一迅社文庫

千の魔剣と盾の乙女 13 4   

千の魔剣と盾の乙女13 (一迅社文庫)

【千の魔剣と盾の乙女 13】 川口士/アシオ 一迅社文庫

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死闘の末に魔王バロールを打ち倒したロックたち。だが、生きていたケンコスがエリシアの身体を奪い、新たな魔王と化して姿を消した。失意の底に沈むロックだが、仲間たちに支えられ、エリシアを解放するための旅に出る。一度別行動をとり『文化都市』ベアルフェルで合流を果たしたとき、ロックの心は荒み、変貌していた…。一方、ケンコスはクロウ=クルワッハ覚醒の準備を進めるとともに、己が目的の妨げになる者を葬り去らんとして動きだした。ロックは新たな魔王を倒すことができるのか。そしてエリシアを救いだすことができるのか。本格魔剣ファンタジー緊迫の第三部!
ケンコスさんのセンスがイカしすぎてる!! 何を思ってこんなアグレッシブすぎるファッションを身につけてるんだ。あまりにも如何にもすぎて、逆にちょっと笑えてきすらしましたよ。ああ、ケンコスってそういう趣味の人だったのね、と(笑
それはともかくとして、エリシアを奪われたロックたちの荒れっぷりが酷い。本当に酷い。エリシアの意思がどれだけ持つかのタイムリミットもあり、彼女の体を取り戻すための方策も見つからず、と絶望する要素は満載なのだけれど、それにしてもロックの荒み方が、こいついったい誰だ!? というくらいになっていて、さすがに愕然としてしまった。このロックを見てしまうと、普段のロックってすごく大らかで温厚で朗らかな青年だったんだなあ、と今更のように納得してしまった。これまでだって、精神的に余裕が無い窮地はいくらでもあったはずなのに、ロックは切羽詰まりながらも、その柔らかな性格にはブレがなかったですもんね。それだけに、これだけロックが荒んでしまった姿を見るのは、なかなかショックでした。荒んでいると言っても、無愛想になったり寛容さが薄くなったり周囲に対して反応することを面倒臭がるようになったり、といった感じで社会性、社交性を失うほど荒れきっているわけではないのが、逆に身に詰まるものを感じさせられ、かなりキツかったです。こうなってみて初めてわかったんですけれど、自分、このロックという主人公のキャラクターがかなり気に入っていて好きだったんだなあ、と今更のように実感させられた次第。フィルやナギも、こんなロックには戸惑いを隠しきれず、エリシアを助けるために一致団結しなければならないパーティーは、自然とギスギスして居心地の悪い空気が流れることに。ナギやフィルの方も、ロックの変化を受け止め宥める事が出来るだけの余裕を失い、彼女たちも荒んでいた、と言えるのでしょうね、これ。特に、プライヴェートでも後衛として余裕を持ってみんなを誘導してきたフィルがあれだけ余裕を喪ってバタバタしていたのが印象的でした。なんだかんだとこのパーティー、要はこのフィルだったんですよね。その彼女に余裕がないと、これだけ不安を助長させるのか。
何気に、これまでで一番のパーティー崩壊の危機だったんじゃないでしょうか。それでも、こういう歪みを乗り越えられてこそ、家族になろうという男女の仲というもの。これまで出会った人たちの、助言や助けがあり、相棒であるホルプの献身的な慰めもあり、ちゃんと危機を乗り越えられたロックたちは、えらいですよ。正直、エリシアが戻ってくる前に修復できて良かった。エリシアを取り戻してから、じゃ格好が悪すぎますもんね。いくら、エリシアが正妻とはいえ。旦那さんにしてもお嫁さんにしても、それじゃあ情けなさすぎル。
それにしても、エリシアが居ない分、ホルプがちょっと献身的すぎるでしょう。あんた、雄じゃないのかよ。まさか、ホルプの龍身を見る機会がこのシリーズでもあるとは。世界よりも相棒であるロックや、エリシアたちを優先することを明言するホルプは、彼がこれまでなしてきたこと、彼の性格を思えばかなり衝撃的な事で、だからこそホルプの、傷つき荒れ果ててしまったロックへの慈しみが伝わってきて、思わずジンとしてしまいました。ほんと、最高のバディじゃないですか。
さり気なくリャナンシー復活フラグを立てつつ、エリシアを助けるための手段も無事見つかり、あとは決着をつけるだけ。ファーディアが何気にチョロすぎる気もするんですけれど、彼も仲間に加えて、さあクライマックスだ。

シリーズ感想

引きこもりたちに俺の青春が翻弄されている 2 3   

引きこもりたちに俺の青春が翻弄されている2 (一迅社文庫)

【引きこもりたちに俺の青春が翻弄されている 2】 棺悠介/のん 一迅社文庫

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強く美しかった幼馴染・紫羽と再会し、重度の引きこもりに変わり果てていた彼女を救い出した春哉。顧問・犬養先生の下『引きこもり対策部』として本格的に活動を開始した彼らだが、部員のひとりで中二病をこじらせた少女、ハリエット・ミューカスこと田中和美には、人には決して見せない素顔があって…!?引きこもり学園ラブコメ、待望の第2弾!!

あれ? 四人目の新入部員こと<紅の魔女>塔崎先輩は、ほんとに登場しただけで後回しにしちゃったよ? うん、まあ確かに順繰りに一人のひきこもり問題を解決したら次のキャラが現れて、みたいなベルトコンベアー式の展開はどんなもんか、とも思うんだけれど、塔崎先輩を一応部に参加させつつ、田中さんのお話に殆ど絡ませなかったのには驚いた。塔崎先輩については、かなり変なキャラクターである程度事情に踏み込まない限りは何考えてるのかさっぱりわからない、コミュニケーション取れているのかも定かではない人なので、田中さんのお話に絡ませようにも今の段階だと、確かに今回みたいに一言二言、意味があるのかないのかわからないような発言で差し込んでくる以外なかったと言えるんだけれど。ちょいと構成のバランスが悪い気がするのは否めないなあ。
そもそも、肝心の紫羽が田中さんの話になった途端にやっぱりというか、あんまり目立たなくなってしまったわけで。彼女の強烈なキャラクターがシリアスな展開になっても場を引っ掻き回して落ち着くに落ち着かない「迫」を演出していただけに、彼女が脇に回っておとなしくなってしまうと、途端に話自体も落ち着きすぎてしまった気がする。田中さん自体、中二病全開というわりに不思議と上品に落ち着いている女の子なところも大きいんだけれど。田中妹も、我を通すキャラのわりにお姉ちゃんそっくりでさらりと落ち着いてたからなあ……ん? いや、よく考えると田中さんが云々じゃなくて、作者の筆致自体が柔らかく落ち着いてるのか、これ。紫羽のキャラがあんまりにも強烈だったし、掛け合いの会話もテンポよく軽妙だったので気が付かなかったけれど、そう言えば主人公だってわりと熱い前向きなキャラのわりに妙に品のよい緑茶みたいな良い男だもんなあ。
この涼やかでしっとりとした感じの作風は、後半の展開、結構青臭いくらいの姉妹愛、青春劇ってな感じの流れだったのに、鼻につくような青さを感じさせずにふんわりと胸に落ち着くような優しい柔らかさを感じさせる話へと仕立てあげるに至る強い要因になっているような気がします。
一方で、前半の益体もないドタバタコメディのノリも悪くなかったし、前半と後半の感触がうまいこと混ざり合ったら、かなり良質の青春モノになりそうなんですよね。それが見事に完成されていたのが1巻だったのですけれど、2巻は紫羽の扱いがどうも活かしきれていなかった感じもあり、前半と後半のノリもうまく混ざりきれずに斑になってしまっていたような。1巻で感じた、物語の構成の基礎部分がふらふらとして心もとない、という点が解消されないまま浮き上がってきてしまってる感があります。とかく注目は、このやたら脱ぎたがる発情メインヒロインをどれだけ活かしきる事が出来るか、に掛かってるのかなあ。何だかんだと、紫羽と主人公のイチャイチャも足りなかった気がしますし。お互いこれ以上無く両思いなんですから、もっとイチャイチャして欲しいのですよw
というわけで、次回にこそ大いに期待したいところです、そのへん。

1巻感想

銀閃の戦乙女と封門の姫 6 4   

銀閃の戦乙女と封門の姫6 (一迅社文庫)

【銀閃の戦乙女と封門の姫 6】 瀬尾つかさ/美弥月いつか 一迅社文庫

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ついに始まった大侵攻により王都は陥落し、ゼノの指令中枢である七体―始祖七桂―に広域殱滅スキルを持つフレイを連れ去られた。フレイの広域殱滅スキルをコピーされたらクァント=タンに勝機はない、その前にゼノを討滅する。第一王女エレオノーラの指揮のもとクァント=タンの全王族と機士を中心に結集した連合軍は、最終決戦へと向かう。一方、カイトたちも囚われのフレイの救出と始祖七桂を打倒するため、ゼノの中核へと切り込んでいくのだが、その行く手には最強のゼノ、始祖七桂が立ち塞がる。はたしてカイトはフレイを助け出すことができるのか、そして最悪の侵略者ゼノとの戦争の結末は―。瀬尾つかさが贈る剣と魔法の異世界ファンタジー、ついに終幕!
とっとと表紙飾るヒロイン持ち回り制にしたら良かったのに、フレイで引っ張り続けたせいでシャーリーが割り食っちゃったじゃないか。実質、シリーズ通じてのMVPは紛れも無く彼女だったのに。
というわけで本シリーズもこれが最終巻、最終決戦でありますよ。三千世界を滅ぼしつくし、押し寄せてきたゼノを食い止めるために創造された異世界クァント=タンを舞台に、全時空生命の存亡をかけた戦いが今此処に。
クァント=タンって、いうなればワールド・オブ・キルゾーン。地球を含む残された世界群を一つの城に見立てたならば、クァント=タンは虎口と言っていいでしょう。異世界一つ丸々を、侵略者を誘い込み殲滅するためのキルゾーンとしてカスタマイズして創造し、そこにこれまた戦闘用にカスタマイズされた人類を住まわせる、というのは改めて見ても凄絶を通り越した発想なんだけれど、これですら殆どゼノを破る希望もなく、ほぼ時間稼ぎか自爆覚悟の捨鉢な期待しかされていなかったというのだから、いったいどれだけ絶望的な状況だったのか。まあ、クァント=タンを創造する以前の戦いの被害の凄まじさを考えたら、もう絶望しかなかったのも仕方ないのか。
そんな、もう終わるしかなかった状況をひっくり返すきっかけになったものこそ、カイトの存在だったというけれど、傍から見ている限りではキングクラスのモンスター戦からこっち、ずっと無双状態を続けていたのはシャーリーと梨花の謀将二人であったのは間違いなく。正面戦力としてはソーニャさまや他の王族どころか、カイトやフレイと比べても片手落ちだったシャーリーと梨花ですけれど、戦局を打開し続けたのは常に二人の頭脳と度胸だったのですから大したものです。この場合、頭脳担当が二人揃っていたというのが味噌で、どちらかが機能不全に陥っても即座にカバーとフォローをまかなえてたのが大きいんだよなあ。今回も、シャーリーが決断できなかった時に背中を押したのは梨花でしたし。これ、どちら片一方しかいなかったらまずどこかで綱渡りの縄から転げ落ちていたと思われる。それくらい、ゼノ登場付近から厳しい判断を問われ続けていたわけですし。
この敵のゼノが曲者で、意思の疎通が不可能な異生物、というとどうしても機械的、或いは昆虫的な存在で対応力が突出していても、先手を取るのは頭を使う人間側、というパターンが多いのですけれど、ゼノの場合知略でもシャーリーや梨花の上を行くことがしばしばで、イニシアティブについてはほぼ相手に握られていたんじゃないか、というくらい。シャーリーたちの知謀の冴えは間違いなく一級品だっただけに、相手の手強さの感触は並外れていました。それでも諦めずに、彼女らが食らいついていったからこそ、辛うじて希望の糸が途切れないまま最後まで繋がったのですが。
つまるところ、ゼノの侵攻戦で終始最前線で火花を散らしていたのはシャーリーと梨花だったと言えるので、彼女ら二人がメインだったはずのカイトやフレイやソーニャ様よりも実質活躍していたのは、まあ仕方ないよなあ。
王族差し置いて囚われの姫の役を担った上に触手に蹂躙されるなんて美味しいところまでやらかしたフレイはともかくとして、敵中枢に殴りこんだカイトとソーニャも、結局始祖七桂のシャーリーの想定を上回る対応策のお陰で一番美味しいところではなくなっちゃいましたしw
最後の対決でも、一番美味しかったのはもっとも戦力的に劣り絶望的な戦いを強いられ、健気に覚悟を決めながら起死回生の目を引いたシャーリーでしたし。
一方で、ソーニャ様はというと、ホントにヒロインかというくらい残念脳筋として弄られまくってて、もしかしてこの人作品のマスコットだったんだろうか、という思いが湧いてくるほど、愛され系になってましたよ?
彼女だけは嫁というよりもペット扱いでも違和感がないような……w
ともあれ、文字通りの総力戦となり人類世界の存亡をかけた激戦が存分に繰り広げられる展開は、手放しで燃えました。カイトも頑張ったよ、うん。自爆妖精も、最後に見せてくれましたし。何でもとにかく爆発させずにはいられない性のアルルメルルが、一番肝心の爆発を阻止してみせた、というのは色々と粋だったなあ。
個人的には、同じ一迅社文庫なんだから【魔導書】の面々ももっと前面に出てきて活躍してくれると嬉しかったんですけどね。モリー男爵は一人で頑張ってましたが。まあ、チラッと顔見せてくれるだけでも嬉しかったんですけどね。
エピローグで、梨花が世界相手に盛大にやらかしてたのは爆笑ものでしたけれど。ちゃんとフレイが正妻になりそうですけれど、これはもう、「妹(梨花&シャーリー)からは逃れられない」は決定ですね。ふたりとも有能すぎる。なんにせよ、ほんと最高に面白かったです。次回作も大いに楽しみ♪

シリーズ感想

剣刻の銀乙女(ユングフラウ)63   

剣刻の銀乙女6 (一迅社文庫)

【剣刻の銀乙女(ユングフラウ)6】 手島史詞/八坂ミナト 一迅社文庫

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ヒースたちのもとへと帰還したエステルは、新たな魔王となるとともに、最初の皇禍、初代魔王の記憶を継承していた。エステルが語るエストレリャとプレギエーラの建国にまつわる悲劇、皇禍と罪禍の誕生の謎、魔神を倒した十二人の騎士たちと聖女、そして聖剣伝説の真実とは。これは、時代をさかのぼること千年前、槍の達人プルガトリオ、北方からの旅人サクヤ、呪われた少女マーリン、聖女イリア。すべての始まりとなる四人の出会いと別れの物語。苛烈を究めた剣刻争奪ファンタジー、すべての謎が明らかとなるシリーズ第六弾がついに登場!
一千年前の真実と悲劇。千年前に剣刻誕生の当事者となった人たちが、今のヒースやエステルたちに生まれ変わった、という証拠はどこにもないんだけれど、いざ過去の悲劇と悲恋を思うとかつて叶わなかった恋が、千年後に改めて成就しようとしているという風にも見たくなるもの。それこそ、千年前のサクヤやマーリンの夢なのかもしれないけれど、そういう運命ならあってもいいじゃない。
ただ、女性陣が大幅に逞しくなりすぎているような気がしないでもないけれどw マーリンさんは、もっと薄幸の美少女という感じでしたよ? それが、ルチルみたいな随分とクレバーなお姫様になっちゃって。サクヤの方もアグレッシブではあったけれど、エステルはそれにもまして傍若無人になってるし。イリアだけですよ、シルヴィアという全力全壊で弄られ系に成り果ててるのは……w
しかし、剣刻という聖剣伝説に基づく存在はクラウンによってねじ曲げられ、今回の呪われた事件を起こしてしまったように捉えていたけれど、千年前の発端を見る限り、そもそもからして濃厚な呪詛の産物みたいなものだったんだなあ。最初から、聖剣の使い手を贄として喰らう仕組みになっていたようだし。血統一族まるごとを呪って皇禍なんていう存在に変貌させてしまった上に、罪禍という完全な化け物として扱っていた存在だって、その正体が明らかになってみれば、これも呪詛の賜物みたいなもんだし。
つまるところ、ほぼ何もかもが魔神を発端にしているわけか。千年前から続く悲劇を総決算してここに精算するには、やはり魔神を綺麗さっぱりぶち倒して、エステルとルチルがハーレムを完成させてこそ、なんだけれど……改めてみても、これってヒースのハーレムじゃなくて、エステルとルチルのハーレムだよねえ。ヒースの意見は端から考慮されてなくて、完全に二人の管理に基づいちゃってるしw ここまで男に主導権のないハーレムも珍しい。ってか、ほとんどこれ添え物扱いなんじゃないのか、という疑いすら浮かんでくる(笑

決意を新たにして千年前の人たちの思いを受け継ぎ、この救いのない呪いの連環を打ち壊そうとするエステルやルチルを、千年前の一部始終を、あの人達の人生そのものを実際その目で見守っていた黒い竜はどんな思いで見つめてるんだろう。あのラストシーンは、なんだかジーンと来てしまったなあ。

