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一肇

フェノメノ 肆 四回廊事件3   

フェノメノ 肆 四回廊事件 (星海社FICTIONS)

【フェノメノ 肆 四回廊事件】 一肇/安倍吉俊 星海社FICTIONS

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―美鶴木夜石を、まともな女子高生にする。そんな決意も新たに夜石との同棲生活を始めたナギだったが、ふとした弾みで出会った心霊写真売りの小学生の女の子・七森赤音から売りつけられた“とっておき”の写真が、二人の暮らしに新たな怪異を呼び寄せる―!一筆×安倍吉俊のタッグが描き出す、ありとあらゆる怪異を詰め込んだ極上の青春怪談小説、急展開!
誰もが顔を背けて、もう終わってしまっているのだと言う。誰もが諦め、もう助けることは叶わないのだと忠告する。そんな多くの声に耳をふさぎ、止めようとする人たちに目も向けず、厳然と横たわる現実を無視して、もはや手遅れであろうものにしがみつこうとするなど、愚か者の所業である。しかし、得てしてそのような道理も弁えない、常理を理解できない、本能にすら従わない愚者こそが、既に終わってしまっていたはずのものをひっくり返してしまうのだ。彼らの愚直さが変えるのは、決して道理や現実ではない。終わることを受け入れた、地獄たる事を受け入れてしまった人の心をこそ変化させ、終わりという沼に浸したその心身を、這い上がらせる。そう、決して都合の良い偶然が起きたわけではない。ひたむきな努力こそが、献身的なコミュニケーションこそが、助けたいという願いが、終わらせたくないという祈りこそが、止まってしまった心を動かし、凍ってしまった魂を溶かすのである。
そんな奇跡を成し遂げる愚者を、私は真摯に尊敬する。そして、この物語の主人公であるナギもまた、そんなすくい難く得難い愚者の一人だ。
彼岸に心を寄せてしまった夜石には、もう傍目からはうかがい知れるほどの感情の波は見えない。時折物事の終わりの折にポロリとこぼす人を思いやる優しい言葉から、彼女の塗り固められた泥の奥にある素の姿を垣間見るのみだった。それだけでも、十分幸せな気持ちになれたのだけれど、この第四巻で見せた夜石の慌てて恥ずかしがっているあの顔は、ただの十代の多感な女の子のそれで、それを見た時の感動たるや……。そして、ネットワーク上で彼女が記した、偽りのない真の想いを目の当たりにした時の、胸の詰まるような思いたるや……。
私には今のところ、夜石がナギの望むようなまともな、普通な女子高生に戻れるとは思わない。どれほど穏やかな日常を過ごそうと、彼女が一度浸った闇はこびりついて生涯離れないだろう。夜になる度に、光の届かない影に入るたびに、彼女には陰がつきまとう気がする。魔が取り巻く気がする。
それでも、もし信頼できる相手が傍に居てくれるなら。彼女の闇に怯えない者が常に寄り添ってくれるのなら、まともではなくても幸せな時間が訪れると思うのだ。たとえ、いつか闇に取り込まれ、此岸から消え去ってしまうのだとしても、とても大切なものを、優しいものを、笑って思い返せる思い出を、残せると思うのだ。置いて行かれてしまった者に、後悔や絶望だけではない、温かなものを。
それだけの、確かな気持ちを夜石に取り戻させたナギは、どれほど愚かで馬鹿で短絡的で考えなしだったとしても、尊敬に値する。
……でも、だからこそ、そんな彼だからこそ、その娘を前にした時に無視できなかったのだろう。それを見捨てるということは、彼にとって夜石を見捨てるに等しい事だったのだから。夜石に親しい境遇にある彼女を見捨ててしまえば、もう胸を張って夜石の腕を掴んでコチラ側に引き戻す事が出来なくなるだろうから。
だから、この結果はもう必然のようなものだったのかもしれない。だが、ナギにとっても、夜石にとってもこのラストはあまりにも残酷すぎて、未だ衝撃さめやらない。これは、早々に次巻にとりかからないと。

シリーズ感想



フェノメノ 参 収縮ファフロツキーズ 3   

フェノメノ 参 収縮ファフロツキーズ (星海社FICTIONS)

【フェノメノ 参 収縮ファフロツキーズ】 一肇/安倍吉俊 星海社FICTIONS

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「人は、悪意の塊(かたまり)なの」
かつて皇鳴学園中に「読めば死ぬ」忌み語をまき散らし、学園から消失した彼岸と対峙する少女、篁亜矢名。彼女の存在に魅入られた五年前の日々を回想するオカルトサイト管理人・クリシュナさんが語る亜矢名に、美鶴木夜石の闇色の目は妖しく輝く。それが、夜石の失踪事件の始まりだった――!
一肇 ×安倍吉俊のタッグが描き出す、極上の青春怪談小説フェノメノ 参 収縮ファフロツキーズ、〈ファフロツキーズ〉編、ついに完結!

