伊都工平

犯人は夜須礼ありす4   

犯人は夜須礼ありす (MF文庫J)

【犯人は夜須礼ありす】 伊都工平/ろんど MF文庫J

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代わりに、私は葦人のものになる

悠木葦人はある日、自宅の前で倒れていた少女を拾う。彼女の名は夜須礼ありす。おとなしいクラスメイトだった彼女は、同級生を殺害し、逃亡しているところだった。「大声を出したりしないって約束できるかしら?」「どのみちあなたは、今日のうちに死ぬしかないもの」「運がなかったわね、悠木君」目覚めたありすに凶器で脅され、葦人はありすを匿うことに。奇妙な同居生活のかたわら、彼女の殺人が信じられず、葦人は事件を調べはじめる。だが二転三転する事件の姿は、全ての出来事を一つの形に繋いでいく――。伊都工平が贈るボーイミーツガールミステリー、ここに開幕!
うははははは、なんじゃこりゃ、わけわかんねえ!! おもしれぇーー!!
相変わらず伊都工平さんは、今まで食べたことのない味覚食感を味わわせてくれる、これを奇才と言わずして何というのか。作品を重ねるごとに、マイルドになるどころか先鋭化してないか? 何かと経年するほど角を落とされていく傾向のあるMF文庫にあって、此処までエッジを効かせ続けてる人は珍しいです。頼もしい。さすがは伊都さん、大好きすぎる。
作者の執筆コンセプトの訳のわからなさは、如実に作中に現れているのだけれど、今回に限ってはちゃんとそれを後書きで詳しくまとめて解説してくれてるんですが、ぶっちゃけ何言ってるかワケワカンネ(笑
なんか、論理帰結のルートが他の人と違うんだろうなあ。
ともあれこの話、異常者の狂気を堪能するものではなく、各々が置かれた環境の中で変質し破綻していく人間心理の在り様を客観的かつ論理的に説明できる形に細かく詳らかに細かく切り刻んで解体し、腑分けし、バラバラの微細な断片にまで切り開いて、人のあり方のすべてを覗き見るという悪趣味さに悪酔いするという類の代物と考えるべきなのだが、面白い事に存在意義(レゾンデートル)にまで踏み込んで、人心を切り開き単純な言語表現によってその人の在り方の全てを説明しようとすると、逆に深みにハマりすぎて本質を見失っているような気にさせられてくる。
解体の結果導き出された人物像は、おそらく紛い事無く正しいのだろう。だが、それで果たしてすべてなのか。ミクロを注視しすぎていて、ミクロの集合体であるマクロを見失ってはいまいか。
ミクロ視点では、多分ありすとはそのような人間なのだろう。だけれど、それでありすという少女の全てを分かった気になるのはずいぶんと的外れな気がするのだ。そのミクロを踏まえた上で、もっと大雑把に、大胆に、簡略的にその心情を捉えたならば、それはとても単純な単語で整理表現出来てしまうものなんじゃないだろうか。
顕微鏡で見たものがすべてではない。その物質が何出てきているかは顕微鏡で細かく観なきゃわからないかもしれないけれど、でも顕微鏡を覗く前にまず人間はそれを肉眼で捉えるのだ。
しかし、そうやってマクロを強く意識してしまうのは、ミクロな部分まで覗いたからとも言える。
本作を読み始めた前半では、そのマクロな部分こそが軽視すべきものだった。言うなレバ、愛だの恋だの、好いた惚れたといった浅はかで薄っぺらな分かりやすく実際は何も内実を語っていない空虚な単語だけで、すべてを説明しようとすると、つまり頭空っぽで何も語っていないのと同様の気にさせられてしまう、ってな感じで。
その薄っぺらで空虚な外殻の内側が見たかった、奥底を覗いて見たかった。その奥にあるものこそが真実で、外側の殻は何の説明にもなっていない記号に過ぎないと思えていた。
ところが、実際に奥底の底の更なる底までさらって覗いて解体しきって並べてみると、結局真理の一部を極々近視眼的に捉えているように思えてくる。ただの理屈で塗り固められた本物ではない違ったものに見えてくる。
それはつまり、結局のところ、薄っぺらで浅はかで記号にしか見えなかった、愛だの恋だの、好きだの惚れただのと言ったシロモノにこそ帰結し終着している在り様なんじゃないだろうか、と。
まったく。
なんて、愉快で面白い往還だろうか!!
きっと裏も表も、外も内も、表層も深層も、どちらもが真実で、どちらもが一部に過ぎず、両方纏めて見てすらも歪で納得の行かない、まったく理不尽で矛盾した、破綻の極み。まったくもって、人の心の在り様そのものである。それがここでは、余すことなく描かれている。ぶちまけられている。踊り狂っているのだ。
最高だ。

