中維

かくて夜明けの神殺者(デイブレイカー) 3 4   

かくて夜明けの神殺者 (3) (電撃文庫)

【かくて夜明けの神殺者(デイブレイカー) 3】 中維/しらび 電撃文庫

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それは突然訪れた。MUの精鋭をも全滅に追い込んだ大型ゲート『黄昏の門』。その前に現れた神の名は―怖血神。全ての霊異がその血を欲し、全ての霊異を斬り伏せる“対霊異資格者”にしてデイブレイカー・化野幸太。彼が探し求めてやまなかった、自らに呪わしい力を与えた「怖血神」が、全ての霊異を滅ぼすために帰ってきた。怖血神との争いの果てに、幸太の身に振りかかった呪いの意味が、ついに明かされる―そして幸太とメリアンは、全てを終わらせるための決断を下して…壊れた世界に夜明けを切り開くデイブレイク・アクション、感動の完結!
これ、3巻で完結なんですよね。この3巻はほぼクライマックスと考えると、出てくるキャラは概ね1巻と2巻で登場したキャラだけ。二冊分だけですよ。にも関わらず、このラストバトルにおけるオールスターキャスト感はなんなの? まるで5巻10巻続いたシリーズの全キャラ総出演クライマックスみたいな大盛り上がりじゃないですか。それだけ、たった二巻でこれだけたくさんの登場人物のキャラ立てが決まってたってことだし、二巻までで貯蓄したぶんを散財するだけじゃなくて、この3巻でクライマックス入ってからの渦中でもガンガンキャラを掘り下げて、同時進行でより魅力的なキャラクターへと増し増しで打ち立てていく勢いたるや、目覚ましいものがありました。とても、3巻打ち切りの作品のクライマックスとは思えないほど、筆が唸ってたよこれ。そうだよなあ、元から身内だったやつ、味方だった人たち、事件を通じて打ち解けて仲間になった人たちだけじゃなく、1巻2巻で敵サイドだった連中まであんな風に魅力的に幸太とメリアンの背中を後押ししてくれたらなあ、そりゃ盛り上がりますよ。お互いがお互い、感化しあってるんだもん。相乗効果で両方存在感唸ってたもんなあ。特に、やっぱり「怖血神」が素晴らしかった。元の存在の恐ろしさ、悍ましさを思い知っているからこそ、あの変化には、収束していくかのような変化にはなんだか感動すら覚えてしまったし、それを真横で見続けたあの人の至福の様子にも、何とも言えないウルウルとこみ上げてくるような感慨が。
軽妙なノリとは裏腹の、壮絶で容赦のない展開。何より、逃れられない別れの予感が悲痛な空気をはびこらせ、締め付けられていくような苦しさを抱かせる。そして、哀しいことに世界を守るためにはその別れを受け入れないといけないのだ。悲しみを打破するのではなく、受け入れる為の戦い。大切な人との別れを認められない人たちの抗い、世界を壊しても離したくない絆と、別れても離れても繋がっていようとする絆との戦いは、悲劇ではあっても憎悪はどこにもなかった。それだけは、救いだったか。そして、必然である別れは幸太とメリアンの間にあった余分なものを全部濾過して、信じ抜く純なる愛だけが残る。その切なくも何と美しいことだろう。
霊異は再び現世から去っていったけれど、最後の戦いは相容れぬはずだった人間と霊異の間に、確かな絆を、相互理解を残していったのではないだろうか。そんなシーンを、幾つも幾つも幾つも、目の当たりにした。別れは断絶ではなく、確かな縁になったのだ。
なかなか長いシリーズにならない作者さんだけれど、本当に面白いし実力もあると思うので、機会さえあれば絶対看板作品立ち上げられると思うんですよね。それを、この最終回の出来栄えで噛みしめる事が出来ました。うん、これからも全力で応援していきたいですね。次回作にも大いに期待させてください。

1巻 2巻感想

かくて夜明けの神殺者(デイブレイカー)24   

かくて夜明けの神殺者 (2) (電撃文庫)

