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上田夢人

加賀100万石に仕えることになった4   

加賀100万石に仕えることになった (カドカワBOOKS)

【加賀100万石に仕えることになった】 シムCM/上田夢人 カドカワBOOKS

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生まれかわって気がつけば戦国時代。前世の記憶を使って信長に仕えて、秀吉に近づき、家康に従って東軍についてオレ勝ち組!と思いきや、開始前に野望が潰えて寺で坊主にジョブチェンジ。そんな折、ひょんな縁から前田利家に仕えることに。ここからオレの武勇伝が始…まらない!?殿は脳筋。領土は問題だらけ。大殿からは無理難題。年貢納入と補給物資管理と悲鳴を上げる男、三直豊年(←オレ)。ソロバン片手に文句をたれつつ(数字と)戦う男の物語である。

ウェブ版既読。ウェブ版では一話一話が少量でひたすらデスマーチしている印象だったんだけれど、まとめて読むとトシ君が地道にやってる仕事が覿面に効果をあげているのが如実にわかって面白い。
軍師モノというと、だいたい戦場で采配を振るうか或いは戦略を立てる立場に立つか、なんだけれどこの主人公の三直豊年の役割は戦場に立たない事務官僚。ひたすら蔵に篭って兵糧と金の勘定をする会計管理者なのである。いや、マジでひたすら勘定してるんですよね。内政官、なんて言ったらあれこれ未来的な画期的な政策で生産力を爆上げしたり、なんて仕事を期待してしまうのだけれど、彼が行っているのは本当にひたすら兵糧管理なのである。
この当時の税収が主に米であることを考えるなら、税収・総資産・兵站全般の管理のすべてを担うことになるのである。事実上、前田家の進退は彼の差配次第になってるんですね。勿論、前田家の戦略方針は信長
からの指示に基づくんだけれど、どんぶり勘定だった兵糧管理が、彼の労力と彼が構築したちゃんと覚えたら誰でも使える管理システムと彼が育てた内政団によって、大きな無駄をなくした形で自由に動かせることになったことで、前田家という戦力の自由度が爆上げされた結果、織田家の中での前田家の地位というか使い勝手が滅茶苦茶あがってしまったんですよね。んでもって、いつの間にか史実における柴田勝家ではなく、前田家が北陸方面軍を担当することになってしまっているのである。
これに関しては、織田信長の見る目というか、視点の置き方、適材適所の駒の配置の仕方が抜群な気もしますけれどね。単純に率いる兵力があがっているとかじゃあないはずなんだけれど、前田家の有用性のどの部分が上昇しているかをちゃんと把握した上で、その使い方を決めている節が伺えるので。
トシ君の功績というか能力というのは、武功のようなわかりやすい部分じゃないので、非常に把握しづらくてぶっちゃけ殿様こと前田利家もよくわかってないっぽいのだけれど(彼が偉いのはわからなくても、信頼して責任は負った上でかなり好きにやらせてるところなんだけれど。結果、デスマーチ&デスマーチ化してるとも言えますが)、信長についてはぶっちゃけ現場で目の前の仕事を捌くことに必死になってるトシ君よりも高い視点で彼のしていることを理解した上で、方向を指し示しているんですよねえ。

トシ君のやり口で実に面白いのが、相手が望むものを与えることでより大きな成果を得る手法である。これ、味方に対してだとWin−Winの結果になるのだけれど、えげつないのが敵に対してのもので、敵さんに目先の利益を与えることで、思う通りに動かした挙句に、気が付くと敵さん泥沼にハマって二進も三進も行かなくなっているのである。場合によっては、最後までイイように自由に操られた、ということに気が付かないで終わる場合すらあるのだから恐ろしい。傍から見ると、餌に釣られた間抜けに見えてしまうケースもあるんだろうけれど、実際その立場に立たされると、自分や自分サイドの勢力にとってプラスになり、敵対勢力にはマイナスになるだろう成果を、見逃すというのはありえないんですよね。これはまだ単行本化されてない先の話なんですけれど、恐ろしいことに差し出された餌を受け取ってしまうと詰みだと、釣られる側が完全に理解しながらそれでも餌に食いつかない以外の選択肢がない、という凄まじい展開すらある、というまあとんでもない手法なのである。
戦う前に既に結果は決まっている、という言葉はよく聞くけれど、ここまで見事に相手の動きを誘導して用意していた結果の穴に落としてみせる業師は、なかなか見られないんですよね。そりゃあ、わざわざ戦場に立つ必要がない。
甲賀への謀略なんかは、自分から足を運んでハメているのでまだ序の口の類なんですよね。筒井家への働きなんか、この人本当に兵糧をあっちからこっちへと動かすだけで、敵さん詰めちゃいましたしね。
いや、この兵糧を正確な数量、あっちからこっちへ動かす、というのが本来難しいを通り越してる難易度なんですけどね。ゲームなんかだと、数値打ち込んでそれで終いなんですけれど、現実ではそんな簡単な話じゃないわけです。ましてや、まともな管理の為の理論が成立していない中近世なら尚更に。
ラストの撤退戦「引き鳥府中」なんかは、この兵糧の出し入れの精確さと適確さ芸術的な差配が導き出したものですしねえ。彼の謀略は、個々の武将相手じゃなくて、一般兵や農民たちの群集心理、組織内のパワーゲームにおける人間心理を相手にしているというのも、面白いというかソソられるところである。対象を一人や個人に絞った謀略は、防ぎようというのはいくらでも方法はあるのだけれど、この心理誘導はほんとどうやって防いだらいいかわからないたぐいのやり口なんですよね。イニシアチブをどの段階まで繰り上げないと取り返せるかわからん。

ともあれ、普通の軍師モノ、戦記モノと比べて着眼点がかなり違っているので、その点だけでも本当に面白いし興味深い。しかし、こういう戦国モノって前田慶次郎は使い勝手愛嬌のあるイイキャラなんだろうなあ。特にこれは前田家が舞台の話だけあって、前田慶次が絡みやすいという下地はあったにしろ、ただでさえデスマーチで死にかけてる主人公にちょっかいかけて弄って遊んでくるキャラで、いつもくっついてくるんでぶっちゃけ、殿様の利家よりもでかい顔してますww


レイセン File8:ポイント・オブ・ノーリターン4   

レイセン File8:ポイント・オブ・ノーリターン (角川スニーカー文庫)

【レイセン File8:ポイント・オブ・ノーリターン】 林トモアキ/上田夢人 角川スニーカー文庫

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ついに引き起こされたT‐day。目の前で命が奮われていく状況に混乱するヒデオだったが、それでもノアレは戦えと囁き続ける。この異常な“場”を作り出したマックルを止めるため、ヒデオはメガフロントを進むものの戦禍は急速に拡大し続ける。T‐dayとは、そしてマックルが言えなかった本当の願いとは!?ヒキコモリ男の第二の人生、ここに完結!!
【レイセン】ついに完結……って、レイセンじゃないじゃん!! 第一巻冒頭のあれを思いっきりなかった事にしやがった! 別の言い方をスレば、歴史が改変された、とでも言えばいいのかもしれないが。いや、これ後書きを見る限り作者がぶん投げたというよりも、ヒデオが作者に対して一切譲らなかった、という方が正しそうなんですよね。だから、作者の構想をヒデオこそがねじ曲げた、まさに歴史を改変した、と言っていいんじゃなかろうか。さすがは魔眼王! 彼の最大の武器というのは、精霊たちに協力を求められる、その力を扱えるというものではなくて、その無力だろうと関係なくぶれない大胆な精神性にあり、そのキャラクターそのものが武器だったわけです。そしてその武器は、なんら力が及ばないはずの作者にまで通用し、あるべき未来をねじ曲げてしまった、と。さすがは二代目聖魔王!
やはり、ヒデオの強さというのはむしろ無力であるときのほうが真価を発揮するのではないでしょうか。レイセンシリーズは当初からノアレが守護につき、何くれとなく助けを与えていたせいか、ヒデオも微妙にひよっていたというか、その力に頼らない行使しないようにしながらも、心の何処かにいざと慣ればノアレが居る、という寄りかかった思いがこびりついていたような気がします。それは逃げ道であり弱さだったのか。切り札があり、全部ひっくり返せるジョーカーがある、というのは心の余裕につながるものですけれど、ヒデオの場合はこれ、もともと単なるヒッキーであり、どれほど頑張っても努力しても一般人なんですよね。彼が真価を発揮するのは後先考えない覚悟を決めた時。ノアレの存在は甘えとなり、ヒデオのその覚悟を殺し続けるものだったようにも思うのです。さて、あのノアレはそれを承知しつつずっと傍で嗤っていたような気もするのですが。
しかし、T‐dayという地獄の現出を前にして、ヒデオはそんなあやふやな態度ではどうしたって生き残れない状態になってしまいます。すべてが混沌へと誘われていく、カオスの坩堝。そんな中でやるべきことも見定められず、流されるまま地獄の光景に怖気づき生き残ることに汲々としてしまう彼の姿は、聖魔王としても魔眼王としても相応しくなく、ただの無力な一人の心弱き男でしかありませんでした。ノアレにとって、自分の庇護に寄りかかったまま何もなそうとしない人間には、興味を逸したのでしょう。ノアレの力で、力に溺れてこの地獄を蹂躙してみせるならばともかく、ノアレの影に隠れて震えているようでは……。
結局、この男は裸一貫で後先ない状況に追い込んでこそ、なのである。何も持たなければ、この男は自分を顧みられる。そうなってこそ、守ってくれるものがなくなってからの方が、後ろも見ずに逃げ出すことなく、地獄の中に飛び込んでいけるのである。逃げることが出来るのに、逃げることを止められるのである。
これでこそ、カワムラヒデオその人なのだ。

