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七つの魔剣が支配する

七つの魔剣が支配する ★★★★   



【七つの魔剣が支配する 察曄 ̄野 朴人/ミユキ ルリア  電撃文庫

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運命の魔剣を巡る魔法バトルファンタジー、待望の第7弾!

キンバリーの今後を左右する一大イベント、決闘リーグの開幕が迫る。三年生に進級し成長を見せるオリバーたちは、そのために三人一組のチームを組むことになった。同学年の中でも実力上位と目されるナナオらは、他チームから徹底的にマークされて厳しい戦いを強いられる。
一方で、例年以上に豪華な報酬と特殊なルールは、教師殺しの犯人を探すための教師陣の罠でもあった。さらに次期学生統括の座を巡る選挙戦もその影響を受け、駆け引きは激しさを増す。
そんな中、ユーリィが追いかけていた「骨抜き事件」の犯人、サイラス=リヴァーモアが動き出す。激動のキンバリーで、屍漁りの魔人は何を企むのか――。

決闘リーグというか、なんかアスレチック競争みたいな……そう、これってなんか大昔の大人気ゲーム「熱血硬派くにおくん」シリーズの「熱血大運動会」をちょっと思い出してしまったんだがw
それはともかくとして、キンバリーの生徒たちが一年生を除いて各学年が全部参加する決闘リーグというイベントが開幕。図らずも次回生徒会選挙の行く先を占う代理戦争、派閥戦の様相をも内包するイベントになってきたのだけれど、それはそれとしてオリバーたちもそれぞれ三人一組のパーティーを作って参加することに。いつもなら、剣花団の6人が3人ずつに別れてパーティーを編成するんだろうけれど、ミシェーラが家の事情もあってステイシーとフェイと組むことに。家の事情とか関係なく、かつて揉めてた従姉妹とこうして仲良く組めるようになったというのは素直に嬉しくなりますなあ。
また、カティとガイ、ピートが3人で組むことになったので、自然オリバーとナナオが前回登場したあの「探偵」ユーリィと組むことに。
剣花団では特に戦闘面ではまだまだ未熟のカティたちが、3人で頑張る、となったのは相変わらず向上心が高くて微笑ましくなる。未熟といっても最初の頃から成長著しく、それぞれの得意分野を順調に伸ばしているだけに、優勝候補のアンドリュー組といい勝負になっていて見ごたえある対戦でした。
アンドリュー、ロッシ、オルブライトの同年代ではオリバー、ナナオ、ミシェーラと並ぶ最強格の三人がチームを組んだのは面白いなあ、と。彼らも最初の頃は色々と能力的よりもむしろ人格的に甘いところや隙や油断、傲慢さが見られたものですけれど、そういった余計なものが削ぎ落とされてホントに強いキャラになりましたよね。アンドリューなんて話の転び方によっては噛ませ犬のまま小物落ちしそうな危ういポディションだったのに、見事に立て直して風格すらある強キャラになりましたし。
なんて、感慨深く思ってたらオリバーたちが戦うことになったバトルロイヤルの他の三組を率いるリーダー格含めた面々が、これまたモブとはとても思えない凄味を見せてくれることに。
いやマジでミストラル、リーベルト、それにメカクレ剣豪ことエイムズの三人にリーベルトチームの狙撃手カミラはこれまで名前を聞かなかったのが不思議というかありえないくらいの強キャラで、特にカミラの狙撃は戦闘中も神業の連発で背筋がゾクゾクするほど研ぎ澄まされたプロのお仕事だったんですよね。
そしてまさかのオリバーやナナオに比肩するほどの剣士だったジャスミン・エイムズ。あとがき読んでびっくりしたんですけれど、ミストラルやエイムズって前に読者から募集していた投稿キャラだったんですね。そうとはまるで想像できないくらい作り込まれたキャラクターに、主人公たちと対等に渡り合う能力以上にその個性と存在感が作者の手の内にあって、まさか投稿キャラとは思いませんよ。
オリバーやナナオの実力はこれまでに嫌というほど知らしめられているにも関わらず、静かに剣でなら渡り合えると自負する、おとなしそうに見えて結構強気でメンタルも動じない不動感があるキャラクターはまさに強キャラでしたよ。ナナオとは違うタイプの静の型の剣客という風格で。
実際、同年代ではまじで最強の一角に入るみたいですし、出番がここだけ、というにはあまりにももったいないので、せめてロッシくん並には今後も登場して活躍してほしいですね。

他の3チームが結託してオリバーのパーティーが集中的に狙われることになったバトルロイヤル。カマセ役とは程遠い練達の技、急造とは思えない巧みな連携、そして得意の分野では他の追随を許さない魔術の粋を見せてくる怒涛の攻勢を、ギリギリの瀬戸際でしのいで3チーム相手に渡り合うオリバーたち。躍動感あり、頭脳戦あり、詰将棋さながらの指し合いあり、と思っていた以上に読んでる側をぶん回してくる楽しさ満載の攻防で、いや満足の面白さでした。
これは観客も盛り上がっただろうなあ。見た目も派手でしたし、見応えたっぷりでしたよ。

まだまだ決闘リーグは開幕したばかり、とこんなガッツリと続く、になるとは思っていなかったのですが、ラストでイベントとは無関係の、以前から起こっていた骨抜き事件がイベントの最中に発生、その被害者があの人、ということでイベントの裏の意義でもある生徒会選挙にも影響が出そうな勢いなんですよね。
それよりも、犯人であるリヴァーモア先輩の目的がなんかヤバそうなのですが。またぞろ魔術の闇を覗き見る展開になりそう。

それはそれとして、先生がちょっと大暴れしすぎである。最上級生含むあの大多数相手でも無双するのか。お互い、殺し合いじゃないので切り札は切らないにしても、化け物しか残っていない上級生相手に、手も足も出させない、というのはさすがキンバリーの教師ということか。
ってか、これらを殺さなきゃならない、以前に二人すでに殺ってるのよねえ。
こんなん相手にしてたら、あと何人犠牲者が出るものやら。その犠牲者候補であるあの子を、成長譚のなかに組み込んでいるの、結果次第では邪悪極まるやりくちですよねえw

あと、今回オリバーたちと同じパーティーで戦ったユーリィ。今まで得体のしれないというか掴みどころのないキャラでいまいちどういうキャラなのかわからなかった所に、前巻の最後でその正体が明らかにされた事で、どういう取り扱いのキャラになるのかと思っていましたけれど。
結構、がっつりとオリバーとナナオのコンビにからめて一緒に戦うことになって、掘り下げたみたいな感じになってるんですよね。正体わかっているにも関わらず、なんか仲間感が出てきてしまったのとか、それこのやり口よw
こうなってくると、ユーリィは正体が明らかにされて底が知れた、のではなく与えられた役割に留まらない可能性を持ってるんじゃないか、と思いたくなってくるんですよね。無知の知であり真理に届くための存在だからこそ、本来の役割を越えた彼だけの発見、到達があって欲しいなあ、と。

なんにせよ、ストーリーとしては続く、になったので早い目に次巻が来てくれることを願うばかりです。6巻と7巻の間そこそこ空きましたしね。まあ、私自身7巻発売されてから読むまでちょっと間あいてしまいましたけど。って、9月にもう出るんだ。ありがたや。


2020年7月読了ライトノベルのおすすめ  

読んだ本の数:31冊 うち漫画:2冊


積んでしまっていた【ロクでなし魔術講師と禁忌教典】の短編集の方、これの崩し月間でもありました。本編の最新刊の内容、短編集でのイヴの過去編読んでないと味わい減っちゃいそうだったんでねえ。おかげで、より本編の最新刊堪能できました。
驚かされたのが長らく途絶えていて打ち切りかと思っていた【叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士 】の新刊が出たこと。内容も衰えることなく充実一途なので嬉しいことこの上なし。この調子で続きも出てくれればいいのですが。
あと、見逃していたというか積んだままにしていたのですがHJ文庫の【デッド・エンド・リローデッド】。新人大賞受賞作なのですが、これが期待以上の面白さで手に取るのが遅れてしまったのを悔やむばかりです。幼女博士のバブみに完全にヤられてしまいましたw


★★★★★(五ツ星) 0冊



★★★★☆彡(四ツ星Dash) 2冊

ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード) 17】 羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫(2020/7/17)
七つの魔剣が支配する VI】 宇野 朴人/ミユキ ルリア  電撃文庫(2020/7/10)

【ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード) 17】 羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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これでもかこれでもかと打ちのめされ、傷ついてきたイヴ・イグナイトがすべてにケリをつける復仇と精算。「炎の一刻半」と呼ばれることになるイグナイト家による叛乱の鎮圧に示したイヴの不屈の戦いの一部始終がここに。


【七つの魔剣が支配する VI】 宇野 朴人/ミユキ ルリア  電撃文庫

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魔法使いにとって死は悲劇ではない。本分も本懐も尽くさぬまま理不尽に立たれる死こそが悲しむべき死であり、存分に生き抜いた上での結果としての死はむしろ寿がれる。魔法使いは情熱に生きて愛に死ぬ。それを改めて知る事になる巻である。


