徒然雑記

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ロクでなし魔術講師と禁忌教典

ロクでなし魔術講師と禁忌教典 18 ★★★☆   



【ロクでなし魔術講師と禁忌教典 18】  羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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タウム天文神殿、メルガリウスの謎ーー決戦の時、来たる!

天の智慧研究会が、帝国に宣戦布告! フェジテに迫る危機を前に、頼みの切り札・セリカが姿を消した。向かう先はタウムの天文神殿。そこで待ち受ける最高指導者・フェロード=ベリフ。その、驚愕の正体はーー

グレン・レーダスにとってセリカ=アルフォネアとは如何なる存在だったか。
命の恩人であり、育ての親、魔術の師であり、彼が正義の魔術師を目指すきっかけとなる憧れの人だった。
家族であり、母だった。最も大切な人だった、と言っても良い。
そんな彼女が別れの手紙を残して姿を消した。しかし同時に王都を壊滅させた死者の軍団がフェジテに迫る。ここで追いかけなければもう二度とセリカには会えないだろう。しかし、彼女を追いかけるということは、フェジテに迫る破滅を前に教え子や友人たちを残していくということ。
グレン・レーダスは究極の選択を迫られた。その選択に正解はない。どちらを選んでも、生涯傷痕として残る後悔が刻まれる。
それでも、彼は選択した。苦しみ藻掻きながら、心を切り刻まれながら、魂を根こそぎ削り取られるような喪失感に耐えながら、それでも選んだのだ。
痛みを抱える覚悟を決めて、一生悔やみ続けることをわかった上で。二度とあの人に会えないと理解した上で。
それでも選んだ。
後悔の恐ろしさを知っている彼が、それでもさらなる後悔を刻みつけた。
尊ぶべき決断である。敬すべき取捨であった。
最後まで選ぶことができずにズルズルと流されてしまう事もできただろう。自分にはどちらも捨てられないと、意味なく抗う真似をして誤魔化すこともできただろう。
それでも、グレンはきっちり選んだ。それを、彼の成長だというのは、余りにも酷だろうけれど。
でも、彼が選択したからこそ、その大切なものを選別する選択を強要する状況そのものをひっくり返す皆の好意に、価値が生まれたのだ。
何も選べないまま、一方的に選択肢をなくされて送り出されるのと、自ら選択した上で自分たちは大丈夫だから行って来い、こちらは任せろ、と背中を押され託される事とはやはり根本から価値が異なってくるじゃないですか。
信義の問題である。グレンはそれに応え、それに応じて皆もまた信じて義を通して返した。それが彼を究極の選択から開放してくれた。
今まで積み重ねてきた信頼の、友情の、帰結である。長い長いシリーズ物の中で一人ひとり積み重ねて築き上げてきた人間関係の結実でもありました。長期シリーズの醍醐味でもあるんですよね、こういうのって。短いお話の中ではなかなか積み上げられない蓄積です。

しかし、最終的にパーティーはやはりグレンとシスティとルミアになるんですね。リィエルは、どうしても剣姫との対決、剣の究極にまつわる因果が待っているし、イヴはもう軍指揮官としての能力が極まってしまっているのでそちらの役割をどうしても求められてしまっていますし、立場上離れられないのは仕方ないのですけれど。
それに、黒幕との因縁を考えるとどうしても対象はルミアとシスティになってしまいますし。

そのシスティは、再生怪人じゃないけれど、死者から復活したあのジン=ガニスと再戦することに。ジンというテロリストは、システィが本格的に実戦に参加することになったきっかけとも言うべき人物であり、実戦の……殺し合いの恐ろしさをシスティに刻み込んだ人物でした。恐怖に押し潰されたシスティは実力を発揮しきれず、精神的に踏み躙られ泣き喚いて命乞いまでする羽目になった相手である。初期のシスティの精神的な弱さを象徴する相手でもあり、天才と呼ばれていてもシスティはあくまで一般人の少女に過ぎなかったことを示す相手でもありました。この頃のシスティは、グレンが抱えている闇にもルミアの秘められた過去もとてもじゃないけれど向き合える娘じゃなかった。戦いにも真実にも耐えられるような心の強さを持ちえていなかったんですね。
それなのに、本当の殺し合いの中に放り込まれて矜持も夢も意思も何もかもがぐちゃぐちゃに踏み躙られた。その相手こそが、ジン・ガニスだったわけです。
システィーナ=フィーベルがもう幼い小娘ではなく、一人の魔術師であることを改めて示すにはもっとも相応しい相手だったと言えるでしょう。システィの成長をこれ以上なく実感できる相手でした。
もう彼女は本物の魔術師であり、一人の戦士なのですから。今や特務分室の一員に加わっても遜色ない、と皆からお墨付きを得られるほどの、覚悟と実力を兼ね備えた凄腕の超一流の魔術師へと至ったシスティには、かつて自分が怯え逃げ惑ったテロリスト崩れなどもはや敵にもならなかった。ここまで手も足も出させずに一蹴するまでに、実力が隔絶しているとまでは思わなかったけれど。
命乞いをするジンを、一顧だにせず処理するシスティの冷徹さには正直痺れました。もうこの娘を、少女とは呼べないなあ。
黒幕フェロード=ベリフの正体についても、向こうから明かされる前に気づいて、正対することになっても動揺することなかったことも、システィの精神的な成長を感じさせて余りあるところでした。

しかし、ここに来て本格的にクゥトルフ神話要素が強くなってきたな。ジャティスのあの狂気に満ちた正義も、元来のものであるのは確かだけれど、外なる神の情報を直視してしまった事によるSAN値の欠損だと考えれば、よくわかるんですよね。
それ以外にも、歴史上において狂気に侵されたという重要人物たちも、SAN値が減少していき最終的に削れきってしまったと解釈できますし。あの鉄心のアルベルトをして、言葉にして出せずに精神に支障を来す素振りを見せるとか、通常の狂気とはどこか異なっていましたし。
魔王が王家に仕掛けてきた計画など、邪悪を通り越して狂気ですらありますし。
これまで幾つも仕掛けられてきた伏線が次々と明らかになり、この世界に、歴史に沈められてきた秘密が、真実が浮き彫りになっていき、狂気がすべてを覆い隠していく展開はまさにクライマックス。
いや、まだ最終段階に足を踏み入れたところ、なのかしらこれ。
セリカが思い出した真実とは、何よりセイカの本当の正体とは。まだ肝心な所が明らかになっていないだけに、こっからが本番だ。


ロクでなし魔術講師と追想日誌 7 ★★★☆  



【ロクでなし魔術講師と追想日誌 7】 羊太郎/ 三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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グレンと結婚した相手は――教え子たちの花嫁の座・争奪戦!?

突如セリカが開催したグレンの花嫁コンテスト。さらに、未来でグレンの子供をチェック!? ドキドキなシスティーナ、気合が入るルミア、食い気優先リィエル。結婚相手は誰に!? 特務分室の絆を描く書き下ろしも!

『最強ヒロイン決定戦』
セリカが主催で行われたグレンの嫁選抜戦のお話。強制招集じゃなくて希望者のみにも関わらず、数十人もの参加者が集まるあたり、グレン先生ってそんなに人気あったの!? と、白猫じゃないけれどちょっとびっくり。というか、セリカお母さんは息子に対して過保護すぎである。
このイベントに対して入れ込んでたのが、白猫じゃなくてルミアというあたりが興味深い。最近、イヴの台頭もあってかなりガチ目にヒロインレースで劣勢に立たされている自覚もあるのだろうか。
初期はわりと余裕を持ってたはずなんですけどねえ。
ルミアがこれだけ必死に見境なくして暴走するのは珍しくて、かなり面白かった。てか、銀の鍵をこんなしょうもないイベントで使うなし! ナムルスまで呼び出すし! 


『さらば愛しの苺タルト』
もうただの苺タルト中毒じゃん、リィエル。それは薬物依存症の症状と変わらんからw
ただ忙しいのに追試の準備やらするの、先生ほんとに大変らしいのでリィエルはもうちょっと恐縮するべき。まあハーレイ先生、私怨絡みで自分から首突っ込んでいるので自業自得と言えば自業自得なのだけれど。
というか、この短編集でみんな最終決戦とか満を持して使うべき切り札をポンポン繰り出しちゃってるの、奥義の無駄遣いなんですけど。ってか、それら減りますからね、色々と。


『秘密の夜のシンデレラ』
イヴ先生、実家を勘当されたのに生活レベルを下げられずに極貧に陥って、バイトをはじめるの巻。
わりとやってることがグレン先生と同レベルなんですけど、イヴさん。
本業の傍ら、こっそりと水商売でバイトとかガチであかんルートに入ってるんですけどー。衣食住のうち、衣の部分身だしなみだけはレベル落とせずに、住居と食生活で極貧を極めるイヴのソースなし塩パスタ生活が色々不憫すぎるw
いや、イヴってイグナイトに引き取られるまでは庶民生活送ってたんじゃなかったっけ。そこで見栄を捨てられないのは、なんともはや。振り幅大きいなあ。
んでもって、同じく魔術で変装してバイトしていたグレンとお互いに正体知らずコンビを組んで上級クラブで働くことに。
イヴはなんというか、もう彼女のエピソードあるたびにヒロイン度があがっていきますなあ。グレンと相性ヨすぎるんですよね、彼女。色々とリズムが合いすぎているというか。これって、お互い正体を知らないまま惹かれていく、という王道パターンだし。そして、実はその気になった相手がグレンだったとわかってときめいてしまうという。
この二人のカップルだと、貧乏暮らしで所帯じみたわりと地に足のついた生活になりそうなんですよねえ。
ガチで大番狂わせあっても不思議とは思わんぞ。


『未来の私へ』

オーウェル教授が天才便利すぎて、この人ならタイムマシン作っても全然おかしくないよね、という認識になってしまう。いやマジでどんな突拍子のない展開になっても、オーウェル教授なら出来るよね、となっているのがなんかもう凄い。異世界転生でも地獄門を開くでも何でもできそうだぞ。
というわけで、システィーナとルミアとリィエルの三人がいつものオーウェル教授の実験に巻き込まれて、いや普段巻き込まれるのはグレン先生なんだが、代わりにこの三人娘が巻き込まれて……未来に飛ばされてしまった、というシチュエーション。
当然のようにそこで出会ってしまうのは、彼女達三人に似ているようで全然似ていない三人娘。いや、さすがに白猫たちからこの娘たちが生まれるのはちょっと信じがたいぞw
いくら何でもキャラが濃すぎるw 白猫とルミア、完全に子育て失敗しているじゃないですか。リィエルはどう考えても血が繋がってないだろw
最初の嫁選抜戦もそうなんだけど、セリカはグレンが嫁を迎えることはむしろ積極的に推してるんですねえ。嫁いびりとか絶対にしないで、むしろ家族が増えたと喜んでて、グレンと一緒に猫可愛がりしている感じで、この人はほんと息子を独占したいとかは全然なくて、彼が幸せになるのが嬉しいんだろうなあ、と思うとほっこりとしてしまうのでした。
なんでイヴだけでないんだろー、とちびっと不満に思っていたのですが、あとがきでバッサリ出番がカットされてしまった理由が書かれていて、それはうん、出ないほうが良かったですね。


『特務分室のロクでなし達』
最新話相当での特務分室って、こうしてみるとほぼほぼ瓦解してるという他ないですよね。残ってるの、クリストフにバーナードにアルベルトの三人だけなんですから。って、そう言えばエルザが「運命の輪」で新加入してたんだったか。
ともあれ、特務分室全盛期だった頃に学生だったクリストフが、卒業を期に特務分室に配属を希望する、そのきっかけとなった彼が特務分室の面々と遭遇するお話。
前々から思ってたんですけれど、色々とおかしい人間しかいない特務分室の中でクリストフってあんまりこう人格に破綻した部分のない普通の人だなあ、と思うところ大きかったのですけれど、こうしてみると確かにメンバーの中で突出してまともな常識人だ。
そんな彼から見た頭のおかしい特務分室のメンバーの活躍は、やっぱり頭おかしいというほかなく、いやこんな事件しょっちゅう解決してたの? 帝国の治安ヤバくない? どれだけ国家に致命的なダメージ与えそうな事件頻発してたんだ?
ともあれ、グレンが現役でイヴが室長で、セラが健在で、ジャティスがまだ在籍していた頃の話。こうしてみると、軒並み分室から居なくなっちゃったわけですからねえ。途中加入してた連中は中途半端も良いところだったし。その意味でもエルザには期待大か。
……そう言えば、忘れてたけどリィエルも一応あれ現役の執行官メンバーだったっけか。


2020年7月読了ライトノベルのおすすめ  

読んだ本の数:31冊 うち漫画:2冊


積んでしまっていた【ロクでなし魔術講師と禁忌教典】の短編集の方、これの崩し月間でもありました。本編の最新刊の内容、短編集でのイヴの過去編読んでないと味わい減っちゃいそうだったんでねえ。おかげで、より本編の最新刊堪能できました。
驚かされたのが長らく途絶えていて打ち切りかと思っていた【叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士 】の新刊が出たこと。内容も衰えることなく充実一途なので嬉しいことこの上なし。この調子で続きも出てくれればいいのですが。
あと、見逃していたというか積んだままにしていたのですがHJ文庫の【デッド・エンド・リローデッド】。新人大賞受賞作なのですが、これが期待以上の面白さで手に取るのが遅れてしまったのを悔やむばかりです。幼女博士のバブみに完全にヤられてしまいましたw


★★★★★(五ツ星) 0冊



★★★★☆彡(四ツ星Dash) 2冊

ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード) 17】 羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫(2020/7/17)
七つの魔剣が支配する VI】 宇野 朴人/ミユキ ルリア  電撃文庫(2020/7/10)

【ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード) 17】 羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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これでもかこれでもかと打ちのめされ、傷ついてきたイヴ・イグナイトがすべてにケリをつける復仇と精算。「炎の一刻半」と呼ばれることになるイグナイト家による叛乱の鎮圧に示したイヴの不屈の戦いの一部始終がここに。


【七つの魔剣が支配する VI】 宇野 朴人/ミユキ ルリア  電撃文庫

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魔法使いにとって死は悲劇ではない。本分も本懐も尽くさぬまま理不尽に立たれる死こそが悲しむべき死であり、存分に生き抜いた上での結果としての死はむしろ寿がれる。魔法使いは情熱に生きて愛に死ぬ。それを改めて知る事になる巻である。


★★★★(四ツ星) 8冊

サバゲにGO! はじめてのサバイバルゲーム】 アサウラ/赤井てら LINE文庫エッジ(2019/9/5)
叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士 3】 杉原 智則/ヨシモト   電撃文庫(2020/7/10)
地獄に祈れ。天に堕ちろ。2.東凶聖餐】 九岡 望/ 東西   電撃文庫(2020/7/10)
クロの戦記 3 異世界転移した僕が最強なのはベッドの上だけのようです 】 サイトウアユム/むつみまさと  HJ文庫(2020/4/1)
オーク英雄物語 忖度列伝】 理不尽な孫の手/朝凪  富士見ファンタジア文庫(2020/7/17)
カンピオーネ! ロード・オブ・レルムズ】 丈月 城/BUNBUN  ダッシュエックス文庫(2020/6/25)
Re:ゼロから始める異世界生活 12】 長月 達平/大塚 真一郎  MF文庫J(2017/3/25)
デッド・エンド・リローデッド 1.無限戦場のリターナー】 オギャ本バブ美/ Niθ HJ文庫(2020/2/29)