それにしても、今回の一幕は林トモアキ史上でも最悪の血みどろ展開だったんじゃないだろうか。容赦なく人がバタバタと死んでいく阿鼻叫喚の地獄。戦場にもならない虐殺し虐殺される展示場。ヘヴィーだった。
【お・り・が・み】の木島連隊のテロの時ですら、鈴蘭の奮闘で収拾されましたしね……鈴蘭は今回キツかっただろうなあ。以前は、彼女自身世界中を駆け回って防いでみせた地獄の光景が、今目の前で起こっているにも関わらず、一切手出し出来なかったんだから。彼女にとって、第三世界云々など関係無かったはず。関係なく、憤れるからこそ、彼女は初代聖魔王成り得たんですよね。そんな自由な心を持っていたからこそ、彼女は悪の組織の総帥となり、魔人機関の長となり、神殿教会の聖女となり、アウターの魔王となったはずだったのに。
今回の、何も出来ず、することを許してもらえなかった状況というのは、彼女にとっても思う所あったんだろうなあ。聖魔王を退いたからといって、いつまでも裏方やってるような人じゃないんだから。

そして、カワムラヒデオが悲劇のヒーローとして戦い続ける未来は彼自身の手によって拒絶され、規定された歴史は改変され、億万分の一の可能性へ、最悪の災厄への可能性へ。しかし、それはもしかしたら、億千万分の一の希望へとつながる道だったのかもしれない。
ここからは、精霊使い川村ヒデオの戦いではなく、二代目聖魔王・魔眼王たる川村ヒデオの戦いだ。

林トモアキ作品感想

レイセン File6:三人きりのフォース3   

レイセン    File6:三人きりのフォース (角川スニーカー文庫)

【レイセン File6:三人きりのフォース】 林トモアキ/上田夢人 角川スニーカー文庫

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“フォース”分裂によってオートライングループを追われたナイトと美野里。傷ついた2人は自らを守るため、ある人物に助けを求めていた。一方ヒデオたち神霊班のもとには、シシルが現れ「マックルの捕獲もしくは抹消に協力せよ」と要求してきて!?見えないチカラに引き寄せられるように東京に集い始める、最先端科学組織と武装集団。様々な思惑の中でヒデオが選びとる道とは―!?引きこもり男の第二の人生が大きく動き出す。
あれほど手酷く決裂しながら、仲直り出来るんだ。凄いなあ、若いって凄いなあ。これって、立場や柵なく、純粋にお互いの思想や考え方、本音や生き方をぶつけあったがゆえなんでしょうね。ただ、本音だけでかち合えたからこそ、時に相容れず、しかしお互いを受け入れられる。自分以外何も背負う必要のない、若者だからこそ出来ることだ。こればっかりは、ヒデオでも出来ないだろう。今や彼にも色々と背負うものが出来てしまっているし。
その意味では、ヒデオも大人になってしまっているんですよね。同時に、身一つで挑めた聖魔杯の頃とはやはり立場も考え方も少しづつ変わってきてしまっている。それを悪いこととは思わないけれど、彼の強みであった純粋なまでの無私が、守りたいものを得ることで徐々になくなってきているのかもしれない。知らず知らず、力を求めてしまったのは、その端緒なのか。
逆に、ノアレの力を拒否してしまっているのも、力を意識しているからこそ、なんですよね。もし、前のヒデオなら、場面によっては無造作にノアレの力を何らかの形で利用したんじゃないだろうか、とも考えてしまう。
わけがわからないまま刻々と迫りつつあることだけはわかる破滅の時を前にして、果たしてヒデオは二代目聖魔王の冠を襲名した時のような強さを、果たして発揮できるのか。
強さというと、睡蓮さんは結構やられてるわりに、強い相手には強いんだよなあ。手加減の仕方がよっぽど下手なのか、御下命の扱いに苦慮しているのか。仮にも神殺し当代。アウターを相手取ることの出来る人類である以上、たとえ精霊相手だろうと早々まともに相手が出来るような子じゃないと思うんだが、やはり不器用さがネックだよなあ。
とか言ってたら、私は不器用などではありません! と強調するように、今まで縁もゆかりもなかった現代の常識を、睡蓮さんが手に入れてしまいましたよ!?
やれば出来る子だったのか!? やばい、女子力もあがってますよ!? 

謎の「組織」が暗躍を強めているのはいいんですけれど、そろそろ本物の「悪の組織」である魔殺協会も黙っていてほしくないなあ。この手の怪しげな団体は、率先して潰してくれないと。
そういえば、昨今では神殿協会ってなにしてるんだろう。最近だと普通の教会の方が目立てて、こっちは全然音沙汰ないんだよなあ。ここも早々黙っておとなしくしているタマでもないので、魔殺協会ともども動向が気になるところなんだが。

シリーズ感想

レイセン File5:キリングマシーンVS.4   

レイセン  File5:キリングマシーンVS. (角川スニーカー文庫)

【レイセン File5:キリングマシーンVS.】 林トモアキ/上田夢人 角川スニーカー文庫

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怒涛の夏休みが終わりほっとしたのも束の間、ヒデオはマックルに誘われて“フォース”とバーベキューに出かけていた。高校生たちに混ざってスイカ割りを楽しむ…はずもなく、引きこもりの美学を貫くヒデオ。そんな中、マックルの口からオートライングループの秘密が明かされ、“フォース”とヒデオたちは戸惑いを隠せない。そこへさらに、マックルを付け狙う謎のシスターが現れて…!?ますます加速する、負け犬男の第二の人生。
男の触手責めはやめてください、エルシア様ww
まさかの妹襲来編の延長戦。突然の妹の来訪話も何気にいい話で終わったなー、と思ってたら終わってなかったんかいw ヒデオの家での女性陣に家呑み会は延長の末に、なぜかエルシア主催による触手責めパーティーに。しかし、そうなんだよなあ、こういうときに限ってみんな制服じゃなくて普通の私服という味の無さ。こういう齟齬のあるときこそ、ヒデオの弁舌にも興が乗るのである。最近、ノアレがわりと弄られ役に回っていてなんか楽しいよ?
ここで鈴蘭が何気にチョロいところを見せたのは、最後の番外編の前振りだったんだろうか。かつては鈴蘭って不憫系薄幸少女だったんだよなあ。

という訳で、本編の方はなぜか引きこもりが合コンまがいのバーベキューに参加させられるという、相変わらずのコミュ障のくせになんというリア充w
ただ、なんでマックルがヒデオに執心だったのかという理由を聞くと、マックルの過去に何があったかは知らないけれど、どれだけヒデオの存在と軌跡が彼女にとって衝撃的だったのかが伝わってくる。きっと、この世にあるはずのない宝石を見つけたような心地だったんだろうなあ。お伽話にも存在しないだろう、優しさだけを貫いて世界を救った英雄譚。
少なくとも、あのエリーゼが悪いやつじゃないと言っているのだからそれは確かなのだろうけれど、フラフラしているようでマックルって何か必死なところが見受けられるんですよね。今回、ヒデオに縋るように助けを求めようとしたのも、オートラインに関わっていたのも、何か理由があるんだろうけれど本人に邪心が無くても場合にヨテは手段を選ばないんじゃないかという危うさもかいま見えてきて……なんか、いきなりマックルさんヒロイン化してきてませんか? 精霊の庭なぞというマックルを追いかける組織も出てきたことですし。
しかし、謎のシスター登場っててっきり神殿協会なのかと思ったら、別の第三世界側の宗教組織が存在したのか。
この対シスター戦で見せたヒデオの駆け引きは久々に見応えと歯ごたえのある綱引きだった。こういうのを見ると、ヒデオはつくずく交渉術に卓抜していると思わされる。見せ札と伏せ札の使い方が抜群なんですよね。