シリーズ感想

千の魔剣と盾の乙女 12 4   

千の魔剣と盾の乙女12 (一迅社文庫)

【千の魔剣と盾の乙女 12】 川口士/アシオ 一迅社文庫

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熾烈を極める魔王城の戦い。難敵ケンコスをついに退けたロックたちは、バルトゥータスとの久方ぶりの師弟再会を果たす。しかし、再会を喜ぶまもなくバルトゥータスはロックに真剣勝負を挑む。魔王との最終決戦を前に、愛弟子が魔王との戦いについてこられるか、その実力を見極めんとしているのだ。バルトゥータスにはたしてロックは打ち勝つことができるのか。そして、魔王との最終決戦。バルトゥータスとロックは魔王を倒すことができるのか、そして蒼輝の勇者サーシャを助け出すことができるのか。川口士が贈る本格魔剣ファンタジー、ついに魔王バロールとの最後の戦いへ!
ふわぁ……いやあ、これだけ正統派の魔王戦って果たして今まであっただろうか。この場合の正統、というのはドラクエ3とかあの辺ですね。魔王城に突入して、一番奥の玉座で待ち構えている巨大な怪物状態の魔王に立ち向かうスタイルでの魔王戦。意外と、このスタイルの魔王戦って小説系統では全然浮かんでこないんですよね。なんかあったっけ。
ラスボスが等身大の人間サイズだとまた違うんですよ。ちゃんと巨大サイズで知性があり、様々な特殊攻撃を仕掛けてくるという醍醐味がないと、RPGで味わったようなラスボス戦じゃないんですよ、こここだわりね。
その意味では、このバロールは百点満点と言ってイイラスボス魔王でした。初手の魔眼による即死攻撃から、肉弾攻撃、大威力の範囲攻撃に状態異常、などなど読んでてなんだか無性に嬉しくなってくるほどの魔王らしさで、今回ページの大半を割いての膨大な分量で魔王戦が描かれることになったのですけれど、最初から最後まで手に汗握りっぱなしの白熱した大激戦で、これもう文句なしの大満足のラストバトルでした。最近どころか古典までさかのぼっても、ホントここまで立派な魔王決戦見たことないよ。
しかも、囚われのお姫様ならぬ勇者様を救出するという王道イベント付き、ってあれ? 主人公バル師匠じゃね、これ? バル師匠絶体絶命の際に彼のために手を差し伸べられた救いの手がまた完全に主人公イベントなんですよね。まあ仕方ないか。こればっかりはバロール相手の戦いはバル師匠がメインでしたもんね。ぶっちゃけこの手の師匠キャラは死亡フラグ立ってるものなんですけれど、彼に関しては師匠キャラというよりももう一人の主人公だもんで、そういう気配全力で振り切ってたもんなあ。
それでも、バル師匠はともかくとしてサーシャの方が大丈夫なのかと不安が残っていたところだったんですけれど、文句なしに見事に救って見せたもんなあ。二十年近い執念が結実したわけで、大したもんである。
挙句、巻末ではバルトゥータス関係ないところでサーシャとニーウが仲良くなっちゃってる始末。あかん、こっちも嫁が二人になりそうだ。これでサーシャが一番年下で、ニーウがお姉さん、しかしサーシャの意識ではバルはまだ十歳の子供で弟みたいなもんだけれど、実際バルは三十超えたおっさん、という倒錯した三角関係なんですよね、なにこれ面白い。
しかし、バロール戦から間を置かずにそのままクロウ・クルワッハ戦になるのかと思ってたら、完全に予想外のとんでもない展開に。なるほど、今回の表紙がエリシアなのも相応の理由があったのか。
いやあ、バロール戦があまりにも激戦すぎたので、ほんとに今回で終わるのかと思ってしまいましたがな。まさか、リャナンシーがあんなことになるとは予測もしてなかったもんなあ。彼女の思惑が、あそこまで決意篭ったものだったとは思わなかっただけに。もうちょっと感情として冷たいものと思ってた。これも妖精の情、というやつなんだろうけれど、切ないのう。

ともあれ、二部関係でそのまま三部突入という思わぬ自体に。もっとも、続きは残り二巻だけみたいですけれど、バル師匠の旅はこれで終わり、これからは本格的にロックたちの物語だ。いやでもこれ、パーティーバランス的に彼女抜けたのめちゃくちゃ痛いんじゃね?

川口士作品感想

銀閃の戦乙女と封門の姫 5 4   

銀閃の戦乙女と封門の姫5 (一迅社文庫)

【銀閃の戦乙女と封門の姫 5】 瀬尾つかさ/美弥月いつか 一迅社文庫

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ついに明らかになった世界の脅威「ゼノ」。王城へと侵入したゼノが王族最強の第一王子タウロスを無力化したことで、ゼノの脅威とその特殊能力が明らかとなる。カイトとフレイ、第三王女ソーニャたちは、第四王女シャーロッテの指揮の元、逃走するゼノの群れを追撃することになるのだが、その高い戦闘力と組織的な連携攻撃に苦戦を余儀なくされ、ついには王族からの犠牲者も出してしまう。その頃、梨花は第二王女アアフィリンの秘密に気づき…。瀬尾つかさが贈る剣と魔法の本格異世界ファンタジー、急転の第五弾!
おっもしろいなあ、もう!!
そういえば、瀬尾さんって先の【魔導書〜】でもそうだったけれど、キャラ被りを恐れないんですよね。竹中半兵衛と黒田官兵衛、或いは諸葛亮に龐統といった感じに、ヒロインに軍師格を二人突っ込む事を厭わないわけです。この作品の場合は、シャーロッテと梨花が双頭の龍のように政治・戦略・作戦・戦術・情報・謀略戦と頭を使うことに関してはほぼ二人でやってのけてます。普通は、こういう知謀系のキャラは作品にひとりいれば良くて、概ねその一人で大方の方針や指針を示していくものなんですけれど、こっちは一人ですらオーバースペックなシャーリーと梨花が二人で足りない部分を補いながら作戦を仕立てていくので、殆ど反則級の無敵状態です。いや、今回の一件、ゼノの仕掛けていた罠がかなり悪辣で、はっきり言ってどう考えても詰んでいてたように見えたんですけれど、第二王子の遭遇という偶然があったにしても、絶体絶命の場所からの挽回の仕方が洒落にならない勢いと精度で、もうシャーリーと梨花の独壇場、というくらいに二人の知謀が冴え渡ってました。恐るべきことに、第一王女と第二王女、エレ姫さんとアアフィリンもこれ、頭の回転がべらぼうに速いタイプで、政治と知謀が90オーバーしてそうな人たちなんですけれど、この二人も後半全面的に協力体制に入ってくれたことで、四人もの稀有にして屈指の賢人がフル回転で知恵を絞りだすという展開になってしまって、これがもう頼もしいのなんの。頭の方は残念なソーニャ姫やカイトは完全に仕出し係である(苦笑
特にソーニャ姫は、残念ながらその頭の悪さは王様になるのはちょっと無理ですね。早々に王位継承放棄していて正解でした。いや、頭悪い悪いとは言われてたし実際悪いとしか言いようのない言動は今までも数々あったけれど、今回は特に実感させられました。この人は最前線で誰かの命令に合わせて大暴れしているのが一番合ってるわ。使う人じゃなくて使われる事によって最大の能力を発揮できるタイプなんだなあ。

それにしても、なんであの愚王から、これだけ出来物の息子・娘が生まれたのか不思議でならない。本気で全員傑物じゃないですか。いささか腹に一物ありそうだったアアフィリンも、決して足を引っ張るような事を考えていたわけではありませんでしたし、一番性格悪そうだったエレオノーラ姫も、いざとなったら頼もしいわカッコいいわ。確かに、この人ツンデレだわ、ツンデレだわ。男の王族の方も、タウロス閣下は文句なしのイイ男でしたし、今回えらいことになってしまったアシュレイ王子も、好漢と呼んでふさわしい人物でしたし。
ハズレが居ないし!!
能力だけではなく、危急時に身内同士で争わない、という原則をキチンと守れる人たちだというのが何より凄い。なんだかんだと足を引っ張り合ってしまいそうな場面だってのに、そういう時こそ普段対立しているくせに、一致団結して目の前の危機に対処できるというのは、実際目の当たりにすると感動すら覚えてしまう。
さすがは、三千世界最後の砦として造られた世界の王族たち、という他なし。

この三千世界を滅ぼしつくしたゼノという生命体に対する、クァント=タンという出城での迎撃作戦。凄まじい犠牲を払って構築し、現在進行形で様々な犠牲を強いながら用意されたゼノへの対抗措置。もう傍から聞いているだけで、これを構築したメンバーの鬼気迫る凄味には薄ら寒さすら感じるものだったんだけれど、見事にこれらが機能してゼノに対抗できる舞台が整ったのを見た時には、なんかこう……心揺さぶられるものがあった。ここまでしなければならなかったのか、という思いと、ここまでしてのけるだけの覚悟への敬意、そしてそれが成就したことで、犠牲が無駄にならなかった事への胸の詰まるような感慨。
ふー。今回はほんと、度々息を止めてしまうような迫真の展開が続きました。なにしろ、初っ端から一手打ち間違えるだけで破滅、という綱渡りの状況でしたし、幾度か取り返しの付かない事に実際なりかけてましたしね。各人の獅子奮迅の活躍がなければ、どうなっていたことか。
これまでのモンスターと違って、今度のゼノはシャーロッテや梨花の手を掻い潜り、思考の死角を突いてくるような狡知の徒でもあるので、読んでても一時も油断できない展開が続きましたし。ふとした瞬間から、いきなり大ピンチに陥ってたりと、気を抜く暇がなかったからなあ。
ともかく、この流れはどうやら最後まで行かないと終わらないようで、次の巻まで緊迫しっぱなしだ。
個人的には、ソーニャ姫さまの力説する漫画脳的展開は大いにありなんだがなあw

さて、瀬尾つかさオールスター、とも言われる本作。私が読んでいない作品のヒロインも今回がっつりと登場していたようで、このヒロインも既に人妻か!!
それどころか、あれですよ。イリーナさん、ご懐妊おめでとうございます♪ 挿絵付き、とはどんなご褒美だ(笑

一巻 二巻 三巻 四巻感想

剣刻の銀乙女(ユングフラウ) 54   

剣刻の銀乙女5 (一迅社文庫)

【剣刻の銀乙女(ユングフラウ)5】 手島史詞/八坂ミナト 一迅社文庫

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エステルに続き騎士姫ルチルも王宮の動乱を鎮めるためにヒースの元を去った。小隊をまとめる中核を失った一行は残り3つの剣刻を集めるため、エリナが発案したヒースとエリナ自身を囮にした誘き出し作戦を実行するのだが、剣刻の所有者は現れず、剣刻目当ての欲にかられた者たちに襲われるばかりの結果に。そんな中、ヒースたちに助力する男女の傭兵が現れる。どこか憎めない風情の兄貴分めいた雰囲気のベニートと、ヒースたちとさほどの歳の変わらない少女ドゥルセの二人は、ヒースたちの剣刻を狙ったならず者を瞬く間に倒してしまう。二人の助力に感謝するヒースとエリナは言葉を交わすうちに二人に親しみを覚えるのだが、そんな二人に剣刻の封印を解かんと画策する悪魔の道化師クラウンの仕掛けが襲いかかる。ヒースたちは剣刻の封印を守りきることができるのか。そして最後の剣刻の持ち主とは?剣刻争奪ファンタジー、急転の第五弾!
ちょっ、最近はあれなのか? 弓使いの時代が来たのですか!? 小隊メンバーの中では唯一、剣刻持ちではないマナ。所謂「魔法使い」ポジションに近い<占刻使い(オーメントーカー)>であることから、マナは後衛での支援要員と考えていて、実際そのとおりではあったんですけれど、ぶっちゃけ思っていたのとマナの戦闘力が違いすぎた! め、めちゃくちゃ強いじゃないかっ!! しかも、火力押しじゃなく、戦慄するような神がかった技量の弓術と占刻のコラボレーション。この弓の人間離れした神技の数々は、【魔弾の王と戦姫】のティグルを彷彿とさせるような凄まじいモノで、魔弾の射手の名に相応しい代物でした。いや、バトルシーンでここまでゾクッとさせられることはなかなかないですよ。その意味でも、マナのそれはティグル並みと言ってもいいかも。いやあ、川口さん以外にもここまで弓矢を映えさせる事の出来る人がいるとは。久々に鼻息荒く興奮させていただきました。

ダブルヒロインであるエステルとルチルの両方が一時的に剣刻を巡る現場から離脱し、残されたヒースとエリナ、そしてマナにシルヴィアたちだけで、残る剣刻3つを集めるために策を練ることになったのですけれど……正直、これは読んでるこっちも騙された。よくよく考えると、最大戦力である二人が抜けるって、誰がどう見てもあからさまに大ピンチなわけだけれど、それって=釣りの餌としてもあからさまなくらい魅力的なんですよね。残されたヒースたちが、自分たちの中で囮を選び出して動いていたために、その外側の大枠をまったく意識できなかった。ルチルとエステルが離脱した理由が、それぞれどうしても避けられないものであったことから、彼女たちの離脱が意図したものではない苦渋の決断だった、と思ってしまったんですよね。思うよなあ、これ。誘引策としては、鮮やかなくらい見事ですわ。
この策の唯一のネックは、ターゲットを完全に捕まえられるところまで対象を引きずり込めるまで、囮となったヒースたちが耐えられるか、という点だったわけだけれど、これについてはルチルもエステルもよく決断したものである。場合によっては比喩抜きで死地送りでしたしね。相手は何しろ、今までずっと手玉に取られ続けていたあのクラウンだったわけですから。それでも、敢えて任せたルチルは男前ですわ。自分を死地に置く事を厭わないヒロインは珍しくはないですけれど、好きな相手を死地に送り込めるヒロインはやっぱりなかなか居ませんよ。
その意味では、ルチルって実は主人公枠なんですよね。で、ヒースの方がヒロイン、と(笑
だって、ラストのルチルとエステルのイチャイチャっぷりを見せられるとねえ。あのパターンは読めなかった。これって、ルチルとエステルのダブルヒロインじゃなくって、ルチルがメインでエステルとヒースのダブルヒロインじゃないのか、マジでw
一応、エリナとシルヴィアもヒースにくっついてヒロインちゃんとしてますけれど、この二人もルチルやエステルには結構メロメロだしなあ。
クラウンが仕掛けてきた極悪極まる謀の数々は、これまでと同様かそれ以上に悪辣で外道でヒースたちの警戒を安々と打ち砕き死角から襲いかかってくる壮絶なものでした。甘さなんか何処にもない、謀略戦の極みだったと言えるでしょう。だからこそ、そんなクラウンを最終的に手玉に取る形で手のひらの上に収めてみせたルチルの王器は文句なしの大器を感じさせるものでした。エステルも無事に魔王座につけたみたいだし、これでようやく剣刻戦争も受け身に回る段階はくぐり抜け、収拾をつける段階に辿りつけた……と、思いたいところなんだけれど、果たしてあのクラウンが本当にこれで退場させることが出来たのか。ちょっと、未だに信じられないんですよね。それに、剣刻の真実についてまだ全然明らかになってないし。クラウンが、ちょっぴり新たな真実とそれに付随する新たな謎をもたらしてしまい、結局余計に剣刻の裏には深遠に似た真実が横たわっているというのがわかってしまったわけで……こりゃあ、戦力が整ったこれからこそが本番、と言う事になってしまうのか。いずれにしても、それは盛り上がるのもこれから本番よ、と言っているようなものでもあり、楽しみなことこの上ない。

シリーズ感想

引きこもりたちに俺の青春が翻弄されている4   

引きこもりたちに俺の青春が翻弄されている (一迅社文庫)

【引きこもりたちに俺の青春が翻弄されている】 棺悠介/のん 一迅社文庫

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いじめられっ子の蒼衣春哉は、『凶鳥』の異名で恐れられる美少女・瑞鳥紫羽に助けられた。厳しくも美しい彼女の隣に並びたいと願う春哉だったが、自身の転校によって離れ離れに。六年後、高校生になった春哉は誰もが憧れる強い男へと成長していた。かつて紫羽と過ごした地に戻った春哉は彼女と再会するが、紫羽は重度の引きこもりに変わり果てていた…!?一迅社文庫新人賞、初の大賞受賞作品登場!!
おいおいおい、これは大当たりなんじゃないですか!? なんで一迅社文庫に!? というくらいの出来物ですよ。一迅社文庫も創設されてから随分と経ちましたけれど、自前の新人さんとしてはようやく恒星級を捕まえる事が出来たんじゃないでしょうか。これは絶対に逃したらアカン魚ですよ。これまで出していなかった大賞を送ったのも宜なるかな。確かに新人らしく、様々なところに粗やらおかしなところ、バランスの悪さは見受けられるのだけれど、そういうのをポイっと無視してしまえるポテンシャルの高さがそこかしこから伺える。手応えがねえ……ガッツリあるんですわ。まだ土台となる基礎部分がシャンとしていなくてフラフラしているので、先々このままスクスクと伸びていけるかはわからないんですけれど、ドシッと揺るがないものを掴むことが出来たなら、これは一掴みの領分に入れるという感触を感じ取れましたね。いいよいいよ、これはいいよ〜〜。