★★★★(四ツ星) 8冊

サバゲにGO! はじめてのサバイバルゲーム】 アサウラ/赤井てら LINE文庫エッジ(2019/9/5)
叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士 3】 杉原 智則/ヨシモト   電撃文庫(2020/7/10)
地獄に祈れ。天に堕ちろ。2.東凶聖餐】 九岡 望/ 東西   電撃文庫(2020/7/10)
クロの戦記 3 異世界転移した僕が最強なのはベッドの上だけのようです 】 サイトウアユム/むつみまさと  HJ文庫(2020/4/1)
オーク英雄物語 忖度列伝】 理不尽な孫の手/朝凪  富士見ファンタジア文庫(2020/7/17)
カンピオーネ! ロード・オブ・レルムズ】 丈月 城/BUNBUN  ダッシュエックス文庫(2020/6/25)
Re:ゼロから始める異世界生活 12】 長月 達平/大塚 真一郎  MF文庫J(2017/3/25)
デッド・エンド・リローデッド 1.無限戦場のリターナー】 オギャ本バブ美/ Niθ HJ文庫(2020/2/29)


【サバゲにGO! はじめてのサバイバルゲーム】 アサウラ/赤井てら LINE文庫エッジ

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【叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士 3】 杉原 智則/ヨシモト   電撃文庫

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【地獄に祈れ。天に堕ちろ。2.東凶聖餐】 九岡 望/ 東西   電撃文庫

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【クロの戦記 3 異世界転移した僕が最強なのはベッドの上だけのようです 】 サイトウアユム/むつみまさと  HJ文庫

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【オーク英雄物語 忖度列伝】 理不尽な孫の手/朝凪  富士見ファンタジア文庫

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【カンピオーネ! ロード・オブ・レルムズ】 丈月 城/BUNBUN  ダッシュエックス文庫

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【Re:ゼロから始める異世界生活 12】 長月 達平/大塚 真一郎  MF文庫J

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【デッド・エンド・リローデッド 1.無限戦場のリターナー】 オギャ本バブ美/ Niθ HJ文庫

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七つの魔剣が支配する VI ★★★★☆   



【七つの魔剣が支配する VI】 宇野 朴人/ミユキ ルリア  電撃文庫

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運命の魔剣を巡る魔法バトルファンタジー、待望の第6弾!

エンリコの失踪はキンバリーに衝撃をもたらした。二年連続の異常事態に教師陣も犯人捜しへと動き始め、ついには学校長自らの尋問が生徒へと及ぶことに。
不穏な情勢下で近付く統括選挙の時期。後継者を決めあぐねるゴッドフレイ陣営の前に、因縁の対抗勢力が立ち塞がる。
そんな中、人生を懸けて箒競技のタイム更新に挑むアシュベリーは、大きな壁にぶつかり苦しんでいた。彼女の助けになろうとするナナオだが、ふたりの華々しい活躍は選挙と無縁でいられず──。
一方でオリバーたちの前には、転校生の少年・ユーリィが現れる。軽いノリとは裏腹に高い戦闘能力を持ち、楽しげに校内を探って回る彼の目的とは──。


あの3巻でのオフィーリアとカルロスの美しい破滅を目の当たりにして以来、未だにどう整理していいのかわからない感情の行所が、またぞろこの巻を読んで胸の中に渦巻いている。
わからない。悲しいのか感動しているのか、当たり前の喜怒哀楽では表現しきれないどう捕らえて良いのかわからない複雑な想いが、激しく胸をかき乱す。
彼ら魔法使いたちの価値観は、この物語で描かれる登場人物たちの価値観は大きく一般的なものとは異なっている。それが常識として描かれることに、どうしても混乱が生じてしまう。置いてけぼりにされるのならそれはまったく違い世界の出来事として分けて捉える事ができるだろう。でも、この物語は凄まじい勢いで読んでいるコチラの気持ちを引きずり込んでいく。共感にも似た網でこちらを捕らえて、彼らが感じたであろう想いを共有しようとしてくる。読んでいるこちらの価値観では理解しきれないはずのものが、感覚的に同期されていく。だから、わけがわからなくなるのだ。この情動を表現する言葉がなくて、混乱する。でも、確かにそれを、感じている。それがどうにももどかしい。

彼ら魔法使いは、その在り方からして人外の存在だ。自らが見出した命題にそれこそ魂から殉じて捧げ尽くす理外の存在だ。しかし、同時に凄まじいほどの深い情を持つ者たちでもある。これは年齢の上下に関わらず、学年の上下も関係なく、教師たちもまた同様に、きっと普通よりももっともっと情によって形成されている存在なのだ。狂うほどに、愛に生きている。魔道の追求のためにすべてを捧げているようでいて、きっと彼らは愛のためにすべてを投げ売って在る存在なのだろう。今までずっと彼らの在り方を見てきて、そう思う。そう思うようになった。
だからこそ、道を踏み外す。だからこそ、憎悪に呑まれる。オリバー一党が復讐に狂奔することも、またその原因となったオリバーの母の死も、魔法使いたちのあの想像を絶するほど深い情愛こそが根底にあるじゃないか。
オリバーたち剣花団の関係を見てみるといい。あれが、ただの友情、ただの親愛で結ばれた関係だろうか。あのオリバーが自分の弱さを泣きじゃくるという幼い子供みたいな姿で曝け出してしまえるほど深く繋がった関係。それを見て取り乱すようにしてオリバーのもとに寄り添う面々。
あんな、深い深い情愛で重なり合った友情が、一対一ではなく6人のグループで結ばれ合う、いや溶け合うというほどになっているものを、自分は見たことがない。親友や一心同体どころじゃない。
でもきっと、彼ら剣花団ほどの関係はこの世界でも貴重ではあっても特別ではないのだろう。この作品で描かれた魔法使い同士の人間関係は、繋がりは、どれもが勝るとも劣らない深度の情で紡がれている。
元生徒会長のあのゴッドフレイへの敵対と執着ですらそうだ。いやあれは、勘弁して欲しいほどヤベえんだけれど、あの元生徒会長があの執着を剥き出しにさらけ出しながら、どちらの陣営も異常に思っていないあたり、あれですらも決して珍しくはない魔法使いの在り方なのかもしれない。

そんな彼ら魔法使いの、情を燃料として焚べるように駆け抜ける人生において、だからこそ「死」もまた無慈悲な悲劇、ではないのだろう。
魔法使いにとって、きっと死ぬことそのものは忌避するではないのだ。それは受け入れるべき結末の一つであり、それが自分の魔法使いとしての人生、在り方の完結としての死であるなら、寿ぐべき祝福ですらあるのだろう。哀しく寂しくとも、それは良き旅立ちなのだ。
だから当人たちにとって満ち足りた幕引きならば、見送る者たちはそれを黙して受け止める。それが連れ添う者の居る孤独ではない旅立ちなら尚更に。
死という完結は、完成は、だから神聖ですら在る。
なればこそ、その神聖を穢すことへの呪いは如何ばかりか。寿がれるべき死を、無残な形で台無しにし、そこにいたる魔法使いの人生そのものを踏みにじった事への憎悪はどれほどのものになるのだろう。
オリバー一党のあの妄執とも狂奔ともいうべき憎悪の所以が、少しわかった気がする。そして、オリバーを愛する従兄姉たちが、どうしてあれほどオリバーの苦しむ姿に魂を引き裂かれながらこの復讐を止めないのかも。
それがもう、オリバーにとっての魔法使いとしての命題となっているから。
それを輔けることこそが、従兄姉たちの魔法使いの人生となっているのだ。

でも、いつかオリバーはその歩むべき人生を引き裂かれるような気がする。情愛の深さこそが魔法使いの業ならば、剣花団の中での日々はオリバーの中に新たな命題を産み始めているのではなかろうか。それは、ナナオとはじめて剣で相対した日をはじまりにして。
それとも、この物語における魔法使いたちの価値観は、在り方は、オリバーの復讐と友情を、両立して果てさせる事が叶うだけのものを内包しているのだろうか。

ただ一途に魔法使いとしての生きて生きて、駆け抜けたアシュベリーの姿に、魔法使いの在り方の結晶を見た。その結末は、きっと満ち足りたもので幸福だったのだろう。きっとあれこそが、ナナオの思い描き目指すべき魔法使いの完結だ。
果たして、ナナオはあのように生きて、死ねるのか。
命を文字通り圧縮して、生き急ぐオリバーはそんなナナオに応える事が出来るのだろうか。二人は、剣花団の6人は、あのオフィーリアとカルロスのように、アシュベリーとモーガンのように、あの先輩たちのように存分に生きて、思い残すことなく共に逝ける相手を見出すことが出来るのだろうか。
アシュベリーとモーガンの最期の挿絵は、本当に幸せそうであのシーンの印象を決定づけてくれたように思う。
……ああもう、どんな最良の結末でも彼らが生きて幕引かれる姿が思い描けない。そして、それが哀しくともハッピーエンドなのだろうと感じてしまう時点で、この物語に随分と毒されてしまっている。
どうか彼らに幸せな良き結末を。ただただそう願うばかりだ。

シリーズ感想

2020年2月読了ライトノベル系書籍からのお勧め  

読んだ本の数:32冊 うち漫画:6冊


めっちゃ豊作! と言っても、2月発売作品じゃないのもあるんだけれど、それでも今月は読んだぞー、という読み応えタップリの傑作をたくさん読めてお腹いっぱいである。

新作で注目は電撃文庫の新人作品である【声優ラジオのウラオモテ】と、【俺の女友達が最高に可愛い。】。後者は自分の趣味趣向にどストライクすぎて、若干泣きそうになったくらい好き。前者も、声優ラジオというジャンルについて全く無知であったのだけれど、そういうの関係なしに熱いお仕事モノでした。
期待のシリーズとしては【やがて僕は大軍師と呼ばれるらしい】が二巻目でも相変わらず滅茶苦茶面白くて、このまま大長編となってほしいところ。是非に是非に。
【りゅうおうのおしごと!】は、もうなんか尋常でなさすぎて筆舌に尽くしがたい。なんだこれ、ほんとに。