さて、精霊の庭という精霊に深く関わる組織に、オートラインのさらに深部、精霊を利用しようとする黒幕の存在が匂わされ、さらにフォースの四人が使う精霊の正体が暴かれてしまったことで、随分と中途半端な位置に放り出されてしまったフォースとオートラインの面々。この連中って、第三世界の暗黒に片足を突っ込むどころか足首だけ浸して全身どっぷりと闇に浸った気分になっているような「ド素人」だっただけに、真打が出揃ってきた頃合いで適当に弾かれるのかとも思っていたのですが、まさかまさかの泥沼の展開に。あの「世界観」の子だけ微妙に精霊の雰囲気が違っていたのが、こうつながってくるのか。

と、良い所で本編終わって、番外編。もうサブタイトルから酷い事になりそうなのが丸わかりという「葉多恵ちゃんの女子力キラキラ☆メイクUP教室」というものw この作品に登場する女性のメンツ、概ね女子力なんとかしろよ、という連中ですけれどその中でも図抜けて何とかしなきゃいけないのが、当然あの人、初代聖魔王名護屋河鈴蘭である。
いやあ、この人途中でキャラが百八十度変わってしまったから忘れがちですけれど、元々小公女タイプの人だったんですよねえ。その御蔭で、何だかんだと持ってる日常系スキルのレベル、やたらと高いんですよ。家事系統は一通り上級でこなせますし、なんちゃってメイドじゃないんですよね。普通にしてたら、十分愛され系美少女になれるのに……この娘は本当にどうしてこうなったw
まあでも、この調子だと長谷部の兄ちゃんともわりと良い感じに付き合える要素はあるんだと納得できた。普段通りの鈴蘭だと、とてもじゃないけれど男とお付き合いできる要素が皆無すぎて、それ以前に性別・女性という意識もなかなか持てないですものねえ(苦笑

林トモアキ作品感想

レイセン File4:サマーウォー4   

レイセン  File4:サマーウォー (角川スニーカー文庫)

【レイセン File4:サマーウォー】  林トモアキ/上田夢人 角川スニーカー文庫

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お祓い専門の神霊班といえど、まぎれもなく役所の一部、お盆休みは与えられていた。しかし、社交性もなく、ろくな趣味も持たず、いまだひきこもり留年中のヒデオは、いつものごとくアパートで怠惰な時間を過ごすのみ。ところがある日、女性からかかってきた一本の電話が、ヒデオの人生に新たな契機をもたらすのだった―精霊、巫女、警察官、自衛官、ついでにAIの美少女も登場。ヒデオの長くて熱過ぎる、ひと夏のサバイバルが始まる。
お祓いが専門だとむしろお盆は忙しそうなものなのだが、さすがはお役所様である。いいじゃないか、休みは家でゴロゴロしてたって。引きこもりニートの端くれとしては、たとえ主人公だろうと、話がまったく盛り上がらなかろうが食料の買い出し以外家から一歩も出ないのが礼儀だろうに。この礼儀知らずめ。なに、女に誘われてほいほい温泉旅行なぞに旅立ってしまうんだ。見損なったぜ、ヒキニートの風上にも置けない男である。
という訳で、某映画のタイトルみたいなサブタイトルに、あははははと笑ってたら、中身も某映画みたいな展開に突入してAHAHAHAHA、と笑うしかない御座候。まあかの映画が田舎と電脳空間を舞台にしたものだったのに対して、こちらも電脳戦対決と見せかけてウィル子が盛大にやらかしてくれやがって、それでいいのか!? というある意味映画と真逆の有様に。まあ、ウイルスの方が主人公サイドという時点で逆も逆なのですが。しかし、ウィル子は伊達に電神という神様になったわけじゃなかったんだな。なんか、初めて彼女が神様に昇ったのを実感したハチャメチャな展開だった。さすがにあれは、以前のようなウイルスの時では叶わなかったはず。

しかし、今回はじめて神殺し四家の最後の一つ。既に業を失伝してしまったという天白の家が描かれましたけれど、意外なほどアットホームな家で驚きましたね。まあ、花果菜やアカネが何だかんだと温厚で良い人たちだったのを思えば意外ではないのかもしれませんが。でも天白というと、最初に【お・り・が・み】で出てきた木島キョウジが何しろイカレ狂ったテロリストだっただけに、第一印象が悪かったんですよ。
天白に限らず、こうして振り返ってみると神殺し四家は何だかんだと牧歌的……と、貴瀬家や名古屋河家を口が裂けてもそうは言えんかw でもまあ、大きなゴタゴタが無くなった今の四家はみんなわりと家庭も落ち着いていて平穏なんですよねえ。平和っちゃ平和なんだろうなあ。これも鈴蘭が頑張ったおかげなんでしょうが。

ハーレムハーレム言われますが、ヒデオ、実はちゃんと男の友達も事件を経るたびにゲットしているのです。さり気なく交友関係が偉いことになってる気もしますが。鈴蘭とはまた別の方向で着々と人脈築いているよなあ、ヒデオも。
これまでヒデオに対して胡乱な目で見ていた桃条さんも、見る目が変わってきたようですし。まだまだ本気じゃないでしょうが。その点、花果菜はわりと今回の一件を通じてマジになってきた気がするぞ。

そんな夏戦争の後日譚にて、妹来襲……妹!!? え? マジでそんなの居たの!? 実家から見捨てられて勘当同然の扱いだったヒデオでしたが、家族構成で妹居るって情報ありましたっけ?
しかも、普通の妹だー! このシリーズで普通の人を見るのって初めてじゃないのか? そんな普通の妹と、たまたま偶然同じタイミングでヒデオの家に遊びに来た四人の女性たち。
修羅場であるww
ヒデオも折角ニートを脱して、公務員になれたというのに、ちゃんと就職できました、と家族に伝えられないのは辛いよなあ。それが妹たちのために自分で選んだ結果だとしても。個人的には、ここで真実を伝えるかどうか悩むヒデオに、ノアレがきちんと真面目にアドバイスを送っていたのが印象的でした。ノアレって、普段はふざけているし、ヒデオがピンチに陥っても大概傍観者的な立場で事態を楽しんでいるのを広言して憚らないのだけれど、ヒデオが本気で困ったときや真剣に悩んでいるときには茶化さずに助言してくれたり、示唆をくれるのですよね。それを見ると、ノアレって結構ヒデオに親身になってるよなあ、と思うのです。まあこれって、ノアレに限らず彼に接する人は多かれ少なかれ、ヒデオに対して親身になっちゃうようですが。
今回だって、ヒデオのあの放言、絶対あとで全員にシバカれるかと思ってたのに、あっさり酒の席での発言と誰も咎めず水に流しちゃったくらいですし。あれは、みんなが大人だったと言われればそれまでなんですが、好いた惚れたを抜きにして、今回のみんなの対応はヒデオに親身で優しかったなあ、となんだかほんわかしてしまいました。

そう言えば、ついにタイトルの【レイセン】の意味が作中に出てきましたね。って、前にも出てましたっけ? 覚えてないや。ともあれ、レイセンの成立がこのシリーズの一区切りになるんでしょうか。もうしばらく続きそうな気もしますが。

林トモアキ作品感想

レイセン File3:ワンサイド・ゲームズ4   

レイセンFile3:ワンサイド・ゲームズ (角川スニーカー文庫)