【かくて夜明けの神殺者(デイブレイカー)2】 中維/しらび 電撃文庫

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神や悪魔、精霊―「霊異」の全てが恋焦がれる特別な血を有する少年・化野幸太。封印された「怖血神」の能力を解放した幸太は、同じく生来の姿を取り戻しかけた魔物少女・メリアンと共に、力の制御に悩む日々を過ごしていた。そんな折“対霊異資格者”としての彼に訪れたのは、古の神々からの依頼。「学府に仇なす可能性のあるものを探し出せ」その依頼を受けたが最後、幸太の前に現れるのは、最凶の魔術師コンビ、最悪の霊異犯罪者、そして―封印された最強のデイブレイカーが禁を解かれ、ついにはメリアンまでもが敵の毒牙に!?絶体絶命の状況下で、幸太が見出す活路は―少女の愛と少年の刃が、世界の夜明けを切り開く!
前作で、それまで主人公の幸太に根付いていた霊異への憎しみやわだかまりが解けたことで、元々の幸太の気風の良い性格にブレーキが掛からなくなったために、一気に痛快さが増してきましたね、このシリーズ。
どうしても、前回までは要所要所で幸太の行動や思考に、わだかまり故の躊躇や沈滞があって動き出すまでに一コマ間が空いてしまっていたのだけれど、それらが拭われたことで、良い意味で対人関係でも「化野」としての在り方にも、そして恋愛感情に対してもフットワークが軽くなったのです。これは、主人公の内面、心身に迷いがなくなり芯が一本通ったということで、幸太の言動にも揺るぎのない芯が生まれ、それが痛快さにつながり、話の流れそのものにも勢いを生む、という相乗効果をもたらしてるんですね。その煽りでか、メリアン含めてクラスメイトたちも、幸太とのコミュニケーションのレスポンスが良くなり、彼らサイドキャラクターの存在感も活性化してきて、大いに盛り上がってきた感があります。
前巻最後の師匠との別れは、幸太に大きな成長を促したんでしょうなあ。自然と、師匠から独り立ちして、「化野」として組織のしがらみに縛られず、自分の心意気に素直に従う痛快なヒーローとしての格を身につけつつあって、これがまた格好いいんだ。
デタラメに強かった師匠へのコンプレックスもいい方に解消されて、自分自身の弱さを飲み込んだ上で、自分のスタイルを確立して、これが自分だ!と胸を晴れる図太さ。
 そうだ。幸太という男は、もともと卑劣で卑怯な男。
 誰が正々堂々などと戦うものか。
最愛の人を無理やり奪っていった怨敵を、出し抜きだまくらかし地団駄を踏むほど悔しがらせて嘲り笑う。この素晴らしく、やってくれたぜ!とグッと拳を握らせてくれる主人公は最高ですわ。ムカつく相手を、これ以上無くスカッとする手練手管でぶちたおし、ギャフンと言わせてくれるほど痛快な事はありませんからなあ。
それに、前回にも増してメリアンのヒロイン度が上昇していて、えらいことになってますよ、これ。普段はガンガン積極的にアプローチしてきて空回りしてるくせに、ここぞというときに、思いっきりしおらしくなるところなんぞ、見事にツボをついていらっしゃる。メリアンの場合は肉食ぶって攻めっ気見せてる時よりも、無自覚無意識に乙女全開状態になってる時のほうが圧倒的に威力あって、幸太をメロメロにしてるのが、なんともチグハグというか残念感があって、うんそれも可愛いね!

噂の最強のデイブレイカーも、思いの外良いキャラしていて……というか、あれは幸太が良いキャラにしたんだよなあ。燻り停滞し腐敗していた最強の男を、カッコ良いヒーロー(デイブレイカー)として復活させてくれるわ、一癖も二癖もある魔術師コンビを、ただの敵として終わらせずに上手いことねじ込んでくるわ、組織優先で融通聞かず悪巧みばかりしている神様に一発食らわしてくれるわ、とこうしてみると八面六臂の活躍だったなあ、幸太。
なんかお為ごかしのようだった異文化交流コースも、クラスメイトや先生のキャラが立った上に幸太のスタンスも変わり、さらにバックアップに新規参入もあって、と完全充実してきて、むしろ以降はここをメインというか、拠点として話も進展させていけそうだし、2巻でキャラも物語も着実にステップアップしたんじゃないでしょうか、これ。
これは長期シリーズ化してバッチリな作品だと思うんだけれどなあ。

1巻感想

かくて夜明けの神殺者(デイブレイカー) 3   

かくて夜明けの神殺者 (電撃文庫)