【サバゲにGO! はじめてのサバイバルゲーム】 アサウラ/赤井てら LINE文庫エッジ

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【叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士 3】 杉原 智則/ヨシモト   電撃文庫

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【地獄に祈れ。天に堕ちろ。2.東凶聖餐】 九岡 望/ 東西   電撃文庫

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【クロの戦記 3 異世界転移した僕が最強なのはベッドの上だけのようです 】 サイトウアユム/むつみまさと  HJ文庫

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【オーク英雄物語 忖度列伝】 理不尽な孫の手/朝凪  富士見ファンタジア文庫

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【カンピオーネ! ロード・オブ・レルムズ】 丈月 城/BUNBUN  ダッシュエックス文庫

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【Re:ゼロから始める異世界生活 12】 長月 達平/大塚 真一郎  MF文庫J

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【デッド・エンド・リローデッド 1.無限戦場のリターナー】 オギャ本バブ美/ Niθ HJ文庫

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以下に、読書メーター読録と一言感想




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ロクでなし魔術講師と禁忌教典 17 ★★★★☆   



【ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード) 17】 羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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公爵家イグナイトの裏切り。クーデター『炎の一刻半』

魔術祭典決勝を襲った最大級の悲劇と天の智慧研究会の最高指導者、大導師フェロード=ベリフの登場――歴史の大いなる転換点で、アルザーノ帝国女王府国軍大臣・アゼル=ル=イグナイトもついに動き出す――。

イグナイト卿、クズ野郎、クズ・オブ・クズだとは思ってたけど、そこまでやるか。そこまでやってたのか。「彼女」の言葉じゃないですけど、「ははは、笑えねえ。死ねよマジで」ですよ。
うん、いっそここまでクソ外道だと清々しいですわ。同情の余地が一切なく、理解の必要がまったくない。ただただ己の野心のみに固執してそれ以外の価値を認めないクソ野郎。自分の子供を道具としか考えていない、という毒親キャラは珍しくないですけど、ここまで完全に道具扱いした奴は見たことないですよ。
これでまだ、その野心に見合うだけの才覚の持ち主。自分こそが帝国を率いるに相応しい存在であるという自負に見合うだけの力の持ち主であったのなら、世界の敵、国家の敵として十分だったのでしょうけれど。
権力の握り方も力尽くで凄まじい恨みと憎しみを買いまくってるし、決して権力闘争に長けているという風でもなく、作戦立案能力も消耗戦前提の力押しで、戦闘も火力馬鹿。人の操り方だけ、呪詛を使って小賢しく無理矢理に従わせるのがうまい、というだけのまあ自己評価の高さとは裏腹の人物なんですよね。
イヴからは、冷静に小物と切って捨てられていますし。
でも、そんな無能な小物だからこそ、そんな輩に帝国が食い物にされ、過去からこのクーデターに至るまで無数の兵士たちが無為に死ぬ羽目になり、そして何よりイグナイトの娘たちが無為にその人生を潰されることになった。父親と違って、本物の天才だった三人共が踏みにじられ、苦しみのたうちまわり、その輝かしい道を歩むはずだった人生を泥に塗れさせられた。
怒りもある、憎しみもある、悔しさもある、でもその原因がこの父親だったという、この小物に過ぎない男であるという事実に、虚しさを感じるのである。あまりに、その死が、人生の歩みが徒労すぎて、こんな男に消費させられて、報われなさすぎる。

今回の一件は、イグナイト家を、そして帝国そのものを覆っていた一人の男の醜い野心の呪縛を、それに苦しまされ続けた末娘が、ついに打ち破る話でありました。
「炎の一刻半」と銘打たれた歴史的軍事作戦の指揮を取る、イヴ・ディストーレの慟哭と決別の三時間。
限定された時間内での怒涛の展開だっただけに、まさに凝縮された密度の濃い、そしてスピード感に乗りに乗ったまるまる一巻でした。これ、本番の前哨戦に過ぎないんですけどね。
ジャティスの謀略による天の智慧の首魁の正体の世界への露見からはじまる、世界の終わり。まさにその端緒であり、色んな意味で誰もが躓いたイグナイトの乱。ほんと、他者の足どころか人生そのものを無為に引っ張るという意味で最大級の余計モノでした、イグナイト卿。そのぶん、ちゃんと相応しい末路を辿ってくれて良かったですけれど。
……にしても、イヴにしてもアリエルにしても、目的を達するために進んだ道が迂遠すぎるのはイグナイトの血筋なんだろうか。イヴなんざ、それで一時は目的見失ってるし。
ともあれ、最大のネックでもあったセラの殉職の件も、イヴはむしろ積極的に動こうとしていたのにイグナイト卿に邪魔された結果だった、というのがグレンにも伝わって、二人の間のハードルほぼ取り除かれちゃったんじゃないだろうか。
かつて白猫が、何度も何度も精神的にフルボッコされ、愛情たっぷりの棍棒で滅多打ちにされ、そこから這い上がってきてヒロインとして一枚も二枚も格を上げて覿面に飛躍してきた事を思い返せば、イヴもまた登場時から大転落して、何度もボコボコにされ続けた末にここでトドメとばかりの猛襲を受けてのた打ち回って苦しみぬいての、過去と呪縛からの脱出であり打破の集大成だったんですよね。これまさにまさに遅れてやってきた最強のヒロイン、ワンチャンありですよ。

しかしこれ、イリヤとイヴ、同じリディア姉に救われた妹でありんがらこれだけ歩む道が変わってしまったの、理由は色々あるのだろうけれどグレンと出会っていたかというのは大きな要因だったんでしょうね。たった一人で復讐にひた走ったイリヤに、リディアに代わって真のイグナイトを目指したイヴの違いとも言えるのでしょうし、リディアの末路を知ったか知らなかったかの差でもあるのかもしれませんが。

さて、高笑いしながら次元の向こうに飛ばされていったジャティスですけど、こいつ絶対これで退場とかないよなあ。余裕ヅラの黒幕さんに、ばっ馬鹿な!と愕然顔で言わせてくれそうなの、グレンたちよりも圧倒的に煽り属性持ってるジャティスの方なので復活が楽しみですらある。



ロクでなし魔術講師と追想日誌(メモリーレコード)6 ★★★☆   



【ロクでなし魔術講師と追想日誌(メモリーレコード)6】 羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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グレンとシスティーナのデートに父親同伴!―『お父様が見てる』。大天使ルミアが、ついにグレる!?―『名無しの反転ルミア』。グレンの仮病を暴くため、三人娘がアルフォネア邸へと突撃!!―『仮病看病☆大戦争』。そして再び登場するフェジテの華麗なる魔導探偵(笑)ロザリー=デイテート、その活躍を描く『魔導探偵ロザリーの事件簿 無謀編』。人気を博した傑作短編を同時収録!そして―「貴女に託すわ…私が誇りに思うイグナイトの名を」魔導の名門・イグナイトの次期当主イヴ=イグナイト。彼女の知られざる過去もついに明らかに。

イヴが実質メインだと思しき本編の最新刊を前に、どうやらイヴの過去編があるらしいこの6巻を先に履修しておかないと、という事でここしばらく積んでいた【追想日誌(メモリーレコード)】を崩してこの6巻まで到達。いやね、本編16巻読んでいたらいきなり知らないイグナイト家のお姉さんが出てきて、誰よこれ!? と、なったんで、これ短編集の方も読んでおかないと、となってたんですよね。
お陰様で突然現れたリディア・イグナイトがどういう人物だったのかわかったわけですけれど、これ本巻読んだ後だったら彼女が本編に登場した時の印象全然違ったんだろうなあ。

と、短編の方はいつもの便利なレギュラー、セリカと教授がほぼお休み、という異色のラインナップながら面白さはさらに勝るという、ここまでシリーズ来るともうキャラが活き活きしていていいですねえ。



『お父様が見てる』
白猫のパパさんが、娘のデートをストーキングする、という展開だけなら馴染みのものだと思うんですけど、まさかのママさんご同伴の夫婦で、という展開にママさんはストッパー役なんですねわかります、と思ってみていたらまさかのママさん、ストッパーどころか何かある度にパパさんの脇腹にナイフぶっ刺してグイッとひねるトドメ役だったよ!
レナード氏、まさかの魔術講師時代に生徒に手を出していた案件発覚である。ママさん、マシンガンさながらの怒涛のパパさんの過去へのアウト判定、笑った笑った。そりゃ、手を出された本人ですもんね。パパさんがグレンにダメ出しするたびに、貴方の時はもっと酷かったですけどね、とばかりにニコニコと指摘されていく黒歴史の数々に、レナード氏完全沈黙である。娘のデート覗きながらここまでボコボコにされるパパさん、はじめてみたよ。
しかしこれ、どう言い繕ってもパパさん、グレンのこと一ミリも非難できないんですけどっ。
とまあ白猫パパとママの方にばかり目がいってしまうデート回でしたけど、白猫パパのプレゼント探しという名目とはいえ、何気にグレンと白猫の雰囲気とても自然でお似合いなんだよなあ。


『名無しの反転ルミア』
悪堕ちルミナ、と見せかけたナムルスのセンスが爆発する回。単にいつも外から見ているばかりなのが寂しくなったナムルスがルミナの体を借りてグレンたちと一緒の日常を体験する、というだけの話しだったはずなのに、ナムルスの訳の分からんファッションセンスと女王様プレイのおかげでまるでルミナが悪堕ちしてしまったかのようになって、学園が阿鼻叫喚に包まれるという。
クールで頼りがいのあるキャライメージ……は、本編でもあんまりなかったか。やたらとチョロいツンデレムーヴを本編でもカマしていたけれど、さらにド級のポンコツ属性までここまで見せてくれるとは。あと、嫌い嫌いと言いながらこの娘、ルミアの事好きすぎである。


『仮病看病☆大戦争』
この教師、薬まで使ってガチで仮病使ってサボりやがったw
ロクでなしの面目躍如である。いや、まじで家でダラダラ過ごしたいだけで、そこまでするか、と。
……うん、まあわからなくもないけれど。休みたい時は休みたいよね。ただそのために生徒の前で急病のふりをして本気で心配させたのはアウトですね。システィが怒るのも無理はなく。
ただ、気づいたシルフィもさることながら、仮病をつかうグレンを見て本当の風邪の前兆症状を見抜いていて本気で看病しにくるルミアさんもやはり侮れません。


『魔導探偵ロザリーの事件簿 無謀編』
名探偵の要素とは推理力云々じゃなくて、事件そのものにぶちあたる引きの強さかー。まず事件を見過ごしてしまったら、推理も解決もあったもんじゃあないですもんなあ。
もっとも、ロザリーの場合はグレンが助手についていないとせっかく事件にぶち当たっても解決能力皆無なので、ほぼグレンに丸投げ、というのがなんだかなあ、という所ですけれど。
とはいえこれ、結局システィのお屋敷侵入編、みたいになってて、システィ、ルミア、リィエルの三人娘の家での様子をグレンが覗き見てしまう、みたいな話になっとるやないけ。


『炎を継ぐ者』
徹頭徹尾、イグナイト卿がクズ・オブ・クズすぎてドン引きである。
先代イグナイト卿、どういう教育施したんだ、この男に。さすがにちょっと歪みすぎじゃあなかろうか、まともじゃないぞ。長姉リディアには尊敬されていたみたいだけれど、息子の教育をここまで過たせた廉は無視できないですよ。
イヴもこれ、酷い境遇じゃないですか。これを見ていると、むしろよくあれだけマトモに育ったな、というふうにしか見えなくなってくる。それもこれも、リディアという姉がいたからであり、イヴがイグナイトに拘るのは父親ではなく姉の愛情があったから、というのはよくわかったのだけれど。
それで真のイグナイトを目指しておきながら、結局最初の志を忘れてしまって父親の劣化イグナイトに成り果ててたの本末転倒すぎて、さすがイヴさん、というほか無い。
まあ父親のプレッシャー、のみならず呪詛での強迫で常に圧迫を受け続けていたのを思えば多分に同情の余地もあるのでしょうが。何気にセラの一件を除けば一線を越えたことはないようですし、セラの一件も援軍を「送れなかった」という方が正しいですしね。

ロクでなし魔術講師と追想日誌(メモリーレコード)5 ★★★☆   



【ロクでなし魔術講師と追想日誌(メモリーレコード)5】 羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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魔術の失敗で、システィーナがグレンの飼い猫に!?―『猫になった白猫』。惚れ薬によってルミアが、全校生徒から追い回されて!?―『勃発、愛の天使戦争』。あんなに好きだったのに…どうして苺タルトはリィエルを裏切ってしまったのか―『リィエル捕獲大作戦』。そして短編集初主演!特務分室室長時代、イヴの華麗なる日々(笑)を描く『室長サマの憂鬱』。ドラゴンマガジン誌上の大人気エピソード四つを収録!そして―「…人の善悪を、人が推し量ってはならないよ、グレン」それは、グレンとジャティスが同僚であった頃。それぞれの正義を争う因縁の秘話が、ついに解禁―!