【レイセン File3:ワンサイド・ゲームズ】 林トモアキ/上田夢人 角川スニーカー文庫

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フォースとの一件以来、オートライングループに警戒する神霊班。そんな時、“銃の神”と称するマックルイェーガーがヒデオの前に現れる。彼女の正体は一体!? 新展開に突入、霊を中心に数々の思惑が動き出す!
とりあえず【ミスマルカ】の世界と違ってまだこっちが文明崩壊してないなー、と実感できるのは、ゼンラーマンなどをやってしまうとちゃんと社会的に死んでしまうところですな。しかも、人間社会的にどころか天界魔界地獄界的にも死んでしまいそうな勢いの文明度。人間、文化的な生活は送りたいものです。
さて、宮内庁神霊班のヒデオたちだけでなく、警察や自衛隊にもオカルト対策チームがあることは前から度々語られてきましたけど……自衛隊の特殊部隊は話あがってただろうか、ちょっと思い出せない。ともかく、そう、あの人ですよ。警察の美奈子さんがマスラヲ以来の登場です。うははは、マジかよ。睡蓮と美奈子が鞘当てしてるぞ!!
美奈子さんはともかく、睡蓮がヒデオの事を意識しているとは到底思えないのですが、それでも後輩に対する独占欲というのは発生している模様。少なくとも、他所様の女にちょっかい出されて面白くないのは間違いないようだ。でも、あの睡蓮がそういう態度見せるというのは結構肝ですよ。
話は戻ってご公儀のオカルト対策チームのお話。今回、合同訓練みたいなことをやるわけですけど、話を聞いているとちゃんと住み分けみたいなのはできてたのね。多少バッティングするとはいえ、縄張り争いに発展するようなことはなく、各組織のトップたちは上手くやっている模様。変に意地はって対抗心とかむき出しにしてないですしねえ。
ただ、本気でヤバいケースでは宮内庁の神霊班以外じゃ対処できない、という話になってるけど、本当に本当にヤバいケースだと神霊班でもダメでしょ、これ。実質的に、宮様からのご下命で神殺し各家が出張るという事になるんじゃないの。神霊班で本当の意味で戦力になるのって、睡蓮と翔香だけだし。
つまるところ、「組織」なる謎のグループが形成されだし暗躍が始まりだしているけれど、科学とオカルトが本格的に結びつこうとしているけれど、今のところまだ深度は低くはないんですよね。睡蓮とほむらが本気を出した場合、ああなってしまったように。ヒデオが聖魔杯での経験に照らし合わせて、論外と結論づけたように。かと言って軽視できるのかというと、どうも不気味ではあるんですよね。何が起ころうとしているのかが、イマイチ把握しきれない妙なスケール感がある。
何より、あの「マリアクレセル」が動いている。彼女が動いてるというのは、よっぽどですよ。
この【レイセン】シリーズ自体が前フリであると明言されている以上、この得体のしれない予兆みたいな気配の本真は、それこそ次のシリーズになるのかもしれませんが。
しかし、久々にヒデオの「本気」を垣間見たなあ。実際にその発動を見れなかったのは残念ですが、代わりに睡蓮の「マジ」を【お・り・が・み】以来、こちらも本当に久々に見れたので、大いに満足。まあ、あんなの彼女からしたら瑣事なんでしょうけどね。

書き下ろしの方は、鈴蘭に円卓のメンバーが相当上しての、完全に【お・り・が・み】のノリ。いやあ、懐かしい。鈴蘭先生があれほど焦ってるスガタって長らく見てなかったからなあ。まあこの書き下ろしの見所はエルシア様がどえらいことになってるところですがな。エルシアが、エルシアが、エルシアが!!! いや、ねえよ。ありえねえよ。キャラ的にありえねえよ!! あのお姫様の性格とかキャラクターとかちょっとでも知ってたら、この展開は想像も出来ないっすよ。なぜこうなった!!
ヒデオがなんか違う意味でインフィニティーシリーズに仲間入りしそうな勢いだ、これ。億千万のナニ?
しかしまあ、エルシアがねえ。これ、本編の方にも関わってくるの? エルシアとか睡蓮やノアレとか問題じゃないくらい空気読まないよ? 息を吐く用に魔法でふっ飛ばしちゃいますよ? それはそれでエラいことになって楽しそうだが。この話を読んで改めて認識したわけですが、エルシアも立派にアウタークラスなんですよね。少なくとも、アウターに片足突っ込んでるくらいのカッコ程度よりは遥かに格上だろうし。円卓メンバーに匹敵するのかは微妙なところみたいだけど、でも伍するくらいは行ってそうだしなあ。
考えてみると、それが平然と「レイセン」の世界をうろちょろするって軽くバランスブレイカー? なので、そう簡単には本編の方には登場しないんじゃないかと思いたいが、普通に出てきそうでもあるのがこのシリーズなのでした。そういうパターン、平気でスルーしちゃいますし。

林トモアキ作品感想

レイセン File2:アタックフォース4   

レイセン  File2:アタックフォース (角川スニーカー文庫)

【レイセン File2:アタックフォース】 林トモアキ/上田夢人 角川スニーカー文庫

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 bk1

街に漂う悪霊を祓う神霊班の仕事に慣れ始めたヒデオ。ところがある夜、精霊を操る少年少女グループ“フォース”と出会う。彼らは悪霊を祓うどころか、集めているようで……目的も正体も不明のフォースと激突!

これはまた、上手いことステージを下げてくるなあ。このステージというのは、そうですね、深度と言い換えてもいいかもしれない。世界の裏の裏のそのまた裏、そのどこまで関わっているのか。
例えば、この物語の主人公であるヒデオは、先の聖魔杯で上級精霊や魔人たちと渡り合い、闇の神と交神までした人物であるわけです。それに対して、ここで出てくるフォースという若者たち、彼らを利用しようとする企業人たちは、天界や魔界の存在どころか、アウターや魔人や精霊といった闇の存在すら知らず、この世界に第三世界と呼ばれる領域があることすら知らない人たちなわけです。
ヒデオや睡蓮と、位置している深度がまったく違ってしまっているのです。
とはいえ、ヒデオもまた、アンリ・マユやウィル子と関わり、聖魔杯を通じて第三世界について幾許かの知見は得て居るものの、その立ち位置は限りなく一般人側で、【お・り・が・み】のメインキャラクターたちと比べるとまた違ってきてしまうのですが。
そう思い返してみると、【お・り・が・み】から【戦闘城塞マスラヲ】にシリーズが移行した時も、しっかりとステージは下がってるんですよね。そういえば、マスラヲが始まったときはなんだか前作から比べて著しく世界観のスケールが下がってしまったみたいで、これ大丈夫なんだろうかと不安を抱いたものでしたが……これがまったく杞憂どころの話じゃなかったわけで、十分以上に物語は盛り上がってくれたのでした。
なので、こちらでもその点、スケールがこじんまりとするんじゃないか、については全然心配してないんですよ。物語の舞台となるステージは下がっても、個々人が立っている深度は代わっていないわけで、アウターはそのままアウターであり、勇者は勇者、魔人は魔人、クラリカはクラリカなのですw 彼ら彼女らを見ている人の立つ深度によって、アフターなどの存在はその在り方から力の強さ、第三世界においてどんな風に見られているかなど、不鮮明になっていき、彼らがどういう存在なのか未知数のよくわからない得体のしれない人たちとか、なんか凄いのかもしれない変人、というふうにしか認識されなくなってしまうのですけどね。
端的に言うと、知らない人からすると、その凄さや恐ろしさが分からない、理解出来ないというわけです。でも、理解出来ない、認識できないことと、彼らが持っている本当の力は何らの因果もないので、幾らステージが下がっても、彼らの格はいささかも下がっていないのです。わからないだけでね。だから、えーっと、何が言いたいんだったっけ。
もうちょと違う事を書きたかった気もするのですけど、思い出したり思いついたりした範囲で書くと、ああいう本当は怖い人達が後ろのほうでドンと座っててくれると、ニヤニヤしたり、カタルシスを満たしてくれるような展開を容易に引き出してくれるということなんですよね。
この類の悦は、ある種の情報上位による優越感に当たるのかもしれないんですけどね。

そういえば、この深度の測り方からすると、翔香さんってかなり複雑な所に立ってるんですよね。自身、神殺し四家の出自で、みーこの本気と立ち会うほどの深い闇を覗き込んだ経験がある一方で、霊感が無いことやみーこに恐怖心を植え付けられたために、神霊班に勤めながらも第三世界の側には殆ど首を突っ込まずにこれまで生きてきたので、第三世界側についてはヒデオみたいな一般人ほどではないけど、あまり知らずにいるんですよね。そして、実力は並みの、いや高位の魔人でも一蹴する程の剣腕の持ち主ときた。恐ろしく極端にバランスが悪いんですよね、彼女。それが、ちょうどヒデオを加え、闇側と俗世の境界の狭間くらいで仕事をする今の神霊班にはぴったりなのかもしれないなあ。

後半はその翔香が主人公の殆ど独立した中編、というか過去回想だろ、これ。ミスマルカの方にも出ていた葉多恵さん、ここでようやく登場だったのか。ミスマルカの方の話だと、どうやら長谷部の人間、それも翔香に斬られた事があるような事を言ってたのだけど、これまでの【お・り・が・み】【戦闘城塞マスラヲ】を通して、翔香に斬られた魔人ってテロリストの女くらいだったんですよね。あの女と葉多恵って多少設定面で似通ったところはあるものの、どうも同じ人物に見えなかったので首をかしげていたのですが、なんだよまだ未登場のキャラだったのか。
後半の中編【隠切り】は、元々【お・り・が・み】の外伝として準備されていたものらしいので、そうかミスマルカ書いてる頃は彼女の設定というか、キャラの存在はしっかりと出来てたわけか。なるほどなあ、葉多恵さん、なんで伊織の末裔の所に一緒にいるのかと思ってたんだけど、翔香が伊織とくっつくっていうのなら、翔香が預かってる葉多恵もくっついてくるわなあ。納得。

そして、精霊怖い(笑
久々に出演のエリーゼが色々と酷かったw いや、彼女はどちらかというと犠牲者の方なんですが。ツンデレ?