正直、篁亜矢名という一連の怪異の黒幕と思しき人物の登場には、恐ろしさよりもむしろ安堵を覚えてしまったのは変だろうか。確かに、この女性の好意と悪意をコインの裏表のように貼り付けた中身の見えない不気味さは怖いとは思ったけれど、篁亜矢名という「未知」より本当に何者か分からない正体不明の「未知」の方がやっぱり怖かったんですよ。前巻でナギをじっと見つめていた視線。あれは、誰のものかわからないからこそメチャクチャ怖かったんですよね。それが少なくとも、この篁亜矢名のものだとわかると、ちったあ心構えが出来るじゃないですか。本当に何なのかわからないものに見つめられているとなると、読んでいるこっちまでついつい後ろの気配をうかがってしまうような空恐ろしさにさらされていましたからね。
それでも、当事者からすると視線の正体がわかったところで恐怖は一切薄れるものではなかったようです。なにしろ、その人物は既に五年も前に行方不明になり、おそらくはもうこの世に居ないはずの人間だったのですから。クリシュナさんの回想から語られる彼女の姿は、クリシュナさんが向ける親愛の情と恐れ慄く恐怖感が入り混じった斑状に彩られ、その心情は想像で思い描くしか無い。それでも、じわりじわりと滲みだすように滴り落ちる悪意の純度だけは、近づくだけで汚染されそうな完全な闇であり、悍ましさだった。
それは、彼女が彼岸の住人となってしまっていたから、あちら側に魅入られてしまっていたから、というだけではないのだろう。ハッキリ行って、彼女にはそんなあやふやな境界線上を彷徨う儚さは微塵も感じられない。さながら、悪霊のようなものである。
はたして、そんな彼女と夜石を並べて比べるというのは、見る目がないんじゃないだろうか。クリシュナさんは、同じく彼岸の側の住人だから、と少なからず同一視、とまでは行かないまでも、危うさに関しては同質だと思っていたようだけれど、彼女には常人を闇へと誘いこむような意思は何処にも感じられない。それどころか、自分からナギを遠ざけようとしたことも度々だった。今回だって、彼女が一人で行ってしまったのは、彼女一人だけっで完結しようとしたのではなく、むしろ他者を慮っての事だった、とかんがえるほうが自然である。だからこそ、ナギは誘われたのではなく、追いかけたのだ。ついに、踏み入ってしまったのだ。決して、わたってはいけない境界線を跨ぎ超えてしまったのは、紛れも無く彼の意思であり、夜石を連れ戻すためだったのだから。

「人は、悪意の塊(かたまり)なの」

この言葉ほど、美鶴木夜石という少女から程遠いものはない。それだけで、美鶴木夜石と篁亜矢名は全然違う。ナギに向けて彼女が発した、あの真摯な言葉は、何よりも彼女の人間としての光を湛えていたと感じさせられた。あの場面で、あんなに心が暖かくなる言葉がこぼれだしてくるなんて、思ってもいなかっただけに、ナギがどれほどガツンとやられてしまったのか、痛いほど伝わってきてしまった。これまで、夜石という特異な触れるのも危うい少女とどう付き合うべきか、常に悩み迷い恐れビビっていたナギだけれど、これで全部吹っ切れたんじゃないだろうか。結局、彼女から離れられなかった自分を、後悔する事無く全肯定できたんじゃないだろうか。これからは、彼は胸を張って彼女と「友達」でいつづけることが叶ったような気がする。もっとも、これからも何度も恐ろしい目にあって、その度になんでこんな娘と一緒にいようとしてるんだ自分は、と頭を抱える事になるんだろうけれど、この勇気あるヘタレくんは。それでも、もうほんとうの意味で後悔する事はないだろう。その意味では、彼が跨いでしまった一線は、彼岸と此岸のそれだけではなかったはずである。
そして、夜石の方もナギと友達で居ようとする意思を持つということは、彼岸の彼方へとフラフラと消えてしまうような真似よりも、もっと大事なことがこちらがわで出来た、という事で……ちょっとだけ、安心した。