【かくて夜明けの神殺者(デイブレイカー)】 中維/しらび 電撃文庫

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霊異災害フルフラット―国土の五分の一を焼き、総人口の三割を殺す大破壊。後に残されたのは、神や悪魔、精霊―「霊異」が闊歩する、壊れた世界だった。来たるべき脅威「裁きの日」を防ぐべく彼ら「霊異」が訪れる「ゲート」を監視する“対霊異資格者”。その中に、霊異討伐数ゼロのFランカーにして、全ての霊異が恋焦がれる特別な血を持つ少年・化野幸太がいた。幸太は解呪のカギを探すため、血の契約により共生関係を結ぶ魔物の少女・メイリアンとともに、霊異と人間の共存を目指す、特殊な学園へと潜り込むが―!?少年が流す禁断の血は、世界の全てを更新する。神も魔も鏖殺し尽くすデイブレイク・アクション登場!
これ、怖血神についてはヒント出しすぎじゃないですか? 出会った時の神様の残したセリフですぐ判ったんで、本編中で怖血神の正体が不明という話を、何かのフェイクかミスリードか何かかと思ってしまって、読み進めながら妙な齟齬感にしばらく混乱してしまいましたがな。幸太があの時の会話を正確に誰かに伝えるか、自分でちゃんと調べるかしたら即座にわかったでしょうに。ググればわかるよ?
ともあれ、この神も悪魔も仏様も妖怪も怪物もドラゴンも一切合切混沌として現実世界に顕現してしまった、或いは現在も高次元から降臨してくるごった煮の世界観はかなり大好物。悪魔の少女を相棒に、そんな世界を渡り歩くお話は定番としてばもう定番もいいところなのだけれど、そこは【探偵失格】や【斉藤アリスは有害です。】で存分に遊び心を踊らせてみせた中維さん、である。スチャラカでテンポの良いコンビの幸太とメリアンを中心に、「Trick or Treat」じゃないけれど、どこかハロウィン的なお祭り騒ぎの様相を引っ担ぎながら彩り鮮やかな世界を描き出していく。
その呪いから「霊異」を強く憎み忌避感を抱いているという幸太だけれど、その背負っている負の感情ほどには仄暗い陰は背負っておらず、憎んでいると言って辛辣な態度を示しながらも「霊異」そのものを憎みきれずにいる微妙な感情を持て余していて、ちょいと知り合ってしまえばすぐに心を許しガチになり、そもそも相棒のメリアンに対しては何だかんだとゾッコンという甘やかしいな主人公なのである。ってか、この手の妖物とのコンビって、わりと悪魔少女からの一方的な好意を、主人公サイドが持て余し気味というスタイルが多いのだけれど、この幸太くん、普段からかなりメリアンに対して満更じゃなさそうな態度に終始しているので、傍から見てるとまんまラブラブカップルである、爆発しろ。
二人の仲違いイベントも、殆ど拗れる前に解決しちゃいましたし、なんか素直になりきれなかった幸太がメチャメチャ素直になっちゃって、むしろイチャイチャ増量の養分だったんじゃないか、これ?
ただ、ストーリー的にはかなり重要なターニングポイントではあり、一気に事態が動き出すきっかけであり伏せられていた真相が明らかになるイベントではあったのは間違いなく、別に親密度アップだけじゃないんだからね!
個人的には、もっと過去編、というか師匠の右近を加えた化野一家の出来事を堪能しておきたかったですねえ。幸太が弟子入りした時の話の右近師匠はかなりダメ人間で、幸太に対しても距離感あったはずなんだけれど、ラストでは本当に良い師匠してくれているので、その間の、特にメリアンが加わった後の三人のドタバタな日常をもっと味わっていれば、ラストシーンはもっと感動できたんじゃないかなあ。真嶋さんの複雑な感情や、コンプレックスももっと実感を伴って感じられたでしょうし。この人については、もうちょっと意表をついて欲しかった。ドラマがはじまって、役者の格見て、あっこの人が犯人役だ、とわかっちゃうレベルのあからさまっぷりだったし。もしかしてミスリード? と疑ってたのですけれど、まったくよどみなくそのままイッちゃいましたしねえ。
ただ、この人がこうなるに至った好きだからこその焦燥感と暴走に至る複雑な心境はかなり好みだったので、だからこそもっとその要となる右近師匠についてはもっと描いて欲しかったなあ。幸太にしても、メリアンにしても、その在り方に対しての右近師匠の存在感はかなり大きかったわけですから。
思わぬ人物が重要な役どころを担っていたり、むしろ今後の展開にこそ大きな含みを残していて、こっからスタートというダッシュ感もあり、腰据えてじっくりシリーズ作ってったら、だいぶ面白くなりそうなんだよなあ。できれば長期シリーズを期待したくなる、おもちゃ箱みたいな楽しい一冊でした。

中維作品感想

斉藤アリスは有害です。 2.~あなたが未来の魔王です~3   

斉藤アリスは有害です。 (2) ~あなたが未来の魔王です~ (電撃文庫)