林トモアキ作品感想

白銀の城姫(ベルクフリート) 23   

白銀の城姫(ベルクフリート)〈2〉 (MF文庫J)

【白銀の城姫(ベルクフリート) 2】 志瑞祐/上田夢人 MF文庫J

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岐阜城はどうしたーー!(笑
一巻の後書きを真に受けて、極東から遥々海を越えて来たりし岐阜城の城姫の登場を今か今かと待ちわびてページをめくっていたら、とうとう最後まで出番の気配もなかった件についてw
ちょっちガッカリしながら後書きに目を通したら……ちょっ、岐阜城ーー!?(爆笑
海を越えれてない、越えれてないよーー! 沈んじゃ駄目だーー!
作中外でいったいなにが起こってるんだ? 何かしら無いところで途方もない冒険が繰り広げられているような気配があるんだが。
イゼ子とかはさすがに冗談とはわかるんだが、岐阜城については結構本気で期待してるんだけどなあ。

ひとつの伝説があった――崇高な建造物にのみ宿ると語り継がれる存在、<城姫>。城姫の加護を得た城砦は難攻不落。千の兵をなぎ払い、万の軍を打ち倒す ――。偉大なる建築士、マイスター・ストランゼンのただ一人の弟子リンツ=レンハイトは消えた師匠の手がかりを求め、<城姫>の少女シャトレアとともに、ジャンヌダルク祭に沸き立つ街ランスをおとずれる。しかし、街では小さな女の子を狙った誘拐事件が多発していて――。ランスに逃げ込んだという最悪の殺人鬼、それを追う<銀時計の騎士>の少女、シャトレアを狙う謎の<城姫>、陰謀渦巻く城ファンタジー第2弾!


主人公のリンツ、師匠と生き別れたあとは幼馴染のエリッセと二人きりで助けあって生きてきた、という経歴のせいか、何気に女の子に対する姿勢が甲斐甲斐しい(笑
シャトレアって、プライド高いわ堅物だわとけっこう難しい性格をしていると思うんだけれど、リンツはこれ、上手く付き合ってるわ。本人は特に意識してないのが心憎いところだけれど、自然にシャトレアの女心を擽って機嫌よくさせてるんですよね。リンツくん、別段気が利いたりするタイプには傍目には見えないんですけどねえ。その分、嫌味じゃないのか。
自分は城姫なのである! と一生懸命背筋を伸ばして気をはっているシャトレアだけれど、女の子扱いされてついつい喜んでしまっているあたりは、この娘も案外と易い、というか背伸びをしているのか? 彼女が自分が城姫であるというのに拘るのは、本能からくるプライドというよりも記憶喪失でアイデンティティが不安定になっているなかでの拠り所としているからなのかもしれないなあ、これは。


魔術(?)も、建築系の建奏術だけじゃなく、錬金術や彫刻にまつわる術式もあるとなると、技術職、職人系のマイスターにはすべからくその職能に応じた魔術式が創造されてるんだろうか。
実在する城塞や建造物にまつわる城姫というだけでも面白いのに、これだけ職人系の魔術も多種多様に存在すると言うのは、読んでて非常に面白い。
今回の敵となる城姫は、完全に戦闘要員で物語に関わってくる存在じゃなかったのが残念だけれど、それでも彼女は彼女でまた有名な建造物の城姫で。なるほど、そういうのもアリなのか!
同時に、この時代における当該建造物の現状というのがなかなか衝撃的でもあった。なるほど、この時代、古代ローマ時代の建造物っていうのはそりゃ、大事にはされないわなあ。

この作品のもうひとつの面白い注目点は、これだけ城姫や魔術めいた術式が表舞台に確固として存在しているファンタジーな世界でありながら、同時に忠実に歴史が史実をなぞっている物語でもあるんですよね。ジャンヌ・ダルクや青髭公といった歴史上の人物がそのままの名前で出てきていますし。ただ、これは確かに異世界の話でもあるんですよ。歴史上の偉人たちの経歴の中には、城姫や魔術がしっかりと絡んできており、その真実の姿は自分たちが知る現実の歴史とは微妙に違った形になっているわけです。そして、それはリンツとシャトレアが生きている時代についても同様。十六世紀〜一七世紀における歴史上の人物の躍動が、暗躍がそこかしこで見受けられるのです。
鉄仮面にしても、恐らくはかの有名なあの人物その人だろうし、三銃士の名前もちらっと見えましたしね。


どうやら次回以降、またエリッセが合流してくるみたいなので、ラブコメ的にも一波乱あるのかなあ。個人的にははやく岐阜城を何とかして欲しいw


1巻感想

レイセン File1:巫女とヒキコと闇少女4   

レイセン  File1:巫女とヒキコと闇少女 (角川スニーカー文庫)

【レイセン File1:巫女とヒキコと闇少女】 林トモアキ/上田夢人 角川スニーカー文庫

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またぞろ最初からすっ飛ばしてぶっ飛んだ展開に突入するのかと思いきや、意外にも就職先で奇態な同僚と慣れない仕事に四苦八苦しながらも普通(?)に日々を送るヒデオくん。
なんと、これ本気でオマケ的な後日譚番外編だったのか、とあとがきで書かれていた話に納得すると同時に、さらりとこのレイセンは前振りで、あとに本番が控えている、という大暴露に大興奮してしまいしたよ。この人はもう、プロットも書かない癖にその頭の中にどれだけ壮大なクロニクルが詰まってんだか。大風呂敷を広げれば広げるほど、さらに大きな風呂敷が詰まっていると言う、この逆マトリョーシカ人形め。
実はマスラヲにアニメ化の話があったというのにも驚いたけど、それを蹴ってたのにはさらに驚いたさ! これはでも、話を聞く限りでは英断でしょう。そりゃ、アニメとして【お・り・が・み】とか【マスラヲ】はそりゃもう見てみたいけど、【マスラヲの皮みたいなのを被ったもの】を見たいとは全然思わないもんなあ。