★★★★★(五ツ星) 2冊

七つの魔剣が支配する V 】 宇野 朴人/ミユキ ルリア 電撃文庫(2020/2/7)
りゅうおうのおしごと! 12】 白鳥 士郎/しらび GA文庫(2020/2/14)

【七つの魔剣が支配する V 】 宇野 朴人/ミユキ ルリア 電撃文庫

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なぜこんな事になってしまったのだろう。それは誰よりもオリバー自身が抱いている思いなのだろう。なぜ、なぜ、なぜ。
敵討ち、その二人目の討滅はこの物語が徹頭徹尾悲劇であることを伝えてくれた。救いは果たしてどこにあるのか。


【りゅうおうのおしごと! 12】 白鳥 士郎/しらび GA文庫

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現代にも命懸けの戦いは存在する。お互いの人生を叩き潰し合う殺し合いは存在する。親しい友と、兄弟と愛する人との殺し愛は存在する。これは、それらの存在証明である。


★★★★☆彡(四ツ星Dash) 4冊

魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんんだが、どう愛でればいい? 10】 手島史詞/COMTA HJ文庫(2020/1/31)
声優ラジオのウラオモテ #01 夕陽とやすみは隠しきれない?】 二月 公/さばみぞれ 電撃文庫(2020/2/7)
異世界迷宮の最深部を目指そう 13】 割内タリサ/ 鵜飼沙樹 オーバーラップ文庫(2020/1/23)
俺の女友達が最高に可愛い。】 あわむら赤光/mmu GA文庫(2020/2/14)

【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんんだが、どう愛でればいい? 10】 手島史詞/COMTA HJ文庫

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物語の核心とも言うべき事実が明らかになる一方で、各カップルがあちらこちらでひっきりなしにイチャイチャしているものだから、ニヤニヤが止まらない。どっちを見ても幸せそうなカップルばかりだ!

【声優ラジオのウラオモテ #01 夕陽とやすみは隠しきれない?】 二月 公/さばみぞれ 電撃文庫

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本気でいがみ合う相性の合わない二人の女子高生声優。しかし個人的な感情は二の次。そこにあるのは若くとも高い意識で仕事に向き合うプロフェッショナル。そういう二人だからこそ、嫌いという感情の上に、相手を意識し認め背中を預けるだけの信頼が湧いてくる。まさにこれこそ、プロのお仕事。戦友の誕生である。



【異世界迷宮の最深部を目指そう 13】 割内タリサ/ 鵜飼沙樹 オーバーラップ文庫

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ライトノベル史上最強にして最高にして最凶の茶番劇。まさに阿鼻叫喚の最大喜劇。統制された混沌にして、この世にまたとない喝采されし破滅であり祝福である。なんて素敵なスプラッター。目を覆わんばかりのハッピーエンド。ああ、これは酷い(笑


【俺の女友達が最高に可愛い。】 あわむら赤光/mmu GA文庫

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時として、女友達という存在はカノジョよりも最高である。それが唯一無二の親友ならば尚更に。そんな真理を余すことなく語り尽くす、これはそんな作品である。

★★★★(四ツ星) 11冊

ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん】 恵ノ島すず/えいひ カドカワBOOKS(2019/4/10)
86―エイティシックス― Ep.4 アンダー・プレッシャー】 安里 アサト/しらび 電撃文庫(2018/5/10)
インフィニット・デンドログラム 11.栄光の選別者】 海道左近/タイキ HJ文庫(2019/10/31)
現実主義勇者の王国再建記 Ⅺ】 どぜう丸/ 冬ゆき オーバーラップ文庫(2019/10/24)
絶対城先輩の妖怪学講座 十二】 峰守 ひろかず/水口十 メディアワークス文庫(2019/12/25)
天才王子の赤字国家再生術 6 〜そうだ、売国しよう〜】 鳥羽 徹/ファルまろ GA文庫(2020/2/14)
魔弾の王と凍漣の雪姫(ミーチェリア)4】  川口 士/美弥月 いつか ダッシュエックス文庫(2019/9/25)
魔弾の王と聖泉の双紋剣(カルンウェナン)】  瀬尾つかさ/八坂 ミナト ダッシュエックス文庫(2019/9/25)
ゴブリンスレイヤー 11】  蝸牛くも/神奈月昇 GA文庫(2019/9/13)
やがて僕は大軍師と呼ばれるらしい 2】  芝村 裕吏/片桐 雛太 MF文庫J(2020/2/25)
ロクでなし魔術講師と禁忌教典 16】  羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫(2020/1/18)


【ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん】 恵ノ島すず/えいひ カドカワBOOKS

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【86―エイティシックス― Ep.4 アンダー・プレッシャー】 安里 アサト/しらび 電撃文庫

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【インフィニット・デンドログラム 11.栄光の選別者】 海道左近/タイキ HJ文庫

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【現実主義勇者の王国再建記 Ⅺ】 どぜう丸/ 冬ゆき オーバーラップ文庫

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【絶対城先輩の妖怪学講座 十二】 峰守 ひろかず/水口十 メディアワークス文庫

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【天才王子の赤字国家再生術 6 〜そうだ、売国しよう〜】 鳥羽 徹/ファルまろ GA文庫

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【魔弾の王と凍漣の雪姫(ミーチェリア)4】  川口 士/美弥月 いつか ダッシュエックス文庫

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【魔弾の王と聖泉の双紋剣(カルンウェナン)】  瀬尾つかさ/八坂 ミナト ダッシュエックス文庫

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【ゴブリンスレイヤー 11】  蝸牛くも/神奈月昇 GA文庫

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【やがて僕は大軍師と呼ばれるらしい 2】  芝村 裕吏/片桐 雛太 MF文庫J

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【ロクでなし魔術講師と禁忌教典 16】  羊太郎/三嶋 くろね 富士見ファンタジア文庫

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七つの魔剣が支配する V ★★★★★   



【七つの魔剣が支配する V 】 宇野 朴人/ミユキ ルリア 電撃文庫

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勉強と鍛錬を重ねて己を高めつつ、時には後輩たちを相手に頼れる先達としての一面も見せ始めるナナオたち。困難を増す魔法生物学の課題でグリフォンと格闘し、新たに加わった天文学の授業では、『異界』と『異端』についての過酷な現実を教わる。そんな中、迷宮に連れていかれたピートを追ってエンリコの研究所に辿り着いたオリバーとナナオ。彼らはそこで恐るべき魔道の深淵と、長きに亘る魔法使いと『異端』の対立の一築を垣間見る。一方で、次の仇討ちの相手をエンリコに定め、オリバーは同志たちと共に戦いの段取りを詰めていく。刻々と迫る決戦の時。彼のふたつ目の復讐の行方は―。

なぜこんな事になってしまったのだろう。それは誰よりもオリバー自身が抱いている思いなのだろう。なぜ、なぜ、なぜ。
彼の中で再演される母の記憶の中で、後に彼女を責殺する事になる裏切り者たちは決して鼻持ちならない相手などではなかった。もちろん、一巻で討ったダリウスのような人間もいるのだろう。でもエンリコやエスメラルダはそうじゃなかった。そこには友情があり、愛情があった。確かな絆があった。
はたして、それを容易に覆してしまうのが魔法使いの業なのだろうか。いや、そうであってもそれだけではあるまい。魔法使いとしての業は逃れられないものかもしれないが、人としての愛もまた逃れられない業である。今なお、鮮烈だったクロエの残光は彼女の復讐を企む者たちのみでなく、復讐の対象である裏切り者たちの中にも、生前の彼女を知る大人の世代の中にも色濃く焼き付いて、魂を奪い続けているのがエスメラルダやセオドールの姿からも垣間見える。
それほど強烈な光を、なぜあんな形で殺さなくてはいけなかったのか。否、そんな彼女だったからこそそうやって殺さなければならなかったのだろうか。その理由はどうやら個人個人によって異なるらしい。その理解に辿り着くにはあまりに遠い距離がある。
その断絶が、オリバーを苦しめ続ける。
彼らの栄光と末路が、今オリバーと掛け替えのない友誼を繋ぐ剣花団の行く末にどうしても重なってしまうのだ。あれほどの友情を交わしている相手と殺し合うことになるのだろうか、と疑問は絶えないが現に、オリバーはすでに彼らを裏切っている。彼らと歩む道にすでに背を向けている。
今はまだ対立にも敵対にも至っていないけれど、オリバーたちの歩む道がキンバリーそのものとの対決に至る以上、いずれ本当に道は分かたれる。後戻りするには、もうオリバーは進みすぎてしまった。標的を二人殺しただけじゃない、同志たちが命を捨てて切り拓いた道である以上、そこを進まぬ選択肢はなく、同志たちはオリバーをそんな道を歩ませてしまった罪からもう逃れられない。
オリバーの従兄弟であるシャーウッド兄妹は家族愛を持ちつつももうちょっと組織寄りの考え方をしているのかと思っていたんだけれど、今回の姿を見るともう本当にオリバー個人のために身も心も捧げ尽くしているのがよくわかった。愛して慈しんで、だからこそオリバーに、オリバーという優しく復讐なんて似合わない少年に君主の役割を与えてしまった事に狂死しかねないほど血涙を流していることもよくわかった。
彼らはオリバーのためならなんでもするだろう。同志たちは目的を達するためには本当に命すら惜しまない。そんな彼らのためにも、オリバーは突き進むだろう。もうそうするしかないのだ。
そのオリバーたちの後戻りできない在り方は、どうなのだろう……七人の裏切り者たちがクロエをあんな風に殺すしかなかった在り方と、どこか重なってきてしまうのではないか、とそんな想像が脳裏をよぎる。
復讐の連鎖などよりももっと始末に負えない、救いのない連環じゃないのか、これは。
だからこそ、オリバーの魂の奥底に大切に残されていた素朴な願いに、心奪われる。それは叶わぬ願いだ。こうなってしまった以上、手遅れ過ぎてもうどうにもならない未練にすぎない。
でも、本当に。そうであったら、どんなに良かっただろう。そうであったら、本当に少しだけでも誰もがそうであったなら、こんな誰も救われないありさまになんかならなかったんじゃないのか。
未練である。でも、まだそこに至っていない剣花団にとっては、希望であってほしい。か細くも叶い得る望みであってほしい。切に、切にそう願う。でなければ、あまりにも辛い。
それに、ナナオの着目のされ方が不穏どころじゃないんですよね。ナナオをこの学院につれてきたセオドールの意図がどこにあるのか。どうやら、エスメラルダの頭痛の理由を彼が知っている以上、あの夜の真相もまたセオドールは知っているはずなんですよね。それでいて、エスメラルダの側にいる。そして、そんな彼がクロエを幻視するようにナナオの在り方に執着している。そして、誰よりもクロエに執着していただろうエスメラルダの、ナナオに見せた顔。
純粋な感情こそが狂気に密接につながっていく。その在り方が狂っている魔法使いならば、尚更に。
エンリコの最後の忠告。教師として生徒を思う真摯な言葉が心に沁みる。そう、もう出会っているはずなのだ。オリバーとしての、掛け替えのない出会いを。
それが、果たして救いへと繋がるのか。そうであってほしい。それもまた、願いだ。祈りですらあるかもしれない。

