三田誠

クロス×レガリア 嵐の王、来たる4   

クロス×レガリア  嵐の王、来たる (角川スニーカー文庫)

【クロス×レガリア 嵐の王、来たる】 三田誠/ゆーげん 角川スニーカー文庫

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人の氣を吸う「鬼仙」の少女ナタ。彼女を護ると決意した馳郎は、莫大な資産と権力の後継者となった。だが義妹のリコに言われて出席した白鳳六家との顔合わせの場で、第四家・空の家の次代当主である北斗がいきなり攻撃を仕掛けてきた。風を操る「おに」=異能者からリコを護るため、馳郎とナタがとる秘策とは?そして戦いの中で互いへの想いを意識し始めた2人の関係は…?さらにスケールアップ、興奮加速の第2巻。
なるほどなあ……いやね、第一巻を読んだ限りだと、まだ馳郎という主人公にどうしてわざわざ「ボディーガード」なる役割を担わせたのかよく分からなかったんですよね。正直言って、鬼仙や「おに」と呼ばれる異能者たちに比べると、馳郎って一段も二段も力落ちるじゃないですか。もちろん、弱者が強者をいてこますというのはカタルシスを得るに一番の展開ですけれども、それって結局どうしても最終局面での話になるじゃないですか。それがボディーガードという仕事だと、わりと冒頭から格上の敵の攻撃を凌いでいかないといけない展開を強いられるわけです。しかも、護衛対象が鬼仙やおにの関係者の場合、馳郎が守る相手の方が馳郎よりも強かったり、優秀だったりするケースが多発するわけですよ。それって、どうにもアンバランスじゃないですか。
そも、馳郎は無辜の一般市民というわけじゃなく、この度白翁という立ち位置に収まったわけですから、特殊な状況に置かれ、鬼仙やおにとトラブルになる理由付けなど探せば枚挙の暇もないですし、だいたい誰か大切な人を守る、という行為など、意志と決意の一つアレば行うに十分なもののはず。
なのに、なんで弱いのに、他に特別な地位を持っているのに、「守る」事を「仕事」としてこなそうとするのか。それも、千円なんて端金で。
その意味が、一巻を読んだ段階ではまだよくわかっていなかったんですよね。それが、この2巻を読み、新たな護衛対象との絡みを見て、ようやく理解できた気がします。何故、馳郎は「ボディーガード」でなけりゃならなかったのか。

一巻のナタも、そしてこの二巻で馳郎に守られる人も、自分の価値を極度に低く見ている、というよりも自分を諦めてしまっている人でした。そして、自分の価値を見失ったまま井戸の底のような暗闇から、ぼんやりと光の差し込む先を見上げているのです。何の価値もない自分と違う、眩しい光に憧れながら。
そして、彼女たちはその憧れのために、容易に自分を使い潰そうとするのです。価値のない自分を費やし尽くして。
そんな彼女たちだからこそ、「守られる」必要があったのです。
力や能力なら、間違いなく馳郎なんかよりも、ナタたちの方が上回っている。ただ、その身を守るなら、馳郎が守る必要なんて何処にもなかった。でも、たとえ弱かろうと、ナタたちには「守られる」必要があったんです。君たちは、誰かに守られてもいいんだよ、と言ってあげる必要があったんです。
無価値なんかじゃない、兵器だろうと関係ない、鬼仙でもおにでも関係ない、ただ一人の人間として、他の誰かに守ってもらってもいい存在なんだ、と伝える必要があったのです。
そのための、馳朗の「ボディーガード」なのでしょう。
つまるところ、彼の仕事の意味とは価値あるもの、大切なものを守るのではなく、守ることで価値を与えること、人としての尊厳を与える事だったんですな。それも、ただ与えるだけじゃない。一方的な強制じゃなく、仕事として依頼を受けるという形を保つことで、自分への諦めを自分の意志で覆すきっかけを与える、自分の心の奥底に眠らせていた、助けてほしいという思いを汲み上げる事が叶っている。
確かに、それは白翁という地位だけでは出来ないこと。ボディーガードという仕事をしてなきゃ無理だよなあ。

とはいえ、本当に弱いだけならボディーガードなんて成り立たないわけで。わりと前回は役立たず度の高かった馳朗だけれど、今回は頑張る頑張る。圧倒的なまでの強敵相手に、圧倒されながらもギリギリの瀬戸際で粘り、土俵際を割らせない。殆ど「カエアン」の機能のおかげとも言えますが、いやもうカエアン万能すぎ! とも思いますけれど、それでもうまいこと使いこなしてるんじゃないでしょうか。その粘り腰たるや、良かった良かった。
そして、此処ぞという場面での勝負強さ。能力が凄いとか、精神が強靭というのとはぜんぜん違う、発想に制限をつけない野放図さ、というべきか、あの馳朗の強味というのは。その上で、異様に徹底的な部分が際立ってるんだもんなあ。ラストのあれなんて、個人要塞(ワンマン・フォートレス)を通り越して、個人要塞都市の領域に達してませんか、あれ?w
ナタが今回、かなり力の行使に制限が付け加えられていた分、だいぶ馳朗は頑張ったんじゃないかと。ナタの強味とも言うべき、アンチ鬼仙戦能力が「おに」相手にはまったく意味が無いというのもあるんでしょうけれど、残りMPを計算しながら、みたいな戦い方だったもんなあ。それはそれで、より戦闘シーンでの戦術濃度が濃くなってテクニカルに面白くなるんですけれど。

先日、助手になったばかりのナタも、こうして見ると息がピッタリあったコンビネーションで。それ以上に、もう一緒にいる時の雰囲気が完全に夫婦レベルなんですがw ナタの気持ちはどうなんだろう、と穿ってたんですが、あのやり取りを見る限りは、もう本心は固まっちゃってるんだ。自分の立場などを鑑みて、押さえつけているようだけれど。三田さんは、わりとカップリングは鉄板で揺らさないので、リコはこのままだと自分で思っているとおりに気持ちは秘めたままになりそうだなあ。
その考えがあったせいか、てっきりリコには早めに別フラグが立てられているのかと思い込んで、全然その素性に疑いを持ちませんでしたよ。わずか二巻で妹キャラに相手できるのか、斬新だなー、と結構驚いてたのに!w
実は結構お似合いで、ニヤニヤできるカップルになるんじゃないかと思ってたのに!w
やられたw

1巻感想

クロス×レガリア 吸血姫の護りかた4   

クロス×レガリア  吸血姫の護りかた (角川スニーカー文庫)

【クロス×レガリア 吸血姫の護りかた】 三田誠/ゆーげん 角川スニーカー文庫

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中華街の片隅で2人は出会った。少年の名は戌見馳郎、トラブル解決を1回千円で請け負う学生ボディガード。少女の名はナタ、自称仙人。ナタを護ると決めた馳郎の、平和な日常はわずか一週間あまりで終わりを告げる。人の氣を喰らう吸血鬼、“鬼仙”と呼ばれる者たちの襲撃。彼らの目的は、鬼仙を無力化できる最強最悪の兵器―ナタを狩ることだった。「レンタルマギカ」の三田誠が描く圧倒的スケールの新シリーズ、開幕。

うははは、こりゃあいい。なんて主人公だ。ある意味、三田誠プロデュースの主人公らしい在り方で方向性としては【レンタル・マギカ】のお兄ちゃん社長の側で、目的を遂げるための手段の問わなさについてはイツキと同等なんだけれど、それにしても突き抜けてる!! 正直、主人公が本気になったあとのやり方には心底ぶったまげた。主人公が真の力に覚醒! という一般的パターンから想起された展開からするならば文字通り180度ベクトルが違ったんだから、あっけに取られてぽかーんと口を大開にしてしまったのも仕方がない。思わず馳郎と相対した敵さんとシンクロして度肝を抜かれてしまったと言っていい。
いやはや、ぶっ飛んでるにも程がある。一周回って大笑いして、あまりの痛快さに拍手喝采打ち上げてしまったよ。偉業の存在や異能の者たちに対して、少数を圧する大勢にして地上最大の繁栄を成立させた人類の力を、種としての力、集団としての力として語られるケースはいくつも見てきたけれど、それをこんな形で濫用するパターンは全く以て初めて見た!!
絶体絶命の閉塞を打ち破る展開は、いずれの場合も胸のすくようなカタルシスを感じるものだけれど、ここまで予想外のやり方でぶち破られると、不意を突かれた分通常よりもぶっ飛んだ気持ちにさせられて、いやはやたまらんね!!
しかし、この馳郎の持つ『真の力』は、滅茶苦茶に扱いが難しすぎて、よくまあ作者もこんなのに手を出したもんだと感心させられる。馳郎自身が直面する『力』の制御、取り扱いの困難さのみならず、物語を進行させる上でもこの『力』はいろいろな意味で便利すぎて、ピーキーすぎるんですよね。作者自身としてもこれは「魔手」すぎる力なんですよね。もっとも、この『力』の扱いについては【レンタルマギカ】を手がけた三田さんなら猛毒とせず劇薬として存分に使い倒してくれるに違いないという信頼感には揺るぎないものがございますが。

そう言えば、【レンタルマギカ】と言えば、あっちのあとがきで本作の紹介をしていた時に匂わせていたのでもしかして、と思っていましたが、何気にあちらと世界観、共通している?
本作に登場するのは主に「鬼仙」という仙人の一種なのですけれど、どうやらそれとは別に協会派の魔法使いなる存在も実在しているらしく、これって間違いなく【レンタルマギカ】サイドですよね? 今のところ何の関係もないとはいえ、世界観が共通しているならばいずれ何らかの形でクロスしてくることも可能性として準備できるわけで、なんだかワクワクしてきますよ!?
そんでもって、面白いのは世界観が共通しているにも関わらずあちらが純然とした魔法の世界に対して、此方のお話は中華の仙術道術であり現代科学と近未来技術のSFの混合/ハイブリッドの世界なんですよ。
ナタたち鬼仙たちが使う鬼宝という仙術兵器は、まさに「宝貝」そのもの。西遊記や封神演義で見たことのある仙具が当たり前のように飛び交うさまは、中華ファンタジー愛好者としては胸熱くなるばかり。
そもそも!! ヒロインのナタからして、その名前の由来となったのはあの中壇元帥・哪吒太子その人である。マジで本物の最終兵器じゃないかい!! こんな名前つけるって鬼仙たちがどれだけ本気でリーサルウェポンのつもりで作ったか理解できるというものである。「乾坤圏」とか「火尖槍」などを、小説の、しかも現代ファンタジーで見受ける機会に恵まれるとは、テンションもあがるわ!
その一方で主人公が身に付けている特殊な服の名前が「カエアン」……これ、SF者ならば即座に気がつくんじゃないでしょうか。ちなみに、私はまだこれ未読なんだよなあ。いや、多分ほんとに子供の頃に読んだかもしれないんだが、全然覚えてなかったw
しかし、わざわざこれに「カエアン」とか名前を付けるあたりに、終盤の展開も相まって、本作が中華ファンタジーとSFの並列混在を然としたお話にしてやるぜ、という強烈な意思表示を感じて、これまたテンションあがってしまいました。それが【レンタルマギカ】とつながっているとなると、さらにワクワクしてくるじゃないですか♪
仙人や吸血鬼の在り方が向こうと結構食い違って言うのもまた興味深い。
ってか、これが吸血鬼モノだったんですよね。全然そんなイメージなかったよ。三田さんが吸血鬼モノを書くとこうなるのか。ってか、血は吸わないもんなあ。ほっぺたペロペロ舐めてただけじゃないか。ぺろぺろぺろ。
ナタはかわいいなあ……。ゆーげんさんのイラストはなかなかに凶悪である。ヒロイン衆も揺るぎないメインのナタに加えて、蓮花に妹ちゃんと強力なのが一揃。蓮花あたりは明らかにヒロインとして強キャラなので、まさかアデリシアみたいにメインを食っちゃうことはなかろうけれど、三田さんはデレさせた後が滅茶苦茶可愛く書きなさるので、色々な意味で戦々恐々ですよ。
という訳で、期待の新シリーズは期待通りにスタートでした。

三田誠作品感想

レンタルマギカ 死線の魔法使いたち4   

レンタルマギカ  死線の魔法使いたち (角川スニーカー文庫)

【レンタルマギカ 死線の魔法使いたち】 三田誠/pako 角川スニーカー文庫

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ついに大魔術決闘が始まり、布留部市各地の戦闘は激化の一途を辿っていく。苦戦を強いられた穂波、アディリシアが、それぞれの決意を胸に切り札を切ろうとするなか、市内を巡る霊脈に異変が発生、戦闘中の魔術師たちの脳裏に、ある光景が映し出される。それは12年前―かつて、いつきが妖精眼と交わった記憶であり、それこそが、すべての“始まり”だったのだ!いつきを取り巻いてきた様々な因縁の謎が、いま明らかに。
うわあ、そうか、そういう事だったのか!!
いつきの邪魔をするかのように大魔術決闘に介入してきた伊庭司の目的がどうしてもわからなくて、その上なぜ隻蓮さんやユーダイクスが伊庭いつきを社長と認めながら伊庭司に従うのか。いつきと同じ、魔法使いが普通に幸せになる世界を目指していると広言しながら、いつきと違っていまいち彼が言う幸せの定義が見えてこない。兎に角、意図するところが霧に隠れたようで得体が知れなくて、不気味に思えてたんですよね。なにか、とんでもない事を企んでいるのでは。真の黒幕、裏のラスボスはこの人なんじゃないのか、とすら疑っていました。
なんでわからなかったんだろう。どうして気づかなかったんだろう、信じてあげられなかったんだろう。この人は、伊庭司という人は「アストラル」の社長だった人なのに。たとえ血が繋がっていなくても、伊庭いつきの父親だというのに。
彼の目的が明らかになったときには、思わず声を上げてしまった。ほんとに、なんでその事について思いが至らなかったんだろうか。いつきたちが言う、魔法使いは幸せになっていい、という範疇にはあの人だって入っていて当然だったというのに、彼の運命をもう無意識に諦めてしまっていたと言われても仕方がない。
そうだよなあ、助けないと嘘だよなあ。見過ごすはずがないもんなあ。
でも、それがいつきの考えだけじゃなく、伊庭司という人の目的であった事に、物凄い安堵を感じたのです。ああ、アストラルは、昔からアストラルのまま、本質的には何も変わっていなかったんだなあ、と。
でも、この時点ではまだ、伊庭司のあり方を意図せずいつきが継いでいた、という一方通行の感慨だったのです。胸打たれたのは、ヘイゼルさんが教えてくれた、伊庭司の本心を知った時。彼が、息子のことをどう思っていたのかが、初めて明かされた瞬間でした。
ああ、この二人。伊庭いつきと伊庭司は、ちゃんと親子だったんだ。考え方や生き方や人間性がソックリとか、似ているとかそういう意味じゃなく、双方向の、ちゃんと愛情が通い合った家族だったんだ。
ちょっと、泣きそうになった。
すべてを見通すいつきの聡明さが、この父親の感情だけをヘイゼルに教えてもらうまで見失っていたのは、多分微笑ましいと分類される事実なのだろう。だって、そんな所も父親と息子の関係らしいじゃないですか。誰の心にも敏感で聡いいつきが、父親が自分に向ける心だけは気がついていなかった、というのは。

