでフレイヤみたいなドSで陰険な女神に目をつけられてしまったとも言えるのですが。
そんなこんなで、色んな年上のお姉さんからちょっかいを掛けられ、一方で当事者のベルくんはというと、ダンジョンで出会って助けられたアイスさんにご執心で夢中でメロメロ状態。ベルくんを守護するヘスティアも、ちゃんと神様として敬され、また唯一の家族としてすごく大事にしてもらっているものの、女の子としては完全に眼中外なのです。にも関わらず、献身的にベルくんをサポートし、報われないにも関わらず身を粉にして働く姿は涙すら誘うほど幸薄い。ヘスティア神って、女神の中でもそこそこ大伸のはずだし、かまどの神様ということで働き者の印象も強いのだけれど、元ニートで働いたら負けだと思ってる系、だったというのは新鮮、なんだろうか。でも、そんな自堕落で友達に生活依存していたようなダメ神さまだからこそ、、一人の男の子の為に頑張って奮闘する、というシチュエーションが映えるのかもしれない。それが、さらに全然報われてない恋なのだとすればなおさらに。
さて、この作品はゲームっぽい世界観にこそ注目が当たっているけれども、面白いなーと思うのはむしろ神様が下界に降りてきて人間と同じ視点で生きている世界ってところなんですよね。勿論、神様である以上超常的な存在としてある意味隔絶はしているのだけれど、普段は人間と同じように振舞い生活しているわけで、敬う存在でありながら非常に身近な存在としても共存している。現にロリ神さまはお店でアルバイトして生計立ててるわけですしね。それに、神様の種類自体もヘスティアたち北欧神話体型のみならず、多神教のところは全部ごった煮で降りてきてるんじゃないかな。そういう神様だらけ、という風景はなんだか出雲とか高天原みたいなイメージで、神在月に日本中の神様が集まってきて宴会して騒いでいる様子なんかが思い起こされて、こういう無駄に賑やかな光景は好きなんだなあ

ファンダ・メンダ・マウス 2.トラディショナルガール・トラディショナルナイト3   

ファンダ・メンダ・マウス2 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫)

【ファンダ・メンダ・マウス 2.トラディショナルガール・トラディショナルナイト】 大間九郎/ヤスダスズヒト このライトノベルがすごい!文庫

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10キロのヘロインと少女を巡って、マウスが駆ける!!

「お前はおれが守る。ずーっと守ってやる」
――イカれた奴らの純粋な愛の物語――


一見、落ち着きを取り戻したマウスの日常だったが、今度は美月にトラブル発生!父・豊島郁夫の死体と10キロのヘロインを押しつけられた美月。自らの命の対価としてヘロイン売買に巻き込まれていく。欲望渦巻く横浜ダークサイドは弾丸乱れ飛ぶ超危険地帯に。命を危険にさらしながら事態の終結を急ぐマウスだが、その背景にはマウスの第三婦人キンバの意外な思惑が……。第1回『このラノ大賞』栗山千明賞・待望の第2弾です。
あれ? 今回意外に読みやすかった。相変わらず冒頭から意味不明なマウスの脳内麻薬の羅列に眩暈を起こしてしまうのだが、このシリーズって兎に角冒頭20ページくらいは毎度こんな風なのか? さすがに勘弁して欲しい。まあマウスのどうでもいい戯れ言に関しては、ラストで満やディディが本題まで録音をすっ飛ばしたみたいに、話半分聞く耳半分くらいで真面目に読み込まずに読み流せば、あまり気にならなくなってくるので、これは慣れなんだろうなあ。主人公の独白を読み流せ、とはヒドイ話な気もするけど、いちいちマジメに付き合う話しじゃないだろう、これらは。だから、マウスについては本当にどうでもいい戯れ言をどれだけ適当に流しながら、イイこと言ってる所を逃さないか、というスキルが要求されるのか、これ。そんなの要求しないでおくれよ。まあ八割どうでもいいこといってるので、大事なシーンさえ把握してりゃあ見逃さないか。
なんで今回わりと読み易かったと感じたのかわかったぞ。マウスの一人称が一巻の時よりもだいぶ分量として減ったからだな、多分。今回の話の主役の一人である美月さんなんぞ、数少ない論理的に思考してくれるキャラがそれなりの量のシーンを掌握してくれてたからだな、うん。
まあ、主役が誰という点を度外視しても、今回は話自体が二転三転するにも関わらず分かりやすかった。黒幕の動機が非常に感情的で、しかし計画はしこたま論理的で目的が明快だった、というのもあるんだろうが、前回なんて相当意味不明のまま最初から最後まで突き抜けていたのに比べると、見違えるほど小説として成り立っていたと言っていい。分かりやすかった云々で論じられる時点でちょっと前提がおかしい気もするが、気にすると負けな気分にさせられる点で相当なタマであると思えばいいのだろう。
ただ、下手くそなのとは違うよなあ。読みにくいことと下手である事は全く別の話。無茶苦茶な文章で、自由にも程があるが、こうした作風なのだと受け止めれば、この作品が一本の物語として何だかんだと綺麗に整っている事は理解できる。加えて、不思議な牽引力があるのは悔しいが認めざるをえない。結局、読み始めたら一度も止まらずに一気に最後まで読んじゃったわけだし。読んでる間、あこれ面白いな、と思っちゃったし。思っちゃったんだよなあ。私、こういうのもっと好きじゃないと思ってたはずなんだけど(苦笑
まあなんにせよ、一巻よりもこの二巻の方が、話としては好きですわ。読み終えたあとの読後感もすっきりして心地良かったですし。一巻は、なんかすごかったけど釈然としないものが残ってた事を思うと、ちゃんと理解の範疇にある終わり方でしたし。
とりあえず、美月さん頑張れ、ちょー頑張れ。第一第二は正直ありえないほどダメですから。ステフと協力して超頑張れw