『勃発、愛の天使戦争』
短編集ではほぼ皆勤のオーフェル教授。毎回、この人の巻き起こす騒動のお話があるんだが、よくまあ手を変え品を変えいろんなトラブル引き起こせるもので。教授の万能性に頼り過ぎじゃないですか? と、言いたいところだけれど、それだけキャラがハマってしまったんだろうなあ。
惚れ薬ネタはだいたい男がひっ被ってえらい目にあうのだけれど、今回はルミアが浴びてしまい異性同性問わずに追いかけ回されるはめに。いやこれ、真面目な話暴徒に捕まえられてたらルミアさん、18禁な目にあってたんじゃないでしょうかい。
何気にシスティにヒロインレース抜かれ始めた上にセリカやイヴという別方面からの突き上げもあって存在感が薄れだしていたルミアが、自分の気持ちを再自覚する話でもありました。


『室長さまの憂鬱』
グレンが辞めたあと、補充人員もなく人手不足のまま仕事量だけは減らず、どんどん追い詰められていくイヴ室長の憂鬱、どころじゃないドタバタ劇。
真面目に仕事してそうなアルベルトが、他に負けず劣らずの自覚なきトラブルメーカーで、やたらめったらイヴにばかり問題児しかいない部下どものやらかしの負担負債が押し寄せて、えらい目に遭うイヴさん。
頭抱えて、無茶苦茶しでかす周りに酷い目にあわされて泣きながら喚き散らすの、それグレンとかぶってますから、イヴさん。
作者さんの傾向としてお気に入りはついつい酷い目にあわせてしまうドSなところがあるように見受けられるので、イヴのその後の躍進のはじまりがこのあたりにはあったのかも。
あと、こんな問題児どもの管理から解き放たれたことが、先生になってイヴが精神的に解放された理由の一つだったんじゃないだろうか。実家の圧から解放されただけではなかったんじゃないの?
あの連中と比べると、生徒たちは可愛いもんですしねえ。


『猫になった白猫』
このタイトルわりと好きだなあ。というわけで、システィーナが変身魔法で白猫になってしまい、下に戻れなくなったところ、なんやかんやで正体を知らないグレン先生に引き取られて、めっちゃ猫可愛がりされながら飼われてしまうお話。
わりとネコを満喫、というかグレンに飼われるのを満喫していたようなシスティさん。意外とせっせと手をかけてネコの面倒見るグレン先生に愛でられて、この女絶対デレデレしていたよ。


『リィエル捕獲大作戦』
リィエルもリィエルでこうしてみると猫っぽいなあ。虫歯になったリィエルが、治療でガリガリ削られた時の痛みにびっくりして逃げ出してしまい、みんなでそれを追い回すお話。
ガチ泣きのリィエルって、リィエル回の時以来なんじゃないだろうか。それでもまあリィエルを追いかけ回すだけならまだ大騒ぎですんだのに、それを致命的な大騒動に引き上げてしまうのが短編集のセリカさんで……。


『THE JUSTICE』
正義のテロリスト、ジャティスの特務室時代の話であり、彼がそれまで見下していたグレンを逆に見込んでしまうお話。本編ではやたらとグレンに入れ込んでいるけれど、その発端となった話ですな。
しかしこの男、特務室時代からやってること何も変わってないじゃないか。公僕だからと全く自重してないやりたい放題だし。イヴはジャティスがイグナイト卿のイチオシだから、と余計な手出しもできないままで、ってイグナイト卿やっぱり見る目とかないんじゃないの、あのおっさん。
100回中99回失敗する任務で常に最初にただ一度の成功する一回を引き当てる男、みたいな事を言われていたグレン。いやなんでそんな失敗確定みたいな任務ばっかりやらされてるんだこいつ、という疑問を当のグレンは全然抱いてなかったわけで。こいつ、特務室時代余裕なさすぎだろう。
でもその余裕の無さこそが、能力の低さを補うだけの必死さと運だけではどうにもならない事態を乗り越える狂気に近い自己保全を考えない一手を手繰り寄せていたわけで、彼が生き残れた要因でもあったのかもしれない。それをジャティスに見込まれてしまった、とも言えるのだろうけど。
ちなみにジャティスの名前、しばらく本気でジャスティスだと勘違いして思いこんでいました。すげえまんまな名前名乗ってんだなこいつ、と思っててごめんね。



ロクでなし魔術講師と追想日誌(メモリーレコード) 4 ★★★☆   



【ロクでなし魔術講師と追想日誌(メモリーレコード) 4】 羊太郎/三嶋 くろね   富士見ファンタジア文庫

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ホームレス学院生・リイエルの波乱万丈な日常とは!?―『とある少女の素行調査』。グレンに金髪美少女な隠し子発覚!?―『嵐の幼天使』。医務室の女神、学院きっての法医術のエキスパートが登場!―『病弱女神セシリアさん』。今日もまた、ロクでなしが洞窟探索の授業を利用して丸儲け!?―『狂王の試練』。新キャラクターも加わり、人気キャラクターたちの驚愕なエピソードが明らかに!?そして―「大丈夫だよ。僕は絶対に、アルベルト=フレイザーみたいにはならない」遠い未来。伝説となって残る復讐に生きた男・アルベルト=フレイザー。その想いを継いだ少年の、時代を超えた物語―。

リィエル、どう考えても自活できそうにないんだけれど、これ見ると意外と生活能力あるんだろうか。自然の中でサバイバル生活、ならいくらでも想像できたのだけれど、意外と人間社会の中でも逞しく生きてるんですよね。結構、お金もちゃんと稼いでましたし。ただ普通の年頃の女の子の生き方では決してないので、その意味ではシルフィとルミアの屋敷に一緒に住み込むという選択肢は良かったんじゃないかと。ただ、いたれりつくせりの貴族令嬢の生活はリィエルから家事能力を養う余地なくしそう。基本、ペットタイプだしなあ、この娘。

なにかあると勝手に騒動を引き起こしてくれる短編コメディでは欠かせないバイプレイヤー・セリカ。基本的に何でもありで何でも出来る魔女の中の魔女なだけに、色々と制約が多い本編と違って本当にやりたい放題やってもギャグコメディ時空で纏めてしまえる短編だと本気でやりたい放題してしまう便利で困った人である。
表紙絵からてっきり間違って子供化してしまってみんなにお世話されるのかと思ったら、子供化はしたけれど思いっきり自力でだしちゃんと記憶も残ってて、自称でロリカと名乗って完全に自覚的に騒動を引き起こす始末。それも、息子のグレンが最近生徒ばかりに集中してて自分に構ってくれないから子供になって構ってもらいにきた、といういやマジで子供か! というような動機でしたし。このお母ちゃん、息子好きすぎである。
同じ理由で今度は遺跡を大改良してグレンを引きずり込んで遊んでる始末だし。これで暇つぶしとか別の研究の合間に最近没交渉な息子にちょっと絡んでみた、くらいの可愛い理由だったり上からの余裕ある態度ならまだイイのだけれど、セリカてばガチだからなあ。本気で構ってくれないと死ぬ!という勢いでむしゃぶりついてくる勢いだからなあ。ダメ親の極みの一つである。そもそもニートしてたグレンを、無理やり就職させたのセリカなのに、いざ働きだして構ってくれなくなったらこれだものw

さて、注目はやはり巻末の中編でありました。最初、登場人物が全然見覚えない人たちだったので、なんか別の時代のお話か作中作、本編の中に出てくる小説かなにかの話かとも疑いながら読んでいたのですが、アルベルト・フレイザーの伝記の話が出てきてようやく誰の話か悟った次第。
ってかアルベルト、あれ偽名だったのか。それも、そのまま過去の英雄の名前捩りもせず名乗ってたのかー。まあ理由は全然浮ついたものではなく、むしろ重すぎるくらい重くて過去の英雄との自己同一視も、その生き様への強烈な共感とその末路への仄暗い期待を感じさせるものでしたし。
しかし、彼の元々の性格ってここまで別人めいたものだったのか。過去からは今のアルベルトってまるで想起できない性格でしたし。しかし、そんな彼が今のアルベルトになる、成り果ててしまうまでに人格が形成されていくきっかけとなるエピソードは、説得力たっぷりで大いに納得させられるんですよね。むしろ、あれほど酷薄に見えるほど現実主義で合理主義で不必要を切り捨てることに躊躇を憶えないだろう在り方の一方で、根底に人に対する優しさ、誰であろうと見捨てない情理が根付いているの、相反する二面性が不思議と安定して備わっていて、だからこそ冷たいようで心から信頼を置ける人柄を感じさせられた理由がわかって、得心がいったくらいなんですよね。
そして、アルベルトがグレンという友人にどのような重きをなしていたのかも。自分をアルベルトと名乗った時点で、強烈にその末路も意識していたはず。その彼にとって友人という枠は特別であり、グレンの存在は運命に近しいものだと感じていても不思議ではなかったはず。
ただ、その運命であったグレンこそが、アルベルトが自らに幻視していただろうその幕引きを、運命を覆す存在であった、というのは非常に面白い。
しかし、彼の過去というのはホント圧巻というほど壮絶すぎて、ちょっと同僚たちの中でも頭一つ抜けて悲惨だったんじゃないだろうか。これ、色々と全部片付いたあとに彼は幸せになれるんでしょうかね。なって欲しいなあ、でないと彼のために魂を使い尽くした人たちの想いが報われない。


ロクでなし魔術講師と追想日誌 3 ★★★☆   



【ロクでなし魔術講師と追想日誌 3】 羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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グレンが学生時代の後輩と、フェジテの事件を万事解決!?―『魔導探偵ロザリーの事件簿』。学院の体験学習会に、魔術学院の誇る変態講師陣が登壇!―『魔術学院わくわく体験学習会』。学院のストライキに生徒会長・リゼが暴動鎮圧へ動く!―『生徒会長と混沌議事録』。グレンが想い人(!?)へのプレゼントのためブラックマーケットへ参加!?―『誰がために金貨はなる』。そんなロクでなしな日々が綴られる!そして―「私は…好きだよ。グレン君の夢」正義の魔法使いになろうと足掻くグレンと、それを支えるセラ。二人の足跡を辿る軍属時代のエピソードがついに解禁!

本編の方はもうクライマックス近くまで進んでしまっているのですが、そう言えば短編集のホウを全然読み進めていなかったのでここらで挽回していかないと。本編との時間ギャップがかなり出てしまっているので、本編での人間関係の変化とこっちでの様子がだいぶ違うんですよね。
イヴなんぞ、この頃まだただ野心剥き出しの頭おかしい娘さんだし、白猫はまだまだツンツンしてるし。

【魔導探偵ロザリーの事件簿】
この作品、グレン以外にも立派なロクでなしがちょっと沢山居すぎやしないだろうか。学生時代の後輩ロザリー。グレンよりも魔術の才能無い、という時点で終わっているのに生活力ないのに趣味に生きようとして困窮死しかけてたり、交渉力も観察力も計画性もないのに探偵やってたり、立ち居振る舞いがひたすら貴族ムーブの上から目線だったり、とダメな部分しかないじゃないか。
むしろ、わりと何でもスラスラと熟せてしまうグレンが超有能に見えてしまう。というかグレンってホントにほぼほぼなんでも出来るんだよなあ。こうしてみると探偵も密偵もその分野に集中すれば簡単に名をあげられそうで、生きていく分には苦労なさそう。何気に「ヒモ」の才能もありそうだし。


【魔術学園わくわく体験学習会】
この頃にはグレンも教師として前向きになってた頃なのか。最初の頃なら魔術に対して絶望していて、魔術に対して目をキラキラさせているような魔術学園入学希望者なんぞ、腐った魚の眼で見てそうなものでしたけど。
それにしても、この学園、ろくな教師いないなホント。それらを出汁にして、最後にいい所取りするグレンもまあ大概な気もしますけど。でも、教師としても有能なんだよなあ、この男。


【生徒会長と混沌議事録】
本編でも才知に長け有能さを損なう事無く終盤まで準レギュラーとして活躍し続けているリゼ生徒会長のメイン回。本編ではあんまりサブキャラの単体エピソードが描かれないわりに、一人ひとりイキイキと描かれていたのは、ちゃんと短編集で一人ひとり時間を割いてこうやって丁寧に個人エピソードが描かれていたからなのか。
品行方正でありつつ、事前の裏交渉や寝技も使ってきっちり相手には止めを刺すという清濁併せ持つこの手の資質はなかなかいないスキルの持ち主なだけに、次代の生徒会長は誰がやるにしても苦労しそう。いや、リゼさんの場合はきっちり引き継ぎもやってくれて後継が困らないようにしてそうですけど。にしても、この話読まなかったらリゼ生徒会長の身元とか知らんまんまだったよなあ。
ヤダ怖い人っじゃないですかーw


【誰がために金貨はなる】
オーウェル博士の作るものって、どれも一作品のエンディングに至るための鍵になるようなアイテムだったり、逆に最終戦争を引き起こすようなとんでもない代物だったり、物語の根幹を担いそうなとんでもないものばかりだったりするんだけど、どうやったらそんなものをどれもしょうもない目的で作り出せてしまうんだろう。そしてその価値も自分で理解せずに平気でぶっ壊せるんだろうw
今まで彼が作ったものを保存できてたら、このロクでなし魔術講師シリーズってわりとイージーに世界に危機もクリアできそうな気がするんだけどw
そして、そんな彼の反則品を元手にしたとはいえ、わりと簡単に大金稼いでしまうグレン。だからこの主人公、ただ生きていくだけなら本当に簡単に何でも熟せてしまいすぎる。大金稼ぐのも、ひょいひょいっとやってのけちゃってるわけですからね。その金を惜しげもなく、こういう事につぎ込めてしまうあたりに、彼の金銭に対する価値観が伺えるわけですけど。そのわりに、狡っ辛い真似して小金拾い集めるような真似ばかりしているのは、才能の無駄遣いしてるよなあ、と。


【White Dog】
白犬、というタイトルの通りグレンの中の消せない傷であるセラとのお話。グレンの過去編、特務分室づとめの初期の頃のお話。特務分室で正義の味方の現実を思い知らされだした頃、なわけだけれど、もう初期の段階で既にグレンくんってば精神的に一杯一杯じゃないですかー。理想と現実とのギャップに悩み苦しみ、という段階を既に突破してしまって、溺れて水を飲み沈んでいく体を必死にバタつかせて辛うじて浮き沈みさせているような状況で、既に自分も周りも省みる余裕を無くしているような有様。
これ、普通にもう持たないですよね。これだけ精神摩耗してたら任務中にミスって殉職するのも時間の問題。という限界に達していたグレンを、救ってしまったのがセラだったわけだ。
救って、まだまだ頑張れる、理想を手放さないで、と膝を付きかけていた彼を支えて立たせて背中を押したのがセラだったわけだ。理想以外にすがるものがなくて、もう諦めかけていた彼を救ってしまった。そりゃ、グレンにとってセラの存在は絶対的なものになってしまいますわ。彼女の存在が、グレンにとっての拠り所になってしまった。ドロップアウトも出来ずに、前に進み続けないといけない理由になってしまった。
なるほど、作者の人がわざわざ彼女をグレンにとっての福音であり救いであり、呪いでもある、と語るわけだ。
これ、よくセラが居なくなった時にグレン、心折れただけで済みましたね。これ見てると、心折れるだけですまなくて精神的に再起不能になってもおかしくなかったんじゃなかろうか。
セリカ、相当頑張って息子のケアに務めたんだろうなあ、これ。どれだけダダ甘やかせたなだろう。


ロクでなし魔術講師と禁忌教典 16 ★★★★  



【ロクでなし魔術講師と禁忌教典 16】  羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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魔術祭典の準決勝へと駒を進めたアルザーノ帝国代表選手団。日輪の国のメイン・ウィザード、サクヤとの出会いにより、システィーナは魔術師としての在り方―“汝望まば、他者の望みを炉にくべよ”つまりは、己が望みのために、他者の望みを踏みにじる覚悟を試され―一方、ついにアリシア三世の手記の解読を終えたグレンは、“ルミアの異能”、“天の智慧研究会”、“Project:Revive Life”、そして―禁忌教典の謎に至ろうとしていた。魔術師たちの希望と混沌。魔術祭典決勝を前に、世界を揺るがす前哨の火花が散る!

