九岡望

地獄に祈れ。天に堕ちろ。2.東凶聖餐 ★★★★   



【地獄に祈れ。天に堕ちろ。2.東凶聖餐】 九岡 望/ 東西   電撃文庫

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死神×聖職者。イカれた奴らのイカれた日常、再び!

みなさーん! 今日も元気に死んでますかー!? 亡者の街『東凶』より、DJフルソマがお送りいたします。
さて相変わらず悪人亡者を狩りまくる『死神』ミソギですが、なんと彼の前に 『本物の死神』が現れたというじゃありませんか。しかも超美人。いいなぁ!
更に『人喰い鴉』のアッシュが、なんでも食べちゃう最悪の『亡霊兵器』を追いかけてきたというから、この街はまたかなり物騒なことになりそうです。
……というかこれ、東凶壊滅のフラグビンビンでは?
じゃ、じゃあDJはお先に逃げるので、みなさん代わりに世界の終わりを見届けてくださいね! グッバイ!!
……え? 逃げ場、無いの!?


東凶巣怪吊と書いて「トウキョウスカイツリー」と読むの、結構好きかもしらんw
一巻では終盤になってアッシュが正気を取り戻して一人の人間として立ち直るまで、アッシュが本当の意味でイカレてしまっていたので、バディものとしての醍醐味を味わえたのはクライマックスに差し掛かってからだったんですよね。
しかし、この二巻では最初からアッシュがもうまともになっているだけに、スロースターターだった前回と異なり今回は最初からバディものとして全開フルスロットル。
そう、これだ、これが見たかったんだよ、というミソギとアッシュのお互い罵り合い実際手も足も出る喧嘩を繰り広げながら、一方でやたらと息ピッタリでシンクロしてるかのように戦闘ではお互いを補い合い、また以心伝心でお互いの意図を読みあい、時に強引に引っ張り回し、そのすべてがなんだかんだと相手への揺るぎない信頼に基づいている、というこれぞまさにバディアクションの完成形、という体を最初から最後まで目一杯見せてもらいました、やったね!
息をするように貶し合い殺気をぶつけ合いながら、いざミソギやアッシュそれぞれの信念や根源を揺るがすような事態を前にして思わず相方が立ち止まってしまった時は、荒っぽいやり方や口ぶりながら叱咤し背中を押すような気配りを見せるわけですよ。それが優しい言葉だったり親身な態度じゃなく、拳だったり皮肉全開の言い回しだったりするのが彼らなわけで。
傍目には本気で殴り合ったように見えて、実は叱咤激励してたりで男同士でわかり合ってるような態度に、思わずフィリスが「男の人って……」とため息をついてしまうあたりに、もう分かり味が尽きないわけでw

そのフィリスだけれど、彼女は彼女で以前のイカレてしまっていたアッシュの制御弁でもあった「姉」という役割を、アッシュが正気を取り戻して降りる事になったのだけれど、ある意味拠り所だった狂気を失い、姉の喪失を受け入れてしまったアッシュに、なおも寄り添い続けてるんですね。
以前と違ってちゃんと話が通じるアッシュは、前みたいに何をしでかすかわからない危なっかしさが取り除かれて、ちゃんとフィリスの言葉も聞いてくれるので、暴走するアッシュにひたすら振り回されて悲鳴を上げていたのが懐かしくなるくらい。いや、ほんとにちゃんと話も意見も聞いてくれるようになりましたよね。そのぶん、フィリスの押しも強くなったようで、アッシュの聞き分けが良くなったというよりもフィリスの手綱が効いているという方が正しいのかも知れない。ミソギと合流してからも、アッシュだけでなくミソギもまとめて彼女が引っ張っている節もありましたし。
ビシッと言い聞かせられて、思わず顔を見合わせるアッシュとミソギがまた良いシーンでありました。
フィリスもまた、こうしてみるとほんとうの意味でアッシュの相棒となってるんですよね。今度こそ、与えられた役割ではなく自分の意志で、アッシュのパートナーとして歩んでいく事を選んだ生き様は、まさに強い光のようで正気を取り戻すと共に絶望も思い出してしまったアッシュを照らす光となっているかのようです。

こうしてみると、アッシュにはフィリスという相方が出来ているわけで、そういう意味ではミソギにもパートナーがほしいよなあ、と思ってしまいますよね。それこそが、火楽木蓮というもうひとりの、そして本物の死神だったのではないでしょうか。
太平楽でどこか呑気な、閻魔の友人でもある死神の女。本質的には、ミソギと同じ方向を向いているキャラクターのはずなのだけれど、その一途さと優しさが生死の境界が喪われたこの東凶という場所においては駆け足になってしまったのか。長らく眠っていて、目覚めたら自分の死神としての在り方を根底から覆すような世界になってたら、そりゃ目を回しますわなあ。
そこから、亡霊兵器の襲来という偶然と地獄の閻魔との約束、迷い子たる少女の魂の懇願、と彼女の一途さをひた走らせ、願いを叶えるという特性を加速させる要素が加わったことで、木蓮に亡霊兵器の開花に便乗させることにだったのか。悪意ではなく、ただただ寂しい思いを慰めたいがために、世界そのものをひっくり返そうとしてしまった優しい死神。それは、ミソギみたいなヒーロー気質に人間にとって、好ましくはあっても忌避スべき相手じゃなかっただけに、まあ頑固者同士ぶつかりあってそれぞれの意志を貫き通すしかなかったわけだ。色んな意味で同レベルなもの同士でもありますし。
木蓮、それは嫌いという感情じゃあないんだよ、と教えてくれるような親切な人は幸か不幸かいなかったわけで、いやフィリスともう少し接触が増えてきたら結構ぶっちゃけて教えちゃいそうだなあ、フィリスたん。
相変わらず、ビジュアルの派手さが鮮やかに光景となって目に映るアクション描写。こういう映えるアクションを描ける文章は、この作者さん得意技ですよねえ。今回は最初から最後まで一貫してぶっ千切った痛快エンターテインメントアクションをやってくれて、その上でバディものとしてもこれぞ、という大満足の仕上げで、大変ごちそうさまでした。うん、期待して見たかったものを十全見せてくれた、という感じです。前に物足りないなあ、と思ったところを見事に全部埋めてくれました。ありがたし、ありがたし♪


地獄に祈れ。天に堕ちろ。 ★★★☆  



【地獄に祈れ。天に堕ちろ。】 九岡 望/ 東西 電撃文庫

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イカしたDJが今回のお話を大紹介ダ!
ミソギ、死者。嫌いなものは聖職者。犯罪亡者をぶっ飛ばし、地獄の閻魔に引き渡す荒事屋にして……シスコン(妹)!
アッシュ、聖職者。嫌いなものは死者。聖なる銃をぶっ放し、死者を殺しまくる某機関の最終兵器にして……シスコン(姉)!!
こんなチョイとオカしな二人が、何の因果か亡者の街『東凶』で、「魂」に効くヤバーいおくすりを大捜索! 聖職者嫌いの死者と死者嫌いの神父が!? ハッ、まったく上手くいく気がしてこないね!
しっかーし! 困ったことにこいつら実力は折り紙付き。おいおい頼むから『東凶』を壊滅させちまったりすんなよ!? 電撃小説大賞《大賞》受賞作家・九岡望が贈る、ダークヒーロー・アクション!

イカレた二人のバディアクション、という触れ込みだったのでよっぽど頭がおかしいか人間的に破綻している輩のピカレスクロマンの類かと思いきや、少なくとも亡者であるミソギの方はかなりマトモ、を通り越して文句なしに好漢ですよ、こいつ!?
世界規模の幽界現象と呼ばれる地獄の底だか天井だかが抜けてしまう大災厄によって、死者が現世に戻ってきてしまうようになった末世において、まだ生きてる妹を守るために地獄の閻魔様(♀)に直談判して、直属の賞金稼ぎとして現世に舞い戻り犯罪亡者を狩るハンターとして東凶を駆ける人呼んで死神ミソギ。こいつがまた見てくれと行状は完全に危ない人なんだけれど、中身はほぼヒーロー気質なんですよね。そもそも、妹を守るために現世まで這い上がってきたその根性、そして妹を安全な生者の街まで送り届けたあとも、閻魔様から授けられた「借金」を返すためとはいえ危ない犯罪亡者どもを狩っているのは、少しでも妹が生きているこの世界を安全にするためという心意気。そんでもって、年下の女の子を見ると妹を連想してついつい助けちゃうあたりなんかも、ロリコンとか言ってはいけない。ってかもう妹ちゃん普通に23歳と大人になっちゃってるじゃないかい。
まあこちらの死者ミソギが比較的真っ当な人間しているのに対して、完全にイカレてしまっているのが聖職者たるアッシュの方である。こっちのシスコンの方は笑い話に出来ないくらいのダークサイド。正気も殆ど残っていなくて、復讐心と狂気を「姉」への依存心でなんとか外からコントロールしているような危うい状態なものだから、彼の担当となった仮の「姉」であるフィリスがえらい苦労するはめに。基本的に「姉」の言うことは何でも聞くものの、少し目を離すと途端に狂気のままに行動しだす上に言うことは聞くけれど話は聞かないので、言い聞かせるのがそもそも大変!
わりとイカれたエクソシスト組織の一員でありながら、フィリスさんてばまともな人すぎるので、これこのままだったら早晩胃に穴があいてたんじゃなかろうか。
ただ、このアッシュの方が殆ど正気残っていない、というのがバディものとしてはちとネックだったんですよね。反発しあいぶつかり合いながらも、どこかで相通じるものを感じ取り衝突しながらも息のあったコンビになっていく、というのがバディものとしての醍醐味だと思うのですけれど、それが片方頭おかしくなっているものだから、どこか噛み合わないまま進んでしまうのです。ちゃんと対立も意気投合も出来ないまま進展してしまうんですね。なにしろ、アッシュが相手であるミソギの事をちゃんを見ていない。それ以前に過去に魂を囚われていて現在そのものを正確に認識していないのですから、どうしたって対等になれず対面で向き合えず、肩をいかれせぶつけ合うことすら出来ない。
なので、ド派手にアクションどんどんぶちかまして、キャラクター敵味方問わずにイケイケドンドンで喋りも行動も大いに花火を打ち上げて、リズムよくポンポン弾けていくにも関わらず、どうしても乗り切れないところがあったんですよね。
それが解消されるのが終盤も終盤。アッシュが正気に返って過去に囚われた魂が檻から解き放たれてから。目を覚まし、ちゃんと現在を受け止めて、周りの人たちのこともちゃんと自分で考え一人ひとりをちゃんと認めることで、ようやくここで生きてるキャラクターになったのです。
ミソギと、対等に殴り合い怒鳴り合い、認めあえる個人になったのです。そうなると、アッシュに引っ張られるにしろ引っ張ろうとするにしろ、彼に振り回されるか引きずられるしかなかったフィリスも、彼から手を放して一人で動き回れるヒロインになれたんですよね。そうなると、温厚なふりしてやたら度胸があったり肝が据わって覚悟極まってたりとフィリス個人としての魅力が湧き出てくるのです。アッシュとミソギのバディアクションも、俄然勢いを増して盛り上がってくる。
ちょうど、ラスボスの素性やら目的やら仕出かそうとしている大事件の全容も明らかになり、終盤はほんとに全部見事に噛み合ってフルスロットルなノリノリの大盛りあがりになってたんじゃないでしょうか。こういうの書きたかったんだろうな、というのが全部積み上げられてるようなド派手なアクション大暴れ。
これをもっと序盤中盤から点火出来ていれば、盛り上がり具合もうなぎ登りだったのかもしれませんが、そういう意味ではスロースターターな作品だったようにも思うんですよね。
なので、次回があるなら最初から全員重たいものは振り切っているでしょうし、初っ端から最高速度で突っ走ってくれるんじゃないか、と期待してしまうところです。
しかし、閻魔様ブラックに見えてあれかなりイケメンな性格をした頼りになる上司ですよね。人情派で結構マメだし。ただし、借金は減らないのは真理真理。