これまでずっと、心の引っかかっていたものが拭い去られ、最終回を前にして随分とスッキリしました。思えば、あの人の行く末についても無意識に憂慮していたのかもしれません。何となく読んでいて心が重かったのも、伊庭司の動向や目的が読めないための居心地の悪さから来るものだけじゃなかったんでしょう。あの人がいなくなる事を前提としていたら、そりゃあ心も重くなるってもんです。でも、ちゃんと何とかしてくれると、少なくとも伊庭親子が何とかしようとしてくれているのなら、大丈夫と安心できます。哀しい結末なんてぶっ千切ってくれると、信頼できますから、心も軽くなるってもんです。
さらに、協会や螺旋の蛇の首領の正体。アストラルの竜の真実。いつきの目に赤い種が宿った真相など、これまで謎とされていた件もすべて明かされ、そしてアディが迷っていた魔法への代償の答えも出され、これでラストに向けて必要とされる扉の開放は、殆ど終わりあとは突っ走るだけになったのではないでしょうか。もう、イケイケドンドンです。
しかし、ニグレドとタブラ・ラサの正体についてはちょっと驚いた。そういう発想に基づく存在だったとはなあ。
黄金の夜明け系の魔術結社の位階制度において、サード・オーダー以上の位階は物質的な存在では到達できないとされています。なので、てっきり「魔法になった魔法使い」こそがこの第三団に至る方法だと思ってたんですが、ニグレドとラサの登場であれあれあれ? と首を傾げる事になったんですよね。ふたりとも、まあニグレドはまだ理知的で老成している所があるのでともかく、ラサはどこか幼い精神面も垣間見えて、とても「魔法になった魔法使い」の成功例には見えなかったわけで、じゃあ何なんだ? と頭を悩ませていたのですが、なるほどなあ、逆転の発想だったのか。それに、アディたちの説明によると、真なる意味で魔法使いが魔法になることには成功例が存在しないということになりますし。つまりは、第三団はなるじゃなく作るもの、と言う事だったんだ。いや、しかしそれだと、アディはどうなるんだ? 彼女の説明からすると、どうも抜け道があるような気がするけれど。魔法が誰かに使われなければ魔法足り得ないのなら、使う人が居てくれればいいってこと?

アディの選択は、もう彼女らしいとしか言いようがなく。そうだよなあ、この子なら想いを売り渡すくらいなら未来だけじゃなく自分そのものを対価にしちゃうよなあ。結局、この子は一番大切なものを守りぬいたわけだ。貴方に何の相談もなくこんな決断をしてしまって、ごめんなさい。と、謝ってしまうあたりに、アディがそれこそ身も心もいつきに捧げきってしまっている心底が窺い知れる。
以前からその傾向は強くあったけれど、どうやらいつきの想い人はアディの方で決定かな。なんか、わりと決定的な発言、ありましたしねえ。

さあ、次でこの壮大な魔法使いたちの物語も終結。皆が幸せである結末でありますように。うん、大丈夫大丈夫。

三田誠作品感想

レンタルマギカ 争乱の魔法使いたち4   

レンタルマギカ  争乱の魔法使いたち (角川スニーカー文庫)

【レンタルマギカ 争乱の魔法使いたち】 三田誠/piko スニーカー文庫

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世界を変える!
強大な2大組織がいよいよ激突!!
ジャッジを担う<アストラル>の勝利条件は――!?


魔術が世界を揺るがす『大魔術決闘(グラン・フェーデ)』の幕がきっておとされた! 穂波や猫屋敷ら魔法使いを罰する魔法使いによって編成された<協会>。そして彼らに仇なして来た<王冠(ケテル)>の座(セフィラー)タブラ・ラサ率いる<螺旋なる蛇(オビオン)>の血戦はもはや必然。しかしこの決闘を取り仕切る<アストラル>伊庭いつきにはどちらも勝たせるつもりはなかった。その秘策とは――!! いつきの『力』を信じる者たちも続々集結、波乱を含み魔術の時間(マギ・ナイト)は加速する!
仲介役として『大魔術決闘(グラン・フェーデ)』を取り仕切ることで、<協会>と<螺旋なる蛇(オビオン)>の全面戦争をコントロール可能な最小単位の決闘へと制限する事に成功した<アストラル>。とは言え、戦いの形が変わったとは言え勝敗を決する以上は、それぞれの目的を鑑みるに勝者が敗者を滅ぼすのは自明の理。結局、戦争の規模こそ制限できたものの、結果はこのままでは何も変わらない状況だったんですよね。これをいつきがどうするつもりなのか、<協会>とも<螺旋なる蛇(オビオン)>とも立場を異にする、魔術世界を動かすプレイヤーとして、彼が何を目論み、何を目指しているのか。それが開陳されるのをわくわくして待っていたのですが……そう来たかーー!! 決闘のジャッジとなった以上中立の立場でどうやって両者の戦いに介入するのか謎だったのだが、まさかそんなからくりで、ジャッジである<アストラル>が実質第三極としてこの決闘に参加する形に出来るとは……発想の転換だ。それと同時に、参加人数が絞られる決闘だからこそ、大組織とは比べるべくもない零細魔術結社に過ぎないアストラルが何とか渡り合える形になっているわけで、最初からそのつもりだったのか。
これは御見逸しました。
興味深いことに、この時点で<アストラル>って魔術世界の異端、ではなくなってるんですよね。図らずも、フェーデの前にいつきに会いに来た協会側の参戦者の夫婦が語ったように、新興勢力<アストラル>に注目が集まっているんですよね。その中にはおどろくべきことに好意的な形で彼らを見る向きが少なからず存在しているのです。魔法使いの中にはいつきの生み出した新しい流れに着目し、彼の言動に目を惹かれ、彼の考え方を支持する世論が着実に醸成されてはじめている。魔法使いたちの世論を代表する<協会><螺旋なる蛇(オビオン)>と並ぶかまではわからないけれど、確かに魔法使いの未来を担う第三の勢力として認知されつつあるわけです。
その支持者の代表とも言うべき人たちが、今回自然と集まり、いつきに手を差し伸べてくれた人たちなのでしょう。いつき社長率いる<アストラル>と関わり、彼の人柄に魅了され、彼の語る魔法使いの幸せに共感を抱いてくれた人たちが、この難局の渦中に頼まれずとも自らの意志で、みんないつきを助けるために続々と集まってきてくれたのです。
これは痺れたなあ。
それでも、いつきにとっては今回の決闘は<アストラル>の限界を超えることを求められた綱渡りの繰り返しのはずで、それこそ思惑や企みが全部うまく行かないとすぐさま破綻してしまいそうなギリギリの瀬戸際が続いていたはず。
それを、まさかあんな形で横から介入してきて、いつきの思惑を台無しにしかねない形でひっかきまわす人が出てくるなんて……思わず「なんなんだ、こいつは!」と唸ってしまいましたよ。
誰もが予期せぬ第四極の出現。<アストラル>にして今の<アストラル>とは考え方がまるで違うもう一つの<アストラル>。魔法が使えない魔法使い。先代<アストラル>社長「伊庭司」の登場。まさか、こんな嫌らしい形で、それもいつきと対立する形で現れるなんて。世界の片隅でこっそりと復活した時から不気味だ不気味だとは思っていたけれど、これはとびっきりに気持ち悪い。明らかに、伊庭いつきとは相容れない何かだ。
それなのに、隻蓮さんや旧アストラルの社員だった人たちが、何故か伊庭司と同調して動き出してるんですよね。どうも心情的にはいつき側に居てくれるようなのに、何らかの理由で前社長に理ありと彼の側に立って動き始めている。前社長の目論みの一端は、一部だけですが見えてきたわけですが……それでも底知れなさすぎるよ、この人は。
明らかに計算外の旧<アストラル>の介入によって、いつきの計算は大幅に狂いだしているはず。ただでさえ、<協会>も<螺旋なる蛇(オビオン)>も簡単にいつきに良いように振り回されるような甘い連中ではなく、普通にやっていても危ないにも関わらず、さらに状況が混沌化して、果たして大丈夫なんだろうか。此処に来てじりじりと不安ばかりが募っていく。
とりあえずダフネさん、とっとと因縁叩き伏せて、隻蓮さんを篭絡して取り込んでくださいよ。ユーダイクスはともかく、みんなの兄貴分であった隻蓮さんが敵対していると足元が覚束ない感じになって心細くて仕方ないんですから。

三田誠作品感想

イスカリオテ 74   

イスカリオテ〈7〉 (電撃文庫)

【イスカリオテ 7】 三田誠/岸和田ロビン 電撃文庫

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罪と罰のアイロニック・アクション、感動の完結編!

 人類を破滅に導く、〈反救世主〉によって開かれた『門(ゲート)』。イザヤは身を呈してそれに対抗し、世界には平和が訪れた。しかし、そこではイザヤの存在は人々の記憶から失われていた。
 例外的に記憶を留めていたノウェムは、ある日駆逐されたはずの<獣(ベスティア)>と遭遇する。しかも、それはノウェムにあることを囁きかけ──。そして事態は再び動き始める。
 はたしてイザヤの戦いの真実とは、そして真の最終決戦とは!?
 断罪衣(イスカリオテ)使いたちの物語、堂々完結!
そして期待は裏切られなかった。
これは既に終わってしまった英雄譚のあとの、一欠片の後日談。ただ一度の本当の奇蹟の物語。
これを読んでふと思い浮かんだ作品があるんですよね。ニトロプラスから発売されたゲーム【ハローワールド】における、友永和樹と友永遥香のラブストーリー。
キャラクターの性格も出自も違うし、そもそも物語の形がまったく違う。違うのだけれど、生き物から生まれたのではない作られた存在同士の間に芽生え育まれた、人以上に人らしい愛情のカタチ。人と人造物との恋愛というものは決して珍しくはないのだけれど、人造物同士の愛の物語というのはやっぱり稀少なんですよね。こういう話を見てしまうと、愛というものは決して人間の独占物ではないのだと、感動と安堵を覚えてしまうのです。ノウェムのような存在が生まれ、イザヤのような存在と愛を育むことが出来るというのなら、いつかきっと人類は人という種の後継者を、友でもあり子でもある存在を得る事が出来るのではないでしょうか。
生命を弄ることは神の領域を犯す大罪であるという考えがあり、この作品でもカルロが行った行為は聖職者として許されざる罪だと語られます。イザヤのみならず、ノウェムだって見方によっては生命の冒涜以外の何者でもないでしょう。でも、罪によって生まれた子たちに尊い魂が宿り、生きて人とつながることの素晴らしさを讃える者になれたとしたら。
この心やすらぐ、穏やかな結末はまさに祝福された希望の物語だったように思います。

しかし、これを並べて後日談、と言い切ってしまったのはすごいなあ。確かに、世界の救済という意味での物語は前回で終わってるんですよね。だから、ここで描かれているのは戦いの果てに残ってしまった各々の悔いを晴らす為の後日談なのである。あのバビロンの大淫婦と瑠璃が報われたのはよかったなあ。報われたというと語弊があるかもしれないけれど、彼女たちはそれぞれにちゃんと決着をつけれたように思う。あの清濁併せ飲めるようになった瑠璃は、もう無敵なんじゃないかしら。
それにしても、万事に万事、ノウェムがカワイイというおはなしでした。感無量。

三田誠作品感想

レンタルマギカ 魔法使いの妹、再び4   

レンタルマギカ  魔法使いの妹、再び (角川スニーカー文庫)

【レンタルマギカ 魔法使いの妹、再び】 三田誠/piko スニーカー文庫

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最強の妹、再び! 一般人にも関わらず、歴戦の魔法使いたちをも圧倒するそのバイタリティは以前から些かも衰えること無く、それどころかむしろパワーアップ?
かのアディリシアが手も足も出ないんだから大したもんだよなあ。小姑としては手ごわいってレベルじゃないんだが、これで勇花はとびっきりのアディ贔屓だからむしろ頼もしいくらいか。アディの内面にここまでズケズケと入り込んで気合入れられるのなんて、見渡してもこの娘くらいなものですもんね。ダフネは何だかんだと遠慮があるし、穂波にはアディは弱味なんて見せられないだろうし。
しかし、妹ちゃんとしてはもう兄貴の彼女はアディ一択なのか。穂波とは顔を合わせてないって事もあるんだろうけど、事実として今現在、明らかにアディの方がリードし出してるもんなあ。イツキも完全にアディのこと意識しだしているし。
魔術結社の世界の大戦争が始まる前に、こうした魔法が一切関係の無い話が挟まったのは、場合によっては変に間が相手しまう所なのかもしれないけど、今回に関しては必要な話だったんでしょうね。魔法とは関係の無いところでアディの決心が固まり、先の抗争のお陰で距離感を掴めなくなっていたイツキとも、元に戻る以上の位置に戻れたわけですしね。
それ以上に、二部に入ってからブーストしっぱなしだったイツキの状態、彼に対する変化の認識を落ち着かせてくれた勇花の功績は大きい。彼女が見て指摘してくれたイツキの大きすぎる変化の本質は、まさにポンと手を叩いてしまうような鋭いもので、ややもイツキの覚醒に対して戸惑いを隠しきれていなかった登場人物たちにも納得と安心を与えてくれるものでしたしね。何より、誰よりもイツキという人を知っている妹ちゃんが、変わったけど何も変わってないよ、と太鼓判を押してくれたのは、何よりの安心材料でした。さすがは最強の妹。こりゃ、誰も頭上がらんわ。
あとクロエさん、色々と残念な素顔が明らかになりすぎw みかんたちに、時々物凄く面白い人になるよね、とか言われちゃってるし。同じ穴のムジナだw

そして、二話目は「魔法使いを罰する魔法使い」として働く穂波たちの現況。と、「協会」の対螺旋の蛇戦であるフェーデへの準備話。穂波にしても猫屋敷にしても、アストラルに居た頃から凄まじく一皮剥けちゃってるなあ。ただ、過酷で殺伐とした仕事内容にも関わらず、中身の方は変わらずにいてくれてるようで一安心。
協会の代表の正体、まだ詳しいところは明らかになってないけど、おおよそ螺旋の蛇の当主がああいう存在だった以上、協会もと思っていたら案の定だった。正しく黄金の夜明け系魔術結社の階梯を踏んでいるとも言えるが。影崎の場合もそうだけど、魔法って極めれば極めるほど実存から遠ざかっていくものなのか。だとすれば、やはり魔法が現実世界における生に基づく幸せと乖離していくのも当然なのか。それを摺りあわせていくのは、魔法使いも幸せになっていい、とするイツキの思想はやっぱり困難極まるんだろうなあ。