ひきこもりを社会復帰させる、という類の物語は決して珍しいとまでは言えないものです。そのひきこもりになっている子は、大概内向的な性格だったりする傾向が多いのですけれど、この作品は瑞鳥紫羽という本来なら性格的にも能力的にも他者よりも高みにあるような、自信満々で実力もそれに比例して卓抜していて、下々の者が見上げる他ないタイプの誇り高き女王様、という風な子でした。それが、何らかの理由で挫折しドロップアウトして、主人公が再会した時には見る影もないほど落ちぶれてしまっていたのです。
幸いにして、性格まで暗く内向的になってしまっているわけではなく、しかし強気でガンガン行こうぜという性格に卑屈さと下品さとネガティブさが変に混入されてしまった結果、随分と奇怪なひきこもりに成り果てているのですが、この紫羽のバランスが崩れてしまったキャラクターが最後までこの作品を牽引していくことになりました。
そもそも、本来の紫羽のキャラクターというのはどんどん他を置き去りにして付いてこれるものだけ付いてきなさい、とでもいう感じのもので、主人公も多分にもれず必死に彼女に追いすがって追いつこうと頑張るはずの立ち位置だったのですね。それが、何がどうしてこうなってしまったのか、蹲って動かなくなってしまった彼女を逆に引っ張り励まし先に立って手を差し伸べる立場になってしまった。手を伸ばしても届かないかもしれなかった人が、そりゃもう自分が居ないとどうしようもないと言った感じに、ベタベタとくっつき擦り寄ってきてごろにゃ〜んと甘えてくる。自分には貴方しかいないのだ、と言わんばかりにしがみついてくる。
追いかけて追いかけて、憧れるばかりだったあの人が、である。
こりゃあ、ちょっとした「愉悦」です。なんだかイケナイ負の部分を擽るようなシチュエーションなんですよね。
もっとも、幸いにして春哉は、そうした仄暗い征服欲に溺れてしまうような子ではなく、ちょっと惚れ惚れするような性格イケメンで、危ない感じのする依存関係には陥らず、相手がどんなに堕落しても失望せず一途に想いて尽くす事に徹していたので、二人の関係はかなりイチャラブに近いものになっていたんですけどね。それでも、紫羽みたいな子がデレデレにデレまくっているのは、見ていてニヤニヤが収まらないものでしたが。
まあ、紫羽がメロメロになるのもわかるんですよ。彼女の立場からすると、春哉の存在ってもう自分の妄想かドリーム小説か、というくらいのどこのおとぎ話の王子様やねん、というくらいの代物ですからね。かつて手を差し伸べて助けたいじめられっ子が、長じてイケメンの好青年になって帰ってきて、心折れて見る陰もなく引きこもってきた自分と再会しながら、失望することもなく見捨てることなくかつてと同じように一途に想いを向けてくれた上に、颯爽と救いあげてくれたのですから。
惚れますよ、そりゃ。
他にも何人か女性は登場しますけれど、この二人に関しては間に割って入る余地はなさそうです。若干一名、間に割って入るために無茶苦茶しやがりましたが。
まああの娘に関しては、正直心変わりの説得力が足りない気がしましたけれど。あそこまでやらかす娘が、あの程度の言葉と行動で心を入れ替えるかというと、ちょっと信じられないんですよね。じゃあどうするんだ、と言われると、あれはどうしようもないだろう、としか思えないのですけど。
先生も、あれは出来すぎな人だわなあ。逆に、あそこまで都合のいい人が居ていいのか、と思うくらい。特にお肉を奢ってくれるあたりとか! 

そこそこ綺麗にまとまっているのだけれど、どうやら続くようですが、ひきこもり対策部ということはどんどん変なひきこもりが出てくるんだろうか。あくまでメインは紫羽と春哉の二人に絞って欲しい気持ちも強いので、キャラ増やしすぎて迷走しないように願うところ。
いずれにしても、このまま順調に伸びていって欲しいなあ。期待株出現、ということで。

紫電の刃と慟哭の精霊姫3   

紫電の刃と慟哭の精霊姫 (一迅社文庫)

【紫電の刃と慟哭の精霊姫】 坂照鉄平/COMTA 一迅社文庫

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「日本人」が恐れられる剣と魔法の異世界。魔法王国の少女・ミラベルは、ひょんなことから侍の少年・陣八に助けられる。気の良い「日本人」が新鮮なミラベル。意気投合した彼らは一緒に旅をすることになるのだが、行く手には無法者たちの影が迫り―。失われた「ブシドー」の境地を求め、侍と少女騎士は荒野を駆ける!異色の西洋×日本ファンタジー!!!
こ、これはまたスチャラカな洋風異世界と和風ファンタジーの混合ワールドだ。真面目に世界観を融合させたものとは少しずれていて、そう…漫画の「銀魂」に似た路線、とでも言うんでしょうか。あちらは江戸時代に宇宙から異星人がやってきて、混ざった文化が素っ頓狂なことになっていましたけれど、こちらも現代日本ではなく恐らく戦国末期か江戸初期の日本がまるごと異世界に飛んできてしまって陸続きとなり、以来500年が経過して異世界ファンタジーが混ざったへんてこな文化が育ってしまった、と。もっとも、日本とは言っても日本人、倭技(ヤマトクラフト)なる天然の精霊魔法みたいなのを生来備えている人が多かったり、とどう見てもこっちも和風ファンタジーの世界の日本だったりするのですが、横文字の流入もお洒落とか粋とはベクトル真逆の、でも妙にツボに入るルビ振りで、これが結構楽しかったり。
しかしこの世界の日本人って、扱い完全に亜人蛮族だよな(笑 というよりも、オークとかエルフとかドワーフに混ざって、日本人が加わってる、みたいな。種族・日本人って感じでヒューマン扱いされてないw
このごった煮感はあんまり見たことが無いタイプな上に、全体的にノリが軽くてワイワイと大騒ぎしながらテンポ良く進行していくお話なので、このノリと味付けが気に入ったら読んでいてもかなり楽しい気分になってくる。主人公の陣八とお姫様のミラベルが完全に脳天気アーパー系で波長が合ってしまっていて、お供のグーデリアが二人に振り回されて、とりあえずぶちきれて蹴りを入れる係、になっているあたりも、ドタバタコメディとしての形ができているんじゃないだろうか。
一方で、脳天気でありつつもこの二人、一本芯の通った信念を胸に秘め、肝心なときには毅然とそれを振るう事が出来る子たちであり、同時に抑え役であり世話係であるグーデリアもそういう時には見事に主人の意思を体現しようとする剣となるので、締まるところはビシっと締めてくれるあたり、緩急がしっかりしているとも言えるのではないでしょうか。
加えて、主人公の陣八に与えられた話のテーマは受け継がれる魂に託される意志。師弟愛とも親子の愛情とも取れる少年がある意味本当の意味で独り立ちする成長のお話でもあるんですよね。

若干、内包している様々なテーマや要素の整理に手間取り、とっちらかってやや焦点がブレている感もあって完成度としては甘さもあるんですが、楽しくも読み応えのある物語としては十分な出だしだったんじゃないでしょうか。あと、どうもこのメインの三人、配置的に水戸黄門的な世直しの旅とか出来そうな塩梅で、てっきりそっち方面に話が展開するのかと思っていたくらいで、次回辺りはそんな方向に行くのかなあ、とチラ見で期待してみたり。あとは、もうちょっとグーデリアの方も持ち上げてほしいな。まだこう、三人のキャラの紹介、みたいな要素に留まっていて、三人の関係の掘り下げというところまではまだ至っていなかった気がするので。

坂照鉄平作品感想

銀閃の戦乙女と封門の姫 44   

銀閃の戦乙女と封門の姫4 (一迅社文庫)

【銀閃の戦乙女と封門の姫 4】 瀬尾つかさ/美弥月いつか 一迅社文庫

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湖底の水中迷宮から帰還したカイトは、王都で第一王子タウロスと久方ぶりの再会を果たす。清廉な王者の風格を持つタウロスに変わらぬ好感を覚えるカイトだが、タウロスが梨花に一目惚れしたことで、おかしな事態に巻き込まれていく。その頃、水中迷宮から持ち帰った謎の生物の死骸を調査していたシャーロッテらは、前王が秘匿していたクァント=タン建国の真実と、強大な侵略者たちのことを知る。そんなとき、演習で大半の機士団が不在の王都を魔物の大群がかつてない規模で急襲し、クウロスとシャーロッテの指揮の元、カイトたちが防衛戦を始める。魔物たちが王都を襲撃した理由とは、そして着々とクァント=タンに迫る脅威の影がついに明らかになる。
横で姫様が寝ているにも関わらず、構わず致しだすとはフレイとカイト、レベル高いなあ。ある意味ハーレム作ろうってからにはこれくらい出来ないといけないのかもしれないと、むしろ感心すらしてしまった。感心云々というと、カイトにとってフレイってちゃんと正妻なのよね、という点についてもこの一件で納得できたというかなるほどなあと感心したというか、よく理解できた気がする。前回はそこに凄く疑問を感じていたんだけれど、なるほどヒロインという事に関しては、確かにフレイがメインだわ。
この辺り微妙な感覚なんだけれど、カイトって公私の区別がついている、詰まるところ仲間としての対応と好きな女の子としての対応ってそれなりに分けてやってる気がするんですよね。カイト・ハーレムの主なメンバーを振り返ってみると、政治・謀略に長けたシャーロッテに正面戦力として突出したソーニャ、術師として特別枠のエリカ、そして未来視と鋭い知性でシャーリーと同じ知的水準で立ちまわる梨花。これらに比べて、フレイって戦力的にどうしても一歩引いているんで、仲間としてみるとフレイはカイトの戦闘面での支援役として振る舞う事が多く、必然的に目立たない枠に入っちゃうので、常々メインヒロインにしては存在感があまり主張出来てないなあ、と思っていたのです。
でも、よく考えてみると仲間であることと好きな女の子であることって一緒くたにして考えたらダメなんですよね。それは、全く別のことで仲間としての役割で特別扱い出来なくても、それでその娘を一番好きな娘として扱わないのとは別の話なんだよなあ、と。
これって当事者である当人たちにしたらわりと当たり前の話なんだけれど、読者からするとなかなか気づけなかったりする事なので、なかなか刺激を受けるところでした。

さて、肝心のお話の方は、その出現が憂慮されていたキング級が、よりにもよって突然王都の中心部に地下から穴掘って急襲してくる、という最悪にして絶望的な戦いが勃発するという、とんでもない展開なんだけれど、今回明らかになった真相は、そんな死戦をすら踏み台に過ぎなかったと思い知らされるとんでもない内容で……え、ちょっと絶望感半端ないんですけれど。なにそれ、冗談抜きでクァント=タンだけじゃなく三千世界全部の危機なの!? 更にいうと、今までクァント=タンで起こっていた一連の瀬戸際の攻防は意図的に作られた状況であったということで、しかもその目的が件の話通りだとすると、これまでの戦いってつまり……うぇぇぇえ!!?
いや、いやいやいや、それって洒落にならないんじゃないですか? なんかもうこれまでの認識全部根底からひっくり返っちゃうじゃないですか。クァント=タン、始まった時点で終了してた! というか、いやもうなんというか。
驚愕の真相、以外の何物でもなし。これが個人や単独の組織による野望、欲望に伴う謀略の結果だとしたら、それを打ち破れば済む話ではあるんだけれど、今回の一件が仕組まれた理由が理由だけに絶望感が半端ない、ホントに半端ない。挙句になんかタウロス殿下まであの最後のシーン、うわぁぁ!てなことになってるし。
驚いたといえば、同じ作者の作品である【魔導書が暴れて困ってます。】シリーズと全く同じ世界観だったことが今回明言されて、アルルメルル、スターシステムでの登場じゃなくあっちに出てた当人だったのかよ! と叫んでしまったところなのですけれど、前から同じ世界だというような話ありましたっけ。もしかして共通の出来事とか設定とか描写されてたかもしれないのだけれど、全然気づかなかった。モーリ男爵が出てきた時はえーっ!てなりましたよ。
しかし、あちらのシリーズの根幹にも関わる事件であった邪神戦争が起こった本当の理由がそんなんだったなんって、これこそ絶句もの。いや、マジですか。
カイトたち、これじゃあ新しい国の立ち上げとか言ってる場合じゃなくなってしまったぞ。梨花もどうやら良からぬ予知を抱えてしまったみたいだし、ちょーっとこれは最悪な感じで盛り上がってきてしまいました。

千の魔剣と盾の乙女 11 4   

千の魔剣と盾の乙女11 (一迅社文庫)

【千の魔剣と盾の乙女 11】 川口士/アシオ 一迅社文庫

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ホルプの帰還を喜ぶロックたちだが、一連の回り道で魔王城攻略戦には今からでは間に合わないとわかる。焦るロックだがしかしホルプの提案で大陸のあらゆる場所へと移動できる転移門があるという天空の塔へと向かうことになる。その頃、ガーリャに集結していたバルトゥータスら魔剣使いの軍勢は、ついに魔王城攻略戦を開始。しかし、魔剣使いたちの前に復活した魔王とケンコスに操られた勇者サーシャが立ちふさがる。最大の難関にバルトゥータスは…、そしてロックたちは最終決戦に間に合うのか。川口士が贈る魔剣ファンタジー。
今回の表紙絵は相当に衝撃的でした。何しろ、これですからねえ。バル師匠クライマックス!!て感じで。いや、こういう表紙持ってこれるなら、もっと早く色々なのやればよかったのに、と思ってしまいます。イラストのアシオさんって融通多芸がききそうですし。冒頭のカラー口絵の漫画、毎回面白いんですよねえ。今回のエリシアの餌食っぷりは、眼福そのものでしたし。ってか、酔ったロックってここまでやらかしてるのか。普通にエロス直前じゃないですか。
というわけで、ようやくホルプが帰還し、装備・仲間ともに完全モードに達したロックたち。ところが、魔王城攻略戦にはどうやっても間に合わない、というどうしようもない状況に。
しかし、ホルプが帰ってきてくれたこの安心感は大きいなあ。助言者として、ある意味年長者として見守ってくれる存在としてのホルプの存在感は、改めて帰ってきてくれたことで実感できます。何よりロックの余裕が違いますもんね、ホルプがいると居ないとでは。でも、ホルプが居ない間の成長は、よりホルプとの相棒関係の深化を促したようにも見えますし、この別れていた時期というのは思いの外意義あるものになったなあ。
一方で、師匠サイドはある意味オールスターキャストの濃いおっさん連中の連合によるもので頼もしいはずなんだけれど、それを上回って魔王サイドの油断のなさが恐ろしい。おまけに、件のサーシャの友人の竜のお姉さんが、何をトチ狂ったのか一人で魔王城に侵入して、魔王にやっつけられて食われてパワーアップの食材&知識の補給にあてられてしまい、さらにサーシャの魂にダメージを与える、という完全に敵の強化アイテムになってしまってて、一体何しに行ったんだあんた!!
一応、サーシャの魂がまだ生きている事は明らかになったので、その点は安心材料なんだけれど、逆に言うとそれしか良いネタがないという。でも、このバル師匠死亡フラグびんびんに立ちまくっていたところで、辛うじて生き延びてくれたのは良かった。ある意味、此処さえ凌げれば師匠も生き残れそうだもんなあ。師匠については、サーシャだけじゃなくてニーウというアンカーが二人も居るので、実のところ死んでしまうことは無さそうだと踏んでるんですけどね。今回、ニーウがバル師匠のこと諦めかけてきた時にナイジェル師匠が諦めんなと発破かけてたのを見る限り、ハーレム王としてもバル師匠はロックの師匠として先例を見せてくれそうな期待が膨らみますw 大体、魔王討伐はバル師匠の本懐ですからね。ロックの方はクロウ・クルワッハという本命が待っているわけで、魔王は師匠がやっつけてくれないと。
と、ここで師匠と弟子の本気対決が魔王城の中で行われる展開になるとは。場をわきまえろ、と言いたくなるけれど、この頑固さ、真っ直ぐさ具合は嫌いじゃありません。捻くれたところのない、ホントに師を慕い弟子を可愛がってる師弟関係なんですよねえ、この二人。
ちょっと印象的だったのは、ロックの靴屋スキルの発揮具合でした。エリシアの毎度のエロイベントが、ラッキースケベじゃなくて自発脱衣というのはなかなかインパクト高かったのも確かですけれど、ロックの戦士という生き方以外の地に足がついた、というか手に職がついてるのが何とも印象的で。戦いが終わったあと、何をしたいかについても、ある意味ホルプの琴線に触れそうな話をしていて、いい意味でちゃんと先を見通している主人公だなあ、と。ってか、甲斐性あるよね、ロックって。

シリーズ感想

剣刻の銀乙女(ユングフラウ)44   

剣刻の銀乙女4 (一迅社文庫)

【剣刻の銀乙女(ユングフラウ)4】 手島史詞/八坂ミナト 一迅社文庫

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シルヴィアを仲間に加えたヒースたちは、新たに集めた“剣刻”のことを報告するため、エストレリャの王城へ赴く。そこで一行を出迎えたのはヒネーテ、最後に残った円卓の騎士だった。王の側近で信頼も厚いヒネーテはすでに複数の“剣刻”を宿しており、“剣刻”の最終形態“賢者の刻印”を手にするためにと、ヒースにも“剣刻”の譲渡を迫る。騎士姫ルチルの機転でその場を逃れたヒースたちだが、エステルと縁のある皇禍が現れたことで再び事態は急転していく。ヒースとルチルの“剣刻”の行方は、エステルに突きつけられる困難な決断とは、そしてシルヴィアの知る事実から明らかになっていく“剣刻”の謎とは―謎が謎を呼ぶ剣刻争奪ファンタジー、怒濤の第四弾!