九岡望作品感想

ニアデッドNo.7 ★★★☆  

ニアデッドNo.7 (電撃文庫)


【ニアデッドNo.7】 九岡望/吟 電撃文庫

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目覚めた少年は、何者でもなかった。
“再葬開始”の合図と共に、いつの間にか持っていた火の粉を纏う刃を振るい、異形の敵を倒すのみ。
“境死者(ニアデッド) No.7”──赤鉄。それが、彼に新たに与えられた名だった。
なぜ自分は戦うのか──。No.6である美しき少女・紫遠と共に、訳のわからぬまま死闘に身を投じる赤鉄は、やがてある事実にたどり着く。No.7の称号を持つ“先代”がいたこと、そして自分がその人物に殺され、No.7を“継承”したことを……。
現代ダークファンタジー、開幕!
イラストレーターの「吟」さんとのコンビはそうか、代表作の【エスケヱプ・スピヰド】と同じなのか。図らずも、エスケヱプ・スピヰドと同じく本作も主人公サイドのメンバーには番号が振られてるんですよね。オマージュとなっているのはサイボーグ009なんでしょうけれど、戦隊モノの色区別とはまた違う、個性的な面々が番号によって揃えられて一塊のチームとなっているシチュエーションってやっぱりなんかカッコイイんだよなあ。
本作はまだ第一作目ということで、メンバーの半分近くは他に出かけていて登場しないのですが、九岡さんがこういうスタイルを得手としているのが良く伝わってくるんですよね。もちろん主人公に焦点を当てながらも、メンバーそれぞれ多くのものを歴史、人生、他者の想いなどを背負った者同士が寄り添い、共に生き、共に戦い、たとえその過程で滅びるとしても、その生命と祈りとを引き継いだ者と共に歩み続ける、家族のような戦友にして運命共同体というものを描くことへの、筆に乗ったビリビリとした感触がまた素晴らしいんだ。
これは意図したものなのか図らずなのかはわからないけれど、エスケヱプ・スピヰドと同じく本作でもこの“境死者(ニアデッド) ”と呼ばれる存在になってしまうには、それまでの人生を一度リセットされることになるわけで、その際に前の人生における記憶は消え去ってしまうのだけれど、それはその人の中から以前のことが何もかもなくなってしまうということを意味してはいないんですよね。それはニアデッドになる条件にも深く関わってくることになるんだけれど、ニアデッドになるということは生まれ変わると同時に二人分の想いを引き継いでいかなくちゃいけないんですよね。人間だった頃の自分と、そんな自分に投げかけられていた先代の想いを。このニアデットたちの家族めいた仲間意識を思うなら、去っていった仲間に向けられていた他のメンバーの想いも受け止めて引き継いでいかなくちゃいけないのかもしれない。
それを、主人公たる赤鉄は中途半端に人間だった頃の記憶を残していたがために、すべて向き合っていかなくてはならなくなったわけで、その継承が中途半端であり「彼と彼女」の物語の結末がまた決着ついていなかったがために、赤鉄は他のニアデットたちよりも恐らくは過酷な形で直面していくことになる。
なかなかに、主人公に優しくないシチュエーションとも言えるのだけれど、物語のすべてが明らかになってみると赤鉄にこれからの覚悟とこれまでへの決別、そして本当の意味で死んだ自分と彼女の想いを引き継げる機会があった、というのはむしろ幸いなのかもしれないなあ。

しかしこれ、ヒロインはあくまで紫遠の方なんだろうか。夕里子はがっつり噛んでくるとはいえ、あくまで外部者であるわけですし。ただ、外側の人間だからこそ違う形で協力できる術はあるわけで、彼女自身能力的にも信念としても非常に優秀で、ニアデットたちにも有益だったりするので、これからも普通に絡んできてもおかしくはないのだけれど、エスケヱプ・スピヰドでの「叶葉」と違って、その存在が主人公の生き方の根幹に関わってくるというほどには深い関係にはないからなあ。
その方面は、現状緋霧が全部持っていったまま離していない状態とも言えますし。いや、その意味においてもニアデットって常に想いを置き去りにしてきているとも言えるわけで、その誕生の根源に絶対的な孤独があると思えば、その仲間意識の強さの根本がなんなのかも何となく伝わってくる。
ラストシーンの全員集合にはやはりワクワクするものがあっただけに、本格的にメンバー全員のキャラが明らかになるだろう次巻はすごく楽しみ。

九岡望作品感想

エスケヱプ・スピヰド/異譚集4   

エスケヱプ・スピヰド/異譚集 (電撃文庫)

【エスケヱプ・スピヰド/異譚集】 九岡望/吟 電撃文庫

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鬼虫達のその後を描く本編後日談と学園編を収録した、ファン必携の短編集登場!

『前夜』九曜が鬼虫として目覚める前夜を柊目線で描いた物語。
『幕間/昭和一〇一年の学校の怪談』帝都への旅の途中、九曜と叶葉が廃校で体験した一夜の不思議とは?
『幕間/迷宮電気街奇譚』廃墟の電気街・神原迷宮で九曜達が出会ったのは、機械仕掛けのメイドだった!?
『異説/私立やしま学園』もしも九曜達が普通の高校生だったら。まさかの学園編!
『後日談/ヱピグラフ』黒塚部隊との戦いで生き残った鬼虫達と叶葉は、世界を巡る旅をしていた。彼らにはある目的があって――?
電撃文庫MAGAZINE掲載の3編に加え、書き下ろし2編を収録した特別編!
というわけで、本編終了後の短篇集であります。打ち切りになった作品は終わった後にこんな風に余韻を楽しみ、作品を振り返り、味わいを思い返し、終わりの先を思う為の物語なんて出せませんからねえ。こればっかりは、きっちり完結した作品の特典かと。

【前夜】
九曜にとっての祝福だった少女・柊。蜉蝣の鬼虫に相応しく、瞬くように現れ消えていった彼女だけれど、その一瞬があまりにも鮮烈すぎて、果たしてヒロインとしての輝きはいかほどばかりだったのか、と思いを馳せるものでしたが、こうして前日譚においての天真爛漫な姿を見ていると、本格登場していたら果たしてどれだけ強烈なヒロインとして君臨していたか、とやはりIFを想像してしまいます。とはいえ、柊の場合は鬼虫みんなのヒロインという感じで、九曜一人のヒロインだった叶葉とはいい意味でかち合わなかった気がしますけれど。

【幕間/昭和一〇一年の学校の怪談】
そういえば、本編ってそれこそ本筋の話のみに徹底していて、こうした余談というか寄り道というか、本筋とは関係ない話って全然と言っていいほどなかったんですよね。それだけ、本筋の話がみっちり詰まっていたとも言えるし、わざわざ脇道に逸れてキャラを描かなくても、その本筋だけで登場人物の魅力をきっちり描けるだけ詰め込めていた、とも言えるんだけれど、こうした決して肩に力が入らない話でもちゃんと楽しい作品だったんですなあ、このシリーズ。いや、だからこそ終わった後にこうして短篇集という形で世に送り出せたんだろうけれど。オチがまたなかなか味わい深いもので。このシリーズ、人間ベースの鬼虫たちだけじゃなくて、生来機械であるはずのロボットたちにもちゃんと魂篭ってるのが好きでした。

【幕間/迷宮電気街奇譚】
これもある意味、ロボットたち機械人形たちにも魂があるのだ、と語りかけてくるような話で。方向性はいささかならず、ギャグ方面にすっ飛んでますけれど。真面目な方面だけではなく愉快な方面にもきっちり魂魄実装してます、みたいな? メイド化させられていたムキムキの機械兵士たちのその後が非常に気になるw
戦後の荒廃しながらも復興しつつ帝都、というイメージ、街の様子など九曜や叶葉たちの狭い行動範囲しか描写されていなかったので、こうして一旦とは言え帝都の復興の活況の様子を垣間見ると、なんとなくよりクリアに世界観が見えた気がして、そういう方面でも良かった話でした。あと、叶葉はプロメイドだったのか。