無事、一連の篁亜矢名に纏わる災厄は、これにて収束した……と思いきや、夜石の指摘が解決したと思われたこの事件の様相を一転させてしまった。そもそも、あの篁亜矢名の従姉妹だという少女に関しては、結局触れられないままでしたもんね。何も終わってないどころか、まだ始まったばかりだとすら思える実にスッキリしない良いモヤモヤエンドでありました。まったく、ホラーらしい結末ですわ。そして、次なる恐怖に続く、っと。

シリーズ感想

フェノメノ 弐 融解ファフロツキーズ3   

フェノメノ 弐 融解ファフロツキーズ (星海社FICTIONS)

【フェノメノ 弐 融解ファフロツキーズ】 一肇/安倍吉俊 星海社FICTIONS

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「――間違いない。これからヤバいことが起きる」

「もう、美鶴木夜石(みつるぎよいし)とは関わらないこと」
知る人ぞ知る本物のオカルトサイト、『異界ヶ淵』管理人のクリシュナさんの忠告もつかの間、再び俺の前に現れた闇色の瞳の美少女・夜石は呟く。
「なぜ、あの時計はいつも遅れるのかしら」
血の雨が降る皇鳴(こうめい)学園の時計塔、転生する猫、読めば死ぬ呪いの書……。あり得ない場所に、あり得ないものが突如落下してくる武蔵野怪雨現象(ファフロツキーズ)の最中、皇鳴学園の歪みの果てに「もういるはずのない少女」の影が立ち上がる……! 一肇×安倍吉俊のタッグが描き出す、極上の青春怪談小説!!
ファフロツキーズってなんぞや? と思ってたらこれって怪雨現象の事だったんですね。そもそも空から変なものが降ってくる現象を「怪雨」というのも知らなかったのですけれど。しかし、ファフロツキーズって英単語にしてもなんか変なフレーズだな、と思って調べてみたのですが、これって「FAlls FROm The SKIES」の略なんだそうな。英語の略し方も変なのが多いなあ。いやあ、ファフロツキーズってぱっと見でちゃんと読めなくて、ファッ◯ンローズとか読んじゃってて正直申し訳ない。
とはいえ、実のところ件の怪雨現象はこの二巻ではまだ本格的には関わってきていない。物語の導入、或いは今回の一見にまつわる根幹にこのファフロツキーズがあるみたいなんだけれど、実質上下巻になっているようなので、ファフロツキーズが主題になるのはどうも三巻っぽい。
で、この二巻で扱われるのは、学園の中の秘された封印部屋。猫の話。そして呪いの本。
自分、どうしてもオカルトスポットをホイホイと覗きに行く感覚だけはわかりません。なんでまた、ああいうところに好き好んで足を踏み入れようとするものか。しかも、信じていないならばまだともかく、これは絶対にヤバい、という感覚を抱きながらなんでまた入っちゃうのか。オカルトスポットでは前回も廃病院に入っちゃってますけれど、今回の時計塔は前回どころじゃないヤバさでした。これは怖い、ほんと怖い。しかも、自分が通っている学校の中にあるって、ふとした拍子に近づいちゃったらどうするんだ、って話ですよね。時計塔という言葉から抱くイメージとはちょっと異なる建物ではありますけれど、遠くからも見えちゃいますもんね。見たくないと思っていても、ふとした拍子に視線がそちらへ向いてしまう事だってあるだろうに。怖い怖い。
そんな超コワイ場所に足を踏み入れて、何かを連れてきてしまったナギ。その次の猫のお話は、どうもヤバいものに魅入られガチ、というかその共感性故に怪異に好かれるたちでもあるらしい彼が、色んな物に守られていた、というお話。
夜石ってほんとに何を考えているかわからない不気味な少女なのですけれど、あの猫の幽霊の気持ちを「宝物のような記憶」と表現してあげられる時点で、その中身、感性が人から逸脱しているわけじゃないと確信できる。猫の想いと飼い主であったナギの優しさを理解できる子が、彼岸に浸りきっているものだろうか。
むしろ、本当に渡りきってしまった者こそ、今回不気味に蠢いている悪意の影の主のような気もする。かつて、クリシュナさんを精神崩壊にまで追い込んだ事件にまつわる、とある行方不明者。
一瞬幽式のあの子かと思ったんだけれど、どうもクリシュナさんの先輩みたいだし違うらしい。ってか、あの電波娘とその相方ってどうなったんだろう。気になる。
そして、滝田さんが想像以上にたちが悪かった件について。クリシュナさんって案外人を見る目がないというか、お人好しというか、全然信用出来ないじゃんこの人!! 実は良い人、なんてあとで言われても信じないからなw 一応、クリシュナさんに対しては騙してるわけじゃなくちゃんと助けているみたいだけれど、ナギへのあの仕打ちはガチで呪詛紛いだったしなあ。いったいどこまで信じられたものか。
ともあれ、クリシュナさんの過去にまつわる現在進行形の今回のお話の真相は、まだその端緒に触れたばかり。三巻に続く!