そんな魔法使いの幸福が真っ向否定されたたきつぶされた話が、三話の隻蓮さんの過去のお話。隻蓮さんとアディの父親であるオズワルドが友人同士だった、というのは以前隻蓮の口から語られた事でしたが、本当に二人、仲が良かったんだなあ。以前に一度オズワルド氏が過去の回想で登場したときは、まさに魔法使いらしい魔法使い、非情で冷酷な実際主義者という印象だったんだが、これほどまでに人間味溢れる人だったとは。人の夫として、人の父親として惜しみない愛情を注ぎ、大切なモノを守らんとしていた魅力的な当主。その人としての生き様と魔法使いとしての生き様の狭間で苦しみ、魔法とはなんなのか、それを極めるに意味があるのかを疑問し続けた人。そんな人が、どうしてあんな魔法の残骸となるような最期を辿ることになったのか、その発端にして結末とも言うべき事件が、今回の話だったわけだ。後に魔法そのものに成り果てるオズワルド氏が、ここまで魔法に絶望と疑問を感じていたなんて。でも、それも当然なんですよね。この人は、魔法に大切なモノを奪われ続けたわけなんですから。隻蓮としては、その悲劇を目の前で防げなかったことは痛恨事だったんだろうなあ。
アディの母親はまさにアディの母というべき勇ましくも美しく凛とした気高い麗人で、素敵な人だったんだなあ。
そして、このエピソードは同時に、アディが捧げようとしている代価の重たさも明示しているわけで、アディを待つ試練は予想していたものよりも遥かに重く、想像を絶する厳しいものになりそうで、気が重い。
……ところで、ダフネさんは十歳は年上の異国の僧侶に完全にお熱ですか、そうですか。もう隻蓮への態度が凄いことになってます、ええ(笑

そしてそして、ついにあの人物が戻ってくる。やっばいなあ、胡散臭いどころじゃない、得体が知れない上に何を考えているかさっぱりわからない、不気味すぎるぞ、伊庭司。

三田誠作品感想

レンタルマギカ 白の魔法使い5   

レンタルマギカ 白の魔法使い (角川スニーカー文庫)

【レンタルマギカ 白の魔法使い】 三田誠/pako 角川スニーカー文庫

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まさか、前回の<銀の騎士団>との魔術決闘(フェーデ)ですら布石に過ぎなかったってのか!? まいった、これはまいった。想像を遥かに上回るスケールで、事態が進展していく。協会出向となってしばらくアストラルやいつきから距離を置いていた穂波や猫屋敷が戸惑うのも仕方がない。それくらい、伊庭いつきは見違えてしまった。元々臆病なところはあっても、やるときはやるカッコイイ主人公だったのだけれど、これまでとまるで地平そのものが違ってしまっている。彼が今まで立っていたステージと、今彼があがっている舞台とでは根本から異なっていると言っていいかもしれない。
作中にもこんな表現がある。

かつての伊庭いつきが、難度の高い詰め将棋を必死でクリアしていたのなら、今のいつきはゲーム盤そのものを自分でつくりあげる。

そう、勝つための方法を模索し手繰り寄せるのではなく、勝つためのルールそのものを自ら編み出そうとしているのだ。前回の思いがけない新生アストラルの強力さを見せつけられて、スゴイスゴイとはしゃいでたのが恥ずかしいくらいである。

極東の弱小魔術結社に過ぎなかったアストラル。ゆえに協会のゴリ押しによって一度はいつきは禁忌認定され抹殺されかかり、絶体絶命の危機から何とか逃れたものの、いつきの目の中にあった秘蹟は回収され、ゲーティアとの親交は解消され、アストラルの主戦力だった穂波と猫屋敷はアストラルを守るために協会に身を差し出し、アストラルは完全に無力化されてしまった、と思われていたのを見事に覆したのが前巻の内容。
着実に仕事をこなすことで階位を押し上げ、<銀の騎士団>とのフェーデに勝利し、かの強大な魔術結社と親交を結ぶ事に成功したアストラルは協会内で無視できない存在感を示すことができたのだけれど、それでもまだこれはいつきにとってとっかかりに過ぎなかったわけだ。彼の考えていたことは、協会内の立場云々で済む話じゃなかったんだな。
本当に、今回は度肝を抜かれた。

ダリウス・レヴィの目からしても、すでに伊庭いつきは自分と同じ地平に立つプレイヤーのひとりに相違なかった。

あのどうしようもない怪物、ダリウス・レヴィ。魔法使いとしてではない、協会の実質的な最高権力者としてのとてつもないスケールを持ったあの男、初めて出てきた時には太刀打ちどころかまともに意見すら出来ないと思わされる威圧感、人物の巨大さに圧倒されたものだけれど、その彼にここまで言わせるようになったのか、いつきは。
かつてのいつきは、魔法使いではない身でありながら、アストラルの社長として魔法使いたちと接するうちに、ひとつの理想を抱くようになる。でも、その理想を実現するには彼はあまりにも無力すぎたんですね。伊庭いつきという人間の持つ魅力は、希望を持たない魔法使いにすら未来への光を垣間見せるほどの強い力を持っていたけれど、それでも彼の率いるアストラルは、魔法使いたちの世界において、その力を封じられてしまったわけです。
理想を貫くには、人に話を聞いてもらうには、まずこちらに振り向かせる力を、耳を傾けてもらえるだけの力を持たなければならない。
伊庭いつきは、力を必要とし、力を欲し、見事にそれを叶えてみせたわけだ。しかも、かつて赤い瞳の秘蹟によって発揮していたような個人の性能としての力ではなく、巨大な組織そのものを、社会全体をすら動かすための力を、手に入れてみせたのです。
クライマックスでの<螺旋の蛇>、そして<協会>による権謀術数を駆使し才知の限りを尽くした大どんでん返しの応酬だけでも圧巻で、圧倒されまくっていたというのに、最後の最後のいつきの手管が炸裂したときには、あの言葉が発せられたときは本当に絶句してしまった。
この少年、いったいどこまで大きくなるというんだろう。もはや、彼の持つスケールは三極の頂点の一角をなすほどになってしまった。でも、穂波たちが言うように、アディリシアが愛惜しむように、いつきは変わったけれど、変わってないんですよね。彼の一番大事な部分は何一つ変わらず、その優しさと柔らかさに断固とした強さと意志が備わり、そしてそれが発揮される方向性が明確になったことが、伊庭いつきという人間にここまでのスケールが生まれる要因になったのだろう。
いやあもうすごいや。すごいとしか言えんわ。

そして、ついにあの男が。彼の存在がいったいこの混迷極める魔法界の道行をどう位置づけることになるのか、これもまったく想像もつかないので、ほんと先行きがまったくわからん!

シリーズ感想

イスカリオテ 54   

イスカリオテ 5 (電撃文庫 さ 10-9)

【イスカリオテ 5】 三田誠/岸和田ロビン 電撃文庫

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クリスマスに沸き立つ街に蘇ったあの男の脅威が迫る──

 12月、聖誕祭(クリスマス)を控えて御陵学院は大きな盛り上がりを見せる。玻璃率いる中等部生徒会はじめ、喫茶店をやることになったノウェム、さらにはラーフラまでもがサンタの格好をして準備に奔走。イザヤもその熱気の渦に巻き込まれていく。
 しかし、聖誕祭当日、街に異変が起こる。突如出現した<獣(ベスティア)>の群れ、新たな異端審問官の登場、そして壬生蒼馬の復活により事態は大きく動いていくが──!?
 三田誠が贈る罪と罰のアイロニック・アクション、緊迫の第5弾!



後書きにて明かされた、シリーズ全七巻構想。ならば、ここで描かれる平穏なる日常は、ここで行き止まり、ということか。聖誕祭に向かってふくれあがって行く熱気、浮かれたような楽しげな空気。それに感化されるように、いままで接点の薄かったノウェムと玻璃、そしてラーフラといった面々がつかの間、交流を重ね、戦友として、友人として絆が通じ合ったような感覚に、どこか満たされたような想いを抱く。
そして、イザヤも。英雄イザヤを演じ続けてきた偽物の勇哉も、街の熱気に浮かされながら、この半年、英雄の模倣を続ける間に、イザヤとして実際にこの街で過ごしてきた時間を思い返し、ひとつの決意を固めて行く。

そして、壊れる日常。

あらすじにあり、すでに前巻で示唆されていた蒼馬の復活は、単なる引き金に過ぎない。最後の戦いはここから始まり、あとは最後までノンストップで駆け抜けていくのだろう。
わざわざその日を、聖誕祭に持ってくると言うのは様々な意味での比喩を込めているんだろう。
偽物の英雄が、本物の英雄として生まれる日。
人の姿を模倣した人形が、一人の少女として生まれる日。
そして、最後の悪夢が、希望の裏返したる絶望が、生まれる日。
それが聖誕祭とは、ずいぶんと皮肉がきいている。
英雄の偽物を演じるのではなく、真の意味で英雄として生きることを選んだイザヤの前に立ちふさがるのは、おそらく、でも間違いなく、あの人物になるんだろう。これは、シリーズが始まった当初からある程度予想されていたことだけど、まさにイザヤが本物になったこの時に現れてくるなんて、凶悪な話じゃないか。

でも、イザヤがカルロ神父に訴えかけるシーンは、もう滅茶苦茶熱かった。カルロ神父が抱いた衝撃が、魂が揺さぶられるような感動が、ダイレクトに伝わってくるような熱さ。普段、飄々として何を考えているのか真意の見えない男が抱いた感慨だからこそ、余計に強烈な熱量となって伝わってきたのかもしれない。

クラクラきた。

正直、カルロ神父が告白してくれた世界情勢は、かなり衝撃的だったんですよね。これはただの絶望じゃないよなあ。絶望することさえ許してもらえない、本当の滅びというべきか。
それだけに、身にまとっていたものを全部脱ぎ捨てたかのような、まっさらで真摯で力強いイザヤの訴えは、決意は、間違いなく眩い希望として輝いたのだろう。

一方、複雑なのは<バビロンの大淫婦>こと妖女ちゃんの立場だよなあ。ベスティアたちから女王と呼ばれ祀りあげられるかのような立場にいながら、本人は自分が何のために存在しているのかを記憶しておらず、その発言たるや邪悪な悪女そのものにも関わらず、実は言動不一致というか、自分で悪ぶって言っているほどには、別に悪いことはなんにもしてないんですよね。今回、ついに一線を超えてしまったか、と思ったらまたも言葉だけで、実際にはノウェムのピンチを思わず助けちゃってるし。
妖女ちゃんについては、てっきりイザヤがお気に入りだから彼だけ贔屓して、手助けしているんだと思ってたんだけど、それだとノウェムを助けちゃう理由が分からないんですよね。もしかしたら、思っている以上にこの子、単なるツンデレちゃんというか偽悪ぶってるだけの子なんじゃないかという疑惑がww

一方のノウェムは、玻璃と妖女ちゃん、二人がかりで自分のイザヤにいだいている想いが単なる忠誠やシステムの命令によるものではなく、純粋な恋心じゃないの、と指摘され暴露され、うろたえまくることに。人形が人に恋をすることなどありえず、恋をする人形はそれこそ人間と何の違いがあるのだろう。
恋する人の事で胸を焦がし、今は亡き親友のために怒ることができる、そんなノウェムはやはりただの少女なのだ。
あのノウェムの友人となった少女、遥の事に改めて言及されてるのはジーンときた。ノエwムにとって、彼女は本当に大事な人だったんだなあ。彼女の尊い想いは何も無駄じゃなかったんだ。彼女の存在が、この絶望的な状況をさらに絶望に突き落としかねなかった暴食の存在を打ち砕く事になったんだから。それ以上に、ノウェムに人としての在り方を教えてくれたかけがえのない子だったわけだし。

あと予定では二巻で完結らしい。殆ど一気にノンストップでクライマックスまで突っ走りそうな勢いだし、できれば最後の二巻はなるべく短い期間で出して欲しいところですねえ。

1巻 2巻 3巻 4巻感想

レンタルマギカ 銀の騎士と魔法使い5   

レンタルマギカ  銀の騎士と魔法使い (角川スニーカー文庫)

【レンタルマギカ 銀の騎士と魔法使い】 三田誠/pako 角川スニーカー文庫

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この表紙絵観たときは、目を丸くしたものです。一体誰だ、こいつ、と真剣に首をひねってしまった。それくらい、以前のいつきとは印象が変わっている。眼帯がなくなったことこそ一番大きな外見的変化なのですが、それだけならこんなにも驚かなかったと思うんですよね。
この優しげで柔らかくも、芯の強そうな真っ直ぐな相貌。それはいつきの本質そのものなのですが、以前の彼はここまではっきりとその本質が表に出る人間じゃなかったんですよね。同じ微笑でも、どこか気弱でヘラヘラっとした笑みこそが彼の表情だったのに。
彼を苛み続けながらもその強さの源でもあり続けた紅い瞳が奪われ、彼を支え続けた猫屋敷と穂波を協会に奪われ、アディもまたいつきから距離を置き、アストラルに残ったのはオルトとみかん、黒羽と新たに助っ人として加わったラピスと、いつきよりも年少者ばかり。
いつきが拠り所としていたものがすべて奪われてしまったわけです。そんな中で、いやそういう状況だからこそか、彼は甘えを捨て、今まで漠然としていた願いを叶えるために何をすればいいのかを、それを具体的に見定め、誰に導かれるのでもなく、自分の頭で考え、自分の足で進みだすのです。
そこには、かつての気弱で内気で情けなげな少年の幼い風貌は溶けてなくなり、精力的に己が目的を達成するために、夢を叶えるために突き進む精悍な男の姿があるばかり。
ああ、少年は大人になったんだなあ、とこの巻を読んでいて妙な感動に胸が熱くなってしまった。それも、ツマラナイ大人になるのではなく、少年がかねてから持っていた良い部分を、多くの人々が彼を慕い、余人に心許さず光に見向きもせず闇を歩むはずの魔法使いたちを惹きつけて止まなかった素晴らしい彼の本質はいささかも陰ることなくそのままに、とても素敵な青年へと成長していっている。
まあ、気弱そうだったり、臆病だったりするのは以前のままで、妙に安心させられてしまうのですが。それでも、気弱でも、頼もしさが前とは断然違うんだよなあ。
おそらく彼は答えを見つけたのだろう。これまで彼がずっと疑問に思い、自問し続けてきた問題に対して。そして何より、妖精眼という異能を持っているものの、魔法使いではないただの人間でしかない自分が、魔法使いの社会の中でどういう立場にいるのかを、いったい何が出来るのかを。