【異説/私立やしま学園】
凄い、学園モノに変換してもまったく違和感がない! 学生から先生にいたるまで、互換性が素晴らしい。キャラのキャパシティが想像以上に大きかったことを思い知らされた。ヤンキー先生はいいなあ(笑
ってか、先生たちが集まって視聴覚室でゲームとか、遊びすぎww
このお話、鬼虫たちもコードネームじゃなくて、人間の時の名前で呼ばれているんですけれど、お陰でこの話で人間名がちゃんと馴染むんですよね。九曜も、真一くんとして改めて頭のなかに入力出来ましたし。
お陰で、後日譚でもすんなり違和感なく入れたのはうまい構成だなあ、と。

【後日談/ヱピグラフ】
鬼虫としての名前を捨て、再び人であった頃の名を名乗り、大陸を旅する真一たち。
平和や平穏の中でちゃんと過ごせるのか心配なメンツだったのですが……ラブラブな真一と叶葉だけじゃなく、他の連中もしっかり平和を堪能して、しかもちゃんと楽しんでいたのを見て、なんだか心底安心した。
というか、このメンツで一番エンジョイしてるのが竜胆さんだった、というのに仰天だよ!! め、めちゃくちゃ旅を楽しんでるよ、この人!! あの堅物が、こんなんなるとは。もっと、平和になってやることなくなって戸惑うタイプかと思ってたのに。すんごい楽しそうだ! エンジョイしまくってる! 馬乗ってはしゃいでるよ、この人w
生きてるって素晴らしいなあ、と何故かしみじみ実感してしまった。
みんな、本当に仲いいし、当てども無い旅だけれどそれをみんな心底楽しんでいる。未来は明るい。良かったなあ、良かったなあ。本編の終わりに、さらに明るさと温もりを与えて貰った気がする。
もう、何も心配することもなく、不安に思うこともない。作者が書き切った、というのもよくわかる。あとは、もう見送るだけでいい。そんな気分。手を振って、笑って見送ろう。さようなら、よい旅を。

シリーズ感想

エスケヱプ・スピヰド 七4   

エスケヱプ・スピヰド 七 (電撃文庫)

【エスケヱプ・スピヰド 七】 九岡望/吟 電撃文庫

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戦う、守りたいものがあるから――。
神速アクション、本編ついに完結!

雪解けの始まった落地では、鬼虫と甲虫の最後の戦いが始まった。剣菱の前に立ちふさがるのは戦闘狂の烏帽子。
上空では、竜胆が虎杖と兄弟の因縁の戦いを繰り広げていた。叶葉達も、神鯨の乗組員の説得に当たろうと艦橋へと赴く。そして、九曜と朧の戦いもまた――。
人間から兵器になった鬼虫達の、戦中から続く長い戦いがついに終わりを告げる。譲れない信念を掲げた鬼虫と甲虫、果たして生き残るのはどちらか――。
最強の兵器達の神速アクション、本編感動の完結!

お見事!!
素晴らしい映画を見終えた後に、自然とスタンディングオベーションが発生するように、思わず拍手してしまいたくなるような、見事な締めでありました。一つのエピソードとして、ここまで過不足無く完成度が高い作品も珍しいんじゃないだろうか。それも余裕のないぴっちりとした完成度ではなく、優雅で実に美しい余韻を与えてくれる、気持ちのよい完成度、それはもう機能美と言っていいくらいの。
兎にも角にも、この物語の根源である「戦争を終える」というテーマを、全体の物語としてもひとりひとりの個人としても完膚なきまでに描き切った事が、この見事なまでの幕引きに繋がっているのでしょう。なかなか、ここまで行き届かせて書けないですよ。
実のところ、前回に鬼虫の何人かが潰えてしまったことで、未来へと引き継ぐために過去に引きずられている人な根こそぎ「託す」という形で切り捨てるんじゃないかと、恐々としていたんですね。具体的には、九曜と叶葉たち若者や幼い子どもたちを除いた大人たちは、特に鬼虫や姉姫様などは軒並み退場するはめになるんじゃないかと。
それはそれで、戦後も続く「戦争」の決着だし、次世代に想いを繋いでいく、という意味では一つの正しい形でもあって、作品の形としては間違っていないのだけれど、それは美しくとも哀しい結末になってしまうなあ、と痛みを噛みしめる用意はしていました。逝ってしまった柊たちの在り方なんか見てるとねえ、どうしてもそんな予感は否めなかったわけですけれど……。
いい意味で、予想を覆してくれました。悪しき怨念は黒塚が、未練と哀しい想いは伍長が、全部持っていてくれました。結局、敵側の敵役としての格については、黒塚は小人物の域を脱せなかったのですけれど。小物というには、御大尽なんで小物、器が小さいというのは違うと思うんだけれど、思想といい過去から現在までやっている事といい同志に対する容量にしても、お世辞にも敵としてもボスとしても、多くを受け止める器の持ち主ではなかったんですよね。所詮は遺物に過ぎなかった。はじめから、何も背負えていなかった、とも言えるのですけれど。結局、彼自身何も変われず、得ることもなく潰えてしまったわけですし。
正直、弟の竜胆とは格が違ったなあ。
戦う敵として、痛みも後悔も受け止めて、先へ進むための壁であり踏み台であってくれたのは、やはり伍長一人であったと言えるのでしょう。
実は最後の最後まで、巴姐さん、ラスボスなんじゃないかとハラハラして見てたんですけれど、違ったみたいで、良かったです。いやあ、絶対何か企んでると思ったんだがなあ。精神的にもちょっと狂気入った人だったし、家族である鬼虫たちの為なら何しでかしてもおかしくない雰囲気あったし。逆に言うと、もしラスボスにならないのならまず途中で消されるキャラなんだという予想もあったんですよね。それは、竜胆兄さんも同じだったんだけれど、だからこそこの二人が残ってくれたのは実に心健やかにしてくれる展開でした。
生真面目で遊びのない堅苦しい人だと思ってた竜胆が、実は結構スットボケた天然っぽいところもある人だと知れたのは嬉しいところでしたし。
最後の旅立ちのシーンに至るまで、これ以上ない「見事」さでありました。デビュー作のシリーズとしては出色の出来だったんじゃないでしょうか。これからの活躍にも期待が募るばかりです。
完結、お疲れ様でした。

シリーズ感想

エスケヱプ・スピヰド 6 4   

エスケヱプ・スピヰド 六 (電撃文庫)

【エスケヱプ・スピヰド 6】 九岡望/吟 電撃文庫

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永遠の冬に眠る《鬼虫》八番式・蜉蝣の少女、柊。
二十年の時を経て、少年と少女は邂逅する――!

永遠の冬の街《落地》。二十年前の戦争で《鬼虫》八番式・蜉蝣の柊が自らの生命を賭して核爆発を止めた街だ。蜉蝣の力により、今なお氷漬けのまま、その時を止めている。
叶葉達をさらった黒塚部隊の目的地は、落地であった。氷に眠る少女・柊を目覚めさせ、蜉蝣と共に配下に置くためだ。
九曜は黒塚部隊の計画の隙を突き、蜉蝣と柊を奪い取ろうとする。しかし二十年の永きにわたる眠りの中で、柊は自我を失っていた。
九番式の少年と八番式の少女、二十年の時を経た邂逅の行方は――。そして、黒塚部隊の手に落ちた蟋蟀の庵と蟻の楓、そして蜻蛉の竜胆の運命は――。
最強の兵器《鬼虫》達の神速アクション、クライマックスに向けて加速する第六弾!
蜉蝣とは裏腹の明るくて元気いっぱいの柊。堅物の九曜にいつもお姉さん風を吹かせ、常に笑顔を絶やさなかった少女・柊は、だけれどやはり、蜉蝣のように儚く淡い人だった。
泣いた。ショックはなかった。けれど、泣いた。救いはあると信じていて、確かに救いはあったのだけれど、それは思い描いていた救いじゃなかった。それが哀しくて、でも悔いはない。悔いを感じないことが、少し辛い。
しかし、敵キャラに対してこれほど噴き上がるような怒りを感じたのはいつ以来か。虎杖に対しては、これまでも空虚な理論を正義のように振り翳してさも泰然とした大物のように振る舞うその姿にジリジリと焦げるような苛立ちを感じていたのだけれど、鬼虫たちを、九曜の大切な家族たちを、あのかつての大戦で身を尽くして戦い果てた英霊たちを、こんな尊厳を踏みにじるやり方で道具扱いして、使い潰そうとするやり口には憤怒を抑えきれない。もう、メチャクチャ腹立たしい。たとえどんな正義があろうと、信念があろうと、彼なりの理由があろうともう絶対に許せない。眠っていた柊を利用しようとし、庵と楓にあんな酷いことをして、許せない許せない。人を、なんだと思ってるんだ!!