アリシア三世の手記の内容がちょっとヤバすぎた。あれこれ、ガチで世界が滅ぶ案件じゃないですか。それも、ただ魔王勢力に支配されるとか物理的に破壊される方向の滅びではなく、コズミックホラー案件じゃないですかー!? 外宇宙から現れる狂気の向こう側にいるアレじゃないですかー!
これ、あかんやつやー!
いや、そう言えば前から外宇宙の邪神がどうの、とか言ってた気がしますけど、てっきりせいぜいドラクエの魔王様級の敵を評して大げさに邪神とか、何となくスケール感を出すために宇宙とかいう単語を出しているとばかり思ってて、大して実感らしいものがなかったんですよね。
それが今回、アリシア三世の手記の解読をきっかけにして、一気にこれまで謎とされていた歴史上のあれこれの真実や不明だった部分が明らかになって、世界観の全貌を現すピースが粗方盤上にぶち撒けられたわけですよ。突然、ドバーーっと情報がぶち撒けられて、現在という名の狭いお皿の上に被されていたクロッシュ、あのボウルをひっくり返したような蓋。あれがパカッとあけられて、この物語世界のすべてが広がるテーブルの全貌が視界の前に現れたような、目の前に広がっていた霧が突風によって吹き払われてしまったような。
おおう、畳み掛けてきよったぞ!?
まだセリカの正体など、謎のままの情報は幾つもあるものの、どうしてルミアのような異能者が排斥されるのかとか、アリシア三世の真意とか、つまるところ「敵」の正体など重要な情報のほとんどが明かされ、今まで断線していた幾つものラインが一気に繋がっていったんですね。

そうか、これが。これが本当の【ロクでなし魔術講師と禁忌教典】という物語の世界観だったのか!
全然、思ってたのとスケールからして違ってたんですけど。いや、そもそも登場人物たちの殆どがこの世界の本質についていけていないんですよね。彼らの見ている世界の範囲はとても狭く、自分の認識、価値観、知識の範疇にしかなく、その範囲の中でイス取りゲームをしていたに過ぎない。
戦っている盤上がそもそも違ったわけだ。今まで読者の側の自分も、彼らの見ている範疇での舞台でこの世界観を認識していたがために、今回度肝を抜かれてしまった、とも言えるし。
ラストの国際会議で様々な思惑が錯綜し、自分の野望、希望を叶えんと策謀陰謀が振り絞られて結実しようとしたのが、ジャティスの登場によって全部盤面がひっくり返されてしまったのも、彼らと本物の黒幕たちとではステージそのものが違っていたがために、その本物がオモテにその存在を示しただけでアリシア女王の願いもイグナイトの野望も王国の狂信も天の智慧研究会の暗躍も、意味をなくしてしまったわけだ。彼らの戦っていた盤面は、あくまでこの世界の奥底に潜む本物の盤面の上っ面の片隅に乗っかっているだけの代物であった以上、その深淵から本物の盤面が浮上してきた今、あえなく倒れてその上に乗っていた駒たちは無為に転がり落ちていくしかない。
そういう話だったんじゃないだろうか、これ。
ジャティスは、まさにその深淵を覗いて狂ったのだろうか。或いはアリシア三世と同類なのか。それでも、彼は深淵の真実に足を踏み入れ、その盤上にあがろうとしている人物であったのでしょう。だからこそ、彼はあらゆるプレイヤーの上に立てた。
一方で、グレンもまたその深淵の真実に図らずもどっぷりと首を突っ込んでいる。アリシア三世の手記を見たこともそうなんだけれど、ナムルスと繋がっているように彼こそが魔王の正対位置に居ると言っていい。そして、システィーナ、ルミア、リィエルもまたこの邪神の侵攻に対して、必然的にグレンの傍らに並べられる重要なピースとして位置づけられている、のか。
まだセリカの正体とか、イグナイトの後継となったリディアが妙な雰囲気をまとっていることなど、謎も多いのだけれど、システィーナの一族の宿命、ルミアの血に刻まれた破滅、リィエルの覚醒など、味方側にも英傑の駒が揃いつつある感がビシビシ描かれてるんですよね。思えば、今回の大会ってシスティーナを完成させるための舞台だったと言えますし、若き実力者たちを集結させるための研磨の場であったとも言えますし。
いずれにしても、ラストの展開によって一気に話は加速し、クライマックス突入は必定でしょう。さあ、盛り上がってきたぞ。






ロクでなし魔術講師と禁忌教典 15 ★★★☆   



【ロクでなし魔術講師と禁忌教典 15】 羊太郎 /三嶋くろね 富士見ファンタジア文庫

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「なんで!俺が!こいつらの総監督を務めにゃならんのよ!?」
帝国代表選抜会を終え、いよいよ迫る魔術祭典。何の因果か、総監督を務めることになったグレン。メイン・ウィザードを勝ち取ったシスティーナと訪れたのは自由都市ミラーノ!平和の祭典に相応しい地に足を踏み入れた帝国代表は、かつてない大舞台で各国代表と激突する!一方、この祭典を台無しにし、戦争をもたらそうとする刺客に気付いたグレンは、教え子たちの思いを守るため、自身も戦いに乗り出して…
「へっ!裏魔術祭典・大開催!ってわけだな」
天使と吸血鬼。芸術の都に高らかに悲劇の歌声は響く―。

ついに世界大会、というわけでなんか中東っぽい所とか日本っぽい所などからもゾクゾクと強豪が登場するのだけれど、本作の文明レベルってどれくらいでしたっけ? 飛行機でもないと、あんまり遠い国からは遠すぎて自国から目的地まで数ヶ月とか半年とか掛かっちゃいそうなんだけど、とどうでもいい所が心配になってしまった。いやこの世界の地理とかよくわかんないんですけどね、一応みんな北セルフォード大陸に存在する国になるのかしら。それなら、距離的にはそこまで離れていない? 密林国家とか砂漠の国とか日輪の国とかこれだけ環境や文化が異なっている国が各所に成り立っているというのは面白いものですけれど。
しかし、これだけ強力なメンツが各国に揃っているとなると、システィと同レベルの術士がもうひとりくらい居ても良かったんじゃないか、と思えてくる。具体的には、エレンの能力リセットしなくても良かったんじゃね? というくらいのレベルの高さで。ナンバー2のレヴィンがもうちょっとでも強かったらなあ。というか、通常彼くらいの力量でも学生レベルでは突出しているはずなんですけどね。あまりにシスティが強くなりすぎちゃってるんだよなあ。学生レベルどころか、実戦レベル、魔導士の一流という枠をすら逸脱しはじめている。
システィがもう現段階で特務分室のナンバーズに加入しても大丈夫なんじゃね? というレベルになっちゃってる件について。これが単なる才能ではなく、システィの不断の努力によるものだというのをこの長いシリーズを通じて、読んでいるこっちもよくわかっているだけになんかもう彼女がバリバリに活躍するたびに感慨深く感じてしまうんですよね。
とはいえ、なんの柵もなくシスティ自身が憧れていた魔術祭典に挑戦できれば御の字なんだけれど、政治的な思惑が介在し余計な妨害が色々と入り込むことに。帝国の代表選考会でも余計な茶々が入り続けていたこともありますから、ほんとシスティには思いっきりなんの憂いもなく試合に挑める環境を与えてやってほしいものですけれど、なかなかそうもいかないんだろうなあ。
それでも、何とかその願いを叶えるため、生徒たちを守るために裏で頑張るグレン先生とイヴ先生。こういう時にルミアが一緒に連れ回せるくらいに頼もしくなった、というのはこれまた彼女は彼女でシスティに負けずに成長してるのだなあ、と実感させられる。システィのように華々しい表舞台には立てない身の上ですけれど、献身的にグレンをサポートし続けるその姿はまさに内助の功。かつて、ただ守られるだけのお姫様だった頃と比べれば、その能力もさることながら荒事に一緒に連れて行ってもらえるくらいにはグレンから信頼もされているんですよねえ。
それにもまして、頼りになるイヴ先生。この人、ほんと実家のくびきから解き放たれて自由になった今、性格的にも能力的にも頼もしいなんてもんじゃなくなってまあ。グレンが度々、前のイヴと同一人物かこいつ? と真剣に首を傾げるくらいには化けてしまっているわけで。いやー、一年生のマリアいわくシスティはグレンの相棒みたいな、とか言ってましたけれど、現状だとイヴが相棒枠にどんと鎮座して不動の安定感なんだよなあ、これ。ここに割って入るのは結構厳しいぞ、システィ。
さて、長年帝国と敵対関係にあった宗教国家レザリア王国。一方的に敵、というわけではなく、その内側では帝国との融和派と敵対派が激しくしのぎを削っている様子で、むしろ意見が纏まっていない現状が先の展開を予想しづらくしてるんですよね。マリアがどうやら重要なポディションにいるみたいなんだけれど、それがどういう意味合いを持っているのか今の所まだ明らかになっていませんし。
そんでもって、例の正義の人も暗躍しているみたいだし、帝国も国内でイグナイト家が蠢動しているみたいだし、結構同時多発的にいろんな思惑があちらこちらで暗躍しているものだから、一筋縄ではいかない錯綜具合にもなっているんだなあ、これ。

帝国代表の生徒たち、なかなか個性的な面々が揃ったものでこれはこれでほんと面白いメンバーになってるんだけれど、ギイブルくんが実にクレバーな活躍をしていてこいつなかなか美味しいポディション確保してますな。

シリーズ感想

ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード)14 ★★★★   



【ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード)14】 】 羊太郎/三嶋 くろね  富士見ファンタジア文庫

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リィエルの一件を乗り込え、ようやく訪れた平穏。女王陛下の尽力により数十年ぶりに開催されることになった魔術祭典に、アルザーノ帝国魔術学院、聖リリィ魔術女学院、クライトス魔術学院―アルザーノ帝国の各地から有力生徒たちが結集する。
「世界の大舞台で魔術の腕を競い合ったお祖父様が見たという光景を、この眼で見たいんです!」
その中には、もちろんシスティーナの姿もあり―。帝国代表の覇を競う中、因縁の少女・エレン=クライトスと再会することになるのだが…。選抜会に潜む卑劣な陰謀、そして失われゆく自分たちの未来を解放するため、システィーナは天高く飛翔する!

白猫成長したなあ。魔術祭典の帝国代表選手を選抜するための国内大会、ということでシスティーナの大会での大活躍が描かれる回なのかと思ってたら……えらいまた変則ルートに。いやもう白猫が既に学生レベルを大きく逸脱する実力を持ち得ているのはわかっていました。仮にもアルベルトの助手を務めましたし、イヴにも認められて実戦にも参加して強敵をその手で下しているわけですから。それでも、正直ここまで名実ともに学生レベルではないとは思わなかった。もう学生しか出ない大会では白猫の舞台としては役不足なのか。
その意味では、既に白猫はもう完全にグレンやルミア、リェエルが在籍している暗部の領域に足を踏み入れているんですよね。本当の殺し合いを前にして怖くて身が竦んで何も出来ず泣いてしまっていた白猫はもう本当に過去になってしまったである。実力も精神的にも足りず届かず、親友や大切な人たちが関わっているだろう事件を前にしても、傍観者でいるしかなかったシスティーナ。余裕もなく自分を突き放す人たちに八つ当たりするしかなかったシスティーナ。そんなかつての彼女を覚えていれば、この巻で見せた彼女の結実は胸が震えるような感動がある。システィーナが見苦しくみっともなくのたうち回り、無様に喚き見れたものじゃない姿を晒しながら、それでも一歩一歩着実に学んで、技を身につけ、恐怖を乗り越えて戦いの場に身を投じ、自分を切り売りしながらグレンたちがいる場所に這いつくばりながら登ってきたのを知っている。
知っているからこそ、エレンが言っていたような苦労知らずの天才だなんて、間違っても思わない。真実の修羅場に自ら飛び込み、命をすり減らして飛躍し、そうして開花した今のシスティーナの凄みを、実力を天才の一言で片付けられてなるものか、と言えるのである。
それはただ実力能力だけの問題ではなく、脱出できない永獄ループに囚われて二進も三進もいかなくなって行き詰まってしまったグレンに対して、精神的に余裕もなくして追い詰められた彼の八つ当たりに対して、びっくりするような包容力と理解力を見せたシーンなんか、いやもうどれだけヒロインとしても成長してしまったのか、と度肝を抜かれたのでした。グレンが隔ててしまう日常と非日常の境目を、この娘はもう容易に、無理もせず、相手に無理も強いず乗り越えてくるようになったんだなあ。ただ指を咥えて隔てられた向こう側から恨めしげに傍観するだけだった自分を、この娘はこれほど見事に克服してみせてくれた。もうグレンの中では白猫はセラを思い出させてくれる存在ではなく、白猫の存在そのものがグレンにとっての救いになりつつ在るんですよねえ。ほんと、自力でメインヒロインに相応しい存在感を手に入れてみせたわけだ、この娘は。

とまあ、圧倒的なまでの白猫回だった今回ですけれど、今までにない仕掛けが施されていたギミック的にも面白い回でありました。白猫メインにも関わらず、何気に美味しいところをちゃっかり着実にゲットしているイヴさん、最近目立たないルミアと違って着実にポイント稼いでるなあ。登場当初から貯めまくっていたヘイトも、だいぶ解消されてしまっているのがグレンの態度からも伺えるわけで。いやまじでイヴさん、セラの件で長らくこじらせ固執するはめに陥ってなかったらマジでヒロインとして揺るぎない地位をゲットできてたかもしれないのに、もったいない。

そして、本編の要となるだろう禁忌教典に関わる重要人物がしれっと向こうから飛び込んできて、ストーリーにもギアが入った感じ。そろそろクライマックスに突入するよ、と言わんばかりの伏線が飛び交い積み重なっているだけに、いつ導火線に火がつけられるか、ワクワクする状況になっていました。今回の話も、魔術祭典の代表選手を選抜するための大会で、本番はこれからなわけですしね。楽しみ楽しみ。

シリーズ感想

ロクでなし魔術講師と禁忌教典 13 ★★★☆   



【ロクでなし魔術講師と禁忌教典 13】 羊太郎/三嶋 くろね  富士見ファンタジア文庫

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それは突然にやってきた。後期学期がスタートし、学院が浮き足立つ中、リィエルが教室で倒れてしまう。病名、『エーテル乖離症』―。『Project:Revive Life』の産物であるリィエルに訪れた寿命。その治療のため、方々手を尽くして残った一縷の望みは、特務分室の持つ極秘資料だが―。新室長・サイラス=シュマッハから交換条件として言い渡されたのは、女王陛下暗殺を企てた逆賊アルベルトの討伐で!?「外道に堕ちたってんなら…やつをぶん殴るのは俺の役目だ」その偶然は運命の悪戯か。リィエルの命を救うため、そしてアルベルトの真意を問いただすため、愚者のグレンは帰還する!