【斉藤アリスは有害です。 2.~あなたが未来の魔王です~】 中維/GAN 電撃文庫

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人類で唯一人の「有害者」斉藤アリスと山之上秀明の出会いと事件。それを受け米国より新たに送り込まれた金髪碧眼の美少女ドロシーは「有害候補生」なる肩書きを引っさげて、秀明の前に現れた。天真爛漫に振る舞うドロシーは、しかし秀明が嫌うオカルトじみた事情を抱えていた―曰く、自分は未来からの来訪者で、しかも秀明の娘なのだ、と。そして彼女の身に隠された秘密が明らかになるとき、秀明とアリス、仲間たちを巻き込んで、新たな事件が起こり!?人類で最も不運な少女と神をも怖れぬ少年の、とびきり不運でハッピーなボーイ・ミーツ・ガール、第2弾!
このシリーズってポップな雰囲気とは裏腹に、皮一枚剥ぐと裏側にはびこっている人間の悪意の濃度が、ちょっと尋常じゃないんですよね。アリスが置かれていた環境も、あれで相当に酷いものでしたが、彼女はそれでも博士によってずっと守られていたんだなあ。
そして、博士のような存在がいなかったアリスになれなかった「有害候補生」の子供たちが辿った末路はエグいなんて代物じゃありませんでした。
でも、それだけならこの世界の何処かでいつも起こっている目も覆わんばかりの筆舌しがたい惨劇、に過ぎなかったのでしょう。ところが、このケースはそんな無関心を許さなかった。人間の色濃い悪意の産物が、誰にも顧みられないまま消えてしまう無情な悲劇、で終わらなかったのです。
斯くして、魔王は発生しました。そう、それは出現したのでも誰かがなったわけでもなく、発生したというのが一番相応しい。これは、世界に無視される悲劇たちの反乱、人間が垂れ流している悪意に対して哀れみを抱きつつも結局無関心、他人ごとで済ましてしまう人々への報復と言えるのではないでしょうか。
そして、それは意志によってもたらされるものではないということが、また悲しい。
ただただ、自らの負った痛みを、苦しみを、絶望を叫び訴えているだけなのに。誰にも助けてもらえなかった絶望が憎悪に成り代わり、因果となって彼女たちを助けられなかったすべての人類に対しての応報となる。彼女たちが味わった地獄によって生まれた憎悪の感染拡大。自動的な破滅、これが魔王の正体だったのです。
無関心、他人ごとへの警鐘というわけじゃないんでしょうけれど、このような人の悪意によって作り出された地獄
を、単なるバックグラウンドとして消化してしまうのではなく、こうやって直接の原因として持ってきたのは何というか、誠意みたいなものを感じたんですよね。単なる設定として、演出として作品に奥行き、彩りを与えるだけの材料して消耗してしまうことは決して悪いことではないと思うんです、実際結果として救済を受けたり世界が変わる原点としてそうした惨劇がきっかけとなる事もある。でも、やっぱり地獄を味わった彼ら彼女ら自身はその時点で終わっちゃってるんですよね、そのほとんどの場合で。
だからなんでしょうか、彼女たちの心が壊れてしまうような痛みや恐怖が、業火に炙られるような苦しみが、憎悪という直接の共感を得る形となったのは、それはそれで悪夢ではあるんですけれど、これも一つの報われた形のようにも思えてしまったのでした。
だから、この魔王を止めるということは、もう終わってしまっていたはずの彼女たちの苦しみを、直接手を差し伸べて止めることが出来たように、一瞬感じたのかもしれません。ただ少なくとも、あの娘は、既に終わってしまっていたはずの最後の一人を、憎悪に抗いたった独りで戦って戦って、無理矢理にでも動かして助けられる位置に引っ張りだしてみせたのですから、大したものです。大したものでした。

また、アリスはアリスで、この娘も肝の据わり方というか、マインドセットが尋常じゃない所があるんだなあ。秀明に出会う前のあの硬質で無感情な彼女の姿は、勿論無理矢理に鎧った姿だったのだろうけれど、大事なのは彼女はそれを意図してしっかりと纏えるだけの、精神的な強さを備えているということなのでしょう。必要ならば、彼女は望んで魔王になれる。強い女性です。
しかし、これで完全にアリスと秀明のカップルは不動の鉄壁かー。いや、二人の関係からして今更ここに割って入れるようなものじゃなかったんですけれど、ここまで太鼓判と押されると参ったとしか言い様がない。というか、秀明当人としてはどうなんだ? 未来の事実を知ってしまった以上、意識せざるを得ないと思うんだが、今更動揺することもないんだろうか。まあ当人無意識かもしらんが、ベタぼれだもんなあ、アリスに。

1巻感想

斉藤アリスは有害です。 ~世界の行方を握る少女~4   

斉藤アリスは有害です。 ~世界の行方を握る少女~ (電撃文庫)

【斉藤アリスは有害です。 ~世界の行方を握る少女~】 中維/GAN 電撃文庫

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“第一条──国民に極端な物質的、または精神的損害を与える人物を国は有害者と定める”
世界一「不運」な美少女と僕の、不幸でハッピーなボーイ・ミーツ・ガール!