これは過去と未来の戦いである。過去にしがみつき世界を引き戻そうとする輩と、過去から未来に希望を託して送り出そうとする人たちの戦いである。
私はね、大戦から二十年という時を経て、過去から目覚めた鬼虫たちを含めた様々な事情を抱えた人たちが、改めて過去を乗り越え未来を歩き始めることが叶う物語なのだと、この作品について思っていた。でも、小さな女の子に希望を託して送り出して去っていった万字だけじゃなく、現在に目覚めながらも既に過去において終わっていたという事実を振り切ることが叶わず、未来へ……先へと九曜を送り出し、その場から彼が行くのを見送り、去っていった鬼虫たちを目の当たりにして、胸が締め付けられるようだった。
ああ、この物語はみんながみんなで先へたどり着ける話ではないのだ、と。過去の軛から脱して、新たな未来に歩み始めることが出来るのは、多分一握りなのだと感じてしまったのです。
送り出す人たちに、悔いはないでしょう。過去において思いを遂げられずに半ばにて果て、潰え、或いは諦めた者達に、もう一度機会が与えられるということは、今度こそ託せる、やり遂げられるというのは、救いなのかもしれません。
でも、託された方はやっぱり哀しいよ。別れは、辛いよ。泣いちゃうよ。

虎杖は、そんな前へ進み送り出そうとする願いと、後ろへと留まり回帰しようとする祈りの相克の、そのどちらからも外れた、独り善がりの異物であるかのようだ。彼だけは、過去の中から既に自分だけのルールの上で満悦し、他と何も共有していない。そんな輩が、他者が大事に抱え込んでいる神聖な領域に、無造作に手を突っ込み、かき回し、一切の呵責なくそれらを汚していく。竜胆と九曜の戦いと理解を汚し、万字の託した希望を汚し、日足の純真を汚し、柊の眠りを汚し、叶葉の思い出を汚し、鴇子の決意を汚し、井筒の信念を汚し、巴の家族への愛情を汚し、庵と楓の想いを汚し、一体どれだけの人の魂を汚せば気が済むのか。それを声高に、正しいと宣うのか。こいつばかりは、本当に憎くてたまらない。
竜胆兄さん、こいつはもう思う存分バッサリやってください。敵中に囚われながらの、蜻蛉のなんと頼もしいことよ。さらりと、逃亡中にも関わらずかつてなく悩み苦しむ叶葉の前に現れて、助言を与えて去っていくところなんぞ、かっこ良すぎて濡れるかと思った。頼れるお兄ちゃんというのは、こういう人を言うのだ。血統的には弟なのかもしれないが、竜胆兄ちゃんこそ皆の兄貴分だよなあ。

次こそは、九曜に溜まりに溜まった鬱憤を晴らして欲しい。この怒りを、吹き払って欲しい。この哀しさを、優しい思い出に変えて欲しい。今の九曜なら、絶対に出来る。頑張れ男の子!

シリーズ感想

エスケヱプ・スピヰド 伍4   

エスケヱプ・スピヰド 伍 (電撃文庫)

【エスケヱプ・スピヰド 伍】 九岡望/吟 電撃文庫

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最強の兵器“鬼虫”たちは、どのようにして集まり、人間から兵器になったのか―。過去の記憶が交錯する中、黒塚部隊に囚われた竜胆が蘇生する。その頃、“蜂”の修理が進む登坂研究所で、巴は中央の高官から呼び出しを受けていた。これを好機と取った巴は、内通者のあぶり出しにかかる。そしてついに、巴の前に烏帽子が姿を現すのだった。そんな帝都の異常に、九曜は研究所から出動、街で朧に襲われる叶葉たちを見つける。再び朧と戦闘に入る九曜だが、その最中、叶葉と鴇子が黒塚部隊の手に落ちてしまい―?最強の兵器“鬼虫”たちの神速アクション、緊迫のシリーズ第5弾!
うおおおっ、きたきたきた、来ましたぞーー! 凄い激燃えの展開きたーー!!
うむむむ、これは凄い。これまで散りばめられてきた要素が一気に収束、開花、発火して、濃密に加速し出したんじゃあるまいかい。実のところ、この巻の展開ってまさに「火蓋を切った」段階なんですよね。それでこれだけ燃え盛られると、今後どれだけ盛り上がるか想像もつかない、というくらいに期待しちゃうんだけれど、こんだけ期待アゲアゲして大丈夫か?
正直、これまで敵側である黒塚部隊って隊長の虎杖からしてちょっと役者不足というか、敵のボスとしてはいまいちスケールが小さい、というか思想面にしてもいまいち大物感がなかったんですよね。冷徹さや計算高さが逆に深みをなくしているような。実のところ、その印象はこの巻でも変わらず、評価はあんまり上がっていないのだけれど、その周辺が予想外に充実してきたんですよね。黒塚部隊の核となる人物に、朧と烏帽子という中核となる二人がかなりの大人物だったのです。組織の規模や浸透度も、思いの外巨大であり、ここに来てやっと「敵」としての威容と風格が水面上に浮かび上がってきたのでした。そうそう、やっぱり敵というのは強大でないとやっぱり盛り上がらないですよ。これまではどうしても、鬼虫のデッドコピー軍団の体裁しかなかったですからね。それが、鬼虫たちと真っ向から渡り合う実力と、巴をも陥れる奸計を駆使でき、中央にも十分浸透し、その上いくつかの鬼虫を乗っ取って使っているとなると、最強を誇る鬼虫たちに相対するにも十分でしょう。実際、九曜たちが一気に劣勢に追い込まれていくさまは、あまりに怒涛であり、迫力満点ですらありました。
その一気呵成を担ったのが、朧と烏帽子という二本柱。この二人の正体と人物がまた虎杖喰ってるように思えるくらい、圧倒的な存在感なんですよ。特に朧については、叶葉というヒロインを挟んで九曜の敵として振る舞うに相応しい人物でした。まさか、そう来るかー。
クワガタの二本の角で電磁投射砲はドリームですよね、ドリーム(笑
ただ、てっきり九曜が相対するのは敵の隊長である虎杖だと思ってたんですけれど、これだと対応するのはどうてみても朧なわけで……そうなると、どうやら虎杖と決着を着けるべきは竜胆の方なのか。蜻蛉の竜胆復活ですよ!! いや、正確にはちゃんと竜胆として復活しているわけではないのですが、どうやら鬼虫壱番式としての意識は失われて居ない模様で、彼が彼として戻ってきてくれるなら、これほど頼もしいことはないのだけれど、今のところはまだどうともならんからなあ。
彼のみならず、どうやら鬼虫たちは大半がこの調子だと戻ってこれそうな予感。黒塚部隊に在籍していると思しき二人の現状は、どうやら思っていた以上に悪いと同時に完全に思想面からあちらに味方しているようではない分、最悪ではない様子で。過去の回想を見ていると、九曜の思い出にあったようにみんな確かにいい奴らなんですよね。巴が彼らに一番こだわっているのにも納得。思いの外家族的な雰囲気があったんだなあ。納得というと、ようやく巴の背景が彼女の口から語られて、ようやく安心出来ました。どうも巴については、彼女こそホントのラスボスなんじゃないか、という怪しい動きが垣間見えていましたからね。でも、とにかく優先するのは鬼虫の仲間たち、という考えは嘘偽りなかったようで、その考えに則れば九曜たちが大事にしている人たちも蔑ろにする事はないでしょうし、そもそも鬼虫以外の人間はまるで相手にしていないなんてこともなく、普通に情の厚い女性のようで、叶葉たちにも良く接してくれてますしね。とりあえず、巴への不安は解消されたんじゃないかと……思ってたら、その巴がえらいことになってしまったのですが。少なくとも彼女に関してはここまで危機に陥ることはないだろうと、彼女の周到さを含めて信用していたので、ここまで酷いことになるとは予想もしていなかったので、動揺も激しいです。彼女こそ、コチラサイドの要であったのがよく分かる。いかん、このままだと幼女を卒業して妖精さんになりかねないぞ!

この巻は、復活というのがキーワードだそうだけれど、言われてみるとなるほど、あらゆるところに復活という要素が散りばめられている。しかし、その際たるものこそ、やはり1巻で失われていた九曜の相棒である「蜂」の復活でありましょう。覚醒した菘の機械整備の神がかりに端を発した、クライマックス、追い詰められリミットが迫った中での蜂の復活劇。これは、もう盛り上がりの最たるものだった。しかも、九曜の成長とともに1巻の頃とは桁違いにパワーアップしていましたし。
蜂無双、が痛快すぎた。
そして、そのパワーアップした蜂をして伍すのがやっとという最強の敵クワガタの真髄。叶葉をめぐって、という意味で男としても相対するべき敵との邂逅。まさに宿命の出会いでありますよ。

そして、激戦の跡に降り立った地で再会する氷の花、冬の少女。叶葉の独壇場と思われていたヒロイン戦線において、突如颯爽と出現したもう一人のヒロイン候補。鬼虫八番式<蜉蝣>無明の柊。さあ、もう一人のヒロイン、来よったぞっ!!
次回も、為す術無くやられてしまった菊丸の復仇戦を含め、鴇子の存在に関わる出会いといい、見どころは今から満載予想できるわけで、さあさあこっからブーストですよっ。

シリーズ感想

エスケヱプ・スピヰド 四3   

エスケヱプ・スピヰド 四 (電撃文庫)