前回、彼の中に隠されていた秘蹟が奪い去られたことで、伊庭いつきが持っていた能力は著しく低下してしまい、主力だった社員たちが抜け、いつも手助けしてくれていたアディが疎遠になったことで、アストラルの戦力は半減どころではない勢いで減退してしまいました。
前の巻の感想でも、この戦力の低下をどうするんだろう、とかなり不安視していたのですが、いやまったく自分の見識の浅さを思い知らされた思いです。
まさか、真っ向からの正攻法で、これほど強力なアストラルを見せつけられることになるとは。そうなんだよなあ。アストラルの強みというのは、個々の魔法使いが稀代の腕利きばかり、というんじゃなかったんだよなあ。それなら、猫屋敷、穂波、アディが抜けたことで立ち直りようがなかったはず。でも、アストラルの本当の強さというのは、洋の東西を問わない多種多様の系統の魔法使いが一同に介しているというところだったんですよね。社長であるいつきが起点となって、それぞれの魔術系統の特徴、長所を活かして応用自在に状況に対応する。他の魔術結社には決してできない、魔術の融合、それこそがアストラルの唯一無二の在り方だったわけだ。
そして、残ったみかん、オルト、黒羽、そしてラピスたちもまた以前のままではなく、懸命な研鑽を積んで魔法使いとしての力を増しているわけで。
以前とはまた少し違ってはいるものの、より結束と柔軟性が深まり、いつき本人の意思と戦略性が通るようになった指揮っぷりは、新生アストラルが決して前よりも劣化などしていない事を示していて、各種戦闘ターンでは随分と興奮してしまいました。
ゲーティアに匹敵するほどの強大な魔術結社<銀の騎士団>との一連の会合は、痛快の一言だった。辺境の弱小結社と舐めまくり見下しまくった相手の思惑を、ことごとく覆して行くいつきの深慮遠謀。あー、この子がこんなに強かな策士になるとはなあ。それも、陰惨で性格の悪いたぐいの策ではなく、どこか敵にすら思わず「やられた!」と喝采をあげさせてしまうような、いっそ清々しいような快策ときた。
そして、それは戦術面のことだけではなく、政治戦略的な面にも繋がることになる。敵を打ち倒すのではなく、味方を作り、利益だけでない信頼によって紡がれる繋がりを広げて行く。一旦は禁忌指定を受けて協会内での立場を最悪としたアストラルが、裏技でも反則技でもルールの盲点を突くやり方でもなく、まったくの正攻法で、真正面からの正々堂々のやり方で、これほど見事に、これほど痛快に、再び……いや、こんどこそ本当に協会内で無視できない存在感を示すことになろうとは。
今回はもう、いつき社長に惚れっぱなしの巻だったなあ。ほんと、よくここまで成長したよ。

魔法使いが幸せになってはいけないのか。その疑問を胸に、魔法使いの世界の中に、あくまで普通の人間として挑むことを決意したいつき。彼の在り方に惹かれ彼の味方をしようと集まる魔法使いたちの流れは留まるどころか拡大するばかり。<螺旋の蛇>の正体も含めて、なにかとてつもない大きな変化の波が、いつきを中心に起きようとしている、この雰囲気には酔っ払いそうだ。
そして、ついに。ついにあの人の消息が明らかに。何もかもが謎に包まれたあの人が、今後どういう影響をこの波に及ぼすのか。第三部開始冒頭から、めちゃくちゃ盛り上がってきた!!

イスカリオテ 44   

イスカリオテ〈4〉 (電撃文庫)

【イスカリオテ 4】 三田誠/岸和田ロビン 電撃文庫

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シリーズ初の短編集、なのだけれど番外編ではなく、短編連作形式の全部一繋がりの事件であると同時に、イザヤや玻璃たちが転機を迎えるエピソードであり、加えて次回以降の激動の展開を予想させる不気味な蠕動が露わとなる、という読み終わってみれば非常に重要な一冊だというのがわかる。
初っ端のノウェムが主人公のエピソードなんか、ノウェムと女子中学生の微笑ましいやり取りに和みながら気楽に読んでたら、真相でえらいヘコまされたもんなあ。

【第一章 銀のノウェム】
これまで、ノウェムに関してはずっとその機械人形らしからぬ反応に可愛い可愛いを連呼してきたわけですけれど、今までのそれは良く考えてみるとイザヤとの対峙から生まれるものが殆どだったように思います。ならば、ノウェムという人形兵器がまるで人のような心のあり方を垣間見せるのは果たしてイザヤ相手の時だけなのだろうか。
その答えが、この短編でははっきりと出ていたように思います。
偶々出会ったはずだった、元気溌剌、ちょっとそそっかしい女子中学生、遥との交流。他愛も無いお茶会で覗き見せるノウェムの姿は、ノウェムの正体を知らない遥の目には、神秘的でありながらたおやかな情感と優しさに満たされているかのように映っていて、それは冷たく心を持たない機械人形のそれとは、やはりかけ離れている。ならば、ノウェムという存在がそも供え持つ本質とは、イザヤの前で見せるそれそのままなのだろう。
この遥という子は非常に残念だったなあ。ノウェムをこうもフラットな目で見つめ、意外に鋭い観察眼で彼女の内面を的確に映し込む才能は、ノウェムの友人としてレギュラー化しても良かったくらいなのに。
ド派手な戦闘シーンは多々あれど、この短編でのノウェムと獣との戦いのシーンは、シリーズ通しても屈指の名シーンになるんじゃないだろうか。
「……許します」

この言葉には、泣いた。


【第二章 黒のラーフラ】
異端審問官にして、幾多の秘密を抱えたイザヤや玻璃を監視するものであり、いずれ彼らを異端として裁くことを目的としているラーフラ。味方でありながら、限りなく敵に等しい彼の過去が垣間見えるエピソード。人形であるノウェムよりも、むしろ機械のように冷徹に、虎視眈々とイザヤたちの動向を監視しているラーフラ。そんな彼という人間が培われた原点とも言うべき過去が、この話で分かるわけですが、分かったからといって彼がイザヤたちの秘密を暴こうと暗躍している事実が変わるでもなく、でもそんな彼も決して心の無い空洞の人間ではない、というのが辛うじて伝わる程度の微細な表現や演出の繰り出し方のバランス感覚は、ちょっと凄いなあと感心。ラーフラの過去がわかっても、だからどうした、という感覚しか読み手側には与えないんですよね。そういう書き方をしている。でも、徐々に、ゆっくりと彼に対する認識が変化していくような、慎重に加えられた積み重ねも確かにあって、この辺のキャラクターの立ち位置、読み手側の対象認識のずらし方は、やっぱり上手いなあ。


【第三章 紅衣の娘】
ああっ、玻璃の方はもったいぶらずにどんどん状況を進行させていくなあ。薄々、玻璃も自分の中に自分ではない何かが巣食っていることに気づきだしていた頃ではあったけど、まさかこうも早い段階ではっきりと玻璃に、バビロンの大淫婦の存在を知らせるか。それも遠まわしではなく、以前は意識が眠っていた玻璃が起きた状態で、妖女が動いてしまい、しかも両者が対話できる状態にまでなるなんて。
ただ、逆に言うとこんな状態になっても双方が自我を保ったまま存在しているのなら、両者が融合してしまうようなこともなさそうだな。玻璃が乗っ取られかけている、という見方も出来るけれど。でも、それなら玻璃の意識が目覚めたまま妖女が行動するというのも違和感あるし。
玻璃のほうに決定的な転機が訪れたのと同時に、妖女がけっこうとんでもない発言をしてるんですよね。彼女の言うことが真実なら、獣<ベスティア>は敵の真理ではなく、単なる盤上で踊らされる駒に過ぎないと言うことになるわけだし。
そもそも英雄だった壬生の変質や、妖女の不可解な在り様、そしてイザヤの身に起きつつある異常など、まだこの世界の軋みの本当のところは何も見えてきていないんですよね。過去の聖戦の概要も含めて。
どうやら、この巻の一連の事件を前ふりにして、次回以降そこのところに俄然突っ込みそうな、根幹に足を踏み入れそうな事件が、もう既に起こりつつあるのか。
次は春だそうで、長いなあと思いつつも、その間に他のシリーズの分も出してくれるんでしょう。


著者作品感想

イスカリオテ 34   

イスカリオテ〈3〉 (電撃文庫)

【イスカリオテ 3】 三田誠/岸和田ロビン 電撃文庫

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喪われしはずの英雄の名を名乗り、その所業を模倣する。
片や少女は人形でありながら人の形を模し、兵器でありながら少女の心を模している。
もう一人の少女は人でありながら得体の知れない幼物を内包し、人の在り方を模倣する。
そもそも断罪衣――イスカリオテというものも、聖人の奇蹟を模倣するもの。
極していえば、人そのものすら神を模した人型として生まれたものと規定される。

まるで何もかもがコピーであり、偽物であり、嘘であり、真実などどこにもないかのように、構成されている。
だけれど、模倣するということは決して真実には至らない虚構なのだろうか。
英雄・久瀬諫也の偽物を演じるイザヤは、ただ与えられた役割を全うするために演じていた当初と違い、今の彼は、彼本人の意思と目的によって英雄・イザヤに近づこうと努力し、かつての英雄の在り方を見つめ、思慮しているように見える。
ただ、周囲に正体がばれることを恐れるだけならば、壬生蒼馬に偽物と指摘された際の反応には大いに違和感が残る。彼が指摘した諫也とイザヤの違いに対し、似ていないのはどの部分かに悩むのではなく、自分の何がいったい諫也に対して至っていないのか、と考えている時点で、その変化は明瞭と言っていいだろう。
かつて自由を求めるために諫也を演じていた彼は、どうやら今の生活の中で知ってしまった日常とそれに付随する親しさを得た身近な人々を守るために、守る強さを得るために、かつて英雄と謳われた男を模倣しようとしているように見えるのだ。
そのあり方は、偽物なのだろうか。その意思は、本物でないコピーでしかないのだろうか。
ただ、皮肉なことに彼は英雄に近づくにつれ、より多くの嘘を背負うはめになっている。ひとつひとつ階段を上るたびに、ひとつひとつ増えていく嘘。そして、ついにその身に降りかかる破滅の鐘の音。
前回、ストーリー展開が徹底して主人公たるイザヤを追い詰めつつあると書いたけれど、どうやらあれでまだ物足りなかったらしい。究極にして最悪たるカードをイザヤに振り込んできたわけだ。
そして本物の英雄の影は、イザヤの足掻きなど一顧だにしていないかのように、イザヤが積み重ねてきたものを踏みにじり、彼が登るはずだった頂からイザヤを見下ろしているかのように奪い去っていった。
本物のイザヤはどこへいったのか。本当に死んでしまったのか。死んだとして、その身と魂は天上へと運ばれたのか。
かつて、聖戦で死んだとされていた壬生蒼馬の再臨と変貌。それはおのずと、もう一人の英雄の行方を暗示しているかのようだ。

獣と呼ばれる未知の化け物との闘争だったはずの戦いの行く末は、結局のところ人と人との宿業のぶつかり合いに帰着するのかもしれない。


そんな人が魔に堕ちる中で、本来人ではないノヴェムとバビロンの大淫婦という人形と妖魔たる存在が垣間見せる、人以上に人らしい姿が意味するのは何なのだろう。
なんにせよ、二人の可愛らしさが尋常でないのは間違いようのない事実。
ノウェムなんか最初から可愛い可愛い連発してるけど、今回なんか特別凶悪極まりない。これまでは機械人形らしからぬ無自覚な感情の発露が初々しくて純心無垢で愛らしかったのだけれど、今回のそれは完全に自意識ありの暴走気味の照れ方、恥らい方、慌てふためき方、ちょっと嫉妬したりとか、反則的に乙女。
そして、もう一人の玻璃。淫蕩にして邪悪、というあり方とは裏腹の、俗世の穢れを知らないような幼い少女のような振る舞い、心の動き。この子、ほんとは耳年増でプライドが高いだけで、本当はまだ何も知らない子供なんじゃないだろうかとすら思ってしまう。

毎度繰り返しになっちゃうんだけど、本当に昨今の作者は、ヒロインの描き方がべらぼうに魅力的になったよなあ。毎回こんなにメロメロにされると、けっこう参るんだよね。嬉しい悲鳴ってやつなのかもしれないけど。


とりあえず、ピースは埋まり、駒の配置は終わってきた感じだけど、まだ全体像がまるで見えてこないんですよね。そろそろ、物語の根幹に切り込んでいってほしいところだけれど。
それか、思い切って一巻まるまる日常パートでさらにキャラを熟成させるかw

レンタルマギカ 滅びし竜と魔法使い5   

レンタルマギカ  滅びし竜と魔法使い (角川スニーカー文庫)


【レンタルマギカ 滅びし竜と魔法使い】 三田誠/piko スニーカー文庫

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全部読み終えたあとにこそ、この表紙は威力を発揮するよなあ。
これは、戻らない日常の風景。これこそ、取り戻すべき宝物の姿。
とりあえず、アディと穂波、喧嘩しすぎ仲好過ぎw 相変わらず、肝心の社長がほったらかしの構図なのであった。

というわけで、<螺旋なる蛇>に拉致された挙句、<協会>から禁忌認定されてしまったいつき。かつてないほどの大ピンチになってしまったわけだけど、そうなってくると極端に難しい立場になってしまうのが<ゲーティア>の首領であるアディリシアになるわけで。魔術結社の首領としての立場と一人の少女としての想いに板挟みになり、苦悩するアディ。でも、そもそも彼女は魔法に身も心も何もかもを捧げた身。彼女がそれを捨てていつきを優先するという事はあってはならない事なんですよね。これは、作中の立場のことを言っているのではなく、アディリシア・レン・メイザースというキャラクターの根幹に基づくお話。アディがここで恋に日和ってしまうと、アディというキャラの魅力そのものが崩壊してしまうんですよね。一人の女としての恋に揺れながらも、魔法使いとして誇り高く気高く生きる姿こそがアディの魅力であり、いつきが憧れる少女の在り方なのですから、それが崩れてしまったらそれはもうアディではないわけです。
でも、ただ単純にいつきを見捨てるなど、アディの心情からしても話の筋立てからしても成り立たないわけで、いったいどう折り合いをつけるのかとハラハラしながら読み進めていたわけですが。
……ま、まいった。参りました。
この女、マジすげえよ。ほんとにすげえ。
魔法使いとしての在り方に徹しながら、女であることを貫いた、凄絶としか言えないアディの覚悟は、衝撃的ですらありました。
正直、状況の打開によってアディが苦悩から解き放たれる方の展開を予想していただけに、まさかアディがあそこまで覚悟を決めるシーンが持ってこられるとは、いやはや感服しました。
彼女が常々意識している、魔神を呼ぶにあたっての代償。既に捧げたモノ、これから捧げなければならないもの。それは彼女を魔法使いとしての限りない高みへと届かせるものであり、彼女を限りなく日常から遠ざけるものになってしまうものです。より、純粋な魔法使いに。
それは、いつきがアストラルの社長を務める中で育んできた思想。想いと合致するものなんだろうか。いつきがアディに抱く憧れに似た憧憬に沿うものなんだろうか。魔法使いでも幸せになっていい。魔法使いを守りたい。彼の願いが、どうかアディに魔法使いと少女の二つの在り方に矛盾しない形で叶ってほしいと願ってやまない。