シリーズ感想

2019年10月読了ライトノベル系書籍からのお勧め  

読んだ本の数:38冊 うち漫画:10冊

漫画の方が積本増えていっているので、ちょこちょこ消化中。一方でライトノベルの方はもうちょっと崩して置きたかったかなあ。もうそろそろ年末も近くなるので、良作傑作の類は本年度のベストでもチョイスしたいのでなるべく読んでおきたいのだけど。
何気に傑作って読むのにパワーがいるのよねえ。古宮さんのUMも買って直後に読むつもりだったのに、ついついこう万全の時に満を持して読みたいと思ってたら翌月になっちゃいましたし。
というわけで、満を持しての【Unnamed Memory III】がもう万感であります。ウェブ版読んだ時も万感だったけど、改めて読んでも気持ち色褪せず。
【異世界拷問姫】と【天才王子の赤字国家再生術】【七つの魔剣が支配する】はもう万全ですね。クライマックス間近の拷問姫を除いても、後の2作は今後ますます業界のトップランナーとして引っ張っていくことは間違いなさそうですし。



★★★★★(五ツ星) 0冊

Unnamed Memory III 永遠を誓いし果て】 古宮 九時/chibi  電撃の新文芸(2019/9/17)

【Unnamed Memory III 永遠を誓いし果て】 古宮 九時/chibi  電撃の新文芸

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ついにお披露目、純白のドレスを来たティナーシャ。幸せを自ら遠くへと追いやっていた魔女の、ついにたどり着いた幸せの終着駅。誰しもが望むハッピーエンド、そのはずだったのに。


★★★★☆彡(四ツ星Dash) 3冊

異世界拷問姫 8】 綾里 けいし/鵜飼 沙樹  MF文庫J(2019/9/25)
天才王子の赤字国家再生術 5~そうだ、売国しよう~】 鳥羽 徹/ファルまろ  GA文庫(2019/10/12)
七つの魔剣が支配する IV】 宇野 朴人/ミユキ ルリア  電撃文庫(2019/10/10)

【異世界拷問姫 8】 綾里 けいし/鵜飼 沙樹  MF文庫J

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愛している、その言葉をこれほど透明に口にする人がどれほどいるだろう。そして、それを口端にのせたのは我らが拷問姫エリザベートなのだ。報われることを望まず、ただ与え捧げる無償の愛。彼ら三人はきっとずっと前からそれを体現していたのだ、と。


【天才王子の赤字国家再生術 5~そうだ、売国しよう~】 鳥羽 徹/ファルまろ  GA文庫

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各地に跋扈する英傑、妖怪、才女に怪人。その誰もが一廉の人外であり、化け物だ。しかし誰よりも何よりもまずこの主人公こそが最たる怪物なのだと、誰よりもまず一番恐ろしいやつだというのを久々に思い出させてもらった第5巻。


【七つの魔剣が支配する IV】 宇野 朴人/ミユキ ルリア  電撃文庫

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2年生になり、キンバリーでの生活にも慣れてきた剣花団のメンバー。しかしここに慣れるという事はすなわちまともから遠ざかるということ。そしてまた、彼らの間の人間関係もまた徐々に変化の時を迎えていた。蕾から花開くように咲き始めるヒロインたち。今はまだ、そこに毒は見当たらず、今はまだ。

★★★★(四ツ星) 7冊

白魔法クラスの大忍術師】 藤木 わしろ/紅緒  MF文庫J(2019/8/24)
戦国昼寝姫、いざ参らぬ】 尼野 ゆたか/鈴ノ助  富士見L文庫(2019/7/13)
デート・ア・ライブ 21.十香グッドエンド(上)】 橘公司/つなこ  富士見ファンタジア文庫(2019/10/19)
メイデーア転生物語 1.この世界で一番悪い魔女】 友麻碧/雨壱 絵穹 富士見L文庫(2019/10/15)
デート・ア・ライブ アンコール 9】 橘 公司/ つなこ 富士見ファンタジア文庫(2019/7/20)
ウィッチクラフトアカデミア 〜ティノと箒と魔女たちの学院〜】 逢空万太/bun150 LINE文庫エッジ(2019/8/5)
失格から始める成り上がり魔導師道! ~呪文開発ときどき戦記~ 1】 樋辻臥命/ふしみ彩香 GCノベルズ(2019/8/30)


【白魔法クラスの大忍術師】 藤木 わしろ/紅緒  MF文庫J

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【戦国昼寝姫、いざ参らぬ】 尼野 ゆたか/鈴ノ助  富士見L文庫

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【デート・ア・ライブ 21.十香グッドエンド(上)】 橘公司/つなこ  富士見ファンタジア文庫

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【メイデーア転生物語 1.この世界で一番悪い魔女】 友麻碧/雨壱 絵穹 富士見L文庫

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【デート・ア・ライブ アンコール 9】 橘 公司/ つなこ 富士見ファンタジア文庫

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【ウィッチクラフトアカデミア 〜ティノと箒と魔女たちの学院〜】 逢空万太/bun150 LINE文庫エッジ

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【失格から始める成り上がり魔導師道! ~呪文開発ときどき戦記~ 1】 樋辻臥命/ふしみ彩香 GCノベルズ

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七つの魔剣が支配する IV ★★★★☆   



【七つの魔剣が支配する IV】 宇野 朴人/ミユキ ルリア  電撃文庫

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再び春を迎えたキンバリー魔法学校。オリバーたちは二年生に進級し、新入生たちの世話に新たな科目、それぞれの修行と、目まぐるしい日々を送っていく。そんな中、ひとときの休息を魔法都市ガラテアで過ごすことにした6人。空飛ぶ絨毯に乗り、買い物や名物料理を楽しみ、魔法生物のお店を覗く。が、穏やかな時もつかの間。夕食の席でキンバリーの校風を嫌うフェザーストン魔術学舎の生徒たちと揉めてしまい―。一方、シェラの父であり、ナナオをキンバリーに招いた教師・セオドールにも接触を受ける。暗い夜道を歩きながら、彼は突然「この街には人斬りが出る」などと不穏なことを言い出し―。