何気にリィエルってヒロインの中でもピーチ姫役が多い気がするんですよね。囚われのお姫様、敵の手中で助けられるを待つお姫様。
女性陣の中でも特に戦闘特化型なリィエルがそういう役回り、というのは不思議な気もするのだけれど、考えてみると納得でもあるんですよね。本来、そのお姫様役が一番相応しい本当のお姫様であるルミアは、意志力の化け物みたいなところがある少女でありその意志の強さ故に独走してしまうこともあるのだけれど、最終的には親友や先生の力を借りたとしても自力で壁を打破する自立したキャラクターでもあるだけに、大人しく自分の命運を他人に託すような役回りに収まっているタマではないのである。
白猫はその点、気持ちに弱さがあるぶん囚われのお姫様役は相応しい部分もあるのだけれど、それを拒絶したのもシスティーナなんですよね。彼女は弱い自分を克服し、常に先生とともに最前線で戦えるように自分を規定しているのである。先生の相棒であることを望む白猫にとって、今はグレンたちの横に立つために頑張っているのであって、囚われのお姫様をやっている暇も余裕も彼女にはないのである。それを受け入れてしまうと、物語の本流から脱落してしまいかねないのが白猫なのだ。
イヴもこの点は白猫に似ていて、散々憎まれ役をやった後に立場も何もかもを粉々にされてしまった今のイヴは、新しい立ち位置を構築中で現状は半分リタイア気味なセリカに代わってグレンが苦手な分野から彼を助けるサポート役であり参謀役であり司令塔でもある、というメチャクチャ頼もしいイヴ隊長という立ち位置なのである。実家であるイグナイト家が不穏なことになっているのだけれど一旦家のしがらみから解き放たれ、今開き直って自分の道を歩みだしている彼女にとってイグナイト家は克服するべき壁のような存在として機能しそうな雰囲気でも在るので、彼女もまた今となってはお姫様役はお断りなのだ。
こうしてみると、戦闘特化型とはいえリィエルは基本受動的であり、ルミアや白猫を守るという意志は自分の存在意義として持っているものの、自分からガツガツと目的に向かって突き進むタイプでもないし、出自の危うさやみんなのマスコットらしいキャラクターなど何気にお姫様役がうってつけなんですよね。
何気にセリカも、リィエルと似た部分があるので先々この人が取り戻さなければならないお姫様役を担う可能性は十分高そうな感じもあるんですよね。
そして、何気に独り勝手に突き進んで決死の思いで連れ戻さなければならない展開になりかねなかった可能性筆頭が、アルベルトだったのである。そう、彼がこの作品のメインヒロインになる、という展開もアリ得たんですよね。イカレ狂ったジャスティスと違って、彼は真っ当な信念に基づいて真っ当な道を踏み外しかねない真面目さんでしたからね。
なので、この巻でのアルベルトと図らずも本気で敵対する、という話は大きな分水嶺でもあったのだ。アルベルトの行く末を決める、という意味でも。まあ、そうなったらなったでジャスティスと被ってしまう部分も多分にあっただけに、アルベルトのあの強迫観念に近い何を犠牲にしても救うという自らを孤独に追い込む信念を、良い方向に変えることが出来たのは頼もしい味方がもっと頼もしい味方になってくれたという意味でも、ホッとした。すごい安心感である。
ようやく黒幕らしき存在が顔を見せて、なかなかキツイ展開になってきたところでアルベルトの新生は閉塞感を払拭してしまうほどの強いインパクトだったんですよね。
でも、それを成したのが男同士の本気のドツキ合い、本音をさらけ出し合いぶつけ合い殴り合うという「喧嘩」だった、というのはこっ恥ずかしいけれど、これはこれで素敵な話だったと思います。
こればっかりは女相手にゃなかなか出来ない感性のことですからね。男同士の特権だ。

シリーズ感想

ロクでなし魔術講師と追想日誌(メモリーレコード) 2 ★★★   



【ロクでなし魔術講師と追想日誌 2】 羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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アルザーノ帝国魔術学院には、ロクでなしに振りまわされる三人の美少女たちがいた。彼女たちの名は、システィーナ・ルミア・リィエル。そんな彼女たちの日常は波乱がいっぱいで!?記憶喪失になったシスティーナは、不覚にもグレンに懐いてしまったり。学院へ通うルミアは、変装する何者かにストーカーされたり。アルバイト生活を始めたリィエルは、お金をピンハネされたり…そんな、ロクでなしな学園の日々。「僕は、…皆を守れる強い力が欲しいのに…ッ!」ついに明かされる“愚者の世界”誕生秘話。ロクでなしになる前のグレンの学生時代を描く、書き下ろしエピソードも収録!


「紙一重の天災教授」
おい、この天才はガチで研究管理した方がいいだろ絶対に。話聞いている限りじゃ世紀の発明発見を週刊で出来そうなんだけど!?
4,5世代先とか百年単位の未来技術を数日で開発した上で、無駄なところに数年時間をかけてるとかそんなんばっかりじゃないか。まず実際に技術を完成させてからウダウダやっているっぽいので、完成させた技術をとりあえず回収しておけば、それだけでこの国未来帝国になれそうなのに。
性格はエキセントリックだけど、人格破綻しているわけでもないし、この人を放置して飼い殺ししているのは損失すぎるよなあ。


「帝国宮廷魔導士アルバイター・リィエル」
そもそもなぜリィエルが出した学校の損害がグレンに請求行くようになっているのかがなかなか謎である。グレンが保護者として登録されてるんだっけか。仮にもリィエルって現役の宮廷魔導士なわけで、それなりの給料は貰っているはずだしこの娘がまともにその給料使っているとも思えないので、そこそこ溜まってるはずなんだけどなあ。……それとも、任務でも損害出して給料天引きになってるんだったっけか。グレンがリィエルにバイトさせてその給料を差っ引いてウハウハしようとしている、みたいなクズい話になっているけど、いやその前にリィエルのために色々払ってるんだからその補填をちょっとでもさせようというのはそんな酷い話でもないはずなのだけど、グレンの態度があからさまに悪いのが悪いw


「任務に愚直すぎる男・アルベルトの落とし穴」
アルベルト、何気にここらへんから変装に凝るようになったのか。ここまで行くと単なる趣味のような気がしてきたぞ。生真面目が過ぎて、シリアスがギャグになってしまう男アルベルト。本人は決して笑わない男なんだけど、わりと本編でも真面目に間抜けなことやってる印象があるだけに、凄く頼り甲斐があるんだけど何やってんだろうこの人、って感じのキャラなんだよなあw


「貴方と私の忘レナ草」
記憶喪失のシスティーナは可憐でか弱く儚い系の深窓の令嬢でした、て感じで。薬草の効果にダウナー系の精神効果が入ってた、というのもあるんだけど、そもそも白猫って根っこの方はこっち寄りのキャラクターなんじゃないだろうか。本編では不屈の努力と根性で強気なキャラを張っているけれど、追い込まれた時の脆さとか精神的な弱さなんかを見ていると、本来はかなり気弱で依存系の少女なんじゃないか、という面があったんですよね。記憶喪失時の白猫はまさにそんな感じで。
意外とグレンも触れると壊れそうなタイプの女の子には非常に優しいし扱いも気を遣うことが出来るようで、システィーナにとっては何気に至福の時間だったんじゃないだろうか。堪能しましたか?


「二人の愚者」
グレンの原点とも言える過去の事件。彼がその魔術特性から真っ当な魔術師になることが出来ないと知って荒れていた時期の、しかしそれでも正義の魔術師になるのだという志を得て、自らの力に「愚者の世界」という名をつけるに至った最初の挫折と輝かしき夢を宿したその時の物語。
このとき、幼いながらにお互いに人生の岐路に立ち、お互いの崩れ落ちそうな心を支え合い、お互いに抱いた夢に向かって背を押しあった者同士、現在に至るまで二度と逢うことがなかった、というのがまた感傷を誘うんですよね。グレンも、相手の少女であるニーナも、それからお互いが歩んだ道を知らず、どういう人生を辿ったのかを知らず、それでも夢を叶えるために邁進していると信じて……、そして新聞のある記事からグレンは幼き頃の同志の行く末を知る、という顛末が胸に来るのである。二人共、もう既に大人なだけに再会したら即座に映画みたいなロマンスがはじまりそうな雰囲気があるのもまた良きかな。


シリーズ感想

ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード) 12 ★★★   

ロクでなし魔術講師と禁忌教典12 (ファンタジア文庫)

【ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード) 12】 羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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待ちにまった学院の前学期休み。早速、家に引きこもろうとするグレンだったが、セリカの強引な誘いによって、極寒のスノリア地方へ旅行にいくことに。
「ねぇ、アルフォネア教授…私達と勝負しませんか?」
旅行中、グレンを独り占めするセリカに見かね、グレンデート権を賭けて、雪合戦大会が勃発!?偶然居わせた女学院の生徒たちも巻き込み、伝統行事・銀竜祭へ参加するのだが…。
「やらかしたもんは仕方ねえ、お前の償いを手伝ってやるよ」
銀竜祭にまつわる逸話と、セリカの失われた過去。二つが交わる時、滅びゆくスノリアの運命に、グレンは立ち上がる!

セリカのこの姉とは違う、育ての母親というキャラクターを崩さないまま、見事にヒロインとして確立されているところは特別感があっていいキャラしてるんですよね。そのバックグラウンドからくるセリカという女性の背負うものの重さというのは、或いはルミアのそれよりも重いかもしれない。
グレンはそれを息子として、家族として、もしかしたら男としても、一緒に背負う覚悟を持っている。いや、セリカの怯えを感じ取ってようやくそれを告げるに至ったのが、今回のお話だったのでしょう。幼い頃に拾われて、それからずっとセリカによって守られて来たという自覚があるからこその、今度は自分が守るのだという想い。これは、どう言い繕っても庇護対象の範疇から逃れられないルミアたち年下の女の子たちには勝ち得ないものである。自分を育ててくれた女性に対しての想いというのは、いつだって男にとって特別なものがあるのだから。
まあそういう母と息子という関係が一時なりとも介在した関係だからこそ、その特別性はシルフィやルミアたちが危惧するものにはストッパーみたいなものが掛かってなかなか成りえないものなのだけれど、でも彼女たちが危惧する程度には二人の関係はもう母子のものを通り過ぎちゃっているのも確かな話。心の壁を容易に乗り越えてしまい兼ねないほどのヘヴィーな展開が待っていそうなだけに、なおさらに。
まあでもこれ、本格的にメインヒロインにならない限りはやっぱり難しい間柄ではあるんですけどね。なかにはヒロインの属性的な序列みたいなものをあっさりと無視して、メインヒロインらしくないヒロインキャラが本命を勝ち取ってしまう、なんて展開をもってくる作家さんも居るのだけれど、この作者さんはそのへんオーソドックスっぽいからなあ。
もっとも、未だシリーズを完結したことがない人であるだけに、結論は出すべきじゃないのでしょうけれど。
セリカが抱えている自身の謎に対する不安感、切迫感、焦燥感というものは前に一度やってるだけに、今回はセリカの過去などだいぶ核心に近づいたとはいえ、二番煎じの感は否めない部分もありました。結局、すべてが明らかになったわけではありませんでしたしね。
「メルガリウスの魔法使い」という童話が、過去の歴史に対して本当に核心に近いものを描いている、というのが明確になったのは物語としては大きな進展ではあるのでしょう。ラスボスらしき人物も出てきましたし。
とりあえず、件の魔法使いの物語がいったいどういうものなのか、というのを一通り大枠でも語ってくれるとありがたくもあるのですけれど。その時その時に断片的に語られるだけだもんなあ。
あと、せっかく以前シルフィたちが短期留学したときに出会った聖リリィ学院の面々が再登場したのは良かったのですけれど、おおむねモブ扱いで進行してしまったのはちょっと勿体なかったですよ。シルフィたちと旧交を温める、というのも中途半端でしたし、ジニーの毒舌は炸裂してましたけれど派閥の頭二人はジニーと比べてもあんまり目立ってなかったですし。折角の学校の外のシルフィたちの同世代の友人たちだっただけに、ちょっと勿体無い再登場だったかなあ。

シリーズ感想

ロクでなし魔術講師と禁忌教典 11 ★★★☆   

ロクでなし魔術講師と禁忌教典11 (ファンタジア文庫)

【ロクでなし魔術講師と禁忌教典 11】 羊太郎/ 三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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“フェジテ最悪の三日間”から始まった富国強兵の流れによって、アルザーノ帝国魔術学院に新学院長が就任する。武一辺倒の教育改革にグレンは反発するのだが…。そんな折、先の戦いの失態から、イヴが学院に左遷されてきて!?
「いいわ。私も貴方に力を貸してあげる」
―戸惑うグレンをよそに、改革の是非を懸けた『模範クラス』との決闘に向け、強化合宿を敢行。道を失ったイヴは、生徒たちとの交流を通じて、自分が本当は何を為したいのか気づきはじめ…。改革に伴う裏学院の開放。学院創世の闇に触れた時、代償とするのは、誰がための命―。

とうとうイグナイト家から放逐されてしまったイブ。イグナイト家のために、という事だけを拠り所に無理して頑張ってたにも関わらずこの仕打である。でも、勘当しておきながら次の就職先用意してくれているあたり、わりと親切なんじゃないだろうか、と思ってしまうのは間違っているだろうか。あの様子だと、家名から削除してあとは知らん、となっても不思議では無さそうなくらいの態度だったのに。
それはそれとして、イブは縋っていた支柱を引っこ抜かれてもっと消沈しているのかと思ったら、来てすぐにグレンのクラスの子たちの為に自分から積極的に動いているんですよね。てっきり、最初の時のグレンみたい、とまではいかないまでも無気力惰性で指導してたら生徒たちの頑張りに感化されて段々と教師としての仕事に目覚めていく、という過程を辿るのかと思ったのだけれど。
ほら、グレン先生、あんた自分の所業振り返って反省しなさいよ。
それだけ、イブが真面目で勤勉、ということなのかもしれませんが。先の「フェジテ最悪の三日間」の折に学院の生徒たちと一緒に戦ったことで、最初からこの子たちのためになんとかしてあげよう、という想いが生じていた、というのもあるのでしょうけれど。
こういう本来真面目でロジカルな人が、あれだけヒステリックになりふり構わず手柄あげることばかりに固執していた、というのはそれだけ精神的に追い詰められていた、強迫観念にかられていた、強圧的に追い立てられていた、ということなんでしょうね。父からの命令に逆らえずにセラを死に追いやった罪悪感が、それに拍車をかけていたのでしょう。
そこまでやっていたのに、一方的に捨てられたのですからもっと自暴自棄になっても仕方ない状態だったんじゃないかと思うのですけれど、こうなってみるとグレンはそんな鬱屈を吐き出せる唯一の相手だったんだろうなあ。それも、セラの件で憎悪すらされていることは自覚していたわけですから、頼ることも出来ず余計に歪んでしまっていたのが、今回の一件でようやく吐き出せた、と。
白猫が、こいつはやべえぜ!! と警戒レーダービンビンに反応させてしまっているの、笑ってしまったんだけれど、強敵出現は確かにそうなんですよね。なんか、精神的に落ち着いたイヴは同年代の気後れ無くグレンとぶつかりあえる女性、ということで一気にヒロインレースに躍り出てきた感がビンビンである。
と、久々に落ち着いて生徒たちに指導する学校ならでわのエピソードで、何だかんだと本作ってこうやって教師やってる話が面白いんですよね。今回はイブも一緒に指導してくれることで、ついに生徒たちも実践的な立ち回りを覚えていくことに。これまでのグレンの指導がちゃんと生きていて、それを土台にしてイブの実践的な指導によって一気に実力が開花していく生徒たち、という展開が実にくるものがある。
システィーナも、あれだけ別格の強さを手に入れながらさらに一皮剥けることになって、この子だけはなんか生徒というよりも本当にグレンの一番弟子、みたいになってきた感があるなあ。
惜しむらくは、クラスの生徒たち、みんなちゃんとキャラ立っているにも関わらず、それぞれ単独のエピソードとか殆どないものだから掘り下げ、という点で若干物足りないんですよね。短編集の2巻まだ喚んでなかったんだけれど、そっちで触れてるのかなあ。既にみんなそれぞれに特徴や個性を見せてキャラ立っているだけに、もうちょいこの子たち1人1人のバックグラウンドや中身を覗いてみたいものである。
実質、これが第2部スタート編、ということで本格的に禁忌教典を巡る話になってきそうで、楽しみ楽しみ。

シリーズ感想

ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード)10 ★★★★   

ロクでなし魔術講師と禁忌教典10 (ファンタジア文庫)

【ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード)10】 羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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現世への復活を果たした魔人・アセロ=イエロによる、フェジテ崩壊の術式―“メギドの火”。その発動を防ぐべく、グレンたちは、学院、そして宮廷魔導士団の総力を結集する。
「やつを倒す可能性のある手段は…ある」
グレンのワイルドカード。その切り札を使用するために、グレンはもう一度、血に染まった過去の自分と向き合うことに。
「ここに居ちゃいけないんだって…皆に甘えていた」
そして、その出自が周囲に知れわたり、身を犠牲に戦うことを決意したルミアの前には、もうひとりの自分が現れ…世界が破滅に向かう時、二人は自身の罪と過去に対峙する!