この座りの悪さ、理解の滞りこそが、快感になってくる。心地よくて仕方がない。それが伊都工平作品から受ける私の心象であり、自分の好みのドストライクであることを鑑みるなら、まさにこの作品、自分にとっての大当たりなのだと、改めて再認識した次第。

存在意義に基づく根源欲求の合致によって結びついたありすと葦人の信頼関係。それを何と名付けるかは、当人たちではなくむしろ何も知らない周りの人達が付けるべきなのかもしれない。
何しろ観測は、すべからく対象に影響を与えるものであり、状況は続けば当人たちの認識を超えて馴染んでしまうものなのだから。そして、理屈はあくまでどう転ぼうとも理屈にすぎないのである。さて、果たして人の心はどこまで理屈でねじ伏せられるのか。全くもって見物である。

Xの魔王 33   

Xの魔王3 (MF文庫J)

【Xの魔王 3】 伊都工平/万国あゆや MF文庫J

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フェシナス王国王女として公務に復帰したカルセ。彼女は任務で地方に赴いている勇者アティスのことを思いつつも、ともに王都で公務をこなす魔王ミトラスのことが少しずつ気になり始めていた。一方、魔王ミトラスは、モテモテになった姿を見せつけ、改めてカルセに自分を認めさせるため、温泉療養地トゥールに「ハーレムを作る」と言い出す。婚約者であるアティスと仲間であるミトラス、ふたりの間で揺れ動くカルセの心。だが「世界の敵」たる存在・Ⅴ(クィンタス)が、魔物を率い、ついに進軍を始める――。魔王×王女×勇者のトライアングルファンタジー、風雲急を告げる第三巻!

……つまり、魔王ミトラスとはすなわち、願望機だったのか! いや違う、願望機として発動した結果こそが、魔王ミトラスという存在であったのか。彼女の願いを叶えるために現出した存在が魔王だったというのはなんという皮肉なのだろう。
そして、最大の皮肉は単なる装置としてあるはずだったミトラスが、勇者アティスの肉体に宿ったことで人の身に堕ちてしまったことで生まれた世界装置としての齟齬。
それが、人という不完全な存在であるが故の限界となるのか、世界に配置された装置としての精霊としての存在を乗り越え、新たな段階へと進むためのきっかけとなるのか、今こそが瀬戸際にあるということか。
無私なる慈愛の望みの結果が世界を呪い、魔王を生み出した。しかし、魔王は人となることで欲望を知り野心を得て多くのモノを欲するようになる。故に彼は悪を成すものとなり、それが故に魔王では居られなくなり、世界を人の手に取り戻そうとしている。
それを皮肉として見るべきなのか、人の業の悲しさと素晴らしさと見るべきなのか。何にせよこれは、これもまた、正義と悪の戦いとカテゴリーされるんでしょうかねえ。
いずれにせよ、ミトラスは健全とは真逆の悪しき、だね。人間になってしまったことで生まれた余分が、ミトラスにストレスを与えた結果、その解消法としてハーレムと称してあんな事を始めてしまう以上はそう認めざるをえない。ミトラス、ストレス溜めすぎだよw
賢君の息抜きとしてはアホすぎる。カルセ怒るよ、そりゃ。ただでさえ、ミトラスとアティスの間に挟まれて精神的にグラグラと不安定になってるのに。それでも、王族として些かも揺ぎ無く勤めを果たしているのは偉いのだけれど。
でも、カルセにとってミトラスが気になる異性になってきているのは間違いないとしても、ミトラスがなあ……そもそもこいつ、現段階でアティスの肉体に宿ることで基本ベースは男性になってるけど、元々性別が曖昧というか、無いような存在なんですよね。今回なんか、その本性ともいうべき精霊体としての彼女が表に出てしまっていたわけですし。安易に男女の好いた腫れたで括る事が出来る存在なのか。一方のアティスも今は女の子になってしまってますしね。まあミトラスは何だかんだとカルセをかけがえの無い存在として認識しているようだけど、果たしてそれが異性に対するものなのか、人間となったからこそ芽生えたものなのか。かつて、彼が彼女であった時代に願望機としての自己の存在を預ける事となった元聖職者の少女に対するそれと、今ミトラスがカルセにいだいているものは違うものなのか。
もしかして、少なからず今のミトラスは、イーシアの願望機としての役割を置き、カルセの願望機としての機能を果たそうとしている可能性も考え得るんですよね。
彼は人になったのかもしれないけど、でも現在も精霊ファウナであることは間違いない。願望機としての作用が、彼の人としての動機となっている疑いは否めない。
まあ、難しくややこしい事を抜きにして、恐ろしく単純化してしまうと、つまりはカルセのためなんだから、それでもういい気もする。
多分その先に、きっとイーシアが望んだ世界もまたあるのだ。