これ、ほんとにベースとなっているのはハリーポッター的な魔法学園ものなんだけど、同時に比較にならないくらいダークでディープでアダルティな世界観というのを思い知らされる巻でした。2年生に進級して一応大きな事件もなく穏やかな日常の風景が広がる話であっただけに、なおさらキンバリーでの「平穏」が通常の感覚と全く異なる危険で殺伐としたものであることが浮き上がってくるんですよね。かつての自分たちと同じように様々な想いを抱きながら不安を胸に入学式を迎える新一年生たち、そんな彼らを優しく迎え入れる一方でほぼ時を同じくしてその裏ではこの一年間で死んだ生徒たちの合同葬儀、なんてものを行うこの対比ですよ。しかも、死者数がまた生々しい数でキンバリーの危険性というものをよりリアルに感じさせるのである。
オマケに、2年生に進級したことで授業内容もより危険なものに。一応死なないように配慮しているみたいだけど、ほんとに死なないだけ、なんですよね。場合によっては死ぬし、死ぬより酷いことになるような内容が散見されるわけで。これ、授業中居眠りとかお喋りとかしてる余裕絶対にないですからね。死ぬから。ガチで死ぬから。普通に下半身グシャ!って潰れてる人もいるんですけどー!?
授業なので、逃げられずに毎日続くわけで、精神的に死ぬ。これを受け続けられているだけで、キンバリーに染まっていると言えるでしょう。そりゃ、イカレるわ。頭おかしくなるわ。魔法使いが人外になるのも当然だわ。日常風景なんだぜ、これ?
ここまでイカレた日常が続くと、同じ生徒たちの間は徹底的に破綻するか、或いは結束が深まるか。少なくともオリバーたちは、剣花団の五人のみならず、ロッシ、リチャード、ステイシー、フェイ、ジョセフと言った一年時には揉めることもあった実力者たちともある種の信頼関係を結べるようになってるんですよね。彼ら彼女らとこうして認め会える関係になれた、というのは随分とこう……頼もしいんだけど、同時に死なれたときのダメージががが。
そして、今回一番度肝を抜かれたのが、キンバリーのというよりも魔法使いの性事情、というところでしょうか。なんだよ、三年になったら妊娠出産が解禁!って!? そう言えばお腹おっきくした上級生がけっこう歩いてるって!?
びっくりですよ!!
魔法使いとしては、何より血統を残し継がせることが推奨されるというのは理解できるけれど、学生のうちからここまで積極的に優秀な血を取り込もうという活動が行われているとは。
これ、性に緩いとか奔放とかではなく、徹底して魔法使いとしての在り方に則った厳格ですらある実情と言えるのでしょう。でも、性行為に対してタブーとされるどころか推奨されるような環境ですから、貞淑であることや恋人になってから結婚してからという考え方は珍しい方ですらある。
こうなってくると、剣花団のグループ内の人間関係も違って見えてくるわけで。
とはいっても、名家であるシエラも含めてそこまで魔法使いとしての価値観にはみんな囚われているわけではないのだけれど、それでもキンバリーでの常識は上記した性行為を推奨するようなものだけに、どうしたって影響を無視できないんですよねえ。
正直、パヒュームの影響残っていたオリバーへのシエラの医療行為とか、具体的な行為としては大したことしてないはずなのに、尋常じゃなくエッチすぎてヤバかったくらいですし、ってかヤバいヤバい。
それだけ、体の関係というものを意識させられてしまうと、異性として相手をどう思うか、という点についてもどうしたって強く意識の上に登ってきてしまう。その意味でも、今回は剣花団のメンバーの恋する気持ち、という所にもスポットが当たっていたのではないでしょうか。
その最たるものが、ナナオの恋と狂気の撹拌でありましょう。元々純粋で、オリバーになついていた彼女ですけれど、この2巻になって彼女の様子と来たらただ懐いているのとは隔絶した、一途なくらい慕い寄り添おうとする健気なくらいのワンコな姿なんですよねえ。いやもう、誰が見てもオリバーの事好きだろう、というような。オリバーはオリバーでナナオの事誰から見てもわかるくらいに大切にしてるし、彼女にちょっかい掛けられた時の脊髄反射的な過剰反応ももうアレなわけで、オリバーの嫁呼ばわりも当然な二人なんですよねえ。
しかし、一方で一巻の時に剣を交えあった時のように、ナナオの深層にはオリバーと死合い、彼を斬り殺したい、彼に斬り殺されたい、という魂に根ざした欲求が今もなお絶え間なく胎動している。それを自覚しているナナオは、果たして自分の気持ちが恋と言えるのか自信が持てずにいたわけだけれど、カティがナナオの問いかけに咄嗟に答えられなかった沈黙は、ある意味致命的な錯誤をナナオに与えてしまったんですよね。でも、これカティがあそこでナナオの恋を肯定していた所で行き着く先は「殺し愛」なわけで、どっちにしても行き止まりなんですよねえ。いずれにしても、デッドエンド。ハッピーデッドエンドになるかどうか、の違いでしかないのか。
ナナオの魔を、誰よりも深く理解してしまったカティ。彼女が、果たしてオリバーとナナオの顛末のキープレイヤーになるのか。カティ自身、自分の沈黙がナナオに与えてしまった誤解を理解しているわけだし、それをそのままにしておけるような性格でもないんだよなあ。
一方で、カティ自身もオリバーに惹かれている事実が混沌に拍車をかけている。まあ、なんか女性陣みんなオリバーに惹かれているっぽいのだけれど。シェラも、自分にもっとも親しい魔法使いとしての価値観を有する、波長が合うオリバーに惹かれているようだし。まあ、その波長が合う部分こそがやがて二人を、魔法使いであるからこそ敵対へと導きそうでもあるのだけれど。
そんでもって、ピートもまた両極往来者(リバーシ)、男性と女性の性別を行き来する特殊体質の影響もあるのか、なんかオリバーにべったりなところありますし。
ガイくんも滅茶苦茶イイ男なんだけどなあ。こればっかりは今のところ仕方ないのか。

そんなみんなに惹かれているオリバーだけれど、彼こそが魔法使いの闇をすでに体現している一人。仲間たちという光に目を細め、安らぎを得てこの上なく彼らに惹かれながら、背を向けざるを得ないもの。ついに、二人目のターゲットに狙いを定める。最も、次の標的を仕留めるのは、仲間を守るためという意義もあるので今のところは後押しする要素しかないのだけれど。

シリーズ感想

2019年5月読了ライトノベル系書籍からのお勧め  

読んだ本の数:38冊 うち漫画:3冊

GWもあったおかげで一日一冊ペース超え。【継母の連れ子が元カノだった】はウェブ版も読んでましたけれど、改めて読み直してもメチャクチャ面白くて、二人の次元の違うイチャイチャに悶絶してしまいます。そう言えば【Unnamed Memory】も種類は違うとは言え、イチャイチャしまくってるなあ、ティナーシャとオスカーw
それに比べて【七つの魔剣が支配する】のひたすらのディープさですよ。しかし、これもまた極まった愛を語る物語なんですよねえ。



★★★★★(五ツ星) 1冊

継母の連れ子が元カノだった 2.たとえ恋人じゃなくたって】 紙城 境介/たかやKi  角川スニーカー文庫(2019/5/1)

【継母の連れ子が元カノだった 2.たとえ恋人じゃなくたって】 紙城 境介/たかやKi  角川スニーカー文庫

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元恋人同士の微妙極まる兄妹生活第二弾。恋人時代とは決定的に異なる距離感にも関わらず、むしろ枷から解き放たれたようにお互いに遠慮がなくなってるのがまた、もう、ねえ?
そこに現れる新たな文学少女。もうこの人間関係面白すぎる。

★★★★☆彡(四ツ星Dash) 2冊

七つの魔剣が支配する 3】 宇野 朴人/ミユキ ルリア  電撃文庫(2019/5/10)
Unnamed Memory II 玉座に無き女王】 古宮 九時/chibi  電撃の新文芸(2019/5/17)


【七つの魔剣が支配する 3】 宇野 朴人/ミユキ ルリア  電撃文庫

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魔法使いの業と悲劇を嫌という程痛感させられる非業の第三巻。魔に呑まれ、それでも人としてのたうち回り、求めるものを最期に手にする。それは未来のオリバーたちの写し鏡であるというのか。
圧倒的なダークファンタジーである。


【Unnamed Memory II 玉座に無き女王】 古宮 九時/chibi  電撃の新文芸

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ティナーシャの抱える壮絶な過去と、女王としての決意を知ることで尚更に彼女を求め選ぶオスカーの男前さに惚れてしまう。それにしても、お互い叱り叱られする案件が減らないの、お互い全然懲りないからなのよね。そういうとこ似た者同士だこれ。


★★★★(四ツ星) 10冊

お迎えに上がりました。 国土交通省国土政策局幽冥推進課 2】 竹林 七草  集英社文庫(2018/3/20)
妖怪解析官・神代宇路子の追跡 人魚は嘘を云うものだ】 峰守 ひろかず/七原しえ メディアワークス文庫(2019/3/23)
転生したらスライムだった件 11】 伏瀬/みっつばー  GCノベルズ(2017/12/8)
聖なる騎士の暗黒道】 坂石遊作/へいろー  HJ文庫(2019/2/28)
ぼんくら陰陽師の鬼嫁 五】 秋田 みやび/しの とうこ 富士見L文庫(2019/5/15)
野生のラスボスが現れた!8】 炎頭(ファイヤーヘッド)/YahaKo  アース・スターノベル(2018/10/16)
転生したらスライムだった件 12】 伏瀬/みっつばー  GCノベルズ(2018/3/9)
我が驍勇にふるえよ天地 9 ~アレクシス帝国興隆記~】 あわむら 赤光/卵の黄身  GA文庫(2019/1/12)
転生したらスライムだった件 13】 伏瀬/みっつばー  GCノベルズ(2018/9/28)
転生したらスライムだった件 14】 伏瀬/みっつばー  GCノベルズ(2019/3/29)


【お迎えに上がりました。 国土交通省国土政策局幽冥推進課 2】 竹林 七草  集英社文庫

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【妖怪解析官・神代宇路子の追跡 人魚は嘘を云うものだ】 峰守 ひろかず/七原しえ メディアワークス文庫

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【転生したらスライムだった件 11】 伏瀬/みっつばー  GCノベルズ

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【聖なる騎士の暗黒道】 坂石遊作/へいろー  HJ文庫

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【ぼんくら陰陽師の鬼嫁 五】 秋田 みやび/しの とうこ 富士見L文庫

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【野生のラスボスが現れた!8】 炎頭(ファイヤーヘッド)/YahaKo  アース・スターノベル

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【転生したらスライムだった件 12】 伏瀬/みっつばー  GCノベルズ

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【我が驍勇にふるえよ天地 9 ~アレクシス帝国興隆記~】 あわむら 赤光/卵の黄身  GA文庫

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【転生したらスライムだった件 13】 伏瀬/みっつばー  GCノベルズ

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【転生したらスライムだった件 14】 伏瀬/みっつばー  GCノベルズ

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今月のピックアップ・キャラクター

伊里戸水斗 (継母の連れ子が元カノだった)
伊里戸結女 (継母の連れ子が元カノだった)
東頭いさな (継母の連れ子が元カノだった)
ギルセリオン (ファイフステル・サーガ)
四糸乃 (デート・ア・ライブ)
時崎狂三 (デート・ア・ライブ)
高月マコト (信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略)
夕霞 (お迎えに上がりました。 国土交通省国土政策局幽冥推進課)
神代宇路子 (妖怪解析官・神代宇路子の追跡)
御堂陸 (妖怪解析官・神代宇路子の追跡)
リディヤ (公女殿下の家庭教師)
セイン (聖なる騎士の暗黒道)
北御門芹 (ぼんくら陰陽師の鬼嫁)
オスカー (Unnamed Memory)
ティナーシャ (Unnamed Memory)
ルファス (野生のラスボスが現れた!)
リティシア (スコップ無双)




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七つの魔剣が支配する 3 ★★★★☆   



【七つの魔剣が支配する 3】 宇野 朴人/ミユキ ルリア  電撃文庫

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運命の魔剣を巡る魔法バトルファンタジー、待望の第3弾!