さて本編ではアリますが、聖魔杯が終わった後も二十社面接を受けて全滅したヒデオ。面接受けにいけるようになっただけ大いに成長しているとも言えるんだろうけど、受からなかったらどうしようもないんだよなあ。それで、鈴蘭や貴瀬のコネで宮内省神霊班、あの長谷部翔香や名護屋河睡蓮がいる対オカルト対策チームに就職することに。
一時期、魔殺商会に務めていた時期もあったけれど、何はともあれこれでようやくヒデオもニート・ヒキコモリから脱却することに。ダウナー属性は未だに脱却出来ておらず、相変わらずマイナス思考になりがちだけれど、それでもちゃんと就職できたんだなあ、おめでとうおめでとう。
と言っても、ヒデオってぶっちゃけ何の特殊能力も持ってないので、実は何も出来ないんですよね。睡蓮からは目付きの悪さが仇となって目の敵にされてしごかれ、聖魔杯をくぐり抜けてきたとはいえ、第三世界のことについては何も知らないヒデオは、四苦八苦することに。まあ、オカルト方面と言う点を除けば、社会人が新しい職場で頭を抱える苦労という点では変わらないんですけどね。
それでも、あの闇の神アンリマユが送り込んできた観覧用端末闇理ノアレや神に昇格したにも関わらず、相変わらずヒョイヒョイ遊びに来るウィル子たちのお陰で、ヒデオは召喚師やら妖精使いだのと勘違いされ、なんだかんだと一目置かれるわけで。まあ、でもヒデオは頼めば闇の力をなんぼでも借りられるし、呼べばウィル子もすぐに助けに来てくれるわけで、精霊使いというのもあながち間違った話じゃないんだよなあ。もっとも、ヒデオの誠実さはやっぱり前のまんまで、そういうチートを利用せず、自分でなんとかしようとするのは相変わらず偉いところ。
いわゆるハッタリで場を乗り越えて行くタイプにも関わらず、ヒデオへの好感度がやたら高いのは、彼は嘘や虚言を弄するタイプではなく、むしろ常に誠実で献身的だからなんだろうなあ。
このシリーズに出てくる大物たちは、大物であるが故にヒデオの本質を鋭く見抜き、見抜くが故に勝手に誤解し、はたまたその言を大げさに解釈し、もしくはその意を疑えないわけだ。騙されている、惑わされている、のとは一線を画してるんだよなあ。
睡蓮が出てくると言うことで、ほむら鬼も【お・り・が・み】以来久々に登場したわけですけど、あの鬼があれほどまともに他人を認め評価するのは初めて見るような気がする。睡蓮はもとより、鈴蘭に対してだってもうちょっとひねくれた態度だったし、評価は辛かったぞ。
ちなみに、ほむらのビジュアルデザイン出たのはこの巻が初めてか。実はもっとムキムキの鬼と言われてすぐに思い浮かぶ典型的な姿を連想していたんだけれど、なるほどこっちタイプだったのか。
ナニゲに後日談と言うことで、人間関係――特に恋愛方面で色々と激変があったんですよね。これはぶっちゃけ驚いた。翔香さん、あなた貴瀬とまさかそういう関係だったとは!!
これはこの巻で一番驚いたかもしれん。たしか、【お・り・が・み】からこっち、翔香と貴瀬が対面している場面、なかったんじゃないか? 幼馴染で、みーこ関連で色々あったという話はあったけどさ。でも、いやそう言えば、伊織貴瀬について話している時の翔香って彼に対してかなり気安い、というかある意味弟に対してよりも身近な相手について口にしているみたいな柔らかさがあったんだよなあ。貴瀬はみーこのモノ、というイメージがくっきり刻み込まれてたんで、みーこ以外ならハズレ籤で鈴蘭? という組み合わせぐらいしか思い浮かんでなかったんで、これはサプライズだった。ちゃんと、みーこもイイと言ってる、とみーこの了解得ているところとか、ホント良くわかってる(笑
翔希は翔希で、真琴と別れてやがるし。う、上手くいかなかったのかよぉ(苦笑
そりゃあ、告白の時からえらい蛋白な対応されてたけど、高校時代からの友達気分が抜けなくて、というのは色々と生々しいw だからと言って、鈴蘭に走るのはある意味バッドエンドだぞ。
意外なカップリングというと、ヒデオも意外だったよなあ。なんか、睡蓮とわりと本気でイイ雰囲気になってきてるし。てっきり、ヒデオに対しては婦警の美奈子が本気でアプローチしてくると思ったんだけどなあ。ヒデオに脈があったかどうかはともかくとして。


書下ろしは、鈴蘭無双というか鈴蘭無法というか。この女、いい加減悪の組織の親玉が似合いすぎて偉いことになるつつあるなあ。貴瀬だってまだマシだったぞw 少なくとも、貴瀬は部下の覆面タイツにノリで実弾ばら撒くとかしなかったから。
出てきた当初は不幸不遇がお似合いの被虐系薄幸メイドヒロインだったはずなのに、今や初代聖魔王とか神殺しとか言う以前に、悪の暴君だもんなあ。
いいぞ、もっとやれw
リップルラップル、とうとうミズノのみならずSSKにまで食手を伸ばしやがったか。マリアエクセルも暇なのか? 最近、普通に地上におりてきて姉妹喧嘩ばかりしてる気がするがw


今のところこれといった大事件は起きていないものの、ヒデオたちが処理してきた案件の裏ではうごめく影があるようで、今のところどちらも相互にその存在に気づかない段階。幾つか接触はあったものの、未だ決定的な所までには至ってはいないが、早晩表面化はしそうなんだよなあ。
こりゃあ、次の巻あたりから自体は大きく動き出すのか。それとも、レイセンでは動かずに終わるのか。このノンビリしたノリも結構好きなので、しばらくはこれで楽しむのもいいなあ。と、あとに真打が控えているのがわかってると、余裕も出てくるな、うんうん。

白銀の城姫(ベルクフリート)4   

白銀の城姫 (MF文庫J し 4-4)

【白銀の城姫(ベルクフリート)】 志瑞祐/上田夢人 MF文庫J

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ああ、これ実在の城がモチーフになってるのか!! これってよく考えると、本来直接対峙することが有り得ないお城同士が、城姫という形をとって直接対決するという事でもあり、燃える展開だよなあ。
今回登場したヒロインのシャトレアを初めとして、三人の城姫の本拠となる城塞はそれぞれ、自分でも知っているような著名なものだし。あの城とこの城がガチンコ対決とか、そう考えるとめちゃ燃えませんか?
あとがき読んだら、次回は海を渡って岐阜城襲来か!? とか書いてあるしw いや、これが冗談なのか本気なのかは分かりませんけど、舞台となっている15〜17世紀の欧州だけでも多種多様の城があるものの、古今東西の城の参戦が叶うとなればちょっと興奮してしまう。遺跡もあるみたいだし。それぞれの城姫が持つ固有兵装も、それぞれの城の持つ特徴が活かされているとなれば、単純に名前を借りただけのものではなくなりますし。
しかし、安土でも大坂でもなく岐阜城というのは渋いよなあ。もしかして、本気なのか?
放浪の城姫として登場したシャトレアが、最後に自分の真名を思い出すシーンも、おそらくは誰もが知っているあの城が!! という事で思わず「おおっ!」と歓声を上げてしまいましたし。
舞台そのものは異世界であるものの、その有り様は殆ど現実の欧州で、途中で幾つかあげられる戦史などもほぼ史実に基づいたものなんですよね。とはいえ、確かに15〜17世紀あたりが色々混ざっているっぽいけど、それがむしろ面白いことになっている感じ。敵ボスの鉄仮面からして、かの有名なあの人物がモチーフですもんねえ。なるほど、確かにあれも考えようによっては城塞といえるのか。
実際の戦争の風景も、城がテーマなせいか攻城戦や攻城兵器に焦点が当たってたり、工兵部隊や建築様式などへの注目度もかなり視点が違ってて、読んでても新鮮でこれがなかなか面白い。主人公からして、建築士であり、ヒロイン格として登場するレティーツィアも工兵傭兵団の団長で壊し屋という面白い役どころだし。
ここに、建築にまつわる<建奏術>という様々な種類の魔法という要素が加わって、設定的にもかなり興味を引っ張られる面白い作品になっている。
城姫同士のバトルも、ミシェルとのそれは城の陣地や特性を活かし殺しし、主人公の建築士という役割をいかした、単なる叩きあいとは違うものになっていたんですよね。こういう、城姫同士の特性で勝負するようなバトルをこれからも続けられたら、他のファンタジーに埋没せず独自性を押し出していけると思うんだけどなあ。

あと、取りあえず主人公のリンツは女の子慣れしていないのか、かわいい女の子と見るとすぐにときめいてしまうのはヤメとけ(苦笑
どうしても気が多いように見えてしまって仕方が無い。最初は幼馴染のエリッセ一筋かと思いきや、なんかシャトレアといい感じになっちゃってまあ。レティにも何だかんだと気になるそぶりを見せてるし。エリッセがちょいかわいそうだぞ、おい。
なんか最後、彼女は力を失ってしまったっぽくなってるけど、このままヒロインとしても城姫としても戦線離脱というにはあまりに勿体無い、可愛らしい魅力的なキャラだっただけに、何とか復活して喰らいついてきてほしいよなあ。ほんと、あれで御仕舞いというには勿体無さ過ぎる。

戦闘城塞マスラヲ Vol.5 川村ヒデオの帰還5   

戦闘城塞マスラヲ  Vol.5 川村ヒデオの帰還 (角川スニーカー文庫)

【戦闘城塞マスラヲ Vol.5 川村ヒデオの帰還】 林トモアキ/上田夢人 スニーカー文庫

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すげえすげえ、やっぱこの人でたらめにスゲエ!! もう最初っから90度角上方にテンション垂直軌道であがりっぱなし。これぞ、テンションの青天井。
滅☆茶☆苦☆茶 おもしろかったーーーーZE!!