伊都工平作品感想

Xの魔王 23   

Xの魔王 2 (MF文庫J)

【Xの魔王 2】 伊都工平/万国あゆや MF文庫J

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 bk1

ファンタジーだと思って読んでいたら、むしろ思いっきりSFだった件について……。
ん? 待てヨ。よく考えてみると、この作者の書く作品って大概ファンタジーの皮を被ったSFだったような。だとしたら、特に不思議でもなんでもないのか。
しかし、世界観を異世界ファンタジーに設定しておきながら、その世界の枠組みをガチガチのSFで構築していたという、ここまでの大技はさすがになかったように思う。
そもそも肝心の魔王や天界人からして、この異世界の人間の概念で理解出来るように解釈された存在に過ぎず、そもそもの在り方というのはその魔王や天界人という闇や光、善悪の観念で括られるようなものではなかったということか。世界を構築するシステムそのものの根幹に関わる介入用のシステムだったとすると、なるほど今回のケースのように魔王が人間化してしまい、人間としての概念や感情を獲得してしまったと言うのは、なおも魔王たらんとするミトラスにとっては苦痛極まりないことだよなあ。魔王としての役割を理解している以上それは放置できないし、さりとてカルセに人として想いを寄せてしまい、勇者アティスにも友情を抱いてしまい、両方を成り立たせなくてはならなくなったという負担。それでいて、カルセは本当は既に亡くなっていて今の彼女は抜け殻の人形。アティスはミトラスに気は許してはいても、ミトラスからのそれと違って、魔王に友情など感じていない。かなり辛い立場なんだよなあ。
その上、今回はついにアティスにカルセが既に死んでいることがバレてしまい、これまでの協力関係までも破綻してしまうわけで。あそこでミトラスはアティスをどうとでも言いくるめることは可能だったはずなんですが、むしろ強圧的にアティスを痛めつけ、突き放してしまうんですが、アティスは何も知らなかったし、これからも何も知らないのだから彼には罪はないんでしょうけど、ミトラスの気持ち考えるとこれは切ないよなあ。友情も、嫉妬も何もかも一方通行。色々なものが報われていない、この絶望感。
それでも、彼が邁進していくのは義務感なのか人になったが故に芽生えた意地なのか。