オフィーリアが魔に呑まれ、ピートがその使い魔に攫われた。キンバリーの地下迷宮に消えた生徒数の多さに、学園内は厳戒態勢が敷かれる。学生統括のゴッドフレイをはじめ、上級生らが奪還に向かうも救出活動は難航していた。
 迷宮の深みに潜む魔女を相手に、自分たちに何が出来るのか? 苦悩するオリバーらに、ある人物が取引を持ちかける。それは彼らにとっての光明か、それとも破滅への誘惑か。
 目指す場所は地下迷宮の更にその奥。想像を超えた環境と罠、恐るべき合成獣たちが行く手を阻む。果たして彼らはサルヴァドーリの工房にたどり付き、友人を取り返すことができるのか──。


魔に呑まれ、人からハズレて朽ち果てる。それは魔法使いの一つの末路であり、オリバーたちの未来の姿。ここで語られるオフィーリアの物語。彼女の青春と恋と友情と、そして絶望にして最期の物語は眩しいくらいに輝いていて、そしてあまりにも儚かった。
一巻でダンジョンにて遭遇した彼女は、まさに怪物だった。この学園で魔法を学び続けるということが、魔の道に進み続ければ果たしてどうなるのかを示唆するような存在であり、やがてオリバーたちもみな、このような怪物へと成り果てるものなのかと恐れおののいたものである。
でも、ここで語られたオフィーリアは決して怪物ではなかった。どれほど道を外れようと、魔に魅入られようと、彼女がこの学園で歩んできた軌跡は今オリバーたちが歩いている道となんら変わることのない輝かしい青春の中にあり、その只中から足を踏み外して奈落へと堕ちた今となっても、その在りようは人からハズレた怪物などでは決してなく、哀しいほどに人間であったのだ。
そしてそんな、人として藻掻くオフィーリアを命を賭けて救おうとするのも、彼女の破滅に殉じようとするのも、彼女の青春を共にした友人たちだった。友として、ゴッドフレイもカルロスも最期まで彼女を見捨てることはなかったのだ。たとえ、どんな形だったとしても。
その姿は、今この時ピートを助けるために命を賭けているオリバーたちと何が違うのだろう。何も違わない。あれは、将来のオリバーたちの克明なほどの未来の姿の一つである。
オフィーリアが人の心を摩滅させて真に怪物に成り果てたのならば、オリバーたちはそうならないと信じることも出来ただろう。
だが怪物に成り果てるのではなく、人であり続けたからこそ、余計にあのオフィーリアたちの末路はオリバーたちの未来を映し出しているかのように見えてしまうのだ。
オリバーも、ナナオも、ミシェーラも、彼らが人であるからこそ殉じるべき破滅を既に内包している。ピートを救うために見せた彼らの情熱も、純真さも、眩いほどの魂の輝きも、彼らだからこそ陰らせることもなくくすませることもなく、いつか己の道の前に友が立ちふさがった時、友情の厚さそのままに切り伏せて進むことの出来る強さであるように見えた。
きっと、彼らは友情も絆もそのままに、壊すこと無く歪めることなく、友と討ち合える強い「人間」なのだと、このピート救出行でのオリバーたちの必死さ、懸命さ、聡明さ、賢明さを見れば見るほど確信が深まった。オフィーリアとゴッドフレイ、カルロスという上級生たちの友情の成就を見れば、それはダメ押しのようだった。
オリバーは、彼女らの絆の証に何を見たのだろう。何を抱いたのだろう。何を得て、何を喪ったのだろう。今は思い巡らせることしかできない。
願わくば、そこに焦がれてほしくはない。ナナオと切り結んだときのように、そこに惹かれていってほしくはない。でも、美しい末路ではあったのだ。羨望を抱いても仕方ないことなのかもしれない。
オリバーやナナオ、ミシェーラの、前に進めてしまえる強さに対して、ピートやガイ、カティの思う通りに進めない弱さ故のひたむきな強さが、彼らの内包する破滅に対して良き作用を起こせればと願うばかりである。
……いや、どうなんだろう。そんな結末を自分は望んでいるのか? 願っているのか? 心の何処かで、そのようなわかりやすい救いなど望んでいないのかもしれない、と感じる部分がある。
だってオフィーリアの破滅は、孤独ではなかったその破滅は、哀しくも美しかったのだ。どこかで、それに魅入られている。オリバーたちの内包する破滅にもまた……あのナナオとの決闘で垣間見た刹那の破滅に、同じ美しさを垣間見ているのかもしれない。
この物語に魅入られて、闇に呑まれかかっているのは、果たして誰なのか。
ああ、じわりじわりと胸の奥へと仄暗い甘さが広がっていく……。

1巻 2巻感想

2019年1月読了ライトノベル系書籍からのお勧め  

読んだ本の数:35冊 うち漫画:1冊

あれ!? 今月は漫画一冊しか手を付けてなかったのか。雑誌の方はマガジンウォーカーを購読していることもあって、あれこれ読んでいるだけに読んでない感じはなかったんだけど。
年始は毎年けっこう読めるのだけれど、それでも一日一冊以上をクリア出来るとなかなかうれしい。それに本年度は読書メーターでなるべく読んだ本に感想をつける、という目標を立てたのだけれど、これが思いの外続いている。短く端的に書くことをまとめるという練習にもなるかなあ、と思ったんだけれど、あとでちゃんと感想記事を書く時の取っ掛かりにもなるので結構自分でも助かっている。
文字が浮かばない時は全然浮かばないので、すぐにリタイアするかなあと自分でも思っていたんだけれど、どうしてどうして。まあ仕事が忙しくなってへたばるまではなんとか頑張りたいところです。

さて、新年度は注目の新作にウェブ連載時からファンだった作品の書籍化など、内容的にも充実の一ヶ月でありました。特に【UM】こと【Unnamed Memory】は個人ホームページで掲載していた頃からのファンでしたので、ちょっと興奮しっぱなしだったんですよね。
【天才王子の赤字国家再生術】と【七つの魔剣が支配する】の二作は今年が飛躍になりそう。間違いなく傑作となるだろう逸品です。


★★★★★(五ツ星) 0冊



★★★★☆彡(四ツ星Dash) 4冊

嘘つき戦姫、迷宮をゆく 3】 佐藤 真登/霜月 えいと ヒーロー文庫(2018/5/31)
天才王子の赤字国家再生術 3 ~ そうだ、売国しよう ~】  鳥羽 徹/ファルまろ  GA文庫( 2019/1/12)
七つの魔剣が支配する 2】 宇野 朴人/ミユキ ルリア 電撃文庫(2019/1/10)
Unnamed Memory 1.青き月の魔女と呪われし王】 古宮 九時/chibi  電撃の新文芸(2019/1/17)

【嘘つき戦姫、迷宮をゆく 3】 佐藤 真登/霜月 えいと ヒーロー文庫

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この世で最も格好良いモンスターの一匹であるカニエル推参!! マジでウェブ連載の頃からファンでした。熱く儚く泣かせる敵の中の敵にして騎士の中の騎士たる蟹の勇姿を君は見たか!?


【天才王子の赤字国家再生術 3 ~ そうだ、売国しよう ~】  鳥羽 徹/ファルまろ  GA文庫

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天才王子は降って湧いたしっちゃかめっちゃかな予想外予定外想定外のみならず、自分で思わずひっくり返したちゃぶ台でも、見事に逆に活用してプラスにしてくるあたりアドリブ力極まってるよなあ。


【七つの魔剣が支配する 2】 宇野 朴人/ミユキ ルリア 電撃文庫

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魔法学園ものとして若者たちの迸るような青春をひた走りつつ、尋常でない暗黒を撒き散らす、この相反する2つの要素をよくもまあこうも全力全開にぶん回しながらひっくり返らず激走できるものだと唖然とする他ない、ヤバいくらいの面白さである。2巻にして傑作の風格が出てるんですけど!