【エスケヱプ・スピヰド 四】 九岡望/吟 電撃文庫

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 黒塚部隊によって、《蜂》と《蜻蛉》、そして竜胆の体が奪われた。九曜たちは仲間を奪還するため、《鬼虫》四番式・蜈蚣を目覚めさせようとする。しかし理論上は正しいはずの蘇生実験は、失敗を繰り返していた。
 そんなある日、叶葉は帝都の町中で行き倒れている少女を助ける。クルスと名乗る少女は、「南が明るくなったら逃げろ」と叶葉に告げるが――?
 果たして九曜は自らの半身《蜂》を取り戻すことができるのか。そしてクルスの正体とは!? 神速アクション第4弾!
凄いな、完全に死んだ状態からも復活させられるのか。さすがに遺体が残っていないと無理なようだけれど、星鉄があれば機能を回復できるとなると、元は人間であっても厳密な意味で生物ではなくほぼ機械そのものということになっちゃうのかしら。とは言え、本作ではあまりその辺りの機械と人間の区別とかはつけていないようで、機械兵士であってもちゃんと壊れた場合は戦死という風に表記されているし、作中の人間たちも鬼虫たちに対して普通の人間と変わらない態度で接しているので、問題はないのかもしれない。
しかし、言われてみてようやく気が付かされたのだが、一度戦死したものを復活させて戦力を増やすという行為は、単純に味方が増えてよかったね、非業の死を遂げた仲間たちと再会できるんだからイイ事だよね、という程度の認識だったのだけれど、復活させられる側からすると一度義務と使命を果たして眠りについた身を無理やり起こして、もう一度戦わせようとしている、という風に捉えられても仕方がないことだったんだな。
目覚めてみれば、自分が身を犠牲にして戦った戦争は既になし崩しに何も形をなさないまま終わっていて、今は同じ国の中で相争っている。自分が戦った意味はなんだったのか。自分が死んだ事には何の意味もなかったのか。意義も目的も見失ったまま、また戦えと強いられる事はそりゃあはいはいと納得できるもんなんかじゃないんだろう。かと言って、完全に拒絶してしまうほどの根拠もない。自分を目覚めさせたのは、身内も同然の仲間たちであり、彼らは切に自分の助力を求めている。無気力に苛まれながらも、拒絶するには親愛が残りすぎている。拠り所の得られない精神状態は、鬼虫の起動を妨げ、それがさらに心の迷走を招く。
井筒さんのスランプは、まあこんな理由なのでしょう。キャラ的にがらっぱちのイケイケドンドンなヤンキー風の青年だけに、そんな繊細なメンタリティを披露されるのは若干キャラにあってないんじゃないか、と思ってしまうところだけれど、むしろその似合わなさがキャラクターの肉付けとして機能しているとも言える。ただのガラの悪い考えなしの脳筋じゃないんですよ、と。
しかし、だからと言って彼がシンプルな人間ではない、という事を意味しているわけでもないんですよね。結局、彼のような人物の絡まった精神状態を解きほぐすのは、わかりやすい方向性なのであります。
色々とぐだぐだと理由付けをして意味を巡らし、そこからさも深奥からひねり出したようなお題目を掲げて、それに殉じさせる、みたいな思考誘導は遠回りしすぎ。求めるべきを欲せよ、じゃないけれど叶葉が井筒さんにアタックして願ったことは、本当にシンプルなことで、だからこそぐだぐだと考えこんでしまっていた井筒の中身を整理整頓して、結局自分は何が一番大事で、何が一番したいのか、というのを明快にしてみせたんですよね。さすがは九曜の個人的司令、というべきか、この娘は迂遠さを取っ払って最短距離で一番肝心要な部分をついてくる特質を持っているようだ。裏表なく一直線に真正面から切り込んでくる。
これは、糸を絡めるように言葉巧みに相手の欲しがる甘言をチラつかせて心を擽りながら、しかし決して踏み込まず外側から誘導し、結果として自分の望む形へと相手を誘導していく、黒杖のやり方とは真逆とも言える。
今回、死んだはずだった複数の鬼虫が黒塚部隊に協力していると思しき状況が浮かび上がり、さらに井筒に対しても誘いをかけてきたことから、鬼虫を二分する争いへと発展しそうな流れになっているのだけれど、これは九曜をはじめとした鬼虫たちの心を掴み始めている叶葉と黒杖の、ある意味人心掌握対決、叶葉が正しく司令としての役割を求められる展開になるのかもしれないなあ。とはいえ、今のところそれほど叶葉を中心に人間関係が回っている、というほどのカリスマはまだ彼女にはないのだけれど。
九曜に関しては、もう完璧に夢中というか、イチャイチャ状態だけどね。なにこのバカップルw 周りの目をまったく気にしない九曜はともかく、最近、叶葉まで人目気にしなくなってるぞ。

でも、この調子だと本当に万次を除いた鬼虫全員復活、という流れになりそうだ。第一巻を見る限り、まずあの段階では全員死んでる以外何者でもない設定だったと思うんだけれど、プロットの組み直し手間だったんだろうなあ……。

エスケヱプ・スピヰド 参 4   

エスケヱプ・スピヰド 参 (電撃文庫)

【エスケヱプ・スピヰド 参】 九岡望/吟 電撃文庫

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少年の運命を変える神風となるか!?
鬼虫シリーズ最高機密──“星鉄(ほしがね)”登場!

 量産型鬼虫たちが狙う第三皇女のクローン鴇子の記憶。それは、鬼虫の要を成す金属“星鉄”の存在だった。九曜たちが手にすれば、今は亡き鬼虫シリーズを復活させられるかもしれない。だが、量産型鬼虫たちが手にすれば、彼らの力は鬼虫と並ぶ。待ち受ける先にあるのは、闇か光か──。二つの側面を併せ持つ金属“星鉄”を巡り、新たな戦いが加速し始める。
 その頃尽天の町では、《蜂》と《蜻蛉》の機体、そして九曜の師であり好敵手である竜胆の体が、海から引き上げられようとしていた──。最強の兵器・鬼虫たちが繰り広げる神速アクション、シリーズ第3弾!
戦って戦って、その果てにこの国は廃墟と化した。
鬼虫シリーズは九曜が誇るように、正しく最強だった。にも関わらず、彼らは勝利をもぎ取ることは出来なかったのだ。鬼虫が最強だったなら、どうしてこの国はこんなふうになってしまったの? 無垢な子供たちの純粋な疑問に、九曜は答えを見つけられなかった。或いは、その問いの答えこそがこの物語の核心なのかもしれない。
かつての九曜と同じように、ただひたすらに戦争の勝利を願い、それ以外の何も顧みない「敵」の出現を前にふとそんな考えが頭をよぎる。虎杖と名乗る男が率いる黒塚部隊は、既に失われてしまったはずの勝利を今更のように掴み取ろうと蠢動する。現在に蘇り、竜胆との戦いと叶葉たちとの出会いによって、戦うために戦ってきた九曜は最強である鬼虫の力を何のために用いるか、何のために戦うか、その答えを掴みとり、今を生きようとしている、未来を見ようとしている。そんな九曜にとって、黒塚部隊の、虎杖たちの思想は、現在にも未来にも何ももたらさない過去の襲来だ。最強以外の何の意味も持たない、何者でもなかった頃の九曜との相対なのである。
そう考えると、様々な事が腑に落ちてくる。思えば、竜胆という男は過去に縛られているようで、彼はああやって常に未来を指し示していたのかもしれない。彼には戦う理由があり、最強を振るう意味を持ち、それを九曜に託すためにずっとあそこに居続けたのだから。
そんな誇り高く優しい兄であった男の亡骸と遺産が、勝利という未来を指向しているようでその実何の中身も持っていない空虚な連中に利用されようとしているなど、想像するだけで憤懣やるせなくなる。
それどころか、九曜の半身である蜂までが奪い去られてしまうとは。
思いの外、敵は強力であり、それ以上に相容れぬ相手だったと言えるだろう。もうしばらく、と言うよりも今後もずっと遊軍として潜伏し続けると思った蜘蛛と蟷螂が、早々に姿を表して中央政府に協力する判断をせざるを得ないほどだからよっぽどである。特に巴は、半ばラスボス的な立ち位置もあり得ると思っていただけに、彼女が出し抜かれる事になるとは思いもよらなかった。
つまるところ、現状の戦力では確実に厳しい、という現実を示したことになるのか。ということは、他の鬼虫シリーズの復活、というのも決して冗談ではなさそうだ。一方で、未だ蜂を取り戻せない九曜だけれど、彼個人の戦闘センスはメキメキと伸びている。明らかに、竜胆の後継者としてその能力を引き継ぎ発展させる展開を迎えつつある。あんまり強くなりすぎると、剣菱さんがウキウキしだすので、いろんな意味でハラハラさせられる。

さて、今回一番燃えたシーンは、実は鬼虫シリーズの活躍シーンじゃないんですよね。もう震えるほど燃えたぎったのは、菊丸を筆頭とした機械兵士と多脚戦車たちの勇戦でした。言語機能を持たない菊丸はもとより、他の機械兵士たちも、本来なら十把一絡げに扱われるような、単なる兵器であり、感情や心などといった上等なものは持たないはずの、冷徹な論理計算によって思考するだけの、ぶっちゃけ消耗品のはずなんですよ。
それを、本作は見事なくらいに、熱い存在として昇華しているのです。もう、護衛任務の移動中、菊丸が機械兵士たちと花札をはじめた時点で、こちとら感性を刺激されてビンビン状態。あれで、単なるモブという認識しかなかった機械兵士たちが、完全に魂持った存在に見えてしまいました。その上で、九曜がまた彼らを兵器としてではなく、戦友として扱うんですよ。それに対して、機械兵士たちは何も語らないし、反応らしい反応を示さないのですが……にも関わらず、九曜の心映えに対して彼らが意気を汲んでくれたように見えたんですよね。
そして黒塚部隊が襲撃してきた時の、彼ら機械兵士と多脚戦車たちの戦いぶりときたら……血の通わぬ機械とは思えぬ、凄まじいまでの猛戦なんですよ。めちゃくちゃ熱いんですよ。全身の毛穴がひらいたみたいな燃える展開。菊丸を除けば、モブ同士の戦闘にも関わらず、本作中でも一番熱かった。激燃え。
いやあ、これを味わえただけでも読んだ甲斐がありました。何も語らぬ沈黙の兵器に、これだけ血の通った心意気を見せつけられちゃあ、滾らずにはいられませんよ。存分に、堪能させていただきました。

物語は、結局黒塚部隊に事実上敗北し、星鉄の一部を除いて多くのものを奪われることに。そして、巴が示唆する内通者の存在。誰が、裏切り者か、という展開はこれがまた緊張感を高めてくれる。勿論、怪しい人物は簡単に順位を付けられそうなんですが……まさかこの人が!? という展開もなにげにありそうな気がして、油断はできませんよ、これ。

1巻 2巻感想

エスケヱプ・スピヰド 弐4   

エスケヱプ・スピヰド 2 (電撃文庫 く 9-2)

【エスケヱプ・スピヰド 弐】 九岡望/吟 電撃文庫

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失くした羽の分だけ、少年は高く翔ぶ──
最強の兵器《鬼虫》たちの神速アクション第2弾!