一応、ルチルと同じお姫様属性でどういう扱いになるのかと思っていたシルヴィアだけれど……これはひどい(笑
なんか思いっきりパーティーの中の弄られ役になってるんですが。しかも、悪戯好きのエステルだけじゃなくて、他のわりと真面目な面々までついつい弄って遊んでしまうという天性の弄られ屋気質のご様子で、何この変則型癒し系w
殺伐としているはずの現状の中で和やかな雰囲気が途切れないのは、エステルだけが頑張ってるんじゃなくて、皆が積極的にエステルのノリを肯定しているからなのでしょう。何しろ、一番反発しそうなルチルが現状、一番の協力者だもんなあ。
面白いのは、恋愛面でも人間関係の方でも堅物に見えたルチルの方が色々と積極的であり寛容なんですよね、これ。恋愛感情というものを今まで実感したことのなかったエステルが、ヒースに抱いてしまった不思議な感情に戸惑っている一方で、ルチルは完全に開き直ってしまったのか、エステルのそれをヒースへの恋だ、と指摘した上で、エステルがヒースに抱いている感情も引っ括めて、ヒースも貴女も自分のものにしたい、という大胆発言。冷静に聞くとこの姫騎士さま、ものすごい欲張りなこと言ってるんですけど、あんまりにも涼やかに言ってのけるものだから、思わず納得してしまうところでしたけれど。
ヒースそっちのけで盛り上がってる魔王と姫様、という構図は、作者の別シリーズ【影執事マルク】でもお目に掛かってるんですよね。ラブコメになるとむしろ女性側での結束が強まる傾向にある作風のようなのですが、これがまた盛り上がるんですわ。しかも、あちらが正々堂々と張り合おう、という趣旨のものだったのに対して、こちらはルチルもエステルも、ヒースは私のモノ、貴女も私のモノ、という方針で、お互いにかなりべた惚れ状態なものですから、ちょっとえらいことになりそうです。「私の魔王」「あたしの姫騎士」なんてやりとりなんて、完全に主人公とヒロインの掛け合いですから、それw

今回はクラウンが直接的に介入してこなかったとは言え、王都の方で波乱含みの展開に。ルチルとエステルの将来が定まる、という意味ではかなり重要な流れだったのではないでしょうか。まさか、王様があそこまで覚悟決めちゃってるとはなあ。というか、そこまで王として責任感あるなら、もうちょっと早く何とか出来そうなものだったと思うのですけれど、そこは陛下自身が無能と自嘲する所以だったのか、クラウンの横槍が巧妙だったのか。しかし、はじまった当初はただの門番だったはずのヒースが、随分と格上げされてきたものです。むしろ、門番という職業自体が得体のしれないハイクラスの職業だったのでは、という誤解が生じかねないヒースの門番の概念がオカシイのですが。オカシイのですが。ヒースの思い描く門番だと、そのまま大臣でも王様でもなれそうなんですけどw

手島史詞作品感想

銀閃の戦乙女と封門の姫 3 3   

銀閃の戦乙女と封門の姫3 (一迅社文庫)

【銀閃の戦乙女と封門の姫 3】 瀬尾つかさ/美弥月いつか 一迅社文庫

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クァント=タンを襲った新たなノーブルを撃退した武勲を称えられ、カイトと梨花は避暑もかねシャーロッテの所有する湖の別荘へと招かれる。湖畔の別荘で夏休みを満喫しようとするカイトだが、いつものようにフレイとソーニャもやってきて、いつものドタバタ騒ぎに。そんなさなか、シャーロッテから湖底に巨大な水中迷宮があると知った一行は探索を開始するのだが、様々な魔物が巣食うとともに希少金属オリハルコンの痕跡があることを発見する。泳ぎの苦手なフレイ、ソーニャの代わりにカイトと梨花が水中迷宮へと挑むのだが、そこには意外な先住民たち、そしてクァント=タン全土を揺るがしかねない脅威に直面する。瀬尾つかさが贈る本格異世界ファンタジー早くも第三弾!
親子丼はさすがにないよなあ、という立場だったのだけれど、母親が娘よりも年下ならそれもありかと思えてくる不思議!
しかし、なんでこのシリーズって表紙がフレイ固定なんだろう。実のところ、フレイは確固たるメインヒロインというわけでもないんですよね。この作品って、フレイにソーニャ姫、それから梨花と前回加わったシャーリーの四人がヒロインとしてほぼ均等位置いるので、ことさらフレイが表紙でだけ特別扱いされるのがどうにも違和感が残ってしまいます。
さて、前回国王の排除に成功した結果、後継者争いが水面下で激化。一応、ソーニャ様は表向き後継者レースから距離を置くことを表明しているものの、立場的にも実力的にもライバルたちからすると無視できない存在であるのは間違いなく、そうした立ち位置がカイトとの関係を踏ん切りつかないものにしてしまってもいる。
面白いのは彼ら、カイトとヒロインたちは既に恋愛をゲームとして楽しむ段階は疾うの昔にクリアしてしまっているところなのでしょう。女性陣たちはカイトにしっかりと好意を伝えているし、カイトとしても彼女たちに好意を持っている事を自覚し、またそれを彼女たちに伝えてもいる。じゃあそれでハッピーエンドじゃないか、と思うところなんだけれど、問題は現実的なところにあって、クァント=タンという異世界の成り立ちと現状、ソーニャたちの王族としての、英雄としての立場を考えると好きだから付き合って、という風にはなかなか行かない。シリーズの初期段階ではカイト自身、日本側に長らく暮らしていたせいか視点が人間関係によってしまっていて政治的な立場としての問題に理解よりも実感が追いついておらず、半ば感情面を優先して動いていたのでその辺りがフレイたちとの齟齬ともなって、様々な点で二の足を踏む形になってしまっていたのだけれど、将来の展望というか人生の方針となるべき考え方が前回の事件で大方定まったというか覚悟が決まったようなので、何気に目立たないけれどいつの間にか物語の方向性が大きく変わっていたことに、読んでいるうちに気づいた。
つまるところ、王族であるソーニャやシャーリーも含めた女性陣を正式に娶る為の環境整備を、カイトが精力的に始めてるんですよね、これ。それも、既存の選択肢からどちらを選ぶか、ではなくて新しく選択肢を構築する形で。この辺り、ソーニャが脳筋だったり、フレイも事務方仕事はともかくとして緻密な戦略を描ける性格じゃなくわりと感覚で動くタイプだったので、カイトも相談相手がいなかったのもあったんだろうけれど、頭脳担当のシャーリーが本格的にともに行動することになった上に、梨花も片足だけじゃなく両足でクァント=タンに立つ覚悟を持ち、この異世界に対する理解を深めていったお陰で、カイトの大まかな方針に対して具体的な政策を練りあげてくれるメンツが加わった、ということも大きいのでしょう。
この三巻は大事件、というほど大きく状況が動くような出来事こそ無かったものの、地道に基盤部分から手を加えていっているような状況であり、何気に状況自体は激震レベルで進んでるんですよね。さり気なく、ラストバトルへと繋がりそうな、世界の危機クラスの予兆も滲み出ていますし。
ラブコメサイドについても、カイトの覚悟が決まったお陰で彼の甲斐性については十分すぎるほど発揮が期待できるようになって、イチャイチャするにも壁がなくなったお陰で全体的にラブコメ摩擦係数が低かったですしねえ。あんまりみんなベタベタした性格じゃないからか、さくさくっと進んでましたけれどこういうカラッとしているけれど関係の密度の深さを察せられる恋模様というのは大変好みなので、美味しかったです、はい。
そもそも、この世界観の設定自体も人工の異世界という点からして面白い仕組みなんだよなあ。そのせいか、社会システムもかなり独特な所があって、そういう設定群を追っているだけでもなんだか楽しいです。楽しいといえば、アルルメルルのキャラの尋常じゃないギャグキャラとしての存在感は楽しいどころじゃない笑いどころだよなあ、あれ。ソーニャ姫さまもネタキャラとしては相当の逸材なんだけれど、アルルメルルは無双すぎるw

1巻 2巻感想

剣刻の銀乙女<ユングフラウ>3 3   

剣刻の銀乙女3 (一迅社文庫)

【剣刻の銀乙女<ユングフラウ>3】 手島史詞/八坂ミナト 一迅社文庫

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魔力の大半を失い、どこかいつもと違うエステルのことを気遣うヒースたち。国境沿いに巨大な刻魔が現れたとの急報を受け、ルチルたち小隊はその討伐へ向かうのだが、その途上で隣国プレギエーラの使者が従刻魔たちに襲われていたのを助ける。まだ15歳の使者の名はシルヴィア。ヒースと師を同じくする妹弟子だというシルヴィアはエストレリャの王都へと向かっている途中だったという。はぐれた仲間を探したいしと助力を申し出るシルヴィアを加えた一行だが、想像を超えた力を持つ刻魔に予想外の苦戦をしいられる。そんなさなか、シルヴィアの前にヒースたちの宿敵クラウンが現れ、彼女の心をかき乱す事実を告げる。ヒースたちは刻魔を討伐することができるのか、そして力を失い傷ついたエステルは―。シリーズ待望の第三弾。
あれ? 師匠ってそうだったの!? どっかで情報でてましたっけ。てっきり渋いおっさんを想像していたので、このヒースのお師匠様の情報には驚かされた。これ、だとすると思っていたよりも相当に厄介な人なんじゃないか。現れたらさんざん引っ掻き回されそうな予感がする。
まあ、出ていない人を今から危惧しても仕方ないので、今いる人から心配すると……ルチル姫がなんか変なふうに悟ってるーー!? あかん、エステルに悪い影響を受けてしまってる。常識とか価値観が変な方向にズレちゃってます、それって。てっきり、ルチルがエステルを教育する方向に流れるのかと思ってたら、逆に感化されてましたって、大丈夫なのか!? お姫様なのに、良識面については若干焦点がぐるぐる回りだしてる気がするぞ。
しかし、視点を変えてみるとそうしたルチルの変化は精神面の不安定さを解消し、誰が敵か、そもそも味方ですら一瞬後に後ろから襲いかかって来かねない恐ろしい状況下にあっても揺るがず対処出来るだけの拠り所を見つけた、という意味でもあり、決して悪いことじゃあないんだが。前回までの疲弊っぷりがかなり酷かっただけに、多少おかしくなってもルチルが安定してくれたのは見ていて大いに安心できる材料になっている。こうして見ると、やはりパーティーのリーダー格はルチル姫なんだなあと実感出来ますね。エステルやヒースも欠かせない要であることは間違いないんですが、ルチルの頼りになる感はやはり桁違いのものがある。
さて、そんなルチルと交代するように、やや元の元気の良さを欠落させる面が垣間見えるようになったのがエステル。リーダーがルチルだとすれば、ムードメーカーは間違いなくこの娘なので、エステルが元気がないと明るさが損なわれてしまうという点で、彼女もまたもう欠かせない一員なんだなあ。
魔王候補であるエステルが力ではなく笑顔をもって制する道化師を志すようになった出来事を、改めて詳しく。彼女にとってのパラダイムシフトだったそれは、しかし魔王としての力を否定するものでもなく、力の大半を奪われ喪ってしまったことで、彼女にも考え事が増えたようで……。力に頼らず、しかし力を否定するでもなく、現状が筆舌しがたい悪意の混沌の中にある以上、理想を実現するために何が必要か、というのは難しい問題だわなあ。もっとも、エステルはあれで潔癖とは程遠い現実主義者でもあるので、力でねじ伏せる事にあんまり躊躇いもないんですよね。まあだカラこそ力がなくなったことに色々と思い巡らす事もあったんだろうけれど、そのあたりのさっぱりした割り切りは、なかなか頼もしかったりする。少なくとも、彼女については状態がどうあろうと果断であり足を引っ張るような真似はしませんからね。
割り切り、切り替えの速さという意味ではヒースもかなり実戦向きというか、普段はなよなよしているくせに肝心なときには即断即決でウジウジと悩まない、その上で考えなしではなく早い判断の中で十分思慮を巡らしているので、このパーティーは若さのわりに脆さがなく強靭なんですよね。今回、特にバタバタとして次々に想定外の展開が襲ってくる展開だったからこそ、余計にその辺りが引き立って見えた気がします。クラウンなんてたちの悪い謀略家が相手な以上、勢いだけが取り柄なチームでは良いように手玉に取られてしまうだけなので、この臨機応変な柔軟性と相手の手を早めに潰していける速攻性を持つこのパーティーは、ホント頼もしいです。
シルヴィアの持つ剣刻の能力は、あれで攻撃支援としてはかなり強力ですし、立場上もけっこうイイカードを持っているので、その参入はだいぶプラスなんだろうなあ。何だかんだと信頼出来る味方が増えるというのは、今の状況では宝石の価値がありますし。

しかし、剣刻の元来の持ち主、もうルチルを含めてそんなわずかしか残ってないのか。逆に、それだけの惨状で生き残っているというのは、特別な理由でもあるのか。次回、その円卓騎士に会いに行くようなので、ヤバい人物だったらそれはそれで面白そうなんだけれど……。

1巻 2巻感想

千の魔剣と盾の乙女 10  4   

千の魔剣と盾の乙女10 (一迅社文庫)

【千の魔剣と盾の乙女 10】 川口士/アシオ 一迅社文庫

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ホルプの復活を急ぐロックたちは、竜の少女から教えられた竜の墓場を目指す。コノートで得た手がかりをもとに目的地があると思われる大陸へと上陸した一行は、墓場を守護する不死の骸骨剣士たち、そして侵入者を狙う数多くの危険な罠に命を狙われる。ときを同じくして、新たな力を得た魔王軍最凶の魔物アレンが、ロックを葬るべく再びその姿を現す。ロックたちはこの危機を乗り越えることができるのか。正統派ファンタジーの気鋭、川口士が贈る魔剣ファンタジー、怒濤の第十弾。
ああ、なるほどなあ。ずっと違和感はあったんですよ。結局のところ、魔王を倒すべき役割を担っているのは最初っからバル師匠なんですよね、この物語。師匠筋のパターンとしてよくある、弟子にすべてを託して逝ってしまうという展開も、バル師匠の目的からすると有り得ない。彼の目的というのは誰か他人に託せるものじゃありませんからね。サーシャを助けることを託して自分は死んでしまう、という悲劇的パターンも考えないではなかったのですけれど、この師匠サーシャを助ける役割を他の誰かに任すつもりは毛頭ないようで、そもそもサーシャとロックたちに接点らしい接点も無いままここまで来てしまっている以上、ロックたちがバル師匠の代わりにサーシャを助けるという展開は物語としてお粗末なほど穴が出来てしまう状況にあるわけです。それに、バル師匠にはサーシャとは別にニーウ姉さんというアンカーが別に在ることからも、限りなく死亡フラグは立ってない人なんですよ。
そうなると、どうしても魔王討伐に関してバル師匠とロックは被ることになってしまう。これまで何だかんだとロックたちが魔王を倒すという理由付けに繰り返し丹念に説得力を持たせようとしてきたことで違和感そのものは薄れていたものの、何れにしても最後にロックかバル師匠が割りを食って決着を付ける役をどちらかに譲らなければならない事は避けられなかったわけである。
自分としては、最大の目的がサーシャの救出にあるバル師匠が、何らかの形でサーシャだけ先に助けて、魔王討伐についてはロックたちに譲る形になるのかと考えていたのだが……。
さてさて、どうやらロックたちが倒すべき、他の誰でも無くロックたちこそが倒すべき敵がちゃんと用意されているようじゃあないですか。これで、美味しいところを持っていかれるのはファーディアだけ、ということに(オイ
だ、大丈夫大丈夫、ファーディアもデレたら仲間に加えてあげるよ? とか思ってたら、何を考えてるのかリャナンシーにちょっかいかけてやがるし、この男。ちょっと待てあんチャン、そこでロックの真似をしようとか変なフラグが立っちゃうよ? 上手くイケばダブル瘴気アタック! みたいに協力必殺技になるけど、失敗フラグの方が立ちそうなのが怖い。いや、大丈夫だ、あれでファーディアもかませ役じゃなくてちゃんと主人公格だから(多分ネ
しかし、正直魔王の強さが半端ないだけに、それ以上の敵なんてどうやって太刀打ち出来るんだろうとビビってしまう。何しろ、ロックたちが遭遇し半ば蹴散らされた魔王は分身体にすぎず、その力も本来のものからすると及びもつかないくらい弱体化してるというじゃないか。勇者サーシャって、よっぽどデタラメだったんだなあ。
尤も、ロックたちもだいぶ強くなったとはいえ、まだまだ成長の余地があることは、ドゥガルドとの模擬戦でフィルとフィオナが二人がかりでかなり良いようにあしらわれてしまったことからも明らかであり、フィルの成長のヒントが得られた事でまだまだ強くなれる実感が得られたんじゃなかろうか。何より、ついにロックの元にホルプが帰ってきた時の安心感の大きいこと。
随分と長く手元を離れていた気がするが、やっぱりこの物語ホルプが居てくれないと締まらないよなあ。彼がロックの相方として鎮座してくれていないと、ハーレムもどこか落ち着かなかったですもの。やっぱり、ホルプが居てくれた方がロックも精神的に落ち着いているというか、女所帯の中に男一人というのはやっぱり何だかんだとやりにくかったんじゃないか、こいつ。ファーディアが加わった時も何気にテンションあがってたし。エリシアもナギもフィルも全員大事にするぜ、と覚悟しても、心許せる男友達がいるかいないかはまた違う話しなんだよなあ、うんうん。
しかし、ホルプって想像以上に大物だったのか。竜の中でも桁違いもいいところじゃないですか。伝説どころか神話上の存在といってもいいくらい。半ば竜神と呼ぶに相応しい力の持ち主。ってか、大陸全土の地図を完成させるんだ、と意気込んでたリーナさんたち、その大陸の形を変えてしまうほど盛大にふっ飛ばしちゃってたってなにやってんですか。せっかく作ってた地図、自分たちで台無しにしちゃってたのね。まあ彼女の場合、改めて測量に走り回っていそうですけれど。