しかし、「ろろろ」って単純で意味がなくしかも連続している分、変に凝った名前がついているより怖いよなあ。
……読めば死ぬ本の名前である。
なんかこの本のタイトル、声に出して読むのも怖いぞ。呪われそうでw

1巻感想

フェノメノ 美鶴木夜石は怖がらない 3   

フェノメノ 美鶴木夜石は怖がらない (星海社FICTIONS)

【フェノメノ 美鶴木夜石は怖がらない】 一肇/安倍吉俊 星海社FICTIONS

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「ようこそ、こちら側の世界へ」
夜石に出逢ったやつは七日後に死ぬ。夜石は生きた人間じゃない。夜石が参加したオフ会は恐ろしい結末を迎える― 。 知る人ぞ知るオカルトサイト、『異界ヶ淵』であたかも都市伝説のごとく語られる美少女“美鶴木夜石”に出逢ってしまった「俺」こと“ナギ”。ありとあらゆる怪異を詰め込んだ青春怪談小説を、注目の新鋭・一肇があの安倍吉俊とタッグを組み紡ぎ出す!
……あれ? クリシュナさんって、一肇さんの別作品で名前見たような覚えが。【幽式】の方で出てませんでした? ちょっと内容の細かい部分忘れてしまったので、元の本を探そうとして部屋を見渡して絶望した! こんな魔窟からどうやって発掘したらいいんだ。せめて場所のあたりがついていたら探せるんだが、検討もついていないからなあ。在るのは確かなのだけれど、在るからといって見つかるとは限らない。そんな不思議でもなんでもない不思議。
さて、仕方ないので自分の感想記事などから思い出せる分だけ思い出してみたけれど、キャラクターや物語の構成からして【幽式】のリメイクを意識した部分が見受けられる。主人公がヘタレなオカルトマニアだったり、彼岸に寄って立つヒロインに惹かれて何度も境界線上を行き来してしまっているうちに、自分の中の闇の存在に気付かされていく展開なども。【幽式】は結局一巻で閉じてしまい、続巻は出なかったのだけれどあそこで出来なかった事をもう一度一からスタートしたかったのかな。
そもそも世界観も共通しており、【幽式】では高校生だったクリシュナさんも、今では大学でビートニク研究会部長なんて事をやっている。相変わらずオカルトサイト『異界ヶ淵』を運営しつつ、触れてはいけない闇に首を突っ込もうとする人たちに警告を発し、面倒事に巻き込まれる子たちを世話して回っているようだ。どうも、男の気配がしないのは相変わらずのご様子で。