「有害者」……それは周囲に不条理な災いをもたらす慮外の人類である。不幸なら失恋から事故まで何でもあり、挙句の果てにはテレビ局まで倒産させてしまう、まさに不運のハリケーン。
──しかし、ここにオカルトを信じない少年がいた。
山之上秀明。いかなるオカルトをも信じない彼は、もちろん「有害者」なんていう「まやかし」も信じない。それどころか、その秘密を明らかにしようと画策している。
だから彼は彼女を観察する。
斉藤アリス。美しいその外見とは裏腹に、人類唯一の「有害者」と定められた、周囲に破滅をもたらす少女。
「有害者」に隠された秘密を暴こうとアリスに近づく秀明。しかし、観察と称して彼女と触れあううちに、秀明は意外にも可愛く純粋な、本当のアリスを知ってゆき──。
瓦礫の山の中に佇む、危険を象徴するドクロマークが描かれた傘をさして佇む少女、ストライプのオーバーニーに長靴付き。
まずこの表紙のインパクトで掴みはOK。思わず表紙買いしてしまった人も少なからずいるのではないでしょうか。背景があるだけでも印象はだいぶ違うんですけどねえ。
さて、いくら掴みはOKだとしても、中身が伴わなければ何の意味もないのですが、本作はこの掴みに相応しく中身もガガッとドライブ効いてます。作者のデビュー作である【探偵失格】もこれがなかなか尖って突っ走ってる作品なのですが、あれよりまだマイルド調にはされてるか。あれは端から端まで変人しかいなかったし。
とはいえ、本作の主人公である秀明も十分変人の領域、天才と紙一重の方に足を突っ込んでしまっている研究馬鹿。自分が納得しなければ人の話に聞く耳持たないという意味では、結構迷惑な人でもあります。
しかし、このもはや超然としすぎたマイペースっぷりは、作者の前作の存在自体が萌えキャラでギャグキャラな超人・神薙を想起させられて、おおっ蛮刀さんみたいなのが主人公だ! とちょっとテンション上がってしまったのはホントですw まあ、秀明くんは途中からちゃんとまともなメンタルの持ち主に移行していってしまうのですが。そりゃ、あんな人が主人公だと話が全く進行しないから当然といえば当然なのですが、ちょびっと寂しかったり。
さて、本人の意図とは関係なく災厄を振りまいてしまうたぐいの孤立している人間に近づくには、意外とこの秀明くんのような相手の事情を深く考慮しない馬鹿の方が上手く行くケースが多いようです。無神経にズカズカと踏み込んでいくなんて、と顔をしかめてしまいそうになりますが、この手の場合は近づいてきた相手が傷ついてしまうことが障害であり、対象者が周囲に壁を作る要因になっているために、障害をもろともせずに近づいてしまうと案外容易にコロッと落ちちゃうんですよね。
このアリスも典型的なそのパターンで、初見では非常にとっつきにくく難しそうでやっかいな性格をしていると思われたのが、その誰も知らなかった素の顔は、想像以上に幼くて……なにこの可愛い小動物!!
その境遇たるや凄まじく劣悪だったにも関わらず、よくもまあここまでピュアに、無垢に、純心に育ったな、と感嘆を覚えるほどにその押し殺し眠らせていた感情の発露は、可愛らしかった。この可憐さはあれだな、庇護欲を掻き立てられるようなそれ。放っておくと死んでしまいそうな、プルプル震えている小動物を見つけてしまったような感覚。もう、何をやってても微笑ましく、何を喋っても思わず頭を撫でてしまいそうになってしまう可愛らしさ。
最近、おっさんを抉らせてきてしまったのか、こういう父性を擽るようなキャラにてきめんに弱くなった気がする。
勿論、その可愛らしさはおっさんのみに通じるものではなく、研究対象としてしかアリスを見ていなかった秀明もまた、一途に懐いてくるアリスに戸惑い困惑し……心掴まれていくのである。
そして、彼女に心を寄せるほどに直面するのは、国に有害と指定されるほどの際限のないアリスのもたらす不運。そこで彼女の能力について一心不乱に考察を深めていくあたりは、根っからの研究者であるんだけれど、その原動力は当初の好奇心から、純粋に彼女を今の酷い境遇から、彼女を囚えたまま放さない災厄から解き放ちたい、というものへと変わっていく。正しく、ボーイ・ミーツ・ガールへと届いていくのである。
そして、孤独と思われた彼女に向けたれた幾つもの愛情を発見し、少年と少女の出会いから友情の絆もまた広がっていき、彼女を取り巻く不運と悪意と干戈を交えることになるのである。

いやあ、話のテンポといい、スケールのでっかさといい、ホントに面白かった。本作が「キタコレ!!」となったのは、第一章「有害のアリス」の最終ページですね。アリスの素顔が明らかになり、秀明とアリスの距離が近づいて、重苦しかった話がパーッと明るくなって、ああこれは素敵なお話になりそうだ、とほんわかしながらフイッと目を向けた最後の一行。
あれは、比喩ではなくあんぐりと口があいてしまいましたよ。
「え゛!?」
てな感じで。もう愕然というか、何が書いてあるのか一瞬理解できなかったというか。
もう、この一文の挿入のタイミングが絶妙すぎて、背筋が痺れましたよ。あれで、うわっこれなんかすげえぞ!? となりましたからね。文章の効果的な使い方というものを見せつけられた気分でした。いやあもう、なんか笑うしかなかったしw
ラブコメとしても綺麗なほど素敵なお話でした。オススメ。