ついに物語は、ガーリャを擁して大陸に突っ込む人間たちと、復活した魔王とともに待ち受ける魔族たちとの最終決戦に。ロックたちとファーディアはこの大会戦に間に合うのか。ラストに向けて盛り上がって来ましたよっと。
にしても、エリシアの全裸担当エロ要因は安定してるなあ(笑

シリーズ感想

銀閃の戦乙女と封門の姫 23   

銀閃の戦乙女と封門の姫2 (一迅社文庫)

【銀閃の戦乙女と封門の姫 2】 瀬尾つかさ/美弥月いつか 一迅社文庫

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クァント=タンからカイトたちが帰還してひと月がたち、新しい家族も増えた花梨家は賑やかな日々をすごしていた。そんなある日、第四王女シャーロッテがこちらの世界にやってくる。カイトが保護しているエリカを狙った陰謀が進行していると忠告しに来たのだというが、時すでに遅く、梨花とエリカは黒鎧の男が率いる機士の一団によりクァント=タンへと連れ去られる。二人を助けるべくカイトは再びクァント=タンへと降り立ち、フレイそしてシャーロッテとともに誘拐犯を追うのだが、そのとき予想外の異変が起きて…。
瀬尾さんはやっぱり策士系ヒロイン好きなんかなあ。メインには据えないものの、メインヒロインを立てる形でちゃっかり主人公の傍らに自分の場所を確保してしまう立ち位置にこの手のヒロインを配置するんですよね。魔導書でもそうだった。
シャーロッテもそうなんだけれど、計算高く腹黒なわりに自分は二の次で周りの大事な人を優先して計算立てる健気系なんで、アピールポイント高いんですよね。しかも、主人公が馬鹿じゃなくちゃんと彼女の健気な気持ちを察するに足る聡明さを持っているだけに、周囲から胡乱に見られるわりに主人公からは大事にされるという役得な立ち位置だったりする。カイトの場合、年下の女の子にひどく甘いきらいもあるのでその意味でもシャーロッテの待遇は立場の際どさに較べて非常に高く見積もられている。まあ、シャーロッテの境遇を聞いているとソーニャ姫さまよりもよほど酷く危うい状況下に置かれていて、味方らしい味方もいないだけにカイトが味方してあげないと容易に死んでしまいかねない所だっただけに全然構わないんだけれど、その分ソーニャとフレイは今回ほぼ完全に脇役に回ってしまった。特にソーニャ姫さまに至っては途中退場の憂き目に。ほぼ相思相愛の幼馴染同士という設定のはずなんだが、気心が知れている分逆にぞんざいに扱われてる気がする、ソーニャ様。この人自身も大雑把というか、嫉妬はしても陰湿にネチネチといつまでも引きずらないサッパリとした人なので、ぞんざいに扱っても大丈夫、というのはわかるんだが。
面白いのは、むしろシャーロッテの最大の理解者がカイトではなく、梨花の方だったというところだろうか。この妹ちゃんの頭の回転の速さは、完全にシャーロッテと噛み合ってるんですよね。カイトは聡明だけれど頭の硬い方だから決してシャーロッテの思惑の裏の裏まで読み取れるようなタイプじゃないだけに、雰囲気は察することは出来てもシャーロッテが何を考えているかまではわからないので、そのたびに戸惑って立ち止まらざるをえないのだけれど、そこを尽く梨花が先読みして状況と思惑を詳らかに指摘説明してくれたお陰で、物事がこじれずに済んだ場面が度々あったわけです。シャーロッテとしては、言わずに済ませて迷惑をかけまい、自分で背負ってしまおうとした部分までおっぴろげさせられてしまったのでだいぶ参ったとは思うのですけれど、あそこまで細やかに自分の中身を汲み取ってくれる人が居るというのは、賢しらな分不器用に生きざるを得なかった彼女にとっては、得がたい出会いだったのかもしれない。梨花としても、計算高さ故にカイトの意を無視して忌憚なく色々と教えてくれるシャーロッテは、ある意味フレイたちよりも波長が合う友人になりそうな感じでしたし、イイコンビになるんじゃないでしょうか、この二人。幼馴染組と妹組、という区分けで。

しかし、噂の国王陛下は聞いていた以上に真正のクズ野郎で、あまりのゲスっぷりに逆に驚いたくらい。しかも、最近人格が変貌したのではなく聞く限りはどうやら元からろくでもない奴だったらしい。ここまで自分の息子や娘に非道をするか、という無茶苦茶なやりようで、権力欲と野心をこじらせると此処まで自己本位に歪むものなのかといっそ感心すらした。正直、あんなにあっさりと殺されてしまったのは信じられない。ああいう小心で自分を守ることに偏執的に汲々としている小物は、逆にゴキブリみたいにしぶといし、賢者策士顔負けの強かさを備え持ってるものなんですよね。自分を守るためには信じられないほど慎重で狡猾で大胆で強かな立ち回りを見せたりするものだけに、ああもあっさりとくたばってしまうのは違和感すらある。しばらくはまだ注意が必要だな、これ。

とはいえ、公式には国王の死は確かなものとなり、後継者問題は必然的にカイトの今後にも関わってくることになる。何しろこの世界の国是は血筋による継承とはまた別に、力による継承もあるわけで、別に国王の座につくまではいかなくても、カイトの実力と立場、彼が果たした役割は必然的に彼をいつまでも現代日本に引きこもらせているわけにはいかなくなっている。もう、いい加減決断はしているみたいだけれど。結局、何が大事かと言えばもう決まってるんですよね。それを敢えて無視して背を向けることに何の意味も利益もない。最大の理由だった妹の梨花についても、こっちついてくる気満々ですし。モテる男はいつまでも逃げていられてないという一点だけで、つらいものだなあ、うんうん。

1巻感想

剣刻の銀乙女 2 4   

剣刻の銀乙女2 (一迅社文庫)

【剣刻の銀乙女<ユングフラウ> 2】 手島史詞/八坂ミナト 一迅社文庫

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謎のクラウンとの刻印を巡る戦いからしばらくのち。強制入学させられたエストレリャ学園での生活に慣れることができないヒースと、慣れすぎてあちこちで騒動を起こすエステルは、今日も騎士姫ルチルの説教を浴びていた。そんなある日、近隣の港町コスタに現れた罪禍の怪物を討伐すべく、ルチルはヒースとエステル、そしてヒースにようやくできた友人のエリオを伴って向かうことにしたのだが、そこに現れたのはエステルも知らない未知の罪禍だった。その頃、ルチルたちが不在の学園でも生徒が行方不明になる事件が起こる。消えた生徒たちにはある共通点が見つかり…。王国を襲う新たな危機に、騎士姫ルチルが立ち向かう。シリーズ待望の第二弾登場。
【影執事マルク】の頃からそうだったけれど、恋してしまった女の子を描かせたら抜群なところがある作者だなあ、この人。というわけで、今回はメインのエステルを据え置いて、騎士姫ルチルが主役を担うエピソード。この扱いの上等さを見ると、ほぼエステルとルチルのダブルヒロイン体制で行くつもりか。
刻印を巡る凄惨な戦いで大きな心の傷を負ったルチル。それを周囲に隠して多忙な日々に没頭するものの、刻印が狙われ、いつ誰が襲ってくるかも分からないという状況は変わらず、学園でも不穏な事件が起こっている。心やすまる暇もなく、心の傷は癒えるどころか密かに膿みはじめていた、と。
自分の弱さを表に出せない性格、そして立場にある人が頑張りすぎて壊れてしまう、というのは決して珍しい話ではないんですけれど、周りに信頼出来る人間が少ない、というのは堪えるだろうなあ。信頼出来ないだけならともかく、今の状況はそれが即座に自分を殺しに来るかもしれないと警戒し続けないといけないという意味に繋がり、さらには無辜の市民たちですら場合によっては襲い掛かってくるかもしれない、というんだからいっときも油断出来ない生活というのはどれだけ精神的に疲弊するものか。
何だかんだと、今回も誰が信用できて誰が信用出来ないか、という信義を問うとともに自分がどれだけ他人を信じられるか、という話になってますしね。見れば見るほど、過酷極まる状況である。
そんな中でルチルの唯一の慰めとなり心の潤いとなるのが、ヒースとエステルの存在であり、力によらず笑いで世界を満たそうというエステルの存在が、何だかんだとルチルにとっても大きなものになっているのがよく分かる。奔放なようで、エステルって何気に繊細に他人の精神状態を察せる子ですしね。トラブルメーカーの問題児にも関わらず、頼もしったらありゃしない。
一方で、ヒースも一般人のふりしてメンタルはブレないし、腕前も……なにこいつ、槍に関してはこんなに尋常じゃなかったの!? てっきり根性だけマックスで、技量についてはちょっと上手い程度だと思っていたので、この腕前には愕然としてしまった。ってか、ヒースの自己評価が低すぎるんだろう、これ。師匠に下手くそと言われ続けた上に、才能は平凡とまで断言されたせいなんだろうけど……師匠、あんた煽りすぎですよ。これを平凡と言われたら、他が立つ瀬ないわー。尤も、前回エステルを巡る戦いにおいて、ヒースがメンタル的にブレイクスルーした結果、停滞していたものが突き抜けた、という事もあるんだろうけれど。いや、これは門番やらせてるには惜しい人材だわ。まあ、本人は物凄く門番やりたいみたいですけど!! 何気に門番の仕事を通じて地理や社会情勢など、巡回商人並の知識も蓄えてて、脳筋バカではないようですけど。やりたきゃ、身分が将来騎士や貴族になったとしても、仕事として門番やってもいいんじゃね?
とまあ、そんな平凡臭が付きまとっていながら部分部分突き抜けているヒースですが、一番すごい所は打算抜きの素朴な思いで動けること。それは地味で目立たない心映ながら、その心意気に救われ騎士として立つ事の出来たルチルにとっては、彼こそが英雄であったわけです。そんな彼と身近な友人として接するようになり、彼の良いところも悪いところも情けないところも目の当たりにし、しかし自分が憧れた部分は何も変わらず、自分にとっての英雄そのままだった。でも、その英雄は今や遠い所から思いを馳せて憧れる存在ではなく、自分に叱られ尻尾を巻いてへこんだり、エステルに振り回されて悲鳴を上げて泣いているみっともない男の子でもあり、手の届くところで笑っていてくれる男の子でもあるわけです。そして、他人に見せてはいけなかった弱い自分を受け入れて、その上でずっと見守ってくれると宣言してくれた存在である。弱さも強さも何もかも包括して、全肯定してくれる存在。ふと気がつくと、その人のことを考えるだけで心が湧きたち血が巡る。
ルチルが自分の恋を認める瞬間のシーンが、実に素晴らしいんですよね。あの文章を見たら、どれだけ彼女がメロメロになっているのかが一目でわかる。恋する乙女の咲かせる花の、なんと見事な出来栄えか。
ヒロインの片割れがこれだけ恋に目覚めてしまったのですから、次はまだ恋の何たるかも知らないエステルの出番でしょう。
裏ではまたも泥濘のような陰謀が進行し、エステルに焦点があたるだろう次回も、この調子なら期待を募らせて待てそうです。

1巻感想

ヒーローから転職した俺の使い魔な生活3   

ヒーローから転職した俺の使い魔な生活 (一迅社文庫)

【ヒーローから転職した俺の使い魔な生活】 神尾 丈治/ねこにゃん 一迅社文庫

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新聞奨学生として生活する勤労少年・水野犬斗の前に突如現れた魔法少女カトリーナ。なし崩しの戦いに巻き込まれる犬斗だったが、あろうことかモンスター軍団の一体を倒してしまう。今でこそ変身できないが、かつては強化服をまとって戦うヒーローであり、彼こそが二年前に起きた大規模連続テロ事件に決着をつけた戦士だった!カトリーナから「使い魔の契約」を迫られ、戸惑う犬斗だったが―。魔法少女と元ヒーローの使い魔が織りなす学園バトルアクション登場。
パワードスーツに身を包む変身ヒーローと、異世界から現れた魔法少女というファンタジーとの夢のコラボレーション。このような異なるジャンルをクロスオーバーして描かれる作品には否応なくワクワクが募るばかりなのですが……ちょっ、犬斗の経歴が変身ヒーローにしても凄まじすぎるんですがっ。
昭和の仮面ライダーも真っ青な過酷すぎる戦いの記録は、さながらバッドエンドよりのノーマルエンド。既に一度主人公として自分の物語に決着をつけた登場人物が、全く新たな舞台と戦いに駆り出される、というシチュは珍しくはないけれど、これほど凄惨な結末を辿った主人公は早々いないんじゃないだろうか。
敵だった悪の組織も、詳細はわからないものの、起こした事件の悪辣さ、凶悪さ、非道さを見ても尋常ではなかった事がわかる。そんな相手と、お互いに全てを根絶やしにするまで戦い尽くした殲滅戦争。よくまあ、生き残った犬斗が社会復帰出来たものだと思わざるをえない。彼の後見役となった家族の親身な愛情ゆえなんだろうけれど、それでもまだ受験に頭を抱えて将来に思いを馳せるべき世代にすぎない若者が、夢も希望も抱く気力を失ってただ堅実に生を全うしようとしている姿には切なさしか浮かんでこない。
その意味では、カトリーナの出現と彼女の敵である魔族の国の軍勢との遭遇は彼にとっては生まれ変わる最大の機会だったのだろう。特に、敵の大将であるリザードマンのラプター将軍との出会いは、犬斗にとって大きな衝撃だったはず。既に過ぎ去ってしまった過去に囚われ自ら殻に閉じこもり動けなくなっていた犬斗の蒙を啓いたのは、敵であるはずのラプター将軍のお説教であったわけですから。
これまで、皆殺しにすべき憎むべきものしか敵として相対してこなかった犬斗にとって、初めて出会う尊敬できる良い敵。凄惨な殺し合いによって、友も家族も何もかも失ってしまった彼がようやく得た導き手が、敵であったというのは皮肉な話のように見えて、この場合はむしろ敵であったからこそ救いのようにも見えるんですよね。
そして、ヒロインであるカトリーナは、犬斗が全うできなかった純朴にして古き良き正義の守護者。守るべき倫理の担い手にして、素朴な善人。すなわち、誰もが思い描く正義の味方、そのものなんですよね。
ラプター将軍にしても、カトリーナにしても、元いた場所で邪魔者扱いされて異邦の地であるこの現代日本に事実上放逐されたはぐれモノ、ではあったんですけれど、そこで絶望ではなく自由を見出す両者は強い人達やでぇ。
特にラプター将軍たち魔物軍団は、見てくれからしてモンスターそのもので、現代日本に馴染めるはずもなく、隠れ潜みながら食料を略奪しつつ、アジトを確保しようと動いているんだけれど、文明レベルが中世のそれから来たにも関わらず、いち早くネット環境を理解して情報入手の手段を確保したり、社会構造を把握して人間と同じ外見の部下たちを、不法就労者に化けさせて一応まっとうなルートで金銭や住処を手に入れようとしたり、と適応力が半端ないんですよね。元々、ラプター将軍とその古参の部下は不正規戦をメインにしていたとは言え、ファンタジー世界から来て現代社会に浸透してしまえるその手腕はとんでもないです。ちゃんと、自分たちの戦力と、初めて訪れた現代社会の科学力の高さとの比較検討を行なって、まともに暴れれば即座に鎮圧されてしまう、と冷静に判断してますし。その上で、貪欲に状況を改善し、自分たちの利を確保する算段をつけようとしている。見識の高さといい冷静沈着さといい、ラプター将軍は名将と呼ぶに相応しいかと。だからこそ、その考え方の健全さも相まって、中央権力から危険視されてしまったのでしょうけれど。優秀すぎる上に清廉だと、だいたい不遇を託つんだよなあ。
思っていた変身ヒーローと魔法少女とのコラボとはなんか違いましたし、そもそも使い魔設定が上手いこと機能していない気もするのですが、シリアスな、特に主人公周りの設定が実に密度濃く掘り下げてあって、思わぬ面白さを噛み締められました。これはなかなかの佳作。というか、渋いよね。
続きも期待。