まあ最初は【幽式】の事はさっぱり忘れて読んでいたので、案の定というべきかただの好奇心で軽薄に怪異に首を突っ込んでいくナギの危機感の無さには不快と不可解さをつきつけられました。冒頭の「願いの叶う家」であれだけ怖い目にあっていながら、なんでまたひょいひょいと恐怖を忘れたかのように話題となっているオカルト話にハマってしまうのか。その時はナギの学習能力の無さというか楽観すぎるところにいらっとさせられるばかりだったのですけれど、冷静になって考えてみるとやっぱりそれって「異常」なんですよね。怖いもの見たさというものはどの人間にも少なからずある感情ですし、オカルトマニアともなれば尚更にその傾向にブレーキが効かない部分があるでしょう。しかし、ナギのそれは前回までの恐怖を一旦リセットしてしまったかのような躊躇の無さがかいま見えたんですよね。勿論、本当に以前に味わった恐怖を忘れているわけじゃありません。でも、覚えているのに躊躇がない……ゾッとしました。
魅入られてる?
普通に考えるなら、彼岸の向こう側に立ってしまっている夜石という少女と巡りあってしまったことが、彼の中の境界線を曖昧にしてしまった、と捉えてしまうでしょうし、クリシュナさんもどうやらそう考えていて何度も彼女との付き合いを考えなおせと警告しているのですけれど……彼が抱えていた事情が明らかになった後に振り返ってみると、前提がどこか食い違っていたことに気付かされるわけです。
「願いが叶う家」に暮らしたことで闇側に片足を突っ込んでしまい、夜石という少女が見ていた光景と同じ物が見える位置にナギが立ってしまい、そちら側に惹かれてしまったと思っていたんですけれど……深度こそ違えナギは最初から「向こう側」に寄っていた人間だったわけですね。だからこそ、夜石という異端に簡単に同調してしまった。クリシュナさんの警告と配慮は最初からやり方を間違えていたわけです。ただ、彼と夜石の邂逅はナギを更なる闇の深みへとハマってしまう危機を招くと同時に、じっと闇の底を覗くばかりだった少女にふと上を向かせる契機にもなったのでした。恐怖するということを喪って彷徨いながらそれを探し続けた少女は、恐怖に縛られ怯え切りながら、しかし逃げ出さない青年と遭遇し彼に覗きこまれたことで、逆に此岸へと意識が向くことになったのです。最初からナギが境界線上に立っていて、彼岸と此岸の両側に馴染んでいたからこそ、その橋渡しとなる存在となり得たのではないでしょうか。
最初に出会った頃から、少なくともオカルトスポットとなっていた病院を二人で探索するまで、夜石という少女は理解の及ばない怪物に近い存在だったように思うのですが、ナギが単なる好奇ではなく真摯な優しさで不気味な怪異にさせられた霊の生前の想いを守ろうとしたのを目の当たりにした時から、彼女は変化したような気がします。ただじっと覗きこむ者から、自らを変えてでも彼岸と此岸の間で固まったものを動かそうとする者に。意味と解釈を書き換えてまで、既に定まっていた形を変えようとする行為は、終端に至っている彼岸の側には行えない行為。病院の件でナギを助けようとした行為も、ナギを自身の闇から救い上げ、また彼岸の向こう側に安息を見出しながらも彼が差し伸べてくれた手をとって此方側に戻ってきた姿も、クリシュナさんが評したような彼岸の側に立っている存在では有り得ない在り様なんですよね。
悪意を避け、恐怖を見失い、自分の存在も拠り所も見失って現世を幽霊のように彷徨っていた少女にとって、ナギという存在は寄る辺となり得るのか。少なくとも、諦観の中に在った彼女をして諦めから抜け出す覚悟を決めるだけの価値が、彼と過ごした時間の中にあったのだと信じたいです。彼女がこの巻の最後に残した生きた言葉が、それを信じさせてくれそうです。
冒頭の不吉な語りが、そのままの意味では無いと思えるように願いながら。

一肇作品感想

くくるくる4   

くくるくる (ガガガ文庫)