1巻感想

ファンダ・メンダ・マウス3   

ファンダ・メンダ・マウス (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫 お)

【ファンダ・メンダ・マウス】 大間九郎/ヤスダスズヒト このライトノベルがすごい!文庫

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おれはマウス。しみったれた倉庫でくそったれな監視システム相手に終日ダラ〜っとすごす。家に帰ればネーネがべったり張りつく、そんな毎日。でも、おれは今の自分にかなり満足。人生がこれ以上でもこれ以下でも今いる自分になれないのならそんな物は願い下げだと、心の底から思っている。いい女はべらして万ケンシャンパンドンペリジャンジヤンBMベンツにPMゲッツーみたいなことがおれの今の生活に少しも必要だとは思わない――のに! 唐突にあらわれたオカッパジャリのマコチンが「嫁に!」とか言い出してから怒濤の急展開。どーいうことよ、コレ?

冒頭20ページぐらいまでの文章のメチャクチャさは、幾ら何でもこれは無いだろうというレベルで、あっけに取られた。なにしろ、何が起こっているのか何が書いてあるのかさっぱり分からないし、書いてる方もさっぱり説明する気がないのだからして。
ところが、20ページ前後を超えた当たりから、5W1Hがとりあえず判読できるレベルになってくるのだが、そこから一気に首根っこをひっつかまれて地面に押し付けられて、引き釣り回されるはめになる。
おら読め、よりあえず読め、別に理解しなくてもいいから読め、なんとなくで読め、いいから読め、読め読め読め。読まないんだったら失せろ、あっちいけ、しっしっ。蹴っ飛ばすぞこら。とでも言わんばかりの、凄まじさ。
とりあえず、ごめんなさいと言いたくなったぞ、おい(笑
いやまいった、今まで結構な数の本を読んだつもりだけれど、ここまで無理やりというか強制的にというか上から目線というか、顔面に見開き押し付けられてオラオラとこすりつけられるような勢いで読まそうとしてくる本を読んだのは初めてだ(笑
聞けばこの人、これまで小説どころか文章すらまともに書いたことのないズブの素人なのだという。そんな人の書いた最初の、初めての、原点にして源泉にして根源となる作品がこれだというわけだ。
そりゃあ、物議も醸すわ。
ただまあ、これを無視できないってのもよくわかる。上述したように、読ませる強迫観がなんかおかしいんだ。異常である。異端なくらいに異常である。これで、冒頭のような文章のままだったら、さすがに苦痛でしかないのだが、無茶苦茶なりにちゃんと物語として読める文章になっていくので、思わずしがみついてしまうことになる。
ヤバい、なんか楽しい。面白いか、というと実際のところ話としては特段筋立てになにか感じるものがあるわけじゃないし、キャラも変ではあっても個性的というものでもない、感銘や感動を湧き立たせるようなドラマティックな展開があるわけでもない。
ただ、この経験したことのない無茶苦茶さが、どこへすっ飛んでいくかわからない危うさが、予想を許してくれないとんでもなさが、ドーパミンを分泌させるかのようだった。
スリルが、楽しかった。

でも、このままだとただの刺激物だ。

喉元過ぎればなんとやら。初めての経験は興奮を呼び起こすものだけれど、その興奮が本当に初めてだから、という理由だけだったならば、以降では二度と同じレベル以上の興奮を呼び起こせない。それは単に、物珍しさによるものでしかないからだ。
然らば、この作品はどうだろうか。無茶苦茶さの向こう側に、上に積み上げる基礎となる土台はあったか。破天荒の奥に、枝を張る太い幹となる芯はあったか。自由の先に、寄りかかれる不自由は得られたか。書き終えたその先に、新たな境界線は見えていたか。
言葉は、産まれたか?
私の感触は空転している。この上昇しない期待値を、今回のように度肝を抜く形で覆してくれることが一番の幸福なのだが。
 
12月3日

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