妖精眼という特殊な力を有していたいつきだけれど、彼の本質であり、彼の本当の力は、それではなかったんですよね。彼の強大な力が奪われてからこそ発揮された、彼がこれまでアストラルで培ってきた力――人と人。本来孤高であるはずの魔法使いたちの繋がりが、いつきのために集い、力を合わせ、ひとつの大きな流れとなって収束していく姿は、以前の鬼祭りのそれを上回る、でっかい感動でした。


フィンは以前は中身が空虚でどこか自働人形じみた青年でしたけど、今回いつきに相対したときの姿は、まるで違って見えました。本人も自覚があるようですけど、願望器であるはずの彼が、間違いなく自分の意思と願いで動き、いつきを救おうとしていた。それは、以前穂波の願いに応えて動いていた時とは、確実に違っていましたよね。
不思議と、<螺旋なる蛇 オピオン>って、根本的なところでは決して邪悪っぽくないんですよね。あの多種多様な系統の魔法使いが集まり、強力している姿は、どこかアストラルと似通った一面を垣間見るのです。
<螺旋なる蛇>がいかなる理由を以って創設されたのか。その根源に関わるものとは誰なのか。幾つか想像、予想はあるのですが……うん、第三部では明らかにされてくるでしょうし、しばらく捏ねまわしておくとしましょう。

影崎さんの正体はほぼ明らかに。いや、それよりも黒羽の対影崎能力の高さは凄いな、ほんとに。この相性の良さは影崎の正体と黒羽が幽霊という事に通じるのでしょうか。まあ、黒羽の性格と聡さが大きいのは間違いないのですが、影崎のあの一目の置き方は不思議なくらいなんですよね。いや、あんなズバズバ無色透明なはずの黒崎の本質の中に切り込んでこられては、一目置かざるをえないか。彼が脱ぎ捨てたはずのものを、彼女は容易に見つけ出し、突きつけてくるわけですから。
面白いなあ。幽冥の存在である黒羽が、ある意味では影崎を現世に繋ぎとめるような関わり方をしてるようなもんだもんな、これ。


そろそろお坊さんには帰ってきてほしいなあ。あの二人が離脱してしまい、彼女が加わったとなると、アストラルの平均年齢がえらいことになっちゃうし。それに、アディが色々と瀬戸際まで来ているこの状態、ダフネがまた鍵を握ってきそうな感もあり、その彼女を支えられるのは坊さんしかいないだろうし。
カップリングというと、みかんはやっぱり猫屋敷っぽいなあ。両方、そんな気はないんでしょうけど。でも現段階で二人ともお互い、ただの同僚、仲間ではないどっか特別な存在として意識している節がありますし。まあ、歳の差は気にしない方向で。

力を失ってしまったいつきだけど、果たしてあの生命の実だけが彼の中に秘められていた秘密だったのだろうか、というと首をひねらざるを得ないんですよね。ダリウスも疑問を抱いていましたが、いつきの異能と生命の実――竜という存在は合致するようで、どこかズレてる気もするし。
まだまだ、なにかありそうなんだよなあ。

とにかく、第二部完結編に相応しい、素晴らしい盛り上がりでした。
辰巳兄ちゃんも、ここにきてその超絶的な力を発揮してくれましたし。この人、本気で凄かったんだなw
いや、鬼祭りではいまいち活躍しきれてなかったから、気がつかなかったんだが、螺旋なる蛇の幹部と伍するほどだったとは。あの敵には、前はぶっちゃけボコボコにされっぱなしだっただけに、それとまともにガチンコしてるというというだけで、その強さが知れる。
まあそれを言うなら、猫屋敷の本気もとんでもなかったわけですけど。

うーん、返す返すも戦力ダウンが痛い。まー、アディも穂波もこのまま黙ってるタイプではないから、否応なくレベルアップしてくるんでしょうけど。

イスカリオテ 24   

イスカリオテ〈2〉 (電撃文庫)

【イスカリオテ 2】 三田誠/岸和田ロビン 電撃文庫

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うおっ、展開に一切躊躇がないッ!?
ジリジリともったいぶらず、アクセル全開で煉獄への道に主人公たちをたたき落としにきましたよ。
朱鷺頭玻璃に秘められた爆弾の存在を、一巻では秘匿せずにイザヤに突きつけてきたわけですけど、まさか速攻でそれを炸裂させてくるとは。
その伏線の活用の思いきりの良さに、冒頭から呆気にとられる。ただでさえ、救世主の偽物を演じなければならないという状況のイザヤを、徹底的に追い詰めにきましたね、こりゃあ。

うーん、これは図らずもイザヤは【アンチクリスト】という立場に押しやられつつあるんじゃないだろうか。
双子の兄、救世主であり聖戦の英雄であった男の偽物を演じるイザヤは、本来は神を信じぬ無法者。その事実ひとつだけでも、信徒たちに対する裏切りだと言えるのに、彼は禁断の存在によって力を得ることになる。彼の眼の前に現れた玻璃の中の謎の存在。その名は【バビロンの大淫婦】。
神に与えられるべき奇跡を、彼は邪悪なるモノの助力によって起こすことになるわけで、これはどう考えても救世主の再来とはいかないんだよなあ。
【バビロンの大淫婦】が本来指し示す比喩の形を考えても、彼女によって力を与えられた存在は、反救世主たるアンチクリストとして成り立つ道が敷かれている風にしか見えない。
とはいえ、それがはたして聖霊教にとっての邪悪だとしても、【人類】にとってはどうなのか、がまた考え所なんですよね。
神を信じないイザヤだけど、【ベスティア】の狂気を嫌悪し、その脅威から自然と身近な人々を守りたいと考え、無力な偽物であることに苦悩する、人間として当たり前の善性を持った青年なんですよね。
そもそも【大淫婦バビロン】というのはローマ帝国の暗喩とも言われているそうで、信徒から見たら悪だとしても人類という括りから見るならば、その存在は決して悪ではないんですよね。
……まあ、この作品中の彼女の言動を見る限り、その性はまったくの邪悪と言っていいわけで。この辺は頭の悩ませどころなんだけど、彼女、邪悪そのものではあっても、とてつもなく魅力的でもあるんですよね。もしかしたら、彼女こそ正ヒロインなんじゃないかと疑ってしまうくらいに。
今のところ、彼女が【獣・ベスティア】とは決定しておらず、彼女本人も正体が分からない未知の存在であるがゆえに、今後の展開次第で最悪のラスボスにも、最大の味方にも転がりそうな、非常に面白い立ち位置にいるキャラクターになっている。
とはいえ、大淫婦バビロンはアンチクリストその人によって滅ぼされる、とも記されているので、その辺の解釈をどんな風に用意しているのか。
単純にバビロンを個人名として規定しているのではなく、その名が暗喩するように、それを都市と捉えれば、玻璃という一人の少女が権威を振るう御陵市の事とも受け取れますし、また教会そのものを指しているのだという解釈もあるそうですから、最終的に敵味方の定義がひっくり返る、なんて展開も予想し得るのかもしれません。
今回登場した新しい修道士の在り方を見てると、なかなか教会側も油断できない組織みたいですし。
どちらにせよ、本物も偽物もない自分自身の在り方を見出したイザヤ。その彼を勇哉として認めるノウェムという存在がいる限り、彼は彼の信じる道を進むんでしょう。たとえそれが、アンチクリストの道だったとしても。

にしても、ノウェムの可愛さは尋常じゃないなあ。可愛いよ、可愛いよ。
三田さんはもう、ヒロインを可愛く描くという事に関しては抜群の腕を誇るようになっちゃったなあ。人形でありながら、全然人形っぽくなく、とっても女の子らしいんですよね。いや、単純に女の子らしいというのとは違うんだよなあ。自らを人形と規定しているが故の、純心無垢な献身と、人形として矛盾する心の動きに戸惑いながらもどこか嬉しそうな、そんな姿が爆発的な魅力となって炸裂してる感じ。正直、たまらん。
妖女バビロンも、あの邪悪さが逆に魅惑となって作用してるから、こっちも強烈な対抗枠として伸びてきそう。その分、玻璃が今回は割りを食った感があるけど。
でも、イザヤはわりとノウェムに夢中っぽいんですよね。本人がどれほど意識してるかわかんないけど。

気になるのは、カルロ神父の目的なんだよなあ。この人が一番何考えてるのかわからん。まだまだ判断材料が足りないんですよね。この人の場合は敵に回っても味方に居座っても、面白そうではあるんですけど。
どっちにしろ、イザヤはヒドイ目に遭うんでしょうけどねw

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みかんは将来、超ド級のイイ女になるよなあ、と再認識。なにしろもうすでに現時点で十分イイ女なんだから。十歳に満たない年齢ながら、過酷な宿命の元に生まれ、多大なコンプレックスに苛まれながら、それらを克服し、なおも将来に厳然と立ち塞がる運命に立ち向かう事を覚悟しているだけあって、幼女とは思えぬほど他人の苦しみに敏感で、そっと寄り添うように癒してくれるんですよね。その聡明さが小賢しさではなく優しさや思いやりの細やかさに流れ落ちているのは、この少女の掛け替えのない美徳に思えるわけです。長く猫屋敷が彼女の事を保護してきたわけですけど、彼は彼でどれだけこの小さな女の子に心救われてきたのかと言うのと、実感させられる今回の話でありました。誰よりも魔法使いらしい魔法使いとして恐れられ、憎まれてきた猫屋敷を救いあげたのは、かつての<アストラル>だったのでしょうけれど、その<ホーム>が失われたあとの彼を支え続けたのは、間違いなくみかんだったのですねえ。
以前、絵本形式で、アストラルが猫屋敷とみかんの二人きりだった頃を描いた話がありましたけど、これを読んだあとだとまた一味違った感慨が湧いてきます。
しかし…最近はみかんのお気に入りはオルくんことオルトヴィーンなんだと思ってましたけど、みかんの本命カップリングはやっぱり猫屋敷の方になるんかなあ。

というわけで、今回の舞台は古都京都。サブタイトルで、敢えて古い都ではなく旧い都としているのは、ちょっと意味深。
そして、京都こそ、猫屋敷が元いた魔術結社が本拠とする土地。
前々から猫屋敷だけは、メンバーの中でその実力の底が見えていない感があったのですが、この人本気で凄まじい来歴の人だったんですね。これまで、この作品ではたびたび魔法使いと言う生き物が魔法の探求という狂気によって成り立つ存在であることが示されてきたわけですけど、猫屋敷蓮という青年の存在こそ、その狂気の産物の一つの究極ともいうべきもので、その背に負うものもそれだけ飛びっきりのものだったんですよね。魔法使いってのは大概、背負いきれないものを背負ってるものだけど、この人のそれはホントに救いようがないからなあ。よくぞ、今みたいなまともな人格を持つに至ったと、彼の過去を見せられると思わずにはいられない。
現在もなお、その根底には怪物としての彼が横たわっているのは、時折見せるその横顔からもわかるのだけれど、でももう彼にとってそれが本質足りえないのは、いつきの彼への絶大な信頼の言葉からも伝わってくるのです。
いつきのあの言葉は、正直感動させられたなあ。単純な行動の是非ではなく、彼がたとえなにをしようとも、それを受け入れることが出来る、受け入れられないことはあの人は絶対にしないという信頼。男女を問わず、多くの人が――その精神構造が人と言えない別の生き物である魔法使いたちですら、彼に魅了されていくのも仕方がないと思ってしまう器の大きさ。やっぱり、アストラルの社長はこの少年でないと。穂波が、卒業を口にしたのもよくわかる成長ぶりです、ほんとに。
だからこそ、彼のいないアストラルは、もはやアストラル足りえないわけで。社長として、皆に支えられながらも、今や明確に皆の支えとなり拠り所としての存在感を示しているいつき。彼がそれだけの存在になったからこそ、今回の話になるんだろうなあ。

以前の葛城の地での鬼の祭りと同じような展開をたどるかと思われた今回の話。もちろん、そんな単純な話をなぞるような展開になるはずもなく、今までに類をみない、今度こそ本当に最悪で最大のピンチが<アストラル>を見舞うことに……。

いや、今回の窮地はいったいどう対処したらいいのか、さっぱり見通しが立たないんですけど。もちろん、話の展開もまるで予想がつかないわけで。個々の登場人物がどう動くのかも、事が此処に至ってはいったいそれぞれどうするのか。最近、穂波に対して心なしかアドヴァンテージを得ていたアディは、それが完全に裏目に来た感があるなあ。彼女が彼女である限り、今回に限っては本気で雁字搦めだぞ。
あらゆる意味で、アストラルが試される時が来たわけだ。

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イスカリオテ (電撃文庫 さ 10-5)

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獣<ベスティア>というとついつい思い出してしまうのはサンホラの【沈んだ歌姫】なわけですけど。
これって調べてみると、イタリア語みたいですけど。
さて、本作。【レンタルマギカ】に引き続き、この電撃文庫でも三田誠氏の渾身の作品が投入されてきたようで。この人、ほんとに面白い本書くようになったなあ。以前はもう少し野暮ったいイメージがあったんだけど、レンタルマギカ書いて、中盤すぎたあたりからなんか全体にガチンと階梯があがった気がする。
本作も、第一巻からこれでもかと分かりやすく鮮烈な要素を大量投入してきていて、手ぐすね引いて全力投球する気満々というのが如実に伝わってくるわけで、これは読んでるこちらもテンション上がらざるを得ない。
生きるため、自由を得るために、かつての聖戦の英雄の偽物を演じるはめになった主人公。ヒロインは出自に謎を秘めた人形の少女に、災厄と罪をその身に詰め込みながら気高く戦う健気な娘。どれもが悲劇と惨劇をまき散らす爆弾を内に秘め、嘘と虚構に身を固めながら、それでも誰かのために戦うことを選んでしまう。その選択までもすら悲劇への直滑降かもしれないと。
特に、朱鷺頭玻璃の立ち位置はかなり特殊だ。てっきり彼女が持っている秘密は、彼女本人も知らずに時限爆弾のように仕込まれ続けるものだと思いきや、本人とともに周囲の人間にとっても周知の事実になるとは。
ただ、その事実を主人公イザヤが知ってしまってことは、彼が自分の正体を何としてでも隠さないといけないという強迫観念にもつながるわけで。なにしろ、彼が偽物という事実は間違いなく、彼女が犯した罪に繋がってしまうわけで。破綻は目に見えてるもんなあ。
ただ、本当にイザヤの本物がどうなったかはわかんないんだよなあ。死んだってことになってるけど、王道路線からすると直通でラスボス路線まっしぐら、というパターンだし。でも、そうなるとラストでイザヤが見たビジョンが矛盾となってくる。いや、獣の性質からするとそこは問題にならないんだろうけど、此方も偽物、あちらも偽物じゃ微妙に盛り上がらない。やはり、本物が敵に回った方が物語的にも盛り上がり、偽物が本物となる嚆矢となるモノだし。
しかし、今のところメインヒロインはノウェムの方だわなあ。兵器にして人形。人間ではない存在、と基本的な認識はそのままに、惜しげもないそれらしくない仕草や動向の大量投入。これも、自動人形というキャラクターの王道的な魅せ方のはずだけど、アグレッシブだ。使い方が非常にアグレッシブ、その上に巧妙。この辺がヒロインの描き方がやたら上手くなったなあ、と感動してしまうところ。
導入編ということで、世界観や敵の存在、戦いの在り様、キャラクターなど見せるべき部分がたくさんあったので、全体的に動的でアクション色強めの話となってるけど、第一巻だからそれも常道。あとは人間関係をじっくり熟成させていったら一気に作品の魅力が起爆するだろうから、この人は激動の中での急進的な感情の接近もさることながら、日常のまったりとした話で人間関係をさらりじっくりと描く話も得意なはずなので、次あたりはその辺も期待。緩急自在を期待する。