明示されているわけじゃないけれど、この巻はまさに第一部完結のクライマックス! という大盛り上がりでした。ルミアの正体がついにクラスメイトたちにもバレると同時に、フェジテの街を焼き尽くすメギドの火が放たれるまでの刻限が迫り、今までの登場人物総出演ときたらそりゃあもうねえ。
ただ流れで最終回、というんじゃなく、今までの積み重ね、蓄積してきたものをここぞとばかりに全部放出するかのような構成は、満を持してという感じなんですよね。クラスメイトたちの成長やルミアの真実を受け止めるに足る交流。万全の力を発揮するに足る白猫とリィエルの心身の充実、ルミアの危うさとそれを克服する為に必要な周囲との人間関係に彼女自身の枷の解放。そして、グレンが自分の過去と向き合い乗り越えることが出来るために必要だった、これまでの教師としての日々。
色んなものが、このクライマックスめがけて収束し、結実した結果がこの最後の大盛り上がりに繋がってるんですよね。主要メンバーのみならず、どころかグレンのクラスの生徒たちだけじゃなく、他の教師やちょい役だった面々、他のクラスの生徒たちに至るまでにちゃんと活躍の場があり、それ以上に今までの事件やエピソードで得た経験を踏まえた成長があり、心得の刷新があり、次のステップに至るためのあれこれがあり、どんな微力であろうとそれをこの一番大事な場面で尽くすだけの勇気を振るい、目の前の絶望的な戦いを乗り越えるだけじゃない、それぞれが新たな自分を掴み取る成長物語らしい本分を捉えていて、ただ今まで出てきたキャラがみんな活躍するというだけでない、清々しいと思えるような燃える展開なんですよねえ。
この作品の物語の本筋からして、どうしたって描写は常に非常時と隣合わせとなるメインの子らが中心となってしまうのは当然だったのですけれど、それでありながらちゃんとグレンのクラスの子たちを疎かにせず出来る限りしっかり描こうとしてきたことが、ここに結実してるんだなあ。
加えて、それが失墜して身も心もボロボロに成り果てたイヴが新たな道を見出すきっかけにも繋がってきたというのも面白い。
それにしても、ルミアはその懐の広さや精神的な落ち着きというヒロイン力の高さに繋がっていた要素が、この土壇場で自己犠牲を厭わないどころかむしろ望んでしまう危うさへとシフトしてきてしまいましたか。
諸々の精神的な弱さや特別性の薄さを内包していた白猫が、むしろだからこそここに来て幾つか致命的な部分を克服してきたからこそ、安定性を増してきたというところも尚更に興味深い。
相変わらずヒロイン力の高さはルミアの方が圧倒的なのにね。グレン先生的には、白猫の方に自分がメンタル不安定になった際の癒やしを感じている、というあたりも。
一連の事件を乗り越えたことで、ずっと一歩自分から引く姿勢だったルミアが堂々と白猫に宣戦布告したのも、仕切り直しとなる第二部以降面白くなってきそう。
その前に、イヴの再起がメインになってきそうだけれど。

シリーズ感想

ロクでなし魔術講師と禁忌教典 9 ★★★☆   

ロクでなし魔術講師と禁忌教典9 (ファンタジア文庫)

【ロクでなし魔術講師と禁忌教典 9】 羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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先の戦いから行方をくらましていた宿敵、ジャティス=ロウファン。彼の策略により、ルミアは誘拐され、さらにはフェジテ市庁舎爆破テロの容疑者として、グレンは指名手配を受けてしまい…
「先生!私も先生の力になりたいんです…!」
相棒として着実に成長しつつあるシスティーナ。彼女の助力のもと、事件解決にあたるべく、グレンはフェジテの街を駆け回るのだが、直面したのは存在しえない、かつての強敵で―街ひとつをまるごと崩壊する術式・“メギドの火”をめぐり、フェジテに集結する天の智慧研究会、宮廷魔導士団。それぞれの思惑が交錯し、フェジテ最悪の三日間の幕が開く!
ああ、これはなあ。白猫……システィーナってこの子、どれだけ強くなっても根本的なところで荒事向いていないんだ。能力的にもメキメキ上達してるし、精神的にも土壇場で踏みとどまれる根性がある。それでも、これだけ修羅場を何度もくぐっているにも関わらず、ピンチになるとペキッと心折れちゃう脆さはこれはもう鍛えられない部分なんじゃないだろうか。最後の最後で踏ん張ってみせたとはいえ、毎度毎度こんな感じで疲弊してたらいずれ持たなくなるのは目に見えている。その意味でも、システィーナはどれだけ強くなっても戦いに向いていない一般人というカテゴリーでの役割を得る時期に入っているという事なのだろうか。
ルミアがどんどんアンダーグラウンドサイドへと押しやられているからこそ、白猫が日向の場所を確保し続ける意味が生じてくるのだろう。白猫もそっちへと追いかけていくのは、今回の一件を見る限り厳しそうだもんなあ。彼女はどう転んでも異常者の枠には入れない。
その意味では、イヴ=イグナイトはシスティーナの在り得た未来、とも考えられるんですよね。セラを見殺しにした一件、どうやら裏がありそうというのが今回の話から伝わってきたのだけれど、手柄への執着の理由といい、セラを見殺しにした事への精神的ダメージといい、なにげにこの人、システィーナと同じレベルでこういうダーティーな仕事向いてなかったんじゃなかろうか。それが、本来向いてなかった分野を突き進んでしまった結果がこれなのではないか、と。何気にシスティーナがそんなイヴに自分の理想の将来像を垣間見て、強い憧れを抱いてしまった、というのは皮肉な話でもあり、懸念を感じるところでもあるんですよね。
白猫、凝りてないんだろうか。実際、一流の魔術師を一人で退けてみせた、というのは見事なものだし、この子の強さはあれがフロックではなく、今後も負けない戦いが出来るかもしれないくらいのものだとは思うんだけれど……それでも心が持たんと思うんだよなあ。

ともあれ、ついにタイトルにもある禁忌教典に踏み込んいく話となり、大きく展開が動きました。
ジャスティスが単独にも関わらず凄まじい存在感と蜘蛛の巣めいた手の広さを持つので、三つ巴の争いにも十分厚みが感じられるんですよね。最後までジャスティスの目論見が読めなかったところも含めて。
ここまで来ると、ルミアも元の生活には簡単には戻れなくなっただろうし、さてどう転がっていくのか。

シリーズ感想

ロクでなし魔術講師と禁忌教典 8 ★★★☆   

ロクでなし魔術講師と禁忌教典8 (ファンタジア文庫)

【ロクでなし魔術講師と禁忌教典 8】 羊太郎/三嶋くろね 富士見ファンタジア文庫

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成績不振による退学を回避するため、聖リリィ魔術女学院に短期留学することになったリィエル。システィーナとルミアも同行し、さらには男子禁制の楽園でお嬢様を手玉に取ろうと、グレンも女に変身し、臨時講師として赴任することに!?…しかし、そこで見たのは、お嬢様グループ同士の抗争で!?
「あっれー??ボクが想像してたのと全ッ然ちっがーう!!」
女学院という名の鳥籠。先の見えた人生にくすぶる彼女たちは破天荒なロクでなしの姿に触れて―
「断言してやる。俺ならお前達を『魔術師』にしてやれる」
グレンの講義が、箱庭の少女達の運命の鎖を引きちぎる!
やっぱりグレンは「先生」してるときが一番面白いなあ。
教え導くなんて柄じゃあ全然ないのだけれど、彼自身行き詰まってにっちもさっちもいかない時があった人生経験からか、同じように停滞してしまっていたり鬱積に沈んでしまったりしている子を見るとなんだかんだとちょっかいかけるんですよね。面白いのはそれが手取り足取り十全手を引っ張る補助ではなく、ちょっとした新しい視点の捉え方、見地の得方ってなもんで、言わば選択肢を増やして出来る範囲を広げていくことなんですよねえ。
それは選択肢の無さにこそ魂を淀ませていた聖リリィ魔術女学院の面々にこそクリティカルだったのでしょう。あの手のひらを返してのモテモテっぷりは、閉塞の打破という観点が大きかったのではないかと。アルザーノ校では、教育方針の旧態化に対して生徒たちが逼迫していたわけではないですからねえ。それに、講師としての能力を示す以前にこれでもか、とロクデナシさを見せつけられた上で、講師として真面目に活動するようになってからも、人品の卑しさは日常的に露呈し続けるのを見せられた以上は、生徒たちとしてもまあ無闇な信奉はできないよなあ、と。十分、慕ってはいるんでしょうけれど。
とはいえ、セリカの授業のお陰でグレンの講師としての能力の高さをみんな痛感したようですから、帰ってきたらそれはそれで大歓迎されるんじゃないでしょうか。

というわけで、リィエルの退学回避のために、ルミアとシスティーナを連れて女学校に短期留学することになったグレン。もちろん、グレンは先生として。女教師ですよ、女教師w
こいつ、ちゃっかり女風呂に入ってるんですけれど、ちゃんと粛清しないといけないんじゃないでしょうか。
今回わりと怖かったのがルミアの方で、グレン先生の周りに女の影がまとわりつくことに関してこれまでは寛容の一言だったのですが、どうやらそれはちゃんと理由と原因があり、相手が親しい人物であったからこその寛容であったようで、知らないよそ者の小娘どもがグレンをちやほやするのを目の当たりにした時の、あのひんやりとした雰囲気は、真っ当に機嫌を悪くして怒っていたシスティーナよりもよっぽどヤバかったです。
ある日突然肝臓にナイフをぐさり、系だったりしそうだよなあ、ルミア。
しかし、これまでグレンの薫陶を受け、数々のヤバい事件をくぐり抜けてきたシスティーナとルミアだと、やっぱり実戦も知らない箱庭のお姫様たちじゃあ格が違うのか。そりゃ、修羅場の経験が段違いだもんなあ。ちゃんとこれまでの経験がフィールドバックされた活躍を、システィーナもルミアも見せてくれて、これは痛快でしたねえ。特にシスティーナは何度も弱い面をさらけ出さされて、失敗や屈辱にグチャグチャになる場面を見続けただけに、その成長を強く感じさせてくれる今回の話は、なんとも気持ち良いものでした。

一方でリィエルの方は、個人的に新しい友人を作って友好を深める、というグレンやシスティーナ、ルミアにべったりで、離れると泣いてしまうほど幼かった姿からも、これまた成長と自立を強く感じさせる話でもありました。自己の存在や意思が極めて薄かったリィエルが、ルミアやシスティーナと育んできたものが、こうして結実するのを見るのは感慨深いものがある。
てか、リィエルと親交を深めることになったエルザ女史、何気にとんでもないキャラなんじゃなかろうか。魔術抜きでかなり凄いことしてるんですけれど。近接無双はリィエルの独壇場でしたけれど、これエルザのトラウマが解消されて本格的に実力を発揮できるようになったら、リィエルとのコンビ、かなりとんでもないことになりそう。二人の関係についても、なんかとんでもない方に行きそうな気配もありますが。周囲に温かい視線が……w

新キャラとしては、派閥トップのお嬢様二人よりも、毒舌忍者のジニーが良いキャラすぎて、かなり存在感喰ってた気も。エルザとジニーはこのまま合流しても不自然なさそうなくらい、馴染んでましたねえ。どうも話の流れによってはお嬢様ズと合わせてまた登場しそうですけれど。
久々に先生なグレンを堪能できて、良い回でした。何気に、帝国の闇について結構核心的な部分まで踏み込んでた気もしますが。

シリーズ感想

ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード) 7 ★★★   

ロクでなし魔術講師と禁忌教典7 (ファンタジア文庫)

【ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード)7】 羊太郎/三嶋くろね 富士見ファンタジア文庫

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「久しぶりね、グレン。会えて嬉しいわ」「はっ…俺はテメェにだけは会いたくなかったがな…ッ!」
迫る『社交舞踏会』に学院が沸く中、グレンの前に因縁浅からぬかつての上司―宮廷魔導士団特務分室の室長、イヴ=イグナイトが現れる。『社交舞踏会』に乗じた天の智慧研究会による『ルミア暗殺計画』を聞かされたグレンは、舞踏会を中止しようとするのだが…。イヴは逆にルミアを餌にした非道な作戦を提案してきて―。ルミア護衛のため、グレンは半強制的にダンス・コンペでルミアのパートナーとして優勝を目指すことに!特務分室VS天の智慧研究会、最後に微笑むのは―。

うへえ……いや、新登場のヒロインがこんなやたらヘイト高いキャラで大丈夫なんだろうか。どうせ、あとで好感度の低さは挽回してくるんだろうけれど、元値がこれだけマイナスだとそう簡単にはあがるもんもあがらんですよ。
それに、幾ら強キャラで能力は高いと言っても、今回の一連のやらかし具合を見せられるとポンコツとかじゃなくて純粋に「無能」が極まってるんですよね。ちょっと目が当てられないレベルで。
部下からも好かれてないし、上に対してもかなり強引な振る舞いや脅しまがいのことをしているようなので、敵ばっかり作ってるようにしか見えず、利益目当ての味方ですら集めてないんじゃないだろうか。信用的にも信頼的にも損得的にも権力的にも政治的にも、えらい叩き潰されやすそうな孤立状態にしか見えない。普通、嫌われ者なら嫌われ者らしくきっちり身の安全をはかる保身能力については高いはずなんだけれど、この娘の脇の甘さみると、その手のことちゃんと考えてるような節見えないし。
配下の身からするといつ利用されて使い捨てられるかわかったもんじゃないから、後ろから銃弾飛ばすことは常に頭よぎるだろうし、もし自分が女王陛下だったら有能だろうとこんな危ない制御できない駒は何としてでも潰すだろうなあ。

ともあれ、相手が用意した暗殺の舞台にわざわざ乗っかって、同じ土俵で勝負して手柄をたてようという元上司のわけのわからん策に無理やり噛まされ、可愛い生徒たちを人質に取られて守る羽目になったグレン。
今回ばかりは同情を禁じえなかったです。敵と戦う前に味方であるはずの上司に雁字搦めに縛られた挙句に邪魔され続けたようなもんですもんねえ。イヴさん、見事なくらい最初から最後まで役立たずでしたし。まったく挽回の機会ないまま終わったし。失敗しまくったけれど、最後にちょっと活躍して取り戻した、という程度のこともできなかったし……。
一方で、ガンガンと才能を開花させていっているのが白猫ことシスティーナの方で、覚悟も能力も未熟という以前に、どれほど優秀であっても一般人の女の子に過ぎなくて、本物の実戦や死の恐怖に怯えて泣いて勇気も奮えない臆病な子が、それでも挫けずに努力を続け、なけなしの勇気をかき集めていつしか心の芯に剣を宿し、弱さを克服していた様子は、ただ能力的に優れているだけのイヴと対象的なんですよね。
彼女を未熟と断じながら、もしかしたらグレンよりもシスティーナを評価しているのかもしれないアルベルトの言葉が今回は非常にしびれました。
「信頼に対する真の応えとは、責任という重圧に耐えて、行動を起こす事だ。己の為すべき事を見据え、逃げず、それに立ち向かうことだ」