【Unnamed Memory 1.青き月の魔女と呪われし王】 古宮 九時/chibi  電撃の新文芸

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伝説のウェブ小説がついに書籍化。もう好き! その一言である意味すべてを語れてしまう、オスカーとティナーシャは我が最愛のカップルの一組なのであります。


★★★★(四ツ星) 7冊

ロープレ世界は無理ゲーでした 領主のドラ息子に転生したら人生詰んでた】 二八乃端月/フルーツパンチ ファミ通文庫(2018/11/30)
嘘つき戦姫、迷宮をゆく 4】 佐藤 真登/霜月 えいと ヒーロー文庫(2018/10/31)
迷宮の王 1.ミノタウロスの咆哮】 支援BIS/目黒 詔子 レジェンドノベルス(2019/1/9)
絶対城先輩の妖怪学講座 十一】 峰守 ひろかず /水口十 メディアワークス文庫(2018/9/22)
お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。 2】 凪木 エコ/あゆま紗由 富士見ファンタジア文庫 (2018/11/20)
最果ての魔法使い】 岩柄イズカ/咲良 ゆき GA文庫(2018/11/14)
公園で高校生達が遊ぶだけ】  園生 凪/トコビ  講談社ラノベ文庫(2018/8/31)


【ロープレ世界は無理ゲーでした 領主のドラ息子に転生したら人生詰んでた】 二八乃端月/フルーツパンチ ファミ通文庫

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【嘘つき戦姫、迷宮をゆく 4】 佐藤 真登/霜月 えいと ヒーロー文庫

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【迷宮の王 1.ミノタウロスの咆哮】 支援BIS/目黒 詔子 レジェンドノベルス

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【絶対城先輩の妖怪学講座 十一】 峰守 ひろかず /水口十 メディアワークス文庫

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【お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。 2】 凪木 エコ/あゆま紗由 富士見ファンタジア文庫

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【最果ての魔法使い】 岩柄イズカ/咲良 ゆき GA文庫

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【公園で高校生達が遊ぶだけ】  園生 凪/トコビ  講談社ラノベ文庫

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今月のピックアップ・キャラクター

カニエル (嘘つき戦姫、迷宮をゆく)
リルドール (嘘つき戦姫、迷宮をゆく)
コロナ (嘘つき戦姫、迷宮をゆく)
ボルマン (ロープレ世界は無理ゲーでした)
ミノタウロス (迷宮の王)
礼音 (絶対城先輩の妖怪学講座)
ウェイン (天才王子の赤字国家再生術 )
オリバー (七つの魔剣が支配する)
姫宮春一 (お前ら、おひとり様の俺のこと好きすぎだろ。)
アズライト (インフィニット・デンドログラム)
オスカー (Unnamed Memory)
ティナーシャ (Unnamed Memory)
七罪 (デート・ア・ライブ)
アーヴェイ (百竜殺しと武器屋の幼女)
アルカ=ニーベルク (最果ての魔法使い)
ナビ (最果ての魔法使い)
妖精弓手 (ゴブリンスレイヤー)
士織 (デート・ア・ライブ)
六喰 (デート・ア・ライブ)
狂三 (デート・ア・ライブ)
小海澤有紗 (オミサワさんは次元がちがう)
瀬川エリカ (公園で高校生達が遊ぶだけ)




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七つの魔剣が支配する 2 ★★★★☆  



【七つの魔剣が支配する 2】 宇野 朴人/ミユキ ルリア 電撃文庫

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学園内の事件を解決し、一目置かれる存在となったナナオとオリバー。しかしそれは、魔法使いとしての研鑽に励む同級生たちの、矜持と野心に火を点けた。誰が一年生でいちばん強いのか?その問いに結論を出すために、お互いのメダルを奪い合う、バトルロイヤルの開催が告げられる。ナナオやオリバーを倒すべく、次々と名乗りを上げる強者たち、そしてこの機に乗じる存在が動き出し―。一方、その盛り上がりをよそに、ある大きな変化がピートを襲う。彼の体に隠された秘密が明かされ、それは大きな可能性を少年にもたらすのだが―。運命の魔剣を巡る、至高の魔法×剣術バトルファンタジー第2巻!

ヤバイこれヤバイこれ、おもしろいー、本当に面白いぞ!
凄まじく語彙が貧困になってしまったのですが、まずはゴチャゴチャと言葉をひねるよりもシンプルに言ってしまいたかったんです。
うー、なんかすごい密度で読んだ気になっているのですが本の厚さ結構なものだったんだろうか。電書で買ってるとそのへんがわからないんですよね。
さて、先だっての第一巻の感想では楽しい楽しい阿鼻叫喚の地獄絵図と称した学園生活ですが、ほんと殺意高いわー。常時命がけ、というのは比喩ではないのでしょう。油断すると即座に死んでしまいそうだし、油断してなくても不可抗力で死にそうだし、一年時は比較的安全を取り計らってもらっているのだけれど、これ学年が進むとどんどん自己責任になっていくんですよね。というか、学校側で生徒を守ろうという積極的な意志をまったく感じないんですよ。どんな危険地帯に学校が存在していても、学校側に生徒を守ろうという意志と体制があるならある程度の秩序だった安全な道筋というものが出来るものなんだけれど、ここまで生徒を突き放している学校というのはそうそう見たことがない。まあ、学校の上層部が主人公にとっての敵サイド、というのも大きいのだろうけれど。
問題はやはり、彼らが主人公にとっては敵であっても、皆にとっての敵ではないというところなのか。ミシェーラとは登場人物たちにとっては密かに、しかし状況的にはもろに敵対フラグ立ってるもんなあ、これ。ナナオとに関してはなおさらに。
そうなんだよなあ、面白いことにオリバーのカリスマ性とナナオのカリスマ性って並び立っていなくて、それぞれ独自に深く接して言葉を交わした相手を魅了しているのである。なんていうんだろう、オリバーとナナオの二人が一緒にその人を落とすのではなく、あくまで別々に、なんですよね。同じ相手であっても、オリバーとナナオ、二人の言葉が響いているのはその人の中の別の部分のような気がするのです。二人共、その言動は魂そのものを揺さぶるような、その人のそれまでの価値観そのものを覆すような、行き詰まった閉塞を切り開くよう……な鮮烈であり、重厚そのものの衝撃なんですけど、その届いている場所が異なっているような感覚がするんですよねえ。
それは相容れぬものではなく、並び立つことが可能な異なる別位であるのでしょうけれど、だからといって混じり入って一つになるようなものでは決してないような。
なんだろうね、これ。将来、オリバーとナナオが死命を賭すことになったとき、それはただ二人の間のことだけに収まらないのだという示唆なんだろうかこれは。
そうなんですよねえ、この物語ってオリバーとナナオのものであるのだろうけれど、彼ら二人に限定してしまうにはあまりにも他のキャラクターにもスポットがあたり、掘り下げが積極的に進められているんですよね。入学の際に意気投合してグループと相成ったミシェーラやピート、ガイにカティという六人組だけでも凄まじい密度でガンガン掘り下げ、お互いの関係をぐいぐいと縮めて絡めて昇華させていっているのみならず、周りの同じ一年の同学年の面々や上級生たちも取りこぼすことなく一人ひとり丁寧に取り上げて、彩り鮮やかにキャラクターを立たせていってるんですよ。
コーンフォリスとフェイのコンビなんか、あれズルいくらいじゃないですか。あれだけ覚悟決めきって頑張る幼馴染二人とか、感情移入しちゃいますよ。
カティのバイタリティはますます図太さと現実性を増してますし、ピートとシェラもなんかすげえ要素ぶっこんできましたし。一年生同士の本気の勝負は実に見応えありました……ってところで終わっていれば、まだ普通の魔法学園ものっぽかったんでしょうね。
最後の最後に、このキンバリーという学園の闇を、生徒たちが自ら選び自ら踏み入る闇の濃さ、深さ、おぞましさを「さあ、めしあがれ」とばかりに差し出してきましたよこのやろう。
あとがきの煽りがまた効くんですよね、これ。好きに生きて好きに死ね。その意味と味わいを、次巻にて堪能させられそう、ワクワク。

1巻感想

2018年9月読了ライトノベル系書籍からのお勧め  


読んだ本の数:41冊 うち漫画:15冊

前月から読了数は約半減。いや、先月が自分でもびっくりするくらい読みまくってたんで、もとに戻ったとも言えるのだけれど。それでも、一日一冊ペースは維持できなかったか。
9月は比較的新刊で当たりが多く、「★★★★☆」つけた作品はほぼ9月新刊でありました。
【アルデラミン】の宇野朴人さんの新作は、もう期待通りというかそれ以上。【天才王子の赤字国家再生術】も一巻からテンション落ちずに面白さはうなぎのぼり。
永菜さんの新作も、この人わりと安定して自分のストライクゾーンど真ん中放り込んでくるんだよなあ。


★★★★★(五ツ星) 0冊


★★★★☆彡(四ツ星Dash) 4冊

JK堕としの名を持つ男、柏木の王道】 永菜 葉一/kakao 角川スニーカー文庫(2018/9/1)
七つの魔剣が支配する】 宇野朴人/ミユキ ルリア 電撃文庫(2018/9/7)
天才王子の赤字国家再生術 ~そうだ、売国しよう~ 2】 鳥羽 徹/ファルまろ GA文庫(2018/9/14)
はたらく魔王さま!17】 和ヶ原聡司/029 電撃文庫(2017/5/10)


【JK堕としの名を持つ男、柏木の王道】 永菜 葉一/kakao 角川スニーカー文庫

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社畜とは! と、思わず社畜という概念について深刻な疑問を抱いてしまう怪作であります。つまり、社畜とはターミネーターのことだったんだよ!