千の魔剣と盾の乙女 93   

千の魔剣と盾の乙女9 (一迅社文庫)

【千の魔剣と盾の乙女 9】  川口士/アシオ 一迅社文庫

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単独で魔王城を目指すファーディアの前に現れた魔妖精リャナンシー。有利に戦いを進めるファーディアだったが、そこに復活した魔王バロールが現れる。
一方、ホルプを失ったロックはエリシアの励ましやナギの空回りする気遣いの数々に戸惑いつつも、かつてホルプを見つけた神殿に赴き、魔剣ホルプ誕生の秘密へと近づいていく。
うお!? なにこれ、カラー口絵の冒頭の漫画って、【星図詠のリーナ】のリーナとダールじゃん!! これまでも、このシリーズとの関連性は随所に語られていて、ホルプがダールに宿っていた銀の竜だったんじゃないかという話はこれまでも持ち上がっていたんですが、かすかに残っている伝承やホルプの記憶からだとイマイチホルプに関わっていたのがあの二人だった、という確証に至るまでの詳しい情報はなかったんですが……イラストになったら一目瞭然、間違いなくあの二人だ!!
となると、この【千の魔剣と盾の乙女】の世界は【星図詠のリーナ】の未来の世界ということになるんだけれど、リーナがあれだけ歩きまわって無記入の広大な白紙を埋めようとしていた広い広い世界が、今やこうして汲々と島を守るばかりで、大陸は歩きまわることもできなくなった狭く閉ざされた世界になってしまった、というのは何とも皮肉な話だなあ、と思わざるをえない。
さて、剣身を折ってしまったホルプを何とか復活させられないか、と苦悩するロックの前に現れたのは、ただ一人で魔王を倒さんと駆け回っていたファーディア。偶々、復活直後の魔王と遭遇し惨敗をきして命からがら逃げ出してきた彼は、仕方なく同じく魔王を倒すという目標を掲げているロックを仲間に勧誘に来たのである。ただし嫁共、お前らはいらねえ。ロックを嫁にするのは俺様だ、失せろ女ども! というわけで、まさかのファーディア、ロック争奪戦への奇襲参戦である。即席で組んでみたところ意外と相性も悪くなく性格的にも思ったよりも反発無く馬が合ってしまったロックは、周囲の予想を裏切って結構その気になってしまう。焦るのは、嫁たちである。ロックが盗られる! とばかりに錯乱して大騒ぎ。あんたら、今までロックと他の女性がお近づきになってしまった時でもそこまで余裕なく慌てなかっただろうに。
まあ、それだけファーディアが強敵であることを肌で悟ってしまったのだろう。なにしろ、コイツは新たに嫁に加える、というわけにはいかない本物のおじゃま虫、自分たちの旦那様を嫁にしようとしている仇敵である。
結果として巻き起こるは、史上最大の修羅場!!
……なんでついにきた修羅場がこうなったw
しかしまあ、あれだけ性格傲慢でひねくれているファーディアも、ちゃんと付き合ってみるとなかなかイイ所もあるし、聞き分けのいいところもあるんだよ、ってそのパターンはヒロイン参入の構成だよなあ(笑
でも、確かにあれだけとんがっていたファーディアと仮にもパーティーが組めるとは思っていなかっただけに、ロックの包容力、受容力にはびっくりである。別に女性限定の人間力じゃなかったのねw いやいや、あのファーディア相手にあれだけ気にすることも苛つくこともなく平然と受け答えして、流したり誠実に応えたりできるのは大したもんですよ。まあ師匠もあんなだから、この手の人間には慣れてるのかもしれませんが。
ともあれ、これは大きな戦力増強になるんだろう。か。ホルプを失っている現状のロックは戦力的に厳しいものがあっただけに、ファーディアの参加は非常に心強いものでしたし。なんとか、ホルプ復活の道筋はついたみたいですし。
一方で、復活した魔王のフットワークが軽すぎて戦々恐々なんですよね。魔王城の奥ででんと構えて動かない、ってなどころか、復活してまだ力も回復していない段階で自由に動き過ぎだ。いきなりフィールドで魔王と遭遇しました、なんて洒落にもならない。その上、サーシャに封印されたことで人間への軽視と油断は拭い去られていて警戒も密にしており、未だ力戻っていないとはいえこれは強敵すぎる。
本来、このあたりで師匠キャラのバルは死亡フラグが立ちそうなんですが、この人の場合は師匠キャラである以前に根っこが主人公キャラなんで、サーシャやニーウとの関係からして全然生き残りそうな気配もあり、どうなるかわからないという意味では、ロック以上にその動向が興味深いんですよね。生死の見通し以上に、エリシアたちみんな嫁にしてやるぜ、と覚悟も完了してしまったロックに対して、サーシャとニーウの二人の女性とどうなるのか、という意味でも興味募るひとなんですが。ラストでまたえらい相手と遭遇してますけど、はてさて。

川口士作品感想

魔導書が暴れて困ってます。 3.まあ、どうにかなるでしょう3   

魔導書が暴れて困ってます。3 まあ、どうにかなるでしょう (一迅社文庫)

【魔導書が暴れて困ってます。 3.まあ、どうにかなるでしょう】 瀬尾つかさ/美弥月いつか 一迅社文庫

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謙児と同じ邪神の力を受け継ぐボルホス・ハドリッドたちが立ち去った六道島。今日も謙児とイリーナは、新たに増えた島の住民ナントの一族の居留地で騒動に巻き込まれたりと平穏な日々を送っていた。そんなある日、謙児と共に戦ったモーリ男爵が、ボルホスに勝ったとの急報が入る。男爵の能力はボルホスに勝てるほどではなかったはずと困惑する謙児たち。そんな彼らに一本の電話が入る。ボルホスが戦ったモーリ男爵は偽者で、本物は自分だと。電話で指定された場所に向かうと、そこにいたのは三つあみの巨乳少女だった…。この少女は一体何者?!魔導書回収ファンタジー、待望の第三弾。
なんかもうクルルハルルたちはアレですよね、【人類は衰退しました】の妖精さんですよね、掛け合いといいその無駄な科学力といい。と言うことは彼女たちこそ新人類なのかw
あらすじやカラー口絵であっさりバラしちゃっているのだけれど、前巻でチラッと顔を見せた邪神の子供の一人であり怪盗を名乗っていた紳士のモーリ男爵は実は女の子でした、というあざとすぎるお話。しかもこの娘、コミュニケイション障害っぷりがイリーナさんと被ってるよ!! アンリエッタと冬菜がキャラ被りしていた事といい、敢えて似ているキャラを投入してくるあたりチャレンジャーだなと思われ。そして、イリーナと同じくコミュ障のくせにやたらとイイ性格をしているのがモーリ男爵ことマリーさん。単なる内気で対人恐怖症なら何も怖くないのだけれど、この娘やたらと行動力があるんですよね。それでいて、アンリエッタを出し抜くほど強かで手癖も悪い、と。
同じボッチでも、イリーナと違ってわりと一人でも大丈夫、みたいなところのある独立独歩の人でもある。じゃあやっぱり一番ダメなのイリーナさんじゃん、と言われ続けて幾星霜。いじられることだけが生き甲斐よ、じゃないけれど、謙児を始めとした周りの人間全員にイジられる事がプロの弄られ屋の存在理由、みたいな雰囲気になりつつあったイリーナさんが、実は本当は意外なことに本当に凄い尋常ならざる魔術師だったんですよ、とみんな忘れていた設定を思い出させようというお話でもありました。でも、そこに至るまでは熱発でダウンしてしまい肝心なときに役に立ってなかったり、と決して期待を裏切らないイリーナさんでありました。いいんです、いいんです、イリーナさんはそんな残念な感じで。多少魔術師として傑出していたとしても、そんなことでポンコツ魔術師としての威厳は失われたりしないから、イリーナさんにはそのまま残念な人で居て欲しい、そう素直に思える今日このごろ。
さて、本筋であるようなないような邪神レースは、ますますその陰惨な姿をあらわにしていっている。とは言え、その酷い部分というのは大概にして邪神の子たちを利用しようという人間の浅ましくもおぞましい欲望によって悲劇にして惨劇へと彩られてしまっているわけです。その渦中に図らずも放り込まれてしまった邪神の子たちは多かれ少なかれ心をズタズタに切り刻まれている。ボルホスのように開き直って野心を全開にしてしまっている輩もいれば、ひたすら復讐心に身を浸して邁進するものもいる。その意味では、幼少の頃にイリーナによって記憶を封じられた謙児は、彼女によってその身も心も守られ続けたと言えるのでしょう。
そして記憶とともに力を手に入れた今の彼は、その力によってイリーナたちを逆に守る側に立っている。そして、今の自分と彼女たちを守るためには、時として非情な決断を下さないといけない立場であることも理解している。とは言え、やたらめったらと一線を超えるのも認めがたい。というわけで、決断を下すか否かの境界線上を見極めることを常に要求され続けているのが、今の謙児くんの現状なのだろう。アンリエッタは甘やかさずに彼に厳しい判断を突きつけ続ける審判者、という役割を敢えて受けているようなものなのか。なかなか彼女としても辛い役どころである。幸いなのは、誰よりも謙児がそれを理解し、彼女にそれを求めて感謝しているところなのだろうけれど。彼女としては十分報われているわけだ。イリーナさんの愛人二号以下で全然OKとしているあたりは健気、と思っていいのか何なのか。実は一番甘え上手で美味しい所を頂いている気もするのだけれど。
まあ、イリーナさんが揺るぎない本妻というのは微塵も揺るがないので、その点は安心して見ていられます。そっちは一線を越えてしまって別に構わないのよ? ラストを見ると、イリーナさんの覚悟完了さえ済めばいつでも進展してしまいそうな雰囲気でしたけれど。さて、ヘタレはどっちだ、というお話。

1巻 2巻感想

魔導書が暴れて困ってます。 2.ま、どうにかしましょ4   

魔導書が暴れて困ってます。2 ま、どうにかしましょ (一迅社文庫)

【魔導書が暴れて困ってます。 2.ま、どうにかしましょ】 瀬尾つかさ/美弥月いつか 一迅社文庫

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伊佐木イリーナとともに危険な魔導書を封印しながら、六道島での穏やかな日々を送る謙児のもとに新たな美少女魔導師、宇此鳴アンリエッタが現れた。伊佐木家の分家にあたる宇此鳴家のアンリエッタの来訪に、イリーナの妹の冬菜はなぜか動揺する。時を同じくして、謙児同様に邪神の血をひく赤毛の男、ボルホス・ハドリッドが六道島に現れて…。瀬尾つかさの新境地、第2巻。
なんか、イリーナさんのイジられキャラがプロの域に達してきた気がする。プロの弄られ屋? ラストの猿のアルキメデスにかまけたやり取りなんて、コントとしてはほとんど完璧でしたよ?(笑
いやあ、しかし面白い。最近の瀬尾さんの作品は好んで読んでいるつもりなのですけれど、その中でも本作は特に充足が進んでいるように思う。第一巻はまだ手探りな部分が伺えたんですが、この二巻は謙児くんとイリーナさんの関係が定まったというか収まったというか、とにかく揺るがない形で完成されたせいか、作品全体にどっしりとした安定感が出た感があります。前半はアンリエッタの登場と冬菜の動揺、後半はボルホスの襲来からかなり目まぐるしく話が動く展開になるのですが、謙児・イリーナラインという幹がしっかりとあるために、新キャラの登場、既存キャラの掘り下げ、急展開の連続という荒波を見事に捌ききっている。謙児くんという主人公の性格も大きいですね。わりときつい境遇ですし、過去現在未来と彼にかかる負担は大きく、並々ならぬ覚悟を要求される身の上ですし、実際覚悟も完了しているはずなんですが、彼には覚悟を決め受け入れた人間に特有の切羽詰まった余裕の無さが見当たらず、むしろ泰然自若として鷹揚に構え続けている。自分の立場を理解しきった上で、自然体なんですよね。単に受け入れているどころか、積極的に自分のため、イリーナのため、自分を助けてくれる人慕ってくれる人を守るため、利するためにその立場を利用し活用するにも意外と貪欲なあたりは、強かな一面もかいま見える。見ていても非常に頼もしい。
邪神の子としては格上と言ってもいいボルホスとの対面でも、実際の実力差を抜きにして対等以上にやりあっていましたしね。駆け引き上手、というのとはちと違う感じ。むしろここは貫目で釣り合っていた、というべきか。
こうして見ると、結構王様気質、という部分が大きいのかもしれない、謙児くん。ヒロイン陣との関係も、どちらかというと侍らしてる、という感もありますし。アンリエッタなんて、攻略と言うよりも文字通り陥落させた、という感じでしたし。
後半の急展開の連発も、事前に小出しにしていた情報から予測される展開を上手いことひっくり返した上で、さらに真打ちは実は此方でした、という見事に鼻先を摘んで良いように引っ張り回された感があり、小気味よさを感じるくらいでした。なるほど、今回のお話の核心がそこにあるなら、クライマックスがそうなるのはむしろ自然だったか。お行儀の良いやり方で攻めてくると思っていた所を、正面からの強行突撃を食らった気分。真っ向勝負が奇襲となるって、完全に上手いことしてやられた、ってなもんですよ。参った参った。
うん、キャラクターの掛け合いもなんだか思ってた以上にハマってきて楽しくなってきた。これは好きなシリーズになりそうです。

1巻感想

銀閃の戦乙女と封門の姫 3   

銀閃の戦乙女と封門の姫 (一迅社文庫)

【銀閃の戦乙女と封門の姫】 瀬尾つかさ/美弥月いつか 一迅社文庫

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マナの満ちあふれた世界クァント=タンをかつて救った少年カイト。数年後、平凡な高校生活を満喫しつつも時折悪夢にうなされる彼の前に、かつての戦友で銀髪の魔法剣士フレイが現れ、クァント=タンが再びカイトを必要としていると告げる。 都合のいい話だと怒る彼は、義妹の梨花の機転で条件付きでクァント=タンへと向かうことに。クァント=タンを襲った新たな魔物たちの正体とは?!
瀬尾つかさが贈る魔剣・魔導ファンタジー最新作ついに登場。

この主人公は煮え切らない男だなあ、という印象。多少、主人公当人も自覚があるようだけれど、彼が嫌悪感を感じている対象は論理的なものじゃなくて、多分に感情に寄るものなんですよね。いろいろ理由付けはしてますけれど、彼が主張しているポイントはわりと一貫していないんですよ。その中で共通点を洗い出していくと、結局彼は他人の思惑に乗ってそのとおりに動かされる事を極端に嫌う傾向があるようです。それも、かなり過敏に。それでいて、思惑に乗った上で自分の好きなようにする、という強かさや聡さや狡猾さは皆無に近く、ひたすら嫌悪し遠ざけ、逃げることで状況を避けようとするあたりは潔癖症のきらいも伺えます。
まあ、気持ちはわからなくないんですよ。他人の身勝手に振り回されたくない、というのは誰しも思うところ。それに、嫌悪感が客観的、論理的な拠り所によるものではなく、生理的な感覚によってもたらされるものなら、どうしたって我慢出来ないというのはあるでしょう。感情ってのは、どうにもならないものでありますしね。でも、悪意や敵意によるものではなく、むしろ他者を助け守ろうとする意図まで、十把一絡げにまとめて嫌悪して突っぱねようとするのは、いい加減潔癖が強すぎる気がする。たとえ戦場暮らしだろうとなんだろうと、まったく濁を飲めないあたりは子供でしかないのだろう。まだ、平和な世界で暮らしてきた妹のほうがその点まったくボケていない。
だいたい、その潔癖症の八つ当たりのとばっちりを食わせているのが、姫様とフレイだというのは可哀想な話じゃないですか。彼女たちがカイトに向けている好意や愛情には、後ろ暗いところはなにもないのに、外からの干渉が嫌だから、と遠ざけてしまうのは姫様たちからしてもとても納得できるものでもないでしょう。
そうして、自分に関わる押し付けは嫌うくせに、姫様が政略結婚することについては仕方ないことだ、と黙認してるんですよね。彼が姫様と付き合う件で一番問題視しているのが、貴族間で行われる優良種交配の種馬に利用されたくない、という件であるくせに。姫が政略結婚するのって、それもカイトが嫌悪する優良種交配の一環なんですよね。自分が種馬扱いされるのが嫌だから関わらないけれど、姫が繁殖牝馬扱いされるのは義務だから仕方ない、とするのはあまりにも姫さん可哀想じゃないか。
せめて好きあっている自分が相手になるか、それでなくても自分たちの関係やその結果生まれる子供たちが利用されないように立ちまわることについては最初から放棄して積極性の欠片もないんですよね。自分たちの両親が自分たちをそんな利用の手から守ってくれていた、という実例があるにも関わらず、自分がそうしようという気をさらさら見せてくれないのは、残念の一言。
こうして客観的に見ると相当に酷い男なんだけれど、それが魅力の無さに繋がるのかというとそうでもないのが不思議なところ(笑
カイト当人も明確に自覚しているわけじゃないけれど、自分が理不尽な感情で姫様たちに不憫な思いをさせている、という意識はあり、罪悪感やどうしようもない自分の感情に自責を抱いているのは間違いないので、まあ究極的には覚悟の問題なんですよね。他人の人生を引き受け、一生涯にわたって守り通すという覚悟。よくある話ではあっても、これは決して簡単な話ではありません。まだ十代のガキんちょがビビらないというのはおかしな話だし、そもそも男であったら大人になろうと何歳になろうと家族を持つ、という責任を持つ覚悟か軽々として出来るものではないはずなのです。況してや、姫とフレイの二人を引き受けた上で、国の思惑や脅迫から彼女たちと生まれてくる子供たちを守るだけの覚悟を持つのは、容易ではないはず。国王と徹底的に対立している、という事もありますしね。でも、だからこそ主人公としては姫たちを駒としてしか見ていない、どころか自分やシステムを脅かしかねない脅威として見ている国王たちから、大切な人を守るだけの甲斐性を見せて欲しいものです。そのためには、その潔癖すぎるところは、いい加減濁を飲めるようにしておいた方がいいよなあ。子供のままじゃあ、何も出来ないよ。
と、完全に妹ちゃんが脇に置かれてしまっているけれど、彼女もクァント=タンに深く関わるものだとしたらそれだけ因果を持っているわけで、なんかラストの新キャラと絡んでも次回以降はもうちょっと踏み込んでこれるか。
って、そのロリは倫理的に危なすぎるww 