レンタルマギカ 魔法使いの妹4   

レンタルマギカ  魔法使いの妹 (角川スニーカー文庫 177-14)

【レンタルマギカ 魔法使いの妹】 三田誠/piko スニーカー文庫



……あれ? 今、感想記事書くために書影を確認してて気がついたんですが。
この後ろの方で黒羽に髪の毛弄られてるガラの悪そうなヤンキーっぽい姉ちゃんって……オルト君じゃないですか?
ちょ、こっそりなにやってんだ君は。どう言い繕ってもそれ、女子用の制服じゃないか! ロングスカートに黒のハイネックに黒のストッキングって、決め過ぎじゃないか、おい!
……だけどめちゃくちゃ似合ってしまっているような、女装。
お、オルトヴィーン、オルトヴィーン、なんかもう、頑張れ。

さて、今回はタイトルからして、あの<妹>の登場を想起させるような代物で。
【唯一の善い妹とは登場しない妹だけだ!】
と、古代ぶりたにあのRAFのえらいひとがいいました(大嘘
【唯一の善い妹とは死んだ妹だけだ!】
と言わないだけマシだと思えば何のことはないです。言われたからと言ってまたどうということもないのです。ただ単に、ヤンデレの妹にでも悩まされたのだろう、と生暖かい気持ちをもてあませばいいだけのこと。
びば、姉萌え。

……暑いと、自分が何書いてるのか分からなくなる時が侭あります。
妹の話です。
さすがに、この段階――物語も中盤を過ぎて後半に突入している段階で舞台に上がってくるのでは、さすがに<妹>と言えどヒロインとしての参入は不可能です。ただでさえ、アディと穂波というラノベ界隈でも最強のヒロインツートップが、ガッチリといつきの両脇を固めている状態。いかな、妹とはいえ今更ここに割って入ってくるのは不可能。
となれば、この段階で投入される<妹>職キャラクターの彼女の果たす役割とは一体何なのか。
小姑に決まってるじゃないですかッ。
いわゆる真ヒロイン選定人。「お兄ちゃんをよろしくお願いしますね」などというセリフを口走りながら、ちゃっかり自分のポディションを確保する存在。
……その意味では、妹・勇花が露骨なくらいに穂波と接触をせずに、アディにべったりひっついて仲良くなってしまったのは、いったいどういう意味なのか。
一方で、穂波がまるでいつき離れをするかのように、一人で勝手に彼女というキャラクターが根底の部分で抱えていた危険要素を、その根源であるいつきの手を借りずに自分ひとりの手で解消しはじめたのは、どういう意味なのか。
……まあ、穂波の危険要素はその意味的にいつきがどうこう出来る問題ではそもそもなかったのも確かなんだけど。
ある意味、負い目を解消して真っ向からいつきに向き合えるようになろうとしている、とも取れるんだけど、アディのアドバンテージが偉いことになってるからなあ。妖精眼の副作用の共有化というファクターを得ているとはいえ、徐々にメインヒロインの座を窺うレースにおいてアディに差を付けられつつある現状は、認めざるを得ないのではないだろうか。
ただぶっちゃけ、アディは立場上いつきと家庭的な意味での結婚とか出来なさそうなんですよね。子供は作れたとしても(魔法を継がせる血を残すという意味で)。
アディと穂波の仲も、ある意味いつきがおいてけぼりになるくらいに熱々な側面もあるので、どちらかとくっつくという形での恋愛面での決着はないんじゃないかと思ってるわけですけど。

っと、なんか今回さらっととんでもない伏線が明らかになったな。
以前から、いつきには異様と言っていいほど母親の影がなかったんだが、まさかそんな事情だったとは。
いつきの持つ妖精眼の特殊な在り様だけではなく、いつき本人にもいささか穿って考えるべき要素が色濃く出てきたというべきか。
こりゃあ、ただでは済まないぞ。
<アストラル>も、今までのような辺境の弱小結社という目ではなく、世界各国の魔術結社から目を付けられ始めてるみたいだし。
最後のエピソードを見ても、思っていた以上に<蛇>の存在は魔法使いたちに、特に強大な力を有した魔法使いたちに影響を与えているようだし、これは次から大きく動くかなあ。本格的にクライマックスか。
さしあたっては、銀の騎士団あたりが注目か。

……ところで、影崎と黒羽の二人組、これは何なのかなあ。もう、最近、この二人、一緒にいるとメインのカップル並みにニヤニヤせざるを得ないんだけどw
もし、何らかの形で<アストラル>が解散という形になったら、黒羽は影崎についていくんじゃないかと、思ってしまいますよw

レンタルマギカ ありし日の魔法使い5   

レンタルマギカ  ありし日の魔法使い (角川文庫―角川スニーカー文庫)

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<アストラル>先代社長、伊庭司。今まで誰の口からも語られず、人柄も性格も何も分からず、ただ協会を含め多くの魔法使いから一目置かれた魔法の使えない魔法使い。【妖精博士】という異名しか伝わってこなかった男。
そうですか、こういう男だったのかー。息子であるいつきとはまた全く違うすちゃらかな性格。だけどその根底に流れるものはやはり親子だと思わされる魂の熱量、理想の高さ。
なるほど、これは立場を異にし一癖も二癖もある魔法使いたちですら魅了されずにはいられない魅力的なカリスマだ。
そして彼がうち立ってた異端の結社。魔法使い貸出業。<アストラル>の創設目的。その気高くも当たり前な目的が明らかになったとき、未だ魔法使いらしくない、魔術結社らしくない<アストラル>に馴染めずにいた猫屋敷が、自分の求める<アストラル>の在り方にたどり着いたとき、伊庭司の口から語られたとき、確かに心が震えました。

次世代の若者たちが引き継いだ<アストラル>。現社長伊庭いつきが、今、社員たちとともに辿りつこうとしている<アストラル>の答えは、先代たちが目指し託した夢へと至ろうとしていたわけだ。それは猫屋敷や隻蓮といった先世代から残っていた先達が導いた答えではなく、いつきが、穂波やアディ、みかんや黒羽といった今のメンバーと一生懸命目の前に<アストラル>に襲いかかり、あるいは託されてきた事件と向き合うことで、彼ら自身が自然と導いてきた答えなわけで。それが自然と<アストラル>の創設目的そのものへと至る道筋だったことは、なんか感動した。させられた。

と、同時に伊庭司はそれを叶えることができなかったんですよね。ユーダイクス、隻蓮、ヘイゼル、猫屋敷、そしてあの男。ここでは柏原と名乗るあの男。これだけの魔法使いを有しながら、<アストラル>は一度潰え、伊庭司は姿を消してしまうわけです。
<アストラル>に何があったのか。何が起こったのか。まだそれは明らかになっていないのですが、かつての<アストラル>がなし得なかったことを、いつきたちは為そうとしているわけです。これって世代を超えた想いの成就の物語ですよね、ある意味。頑張れ、頑張れ若者たち。

それにしても十二年前。猫屋敷は若かったんだなあ。今回の主人公はまさに彼ですよね。前の短編で彼の少年時代がどれだけ荒み、破滅の道へと突き進んでいたかは明らかになったのですが、柏原にスカウトされ、司に拾われ<アストラル>に加わったあとも、彼の魔法使いとしての業は彼を苛み続けていたわけで。
その身を焦がすような絶望は、この巻で出会い戦うこととなる、同じ業を背負った老魔法使いとの戦いで猫屋敷本人に突きつけられ、その果てに、彼は希望を見出します。なぜ、彼があとに社長を無くし、社員が散逸し、もはや結社の体をなさなくなった<アストラル>を十年以上にわたって一人で守り続けたのか。彼が<アストラル>という異端の結社に託した想いがどれほど痛切で、彼が魔法使いの在り様に望み願った姿がどれほど一途だったのか、改めて思い知らされた感があります。
それだけに、彼が守ってきた<アストラル>にみかんと穂波が加わり(これも、幼い頃の穂波と猫屋敷が交わした約束を思えば、かなりクる話ですよね)、新たに社長であるいつきを迎え、アディや黒羽、オルトといったメンバーが増え、<アストラル>が蘇ったことに、それもかつて猫屋敷が夢見た願いをまっすぐに貫くようなあり方で<アストラル>が動き出したことに、今の猫屋敷がどんな感慨を抱いているのか。飄々としてなかなか心底を見せない男ですけど、嬉しかったんだろうなあ。

でも、伊庭司の主張には改めてパーーッと目の前が開けた感があります。
いつきたちがつかみ始めていた<アストラル>の在り様を、一言で表してくれたような。
そう、魔法使いだって、幸せになっていいじゃないですか。
今まで誰も、誰もそんなことを言ってくれなかっただけに。この一言はあまりにも重く、衝撃的で……眩しかった。

先代から続く<螺旋なる蛇オピオン>との因縁。これから巻き起こるであろうオピオンとの対決に、アストラルは確定的に関わらざるを得なくなったのですが、それでも、先世代に勝るとも劣らないメンバーの揃った今の<アストラル>なら、この結社の理想を実現させてくれるのではないかと、期待を募らせずにはいられません。
いずれ、先代<アストラル>の崩壊の真相や、影崎という男の意図も<アストラル>の前に立ちふさがってくるのでしょうけど……うんうん、面白くなってきた。今回は過去話ではあったわけですけど、おかげで盛り上がってきましたよ。

レンタルマギカ 魔導書大全  

レンタルマギカ魔導書大全 (角川スニーカー文庫 177-99)

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ショートストーリーに短編が一本ずつ。それに絵師piko氏のイラストギャラリーが収録されている、スニーカー文庫じゃ珍しい、というか見たことの無いタイプの本ですねえ。コバルト文庫じゃ<マリア様がみてる>や野梨原花南の<ちょー>シリーズなんかから出てたのを買った覚えがあるけれど。
とはいえ、piko氏は非常に好きな絵師の一人なので、この値段でカラーイラストというのはお得かも。文庫サイズの画集みたいなものだし。
ザ・スニーカーは買っていないので、全然見たことの無いイラストばかりですしね。
こうして見てると、どの絵でもみかんが元気一杯だなあ。内側から弾けるような溌剌さが迸ってる感じ。あと、私服のタンクトップが危ないです、露出しすぎ。胸元無防備すぎ。脇甘すぎww
面白いのが、アディと穂波。最近じゃあ本編でもそうなんだけど、イラスト見てると改めて実感するのが、二人とも仲良すぎ(笑
二人とも、いつきとの絡みよりお互いでいちゃついてるイラストばっかりじゃないですか。
一番の親友で生涯のライバルで気心の知れた喧嘩友達で同じ人を好きになった恋敵。おんなじ要素を持ったキャラはけっこう見るけど、これほど仲の良いのはあんまり見たことないですなあ。
イラストの初出一覧を見てみると、イラストの掲載順はだいたい時系列なのですね。なるほど、アディと穂波が絡んでる構図は後半に行くほど多くなっていくのですが、これって小説本編での二人の関係の進展というか変化とリンクしてて、面白いなあ。
影崎はもっと凡庸とした特徴の無い人物をイメージしてたんだけど、もともとこういうデザインだったのか、アニメの影崎が先なのか。
ダフネさん、ちっさすぎます。もっとこっち近づいてください! ダフネも本編ではデザイン出てなかったんじゃないのかな。根拠もなく肩で切りそろえたショートカットというイメージだったのだけど。いや、しかし髪の色が銀なのと、髪型がストレートというのを除けば、かなりアディにそっくりなんじゃないのか? このイラストだと遠目なので分かりにくいけど。ところで、なんでこの人はキッチリした黒スーツ姿で買い物袋をぶら下げてるんだ? しかも、ネギ刺さってるし。どういうシチュエーションなんだ? ひそかに、彼女がアニメ版にまだ出てないのが不満なのですよね。隻連さんは登場するようですし、彼が出るなら彼女の登板もありますよね。期待しておこう。

ショートストーリーは、猫屋敷と四匹の猫の出会いから、猫たちの視点での新しいアストラルが始まるまでの物語。
以前から、前のアストラルでの猫屋敷の立ち位置ってちょっと予想できてなかったんだけど、そうかー、性格や立ち振る舞い、かなり違ったのか。
少年の頃は少年らしく生意気で捻くれ者だったわけか。会社の中では最年少だったんだろうし、何となくだけど可愛がられてたんだろうな、というイメージもわいてくる。
そして、社長がいなくなり社員たちが去ってしまったアストラルを、一人で猫たちとともに守ってきた猫屋敷。
今のアストラルでは最年長として、右も左もわからないいつきや魔法使いとしては超一流でもまだまだ若い穂波やアディ、幼いみかんという年少組をそっと支えて見守るお兄さん役なんだけど、こうして前アストラルやいつきが来るまでの時間が停まってしまったような時期を垣間見ると、なんともじんわりと胸に染みわたっていく感慨が生まれる。
今の賑やかで騒々しいアストラルを一番楽しみ喜んでいるのはこの人なのかもねえ。
短くて訥々とした話なんだけど、猫屋敷というキャラに深みを与える良いショートストーリーでした。


そして、短編の方は、アディと穂波。上でも書きましたけど、二人の仲の良さがついに極まりきってしまったようなお話で。やっぱり、著者、この二人の熱々ぶりは意図的だったのだな。それとも、気がついたらこうなってたのか? どちらにしても、二人の熱愛度がえらいことになっているという自覚はあった模様。
でないと、こんな話思いつくか!
というわけで、アディと穂波が結婚する話……いやいや、ホントに。
もう読んでる間中、顔の筋肉緩みっぱなし。この二人が主軸になって、いつきが振り回され、最終的に三人ともがあたうたテレテレする話は、いつもニヤニヤさせられるんだけど、今回は結婚話とあって威力がとてつもないことに。
傍目には、いつきがアディと穂波を二人まとめて花嫁に貰ってるようにしか見えんものなあ。ドレスの見立てまでやってるんだから。