結局、川村ヒデオという男は、この人外魔境のバケモノたちが跳梁跋扈する中で、只一人最後まで何の特殊能力も発現させず、無力な一般人のままを貫いたんですよね。凄かった。力のない男の叡智と決意と覚悟が、これほど熱く激しく凄絶でカッコイイものだとは。
ヒデオって、この聖魔杯を口先だけで勝ち抜いてきた、なんて言われているけれど、彼本人は決して饒舌で弁の立つ男じゃないんですよね。そもそも他人とコミュニケーションを取るのが苦手な引きこもりだし、根っからの正直者で詐術を弄するなんてとても出来る性格じゃない。
彼が本当の意味でハッタリかましたのって、クライマックスのあの場面が初めてじゃないのかな。
彼はいつだって、誰かを騙そうなんて思っていなかった。ハッタリをかましている自覚もなかった。ただ、いつも本気だっただけなんですよ。彼の言葉は、偽りのものではなくいつもその魂から絞り出された渾身の言葉であり、決意であり、想いの発露だったわけです。彼はいつだって、自分が何もできないニート君でしかない、というただの自虐とは違う明確で客観的な認識を見失わなかった。自分が化け物揃いの周りの連中とは住む世界が違う、働くことも侭ならない非社会人であることを見失わなかった。
ただ、そんな情けない自分を、この聖魔杯に参加した後は常に克服したい、変わりたい、周りの期待してくれる人たちに恥ずかしくない、まともな人間になりたいと切望し、実際にそうなろうと足掻いていたわけです。
その必死さに、これまでの対戦者たちは怯み、ヒデオという男の迫力に呑まれ、敗北していったのでした。そして、聖魔杯の有力者や、運営幹部たちも、そんな彼の強い輝きに目を奪われ、彼の戦闘力云々ではなく、存在そのものに大きく影響を受けていったわけです。
4巻で彼は一度敗北し、大きく挫折します。でも、自惚れていた、と自責するヒデオは自分を誤解していたとしか思えない。こいつは、いつだって全力で頑張っていただけで、身の程を越えた夜郎自大な暴走なんてしていませんよ。彼がどれだけ凄い男かを示してくれたのは、再会なったかつての対戦者たち。
いやいや、どう考えても一発キャラだと思ってた、色モノ含んだあの連中が、味方となって再び現れるとは、思わなかった、思わなかったよ。しかも、めちゃくちゃ頼もしいし! 燃えた! 燃えた!

ハニ丸王子なんて、中の人の正体、かなりとんでもないヤツだったし。あれはビビった。

もう登場人物が片っぱしから熱いんだ。火傷しそうに熱いんだ。前シリーズの主人公たる鈴蘭たちも変わらず突っ走ってくれたし、敵側のアルハザンはアルハザンで、一本筋の通った敵役で、役者不足なんじゃないかという懸念を見事に吹き飛ばしてくれたし。
なにより、うぃる子ですよ。うぃる子があんなにいいヒロインになるとはねえ。どちらかと言うと、賑やかし役みたいな役どころだったのが、いつの間にか真っ当にヒロインとしてたち振る舞い、ヒデオの掛け替えのない相棒として、魂の根っこ同士で繋がったような絆と信頼感。離れ離れになって、お互いを求めるあの熱量。【最愛の使徒】なんて、ねえ(w
そして、再会なっての盛り上がり。神様とか魔法とかってのは、古い方が尊ばれるわけですけど、このシリーズだと一味違うんですよね。古きものも偉大だけど、新しいものだって最高なんだぜ! という新旧セッション。
最新にして最高の神<電神>として、正式名称「Will.CO21」が意味する真の名を見せたときの興奮といったら、鼻血でそうだったサ(笑

クライマックスの盛り上がりは、最初にもいったけど青天井。大逆転に次ぐ大逆転。思いもよらない怒涛の展開のダイダルウェーブ。ハチャメチャを通り越した、とんでもない規模の痛快愉快。もう、めちゃくちゃ興奮しましたよ。年に何度も経験できない燃えっぷり。それを年度冒頭に体験させられるとは、ある意味たまったもんじゃない(苦笑
やっぱり、作者の最高傑作シリーズですよ。おりがみからマスラヲに通じるこのシリーズは。正直、ミスマルカより断然こっちの方が好きだわ。
なんか面白半分に提出した、続編の企画が通ってしまったらしく、さらにこの世界観が続くらしいですよ。ひゃっほ!! ああ、終わっちゃった、と虚脱感に苛まれながらあとがき読んだ時は小躍りしましたがな。
しかも、今度の主役はヒデオと鈴蘭妹!? このシリーズでは全然出番なくて、少々がっかりしていたあの睡蓮!?

大変だ!(爆笑

アイドルマスター relations (1)  

アイドルマスター relations (1) [REXコミックス] (IDコミックス REXコミックス) (IDコミックス REXコミックス)

【アイドルマスター relations (1)】 上田夢人 REXコミックス


アイドルマスター関連のマンガは何シリーズか出てるみたいなのですが、とりあえず私はこの漫画を選ぶぜ!
ニコマス動画を見てたら、たまーに<魔王エンジェル>とか<佐野美心>という見慣れない単語が出てきて、なんだろーなー、と思ってたのですが、この漫画に出てくるキャラだったのかー。
って、魔王エンジェルの東豪寺麗華のキャラに力、入りまくってません? この素晴らしい腹黒小悪党振りが素晴らしすぎるんですけど(笑
この俗人を見下しまくって歪みまくった所作や表情の付け方が、魅力的すぎるw

物語も、なかなか興味深い。主人公は新人アイドルの星井美希。ただ、プロデューサーは美希が初めての担当アイドルではなく、一度以前に別のアイドルを手掛けている。それが、現在トップアイドルの座を不動のものとしようとしている【孤高の歌姫】如月千早。
現在、Pと千早はほぼ断絶状態。千早はトップの座へと駆け昇ろうとしているけど、Pは彼女のプロデュースは失敗だったと悔いている。そんな折に、Pが担当を手掛けることとなったのは、千早とは正反対の不真面目で常に真剣になることもなく、自分のペースを崩さない美希という少女。
この三人の関係が、なかなか締まってていいんですよね。火花出る、というのとは違うんですけど……電気がビリビリ走ってるような。
マイペースを保ちながらも、千早というアイドルの存在を振り仰がずにはいられない美希に、自分の新しいプロデュースの方法を求めながら、自分が放り出してしまった千早の行方を常に意識しているプロデューサー。
そして、信じたものに裏切られ、すべてを振り棄てることによってみずからを高みへと羽ばたかせながら、その孤独に擦り切れそうな兆候を見せ始めている千早。
まだ美希は新人アイドルに過ぎず、千早の眼にはとまってもいない存在ですけど、彼女が千早のいる領域まで近づいてきたときに、果たして美希と、自分ではなく彼女の隣にいるプロデューサーの姿を前にして、千早がいったいどうなるのか。
想像しただけでゾクゾクしてきます(笑

上田夢人さんの描く千早の、その迫力、凄味の凄まじいこと凄まじいこと。プロデューサーとの思い出の中で垣間見せた柔らかい表情や、仄かな笑顔が素晴らしいだけに、現在の凍れる研ぎ澄まされた刃のような面差しが、天才であるが故の孤独というものを体現してて、ものすごい存在感となって作品の中にそそり立ってます。
素晴らしい♪

主人公は間違いなく美希なんですけど、ヒロインは誰かというなら、これは千早なんでしょうねえ。
それにしても、Pはマジでひどいと思うんですけど。あれは、千早が可哀そすぎる。

戦闘城塞マスラヲ Vol.3 奇跡の対価  

戦闘城塞マスラヲ Vol.3 (3) (角川スニーカー文庫 150-13)

【戦闘城塞マスラヲ Vol.3 奇跡の対価】 林トモアキ/上田夢人 角川スニーカー文庫


す、鈴蘭、あんた……。
思えば前シリーズの冒頭、鈴蘭の登場シーンは膨れ上がった借金に生きる希望も気力も失くして自殺するか身を売るか、もしくは内臓バラされるか、という自暴自棄の有様だったわけですが……。
変われば変わるもんだなあ(遠い目
昔は基本的に善良な一般人だったのになあ。魔王候補だ聖女様だと祭り上げられても、基本的にはまともな良識を持つカタギの人間だったのになあ……。

それが今や…もう、すっかり極道モノにorz

聖魔王とかいう以前に、あんたただのヤクザじゃねえか!!
というわけで、主人公の二人を脇に置いた各巻恒例のリュータ主役の聖魔杯の裏舞台を描いた中編での、鈴蘭の暴虐に吹いた(笑
伊達に伊織を屈服させて悪の組織を牛耳ってるわけじゃなかったのね。一応、このお祭りの裏で暗躍していた連中がついに表に出てきて、その正体と目的の一端があらわになるという重要な話だったはずなんだけど……。
毎日店先にダンプ突っ込ますぞ

嫌がらせってレベルじゃねえ!