瀬尾つかさ作品感想

剣刻の銀乙女4   

剣刻の銀乙女 (一迅社文庫)

【剣刻の銀乙女(ユングフラウ)】 手島史詞/八坂ミナト 一迅社文庫

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数多の王、数多の国、数多の信仰が混在し、そして衝突した、統べる者なき時代―世界に魔神と呼ばれる存在が現れた。数多の王たちが戦いを挑んだが、いかなる剣も魔術も魔神の体に傷をつけることは叶わなかった。人々が絶望に沈みかけたそのとき、ひとりの賢者が現れこう言った。「魔神を斬ることができる剣がある。優れた技を持つ者がほしい。私についてくる者はいないか」剣は十二本あった。十二人の王はそれぞれもっとも優れた騎士を一人ずつ送った。選ばれた十二人の騎士と一人の賢者は魔神に挑み、そして見事討ち取った。後に賢者を王として十二の国は一つとなり、十二人の騎士は円卓の騎士と呼ばれ全ての騎士の手本となった―そして、ときは今に至る―。
これ、最初の状況設定が鬼すぎる! 円卓の騎士の伝説が正統派な英雄譚だけに、その希望の伝説を逆手に取ったこの謀略……否や呪詛と言っても過言ではないだろう悪意の産物は反吐が出そうなほど、素晴らしい。ここまで人間の持つ欲望や負の感情を擽って煽り立てるような悪辣極まる策略はなかなか見ないだけに、なんかむしろ唆られるくらい。ルール無用で、ひたすらに人々の邪な想いを掻き立てる。本来なら、一途さや真摯さ、善意やひたむきさに繋がるだろう想いですら、惨劇へと誘導する。その元となるのが、人々の希望となる伝説の剣刻の紋章、救世の為に選ばれた者の証であり、円卓の剣を召喚できる印、というのは完全に皮肉を通り越している。人々の希望が、そのまま反転して混乱と不信の呼び水となり、魔神が現れるまでもなく人の世を滅茶苦茶にしていっているのだから。剣刻の紋章そのものは、何一つ穢れる事無く伝説の当時から何も変わらぬ力を持ってそこに現れたというのに、である。
安易に剣刻を穢れに染めて邪悪な武器に変えてしまった、とかそんなんじゃなくて、それを扱う人間の側の人心を惑わすことで剣刻の価値や意味を完全にひっくり返してしまった、その手法にこそ感嘆を禁じ得ない。これこそ、呪いだよなあ。それも、呪力だの魔力だの術式だのと言った不可思議な力など全く使わない、純粋な言葉によって人々の心の中に打ち込まれた楔によってもたらされた、解けない呪詛。勿論、人々の欲望や悪意を加速させるために、幻術による印象操作など様々な手管は使っているのだけれど、それでも根本の所では魔法も奇跡も使っていない、ただの囁きだけで救世の希望を破綻させてしまったのだから、この黒幕は本当に凄い。
これぞ、邪悪でしょう。真っ向から暴力で圧するなど三流のすることと言わんばかりの手練手管には、逆に惚れ惚れとするばかり。
この策略の恐ろしいところは、一度始まってしまった以上、不信の連鎖は止まらないって事なんですよね。そして、この殺戮のバトルロイヤルの参加者は資格不要の無制限。せめて剣刻保有者の間だけでも、と思ったら自分以外の剣刻を奪って強化する事も可能、という逃げ道ナシの悪辣さ。
どんな達人だろうと強者だろうと、24時間何時誰から狙われるか解からない、という心身休まらない状況で果たして生き残ることが出来るものだろうか。単純に素性を伏せて逃げまわるだけならまだ可能性があるかもしれないけれど、それは魔物から人を守る剣刻所有者としての役割を放棄する事にもなってしまう。円卓の騎士としての機能は果たせない。これはもう、魔神が復活したとしても立ち向かうべき人間側の体制はそれ以前に瓦解してしまった、ということなんですよね。
正直、この舞台設定だけで非常に面白い。
ここまで殺伐とした内容だと、作品の雰囲気も暗くなってしまいかねないんだけれど、そこを救ってくれるのがヒロインのエステルである。道化師を志す彼女は、どんな切羽詰まった状況でも、悲惨な環境でも、人々が笑ってくれるように、と芸を振る舞うのですが、彼女が笑いを振りまくことを志したその理由には、毅然とした信念が存在し、そして彼女が最終的に得ようとしているものは大望と言っていいくらいスケールの大きなもの。
そして、そんな彼女の存在こそが、本来なら災厄の側に値するのであろう彼女の存在こそが、これまた反転して希望の要となっていく。
いろんな価値観が面白いようにくるくると反転していく中で、それらを繋ぐ形となる主人公のヒースは元々名も無き一兵士、古典的RPGで言うところの「この街は◯◯だ、ようこそ旅人よ」と、最初のプレイヤーを出迎えてくれる門番に過ぎない。でも、誰もが誰かを疑い窺うような疑心暗鬼が渦巻く内乱の中で、この子の芯のブレない素直な真っ直ぐさは、非常に好感度があがっちゃいます。何より、力の強弱が問題ではなく、逃げちゃいけない場面で逃げずに立ち向かえる勇気は、まさしく門番―ゲートキーパーって感じで、エステルが門に関わる存在というのもあるせいか、門番というしがない役職が思いの外嵌った感がありました。
走りだしとしては充分なスタートダッシュだったんじゃないでしょうか。逆に最初にこれだけ状況を整えるのに凝ってしまうと次からが結構たいへんな気がしますけれど、何にせよスタートが良いのが悪いはずがなく、次以降も期待したいシリーズの始まりです。

覚えてないけど、キミが好き 24   

覚えてないけど、キミが好き2 (一迅社文庫)

【覚えてないけど、キミが好き 2】 比嘉智康/希望つばめ 一迅社文庫


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突如、転校してきた元カノ「ゆらら」と、妹「ひなた」の特殊体質の秘密を共有し、同居するようになってから数日。小衣家の一日はいつも通り吉足の不幸な騒動で幕を開けるのだったが、その日に限ってなんと商店街の福引で大当たり。高級リゾートプールの招待券を手に入れる。ゆららとひなたの大胆な水着姿に大興奮の吉足だが、このまま何事もなく幸運な一日を送れるのか?!記憶喪失ラブコメディ、いよいよ第二弾登場。
吉足の失われた過去に秘められていた惨劇は、あまりにも残酷で、あまりにも悲惨で、真実を知ってしまった時読んでいるこっちまで悲鳴を上げてしまうほどえげつないものでした。
死にたい!! これはもう死んでしまいたい!!(笑
……え? 吉足の記憶喪失って両親の事故がキッカケだったんじゃなかったっけ。あくまで記憶喪失が発動してしまったキッカケは両親が亡くなったという心的ストレスであったにしても、彼が記憶を失わなければならなかった原因そのものは、あの事件だった、という事なのか。でないと、妹のことを含めた親しい人のことを忘れてしまった、という特殊な記憶の消え方もわからなくはない。
凄いのはこの場合ひなたの方だけれど。この妹ってば、兄のメンタルを守るためただその為だけに、自分を犠牲にして兄のメンタルを守り続けてきたという事なのですから。むしろ、ゆららの普段はポンコツな推理しかしないくせに、こういう時だけまともだった記憶喪失の真相の推理が正しかったなら、ひなたは純粋に兄想いの健気な少女で居られたのに……真相を知ってしまうと、そこは頑張るところじゃないだろう! と思わず叫びたくなるぽんこつ具合。てっきりこの作品、ぽんこつなのはヒロインであるゆららだけなのかと思ったら、吉足もひなたも総じてぽんこつじゃないか。なんという総ポンコツ劇場(笑
ここまで盛大にひっくり返ったオチはなかなかないですよ。読み終えたアトにピクピクと痙攣して動けなくなるような事態はなかなか経験できませぬ。比嘉智康という作家は、毎度凄まじいといっていいくらいのオチを持ってくる人という認識はちゃんとあったのですが、これは予想を上回り過ぎだ!!
吉足を好きで好きでたまらなくて転校までして追いかけてきた元カノに、同じくお兄ちゃんが好きで好きで堪らなくて自分の恋心も犠牲にして義理の兄に尽くしてきた妹。そんな二人に対して、主人公の吉足もまた、妹の為に不運を引き受けて不幸なんかじゃないと笑い、また記憶をなくしてなおゆららへの愛情を失っていないという状態で、結局のところこの三者の関係って完全に青信号なんですよね。これで妹と元カノの関係がギスギスしていたら不具合も出ようものなのですが、兄妹二人きりの生活の中にゆららは非常に上手く入り込んで三人で一緒のファミリーという空気を作り出すことに成功したので、ヒロイン二人の仲も良好を通り越して密接といっていい位になっているので、ギスギスするどころか三人でイチャイチャしているような有様になっている。もうご馳走様としか言いようがない。三人ともがお互いに対して求めるのではなく与えることを喜びとする献身さを至上としているので、もう見ていて恥ずかしいくらいにラブラブっぷりが加速していくのである。
たまりませんな。
それでいて、三人ともが三人とも、というか登場人物が総じて比嘉智康特有のどっかセンスやら思考が並から外れたポンコツさを実装しているので、醸し出される空気は甘々ながらどこかとぼけ切った脱力空間が形成されている。このあたりのセンスは好みの良し悪しがあるんだろうけれど、ハマってしまうと際限なく笑えて好きになってしまうんですよね。言うまでもなく自分はハマってしまう方。この時空間は中毒になりそうな愉快さが溢れてる。
そんな独特のセンスの極めつけが、あの馬場園伝説なのでしょう。一般的に鑑みて、彼は主人公のリア充っぷりを僻み、彼なりの努力を持って非モテを解消しようとする十把一絡げのモブ脇キャラという立ち位置なのでしょうけれど、それも極めに極めつけると如何に輝き伝説となれるかを実証してしまった、一種の神であり英雄である。ある意味、本巻は馬場園くんの為にあったと言っても過言ではないくらい、輝いてた。馬場園、輝いてたよ!!
さて、なんかあとがきも本編と変わらないポンコツなノリで進んでしまって読み応えがあるのか読後感が錯乱してしまったというか、なんとも偉いことになってしまったのだが、肝心の続編はあるんだろうか、これ。あのオチでこのシリーズそのものが終了というのはそれはそれでアリな気もしないでもないけれど、あったらあったでヒドい! いい意味で酷いというべきか悪い意味で酷い!というべきかも判断がつかないけれど、とにかく酷いw


1巻感想

千の魔剣と盾の乙女 83   

千の魔剣と盾の乙女8 (一迅社文庫)

【千の魔剣と盾の乙女 8】 川口士/アシオ 一迅社文庫


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『サヴァンの日』。それは本格的な冬のはじまりを告げる日、そして死者と生者の境がかぎりなく薄くなる日。伝説の武器『魔石(タスラム)』を手に入れるため、極寒の地カリアッハヴェーラを旅するロックたち一行は、サヴァンの日の前後三日しか足を踏み入れることができないという幻の神殿を目指す。その頃、魔王バロールの眷族の中でも一、二を争うほどの力を持つ狂気の魔物アレンが、ロックたちの命を奪わんとカリアッハヴェーラを目指し、秘めた願いを持つ魔妖精リャナンシー、魔王復活は近いと悟った魔将ケンコスもおのおのの目的を胸についに動き出す。最大の危機を前に、ロックたちは大切な仲間を守りぬけるのか。正統派ファンタジーの気鋭、川口士が贈る魔剣ファンタジー、激戦と喪失の第八弾。
熱砂の砂漠に海底の妖精郷と来て、今度は極寒の氷原と来ましたか。旅から旅への冒険モノでも、これほど極端に極地ばかりを巡るというのも珍しい。しかも、そうした秘境を訪れる目的が伝説の武器や魔法を手に入れるため、というのだからある意味王道のRPGゲームを踏襲しているのかもしれないね。むしろTVゲームじゃなくてTRPG、と言ってもいいか。という訳で、ロックにエリシア、ナギといったパーティーメンバーが軒並みパワーアップしてしまったために、独り足手まといになってきてしまったフィルが、伝説の魔法(武器?)『魔石(タスラム)』を手に入れようと、ロックたちに頼み込み、カリアッハヴェーラを目指す、という展開に。元々、フィルについては錬成士としては優秀ではあってもわりと平凡な腕前、だと常々本人の口からも語られていた事で、これまではそれでも何とか不備なくやってこれたものの、メンバーがパワーアップすると同時に、戦うステージまで上がってきたお陰で、このままでは本気で戦力として機能しなくなりつつあったんですよね。それで焦るのは当然としても、タスラムが手に入らなければパーティーから離脱する、と自分を追い込みつつも、多少の無茶をパーティーにお願いできるあたりが、フィルらしいといえばフィルらしい。ナギやエリシアだと、もうちょっと遠慮してしまうと思うんですよね。フィルは、自分が甘やかされている、というのをいい意味でも悪い意味でも良く解ってる。甘えることの出来るウチは、甘えていいと思いますよ、私は。この娘は、その甘えが皆の足を引っ張ったり、パーティーの方向性を悪い方向に捻じ曲げるような所まで逸脱させない、秀逸なバランス感覚を有しているようですし。
ただ、その甘やかされている、という点が恋愛関係という観点に立った時に些か違和感とも錯誤感ともつかないものを感じる要因になってきているのでは、と考えつつあるようで、彼女もこれまであっけらかんと言い募ってきたロックのハーレム構築についても、色々と思いところが出てきたようだ。と言っても、それを否定する方向ではなく、自分たちの関係が現実のものとして固着していくには、どうした感情を交えて人間関係を構築していくべきか、みたいな感じで冗談ではなくガチで成立を目指しつつあるような感じになってきてるわけだがw
その話題となると、ナギは何気に結構乗り気だし、エリシアは世間の倫理観、という点を気にしているようだけれど、二人とも独占欲はありつつも、このメンツならいいか、と思っているようで、女性陣の方はあんまりハードル高くないんですよね。問題は、根っこが庶民なロックの方で……こいつ、みんな好きだからみんな纏めて面倒見るぜ! みたいなご大人な恰幅の良い態度は取れないと思うんですよね。キャパはそんなに大きくないんだよなあ。
ただ、川口士作品の主人公は概ねそんな多くの女性を抱え込むような甲斐性を持っていなさそうなキャラばっかりなくせに、ガチなハーレム成立度が結構高かったりするので、甲斐性ないんじゃね、という心象はあんまり関係ないのかもしれない。何しろ、ロックもホルプがお墨付きを与えてるくらいだからなあ。
しかし、ここに新しくハーレムパーティーが加わるとなるとどうなんだろう。あの子の参戦は、かなり意外だったんだが。というか、再登場しても誰? という感じで思い出せなかったし。フィルの姉弟子の人は覚えてましたが。

とまあ、ハーレム談義にパーティーの強化編、と割りきって見てたら、いきなり怒涛の勢いで話が進展していく。
これまで、金環持ちのモンスターと激闘を繰り広げているうちに、その力量から魔王の強さ、というものをだいたい当て推量できていたつもりだったんだが……これ、魔王って倒せるの? いや、これ普通に伝説の武器で強化して技術も高めれば普通に良い勝負出来るものだと思い込んでたんだが……あの勇者の人、どうやってこんなのと戦って封印したんだ? 無理ゲーじゃないのか、これ?