それにしても、この三人は理想的な三角関係になってきた、ほんとに。こうまでヒロイン二人の気持ちが通じ合い、お互いの想いを共有するようになったら、逆にどちらか一人が、という状況をお互いが許せなくなるだろうし。
いつきはいつきで、頼りなさげな所が優柔不断にはならず、芯の通った好感のもてる主人公になってきたし。どちらも選べない、じゃなくてあたふたパニくりながらも、大事なところではしっかりと両方を受け止める、もしくは捕まえる決断のできるキャラになってると思う。
うむ、まさしくこれぞ理想の三角関係。なかなか、こうなるのって難しいんですよ、ほんとに。意外と見ないですもんねえ。

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ここ数巻に渡っての、アディと穂波のいちゃつきっぷりが尋常じゃない点について……。
け、けけけけしからぁぁぁん!(ごろごろ

お、お嬢さん方、あんたたち、肝心のいつき君はどうしたんだ、おい。
学院時代からの魔法使いとしての好敵手として互いの手の内を知り尽くした二人。それが今や、同じ男の子に恋をした女の子同士として、恋敵として張り合う二人。
いや、それはいいんだ。大いにやりたまえ。だけど、二人とも相手がとてつもない強敵だと誰よりも知っているからこそ、相手と張り合うのに夢中になって、ある意味いつき君ほったらかしじゃないか(笑
傍から見て、今の穂波とアディの関係と来たら、お互いのことが好きで好きでたまらないのに負けん気の強さのせいでついつい喧嘩ばかりしてしまってる友達以上恋人未満の二人、みたいにしか見えませんから。
というか、イチャイチャいちゃついてるようにしか見えませんから! 
クライマックスでの、戦闘後の二人の様子なんて、どれだけ相思相愛なんだと。

一方で二人の思い人であるいつき君はといえば、こっちは新入社員のオルト君にかつてのアディなど問題にならないほど凄まじい威力の<ツンデレ>を艦砲射撃のように打ち込まれまくってるんですけどw
ドイツ語で馬鹿だの愚図だのと罵りながら、いちゃつくのに夢中になってる穂波とアディを出し抜いて、必然的に面倒に巻き込まれたり自分から飛び込んでいくいつき社長の世話を隙なく甲斐甲斐しく片っぱしから焼きまくるオルトくん(♂
まだ何も起こってない段階から、いつきが絶対に面倒事に巻き込まれるものだと考えて、追跡用のルーンをいつきに仕込んでるあたり、穂波とかアディよりもいつきの扱い方を弁えてます。あんた、あんだけいつきの悪口いいながらどれだけ社長のこと理解してるんですか(笑

ヒロインや周囲の人間に対してツンデレな態度を取る主人公(♂)というのは結構見かけますけど、ヒロイン衆を押しのけて(しかも女性陣、どの娘も並じゃない魅力のキャラ)、主人公にツンデレかましまくる男キャラ(年下)というのは、かなり珍しいんじゃないでしょうか。
そして、♂が♂にかますツンデレを読んでてニヤニヤが止まらない私は、すでに症状が末期に達してる?

何気に、黒羽に懐かれだしてからの影崎さんがいい感じになってきたなあ。その色は虚無。魔法使いを裁く魔法使い。協会の監査役。無味乾燥にして慣れ合わず、一定の距離を置き常に外側から<アストラル>の面々の精神を揺さぶる嫌らしいキャラのはずなんですけど、何を考えているかまるで悟らせない人だけに黒羽とのやり取りの中でだけふと垣間見せる一瞬の優しい表情が、アンカーみたいにこの人、途中がどう転んでも最後の最後にはこちら側に立ってくれる人なんじゃないか、と錯覚させられてしまう。これが錯覚かどうかは、それこそ今後の展開次第なんだろうけど。

普段はとってもいい子なみかんも、同世代のラピスの登場でいい顔出てきましたねえ。ラピスのこと、嫌ってる顔していながら、ひどいありさまになったラピスを目の当たりにして、それをした相手に向って一番最初に激高したのがみかんちゃんな、あたり、もうニヤニヤしまくり。
というか、みかんがあんな風に怒ったのって初めてじゃないだろうか。

ストーリーも着々と進行しているわけですが、それに合わせてというわけでもないのですけど、いつき社長が確実に成長していることを実感させてくれたのが、かつて彼に己の社長としての未熟さを痛感させて去って行った父のかつての部下、アストラル前社員ユーダイクスと再会した時の彼の姿勢。
個性的な社員たちを惹きつけ、引っ張っていくだけの気概を、改めて先達に見せることができたのではないでしょうか。

此度、敢然と世界の魔法使いの七割が加盟するという<協会>に敵対してみせた結社<螺旋の蛇>。
結社と協会の間に挟まれ、自分たちの力の足らなさを痛感させられた<アストラル>の面々。
だが、前回のオルトヴィーンという新戦力の加入に加えて、今回はユーダイクスとラピスのように先代社長の失踪とともに社を離れていた協力無比な魔法使いたちが戻ってくるような兆候も見え始めている。無残な敗北を乗り越えることで、<アストラル>は更なる力を得ようとしているのか。
その一方で、協会副代表の不吉な忠告。猫屋敷が漏らした、黒羽への言葉から、<アストラル>がバラバラになるような未来を予感させるような伏線も配置されていて。

なんにしろ、恋にしても陰謀にしても手に汗握る燃える展開が待っていそうです。
わくわく。

………今、ふと思ったんですけど、オルトヴィーンって男の子ですよね? 女の子じゃなかったですよね? 大丈夫ですよね?
 いや、あんまりにもすごいヒロインフラッグ立てまくってるんで、だんだん…ねえ?

レンタルマギカ 吸血鬼VS魔法使い!  

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「これは、僕とオルトの戦いだ」


この天然たらしめ!!(全力で褒めてます)
とうとう女の子だけでなく、とししーたの男の子まで誑し込むようになってしまったか、いつき社長。
まあ、元々この子の筋の通し方は、女の子とか男の子とか老人とか若い子とか関係無しだもんなあ。老若男女を問わず、この子は相手を魅了していくわけだ。この主人公の立場を数多の人間を従える【社長】にしたのは大当たりだったのかもしれない。彼の魅力であり価値というものは、きっと様々な人たちを魅了し守り従え導き、同時に支えられ庇護され助けられ背中を押される、というものだから。
このシリーズの始まりの頃は、いつきのキャラって偽善者っぽくて二面性もなんか安っぽくて鼻につく感じがプンプンしてたんだけど、シリーズが続くにつれてなんだか真ん中にガンと一本芯が通り始めて、いつの間にか凄く気持ちのいい、弱いなりの強さのバランスの取れた実に格好の良いキャラクターに育ったと思う。
グラムサイトを全開にしたときに現れる人格も、ここ何巻かで抑制がきいているというか、制御が出来ているというか、別の人格ではなく伊庭いつきらしさを失わないままスイッチが入ったみたいな感じになってて、素直にカッコイイように思えてきた。

加えて、魔法戦の描写は巻を重ねるごとに洗練されてきているように見える。最高潮は<アストラル>の総戦力を投入した【鬼の祭りと魔法使い】のクライマックスになると思うけど、あれでなんか掴んだのか完成したのか。以降の伊庭いつきの指揮統制によって、それぞれ異なる魔術を操る魔法使いたちが、それぞれの魔術の特性を活かし、協同で共通の敵と相対する諸兵科連合戦術。今回は新入社員のデビュー回ということで、その辺は一瞬しか描写されなかったけれど、シーンの盛り上げ方はもう手の内に入れたって感じで、燃えた燃えた。

物語のほうも着々と進行しているようで。
これまでで、既にいるアストラル社員の魔法使いの掘り下げと人間関係の強化は完了し、さらに今回アストラルにはいなかった近接戦闘も可能な攻撃力の高いルーン魔術の使い手オルトヴァーンが加わって、アストラルの戦力も充実すると同時に、着々と未だ全面には出てこない敵勢力<螺旋の蛇>も強力な人材を確保して、戦力を増やしてきている。
敵味方、双方ともにまだ見ぬクライマックスに向かって陣容を固めてきているのが透けて見えて、否が応にも盛り上がってきております!

しかし、ここで毒舌で皮肉屋で根は生真面目で素直じゃない、なんてムチャクチャ可愛らしい性格の、年下の目つきの悪い男の子を仲間として投入してくるなんて、隙がないなあ(笑
ここ、同年代じゃなくて微妙に<年下>というのがミソね、ミソ。心の底では懐きまくってるくせに、表面上は突っ張ってる年下の男の子ほど可愛いものはありません(ここ、断言)
ほんと、隙がないなあ。

しかし、このシリーズもついに完全にダブルヒロイン制になっちゃいましたねえ。登場した当初はメインヒロインである穂波の噛ませ犬みたいなちょっと可哀相っぽい立場だったアディだけど、よほど人気がウナギノボリだったのか、書いててほんとに好きになっちゃったのか、グイグイと穂波といつきとの間に食い込んで、今では書き方からして優劣一切無しのメインヒロインに。
一方の穂波も、当初はあんまりパッとしないサブヒロインに食われるタイプの幼馴染キャラだったにも関わらず、アディの猛追に煽られたのか、途中からやたらと魅力がアップして、今ではアディと差しで張り合うに相応しいメインヒロインに。
ライバル同士が角を突き合わせれば、お互いにグイグイと成長していく、って本当なんですねえ。
今ではいつきという存在がなくても、穂波とアディ、この二人だけでも学院時代からの天敵でライバルで、お互いのことを誰よりも理解し、認め合っている親友同士、という読んでて実に楽しく歯応えのある関係に。
男女間の三角関係って、泥沼化・修羅場化するのが面白い、ってのを除けば、一番面白くなるのってこうした二等辺三角形じゃない、正三角形の関係なんですよねえ。

このシリーズのもう一つの魅力といえば、絵師のpakoさん。この人のイラスト、少なくとも表紙と口絵に関してはぷるんとツヤがありつつ、しつつぬらあっとしつこくて(へいげもの風表現)素晴らしい、というか大好き。
強烈なインパクトのオルト君と、ぷんすか激怒してるみかんの口絵は、すまん、大好きだ。
レンタルマギカシリーズに共通してる、二枚目の魔術大系や魔物の絵もけっこう好きなんですよね。特に【鬼の祭りと魔法使い】の上下巻の二枚目の口絵は、神秘的で気に入っております。

今度アニメ化だそうですけど、ひそかにムシウタより期待してるかも。
というか、穂波→植田佳奈さんって、もう勝ったも同然でしょう。じゃなくて……。なんか、関西弁キャラで植田さんって、ものすげー安心感あるんよねー。
まー、折角なのでアニメ公式サイトのリンクも貼っておこう。
 

7月4日

松本直也
(ジャンプコミックス)
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稲垣理一郎/Boichi
(ジャンプコミックス)
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藤本タツキ
(ジャンプコミックス)
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阿賀沢紅茶
(ジャンプコミックス)
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マポロ3号
(ジャンプコミックス)
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yatoyato
(ジャンプコミックス)
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土田健太
(ジャンプコミックス)
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橋本悠
(ジャンプコミックス)
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辺天使/津田穂波
(ジャンプコミックス)
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伊藤砂務
(ジャンプコミックス)
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三条陸/芝田優作
(ジャンプコミックス)
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稲岡和佐
(ジャンプコミックス)
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有馬あるま/フカヤマますく
(ジャンプコミックス)
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田中靖規
(ジャンプコミックス)
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岩田雪花/青木裕
(ジャンプコミックス)
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堀越耕平
(ジャンプコミックス)
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古橋秀之/別天荒人
(ジャンプコミックス)
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神江ちず
(角川コミックス・エース)
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路生よる/藤堂流風
(角川コミックス・エース)
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蝉川夏哉/ヴァージニア二等兵
(角川コミックス・エース)
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三上康明/田中インサイダー
(角川コミックス・エース)
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7月1日

紙城 境介
(角川スニーカー文庫)
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メソポ・たみあ
(角川スニーカー文庫)
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ナナシまる
(角川スニーカー文庫)
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shiryu
(角川スニーカー文庫)
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あまさきみりと
(角川スニーカー文庫)
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ミヤ
(角川スニーカー文庫)
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榊一郎
(HJ文庫)
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たすろう
(HJ文庫)
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シクラメン
(HJ文庫)
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かみや
(HJ文庫)
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ぎんもく
(FUZコミックス)
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晩野
(FUZコミックス)
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明地雫/霜月緋色
(HJコミックス)
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森山ゆっこ/はむばね
(HJコミックス)
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黒野ユウ/遠野九重
(B’s-LOG COMICS)
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大和田秀樹
(近代麻雀コミックス)
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6月30日

之 貫紀
(エンターブレイン)
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kawa.kei
(エンターブレイン)
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槻影
(エンターブレイン)
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白水 廉
(エンターブレイン)
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丸山 くがね
(エンターブレイン)
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鹿角フェフ
(GCノベルズ)
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力水
(モンスター文庫)
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蒼井美紗
(Mノベルス)
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よねちょ
(Mノベルス)
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あきさけ
(Mノベルス)
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唐澤 和希
(ヒーロー文庫)
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中野 在太
(ヒーロー文庫)
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新城一/海月崎まつり
(KCx)
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キダニエル/四葉夕卜
(KCx)
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6月29日

榊 一郎
(講談社ラノベ文庫)
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弥生 志郎
(講談社ラノベ文庫)
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雨宮 和希
(講談社ラノベ文庫)
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虎走 かける
(講談社ラノベ文庫)
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謙虚なサークル
(講談社ラノベ文庫)
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深山 鈴
(Kラノベブックス)
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右薙 光介
(Kラノベブックス)
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火事屋/蛙田アメコ
(ライドコミックス)
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真鍋譲治/すかいふぁーむ
(ライドコミックス)
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伊吹 亜門
(星海社FICTIONS)
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柴田 勝家
(星海社FICTIONS)
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6月28日

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6月27日

浦上ユウ
(電撃コミックスNEXT)
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猫夜叉/亀小屋サト
(電撃コミックスNEXT)
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たくま朋正/伊藤暖彦
(電撃コミックスNEXT)
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綾村切人/ナフセ
(電撃コミックスNEXT)
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結城鹿介/髭乃慎士
(電撃コミックスNEXT)
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幌田
(まんがタイムKRコミックス)
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6月25日