そんな彼が報われるとしたら、やはりカルセの存在であり、彼女の復活が今後のキーとなるんでしょうけど、復活したらしたでなにやらきな臭い匂いが漂ってきそうな気配だし。
まだこれまではミトラスの目的とカルセたちの存在は矛盾せずに並列として維持できてきたわけだけれど、もしその片方を選ばなければならない事態が起こったらどうなるのか。
それ以前に、このきな臭い匂いからして、ミトラスの存在意義から消失してしまいそうな予感すらあり、天界人の動向次第ではまたぞろとんでもない大どんでん返しが待ち構えていそうで、果たして彼らに安寧など訪れるのか。見通し、暗いなあ。
なんだかんだと、カルセは人類史上最悪か、それとも最高の罪作りな女になりそうだ。

Xの魔王  

Xの魔王 (MF文庫 J い 1-6)

【Xの魔王】 伊都工平/万国あゆや MF文庫J

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 bk1

……いや、なんというか、参ったな。相も変わらず、この人の語り口というのは強引なのか、他人の目を気にしていないのか、不親切極まりないんですよね。なまじ、自分に酔ったようなめちゃくちゃな筆致とは裏腹の、どこか淡々とした理詰めっぽいような語り口で綴られるものだから、どうにも混乱してしまうのだけれど。なんというか、具体的かつ緻密な世界観やキャラクターの設定がちゃんと作られ、作品の基礎部分に埋め込まれているにも関わらず、その辺を詳細に分かりやすく説明する気がサラサラない、というのが恐ろしいんだな、うん。いや、もしかしたら説明しているつもりはあるのかもしれないけど、正直できてないと思うぞ。
さらに恐ろしいのが、説明する気はないくせに、ちゃんと読んでると何となくわかった気にさせられてしまうところなんだよなあ。言ってることは分かりにくいし、無意識にか色々端折ってるけど、言ってる意味はわかる、みたいな?
いやあ、自分、なんでこの人の作品、こんなに好きなんだろう。方向性なのか雰囲気なのか、この独特の伊都ワールドには毎回、魂のレベルで引っ張られるような感覚があるんだよなあ。無茶苦茶面白いってわけじゃないし、小説としてうまいどころかかなり粗くて破綻している部分も目立つのに、好きという意味では空恐ろしいほど好きなんだわ。

魔王×王女×勇者のトライアングルファンタジー、なんて題材、この人が書くと、こうもエゲつないものになってしまうのか。
ラストの展開なんか悪趣味が過ぎて、背筋がゾクゾクしてしまったくらい。これが悪意の結果ならともかく、魔王ミトラスなりの縋るような願望の結果だもんなあ。最後の彼の苦悩に満ちた独白は、胸に来るものがあったし。確かにこれは、あとがきで作者が云う所の「最悪の三角関係」だわ。
人と化し、人としての愛情と友情を身につけてしまったが故に彼を蝕む絶望と破滅の予感。誰もが良かれと思い、愛情や友情のもとに行動した結果、悲惨しか生まれないというのは、やるせない事である。それが人に備わった弱さが原因と言うのなら、現実と言うのは少々残酷が過ぎるというものだ。
なんとか続きが出て、みんなにそれなりのハッピーエンドを用意してほしいところだけれど、続きが出たら出たでカルセがあれだと、恐ろしい事になりそうなんだよなあ。怖いものみたいさ、というのもあるけれど、やっぱり続きは読んでみたいぞ。

モノケロスの魔杖は穿つ 3  

モノケロスの魔杖は穿つ 3 (3) (MF文庫 J い 1-3)

【モノケロスの魔杖は穿つ 3】 伊都工平/巳島 MF文庫J




(  Д ) ゚ ゚

主人公、立木ヒロの正体に、唖然呆然。ウソだろ、マジか?
これは幾らなんでも、予想してなかった。というか、予想できた人はいるのか?
物凄いウルトラC。前巻までの示唆は完全にミスリードだったのか。いや、極々前半部分で予想の第一候補は完全否定されたわけだけど、正体が露見するまでまったくその情報は信用してなかったからなあ。

麻奈は、今回もところどころで自分が物凄いおばかさんであることを積極的に露呈してますなあ(笑
賢者にして策士、魔法使いであり王の助言者たる立場のはずなんだけど、クラス分けの時といい、勝ち抜き戦の時といい、この人本当に頭いいのか疑いたくなるバカ丸出しなことしてるんだもんなあ。用意周到なのか行き当たりバッタリなのか、イマイチわからん(笑