中維作品感想

探偵失格 2.真神原伏ノ殉教殺人3   

探偵失格〈2〉真神原伏ノ殉教殺人 (電撃文庫)

【探偵失格 2.真神原伏ノ殉教殺人】 中維/ぜろきち 電撃文庫

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「じゃあね、タカくん。──バイバイ」
異形たちの織りなす推理奇譚、第二弾登場!

 先輩はそれきり僕の前から姿を消した……。突如失踪した「祟り神」黒塚音子を追う僕・空野高は、天法輪の計略に乗り探偵として陰謀渦巻く結婚式に出遭う。
 それはとある事情で知り合った、麗しの令嬢・真神原伏さんと彼女率いる一族郎党の悲願たる結婚式。だが探偵ものの必定か、そこに再び地獄絵図が現れる!
 無敵の盾(アイギス)を操る花婿に獣の花嫁という規格外の面々を狙うは怪人ネックレス。巻き起こる殺戮は血族因縁の末路か、またも百鬼外法(ひゃっきげほう)に起因するものか。そして一人真相に立ち向かう「探偵失格」に訪れる結末とは、果たして──!?
とりあえず蛮刀さんは一度繰り出せば殲滅必至の切り札中の切り札にも関わらず、存在自体がギャグだというのは完全に理解しました。というか、蛮刀さん、軍の上の人達にもギャグキャラだと思われてるだろ。でないと、あんな登場の仕方しないよ! 普通に車とかに乗ってきなさいよ。わざわざあんなものに搭載されて登場する必然性が皆無なんですが!! 絶対面白がられてるから。超人神薙を投入するにはアレぐらいしないと、とかもう完全にびっくり箱扱いされてるから。気づいてないんだろうなあ、蛮刀さんは。何しろ蛮刀さんだし。ええいっ、ラスト近くにチラッと登場するだけなのに蛮刀さんのこの存在感は何なんだw さすが、作品屈指の萌えキャラである。
って、何故かこのシリーズの感想の冒頭は超人・神薙から入らないと筆が乗らないという呪いがかかっているようで、今第一作の感想見てみたら、冒頭がやっぱり神薙語りであったのでした。
というわけで、舞台は現代にも関わらず、どこか文字を右から読んだり、平仮名をカナ表記するようなのが似合いそうな似非大正レトロな雰囲気のトンデモ奇譚、再び、である。相変わらずの怪物化物人外妖怪の類に魔術妖術化け術似非科学のオンパレードで、そこに南朝北朝の朝廷分裂時代から続くという一族の恩讐と因業とが絡み合う血で血を洗う惨劇の結婚披露宴が幕を開け、とやたらと軽いノリノリのテンポとデロデロドロドロの首まで浸かるような泥沼血みどろの救いがたい展開が相まって、全く以て独特の雰囲気をまき散らしている。この調子に乗った胡散臭さ大爆発の作風は好みが別れるところもあるかと存じますが、ワタシなんぞは大好物なんですよね。
何気に悲壮感が敷き詰められた流れにも関わらず、音子先輩がキャピキャピしすぎてて大丈夫か、と心配になるほど。それでいて、この人外道冷酷でも何でもなく、わりと普通に友達になった子を心配し、可愛い後輩に心を揺らす女の子の一面を見せてくれるのが、なかなか胸をぎゅっと鷲掴みにしてくれるのです。
対する探偵失格・空野くんと来たら、お前年上の女の人なら誰でもいいのか、お姉ちゃんならなんでもいいのか! という姉系節操なしなのでした。だから、通りすがりの人にまでお姉ちゃんと懐くな!

普通に書けば底なしにダークで殺伐とした話になるだろうに、人死もわんさかと、人間の悪意や業をこれでもかとぶちまけておきながら、それをこれだけネアカにドタバタと賑やかに仕上げ、オチもしっちゃかめっちゃかにしながら何だかんだと情理を交えて綺麗に納めてしまうあたり、なかなか得難い筆致の人なんですよね。
果たして売れ筋とは言いがたいんですが、この手の作品を書く人はやっぱり貴重だと思うので、なんとか続きを書き続けてくれたらなあと願うばかりです。あー、面白かった、と。

1巻感想

探偵失格 愛ト謂ウ病悪ノ罹患、故ニ我々ハ人ヲ殺ス4   

探偵失格―愛ト謂ウ病悪ノ罹患、故ニ我々ハ人ヲ殺ス (電撃文庫)