 自国の今を知るため、帝都・東京にやってきた九曜と叶葉。復興の進む街で、九曜は機械兵を連れた不遜な少女に襲われる。『第三皇女・鴇子』だと名乗る少女は、九曜に自らを守るように命令する。
 誰から何故追われているのか記憶がないと言う鴇子。九曜は訝しむが、叶葉は彼女を放っておけないと言う。叶葉の懇願により、九曜は鴇子の情報を求めて軍の地下施設を訪れる。そこで彼を待ち受けていたのは、全滅したはずの《鬼虫》シリーズのひとりだった──!? 第18回電撃小説大賞〈大賞〉受賞作、第2弾登場!
そうして、二人は旅に出た……。

旅というのは自分の中ではちょっとした特別だ。今在る場所を離れ、親しい人達を残し、目的地無く遠くへ遠くへ行ってしまう。その傍らにはただ一人の大切な人。
そんな物語の中のシチュエーションに、若い頃から胸の鼓動を高鳴らせる。

【エスケヱプ・スピヰド】の2つ目は、そんな旅立ちを経た九曜と叶葉が二人で一緒に初めて見た新しい世界だ。今まで見知り馴染んだ区切られた範囲から飛び出し、まだ見ぬ空を仰ぎ見ながら自分の世界を広げていく。
それが、大切な人とのふたりの旅路だったならば、なおさらに世界は拡大していく。手と手をつないで、お互いの存在をとても近くに感じることで、その繋がりを起点として錨となし、後ろを振り返って今まで歩いてきた道を思い返すことも、今立っている場所をぐるりと見渡すことも、前を向いてこれからゆく道に思いを馳せることも容易になる。一人旅は、世界の中に溶けこむようなものだとすれば、二人旅は世界の広さを感じると同時により強くお互いと自分を意識させる。

況してや、九曜と叶葉。二人はまだ子供でしかなく、世界がどんな色をしているか、どんな音を奏でているか、どんな匂いがしているか、どんな感触をしているのか、まだまだまだ全然何も知らない見るもの全てが新鮮で、鮮烈な世代である。どちらが導く旅でもない、目的がある旅でもない。ただ、世界の広さを感じ取り、その只中でお互いを感じ取るための当て所のない闊歩である。
その二人が目の当たりにする新しい世界は、かつて一度滅びた世界だ。大きな戦争によって様々なものが潰えた、壊れた世界だ。
しかし、何も知らない二人の目を通じて見る世界は、訪れた大都市・帝都東京はそこで生きる人々の活力に満ち溢れている。崩れ去り廃墟が乱立するはずの廃都は、今新たな生のうねりに古い皮を脱ぎ去って喝采をあげているようにすら見える。
活況だ。それも、雑然と無秩序で、それ故に止めどない伸びやかさに育まれた、放埒とした新しさだ。滅びたはずの世界の、何と賑わしいことだろう。過去のくびきから解き放たれた九曜と叶葉の旅する世界は、彼女たちの目を通して見える世界は、そんな生気に満ち溢れている。
これが、【エスケヱプ・スピヰド】の世界なのだと実感する。
振り返ってみれば、この物語に登場するキャラクターの殆どは、過去の遺物であり未来に取り残された残滓のようなものだ。冷凍保存され現代に目を覚ました過去人である叶葉。同じく長き眠りから目覚めた戦時の英雄、鬼虫の一角・九曜。皇統の末であり遺産を引き継ぐ第三皇女・鴇子。その彼女を古き約束の元に見守り続ける寡黙な守人・菊丸。帝都・東京のスラムで巡りあった四人は、突如過去から放り出されてきた異邦人だ。それぞれに、己の中の理由を過去に置き去りにしながら、その決着を求めるため、或いは置き去りにして失ってしまったものを取り戻すために、見知らぬ新しい世界の中でもがいている。
そんな二組が……片や既に過去の想い出に決着をつけ、傍らの人と新たな世界に飛び出しその真の住人となるべく旅に出た叶葉・九曜と、失った過去に焼き付けられた強い衝動に駆られて刻まれた痕跡を探し続ける鴇子と、全てを知りながら黙然と彼女を庇護し続ける菊丸たちが出会い、再び今を生きる事と過去から追いかけてくるものとがぶつかり合い、鍔迫り合いし、火花を散らして闘争するは、まさにこの物語の根幹であり象徴のようなものなのだろう。
すなわち、これは過去と現在と志向する未来との闘争と和解の物語なのだ。その担い手が、ことごとく過去人であるというのもまた感慨深い。いずれ、また生まれながらに現在を担うキャラクターが出てくるのかもしれないが、今は過去から未来を網羅するこの幼いと言っていいほどの少年少女が主人公だ。
そして、新たな出会いはまた伸展を生むきっかけになる。同世代の友人という鴇子たちの存在は、九曜たちに更なる世界の拡大をもたらすのだろう。

ならば、再会は?

考えてみれば、この再会もまた約束されたものだったのだろう。羅刹の巴と夜叉の剣菱。九大鬼虫のすべてが、竜胆と九曜を残して消えてしまった、などとそんな馬鹿な話があるかと思っていた。強いてこれが一冊完結の物語ならばそれも在り得ただろうが、シリーズものとなれば鬼虫ほどの重要なファクターをすべて片付けて閉まってしまうのは如何にも勿体無い話である。
頼もしい味方として、かつてと同じ若き九曜を弟として可愛がる姉兄として現れてくれた剣菱と巴。そんな彼らは、果たして「追いかけてきた過去」なのだろうか。
前に進まず過去に留まり、そこから九曜たちの背を押して前に歩くことを教えた竜胆と、彼らはまた違うのだろうか。共に、歩んでくれる家族なのだろうか。
巴たちから見た九曜は、随分と変わっていたようだ。実際、一巻の頃の彼や過去の回想に垣間見る九曜の姿からすると、今の彼は未だ硬質の融通知らずの側面はあるものの、ムキになりやすかったり実は短気だったり、優しかったり実は甘えん坊なところがあったりする子供っぽい感情や姿勢を、歳相応の姿をごく自然に見せてくれるようになっている。大人しげに見えてバイタリティの塊である司令にして相棒たる少女・叶葉の影響は、多分に大きい。
その変化を、二人の兄姉は好ましいものとして笑顔で喜んでくれている。竜胆との決着もまた納得し、少なくとも、彼らは変化を受け入れている。
なればこそ、彼らは絶対的な味方なのか。
量産型鬼虫などという過去の妄念が登場し、鴇子の記憶にあるという遺産を巡って争いは起こっているものの、実の所明確な敵の姿は今は見えない。
敵はなんなのか。
少し不穏なフレーズを刻んでこの巻が終わってしまっただけに、一抹の不安が逃れ難くこびりついてしまっている。竜胆の選んだ戦いも、また家族への、兄弟への「愛」だったのだと知っているからこそ、一抹の不安は消えてくれない。

物語は皇室や米国など、マクロな設定に基づく大風呂敷を広げつつ、並行して個々の内側に踏み込むマクロな視点も丁寧に積み重ね、作品としてダイナミックに躍進を得ようとしている。ワクワクするじゃないか。
このまま、特大の目玉シリーズとして飛躍していってくれと、願うばかりだ。

一巻感想

エスケヱプ・スピヰド4   

エスケヱプ・スピヰド (電撃文庫)

【エスケヱプ・スピヰド】 九岡望/吟 電撃文庫

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少年よ、覚醒せよ!
閉じられた町を舞台に、
最強の兵器《鬼虫》たちが繰り広げるノンストップ・アクション!