川口士作品感想
 

6月30日

之 貫紀
(エンターブレイン)
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kawa.kei
(エンターブレイン)
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槻影
(エンターブレイン)
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白水 廉
(エンターブレイン)
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丸山 くがね
(エンターブレイン)
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鹿角フェフ
(GCノベルズ)
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力水
(モンスター文庫)
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蒼井美紗
(Mノベルス)
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よねちょ
(Mノベルス)
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あきさけ
(Mノベルス)
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唐澤 和希
(ヒーロー文庫)
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中野 在太
(ヒーロー文庫)
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新城一/海月崎まつり
(KCx)
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キダニエル/四葉夕卜
(KCx)
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6月29日

火事屋/蛙田アメコ
(ライドコミックス)
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真鍋譲治/すかいふぁーむ
(ライドコミックス)
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伊吹 亜門
(星海社FICTIONS)
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柴田 勝家
(星海社FICTIONS)
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6月28日

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6月27日

浦上ユウ
(電撃コミックスNEXT)
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猫夜叉/亀小屋サト
(電撃コミックスNEXT)
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たくま朋正/伊藤暖彦
(電撃コミックスNEXT)
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綾村切人/ナフセ
(電撃コミックスNEXT)
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結城鹿介/髭乃慎士
(電撃コミックスNEXT)
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幌田
(まんがタイムKRコミックス)
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6月25日

十文字青
(オーバーラップ文庫)
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鬼影スパナ
(オーバーラップ文庫)
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迷井豆腐
(オーバーラップ文庫)
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篠崎 芳
(オーバーラップ文庫)
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寺王
(オーバーラップ文庫)
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御鷹穂積
(オーバーラップ文庫)
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メグリくくる
(オーバーラップ文庫)
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雨川水海
(オーバーラップノベルス)
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江口 連
(オーバーラップノベルス)
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和島 逆
(オーバーラップノベルスf)
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KK
(オーバーラップノベルスf)
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雨川透子
(オーバーラップノベルスf)
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6月24日

芝村 裕吏
(MF文庫J)
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志瑞祐
(MF文庫J)
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長月 達平
(MF文庫J)
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長月 達平
(MF文庫J)
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月見 秋水
(MF文庫J)
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三月みどり
(MF文庫J)
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花間燈
(MF文庫J)
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衣笠彰梧
(MF文庫J)
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常世田健人
(ダッシュエックス文庫)
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ジルコ
(ダッシュエックス文庫)
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疎陀陽
(ダッシュエックス文庫)
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九十九弐式/すかいふぁーむ
(ダッシュエックス文庫)
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甘岸久弥
(MFブックス)
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yokuu
(MFブックス)
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天ノ瀬
(MFブックス)
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ラチム
(MFブックス)
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櫻井 みこと
(MFブックス)
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御手々 ぽんた
(MFブックス)
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支援BIS
(KADOKAWA)
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藤也卓巳
(あすかコミックスDX)
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ひろやまひろし
(角川コミックス・エース)
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ひろやまひろし
(角川コミックス・エース)
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横田卓馬/伊瀬勝良
(角川コミックス・エース)
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ぶんころり/プレジ和尚
(角川コミックス・エース)
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蛍幻飛鳥/志瑞祐
(角川コミックス・エース)
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水無月すう
(角川コミックス・エース)
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鈴見敦/八又ナガト
(角川コミックス・エース)
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御宮ゆう/香澤陽平
(角川コミックス・エース)
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人生負組
(角川コミックス・エース)
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ZUN/水炊き
(角川単行本コミックス)
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神地あたる/白米良
(ガルドコミックス)
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黒杞よるの/雨川水海
(ガルドコミックス)
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村光/ベニガシラ
(ガルドコミックス)
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七六/鬼影スパナ
(ガルドコミックス)
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天羽銀/迷井豆腐
(ガルドコミックス)
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白砂/麻希くるみ
(ガルドコミックス)
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木乃ひのき/雨川透子
(ガルドコミックス)
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6月23日

日向夏/ねこクラゲ
(ビッグガンガンコミックス)
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押切蓮介
(ビッグガンガンコミックス)
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小林湖底/りいちゅ
(ビッグガンガンコミックス)
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深見真/真じろう
(ビッグガンガンコミックス)
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金田一蓮十郎
(ヤングガンガンコミックス)
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佐藤真登/三ツ谷亮
(ヤングガンガンコミックス)
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萱島雄太
(ヤングガンガンコミックス)
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優風
(ヤングガンガンコミックス)
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栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
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栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
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6月22日

浅草九十九/和ヶ原聡司
(MFコミックス アライブシリーズ) Amazon Kindle B☆W DMM


安里アサト/シンジョウタクヤ
(MFコミックス アライブシリーズ)
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中山幸
(MFコミックス アライブシリーズ)
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三ツ矢だいふく
(MFコミックス アライブシリーズ)
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内藤隆/榎宮祐
(MFコミックス アライブシリーズ)
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花鶏ハルノ/相川有
(MFコミックス アライブシリーズ)
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久真やすひさ
(MFコミックス アライブシリーズ)
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衣笠彰/紗々音シア
(MFコミックス アライブシリーズ)
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フジカワユカ/理不尽な孫の手
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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藍屋球/アネコユサギ
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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クマガエ/宮澤ひしを
(イブニングKC)
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カルロ・ゼン/石田点
(モーニングKC)
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泰三子
(モーニングKC)
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ハナツカシオリ
(モーニングKC)
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瀬下猛
(モーニングKC)
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NICOMICHIHIRO
(モーニングKC)
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鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
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鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
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藤近小梅
(ガンガンコミックスJOKER)
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田代哲也
(ガンガンコミックスJOKER)
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柊裕一
(ガンガンコミックスJOKER)
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村田真哉/速水時貞
(ガンガンコミックスJOKER)
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都月景/いふじシンセン
(ガンガンコミックスJOKER)
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殿ヶ谷美由記
(ガンガンコミックスpixiv)
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6月20日

風間レイ
(TOブックス)
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ほのぼのる500
(TOブックス)
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楢山幕府
(TOブックス)
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リッキー
(TOブックス)
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こりんさん
(GCN文庫)
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武田すん
(ヤンマガKCスペシャル)
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ペトス/橋本カヱ
(ヤンマガKCスペシャル)
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千田大輔
(ヤンマガKCスペシャル)
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Cuvie
(チャンピオンREDコミックス)
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小坂泰之
(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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6月19日

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6月17日

上遠野浩平/カラスマタスク
(ジャンプコミックス)
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野田サトル
(ヤングジャンプコミックス)
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二宮裕次
(ヤングジャンプコミックス)
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原泰久
(ヤングジャンプコミックス)
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双龍
(ヤングジャンプコミックス)
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深川可純/広報広聴課ゾンビ係
(ヤングジャンプコミックス)
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赤坂アカ/横槍メンゴ
(ヤングジャンプコミックス)
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赤坂アカ
(ヤングジャンプコミックス)
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中山敦支
(ヤングジャンプコミックス)
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光永康則/入鹿良光
(ヤングジャンプコミックス)
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ソウマトウ
(ヤングジャンプコミックス)
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中村力斗/野澤ゆき子
(ヤングジャンプコミックス)
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峰浪りょう
(ヤングジャンプコミックス)
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畑健二郎
(少年サンデーコミックス)
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山田鐘人/アベツカサ
(少年サンデーコミックス)
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コトヤマ
(少年サンデーコミックス)
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松江名俊
(少年サンデーコミックス)
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熊之股鍵次
(少年サンデーコミックス)
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栗山ミヅキ
(少年サンデーコミックス)
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高橋留美子
(少年サンデーコミックス)
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草場道輝/高谷智裕
(少年サンデーコミックス)
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福井セイ
(少年サンデーコミックス)
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安西信行
(少年サンデーコミックス)
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新井隆広/青山剛昌
(少年サンデーコミックススペシャル)
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日向夏/倉田三ノ路
(サンデーGXコミックス)
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麻生羽呂/高田康太郎
(サンデーGXコミックス)
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池澤真/津留崎優
(裏少年サンデーコミックス)
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山田 リツ
(裏少年サンデーコミックス)
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寺嶋裕二
(講談社コミックス)
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三宮宏太/西田征史
(講談社コミックス)
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ヒロユキ
(講談社コミックス)
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福留しゅん/天城望
(フロースコミック)
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伊吹有/葉山湊月
(フロースコミック)
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羊太郎
(富士見ファンタジア文庫)
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三河 ごーすと
(富士見ファンタジア文庫)
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桜生 懐
(富士見ファンタジア文庫)
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陸奥 こはる
(富士見ファンタジア文庫)
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高橋 びすい
(富士見ファンタジア文庫)
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恵比須 清司
(富士見ファンタジア文庫)
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三原 みつき
(富士見ファンタジア文庫)
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あボーン
(富士見ファンタジア文庫)
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白井 ムク
(富士見ファンタジア文庫)
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綾里けいし
(ガガガ文庫)
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カミツキレイニー
(ガガガ文庫)
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伊崎喬助
(ガガガ文庫)
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平坂 読
(ガガガ文庫)
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猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
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猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
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緒二葉
(ガガガ文庫)
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川上 稔
(電撃の新文芸)
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美浜ヨシヒコ
(電撃の新文芸)
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草薙 刃
(電撃の新文芸)
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時田 唯
(電撃の新文芸)
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6月16日

樋口彰彦
(マガジンエッジKC)
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松岡健太
(マガジンエッジKC)
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さとうふみや/天樹征丸
(講談社コミックス)
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あだちとか
(講談社コミックス)
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和武はざの
(講談社コミックス月刊マガジン)
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6月15日

石田リンネ(富士見L文庫)
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猫田パナ(富士見L文庫)
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佐々木禎子(富士見L文庫)
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仲町鹿乃子(富士見L文庫)
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竹岡葉月(富士見L文庫)
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竹岡葉月(富士見L文庫)
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鍋敷(アース・スターノベル)
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LA軍(アース・スターノベル)
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天然水珈琲
(アース・スターノベル)
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西尾維新(講談社文庫)
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葛城阿高(ビーズログ文庫)
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ぷにちゃん(ビーズログ文庫)
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小田ヒロ(ビーズログ文庫)
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綾河ららら
(サーガフォレスト)
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バッド(サーガフォレスト)
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真安一(サーガフォレスト)
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カヤ(サーガフォレスト)
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コイシ/緑黄色野菜
(コロナ・コミックス)
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よこわけ/やしろ
(コロナ・コミックス)
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わかば/白露雪音
(コロナ・コミックス)
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小田山るすけ/たつきめいこ
(コロナ・コミックス)
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6月14日
ふか田さめたろう
(GA文庫)
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星奏なつめ(GA文庫)
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冬坂右折(GA文庫)
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白石定規(GAノベル)
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星崎崑(GAノベル)
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えぞぎんぎつね
(GAノベル)
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三木なずな
(GAノベル)
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カイシャイン36
(GAノベル)
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よっしゃあっ!
(GAノベル)
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6月13日


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6月12日

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6月10日

荒川弘
(ガンガンコミックス)
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天那光汰/梅津葉子
(ガンガンコミックス)
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おーしおゆたか
(角川コミックス・エース)
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猫田ゆかり
(角川コミックス・エース)
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リムコロ
(角川コミックス・エース)
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冥茶/萩鵜アキ
(角川コミックス・エース)
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浅野りん/ヤングエース編集部
(角川コミックス・エース)
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春花あや
(角川コミックス・エース)
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経験値/TYPE−MOON
(単行本コミックス)
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佐島勤/おだまさる
(電撃コミックスNEXT)
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古宮九時/越水ナオキ
(電撃コミックスNEXT)
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ベキオ/ていか小鳩
(ガンガンコミックスONLINE)
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森田季節/シバユウスケ
(ガンガンコミックスONLINE)
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顎木あくみ/みまわがお
(ガンガンコミックスONLINE)
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加藤衣緒
(ガンガンコミックスONLINE)
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竜騎士07/夏海ケイ
(ガンガンコミックスONLINE)
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竜騎士07/刻夜セイゴ
(ビッグガンガンコミックス)
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飯島浩介/汐里
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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イノウエ
(サンデーうぇぶりSSC)
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こじまたけし
(サンデーうぇぶりSSC)
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白井もも吉
(サンデーうぇぶりSSC)
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オジロマコト
(ビッグ コミックス)
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サンドロビッチ・ヤバ子/だろめおん
(裏少年サンデーコミックス)
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田村由美
(フラワーCアルファ)
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もこやま仁
(裏少年サンデーコミックス)
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影崎由那/川獺右端
(アース・スターコミックス)
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相模映/吉田杏
(アース・スターコミックス)
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となりける/shiryu
(アース・スターコミックス)
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ユンボ/風楼
(アース・スターコミックス)
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秋乃かかし/裂田
(アース・スターコミックス)
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東崎惟子(電撃文庫)
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三雲岳斗(電撃文庫)
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三雲岳斗(電撃文庫)
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和ヶ原聡司(電撃文庫)
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白金透(電撃文庫)
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鎌池和馬/冬川基
(電撃文庫)
Amazon B☆W


佐島勤(電撃文庫)
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二月公(電撃文庫)
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鏡遊(電撃文庫)
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真代屋秀晃(電撃文庫)
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周藤蓮(電撃文庫)
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瀧岡 くるじ
(カドカワBOOKS)
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小田 ヒロ
(カドカワBOOKS)
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壁首領大公
(カドカワBOOKS)
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七夕 さとり
(カドカワBOOKS)
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KK(カドカワBOOKS)
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うみ(カドカワBOOKS)
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ふか田 さめたろう
(宝島社)
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魔石の硬さ
(TOブックス)
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ニシキギ・カエデ
(TOブックス)
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地雷酒(TOブックス)
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サンボン
(TOブックス)
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蒼月海里(角川文庫)
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椹野道流(角川文庫)
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森見登美彦/原案:上田誠
(角川文庫)
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桑原水菜(角川文庫)
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仁木英之(角川文庫)
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6月9日

石塚千尋
(講談社コミックス)
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荒川弘/田中芳樹
(講談社コミックス)
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奈良一平
(講談社コミックス)
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小玉有起
(KCデラックス)
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横田卓馬
(シリウスKC)
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高田裕三
(シリウスKC)
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長谷川三時/七烏未奏
(シリウスKC)
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ヤスダスズヒト
(シリウスKC)
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村上よしゆき/茨木野
(シリウスKC)
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K9/小林裕和/支援BIS
(シリウスKC)
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冬葉つがる
(シリウスKC)
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樋野友行/瀬戸メグル
(シリウスKC)
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刀坂アキラ/加茂セイ
(シリウスKC)
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光永康則
(シリウスKC)
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西田拓矢/海空りく
(シリウスKC)
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松琴エア/はにゅう
(シリウスKC)
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原口鳳汰/カラユミ
(KCデラックス)
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山本やみー/門馬司
(KCデラックス)
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一二三
(KCデラックス)
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がしたに/MITA
(KCデラックス)
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うかみ
(KCデラックス)
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エターナル14歳/御子柴奈々
(KCデラックス)
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桜野みねね
(BLADEコミックス)
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森野きこり
(BLADEコミックス)
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6月8日

かみはら(早川書房)
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西尾維新(講談社)
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ちんねん/能一ニェ
(BRIDGE COMICS)
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佐藤二葉
(星海社COMICS)
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山本崇一朗
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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稲葉光史/山本崇一朗
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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6月7日

泉光
(アフタヌーンKC)
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TNSK
(アフタヌーンKC)
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水瀬るるう
(まんがタイムコミックス)
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琴子/TCB
(ガンガンコミックスONLINE)
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枢呂紅/優月祥
(ガンガンコミックスUP!)
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雨後一陽/とちぼり木
(ガンガンコミックスUP!)
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西島ふみかる/白縫餡
(ガンガンコミックスUP!)
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雨沢もっけ
(ガンガンコミックスUP!)
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ふか田さめたろう/松元こみかん
(ガンガンコミックスUP!)
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えぞぎんぎつね/春夏冬アタル
(ガンガンコミックスUP!)
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リキタケ/三木なずな
(ガンガンコミックスUP!)
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琴子
(SQEXノベル)
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猫子
(SQEXノベル)
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平成オワリ
(SQEXノベル)
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榛名丼
(SQEXノベル)
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蝉川夏哉
(宝島社文庫)
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貴戸湊太
(宝島社文庫)
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6月6日

智弘カイ/カズタカ
(KCデラックス)
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ippatu
(ヤンマガKCスペシャル)
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6月5日

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6月3日

いつきみずほ
(ドラゴンノベルス)
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夢・風魔
(ドラゴンノベルス)
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矢吹健太朗
(ジャンプコミックス)
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助野嘉昭
(ジャンプコミックス)
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ONE/村田雄介
(ジャンプコミックス)
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松井優征
(ジャンプコミックス)
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伊科田海
(ジャンプコミックス)
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権平ひつじ
(ジャンプコミックス)
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鏡貴也/山本ヤマト
(ジャンプコミックス)
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水あさと
(ジャンプコミックス)
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篠原健太
(ジャンプコミックス)
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針川智也
(ジャンプコミックス)
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時田時雨
(ジャンプコミックス)
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猗笠怜司
(ジャンプコミックス)
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佐々木尚
(ジャンプコミックス)
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賀来ゆうじ
(ジャンプコミックス)
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末永裕樹/馬上鷹将
(ジャンプコミックス)
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大須賀玄
(ジャンプコミックス)
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バブル製作委員会/肘原えるぼ
(ジャンプコミックス)
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三部けい
(角川コミックス・エース)
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長岡太一
(角川コミックス・エース)
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佐茂すけ/竹村優希
(角川コミックス・エース)
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関崎俊三
(角川コミックス・エース)
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封宝/富樫聖夜
(フロース コミック)
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此匙/浜千鳥
(フロース コミック)
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神栖みか/シロヒ
(フロース コミック)
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武シノブ/江本マシメサ
(PASH!コミックス)
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柳矢真呂/ぷにちゃん
(PASH!コミックス)
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深山キリ/もり
(PASH!コミックス)
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さーもにずむ
(PASH!コミックス)
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