一巻で退場してしまい、二巻では丸々出番のなかった義姉の霧夜がついに修復相成って復活、と。無言で絞め技って、どれだけ弟が好きなんだ、お姉ちゃんww
セシリアには悪いけど、やっぱり存在感は段違いだわ。復活した途端、セシリアの出番、完全に食っちゃってるし。内面的にも鏡像存在としての限界に引き止められながらも、十二年もの間一緒に過ごした『弟』への愛情と嫉妬の狭間で、機嫌悪くしたり八つあたりしたりと魅力的だし。

律は、せっかく二巻でヒロを認めて、心身ともに絶好調だったのに、バックドラフト食らっちゃったわなあ、ありゃ。でも、嬉しくないわけはないだろうし、正負の感情入り混じって、複雑怪奇に大混乱だ。
保護者としてと被保護者として。なるほど、正しい感覚だったわけだ。

しかし、改めてありゃあ驚きだったなあ。
あの年齢同士で、なんちゅう告白をしてるんだか。
ああいう形での正体の曝露は、本当に最悪だ。麻奈としちゃあ、感情の持っていきようがない。空気読まないやつっているんですよね、マイメロとか。
そして最後にあの引き。怖ろしいのは、トリンキュロー。暗殺者だけあって、曖昧な仕事はせず、ちゃんとトドメ刺してるんですよね。エグいって、あれ。
とにかく、この先どうなるのか話の帰着点すら見いだせない展開の中でのあのたまらん引き。はやく続きを出してください、ほんとにマジで。
お願いします。

モノケロスの魔杖は穿つ 2  

モノケロスの魔杖は穿つ 2 (2)
【モノケロスの魔杖は穿つ 2】 伊都工平/巳島 MF文庫J
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 こいつは、統制された大暴走だ(笑
 もう、これはロジックに乗っ取ってさえいればOK、常識なんざうっちゃってしまえ、という開き直りの感すらある。拡大解釈もここまで来てしまうと、いっそ清々しいくらい。本来なら、理論上出来ることと、実際現実問題に出来ることととの間にはそれこそ織姫と彦星が指を咥えて見詰め合うほどの何百万光年もの隔たりがあるはずなのだが、その辺をまったく意図的に無視してやってしまうと、こういうことになるわけだ。
何を言っているのかよくわからないと思うが、実際に中身を読んでいただければ自分が何を言いたいのか、ニュアンスぐらいは伝わるのではなかろうか。
本州ぱーーんち!
本来ならかなりギチギチに窮屈で制限も厳しいであろうカバラのセフィロト大系を、よくぞここまで拡大解釈したものである。素晴らしい。もっとやれ。
 しかしこれ、一見すると荒唐無稽なのだけれど、意外にも読めば読むほどロジックを重視しているのが見て取れる。世界観の構成、キャラクターの行動原理、ストーリーの転がし方。なんに関しても、まず理を重んじているわけだ。理以外は完璧にうっちゃってますけどねっ!! むしろ屁理屈に近いかもしれん。素晴らしい。もっとやれ。
 中でも面白いのが、主人公だな、これ。こいつのこの底の知れなさはちょっと想像の埒外だった。思いの他、この男は得体が知れない。掴みどころがなく、心底が読みきれない。この物語で誰が一番ラスボスっぽいかというと、私ならイの一番にこの主人公の名前を挙げますな。
他の登場人物も、それぞれ各々に確固とした、でも独特の思考パターンというのが確立してあって、なにかとそれが面白い。あまりに確固としすぎてて、ある意味偏屈な連中の集まりにも思えるのだけれど、他人が自己をすり合わせ、ぶつけ合い、ガチガチと鳴り響く衝突音というのは、物語を読む上でこの上なく楽しい旋律であり、このモノケロスが奏でる旋律は、奇妙にすっ飛んでいて、まったく面白くて仕方がないわけだ。
ゲテモノ趣味というなかれ。そう、味があると言ってくれ。
 

6月15日


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