【くくるくる】 一肇/大朋めがね ガガガ文庫

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 bk1

ここには海より深い愛がある。
高校入学式の翌日、語木璃一は公園で一人の女の子に出会う。その少女は桜の木の枝に荒縄をくくりつけている。うーん、ひょっとしてこれは首吊りってやつですか? 桜の花びらが降り、少女が宙に浮かぶ……と、同時にぶちんと音がして少女はそのまま落下! 「げうー。もう百二十二回め! また首吊りに失敗!」 ──自殺を試みようとするたびに天変地異が巻き起こり絶対に死ねない少女・なゆた。そんな彼女に一目惚れしてストーキングする少年・璃一。桜の下で巡りあい“括る繰る”でクルクル回る不思議な恋物語のはじまり!
やっぱり面白いなあ、この人の書く話!
一肇(にのまえ・はじめ)という作家は寡作の人で、出している作品の点数は少ないのですが、出す作品出す作品、一風変わっていてそのくせ話として面白いのである。
【桜ish(チェリッシュ)―推定魔法少女】【幽式】ときて、三作目までこの出来栄えときたら、こりゃあ本物でしょう。いやあ、こいつは面白かった!!
自殺だなんだとあらすじからかっ飛ばしているので、こいつはまた青春を拗らせたような陰気で繊細なお話かと思って読むと、思わぬ反撃を食らうだろう。なによりこのヒロインなゆたの自由奔放で闊達、ついでに無軌道で何を仕出かすかわからないという、自殺志願者というにはあまりに明るく朗らかな人柄にまずは面食らい、そして次第に魂ごと引き寄せられていくはずだ。
そしてそんな彼女に一目惚れし、ついついこっそりと追いかけまわした挙句に自称彼女の研究者にして記述者、事実上の公認ストーカーとなった璃一少年の惚けた語りっぷりに振り回され、ぽやぽやとした雰囲気へと飲み込まれていくだろう。
惚けた彼女と惚けた彼。おいおい、ツッコミがいないぞ!? 二人共、自分がツッコミと思っているフシがあるが、どう見てもどう考えても二人共ボケである。おかげで時々収集がつかないくらい状況が明後日の方角にすっ飛んでいく時がある。誰か止めろ!(笑
彼女が死のうとするたびに巻き起こる大騒動も、あんまりにもはっちゃけ過ぎてて大事になっているにも関わらず、なんだか笑えてきてしまう。
屋上から飛び降りたら、突風で煽られた窓拭き用のゴンドラにすっぽりはまって「げうー」とか。うん、確かにこの「げうー」という鳴き方が可愛いのには諸手を上げて同意する(笑

と、なんだか笑い話のコメディみたいになっているけれど、彼女が自殺しようとしているのは遊びでも何でも無く本気の話。今でこそ、あまりの死ねなさにコンニャロー! とばかりに自殺志願者とは思えない元気の良さと勢いで日々をいろんな方向に向かって前も見ずに突っ走っているなゆただけれど、死ぬ覚悟、というのは並大抵のもので持ち得るものではないのだ。勿論、あっさりと何の重みも感じさせず死を選んでしまう人もいるのかもしれないけど、彼女は違う。
彼女には、死を選ばなければならない理由がある。若さ故の浅はかな、だが若さ故の純粋な、思いの発露がそこにある。
そんな彼女の観察者であり研究者である璃一は、彼女に心を惹かれてしまった少年は、結局自分の見失ってしまった在り方を彼女の中に見出そうとしていたんだろうか。
もしこれから本作を読むという方がいるならば、彼についてはフラットな目線で追いかけてあげて欲しい。彼については、かなりぶったまげた。彼についての多くが明らかになったあとに本作を読み返すと、彼の言動についてもかなり変わって見えるので、それもあとのお楽しみである。
彼の求めたもの。彼が彼女に見出したもの。キリングKという人殺しにしてトリックスターたる男の登場によって、彼が見極めたもの。璃一くんの本意とこの物語で描かれる様々な要素には、どれにも因果が絡んでいて、その関連性を繋ぎあわせていくだけでも興味深い話になってくる。
生きるも死ぬもままならぬ不可解で愉快なこの世界で、不思議で素敵な一人の少女に、言うべき言葉を告げるため、その一言を言えるようになるために、その言葉を聞いてくれるようになるために、この物語は紡がれた。
「括る繰る」
不思議で素敵な少女と少年の、少し切ない、しかし楽しく愉快なとびっきりの恋物語である。

あーー、楽しかった♪


しかしこのなゆた嬢って、語尾の喋り方といい性格といい、【アイドルマスター】の星井美希を想起するのは私だけだろうか。あの「〜なの!」という語尾、実際に多様されるのを見るとかなり面白い話方だわなあ。変な女の子、というファクターがこの喋り方でかなり強化されているし。
なんにせよ……なゆた可愛いよ♪

幽式4   

幽式 (ガガガ文庫)