 昭和一○一年夏。極東の島国《八洲(やしま)》は、二十年前の戦争で壊滅状態にあった。廃墟の町《尽天(じんてん)》では、シェルターの冷凍睡眠から目覚めた人々が、暴走した戦闘機械の脅威にさらされながら生きていた。
 尽天で目覚めた少女・叶葉(かなは)はある日、戦闘機械から逃れる最中、棺で眠る奇妙な少年と、一匹の巨大な《蜂》に出会う。命令が無いと動くことができないという少年に、叶葉は自分を助けるよう頼む。それは、少女と少年が“主従関係の契約”を結んだ瞬間だった──。
 少年の名は、金翅(きんし)の九曜(くよう)。《蜂》と少年は、《鬼虫(きちゅう)》と呼ばれる、八洲軍が技術を結集して製造した超高性能戦略兵器であった。叶葉を暫定司令官と認め、共に戦い、彼女を守ることを誓う九曜。しかし、兵器であるがゆえに、彼には人の感情が存在しなかった。叶葉はそんな九曜を一人の人間として扱い、交流していく。
 徐々に心を持ち始める九曜だったが、平穏な日々は、九曜と同じ鬼虫である《蜻蛉》四天(してん)の竜胆(りんどう)の飛来によって打ち砕かれ──!?
 閉じられた町を舞台に、兵器の少年と人間の少女の出会いを描くノンストップ・アクション! 
ああ、これはなるほど。うんうん、あはははは。こりゃ、文句なしですわ。
文句なしの大賞作品。正直、コレ意外は大賞考えられない。
今回の電撃大賞作品はどれもこれも良作揃いで、一切はずれなしという近年でも随一の豊作だったと思うんですよ。そんな感想を持つ中で、最後に大賞受賞作品であるこの本を手にとったのですが、これらの良作を差し置いて大賞を受賞したんだから、生半可じゃ納得せんよ? とある意味舌なめずりしながらページを開いたんですね。
参りました。これ、現時点で電撃文庫の第一線級に投入しても、何ら遜色ないわ。
これまでの電撃文庫の大賞作品って、良い意味でも悪い意味でも卒の無いまとまった作品が多かったんですよね。のちに見事にブレイクスルーした【ほうかご百物語】や【幕末魔法士】という作品もありましたけれどね、でも一作目の時点では瑕疵がないことを優先したような作品が多かった。
その点、本作は良い意味で実に好き勝手やっている。自分の書きたいことを自由に書き連ねた上で、スケール観たっぷりのスピーディーで尖った、素晴らしいエンターテインメント作品として成立している。
なによりも、とびっきり面白かった!!
好き勝手書いていると言いつつも、決して無軌道な構成だったりするわけじゃないんですよね。兵器である自分を人として扱う叶葉との交流を通じて、存在理由を自問することになる主人公の葛藤は、敵として立ち塞がるかつての師であり戦友であり兄であった男の願いや、かつての戦争で主人を失い自らも存在理由を問い続けている叶葉の不安、生き残りの人々が失わない希望の在り処、そして廃墟を徘徊して戦い続ける狂った機械兵士たちの成れの果ての有様などが見事な螺旋を描いて物語を成し、一つの結論と決着へと収斂していく。単純にお話の完成度だけ見ても、充分以上に卓抜してるんですよね。これだけ自由にハッチャケているのに、何だかんだと卒無くまとまっているところなんぞ、小憎たらしくて思わずニヤニヤと嫌らしい笑みを浮かべてしまったくらい。
ふむ、こうして振り返ってみると、作品そのものに抱いた好感は、そのまま主人公である九曜への印象と重なっている事に気付かされた。
この主人公の九曜。最初から兵器然として感情に乏しく機械そのもののキャラクターで、てっきりロボットと少女の交流がメインで、徐々に兵器に心が芽生えていく、という類のお話なのかと思ったら、大筋では間違いではないのかもしれないけれど、主人公が機械そのものというのは大違いでしたね。最初から、機械のふりをした、いや自らをただの兵器と思い込もうとした人間の少年だったわけだ。
だからこそ、彼の生真面目さは堅物さ、機械めいた立ち振舞には何故かとぼけた愛嬌があって、叶葉の影響を受けて「変化」していく前から、なんとも「可愛げ」のある子だったんですよね。
そこから更に人間味が増していくことで、彼の子供っぽさや大人げなさが垣間見えくることによって、なんかもうこの子がすっごく好きになりました。かつての彼の戦友たち。同じ鬼虫の仲間たちもまた、この子の事を可愛がってたんだろうなあ。九曜の記憶から再生された彼らの残した言葉は、あとから振り返ってみるとこの兵器たらんとして背伸びする見栄っ張りで意地っ張りの少年への愛情にあふれていた気がします。
そして、それは突然彼を裏切り、斬り捨てた蜻蛉の竜胆も同じだったのでしょう。何故、彼が九曜を斬り、しかし殺さず、その後二十年もの間兵器として狂う事もなく正気のまま戦い続けたのか。その理由に想いを巡らせると、仄かに胸に火が灯ります。
かつて先に逝った戦友たち。今、刃を交えることになった師。自分を人として扱い失った存在理由のその先を示してくれた叶葉たち。様々な想いを受け取って、二度目の再生を果たした少年の蜂の一刺し。ドライブの掛かった息もつかせぬハイスピードの戦闘シーンも相まって、ラストシーンはテンションMAXでありました。

わりと綺麗に話も決着しているので、果たして続きがあるのかはわかりませんけれど、続けようと思えば幾らでも続けられる形にもなってますし、個人的には九曜と叶葉の旅はもっともっと読んでみたいなあ。
大賞の名に相応しい、歯ごたえのありすぎるくらい手応えガッチリの傑作でした。ビバビバ!
 

6月28日

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6月27日

浦上ユウ
(電撃コミックスNEXT)
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猫夜叉/亀小屋サト
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たくま朋正/伊藤暖彦
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綾村切人/ナフセ
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結城鹿介/髭乃慎士
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幌田
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6月25日

十文字青
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鬼影スパナ
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迷井豆腐
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篠崎 芳
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寺王
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御鷹穂積
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江口 連
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6月24日

芝村 裕吏
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志瑞祐
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衣笠彰梧
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常世田健人
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九十九弐式/すかいふぁーむ
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甘岸久弥
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櫻井 みこと
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御手々 ぽんた
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支援BIS
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藤也卓巳
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ひろやまひろし
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ひろやまひろし
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横田卓馬/伊瀬勝良
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ぶんころり/プレジ和尚
(角川コミックス・エース)
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蛍幻飛鳥/志瑞祐
(角川コミックス・エース)
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水無月すう
(角川コミックス・エース)
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鈴見敦/八又ナガト
(角川コミックス・エース)
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御宮ゆう/香澤陽平
(角川コミックス・エース)
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人生負組
(角川コミックス・エース)
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ZUN/水炊き
(角川単行本コミックス)
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神地あたる/白米良
(ガルドコミックス)
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黒杞よるの/雨川水海
(ガルドコミックス)
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村光/ベニガシラ
(ガルドコミックス)
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七六/鬼影スパナ
(ガルドコミックス)
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天羽銀/迷井豆腐
(ガルドコミックス)
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白砂/麻希くるみ
(ガルドコミックス)
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木乃ひのき/雨川透子
(ガルドコミックス)
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6月23日

日向夏/ねこクラゲ
(ビッグガンガンコミックス)
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押切蓮介
(ビッグガンガンコミックス)
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小林湖底/りいちゅ
(ビッグガンガンコミックス)
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深見真/真じろう
(ビッグガンガンコミックス)
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金田一蓮十郎
(ヤングガンガンコミックス)
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佐藤真登/三ツ谷亮
(ヤングガンガンコミックス)
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萱島雄太
(ヤングガンガンコミックス)
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優風
(ヤングガンガンコミックス)
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栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
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栗井茶
(ヤングガンガンコミックス)
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6月22日

浅草九十九/和ヶ原聡司
(MFコミックス アライブシリーズ) Amazon Kindle B☆W DMM


安里アサト/シンジョウタクヤ
(MFコミックス アライブシリーズ)
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中山幸
(MFコミックス アライブシリーズ)
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三ツ矢だいふく
(MFコミックス アライブシリーズ)
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内藤隆/榎宮祐
(MFコミックス アライブシリーズ)
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花鶏ハルノ/相川有
(MFコミックス アライブシリーズ)
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久真やすひさ
(MFコミックス アライブシリーズ)
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衣笠彰/紗々音シア
(MFコミックス アライブシリーズ)
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フジカワユカ/理不尽な孫の手
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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藍屋球/アネコユサギ
(MFコミックス フラッパーシリーズ)
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クマガエ/宮澤ひしを
(イブニングKC)
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カルロ・ゼン/石田点
(モーニングKC)
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泰三子
(モーニングKC)
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ハナツカシオリ
(モーニングKC)
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瀬下猛
(モーニングKC)
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NICOMICHIHIRO
(モーニングKC)
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鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
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鍵空とみやき
(ガンガンコミックスJOKER)
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藤近小梅
(ガンガンコミックスJOKER)
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田代哲也
(ガンガンコミックスJOKER)
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柊裕一
(ガンガンコミックスJOKER)
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村田真哉/速水時貞
(ガンガンコミックスJOKER)
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都月景/いふじシンセン
(ガンガンコミックスJOKER)
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殿ヶ谷美由記
(ガンガンコミックスpixiv)
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6月20日

風間レイ
(TOブックス)
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ほのぼのる500
(TOブックス)
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楢山幕府
(TOブックス)
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リッキー
(TOブックス)
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こりんさん
(GCN文庫)
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武田すん
(ヤンマガKCスペシャル)
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ペトス/橋本カヱ
(ヤンマガKCスペシャル)
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千田大輔
(ヤンマガKCスペシャル)
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Cuvie
(チャンピオンREDコミックス)
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小坂泰之
(ヤングチャンピオン烈コミックス)
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6月19日

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6月17日

上遠野浩平/カラスマタスク
(ジャンプコミックス)
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野田サトル
(ヤングジャンプコミックス)
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二宮裕次
(ヤングジャンプコミックス)
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原泰久
(ヤングジャンプコミックス)
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双龍
(ヤングジャンプコミックス)
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深川可純/広報広聴課ゾンビ係
(ヤングジャンプコミックス)
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赤坂アカ/横槍メンゴ
(ヤングジャンプコミックス)
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赤坂アカ
(ヤングジャンプコミックス)
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中山敦支
(ヤングジャンプコミックス)
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光永康則/入鹿良光
(ヤングジャンプコミックス)
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ソウマトウ
(ヤングジャンプコミックス)
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中村力斗/野澤ゆき子
(ヤングジャンプコミックス)
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峰浪りょう
(ヤングジャンプコミックス)
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畑健二郎
(少年サンデーコミックス)
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山田鐘人/アベツカサ
(少年サンデーコミックス)
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コトヤマ
(少年サンデーコミックス)
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松江名俊
(少年サンデーコミックス)
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熊之股鍵次
(少年サンデーコミックス)
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栗山ミヅキ
(少年サンデーコミックス)
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高橋留美子
(少年サンデーコミックス)
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草場道輝/高谷智裕
(少年サンデーコミックス)
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福井セイ
(少年サンデーコミックス)
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安西信行
(少年サンデーコミックス)
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新井隆広/青山剛昌
(少年サンデーコミックススペシャル)
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日向夏/倉田三ノ路
(サンデーGXコミックス)
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麻生羽呂/高田康太郎
(サンデーGXコミックス)
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池澤真/津留崎優
(裏少年サンデーコミックス)
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山田 リツ
(裏少年サンデーコミックス)
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寺嶋裕二
(講談社コミックス)
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三宮宏太/西田征史
(講談社コミックス)
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ヒロユキ
(講談社コミックス)
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福留しゅん/天城望
(フロースコミック)
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伊吹有/葉山湊月
(フロースコミック)
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羊太郎
(富士見ファンタジア文庫)
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三河 ごーすと
(富士見ファンタジア文庫)
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桜生 懐
(富士見ファンタジア文庫)
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陸奥 こはる
(富士見ファンタジア文庫)
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高橋 びすい
(富士見ファンタジア文庫)
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恵比須 清司
(富士見ファンタジア文庫)
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三原 みつき
(富士見ファンタジア文庫)
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あボーン
(富士見ファンタジア文庫)
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白井 ムク
(富士見ファンタジア文庫)
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綾里けいし
(ガガガ文庫)
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カミツキレイニー
(ガガガ文庫)
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伊崎喬助
(ガガガ文庫)
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平坂 読
(ガガガ文庫)
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猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
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猿渡かざみ
(ガガガ文庫)
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緒二葉
(ガガガ文庫)
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川上 稔
(電撃の新文芸)
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美浜ヨシヒコ
(電撃の新文芸)
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草薙 刃
(電撃の新文芸)
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時田 唯
(電撃の新文芸)
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6月16日