【探偵失格 愛ト謂ウ病悪ノ罹患、故ニ我々ハ人ヲ殺ス】 中維/ぜろきち 電撃文庫

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「もっと、ボクを楽しませて?」
奇妙で巧妙で軽妙な推理奇譚登場。

 黒塚音子といえば、ひとたび登場すればクラス内に警報が発され清めの塩が撒かれるという有様なのだけれど、僕・空野高にとっては愛の奴隷として信奉すべき「お姉ちゃん」。だがある日誘われた旅行にて、僕はその真の姿を見る。外法の象徴「不死姫」を擁し規格外の面子が集う「地獄檻」で発生する、館ものの必然の如き連続殺人事件。敵地の極みで起こる阿鼻叫喚の果て、「祟り神」と「探偵失格」とが見つけだすのは犯人か、それとも、百鬼外法(ひゃっきげほう)の成れ果てか?


うおおい! 超人神薙!? 【神々の蛮刀】なる異名まで引っさげて、鳴り物入りで登場したウルトラチートの切れ者軍人にも関わらず、その活躍はむしろ萌えキャラじゃないか、というくらいの役立たずっぷりに、吹いた。むしろエセエリートの望月執事の方がすごく役に立ってたぞ。あんた、カッコよく武器振り回してカッコつけて威風はためかせていたわりに、実際はお腹すいたって食ってたばかりじゃないか。しかも肝心なときにあれだし!! 
ただ、その役立たずっぷりがむしろ愛嬌になっているあたりに、彼の強みがあるんじゃないでしょうか。というか、この作品、館もので大正ゴシックホラー。魔女だの人体実験だの不老不死だの超人の軍人だの祟り神だの、というオカルト要素満載の上に探偵物ときて、そりゃもうほの暗く陰鬱で血なまぐさいドロドロの人間悪の極みを見るような気分の悪くなるような惨劇かと身構えて読みにかかれば、確かにストーリー仕立てや舞台設定、キャラクターの配置などはサイコミステリーそのものだったのだけれど……きゃ、キャラクターの性格がみんな愉快すぎる!!(笑
お陰で、コメディなんだかサイコなんだか、訳がわからない混乱をきたしながらも、そのネアカと言ってもイイ主人公とヒロインを始めとしたキャラのはじけっぷりは、困惑を通り越して段々と楽しくなってきた。
面白い。
そも、姉同然の人を殺人鬼に殺された、精神不安定なトラウマ持ちの主人公に、祟り神と忌み嫌われ呪われた性格破綻者の最終兵器というヒロインの組み合わせは、例えばGA文庫の【月見月理解の探偵殺人】みたいに、その交感もかなり弄れ捻くれ歪に折れ曲がった末の純愛になるのが常だったりするものだけれど、この二人、空野くんと音子先輩ときたら……お互いちょっとチョロすぎない?(笑
勿論、お互いの双方を必要とし、求める要素はちゃんとあり、その求める部分の食い違いに端を発したすれ違いなんかもあったりするのだけれど、この二人の場合、よくよく注視してみるとお互いのことが大好きという気持ちの方が色々とうっちゃって真理になっているものだから、もうお互いを求める必要性の論理的な帰結なんて、理性の縛りに過ぎなくて、言い訳の題材に過ぎなくなっているのだ。つまるところ、二人共からして青信号。好き好きと言って憚らないそれぞれの言葉が嘘偽りのない真意であり、歪みや誤解や代償行為なんかじゃない真実なのだと、信じるのを怖がっているだけ、だったりするだけなのである。だから、普通に好きだと言われたら、信じられなくても嬉しいし、信じたいと思って浮かれてしまう。相手から助けを求められたら、自分の領分を超えて突っ走ってしまう。時に、自分の使命すら二の次にして、相手との約束を至上の位置においてしまう。
なんてチョロいもの同士。ごちゃごちゃと寄り道してますが、ぶっちゃけ微笑ましいくらいに両思いのラブコメでございます、ご馳走様。特に音子先輩なんて、祟り神として表に裏に恐れられる怪物中の怪物であり、狂気の産物でありながら、その中身ときたら恋する乙女そのものじゃないですか。ネジ曲がっているどころか、無垢に素直ですらあり、中身を見たら、デレっデレでございます、ご馳走様。
幸いにも、悪意たっぷりの環境の中で生まれ育ち飼われているのかと思ってたら、思いの外先輩ったら普通に愛され恵まれているようで、ほっと安心一安心。いや、まさかあの人がそうだったとは、予想外にも程があったけどな!! ある意味、今回の事件の真相よりも吹いた!