【幽式】 一肇/わかば ガガガ文庫

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最初、主人公の渡崎トキオのこと、正直気に入らなかったんですよね。ヘタレなのに重度のオカルトマニア。好奇心丸出しで、腰が引けながらも怪奇現象に首を突っ込んでいくその姿は、オカルトというものをどこか娯楽としか捉えていないように思えて。
彼岸の向こう側に足を踏み入れてしまっているかのような電波少女、神野江ユイになんでか見込まれてしまった彼は、彼女の奇矯な振る舞いに振り回されながらも、なんだかんだと自分から怖いもの知らずに怪異のさなかに首を突っ込んで行ってしまうわけです。
彼が参加している大手オカルトサイトの管理人、クリシュナさんなんかはそんな彼の行動を危ぶんで、何度も忠告してくれるのですが、一応聞き届けているような態度をしながら、結局はユイに引きずられて、という体裁をまといながら自分から飛び込んでいく。
どこか、本当の怪異を舐めているような、深刻に受け止めきれていないような、軽薄にすら見えるその姿勢には、読んでてイライラさせられていたわけですが。
中盤、ある真実が明らかになったことで、そんな印象は完全に逆転。
参りました。
彼岸の向こう側に立ち、怪異に寄り添うように佇む神野江ユイの圧倒的な存在感、クリシュナの理性的でありながら怪異を肯定するその態度。そして、現実とあちら側の境界があやふやになっていくような幽界の描写。
まさしく幽霊が実在する怪異ホラーかと思いこんで読んでいたのですが。

はたして、この作品において、幽霊という存在は実在するものとして定義されていたんだろうか、と舞台がひっくり返されたあとに考えてみると、決して断言されていないんですよね。途中、ユイが見ていただけで。
むしろ、中盤以降に主人公の身に降りかかっていく怪異は、彼を含めた人間が心の奥底に溜め込んでいた闇が、さながら現世にあふれだしたかのような代物で。むしろ、幽霊だ心霊現象だと言っていた前半よりも、よほど恐ろしいものを眼前に突きつけられたような心地だった。
正気がねじれていく様子。均衡を保っていた精神が、ふとしたきっかけから壊れ崩れていくあり様。これまで見ていた光景が一変するようなそれは、人間が持ちえている精神の足場がどれほど危ういものなのかを思い知らされるかのようで。
ここらへんまで読むと、タイトルの幽式という言葉の意味が、深としみとおってくるんですよね。彼岸と此方とのあやふやな境界。幽かなるもの、というモノが事象としての幽霊や心霊現象とは一線を画した、人の心の中にあるものだというような。

そして、神野江ユイという少女の在り様。
なんで、トキオが彼女に目を付けられてしまったのか。彼を振り回しているかに見えた彼女の真意。彼岸の側に片足を踏み入れた理由。
その真実が解き明かされていくにつれ、彼女についての印象もまた一変していくんですよね。
優しい、子じゃないか。
読み終えてみれば、読後感は意外なほど切なくて、爽やかで。清々しいほどのボーイ・ミーツ・ガールの物語でした。
良作。
 
1月18日

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(マガジンポケット)
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(シリウスKC)
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(シリウスKC)
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(シリウスKC)
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(ガンガンコミックスUP!)
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(ガンガンコミックスUP!)
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(ガンガンコミックスUP!)
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(ガンガンコミックスUP!)
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(SQEXノベル)
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(SQEXノベル)
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(SQEXノベル)
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1月6日

(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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1月5日

(ヒーローズコミックス)
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(ヒーローズコミックス)
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1月4日

(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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12月28日

(GCノベルズ)
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(GCノベルズ)
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(GCノベルズ)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(講談社ラノベ文庫)
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(講談社ラノベ文庫)
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(講談社ラノベ文庫)
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(一迅社ノベルス)
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(一迅社ノベルス)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(ビッグ コミックス)
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12月27日

(ヒーロー文庫)
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(YKコミックス)
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(YKコミックス)
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(B's-LOG COMICS)
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(B's-LOG COMICS)
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(B's-LOG COMICS)
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(REXコミックス)
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(REXコミックス)
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(REXコミックス)
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(REXコミックス)
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12月26日

(モンスターコミックス)
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12月25日

(ZERO-SUMコミックス)
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(ZERO-SUMコミックス)
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(DNAメディアコミックス)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップノベルス)
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(オーバーラップノベルス)
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(オーバーラップノベルスf)
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(ファミ通文庫)
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(PASH!ブックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(ガルドコミックス)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス)
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(電撃コミックスEX)
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(電撃コミックスNEXT)
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(電撃コミックスNEXT)
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(電撃コミックスNEXT)
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(ガンガンコミックスJOKER)
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(ガンガンコミックスJOKER)
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(ガンガンコミックスUP!)
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(ビッグガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(ヤングガンガンコミックス)
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(まんがタイムKRコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ライドコミックス)
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(ライドコミックス)
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