【七つの魔剣が支配する】 宇野朴人/ミユキ ルリア 電撃文庫

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これは人の陽と暗を浮き彫りにする物語。踊れ踊れ誠実なりし人でなしども。地獄のような楽園の、いつかを夢見る殺し愛。


【天才王子の赤字国家再生術 ~そうだ、売国しよう~ 2】 鳥羽 徹/ファルまろ GA文庫

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稀代の策士同士の謀略戦、政略戦を一撃で台無しにするバカの一撃w 事前の仕掛けの巧妙さのみならず、いざ机上の作戦が破綻したあとの王子のカバーリング、挽回力の極みが凄まじい。

【はたらく魔王さま!17】 和ヶ原聡司/029 電撃文庫

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木崎店長回。生きる上での未来の展望てのはね、本当に大事なのよね、というのをしみじみと実感するのであります。

★★★★(四ツ星) 5冊

ガーリー・エアフォースVII】 夏海 公司/遠坂 あさぎ 電撃文庫(2016/10/8)
狼と香辛料XX Spring Log】 支倉凍砂/文倉十 電撃文庫(2018/2/10)
死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱く 1】 彩峰舞人/シエラ オーバーラップ文庫(2018/7/24)
ファイフステル・サーガ 2.再臨の魔王と公国の動乱】 師走トオル/有坂 あこ 富士見ファンタジア文庫(2018/9/20)
ポンコツ勇者の下剋上 2】 藤川 恵蔵/ぐれーともす MF文庫J(2018/4/25)

【ガーリー・エアフォースVII】 夏海 公司/遠坂 あさぎ 電撃文庫

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【狼と香辛料XX Spring Log掘曄〇拜凖犧宗進諺匳宗‥天睚幻

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【死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱く 1】 彩峰舞人/シエラ オーバーラップ文庫

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【ファイフステル・サーガ 2.再臨の魔王と公国の動乱】 師走トオル/有坂 あこ 富士見ファンタジア文庫

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【ポンコツ勇者の下剋上 2】 藤川 恵蔵/ぐれーともす MF文庫J

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今月のピックアップ・キャラクター

鳥羽 梨於奈 (神域のカンピオーネス)
蒼宮藍葉 (恋愛至上都市の双騎士)
柏木啓介 (JK堕としの名を持つ男、柏木の王道)
有栖川姫乃 (JK堕としの名を持つ男、柏木の王道)
オリバー・ホーン (七つの魔剣が支配する)
ミシェーラ・マクファーレン (七つの魔剣が支配する)
ナナオ・ヒビヤ (七つの魔剣が支配する)
ロウェルミナ (天才王子の赤字国家再生術)
ウェイン (天才王子の赤字国家再生術)
オリビア (死神に育てられた少女は漆黒の剣を胸に抱く)
ヴェッセル (ファイフステル・サーガ)
カレル (ファイフステル・サーガ)
エリカ (最強同士がお見合いした結果)
クロウ (ポンコツ勇者の下剋上)




以下に、読書メーター読録と一言感想。
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七つの魔剣が支配する ★★★★☆  

七つの魔剣が支配する (電撃文庫)

【七つの魔剣が支配する】 宇野朴人/ミユキ ルリア 電撃文庫

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春―。名門キンバリー魔法学校に、今年も新入生がやってくる。黒いローブを身に纏い、腰に白杖と杖剣を一振りずつ。胸には誇りと使命を秘めて。そんな魔法使いの卵たちを迎えるのは、桜の舞う満開街道と魔法生物たちのパレード。が、希望に胸躍らせるのも束の間。キンバリーの孕む数々の脅威が彼らに襲い掛かる。気まぐれに生徒を飲み込む地下迷宮、怪物じみた上級生たち、亜人種の人権を巡る派閥の対立―。そんな魔境を仲間と生き抜く中、オリバーは一人の少女と縁を結ぶ。腰に日本刀を提げたサムライ少女―ナナオ。二人の魔剣を巡る物語が、今、始まる。
ひゃあ、ひゃあ、ひゃあ。
またごっついのが来よったでぇ。
ああしかし、痛恨である。アルデラミン完結巻来てるのに、まだ読んでない。最終巻どころか第二部から積んだままなのである。そうこうしているうちに新シリーズが来てしまったじゃないですか。
とはいえ、そっち読み終えるまでこっちを待てというのも酷な話。なので、そろりと新作に手を出してしまったのでした。
ひゃあー。
まずもって地獄である。キンバリー魔法学園。学園モノとなるとそれは青き春の物語であるはずなのだけれど、控えめに言ってここは地獄だ。あとがきにもこうある。「魔法使いのための地獄である」と。無論、望んで地獄に落ちてく度し難い者どものための楽園だ。
卒業までに二割が落命するというとんでもない場所、と入学式では公に宣言されているけれど……いやいやいや、ちょっと待って? これ二割で済むの? 逆に八割は死んでない? 魔法使いは頑丈なので、多少内臓引きずり出されたり体半分になりかけたり、半身ぺちゃんこになっても治療が間に合えばなかなか死なないらしいけれど、それでも死ぬだろう、という難易度が一年生から降り掛かってくる。難易度というよりも理不尽が降り掛かってくる、というべきか。先輩がたが言うところでは四年生くらいまでは大丈夫だよー、とのことだけれど、大丈夫でこれってどうなんだろう。
そもそも……出てくる先輩、四年生時点でほぼまともな人いないんですけれど。在学七年生まであって、上にまだ5・6・7年生がいるはずなのに4年生でこれである。能力的に図抜けているとか化物じみている、という話ではない。
そもそも「人」じゃなくなってるんですけど!?
狂気の沙汰が当たり前、ただ人間やっているだけでは生きていけない、目的を達せない、そも魔法使いとは人外の領域の生物である、というのを地で行くような人外魔境。それがこのキンバリー魔法学園。これで、なんで表向き普通に授業してハリー・ポッターの魔法学園のごとく日々が過ごされていくのか、真剣に理解できない。平穏と狂気が当たり前のように並存しているのである。
まだ入学したばかりの一年生たちはその意味では正しく人間である。魔法使いであってもその在りようは人間であり、一般的な学生であり、普通に笑って泣いて喧嘩して、自分の中の善性と負の感情のバランスに苦しみながら、人間関係と将来への展望に悩み楽しみ、学校の生活を謳歌する少年少女たちである。
であるがゆえに、上級生というその末路なのか進化なのか、未来の姿形をあからさまに目の前に並べられると、これがああなっていく、という明らかな実証を前にして怖気を震うしかない。
そして、その兆候は皆にあるのだ。
この物語のメインキャラクターとなるだろう六人の少年少女たち。アルデラミンでもそうだったけれど、5,6人の少年少女たちを一つのグループとしてまとめて、物語の中核に放り込んでそのグループのキャラたちを以って物語の推進力としていくの、宇野さんの真骨頂になったなあ。六人という数はけっこう多いはずなんだけれど、この一巻で初対面の六人の関係を醸成し凝縮し踏み込ませて、一気に仕上げてしまった手腕には感嘆を否めない。この子などんな娘、どんな少年か、というのを一気に見せるだけではなく、掘り下げて初登場時点から早速成長させるわ、発展させるわ、どん詰まりからすくい上げるわ、なんちゅうか数巻分の密度があったんじゃないか、という進展を見せてるんですよね。それも駆け足じゃなく、地に足をつけた、どころかグイグイと下に中に掘り下げる形で。
それをして、前提である。それをして、スタート地点へとようやく辿り着く、という体なのである。
スタート地点でこれほどの規模と密度の舞台設置をしてしまうというのは、一体全体トータルではどれほどのスケールを臨んでいるのか。想像するだけで身震いしてくる。
そして何より構成である。
今回、幾つものある種のネガティブな感情、魂が堕するに足る停滞や狂騒を、すごく丁寧に解きほぐして、解き放ってるんですよね。善性と真っ当なロジック、そして心意気と素朴な格好の良さ、真心や誠心、人生を賭すに足る友情、そういう心地よい正の在り方によってそのまま放っておけば、むごたらしい末路、或いは人が堕ちるべきではない魔の領域へと転げ落ちてしまっただろう幾つかの心や魂を、体当たりでぶつかって、すくい上げている。或いは、自覚を促し、自力で再生するのを支えている。
とても良い、気持ちの良い、良き方へと転がる回転を促す物語になっているのです。地獄のような学園で、しかしこの善き良き仲間たちが力を合わせて乗り越えていく、そんな若者たちの陽の光に照らされた物語……。
と、見せておいてこれである。
これである。
一転反転瞬転変転。転転転と転がって、見上げてみればそこに飾るは凄まじきまでの「暗黒面」。
凄絶なまでの漆黒暗座の未来絵図。真っ当ならざる奈落の魔剣。
果たしてこれは真っ当な人間からは程遠い。どころか、人であることを踏み外すことが魔法使いの在りようとするならば、正しく狂人たちの物語なのである。7年だろうと教師だろうと、4年生だろうと、魔法使いであるならば、すなわちその誰もが正しい資質を持っている。その資質を活かすものだけが、この地獄で生き残れる。この地獄を堪能できる楽しめる。ここを、楽園と興じれる。
それは、新入生だとて変わらない。入りたてピチピチの一年生だとて、何一つ変わらない。
何一つとて変わらない。
魔法使いである以上、彼らもまた「人でなし」たる資質持ちの同類なのだから。

ひゃあ、ひゃあ、ひゃあ。
全く以て、ゾクゾクするほど愉しい愉しい地獄の始まりだ。
七つの魔剣が支配する、阿鼻叫喚の楽園の始まりだ。


宇野朴人作品感想
 
12月3日

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11月9日

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