一方、肝心の主人公ヒデオとウィル子の二人組の方はと言えば。
前回、開催が決まったカーレース「聖魔グランプリ」編<奇跡の対価>
まさかここまでガチにレースやるとは思ってませんでした。
なに、このキャノンボール? ……すみません、ネタが古くて。
というか、ある程度車に詳しくなければわかんないんですけど!
「ハイカムにハイコンプ。サスは少しへたってれうけど、タナベの十五インチにSタイヤの七部山……充分すぎる」

「私はシーサイドラインのダンシングクイーン! 4AGを使わせた私は、誰にも止められない!」

その車の名はスプリンター・トレノ。それが抱える原動機の名は4A−GE。かつての富士において、後にキングと呼ばれる男の手により伝説の六連勝を果たした……究極の明記である。


……豆腐屋ーーっ!orz

なんかもうよくわかんないけど、あまりのテンションの高さに引っ張られて燃えたぎる!!
そして主人公ヒデオ。何のとりえもないただのひきこもり。
しかし、されどひきこもり!
ヤベえ、このひきこもり、異様にかっこいいよ(号泣


そして第二話<私を地中海に@連れてって>
聖魔グランプリの賞金で、きっぱり悪の組織「魔殺商会」と縁を切り、めでたく<無職>に戻ったヒデオ。
さっそく、元のひきこもりに……いや、ある程度生活費も確保してインターネットなんてものを覚えてしまったために、よりハイレベルのひきこもりに…だめだ、こいつorz
激怒したウィル子にアパートを追い出されるヒデオ。その際、ウィル子から言い渡された無理難題が……ひでえ(号泣
ひきこもりには辛すぎる苦行だ、ムリだ、かわいそうだ(大同情
それでも、失敗すればより最悪な無理難題が待っているので、しょぼんと酒場に向かうヒデオ。そこで遭遇した今度の対戦相手は……

……アイドルマスターーッ!!orz

まさか、次はアイ@マスネタかよ!!

そして第三話は、グレイVSスネーク!!

なんだってぇぇぇぇぇ!!?(MMR

もう、無茶苦茶だ。段ボール箱。


このシリーズ、始まった時はこのテンションでどこまでいけるんだろうと思ってたんですけど、正直舐めてました。
巻を重ねるごとに、沈静化するどころか全方向にはっちゃけがメキメキバキバキとグレードアップしてる、ちうか、あほか!!(爆笑
もう、最高♪

戦闘城塞マスラヲ Vol.2 神々の分水嶺  

戦闘城塞マスラヲ Vol.2 (2)

【戦闘城塞マスラヲ Vol.2 神々の分水嶺】 林トモアキ/上田夢人 角川スニーカー文庫


おーーーい、はに○。はにまる王子ー! 王子ー!(理由もなく号泣)

だからーー、まさか巷で流行の『はにかみ王子』に対抗して、『はに○る王子』で攻めてくるとは、いったいどういうセンスなんだぁ!? ちきしょう、俺様世代直撃じゃないか。おのれおのれ。
そして幼い頃の面影もなくすっかり硬派と化してしまった王子。王子(涙
ひ○べえが海に帰ったってどういうことだよ。馬が海に帰るなよ、馬。これだから埴輪は。海から出土したら伝説のレムリア大陸とか、出身地が変わっちゃうじゃないか、古代人め。
なんだか段々自分でも何言ってるかわからなくなってきたが、頑張れ王子。

というわけで、おなじみ悪の組織『魔殺協会』の面々ももったいぶらずに総登場。イラストレーター前シリーズと変わってるんだけど、違う人の描くクラリカとかみーことか見れるのは、それはそれでお得な気分。
しかし、リリィさんの相方って誰だろうと色々想像してたんだけど、みーこかよ。直球で来たなあ。この布陣って、勝つ気満々なのかそうでないのか微妙に判断しずらいのよねえ。みーこがその気になればぶッちぎりで優勝候補だけど、そもそもやる気ナッシングっぽいし、この聖魔杯自体、単純に強いアウターってだけじゃ勝敗に繋がらないのは、主人公であるヒデオの戦歴が示している通りだし。
だいたい、リリィさん。あんたの実力はいったいどういう状態なんですか?
ミズノは相変わらず絶好調に血を吸ってる模様ですが。いい加減、ミズノの品質の高さを謳うのはいいですけど、本来のスポーツ用品として紹介してあげてください。なんだかそろそろ、ミズノ製品を伝説の魔工が鍛えた魔武具と知識に刷り込まれそうで怖いのですけど。

そして主人公、ひきこもりレベル1「ヒデオ」。勇者に喧嘩を売るの巻。
翔希も、こいつ勇者という立場にかまけて人生舐めはじめてるなあ(ちょっと怒
ヒデオ、頑張れ。超頑張れ。なんだか、物凄く応援したくなってきた。

というわけで、ウィル子の正体というか進化の可能性にも言及しつつ、舞台は聖魔グランプリへ。
……って、キャノンボールかよ。展開が本当になんでもありになってきた、というかやっぱりネタが私様世代を直撃してくるんですけど!! ダイレクトアタックなんですけど!!

戦闘城塞マスラヲ Vol.1 負け犬にウイルス  

戦闘城塞マスラヲ Vol.1負け犬にウイルス
【戦闘城塞マスラヲ Vol.1 負け犬にウイルス】 林トモアキ

 最終ページまで読み終えて、もう一度読み返して、さらに読み返して、首を捻る。
 戦闘城塞マスラヲってなんだ?
 このタイトルに関連すると思しき文章は、一切、一切出てきてないようなんだが、見落としているのか? 聖魔杯会場のことなのか? まさかとは思うが、適当な思いつきなのか!?

 ……多分、そうだな。

 でもまあ、この作者の場合。シリーズが進むうちに見事に辻褄を合わせるに違いない。そんで、最後にはそのタイトルに込められた意味の深遠さに、読者は感嘆させられるのだ。
 きっと、その場のノリの思いつきなんだろうけどな。

 前作『お・り・が・み』にて、最終的に聖女にして魔王たる存在、世界のルールを支配する聖魔王と呼ばれる立場となったメイドS。
 その彼女の後継者の座を賭けて昼・夜・闇の三世界から猛者が集まり、競いあう――聖魔杯。それが続編、戦闘城塞マスラヲの舞台配置だ。
 今のところ、出てきてるのは猛者というより色物って感じのヤツばっかりだがw
 ただ、人間と、人間以外の自律した意志を持つ者とのペア、という参加資格を見る限り、『お・り・が・み』の最終巻でどうして睡蓮とホムラがコンビを組んでいたのかがわかりそうなものである。
 そんなに出たいのか、妹。
 個人的には、リリーさんがいったい誰と組んでるかが興味深いところ。カッコとリップルラップルはテレビ番組のキャスターで忙しそうだし。となると、ミーコさんなんでしょうか。
 
 さて、主人公である。
 あの鈴蘭女史の後継を担うにたるだけの格を、果たして新しい主人公は保持しうるのかと密かに心配していたわけだが。

 参りました。平伏絶倒。

 よくぞまあ。こんなキャラクターを主人公に持ってくるなっ! 無職で貧乏。無口で無表情。ダウナー系引き篭もりで、あげくに対人恐怖症。
 初っ端から人生に絶望して死のうとしているあたり、鈴蘭と似たり寄ったりなんだが。いやまあ、鈴蘭の場合は膨大な借金があったわけだから、まだ無一文てなだけヒデオはマシなのか。いや、性格が暗い分、悪い。
 正直自分だったらこんなキャラ、どうやって動かしたらいいのかさっぱり思いつかないや。
 なのに、いや、参った。会心の一撃。
 暗いのに、ダウナーなのに、ヒッキーなのに。
 果断と才知。はったりと周りの勘違い。泥酔と幸運で、ガシガシと勝ち進んでいく我らが主人公ヒデオ。
 妙にこれが、格好イイ。そして、痛快!
 なにより、爆笑!

 ああ、やっぱりこの作者の作品、大好きだわ。
 
12月3日

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11月20日

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11月19日

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11月18日

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11月17日

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11月10日

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11月9日

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