自分に投げかけられたこの言葉を噛み締めて、受け止めて、胸に宿して体現しようとするシスティーナ。成長の物語としては、本作において彼女こそが主役なんだよなあ。
でも、最近なんとなくシスティーナはアルベルトとの絡みの方が重たくなってきている節があるんですよね。一方で、ルミアの方は天の智慧研究会の陰謀の核心を担うキーキャラクターとして、物語の謎を一身に背負う存在として、そして悲劇と悲恋を抱えるヒロインとして、メインヒロインの潮流に乗った感もあり、あれ? マジでルミアの方がメインヒロインとしての比重を増してきた? って感じなんですよね。
ルミアの健気さって、むしろ身を引こうとすればするほどスポットがあたる属性みたいなもんですし、やっぱり華があるんだよなあ。

シリーズ感想

ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード)6 ★★★☆  

ロクでなし魔術講師と禁忌教典 (6) (ファンタジア文庫)

【ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード)6】 羊太郎/三嶋くろね 富士見ファンタジア文庫

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講師として頑張ることを決意した矢先の解雇宣告。クビを回避するには自腹での古代遺跡の調査が必要で―金欠のグレンが思いついた手段は…生徒を利用するという相変わらずロクでもない方法で!?天使ルミアの厚意で生徒たちの協力を得られたグレンだったが…なぜかセリカも同行することに!?遺跡に眠る世界の深淵に触れた時、家族の絆が試される!!
グレン先生って大概大人げないというか性根がガキというか、この普通にロクデナシなのはそろそろ何とかした方がいいんじゃなかろうか。その意味では講師という真っ当な職につくことで真人間としての再教育を受けているようなものなんだけれど、本来教わるべき生徒たちに負わされる余計な負担を思うと、なんともはや。まあそのグレンが持ち込んでくる要らんことが、生徒たちにとっても良い経験になっているのだから、結果としては悪くはないのだけれど、毎回理由が理由だからなあ。
今回の首騒ぎもいい加減自業自得なのだけれど、その挽回に生徒たちを巻き込んで利用しようとするあたり、本当にロクデナシですね、と言いたい。
そんなグレンに負けず劣らずの面倒臭さを発揮しまくっているのが白猫シルフィーナである。この娘も成長せんというか、自縄自縛の素直になれなさにはホトホト可哀想になってくる。いくつも修羅場を潜ったことで土壇場の度胸とかメンタル面の強化はなされているはずなのに、性格に関してはあんまり成長してないあたりグレンと似た者同士なのかもしれない。でも、白猫のこの本気なダメダメ感が常につきまとうヒロイン像って結構好きなんですよね。ルミアがパーフェクト・エンジェルすぎて、ヒロインとしてどう成長しようとも太刀打ち出来ないのを、敢えてヒロインとして弱点となる要素をゴテゴテと身にまとうことでダメダメで面倒くさくて余裕がなくて古代文明オタクという本来アカン方向から迂回突破しようという姿勢にはなかなか見るべきものがあるんじゃないか、と思うのだ。
ダメな子ほど可愛い理論である。
とはいえ、今回のメインヒロインは圧倒的にセリカだったのですけれど。前回のセリカの過去を語る短編はまさにこの第6巻のために用意された前菜だったわけですなあ。
セリカの抱えている寂しさ、絶望感はすでに染み入るように理解できているだけに、それを埋めるためにセリカがどれだけ必死なのか、セリカにとってグレンという「家族」の存在がどれほどのものだったかを改めてつきつける、家族の絆の物語でありました。セリカもグレンも心に悲鳴のような軋みを抱え込んだ人間なだけに、それを癒やすためにも本当の意味で掛け替えのない関係なんだよなあ。一歩間違えれば共依存になりそうな深みでもあるのだけれど。グレンにしてもセリカにしても、親バカマザコンがいささか度が過ぎてるくらいだし。母親と息子という関係と言うには、ちょいと偏位がありますし不思議な距離感でもあるんですけどね。これ、グレンをお婿に貰ったらもれなくセリカもついてくるよなあ。口では色々と保護者らしいことを言っているけれど、このセリカさんがグレン離れ出来る要素を微塵も感じないのですがw

セリカの暴走に端を発して、怒涛の勢いで世界の秘密というべき情報が詳らかにされていってしまったんだけれど、果たしてそこにグレンの存在がどう絡んでくるのか。ルミアが重要なキーパーソンであることは間違いなさそうなのだけれど。しかし、あっさりと最強キャラであったセリカの戦力をダウンさせてしまったなあ。こういう師匠系キャラの戦力を削るパワーバランス調整はありがちだけれど、結構なあからさまさだったのでうちっと上手いことやって欲しかった気もする。

シリーズ感想
 

1月22日
【彼女は僕の「顔」を知らない。】
古宮 九時
(メディアワークス文庫)

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【オルコスの慈雨 天使と死神の魔法香】
染井 由乃
(メディアワークス文庫)

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【おとなりの晴明さん 第八集〜陰陽師は金の烏と遊ぶ〜】
仲町六絵
(メディアワークス文庫)

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【声が出なくなったので、会社を辞めて二人暮らし始めました。】
神戸遥真
(メディアワークス文庫)

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【転生佳人伝 寵姫は二度皇帝と出会う】
三川 みり
(角川文庫)

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【作ってあげたい小江戸ごはん 3.ほくほく里芋ごはんと父の見合い】
高橋 由太
(角川文庫)

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【茶寮かみくらの偽花嫁】
あさば みゆき
(角川文庫)

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1月21日
【エゴに捧げるトリック】
矢庭 優日
(ハヤカワ文庫JA)

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【追い出された万能職に新しい人生が始まりました 4】
東堂大稀
(アルファポリス)

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【装備製作系チートで異世界を自由に生きていきます 7】
tera
(アルファポリス)

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【異世界に飛ばされたおっさんは何処へ行く? 10】
シ・ガレット
(アルファポリス)

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【勘違いの工房主 6〜英雄パーティの元雑用係が、実は戦闘以外がSSSランクだったというよくある話〜】
時野洋輔
(アルファポリス)

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【大自然の魔法師アシュト、廃れた領地でスローライフ 5】
さとう
(アルファポリス)

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【神スキル『アイテム使用』で異世界を自由に過ごします 3】
雪月花
(アルファポリス)

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1月20日
【魔王2099 1. 電子荒廃都市・新宿】
紫 大悟
(富士見ファンタジア文庫)

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【魔女と始める神への逆襲 道化の魔女と裏切られた少年】
水原 みずき
(富士見ファンタジア文庫)

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【母親がエロラノベ大賞受賞して人生詰んだ せめて息子のラブコメにまざらないでください】
夏色 青空
(富士見ファンタジア文庫)

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【転生王女と天才令嬢の魔法革命 3】
鴉 ぴえろ
(富士見ファンタジア文庫)

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【シェアハウスで再会した元カノが迫ってくる】
くろい
(富士見ファンタジア文庫)

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【織田信奈の学園】
春日 みかげ
(富士見ファンタジア文庫)

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【魔術士オーフェンはぐれ旅 ハーティアズ・チョイス】
秋田禎信
(TOブックス)

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【白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます IV】
やしろ
(TOブックス)

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【ガリ勉地味萌え令嬢は、腹黒王子などお呼びでない】
鶏冠勇真
(TOブックス)

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【氷の侯爵様に甘やかされたいっ!〜シリアス展開しかない幼女に転生してしまった私の奮闘記〜】
もちだもちこ
(TOブックス)

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【成り行きで婚約を申し込んだ弱気貧乏令嬢ですが、何故か次期公爵様に溺愛されて囚われています】
琴子
(TOブックス)

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【異世界からの企業進出!? 3 ~元社畜が異世界転職して成り上がる! 勇者が攻略できない迷宮を作り上げろ~】
七士七海/鵜山はじめ
(ヤンマガKCスペシャル)

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【少年マガジンR 2021年2月号】

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1月19日
【ウマ娘 シンデレラグレイ 1】
久住太陽/杉浦理史
(ヤングジャンプコミックス)

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【アサシンズプライド 7】
天城ケイ/ニノモトニノ
(ヤングジャンプコミックス)

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【ふたりぼっちのオタサーの姫 1】
クール教信者
(ヤングジャンプコミックス)

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【メイド・イン・ひっこみゅ~ず 6】
サンカクヘッド
(ヤングジャンプコミックス)

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【メイド・イン・ひっこみゅ~ず 7】
サンカクヘッド
(ヤングジャンプコミックス)

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【もののがたり 12】
オニグンソウ
(ヤングジャンプコミックス)

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【電波的な彼女 1】
片山憲太郎/平岡滉史
(ヤングジャンプコミックス)

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【電波的な彼女 2】
片山憲太郎/平岡滉史
(ヤングジャンプコミックス)

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【EX-ARM Another Code エクスアーム アナザーコード 2】
久麻當郎/古味慎也
(ヤングジャンプコミックス)

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【漆黒のジギィ 3】
やまむらはじめ
(サンデーGXコミックス)

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【ダンベル何キロ持てる? 11】
MAAM/サンドロビッチ・ヤバ子
(裏少年サンデーコミックス)

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【月刊サンデーGX 2021年2月号】

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【月刊ヤングキングアワーズGH 2021年3月号】

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【まんがタイムきららMAX 2021年2月号】

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【ウルトラジャンプ 2021年2月号】

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【育ちざかりの教え子がやけにエモい 3】
鈴木大輔
(ガガガ文庫)

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【董白伝~魔王令嬢から始める三国志~ 3】
伊崎 喬助
(ガガガ文庫)

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【双血の墓碑銘 3】
昏式 龍也
(ガガガ文庫)

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【剣と魔法の税金対策】
SOW
(ガガガ文庫)

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【弱キャラ友崎くん Lv.9】
屋久ユウキ
(ガガガ文庫)

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【僕を成り上がらせようとする最強女師匠たちが育成方針を巡って修羅場 2】
赤城大空
(ガガガ文庫)

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1月18日
【BE BLUES!~青になれ~ 42】
田中モトユキ
(少年サンデーコミックス)

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【よふかしのうた 6】
コトヤマ
(少年サンデーコミックス)

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【MAO 7】
高橋留美子
(少年サンデーコミックス)

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【絶対可憐チルドレン 60】
椎名高志
(少年サンデーコミックス)

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【双亡亭壊すべし 20】
藤田和日郎
(少年サンデーコミックス)

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【天野めぐみはスキだらけ! 23】
ねこぐち
(少年サンデーコミックス)

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【switch 11】
波切敦
(少年サンデーコミックス)

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【ポンコツちゃん検証中 7】
福地翼
(少年サンデーコミックス)

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【麗の世界で有栖川 4】
安西信行
(少年サンデーコミックス)

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1月16日
【クラス最安値で売られた俺は、実は最強パラメーター】
RYOMA
(電撃の新文芸)

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【悪役令嬢になったウチのお嬢様がヤクザ令嬢だった件。2】
翅田大介
(電撃の新文芸)

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【東方Project二次創作シリーズ 妖世刃弔華 わか思ふ地は ありやなしやと】
草薙 刃/東方Project
(電撃の新文芸)

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【ばいばい、アース 1】
冲方丁/麻日隆
(YKコミックス)

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【ばいばい、アース 2】
冲方丁/麻日隆
(YKコミックス)

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【少年マガジンエッジ 2021年2月号】

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1月15日
【それでも歩は寄せてくる 6】
山本崇一朗
(KCデラックス)

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【左手のための二重奏 3】
松岡健太
(マガジンエッジKC)

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【カノジョも彼女 4】
ヒロユキ
(講談社コミックス)

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【カッコウの許嫁 5】
吉河美希
(講談社コミックス)

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【ネクロマンス 5】
堂本裕貴
(講談社コミックス)

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【獣の六番 2】
永椎 晃平
(講談社コミックス)

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【なれの果ての僕ら 5】
内海八重
(講談社コミックス)

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【魔女に捧げるトリック 2】
渡辺静
(講談社コミックス)

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 【俺の死亡フラグが留まるところを知らない 1】
乙須ミツヤ/泉
(このマンガがすごい!comics)

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【ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド エイジ オブ スカーレット オーダー 6】
環望
(コロナ・コミックス)

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【星斬りの剣士】
アルト
(アース・スターノベル)

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【姉に言われるがままに特訓をしていたら、とんでもない強さになっていた弟 〜やがて最強の姉を超える〜】
吉田 杏
(アース・スターノベル)

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【わがまま王女に仕えた万能執事、隣の帝国で最強の軍人に成り上がり無双する】
すかいふぁーむ
(アース・スターノベル)

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【花街の用心棒 二 雪が宮廷の闇を照らす】
深海 亮
(富士見L文庫)

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【江戸の花魁と入れ替わったので、花街の頂点を目指してみる】
七沢 ゆきの
(富士見L文庫)

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【氷室教授のあやかし講義は月夜にて】
古河 樹
(富士見L文庫)

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【附子の弁舌】
沼矛 トモ
(富士見L文庫)

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【瑠璃宮の花守り人 一輪末々を知る】
伊藤 たつき
(富士見L文庫)

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【女神「異世界転生何になりたいですか」 俺「勇者の肋骨で」】
安泰
(宝島社)

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【吾輩は歌って踊れる猫である】
芹沢 政信
(講談社タイガ)

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【あくまでも探偵は】
如月 新一
(講談社タイガ)

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1月14日
【転生魔王の大誤算 2 〜有能魔王軍の世界征服最短ルート】
あわむら赤光
(GA文庫)

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【忘れえぬ魔女の物語】
宇佐楢春
(GA文庫)

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【貴サークルは"救世主"に配置されました】
小田一文
(GA文庫)

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【カンスト村のご隠居デーモンさん 〜辺境の大鍛冶師〜】
西山暁之亮
(GA文庫)

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【俺とコイツの推しがサイコーにカワイイ】
りんごかげき
(GA文庫)

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【ひきこまり吸血姫の悶々 4】
小林湖底
(GA文庫)

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【たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語 11】
サトウとシオ
(GA文庫)

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【スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました 15】
森田季節
(GAノベル)

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【変な竜と元勇者パーティー雑用係、新大陸でのんびりスローライフ】
えぞぎんぎつね
(GAノベル)

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【異世界賢者の転生無双 7〜ゲームの知識で異世界最強〜】
進行諸島
(GAノベル)

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【ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。6】
えぞぎんぎつね
(GAノベル)

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【未来職安】
柞刈湯葉
(双葉文庫)

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【後宮の花は偽りに惑う】
天城智尋
(双葉文庫)

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【あやかしよろず相談承ります】
伽古屋圭市
(双葉文庫)

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1月13日
【ログ・ホライズン 外伝 新たなる冒険の大地】
池梟 リョーマ/木村 航
(エンターブレイン)

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【メイドさんは食べるだけ 2】
前屋進
(イブニングKC)