十文字青
(オーバーラップ文庫)
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鬼影スパナ
(オーバーラップ文庫)
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迷井豆腐
(オーバーラップ文庫)
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篠崎 芳
(オーバーラップ文庫)
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寺王
(オーバーラップ文庫)
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御鷹穂積
(オーバーラップ文庫)
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メグリくくる
(オーバーラップ文庫)
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雨川水海
(オーバーラップノベルス)
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江口 連
(オーバーラップノベルス)
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和島 逆
(オーバーラップノベルスf)
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KK
(オーバーラップノベルスf)
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雨川透子
(オーバーラップノベルスf)
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6月24日

芝村 裕吏
(MF文庫J)
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志瑞祐
(MF文庫J)
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長月 達平
(MF文庫J)
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長月 達平
(MF文庫J)
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月見 秋水
(MF文庫J)
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三月みどり
(MF文庫J)
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花間燈
(MF文庫J)
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衣笠彰梧
(MF文庫J)
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常世田健人
(ダッシュエックス文庫)
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ジルコ
(ダッシュエックス文庫)
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疎陀陽
(ダッシュエックス文庫)
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九十九弐式/すかいふぁーむ
(ダッシュエックス文庫)
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甘岸久弥
(MFブックス)
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yokuu
(MFブックス)
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天ノ瀬
(MFブックス)
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ラチム
(MFブックス)
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櫻井 みこと
(MFブックス)
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御手々 ぽんた
(MFブックス)
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支援BIS
(KADOKAWA)
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藤也卓巳
(あすかコミックスDX)
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ひろやまひろし
(角川コミックス・エース)
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ひろやまひろし
(角川コミックス・エース)
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横田卓馬/伊瀬勝良
(角川コミックス・エース)
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ぶんころり/プレジ和尚
(角川コミックス・エース)
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蛍幻飛鳥/志瑞祐
(角川コミックス・エース)
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水無月すう
(角川コミックス・エース)
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鈴見敦/八又ナガト
(角川コミックス・エース)
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御宮ゆう/香澤陽平
(角川コミックス・エース)
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人生負組
(角川コミックス・エース)
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ZUN/水炊き
(角川単行本コミックス)
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神地あたる/白米良
(ガルドコミックス)
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黒杞よるの/雨川水海
(ガルドコミックス)
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村光/ベニガシラ
(ガルドコミックス)
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七六/鬼影スパナ
(ガルドコミックス)
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天羽銀/迷井豆腐
(ガルドコミックス)
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白砂/麻希くるみ
(ガルドコミックス)
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木乃ひのき/雨川透子
(ガルドコミックス)
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6月23日

日向夏/ねこクラゲ
(ビッグガンガンコミックス)
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押切蓮介
(ビッグガンガンコミックス)
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小林湖底/りいちゅ
(ビッグガンガンコミックス)
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深見真/真じろう
(ビッグガンガンコミックス)
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金田一蓮十郎
(ヤングガンガンコミックス)
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佐藤真登/三ツ谷亮
(ヤングガンガンコミックス)
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萱島雄太
(ヤングガンガンコミックス)
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優風
(ヤングガンガンコミックス)
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栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
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栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
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6月22日

浅草九十九/和ヶ原聡司
(MFコミックス アライブシリーズ) Amazon Kindle B☆W DMM


安里アサト/シンジョウタクヤ
(MFコミックス アライブシリーズ)
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中山幸
(MFコミックス アライブシリーズ)
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三ツ矢だいふく
(MFコミックス アライブシリーズ)
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内藤隆/榎宮祐
(MFコミックス アライブシリーズ)
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花鶏ハルノ/相川有
(MFコミックス アライブシリーズ)
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久真やすひさ
(MFコミックス アライブシリーズ)
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衣笠彰/紗々音シア
(MFコミックス アライブシリーズ)
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フジカワユカ/理不尽な孫の手
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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藍屋球/アネコユサギ
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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クマガエ/宮澤ひしを
(イブニングKC)
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カルロ・ゼン/石田点
(モーニングKC)
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泰三子
(モーニングKC)
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ハナツカシオリ
(モーニングKC)
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瀬下猛
(モーニングKC)
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NICOMICHIHIRO
(モーニングKC)
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鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
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鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
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藤近小梅
(ガンガンコミックスJOKER)
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田代哲也
(ガンガンコミックスJOKER)
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柊裕一
(ガンガンコミックスJOKER)
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村田真哉/速水時貞
(ガンガンコミックスJOKER)
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都月景/いふじシンセン
(ガンガンコミックスJOKER)
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殿ヶ谷美由記
(ガンガンコミックスpixiv)
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6月20日

風間レイ
(TOブックス)
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ほのぼのる500
(TOブックス)
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楢山幕府
(TOブックス)
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リッキー
(TOブックス)
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こりんさん
(GCN文庫)
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武田すん
(ヤンマガKCスペシャル)
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ペトス/橋本カヱ
(ヤンマガKCスペシャル)
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千田大輔
(ヤンマガKCスペシャル)
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Cuvie
(チャンピオンREDコミックス)
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小坂泰之
(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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6月19日

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6月17日

上遠野浩平/カラスマタスク
(ジャンプコミックス)
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野田サトル
(ヤングジャンプコミックス)
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二宮裕次
(ヤングジャンプコミックス)
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原泰久
(ヤングジャンプコミックス)
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双龍
(ヤングジャンプコミックス)
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深川可純/広報広聴課ゾンビ係
(ヤングジャンプコミックス)
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赤坂アカ/横槍メンゴ
(ヤングジャンプコミックス)
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赤坂アカ
(ヤングジャンプコミックス)
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中山敦支
(ヤングジャンプコミックス)
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光永康則/入鹿良光
(ヤングジャンプコミックス)
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ソウマトウ
(ヤングジャンプコミックス)
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中村力斗/野澤ゆき子
(ヤングジャンプコミックス)
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峰浪りょう
(ヤングジャンプコミックス)
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畑健二郎
(少年サンデーコミックス)
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山田鐘人/アベツカサ
(少年サンデーコミックス)
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コトヤマ
(少年サンデーコミックス)
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松江名俊
(少年サンデーコミックス)
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熊之股鍵次
(少年サンデーコミックス)
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栗山ミヅキ
(少年サンデーコミックス)
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高橋留美子
(少年サンデーコミックス)
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草場道輝/高谷智裕
(少年サンデーコミックス)
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福井セイ
(少年サンデーコミックス)
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安西信行
(少年サンデーコミックス)
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新井隆広/青山剛昌
(少年サンデーコミックススペシャル)
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日向夏/倉田三ノ路
(サンデーGXコミックス)
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麻生羽呂/高田康太郎
(サンデーGXコミックス)
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池澤真/津留崎優
(裏少年サンデーコミックス)
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山田 リツ
(裏少年サンデーコミックス)
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寺嶋裕二
(講談社コミックス)
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三宮宏太/西田征史
(講談社コミックス)
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ヒロユキ
(講談社コミックス)
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福留しゅん/天城望
(フロースコミック)
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伊吹有/葉山湊月
(フロースコミック)
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羊太郎
(富士見ファンタジア文庫)
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三河 ごーすと
(富士見ファンタジア文庫)
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桜生 懐
(富士見ファンタジア文庫)
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陸奥 こはる
(富士見ファンタジア文庫)
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高橋 びすい
(富士見ファンタジア文庫)
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恵比須 清司
(富士見ファンタジア文庫)
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三原 みつき
(富士見ファンタジア文庫)
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あボーン
(富士見ファンタジア文庫)
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白井 ムク
(富士見ファンタジア文庫)
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綾里けいし
(ガガガ文庫)
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カミツキレイニー
(ガガガ文庫)
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伊崎喬助
(ガガガ文庫)
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平坂 読
(ガガガ文庫)
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猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
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猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
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緒二葉
(ガガガ文庫)
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川上 稔
(電撃の新文芸)
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美浜ヨシヒコ
(電撃の新文芸)
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草薙 刃
(電撃の新文芸)
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時田 唯
(電撃の新文芸)
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6月16日

樋口彰彦
(マガジンエッジKC)
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松岡健太
(マガジンエッジKC)
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さとうふみや/天樹征丸
(講談社コミックス)
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あだちとか
(講談社コミックス)
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和武はざの
(講談社コミックス月刊マガジン)
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6月15日

石田リンネ(富士見L文庫)
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猫田パナ(富士見L文庫)
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佐々木禎子(富士見L文庫)
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仲町鹿乃子(富士見L文庫)
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竹岡葉月(富士見L文庫)
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竹岡葉月(富士見L文庫)
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鍋敷(アース・スターノベル)
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LA軍(アース・スターノベル)
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天然水珈琲
(アース・スターノベル)
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西尾維新(講談社文庫)
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葛城阿高(ビーズログ文庫)
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ぷにちゃん(ビーズログ文庫)
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小田ヒロ(ビーズログ文庫)
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綾河ららら
(サーガフォレスト)
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バッド(サーガフォレスト)
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真安一(サーガフォレスト)
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カヤ(サーガフォレスト)
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コイシ/緑黄色野菜
(コロナ・コミックス)
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よこわけ/やしろ
(コロナ・コミックス)
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わかば/白露雪音
(コロナ・コミックス)
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小田山るすけ/たつきめいこ
(コロナ・コミックス)
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6月14日
ふか田さめたろう
(GA文庫)
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星奏なつめ(GA文庫)
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冬坂右折(GA文庫)
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白石定規(GAノベル)
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星崎崑(GAノベル)
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えぞぎんぎつね
(GAノベル)
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三木なずな
(GAノベル)
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カイシャイン36
(GAノベル)
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よっしゃあっ!
(GAノベル)
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6月13日


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6月12日

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6月10日

荒川弘
(ガンガンコミックス)
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天那光汰/梅津葉子
(ガンガンコミックス)
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おーしおゆたか
(角川コミックス・エース)
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猫田ゆかり
(角川コミックス・エース)
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リムコロ
(角川コミックス・エース)
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冥茶/萩鵜アキ
(角川コミックス・エース)
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浅野りん/ヤングエース編集部
(角川コミックス・エース)
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春花あや
(角川コミックス・エース)
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経験値/TYPE−MOON
(単行本コミックス)
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佐島勤/おだまさる
(電撃コミックスNEXT)
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古宮九時/越水ナオキ
(電撃コミックスNEXT)
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ベキオ/ていか小鳩
(ガンガンコミックスONLINE)
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森田季節/シバユウスケ
(ガンガンコミックスONLINE)
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顎木あくみ/みまわがお
(ガンガンコミックスONLINE)
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加藤衣緒
(ガンガンコミックスONLINE)
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竜騎士07/夏海ケイ
(ガンガンコミックスONLINE)
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竜騎士07/刻夜セイゴ
(ビッグガンガンコミックス)
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飯島浩介/汐里
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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イノウエ
(サンデーうぇぶりSSC)
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こじまたけし
(サンデーうぇぶりSSC)
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白井もも吉
(サンデーうぇぶりSSC)
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オジロマコト
(ビッグ コミックス)
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サンドロビッチ・ヤバ子/だろめおん
(裏少年サンデーコミックス)
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田村由美
(フラワーCアルファ)
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もこやま仁
(裏少年サンデーコミックス)
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影崎由那/川獺右端
(アース・スターコミックス)
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相模映/吉田杏
(アース・スターコミックス)
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となりける/shiryu
(アース・スターコミックス)
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ユンボ/風楼
(アース・スターコミックス)
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秋乃かかし/裂田
(アース・スターコミックス)
Amazon


東崎惟子(電撃文庫)
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三雲岳斗(電撃文庫)
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三雲岳斗(電撃文庫)
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和ヶ原聡司(電撃文庫)
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白金透(電撃文庫)
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鎌池和馬/冬川基
(電撃文庫)
Amazon B☆W


佐島勤(電撃文庫)
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二月公(電撃文庫)
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鏡遊(電撃文庫)
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真代屋秀晃(電撃文庫)
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周藤蓮(電撃文庫)
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瀧岡 くるじ
(カドカワBOOKS)
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小田 ヒロ
(カドカワBOOKS)
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壁首領大公
(カドカワBOOKS)
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七夕 さとり
(カドカワBOOKS)
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KK(カドカワBOOKS)
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うみ(カドカワBOOKS)
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ふか田 さめたろう
(宝島社)
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魔石の硬さ
(TOブックス)
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ニシキギ・カエデ
(TOブックス)
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地雷酒(TOブックス)
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サンボン
(TOブックス)
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蒼月海里(角川文庫)
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椹野道流(角川文庫)
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森見登美彦/原案:上田誠
(角川文庫)
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桑原水菜(角川文庫)
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仁木英之(角川文庫)
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6月9日

石塚千尋
(講談社コミックス)
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荒川弘/田中芳樹
(講談社コミックス)
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奈良一平
(講談社コミックス)
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小玉有起
(KCデラックス)
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横田卓馬
(シリウスKC)
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高田裕三
(シリウスKC)
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長谷川三時/七烏未奏
(シリウスKC)
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ヤスダスズヒト
(シリウスKC)
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村上よしゆき/茨木野
(シリウスKC)
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K9/小林裕和/支援BIS
(シリウスKC)
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冬葉つがる
(シリウスKC)
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樋野友行/瀬戸メグル
(シリウスKC)
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刀坂アキラ/加茂セイ
(シリウスKC)
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光永康則
(シリウスKC)
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西田拓矢/海空りく
(シリウスKC)
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松琴エア/はにゅう
(シリウスKC)
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原口鳳汰/カラユミ
(KCデラックス)
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山本やみー/門馬司
(KCデラックス)
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一二三
(KCデラックス)
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がしたに/MITA
(KCデラックス)
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うかみ
(KCデラックス)
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エターナル14歳/御子柴奈々
(KCデラックス)
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桜野みねね
(BLADEコミックス)
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森野きこり
(BLADEコミックス)
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6月8日

かみはら(早川書房)
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西尾維新(講談社)
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ちんねん/能一ニェ
(BRIDGE COMICS)
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佐藤二葉
(星海社COMICS)
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山本崇一朗
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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稲葉光史/山本崇一朗
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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6月7日

泉光
(アフタヌーンKC)
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TNSK
(アフタヌーンKC)
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水瀬るるう
(まんがタイムコミックス)
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琴子/TCB
(ガンガンコミックスONLINE)
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枢呂紅/優月祥
(ガンガンコミックスUP!)
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雨後一陽/とちぼり木
(ガンガンコミックスUP!)
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西島ふみかる/白縫餡
(ガンガンコミックスUP!)
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雨沢もっけ
(ガンガンコミックスUP!)
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ふか田さめたろう/松元こみかん
(ガンガンコミックスUP!)
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えぞぎんぎつね/春夏冬アタル
(ガンガンコミックスUP!)
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リキタケ/三木なずな
(ガンガンコミックスUP!)
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琴子
(SQEXノベル)
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猫子
(SQEXノベル)
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平成オワリ
(SQEXノベル)
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榛名丼
(SQEXノベル)
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蝉川夏哉
(宝島社文庫)
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貴戸湊太
(宝島社文庫)
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