4歳以上 オープン (国際)(指定) 定量 中京競馬場1,200メートル(芝・左)

クレアーーーっ!
ナムラクレア、本当にあと少し、あと少しが届かない。

雨の中京競馬場。いや全国的に雨だったんですけどね。案の定芝の状態は悪し。なんだけれど、今日の中京は外が伸びず、内を回ってきた馬が上位に来る馬場でした。
とはいえ、緩んだ馬場を馬が掘り返して激進するものだから、もう内に行くほどボコボコですよ。こういう馬場はやっぱり馬にも得意不得意というものがありまして、騎手としても判断がどうしたって難しい。
今回は騎手にとっても本当に難しいレースだったんじゃないだろうか。

本命1番人気だったルガル・西村騎手は今回は特にね、その判断を厳しく問われているだけに。なんで内にいかんのや、と。
まあ西村くんとしたら、最内の荒れた馬場は走らせたくない、うまく走れないという判断故に道中でも最内に入れず、最後の直線でも内に大きく進路が空いていたにも関わらず、外の少しでも良い馬場に出したのでしょう。とはいえ、今日の傾向と当のレースのスローのラップや展開を考えると、外に持ち出した時点で厳しかった。内に切り込んだとして、勝ち負けになったかどうか。
にしても10着というのは流石に負けすぎではある。
シルクロードSのアグリを3馬身突き放しての強い勝ち方を見せられたら、新世代スプリント王者候補の登場かと期待されるのも無理からぬ所だっただけに、ちょいと厳しい結果だった。
とはいえ、今回は流石に条件が複雑すぎて難易度高すぎたので、あまり次回以降この負けを考慮しなくてもよいとは思うけれど。

勝ったのは6番人気のマッドクール。前年スプリンターズSでママコチャの2着に入った馬だ。暮れの香港では振るわなかったものの、実績十分。
2番という枠順を活かし徹底して最内を突っ走り、最後まで走り抜けた。この馬場、この前半スローの展開で最内33.7で走られたら、まあ後ろが追いつくのは難しい。坂井瑠星会心の騎乗であったでしょう。

2着にはナムラクレア。まあ追いつかないだろうマッドクールに追いついてきた女剣豪一閃の末脚でありました。が、本当にあと少しが届かない。去年の高松宮も、スピリンターズも桜花賞も、あと僅かのなにかが差を分けた。騎乗ミスってわけじゃないんですよね。そして実力差では絶対にない。
むしろ、今のスプリント界で一番強い馬は、という問いが出されたらこのクレアをあげる人は少なくないでしょう。運がない、というものなのか、これは。
今回は特に大チャンスだったと思うんですけどねえ。未だにクレアがG1取っていないのが本当に不思議でならない。

3着には久々に海外からの参戦。香港から来たビクターザウィナーが逃げ粘って3着。
海外から来た馬というのはまあ大体実力差っ引いて考えて然るべきでしょう。特に欧州から来た馬はこっちからヨーロッパに行った馬が馬場合わなくて難しいのと同様に、向こうの馬もこっちの馬場合わない傾向が強いですから。でも、こと香港馬に関してはこれに当たらないと考えてもいいんじゃないでしょうか。昔から香港馬が日本に来た場合はほぼ、その実力通りの力を発揮している。
さらに、香港競馬というのは世界でもナンバーワンクラスのスプリント魔界。そんな中で14戦7勝。G1勝ってる馬ですから、そりゃ生半のもんじゃありませんよ。香港は近いですから、そこまで遠征の不安も少ない。
とはいえ、今回は決して体調も絶好調というわけじゃなかったみたいですし、さらにこの不良馬場。条件としては良くはなかったはずなのですが。
テイエムスパーダとモズメイメイという、今回先頭争いとなるだろう逃げ馬二頭ともが足元滑らせたりなどで出遅れ。オワタ。
ビッグシーザーも行きませんでしたし、ウインカーネリアンも競り合ってはこなかった。
自分のペースを作れたのが3着に残れた要因だったようです。

4着にはウインカーネリアン。前目で競馬出来たものの、ビクターの外外を回らされた挙げ句
4コーナーでさらに外まで出されてしまった分、内側の馬たちとは差がついてしまった感があります。
とはいえ、よく走る。1200は初めてだったんですが、しっかり走れていましたね。

5着にはロータスランド。牝馬で7歳まで頑張ってくれました。これでラストラン。最後まで大崩せず年取っても堅実に走り続ける良い馬でした。お疲れ様、これからは繁殖のお仕事頑張って。

今回はあのアイドルホース、メイケイエールにヴィルシーナの娘であるディヴィーナも引退。
エールちゃんもついにG1には手が届きませんでしたが、個性あふれるキャラクターで最後まで頑張って走ってくれました。同世代でも一番最後の方まで現役で頑張ったんですよねえ。
重賞6勝は十分な成績だったと思います。その成績でなお、気性ゆえに才能を発揮しきれなかったと評されるあたりがメイケイエールの難しさであり偉大さでもあったんじゃないでしょうか。

3番人気。去年のスプリンターズSの覇者であるママコチャは8着。外枠というのもありましたけれど、出来が万全からは遠いものだったようで最初から川田騎手のテンションがあまり上っていなかったというか、今回はそこまで迫真さを感じなかった。

4番人気のトウシンマカオは6着。まあ今回は度外視ですね。

阪神カップ阪急杯と連勝してきていたウインマーベルは12着。16番という外枠と馬場適性考えるとまあ仕方ないかと。こんなもんじゃないですよ。
京都牝馬ステークスを勝ってきたソーダズリング14着も、鞍上の武さんが今日はノメッてたと言ってただけに馬場があかんかった。仕方ない仕方ない。