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【未熟なふたりでございますが 8】
カワハラ恋
(モーニング KC)

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【パリピ孔明 4】
四葉夕卜/小川亮
(ヤンマガKCスペシャル)

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1月12日
【カワセミさんの釣りごはん 3】
匡乃下キヨマサ
(アクションコミックス)

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【弧を描く 3】
木下 聡志/岩井 良樹
(アクションコミックス)

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【乙女戦争外伝供_个魴僂絢圓燭繊幣紂法
大西巷一
(アクションコミックス)

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【おとなの防具屋さん 3】
斐宮ふみ
(アース・スター コミックス)

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【俺んちに来た女騎士と田舎暮らしすることになった件 6】
秋乃かかし/裂田
(アース・スター コミックス)

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【きららファンタジアイラストレーションズ 2】
きららファンタジア製作委員会
(まんがタイムKRコミックス)

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【スローループ 4】
うちのまいこ
(まんがタイムKR フォワードコミックス)

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【月刊少年ガンガン 2021年2月号】

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【まんがタイムきららフォワード 2021年 02 月号】

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【ゲッサン 2021年2月号】

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1月10日
【川上稔 短編集 パワーワードの尊い話が、ハッピーエンドで五本入り 1】
川上稔
(電撃文庫BORN DIGITAL)

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【川上稔 短編集 パワーワードの尊い話が、ハッピーエンドで五本入り 2】
川上稔
(電撃文庫BORN DIGITAL)

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【新・魔法科高校の劣等生 キグナスの乙女たち】
佐島 勤
(電撃文庫)

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【娘じゃなくて私(ママ)が好きなの!? 4】
望 公太
(電撃文庫)

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【神角技巧と11人の破壊者(上) 破壊の章】
鎌池和馬
(電撃文庫)

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【わたし以外とのラブコメは許さないんだからね 2】
羽場楽人
(電撃文庫)

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【ダークエルフの森となれ 2―現代転生戦争―】
水瀬葉月
(電撃文庫)

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【つるぎのかなた 4】
渋谷瑞也
(電撃文庫)

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【Re:スタート!転生新選組 3】
春日みかげ
(電撃文庫)

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【絶対にデレてはいけないツンデレ】
神田夏生
(電撃文庫)

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【先輩、わたしと勝負しましょう。ときめいたら負けです! イヤし系幼女後輩VS武人系先輩】
西塔 鼎
(電撃文庫)

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【来タル最強ノ復讐者 〜救いなき監獄都市で絶望を容赦なく破壊する〜】
哀歌
(電撃文庫)

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【男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!) Flag 1. じゃあ、30になっても独身だったらアタシにしときなよ?】
七菜なな
(電撃文庫)

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【犯罪迷宮アンヘルの難題騎士】
川石折夫
(電撃文庫)

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【役立たずと言われたので、わたしの家は独立します! 〜伝説の竜を目覚めさせたら、なぜか最強の国になっていました〜】
遠野 九重
(カドカワBOOKS)

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【捨てられ白魔法使いの紅茶生活 2】
瀬尾 優梨
(カドカワBOOKS)

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【スライム召喚無双 2 〜ゲーム技術は異世界でも最強なようです〜】
可換 環
(カドカワBOOKS)

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【百花宮のお掃除係 3 転生した新米宮女、後宮のお悩み解決します。】
黒辺 あゆみ
(カドカワBOOKS)

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【悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です! 5】
明。
(カドカワBOOKS)

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【魔王になったので、ダンジョン造って人外娘とほのぼのする 10】
流優
(カドカワBOOKS)

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【痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。11】
夕蜜柑
(カドカワBOOKS)

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【蜘蛛ですが、なにか? 14】
馬場 翁
(カドカワBOOKS)

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【ティアムーン帝国物語 VI 〜断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー〜】
餅月望
(TOブックス)

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【特級ギルドへようこそ! 6 〜看板娘の愛されエルフはみんなの心を和ませる〜】
阿井りいあ
(TOブックス)

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【レア・クラスチェンジ! VII 〜魔物使いちゃんとレア従魔の異世界ゆる旅〜】
黒杉くろん
(TOブックス)

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【打撃系鬼っ娘が征く配信道! 3】
箱入蛇猫
(TOブックス)

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【ヤングキングアワーズ 2021年 02 月号】

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1月9日
【最果てのソルテ 1】
水上悟志
(BLADEコミックス)

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【魔導具師ダリヤはうつむかない ~Dahliya Wilts No More~3】
住川惠/甘岸久弥
(BLADEコミックス)

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【シネマこんぷれっくす! 6】
ビリー
(ドラゴンコミックスエイジ)

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【さまよえる転生者たちのリライブゲーム 3】
サイトウケンジ/火野遥人
(ドラゴンコミックスエイジ)

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【魔術師たちの混乱 1】
奇仙
(ドラゴンコミックスエイジ)

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【最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 2】
天海雪乃/タンバ
(角川コミックス・エース)

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【合鍵くんと幸せごはん 1】
黒麦はぢめ
(角川コミックス・エース)

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【蜘蛛ですが、なにか? 蜘蛛子四姉妹の日常 3】
馬場翁/グラタン鳥
(角川コミックス・エース)

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【東島丹三郎は仮面ライダーになりたい 7】
柴田ヨクサル
(ヒーローズコミックス)

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【まんがタイムきらら 2021年 01 月号】

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【コミックフラッパー 2021年2月号】

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【ドラゴンエイジ 2021年2月号】

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【別冊少年マガジン 2021年2月号】

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1月8日
【可愛いだけじゃない式守さん 7】
真木蛍五
(KCデラックス)

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【メイドの岸さん 2】
柏木香乃
(KCデラックス)

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【幼女とスコップと魔眼王 1】
茅田丸/丁々発止
(シリウスKC)

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【よくわからないけれど異世界に転生していたようです 4】
内々けやき/あし
(シリウスKC)

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【ラストオーダー 1】
松葉サトル/浜松春日
(シリウスKC)

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【時間停止勇者 4】
光永康則
(シリウスKC)

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【お嬢様の僕 8】
田口ホシノ
(シリウスKC)

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【この世界は不完全すぎる 2】
左藤真通
(モーニング KC)

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【進撃の巨人 33】
諫山創
(講談社コミックス)

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【赫のグリモア 5】
A−10
(講談社コミックス)

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【我間乱−修羅−14】
中丸洋介
(講談社コミックス)

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【アサルトリリィ League of Gardens -full bloom- 1】
月並甲介/阿羅本景
(KADOKAWA)

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【ヤングエース 2021年2月号】

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【スープ屋しずくの謎解き朝ごはん 心をつなぐスープカレー】
友井 羊
(宝島社文庫)

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【毒をもって毒を制す 薬剤師・毒島花織の名推理】
塔山 郁
(宝島社文庫)

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【ゴールデンタイムの消費期限】
斜線堂有紀
(祥伝社)

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1月7日
【ゆるキャン△ 11】
あfろ
(まんがタイムKRコミックス/フォワードシリーズ)

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【若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です! 6】
森田季節/出水高軌
(ガンガンコミックスUP!)

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【冒険者ライセンスを剥奪されたおっさんだけど、愛娘ができたのでのんびり人生を謳歌する 6】
斧名田マニマニ/唯浦史
(ガンガンコミックスUP!)

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【good!アフタヌーン 2021年2号】

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【私、能力は平均値でって言ったよね! 14】
FUNA
(SQEXノベル)

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【万能「村づくり」チートでお手軽スローライフ 〜村ですが何か?〜】
九頭七尾
(SQEXノベル)

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【転生したらドラゴンの卵だった 〜最強以外目指さねぇ〜 13】
猫子
(SQEXノベル)

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【勇者パーティーを追放された俺だが、俺から巣立ってくれたようで嬉しい。……なので大聖女、お前に追って来られては困るのだが?】
初枝れんげ
(SQEXノベル)

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【大日本帝国の銀河 1】
林 譲治
(ハヤカワ文庫JA)

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【そいねドリーマー】
宮澤 伊織
(ハヤカワ文庫JA)

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1月6日
【1日外出録ハンチョウ 10】
上原求/新井和也
(ヤンマガKCスペシャル)

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【アダマスの魔女たち 5】
今井ユウ
(ヤンマガKCスペシャル)

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【ヤングマガジン サード 2021年Vol.2】

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1月5日
【願いを叶えてもらおうと悪魔を召喚したけど、可愛かったので結婚しました】
shiryu
(ドラゴンノベルス)

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【田中家、転生する。2】
猪口
(ドラゴンノベルス)

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【虐げられし令嬢は、世界樹の主になりました 2 〜もふもふな精霊たちにかこまれて、私、聖女になります〜】
桜井 悠
(ドラゴンノベルス)

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【最強錬金術師の異世界開拓記】
猫子
(ドラゴンノベルス)

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1月4日
【国防特行班E510】
神野オキナ
(小学館文庫)

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【呪術廻戦 14】
芥見下々
(ジャンプコミックス)

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【Dr.STONE 19】
稲垣理一郎/Boichi
(ジャンプコミックス)

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【チェンソーマン 10】
藤本タツキ
(ジャンプコミックス)

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【ぼくたちは勉強ができない 20】
筒井大志
(ジャンプコミックス)

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【ワンパンマン 23】
ONE/村田雄介
(ジャンプコミックス)

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【ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミアILLEGALS- 11】
古橋秀之/別天荒人
(ジャンプコミックス)

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【すいとーと! 3】
沖野ユイ
(ジャンプコミックス)

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【第9砂漠 3】
出口景
(ジャンプコミックス)

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【姫様“拷問”の時間です 5】
春原ロビンソン/ひらけい
(ジャンプコミックス)

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【ぼくらの血盟 1】
かかずかず
(ジャンプコミックス)

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【夜桜さんちの大作戦 6】
権平ひつじ
(ジャンプコミックス)

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【終末のハーレム ファンタジア 6】
LINK/SAVAN
(ヤングジャンプコミックス)

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1月1日
【嫌な顔されながらおパンツ見せてもらいたい漫画】
40原
(ナンバーナイン)

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12月28日
【SPY×FAMILY 6】
遠藤達哉
(ジャンプコミックス)

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【SHOW BY ROCK!! 1】
邪武丸
(角川コミックス・エース)

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【スーパーのお兄さん 2】
河田雄志/行徒
(角川コミックス・エース)

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【高校事変 2】
松岡圭祐/オオイシヒロト
(角川コミックス・エース)

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【どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。1】
釜田/六つ花 えいこ
(フロース コミック)

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【まんがタイムきららキャラット 2021年01月号】

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【コミックライド 2021年1月号】

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【元勇者の公務員はゆっくり暮らしたい 1.帰還勇者、身分を隠してたのに新人冒険者の世話をすることになりました】
すえばしけん
(HJ文庫)

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【聖剣士さまの魔剣ちゃん 2 〜孤独で健気な魔剣の主になったので全力で愛でていこうと思います〜】
藤木わしろ
(HJ文庫)

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【最弱無能が玉座へ至る 2 〜人間社会の落ちこぼれ、亜人の眷属になって成り上がる〜】
坂石遊作
(HJ文庫)

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【お知らせ:最強魔王はダンジョン経営で荒稼ぎを始めます! 2】
坂本一馬
(HJ文庫)

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【異世界迷宮でハーレムを 11】
蘇我捨恥
(ヒーロー文庫)

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【ワールドオーダー 5】
河和時久
(ヒーロー文庫)

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【落ちこぼれ竜騎士、神竜少女(バハムート)に一目惚れされる 2】
深山鈴
(ヒーロー文庫)

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【ファントム オブ キル 死の国の守り人】
櫂末高彰
(ファミ通文庫)

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【彼女できたけど、幼馴染みヒロインと同居してます】
桐山なると
(ファミ通文庫)

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【異世界のんびり農家 09】
内藤 騎之介
(エンターブレイン)

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【人類滅亡して最後の1人になったら?】
三河 ごーすと/フェルミ研究所
(エンターブレイン)

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【幼女信長の異世界統一】
舞阪洸
(エンターブレイン)

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【転生七女ではじめる異世界ライフ 〜万能魔力があれば貴族社会も余裕で生きられると聞いたのですが?!〜】
四葉 夕ト
(エンターブレイン)

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【ラピスの心臓 3.深紅の狂鬼】
羽二重銀太郎
(エンターブレイン)

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12月26日
【隣の席になった美少女が惚れさせようとからかってくるがいつの間にか返り討ちにしていた 3】
荒三水
(モンスター文庫)

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【初級魔術マジックアローを極限まで鍛えたら】
ぺもぺもさん
(モンスター文庫)

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【冒険者をクビになったので、錬金術師として出直します! 〜辺境開拓?よし、俺に任せとけ! 5】
佐々木さざめき
(Mノベルス)

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【白衣の英雄 2】
九重十造
(Mノベルス)

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【最強陰陽師の異世界転生記 4 〜下僕の妖怪どもに比べてモンスターが弱すぎるんだが〜】
小鈴危一
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【幼女戦記 20】
東條チカ/カルロ・ゼン
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【幼女戦記 20 限定版 】
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【フェイト/エクストラ CCC FoxTail 9】
たけのこ星人
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【シャバの「普通」は難しい 4】
ばたこ/中村颯希
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【戦争は女の顔をしていない 2】
小梅けいと/スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ
(KADOKAWA)

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【ざつ旅 ―That’s Journey―4】
石坂ケンタ
(電撃コミックスNEXT)

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【この美術部には問題がある! 13】
いみぎむる
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【タプリスシュガーステップ 3】
ばふぁこ/うかみ
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【姉なるもの 5】
飯田ぽち。
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【スーパーロボット大戦OG ―ジ・インスペクター― Record of ATX(7)BAD BEAT BUNKER】
八房龍之助
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【外道魔術師の憑依譚 2 〜最強剣士を乗っ取ったら、自分の身体を探すことになった〜】
羽鳥ぴよこ/新嶋紀陽
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【無職転生〜4コマになっても本気だす〜 3】
野際かえで/理不尽な孫の手
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【東方Project二次創作シリーズ 人間たちの幻想郷(前)】
芦山
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【魔王様、リトライ! R 2】
身ノ丈あまる/神埼 黒音
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【農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。 6】
樽戸アキ/しょぼんぬ
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【ムダヅモ無き改革 プリンセスオブジパング 9】
大和田秀樹
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【桐谷さん ちょっそれ食うんすか!? 10】
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【少年エース 2021年2月号】

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【月刊少年シリウス 2021年2月号】

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【電撃マオウ 2021年2月号】

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【月刊コミックアライブ 2021年2月号】

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【コミック電撃だいおうじ VOL.88】

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【最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 5 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する】
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【『おっぱい揉みたい』って叫んだら、妹の友達と付き合うことになりました。】
凪木エコ
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【恋人代行をはじめた俺、なぜか美少女の指名依頼が入ってくる】
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【強気なお嬢様が俺の料理で甘々に】
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【元カノと今カノが俺の愛を勝ち取ろうとしてくる。】
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【ひげを剃る。そして女子高生を拾う。5】
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【悪役令嬢、ブラコンにジョブチェンジします 3】
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【グランドール王国再生録 破滅の悪役王女ですが救国エンドをお望みです】
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12月25日
【ロード・エルメロイII世の冒険 1.「神を喰らった男」】
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