樋口彰彦
(マガジンエッジKC)
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松岡健太
(マガジンエッジKC)
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さとうふみや/天樹征丸
(講談社コミックス)
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あだちとか
(講談社コミックス)
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和武はざの
(講談社コミックス月刊マガジン)
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6月15日

石田リンネ(富士見L文庫)
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猫田パナ(富士見L文庫)
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佐々木禎子(富士見L文庫)
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仲町鹿乃子(富士見L文庫)
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竹岡葉月(富士見L文庫)
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竹岡葉月(富士見L文庫)
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鍋敷(アース・スターノベル)
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LA軍(アース・スターノベル)
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天然水珈琲
(アース・スターノベル)
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西尾維新(講談社文庫)
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葛城阿高(ビーズログ文庫)
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ぷにちゃん(ビーズログ文庫)
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小田ヒロ(ビーズログ文庫)
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綾河ららら
(サーガフォレスト)
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バッド(サーガフォレスト)
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真安一(サーガフォレスト)
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カヤ(サーガフォレスト)
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コイシ/緑黄色野菜
(コロナ・コミックス)
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よこわけ/やしろ
(コロナ・コミックス)
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わかば/白露雪音
(コロナ・コミックス)
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小田山るすけ/たつきめいこ
(コロナ・コミックス)
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6月14日
ふか田さめたろう
(GA文庫)
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星奏なつめ(GA文庫)
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冬坂右折(GA文庫)
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白石定規(GAノベル)
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星崎崑(GAノベル)
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えぞぎんぎつね
(GAノベル)
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三木なずな
(GAノベル)
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カイシャイン36
(GAノベル)
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よっしゃあっ!
(GAノベル)
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6月13日


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6月12日

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6月10日

荒川弘
(ガンガンコミックス)
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天那光汰/梅津葉子
(ガンガンコミックス)
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おーしおゆたか
(角川コミックス・エース)
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猫田ゆかり
(角川コミックス・エース)
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リムコロ
(角川コミックス・エース)
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冥茶/萩鵜アキ
(角川コミックス・エース)
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浅野りん/ヤングエース編集部
(角川コミックス・エース)
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春花あや
(角川コミックス・エース)
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経験値/TYPE−MOON
(単行本コミックス)
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佐島勤/おだまさる
(電撃コミックスNEXT)
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古宮九時/越水ナオキ
(電撃コミックスNEXT)
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ベキオ/ていか小鳩
(ガンガンコミックスONLINE)
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森田季節/シバユウスケ
(ガンガンコミックスONLINE)
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顎木あくみ/みまわがお
(ガンガンコミックスONLINE)
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加藤衣緒
(ガンガンコミックスONLINE)
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竜騎士07/夏海ケイ
(ガンガンコミックスONLINE)
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竜騎士07/刻夜セイゴ
(ビッグガンガンコミックス)
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飯島浩介/汐里
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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イノウエ
(サンデーうぇぶりSSC)
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こじまたけし
(サンデーうぇぶりSSC)
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白井もも吉
(サンデーうぇぶりSSC)
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オジロマコト
(ビッグ コミックス)
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サンドロビッチ・ヤバ子/だろめおん
(裏少年サンデーコミックス)
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田村由美
(フラワーCアルファ)
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もこやま仁
(裏少年サンデーコミックス)
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影崎由那/川獺右端
(アース・スターコミックス)
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相模映/吉田杏
(アース・スターコミックス)
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となりける/shiryu
(アース・スターコミックス)
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ユンボ/風楼
(アース・スターコミックス)
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秋乃かかし/裂田
(アース・スターコミックス)
Amazon


東崎惟子(電撃文庫)
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三雲岳斗(電撃文庫)
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三雲岳斗(電撃文庫)
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和ヶ原聡司(電撃文庫)
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白金透(電撃文庫)
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鎌池和馬/冬川基
(電撃文庫)
Amazon B☆W


佐島勤(電撃文庫)
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二月公(電撃文庫)
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鏡遊(電撃文庫)
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真代屋秀晃(電撃文庫)
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周藤蓮(電撃文庫)
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瀧岡 くるじ
(カドカワBOOKS)
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小田 ヒロ
(カドカワBOOKS)
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壁首領大公
(カドカワBOOKS)
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七夕 さとり
(カドカワBOOKS)
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KK(カドカワBOOKS)
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うみ(カドカワBOOKS)
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ふか田 さめたろう
(宝島社)
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魔石の硬さ
(TOブックス)
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ニシキギ・カエデ
(TOブックス)
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地雷酒(TOブックス)
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サンボン
(TOブックス)
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蒼月海里(角川文庫)
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椹野道流(角川文庫)
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森見登美彦/原案:上田誠
(角川文庫)
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桑原水菜(角川文庫)
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仁木英之(角川文庫)
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6月9日

石塚千尋
(講談社コミックス)
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荒川弘/田中芳樹
(講談社コミックス)
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奈良一平
(講談社コミックス)
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小玉有起
(KCデラックス)
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横田卓馬
(シリウスKC)
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高田裕三
(シリウスKC)
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長谷川三時/七烏未奏
(シリウスKC)
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ヤスダスズヒト
(シリウスKC)
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村上よしゆき/茨木野
(シリウスKC)
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K9/小林裕和/支援BIS
(シリウスKC)
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冬葉つがる
(シリウスKC)
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樋野友行/瀬戸メグル
(シリウスKC)
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刀坂アキラ/加茂セイ
(シリウスKC)
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光永康則
(シリウスKC)
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西田拓矢/海空りく
(シリウスKC)
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松琴エア/はにゅう
(シリウスKC)
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原口鳳汰/カラユミ
(KCデラックス)
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山本やみー/門馬司
(KCデラックス)
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一二三
(KCデラックス)
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がしたに/MITA
(KCデラックス)
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うかみ
(KCデラックス)
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エターナル14歳/御子柴奈々
(KCデラックス)
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桜野みねね
(BLADEコミックス)
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森野きこり
(BLADEコミックス)
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6月8日

かみはら(早川書房)
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西尾維新(講談社)
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ちんねん/能一ニェ
(BRIDGE COMICS)
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佐藤二葉
(星海社COMICS)
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山本崇一朗
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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稲葉光史/山本崇一朗
(ゲッサン少年サンデーコミックス)
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6月7日

泉光
(アフタヌーンKC)
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TNSK
(アフタヌーンKC)
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水瀬るるう
(まんがタイムコミックス)
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琴子/TCB
(ガンガンコミックスONLINE)
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枢呂紅/優月祥
(ガンガンコミックスUP!)
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雨後一陽/とちぼり木
(ガンガンコミックスUP!)
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西島ふみかる/白縫餡
(ガンガンコミックスUP!)
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雨沢もっけ
(ガンガンコミックスUP!)
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ふか田さめたろう/松元こみかん
(ガンガンコミックスUP!)
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えぞぎんぎつね/春夏冬アタル
(ガンガンコミックスUP!)
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リキタケ/三木なずな
(ガンガンコミックスUP!)
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琴子
(SQEXノベル)
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猫子
(SQEXノベル)
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平成オワリ
(SQEXノベル)
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榛名丼
(SQEXノベル)
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蝉川夏哉
(宝島社文庫)
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貴戸湊太
(宝島社文庫)
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6月6日

智弘カイ/カズタカ
(KCデラックス)
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ippatu
(ヤンマガKCスペシャル)
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6月5日

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6月3日

いつきみずほ
(ドラゴンノベルス)
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夢・風魔
(ドラゴンノベルス)
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矢吹健太朗
(ジャンプコミックス)
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助野嘉昭
(ジャンプコミックス)
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ONE/村田雄介
(ジャンプコミックス)
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松井優征
(ジャンプコミックス)
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伊科田海
(ジャンプコミックス)
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権平ひつじ
(ジャンプコミックス)
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鏡貴也/山本ヤマト
(ジャンプコミックス)
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水あさと
(ジャンプコミックス)
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篠原健太
(ジャンプコミックス)
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針川智也
(ジャンプコミックス)
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時田時雨
(ジャンプコミックス)
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猗笠怜司
(ジャンプコミックス)
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佐々木尚
(ジャンプコミックス)
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賀来ゆうじ
(ジャンプコミックス)
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末永裕樹/馬上鷹将
(ジャンプコミックス)
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大須賀玄
(ジャンプコミックス)
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バブル製作委員会/肘原えるぼ
(ジャンプコミックス)
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三部けい
(角川コミックス・エース)
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長岡太一
(角川コミックス・エース)
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佐茂すけ/竹村優希
(角川コミックス・エース)
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関崎俊三
(角川コミックス・エース)
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封宝/富樫聖夜
(フロース コミック)
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此匙/浜千鳥
(フロース コミック)
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神栖みか/シロヒ
(フロース コミック)
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武シノブ/江本マシメサ
(PASH!コミックス)
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柳矢真呂/ぷにちゃん
(PASH!コミックス)
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深山キリ/もり
(PASH!コミックス)
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さーもにずむ
(PASH!コミックス)
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