ミステリーとしてはどうなのか、大したミステリー読みでもないので判断しにくいが、怪物化物人外妖怪の類に魔術妖術化け術似非科学というシロモノに彩られた物語としては、かなり真っ当にやってたんじゃないだろうか。少なくともズルはしていなかったはず。それに、事件の真相、ネタ明かしされるまでさっぱりわかりませんでしたし。何より、ネタ明かしされたときに「おおっ! なるほどそうだったのか!」と感じさせてくれたのなら、それで十分でありますよ。この事件の真相と、その見せ方にはちゃんとそれがありましたから、自分としては大変楽しめました、はい。神薙さん、大好きですw

音子先輩と空野くんの浮かれたチョロいもの同士の丁々発止は、とても楽しかったのでこれは続き読みたいなあ。
面白かったです、はい。
 
1月25日

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1月21日

(ガンガンコミックスJOKER)
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(ガンガンコミックスJOKER)
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(ガンガンコミックスJOKER)
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(ガンガンコミックスJOKER)
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(ガンガンコミックスJOKER)
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(MFC)
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(MFC)
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(MFC)
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(MFコミックス アライブシリーズ)
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(KCデラックス)
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(イブニングKC)
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(モーニング KC)
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(モーニング KC)
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(モーニング KC)
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1月20日

(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(富士見ファンタジア文庫)
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(チャンピオンREDコミックス)
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(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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(単行本コミックス)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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(ヤングマガジン サード)
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1月19日

(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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(サンデーGXコミックス)
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(裏少年サンデーコミックス)
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1月18日

(ガガガ文庫)
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(ガガガ文庫)
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(ガガガ文庫)
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(ガガガブックス)
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(ガガガブックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス)
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(少年サンデーコミックス〔スペシャル〕)
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1月17日

(電撃の新文芸)
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(電撃の新文芸)
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(電撃の新文芸)
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(電撃の新文芸)
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(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(講談社コミックス)
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(講談社コミックス)
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(講談社コミックス)
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1月15日

(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(アース・スターノベル)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(富士見L文庫)
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(コロナ・コミックス)
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(コロナ・コミックス)
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1月14日

(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GA文庫)
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(GAノベル)
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(GAノベル)
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(GAノベル)
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1月12日

(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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(ビッグ コミックス)
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(アース・スター コミックス) Amazon Kindle B☆W


(アクションコミックス(月刊アクション))
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(アクションコミックス(月刊アクション))
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(アクションコミックス(月刊アクション))
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1月10日

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1月8日

(BLADEコミックス)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(電撃文庫)
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(カドカワBOOKS
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(カドカワBOOKS)
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(カドカワBOOKS)
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(カドカワBOOKS)
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(カドカワBOOKS)
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(カドカワBOOKS)
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(カドカワBOOKS)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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(TOブックス)
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(ドラゴンコミックスエイジ)
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(ドラゴンコミックスエイジ)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(電撃コミックスNEXT)
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(角川コミックス)
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1月7日

(少年チャンピオン・コミックス)
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(マガジンポケット)
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(マガジンポケット)
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(マガジンポケット)
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(マガジンポケット)
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(good!アフタヌーン)
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(good!アフタヌーン)
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(good!アフタヌーン)
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(good!アフタヌーン)
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(シリウスKC)
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(シリウスKC)
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(シリウスKC)
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(シリウスKC)
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(マガジンポケット)
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(シリウスKC)
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(シリウスKC)
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(シリウスKC)
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(ガンガンコミックスUP!)
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(ガンガンコミックスUP!)
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(ガンガンコミックスUP!)
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(ガンガンコミックスUP!)
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(SQEXノベル)
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(SQEXノベル)
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(SQEXノベル)
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1月6日

(KCデラックス)
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(KCデラックス)
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(ヤンマガKCスペシャル)
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1月5日

(ヒーローズコミックス)
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(ヒーローズコミックス)
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1月4日

(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ジャンプコミックス)
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(ヤングジャンプコミックス)
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12月28日

(GCノベルズ)
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(GCノベルズ)
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(GCノベルズ)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(HJ文庫)
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(講談社ラノベ文庫)
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(講談社ラノベ文庫)
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(講談社ラノベ文庫)
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(一迅社ノベルス)
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(一迅社ノベルス)
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(角川コミックス・エース)
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(角川コミックス・エース)
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(ビッグ コミックス)
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12月27日

(ヒーロー文庫)
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(YKコミックス)
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(YKコミックス)
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(B's-LOG COMICS)
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(B's-LOG COMICS)
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(B's-LOG COMICS)
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(REXコミックス)
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(REXコミックス)
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(REXコミックス)
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(REXコミックス)
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12月26日

(モンスターコミックス)
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12月25日

(ZERO-SUMコミックス)
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(ZERO-SUMコミックス)
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(DNAメディアコミックス)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップ文庫)
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(オーバーラップノベルス)
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(オーバーラップノベルス)
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(オーバーラップノベルスf)
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(ファミ通文庫)
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(PASH!ブックス)
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